ジャンプの衰退の原因がわかりました!!!

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16名無しさん@お腹いっぱい。

3つのスローガン「友情、努力、勝利」

ジャンプの基本的な編集方針であり、合い言葉でもある「友情、努力、勝利」。これはジャンプの前身である『少年ブック』(集英社刊)を刊行するにあたって、登場した言葉である。
当時の少年誌はまだ漫画が全盛というわけではなく主に戦記の特集で誌面が作られていた。日本軍、ドイツ軍、連合軍の制服や装備の一覧、零戦や戦艦大和、タイガー戦車などの図解など、
戦争のかっこいい部分だけが強調されていた。『少年ブック』の編集長で後のジャンプの初代編集長になる長野規はこの戦争礼賛のような戦記ブームに疑問を持ち、
戦争を知らない子供たちについて「戦争調査」を行った。実際の結果は、子供たちはただメカニックや技術に興味を持っているだけであり、
戦争の悲惨さや平和の大切さはよく理解しているという安心したものとなった。まず編集者は読者のことを知らなければいけない、
ということをよく表わすエピソードである。長野規は「編集者は読者の顔が見えなくてはいけない。頭の中も胸の底も、いや財布やポケットの中身も見えなくてはつとまらない」と言ったそうである。

その「戦争調査」の別項目で、50の言葉を羅列し設問に沿った言葉を選ばせるイメージ調査を行った。その結果

一番心あたたまる言葉・・・友情
一番大切に思う言葉・・・努力
一番嬉しいことは・・・勝利

この言葉が突出して現われたのである。長野規はこの3つの言葉を『少年ブック』の編集方針にすえた。これがスローガンの始まりである。

この3つの言葉はやがてジャンプに継承されていく。そこではより編集方針が徹底され、「すべての漫画の主題は、この3つの言葉の意味する要素を必ず入れる。
3つ全部が入らなくとも、一要素はなんとしても入れる」ということになった。後にこの言葉はジャンプが発行部数の記録を更新するたびにマスコミに登場し、予備校のキャッチコピーになるなどし、有名になった。

現在では子供たちの価値観も変り、このテーマも形骸化してしまったのだが未だにジャンプの連載陣の根底には「友情、努力、勝利」のテーマが散見できる。