【リレー小説】えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産編第6部

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1作者の都合により名無しです
これはえなり2世の数奇な運命を追った奇妙な冒険である

前スレhttp://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1043128803/l50
からの続き、行くぜ!!
2過去ログとか:03/04/13 15:02 ID:DoE0Oojl
3作者の都合により名無しです:03/04/13 15:15 ID:RKOm1gdm
新スレ乙。ところでキャラ紹介どうする?
4えなりチーム:03/04/13 16:09 ID:s6em4u+Q
「えなり二世」
個性のない主人公。
彼が行動するときはたいてい周りに流されている。
必殺技は多く、父の友人から授かった「肉変砲」、武内直子から習った「念」
幽霊の武井で剣を作る「オーバーソウル」などがあり、
他にも武井や板垣を体に取り憑かせて彼等に変身したりすることもできる。
(どうやらその能力はスタンド能力らしい)最近鳥山明にも取り憑かれた。
どうやらオタクらしく、マニアックな戦いの解説などもしたりする。
姉を矢吹の性奴隷にされているとか人気バンドえなりんのボーカルだとか言う設定は
もはや誰も覚えていない。

「荒木飛呂彦」 ジョジョの奇妙な冒険
波紋疾走(オーバードライブ)や幽波紋(スタンド)で戦う戦士。
スタンドをディスクにして渡したりと補助的なことを担当することが多い。
親友、こせきこうじとの戦いの末、彼からジャンプ五聖人の証を託された。

「武井宏之(幽霊)」 シャーマンキング
えなりの持ち霊。過去の戦いで命を落とし、以後えなりに取り憑くことに。
えなりのオーバーソウル用だが、えなりの体に取り憑いて代わりに戦うことも可能。
その際には、同じくえなりに取り憑いている板垣を媒体としたオーバーソウル、
「オーガナックル」で戦う。

「尾田栄一郎」 ONE PIECE
矢吹のジャンプに対抗するために作られた雑誌「ダッシュ」のメンバー。
悪魔の実の能力を全て使って戦ったり、戦闘力はそれなりに高いはずだけど
なぜか地味な印象な人。和月が守護霊として取り憑いており、
飛天御剣流も使用可能。
5えなりチーム2:03/04/13 16:10 ID:s6em4u+Q
「岸本斉史」 NARUTO
彼も、「ダッシュ」メンバーの一人。
忍術と見せかけた超能力を駆使して戦うチームのルーキー。
エニックスの荒川からサムライブレードを受け取ったが、
いつからか使わなくなってた。
双子の弟に聖史がいたが、戸田に殺され死亡した。
現在、大友にどこかに連れて行かれ行方不明になっている。

「車田正美」 聖闘士星矢
えなりチームのエースでありジャンプ五聖人の一人。
鳥山と戦ったあと、えなりの味方となる。
最近ドラゴンボールの力で過去の力を取り戻した。
サガを仲間に加えようとしたが、油断して異次元に飛ばされてしまった。

「鳥山あきら(幽霊)」 ドラゴンボール
タクシー運転手として登場、そしてなぜか仲間になった。
実力は、五聖人と匹敵するほどで、ドラゴンボールで過去の力を取り戻した。
しかし大友との戦いで命を落とし、現在えなりに取り憑いている。

「板垣先生(幽霊)」 グラップラー刃牙
五聖人に匹敵する実力の持ち主だったが木城に殺された。
現在はえなりに取り憑いている。
一応元チャンピオンチームなのだが誰もそんなこと覚えていない。
6えなりチーム?:03/04/13 16:11 ID:s6em4u+Q
「宮下あきら」 魁!!男塾等
彼もジャンプ五聖人の一人。
突然現れていきなり助力していく人。
現在修行と称してあの場所とやらに行っているらしい。

「富沢ひとし(放置)」 エイリアン9
対エース戦で突然参戦したが、使い勝手が悪いと言う理由でそのまま消滅。
過去に板垣の弟子(アシスタント)をしていた経歴あり。

「岡田芽武」 聖闘士星矢エピソードG
少女漫画風な顔をした男。獅子のゴールドクロスを装着している。
立場的には車田の舎弟らしい。
車田、岡田、そしてサガの三人を集めてあの技を使おうと車田に持ちかけた。
7矢吹側健太郎1:03/04/13 16:12 ID:s6em4u+Q
「矢吹健太朗」 黒猫(ブラックキャット)
パクリ四天王の筆頭。
大会の主催者であり、現集英社の事実上の支配者。
漫画界を同人の闇に引きずり込んだ男。
技は見た相手の数だけある。オリジナルはヒッキーと絶対矢吹空間のみ。
絶対矢吹空間は全ての理を矢吹が支配する世界を作り出す能力である。

「木下さくら(死亡)」 魔探偵ロキ
エニックスの作家。
車田相手に善戦したかと思いきや、魔王拳→エクスプロージョンの
王道パターンで玉砕。

「福本伸行」 賭博黙示録カイジ
何をたくらんでるのかさっぱりわからないお方。
言うこと全てが嘘のようで、狙いがまったく読めない。
Aとの戦いで負傷してからは出番がない。

「松山せいじ(死亡)」 エイケン
着替え中の東の部屋に間違ってワープしてしまったため殺されたかわいそうなやつ。

「高橋和樹(死亡)」 遊戯王
井上達を始末する為に送られたが、木多との勝負に敗北し、
情報を聞き出された後に殺された。
8矢吹健太郎2:03/04/13 16:13 ID:s6em4u+Q
「久米田康治」 かってに改蔵
小学館の人なのに集英社の化学者。
キユの元管理人だったり安西を再生したりと、
細かいところで出番がある。

「東健(死亡)」
木城ゆきとが矢吹と東の遺伝子から作った少年。
東のアンデットを操る能力を持っていたようだが、
復活したての戸田にあえなく殺された。
死際にキユの言葉を残す。

「萩原一至(死亡)」 BASTARD
ケルベロスの1人だった。元は鳥山たちの同士だったが、
連載かったるいという理由で矢吹側についた。
Aにびびって鳥山に助けを求めたが、呆れた鳥山によって消し飛ばされた。
9矢吹(ボスチーム):03/04/13 16:15 ID:s6em4u+Q
「大蛇丸(死亡)」
クローン戦士1番手。岸本の遺伝子から作られた。
月刊ジャンプの稲田を襲ったりした(DIOに助けられたが)
対岸本戦の時は弟の聖史を使って戦わせたが、
それが岸本の怒りを買い、暴走した岸本によって消し飛ばされた。

「DIO(死亡)」
クローン戦士2番手。日光や波紋に強く作られている。
荒木との激戦の末、敗北する。

「クロコダイル(死亡)」
クローン戦士3番手。DIOより強く作られているらしいが、
油断が多いため尾田に裏をかかれ倒された。

「ハオ」
クローン戦士4番手。マサヤを持ち霊にしていたが、
マサヤが倒されたらスピリットオブファイアを発動。
強さは原作通りらしい。武井(えなり)に勝利。

「サガ」
クローン戦士5番手。双子座のクロスを装着している。
車田が昔の力を取り戻したのが切っ掛けで黒サガが現れてしまった。
車田を異次元に飛ばして勝利した。

「手塚国光」
クローン戦士番外。戦う強さがないという理由でチームからはずされた。
許斐にテニス勝負を申し出るが敗北、そのままどこかに去って行った。

「範馬勇次郎」
クローン戦士大将。板垣の遺伝子から木城の手によって作り出された。
板垣とタメをはる強さを持つ。
10矢吹(魔界十人衆):03/04/13 16:16 ID:s6em4u+Q
「小栗かずまた(死亡)」 花さか天使テンテンくん
復活しては倒される人。
可哀想なのでそっとしておいてあげてください。

「和月信宏(幽霊)」 るろうに剣心
死んではやられてを繰り返した人。
今は尾田の守護霊となってマターリしている。

「久保帯人(ゾンビ?)」 ゾンビパウダー
えなりに二度敗北した男。
最近また復活したらしい。平野の部下になっている。

「赤松健(死亡)」 ラブひな
十人衆の中でトップクラスだったらしい。
初期の頃に武井にやられて以後出番はない。

「桜野みねね(死亡)」 守って守護月天
一度武井にやられ、後に復活したが車田の攻撃の余波にて死亡。

「藤崎竜(死亡)」 封神演義
十人衆最強1人目。
荒木に二度やられた人。
11矢吹(魔界十人衆):03/04/13 16:17 ID:s6em4u+Q
「島袋光年(刑務所)」 世紀末リーダーたけし
ヘリの免許を持っているという理由で十人衆になっただけの人。
一度バンチチームに入るが、今はパクられてお勤め中。

「やまもとかずや(死亡)」I'mA Faker!
武井を仲間に引き入れる交渉にいったが、軍艦エニッ糞と共に散った。

「かずはじめ(死亡)」 MIND ASSASSIN 明稜帝 梧桐勢十郎等
念を送ることで人を気絶させられる能力を持つ。
が、つの丸に倒される。

「東まゆみ」 EREMENTAR GERAD
矢吹の秘書だが、今では審判になりきっている。
一応死体を操るという能力がある。

「マサヤ(死亡)」 
十人衆最強二人目。
僕の絵を評価してください」スレで少年漫画板の人気者となった絵師
武井と相打ちになるが、後のハオの持ち霊、スピリットオブマサヤとして復活
しかし媒体のカレーを打ち砕かれて再び地獄に直行。

「あずまきよひこ(死亡)」 あずまんが大王
後から入った十人衆。
無謀にも宮下に挑んだが、熊谷カズヒロに狙撃されて死亡した。
12KIYU:03/04/13 16:18 ID:s6em4u+Q
「キユ 」 ロケットでつきぬけろ
キユドライブを起こした張本人。
集英社秘密基地地下冷凍庫で封印されていたが木城の手よって復活した。
なにを目指しているのかはまったくの不明。

「木城ゆきと」 銃夢
元ケルベロスだった男。集英社では科学者をしていたらしい。
単分子ワイヤーをつかったり衝撃波で相手の内臓をぐちゃぐちゃにしたり
イッた戦い方をする。

「ゆうきまさみ」 パトレイバー
彼もキユ様崇拝者の一員らしい。猫にした高橋留美子を連れ歩いている。

「浦沢直樹」 MONSTER YAWARA
矢吹に捕まりMONSTER化した男。
キユと接触後は、共に行動するようになる。
13KIYU:03/04/13 16:19 ID:s6em4u+Q
「岡本倫」 エルフェンリート
キユと志しを同じくするものらしい。
パクリ漫画家4人を集めて、命の泉(レーベンスボルン)を発生させ、
ロックでガッデムでデストロイ、そして ロケットな漫画だけの世界を
作るのが目的だそうだ。

「戸土野正内郎」 悪魔狩り
元ブレイドチームの漫画家。
金田一連十郎にくわれたところを岡本倫に助けられ、以後忠誠を誓う。
パクリ四天王の1人で、最強のパクリ漫画家を目指している。

「梅澤春人」 SWORDBREAKER
元バガボンドチームの先鋒
車田に倒され船外に放出されたが、突き抜ける力を得て復活。
その後矢吹と戦うが絶対矢吹空間により敗北。
無敵の楯を所持しているが、守護聖石は矢吹との戦いで世界に飛び散ってしまった。
14平野(元ケルベロス):03/04/13 16:19 ID:s6em4u+Q
「平野耕太」 ヘルシング
元ケルベロスの1人。
横山光輝になにかされてから性格が一変。
矢吹に反旗をひるがえし、戦うことだけのために船艦内に部隊を展開した。

「内海甲介」 キャラメルリンゴ
ケルベロス一の工作員。えなり達を一時的にDブロックに閉じ込めたが、
岡田芽武の不意打ちで気絶。

「三峯徹(死亡)」 (はがき職人)
成年向け雑誌の幻なやつ。けっこうな実力を持っていたが、
永井豪の圧倒的な力に敗北した。

「刃森尊(死亡)」 人間凶器カツオ!
ケルベロスの助っ人。いつのまにか真島にやられ、彼の召還獣にされた。

「キバヤシ」 MMR等の原作
いろいろな作品の原作を手掛けるある意味伝説の男
『人口無能』刃森尊のメカニック集団のチームMMRとして登場
チームMMRには後3人くらいいるらしい
15平野(新しい部下):03/04/13 16:20 ID:s6em4u+Q
「見田竜介(死亡)」 るびくら
「御祗島千明(死亡)」 真女神転生
矢吹に送られた刺客。通称噛ませ犬。

「宇野比呂志」 天空の覇者Z
平野の側近の1人。

「有賀ヒトシ(死亡)」 BIG-O
平野の側近の1人。戸田達を倒しにいったが、返り打ちにあい死亡。

「熊倉裕一」 王ドロボウJING
全てを盗むドロボウ。真島のドリルを奪って逃走した。

「七三太郎」 ドリームス
川三番地を吸血鬼に改造した人。
16ジャンプスポーツチーム:03/04/13 16:20 ID:s6em4u+Q
「許斐剛」 テニスの王子様
元えなりチームの人。スポーツをやりたいがゆえにこちらに移った。

「高橋 陽一」 キャプテン翼
元チームハングリーハート大将
五聖人に匹敵するほどの実力を持つ。

「井上雄彦」 スラムダンク
元バガボンドチーム大将。
鳥山と戦っていたが、ダイ組の乱入でうやむやに。

「森田まさひろ」 ルーキーズ
ジャンプスポーツチームの1人。
17バンチチーム:03/04/13 16:20 ID:s6em4u+Q
「北条司」 シティハンター キャッツアイ等
ジャンプ五聖人の一人。レオタード姿の変態中年。
えなりから冨樫の遺産のフロッピーを奪った。
大会の優勝賞金10億円でバンチを復刊するために、地下闘技場へ参加。
冨樫ファイルを所持していたが、現在モンキーパンチと争奪戦中。

「原哲夫」 北斗の拳等
ジャンプ五聖人の一人。北斗神拳の使い手。
眼病を患っているらしい。

「ゆでたまご」 キン肉マン等
すべての常識を超越した男。
二人組なのだが、一人はしまぶーの付き添いにいったきり戻ってこない。
フェイスフラッシュはもはやなんでもあり
現在は三浦健太郎と共に行動中。

「巻来功二」 ゴッドサイダー
冷静な顔の濃い男。
光の粒子で心臓を破壊する神魔血破弾など、えぐい技を使う。
18バガボンドチーム:03/04/13 16:21 ID:s6em4u+Q
「木多康昭」 幕張
バガボンドの試合中、矢吹を暗殺しようとするが、返り打ちに。
邪念樹にとりつかれ、現在妄想体験中。

「桐山光侍」 忍空-NINKU-
岸本と忍者対決をするが、荒木が岸本にスタンドを渡したため、苦戦。
引き分けに終わる。
 
「なにわ小吉」 王様はロバ
集団技をつかって多くのキャラを出すことができる。
尾田に空の彼方に吹き飛ばされた。

「うすた京介(死亡)」 すごいよマサルさん
笛吹いたりギャグフィールドでシリアスを無効化する能力がある。
高橋留美子の攻撃で体をばらばらにされ再起不能に。

「尾玉なみえ」 純情パイン
後で合流予定が行方不明。
19月刊ジャンプチーム(敗退:03/04/13 16:21 ID:s6em4u+Q
「三条陸(死亡)」 ダイの大冒険
過去に、もっともエニ糞に近いと云われた男。
稲田と共にエニ糞狩りをしていた。
ドラクエワールドはドラクエの能力以外使えなくなる恐ろしい技。
カムイのグランドクロスで死亡。

「稲田浩司(死亡)」 ダイの大冒険
三条の相方。カムイとの戦いには生き残るが、
後から来た大蛇丸、DIOの二人に敗北した。
20元祖ジャンプチーム:03/04/13 16:21 ID:s6em4u+Q
「小林よしのり」 おぼっちゃまくん
えんどうコイチをぜっこーもんにて殺害。

「桂正和」 ウィングマン
ウィングマンに変身した。

「みやすのんき(死亡)」 AVなやつら
少年漫画の天敵技、「最後の良心」を使って原相手に善戦。
だが、一緒にいた巻来の神魔血破弾によって死亡。

「あんど慶周」 変態仮面
吉崎のパンツをかぶりそのままどこかへ。

「徳弘正也」ジャングルの王者ターちゃん
動物パワー等の使い手らしい
21マガジンチーム (敗退):03/04/13 16:22 ID:s6em4u+Q
「真島ヒロ」 RAVE
パクリ四天王の1人。チャンピオンとの戦いには破れたものの、
その後坂口の力を吸収して復活。
三種の神器(アルテマウェポン、えいゆうのたて、ドリル)
の三つをあわせるととんでもない力を得る。
キユの力を得るため、居場所を知ってる矢吹と一時的に手を組んだ。
ドリルは盗まれてしまって今は手元にない。

「綾峰欄人(幽霊)」 Get Backers-奪還屋-
戸田にやられ、その後真島の偵察幽霊に。

「上条明峰(幽霊)」 SAMURAI DEEPER KYO
同じく島本2にやられて以降、幽霊に。

「星野泰視(死亡)」 勝負師伝説哲也
講談社が集英社に送り込んだ刺客。イカサマをえなりに見破られて死亡。

「野中英二」 魁!!クロマティ高校
なんかもうゴリラだったりフレディだったり。多分茶筒ロボだったりする。戸田に敗北。

「山田恵庸」チャンバラ
剣道家。猪熊しのぶにとりつかれていた。田畑に敗北。

「川三番地」ドリームス
十万人いる。全員死亡したが、後に平野によって一部が吸血鬼として復活させられた。
22チャンピオンチーム:03/04/13 16:23 ID:s6em4u+Q
「戸田泰成」 s.CRY.ed(スクライド)
準主人公。主人公であるえなりよりキャラが立っているためよく使われるやつ。
体をガンダム化させて戦うことも、右腕をハイブリットに変えて戦うこともできる
けっこう万能な男。
矢吹健太郎、真島ヒロ、永井豪、それに平野耕太は彼の敵リストに記入されている。

「黒田洋介(死亡)」 s.CRY.ed脚本
戸田の相棒。永井との戦いで戸田をかばって死亡。

「鈴木ダイ」 A-DOGS
チームの統括役。あまり出番はない。

「伯林」 しゅーまっは
「施川ユウキ」 がんばれ酢めし疑獄!!
下っ端の人達。施川ユウキは漫画のハシラを介して遠くの人と連絡を取ることができる。

「藤澤勇気」BM
バラバラになっても死なない男。
バイオミートは全てを喰らう。

「漫画太郎(死亡)」 珍遊記等
元チームハングリーハート次鋒。
あっさりと仲間に見捨てられあっさりと忘れられた可哀想な人。

「余湖裕輝」 アクメツ、コミックマスターJ(作画)
鬼の仮面をかぶった男。にゅ〜なんぶと書かれたマグナムや、
ごっつい斧などで攻撃する。

「田畑由秋(死亡)」 アクメツ、コミックマスターJ(原作)
コミックマスター。原作家なのに描く方とはこれいかに。
真島と戸土野の作り出した虚無の渦を止めるために奮闘。
その場で命を落とした。
23ヤングアニマルチーム(敗退):03/04/13 16:23 ID:s6em4u+Q
「三浦健太郎」 ベルセルク
原哲夫の弟子。バンチとの戦いに敗れ、その後ゆでたまごと共に行動する。

「柴田ヨクサル」 エアマスター
ヤングアニマルの戦士。ゆでたまごの筋肉バスターにより敗北。

「克・亜樹」 ふたりエッチ
ヤングアニマルの戦士、だった。原哲夫との戦いで経絡秘孔『本部』をつかれてしまい、
解説しかできない体にされてしまった。
以後、解説役の必要な場面にとこからともなく現れるように。

「技来静也」 ブラス・ナックル
遅れて来たアニマルの戦士。過去に矢吹と戦い敗れており、
その際にナノマシンを体に埋め込まれ、どんどんと体を蝕まれている。
現在は行方不明の三浦健太郎を探して、チャンピオンチームと共に行動中。

「森恒二」 ホーリーランド
遅れて来たアニマルの戦士2。ホーリーランドはさまざまな規格があり、
町の掟はかけた相手が絶対にタイマンしかできないようにする。

「林崎文博」 VF
出て来た時にはやられてた人。それ以来出番はなし。

「山口貴由」 覚悟のススメ、 蛮勇引力
遅れて来たアニマルの戦士3。
技来達とは別行動をしており、現在はGANTSで飛ばされた戸田と共に行動中。
24サンデーGXチーム(敗退):03/04/13 16:24 ID:s6em4u+Q
「島本和彦」 逆境ナイン 炎の転校生
戸田と戦い敗北するが、戦いの中で友情を抱いた。
チャンピオンチームと共に行動しており、
途中で現れた石川賢と現在戦闘中。すでに三桁にまでパワーアップしている。

「伊仁完+梁慶一」 新暗行御史
いまだ韓国から到着せず

「イダタツヒコ」 美女で野獣
こっくりさん中に狐に憑かれ理性なし

「小野敏洋」 ネコの王
児ポ法にひっかかり拘留中

「えのあきら」  ジャジャ
Bブロック移動中にバイク事故
25少年サンデーチーム(敗退):03/04/13 16:24 ID:s6em4u+Q
「青山剛昌(行方不明)」 YAIBA 名探偵コナン
少し子供っぽいサンデーチームの戦士。
一度倒したはずの真島のデジョンによって異次元に飛ばされ、現在行方不明。

「藤田和日朗(死亡)」 うしおととら からくりサーカス
元ケルベロス安西の師承。安西との戦いで命を落とし、
その後体を安西に乗っ取られた。しかし、安西の魂に語りかけ、
彼を真の漫画家として目覚めさせた。

「高橋留美子」 犬夜叉
サンデーの女帝。昔はやさしかったらしいが、現在は矢吹とつるむように。
実力は高いが、ゆうきまさみに猫にされてしまい戦闘不能に。

「安西信行」 烈火の炎
パクリ四天王の1人。元矢吹の部下、ケルベロスの一員だった。
しかし藤田達の語りかけ、真の漫画家として目覚めた。
岡本倫達が虚無の渦を作り出すために彼等を狙っているが、
今の安西でそれができるかどうかは不明である。
26スプリガンチーム(敗北):03/04/13 16:24 ID:s6em4u+Q
「皆川亮二(行方不明)」 スプリガン ARMS
サンデー特殊部隊「スプリガン」筆頭の戦士。
が、ガンガンチームの金田一蓮十朗に食べられてから行方不明。

「橋口たかし(行方不明)」 焼きたて!!ジャぱん等
「河合克敏(行方不明)」 モンキーターン
「椎名高志(行方不明)」 GS美神
「草場道輝(行方不明)」 ファンタジスタ
「井上和郎(行方不明)」 HEAT WAVE
五人とも皆川と共に行方不明
椎名はオカルトのプロ
井上はスプリガンチームのリバーザ−

「藤原芳秀(死亡?)」 拳児等
えなりチームの若い面々に修行を施した老人。
内藤の野望に気付き彼を止めに行ったが、止めることが出来ず戦うことに。
その時の戦いで命を落としたようだが詳細は不明である。

「曾田正人(行方不明?)」 シャカリキ!
「田中モトユキ(行方不明?)」 マーベラス
二人とも藤原と共に別行動していたはずだが行方不明に?
27アフタヌーンチーム(敗北):03/04/13 16:25 ID:s6em4u+Q
「岩明均(死亡)」 寄生獣
三浦健太郎と共に矢吹を襲った男。
決死の戦いで敗れ、死亡した。

「真鍋昌平(誘拐)」 THE END
特に出番もなく、刃森尊に誘拐された。

「トニーたけざき(誘拐)」 岸和田博士の科学的愛情
木城と並ぶ天才らしい。
瀕死の黒田をサイボーグとして復活させた。
彼も刃森尊に誘拐される。

「弐瓶勉(誘拐)」 BLAME!
彼も刃森尊に誘拐された。
28GUNG-HO-GUNS:03/04/13 16:25 ID:s6em4u+Q
「内藤泰弘」 トライガン
エィンジェル・アームは強烈なインパクト。
作品をパクられたことを根に持ち、虚無の渦を作り出して漫画界を浄化しようとしたが、
結局失敗に終わり、村枝との戦いで敗北。死んだかどうかは不明。

「田口雅之」 バトルロワイヤル
田口・ザ・ロワイアル。GUNG-HO-GUNSの2
内藤をかばって死亡。

「片倉・M・政憲」 GO DA GUN
片倉・ザ・マグナム。GUNG-HO-GUNSの3
大坂弁が素敵な奴。藤原との戦いの最中、田口の銃の巻き添えを喰らった。
生死は不明。

「萩野真」 拳銃神等
萩野・ザ・ガンスピリット。出番はない。

「野々村秀樹」 ファントム零
野々村・ザ・ファントム。同じく出番無し。

「伊藤真美」 JAPAN
予言者。謎めいた言葉を内藤に告げる。
29少年エースチーム(敗退):03/04/13 16:26 ID:s6em4u+Q
「吉崎観音」 ケロロ軍曹
いろいろなところのスパイをしている。
ケロロ軍曹、七人のナナなど、多くの作品の攻撃を仕掛ける。

「安彦良和」 ガンダム
富野監督を狼から元に戻すために大会に出場したらしい。
ガンダムに乗って戦う。

「貞本義行」 エヴァンゲリオン
矢吹に捕われた庵野監督を救うために今回の大会に参加した。
中身が巨神兵のエヴァに乗って戦う。
30少年ガンガンチーム:03/04/13 16:26 ID:s6em4u+Q
「藤原カムイ」 ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
エニックス切り込み隊長。
三条、稲田のダイ組と互角にやり合う実力の持ち主。

「西川秀明」 ZMAN
「夜麻みゆき」 刻の大地
「松沢夏樹」 突撃!パッパラ隊
三人とも名前だけで出番無し

「金田一蓮十朗」 ハレのちグウ
ブレイドチームを食べて和解の方向で勝ち。
スプリガンチームも食べてしまった。
食べた人間は”ドクター”とやらの材料になるらしい

「渡辺道明」 ハーメルンのバイオリン弾き
ドクターとやらに超特大バイオリンや純金製グランドピアノをつくってもらったらしい

「高坂りと」 プラネットガーディアン
ガンガンチーム?
東に特殊なインクのプールに入れられあぼーん
31裏御伽チーム:03/04/13 16:26 ID:s6em4u+Q
「本宮ひろ志」 サラリーマン金太郎
裏御伽チームのボス。今はかわぐちかいじと未来について語り合っている

「にわのまこと」 THE MOMOTAROH
「川原正敏」 修羅の門
「澤井哲夫」 ボーボボボ・ボーボボ
「真倉翔+岡野剛」 地獄先生ぬ〜べ〜
あまり出番なし
32ゴッドハンド:03/04/13 16:28 ID:s6em4u+Q
「A(藤子A不二雄)」 笑うセールスマン
ゴッドハンド筆頭。姿は某セールスマン。
熊谷カズヒロによって殺されたが、Fからの天の掲示を受け復活。
その時に四次元ポケットを手に入れた。

「大友克洋」 AKIRA
非常に好戦的なサイキッカー。
車田に一度油断で敗北していらい付けねらっている。
一度体がばらばらになったが、菊地秀行の力で復活。
三たび車田達を狙う。

「横山光輝」  バビル二世 ジャイアントロボ
軍師と呼ばれるベレー帽をかぶった男。
すべての漫画家の才能(エネルギー)をあの方とやらに送るのが目的らしい。
なにかの影には場合たいていこの人が暗躍している。

「聖悠紀」 超人ロック
雑誌クラッシャーの異名を持つ男。大友より強い超能力を駆使する。

「モンキーパンチ」  ルパン3世
通称TheV。怪盗で、バンチチームから冨樫の遺産のフロッピーを奪って逃走。
現在北条と追いかけっこ中

「さいとうたかを」 ゴルゴ13
元ビッグコミック筆頭
一度大友に殺されたふりをしてそのままゴッドハンドに
ゴッドハンドで神を見たらしい

「赤塚不二夫」 天才バカボン
なのだ口調で喋る親父。戦闘力は不明
「永井豪」 デビルマン
ゴッドハンドの中でも上位クラスの強さを持った悪魔。
多少落ち着いた性格をしているが、内面は大友と同じく好戦的。
菊地秀行に依頼され、夢枕獏や武論尊を助けるために行動している。

「石川賢」 ゲッターロボetc
自称魔獣。サンライズを襲った人間の1人らしい。
「食べ残しはよくねえな」のセリフから、
サンライズ本社で蝕が行われたと思われる。現在島本と戦闘中。

「衣谷遊」 AMON〜デビルマン黙示録〜
ヘタレさん。だったのだが、永井豪の力によって悪魔(AMON)化。
以降永井ばりの力を発揮して戸田達に襲い掛かる。
34ゴッドハンド(横山十結衆):03/04/13 16:29 ID:s6em4u+Q
「マスク・ザ・レッド」
赤いマスクをかぶった男。一応漫画家らしいが、正体は今のところ不明。

「鈴木央(死亡)」 ライジングインパクト
林崎文博を瞬殺した男、その後山口貴由と戦うが敗北した。

「山口譲司」 BIRTH
十結衆統括約(だと思われる)

「大暮維人(死亡)」 天上天下
鈴木央を殺した男を探して山口達と対決するが、
その後暴走した衣谷によって殺害された。
35最強原作集【三闘神】:03/04/13 16:29 ID:s6em4u+Q
「菊地秀行」 魔界都市ハンター等原作
通称魔界医師。洗脳された夢枕獏と武論尊をすくうため、
ゴッドハンドに助力を申し出た。

「夢枕獏」 餓狼伝
三闘神の1人、矢吹に洗脳され操られている。

「武論尊」 北斗の拳原作
夢枕と同じく操られている。
36その他1:03/04/13 16:30 ID:s6em4u+Q
「冨樫義博」 H×H 幽々白書
えなりに自分の遺産を託した。
週間連載の後遺症か、精神が幼児化している。

「つの丸(死亡)」 みどりのマキバオー
初期のころにえなり達を助けた人。
その後いろいろあってえなり達と対立するが、
車田のギャラクシアン・エクスプロージョンによって死亡。

「鳥嶋和彦(死亡)」 (マシリトで有名な編集者)
「ダッシュ」を創刊したが、矢吹ジャンプに破れたという過去を持つ。
五聖人を復活させた際に殺される。

「グゥ(死亡)」
矢吹に新作を持っていき、没を食らって死亡。

「秋本治」 こちらは葛飾区亀有公園前派出所
精神が崩壊しきっていたはずだが、何時の間にか復活。
戦車で北条の助っ人に現れた。

「こせきこうじ(死亡)」 県立海空高校野球部員 山下たろーくん
元ジャンプ五聖人の一人で荒木の親友。
ダイヤモンドの硬度を持ったツバをマッハ2で放つ。
矢吹と戦うが、彼の技【ヒッキー】によって死亡する。
後に荒木に何かを伝えるために幽霊として荒木と戦い、
そして、荒木を五聖人の後継に任命して成仏した。
37その他2:03/04/13 16:30 ID:s6em4u+Q
「綱島志郎(死亡)」 ジンキ
矢吹の考えに賛同しなかった人物だが、クスリで強制的に味方にさせられた。
しかし、原の百裂拳によって死亡。

「荒川弘(死亡)」 鋼の錬金術士
元軍艦エニッ糞の乗員。 戸田の絶影の攻撃で死亡。
最後の力で錬成した魔剣サムライブレードを岸本(兄)に託す。

「土塚理弘(死亡)」 マテリアルパズル
同じくエニッ糞の乗員。 戸田の断罪断にて死亡。

「岸本聖史(死亡)」 666(サタン)
彼もエニッ糞の乗員。 NARUTOの岸本の弟(本当)
戸田の手によって殺されたが、後に大蛇丸の術でかりそめの復活をする。
その後、兄の手によって成仏した。

「??(死亡)」 ??
名も知らぬコミックブレイドの作家。
亀ハウスに侵入していたが、皆川によって瞬殺される。

「高田祐三」 3×3EYES
一度登場してすべての獣魔を放ったまま、行方不明。
以後は、いなかったことに(w
38その他3:03/04/13 16:31 ID:s6em4u+Q
「Gファンタジーチーム」 Gファンタジー
予選で、チャンピオンチームの板垣に瞬殺された。

