NARUTO〜ナルト〜其の弐百拾一

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「どうせやるならこれまでにない忍者マンガにしてみたかった」

--これまでの忍者マンガとしては異色と言える「ナルト」の作品世界は、
どのようにして生まれたのですか?

連載開始前に「ナルト」の構想を練っていたとき、忍者もののマンガって
意外になかったんですよ。「次は忍者がくる!」と直感して、
それでいけるかなと思ったのがはじまりでした。
でも、どうせやるなら忍者っぽくない忍者でいってやれという思いがあって、
そうして生まれたのがナルトの世界観だったんです。
見た目は外国人が抱いている忍者のイメージを意識してますね。
格好もみんなハデですし、それどころかナルトなんて金髪ですから(笑)
実際に作品世界を作り上げるにあたっては、これまでの代表的な
忍者マンガはいろいろと調べて参考にしました。
やっぱり読者に伝わりやすいことが重要なので、変化とか分身とか、
ナルトに登場する忍術は一般的に知られている者を基本にしています。
あまり突飛にしすぎて、読者がついていけないと意味がないですから。
そのかわり、同じ分身の術でもなるとの場合は1000人ぐらいに分身しちゃうんです。
「どうせやるなら」という構想段階でのノリは、作品内の色々なところに
出ていると思います。
「がむしゃらに頑張るうずまきナルトの姿にこれからも期待してほしい」

--ナルトには個性的で魅力的なキャラクターが大勢登場しますが、
特に思いいれのあるキャラはだれですか?

それは、やっぱり主人公の うずまきナルト ですね。
ボクは「ドラゴンボール」の孫悟空みたいに、腕白で元気な少年をかきたかった。
でも一つ違うのは、ナルトは決して天才肌じゃないんですよ。
ナルトは不器用だけど、がむしゃらに頑張ることで成長していく主人公なんです。
ナルトの大きなテーマの一つに「認め合う」というのがあります。
はじめは落ちこぼれのナルトが、努力することで周囲にみとめられ、
友情がうまれてゆく…そういう熱い関係を描きたかったんですよ。
ただ、最近は「努力」というと時代遅れなイメージがありますよね?
だからあまり汗くさくなりすぎないように、とオモって、
その辺はライバルのサスケに任せているところもあるんです。
カッコよくて、天才で、なんでもできる…ボク自身はそういうタイプは許せないんですけど(笑)
でも、読者の声で意外だったのが、ナルトとかロック・リーとか、
いわゆる努力タイプのキャラクターが必死に頑張る姿に感動したといってくれることが
とても多いんです。ボク自身、もともと「友情」「努力」「勝利」をテーマにした
少年ジャンプの王道マンガがだいすきだったので、今の子供達にも通じるんだなあと思うと、
やっぱりうれしいですね。
--8月21日には劇場版が公開されますが、こちらはどんな作品に
仕上がりそうですか?

実は劇場版のほうは自分の手をほとんど離れてしまっているんですが、
監督さんはじめボクの尊敬しているスタッフのみなさんがたくさん
関わってくれているので、それだけで満足しています。
ただ、テーマとして「心のつながり」みたいなものを
描いて欲しいという要望は出しました。
それから原作だとサスケがやたらと目立って、主人公のナルトが
意外に活躍しないので、「ナルトを使ってやってください」とも
お願いしています。(笑) 原作にはでてこないキャラクターも
たくさん登場するようですし、ボクも公開が待ち遠しいです。
「ナルトたちの成長ぶりをラストシーンまでていねいに描いていきたい」

--コミック累計発行部数が4000万部を突破するなど、
勢いがとまらない「ナルト」。この人気をどう感じていますか?

おかげさまで、最近はちょくちょく街中で、子供達がナルトの話題で
盛り上がっているのを見かけるようになりました。
つい先日も焼肉やで、面白い場面に遭遇したんですよ。
男性の店員さんが小さい男の子にむかって、
「俺ってキムタクに似てるだろ?って冗談めかしていったんです。そうしたら男の子が
「お兄ちゃん、ナルトって知ってる?キムタクというより、ガイ先生に似てるね」。
思わず苦笑しちゃいましたね。
ちいさいころから絵を描くのが大好きだったボクが、漫画家を目指すようになったきっかけは、
「鳥山明さんみたいになりたい!」だったんです。
子供の頃「ドラゴンボール」をよんでワクワクしたあの感じを、
自分のマンガでも表現できたらいいなあとずっと思ってたんですよ。
まだまだ遠くおよびませんが、鳥山さんに少しでも近づきたいという思いは今でも強いですね。
--最後に全国のナルトファンにむけて、メッセージをお願いします。

アニメ化もされて、今度は映画化ということで、
最近はナルトが自分を離れて、一人歩きを始めたような感覚もあります。
自宅のベランダで考えたナルトがどんどん大きくなっていくのは
不思議な感じですが、いろいろな人に見て貰えるチャンスが
増えるわけですから、自分としてはいうことなしですね(笑)
「ナルト」はボクにとっいぇは事実上のデビュー作で、
とても思いいれのある作品です。まだまだ物語りは続く予定ですが、
実はラストの構想は既にできあがっているんですよ。
ナルトをはじめとしたキャタクターたちの成長を丁寧に描きながら、
ラストシーンまで全力で頑張りたいと思っているので、
これからも応援よろしくおねがいします!

(まわりにナルトコミックス1巻〜23巻までの写真が並んでおり、
左側には岸本の写真とプロフィール、ナルトのあらすじもあります)



以上、総合スレからのコピペ
映画の全面広告が出てたそうだ