301 :
転載:
トレインの攻撃を確実かつ正確に打ち落としていくエーテス。
だがトレインは電磁銃の一発分のエネルギーがたまるまでの時間稼ぎをしていたのだ。
「猿真似野朗、くらいやがれ!!」
確かに電磁銃は完璧にエーテスを捕らえたはずだった・・・
刹那の瞬間で白いハーディスで弾き返された電磁銃がトレインの肩をかすめる。そして激しく血が吹き出る。
「電磁銃を避けることは不可能。まあセツキなら可能だが。
防ぐ方法なら人間の極限の速さでオリハルコン製の武器で弾き返すか、電磁銃で相殺するだけ・・・だろ。」
「(俺の考えがすべて読まれてる・・・)」
時の番人ならそうするだろうと頭に浮かぶトレイン。(無理な連中も要るけど)
「俺とお前の能力はまったく同じ。電磁銃二発同時発射でThe Endだ。10秒待ってやる。神に祈りな。 10.9・・」
さすがのトレインも
「電磁銃撃つ前に撃つ・・・ 至難、反応速度は同じ。
電磁銃を弾いて当てる・・・ 否、二発は弾けないうえ弾いた一発は残り一発で相殺される。相打ちにもならない。
黒猫の爪・・・ 無理、さすがに電磁銃には押し負ける。
電磁銃のエネルギーが溜まるまで待つ・・・ 無謀、あと6時間かかる。
・・俺が負ける・・ 不吉をもたらす黒猫が最後に不吉をもたらしたのは自分自身・・・」
「8.7.6.5・・・」
その時トレインの心の中で声が聞こえた。
「あきらめるのか。情けないな・・・」
302 :
転載:04/01/06 00:57 ID:xqVSNOnc
心の中のその声はデュラムだった。
「?? サヤならわかるが何でお前が・・・」
質問に答えず次々と罵倒していくデュラム。
「それが最強の銃使いか。」
「情けないな。お前とそこの電磁銃に頼るしかないお前自身(猿のこと)。」
「今のお前なら5秒で殺せる・・・」
「俺は最強のために情さえ捨てた。そんな俺に勝ったお前がそんなに腑抜けとは。愚かだ。滑稽だ。まるで喜劇だな。」
「うるせえ・・・」
「最強の銃使いとしてとる行動はわかったか。」
「ああ・・・」
我に返るトレイン。眼にはかつての殺し屋?の目が。
カウントダウンを続けているエーテス。
「4.3.2.1・・・ 電磁銃発し」
トレインがただ純粋に、ただ速く、同時に撃った4つの弾丸が
何よりも速く、正確にエーテスの四肢を貫く。
「・・・馬鹿な・・ 俺とお前はまったくの同じはず!!
なぜ俺の方が反応が遅い・・・」
特殊弾や電磁銃に頼り、それでも掃除屋気取りで本質を忘れていた自分。
人を殺さないことと手加減を一緒にしてた自分。
純粋に銃のみで生きてきた過去の最強の銃使い、伝説のG。
「エーテス、確かにお前は俺の出来の悪い本物だよ・・」
エーテスはぶっ倒れるが死ぬほどの傷でもない。
「・・・俺は情は捨てないからな。デュラム。」