「樫本学」 学級王ヤマザキ等
コロコロチーム先鋒
ガンガンチームをスパイしていた吉崎にやられる。

「武内直子」 美少女戦士セーラームーン
冨樫の奥さん。冨樫の遺産を受け継いだえなりに、念を教える。

「富野由悠」 機動戦士ガンダム(監督)
狼男の正体。矢吹がナノマシンを注入して変化させたらしい。

「水城葵」 スターオーシャンブルースフィア
所属チーム不明。 一回戦で東と戦う(おそらくまけた)。

「えんどうコイチ(死亡)」 死神くん
ぜっこーもんにより死亡。やな死に方だ。

「中平正彦」  ストリートファイター2
コミックゲーメストの一人だったが、勇次郎に殺される。

「雷句誠」 金色のガッシュ!!
藤田の愛弟子。 安西に操られ、藤田を襲う。
安西が死ぬと同時に洗脳は解除された

「村枝賢一」 仮面ライダーSPIRITS
藤田を助けに駆け付けた男。 作品のモットーは魂らしい。
ライダーの魂を受け継いでおり、ライダーの必殺技を使いこなす。
内藤との戦いで死にかけたが、聖悠紀の手によって命を拾った
(本人は気絶してて知らない)。
39その他4:03/04/13 16:32 ID:s6em4u+Q
「かみやたかひろ」 Oh My コンブ
ボンボンチーム。 五人になった原にぼこぼこにされる。

「平松伸二」 どす恋ジゴロ等
二人あわせて平松伸二。
高橋留美子が青山と島本を妨害するために呼び出した。
それなりに強かったが、車田の攻撃によって消滅した。

「八神健(死亡)」 密・リターンズ
チームハングリーハート先鋒
なぜか積尸気冥界波を使うが、荒木にあっさりとやぶれる。
生きてはいたが、漫画太郎にとどめをさされる。

「しげの秀一(生きてた)」 頭文字D
ヤングマガジンチーム
野中と思われるゴリラに気を取られている隙に綾峰にやられ車ごと大破。
しかしどうやら生きていたらしく、六田登と現在レース中

「六田登」 F等
突然現れトラクターを暴走した男
しげのとハチロク対F1エンジン搭載トラクターの勝負中

「かわぐちかいじ」 沈黙の艦隊
本宮ひろ志と未来について熱弁中

「山本航暉」 ゴッドハンド輝
福本が療養している病室の前でさりげなく光っていた(意味は不明)
40その他5:03/04/13 16:32 ID:s6em4u+Q
「森川ジョージ(死亡)」 はじめの一歩
週刊マガジン看板男。腐敗したマガジンをただすためチャンピオンチームと共に
真島と戦った。その時の戦いで命を落としたが、真島の手により無理矢理復活させられ、
戸田の手によって再び死亡した。

「坂口博信(消滅)」 ファイナルファンタジー(ゲーム)
ゲーム界から漫画世界を征服するタメにやって来たが、真島に吸収され消滅した。

「熊谷カズヒロ」 サムライガン
明確な出番が一度もないなぞの男。
藤子A不二雄を殺害したりと、戦闘能力は高いらしい。

「奥浩哉(死亡)」 GANTZ〜ガンツ〜
矢吹に黒のコアを植え付けられ無理矢理服従させられた男。
戸田との戦いの最中、乱入してきた永井豪にぼこぼこにやられたが、
体内の黒のコアを爆発させて死亡した。

「永野護」 ファイブスター物語
メカニックデザイナー。師承安彦良和に裏切られ大変な目にあったらしい。

「原田将太郎(死亡)」 D4プリンセス
オタク漫画家。ドリルを所持していたが、
真島に奪われ殺さてた。

「ときた洸一(死亡)」 機動戦士ガンダムASTRAY
戸田のガンダム先輩。平野に操られて戸田を襲った。
戸田の決死の攻撃により目を覚ましたが、暴走した衣谷の手によって死亡した。
41審判:03/04/13 16:33 ID:s6em4u+Q
「浅野りん」 CHOKOビースト等
元ブレイドチームの1人。
金田一にくわれたが、救出され、天野こずえの代わりにBブロックの審判に。

「河下水希」 いちご100%
Aブロック審判

「小林ゆき」 あっけら貫刃帖
Cブロック審判

「天野こずえ」 クレセントノイズ等
元Bブロック審判。
金田一に食べられてしまいそのまま行方不明に。
42番外:03/04/13 16:33 ID:s6em4u+Q
「海江田四郎」
沈黙の艦隊登場人物。突然現れ艦を占拠したが、
安西の手によって殺害された

「ギャラン=ドゥ」
スクライドのキャラクター
誰かと共に去っていらい出番無し。

「嶋鉄雄」
AKIRAのキャラクター。
永井豪との戦いで命を落とした。
43作者の都合により名無しです:03/04/13 16:34 ID:s6em4u+Q
以上で終わり
遅れながら>>1
44作者の都合により名無しです:03/04/13 19:47 ID:fN1qL7++
>>1-43

45作者の都合により名無しです:03/04/13 19:52 ID:gwOc5By2
>1
乙カレ様〜。
>ID:s6em4u+Q
モツカレ様。あんたすげぇよ。
46作者の都合により名無しです:03/04/13 21:03 ID:Qev2y3iS
キャラ紹介だけで40超えるとは・・さすがなり
47餓狼伝:03/04/13 21:51 ID:fN1qL7++
??「その試合、一寸待って欲しい・・・。」
一人の男がいつの間にかそこにいた。
静かな、岩のような男であった。
身体の造りの何もかもが肉厚であった。
頭も、首も、肩も、胸も、腹も、脚も、手の指までもが太い。
眉も、太い。
目も、太い。
鼻も、太い。
唇も、太い。
目から放たれている静かな眼光までが、太い。唇から洩れる声も太かった。
その男が勇次郎の前に静かに立った。
??「似ているけど・・・、違う・・・。」
勇次郎「何だ、てめぇーは―――
ゴキッ!!
鈍い音がするとその男は勇次郎の首をへし折った。
勇次郎の首が本来曲がるはずのない方向、ありえない方向へ、不自然な方向へ曲がっている。
さらにその男が勇次郎の首をちぎり取った。
??「千切りがいのある男だったぜい。」
その男はえなりたちの方向へ目を向けるとこう呟いた。
??「ああ、そこにいたのか、板垣君・・・。」

      夢 枕 獏 降 臨 ! ! !

その頃戦艦の自室にいる矢吹はこう呟いた。
矢吹「くく、板垣の慌てふためく顔が想像できるぞ・・・。」
48餓狼伝2:03/04/13 22:19 ID:fN1qL7++
板垣「そ、そんな、そんなまさか・・・。獏先生・・・?」
板垣は同様を隠しきれない。
えなり「何なんですか板垣さん、あの男は?何で幽霊の貴方の事が見えるんですか?」
しかし板垣は動揺していてまともに喋る事ができない。
その瞬間ボスチームが夢枕獏を取り囲んだ。
ハオ「うちのボスに何してくれんの、君燃やされたい―――
ハオが喋っている途中夢枕獏は笑顔を浮かべてこう言った。
夢枕「お前―――、食うぞ?」
ハオはその瞬間恐ろしいプレッシャーを感じた。今まで感じた事のない強烈なプレッシャーを・・。
サガ「この男、俺たちを遥かに上回る小宇宙(コスモ)を持っている!!?」
鳥山「こいつ、なんて気なんだ・・・。へへ、こんなヤバイ状態なのにオラワクワクしちまうぞ。」
夢枕「東さんよ、ここはおいらが喧嘩してぇんだがそれでもかまわないんだよな?」
東は夢枕に言われて気がついてただちに試合の進行を進めた。
東「そ、それでは勇次郎選手が戦闘不能のため夢枕獏選手が試合に参加することになりました。
   えなりチームは早く選手を決めて下さい。」
えなり「ど、どうしよ〜、あんな強い人と・・・、いかに板垣さんといえども僕の身体を使うわけだし・・。」
武井「それならえなり君、僕に良い考えがある。」
えなり「本当ですか!!?」
武井「しかしその前に、板垣さん、あの男は一体何なんですか!!?」
武井に問い詰められて板垣は重い口をようやく動かした。」
板垣「・・・先生は・・・、獏先生は俺の師匠だ・・・。全ての格闘技をあの人から教わった・・・。
    一度も勝てなかった・・・。」
えなり「 絶 対 に 勝 て な い じ ゃ な い で す か ! ! ! 」
武井「えなり君、落ち着け、良い方法があるんだ!!!」
武井は少し余裕の笑みをみせた。
49餓狼伝3:03/04/13 22:43 ID:fN1qL7++
えなり「武井さん、何落ち着いてんですか、

      僕 が 殺 さ れ る ん で す よ ! ! !」

えなりは自分の命がかかっているので必死だった。
武井「えなり君、いいか良く聞け、これから行う方法は少し特殊だ、板垣先生と僕を使ってオーバーソウルと
    憑依合体をする、ここまではハオ戦と同じだ、だがオーバーソウルの媒介になるのは・・・
    君だ!!!」
えなり「どういうことですか???」
武井「つまりこういうことだ、えなり君と僕は一緒に戦って切っても切れない関係になってきた。
    身体だって一つにして戦ってきた、ということは君と僕は馴染みのある関係というわけだ、
    この時点でオーバーソウルの条件をクリアしている。そうだね?」
えなり「そうですけど・・・。」
武井「そしてオーバーソウルした僕たちに板垣先生が憑依すれば・・・
    板垣先生の力は憑依100%どころじゃない!!!
    二倍、いや三倍、もっと膨れ上がるかもしれない!!!」
えなり「凄いっすね!!!板垣さん、これなら勝てますよ!!!」
板垣「・・・しかし気になる・・・、なぜ獏先生がこんなところに・・・?」
板垣は夢枕に近づいてこう質問した。
板垣「獏先生、なぜ貴方がこんなところへ・・・?」
夢枕「おいらは矢吹様の命令で皆殺しにしろと言われたんでぇい、それよりよぉう
    板垣くんや、良い喧嘩しようぜ。」
夢枕は人懐こい笑顔を見せた。そして板垣は確信した。
この人は矢吹に操られていると言う事を。
ならば自分の手でこの人を元に戻さないと。
板垣「武井、えなり、行くぞ!!!」
えなり「わかりました!!!オーバーソウルIN武井先生!!!&憑依合体板垣先生!!!」

今、血みどろの男達の試合が開始しようとしていた。
50作者の都合により名無しです:03/04/14 00:17 ID:UyDcKspI
オープニングムービーや
挿し絵を作ってみたいと思うのですがどうでしょうか?

(こういう感じで)
ttp://nakajo.vis.ne.jp/hakarowa2.html
51作者の都合により名無しです:03/04/14 01:04 ID:veu9CuD8
ま、まさかあの勇次郎が一撃でやられるとは………
って板垣の死亡と同じじゃねーかw
>>50
面白いかもね。でも下手に挿絵とか入れると想像力の妨げになるかも。
シルエットみたいなのが戦ってるぐらいなら俺としては大丈夫
52作者の都合により名無しです:03/04/14 01:09 ID:wpjsEMzP
>>50
ムービー(・∀・)イイ
だけど漫画家が登場人物っていうのが一番の難点ですな。
たぶん、みんなのイメージがそれぞれ違うと思われ。
53作者の都合により名無しです:03/04/14 01:11 ID:icRNB3Id
すごいテンプレですね
期待age
54作者の都合により名無しです:03/04/14 08:39 ID:SH/SyM3J
遅ればせながら、>1乙

ついでに、現在のライバル関係
 大友克洋vs車田正美
 さいとうたかをvs北条司
 モンキーパンチvs秋本治
 永井豪vs戸田泰成
 石川賢vs島本和彦

えーと、他にもいたっけ?
55作者の都合により名無しです:03/04/14 11:42 ID:xcqV7cbF
板垣先生 VS 獏先生 
すごい!すごいぞ!!この話はとどまるところを知らない!!!
56作者の都合により名無しです:03/04/14 21:45 ID:rDTjkeT7
戸田と山口、二人の拳が衣谷に向かって行く。だが――
衣谷「うおぉぉあぁぁぁあぁぁ!!(訳、ゆるゆるだっ!!)」
衣谷の放った衝撃波で二人とも吹き飛ばされた。激突した壁に小さなクレーターができる。
戸田「ぐああ!」 山口「グハッ!!」
吐血しながらその場に崩れる。力の差は圧倒的だった。
山口「な……なんという強さだ……」
戸田「永井豪になんかされたんだとよ」
山口「なるほど、それは手強い」
二人はぼろぼろになった体を無理矢理起こし、衣谷を睨付けた。
二人『だが!!』 二人は拳を握り、衣谷の方に向かって突き付けた。
二人『手強くても勝つ!!!!』
衣谷「ぐぎぁごがぁぁぁぁぁっ!!!(訳、だから無理だって!!)」
衣谷が再び衝撃波をおこした。爆風が二人に襲い掛かる! しかしその時!!
衣谷「ぐが!!?」
衣谷が右目を押さえてその場にひざまずいた。何か刺さったらしい。
山口「悪魔といえど、痛いものは痛いらしいな」
どうやら今の攻撃は山口によるものらしい。
いつのまにかスーツ姿になった山口が袖を衣谷に向けている。
痛みを堪えながら、衣谷が刺さったものを抜くと――
戸田「け、携帯電話か?」
戸田の言う通りそれは携帯電話だった。腕に仕込んだなにかでそれを発射したらしい。
衣谷は血でぬれたそれを地面に叩き付け、そして足で踏みつぶした。
山口「怒りか。どうやら感情もまだ残っているようだな」
山口はそう言うと、懐から短刀を取り出した。山口「愛刀、春夏秋冬」
慣れた動作で鞘から刃を引き抜くと、衣谷に向かって構えをとった。
山口「私は浪人、山口貴由」

     蛮   我
     勇   は
     な
     り
57作者の都合により名無しです:03/04/14 22:13 ID:rDTjkeT7
山口「戸田よ、まだ動けるな?」
衣谷と対峙しながら、山口は戸田に声をかけた。
戸田「へっ、当然のパーペキよ」
戸田は肩をぐるぐるとまわしてみせた。まだまだ大丈夫そうだ。
その様子を背中越しに感じ、山口は微笑した。
山口「フ、そうか……ならば支障はなさそうだな」
山口は靴のかかとに仕込んだ機械を起動させた。香車撃発準備。
山口「戸田よ、私がやつの注意を引く。その隙に攻撃を」
戸田「作戦……てほどでもねえな。けど、俺の攻撃は効かねえんじゃねえか?」
山口「大丈夫だ。やつの力は確かに強いが、防御面は変わらないらしい。
  先ほどの攻撃でそれは確認済みだ」
戸田「そうかい。なるほど分かったぜ。まかせときな」
山口「ああ、まかせた」
山口の足に仕込んだ機械――香車を発動させた。
短刀を構えた山口がとんでもない勢いでまっすぐ突っ込んで行く。
しかし、強化された衣谷の動体視力と反射神経はそれを上回った。
山口の腕をつかんでその勢いを止める。
それが狙いだった――
山口「戸田!! 今だ!!」
戸田はすでに動いていた。飛び上がっており、真上から二人を見下ろしている。
戸田「ときたさん!! 今仇を討つぜ!!」
光を放つハイブリットを向けて、衣谷に突っ込んで行く。
戸田「連繋のぉぉぉぉ!! ハイブリットぉぉぉぉぉ!!」
山口に気を取られた衣谷は戸田に気が付くのが遅れ、
その直撃を受けてこなごなに消し飛んだ――
58作者の都合により名無しです:03/04/14 23:05 ID:pnCS2DNF
山口と戸田の攻撃が完全に衣谷にヒットする。
衣谷「ぐ…が……。」
衣谷はもはや満身創痍といった感じで、今にも力尽きそうだった。
戸田「しつこい奴だ。山口さん、とどめはやらせて貰うぜ。こいつはときたさんの仇だ。」
山口「了解した。私は手を出さない、存分にやりなさい。」
戸田「へっ、衣谷よ…覚悟しな!」
戸田は構える、だが――。
有賀「ごくろーさん。」
戸田&山口「!!」
戸田と山口は絶句した。
山口がビック・オー共々、粉々にしたはずの有賀が生きていたのだ。
所々に傷を追い、服もボロボロだが、確かに生きている。
山口「貴様は俺が倒したはずだ!なぜ生きている!!」
有賀「吸血鬼ってのはいいもんだ。こんなになってもまだ死なない。」
有賀は独り言のように呟く。
山口「貴様ッ!答えろ!!」
有賀「バイバイ、山口、戸田。」
山口の怒声も有賀にはとどかなかったようだ。
有賀の声とともに空間が閉じ始める。
戸田「てめぇ!」
戸田の咆哮が閉じた空間にむなしく響いた。
59餓狼伝4:03/04/14 23:46 ID:1Hhd4Cgb
それは、異様な戦いであった。
大技は一つも出ていなかった。
周りからの歓声もないし、乱入もない。
聞こえるのは二人の選手の息使いと、時折発せられる、うめき声。
人の肉が打つ音。
人の肉が滑る音。
靴が地面を踏む音、踏みしめる音。
オーバーアクションもなかった。
会場は、ひっそりと静まり返り、そして熱かった。
その場から届けられてくるのは、人の肉であった。
人の肉が発する、力、緊張、熱、そのあらゆるものであった。
疾。
 と、人の肉が動く。
流。
 と、人の肉が滑る。
力。
 と、人の肉が撓む。
跳。
 と、人の肉が飛ぶ。
転。
 と、人の肉が回る。
軋。
 と、人の骨が鳴る。
極。
 と、人の骨が曲がる。
堅。
 と、人の骨が打つ。
投。
 と、人の骨が伸びる。

60餓狼伝5:03/04/14 23:54 ID:1Hhd4Cgb
疾。動。
流。滑。
力。撓。
跳。飛。
転。回。
軋。鳴。
極。曲。
堅。打。
投。伸。
疾。
疾。
力。
動。
転。
転。
疾。
極。
軋。
鳴。
打。
打。
打。
極。
疾。
跳。
投。
打。
打。
打。
飛。
力。
疾。
61餓狼伝6:03/04/15 00:07 ID:py0PcILd
打。
軋。
打。
軋。
打。
軋。
それは異様な風景であった。
人の肉が立てる事のできる、あらゆる音、軋みが、そこにあった。
人の肉体として、そこで動いていた。
肉体が、そこにあった。
恐ろしくリアルな肉体が、そこにあった。
その肉のリアリズムが、ゆっくりと会場を押し包みつつあった。
会場を、静寂が包んでいた。
試合が始まった当初の静けさとは違う静けさであった。
緊張が、張り詰めている
聞こえるのは、息遣いと、肉と肉のぶつかる音。肉の軋む音。
東だけが、何度か、救いを求めるように、視線を遠くに放った。
果てしない砂漠に、東だけが、ぽつんと取り残されているようであった。
62餓狼伝凄い事になってるね:03/04/15 03:28 ID:tMyYObtE
 モンキーパンチ&さいとうたかをと秋本治&北条司の戦いは
 持久戦になっていた。「先に動いた方が負ける」からである
猿「こ〜の状況じゃ迂闊には動けないのよね〜」
北条「くっ!さいとうと組まれていたのでは、飛び出した瞬間蜂の巣だ・・・」
 だが、この硬直状態は意外な形で崩される事になった。

「みちのくプロレスのザ・グレート・サスケ岩手県議選盛岡選挙区でトップ当選!!」

 誰かがそう叫んだその次の瞬間、睨み合いを続けている北条達の間に一人の男が立っていた
 ・・・・・女子高生のコスプレをして
 だが真に驚くべき所はそこでは無く見せびらかす様にして持っている一枚のフロッピーだった
猿「な!?なにい〜!!」
 ポケットを確かめたモンキーパンチからは何時もの不敵な笑みは失せていた
??「いつものあなただったらダミーとすりかえていたのだろうけど・・・
   あれだけ追われたんじゃ流石に無理だったみたいね」
 ズキューン!!
 さいとうたかをは迷わずその男を撃とうとしたが、逆に何者かの放った長距離狙撃で銃が弾かれる
さいとう「・・・・!?」
??「流石は士郎正宗。少佐・・いや草薙素子の義体を通してなのに、この狙撃精度の高さ
   世界屈指の義体使いというのも嘘では・・・」
 そのコスプレ男が銃を持っていない事を確認すると、北条は飛び出して銃を突きつけ
 秋本はライフルを取り出しさいとうを撃った狙撃手のけん制に回わった。
北条「誰かは知らないがそのプロッピーを渡すんだ!それとおまえの目的を教えてもらおうか」
本多「わたしは『 ナデシコさん』本多健志、目的は矢吹がこいつを欲しがってるから
   ケルベロスが試合に出場してるんで、手駒が足り無くなったからわたし達を雇った
   それだけなんだけど。あと、フロッピーは渡せないな」
北条「もう一度だけ言うフロッピーを渡すんだ!!」
 スガガガガガ!!!!!!
 その時、何も無かったはずの場所から『自立型戦車』が現れ一斉掃射で北条達を薙ぎ払う
北条「うおっと!一体どこから現れたんだ」
戦車(フチコマ)「オムカエニアガリマシター」
本多「光学迷彩ってべんりだね、さーて帰ろ」
63作者の都合により名無しです:03/04/15 03:34 ID:tMyYObtE
説明しよう本多健志は一日3回だけ、右手を頭の後ろに回し左手を股間の辺りに当てるという
へんなポーズをとり、「最近気になった事」を叫ぶと10分だけ時間を止められるという
特技があるのだ。モンキーパンチからフロッピーをうばったのも、この力を使ってである。
         (謎のナレーション終了)
本多「フチコマおねがい」
本多はフチコマに乗り込むと素早くこの場から逃げ去ろうとした
秋本「ええ〜い。逃がすかー!!」
モンキー「泥棒から物を盗むとはや〜ってくれるじゃない。」
 秋本が逃げていく戦車に砲身を向けるがそれを遮るように、黒い仮面を被り見たことも無い
 銃を持った男が立ちふさがった
??「サムライガン…参上」
バキバキバキン!
 という銃弾を打ち込む音がした刹那、秋本の戦車は吹き飛びスクラップと化した
さいとう「奴はAを殺した男・・・」
モンキー「な〜んだってこんな所に」
秋本「ゲホッ!ゲホッ!う〜む一体どうなっとるのだ」
 スクラップとなった戦車の下から秋本が這い出て皆がそちらに気を取られている
 その隙を突かれ、視線を戻した時にはサムライガンの姿は消えていた。

本多(サムライガン・・・評議会からの援軍か、しかし良くわからないなあ
   あらゆる漫画の腐敗の敵であるはずの評議会から矢吹に協力するよう指令が出たり
   矢吹の利益にしかならない任務に2人の大物を出してきた・・・
   評議会の正体は・・?矢吹に協力する理由・・・伝説クラスなのか)
フチコマ「ツキマシタヨー」
本多「ああ、ありがとう。さーて、考えてもしょうがない事は考えないで
   とっとと矢吹にわたそうっと」
64評議会…また新しい勢力か?:03/04/15 08:10 ID:mhE12Tbd
永井「……ち、衣谷は駄目だったか」
空中に浮遊しながら、永井は衣谷がやられたことをテレパシーで確認した。
永井「まあいい、あいつは所詮後継者の器じゃなかったからな。
  力のコントロールも出来ないようでは仕方ない。しかしそれにしても…」
永井が珍しく微少をもらした。どことなく楽しそうだ。
永井「いくら器ではなかったとは言え、悪魔の力が宿った衣谷を退けるとは…
  戸田泰成。おもしろい男だ。もしかしたら、
  こいつこそ俺の『後継者』かもしれんな」
くっくっく、と低い笑いを漏らす永井。
永井の前方数メートルの空間が突然歪んだ。二人の男がその場に現れる。
その1人は、つい先程怪我の治療が終わった大友克洋だった。
大友「楽しそうだな、永井の旦那」
永井「…前から思ってたんだが、その旦那ってのやめろや。
  九つしか歳が違わないんだからよ」
大友「九違えば充分だろ」
今度は大友が意地悪そうに笑う。永井はつまらなそうにフンと鼻を鳴らした。
と、永井は大友の後ろに誰かいるのに気が付いた。
永井「誰だそいつ、見かけん顔だが」
大友「こいつか? 俺の『後継者』候補さ」
大友は自分の後ろにいるそいつ――岸本斉史の方を向いた。
岸本は遠くを見ているのか近くを見ているのか――よく分からない目で、
どこか空間を見つめている。
大友「それはともかく、夢枕と武論を助けに行くんだろ? さっさと行こうぜ」
大友はそう言うと、会場に向かって飛んで行った。岸本もそれに続いて行く。
永井豪に、岸本の手のひらが一瞬見えた。手のひらには、41のナンバーが印されていた。
65作者の都合により名無しです:03/04/15 11:18 ID:bMCL09zC
死闘の跡は、しかしあっけないほどに消し飛んでいた。
GUN−HO−GUNSの控え室は既にない。村枝の決死の必殺技が全てを吹き飛ばしていた。
安西「……」
爆発が収まった後、かろうじて残った部屋の一部を探したが、誰の姿もなかった。同士討ちを狙った村枝や内藤はもちろん、藤原の姿もない。爆発に巻き込まれたか、それとも船外に投げ出されたか。
どちらにせよ、命があるとは考えにくかった。
二人とも、死んでしまった。
安西「馬鹿……野郎……」
唯一の遺留品―――村枝のHATE SONGに向かって安西は力なく罵りの言葉を吐いた。
安西「俺一人助けるために……二人して死んでどうするよ?……釣り合うわけねぇじゃねぇか……」
船壁に開いた大穴から風が激しく吹き込んでくる。
その向こう。何処までも蒼い空に向かって、安西はHATE SONGの銃口を向けた。

タァァ……ン……

銃声が響く。
それは死者を悼む鎮魂の鐘のように、悲しく響いた。
安西「それじゃあ、行くぜ」
まだ立ち止まるわけには行かない。何も、終わってはいないから。
別れの言葉を呟く安西の頬を、一筋だけ涙が流れた。
66作者の都合により名無しです:03/04/15 12:15 ID:lroVOT+a
ナデシコさんは少年漫画じゃ無いしマニアック過ぎだろw
てか知ってる奴どのくらい居るんだ?
67作者の都合により名無しです:03/04/15 21:25 ID:tMyYObtE
新勢力出すな法があったな・・・伝説の漫画家編まで名前のみで富樫編には
絡めない様にしますので勘弁して下さい
ナデシコさんマイナーなのか
(´・ω・`)




                           ((((((´・ω・)
68作者の都合により名無しです:03/04/15 22:51 ID:cJRHYpHJ
うん。マイナー。オレ法では。ま、未決着部分を書いてくれてありがたいけど。
評議会ってのも面白くなりそう。

それより安西いいなあ。初めてマトモに応援できるキャラが出てきたよ。
ただ「それじゃあ行くぜ」ってどこに行くのか分からんのが問題だが。
69作者の都合により名無しです:03/04/15 23:03 ID:Z0Bj9uQ5
安西と絡めて雷句も再登場しないかな・・・
清麿とガッシュ、又はフォルゴレとキャンチョメ見たいな関係で
70作者の都合により名無しです:03/04/16 17:23 ID:JRJZn/bk
そいえば前に洗脳解けてからどこ行ってるのだろう>リック
71作者の都合により名無しです:03/04/17 03:44 ID:Rxny9xC2
トーナメントは決勝まで進めようぜ?と言いつつ保守
72餓狼は卑怯なくらいオモロイ:03/04/17 22:51 ID:fU09ksLS
永井が大友と岸本と共に夢枕の所へ向かう途中のことだ
突然彼等に強烈な殺気が襲い掛かった
大友「いったい、何処のどいつだ。ゴッドハンドの俺達にこれほどの殺気を
   向ける野郎はよぉ。まるで猛獣にでも狙われているようだぜ」
永井「惜しいな大友。猛獣じゃなくて魔獣だ。」
大友「ん?どういうことだ?永井のだ…」
その時大友の目の前で亜空間が開き石川賢が現れた!…変な顔で
石川「じゃんじゃじゃーーーーん!!」
大友は突然の出来事にノーリアクションだ、その様子を石川は見て永井に尋ねた
石川「豪ちゃん、今の俺、サムイ?」
永井「十分サムイ」
石川「いやぁ〜ん、豪ちゃんのイ・ジ・ワ・ル」
大友はその様子を見て少し頭が痛くなってきていた
73作者の都合により名無しです:03/04/17 23:15 ID:fn8L4n6b
餓狼を書いた者です。楽しみにしていただけるとはありがたい。
明日また夢枕VS板垣を書く予定です。がんばります。
74作者の都合により名無しです:03/04/18 00:30 ID:7HmIn3PI
>>73
かーつ。嬉しいねぇ。
おいら、おめえのファンになっちまったぜ。
こう、頭の先から、つま先まで、しびれるれるようなヤツをよぅ
また書いてくれや。
たのんだぜ。
75作者の都合により名無しです:03/04/18 02:29 ID:plHtQ5tJ
ほすあげちん
76餓狼伝7(板垣の思考):03/04/18 13:26 ID:mOLyEqBl
おれは蛇だ。
ねちねちと、相手に絡みつき、相手を締めてゆく。
相手も蛇だ。
身をくねらせて、俺に絡み付いてきては、俺の、手や足を、嫌な方向に曲げようとする。
なかなか、楽しい遊びだ。
遊んでるうちに、もつれあって、どうにもお互いに身動きがとれなくなると、相手が離れてしまい
この遊びは終わりだよと言う。
立って、また別の遊びをしなさいと。
いやだと、おれはだだをこねる。
俺は、この遊びが好きなんだ。
相手の身体を、変な方向へねじったり、ねじられたり・・・・・。
もっと、この遊びを続けたいのに。
仕方なく立ち上がり、また、もつれあい、気の遠くなるような蛇の時間を生きる。
77餓狼伝8(板垣の思考):03/04/18 13:38 ID:mOLyEqBl
板垣「いつでもバキの連載をやめれる。」
板垣「だから、餓狼伝を好きなだけ描ける。」
打。
笑っている獏先生の顔へ、拳を。
掌でなくていい。
死んでも          ということを
  獏先生に、おも                 た。
 待てよ、お          
                     なのだ。
打。
板垣「でも、獏先生は違います。」
夢枕「どう違う。」
板垣「獏先生の書く小説は、あらゆるジャンルがあり、そのどれもが平等にヒットしていると思います。」
打。
そんな顔もできるんですね、獏先生。
嬉しいぜ。
さあ、また、蛇の遊びをしよう。
打。
板垣「餓狼伝の漫画を描けるのは僕しかいないと思ったからです。」
ああ、これは、俺のセリフだ。
いつ、こんな事を言ったんだっけ。
78餓狼伝9(板垣の思考):03/04/18 13:54 ID:mOLyEqBl
打。
痛い時には、痛いと        考えはまとま      だ。
まったく        一方的なことを              ゆく。
        だが           

おれ
                          た。
打。
バキ性〜セックル編〜を描いた。飽きたのだ。バキが。
やめてやる。おれははっきりとそう思った。セックル編だ。セックル編があった。
そのセックル編で、バキと梢を思いっきり絡ませてやった。バキ性。ファンが、それを見て、
凄く嫌な顔をした。「うげっ。」と言う声だ。バキの、ファンが減った。おれは、確信犯だ。
こうすればバキを早くやめて、餓狼伝に集中できると思っていてそうしたのだ。
しかし、現実は甘くなかった。おれは、まだバキを描いている。ボロ雑巾のような、今のバキを・・・・。

79餓狼伝10(板垣の思考):03/04/18 15:08 ID:mOLyEqBl
獏先生、俺たちはここで何を比べあっているのですか?
体力? ふん。
技術? ふん。
根性?。 ふん。
哀しみ? ふん。
捨てたものの量? ふふん。
そりゃあ、体力だって比べ合う。
技術も比べ合う。
根性だって、哀しみだって比べ合うだろう。
捨てたものの量だって比べ合うだろう。
しかし、それだけじゃない。
それだけじゃないぞ。
上手く語れない―――
上手く語れないから、ここにいる!
言葉ではわからないからここにいる!!
しかし、試合の最中に、そんなことを思いはしない。思っても意味がないからだ。
しかし俺はその思っても意味がないことを思っている思っている考えているそんな事を考えている
そんなことを思うのはやめろとも思っている無駄なことを思っているもうやめろ今は獏先生を痛倒す事を
右考え拳ねばなら蹴いいぞ隙が左右ロー前蹴りこのコンビネーションで

