矢吹健太朗のBLACK CAT★ 黒猫No.257

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226年160日(晴れ)
今日 王都を出発した。国王ルガロンを倒せと無理難題をいわれる。
よりによってあのバケモノだ。好調で闘いたいのにあのハゲわかっててやってるか。
冗談じゃない、オレの任期はあと5年だ。後は産まれた息子がなんとかするだろう。

226年210日(雨)
騎士のアルワース・ティルテテインにHPで追い抜かれた。攻撃補助もないくせに。
帰ったら功労者だ。

226年350日(雪)
なんてことだ。近道して山道を通ったばかりに放浪者にリンチをかけられた。
もう魔法使いも祈祷師もいない。回復はおれだけだ。

226年1日(虹)
もう終わりだ。この騎兵隊もオレの代で最期か。
幼いころに聞いた異国の皇帝の話を思い出しす。
ああ、なぜオレたちは世襲制なのだろう。そのくせ親父の能力を引き継げないなんて
馬鹿げてる。オレだって親父のような立派な騎士になりたかった。
なんでも200年の歴史の中で初めての例だったようだが。親父の決断は失敗だった。
ああ、中列も倒れた。次はオレの番だ。ちくしょう・・・。