【主人公】スクールランブル♯94【出番無し】

このエントリーをはてなブックマークに追加
10名無しさんの次レスにご期待下さい
今日は暑苦しい真夏の日だった。

「ふー暑いなー、ここが奈良の学校か・・・」
校門に立つ少年は六商健一。奈良に「一度、僕の学校へ遊びに来なよ」と誘われたので、
高専の下校ついでに寄ってみたのである。しかし栃木から矢神までは遠かった。
「やあ、六商くん!来てくれたんだね!ありがとう!」
六商の姿を目敏く見つけた奈良健太郎が寄って来る。
「六商くんの学校って制服なしの私服なんだ。息苦しくなくていいね!」
私服姿の六商に対し、奈良は白の開襟シャツに黒のズボンである。
「奈良って私服でも学校の制服でも似合う顔立ちなんだな」
「えっ、そうなの?六商くんだって制服が似合いそうな顔だと思うんだけど」
「いや、俺は制服嫌いだから今の高専に入った」
そんな他愛のない会話をしながら、校内へ入っていくと、途中で2人の女子生徒と会った。
「あ、塚本さん」
奈良が挨拶する。
「あー奈良くんだ。だーれ?、その子」
塚本天満が興味津々の目で六商を見ながら、奈良に聞く。
「栃木の小山高専の六商健一くん。今の僕にとって一番大事な人」
「そーなんだー、珍しい名前なんだねー!奈良くんの恋人なんだねー!六商くん、
よろしくねー!」
塚本が満面の笑顔で六商に握手を求めた。六商も慌てて自分の手を差し出した。
「で、隣の金髪の子が沢近愛理さん。帰国子女だよ」
奈良が六商に沢近を紹介した。
「よろしくねー!六商くん」
沢近が六商にウィンクをする。
「ど、どうも・・・」
六商がドギマギしながら挨拶を返す。