隔離スレと判断。せっかくなんでコテハンデビュー。以前書いた恥ずかしいネタも一部改稿して転載。
・ドクターに歪世界に引きずりこまれて偽キョウコと砂漠の家が出てきた頃の。
(ドクターの能力はまだはっきりわかってなかった)
「そう、この世界は僕の道で残留思念を読み取って実体化させた世界なのさ」
「クソッ 偽者といってもキョウコが相手じゃ攻撃できないぜ! 」
列車の扉を蹴破ろうとするトレイン、だが扉は傷ひとつつかない。
「フフフ無駄だよ。僕が思念を実体化させたモノを生身の人間が壊す事はできないのさ」
「思念を実体化させるか …じゃあコイツの中にいる『あいつ』も外に出てくるかもな」
トレインはゆっくりとハーディスを構える。「ん、何をするつもりだ?」
暗転する車内。次の瞬間、その暗闇の中、殺意にギラいついたトレインの瞳が現れる。
「ひっ」その殺気に思念のキョウコが一瞬怯える。だが次の瞬間トレインは抜きざまにキョウコを
撃ち殺す。声もないまま頭部が吹き飛び、消えるキョウコ。
「…馬鹿な なぜだ!? 」呆然とそのありさま見つめるドクター。
トレインを残し列車は暗闇の中、崩壊していく・・
一方、イヴに、しゃべる花の触手が伸びる。イヴは自分に襲い掛かる触手に刃を伸ばし
切断するも、触手は元通りにすぐ戻ってしまう。
「これじゃあ、きりがないよ・・」
その時、イヴの元に空間を裂いてトレインが現れる。「なんじゃお前は!?」 「消えろ・・」
「ぐぎゃぁっ !!!」絵画の老人を瞬殺。
「・・・・・そんな・・・トレイン・・ どうして・・どうして・・二人いるの !?」
イヴの前に現れたのは二人のトレインだった。一人は暗殺者時代のコートを羽織ったトレイン、
もう一人は普段見慣れた防弾用のドーナツをつけたトレイン。
「よぉ、姫っち!」 普段着の方のトレインが声をかけた。
「トレイン!」
「何? いったい何がどうなってるの?」
「ここはドクターが実体化させた思念の世界だったのさ そしてあいつはこのハーディスが記憶していた過去の俺さ」
愕然とモニターを見つめるドクター。
「くっ 奴め! ハーディスの中にあった思念を開放し実体化させただと!? これも、これもオリハルコンの力なのか…」
家も砂漠も崩壊していく・・ ドクターの精神のタガが緩むと思念で形作られた世界も消えていくのだ。
その薄れ行く風景をみていたイヴがつぶやく・・
「そうか・・ この砂漠の中にある家や家具、見覚えあると思ったんだけど・・ 以前に私が読んだ本の中に
出てきた風景だったんだ」
「なるほどな・・ ここは姫っちが創った世界だったのか・・・・・・・ …あれはッ!!!?」
砂丘の向こうで、ほんのちらりとトレインの目に何かがとまった・・
「どうかしたの?」いきなり大きな声を上げたトレインの反応にキョトンとしたイヴがたずねる。
「いや、なんでもねーよ」 そう言い終わらぬうちに世界は消え、あたりは変哲のない手術室の中にかわっていた。
「行こーぜ姫っち さっさとドクターをぶん殴ぐんなきゃなっ!」「あ、まってよー トレイン !!」
思念の世界が消える時、トレインが最期に目にしたものは 日傘を差した浴衣の女性が静かに微笑みかけてる姿だった
・クリードとセフィリアが対決する直前の頃
ガッキィーン! バァキッーン!!
二つの刀が激しく打ち合う、いつ果てるともなく続く猛者同士の争い・・
「(強い・・さすが星の使途の指導者・・。これ以上長引かせるのは不利…一気に勝負に持ち込みます!)」
そう思うが速いか渾身の力を込めてクライストを打ち下ろすセフィリア
「ほぅ・・」 不敵な表情でクリードもまたイマジンブレードLv2を振りかぶり叩きつける。
部屋いっぱいに響きわたる巨大な金属音!!!!!!
次の瞬間、勝負は決した。
「AAAAaaaaaAAAAAAA・・・・!!!!!!!!」 断末魔の叫びをあげ砕け散る幻想虎徹!
虎徹の死によりクリードの手の中の柄も塵になって崩れ落ちる。
「柄ごと破壊されました!あなたのイマジンブレードは完全に封じられた!!」
クライストを構えなおし、最後の決着へ歩を進めるセフィリア。
「覚悟ォー!!」
ピキ・・ッ だが次の瞬間信じられないことが起こる・・
クライストの刀身にもまたヒビが入り、アッと言う間に刀身が折れてしまったのだ・・
「馬鹿な・・オリハルコンの中でも最硬度に鍛え上げられた・・私のクライストが」 セフィリアの動作が一瞬途切れる
「セフィリア・・ 惜しかったな・・・」 その一瞬の動揺を見逃さずクリードは踏み込んだ!
