西野つかさを応援するスレ Part94

このエントリーをはてなブックマークに追加
612 ◆GttM2UqcVo
いちご100% 第110話「恋の共同戦線」

天地と東城が肩を並べて歩いているのを、同級生達が聞こえよがしに噂をしている。
さつきは天地が女子生徒を避けているため、無理矢理天地を引きずって男子トイレに連れ込むと、
どうやって東城さんを落としたのか教えて欲しいと頼む。
天地「本気と誠意を見せただけ」
  「そのかわり他のたくさんのガールフレンドを失わざるをえなかったけどね」
「それだけ?」
天地の話を聞いてがっかりするさつき。
「全力でなんてそれこそもうめいっぱいやってるし」
天地はさつきに、まだ自分は東城と恋人ではないが、
「火のないところに煙は立たない。その心に少しでも灯が灯ったと思うけど──」
というと、さつきは「噂立ったぐらいで生意気言うな──っ」と両手で顔を平手打ちする。
すると天地は、一学期中に完璧にものにするから、フラれた真中を口開けて待っとけばいいと提案する。
さつきは待っているのは性分に合わないとトイレを飛び出し、廊下を歩いていた真中に思いっきり抱きつく。
真中は抱きつかれた勢いで廊下に頭を打ち付けて昏倒…。
思いっきりほおずりをしてさつきは去る。

真中が目覚めると、目の前には屈んで真中の様子をうかがう東城のパンツが見える。
東城は「気を失っていたみたいだけど何があったの?」と声をかけ、
「──」「真中くんとこうやって話すの久し振りな気がする……」と話しかける。
寝ていると通行の邪魔になるからと真中は立ち上がり、二人で廊下にならんでたたずんでいると、
天地がやってきて「はい、二人の時間終ー了ー」と割り込んでくる。
天地は綾さんが書いた小説の話でもしてたの? それなら僕もちゃんと読んでるよと言うが、
いずれも文芸部の文集や雑誌の投稿作品だった。真中は石の巨人の話を持ち出そうとするが、
それとなく東城に止められ、「あの小説がある限り、俺達の間には絶対に天地は入ってこれないんだ」と勝ち誇る。

その日の夜。西野が真中の家にやって来た。
真中の母が淳平はまだ塾から戻っていないというと、
西野は「今日はこれ食べてもらおうと思って持ってきただけなんで」、
「甘い物って疲れ取ってくれるっていうから……」と、ケーキを置いて帰ろうとする。
真中の母は「な、なんて素晴らしいお嬢さんなのかしら…」と感動して、
「そうだわ! 淳平が帰ってくるまであがって待ってない?」と引き留める。

そのころ、東城、向井、浦沢の三人は浦沢の提案で塾帰りにハンバーガー屋で寄り道をしていた。
向井「で、話って何なの舞ちゃん」
浦沢「んじゃ、単刀直入に言うわ」「向井、アンタ真中淳平とつきあいなさい!」
東城「……って、どうして──」
浦沢「端から見てわりと似合ってるし…アンタもまんざらじゃないんじゃない?」
向井「……ん」
浦沢「ねっ、東城さん! 東城さんも向井の恋が上手くいくように協力してよ」
  「最近天地クンとうまくいってるみたいだし」
東城「違うよ、あたしは真中くんのことが──」
向井「え…」
東城「あ…」


次号、真中宅で帰りを待つつかさ。そこへやってきた淳平が見たものは…!?