                ほ ら 入 っ た ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・。

どうした?手を貸してやろうか。
起き上がって来い。
そのうちに、もう、二度と起き上がって来るなと、じきにおれは思うに決まっている。
今だけだ。
今は起き上がって来い。
寝床の中から起き上がってくるいつものあのやり方で!
立ち上がった。
いい顔だ。
二人の死闘はまだ終わらない。
80餓狼伝11(夢枕の思考):03/04/18 15:36 ID:mOLyEqBl
明日になれば、両の拳は腫れあがるだろう。
明日という日があればの話だが。
糞。
ビールがのみたいな。
冷たいビールだ。
きんきんに冷えたビール。味さえわからないくらいに冷えたビールを、おもいきり
のどの奥に流し込む。
なんで、ビールを飲んどかなかったのだろうか。
せめて、ビールぐらい飲んでおくんだった。
今からでもいい。
ビールを飲みにいくべきだ。
相手は―――
そうだ。
板垣君がいいな。
あいつは、いいやつだ。
話をしていて楽しい。
そうだ、板垣君を誘えばいい。おや―――
目の前にいるのは、板垣君じゃないか。
なんだって、おいらは、板垣君の前にいるんだろう。なんだって、板垣君がおれの前にいるんだろう。
しかも、おいらと、板垣君は闘っているらしい。
81餓狼伝12(夢枕の思考):03/04/18 15:47 ID:mOLyEqBl
こんなことは、とりあえずやめて、板垣君に言わなくては。
おい、板垣君、試合をやめて、これから冷たいビールを飲みにいかないか。
指でジョッキをはじけば、中のビールがたちまち凍りつき始めてしまうほど冷たいのを
出してくれる店を知ってるんだ。
おいらとおまえは、今、何かやっているらしいが、それは、ビールを飲んでからでもいいじゃないか。
どうだ。板垣君。
夢枕は、
   ”おい・・・・・・・”
と、本当に板垣に声をかけそうになった。
その寸前に、いい蹴りをボディに入れられた。
舌の付け根まで登ってきた”おい”というその言葉を、夢枕は、うめき声と共に吐き出した。
82餓狼は卑怯なくらいオモロイ:03/04/18 17:49 ID:WoSkwvwG
永井、石川「カ〜オはだ〜れかは知〜らないけれど
      肉体はみ〜んなし〜っている
      けっこう仮面の姉さんは正義の味方だ、い〜い女だ〜」     
何故か二人は肩を組み合ってけっこう仮面を大声で合唱していた
大友は少し疎外感を感じていたが話しを本筋に戻すため石川に叫んだ
大友「おい石川の旦那ぁ!仲間の俺たちにあんな強烈な殺気をむけるとは
   どういう了見だ!事と次第によっちゃあ、仲間といえども…?!」
大友は一瞬自分が喰われたような感覚に襲われた
しかし石川は最初に出てきた時と同じ間抜け顔のままだ
大友が不可解な顔をしていると石川が能天気な声で喋った
石川「ごめんよぉ〜大友ぉ〜、ボクちん殺気を抑えられない未熟者なんだぁ〜」
永井も能天気に喋る
永井「やっぱぁ、プロ名乗るんなら殺気ぐらい抑えられないとねぇ。
   まぁ亜空間からでも感じられる殺気をだせるのはこいつぐらいだけど」
大友は二人のせいで調子が狂ったのか白けたのか
大友「先に獏さんの所へいってるぜ。永井の旦那」
と言い残し去っていった。大友の姿が消えた事を確認した二人は
さっきまでのアホズラから一変して、鬼か悪魔としか表現しようもない顔になった
「豪ちゃん、横山のジジイには?」
「俺をなめるなよ、悟られちゃいねえさ。で、器候補は?」
「村枝賢一、島本和彦、この二人だ。もっとも、俺は島本としかやっちゃいないが」
「なに、俺としちゃあどっちでもいいのさ。横山のジジイの思いどうりにならなけりゃな。」
鬼と悪魔は笑い合い、下手糞な歌を歌った
「神の復活望むのならば♪」
「王の魂、器に宿る♪」
「ジジイに用はありませぬ♪」
「されどパクリは外道以下♪」
「我が望むは阿修羅地獄♪漫画家達のエデンなり♪」
83作者の都合により名無しです:03/04/18 18:00 ID:mEwOMgwq
ガロデン(・∀・)イイ!!
ダイナミックプロコンビも(・∀・)イイ!!
凄く(・∀・)イイ!!
84作者の都合により名無しです:03/04/19 03:44 ID:DxUdHQAb
餓狼伝は読んだことない人は(゚д゚)ポカーン だろうな。
あんた絶対バキスレの住人だろ(w
85作者の都合により名無しです:03/04/19 15:57 ID:6+SNRZeV
がろうでん読んだことないが面白いと思ったよ
86山崎渉:03/04/19 23:58 ID:OaEyXz90
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
87山崎渉:03/04/20 00:39 ID:Nf3rhmcG
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
88横山軍師を最初に出した男:03/04/20 00:47 ID:ylUQBDdY
ダイナミックコンビが横山の思惑から外れだしてるのか。
そうはいきませんよ・・・・
フフフフフ・・・・・
89作者の都合により名無しです:03/04/20 02:13 ID:E7ZJvCEU
>>85
これに絵が入るともっとすごいよ。逆に言うと、>>76-81は、飢狼節を絶妙に再現してる。

>>88
大友なんて思いっきりはずれてるじゃん(w
90山崎渉:03/04/20 03:08 ID:FgdI2rO7
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
91作者の都合により名無しです:03/04/20 23:55 ID:NOEoRHug
がんばれ
92作者の都合により名無しです:03/04/21 16:15 ID:XYGuUf74
うーむ、せっかく盛り上がってるのに良い続きが思いつかないな
とりあえず板垣VS夢枕が完結するのを待とう
93そろそろこいつらを動かさないと:03/04/21 22:28 ID:HmrZ2VvU
矢吹は自室へと戻っていた。
梅澤戦の消耗を回復するため、そしてトーナメントを正常に運営させるため・・・
矢吹「飛空挺各所のカメラは作動しているか?場外乱闘も逐一全世界へ配信しろ」
別室の部下に指令を出し、つかの間の休息を享受しようとした・・・
矢吹「・・・・・・いる!」
矢吹はこれまで感じたことのない、形容し難い何かの気配を察した。
殺気ではない異様な気配が漂う。
矢吹「・・・冷蔵庫・・・だと?」
部屋にある冷蔵庫からそれは発されていた。
矢吹「開けるべきか・・しかし・・・」
逡巡しながらも冷蔵庫から出てくる何か・・・好奇心に抗えず、矢吹は冷蔵庫に近づき、開けた。
冷蔵庫の中は普段と変わらなかった。
選りすぐりの酒、ペットボトル、そして漫画家にとっての命の水・・・ドリンク剤。
しかし酒瓶の中に一つだけ違和感を放つものがある。
白い徳利だった。こんな酒置いていたかと不思議に思い、触る。
矢吹「柔らかい・・・ぷよぷよして・・・生暖かいだとぉ!?」

  「それは私のおいなりさんだ。」

変体仮面、あんど慶周参上!
94作者の都合により名無しです:03/04/21 22:30 ID:WxHcmsmL
テストテストテストレス
95作者の都合により名無しです:03/04/21 22:35 ID:WxHcmsmL
すみません
藤田復活ってだめですか?
個人的にはぜひ伝説の漫画家達と
戦って欲しいのですが。
96作者の都合により名無しです:03/04/21 22:39 ID:IyQthmMz
おいなりさんくらって矢吹は無事なんだろうか?
97作者の都合により名無しです:03/04/21 23:08 ID:WxHcmsmL
とりあえず思いついたんで
安西のその後2,3日中にうp予定
98作者の都合により名無しです:03/04/22 02:03 ID:GFOG00C5
>>96
最上級ギャグ(?)パワー対最上級パクリパワー
結果は職人のみぞ知る・・・
99作者の都合により名無しです:03/04/22 02:51 ID:j4VTtB3S
藤田復活はもうちょっと後にした方が・・・
せっかく安西に獣の槍を託したのに影が薄くなっちゃう・・・
100とりにぃたさぽ:03/04/22 10:05 ID:lxOUaL+w
うむ、藤田復活は思わずガッツポーズをしちゃうような
「これぞ!」というシーンでやった方が良いと思う.
101作者の都合により名無しです:03/04/22 14:47 ID:l51Z03QR
97さんが盛り上げてくれれば問題無し。
えなりのトーナメントも終盤だし
飲み込まれたまんまの皆川達を救出して最終決戦に望む展開をキボンヌ。
102作者の都合により名無しです:03/04/22 16:12 ID:OoNc3TCu
皆川なら自力で脱出できそうだが。空間転移できるし。
ヤツもある意味、最終兵器っぽい能力持ってるからな。
なかなか使いどころが難しい。とりあえず平野陣営を強化しとくか…
103作者の都合により名無しです:03/04/22 17:31 ID:tQDg464K
平野陣営もっと強くなるのか…
初期のころから見てるけどどうも平野のパワーアップに違和感を感じる
最初がヘタレすぎてただけかもしれんが

俺もそろそろ戸田の続き書こうかな
104作者の都合により名無しです:03/04/22 18:03 ID:tQDg464K
戸田「逃げんな!! まちやがれ!!」
有賀が消えた方へ向かって、戸田は全力で駆け出した。
山口「待て戸田! あいつがどこに行ったか分かっているのか!?」
戸田「知らねえよ!! 知らなくても見つけだす!!」
戸田はそう言うと、長い通路を真っすぐに進んで行った。
山口「……フフ、仕方のないやつだ」
山口は苦笑を漏らすと、戸田の後に続いて行った。

傷を負った島本を担ぎながら、アニマルとチャンピオンの面々は広い通路を走っていた。
森 「くそ、まだ追ってくるか」
後ろを見て森がぼやいた。吸血鬼となった川三番地達が彼等を追い掛けているのだ。
技来「このままじゃあキリがない。俺が囮になるから、その隙に行ってくれ」
鈴木「馬鹿を言わないで下さい。そんなことできるわけないでしょう」
余湖「そうじゃん。それに満身創痍のあんたが囮になっても、
  一瞬でやられておしまいじゃん。すぐに追いつかれるから意味ないじゃん」
技来「くっ……」
105微妙に長くなってしまった…:03/04/22 18:05 ID:tQDg464K
技来は悔しそうに呻いた。確かに、今の体力ではあれだけの数を相手にするのは不可能だろう。
とは言うものの、今ここにいる全員、虚無の渦の影響で多少なりともダメージを受けている。
やつらを止められるほどの力を持った人間は今ここに居なかった。
藤澤「とにかく今は逃げるしかねえ。不本意だがな。どっか隠れるところでも見つかりゃあ……」
辺りを見回す藤澤。その視界に、二人の男の姿が移った。
??「鈴木さんお久しぶり」
鈴木「き、君たちは……」
二人の男、1人は金髪で目つきの悪いチンピラ風、もう1人は茶髪の優男だった。
??「遅れて来てみりゃ……なんか楽しそうなことになってんじゃねえか」
??「ピンチみたいだけどね。ま、ここは俺達に任せといてよ」
鈴木「……すまん、頼んだ」
戸惑うほかの人間を引き連れ、鈴木達は通路を真っすぐ進んで行った。
技来「大丈夫なのか? 味方みたいだが…あいつらだけにまかせてしまって」
鈴木「大丈夫ですよ。なにせ彼等は――TWO突風(ツートップ)ですから!」
藤井「行こうぜターロ!!」
旭凛「おうよ!! ヨシキ!!」
二人は鉄パイプを片手に、川三番地の群れに突っ込んで行った。
106作者の都合により名無しです:03/04/22 18:09 ID:tQDg464K
タロウとヨーシとかの方がよかったかも…
てこっちも微妙か
107作者の都合により名無しです:03/04/22 18:58 ID:i7Y0UtPe
えなりすれにも つーとっぷのじだい
108作者の都合により名無しです:03/04/22 18:58 ID:OPEgQVN7
そういえば
安西と藤田の
残りのパーツは
ドコにあるんだろう?
109作者の都合により名無しです:03/04/22 19:22 ID:OPEgQVN7
やっぱり矢吹のパクリ研究所か?
110作者の都合により名無しです:03/04/22 20:26 ID:k/7rDvC8
もう1つ
安西とリックはどっちが兄弟子?
111作者の都合により名無しです:03/04/22 20:45 ID:k/7rDvC8
質問ばかりで須磨祖
112作者の都合により名無しです :03/04/22 21:36 ID:kqMX1dkD
確か安西が兄弟子。あと、皆川と一緒に飲まれた井上も同門。
のハズ
113作者の都合により名無しです:03/04/22 22:25 ID:s9gDT6LQ
>>104
山口と戸田は空間に閉じ込められたのでは?
114作者の都合により名無しです:03/04/22 23:02 ID:k/7rDvC8
保守レス
115作者の都合により名無しです:03/04/23 00:22 ID:Um+yU7P4
そのころガンガンチーム控え室では酒盛りも終わり、
各自次の試合の準備をしていた。
渡辺「ドクター調子はどうだ?」
その中の一人渡辺道明は酒盛りにも
ほとんど顔を出さなかったドクターの様子を見に来ていた。
116作者の都合により名無しです:03/04/23 00:40 ID:Um+yU7P4
渡辺「おーい、ドクター」
しかしドクターの姿はどこにも見当たらない。
渡辺「トイレか?バイオリンとピアノの調子をみてほしかったんだが」
そこで渡辺はすこしの間ドクターを待つことにした。
渡辺「ん、こいつはたしか前に金田一が飲み込んだ」
そこにいたのは麻酔をかけられ手足を拘束された一人の男だった。
渡辺「もう少しいじってあるようだな。」
男の手の周りには様々な物があった。
渡辺「しかしドクターはこいつやほかの材料をどうする気何だ」
渡辺はすこし考えた後
渡辺「まあいいか」そういってほかの所を見だした。
117作者の都合により名無しです:03/04/23 00:44 ID:EtlrZAII
えなりかずき関連スレ?
えなりとジョジョって合わないような
118作者の都合により名無しです:03/04/23 00:51 ID:Um+yU7P4
そうして渡辺が部屋のなかをを見ていた。
渡辺「あれ?」そう言って渡辺は一点を見た。
なんの変哲もない壁、それが一瞬歪んだように見えたのだ。
渡辺「まさか」よく見たが他となんら変わりないただの壁だった。
渡辺「だよな」そういいながら渡辺が目を離しかけたその時だった
119作者の都合により名無しです:03/04/23 01:17 ID:Um+yU7P4
ズウウウウウウウウウウウウウン

まるで堰が切れたように空間が歪み始めたのだ
渡辺「ぁ、ああ」突然の出来事に声の出ない渡辺を尻目に歪みは拡大していく。
そして突然そこから四人の人間が飛び出てきた。
みな服が所々やぶれており、かれらが来た場所の過酷さを物語っていた
???「脱出できたのか?ん、おい、ここはどこだ!」
急に聞かれ渡辺はなんとか答えた。
渡辺「ガ、ガンガンチームの控え室だ」それだけ答えると渡辺は意識を失った。
正式には失わされたのだが。
???「脱出成功か、ん、こいつは!拘束具を取って肩を貸してやれ、連れて行こう」
???「さあ、急ぎましょうどこかにいるであろう藤原老のもとへと!!」
そしてかれらは去っていった。


120作者の都合により名無しです:03/04/23 01:22 ID:Um+yU7P4
訂正<<119 四行目
声のでない→×
仲間を呼ぼうにも声もでない→○

多少強引だけど
121作者の都合により名無しです:03/04/23 05:46 ID:tXyrmCD8
>>113
閉じ込められた空間の中を走ってるんだよ
前みたいに
122作者の都合により名無しです:03/04/23 08:40 ID:nMR7gGw9
宇野「二人でこの数に挑もうとするとは……」
川三番地達と共に島本達を追っていた宇野比呂志は、
たった二人で向かってくる藤井良樹と旭凛太郎の二人に驚いていた。
宇野「武器は片手に鉄パイプだけか……あいつら、本当にこのまま突っ込んでくるか……
  どうだ、どう思う? おまえら」
宇野は周りにいる川三番地達に問いかけた。彼等は荒っぽい声で、
川1「突っ込んでくる!」
川2「突っ込んでくる!」
川3「突っ込んでくる!」
川4「そう、突っ込んでくる!!」

宇野「そこを   ガ ツ ン   だ!!」

両拳を額の前で勢いよくぶつけて言葉の意味を表した。
そしてぼこぼこになった1人の男――任務に失敗して用済になった内海甲介を取り出し、
宇野「よく見ろ! これが半殺しだ!!
  いいか、今夜の敵は全殺しにしろ!!」
内海をその辺に投げ捨て、そして大声で続けた。
宇野「藤井良樹! 旭凛太郎! そしてその後ろにいるチャンピオンの連中共々、
  全員きっちり全殺しだァア!!」
雄々! と荒い返事で100人全員が応えた。
ストリート(通路)の決戦が今始まる――
123作者の都合により名無しです:03/04/23 14:51 ID:lvG+LcGh
両腕を後頭部で組んだナルシスティックなポーズでその男は佇んでいた。
ブリーフの両端を引き伸ばし交差させ両肩に掛けたレスリングスタイル…
それにより強調され、ちまき状になった股間のもの…黒い網タイツ…
何より、顔に被った女性用の下着がその男の異常性…危険性を物語っていた。
精神薄弱な者ならば、その衝撃的な姿を見ただけで絶命しているであろう。
矢吹「……今までいろんな奴が私に挑んできたが……あんど慶周…!
  おまえが現れるとは、少々予想外だったぞ!」
今やジャンプを支配する帝王、矢吹でさえその姿には気圧されていた。
矢吹「だが、おまえ一人の単独行動ではあるまい……元祖ジャンプチーム…小林よしのりの差し金か……!」
ちまきが動いた。いや、あんど慶周が動いたのだ!
あんど「答える必要はない!矢吹!貴様の愚劣なる数々の行為!断じて許せん!
  この正義の変態仮面、あんど慶周が成敗してくれるっ!!」
あんどが跳ぶ。壁を蹴り、天井を蹴り、床を蹴り、また壁を蹴り、矢吹へ襲い掛かった。
矢吹「変態揃いの元祖ジャンプチームの中でも輪を掛けて色モノの貴様がっ…正義を語るな!!」
矢吹の顔面だけを確実に狙い、縦横無尽に襲い来るちまき。
その攻撃を矢吹もギリギリでかわしていたが…
矢吹「くっ……!」
ついにかわしきれず、ちまきが矢吹の鼻先を掠めた。
矢吹「うおおおおおおおっ!!な、生温かいっ!!なんという恐ろしい攻撃だ!
  もし、まともに食らったなら……!俺はきっと精神が破壊されて死んでしまう!!」
あんど「どうした矢吹!お楽しみはこれからだぞ!!」
変態仮面あんど慶周の変態的な攻撃の前に、矢吹は翻弄されていた。
矢吹「これ以上長引くのは不利だ……!使うのは初めてだが、あれを使うか!」
後へ飛び退きあんどとの距離をとると、矢吹は幻想虎徹の柄を握り居合切りの構えをとった。
それはかつて矢吹の下に仕え、今は尾田の守護霊になっている――
矢吹「和月の奥義!コピーしておいて良かったと言うべきか……
  くらえ!飛天御剣流、九 頭 龍 閃 !!」
124作者の都合により名無しです:03/04/23 14:51 ID:lvG+LcGh
          捌   壱   弐 
      
          漆   玖   参
      
          陸   伍   肆 

同時に九つの剣閃が閃く!!
剣の達人である和月の技を矢吹は完全にコピーしていた。そして達人が放つこの技は――
矢吹「防御も回避も不可能だ!!だが、これだけでは終わらない!伸びろ!幻想虎徹――――!!」
矢吹は幻想虎徹を延長し九頭龍閃の威力を倍加したのだ!
矢吹「あんど慶周!貴様にこれをかわす術はない!!」
九頭龍閃プラス延長幻想虎徹――この凶悪な合わせ技が、あんど慶周の体を貫こうとした、その瞬間!
あんど「フオオオオオオオオオオオオッ!!」
あんどの仮面――正確にはパンティだが――が眩い光を放った!そして――
あんど「気付いてない様だな矢吹!このわたしが今……
  果 た し て 誰 の パ ン テ ィ を 被っているのかを……!!」
跳び上がったあんどは、空中で反転すると、どこかに隠し持っていた鞭で反撃に出た。
あんど「一撃でクリア――――――――ッ!!!」
そう、あんどの被っているのは吉崎観音のパッションパンティだったのだ。
繰り出された鞭は九頭龍閃もろとも幻想虎徹を粉々に粉砕してゆく。
矢吹「なっ!?バカな!!吉崎観音って男だぞ!!」
技を破られた動揺のあまり、違う所にツッコミを入れてしまった矢吹は、状況判断が一瞬遅れてしまった。
気付かなかったのだ――――あんどが既に次の攻撃に入っていたことに――
――海老反り状態で既に矢吹に襲い掛かっていたことに――

あんど「 地 獄 の ジ ェ ッ ト ・ ト レ イ ン !!!」

死という名のちまきが、今まさに矢吹の眼前、数10cmまで迫っていた。
125作者の都合により名無しです:03/04/23 15:28 ID:7JuNiUhs
逃げてーっ!!矢吹さん、逃げてーっ!!
126作者の都合により名無しです:03/04/23 19:25 ID:Um+yU7P4
そういえばエース戦の最中に盗ってたっけなあ
127消防のころ読んだきり:03/04/23 21:29 ID:JLmHf1Lb
眼前に迫るちまき。動けない矢吹。
死を、覚悟した。
ところがちまきは矢吹の鼻先で止まる。
あんど「フォォォォォォォ・・・お遊びはこれまでにしておこう・・・
     私はお前の命をとりに来たのではない・・・聞け・・・矢吹。
     我が主、小林よしのり様からの伝言だ。」
どこからともなく、いや明らかにちまきの中から携帯を出し、矢吹の顔にあてがう。
生暖かい。
小林「へけけー矢吹くんでしかー?ぽっくん小林よしのりぶぁい。
    ともだちんこ。」
(こいつもか・・・)
矢吹は携帯の向こう側で小林がやったことを想像し、眩暈がした。
128作者の都合により名無しです:03/04/23 22:21 ID:ffEk/BKn
む、まさか矢吹と小林よしのりが組むのか!
129作者の都合により名無しです:03/04/24 00:19 ID:hkFoVvmw
hoshu
130今日はここまで:03/04/24 23:53 ID:hbeY0gv3
 藤原芳秀は意識を取り戻すと、まず自分の肉体の具合を確かめた。
 (体に外傷は無し、か。何故だ、まあいい。動く分には問題はない。)
 次に辺りを見回した。
 傍らに4人の人間が立っている。
 3人は知っている人間だ。
 皆川亮二、河合克敏、椎名高志。
 だが、残りの一人、白衣を着てこちらを観察している女は知らない顔だった。
 (あの女は誰だ?体の傷が癒えているのも奴が何かしたのか?)

謎の女「ふむふむ、無事に蘇生、と。実験は成功下みたいね。」
 手に持っているボードに何かを書いている白衣の女を横目で見ながら、
藤原は、傍らに居る皆川に問いかけた。

 藤原「此処は何処だ。今迄に何があった。どうして俺は此処に居る。すべて話せ。」
 皆川「師匠。お体の具合は、」
 藤原「問題ない。だがそれは何故だ?俺は… 」
 (そうだ、内藤との戦いで死んだ筈だ、フリではなく、今度は本当に)
 皆川「分かりました。すべて説明します。」

 皆川「あれは、俺たちが金田一連十郎の腹の中に広がるジャングルを抜け、
     『同人戦艦エニッ糞』の前に立っていた時の事でした… 」
 藤原「腹の中?、ジャングル?、それに『同人戦艦エニッ糞』だと? なんだそれは?」
 河合「ガンガンチームの一員、金田一連十郎は腹の中に異次元空間を持っています。
     この空間について分かっていることは
     ”限りなく広い”
     ”ここで大暴れしても通常空間に影響を与えない”
     この2点です。」
 藤原「……続けろ。」
131作者の都合により名無しです:03/04/25 19:21 ID:l7kRBsWC
ミナガーキタ━(゚∀゚)━!!!!
132王様の下僕達:03/04/25 21:23 ID:7ZJ3S1vf
「永井さん…永井さん…聞こえますか」
悪い顔をしながら悪謀みをしていた悪人二人、永井豪、石川賢
この両名の悪謀みにもう一人、噛んでいる漫画家がいた
永井「おい、テレパシーはジジイに察知される恐れがあるからやめろ」
永井は苦い顔をした
「すみません、では手短に報告します。内藤と戦った村枝でしたが
 その戦いで安西を漫画家として復活させ、内藤と自爆。
 瀕死の重傷を負いましたが私の力で蘇生させました」
永井「そうか、ご苦労だったな聖悠紀」
聖「いえ、たいした事ではありませんよ。
  それよりあの村枝賢一という男、器候補だけあって・・」
石川「熱い男だったろう?」
聖「え?あ、はい。あの男を見ていたら、王の復活が夢ではないと感じられます」
永井「聖!!うかつにその事を口に出すな!ジジイの癖に奴はデビルイヤーだからな」
石川「つまり、地獄耳ってことだね」
永井「…・………。とりあえずだ、あの二人が出会った時が王を復活させる
    唯一にして最大のチャンスだ。二人の監視を怠るなよ」
石川、聖「了解」
永井「それじゃあちょっくら獏さん助けに行って来るわ」
そういって永井は翼を開き、Dブロックの方向へ消えていった
133王様の下僕達:03/04/25 21:24 ID:7ZJ3S1vf
聖「ところで石川さん、サンライズの件どうなりましたか」
石川「駄目駄目、矢吹が支配してるんで、ろくな奴がいなかったよ
    つまんねえから全員喰ってやった」
聖「いっしょに行った筈の風忍さんは何処に?」
石川「あッ!!…まあそのうち蘇えるよ、地上最強だし・・」
聖「喰っちゃたんですか?これからは気を付けて下さいよ。
  それで、これからどうするんですか?」
石川「ジジイの所で指示を貰う、ついでに平野のことも聞く。
    アイツのおかげで俺は島本と遊べなくなったんだからな」
聖「そうですか。私は引き続き、五聖人の監視をやっておきます」
聖のテレパシーが途絶えた。残された石川は『塔』に向かっって飛び始めた
静寂に包まれた夜に浮かぶお月様は怖いくらい美しく、
それでいて、まるで金色の髑髏が浮かんでいるように見えた…  
134作者の都合により名無しです:03/04/26 05:48 ID:9Mwy0qHw
そういえば、真島の絵柄が田中にシフトしている辺りはネタとして取り込まないんだろうか・・・
135作者の都合により名無しです:03/04/26 15:23 ID:na2sfVcE
餓狼伝続きまだ〜?
136作者の都合により名無しです:03/04/26 22:06 ID:na2sfVcE
ホシュ
137作者の都合により名無しです:03/04/26 23:01 ID:5xnIt5UI
井上和郎もこっそり復活か?
たぶん右腕に漫画家が生えてると思う

あと登場人物紹介・スプリガンチームにあった
田中モトユキの漫画はマーベラスじゃなくて鳳ボンバー
・・・エレキギターを持ってどこかへ突き抜けましたが・・・
138作者の都合により名無しです:03/04/27 16:16 ID:fKDIeXGe
矢吹「で、何の用件だ?」
眩暈を抑え、矢吹が聞く。
小林「トーナメントがすすんどらんじゃなかね〜矢吹君。
    元祖ジャンプチームは暇で暇で死にそうぶぁい」
矢吹「少し待ってくれ。すぐに運営を正常化させる」
小林「平野耕太ね」
矢吹「・・・貸しを作る気か?」
小林「貸しって・・・何のことね?」
矢吹「とぼけるな」
小林「へけけ・・・そっちがそう思うならよかぶぁい。
    こっちはただ早くバンチを叩き潰したいだけ。
    その準備運動に平野を屠ることにしたぶぁい」
矢吹「好きにしろ。平野の位置は追って伝える」
あんどは携帯を切り、ちまきの中へしまいこむ。
矢吹は嫌なものを見たと後悔した。
あんど「貸しを作るだけで済んで有難いと思え・・・
     元祖ジャンプチームは何時でも貴様の首を取れるという事実・・・
     ゆめゆめ忘れるな・・・」
そう言ってあんどは矢吹の前で珍妙なポージングを次々に始める。
あんど「どうした?パクるなら今のうちだぞ・・・」
矢吹「誰がパクるかぁっ!」
139作者の都合により名無しです:03/04/27 17:11 ID:yRo1Xb7u
きれいなオチですな。
140作者の都合により名無しです:03/04/28 02:26 ID:DqGgDCm/
生命の泉(レーベンスボルン)
――選ばれし者だけが辿り着ける大いなる力。
今、漫画界は大いなる変容の時を迎えようとしている。
支配する者、される者。
それを良しとせず逆らう者、逆らえない者。
漫画家達は様々な思惑を胸に、それぞれが戦っている。
皆、『因果の輪』の中に集っていく『運命』なのだ。
ただ一人、時間と空間の外側に立つこの私を除いては――

