【さくらTV】出目川ディレクター【演出家の鏡】

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151page.34「投身」文字バレ
Lの携帯が鳴る
L「月くんからです」
松田(えっ?なんだよ…
私達には教えていない竜崎の携帯番号を月くんには教えてたのか…
いったいこの二人の仲って…)
L「映像、音声オフに」
L電話にでる
L「…わかりました。ここは、Kの2801号室です
夜神ぱぱ「息子がここに来るのか?」
L「はい…」
L(…どういうつもりだ?
…夜神月…)
月到着。
月「竜崎、電話でも言ったが…」
L「はい…」
月「僕がキラかもしれない」
ぱぱ「ば馬鹿な。何を言ってるんだ。ライト
ライト正気か!?馬鹿な事を言うのは止せ!!
どうしたというんだライト!!
ああ!?」
L(あまねはキラどころか、自分への第二のキラの疑いに対しても、何も喋ろうとしない…
夜神月がキラだという証拠もない
が…ここで
僕がきらかもしれない?
演技だ…おまえはキラかもではなく、キラだ…
一体何をしようとしている?)
月「父さん、竜崎がLなら、世界一と言っても過言ではない探偵だ
そのLが僕をキラだと決めつけている。きっと僕がキラなんだ」
ぱぱ「な、な、何を言ってるんだ!?らいと…」
L「はい、確かに…
私のなかでは九分九厘、月くんがキラです。だから近々、事情聴取する事になるかもと…
月くんは鋭い洞察力を持っているがゆえ、私の心理がわかったのでしょう」
L(そうじゃない…
私がキラだと決め付けていると考えられるのは、お前がキラだからだ…
しかし、何をする気だ…キラ)

月「FBI捜査官レイペンバーが日本に来てから死ぬまでに調べていたもの…
5月22日に青山に行った者…
そして、第二のキラ容疑のミサが関東に出てきて真っ先に口説いた人間…
すべて僕だ…
僕がLの立場でも、僕をキラだと推理する
これは…
僕に自覚がないだけで、僕がキラなのかもしれないって事だ…」
ぱぱ「ライト…」
L(なるほど…
自覚がない…か…)

月「キラに操られた犯罪者が残した死神という文字
第二のキラのメッセージにも死神
死神など信じてないが、こんなことばを突き付けられ世界一の探偵におまえがキラだと疑われ…
もう、自分で自分がわからなくなる…恐くなる…
頭がおかしくなりそうだ
僕に自覚がなくても、例えば寝ている間に、もう一人のぼくが殺人を犯しているのかもしれない」
L「それはありませんでした」
月「どういう意味だ、竜崎」
L「実は月くんの部屋に五日間ほど監視カメラを付けていた時があったんです」
月「カメラ?
そ、そこまでしていたのか竜崎…」
152page.34「投身」文字バレ:04/08/05 03:19 ID:Cv61rdN3
L「はい、月くんは夜普通に寝ていました」
月「じゃあ…その五日間僕に死神の行動はなかったって事か?」
L「はい…残念ながらありませんでした
月くんが情報を得ていない時に報道された犯罪者が死んでいった事から
キラではないという判断ではなく、カメラを付けていても、キラとしてのボロはださないと判断しました」
月「キラとしてのボロはださないか…
実際そうなのかもしれない一体どうやって…
いやどうすればいいんだ
僕はやっぱりキラなのか?
僕なりの推理をしても可能性は高く思える」
ぱぱ「何をいってるんだ
ライト…
考えすぎだ」
月「正直に言うが…僕は、ある程度の重犯罪者は死んだほうがいいとも思っている
こういう考えを持っている人間なら誰でもキラになりうると思うんだ」
ぱぱ「ライト…」
月「うそじゃないよ。父さん」

月「いや、犯罪者でなくてもだ
こんなやつは死んだ方がいいと思う人間は僕の仲にたくさん存在しているんだ…
松田「月くん
それは僕だって同じだ
こんな奴死んだ方がいいと思う事なんて、しょっちゅうある
人間て結構誰でも、そうなんじゃないかな?
だからって本当に人を殺したりはしないだろ?
それに月くんが情報を得てない犯罪者が死んでいったんだ。それは監視カメラが証明してくれた
五日間も見続けていたんだ絶対月くんはキラじゃないよ」
刑事「い、いや…
あの時は捜査員不足もあり、在宅時しか見ていない
まあ、それでも十分と考えていたわけだが…
五日間24時間監視してたわけじゃない
学校等にもいっていたし、自由に外出できた…
万が一、カメラにきずいていたとしたら、家に居ないときに殺人をする方法があったのかもしれない」

L(まさか…
こうなる事を…
しかし…
あまねの様に、夜神月をこれから長期に渡り拘束したとして、
今後、世に出るはんざいしゃが死んでいったら…
夜神月がキラであってもその時はもうキラではない…か?…それを狙っているのか?…
いや、それが本当にできるのなら、夜神月を捕まえていてもキラが存在し続けることになり…
私の中でも、キラではなくなってしまう)
L「何か、私には少し話の展開が気に入りませんが…
いいでしょう…」

L「夜神月を手足を縛り、長期間、牢に監禁」
ぱぱ「な、何を…」
L「その代わり
やるなら今からです。一度も私の目の届かぬ場所に行くことなく」
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ぱぱ「ば、馬鹿な
息子がキラであるはずが…
大体そんな事息子が」
月「いいよ、父さん」
ぱぱ「ライト…」
月「やるよ、いや、そうしたい
僕もこのまま、自分がキラではないのかと、心のどこかで悩みながらキラを追っていく事はできない
はっきりさせたい。一刻も早く
それには、一見、時間がかかりそうでもこうすることが一番早いかもしれない。
いや、今はこれしかないんだ」

月「そのかわり、竜崎が僕がキラだとわかるか、キラじゃないと納得するまで僕が何を言おうと
どんな状態になろうと絶対自由にしないでくれ」
L「わかりました…
しかし、私の月くんへの疑いが晴れるなどという事は
どれだけの時間を費やすか私にも想像がつきません。
そこは覚悟しておいてください
夜神さん。家族の方に月くんが居なくなるわけ今から作れますか?いや作ってください」
ぱぱ「そ、そんな事急に言われても
大体、何故息子が牢なんかに」
月「しつこいよ。とうさん
そうしないと、僕自身が納得できないんだ
そして、自分がキラでないなら僕や父さんをこんな目に遭わせたキラを絶対に捕まえる
キラは殺人に情報が必要…それは僕のなかでも絶対の推理
犯罪者の情報を得ない隔離されたところから自分の潔白を確立しながらキラを追ってみせる」

ぱぱ「しかし、おまえ大学は?」
月「僕のレベルなら一年…いや、どれだけ休んだところで問題ないのは父さんも知っているはずだ
…理由はこうしよう
ミサと同棲することを決めたがそんな事、堅物の父さんが認めるはずがないから
しばらく連絡は取れない様にしておくと僕が母さんに電話する
父さんは家で、そんな息子は勘当だ、とでも一芝居打っておいてくれればいい」
ぱぱ「本気なのか…ライト…」
月「ああ、僕は自分の自由を封じる事で
自分の中に潜むキラの恐怖に勝つ」

月に手錠がかかる
L「相沢さん。お願いします」
相沢「はい」
L(こうなるように、自分から仕向けたと考えるのは考えすぎか?…
まさか、本当にキラではなく自分の自分へのキラの疑いに怯えているのか?)
リューク(…)
月(あとは、ノートを捨てるだけだ)
牢屋の扉閉まる


そして、その時は訪れる…!次号、「白紙」