スクールランブル♯122【小林尽】

このエントリーをはてなブックマークに追加
484こさてん
詳細投下します。2発目。



―--―――--―――--―――--―――--―――--―――
家庭科室では、裏方(調理)の花井をはじめとした面々が喫茶店の盛況振りを喜んでいた。
この調子なら売り上げナンバー1は間違いなし、そう思われていたのだが―――
「オイッ!大変だ!! 急に客足が途絶えちまった」
同時刻、教室に菅が駆け込んできた。なんと、客が全部茶道部カフェに流れてしまっているというのだ。
その知らせは家庭科室にも届いていた。もはやC組がナンバー1に返り咲くには茶道部カフェ以上のサービスを提供するしかない。
すぐさま、下っ端に茶道部カフェを探るように指示を出す花井だった。

そして、カフェ茶道部に赴く下っ端。ソコは客に溢れた、なんとも手強そうな店だった。
思わずしり込みしてしまったが、一人ぼっちの自分を暖かく迎えてくれた喫茶店班のみんなのために僕は戦うと決意に燃えた。
『そして念願のブレイクを…』

ガチャリ、と戸を開ける。そこには―――
「お帰りなさいませご主人様。アメリカ出張はいかがでしたか?」
メイド服を着た絃子が頭を下げていた。

家庭科室では、下っ端が出かけてからかれこれ1時間も経過していたため、みなは焦れ始めていた。
やっぱりやられちまったかと嘆く一同。そんな時、ついにあの男が立ち上がった。
「まったくだらしねえヤツラだ。俺に任せな」
播磨だった。彼は力強く歩んでいく。
「うォラ!! 邪魔するぜ!!」
気合と共に扉を開け放った播磨の前には―――

「お帰りなさ〜い ア・ナ・タ。 ご飯にする? 今日もお仕事大変だったでしょう」
なんとエプロンをつけた姉ヶ崎先生が立っていた。
「わーっ 何やってんスか 何もいらないっスよ!! うお!!」
「あら ゴハンもお風呂もいらないの? もーっセッカチね。若いんだからっ!!」
驚く播磨に一瞬で詰め寄る姉ヶ崎先生。腕を取ってぴったりとくっ付いた。
なんだかんだで姉ヶ崎先生には逆らえない播磨。まずい状況に陥ったことを自覚しつつ周囲を見回すと、なんと奈良も絃子の隣で頭にお花畑を展開しているのが見えた。
『チッ チクショーーー!!』

「くうううううっ、播磨まで堕ちたか!! いったい何が起こっているんだ」
すでに2時間が経過していた。あの硬派の播磨ですら帰って来ない事態に、一同は打つ手無しと絶望を感じ始めていた。
だが、そんな中において、ついに花井が立ち上がった。
「確かに学級委員のお前ならもしかして…」
一縷の期待をかける面々だったが。
「先に言っておこう!! 茶道部には八雲君がいるから絶対に戻れん!!」
「全然ダメじゃねえか!!」

クラスのため自身のためと、廊下を突き進んでいく。
「た……たのもーっ!!」
扉を開けた花井の目の前には――
「ご苦労様です警部。あっ、花井先輩」
婦警姿の八雲がいた。一瞬停止した後、花井は瞬時に警部になった。
「八雲巡査、張り込みに向かうぞ」

そして、カフェ茶道部のベンチには、じっと固まっている花井、まとまりつかれて困っている播磨、桃源郷に旅立った下っ端が縫い付けられてしまったのだった。

そのころC組では―――
「パパーっ、次はうちのテーブルにドジビロンピンク呼んでーーー!!」
「デュワ!!」
ドジビロンマスクをかぶった天満が、子供たちの間で大ブレイクしていた。