宇野「終わったか……」
目の前に築かれた100人からなる屍の山。
そしてその屍の山に立つ二人の男を見やり、宇野比呂士は呟く。
川三番地達は全滅。
ストリートの戦いを制したのはTWO突風(ツートップ)であった。
141作者の都合により名無しです:03/04/28 02:26 ID:DqGgDCm/
藤井「後はてめえだけだぜえ!いくぜターロ!」
旭 「おうよヨシキ!もうてめえには逃げ場はねえぞォ!!」
藤井と旭の二人が宇野へと襲い掛かる。
しかし、宇野はまったく逃げる気配を見せず、ただ無防備に立っているだけだった。
宇野「逃げ場?私が逃げるだと?いいや、逃げる必要などない……全然ないね!!」
旭が振り下ろした鉄パイプが宇野の頭をかち割る!
………はずだった。
しかし、実際旭が力いっぱい叩きつけたのは床だった――宇野の直下の床。
旭 「くそッ!避けやが……」
(違う!!)
旭がつこうとした悪態は、突如湧き上がった疑問に吹き飛ばされた。
(なんで俺はこいつの直下の床を叩いてるんだ……!?)
宇野は振り下ろされた鉄パイプを跨いで立っていたのだ。
位置的におかしい。
宇野を切れ味の鋭い刃物で真っ二つに両断したのなら、そこに振り下ろされる、
そんな位置に鉄パイプはあった。
そして宇野は旭の攻撃を避けてはいない。
初めから、元いた場所を微塵も動いてはいないのだ。
旭 「これは……一体………!?」
藤井「いくぞコラァ!!」
藤井は鉄パイプを横薙ぎに払う。
旭 「待てヨシキ!こいつは…!!」
142作者の都合により名無しです:03/04/28 02:27 ID:DqGgDCm/
旭凛太郎の感じた疑問。
――その答えがこれだ!
藤井の攻撃は宇野を捉えたかに見えた。
しかし、その攻撃は宇野の体をすり抜ける。
まるで宇野の体が、水か何かで出来ているかのように。
藤井「何ィ!?」
目の前で起こった予想外のことに驚いた藤井は、
空振った反動でもんどり打って床に転げた。
旭 「てめぇぇぇ!!」
旭が再度攻撃を試みるが、
宇野「何度やっても結果は同じ……
  『外側に立つ者』であるこの私に傷一つ負わせることは出来ない!」
宇野が初めて動いた。
旭の攻撃を左肩で受け、右手を旭に頭上にかざした。
旭 「うごッ!!」
旭の頭に衝撃が走り、血を流してその場に崩れ落ちた。
宇野の体に振り下ろされた鉄パイプが、宇野の右手から現れ、振り下ろされたのだ。
旭 「な……何……!?」
宇野「"扉"を開いたのだ。私は肉体に接した空間を自在に加工できる。
  わかるか……?おまえは自分で自分を攻撃したのだ。」
藤井「このクソヤロウがァ!!」
今度は藤井が宇野に向かっていくが――
??「デストロ――――――――イ!!」
突然現れた謎の男により、通路の壁に叩きつけられた。
宇野「梅さん……!」
梅澤「よォ宇野っち〜〜!」
143作者の都合により名無しです:03/04/28 02:27 ID:DqGgDCm/
死屍累々と横たわる川三番地たちを見て、
いかにも悪(ワル)といった風情の男、梅澤は聞く。
梅澤「しかしこれは凄えな、こいつら二人でやったのか?」
宇野「ああ、なかなかの手練れの様だ……むっ!」
藤井「て、てめ〜らァ……!」
旭 「ぶっ殺してやらァ!!」
見ると藤井と旭の二人が起き上がってきていた。
梅澤「なかなかタフな奴らだ……それにこいつら何か俺と同じ匂いがする。」
二人の前に立ちはだかると梅沢は言った。
梅澤「お前らのような鬼畜を探していた!!さあ、受け取るがいい……!」
梅澤はチキチキと気味の悪い音を立てる奇怪な物体を取り出すと、
それを二人の体に埋め込んでいく。
藤井「ギャ――――――――ッ!!」
旭 「ウオアア――――――ッ!!」
梅澤「新たなる魔人の誕生だ!!」
奇怪な物体――悪魔核(デビルコア)を埋め込まれた二人は人でない者へと変化していく。
梅澤「魔人TWO突風か……なかなか上出来だ!
  行けい!チャンピオンとアニマルの連中を皆殺しにしろ!!」
梅澤の命令に従い、元藤井と旭だった魔人TWO突風は通路の奥へと消えていく。
宇野「いつまで寝ている……お前達も奴らを追え!」
宇野がパチンと指を鳴らすと、今まで死んだと思われていた川三番地達が、
何事も無かったかのように起き上がり、ぞろぞろと二人の後を追っていった。
宇野「獣性細胞……役立っているようだな。」
梅澤「ああ、獣性細胞の核じゃ呼びにくいから悪魔核って名前付けちまったがな!」
宇野「しかし良かったのか?奴らの中には島本もいたぞ?」
梅澤「いいさ、この程度で死ぬような男なら必要ねえ。」
144作者の都合により名無しです:03/04/28 02:27 ID:DqGgDCm/
宇野「それより梅さん、何か私に用があったのでは…?」
梅澤「用って程でもねえが報告をな。倫タンが真島の引き込みに成功した。
  それと安西……どうやら『生命の泉』の鍵となる力を失いかけているようだ。」
宇野「なんだと?まっとうな漫画家になってしまったのか!」
梅澤「まだ未確認だがな。」
宇野「再びダークサイドに引きずり落とす必要があるな……
  誰にやらせるか……真島か…それとも平野か…」
宇野は思案顔になり呟いた。
梅澤「報告は以上だ。あんたはまだ平野の部下のフリを続けるのか?」
宇野「ああ、もう少しな……」
(まだ次なる『因果律』の主人公を見定めていないからな……)
梅澤「じゃあ俺はもう行くぜ。まだ探さなきゃならねえ奴らがいる。
  選ばれた者たちだけの雑誌……『週刊少年ロック』創刊のためにな!っと……」
宇野に背を向けようとして梅澤は立ち止まった。
梅澤「なあ、聞いていいか?」
宇野「なんだ?」
梅澤「あんたは選ばれた者たちだけの雑誌とか、冨樫の遺産とかには興味ねえみてえだが、
  なぜ俺達に力を貸してくれる?」
宇野「……別に……この乱れた漫画界……この因果の行き着く果てを見たいだけだ……」
梅澤「……そうか。じゃ、今度こそ本当に行くぜ!」
そう言うと梅沢は宇野に背を向け、どこかへ向かっていった。

梅澤の消えた空間をぼんやり見つめながら宇野は呟く。
(因果を紡ぐ王になるのは果たして誰か……?矢吹や平野、ましてやゴッドハンドでは駄目だ……
キユか……あるいはえなり二世、彼こそが……)
考えても仕方ないという風に首を振ると、
宇野は島本たちを追わずケルベロスの基地へと戻っていった。
145作者の都合により名無しです:03/04/29 00:37 ID:9rra2w2l
鬼畜・発動
146作者の都合により名無しです:03/04/29 00:54 ID:ZGj0m0lp
さあ、どうなる
147作者の都合により名無しです:03/04/29 10:50 ID:j7NhWHEp
今はひたすら板垣vs夢枕の決着を待つ。続き書けないし。
岡本倫と荒木を戦わせてみたい・・・
148作者の都合により名無しです:03/04/29 13:11 ID:mbLYZUdC
景色のまったく変わらない通路を、戸田と山口はただひたすらまっすぐ走っていた。
山口「戸田、なにか変じゃないか?」
戸田「あ? なにが変なんだ?」
山口「先程からずっと走ってるが……いつまでたっても同じ景色だ。
  いくらなんでもおかしいと思わんか?」
戸田「そうでもねえさ。前にもっと長い通路走ったことがある。
  これくらい普通だろ」
前に走ったのと同じ状況だということに戸田は気付いていなかった。そのまま全速力で進んで行く。
山口(いや……やっぱりおかしい)
山口は冷静だった。その場に立ち止まり、あたりの様子を伺う。
山口「外観は空中闘技場そのものだが……雰囲気がおかしい。自然の物ではない……
  これはやはり……」
戸田「ぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
山口達が走って来た方から、戸田の雄叫びが聞こえて来た。
振り向くと、戸田が全速力で走って来ている。
戸田は山口の横を通り過ぎ、そのまま再び通路をまっすぐ進んで行った。
山口「……やはりループになっていたか」
山口はため息をついた。空間ごと閉じ込められたらしい。
山口「となると空間ごと壊せば脱出できるか……しかし俺にそんな技はないな……」
考える山口。その後ろから、再び戸田が走って来た。
戸田「おぉぉぉぉぉぉ!!」
山口「ちょうど良い、戸田」
山口は戸田の襟首を掴んだ。喉が締まりぐぇ、とかえるのような鳴き声をあげる。
戸田「な、なにしやが――あれ? あんたいつのまに俺の先に……?」
山口「戸田、お前の技に空間を破壊するようなものはないか?」
戸田「空間? ああ、あるにはあるけどよ……」
山口「ならちょうど良い、その技、ここで使ってみてくれないか?」
戸田「なんで?」
山口「いいから頼む」
なにがどうなってるのか戸田には理解できなかったが、とりあえず戸田は真・絶影を作り出した。
戸田「断罪断!!」
真・絶影の肩についたパーツが光り、刃となって空間を引き裂いた。
149作者の都合により名無しです:03/04/29 13:12 ID:mbLYZUdC
戸田「やったぜ、これでいったいどうなるって……」
戸田は目を見開いた。絶影で引き裂いた空間に、奇妙な切り口のようなものがついていたのだ。
切り口はだんだんと広がって行き、そしてとうとう周りの空間ごと消えてなくなってしまった。
後には、怪しい雰囲気の消えた通常の通路が広がっていた。
山口「やはりそうだったか……」
納得する山口の横で、戸田はわけが分からずきょろきょろと辺りを見渡していた。
とその時――
伯林「あ、あれ? 戸田さんじゃないですか!?」
彼等の後ろから、島本を担いだチャンピオンとヤングアニマルの両チームの人間がやってきた。
戸田「おまえら……なんでここに……? !? 島本!! どうしたその傷は!? 何があった!?」
島本「へ……ちょっと油断しちまってな……」
技来「山口さん!!」
山口「技来君、森君、やっと会えたな」
森 「今まで一体どうしてたんですか?」
山口「ちょっと道に迷ってね。彼と共に行動してたんだ」
久々に会ったためざわざわと騒がしい両チーム。ようやく会えた為に喜びあったり、
田畑や黒田の死を伝えあって悲しんだりと、お互いの情報交換をしあっていた。
しかしそれは長く続かなかった――
旭 「再開の途中わるいんだけどさ」
藤井「俺達の相手をしてくれねえかな」
彼等が逃げて来た方向から、魔人となったTWO突風の二人が現れた。
鈴木「藤井君、それに旭君……? 一体なにが……」
二人の様子が変なのはその場にいる誰もが気がついた。
なんと言っても人間の姿をしていないのだ。まるで化け物のような――
余湖「なにかされたな。どう見ても人間じゃないじゃん」
藤澤「しかも洗脳されてるみてーだな。糞、やっかいだぜ」
どうしたものか迷っている両チームの面々。そんな中、1人の男が彼等の前に立ちはだかった。
戸田「さっきから一体どうなってんのかまったく分かんねえけど。
  こいつらが敵ってことだけは分かったぜ。こいよ! 二人とも俺がぶん殴ってやる!!」
150作者の都合により名無しです:03/04/29 13:33 ID:3T1vgUq9
戸田vsTWO突風スタート!!って所か。
TWO突風はグルトニー様とグリード様みたいな容貌なのか?
151作者の都合により名無しです:03/04/29 15:01 ID:0lPfl3ky
話の腰を折るようで悪いが
ジャンプ作家で鈴木信也(ミスフル)出てないよな?
152作者の都合により名無しです:03/04/29 15:55 ID:ZGj0m0lp
「どうするか」
安西は一人考え込んでいた。
すべてを終わらせること。それは今の自分一人には不可能である事に安西は気がついていた。
数時間前自分を助けた藤原と村枝とは、直後の内藤との戦いで離散。
そのうえかつて在籍したサンデー系のチームメンバー全員が行方不明になっているとは
思いもよらなかった。
「本当にどうするか」
自分の目的の為には他者の助力は必要不可欠、協力者はなんとしても必要だ。
「だがなあ」
サンデーでデビューした安西の人脈はサンデーのみで他誌に知り合いはいない。
「そういえばサンデーGX島本がチャンピオンチームにいるって矢吹が言ってたな、おれもそこに行こうかな」


153作者の都合により名無しです:03/04/29 15:59 ID:ZGj0m0lp
↑11行目
GX島本が→×

GXの島本が→○
154安西:03/04/29 18:20 ID:ZGj0m0lp
だがその時安西は知る由もなかった。
自分を探す者がいることに。
155作者の都合により名無しです:03/04/29 18:26 ID:OzoBgPc/
あんどがようやく去っていった後、矢吹は崩れるように椅子に座った。
思い返せば冨樫ファイルがえなり二世の手に渡った時から計画は崩れていった。
次々とやられる部下たち、裏切りは相次ぎ、キユの復活………言い出せばキリがない。
平野は恐らく元祖ジャンプチームが倒してくれるだろう。だが、事態は一向に変わらない。
絶対的に戦力が足りないのだ。そして自分自身の実力も先の戦いで不十分だと認めるしかない。
矢吹「他の勢力は着々と力を付けて……私は確実に衰退していっている。
自虐的な笑みを浮かべ、昔の思い出にひたる。せめて、もう少しオリジナル技を作るべきだったかな。
??「メェ〜メェ〜、うるさくて寝れねぇーよ。たったの、えなりの奇妙な冒険開始から今までしか寝れなかったよ。
    爆睡してるだろ、お前!つーか、寝すぎ。今までどこで寝てたんだよ。僕はここにいまーす!
矢吹は唖然としていた。突如現れた謎の男…いつからここに居たんだ?いや、ずっと居たのか。
それにしても全然気が付かなかった……。矢吹は少し泣きたくなってきた。
??「あれ、矢吹さんじゃないですか。相変わらずパクリしてますか?(笑)僕ですか?ぐへへへ、僕はパクってませんよ。
    ただ、昔使った復活の呪文ネタは分かり難かったですかね?当時の子供わかんねーんだよ!逝ってよし!
矢吹「お前は…一体…?
??「あれ、忘れちゃったんですか?僕ですよ、僕。一緒にジャンプで連載してたじゃないですか。
矢吹「一緒に連載?
そう言われて昔連載していた時のメンバーを思い出して見る。

156作者の都合により名無しです:03/04/29 18:42 ID:OzoBgPc/
……思い出せない。とりあえず、当り障りのない言葉で場を繋げる。
矢吹「ああ、キミか。忘れるはずないだろう。元気だったかな?
??「うわー覚えてくれたんですか?すっかり忘れ去られてたかと思ってましたよ。
矢吹「まさか。ところで、キミはいつからそこに?
??「ええっと……確か、連載が終了して、その後しばらくは集英社寝てて…
寝てたのかよっ!とツッコミを入れたのは謎の男自身である。
矢吹「それで……どうしたんだい?
??「凄い爆発がした後…そうそう、何故か漫画のキャラと会えたんですよ。
矢吹「漫画のキャラ?
少し首を傾げるがこの男の言動を見ると幻でもみていたのだろうと結論づける。
??「そうなんですよ。それで彼等にツッコミを入れてもらいつつ生活をしてたんですよ。
    どうやってかと言うと、彼等に騒ぎを起こさしてその間に食べ物を借りる…
    まぁ、盗みって言うんですけどね。あと、たまに青い服着た人に追いかけられる
    んですよ、警官っていうんですよ、その人(笑)
矢吹「ジャンプで再び連載はもらえなかったのか?
??「ああ、そう言うばそうですね。でも、クビになったわけじゃないんですよ
    ただ、長いお休みもらっているだけで。
矢吹「そ、そうか…それで、どうやってここへ?
??「気づいたら居ました。
ここで矢吹がズッこけるても誰も文句は言えまい。
157作者の都合により名無しです:03/04/29 18:43 ID:OzoBgPc/
??「あ、でもたまに起きてましたよ。
    前起きた時なんか、赤いナメクジに食べられそうになりましたし。
矢吹「(会場に居たのか!?だが、誰もコイツには気づいてないはず…)
??「後、ガンダムに踏みつけられそうになりましたし(笑)
矢吹「(居たか!?コイツ居たのか?)
今すぐ問いただしたかったが、とりあえず話しを聞く事にした。
??「そうそう、いきなり時が止まったりとか。ビックリしましたよ、アレには(笑)
矢吹「(時が止まったと認識できたのか?コイツは……)
??「それにしても、2chじゃ10周打ち切りとか言われてた割には結構
    持ちましたよ。まぁ、かなり叩かれましたけどね。やれ、パクリだの。やれ、同人狙いだの。
    やれ、絵がヘタだの。やれ、同人狙いだの。やれ、作者野球知らないなだの。
矢吹「作者野球知らないな?・・・まさか、キミは鈴木信也か!
信也「ハイ、お久しぶりです。

           鈴 木 信 也 登 場 ! !
158作者の都合により名無しです:03/04/29 18:46 ID:OzoBgPc/
訂正

>>156の最後の行

×ここで矢吹がズッこけるても誰も文句は言えまい。
○ここで矢吹がズッこけても誰も文句は言えまい
159作者の都合により名無しです:03/04/29 19:37 ID:ku9pNlUb
倫タンにベクターをもらった真島は上機嫌だった。
真島「よっしゃーっ!早速ドリルを取り返しにいくかー!」
岡本「まずその前にケルベロスの本拠を割り出さないと、どうしようもないにゅ。」
ピピッ
岡本「ちょっと待つにゅ。通信が入ったにゅ。」
(どーしたにゅ梅さん?・・・ふむふむ、なるほど・・・わかったにゅ。)
電波で会話する岡本は傍から見るとかなり怪しい人であった。
岡本「・・・待たせたにゅ。奴らの居所を探るには手分けして探した方がいいにゅ。
  ここからは別行動するにゅ。そのベクターはアンテナの役割も果たしてるから、
  ピピッと電波を飛ばしてくれれば、いつでも会話できるにゅ。」
真島「で、電波を飛ばすぅ〜?よ、よくわからんが便利な機能だな。」
岡本「それと一応これを渡しておくにゅ。」
そういって何やら見るからにアレな感じの小さなビニールの包みを手渡す。
真島「なんだこりゃ?薬?」
岡本「とある植物の種にゅ。もし別行動中に安西にあったらこれを飲ませて欲しいにゅ。」
真島「は?安西に?これを?」
岡本「そうにゅ。三・・・いや出来れば四粒以上、飲ませられるだけ。
  くれぐれも言っておくけどお前は飲んじゃ駄目にゅ。」
真島「そんなこと言われると飲みたくなるじゃねーか。
  まさか強くなれる薬とか・・・じゃねーだろうな?」
岡本「半分辺りにゅ。三粒までは興奮剤・・・四粒以上飲むと、
  恐怖心と痛みを一切取り除く魔法の薬にゅ。
  当然のことながら過剰摂取は精神を蝕んでゆくにゅ。
  廃人になりたくなければ手を出さないことにゅ。」
真島「それってもしかしてドラッ・・・」
岡本「じゃ、ケルベロスの本拠地を見つけたら連絡するにゅ。」
真島「あ、ああ・・・」
やばい物を引き受けたと思いつつ真島は岡本と別行動することにした。
160安西:03/04/29 21:34 ID:ZGj0m0lp
考え込んでいる安西、その前に一人の男が立ち止まった。
???「久々ですね安西さん」
安西「おまえは・・・」
その男・・・その手に赤表紙の本を持った安西が一生忘れることもない男。
同じ師の下で共に競い合い助け合った男。
そして最後には洗脳し、操って師に挑むための道具として使ってしまった男。
その名は・・・

安西『雷句・・誠・・・」



161作者の都合により名無しです:03/04/29 22:37 ID:yIMEH8PG
安西「何をしにきた。師の仇である俺を倒しに来たのか?
口調は穏やか、しかし臨戦体勢を取る。今、自分がやられるわけにはいかない。
だが、雷句はクククッと笑うだけだった。
雷句「確かに恨みはないと言えば嘘になる。でも、今はそれどころじゃない。
ゆっくりと歩み寄り、手を差し出す。
雷句「安西さん。俺と組まないか?
その言葉に安西は驚かずにはいられなかった。敵意がない事を知り、一応は構えをとく。
安西「何故俺なんだ。

162作者の都合により名無しです:03/04/29 22:48 ID:eyP4Jk3e
age
163作者の都合により名無しです:03/04/29 22:54 ID:eyP4Jk3e
 時は少し遡る。
平野「どうだ?久保、MMR共の死体から作った新しい肉体は?」
久保「ああ、なかなか調子がいい。」
 平野と久保の足元にはMMRの面々の死体が転がっていた。
 ここは矢吹艦の中、機関室にある大きな空間、平野が力に目覚めた後作り上げた、
 矢吹の知らない空間。―――の隣にある小さな部屋。
熊倉「本当にここは矢吹に分からないのか?ここは矢吹の艦の中なんだろ?」
 熊倉は、ドリルを手で回しながら尋ねる。
平野「大丈夫だ、この艦は一つの県ほども大きさがある。君は全てを把握できると思うか?
  まあ、でも偶然で見つかることもあるかもな。ククク」
熊倉「おいおい、頼むぜ。」
七三「平野様…。」
 七三太郎が隣の部屋から、平野を呼ぶ。
平野「ん…ああ、今行く。」
 平野は部屋を出る。
164作者の都合により名無しです:03/04/29 22:56 ID:eyP4Jk3e
七三「平野様、例のもの仕上がっております。」
平野「ほう、見せてくれ。」
 七三太郎は部屋の中央にあるテーブルに小さなボタンのついた、円盤状の物体を置く。
平野「はは、これは。」
 平野は円盤状の物をまるで美術品のように触れる。
七三「空間湾曲式結界発生装置。今までの使用者の力を利用したものとは違い、
  初の固定エネルギーを使用した専用結界発生装置です。
  直径5cm高さ3cm重量500g使用限度回数三回、
  今までのものとは明らかに一線を画しております。」
平野「核は?」
七三「専用核20mm漫画家培養細胞核。%A
165作者の都合により名無しです:03/04/29 22:57 ID:eyP4Jk3e
七三「平野様、例のもの仕上がっております。」
平野「ほう、見せてくれ。」
 七三太郎は部屋の中央にあるテーブルに小さなボタンのついた、円盤状の物体を置く。
平野「はは、これは。」
 平野は円盤状の物をまるで美術品のように触れる。
七三「空間湾曲式結界発生装置。今までの使用者の力を利用したものとは違い、
  初の固定エネルギーを使用した専用結界発生装置です。
  直径5cm高さ3cm重量500g使用限度回数三回、
  今までのものとは明らかに一線を画しております。」
平野「核は?」
七三「専用核20mm漫画家培養細胞核。」
平野「核保護カバー殻は?」
七三「Gペン鋳造製強化加工殻。」
平野「核刺激薬は?」
七三「特殊インクへたれ同人誌作家愛用特注品。」
平野「核は?真島か?矢吹か?」
七三「 キ ユ でございます。」
平野「パーフェクトだ七三太郎。」
七三「感謝の極み。」
平野「これならば伝説の漫画家共すらも閉じ込めるだろう。して、数は。」
七三「ただいま大量生産過程に入っております。が、現在の数はおよそ十。」
久保「まったく、大変なものを作ってくれたな。」
 久保が部屋に入ってくる。
久保「こんなものを作って、全く戦争でも…いや、そうだった。戦争をする気だったな。」
 久保は苦笑いをする。
七三「川三番地隊統括軍団長―久保さん。あなたにも用意しておりますぞ。」
久保「え!?」
166sage忘れ:03/04/29 22:58 ID:eyP4Jk3e
 七三太郎が指をパチッと鳴らすと、部屋の一面にかかっていたカーテンが落ちる。
 そこには壁はなく大きな穴が開いており、ガラス張りになっていた。
 そこから見下ろせる光景はまさに目を疑うものであった。
 そこにはおよそ二百人近い川三番地がいた。
 それだけならば何のことはない、久保もここまでは驚かなかっただろう。
久保「貴様…何をした?」
七三「気に入ってもらえましたかな?」
 そこにいた全ての川三番地の腕は金属バットと一体化していたのだ。
七三「対漫画化戦用獣性細胞同化型特殊『生物兵器』。『川三番地』。
  兵装は二種、対慢画家用特殊金属バット及び、粘着性ガム型捕獲ネット!!
  徒党を組めば、ほとんどの漫画家達と互角以上に戦えます。」
 久保は開いた口がふさがらなかった。
 俺は…平野と手を組んでいるだけだ。俺の目的はえなりに復讐を果たすこと、
 それが済めば、平野に敵対しようが、下につこうが、
 今まで通りにしようが、好きに出来る契約だった。
 いや、何も目的が達成できなくても潮時だと感じたらいつでも破棄に出来る契約だった。
 他のやつらと同じ契約だ。
 だから、出来るだけ俺への協力は最小限にしたいはずだ、裏切られたら困るからな。
 しかし、今こいつは俺にこれほどのものを与えている。
 狂ってる!!……こいつは確実に狂ってる!!!
 久保の思いを知ってかしらずか、平野は軽く笑い、七三太郎に合図をする。
 元の部屋へ戻ると、平野は宇野を呼び出した。
167作者の都合により名無しです:03/04/29 22:59 ID:eyP4Jk3e
 話は戻る。
 しばらくして宇野が来た。
平野「宇野お前に与えていた任務、キユについての情報を聞かせてもらおうか。」
宇野「…分かった。私がキユと会ったのは…もっともそのときはまだ覚醒前だったがな。
  だいぶ前の話だ。そしてそれ以来会っていない。」
 こうして、宇野は話し始めた。だが―――。
平野「会っていないだと!!嘘をつけ、宇野!!岡本倫!!梅澤春人!!
  お前は、お前達はずいぶん前からキユに接触し、干渉していたのだろう。」
宇野「な…ッ!?」
平野「そしてお前達は営々と行動を開始した。キユを目覚めさせ、
  『命の泉』を共に発生させるために!!」
宇野「お前は…お前は一体どこまで…」
平野「この私をなめてもらっては困るな、私は最初から知っていたのだよ、宇野!!
  いや、『因果の王』を探し出さんとする者、『外側に立つ者』よ!!
  だが勘違いするなよ、これは情報調査や、事情聴取ではない!!
  内務調査?否!裏切り者審判?否!」
宇野「く……ッ!!」
 宇野は考えを巡らす。
 殺すか、平野を、だが殺れるのか?
 自分の計画を最初から知っていながら、ここまでほっておいたこの自信!!
 殺ったとしても自分も無事でいられるかどうか。
 だが、平野は意外にも穏やかな声で囁く。
平野「そのなんでもない。」
宇野「な……!?」
平野「勘違いするなと言っだろう。最初に契約したのをわすれたのか?
  私たちは仲間ではない、これは裏切り行為でもなんでもないんだよ。」
 あっけにとられる宇野を尻目に平野は部屋を出る。
 そして、撤収の連絡をする。
平野「行くぞ、宇野。もうここも危ないようだ。」
 宇野は改めて認識した、平野の異常性を、狂気を、そして、力を。
168作者の都合により名無しです:03/04/29 23:11 ID:ZGj0m0lp
雷句「何故ですかって?考えてみてください。僕とあなたには共通する望みがあるでしょう」
安西「俺とお前の共通の望み・・・」

169作者の都合により名無しです:03/04/29 23:51 ID:ZGj0m0lp
それは・・・それは・・・
様々な考えが脳裏に浮かぶ。
藤原や村枝に礼をいいたい・・青山や皆川に謝りたい・・矢吹に復讐しなければならない・・
そしてその中でもっとも強く浮かぶ考え・・
安西「師匠に・・藤田先生に会いたい・・」
そう、それが安西と雷句、二人の共通の望み
雷句「わかりましたか?僕たちが組む理由は。」
安西「ああ・・よくわかった。だがそれは可能なのか?」
雷句「見くびらないでください。もう僕はもう見つけたんですよ、それができる漫画家を・・」
安西は思った(こいつ、予想外にやるな)と。
雷句「ですがその前にいろいろと準備が必要です。そのために一度地上に降りますが一緒に来てもらえますか?」
安西「わかった、一緒に行こう・・・藤田先生のためにも 」 
170fusianasan:03/04/29 23:58 ID:ZGj0m0lp
hoshu
171宇野の思考:03/04/30 00:57 ID:zVv6PxF+
平野め……どうやら認識を改める必要があるな。
最初は矢吹配下のただのヘタレだと思っていたが、
いつの間にこれほど底知れぬ男になっていたのか。
まさかゴッドハンドの介入があったのか?
私の計画がこれでは……
いや…これでいいのかも知れん。
ある意味ではこいつもまた、死という現象の『外側に立つ者』……
この私の手の上で踊らされているようでは到底、世界を変えることなど出来ない。
少々イレギュラーではあったが、平野もまた選ばれし者なのかも知れない。

平野「どうした?宇野。」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら平野は尋ねる。
宇野「フ、面白くなってきたと思ってな。」
たとえ今私が考えていたこともお前の計算の内だとしても、な……

「「フフフ…ハハハ…ハーッハッハッハッ!!!」」

二人は互いに顔を見合わせると、何がおかしいのか高笑いしながら通路を進んでいった。
172作者の都合により名無しです:03/04/30 01:31 ID:DFC63p1m
??「最後の語らいの時は終わりましたか?」
 永井豪、石川賢と話し終わった聖悠紀の後ろに、何時の間にか編み笠を被り
 七節棍を持ったアシスタント集団が控えていた。
聖「血風連の方々ですか。横山さんも直接テレパシーで命令を送って
  下されば早いのですがね・・・遂にこの時が来ましたか」
血風連「はい。これをどうぞ」
 聖は手渡された指令書を一瞥すると、その場を立ち去ろうとした。
 ・・・が思い出したかのように立ち止まる。
聖「横山さんに伝えてください。あの二人の計画を見逃してくれて感謝すると・・・」
 それを聞くと、それまで鉄面皮だった血風連の一人の顔が人間味臭いものに変わる。
血風連「いえ、聖悠紀殿こそ二度とゴットハンドに戻る事も許されない過酷な
    任務と聞いています。・・・生き延びて下さい」
聖「私は死にませんよ。例え相手が神であろうと王であろうと・・・」
 血風連はお気をつけてと言い、全員音も無く姿を消した。
聖(今の彼だけでは力不足・・・私を使わなければならないほど疲弊してると
  いう事ですか。元から手を貸しているとはいえ本格的に裏切るとなると
  良い気持ちではないですね。) 
 手にもっていた指令書を燃やすと聖もテレポートで姿を消した。
173作者の都合により名無しです:03/04/30 01:41 ID:DFC63p1m
 予想外の自体が続き、そのうち心労で倒れるんじゃ無いかと思えてきたが
 矢吹はやっとの事で鈴木信也を思い出しホッとしていた。
??「あの〜矢吹さま?ちょっといいですか?」
 そこには女子高生のコスプレをした男が申し訳なさそうに立っていた
矢吹「ええーい!!また変なのが来たか!後にしろ後に!!」
本多「いや・・あなたに雇われた本多健志なんですけど。冨樫の遺産のフロッピー
   取り戻して来ました、そゆことで休みもらっていいですか?」
矢吹「何いいいいい!!良くやった!!って、今ケルベロスが裏切って大変なんだよ
   まだまだ働いてもらうぞ。」
本多「人望ないのね・・・可哀想に(泣 ・・・・ん?
   『和歌山市議選、拘置所に拘留中の前和歌山市長、当 選 確 実』!!」
 何かに気づいた本多が変なポーズを取りすぐさま時を止める。
信也「凄いなあ、時が止まってるよ」
矢吹「どうしたんだ本多?・・・あれは」
 時が止まったままの筈なのに、一人の男がまるで意にも介せず歩いて来た。
本多「な、何で〜!時が止まったのを感知できる人は居ても、自由に動き回るなんて
   伝説クラスにも1人か2人いるかどうかなのに!!」
??「第三波動を使いこなせると時間と空間に干渉する技に対抗できる・・・
   貴方が誰かは知りませんが覚えておいて損はないでしょう」
矢吹「やっと戻って来たか聖悠紀。お前の洗脳は大したものだ。
   夢枕獏と武論尊が私の手足になって働いているよ。」
聖 「私の洗脳は、精神を崩壊させかねないほど強力ですから。万が一の時は
   彼らの精神を保護するために、私の判断で洗脳を解きます。過信は・・・」
矢吹「分かっている。それよりテレポートで来た所をみると、余程の事態の様だが?」
聖 「ゴットハンド最強の二人、大友、永井がここへ向かっています。純粋な力押し対決なら私は
   大友さんに勝てませんし、永井さんは傷が完治していなくても十分強力です。
   ですから加勢に・・・どうしました?」
 話を聞いて、うなだれていた矢吹が顔を上げる。
矢吹「またやっかい事か・・・・・・トーナメントの再開を急ぎたいというのに。ハァ」
174作者の都合により名無しです:03/04/30 01:54 ID:SGysHsyq
み、みんないろいろ企みすぎだw
先の展開がぜんぜん読めないよ
175作者の都合により名無しです:03/04/30 02:17 ID:zVv6PxF+
漏れはガンガン構想が浮かんできて困ってるわけだが。
つってもリレー小説だから一人であんまり進めるわけには行かないし。
しかし今日は(もう昨日か)スレ開いたらいっぱい新着あってびっくらこいた。
176作者の都合により名無しです:03/04/30 02:18 ID:DFC63p1m
えっと折れは・・・夢枕獏と武論尊を取り戻しに来た2人に
矢吹が殺されかねんのを阻止&決勝戦に勝ち残ったチームの
矢吹との決戦の時の強敵補強のために聖を送り込んだ

ストーリー的には横山に矢吹が呼び出されて手を結んだ?時に
密かに送り込まれたのか聖だったみたいな感じ
それ以外の戦いに使うとバランス崩れるし、なるべく矢吹の側に
控えさしとこうと思ってる・・・って折れのは企めてませんか、そうですか
177作者の都合により名無しです:03/04/30 07:23 ID:KILWbMhw
俺は前から構想がたくさんあったが、予想外の展開にどう話を修正しようか迷ってる。
強引にすると、あんま良くないと思うし。
まあ、俺の場合、伝説編の複線引きでしかないんだけどね。
178作者の都合により名無しです:03/04/30 12:07 ID:HFdaoAoV
リレーだからなあ・・・予想外の展開になったらそれに合わせるのが基本だし
強引に修正すると書く方も見る方も萎えるしね。難しい・・・
179作者の都合により名無しです:03/04/30 14:46 ID:PHkcBDfg
それより餓狼の続きまだか。このままだと主人公チームが動きがとれん。
かといって、あの作者以外に餓狼の戦いを終わらせられるとも思えん。
180作者の都合により名無しです:03/04/30 20:57 ID:2WV8G3SP
>>179
やっぱりそれがトーナメントのネックなんだよなあ。
ちゃんとした勝敗を決めなきゃいけない以上ネタがわからないからって
軽はずみなことはできないもんな。
181130の続き 1:03/04/30 23:01 ID:uRmZv2Ic
 皆川「そう、あれは、『同人軍艦』エニッ糞の前に立っていたときの事だった…


