ネカネ「えっ?
本当に日本に行くの!?」
ネギ「…うん!」
ネカネ「うん…て、いつ出発するつもりなの!?」
ネギ「…明日だよ!」
ネカネ「明日っ!?
じゃあ学校には!?」
ネギ「…だいたい学校は昨日卒業したし、辞令を出したのも学校だよ。
それにもうあそこに居続けても、マギステル・マギに近づく事はないしね。
それと僕は挑戦したいんだ。」
ネカネ「…挑戦?」
ネギ「確かめたいんだよ…
僕が今まで学んだ事が、日本でも通用するのかを…!」
ネカネ「だいたい旅費はどうするの?」
ネギ「おじいちゃんが出してくれたよ。」
ネカネ「パスポートは?
知ってる?
外国に行くのにパスポートがいるのよ!」
ネギ「あのねえ、お姉ちゃん…
いつまで僕を子供扱いしてるの?
ほら、今朝、買って来たよ!」
ネカネ「…それってただの航空券じゃない。
パスポートは別にいるのよ。」
ネギ「えぇ―――っ!?
だって旅券をパスって言うじゃない!」
ネカネ「パスは入場券で、旅行券がパスポートよ。
ちなみに航空券は単なるチケット!
もぉ〜、そんな事もわからないで、日本に行く気なの?」
ネギ「あうぅ〜っ
…パスポート取って来る。」
>>178の続き
ネカネ「あ…
待って!」
ネギ「わかってるよ…
お姉ちゃんは僕が成人するまで、面倒を見たいんでしょ?
それが母親代わりの意地だったよね。
でもね…僕はもう覚悟を決めたんだよ。
お姉ちゃんにはただの研修旅行に見えるかもしれないけど、
僕はこの旅で人生を変えたいと思ってるんだ。
だから心配しないで、快く行かしてくれないかな?」
ネカネ「……
それもあるけど…
その前にパスポートを何処で取るか知ってるの?
言っとくけど、旅行会社には売ってないわよ。」
ドキッ
ネギ「(そうだったのか…)
わ…わかってるよ。
だから子供扱いしないでって言ってるでしょ。
…で、一応、参考のために聞くけど何処?
わかった!
イギリス大使館だね!?」
ネカネ「なんかものすごく心配になってきた…
イギリスにイギリス大使館がある訳ないでしょ!」
引用:CUFFS〜傷だらけの地図〜47号収録分