「本当にあと一歩だったよ・・ だが僕の方がほんの少し勝利に近かったようだ・・」 グイッ
最初セフィリアには、クリードが何をしようとしていたのか、理解できなかった。
ただクリードの手が、セフィリアの手の上からクライストをセフィリアの方に本の少し傾けただけだったのだ・・
しかしクライストの柄が真向かいに見えた時、セフィリアには全てを悟れた・・自分が負けたことを。
ドスッ
お互いの刃が折れたこの状況を肌で解しそして折れた以後の間合いを正確に本能で
感じ取っていたセフィリアだからこそ生まれた油断と盲点・・・・それが最大の敗因だった・・。
気がついた時、クライストから伸びた刃は真紅に染まり、深々とセフィリアの喉に突き刺さっていた。
イマジンブレードLv1が、折れたクライストの柄から伸びていたのだった。
「(そうだ・・私は愚かだった… 奴の刃は始めから2本あったんだ… 虎徹とそしてこのクライスト・・)」
透明な刀身をつたい・・血がクリードとセフィリア二人の手を染める・・
「フフまるで入刀式だね。残念なのは今日が結婚式じゃなくて・・君の命日だったってことだ」
ゆっくり崩れ落ちるセフィリア・・ それを横目で見ていたクリードの表情から不敵な笑みが消える
「君は本当に強かった・・そう、恐ろしいほどに・・ だから君の死を星にささげたい・・」
クリードはしばらくセフィリアの亡骸に黙祷した。
「・・・・・・・・・トレイン、君もこうやって僕に見取られるつもりか…?」
そう、言い終えたクリードの顔は、とても悲しそうにみえた。
・滅界でクリードの左手が斬れた引きで終わった回の頃の。
「惨めですね・・両手をなくすとは」
滅界のすさまじい攻撃をすんでのところでよけていたクリードをにらみつけながらセフィリアは言い捨てた。
一方のクリードは余裕があるかのように軽く返した。
「・・・・君のその技、弱点が読めたよ」 「?」 「あまりにもラッシュがすごすぎて前が見えにくくなる。そこで僕を挑発して
よけさせまいとしたんだろ?」 「さすがに・・1度見ただけでそこまでわかってたのですか・・」
「だが、いい技だ。そこは関心する。闘気も激しかったし、気迫もあった。仁王像のデザインも中々じゃないか」
くるりと仁王像の方を振り返り腕を組む。しげしげと見つめながら・・
「なるほど、ラッシュの速度で視野が狭くなりがちになると、標的の動きにも反応しにくく腕の動きが脳で処理できるキャパも
越えてしまう・・そこで右脳による空間認知能力により仁王像のビジョンに体が覚えている手ごたえで狙いを付けてたわけか。
イメージ的にはひとつひとつのポイントは雑だが、多く突いていくごとに右脳で修正していき最終的にドット絵のように形状と
範囲をしぼる。そして仁王のビジョンを維持する事で攻撃をランダムにそれでいて平均的に広げていった・・なるほど、いい技だ」
「ふ、随分。観察が細かいですね」「当然だ!これから世界の人間を選抜するんだ。これくらいの洞察力はないといけない」
「しかし両手を失ったあなたに何が出来ます?おとなしく投降する以外にはないんではありませんか」
少々皮肉交じりにセフィリアが言う。
「両手を?そこに転がっている左手が君には何もしてないと思うのかい?」「左手・・? はッ!?」
セフィリアが振り返った時、切れたクリードの左手首はビクン、ビクンとうごめきながら虎ほどの大きさへと変異していた。
「僕の肉体から離れてもナノマシンが回復させているのさ。ナノマシンに関しては質量保存は働いてないからね。
いくらでも大きくなれる。ああ、ドクターが言ってたっけ。あんまり大きくなりすぎるとマシンが奇形と判断するんで
限度はあるとか・・。まあ、気をつけるといい。知能はないが左手も不死だし間違いなく僕クリード=ディスケンス自身の
一部でもある。すでに予め左手に残留しているナノマシンによって簡単な命令はだしてある ・・・・・・・・・君を襲え!とな」
言うが速いか左手は猛然と飛び上がり激しい勢いでセフィリアに近づいてくる!
「愚かなッ・・ 私の滅界の前であれば不死化しているパ−ツとは言え 一瞬で・・!」
ボトッ
「はッ? グアァああ・・あぁ・・」
セフィリアが滅界を撃とうと剣を構え一歩前にでた瞬間、異常な肩口に痛みが起こった。気づいたときにはセフィリアの
右手がそのまま床に転がっていたのだ。
「な、なぜ!?…」よく見ると床には数p四方程の穴が開いていた。上空には・・・虎徹の柄
・・そしてそれを握っていたのはクリードの右手だった。
「ふふふ、オープンカーで走行中の相手にワイヤーを張って置くようなものだな?」「ま、まさか・・」
「そう、さっきのドタバタのうちに見えない刃イマジンブレードを床にさしておいたのさ。使用条件があってね。
僕が柄を握ってないとイマジンブレードが発動しないんだ。だから右手ごと切り離した。でも、右手だけないと
怪しまれるだろ?だからあえて両手ごと捨てておいたのさ。特に左手は君の滅界で切断されたかのように
みせてね」「そんな・・」ここに来てセフィリアはクリードの狡猾さに身震いがした。奴は一瞬で2段階のわなを
張っていたのだ。「知恵比べは僕の勝ちだったようだな。 それと忘れるなよ・・ ほら、う・し・ろ」
背後から強い力で襲い掛かられた! 「ぐゥウウゥう・・」巨大な左手に掴まれ、肺がつぶれそうなほど強く締め上げらた。
「光栄に思いたまえ君は、僕が不死になって初めて選別した人間だ。・・・・・・・・・・・残念ながら君は不合格だがな」
「じ、地獄に落ちなさいッ」 「残念。今日からこの現世が天国だ。たぶん、君が行く先が地獄だろう」
パチンッと指をならすと左手はまるで息を吸うかのように一度大きくのけぞり、次の瞬間鈍い音と共に・・グチャリッ
コロコロとクリードの足元に緋色のふたつの球が転がってくる。クリードは顔色も変えずそれらを足で踏み潰した。
当の左手はまだ、内側から破れた何かをもぞもぞとまるで反芻するかのように噛み砕いていた・・・
そのたびにグチャリグチャリといやらしい音を立てながら赤黒い液体が流れ出し床を汚す。
「醜いな・・知能のかけらもないッ!」そう吐き捨てると。
さっそく、はえてきた右手でそばに落ちていたクライストをつかみ力いっぱいうごめく左手に振り下ろした。ガンッ!