 皆川「なんとか抜け出せたな…
    つーか、椎名! ナマモノをよびよせるんじゃねえ!
    てめーのせいでどれだけ苦労したとおもってるんだよ、まったく。」
 ナマモノに纏わりつかれたり、逃げたりしているうちに3人の服はぼろぼろになっていた。
 河合「モノノケに好かれ易いだけでなくナマモノにも好かれやすかったんですか。」
 椎名「オレだって好きでこんな体質なんじゃないっすよ! ところでこれ何っすか?」
 河合「大きさ、形状から見て『同人軍艦エニッ糞』と見て間違いないだろう。」
 皆川「何でそんなもんがこんな所にあるんだ、海の底に沈んだんじゃなかったのか?」
 河合「おそらく艦が沈む時に金田一が飲み込んだのではないかと。」
 椎名「何というか、もうムチャクチャっすね。」
 その時だった。
女の声「ガンガン研究所にようこそ。」
皆川達「!?」
 皆川達が声のした方を振り向くと、そこには白衣を着た女が、蝦夷鹿を担いで立っていた。
謎の女「あ、自己紹介がまだでしたね。
    はじめまして。私は、荒川弘。ここ『ガンガン研究所』の研究員です。
    皆からは”ドクター”って呼ばれてます。」
 女と白衣と蝦夷鹿のミスマッチにどういったリアクションをとれば良いのか分からずに唖然として立ち尽くす3人。そんな3人にお構い無しに女はさらに話しを続けた。
 荒川「とりあえずお食事しながらお話しませんか? 
    丁度合掌捻りで蝦夷鹿を倒してきた所なんですよ。」
 そう言うと、荒川はナイフ、ナタ、オノを錬成し、慣れた手つきで蝦夷鹿の血を抜いて解体を始めた。

   
182130の続き 2:03/04/30 23:04 ID:uRmZv2Ic
 椎名「確か、荒川先生は戸田の絶影の攻撃で死亡したと聞いていますが」
 程よく焼けた蝦夷鹿の肩ロースを頬張りながら椎名が聞いた。
 あの後、荒川の『中は色々と散らかっているから』の一言で野外で食事をする事になったのだ。
 荒川「ああ、あれはダミー。影武者よ。
    プロッフェッサーこと大清水さち先生の作った人間型ロボット。
    ”賢者の石(未完成品だけど)”を内蔵しているからちゃんと錬金術も使えるという代物よ!」
 椎名「なんでンな事を?」
 荒川「ほら、女で少年漫画を書いているとセクハラ発言かます奴が居るのよ。
    煩わしいし、何より研究の邪魔だからいつもは男性型のあれを表に出しているのよ。」
 椎名「はあ、そういうもんっすか。」
 河合「第二の質問です。ガンガン研究所、とは一体何ですか。」
 荒川「エニックスの漫画家の中で研究職に有る者が集まった場所よ。
    私なら金属と生命、プロッフェッサーこと大清水先生ならロボット工学というようにそれぞれ専門分野は違うけど。
    私以外の人は今、用事で外に出て留守ですわ。」
 荒川「私への質問はこれだけかしら? 
    今度はこちらが質問する番よ。どうして貴方達は此処にいるのかしら?」
 
183130の続き 3:03/04/30 23:05 ID:uRmZv2Ic
 河合「試合の様子を知っているなら聞くまでもない事だとは思いますが。」
 荒川「そうじゃなくて… 貴方達なら空間転移でこんな所さっさと脱出できるでしょう?
    パプワ・ワールドでも逃げてばかりで攻撃しようとはしなかったわね。
    だからわざわざ金田一先生に頼んで貴方達だけを別にして脱出しやすい場所に… 
 皆川「?」
 荒川は一瞬「しまった」という表情をしたが、すぐにいつものにこやかな表情に戻り、皆川に良い匂いをさせている骨付き前肢を差し出した。
 荒川「でも、貴方達はそうしなかった。それは一体どうしてかしら?」
    ヘタレに見せかけようとしても駄目よ。貴方達に弱いフリは似合わないわ。」
 皆川「無駄にやりあって戦力を減らす事はない。少しでも戦力が欲しい。来るべき決戦のときに備えて、だ。
    今はそれしか言えねーがな。」
 そう言いながら差し出された骨付き前肢に齧り付く。
 荒川「ふうん、成る程。それでこの空間や”パプワ・ワールド”を歩き回っていたのね。
    どう? 調査は済んだのかしら?
    ま、それは置いておくとして、そろそろ外の事が気になるでしょう。」
 食べ終えた皿を地面に置くと、荒川は軍艦の壁を材料にして50インチぐらいのモニターを錬成した。
 荒川「試合場とか、対戦相手の控え室とかいくつかのポイントに隠しカメラが仕込んであるのよ。見てみます?」
 モニタのスイッチを入れた瞬間、そこに映し出されたのは無数の破片をその身に受け、爆風で吹き飛ぶ藤原芳秀の姿だった。

 荒川「巻き戻して、っと。」
 画面は藤原が一番大写しになった所で静止した。
 しかしそんなものを見るまでもなく3人には、あの時点でもうどうしようもない事が分かっていた。
 愕然とする3人
 荒川「藤原芳秀さんを蘇生させたくはありませんか?」
 と対照的に、荒川は眉1つ動かさずに問い掛けた。
184130の続き 4:03/04/30 23:06 ID:uRmZv2Ic
 皆川「可能なのか?」
 荒川「ええ、多分。この”賢者の石”を使えばね。」
 皆川「多分だと」
 荒川「この”賢者の石”はまだ試作段階のもの。
    あの方ほどの実力者を錬成するに足りる能力があるかどうかまでは分からないわ。
    だって、まだ試した事はまだありませんもの。
    信用できないならそれで結構。
    私としてはどちらでも構わないわ。またそのうち試す機会もあるでしょうし。
    さあ、どうなさいます。今なら藤原芳秀さんを探すところからお手伝いできますが?」
 皆川「わかった、頼む」

 

 皆川「それから4人で手分けして師匠を探し、ここに運び”賢者の石”で蘇生させたという訳です。」
 荒川「いえ、どういたしまして。データも取れた事ですし、では、わたしはここで。」
 そういうと荒川は去っていった。

 ガンガン研究所荒川弘研究室

 荒川「さっき1つ消費してしまったけれど、」
 そこには何時の間にか行方不明になっていた漫画家達が所狭しと詰め込まれていた。
 荒川「これだけ居れば、たくさん”賢者の石”が錬成出来そうね。」
 荒川弘は、にっこりと微笑み、”賢者の石”の錬成準備をはじめた。
185作者の都合により名無しです:03/04/30 23:20 ID:ufKzF9Fs
ガンガン系が久々に表舞台に立った気がする
それにしても荒川の使い方がうまいな
なんかいいキャラしてるし

なんとなく土塚も復活させたくなってきた
荒木とからませてえ
186作者の都合により名無しです:03/05/01 00:13 ID:pBS7pl0X
餓狼伝が続かんと本編が進まんな……
とはいうものの餓狼伝知らんと書けんし……
明日あたり読んでくるか
187作者の都合により名無しです:03/05/01 00:34 ID:dcPq9o8Y
「で、計画はどうなっているんだ?そろそろ教えてくれ」
ここは小学館近くのホテルの一室。そこの安西と雷句の二人はいた。

雷句「わかりました。安西さん、唐突ですがすでに天へと昇った死者を甦らすにはどうしたらいいと思いますか?」
安西「えっ・・・そら死んだ奴の魂ををこっちのつれてくりゃいいんだろ」
雷句「そうです、重要且つ問題なのはそこです。たしかに漫画家のなかにはそれができた者もいました。」
安西「ああ、そうだが」
雷句「ですが実はそれが可能な漫画家はぼくらにとってもういないも同然なのです。」
安西「そうなのか!」

雷句「はい・・・かつてそれを行えたほとんどが死ぬか敵対勢力の傘下に入っているのです。」
安西「じゃいったいどうすりゃいいんだ。」
雷句「落ち着いて、まずこのビデオを見てください」

雷句はビデオをデッキにいれると再生ボタンを押した。
雷句「これは小学館の者が撮影したえなりチーム対少年エースチームの試合です。」
安西「えなりチーム?たしかケルベロスにいた時戦ったことがある」
雷句「そうでしたね、あっこのシーンをよく見てください」
そこに映ったシーンは、えなりとエヴァが対峙したところだった
安西「こりゃどういうことだ?」

エヴァと対峙したえなりが突如光の包まれたかと思うとまったくの別人に変わったのだ。
雷句「どういった理屈でこうなったかは不明です。ですか重要なのは変わったこの人物です」
安西「誰だ何だこいつは?」
雷句「彼こそが藤田先生復活のキーマン  武井宏之さんです!!」
188作者の都合により名無しです:03/05/01 00:39 ID:g4aiovEc
>>186
いや、付け焼刃で書くのはやばいぞ。
今までのは、バキ、漫画版餓狼伝、小説版餓狼伝を三つともうまく消化してるんで。
189作者の都合により名無しです:03/05/01 03:25 ID:ZmueKCLa
「場所はここで……間違いないはずだよな……?」
GUN-HO-GUNSの“5”野々村・ザ・ファントムは、呆然とした様子で隣にいる予言者・伊藤真美に尋ねる。
伊藤に誘われて行った、艦内のコンビニから買い物袋を携えて戻ってきたら、
チームの控え室が破壊し尽くされて瓦礫の山になっていたのだから、目を疑うのも無理も無い。
野々村「これは一体……」
何があったんだ?そう言い掛けて野々村は、伊藤の様子がおかしいことに気が付いた。
野々村「伊藤さん、あんた何か心当たりがあるのか?いや、こうなることを知っていたな?」
わなわなと伊藤は震えていた。驚愕ではない。その顔から読み取れる感情は……後悔?
伊藤「わ、私は……止めたんです……!危険すぎるからって……でも…あの方は……!!」
あの方…内藤のことか。そう言えば内藤はどこに…田口は…片倉は…荻野は……?
とにかく、ここで想像を絶する事態が起きたのは確かなのだ。
そして伊藤はそれを知っている。
野々村「話してくれ伊藤さん、あんたの知っていることをすべて……」
伊藤「そ、それは………」
野々村「口止めされてるってわけか?内藤さんは一体何を、どうしてこんなことになってるんだ!!」
問い詰められた伊藤は長らく口を閉ざしていたが、やがて重い口を開き語り始めた。
内藤の計画――パクリ漫画家三人による虚無の渦発生、それによる世界の浄化。
荻野、野々村にはこの計画は知らされていない。後から知らせるつもりだったのかもしれないが……
パクリ漫画家の一人・安西を捕らえたまでは良かった。
しかし、この計画に気付いた藤原老師と村枝の接近を察知した内藤は、
伊藤に『荻野と野々村と共にこの場を離れていろ』と命令を下した。
ところが荻野は何処にも居らず、仕方なく野々村だけを適当な名目で連れ出し、今に至る。
そして、この惨状から推測するに内藤達はおそらく……
野々村「そんなことが……内藤さん達が戦ってる間、何も知らずに…
  ははは……笑っちまうよ、俺は蚊帳の外かよ……俺は戦力外ってわけだ……」
話を聞き終わった野々村は、内藤の力に成れなかった自分の不甲斐なさに膝をついた。
190作者の都合により名無しです:03/05/01 03:26 ID:ZmueKCLa
伊藤「野々村・ザ・ファントム……内藤様は……」
ザワッ……
野々村「シッ……!」
何か言いかけた伊藤を手で制し、感覚を研ぎ澄ませる。
(いる……囲まれてる!?いつの間に……!)
??「ひゃーひゃひゃひゃひゃ、内藤を殺しに来たら面白いことになってるなァ」
野々村「何者だッてめぇら!」
道元「新生ケルベロスの道元宗紀!!アーンド!強化型川三番地×50!!
  GUN-HO-GUNSの連中を皆殺しに来た!……んだけど楽勝だなこりゃ。」
センスの無い派手なレスリングマスクを被った道元の声と共に、今まで潜んでいた川三番地部隊が姿を現した。
道元「話聞いてたんだけど、GUN-HO-GUNSってのもたかが知れてるね。っていうか、
  夢見てる奴って最初の出だしから勘違いしてるくせに、ちょっと躓いたら簡単に絶望するよね。
  "俺こそが今の時代に必要なんだ!俺がやらねば!俺が!!俺が!!"
  一体何様のつもり?世界が、まだ何一つ成し遂げていない奴に何を期待してる?
  答えは"何も"だ!!」
野々村「お前が言うなああああああっ!!」
説教くさい道元の言葉に激昂した野々村は、銃を抜き放ち川三番地部隊に向かって引き金を引いた。
その弾丸を食らった川三番地達は爆竹を突っ込まれたカエルのように爆裂していく。
55口径デザートイーグル――もはや人間には扱えないのではないかとも思える化け物拳銃。
この気の狂ったような拳銃を軽々と片手で扱う野々村もまた似たようなものか。
道元「へえ……凄い銃だな。でも、いつまで持つかな……?」
次々とぶっ飛ばされていく川三番地達。しかしそれにも構わず部隊は距離を詰めていく。
野々村「まずい……!数が多すぎる!!伊藤さん逃げて!!」
大口径拳銃の弱点は反動の大きさと装弾数の少なさ。
反動は野々村の腕でカバーできるとしても、マガジン交換にかかる時間を敵は見逃してはくれない。
そして後には伊藤がいるのだ。まじかに敵が迫っているからといって、この場を動くわけには行かない
道元「予言しよう、あんたは死に際に
  "もし伊藤真美を守らずに戦ってたら、きっとこいつらを全滅させれたんだ"
  って絶対言うね!!」
191189-190:03/05/01 03:35 ID:ZmueKCLa
人間にはもはや扱えないってのは言い過ぎだな。脳内削除しといてくれ。
192作者の都合により名無しです:03/05/01 09:00 ID:sXk2Cjsp
>>191
いいと思うよ、実際使えそうにないし。

やっぱり餓狼伝は作者降臨を待った方がいいか……
しかし本編進まんのもなんだしな
ちょっと裏技使うか
193作者の都合により名無しです:03/05/01 09:41 ID:sXk2Cjsp
板垣と夢枕獏の戦いを、荒木達はただただ呆然と見守っていた。
尾田「すごいですねあの二人……」
尾田の言葉に、荒木はただ頷くしか出来なかった。
拳をくり出せば拳をくり出し、蹴りをくり出せば蹴りをくり出す。
それはもはや見ている者に感動すら与えていた。
サガやハオすらそれを感じているようで、サガに至っては涙すら流している。
荒木はふと、思った。
荒木(中にいるえなり君達……大変だろうなー)
板垣さん! 顔面入ってます顔面! 腕ガード痛ッ!! 僕の体もっと大事にしてー!!
えなりがそんなことを叫んでるのを荒木は容易に想像できた。
荒木はふと笑みをこぼした。場違いなことを考える癖はなかなか治らないものだ。
と刹那――ほんとうに刹那――
荒木の視界が――歪んだ。
荒木「なに!?」
驚く荒木。視覚がおかしくなったのかと思ったが、違った。
あたりの空間が変なふうにねじ曲がっている。
尾田「な、なんですかこれは!?」
どうやら尾田も巻き込まれたらしい。他の人間はこの場にいない。自分達だけがかかったようだ。
空間の歪みはそう長くは続かなかった。だんだんと安定していき、ついには安定した空間へと戻る。
しかし――彼等のいる場所は、先程までいたDブロック第一会場ではなかった。
似ているが、別の闘技場だ。どうやら違うところに飛ばされたらしい。
荒木「ここは……」
??「Cブロック第二会場。すぐ隣の会場だよ」
194作者の都合により名無しです:03/05/01 09:42 ID:sXk2Cjsp
後ろから声をかけられ、二人は振り向いた。そして――驚愕する。
尾田「お、おまえは……」
大友「もっとも、すぐ隣っつっても10キロ近く離れてるけどな」
でこを全開にしたその男。大友克洋はにやりと笑った。
荒木「大友克洋……」
大友「てめえらに呼び捨てにされるいわれはねえが――その通りだ」
尾田「い、生きてたのか……」
大友「ああ、しぶとさにかけちゃこれでも結構自信があってね。
  もっとも、どっかの雑誌クラッシャーさんには程遠いが……」
その時聖悠紀がくしゃみをしたことに気付いたのは、その場にいた荒木と信也と本多の三人だけだった。
荒木「それで、俺達になんの用だ? 一体なにが目的なんだ?」
大友「いやぁ、別に用ってほどじゃあねえけどよ」
大友は苦笑し、
大友「獏さんを助けに来たんだが……ちょうどそれがお前等んところだったんでな。
  ちょっくら車田に借りを返そうと思ったんだが……どうも見当たらなくてな。
  どこに行ったか知ってるか?」
195作者の都合により名無しです:03/05/01 09:43 ID:sXk2Cjsp
荒木は閉口した。車田の居場所を教えるのは簡単だ。
異次元に飛ばされましたって言えばいいだけだ。
しかし、こいつにそんなことを教えれば異次元を超えてでも殺しに行きかねない。
教えるわけには――いかない。
大友「答えない……か」
荒木と尾田はとっさに構えた。
こいつは短気だ。機嫌が悪くなれば、すぐにでも荒木達を殺しに来るだろう。
だが、大友はキレなかった。むしろ楽しそうに笑っている。
尾田「な、なんだ?」
尾田が気味悪そうにうめく。大友は必死に笑いを堪えながらこっちを向いた。
大友「ま、答えないならそれでもいいさ。自分でさがすまでだ。
  しかし――俺に逆らったやつを生かして返すわけにはいかんな」
大友の言葉に荒木達の表情が険しくなる。大友は再び笑い。
大友「いやいや、相手にするのは俺じゃねえ、こいつさ」
大友が指を鳴らすと、空間から1人の男が現れた。荒木と尾田は、目を見開いた。
大友はその顔が見れたのが楽しかったのか、その場で爆笑を始めた。
尾田「岸本……君……」
目が虚ろになった岸本の後ろで、大友は腹を抱えてその場にうずくまった。
196作者の都合により名無しです:03/05/01 10:01 ID:sXk2Cjsp
>>194荒木と信也と

矢吹と――の間違いだった
回線切って首吊って逝ってくる
197作者の都合により名無しです:03/05/01 11:50 ID:tUbHDzMr
やっと気付いた、大友と岸本って"でこ"つながりだったのか。
198:餓狼伝13(夢枕の思考):03/05/01 12:07 ID:A2EDZzAt
美しい。
と、夢枕は思った。
板垣の動きが、である。
とてつもなく美しい。
猫科の、大型肉食獣がいる。
ライオン、虎――いや、チーターだ。
そのチーターが、草食獣のインパラを襲うシーンを、映像で見たことがある。
あの動き―――
しなやかで、優雅で、なお力強く、無駄が無い。そして美しい。
人の肉体が、このように動けるのか。
夢枕は、感動していた。
鬼の肉体が、つややかだった。

しかし、その美しい動きを、何とかおいらは今、さばいている。
色んなタイプの敵と、たくさん戦ったんだな板垣君――
おいらのタックルを、うまくはずすじゃないか。
組ませない。
たいした根性(ガッツ)だ。
だが、おいらもまた、板垣君のパンチを、上手くディフェンスしているじゃないか。
どうだ。
199作者の都合により名無しです:03/05/01 12:37 ID:SslmAE7J
200:餓狼伝14(夢枕の思考):03/05/01 12:58 ID:A2EDZzAt
夢中で、しがみついた。
しかし――
首や、後頭部に、重い石が降ってくる。
板垣君が、上から、両肘を打ち下ろしてくるのだ。
たまらん。
意識が遠のきかけている。
意識が遠のくのも悪くない。
眠るのもいいな。
眠れば、これが終わるのだ。
これが終われば、休む事ができる。
ん?
と、思う。
足元に、何か落ちている。
白いもの。
いや、赤いものも混じっている。
ピンクの・・・・
肉。
耳だ。
誰に耳だ!?
あ・・・・・これはおれのだ。
おれの耳だ。
201餓狼伝15(夢枕の思考):03/05/01 13:14 ID:A2EDZzAt
何故か。
何故ならば、これは耳であり、おいらの頬から血が滴っているからだ。
この場で耳を落とすやつがいるとすれば、おいらか板垣君しか考えられないのであり、
板垣君の耳であれば板垣君の耳がなくなっていなければ鳴らない、しかし板垣君の耳は無くなってない、
ということは、つまり・・・・・
おいらの耳だ。
右耳。
その耳が、数度ぴくぴくと動く。
強烈な光景――
眼が、醒めた。
肘だ。
板垣君の肘で、自分の右耳が落とされたのだ。
恐怖。
怒り。
吐き気。
あらゆる感情が、一時に胸をたたきつけてきた。
その衝撃で、夢枕は眼を醒ました。
夢枕「くわわわわわわっ」
声をあげていた。
力いっぱい叫んでいた。
202JPP:03/05/01 14:04 ID:KMHhDusF
野火太「銅鑼エモーン、蛇慰安になぐられたぁ。仕返しの道具貸してぇ」
銅鑼エモン「またなの野火太君。これで最後だからね」
ぱーっぱっぱっぱぱらららティンティン
銅鑼エモン「この謎の仮面はねかぶって血を浴びると蛇慰安を殴り返せるようになるんだよ」
野火太「わーすごーい」
203作者の都合により名無しです:03/05/01 17:21 ID:pqECBAfR
>>193-195
おみごと!

>>198 >>200-201
ガロデン、ヤッパリ(・∀・)イイ!!
204餓狼伝16(夢枕の思考):03/05/01 17:37 ID:A2EDZzAt
どうやって、あれを脱出したか、夢枕は覚えていない。
板垣君の睾丸を、手で叩いたか?
それとも、握りつぶしたか?
わからない。
ともかく、板垣君は声をあげて、おいらを突き放そうとした。
叫んでいるおいらの顔をつかみ、顔面に手を――指を回して――
おいらの左眼の中にずぶりと、潜り込んできたものが。
激痛――
ではない。
温度でもない。
異物感だ。
リアルな、異物感。
嫌な感触のものが、眼球と、鼻との間にずぶずぶと入り込んできたのだ。
指だ。
その指が、鉤状に曲げられ、眼球を掻きだされるその前に、おいらは、飛びのいていたのだ。
205餓狼伝17(夢枕の思考):03/05/01 17:54 ID:A2EDZzAt
あれは、嘘だな。
睾丸を叩き潰せば、それで死ぬとか、悶絶するとかいうのは、あれは嘘だな。
そうでない奴もいる。
板垣君がそうだ。
現に今、板垣君がそういう状態でまだ立っている。
立って、おいらに向かってパンチを入れてくるじゃないか。
どれほどの激痛が板垣君の肉体を(正確にはえなりの)襲ったのかわからないが、ともかく、
板垣君はそれに耐えたのだ。
それでも板垣君は戦っているのだ。
おいらが、板垣君の股間を握り潰し、おもいっきりひっぱってやったから、ああなったのだ。
おいらはおいらで、耳がない。
左眼が見えない。
これが試合か。
これが、お前の望んでた試合か?
そうだとも、そうでないとも、答える声はない。
今は、夢中だ。
何もわかってはいない。
ただ、懸命に、相手の肉体を停止させるために、自分も板垣君も動いている。
闘っている。
206餓狼伝18(夢枕の思考):03/05/01 19:01 ID:A2EDZzAt
板垣君が、おいらの首をひねりにくる。
はずす。
互いに、いつの間にか、首を狙う戦いに突入していた。
いくらなんでも、首の骨を折れば、こいつの動きは止まるだろうと、互いに考えているのだろう。
ねちっこい、蛇のような絡み合い。
凄い男だ。
この板垣恵介という男は。
板垣君。
おいらは、お前が好きだ。
わかっている。
おまえもおいらが好きなんだろう。
ああ―― もったいないな。
この状態がいつまでも続けばいいな。
永遠に、この試合が続けばいいな。
最高だ。
このまま、ずっと、おまえとここでこうやっていたいな。
来い。
お前の狙っているのがわかる。
一分。 二分。
お互い、攻防をする。 まだこない。
三分。 四分。
なんという長い時間だ。技を待つというのも、これは疲れるものだな。おいらの体力は、もう、
いくらも残ってない。
体力があるうちに来い。
五分。 六分。
もうだめだ。
あと三分はもう、おれの体力はもたないだろう。しかし、お前の体力だって、もう、
ぎりぎりのはずだ。
糞。
眼が、眼が見えない。 血が・・・・。
その時。 来た。
207餓狼伝19(夢枕の思考):03/05/01 19:16 ID:A2EDZzAt
これが最後のチャンスだ。
気力と体力のありったけを使って―――
腕をからめとる。
楽しい。
なんと、おいらはこの試合を楽しんでいるのだな。
この試合がいつまでも続けばいいな。
ああ――
だめだ、板垣君、その逃げ方は違う。
違う。
違う。
そんな逃げ方をしたら、おいらにつかまってしまうぞ。
このアームロックから逃げるには、身体の位置を、それとは逆の方向にひねって、
肘を―――
違う。
そんな逃げ方をしたら、この試合が終わってしまう。
アームロックは、もうねらわずに、こうして、違うところをねらいにゆく。
ほら――
おいらがまわり込んで、おまえの首を―――
こうやって後ろから抱え込んで―――
力を・・・・・
夢枕の腕の中でいやな音がした。
208作者の都合により名無しです:03/05/01 19:17 ID:Kd2hOaNE
凄すぎる!!個人戦では最長か?ガンガンやってくれ
209 餓狼伝20戦士の呟き:03/05/01 20:13 ID:A2EDZzAt
疲労の上に、重ねられる疲労。
痛みの上に、重ねられる痛み。
疲労の上に、重ねられる痛み。
痛みの上に、重ねられる疲労。
幾層にも―――
幾層にも―――
幾層にも―――
幾層にも―――
どうする!?
どうすればこの男に勝てる。と思ったこともある。
しかし、それは素人でもわかることだった。
首の骨が折れて立ち上がれるものはいない。
誰もが板垣(えなり)の死を予感した―――
しかし!!
板垣「・・・・・。ゲ、元気一杯ダゼ・・・・。」
ツ、2で立った・・・・・!!
なんと言う豪傑。
なんと言う漢。
夢枕「ッシャアアアァァっ!!!」
夢枕は板垣に止めを刺そうと強烈な左ストレートを板垣に喰らわせた。
その瞬間、板垣の脳裏には過去、夢枕と修行した時のことが浮かんでいた。
夢枕「両脚でこう・・・。」
夢枕「虎が顎で挟み込むように・・・・。」
それはサンボの飛びつき逆十字に似ていた。

              虎
      完       王
      了
210餓狼伝21戦士の呟き:03/05/01 20:24 ID:A2EDZzAt
板垣「獏先生・・・・。」
夢枕「何もいうな・・・・、板垣君・・・・。おいらが、洗脳されちまったとはな・・・。」
夢枕は少し自嘲気味に笑った。
夢枕「・・・板垣君、最後の頼みがある・・・・。おいらの身体を・・・・・、
    使ってくれ・・・・・。」
板垣「ハイ・・・・、先生。」
夢枕は板垣を器に選んだのだ。
えなりの身体から板垣の魂が離れ、夢枕と一つになろうとしている。

継承が完了して一人の男ができあがった。
身体の造りの何もかもが肉厚であった。
頭も、首も、肩も、胸も、腹も、脚も、手の指までもが太い。
眉も、太い。
目も、太い。
鼻も、太い。
唇も、太い。
目から放たれている静かな眼光までが、太い。唇から洩れる声も太かった
背中には鬼が笑っている。

魔  人    板 垣 恵 介   降  臨 ! ! ! ! ! !
211作者の都合により名無しです:03/05/01 20:27 ID:A2EDZzAt
やっと終わった・・・・。自分から始めた事とはいえきつかった。
こんな駄文を読んでくれて、っっほんっっとうにありがとうぅぅぅぅぅ。
212作者の都合により名無しです:03/05/01 20:33 ID:fEXTpivK
>>221
いやいや、こういうオチとはw
お見事の一言。
213作者の都合により名無しです:03/05/01 20:59 ID:fEXTpivK
ふと、矢吹はモニターを見る。
この部屋ではそれぞれの会場と要所要所に設置したカメラからの映像が見れるのだ。
偶然にも矢吹が見たのはCブロックの第二会場―――そう、大友が居る会場の映像だった。
矢吹「どうやら・・・奴らが来るのはまだ時間がありそうだな。
聖「そのようですね。しかし、こちらの切り札である夢枕はえなりチームを逆に強化してしまいました。
矢吹「正直に答えてくれ。今、この場にいるメンバーで二人のゴッドハンド相手に勝てるか?
聖は一通り辺りを見回す。矢吹とて答えは聞かなくても分かっている。
だが、時間が出来た。九死に一生を得た者はこういう心境なのだろうかと一人思う。
聖「私と貴方。そして本多に奇妙な謎の生命体・・・それに武論。少々こちらが不利かも知れない。
矢吹は聖の答えを聞くと高らかに笑い、受話器を取る。
矢吹「私だ。久米田よ、一人改造して欲しい奴が居る。どのようにしてもいい。
    強さは最低でもジャンプ五聖人以上。私に絶対に服従するように。そして大至急だ。
    ・・・・・・・そうか、吉報を待っているぞ。
矢吹は満足そうな笑みを浮かべ受話器を降ろす。久米田の返答は「できる限りご期待に応える」という曖昧なものだった。
しかし、それでも構わない。絶対的に不足している戦力を強化できるのだ。サイはふられた。
聖「まさか・・・無駄だ。そいつは使い物にはならない。
本多「そうですよ。いくらなんでも五聖人以上は・・・・・・
期待と呆れと半信半疑な思いの目が信也へと突き刺さる。
信也「もしかして、僕だけ仲間はずれ?ちっくしょ、おせーろよ。ていうか教 え て く だ さ い。
    うわーん、そんな目で見ないで。ははは、気持ちいいーー。
その後すぐさま信也は研究所に連行された。
214作者の都合により名無しです:03/05/01 22:16 ID:dE7SYwtV
現在の状況を整理
えなり:ボスチームに3−2で勝利か。板垣は肉体を得た。えなりは重傷?荒木、尾田は大友に連行され岸本と戦う羽目に。
         許斐離反。車田異次元。富沢放置。岡田は所属不明?鳥山、武井は幽霊。
ボス:ハオとサガを除いて全滅。手塚部長は許斐にテニスで敗れてその後不明。
矢吹陣営:相次ぐ離反で弱体化。鈴木の強化が希望。トーナメントを続行したいらしい。
ケルベロス:トーナメント参加者全員抹殺しようとしている。伝説漫画家捕獲か?
サンデー系:雷句と安西は武井を探そうとしている。
        スプリガンは金田一の腹の中。藤原復活。村枝は生きてるが消息不明。
ゴッドハンド:永井と石川、聖が何か企てている模様。大友はCブロックにいる。永井はDブロックへ向かった。
        聖は矢吹に接触。獏と武論を洗脳。矢吹の部屋はDブロックにある?
キユ:パクリ漫画家4人をあつめ生命の泉を発生させるのが目的か?真島を引き込んだ。宇野がケルベロスにいる。
チャンピオン:アニマルの技来、森、山口、あと島本と合流。TWO突風と戦闘中。
元祖ジャンプ:矢吹に貸しを作るため?ケルベロス討伐を始める。
バンチ:今は飛空挺にいない。秋元が加入か?
ガンガン:金田一の腹の中。荒川が何やら鬼畜なことをしている。
評議会:サムライガンがいる。ゴッドハンドの手先?
ジャンプスポーツ:どっか乱入できそうなとこを探している。
裏御伽:放置。
        
215作者の都合により名無しです:03/05/01 23:21 ID:/QSS6dHG
hoshu
216作者の都合により名無しです:03/05/02 00:47 ID:4gY/WUqu
>>211
堪能させていただきました。
217作者の都合により名無しです:03/05/02 01:24 ID:g6FlEqNm
安西「武井・・・・・・・か」

安西と雷句の会話は続く

雷句「彼の力を借りることができればれば、魂に関する問題はほぼ解決します」
安西「だが借りるも何も武井がいるらしいえなりチームとはケルベロスにいたころに戦っている。力を借してくれるのか?」
雷句「そこはだいじょうぶ、彼らは藤原老師の所で修行したことがありますからそのことを持ち出して交渉すればだいじょうぶな筈です。」
安西「そういうもんか・・・んっ・・じゃあなんのために地上に降りてきたんだ?あいつらだって飛空挺にいるはずだろ」
雷句「それは藤田先生復活のためのもうひとつの課題。魂の器となる肉体の問題を解決するためです」


218作者の都合により名無しです:03/05/02 03:32 ID:5HKM1TEo
すごい進みようだ。書き溜めていたのか。
219小ネタ:03/05/02 12:16 ID:6gzuq5WD
妄想スクライド的最終回(スルーして下さいw)
えなり一行「てめえはっ!?」
真の敵  「俺は矢吹健太郎がパクッてきた様々な漫画の集合体真の敵(仮名)!!!」
えなり一行「あれが真の敵か!」
矢吹    「助けて真の敵 あいつらが僕をいじめるよ〜」
真の敵  「そうかい・・・・ 悲しいなぁ 矢吹健太郎・・・・」
       「つ―――かぁ・・・」
             ・
             ・
             ・                  
      「他人の作品に頼るなッ!!!」
矢吹   「ひげえええっ」
えなり一行「なに!?」
真の敵  「使えねぇ 御主人様だな!!あ〜〜〜〜〜〜〜〜?」
えなり一行「どういうことだ? コピー漫画が創造主を裏切るとは・・・!?」
真の敵  「これが最終進化だ!! そうコピーしかできない同人作家とは同人漫画を発生させ
       自立させるための生命体ィ」
      「すなわち 捨石ッ!!!」
えなり一行「自立する漫画・・・ならば矢吹の目的ではなく・・・」
真の敵  「俺の目的だッ!!!」
      「この世界の支配者を漫画家から漫画本体に変え・・・・
       究極の同人漫画ワールドを築くのだッ!!!」
      「だが しかし! 俺はジャンプ暗黒同人世代を支配できる漫画だが
       ジャンプ黄金世代までは無理だッ!!!」
      「だから 矢吹を使って作らせたのさァッ!」
      「最凶の燃えキャラをッ!!!」
えなり一行「・・・・・・・・・・


       イヴたんじゃね――――――――かっ!!!(萌え違いだし)」
真の敵  「カッコイイだろう!!!」
220小ネタ:03/05/02 12:16 ID:6gzuq5WD
あと既出かもしれませんが思いついたネタで戸田が月刊漫画家との対戦で月刊より週間の速さが違うとか
武井のシャーマン能力で
武井 「俺の体を皆に貸すぞ――――――ッ!!」
えなり「いや 俺の体だし(´Д`; )」
などです
作者の方々よろしかったらどこかで使って下さい(w
221作者の都合により名無しです:03/05/02 15:56 ID:EaGHfyEN
戸田が魔人TWO突風に殴りかかろうとしたその時。
森「まあ待てや戸田、おれにも久しぶりに遊ばせろや。」
そう言うと森は戸田を押しのけて魔人の下へ歩み寄っていった。
技来「戸田、少しばかり森を遊ばせてやってくれ、暴れたいらしいんだ。」
技来はそう言うと突然苦しそうな表情を浮かべた。
山口「・・・・、技来君、またセスタスの休載だね・・・・。今度はいつまでなんだい?」
技来「・・・今年の夏です・・・。」
矢吹の呪いに苦しむ技来と山口の会話。その直後に森が恐ろしい本性を現した!!
森「・・・・こいつら、美味しすぎるわ・・・・、待ってらんねぇ・・・・・。
   何黙ってんだよ、場が白けちまったな、いっちょおいらが盛り上げてやるとするか!!

