【さくらTV】出目川ディレクター【演出家の鏡】

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448名無しさんの次レスにご期待下さい
■7〜8ページ目 担当吉田の語り
『DEATH NOTE』のきっかけは単純で、大場つぐみさんが持ってきたネームを見たことです。
それが面白かったのでネームの内容をつめていきました。その頃、ちょうど僕が小畑健さんの
担当をしてまして、さらに小畑さんがちょっと充電中だったことや死神などのダークなモチーフが
好きだったこともあって、絵を小畑さんにお願いして、03年の8月に読切をやることに
なったんです。その結果がよかったので、では連載を考えていきましょうと。
『DEATH NOTE』で連載をしていくことを考えた時、選択肢は二つありました。一本の長編
ストーリーマンガとしてやるか、それともオムニバス形式で短編を繋げてやるか。読切の時の形に
近いこともあり、まともに考えるとオムニバス形式なんでしょうけど、大場さんの構想を
聞いてみたら続き物でやる方が絶対に面白いと思えた。主人公を二人にして、追い掛けられる者と
追い掛ける者のサスペンスということであれば、話もそれなりには続けられるだろうと判断して、
今の形で連載することになったんです。
「サスペンス」というジャンルを選んだこともそうですが、リュークやLと共にメインキャラクターの
一人である夜神月がここまで「悪」として描かれるという点でも、こういった作品は少年誌では
例がないかもしれないですね。台詞も多いし、主人公は子供たちから見ると年上で、アクション・
シーンもほとんどない。ただ、「新しいマンガが出てくるのはいつも『ジャンプ』からだ」と
僕個人は思っているので、ちゃんと読んでもらえるのかという不安はありましたが、「面白いので、
やりましょう」という気持ちでいました。今にして思えば、もし青年誌に『DEATH NOTE』が載って
いたら、基本設定にツッコまれていた気もするんですよ。少年誌に載っているからこそ、
「少年マンガだったら死神だとかデスノートみたいな非現実的アイテムもありだよね」という
前提で大人にも読んでもらえてるんじゃないかと思います。