「醜いものはいらない。たとえかつて僕であったものでも・・・。ふむ、この刀はいい・・相当のポテンシャルを感じる。
これなら僕のイマジンブレードも更なる進化を起こすかも知れないな・・」
一瞬、恐ろしいほどの凶気を覗かせた笑みを浮かべ、クリードはつぶやいた・・。
「神のナノマシン 救世主クライスト そして精霊の力を秘めた道 まさに三位一体(#)だな。まるでこの世界が
この僕にひれ伏すのが当然であるかのよう打・・はーっはははァー」
# 4世紀頃、神とイエスの同等性を求めるアナスタシウス派の意見からニカイア宗教会議で
父(神)と子(イエス・キリスト)と精霊は「三位一体」という教えが議定書にいれられ、のちに
コンスタンティノープル宗教会議で確立された(ぐぐる所によると)
・セフィリアがクリードに勝つバージョン(ちなみに長くて不評だった…)
滅界発動以後も二人の剣士は戦い続けている。
「滅界、恐ろしい技だ。だけど・・もう撃たせないよ。流石の僕もあんな技をまともに食らったら危険だからね」
不死であるだけでは安全とはいえないことをさとったクリード。しかし一方のセフィリアもさらに息が上がっている。
結局、、お互いが決め手をもてないまま地味な技の応酬で終始している。
(こんな打ち合いを続けていれば結局は体力のない、私の不利・・なんとか状況を変化させないと・・)
「滅界だけが私の技と思われては困ります!」 カンッ!
弾かれた剣を背後で逆手に持ち換え、左脇の下から通す
「なッ!?」あたかもクリードからはセフィリアの胸元から突然剣が現われたように見える。
「アークス流剣術 十六手 懐刀!!」「ヌアァアー」クライストがクリードの右目に刺さる。
「だがッ浅いッ! まだ、浅いゾッ!! 僕の脳にはまだ届いていない・・ このくらいならば・・」
そう言うかクリードはぐっとクライストの刀身をつかみ、引き抜きにかかった。
「させません! アークス流剣術二十二手 テナ槌!」即座に手を離し続けざまクライストの柄尻に拳を叩き込む。
「ぎゃァっ!」さらに身をひるがえし回し蹴りで追撃「同じく 二十三手 アシナ槌!!」
「グオアァッァ〜!!」「とどめッ!! 姫は御身を串と変えし… 二十七手 クシナダ !!!」
今度は刺さったままのクライストを力任せに側頭部から引き抜いた!クリードの頭から鮮血を巻き上げながら
クライストの刀身が姿をあらわす。「…ゥオゥウゥゥうゥ」すでに声にならない嗚咽をあげながら苦しむクリード。
「今です!滅会!!」機能障害を起こす一歩手前のクリードにセフィリアが踏み込もうとする。
「うわぁわぁああー!!」セフィリアの方を信じられないほどの恐ろしい形相で睨み付けたかと思うとイマジンブレードLv2を
可能な限り伸ばし、あたり一体にやたらめったら振り回し牽制させた。その迫力にセフィリアも思わず飛びのく・・。
しかし、しばらくするとクリードはその場にうずくまり右側頭部を抑えながらぶつぶつと呟いているだけだった・・。
「大丈夫、大丈夫だ・・。僕ならやれる・・ほら、脳の方ももう回復し始めている・・」
確かにすでに脳からの出血は止まっている。「なるほど直りが速い・・思ったより安っぽい脳だったようですね」
(クッ、しかし脳への攻撃でも切り傷ぐらいではダメなのですね…)
幾分か、正気に戻ったクリードは怒りをあらわにし怒鳴りつける。
「き、貴様ッー!僕の!僕の脳に異常があったらどうしてくれるんだッ!!人類の至宝だぞォー!」
「冗談も程々にしなさい。あなたの脳のどこが至宝なのです・・」
しかし言葉の余裕とは裏腹に額に流れ出る汗は彼女の体力がすでに限界に来ている事を示していた。
一方のクリードは、それに気づいた様子もなくわめいている。
「わかっているぞ・・。滅界だな! こちらの動きを止め確実に放つつもりだ・・。だがさせない!させないぞッ!!」
再び、イマジンブレードlv2を伸ばし襲い掛からせる!「Lv2なら君の射程の外から攻撃できるんだ!」
斬りつけたッ!だが、そう思った瞬間セフィリアが消える。「桜舞か!?・・そこだ!」また消える。「そこか!?」またも・・。
「どこだ!?どこだァ!?セフィリア!」ただ叫び、半狂乱になってあたりを斬りつけているだけのクリードの後ろに
人影がさす・・。そして人影は音もなくクライストを振り上げた・・。
「・・甘いよ。それで出し抜いたつもりか・・?」表情を落ち着かせクリードは振り向きざま斬りつける。 ザッ
「だが違うッ!、こいつもニセモノ!最初に首を切り落とせなかったように桜舞は足運びに気をとられるあまり攻撃力を
欠いた技。不死であることを解した後に移動以外に使うはずはない!桜舞に入ったのは滅界を放つ隙を見つけるまでの
準備に過ぎない。そのまま攻撃しようとした時点でブラフッ! だが本物もすぐそばにいるはずだ!」
一太刀を浴びせた後、クリードはすぐに次の気配を探ろうとした・・。が、次の瞬間、信じられない光景をみる。
斬られたセフィリアは血を噴き出しているのだ。幻が血を流した・・!?
