ハヤテのごとく!ネタバレスレッドその1

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ナギ「まぁなんにしても…」「不可抗力とはいえカゼを引いてしまったのは仕方のない事。」「ここはひとつゆっくり休むがよかろう…」
ハヤテ「あ…はい、ありがとうございます。」マリア「不可抗力って単なる早とちり…」
ナギ「あ―――!!う、うむ!!感謝するがよいぞ!!」
ハヤテ「はは…でもちゃんと感謝はしてますよ…」伊澄「あの…」
ハヤテ「え?」伊澄「ミルクセーキです。」「体が温まりますよ。」
ハヤテ「あ…ありがとうございます。」伊澄「いえ…」「ナギがしめ出したのがとどめだったとはいえ…元の原因は私ですから…」
ナギ(……)
ハヤテ「確かにとどめはお嬢様でしたけど…そんな僕の方こそひどい勘違いをしてしまって…」伊澄「いえいえ…お気になさらずに…」
ハヤテ「じゃあ…これいただきますね。」伊澄「はい…お口にあうかどうかわかりませんけど…」

ハヤテ「!!」「わ…これ…すごくおいしい…」伊澄「よかった…お口にあって…」
ハヤテ「これ、手作りですよね?お金持ちのお嬢さまは料理とかしないと思ってましたけど…」「伊澄さんは上手なんですね。」
伊澄「上手かどうかはわかりませんけど…」「一応…」「女の子ですから。」ナギ&マリア(……)
ナギ「女だから料理をするなんて考え方は間違っているぞ伊澄!!」「そんな前時代的な考え方ではこれからの情報化社会では生きていけん!!」
伊澄「…ナギが難しい言葉を使うのは…何かをごまかそうとしている時…」マリア「さすがよくわかっていらっしゃる。」
ナギ「とにかく!!21世紀は男女平等ボーダーレス!!」
ナギ「とはいえ…」「ハヤテはまだお昼も食べてなかったな。」ハヤテ「え?は…はい…」
ナギ「よし!!では私が特別に、」「腕によりをかけておかゆとやらを作ってやろう!!」ハヤテ「え゛え゛!!」
ナギ「なんだその不満そうな声は…それとも何か?」「私の手料理が嫌だとでも言うのか?」ハヤテ「いえ…感謝でムネがいっぱいです…」

ナギ「よし!!では覚悟して待ってろ!!」「ミスター味っ●を全巻読破している私にとって…作れない料理などない!!」「行くぞタマ!!」タマ「ニャ…ニャア…」
ナギ「なんだお前もその不満そうな声は!!」タマ「ニャ!!ニャア!!」
ハヤテ&マリア&伊澄(……)
マリア「では私も胃薬でも用意してきますわ。」伊澄「がんばってくださいねハヤテさま…」
ハヤテ「は…はぁ…」(いや…お嬢さまがあれだけ自身満々なのだから…)(そんなヒドイ料理は……)

ナギ「さて…」「では料理を始めようと思うのだが…」「せっかく私が作るのだから…」「他に類を見ない独自の味付けをしてみたいな…」
ナギ「うーん、何かパンチの効いた味に…あー、酢って体にいいんだよな――」タマ(ハヤテの奴、死んじゃうんじゃないかな……)

マリア「でもすみませんね伊澄さん。」伊澄「はい?」
マリア「いやその…なんだかんだでハヤテ君がご迷惑をおかけしてしまって。」伊澄「そんな…ご迷惑だなんて…でも、さすが私のナギが見込んだ人…」

伊澄「とっても・・・・・・」「優しくしてもらいました・・・・・・」
マリア(……)(これはもしかするとハヤテ君……)(またカゼよりもやっかいな病気を感染させているのでは…)

ナギ「さぁできたぞハヤテ!!」「結構な自信作なので心して食すのだ!!」
ハヤテ「はぁ…では早速いただきます…」(あれ?意外と見た目はいい感じ…)(これはもしかすると……おいしいかも―――)

ハヤテ(こ…これは塩加減が間違ってるとか…)(微妙に酢飯の味がするとか中まで火が通っていないとかそれ以前に!!!)(ほのかに…)(ママ●モンの臭いがする…)
ナギ「どうしたハヤテ…」ハヤテ(たぶん何かの拍子に入っちゃったんだろうな…)(これはもう…食べ物ですら……)
ナギ「…………あの…」「もしかしておいしく…なかった…のか?」ハヤテ(…)
時に男には――貫かねばならない意地があるという…

ハヤテ(……)「とっても……」「おいしいですよ♥」
でも良い子のみんなは貫くな!!なぜなら死んじゃうから!!
ナギ「そ…そうか!!それは!!それはよかった!!味見してなかったから不安だったけどおいしくできてたか!!」
ハヤテ「ええ!!もぉばっちりですよお嬢さま!!」
ナギ「きっと隠し味に少し油を入れたのがよかったのだな!!」「まだまだあるから残さず食べてくれ!!」ハヤテ(……)

マリア(………)(……)(あの子まさか…)(油と間違えてこれ(食器用洗剤)を?)

ハヤテ「ご…ごちそうさまでした…」ナギ「おお!!キレーに食べたな。よほどお腹が減ってたんだな!!」
ナギ「じゃあ私はこれを片付けてくるから、ゆっくり寝ててくれ!!」ハヤテ「イ…」「イエッサ〜〜〜…」(それにしても…)(今日は朝からなんだかすごいな…)
653名無しさんの次レスにご期待下さい:05/02/06 06:03:40 ID:/i7YTnS2
ハヤテ(なんて言うか、いつも不幸な目には遭っているけど…)(今日は一段とすごいというか…)(何か・・)(呪われてんのかな…)
マリア「あんまり無理してると…本当に死んでしまいますよ…」ハヤテ「あ…」「マリアさん……」
マリア「まったく…よくあれを全部食べられましたね…」ハヤテ「え?」
マリア「だってあの子ったら…」「油と間違えて洗剤入れてたでしょ?」ハヤテ「ええ…まぁ…」
ナギ「え!?」ハヤテ「でもお嬢さまが一生懸命、僕のために作ってくれた料理ですし…」「それに…嬉しかったんですよ、病気になって看病してもらえるのが…」
マリア「ハヤテ君のお母さんは、」「病気になった時、看病してくれなかったんですか?」
ハヤテ「母は…」「僕の母親は子供が熱を出そうが大ケガをしようが…」「軽く無視してパチスロに行っちゃう人だったから…」
マリア「あ〜…それは…」(この子ったらそんなヘビー級な話をさらっと…)「まぁ、とにかく今日はもうゆっくり寝てくださいね。」
ハヤテ「はい。」「もう眠く…て……」マリア「ではお休みなさい…」
ナギ(……)(……)(ハヤテ…)(ありがとう………)(ハヤテ…)

ハヤテ「あの…」「なにしてるんですか?お嬢さま。」「その…そんなに顔を近づけられると…」「寝づらいのですけど…」
ナギ(……)「うっさい!!ハヤテのバーカバーカ!!」ハヤテ「あ!!お嬢さま!!そんな・・・!!花びんを投げないで…」
ナギ「うっさい!!バ――カ!!」

マリア(いい人ほど早く死ぬっていいますけど…)(その理由がなんとなくわかりましたわ。)伊澄「?」