週刊少年マガジン編集部を語るスレ

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アニメディア2005年3月号より
スクラン、ネギま、ツバサのアニメ紹介記事と各原作の担当編集の話が載ってたので転載

・三浦敏宏(スクールランブル)
アニメの影響は大きかったですね

 アニメで原作を知ったという、特に中高生を中心とした女性読者が急増したのは嬉しかったですね。
原作は普通の学園コメディーですから、読んでもらえば女性にも楽しんでもらえるとは思ってたんですが、
アニメで認知されたんでしょうね。
 女子でひとりで補習を受ける天満というのは、少年漫画にあるまじきヒロインなんですよ、本来。
でも、男にとって都合のいい女の子が出てこないのも、女性ファンに好感をもってもらえたんだと思います。
最近、「今鳥くん、好き」という反響も女性読者からきましたね。
ああいう女好きは男性読者に人気出ないコトが多いんで、これもアニメの影響なんでしょうね。面白いですね。
 キャラも浸透したし、原作ではこれからもいろんなイベントを仕掛けていきます。
アニメにはアニメなりのラストがあるようで、僕等も楽しみにしてるんですが、
連載にすんなり戻れる内容らしいので、続きはぜひ漫画で楽しんでいただく、ということで。

・有田幸平(魔法先生ネギま!)
連載第1回の名簿、あれで決まりです!

 漫画をつくるとき、面白いかどうかを検討するためにネーム(絵コンテ)を先につくるんですが、
『ネギま!』にはやられた、と思いましたね。あの見開きの名簿。
赤松先生が31人全部違う女の子を描く、その設定がもう出来上がっているというのが一発でわかりましたから、
これは作品として既に破格だと思いました。
普通、漫画ではキャラクターは少しずつ増えていくもので、こういう例はなかったですからね。
読者も期待を多いに刺激されたみたいで、さすが赤松先生という感じでした。
 ところで、明日菜は本誌の人気投票で一位になったことがないんですよ。
ヒロインとしてオーソドックスすぎるかもしれませんが、だからこそ僕などは、アニメファンの反応が楽しみであります。
 とはいえ『ネギま!』は、女の子がいっぱい出るのがお約束ですから、アニメもそうだと思いますが、
原作でも女の子いっぱいのストーリー、お楽しみシーン満載でいきますので期待してください。

・菅原喜一郎(ツバサ)
オリジナルのサクラ 話に期待してます

 CLAMPは今年でデビュー15年になるんですが、最近『ツバサ』のサイン会や握手会にきてくれるのは、
この間、熱心に応援してくださったファンの方たちに加え、小さい子たちが増えているんですよ、男女を問わず。
僕等がかつて少年漫画に熱くなったように、今の小・中学生の子どもたちが
小狼を熱く応援してくれているのかと思うと、ものすごく嬉しいですね。
 と同時に、新しい読者に向けて常に新しいメッセージを発信しているCLAMPのすごさに改めて感動してしまいます。
アニメが始まったらこのファンの輪がもっともっと広がってくれたらいいな、と期待してるんですよ。
 この話の根幹はシビアで、サクラ視点の描写は原作でもそう多くはありません。
でもアニメは小さな視聴者も多いので、サクラのオリジナル話を何本かに1本入れてくれるそうで、有り難いですね。
僕たちも楽しみにしています。