「ほ、本物…なのか?」「あまり時間をかけたくありません。せっかく近づけたのです。よける必要はありません」
セフィリアはの血は激しく流れ続けていた。しかし振り上げたクライストでそのまま、クリードの太ももをサッと斬り付けた。
「あなたを倒せれば命は惜しくありません…」セフィリアは冷酷な目をクリードに向けて言い続ける・・
「一瞬でいいんです、一瞬だけ。ほんの一瞬あなたの動きを封じられれば。あなたを滅界で消しさることが出来ますから」
「う、うわぁあぁぁー! まだだッー・・滅界などォ・・」 「!?」突如クリードは前に突き進んだッ!
クライストがセフィリアの腕ごとクリードの腹部に深々と刺さり突き抜けた!「な、何を? ・・しまった!?」
気づいた時には遅かった。セフィリアが力を込め引き抜こうとしても剣は微動だにしない。
「はあはあ、どうだ、引き抜けまい・・!しかも、この間合いでは近すぎてもう滅界は撃てない・・はァっはっはァー」
さらに近づき、セフィリアの方に馬乗りに乗り掛かる。
「このまま頭を噛み砕いてやるッ!」顎を伸ばしたクリードをセフィリアはかろうじて制す事しかできない・・。
「力不足のツケが出たな、形成逆転だ! 滅界はオリハルコンの切れ味があってこそ使える技・・
一歩懐に入って封じてしまえば何も出来ない・・最後の頼みの綱、滅界が撃てなくて残念だったなァー!」
・・・ところがセフィリアはにっこりと微笑む。
「いいえ…最初から撃つ気はありませんでした。もう滅界を撃つだけの体力は私にはありませんから・・」
「・・なに?」「わかりませんか? 最初からあなたがこうやって飛び込んできてくれる事を狙ってたんですよ」
急にセフィリアは起き上がると、スっと、そのまま上空へと舞い上がった!「な、なんだ?」
そのまま天井にゆっくりと足を付ける・・。
「滅界は消耗の激しい技・・放つどころかあなたを逃げられないように掴む腕力も残っていませんでした。
だから…こうやってあなたの方から抜け出せないほど様に懐に入ってきてくれるよう誘導したんです。
・・そして脚力だけならまだ幾分力が残っています」「まさか・・?」
セフィリアは左手の最後の余力を振り絞りクリードの顎を下から抑えた。そのまま力いっぱい天井を蹴りつける!
「まさかッ−!!」
” アークス流剣術第十三手『改』 変則 雷霆!!!”
ドーンッ
館全体を震わした振動がやむと立っていたのはセフィリア一人だけだった。頭部から叩きつけられたクリードの頭蓋は
粉砕され、跡形も残っていない・・。
「滅界だけに固執しすぎましたね、あなた程の人が・・。
やっぱり、最初の一撃で脳は劣化していたんですよ・・。お気の毒さま・・」
・クリードが滅界を床を掘って逃れてたというネタバレをみて書いたギャグ
トレインが部屋に駆けつけたときすでにセフィリアは虫の息だった・・
「床・・床から・・・いえ、違う。床じゃない・…床じゃなかっ・・グッ・・」事切れるセフィリア。
「セフィリアッ!セフィリアー!!・・・・・・床だと・・?何が言いたかったんだ、セフィリア?」
「遅かったね待ってたんだよトレイン君」「クリードォ、貴様ー!」
「いい目だ、その目をまっていたよ・・。その目の君と戦いたかった。さあ、戦おう・・」
トレインは改めて部屋の中を見回した。壁に彫り込まれた仏像と床にあいた大きな穴が目にとまる。
「・・なるほど滅界を床に隠れてやり過ごしたってわけか?」「ほう?トレイン君は滅界を知ってたのか」
「・・一度だけ見せてもらったことがある。現役時代に…恐ろしい技だ」
「そうだね。彼女の最大の奥義だったようだ。でもあっけなかったよ・・さっき僕に破られたんだ」
「へっへ自慢気じゃねーか。じゃあ俺も隠しだまを見せてやるよ。俺の最大の奥の手…レールガンって奴をな」
「まだ撃てるのかい?確か4発までって話だったと聞いてるが」
「やっぱな、隠しカメラで聞いてたって訳か。バーカ、そんな秘密を簡単に口にする訳ないだろ!?
敵をだますにはまず味方からてっな!味方に嘘いっとくのも戦略なんだよ」「かしこいねー。トレイン君は」
クリードは、バカにしたように答えたかと思うと急に声の調子がかわり凄んで言い放つ。
「じゃあ、撃ってみなよ・・・そのレールガン!」「言われなくてもやってやるぜ・・行くぜ!」
ドーン!
閃光がクリードに向かう。クリードはニヤリと笑い光線が届く直前に粉塵と共に消えたのだ。 床には穴が
開いている。「やはり、床か!?(読んでるぜ、下から出てきたところを黒爪で叩いてやる!)」 シーン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どこだ?・・なぜ出て来ない!?」
「!!!?」 ザッ
間一髪、殺気を感じとりかわした!「何だッ?奴はどこだッ!?」「ここだよ・・」突如、数メートル先にクリードが姿を現す。
「さすがだね・・。まさかかわすとは・・床が掘ってあれば滅界もそれでよけたと思わせられると思ったのに」「床はダミーか?」
「フッ・・まあね。滅界を避ける瞬間、床に穴を開けといたのさ。一瞬だけならセフィリアもそれで騙せた・・」
「って事は・・消える方法は他にある訳だな・・」「まあね、それがイマジンブレードlv3さっ」ニヤニヤといやらしく笑い答える。
「まだまだ行くよォ! 殺気だけで、いつまでよけられるかなァ?」またも消えるクリード、見えない風と共に
殺気が襲ってくる。 ズシャ ザッシャ ブシャッ
かろうじて避け続けるトレイン。しかし体中には切り傷が走り、徐々に体力が奪われていく・・。
「クッ一体奴はどこから・・」
「なかなかやるね。でも体力が徐々に落ちてくればいつかは動きが止まる。その時君は真っ二つだよ・・クックック」
またも幾分離れたところにクリードが現われる。言い終わるやいなや、また消え殺気が斬りかかってくる。スシャッ
「(どこだ、クリード。どこから来る・・?・・そして奴はなぜ姿を見せる時に距離をとる?)」 ズシャッー !
