いちご100% 第114話「誓いの言葉」
大事な話があるとさつきに呼び出された真中。
しかし、さつきはデート気分。二人で腕を組みながらソフトクリームを食べている。
真中の鼻の頭についたクリームをさつきがなめようとしたが、
真中が拒否して押した弾みに、さつきは持っていたソフトクリームを落とす。
さつきは落ちこむが、急に立ち直って「ひと口ちょうだい」と真中がなめていたソフトを横からなめる。
舌と舌がぶつかった感触に真中は驚き、自分もソフトクリームを落とす。
不意にぼーっとするさつき。
真中は大胆だと思えば急にしおらしくなる今日のさつきを何かおかしいと思う。
真中はそろそろ本題に入ろうというと、さつきは「んじゃ、まずは…」と昨晩のお笑い番組のことから話し出す。
三時間も雑談で盛り上がった二人。
真中がそろそろ暗くなってきたから帰ろうというと、さつきはあたしは暗くなるのを待っていたという。
「あたしを真中の彼女にして」「まわりのカップル達がしてることあたしにもして…ね?」と真中ににじり寄る。
さつきは公園の草むらの中に真中を押し倒すと、ワンピースを脱ぎ馬乗りになる。
「騷いだら人が来てあたしの裸見られちゃう」「さーて何から始めようかな〜」
と真中の体に密着するが、真中はダメだと拒否。
さつきは真中の背中にすがるが、真中は「ゴメン。やっぱ、俺──」
「…冗談よ 冗談!!」
「やっぱ、こうなっちゃったか」
さつきは、呆然とする真中を尻目に、じゃっ次の場所に行こうと歩き出す。
着いた場所は教会。さつきは「神様…」とお祈りを始める。
「あたし真中のことが好き…大好き」
「でも実らない恋を押しつけるのはもうやめます」
「これからは友達として彼のそばにいられたらって思います」
寂しそうに微笑むさつき。
「今までいっぱい惑わせちゃったね。でも、これがあたしの出した答え」
「あたしたちの変わらない友情を誓えますか真中淳平」
栄えある女親友第一号。これからもよろしくねと真中に言うと、誓いの杯交わしに行こうと歩き出す。
屋台のラーメン屋で水で酔っぱらってふざけあう二人。
「でも、友達もいいね。こうやってさあ、何年たっても何十年たっても笑いあえたら素敵だもん」
「じゃっ、また明日学校で会おうな!!」
一方的なさつきのペースに呆然とする真中を背に、さつきは笑顔で去っていく。