      エ ン ジ ョ イ & エ キ サ イ テ ィ ン グ ! ! ! 」

森が大声をあげた時、森の姿はとてつもなく巨大な・・・・そう、大猿に変わっていた!!

   魔 猿 ワ イ ア ル ド 誕 生 ! ! ! ! ! ! 

森「このサイズだとまるでお人形遊びだな、それじゃ・・・・・・、

   ぶわぁぁぁぁーーーーーーっといってみるかなぁぁぁぁぁぁl!!!!」
魔猿が吼えた。
222作者の都合により名無しです:03/05/02 18:09 ID:yGqK1A5f
ファントム専用銃デザートイーグル55APの鉄鋼弾を持ってしても、敵部隊の勢いを止めることは出来なかった。
一発の弾丸で攻撃できるのはせいぜい2、3人。それも確実に動きを止めなれば意味がない。
恐怖という感情を持たない奴らは、仲間が吹き飛ばされようが、無事な者は構わず前進してくる。
今、野々村は完全に川三番地部隊に追い詰められていた。
伊藤はまだ100mも先へ逃げていない。
――ここで止めなければ。
野々村「なめるんじゃねぇ!」
もう弾丸の装填が間に合わないと判断し、野々村は銃を捨てて格闘戦に打って出た。
野々村「たとえ不死身だろうと、神経伝達を司る頭さえ潰せば動けないはずだ!」
さすがあの銃を軽々と振り回すだけあってその握力は驚異的。
川三番地達の頭はスイカの様に握り潰されていった。
ふと野々村は両頬に違和感を感じた。
(――やばい!捕まった!!)
道元だ――道元が野々村の頭上から腕を交差させ、倒立の状態で野々村の頭部を掴んでいた。
そしてそこを支点とし、振り下ろした爪先で野々村の鳩尾を蹴り上げる!
と同時に両腕で掴んでいた首を捻り挫いた!

道元「 ペ ン ヂ ュ ラ ム ! ! ! 」

バキンと嫌な音をたてて首が異常な角度に折れ曲がり、野々村の体が宙を舞う。
頚椎は今の道元の技で完全に破壊されていた。
道元「たとえ不死身だろうと、筋肉に命令を下す神経伝達を断てば体は動かせない。
  まったくあんたの言う通りだよ。情報によると、あんた不死身の戦略人間兵器なんだっけか?
  そのダメージが回復するには何秒?何分かかる?
  どちらにしろ、伊藤真美を追いかけて殺すには充分な時間だね。
  その間よく噛み締めてるといいよ。自分の無力さ加減をさ」
223作者の都合により名無しです:03/05/02 18:10 ID:yGqK1A5f
死に直面した人間は感覚が研ぎ澄まされ、一瞬を何十秒にも感じるという。
事故の瞬間をスローモーションのように見ていたとか、
記憶が走馬灯の様に駆け巡る、と言うのもそれである。
野々村は今まさにそれを――死の瞬間を体験していた。

  ぐおっ……!痛え……首が…どうなっちまったんだ…
  息が…息が出来ねえ……気管も潰れちまったのか…?
  俺が死ぬのは平気だ…どうせすぐに生き返る……そういう体だ……
  でも、俺が死んだら……!誰が伊藤さんを守るって言うんだよ…!! 
  ちくしょぉぉぉぉぉぉっ!!動け…!動け…俺の体!!

回転しながら宙に舞う野々村の視界は、ゆっくりと周りの景色を写していた。
そのとき、ふと視界に妙なものを捉えた。それは勝ち誇る道元の背後。空間にぽっかりと空いた円形の扉。
その扉の中から何か"ぼろきれのようなもの"を背負った人物が出て来るのだ。
いや、よく見るとぼろきれではない……ぼろぼろの赤いコートを着た人間……赤いコートは――
野々村「……な…い……と……う……様………」
その声が聞こえたのか、あるいは気配を感じたのか、道元は背後を振り返る。
刹那、道元の眉間に風穴が開いていた。
ぼろぼろの赤いコート――内藤を背負って現れた男のニューナンブが火を吹いたのだ。
道元「お…まえ…は……」

  「GUN-HO-GUNSの“4”荻野・ザ・ガンスピリット……ただいま登場だ!」
224作者の都合により名無しです:03/05/02 18:47 ID:YSeuhwAP
板移転してたの知らないで大分、読めなかった。
餓狼お疲れ。大変、面白く読ませてもらった。
雰囲気的に板垣は別行動になりそうな気が。ジョーカーが増えた。

あと、そろそろトーナメントを続ける意義がなくなってきたような気がする。
なんか区切りをつけて、第5部(今、たしか第4部だよね)に移るのもいいかも。
225作者の都合により名無しです:03/05/02 20:50 ID:/KVNt7XY
区切りって…矢吹を倒した時だろ
まあその前にトーナメント終わらせるか、平野を倒さなくてはいけないのだが
226作者の都合により名無しです:03/05/02 22:32 ID:/lOE2Wpe
その頃、福本はやはり矢吹が知らない福本専用の部屋に居た。
辺りは大型のパソコンが所狭しと設置されている。
そして、それ全部が一つの超巨大スーパーコンピューターになっていた。
やや暗がりの部屋に様々なデータらしきものを表示する数々のモニター・・・
この飛空艇の全てを支配する頭脳を司る部屋である。
福本「あのAとて自らの能力に頼り、そして無残に散っていった・・・
    無駄に蘇ったみたいだがな。
中央のモニターの前に座り、忙しく指を動かす。誰にも見せていない狂気がかった顔で。
福本「ふふふ、私は違う!矢吹に隠れてここを作るのには苦労したが、これで奴に従う理由もない。
一旦作業を止め、ゆっくりとこの部屋を見回す。矢吹の部屋以上のカメラの映像がここではチェックできる。
そしてありとあらゆる所に盗聴器も。そして、矢吹が持つ研究所並みの分析力もある。
画像から敵の外見的な情報ならほとんどを手に入れる事ができる。まさに、福本が望む部屋だった。
福本「力だけではダメなのだよ。知能?ただ、戦闘技術だけでは足りない。心理戦を制す者が勝者なのさ。
    そして、心理戦を制す為には情報が必要。私は手いれた。ほぼ、全ての漫画家の能力に関する情報を!
    平野も愚かな男さ。何故、あんな力を手入れたのか分からないのが癪だが・・・
    所詮は実力の無いものが急に力を手に入れた暴走に過ぎない。ちょうどいい、元祖の奴等と戦わせてやるか。
    この船で携帯での連絡が愚かな行為である事を気づくべきだな。平野、キサマの居場所なぞ私にはすぐに分かるのだよ。
    神ぃぃ?そんな物は偶像崇拝だ!キユとていまではただのガキ!矢吹や真島等のパクリは論外!!
    それにだ、私は動かずも邪魔者を消す事ができる。
    再びパソコンをいじり、あるプログラムを起動手前まで表示する。「MONSTER」と称されたプログラムを。
福本「木城よ。キサマが驚く顔がとても楽しみだ。
227作者の都合により名無しです:03/05/02 22:33 ID:/lOE2Wpe
しまった、ミスってる・・・
それに台詞長すぎだな
228作者の都合により名無しです:03/05/02 22:57 ID:EVx9F2jk
そろそろ第何部って呼称やめない?1〜4部は無かったことにしてもいいと思うけどなあ。
だってこんなの↓だよ。もともとえなりの奇妙な冒険で始まったわけじゃないし。

【第1部】ナミが2のチンポをシャブっているのを目の前に4は怒り
     対決したと思われたがそれは4の夢で4の隣の席のえなりが謎めいた言葉を残す
【第2部】ロックバンドを目指したえなり二世はギターを買う為にバイトを決意するが
     同人女の策謀にはまった。
     と、思われたがそれは海馬の策略で、しかも海馬の正体はモーニング娘で構成される戸愚呂兄で
     彼からウクレレを貰ったえなり二世は満足した
【第3部】その5年後、アンナは淫乱になっていてクリトリスを肥大化させ
     矢吹のアナルに挿入し矢吹はショック死した。
     伊角の愛撫により矢吹は蘇生するが、えなりに刺され(何故?)また死亡した。
【第4部】アナスイがジョリーンに決死の愛の告白をし(何でいきなりジョジョ・・・)
     二人の間に子供が出来たかと思われたが流産でオジャン。
     アナスイは自分のキャノン砲をエルメェスの禁断の聖域に発火した が 金が尽きた
     エルメェスはパンツを5万円で売ることに成功し、237はそれをオカズに燃え上がった。
     エルメェスは売春行為を始めたが強姦罪で逮捕され、ディアボロは性病を移された。
     そしてラッキーマンが現われ「タダでやれてラッキ〜」と言った。
     ラッキーマンはそのタダでヤれたことを努力マンに言った。そして努力マンの長い旅が始まった。
そして
【第5部〜冨樫の遺産〜】

個人的には
【えなりの奇妙な冒険第5部〜冨樫の遺産〜】ではなくて
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【えなりの奇妙な冒険〜冨樫の遺産〜第1部トーナメント編】みたいに設定塗り替えキボン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
229作者の都合により名無しです:03/05/02 23:38 ID:lFbe/pri
今更、根本的な所から 変えろと?














マジで勘弁してください
230作者の都合により名無しです:03/05/03 00:02 ID:jolceNPm
安西「肉体の問題?・・ああ、そうだなよく考えてみりゃ体がなくちゃただの幽霊だ」

雷句「でしょう  我々はその為に地上に来たのです」
安西「そうだよな・・・んん・・まてよ、確か今の俺の体って師匠の体のはずだぞ!」
雷句「え・・・本当にそうなんですか」

安西「間違いない、矢吹もそういっていたし師匠に「獣の槍」の力をもらう前から力がある程度使えた」
雷句「じゃあ間違いないですね・・・・・まあきっと藤田先生ほどの実力者なら安西さんの体でも慣れれば大丈夫でしょう」
安西「そうかな?」
雷句「そうですよ、じゃあいよいよ具体的な計画についてお話しましょう」
231作者の都合により名無しです:03/05/03 00:08 ID:4wyDiqZK
何部ってのはたしかにこだわらなくていいかも。つかこだわらないほうがいいかも
スレタイの〜部ってのは何スレ目か表すだけでいいだろ
232作者の都合により名無しです:03/05/03 00:14 ID:TX8dvXpJ
土下座しますんで、大元のストーリー変えるのは止めて下さいm(__)m
伝説の漫画家編にまで、冨樫の遺産持ち込まないでくれ
233作者の都合により名無しです:03/05/03 00:26 ID:4wyDiqZK
いやいや、今までのストーリーは変わんないって
>>228をちゃんと読んだ?

あの1〜4部はいらんだろってことだよ
234作者の都合により名無しです:03/05/03 00:35 ID:Auy4rBVd
でも1〜4部ないと主人公のえなり二世が出てこないぞ。
まあそのへんは漫画キャラとか普通に出てるし俺も要らんと思うけど。
というか、触れない方が良いのでは
235228:03/05/03 00:53 ID:rM05XmGR
すまん、あの~~~~~は例えばってことで。
何やら誤解を招く表現をしてしまったようだが、要は言いたかったのは>>231と同じこと。
大元のストーリーが云々じゃなくて、アレを1〜4部と呼ぶには違和感を感じるってこと。
無かったことにしても問題なさそうだから、現在の冨樫の遺産編自体をスライドして
えなりの奇妙な冒険第1部ってことにしたほうが、わかりやすくていいんじゃない?って思っただけ。
岸本「……………………」
岸本は何も言わなかった。虚ろな視線を荒木達に向けている。
荒木「明らかに様子が変だな……洗脳されてるか」
尾田「そんな……」
尾田が悲痛な声でうめく。ということは、彼と戦わなくてはならないのだろうか――
荒木は未だに大笑いをしている大友に向き直り、
荒木「大友! 貴様彼に何をした!?」
大友「今自分で、言ったじゃ、ねえか」
笑いを押さえながら大友が答えた。腹を抱えながら、ゆっくりと立ち上がる。
大友「洗脳したんだよ。クスリを与えてちょちょいとな」
クスリを飲む仕種をする大友。荒木は嫌悪の、尾田は怒りの表情を浮かべた。
尾田「きさ、貴様!!」
右腕を後ろに思いっきり伸ばし、反動を使って大友に攻撃をしかける。
尾田「ゴムゴムのぉ、ピストルゥゥゥっ!!」
尾田の腕が大友に向かって勢いよく伸びて行く。そのまま届くかに見えたが――
パシンという乾いた音が辺りに響いた。尾田の拳を、岸本が左掌で受け止めていた。
尾田「岸本君……」
岸本は何も言わなかった。掴んだ拳を、物凄い握力で握り込む。
尾田「!? がぁぁぁぁッ!!」
尾田は悲鳴を上げた。信じられない力だ。
岸本が手を放たころには、尾田の拳の骨は粉々に粉砕されていた。
大友「言い忘れてたけど、今のこいつはクスリの力でぎりぎりにまで力が引き出されている。
  てめえらの力なんぞ足下にも及ばねえよ」
大友は相変わらず楽しそうだった。右拳を押さえてその場にうずくまった尾田を見下しながら言う。
荒木「クレイジーダイヤモンド!!」
スタンドの拳が尾田の右手に触れた。みるみるうちに怪我が治っていく。
荒木「やれやれだぜ。とんでもない力だ。岸本君を助けるのは、そうとう骨が折れそうだな」
237All:03/05/03 14:36 ID:z4fNLrhJ
首を折られ、地面に叩きつけられながらも野々村の顔には安堵の表情が浮かんでいた。
野々村(内藤さん…荻野……無事だったか……)
死んだと思われていた内藤を背負い、窮地に現れた荻野によって形勢は逆転しようとしていた。
道元「お…荻野・ザ・ガンスピリッ…ト…!!」
荻野「まだ生きているのか……!?お前らは……!」
道元「や、野郎共…こいつを殺せーっ!!」
頭を撃ち抜かれ、仰け反りつつも道元は川三番地達に指令を出す。
さっきまで伊藤を追いかけていた部隊は、即座に方向転換し荻野に向かって来た。
荻野は内藤を背負ったままニューナンブで応戦。しかし敵は意に介することも無く前進してくる。
弾丸は確実に敵の急所を撃ち抜いているにも関わらず――
荻野「恐怖も怯えもない不死身の軍団……!まるでラスト・バタリオンだな」
道元「ひゃっひゃっひゃーっ!!野々村の銃ならいざ知らず、そんな世界有数のウンコ銃では、
  平野様より授かった不死身の吸血鬼軍団を止めるなんて、到底不可能だね!!」
荻野「そうか、ならば俺も死の管理者……夜叉鴉として戦おう!!」
荻野は銃をホルスターに収め、かわりに腰にぶら下げた剣を引き抜く。
荻野「熊野鴉神剣!イ――――エヤァァ……!!」
その剣を掲げると空間が円状に裂け、死の国――常世への扉となった。
荻野「熊野鴉神流、常世送りの剣!!」
川三番地達は次々とその剣に導かれるように、渦を巻きながらその扉の中へ吸い込まれていった。
道元「な、何だぁ〜!!その剣はァ!!」
荻野「穢れた魂を持つお前達の様な者をあの世へ送る、神をも殺す神剣だ」
その恐るべき力に逆らえるはずも無く道元もまた――しかし。
道元「まだ…まだだ……!!まだ何一つ使命を果たしちゃいねえッ!!」
執念か――道元は力を振り絞り空間の縁にしがみ付いていた。
238Or:03/05/03 14:37 ID:z4fNLrhJ
――かつて俺は矢吹の下に仕え漫画を描いていた。しかしいつも失敗続きだった。
そんな俺に矢吹はいつも蔑みの視線を送っていた。
道元「綺麗に夢見れなくたって!!恥かいてみっともなくなっちまったってしょうがねえだろう!!!
  一番"どうにも出来ないモノ"は自分の気持ちなんだからよう!!!」
矢吹「逆ギレかよ」
――そして三度目のチャンス『A・O・N』で勝負をかけた。
今まで誰も為し得なかった新ジャンル、説教漫画を開拓するはずだった。
しかし人気が振るわず、最初の三週がピークで後は落ちていくばかりだった。
道元「これは違う。この漫画なら打ち切られても満足感が手に入ると思っていた。
  このまま止めたら必ず俺は漫画を嫌いになる。それが嫌ならペンを握れ!!
  そして最後まで闘争する意思を叩きつけろ!!!不安に降伏しそうな諦め顔の自分に!!!」
――しかし、その意思も空しく『A・O・N』は見事にコケた。敗北した俺に追い討ちをかけるように悪魔が囁く。
矢吹「現実は少年の頃の夢通りにはいかないものなんだよ。
  本当に自分が好きなモノはパクっちゃえばいい。
  こんな筈じゃなかったんだと頭を抱えたくなんかないだろう?
  君のためを思っていっているんだよ。ね?ね?」
道元「うるせえ!!お前と一緒にするな!!憧れの背中を見つけたなら、
  自分の眼にはっきり見えたなら、他人の言葉など信じずに闘うんだ。
  胸の中で情熱がズキズキ出口を探しているなら闘うんだ!!!」
矢吹「もう少し賢くなりたまえ」
――四度目のチャンスは与えられることなく矢吹に処刑され、死を待つばかりだった俺の前にあの人が現れた。
平野「俺はこれから矢吹を裏切る。このままではおまえは死ぬ。
  俺ならお前を助けてやれる。どうする?ついて来るか?選ぶのはお前だ」
239Nothing:03/05/03 14:38 ID:z4fNLrhJ
道元「傷つくのは痛いです。負けるのは辛いです。でも一番の恐怖は何だと思う?
  それは自分の居場所や存在理由がわからないこと。俺には何が出来る?」
平野「ではお前に使命を与えよう。川三番地部隊を引き連れ漫画家たちを皆殺しにしろ。
  だが覚えておけ。これが最後のチャンスだと言うことを。
  いくらお前が日の光を渇望しようとも、もはやお前の体を蝕む光でしかない。
  一度朝日に背を向け、夜を歩き始めた者に日の光は二度と振り向きはしない。」

道元は常世の扉にしがみ付き悪足掻きを続けていた。
道元「ひ、平野様……ラストチャンスだったのに、どうにも出来ない事ばかり。
  つまずき転ぶばかりで最悪でした。このままでは終われませんッッ!!!」
荻野「いいや、もう終わりだよ。常世千斬刃!!!」
道元はバラバラに切り刻まれて消えていく。
荻野「常闇の底でタワシでも描いていろ!!」

【ケルベロス基地内】
移動作業が行われている基地内で道元とGUN-HO-GUNSの戦いをモニターしていた者がいた。
宇野「チィッ!助けたかったが一手、遅かったか。一応、空間転移させたが……
  所詮、運命は奴を選ばなかった。ということにしておくか」
一方、基地内の居住ブロック。
久保「たりらりら〜ん♪のほほへほ〜♪あ〜だりっ!
  せっかく部屋もいろんなモン揃えて、いー感じになってきてたのに引越しかよ!
  荷物まとめんのめんどくせーなー」
久保は通路を曲がりそこで眼を疑った。自分の部屋の前に異様なモノが転がっていたのだ。
見覚えのあるマスクと共に――

久保「ひ…平野……なぁ平野?平野!!平野ぉ!!!
  ムゴイよ早く来て――――――――ッ!!!
  ボクの部屋の前で道元が――――――――――――!!!」
240作者の都合により名無しです:03/05/05 12:15 ID:tXymVq7F
oshu
241作者の都合により名無しです:03/05/05 12:40 ID:fC8ZEbQ8
やっと鯖フカーツか。一時はどうなることかと思った。
ログページにBBSがなくなっちゃったから、連絡のとりようもなかったし。
242作者の都合により名無しです:03/05/05 17:22 ID:rTeJl2ib
>>239
見事なオチで(w
243作者の都合により名無しです:03/05/05 17:53 ID:tXymVq7F
尾玉なみえの性別ってどっち?
2漫みてもよくわからん
244作者の都合により名無しです:03/05/06 06:42 ID:LbW2N2dN
荻野…そっかー吸血鬼軍団の天敵だわな、そりゃ。
おもしろかったze!!
245作者の都合により名無しです:03/05/06 12:11 ID:Af9F8mnZ
>>244
虎鉄ハケーン
246作者の都合により名無しです:03/05/06 22:07 ID:0CYI9/O2
「常闇の底でタワシでも描いていろ!!」
激しくワロタ
247作者の都合により名無しです:03/05/07 12:38 ID:j6zc91Rq
うぉー多すぎて読みきれねぇ〜
248作者の都合により名無しです:03/05/08 00:37 ID:gbeEGRhO
 えなりはあの激戦による怪我でぶったおれていた…
板垣「えなり!おい!えなり!!とっとと起きろ!!」
えなり「体中が痛いよ〜しぬ〜なんか骨おれてそう〜」
板垣「馬鹿がっ!!周りを見てみろ!!」
 えなりが渋々体を起こして周りを見渡すと、そこには川三番地の群れが蠢き
 この場にいる全ての人間に襲い掛かっていた。
えなり「おああああっ!!一体どうなってるんですか」
板垣「五月蝿え!!今俺は1000人近いグールどもを相手するので
   忙しいんだ。手前の尻ぐらい・・」
えなり「そ、そんな無茶な…って何かずいぶん敵の数多くないですか?」
板垣「川三番地以外の奴も混じってやがった。大方、力を与えるとそそのかされた
   同人漫画家とそのアシスタントとかが混じってんだろ…糞が!」
 その数によって押されたサガやハオ、東なども何時の間にか板垣の周りに
 集まっていた。
ハオ「しかし平野は何を考えているんだろうね。普通は成功報酬で力を与えるのに
   全員をグール化させてから送り込んで来るなんて」
サガ「油断するなハオ!また来たぞ!!」
   「パンツァーファウスト!!」  「パンツァーファウスト!!」
     「Zielen!(構え)」   「Feuerm!!(発射)」
 無数の銃弾とロケット砲がハオのスピリット・オブ・ファイヤに叩き込まれ
 オーバーソウルが砕け散る。
ハオ「ぐあっ!!流石にもう巫力が…不味いかもしれないね」
小栗「ハーッハッハッハッハッ。お前では無理そうとかつぶやかれて
   援軍を送ると言われてたんだが、まさかこれほどとは。
   よーし体もゾンビみたく直ったし、そろそろ俺様が直にトドメを刺して…」
 その時、すざまじい威力で飛んできたサッカーボールが小栗を粉々に砕いた。
許斐「すいません、関わるなんて言い出してしまって。」
高橋陽一「仲間だった人達の危機を見過ごしては置けない・・気持ちはわかるよ。行くぞ!!」
 その時パンツを被った漢など、他のチームとは一線を違える連中も
 この場に辿り付いていた。
小林「へけけー、まずこいつらから片付けるぶぁい。」
249作者の都合により名無しです:03/05/08 01:26 ID:N9wd0cNm
ついに全員集合?
250作者の都合により名無しです:03/05/08 06:45 ID:yM86JqrQ
荻野「大丈夫か?野々村」
担いでいた内藤を地面に横たえながら尋ねた。
野々村「ああ、これくらいどうって事ねえよ。しかし、いいタイミングで戻ってきてくれたな」
もう回復したのか、首をコキコキ鳴らしながら野々村は答えた。
荻野「あの時…内藤さんと村枝が激突した時、あの状況で助けるのは不可能だった。
  そこで、あえて内藤さんを常世送りにかけ、俺自身も常世へ渡りそこで捉まえてきたんだ
  さすがに現世に戻ってくるのに時間がかかったが……」
伊藤「あなたが内藤様を救ってくれていたとは……内藤様の計画、気付いていたのですか……?」
もう安全と判断し、戻ってきた伊藤は荻野に尋ねた。
荻野「内藤さんが俺達に何か隠してるのは薄々感付いていた。
  それで隠れて様子を見ていたんだが……あんなことになるとは……」
野々村「それで田口や片倉は…他の二人は無事なのか?」
荻野「田口と片倉は、間に合わなかった……二人の魂はもう何処にも見当たらなかった……」
悲痛な声で荻野は呻く。
野々村「……そうか、内藤さんが無事だったのがせめてもの救いか……」
荻野「……内藤さんも……間に合わなかった……
  村枝が最後に放った技は凄まじい威力だった。至近距離で直撃を受けた内藤さんは……」
その言葉に二人はハッとして内藤を見る。確かにそれはとても生きているとは思えない状態だった。
野々村がぼろきれと見間違ったのも当然と思えるほど、手の施し様が無い状態だった。
野々村「そ、それじゃ内藤さんは……!!」
荻野「魂が辛うじてしがみ付いているに過ぎない……息を引き取るのも時間の問題だろう」


「キヒヒッ」
そのとき、途方に暮れるGUN-HO-GUNSのもとへ白衣を着た人物が歩み寄って行った。
251作者の都合により名無しです:03/05/08 19:35 ID:0MDlSt3G
久しぶりに来て見たが・・・
>>226は文才ねぇな。ていうか流れ分かってねぇだろw
252作者の都合により名無しです:03/05/08 20:06 ID:O3bpy4xF
なんか荻野も鳥山なみの卑怯キャラになりそうだな(w
でも内藤(死んでないか)とか村枝とか安易に生き返らせてほしくないなあ。
あんまり死の価値を大暴落させてほしくない。もう相当暴落してるけど。

>>251
カエレ
253作者の都合により名無しです:03/05/08 21:09 ID:tsvusqhL
あれだけ男らしい死に様を見せた藤田や森川があっさり無駄死にになった時点で
誰が死のうが生き返ろうがどうでもよくなってきた。
まだ内藤は使いまわせばおもしろくなると思うんだけどな。
254作者の都合により名無しです:03/05/08 21:41 ID:KosiMfM3
次に誰か男らしい無駄死にをするときは岡本倫タンの
無駄死にだ を挿入してホスィ
255作者の都合により名無しです:03/05/08 22:50 ID:DhPhB9IW
【矢吹パクリ研究所】

「な、なんて事だ・・・
久米田は目の前の漫画家―――鈴木信也の戦闘能力値に驚いた。
信也は特殊な液で満たされたカプセルの中に眠らせて入れてある。
怪しげなその液体が研究所の光を受けて毒々しい緑色に包まれて、信也は何を夢見ているのか。
この液体はその漫画家の戦闘力に比例し色を変える。一番強いのなら無色透明。
それは色が無いのではなく人間の瞳には見えないだけなのだ。底知れない強さ・・・というわけだ。
そして赤、オレンジ、黄色、黄緑、緑、青、紫・・・そしてまた無色透明となる。弱すぎて反応しないのだ。
何度やり直しても同じ結果。一度だけ違う結果が出たがそれこそ機械のミスだった。
緑色・・・6番目のその色は大体中堅クラスの漫画家を示す。
以前、矢吹には赤みがかったオレンジを示した。そして五聖人は大体オレンジ〜黄色を示すと久米田は考えている。
最悪でも緑を黄色に引き上げないといけない。それはまず不可能である。ボスチームの強化も久米田は担当したが
それでもランクを一つ上げるには至らない。例えるなら青っぽい緑を緑には出来ても、青紫を示している者を決して
緑には出来ない。すれば精神もしくは肉体が崩壊し使い物にはならないからだ。
「これでは魔界十人衆程度だな。ギリギリまで強化してもせいぜい小栗に毛が生えたぐらい。
そう言って手元の資料をもう一度見る。希望が持てるのは漫画のキャラに会ったと言う点。
もしかすれば幽波紋(スタンド)の類かも知れないからだ。
「博士、結果が出ました!
「で、どうだった。
「確かにスタンドに近い物だったようです。そもそもスタンドとは・・・
「そんな説明はいらん!結果を言え。
「は、はい。あくまで近い物に過ぎず攻撃力も能力もありません。ただ、誰にでも見えるようです。
久米田は報告を聞くと研究員に次の指示を出し、自分は近くの椅子を引っ張ってきてそこに座る。
最後の希望は費えたか・・・そう思えた。もう一つ、あるにはあるのだが・・・
「神風は2度吹く・・・『2度起こりの奇跡』(ワンスモア)
256上と被るが別の研究所:03/05/09 02:59 ID:Wwd4BnO9
高度な設備の整った研究所内、白衣を着た男は手に持った皿からプリンを一口、口に運ぶ。
??「おいちい!」
「強化材質脊椎神経形成」
「全身末梢神経形成」
「イマジノス細胞活性化」
「生命維持装置系形成中…」
伊藤「す、すごい……」
GUN-HO-GUNSチームの参謀"予言者"伊藤真美は今、目の前で行われている光景に驚嘆していた。
そこに設置されたカプセルの一つに眼が釘付けになっていた。
伊藤「これがあなたのナノ技術『業子力学』の力なのですね、木城教授」
伊藤は横にいる白衣の男を振り返る。白衣の男――木城ゆきとは答える。
木城「…以前、私は身体に『獣性細胞』と言う変異細胞を宿した男に出会いました。
  私はその『獣性細胞』にヒントを得て、このマシン細胞をデザインしました」
カプセルの中には人間の頭部、そしてその首から下に神経群が、身体がどんどん形成されつつあった。
木城「名付けて『イマジノス』!戸土野君にとって最大最高のボディになるでしょう」
戸土野――パクリ漫画家の一人。
伊藤はこの男の顔を見た瞬間、何故木城が自分達をここに連れてきたのかを理解したのだった。

あの時、平野の吸血鬼軍団を退けたGUN-HO-GUNSの前に現れた木城はこう言った。
「内藤を助けよう。彼は類稀なる業子ポテンシャルを持っている。このまま死なすのは惜しい」と。
「かわりに我々に力を貸して欲しい」と言われれば伊藤達に選択の余地は無かった。
しかし、木城の口から出た言葉はそうではなかった。
「あくまで協力するかどうかは内藤の自由意志に任せよう」と言うのだ。

伊藤(彼らが内藤様の計画と同じ事を実行しようとしているのは間違いない。
  しかし、解せないのは人質にしようと思えば出来たのに、それをしなかったこと。
  何を考えている……?内藤様に計画を続ける気があるのかどうかも判らないのに…)
木城「考え事ですか?伊藤さん」
木城はプリンを頬張りながら尋ねる。
伊藤「え?いいえ、ちょっと…」
(すべては内藤様が目覚めてから……か)
木城「戸土野君のほうはこれでいいとして……では内藤君の様子でも見て見ましょうか」
戸土野と反対側に設置されたカプセル…その中に液体に満たされ内藤は浮かんでいた。
木城「ふむ…概ね順調ですね」
カプセルの下にあるよくわからない機器類を見ながら木城は呟く。
伊藤「あの…まさか内藤様をサイボーグにするつもりじゃないでしょうね?」
木城「まさか!とんでもない!そんなことをしたら大幅にパワーダウンしてしまう。
  彼の身体は凄いですよ?まさに最強の生物兵器と呼ぶに相応しい!」  
伊藤「はあ……確かに内藤様の肉体は私にとっても謎ですが……」
木城「故に!オリジナルの状態を損なわずに再生させるのが好ましいのです!
  もっとも、その分慎重にナノ操作を行わなければいけないので時間はかかりますが……」
そう言いながら木城は制御盤をいじくり始めた。
伊藤「教授…今更ですがお聞きしたいことが……何故敵になるかもしれない内藤様を助けたのです?」
木城「敵と言う概念は関係性に埋没した人間の言葉……『業子力学』の観点からは敵も味方もないのです」
伊藤「ならば甦った内藤様があなたを殺すことになったとしても……?」
木城「それはほんの些細なこと……私は彼に生き残る力を貸すに過ぎません。
  なぜならば、『生き残る』とは…『選ばれる』ということだからです!」
(そうだろう?宇野君!すべてはキユ様のため……!)
258作者の都合により名無しです:03/05/09 03:14 ID:T3R+y16t
うーむ続きを書こうと思ったが状況を追いきれないな
これはどこか一つのルートに絞って読んだほうがいいかもしれん!
259作者の都合により名無しです:03/05/09 04:43 ID:ZoePWt3r
一時期に比べると謎だった奴らが各勢力に収束されて行ってすっきりしてきたような気もする。
まあ過渡期なんだろう。
現在の主なルート(→は推測される目標)
えなり、元祖ジャンプ、ジャンプスポーツチームvsケルベロス → 平野?
荒木、尾田vs大友、岸本 → ゴッドハンド?矢吹?
チャンピオン、ヤングアニマル、戸田、山口vsTWO突風 → 永井?KIYU?ケルベロス?
矢吹 → 大友、永井、石川?
その他
ケルベロス → 漫画家全員
KIYU(真島、内藤?) → ケルベロス?
福本 → 木城(KIYU)?
260作者の都合により名無しです:03/05/09 04:58 ID:ZoePWt3r
もう一つあったか
安西、雷句 → 武井(えなり)
261作者の都合により名無しです:03/05/09 18:16 ID:RV30dATF
梅さん週刊ロック創刊の夢に向かってガンバレ
262現在の状況を中途半端に:03/05/09 19:28 ID:8nuI3Mgw
えなり+板垣+ハオ+サガ+東:現在は大量の川三番地+αと対決中。その数によりかなりピンチ。
                  しかし、ジャンプスポーツチームの援軍により流れが変わるか?
                  元祖ジャンプチームも遅れて登場。敵か味方か?