今度は切りかかりながら声が聞こえてきた・・
「どうした?どうした?トレイン君!ヒントがほしいか?Lv3は僕自身が刃となる技・・これがヒントだよ!ヒャハッハー」
「刃・・まさか奴は・・」その時殺気をよけたトレインにははっきり見えたのだった。
そこにあった姿は・・・・。「・・・ヒラメ・・・・・・・・・・・・・ヒラメ人間なのか!?」
「フッフッフどうやら気づいたようだね?そう、僕は2次元人になったのさ。剣は細ければ細いものほど切れ味は鋭い。
君の仲間のイヴとか言う娘はミクロン単位のブレードを持ってるじゃないか。僕のイマジンブレードLv3は僕自身を
ミクロン単位の細さにし刃と変える力があるんだ!おっと体内がどうなってるかってのは愚問だよ、道なんだから!」
ぴらぴらと横から見ると薄っぺらくなったクリードが自慢げに語る。なるほど横になると突然消えたように見え、
正面を向けると突然現われたように見える。姿を見せるとき、近づいてこないのは近づくと薄っぺらいのがばれてしま
うからだ。
「クリード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おもしろぃ・・いや、おそろしい奴ッ」
・空中楼閣で出てきた雑魚二人編(ザコぽいので強敵にしてみまつた。駄文失礼)
空中楼閣。二人の使途がイヴとスヴェンの前に立ちはだかる。二人の男のうち仮面をつけた小さい方は
明らかにスピード型、大きい方はパワー型に見えた。
「イヴ、仮面の方の男は俺に任せろ!」「わかった!じゃあ、あたしは大きい方を!」
「ふへへへそういう組み合わせで行くのかよ!・・いいぜ・・」「グゥオー!!」二人の男の方もおもむろに駆け出す。
「今さら道使いか?どんな能力をもっていようと・・。俺のこの眼をもってすれば・・”支配眼”!!!」
発動と同時にあたりの時間がゆっくりと流れ始める。
スヴェンは落ち着いて銃を構え小柄な男の方に向けた「まるみえだな……!?」
視突男が視界から消えた! ヒュッ 後ろから気配を感じる・・「何!?」
「ふへへ、のォれーなァ・・。それがお前ご自慢の支配眼かよ・・」あわてて距離をとる。
「(クッ、なんて速さだ・・支配眼中だったんだぞ!?この化け物供…イヴの方は大丈夫なのか?)」
ちらりと、イヴの方をみるが・…。 キィーン、キィンッ!
「ダメ・・スヴェン・・。こいつにあたしのブレードの刃が効かない・・」
イヴの方も大男にてこずっているようだ。「イヴ、相性が悪い! 相手を変えるぞ」「・・うん」
「ふへぇー…チェンジかい?俺らの方は別にかまわないぜッ…って!!」 ギューンッ!!
「え!?」急にイヴのまん前に現われみぞおちに一撃をきめる。イヴは反応すらできなかった。
一瞬、息が止まった。唇からだらしなく唾液がのびる。
イヴにはこみあげる嘔吐を必死に抑える事しかできなかった。かろうじて男の方にブレードを伸ばすが。仮面の男の姿はまた一瞬で消えた。「のっれーってー言ってるんだろうォーガァー!!」
今度は傍らに現われた仮面の男に蹴飛ばされる。イヴは数メートル飛んで欄干に激突した。
「イヴ、大丈夫か?」
「脳が腐ってるんじゃねーか?支配眼で反応できない素早さの俺に嬢ちゃんぶつけたって余計反応できねーじゃねーか」
「(ち、言われて見りゃそうだ・・)」チュイン、チュイン!一方のスヴェンの銃も大男にはまったく効いていないようだ。
「たっく、全然ダメだなぁー。だいたいよー、スヴェンとか言ったよな?お前と支配眼じたいの相性がわりィーんだよ。
てめーががいくら早く動けようともよ。銃器が主武器であるおめェーじゃ、攻撃力はちっともあがんねぇーんだ。
せめてお嬢ちゃんの方に支配眼が、ありゃ少しは有効だったのによォー。結局、てめーの支配眼ってのは何にも
支配しちゃいねー。ただ逃げ回る専門にしか使えねーんだよォ」
「うるせェー!!!!」 バンバンッ! 軽々と銃弾をよけながら仮面の男は言い続ける。
「おおっと、おめーも、あんまりこっちに気をとられてる暇はねーんじゃねえの?」
大男がスヴェンのすぐそばに迫っていたのだ。「しまっ・・!グッ・・」鈍い突きとともに体中に痛みが走る。
「そいつは賢くもねぇーし、素早さもねぇ−、ついでにしゃべれもしねぇー。でもパワーと防御力だけは誰にも
負けねえんだぜ、フヘへへッ」大男はフラフラになったスヴェンを更にタコ殴りにし続ける。
「スヴェン!!」意識が戻ったイヴがその場に飛び込み、なんとかスヴェンを抱きかかえ引き離した。
「はあはあ、ありがとよ・・イヴ」「スヴェン…どうしよ…」
「作戦会議かよ!?いいぜ。せいぜい時間稼ぎでもするんだな」仮面の男は余裕で様子を見てる。
「奴ら・・一体なんなんだァ・・?道使いでもないようだが・・この強さ。それになぜ、俺たちに止めを誘うとしない?
