260 :
先行予告:
魔女の国に飛んだドロシーと一向。
しかし、ディメンジョンアームを抜けた先にあったのは……
「……小、小雪?」
「ギンタ…」
一瞬時が止まる。
次の瞬間、
「ギンター!」
半泣きで、しかしうれしそうに。小雪がギンタに飛びつく。
「ほ、ほんとに……よかった」
ギンタの胸の中で泣きじゃくる小雪。
照れくさそうに無言で、小雪を見下ろすギンタ。
「背……伸びたね。」
「おう!」
そんな風に見つめ合う二人の間に、
青筋を立てて冷めた目をしたドロシーが割り込む。
小雪とギンタを引き離しながら叫ぶドロシー
「どうなってんのよー!」
周りを行く人々が振り向く。
背広を着ていたり、セーラー服を着ていたり、
ユニクロのフリースを着ていたり。
ギンタがあわててドロシーの口をふさぎ、
「ここは……俺の生まれた世界だ。」
と呟く。
「ギンタの…?」
驚愕の表情のドロシー。
状況がわからずただ首をかしげる小雪。
ギンタがもう一度、自分に言い聞かせるように呟く。
「本当の……俺の……世界。」
煽り 突然の帰還!!?