矢吹+聖 (他、割愛):現在は鈴木信也を改造中。『2度起こりの奇跡』(ワンスモア)とは?

GUN-HO-GUNS+KIYU:内藤・戸土野を復活させようとしている。KIYUの狙いはパクリ漫画家「戸土野」か?

雷句・安西:師匠藤田を復活させようと元安西の体を探そうとしている?
        武井(えなり)に協力を求めるか。

平野;横山に何かされたのか別人のようにパワー・知謀・イカレ度がアップした。
   ケルベロスを再編成し全ての漫画家を倒そうとしている。

ゴッドハンド:やや内部分裂気味か? 大友・永井・石川はほぼ離反している。
        横山は一体どこまで先を見ているのだ・・・

荒川:死者をも蘇らせる「賢者の石」を練成中。目的は一体。

荒木+尾田:クスリを操られている岸本と対戦中。

小栗:また、やられました。これで4度目の復活と死亡。

とりあえず、これだけを・・・
263作者の都合により名無しです:03/05/09 20:24 ID:J4FiBe3y
戸土野は既にKIYU軍勢なのでは。現在イマジノスボディでパワーアップ中。
って加速装置つかうのか、こいつ。内藤がどう動くのかは職人次第か。
264作者の都合により名無しです:03/05/09 20:42 ID:1tTLgDVL
安西ちゃんをクスリで狙ってるのは誰だったっけ・・・
265作者の都合により名無しです:03/05/09 21:00 ID:nxp//8rz
>264
確か真島ヒロ
266作者の都合により名無しです:03/05/09 22:32 ID:y7UZdZD/
 
【矢吹の部屋】

信也が強制連行された後、矢吹は本多から例の物を受け取った。
そう「冨樫の遺産のフロッピー 」である。

思えばこのフロッピーが全ての物語の始まりだった。
この中には何が書かれているのか・・・矢吹は自分のノートパソコンを起動される。
聖「見るのか?
矢吹はその質問に首を縦に振って答える。聖と本多は後ろに立ち、立ち上がるのを待つ。
聖「この中には一体何が・・・
矢吹「さあな。それを今から見るのさ。
立ち上がったパソコンにフロッピーを差し込む。そして、中身を開くと


『これを見ていると言う事は、私になんらかの事情で最後を迎えたのだろう
それは人として知れないし、漫画家としてかも知れないし、もしくは私として終わりを迎えた
のだろう。この中身は自分で言うのもアレだが危険なモノだ。使い方しだいでは
最強の剣にもなるだろうし、究極の盾にもなるだろう。
もし、これを見ている者が私の願いを聞いてくれるのなら伝えたい事がある。
その前に、キユドライブを知っているだろうか?これを見ている者がそれを知っているとは限らない
ので簡単に説明をしておこう・・・


その後しばらくはキユドライブについての文だった。勿論、ここに居るメンバーをそれの恐ろしさを知っている。
今更説明してもらう必要も無いのでその部分を飛ばす。

267作者の都合により名無しです:03/05/09 22:33 ID:y7UZdZD/
『ここまで言えば分かってもらっただろうか。そう、私の願いはこれを2回目のキユドライブを防ぐのに使って欲しい。
上にある通り、アレはもう2度と起こしてはならない!
だが、これが悪用される可能性がある。その為私は簡単だがセキュリティーを組み込んである。
恐らく、どんなハッカークラッカーでもこのセキュリティーシステムは敗れまい。正攻法しか存在しないのだ。
予め説明しておこう。それは私の能力『念』によるものだ。念とは何か?それは理解していようとも分からなくてもいい。
ともかくおかしなソフトでは意味が無いと言う事だ。
さて、セキュリティーを解く方法を説明しよう。なぁに難しくは無い。問題に答えてくれればいい。問題は私の漫画の一つ
「H×H」から出題している。この漫画は恐らく後世にも名を残している漫画だと思う。いや、親バカかも知れ無いがな。
難しい問題は無い。ただ・・・簡 単 だ が 恐 ら く 攻 略 は 不 可 能 だ ろ う。
理由はやれば分かる。だが、答の無い問題は問題ではないとだけ言っておく。では、始めようか。

268作者の都合により名無しです:03/05/09 22:34 ID:y7UZdZD/
Q1:主人公ゴンの本名は何かね?
カタカタ・・・
A.ゴン=フリークス

Q2:ではゴンの親友で暗殺一家の少年の名を答えん。
カタカタ・・・
A.キルア(キルア=ゾルデック)

Q3:爆発魔(ボマー)の正体を答えよ。これはちょっと難しいで。
カタカタ・・・
A.ゲンスルー・ザブ・バラの三人組

Q4:ではゲンスルーの能力「一握りの火薬」の読み方なんでし。
カタカタ・・・
A.リトルフラワー
269作者の都合により名無しです:03/05/09 22:35 ID:y7UZdZD/
Q5:それでは同じくゲンスルーの能力「カウントダウン」の発動条件。
カタカタ・・・
A.相手の前で能力の説明をする。

Q6:ゴンの父親の名前は何かの〜
カタカタ・・・
A.ジン

Q7:では、ジンの作ったゲームの名前は。これは簡単かも。
カタカタ・・・
A.G・I

Q8:ではそのゲーム内で使えるスペルの種類は何枚。これも難関。
カタカタ・・・
A.40種類

Q9:同じくゲーム内でどんな大怪我も治すカードとは?これが最後の問題だ!
カタカタ・・・
A.大天使の息吹

Q10:真の最終問題。これで最後です。1+1の答えとは。難しく考えなくていい。さぁ、これで中身が・・・
カタカタ・・・
A.2


矢吹「何も表示されないな・・・
聖「いや、何か出てきましたよ・・・また、問題ですか?


Q1:主人公ゴンの本名は何かね?
270作者の都合により名無しです:03/05/09 22:38 ID:y7UZdZD/
>>269訂正

Q10を下に替えてQ11をQ10とする。


「ゴンの念は何系?」

答えは強化系です。

271作者の都合により名無しです:03/05/10 00:46 ID:0KeFyFoa
矢吹の惚け顔が映るモニターにはずらずらと問題が並べられていく。
Q11:キルアの父親の名前は?
Q12:ビスケの求める宝石の名前は…………
矢吹「何だこれは………終わらんじゃないか」
聖「もしかしたら一生終わらないのかもな。
  所々で『もうすぐ終わる』などと甘い言葉で催眠をかけ
  力に貪りつく亡者を廃人にするトラップということもある」
矢吹「くそ! 私は他作品をアレンジするため、
   あらゆる漫画を細部まで読み込んでいる………
   だから解けない問題は一つもない、しかし終わらないのでは………ハッ、
   攻 略 不 可 能………」
聖「悠久の時の流れを支配し、永久に動くパソコンを確保すれば
  いつかは終わるかも知れんな。だがそんなことは不可能だ」
矢吹はノートパソコンのキーボードに掌を叩き付けた。
矢吹「おかしいと思ったんだ……クイズに解答する程度なら
   我々の技術を持ってすれば『おかしなソフト』とやらで可能だ。
   機械に不可能な作業なら………ん? 機械に不可能だと………」
画面に映し出された問題の数……12。それを見て矢吹は閃いた。
矢吹「そ、そうか……わかったぞ………ククク」
突然ニヤニヤと笑い出した矢吹を、こいつ頭でもおかしくなったか、
と言わなくても伝わるような視線で聖が睨んだ。
矢吹「いやいや、私は正気だ………思い出せ、さっき『念』とか言ってただろう。
   H×H内に登場するジンが残した箱や、グリード・アイランドを思い出せ。
   あれらは確かにただの人間には扱えない仕掛けがしてあったな。
   正攻法でしか攻略できない………確かに嘘はない」
その時矢吹の周囲に特殊な気配が発生したかと思うと、次の瞬間、
矢吹の手には一冊の本が握られていた。
矢吹「『練』を見せろということだな!? 冨樫ィィィイイ!」
272作者の都合により名無しです:03/05/10 02:42 ID:lQdr07w8
矢吹タンがJOJOっぽくなってるYO
273作者の都合により名無しです:03/05/10 15:45 ID:fdnQV4MN
矢吹、ボスにふさわしいパワーアップか?
274作者の都合により名無しです:03/05/10 18:26 ID:EdOUrKCH
お、面白くなって来てるな。
>>270がしいてた伏線にも「念で真の問題が」って書いてあるしw
275作者の都合により名無しです:03/05/11 02:08 ID:mn9uaYW1
そもそも富樫ファイルを求めて闘う話だったのに、いつの間にかそんなもの
シラネーよっていうヤツらが増えてきたから、重要性が下がっちゃったんだよね。
276作者の都合により名無しです:03/05/11 03:03 ID:/hn8R76X
トーナメント始まった時点で既に忘却の彼方だったな・・・
277作者の都合により名無しです:03/05/11 04:33 ID:3eyftvVv
微妙に取り合いはあったけどね。
というか当初冨樫ファイルの存在を知ってるのは矢吹とえなりだけだったはずではw
矢吹勢が派手に取りにいったから周知の事実となったのかな。
278作者の都合により名無しです:03/05/11 17:03 ID:w3TYAIkh
次書く時は
「何故ゴッドハンドが冨樫ファイルを求めるか」
について書いてみようと思うがまだはやいかね?
279作者の都合により名無しです:03/05/11 18:01 ID:ap0A+JIi
書いちゃえ!
280作者の都合により名無しです:03/05/11 18:17 ID:DfyTzOz4
うん、それが合った方が物語が成り立つだろ。
しかし、ゴッドハンドまで欲しがる冨樫ファイルってw
281作者の都合により名無しです:03/05/11 19:24 ID:MzA7iZJI
???「オン バ ザラ ダ ラマ キリク ソワ カ 
   
        オ ー ム ( 虚 空 剣 ) !!!」

突如真言(マントラ)が聞こえ始めたかと思うと空間が裂け富樫ファイルの入っていた
パソコンごと虚空のひずみに消え去ってしまった。

矢吹「貴様は、横山十結集頭領「山口譲司」!!!何をしたぁぁぁぁぁ!!?」
山口(譲)「テメェ―が冨樫ファイルの秘密を知っちゃ今はヤベェんだよ、
     聖さん、あんたが横山様と何を話したか知らねぇーがこれは
     オレはこいつに今ファイルの秘密を取られると横山様に
     とって危険な存在のなるという予感がしたのさ。」
聖「・・・・・。」
山口(譲)「矢吹、テメェ―はここで始末する、横山様のためにな。
      来い、 石 渡 洋 司 。」
石渡「横山十結集が一人・・・・、 石 渡 洋 司 !!!!!
    お相手仕ろう・・・・・。」
山口(譲)は石渡を呼ぶと、虚空の狭間に消え去った。
矢吹「このビチグソがァァァァァァ!!!!!!!」
怒りの矢吹は石渡に銃を向ける。
銃を向けられた石渡は恐ろしい形相で矢吹を睨んだ。

石渡「 誰 に 銃 を 向 け て い る ! 」
282作者の都合により名無しです:03/05/11 19:58 ID:PF1tcwnU
ぅぉ
283作者の都合により名無しです:03/05/11 20:23 ID:Guinz1q6
また寸止めかw
284作者の都合により名無しです:03/05/11 21:37 ID:ktcdEzvy
森「ぶわぁぁぁぁーーーーーーっといってみるかなぁぁぁぁぁぁ!!
  ぶわぁぁぁぁーーーーーーっとよぉぉぉぉぉ!!!!」
それはまさに魔猿であった。身の丈はゆうに8m、いや10mはある。
小山ほどもある筋肉の塊。
TWO突風「「グガァァァッ!」」
山口「森君!つっこんでくるぞ!」
藤澤「つっこんでくる!」
森「へっ・・・懐かしいじゃねぇか・・・」

数年前・・・とある街(ストリート)
藤井「おーおー いやがった。 おまえらが 『やんぐあにまる』か」
森「だったらどうする?」
旭「きまってんだろ すとりーとには すとりーとの れいぎが ある」
森「街の掟ってやつだな」
旭「おお むずかしくて よくわかんねえけど たぶんそれだ」
藤井「おまえらは すとりーとのなかでも かなり つよい」
森「強い奴は標的になる」
旭「おお むずかしくて よくわかんねえけど たぶんそれだ」
藤井「おれたち つーとっぷは このすとりーとで のしあがる!
    そのために おまえら 『やんぐあにまる』を ぶちのめす!」
旭「おお むずかしくて よくわかんねえけど たぶんそれだ」
森の後ろにいた男が動いた
森「ヨクサルさん、下がってくれ」
森は柴田ヨクサルを制止した
旭「いくぜ!つっこんでくる!」
藤井「つっこんでくる!」
285作者の都合により名無しです:03/05/11 21:40 ID:IfAitRtN
>>284
えなりすれでも ほんすれののり!
これだから つーとっぷはおそろしい!
286作者の都合により名無しです:03/05/11 21:50 ID:xapWxPsZ
だれか石渡の情報キボンヌ。続き書こうと思っても全然分からん;;
一応、「ユキオ」かいう漫画描いてたらしいけど
287作者の都合により名無しです:03/05/11 21:58 ID:sOI+asps
288作者の都合により名無しです:03/05/11 22:00 ID:MzA7iZJI
石渡はチャンピョンREDでフロンティアを連載中。
関連スレhttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1051922085/l50
289作者の都合により名無しです:03/05/11 22:03 ID:xapWxPsZ
>>287>>288
サンクス。読んでなんとか書いてみる。
ホントはちゃんと知ってる香具師の方がいいけどな。
290作者の都合により名無しです:03/05/11 22:16 ID:xapWxPsZ
す、すまん・・無理ぽ。
291作者の都合により名無しです:03/05/11 22:58 ID:ktcdEzvy
TWO突風「グガァァァァァッ!」
魔人TWO突風がつっこんでくる!
森「そこをガツンと・・・させねえっ!」
森はその巨体からは想像もつかないすばやさでTWO突風の一人 藤井の腕を掴み
死角へ潜り込むと渾身のフックを放った
鈴木「・・・緻密だ!」

旭「げはあっ!」
藤井「ぐうっ!」
森「皆さんは(中略)対角の腕を掴む方法が有効である事実はゆるぎない!」
藤井「くそっ! いってることが むずかしくて よくわかんねーや」
旭「ちくしょう!おれもすこしは うしなっちまったかな」
森「敗れたものは全てを失う。これも『街の掟』だ」
藤井「くそっ! いってることが むずかしくて よくわかんねーや」
旭「ちくしょう・・・おれたち もう すとりーとで あそべねえのかなあ」

(ああ、そういやこいつらひらがなしか喋れなかったんだな・・・)
倒れた藤井を足で押さえつけ、旭を片手で掴み、床に叩きつける。
あの一戦以来彼らと遭うことはなかった
まさかこんな所で戦うことになるとは
森「お前らも・・・贄か?」
そう言うと抑えていたTWO突風の胸部に腕を突き刺す
TWO突風「グギャァァァ!」
引き抜いた森の掌にはデビルコアが握られていた
292作者の都合により名無しです:03/05/11 23:26 ID:ap0A+JIi
>>289-290
もし冨樫ファイルの続きが書きたいのに石渡が邪魔だってんなら一時退場させるけど。
そのかわりまた死人が一人生き返ることになるが・・・
それでもいいならレスくれれば書くよ。
293作者の都合により名無しです:03/05/11 23:43 ID:lJE5lL+O
そういや冨樫ファイルの中身を井上雄彦は知ってるみたいだったけどけど
294292:03/05/11 23:43 ID:ap0A+JIi
やっぱやめた。聖がいるからなんとでもなるしな。
295作者の都合により名無しです:03/05/12 09:22 ID:RA+EXxVz
つか、無駄な復活はいらねえしどうでもいいから
早くファイルの話の続きが見たい・・・
296290:03/05/12 18:47 ID:zbeT57iP
>>294
いや、邪魔と言うか・・・ただ口調とかそういう情報が足りないからかけないだけで;;
なんか例文とかこういう技があるとかが分かれば十分かける。
もしくは>>287>>288のくれた情報だけで書いたニセ石渡でいいんならそれで書くけど。
ところで、石渡は生かしておいた方がいい?
297作者の都合により名無しです:03/05/12 20:57 ID:pyw9QDxn
よくわかんねえけどよォォォォォォ
そういうのは知ってる奴に任した方が良いんじゃねえのかナァァァァァァ
298作者の都合により名無しです:03/05/12 21:29 ID:nDX5NgZ7
同意、やっぱ作品の魅力を知ってる香具師が書かんと

折れも富樫ファイルの続き見たいが書いたモン勝ちだしな・・・
299296:03/05/12 22:20 ID:tCvIhgfU
>>297 >>298
折れもそう思う。けど見たいって香具師も居るし「フロンティア」知ってる
香具師の降臨をずっと待つわけにもな・・・最終手段として考えてる。
300作者の都合により名無しです:03/05/13 17:15 ID:jUYW85mb
じゃあむしろ漫画のほうを読んでからってのはどうだ?
301作者の都合により名無しです:03/05/13 19:13 ID:K1i/Oz2a
301
302299:03/05/13 21:07 ID:RCZUzRGf
>>300
今日も「フロンティア」探して見たんだけど無かった。
こまめに探して見るよ。
303作者の都合により名無しです:03/05/13 22:23 ID:iiIZg13c
単行本は5月15日発売らしい
304作者の都合により名無しです:03/05/13 22:32 ID:RCZUzRGf
尾田「荒木さん・・・何か策でもあるんですか?
右腕の治療中、尾田はこっそり荒木に耳打ちした。
岸本はこちらを襲ってくる様子も無く、大友は楽しそうにこちらを観察している。
まるで新しい玩具を得た子供のようでもあった。
荒木「そうだな・・・時間を稼いでくれ。その間に・・・
尾田「その間に?
尾田は生唾を飲み込み荒木の言葉を待った。そして尾田の治療が終わりやっと口を開く。
荒木「その間に、俺はこの本を読んでいる。あとは任せたぜ。
尾田「ハイ、分かりました・・・って!?
荒木はスタスタとステージから降り、適当なところで腰を降ろしいつの間にか手に持っていた本を読み始めた。
闘志も微塵も感じられず、本当に尾田に任せるようだった。
尾田はあっけに取られて声も出ない。
大友「こりゃいい。荒木は戦意喪失のようだな。流石に仲間は殴れないってか?
荒木「違うね。
顔は上げず本を見ながら荒木は答えた。そして自分は尾田を信じていると断言した。
尾田「僕は・・・あなたが何を考えているか分からない。でも、精一杯頑張って見ます!
貴方を信じていますから、そう言うとキッと岸本を睨みつけた。岸本は少し笑ったような気がした。勿論、そんなはずはないが。
尾田が岸本に向っていこうとしたとき、荒木を呼び止めた。そして・・・
「だが、条件がある。ゴムゴムとスナスナとモクモクとメラメラは使うな。あと、ゴロゴロもな。
305302:03/05/13 22:33 ID:RCZUzRGf
あ・・・本当だ。スマソ;;
306作者の都合により名無しです:03/05/14 21:21 ID:k+jl8qts
http://gastrap.fc2web.com/

ログページ、ここに登録しない?
307作者の都合により名無しです:03/05/14 22:45 ID:ZFwOIx7A
尾田「そ、そんな・・・それじゃあどう戦えって・・・
荒木「落ち着け。お前の力はそれだけなのか?やれるだけやってみろ。
ゴムゴム・モクモク・メラメラ・スナスナ・ゴロゴロ・・・
悪魔の実の能力の中でも特に尾田が好んで使っている能力である。
ゴムゴム・メラメラは例えるなら鋭き矛。モクモク・スナスナは形無き盾。
そしてゴロゴロはその二つをそなえた尾田最高の能力である。
尾田「(確かに僕は・・・特定の能力に頼りすぎていたのかもしれない)
実際、悪魔の実の能力もスタンド程ではないものの多くの種類がある。
そして尾田はその全てを使えるには使える。しかし、まだまだ使いこなせてはいないのも事実。
技とは使わなければ退化するのである。
尾田「(スベスベやバラバラ・・・あとマネマネやトリトリなんかも使えるかも・・・使える能力は全然ある!)
大友「そろそろいいか?こっちは車田と早く戦いてぇんだよ。
尾田「それは無理だ。何故ならお前はここで倒す!
そして、尾田は岸本へと向かって行った。
308作者の都合により名無しです:03/05/14 22:46 ID:ZFwOIx7A

岸本は素早く印を結ぶ。次の瞬間、岸本が7,8人に増えていた。
尾田「影分身の術か・・・ならこれはどうだい?
ニヤリと笑うと、尾田は懐から銃を取り出した。
尾田「フリントロック式44口径6連発リボルバー。サウスブルーのニューモデルだ。そして!
尾田はリボルバーを開け息を吹き込むと再びセットした。
尾田「喰らえ、ボムボムの実の能力。そよ風息爆弾(ブリーズ・ブレス・ボム)!
迫り来る岸本達に向って球の入っていないはずを銃を打つ!
瞬間、岸本(影分身)の一体が弾け飛び、爆発音が轟く。
大友「何!?たかたが銃弾がこの俺に見えなかっただと?
ブリーズ・ブレス・ボムの正体は息!例えどんな動体視力を持ってしても息は見えない。
仮に一発をかわせようとも6連発で襲ってくる息の爆弾は逃れる敵を爆風で追撃する。
しかし、影分身は本人を合わしてまだ7体。あらゆる角度からクナイを持って襲ってくる。
尾田「術を使わずにクナイとは・・・洗脳されている割には慎重だな。だけど、物理攻撃は僕には効かない。
尾田は両腕をダラリと降ろしその場を動こうとしなかった。7人の岸本が尾田に四方からクナイを向ける。
岸本「・・・ッッ!?
なんとクナイは尾田の体には刺さら無かった。クナイは尾田の体を滑り一筋の傷も付けれなかった。
尾田「スナスナ・モクモクが無くても防御面ではまだスベスベの実があるんだよ。僕を倒すには忍術しかないよ。
309作者の都合により名無しです:03/05/15 01:43 ID:CSOnsWN/
尾田は和月の能力もあるしね。
310作者の都合により名無しです:03/05/15 18:44 ID:oIo/vmAT
岸本達は素早く尾田から離れ、再び印を結び始めた。尾田にはどれが本物か分からない。
尾田「僕は岸本君が使う忍術を全ては知らない。だけどそれは向こうも同じはず。
仲間だからといって全員が全ての手の内を知っている訳ではない。
例えば、荒木の持つスタンドをえなりチームは把握はしていない。
有名なザ・ワールドやスタープラチナ等の頻繁に使うスタンドは味方で無くても知っているが
DIO戦で使用したラバーズなどは知らなかった。全てを知っているのはクローンのDIO。
スタンドをパクる為にJOJOを穴があくほど読んだ矢吹。そして荒木本人ぐらいだ。
そしてそれは尾田の悪魔の実・岸本の忍術にも言えた。
尾田「悪魔の実は封じられている5つを除けばあまり大人数は得意じゃない。
    それにあまり岸本君を傷つけたくは無い。とりあえず、気絶さえなければ・・・
尾田が次の行動を決めかねている内に岸本が印を結び終わった。息をおもっきり吸い吐き出す。
311作者の都合により名無しです:03/05/15 18:44 ID:oIo/vmAT
岸本「火遁、豪火球の術!!
七方向からかなり大きい火の玉が次々と襲いかかる。火遁の中では強い方では無いが
尾田の消し炭一つ作るくらいわけはない。
尾田「炎相手ならメラメラが一番だが・・・くっ!!
火の玉は尾田が居た地点でぶつかりあい、弾ける。炎が消えた後には尾田の姿はなかった。
大友「ハーッハハハハ、死体すら残らずに燃え尽きたか。まぁ、今の奴の実力なら当然だな。
岸本は影分身を解き、大友は荒木の方を向く。
大友「バカな奴だ。最期までキサマの言葉を守って死んでいった。キサマと二人がかりなら
    どうにかなったかも知れないのにな!一つ、予言してやるぜ。今の岸本はお前にすら負けねぇ。
しかし、荒木は眉一つ動かず本のページをめくる。その姿が大友の怒りにふれた。
大友「荒木ィィィィィ!キサマ、俺の話を聞いているのか!?
荒木はやっと顔をあげた。非常にきょとんとした顔で。
荒木「俺に言っていたのか?悪い、あまり聞いていなかった。ええっと・・・確か今の岸本は俺にも
    勝てるって話だよな?間違っていたら言ってくれ。あ ま り 聞 い て な か っ た ん で な 。
大友「とぼけやがって!次はキサマの番だ!
荒木「俺の番?この戦いは1対1だったのか?まぁ、なりゆきでそれっぽかったけどな。でも、俺
    相手に予言なんて10年早いんじゃないのか?
大友「何!?どういう意味だ?
荒木はやれやれと言いながら立ち上がると上を指差した。
大友も岸本を上を見上げるが太陽が眩しくてよく見えない。
荒木「確かに今の岸本は俺には負けないだろう。尾田に負けるんだからな。
すると微かにヒューっという音が聞こえてきた。
大友「何の音だ?
荒木「俺も予言しよう。『北風はバイキングを育てた』そして、お前は次に『まさか尾田は!』と言う。
大友「まさか尾田は・・・・ッッ!?
312作者の都合により名無しです:03/05/15 18:45 ID:oIo/vmAT
              ズッドーーーン!!!
大きな音がして岸本の近くに何かが落ちた。
その衝撃であたりにステージの破片が吹き飛ぶ!!
岸本はなんとかクナイで防ぎきるが大友は一瞬判断が遅く腕にカスリ傷を負ってしまう。
荒木はスタープラチナで全てを叩き落とす。
大友「岸本ォォォ!気を付けろォォォォ。
荒木「やれやれ、ようやくバイキングが生まれたか。
岸本が避けようとした刹那、尾田が岸本を気絶させていた。
尾田「飛天御剣流奥義・・・天かける龍の閃き。
岸本が倒れるのを尾田は受け止め、やや危なげに荒木の下へ行く。
あの衝撃を直で喰らえば当然だった。荒木はクレイジーダイヤモンドで尾田の傷を治し始める。
大友「くっ・・・何故空に逃げれたのだ。あれだけの時間を羽音一つ立てずにどうやって。
尾田「答える必要は無い!
荒木は知っていた。あの時、火の玉をギリギリまで引き付けてバネバネの実の能力で上空に逃げる。
火の玉同士の衝突で光と衝撃が生まれる。光はそのまま目くらましとなり尾田が逃げた事を隠す。
更に衝撃をキロキロの実の能力で自身の体重を1キロにし更に上空へ移動。だが、ここで計算が狂ってしまった。
あまりにも高くあがり過ぎてしまったのだ。いくら体重を重くしても落下スピードには影響がない。
あまり微調整も出来ないから岸本が移動してしまってはこの作戦は失敗だ。
しかし、荒木のおかげで岸本の意識も荒木に向いなんとか成功した。
尾田「(ただ、気になるのは・・・荒木さんがそれを出来ただ。それにメラメラもゴロゴロも荒木さんは知らないはずなのに)
荒木「大友、俺相手に予言で勝負しようなんて10年早いんじゃないか?
    そして更に予言しよう。お前は『正義』に敗れるとな!
313作者の都合により名無しです:03/05/15 20:03 ID:tNHCHh31
意外に矢吹タン勉強家なんだね。

大友ここで荒木に負けたら、ヤムっぽさ大爆発になるぞ。
314作者の都合により名無しです:03/05/15 20:30 ID:hO8ld6Oi
漏れは漫画家にはそれぞれ適材適所、強い弱いの概念は無いって思ってるので、
うまく見せてくれればそれもいいと思う。
(いくら格が上だからって無条件に伝説の漫画家は強い、五聖人は強いっていうよりもね)
つまり、小栗かずまたでも大友を倒せる可能性はあるってことさ!