トレインとクリードの戦闘に水をささせないのが目的とはいえ、やろうと思えばいつだって出来たはずだ・・。
クソッ・・ここに来て速さでもパワーでも完全に負けている・・。どうすりゃいいんだ・・?」
「ごめんねスヴェンあたしが助けにならなくて・・」「イヴのせいじゃないさ…」そう元気づけようとしたが。
悲しそうなイヴの顔を見てると悲しくなった。どう考えても勝てる算段がない。同時にイヴを守れない自分も急に
情けなく感じた。顔を抑え嗚咽をあげる・・。「すまない、すまない・・・・イヴ・・」
「目を開けろスヴェン・・」「!?…なんだ?」スヴェンは突然の声にはっと顔を上げた。
「もしかしたらここは霊界に近いのかもしれんな・・声がよく通る・・。スヴェン、目を開けて真実をみろ!お前には
見えるはずだ!!」「お前は・・」「・・この僕の瞳で」
「スヴェン、スヴェン!?どうしたの?どうして…突然泣いているの・・?」心配そうにイヴが覗き込む。
いつのまにか涙が流れていたらしい。だが、すでにスヴェンの表情から悲しみは消えていた…。
「ありがとうよ、ロイド・・。お前はいつだってこの俺に真実を見せてくれる」
「おーい昼真っから寝てんじゃねーよォー」「グッフォフォー」余裕気に言う使途たちだがまるで何かに怯えてるかのように
不安気な表情をし始めている。スヴェンは二人の使途の野次など気にも止めずにイヴに語りかける。
「手をつなげイヴ、!俺のビジョンアイでこの歪んだ世界からあるべき真実の未来へ跳ぶんだ!!」
「・・・もしかして」「そうだ、ここへ来る前に『奴』の部屋を通ったろ!?」「あ、あそこから、もう!」
「ああ、間違いない!奴らの正体もしれた!!しょせん幻だ!」
「な、なんだとー俺らのどこが幻だってェーんだよ!?」「グッホォ・・」言葉とは裏腹に汗をダラダラと流し明らかな動揺がある。
「トレインは大丈夫かな…?」「大丈夫だろ、元々奴らの目的がクリードとの対戦だったろうからな。きっと何事もなく先に
すすんでるはずだ」「て、てめーら勝手にしゃべくってんじゃねー」「うるせー!てめーらが『奴』の影でしかないなのは先刻ばれて
るんだよッ!!」そう言い、スヴェンが右目があけたときビジョンアイから強烈な光が瞬いた。「ふええぇぇー」「グゥオオー」あたり一体が
光とともに消えていく・・。「ビジョン・アイは真実を照らす・・」そしてスヴェンとイヴもその光の中に掻き消えていったのだった。
・・・・・・・気づけばそこは空中楼閣ですらない手術室だった。「またこの部屋…」イヴが不機嫌そうに言う。
「・・・なぜだ!?なぜ一度ならず二度までも僕の歪世界が破られるんだ!?」ドクターが吐き捨てる。
「トレインと同じさ・・。ロイドが俺を呼び戻してくれた。星の使途と違って過去を否定しない俺たちには
あっちの世界からこっちの世界に呼び戻してくれる仲間がいるんだよ、友というな」
「クソ、せめてお前だけでも歪世界の中で先に殺しておけばよかったんだ・・。イヴと一緒にビジョンアイも解剖してやろ
うと、殺すのをためらったから、これだ!」「俺を先に殺したって無駄さ・・やはり誰かが彼女を助けてくれる。あっちの
世界だってお前らの悪を野放しにはしたくないだろうからな」「殺してやる…」突然、手術室から大量のメスがとび出た。
「死ねェー!!!!!」「おせぇよ・・”支配眼”!」バン!「現実世界じゃ。やっぱ、とろくせえぜ…」「う、うぅぅう・・」
「スヴェン、ダメだよ!」「ん、ああ安心しなイヴ。殺しちゃいない・・。弾丸に睡眠薬を塗っておいた。眠ってるだけさ」
「でも当たったの心臓だよ・・」「急所は避けてる・・ほら、ケビンだって胸のど真ん中ささってても平気だったろ?」
「そうなんだ・・人間って案外、死なないもんなんだね」「ああ、たぶんな・・」
「・・・・でも、もしスヴェンが先に死んじゃってたら…。あたしじゃ助からなかったかも…」
「ん、なんでだ?」「だってあたし今までいっぱい人、殺しちゃったけど…スヴェン達以外に仲良かった人なんて
いないし・・」「気にすんなよ、イヴ・・もし先に俺が死んでたんなら俺がお前を導いてやってたさ」
「・・そんな…悲しいこと言わないでよ・・」「だな、俺は死なないよ…。イヴをずっと守らなきゃいけないからな」
「もう…」イヴは急にそっぽを向くも顔を赤らめた。
「いこうぜ。困ってグズついてそうな馬鹿猫さんを速く助けに行かなきゃな!」「うん♪」
38 :
名無しさんの次レスにご期待下さい:04/02/24 07:36 ID:CD4MN4J1
age
39 :
名無しさんの次レスにご期待下さい:04/02/24 12:31 ID:ISB4OMn0
クリードが、「思い出させてやろう。自分が何者なのか」
とか、「俺がバケモノならお前もバケモノだぜ」みたいなことを言いながら、
列車の背後を取り、「力(ナノマシン)の使い方を思い出させてやる」
と、列車の左手を持ち上げる。腕のナノマシンが共振。ハーディスを取り込んで
巨大なレールガンに変形。自分でも制御しきれない力におののきながらも
誰もいない天空へと気合いで銃口を向ける列車。放たれる光。
月にうがたれた巨大な穴。
そして2年後……ブラックキャットマキシマムへと続く
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名無しさんの次レスにご期待下さい:04/02/24 20:38 ID:EgP64HA+
セフィリアが限界突破して七福神の像を造ります
セフィリアがクリードに犯れます
セフィリア、虫の息で「な...なぜです。私は確かにあなたを。」
クリード「ククク...手応えだけで勝利を確信してしまうなんてあな たらしくないな。」
Lv3の幻想虎徹は不気味に曲がりくねった三つ又の刀身だった。
そして真ん中の刀身の切っ先部分は若干ふくらみを持ち、そこには大きく不気味な眼があった。
クリード「これはその名の通りモ幻想モ虎徹でね。この眼の眼光を浴びると相手は幻覚を見るのさ。」
「そして両脇の刀身が床に穴をあけてくれたわけだが、わずかに間に合わず片腕をつぶされてしまったよ。」
セフィリア(く、それではあの手応えも偽物だったと。なんという不覚。
こんな初歩的な戦術にはまるとは.)
