来週の黒猫を予想するスレ

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28ブラックラット ◆2qMJPsIziQ
・クリードとセフィリアが対決する直前の頃

ガッキィーン! バァキッーン!!
二つの刀が激しく打ち合う、いつ果てるともなく続く猛者同士の争い・・
「(強い・・さすが星の使途の指導者・・。これ以上長引かせるのは不利…一気に勝負に持ち込みます!)」
そう思うが速いか渾身の力を込めてクライストを打ち下ろすセフィリア
「ほぅ・・」 不敵な表情でクリードもまたイマジンブレードLv2を振りかぶり叩きつける。
部屋いっぱいに響きわたる巨大な金属音!!!!!! 
次の瞬間、勝負は決した。
「AAAAaaaaaAAAAAAA・・・・!!!!!!!!」 断末魔の叫びをあげ砕け散る幻想虎徹!

虎徹の死によりクリードの手の中の柄も塵になって崩れ落ちる。
「柄ごと破壊されました!あなたのイマジンブレードは完全に封じられた!!」
クライストを構えなおし、最後の決着へ歩を進めるセフィリア。
「覚悟ォー!!」
ピキ・・ッ だが次の瞬間信じられないことが起こる・・ 
クライストの刀身にもまたヒビが入り、アッと言う間に刀身が折れてしまったのだ・・ 

「馬鹿な・・オリハルコンの中でも最硬度に鍛え上げられた・・私のクライストが」 セフィリアの動作が一瞬途切れる
「セフィリア・・ 惜しかったな・・・」   その一瞬の動揺を見逃さずクリードは踏み込んだ! 
「本当にあと一歩だったよ・・ だが僕の方がほんの少し勝利に近かったようだ・・」    グイッ
最初セフィリアには、クリードが何をしようとしていたのか、理解できなかった。
ただクリードの手が、セフィリアの手の上からクライストをセフィリアの方に本の少し傾けただけだったのだ・・
しかしクライストの柄が真向かいに見えた時、セフィリアには全てを悟れた・・自分が負けたことを。 
    ドスッ 
お互いの刃が折れたこの状況を肌で解しそして折れた以後の間合いを正確に本能で
感じ取っていたセフィリアだからこそ生まれた油断と盲点・・・・それが最大の敗因だった・・。

気がついた時、クライストから伸びた刃は真紅に染まり、深々とセフィリアの喉に突き刺さっていた。
イマジンブレードLv1が、折れたクライストの柄から伸びていたのだった。
「(そうだ・・私は愚かだった… 奴の刃は始めから2本あったんだ…  虎徹とそしてこのクライスト・・)」
透明な刀身をつたい・・血がクリードとセフィリア二人の手を染める・・
「フフまるで入刀式だね。残念なのは今日が結婚式じゃなくて・・君の命日だったってことだ」
ゆっくり崩れ落ちるセフィリア・・ それを横目で見ていたクリードの表情から不敵な笑みが消える
「君は本当に強かった・・そう、恐ろしいほどに・・ だから君の死を星にささげたい・・」
クリードはしばらくセフィリアの亡骸に黙祷した。
「・・・・・・・・・トレイン、君もこうやって僕に見取られるつもりか…?」
そう、言い終えたクリードの顔は、とても悲しそうにみえた。