W武装錬金でパピヨンに挑むカズキ
その性能でパピヨンの攻撃を防ぐカズキがパピヨンに問い掛ける
「生きたいと言う狂気に取り付かれてたとは言え…
なぜ人を無残に殺すことができるんだ…」「なぜ?」
静かに答える蝶野
「俺は人間の温もりをしらない…」
「俺は生まれながらに物として扱われたのだ…蝶野の家を継ぐだけのな…
だが、それでも良かった…病気で存在理由を全て奪われるまではな…」
「それからは地獄のような月日だった…」
「俺は人間に対してなんの感情ももっていない…」
「俺にとっては人間どもは道端にころがる無数の石ころと同じだ…」
「だが…お前は違う!!」
「オマエは超人パピヨンの存在を邪魔をする憎き存在だ…」
「俺の持てる全ての力でオマエを殺す」
再び戦闘態勢に戻る二人
ピッ
Wランスがパピヨンの肉体を貫く…
「みごとだ…カズキ…」携帯から聞こえる斗貴子さんの声
うごめく蝶野、そうして呟き出した
「これで勝ったつもりか…」
「俺の肉体が滅びても…俺の怨念は滅びない!」
「曽祖父の怨念がこの世をさまよい続けたように…
今度は俺の怨念が次なる邪悪な者を探し出し…ふたたび超人を目指すだろう…」
静かに武装錬金を外すカズキ
「蝶野…戦いは今日で終わりだ」
「俺は負けない…たった今から新たな戦いがはじまるのさ…」
「ちがう…勝ちも負けももう無いんだ…」
「なにをしてるんだカズキ、今の状況で武装錬金を外すなんて自殺行為だぞ!」
「馬鹿な奴だ忘れたのか…核金で生きてると言う事を…死ぬぞオマエ!!」
「わかるか蝶野、これが人間の温もりだ…」 倒れるカズキ
「馬鹿な…人の温もりを伝えるために…死ぬとわかって…
ホムンクルスになりさがった俺を抱きしめてくれたのか…」
号泣して崩れ落ちるパピヨン
そしてホムンクルスが2度と現れる事はなかった…
そして時がながれ…
「ごめん斗貴子さん、道が混んでて」
「病院では静かにしなさい」
赤ん坊に覗き込むカズキ
「うわ〜なんか猿みたいだな、ハハ」
「カズキにそっくりだろう」
「なんか頭におでこにアザ(ホムの)みたいなのがあるよ」
「ああ、心配無い、母子ともに健康だ」
「そっか…ならいいや…男は顔じゃないからね」
武装連金 完