クリード「まああっけない決着だったが、さすがは時の番人達を束ねるだけはある。」
「僕にLv3まで使わせたところは敬服するよ。」
とどめの準備をするクリード、三つの刃が曲がりくねりながらセフィリアを取り囲む。
「そこまでだクリード・ディスケンス!」部屋にトレインがやってくる。
クリード「やっと来たかトレイン、いよいよ君を呪いから解放できるかと思うとうれしいよ。」
クリードにはもはやセフィリアなど眼中になかった。
橋の上の戦闘に場面転換。
巨漢とちびの攻撃をかわしながら2人に攻撃を仕掛けるスウ゛ェンとイヴ。
しかしナノマシンの作用で傷を回復させる敵。
スウ゛ェン「ち、やはり普通の攻撃じゃ歯が立たないみたいだな。」
2人組のクローズアップ。次号へ続く。
妄想虎徹クリード本体説(キルバーンのパクリ)と妄想虎徹、クリードフュージョン説が多いので、
あえて原則刀の形態を保つこと前提で予想してみました。
それにしても俺のセンスも知欠並だなぁ。
・トレインとバルドルたちが出会った頃思いついて面倒だったんで結局その時点では書かなかったナンバーズ編
トレイン一行と別れたクランツとバルドル。
「!?」 「どうしたクランツ・・」
「いや・・なんでもない(一瞬だが奴の気配を感じたと思ったが・・気のせいか?)」
不思議な気配だった。視覚を閉ざしたクランツには一瞬だけ感じた、『その気配』はすぐに消えてしまったのだ。
「ま、あんまり気張るなよ。クラン・・」 ズッ
振り返った次の瞬間、そこには血の海に飲まれたクランツの姿があった。
「クゥランツー!? 一体・・何があったんだ!? い、一体、何が・・!?」
だが、そのバルドルの後ろにも影が忍び寄る・・。その気配を感じ振り返る。「!? お、お前は?」 ガッ!
一瞬だった。一瞬のうちにバルドルの肩口にも冷たい刃が食い込み、引きぬかれた。「グゥオォー・・」
ザッパー! おびただしい血が流れ、バルドルの体もその上に横たわった・・・・
「ん?何か叫び声が聞こえなかったでヤンスか?」
一方、ジェノスとシャオリーも邸内の別の場所で星の使途のザコ兵を片付けていた。
「さあ・・でもちょっと待ってください。今この兵に眠ってもらいますから。これでこのあたりも片付いたはずですよね」
そう言ってシャオリーは目の前の兵に歩みよる。「さ、おとなしくお願いしますよっ」にっこり笑ってセイレーンを向ける。
「ヒ、ヒ・・誰がお前らの言いなりに等なるものか・・。 ・・あれ、あれ?クリード様・・?」
「!?」 その名を聞いた途端、シャオリーは反射的に身をかがめた。ズバァッ!!
一刀の元、前にいた星の使途の上半身が落ちた。「グッギャ−ァアー!!」
「チッ・・」背後で小さく舌打ちが聞こえた。
「シャオリー、何があった!大丈夫か!?」「来るな・・ジェノス!・・クリードが来ています!」
「なに・・」しばらく沈黙が続く。お互い声を潜め緊張した空気が流れる。
「・・・・・・どこでヤンス?」
「わかりません・・。でも気をつけてください、あなたのそばにも来るかもしれない。奴は突然背後にいました・・」
「わかったでヤンス、ゆっくりとお互い、背後を確認しながら近づこうぜ」「ええ」
二人は静かに近づいた。そして背中を合わし、あたりの様子を警戒しながら小声で話し始めた。
「どういう事がおこったか、お前にはわかってるんでヤンスか?」「一応…」シャオリーは、苦しげに話しはじめる。
「甘かったんです・・館内で僕達の侵入がばれた時点でクリードにいつ襲われてもおかしくはなかったんです」
「?・・つまり、どう言った事でヤンス?」
「奴にとって、この館のどこにも死角はなかったって事です。侵入者にとってこの館は迷路で奴の部屋に向かうのは
困難なことです。でも奴にとってしてみれば、いつでもどこにでも好きなときにこの館のどこにでも現われることが出来る・・」
「『ゲート』を使って事でヤンスか・・?」
「ええ・・この館内は第三者には3次元、クリードには1次元の世界なんです。・・それだけ自由に行き来できるって事で」
「あちゃー、そりゃあマズイでヤンス。いや、来る前に気づいとくべきだったんでヤンスよ」
「たしかに。でも…それ以前に彼が姿を表してるって事は一騎打ちを挑んだ隊長は・・」シャオリーは悔しそうに唇をかんだ。
「じゃあ次の問題でヤンス。奴はお前の後ろから突然現われた。俺も他を見てたから姿をみていない・・なぜ奴は俺たちの
死角のタイミングが読めた?」「そこですよね・・たぶん・・」チラッとみる。「・・・・なるほど・・監視カメラでヤンスか!」
「ええ、この館のいたるところにあるカメラ。それが奴の目になってるはず!」「じゃ、やる事はひとつでヤンス・・」
「・・ですよね」お互いの顔をみやり二人はいっせいに駆け出した。
シュッ バッ
二手に別れ、あたり一帯のカメラを次々に壊していく。
「はあはあ、これでここらのカメラは一通り破壊したはずでヤンス・・」
