時間がかかりそうなので前半だけ先に投下しておきます。なんかPC動作が鈍い・・・
67時間目「ドッキリぬるぬるバスタイム」 1発目
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エヴァのレッスンも終わり、大雨の中、帰路につく面々。
帰りがけ、アスナがエヴァにテスト勉強の時間が足りなくなったらリゾートを貸してくれと頼んでいたが、
「別に構わんが・・・・女には薦めんぞ。歳取るからな」
う”っと唸るアスナ。古と朝倉は2・3日くらい気にしないと答えていた。
豪雨の中を走っていくネギたちを見送りながら、やっとうるさいのが行ったか、とため息を漏らすエヴァ。
ふと・・・・何がしかの気配を感じた。
「どうかしましたか・・・・?」
「いや・・・・気のせいか・・・・・・」
寮に到着した後、別れ際に皆はネギに協力を申し出ていた。
自分に関わらせないために6年前の話をしたのだが、逆効果になってしまい、ネギは苦笑いを浮かべる。
だが、そのことからもやはり自分が強くならなければと決意を新たにしていた。。
一人先行して部屋に戻っていくネギを見送りながら、アスナはまた一人で気負っているネギの心配をしていた。
ネギ君て少し頑張りすぎる性格やなー、とはこのかの言。
「うーん、まあホントだったら近所の悪がきとバカなことして遊んでるような年頃なのよね・・・・」
「そうですね・・・しかし先生の周りにいるのは年上のお姉さんばかりですし」
刹那の言葉に、ネギ君はカモ君以外はいつも敬語やしね、とこのかが紡いだ。
「んーーー、同い年の友達でも日本にいればえーのにな―――――・・・・」
走っていくネギの背中を見送りながらの呟き。
そして、そんな彼女たちをエアコンの通風孔から眺めやっている3対の目があった。
部屋に戻る途中、ネギはいいんちょに出会った。ネギに洋服を誉められ、ゴキゲンないいんちょ。
「やはり少年はああでなくては。礼儀正しくも快活で♥ ネギ先生は理想の少年ですわね♥」
るんるん気分ないいんちょのバックには花まで咲いていた。
だか、そんないいんちょの心とは裏腹に、彼女の部屋からはなにやら騒がしい声が聴こえていた。
ホホホ、逃げても無駄ですよ〜、となにやら物騒な言葉が。
何の騒ぎかといいんちょは扉を開けたが――――――――
ズン
ほふぅ?! と謎の叫びをあげて、いいんちょは倒れこんだ。
飛び出してきたコタローの頭が、いいんちょのおなかにクリーンヒットしていたのだった。
「い、一体なんなんですのこの子は!?」
しばらく後、いいんちょはえらい剣幕で怒っていた。お昼に食べたパスタがぴゅるっと飛び出るところでしたわ、と一気にゴキゲン斜めに。
一体誰なんですのこの子は!! と問うたいいんちょに、
「―――この子は夏美ちゃんの弟の村上小太郎君ですわ♥」
さらっと、千鶴が答えた。
驚くコタローと夏美だったが、千鶴が空気を震わせる迫力で”弟よ?”と再確認して問答無用で従わせた。
「ま まあそうでしたの・・・・それは失礼を・・・・」
いいんちょは少し落ち着いたようだ。なぜその弟さんがここにいるかを聞いたが、
「実は夏美ちゃんのご実家はここでは話せないようなとおってもドロドロした複雑な家庭の事情があってね・・・お昼のドラマぐらいの」
涙ながらに千鶴が語り出した。
「小太郎君には夏美ちゃんぐらいしか頼る人がいないの」
その話を聞いて、心の優しいいいんちょは、そーゆー事情でしたら・・・と事態を受け入れかけたのだが。
「なあ、さっきからうるさいけどこのおばさん誰?」
ずっこけるいいんちょ。すぐさま14歳ということを伝えるが、コタローに老け過ぎと言われてゲンコツ炸裂。
そのままほっぺたの引っ張り合いと口論に発展したが、夏見が取り成した。
「でもでもいんちょー、少年だよしょーねん」
「少年なら何でもいーというわけではありません!! どーいう目で私を見てたんですか夏美さん」
愛らしく天使のようなネギ先生とは大違い、と涙を流して哀しんでした。
「と、とにかくなるべく早く出て行ってくださいね。ここは女子寮なんですから」
そういい残して、自分の部屋に引っ込んでしまった。
「あやかがあんな反応するなんて意外ねぇ。出会いが悪かったかしら」
「小太郎君、おばさんはないと思うよ。私と同い年だし」
「ま、まあな。老けてるゆーたらどっちかっつーとこちの千鶴姉ちゃ・・・・」
ゴゴ・・・
「何か言いました?」
ホホ・・・と笑いながら顔を向ける千鶴に、またしても二人は黙らせられるのだった。
2発目。最近は長文エラーで書き込めないことが多いです。
あと3発目をこれから書きますのでお待ちください。
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そんな彼女らを天井から見つめる3対の目。
スライムのような身体が、3人の幼女に変形していく。
『見つけたゼ。学園の近くで返り討ちにした奴ダ。混乱の魔法が効いてるのか女といちゃついてるゼ』
『犬上小太郎ハ懲罰により特殊能力を封じられてマス』
『いまなら楽勝ダナ』
「よろしい、君たちは作戦通り事を運びたまえ。ハイデイライトウォーカーに気付かれぬように」
彼女らと念話を行なっている一人の男が、雨の中で寮を眺めながら呟いた。
「やれやれ・・・では始めるか」