「でも、まだ安心はできません。今度は脱出ルートを作らないと」「・・・・・逃げるって事でヤンスか・・」
「仕方ありません・・このままでは全滅です。策を練り直さないと・・」「クソッ!今度は必ずクリードをぶちのめしてやる!」
カツーン カツーン
廊下の向こう、静かな邸内に足音が反響している。「?・・」
「ひどいな・・壊されたカメラの修繕費はクロノスの総務課にでも支給すればいいのかね?」
「クリード!?・・じきじきに乗り込んできたのか!?」
「ノラ鼠2匹を始末しにね」
「へ、隠れん坊は終しまいでヤンスか!?臆病なクリードちゃんは怖くって姿をさらせないかと思ったぜ!」
「臆病で隠れる?馬鹿も休み休み言いたまえ。トレインとの決戦を前に雑事で時間をとられたくなかっただけさ」
「そいつァー悪かったなー!!」言うが速いかジェノスはエクセリオンを伸ばす。
「それが・・エクセリオンか。フッ、うちのモニターは画素が悪くてね。よく見えなかったんだ・・そのヘナチョコ糸が!」
クリードは落ち着いてゆっくり言い放った。そして次の瞬間には信じられない跳躍を見せる。
放たれたエクセリオンのほんの小さな隙間をぬい、ジェノスの懐に飛び込んだのだ!
「なッ!?」「愚かだね・・」 ザッ!
斬撃は腹から頬を伝った。一瞬で鮮血は数メートルの高さにのぼり、あたかも間欠泉のごとく見える。
「ジェノスー!」思わず駆け寄ろうとした・・だがその目と鼻の先こにクリードが立っていたのだ。
恐ろしいことにあれだけの出血の眼前にいたにもかかわらず一滴たりとも血をあびていない。
たった一瞬・・すでに血が吹き出る頃には鮮血の浴びない安全圏まで離れていたのだ。
「さて、君もさっさと終わらせてくれよ。本当は君→ジェノスの順番でさっさと殺すつもりだったんだ。
君をまず先に殺ればジェノスのような直情型はゲートの罠すら気づかずにあわてふためいたまま
終わってくれるからね。調度・・あのクランツを殺された時のバルドルのようにね・・」にやにやといやらしく言った。
「クリードォ・・」深い憎しみを見せながらも、シャオリーはセイレーンで結界をはった。
シャオリーの周り一帯がセイレーンで覆われる。
「よせよ・・。死ぬ人間が抵抗するんじゃない・・!」次々にセイレーンを切り刻んでいく。
「言ったろォー!時間の無駄だって・・!! ふんッ、これで最後の一枚か・・」最後に大きく虎徹を振り上げ・・。
ザッ 斬り捨てた!
しかし、そこから現れた者に驚きの声を上げた「・・・・・・サヤ・ミナツキだとォ!?」それは、まぎれもないサヤの姿だった。
「うわあぁぁぁあああ 魔女めェー!!!!」 ズァッ!
・・・・・・・しばらく、あたり一帯が沈黙に包まれた。そしてそこには二人の人間がただ向かい合って立っているだけだった。
「はあはあ・・なぜ、サヤ・ミナツキの姿に・・?」「あなたはサヤ・ミナツキに異常な程の恐怖を感じ・・ていた・・」
サヤの顔からセイレーンがほどけ、シャオリーの姿が現れた・・
「だか・・ら、あなたに一矢むくいるためにも、その姿を・・借り・・たってわけです・・」
そのシャオリーの腹部には虎徹が刺さっていた。
「だが・・ それも無駄に終わったようだな・・君はやはり死ぬんだ・・」
息も絶え絶えに台詞を吐き出すなクリードに比べ不思議とシャオリーの表情の方が穏やかだった。
「でも、あな・・たに恐怖と言う一太刀は浴びせ・・られたみたいで・・すね。・・あとはトレイン君たちに・・
希望を託す事にします・・」そういってシャオリーは倒れた。そしてニ度とは動かなかった・・。
カラーン 虎徹を取り落とし、カタカタと震えのとまらない己が手を見つめ、クリードは忌々しげにつぶやいた
「魔女め・・・・何度、僕に殺されれば気がすむんだ・・」
せっかくの隔離スレなんだし、創作ぽいのはこっちで書こう。
・・・・しかし、またやってしまった_| ̄|○ 。
>>44 >「・・・・・・どこでヤンス?」
>「わかりません・・。でも気をつけてください、あなたのそばにも来るかもしれない。奴は突然背後にいました・・」
>「わかったでヤンス、ゆっくりとお互い、背後を確認しながら近づこうぜ」「ええ」
>二人は静かに近づいた。そして背中を合わし、あたりの様子を警戒しながら小声で話し始めた。
>「どういう事がおこったか、お前にはわかってるんでヤンスか?」「一応…」シャオリーは、苦しげに話しはじめる。
「わかってないんだか」「一応わかってるんだか」シャオリーのあたりの文脈があいまいに・・。
(いや、答えてる間隔に時間差があるんだし。最初の段階で「わかんなかった」けど。今は「わかった」って
言う風に台詞を誘導していけばよかったんだ)
上の栗VSセフィ編
>>30の(両手切れてるのに)指パチン部分も直し忘れてるし・・。コピペしたとき直す予定だったのに。
まあ、今さらいいんだけど・・・ちょっと悔しい。