実際そんなんなったら一気にしらけるだろうけど…
 石渡の殺気で矢吹が硬直すると、その横を聖が通り過ぎて行った。
石渡「何処に行く…」
聖 「山口さんは、カンも鋭く優秀です。しかし組織の『駒』には向いてませんね」
石渡「…死にかけていた村枝と内藤を助けていた事、横山様の耳に入れずにおこう。」
聖 「私の治療は代謝の加速…助かるかどうかは彼ら次第ですがね
   分かりました、なるべく穏便に手を打ちます。貴方も穏便に頼みますよ。」
 そう言うと聖は山口を追って姿を消した。
石渡「甘い男だ…だが止むを得ん。矢吹の足止めに徹しよう。
   …いや、横山様の為にも永井に貸しを作っておこうか。」
矢吹「何!!貴様舐めているのか?武論尊も此方にいる、退いた方が賢明だぞ?」
 それを聞いても、石渡は不敵な笑みを浮かべただけだった。
石渡「退く…? パクリ漫画家と自意識も持たぬ人形相手にかね?」
 その一言に切れた矢吹が銃のトリガーに指をかけ武論尊が襲い掛かる。
 石渡は一歩も動かずただその場で足踏みをした…いやその様に見えた
石渡「仁王足」
 地震の様なすざまじい振動が矢吹達のバランスを崩し、矢吹が態勢を立て直す間も無く
 踏み込んで来た石渡の掌弾が矢吹の体を貫いていた
矢吹「……!!!」
 矢吹は血を吹いて倒れ、無様に床に顔面をぶつける
本多「あ、あれが黒の技法(ブラックアーツ)…た、たしかその技法は
   肉を切らずに骨を切ると言われる技。矢吹…まさか死」
石渡「アバラを3本ほど切っただけだ…」
316290では無いですよ:03/05/16 00:51 ID:pYcQzE0U
 その鮮やかな技に武論尊は思わず見とれたが、すぐに気を取り直し石渡に拳を叩き込む
 が、その拳を両方の手の平を重ねて真正面から受けとめる。
石渡「寄らば喰らう…」
武論尊「!?」
石渡「攻防一対の型━━━ 掌弾 重撃ち━━━…」
        「 地 雷 震 」
 その衝撃で武論尊の肩の骨は外れ、吹き飛び、壁に叩きつけられて気を失った。
石渡「流石はゴットハンド並の実力者、洗脳されていて力が出せぬと聞いていたが…しんどい」
 爪から溢れる血を見てぼやくと、この場にただ一人残った本多を睨みつける。
本多「えっと…どうしましょ?」
 その態度を見て危害は無いと判断したのか、振り返り武論尊を担ぎ立ち去って行った。
本多「助かったあ。…取りあえず危機は去って、武論尊が帰っていったから
   ゴットハンドの襲撃もこれで無くなっただろうし、暫くは安全だな」
聖 「私の裏切りを知った永井さんが、怒り狂って乗り込んで来ないとは
   言い切れませんが…まあ大丈夫でしょう。」
 いつの間にかパソコンと聖が戻って来ており、座りこんでいた
本多「…助けてくださいよ」
聖 「取り返す際に山口さんにやられまして・・私も怪我人なんです。
   今永井さんに来られたらまず勝てません。」
本多「ハァこれじゃ本当に鈴木信也頼みだな…来ない事を祈ろう」




矢吹は忘れられ、未だに血を吹いて伏していた
317作者の都合により名無しです:03/05/16 00:56 ID:AL+S/1b5
石渡すごいな

でも武論尊はどんな技使うんだろう?
南斗水鳥拳か?
318作者の都合により名無しです:03/05/16 02:09 ID:Hv93VDp1
元斗皇拳や北斗琉拳かも
319作者の都合により名無しです:03/05/16 02:18 ID:Xmgpu6lM
北斗琉拳とかどうよ?
原作者だから"全てに於いて原を凌ぐ"でもいいと思うが。
320やってみる:03/05/16 02:53 ID:KRJ+/Y1R
矢吹「フゥ〜えらい目にあった」
本多「あ、矢吹さん…………」
体内のナノマシンを急速に働かせた矢吹が起き上がってきた。
もはや怪我は完治しているらしく、動きになんの支障も見られない。
矢吹「意表をつかれて回復が遅れてしまった。
  石渡、恐ろしい技を持つ男だ……あれが横山十傑集の実力か。
  あ〜あ、こんなことなら最初に横山の申し入れ聞いとくんだった」
本多「そんな情けないこと言わんといてくださいよ……」
矢吹「こうまで追い詰められちゃあ人間どうにかなるさ。
  ……ん? 武論尊はどうした」
矢吹は辺りをキョロキョロと見回しながら言った。
本多「あ、武論尊なら石渡が連れていきましたよ」
矢吹「ハァ!!? な、なんで止めなかったこのバカ!!
  残り少ない貴重な戦力だったんだぞ!!」
本多「ふ、普通に考えてぼくに止められるわけないですって!」
矢吹は頭を抱えた。もはや半泣きだった
矢吹「はぁ〜………冨樫ファイルは取られる、武論尊は連れ去られる、
  神はこの状況で私にどうしろというのだ………」
321台詞ばっかりだ:03/05/16 03:05 ID:KRJ+/Y1R
聖「落ち着いてください、これはある意味チャンスです。
 まず武論尊が連れ去られたという情報を開示しましょう。
 そうすれば、永井は方向を変えて横山の所へ向かうはず。
 もしここに武論尊がいれば、彼を助けに来た永井は
 ついでにとばかり裏切り者の私と矢吹さんを始末していた」
矢吹「俺もかよ!?」
聖「彼は好戦的ですからね。機会があればそうすると思います。
 そして冨樫ファイル、これの力を求めるものは何人もいる。
 残りの五聖人や彼らの敵も、横山のほうにちょっかいを出すでしょう」
矢吹「ということは………
  我々にとって厄介な相手が勝手に潰しあいを始めるというわけか!?」
矢吹の目が爛々と輝きだした。
聖「まあ、プラス思考でいけばこういうことになります……
 矢吹さんはチャンスを見て、冨樫ファイルを取り戻せばよろしい。
 今は戦力を整えるのが無難でしょう」
矢吹「い、いける……俺の人生もまだまだ捨てたものではないぞ………
  聖! 貴様にはうちの治療施設を貸してやるぞ!」
聖「恐縮です」
322作者の都合により名無しです:03/05/16 03:16 ID:Xmgpu6lM
え?冨樫ファイルって>>316で聖が取り戻したんじゃないの?
それとも、横山派に奪われたフリをするってこと?
聖が矢吹には取り戻したこと言ってないとか?よくわからん。
本多(あれ? 冨樫ファイルはさっき取り戻したんじゃ……)
聖(それがフロッピーはダミーとすり替えられていました、
  まったく抜け目のない連中だ)
矢吹「よし、聞け貴様ら!」
矢吹は振り返り、どこかを指差してポーズを決めた。
矢吹「まずはトーナメントを完遂させる!!
  問題が発生した場合、我々が直接排除に向かうこととする!
  そして参加者の中から選ばれた強者を十人衆として迎え、
  それに改造した信也を加えることで我々の戦力とする」
本多はパソコンで情報を確認していた
本多「でも、矢吹さんに賛同するやつはあまり勝ち残ってませんよ」
矢吹「それなら予選落ちしてるチームからでも構わん、
  とにかく生き残った強者を10名だ。
  多少実力が劣ってもこちらで強化訓練すれば問題ない」
聖「しかし、そんな寄せ集めで永井達や十傑衆に対抗しきれるとは到底」
矢吹「裏切りや敗北によって相当削られたが、
  こちらの戦力も無くなったわけではない。
  特に強力なのではサガやハオ、夢枕獏などまでいる」
本多「あ、それなんですけど、さっき夢枕獏は死亡したみたいですよ。
  それとサガやハオのいるDブロック第一会場でトラブルが起きてるようです」
矢吹「……解決させといて。俺は他にやることが………」
矢吹の気力が萎えた
324作者の都合により名無しです:03/05/16 03:36 ID:KRJ+/Y1R
スマソ、冨樫ファイルを取り戻したのに気付かないで投稿しちゃって、
途中で気付いたけどやめるのもあれだなと思って最後まで投稿してしまった
辻褄合わせようとしたけど、うざかったら漏れのは脳内削除しといて下さい……
回線切って逝ってきます
325作者の都合により名無しです:03/05/16 04:25 ID:HinzrA7j
>>324グッジョブ

一応トーナメント状況。参照>>4-42

Aブロック
元祖ジャンプチーム vs バンチチーム (プラス三浦?)

Bブロック
GANG=HO=GUNS(内藤微妙。田口、片倉死亡) vs ガンガンチーム

Cブロック
裏御伽チーム vs  ケルベロス(現メンバーだと平野、久保、宇野、有賀、熊倉、七三)

Dブロック
えなりチーム(板垣復活)  vs チャンピオンチーム(島本重傷)
326作者の都合により名無しです:03/05/16 18:40 ID:vMn7hxwc
Dブロック荒れそうだな。
327作者の都合により名無しです:03/05/16 22:18 ID:z/frSh3y
ケルベロスはトーナメントをやる気あるのか疑問だ。
俺は一応やる気なしで考えてるんだが。
328作者の都合により名無しです:03/05/16 22:32 ID:syULFY/U
やる気無しでいいと思うよ。
ジャンプスポーツチーム入れて、ケルベロスの穴を埋めれば良いんだし
ま、その前に平野の反乱何とかせんと。
書き始めた人がまとめるのが一番良いんだが、全然進んで無いしな…
329作者の都合により名無しです:03/05/17 02:21 ID:8eor9kZ+
聖「これで大体治りましたね」
本多「聖さんだいじょうぶですか?」
聖「ええ、もう大丈夫です。それより早くDブロック第一会場へ」
本田「わかりました。急ぎましょう」

聖と本多は艇内の治療施設から移動を始めていた

聖「早くトラブルを収めてトーーナメントを再開しましょう」
本多「そうですね敵勢力間の争いが始まる前に戦力を整えないと」
聖「ええ、この機を逃すとこれ以上に混乱が大きくなる可能性があります」
本多「これ以上に?そんなことあるんですか?」
聖「はい、敵勢力間といってもおそらくはゴッドハンドに対するその他の勢力の攻撃、
 これによるゴッドハンド内の全派閥の参戦が予想されます
本多「全派閥ってゴッドハンドにも派閥があるんですか?」
聖「はい、まずそれについてゴッドハンドの歴史をお話しましょう」






330作者の都合により名無しです:03/05/17 02:38 ID:GwA8Gp/c
おいおい、伝説の漫画家編までゴットハンドは基本的に顔見せですよ?
矢吹編でゴットハンドの参戦はタブーです。
>67で言っている。新勢力出すな法が有るから今派閥を分けるのもダメのはず
331作者の都合により名無しです:03/05/17 02:49 ID:FDBoBlF2
矢吹編じゃ無くて遺産編なw

今横山との戦いになるとゴットハンド参戦せざるを得ないし・・
修正するかカットも止む無しか?
332作者の都合により名無しです:03/05/17 02:49 ID:K/pfuE7H
尖兵の永井や大友がいるから、そいつらだけ絡ませりゃ良いんじゃ?
永井とかってゴッドハンドの手先だったよね、たしか
333作者の都合により名無しです:03/05/17 02:56 ID:jIcYwTq2
ただ永井と大友も、本格的に出張ってくるのはどうもなあ。
大友は勝手にやってるからいいかもしれないけど、永井は何らかの陰謀にリンク
してそうだし。
とりあえず、伝説の漫画家出すと、パワーバランスが壊れかねないので、後回し
という方向がいいと思う。
334作者の都合により名無しです:03/05/17 02:58 ID:GwA8Gp/c
仕方ないかもな…8eor9kZ+が上手く流れを変えられないなら
折れが一応320辺りからの修正書いてみる…ダメだったらカットでよろ。
335作者の都合により名無しです:03/05/17 03:10 ID:+HRcefds
320はともかく321はな
まあ、書いた人の反応待ちか
336321:03/05/17 03:13 ID:K/pfuE7H
つーか実は俺が321なんですけど、
間違えてるし修正できるならしていただきたいです。
337作者の都合により名無しです:03/05/17 03:24 ID:GwA8Gp/c
まて〜!!折れが書いたんじゃ、あのキャラクターの味は出せないし
本人いるのに書き直しは恥ずかしくて無理だって(///
338こういうこと書くと荒れるんだけども・・・:03/05/17 05:52 ID:fBZIhiqF
こうしよう。
今ある問題を全て片付けてからだと、トーナメント再開が何時になるのか分からない。
そこで、ケルベロスとゴッドハンド連中には少しナリを潜めてもらって、トーナメント本戦を進めてしまおう。

で、本戦を進める内に、対戦の組み合わせ次第では話が進まない可能性が出てくるが、
書くネタがなくて暇だからといって、無闇に試合中のブロックには助っ人以外の乱入はしないように。
そういう人は本戦と平行して問題を片付けるなり、伏線張るなり、出場していない漫画家同士の場外乱闘等でお茶を濁しましょう。

最低限これだけのルールを定めておけば、比較的スムーズに進められると思う。

それに冨樫の遺産を伝説の漫画家編に持ち込むなという人がいるが、それはおそらく無理。
基本的に先に書いたモン勝ちだし、スレ住人全員の意思を完全に統一することは出来ない以上、
気に入らない展開になったからといって、その度に無かったことにするって訳にはいかないと思う。
矢吹(トーナメント続行派)vs平野(トーナメントいらない派)の今までの展開を見ても判るとおり、
この手の主張は決着がつかない。(それが面白いとこでもあるんだけど)
多分、修正してもまた出てくるよ、一歩譲って前の展開に沿って進めるしかないと思う。

だからトーナメントを順調に終わらせて、そのまま全員で伝説の漫画家編になだれ込むしかないと思う。

とりあえずAブロックから・・・いこうか?邪魔が入らないうちに、ね。
平野「作戦は一時凍結する」
久保「なんだって!?」
突如開かれた召集の席で、久保は狼狽していた。
部隊を与えられた矢先、ここは危険だからと基地の移動をし、今度は作戦を中止する?
久保「おちょくっているのか平野?どういうことか説明しろ!」
平野「ゴッドハンドが動くかも知れん」
久保「!」
その言葉に七三を除いて、その場に居た者全員驚きの表情をする。
熊倉「そりゃあ確かにやばいな〜」
平野「行動を起こすには相応しい時期というものがある。今は目立つ動きはしないのが賢明だ」
宇野(それ以前にその情報は何処から…?モニターではそれらしい動きは見られなかったが……)
平野「有賀を呼び寄せろ。Dブロックに送った部隊も撤退させる」
言いながら七三に指示を出す。
久保「ちょっと待てよ!どのみち奴らもブチ殺すんだろ!時期なんて何時でも…」
平野「ならば好きにするがいい」
久保「なっ…!」
平野「そして殺されてくるがいい。前にも言ったとおり、我々は仲間ではないのだ。
  忠告はするが、何をどうしようとお前の勝手。私の知ったことではない」
久保は悔しそうに顔を歪め周りの面々を見回すが、宇野も熊倉も反論する様子はない。
たった一人でゴッドハンドに立ち向かうほど、久保の気は大きくなかった。
久保「ちっ!わかったよ……一人でラジコンベイビーのハガキでも選んでるもんねー!」
久保はふてくされてそっぽを向くと、スタスタと部屋を出て行った。
平野「宇野」
平野は宇野に歩み寄るとそっと耳打ちをした。
平野「キユにも伝えておいてくれないか……御馳走は後に取っておく方がうまいぞ、と……」
宇野「………伝えておこう」
その言葉に平野はニヤリと笑うと、パンと手を叩く。
平野「では解散だ」
340339:03/05/17 09:56 ID:Qr0JdPha
これでゴッドハンドが一時退いてくれれば問題ナシなわけだな?
Dブロックも書こうと思ったけど、聖が何やら語りだしたからなー
341名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/17 10:23 ID:J5+zEtff
その心配は無い。320からを修正する人がキャンセルしたから
320からはカット、あとは矢吹が富樫ファイルを解読するだけ
リレー小説の最低限として富樫ファイルは引っ張るべきでは無い
342名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/17 10:32 ID:b0ytdLTe
まあゴットハンドが異常に絡み出したのはただの顔見せなのを
知らない人がいたんだろうね
テンプレに過去ログ全部見てから書くことって加えた方が良いかも
343329:03/05/17 11:10 ID:0EjgzQvW
329書いた者だけど別に俺もいますぐゴッドハンドを出す気はないし
聖に語らせた後ゴッドハンドの1グループの動きを見せて
終わらすつもりだった。
語るのもひとつの布石だし
344>>320-329修正版:03/05/17 12:02 ID:Qr0JdPha
矢吹「フゥ〜えらい目にあった」
本多「あ、矢吹さん…………」
体内のナノマシンを急速に働かせた矢吹が起き上がってきた。
もはや怪我は完治しているらしく、動きになんの支障も見られない。
矢吹「意表をつかれて回復が遅れてしまった。
  石渡、恐ろしい技を持つ男だ……あれが横山十傑集の実力か。
  あ〜あ、こんなことなら最初に横山の申し入れ聞いとくんだった」
本多「そんな情けないこと言わんといてくださいよ……」
矢吹「こうまで追い詰められちゃあ人間どうにかなるさ。
  ……ん? 武論尊はどうした」
矢吹は辺りをキョロキョロと見回しながら言った。
本多「あ、武論尊なら石渡が連れていきましたよ」
矢吹「ハァ!!? な、なんで止めなかったこのバカ!!
  残り少ない貴重な戦力だったんだぞ!!」
本多「ふ、普通に考えてぼくに止められるわけないですって!」
矢吹は頭を抱えた。もはや半泣きだった。
聖「落ち着いてください、これはある意味チャンスです。
 まず武論尊が連れ去られたという情報を開示しましょう。
 そうすれば、永井は方向を変えて横山の所へ向かうはず。
 もしここに武論尊がいれば、彼を助けに来た永井は
 ついでにとばかり裏切り者の私と矢吹さんを始末していた」
矢吹「俺もかよ!?」
聖「彼は好戦的ですからね。機会があればそうすると思います」
矢吹「くっ!武論尊が向こうに渡ったのは痛いが……
  これで永井がここに来る理由も無い……か」
聖「はい、今は冨樫ファイルが戻っただけで幸運と思うべきです」
345>>320-329修正版:03/05/17 12:03 ID:Qr0JdPha
矢吹「よし、聞け貴様ら!まずはトーナメントを完遂させる!!
  問題が発生した場合、我々が直接排除に向かうこととする!
  そして参加者の中から選ばれた強者を十人衆として迎え、
  それに改造した信也を加えることで我々の戦力とする」
本多はパソコンで情報を確認していた
本多「でも、矢吹さんに賛同するやつはあまり勝ち残ってませんよ」
矢吹「それなら予選落ちしてるチームからでも構わん、
  とにかく生き残った強者を10名だ。
  多少実力が劣ってもこちらで強化訓練すれば問題ない」
聖「しかし、そんな寄せ集めで永井達や十傑衆に対抗しきれるとは到底」
矢吹「裏切りや敗北によって相当削られたが、こちらの戦力も無くなったわけではない。
  特に強力なのではサガやハオ、夢枕獏などまでいる」
本多「あ、それなんですけど、さっき夢枕獏は死亡したみたいですよ。
  それとサガやハオのいるDブロック第一会場でトラブルが起きてるようです」
矢吹「夢枕まで………ハァ、もうお前達で解決させといて………俺は他にやることが………」
矢吹は先程聖が取り戻したパソコンを起動させる。その中には――
矢吹「 冨 樫 フ ァ イ ル を 解 読 す る ! ! 」

聖と本多は移動を始めていた

聖「早くトラブルを収めてトーナメントを再開しましょう」
本多「そうですね敵勢力間の争いが始まる前に戦力を整えないと」
聖「ええ、この機を逃すとこれ以上に混乱が大きくなる可能性があります」
本多「これ以上に?そんなことあるんですか?そもそもゴッドハンドってなんなんです?」
聖「はい、まずそれについてゴッドハンドの歴史をお話しましょう」
346どうよ?:03/05/17 12:07 ID:Qr0JdPha
つまり冨樫ファイルが矢吹に戻ってくればいいんだな。
後は適当なところで聖が離脱すればヨシ!と
329さん出番よ?
347名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/17 13:28 ID:u8gFwgyo
あれ?また板が移転した。
348329:03/05/17 13:52 ID:0EjgzQvW
346サンクス

いまから48時間以内に続きを書きます。
349さてと、俺も大友を引っ込めるか:03/05/17 15:26 ID:zyIs5oOb
大友「正義だと!?ふざけるな!!俺が負けるはずないだろう。
完全に冷静さを失い、今の大友はただの凶暴なバッファローに過ぎなかった。
荒木「やれやれだぜ・・・悪いが残りの治療は後回しにするぜ。いいか?
尾田「あ、はい・・・大丈夫です。
荒木は手にしていた本を右手に開きながら持ち、立ち上がった。
大友「行くぞ!荒木ィィ!!
殴りかかろうとしたその時、大友はカスリ傷が付いた腕が動かない事にきづいた。
そこに目をやると傷があった場所に穴があいてある。
大友「な、なんだ・・・何故こんな穴が。血も出てはいないが・・まさか、キサマのスタンドか!?
荒木「これでキサマは動けない。このスタンドで敵に勝つにはほんのちょっと傷さえあればいい。
    俺は予言は絶対に当たる。100%な。・・正義(ジャスティス)は勝つ!!
今、この場には深い霧が立ち込めていた。そして大友の上には霧で出来たドクロが見下ろしていた。
しかし、それは荒木にしか見えない。
ジャスティスは霧のスタンド。一体で何千という死体を操る事の出来る恐怖のスタンド。
そして霧は拳では殴れず、銃では打ち落とせず、刀では切れない。この汚さは荒木が好んで使わない程だ。
尾田「僕にはスタンドが見えない。だが、凄さは分かる。荒木さんの使っているスタンドの凄さぐらいは。
    でも、何故今までこれを使わなかったんだ?
??「それはジャスティスの最大の特徴にして最大の欠点。相手に傷がないと操れないからなのだ。
3人は声がする方を向く。そこにはゴットハンドの一人赤塚がいた。大友と尾田は驚いたが荒木だけはそうではなかった。
赤塚「大友、お前の負けなのだ。ジャスティスを破る方法はただ一つ。この霧を全て吸い込む事。それが出来るのは
    限られた人物だけなのだ。しかも、ここは屋外。屋外ではジャスティスには勝てないのだ。
大友「勝てないだと!?ゴットハンドであるこの俺が!ふざけるな。こんな腕ぐらい捨てて荒木を殺してやるわ。
赤塚「止めとくのだ。こんどは切った所からジャスティスに操られるだけなのだ。ここは一旦退くのだ。
荒木「待て、そんな事はさせねぇぜ。
赤塚「なるほど。トト神の予言はワシの登場までしか分からないのだな?
荒木「っっ!?何故、それを・・・
初めて荒木の顔に動揺が見える。
赤塚「ゴットハンドを舐めてもらっては困るのだ!JOJOの単行本は全巻読んでいるのだ。
    お前は、予言で尾田が岸本を倒す時大友が怪我をするのを知っていたのだ。
    正しくは、予言通り事を運んだ結果なのだ。そこで、トト神の次のページをめくるのだ。
荒木は慌てて次のページをめくる。そして、全てを理解したような顔になる。
荒木「予言は絶対だ。いいぜ、大友をつれて帰りな。
赤塚「話が分かる奴で嬉しいのだ。これでいいのだ。
大友「勝手に話をすすめるな。俺はてめぇとなんかと逃げねぇぞ。
赤塚「黙るのだ。この面汚しめ!キサマにはスタンドも見えないのだ。横山様を裏切った罰なのだ。
    だが、ここでワシと一緒に来ればキサマにも力をやるのだ。逆らえばここでさよならなのだ。
赤塚は急に鋭い目つきになったので大友は首を縦に振るしか出来なかった。
赤塚「それでは皆さん。またなのだ〜
大友を担いで、赤塚はもの凄いスピードで走っていった。
350名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/17 15:30 ID:zyIs5oOb
これで全部のゴットハンドが引っ込んだのか?
まぁ、大友は元々引っ込めるつもりだったが。

どうでもいいが俺が出した鈴木信也が他の職人さんに
出てくる度に嬉しいのは異常だろうかw
351名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/17 21:48 ID:kgH03s0A
しかしちょっとゴタゴタしちまったな。
ログページに保管されれば読み易くなるだろうか。
 えなり達の戦いはあまりに絶望的だった。千対十数人…どう見ても勝ち目は薄い
 だが、その状況でも全く恐れぬ者たちが居た。
あんど「お手並み拝見といこう。同士よ」
小林「テーマソングを流すぶぁい。」
 チャララララッ!チャララララッ!チャララララッ!チャッ!
 『半ケツまでOK!!ケツ!ケツ!ケツ!』
 セプテンバーよろしく〜 来月から〜よろしく〜 オレの〜た〜いようが〜(ry

 ライダー○ンみたいな仮面を被り、ブリーフ一丁でマントを羽織った男が跳躍し
 えなり達の真ん前に立っていた。川三番地達も、その装いに動揺したのか動きが止まる。
ヨロシク仮面「はっはっはっ!私の名前はヨロシク仮面だ気軽にヨッくんと呼んで…」
えなり「うすた京介さんじゃ無いですか。バラバラになって死んだはずの
    なんでここに?」
ヨロシク仮面「心配無い、死んだのはギャグと言う事にして乗り切った。
       …むっ、もうばれたのか。ならば仕方が無い」
 そう言うと、うすたは仮面を脱ぎ捨てる。
えなり「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一体何しに来たんです?」
うすた「ここは私に任せたまえ。昨日の敵は今日の友、それに…私にも事情があってな」
 うすたは、闘技場の床を見つめ拳を構える。
うすた「良く聞け、今から私はこの闘技場の床をぶち抜く。ここは海の上だ、奴らを
    まとめて仕留められる。お前達はすぐこの場を立ち去れ!!」
えなり「そんな!!この戦艦えらく硬いんですよ。平野が乗り込んで来た時に
    戦闘機が突っ込んだのにびくともしなかったし…」
うすた「男がやろうと思って出来ないことなど無い!!
    どおおおおおりゃあああああああ!!!」
 うすたが拳を叩き込むと、床に無数のひびが入る。
えなり「何かキャラが違う…ってほんとに床が!!逃げろ〜」
うすた「うおおおおおおおお!!」
 更に力を込めると、床は砕け散りグールに改造された者達が次々と海の藻屑と消えた。
 後には砂埃が立ちこめるのみであった…
353名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 01:01 ID:9U5UbJol
 えなり達は間一髪でその場から逃れ、その馬鹿としか思えない男の起こした
 圧倒的な光景を見つめていた。
板垣「ふん!阿呆が!!…だが尊敬に値する。」
富沢ひとし「敵の生き残りも引いていく・・・」 
えなり「えーと、あなたはどちらさんですか?」
富沢ひとし(放置中)「・・・もういいです。また思い出した頃に会いましょう。」
小林「ま、ごくろうさまと言っておくぶぁい。」
あんど「仲間として合格だな」
 それを聞いたサガが小林に掴みかかる。
サガ「何だと!!男が一命を賭けたというのに…それでも仲間か!!
   ぐっ、こんな奴が仲間なのではあの男も浮かばれん…」
うすた「勝手に殺してもらっては困るな」
 その声に皆が振り向くと、土煙の中から人影が現れた。
えなり「うすたさん…あなたは…凄かったんですね。あの試合の時、
    勝とうと思ってたのが恥ずかしいです。」
うすた「君は自らを過小評価している様だが、そんな事は無い。
    若者には大いなる力、即ち可能性があるのだ…この漫画界を変える程のな
    うっ、ゲホ!ゲホッ!!次に会う時は敵同士かもしれん…
    だからこれが友(強敵)としての最後の一言だ…」
えなり「うすたさん・・・ん?」
 土煙も晴れてきて、うすたの顔が見えてきたその時…皆硬直した
 あの小林やえんど、板垣まで目を丸くした。そうそれは…
うすた「…ふぁいと(吐血」
えなり「お・・・老いてる━━━━━(゚Д゚)ガビーン━━━━━━━!!」


オレの〜た〜いようが〜あついから〜 モサモサ ウオ―オー…
???「よし、丁度終わった。カセットを切っておこう」
うすた「いつもすまねえな 謎のヒーロー… 今後とも ひとつヨロシク!!」
354名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 01:37 ID:D0YIOg05
お前生きてたんかい!
355名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 13:47 ID:M053iMOV
また懐かしいネタを・・・

激しくワラタ
ナイス>>353
356ちょっとCM:03/05/18 22:42 ID:fcYdlibO
【えなりチームバージョン】

カタカタカタ
武井「おや、えなり君。ネットかい?
えなり「はい、楽しいですよ。
武井「どんなサイトを見てるんだ?
えなり「2ちゃんねるです。
武井「なるほど。面白そうだね。
荒木「えなり、ちょっと待てぇぇぇぇ!ザ・ワールド!時よ止まれ。
えなり「ど、どうしたんですか?時まで止めて;;
荒木「お前、どうやって2ちゃんねるを見てる。
えなり「どうやってって・・・普通ですけど・・・
荒木「やれやれだぜ。IEなどで見るとread.cgiを呼び出すため負荷が掛かる。
    最悪の場合、お前の見ているとこは閉鎖されるかも知れん。
えなり「えぇっ!?それじゃあ、どうすればいいんですか?
尾田「そういう時は2ch専用ブラウザを使うんだ。
えなり「2ch専用ブラウザ?
荒木「そう。専用ブラウザを使えばread.cgiを呼び出すため処理等を自分のパソコン
    でするため負荷が軽くなるんだ。
えなり「でも、めんどくさいですよ〜
尾田「試しにttp://dempa.2ch.net/prj/page/browser/#shokai に行って見るといい。
    ブラウザのダウンロード自体はとっても簡単だし。
えなり「で、でも・・・お金とか・・・
荒木「それは大丈夫だ。2ch専用ブラウザは無料だ。
えなり「本当ですか!?・・・あ、でも僕実はPC初心者なんですよね;;
鳥山「そういう時はシェンロンに頼むか、PC初心者板の質問スレを見ればいいぞ。
    でも、質問するときは過去レスをちゃんと見るんだぞ。
えなり「分かりました。2ちゃんねるの為にさっそくダウンロードして見ます。
荒木「このスレを見ているキミも、えなりに負けないよう2ch専用ブラウザを使おう!!
357名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 23:00 ID:6meb1OUM
いまえなりチームって岡田同行してたっけ?
次の試合で考えるところがあるんだが
358名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 23:50 ID:Z+JIQSUm
同行はしていない。
ただ車田の代理として現れて出場する、とかの展開はありだと思う。

個人的に。
359名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/18 23:50 ID:xJySt/vw
ああ、そういえば次の試合はあれだったな……
360名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 01:44 ID:FO9C4ugt
新規読者だが、前スレが読めないので、イマイチ話を追いきれん。
早いとこ、読めるようにならんかな・・・
361名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 01:51 ID:ZjVnjuoG
岡田は影技と聖闘士の技使えるとすると結構強そうだな。
必殺技で見開き多用するあたり、車田の弟分ってのも言い得て妙。

>>360
>>2の非公式ログページに行けば読めるよ。
362ゴッドハンド史1:03/05/19 01:51 ID:PQ4tHfO0
聖「ゴッドハンド・・・・この集団の歴史を語るならまず神の登場からお話しましょう」

本多「はい・・・」

聖「神の登場・・・それは今から数十年前のことです・・・そのころ全世界に嵐が吹き荒れ     ました。」
本多「嵐?」

聖「そう・・・戦いの嵐が全世界を包み込んでいた・・漫画は不真面目、たるんでいる、在るべきではないなどと言われ漫画は滅びかけていました・・・」
本多「そんな
聖「その後戦いは終わりましたが人々が受けた傷は深く、不安さが人々の心を覆っていた
  
                   だがその時神は現れた
本多「神が・・・現れた・・・」  
363361:03/05/19 02:13 ID:WfNXzaXI
>>360
スマソ、今見たらログページの前スレは途中までだった。

少年漫画板の前スレ
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1043128803/l50
364名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 22:07 ID:FO9C4ugt
>>361,363
おお、サンクス。堪能させてもらってるよ。
しっかし、すごい面白いんだが、読んでも読んでも終わらんな・・嬉しい悲鳴というヤツだ。
365名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 23:16 ID:VerLsQc+
矢吹は解読の手を休め、Dブロック第一会場崩壊の様子を映すモニターを見ていた。
矢吹「無茶苦茶な事をしやがって!
  だがこれで聖と本多が出るまでも無く、問題は解決したか……」
艦内到る所に設置されたモニターを順に見ていく。
矢吹「各地の小競り合いも収まったか。よし!
  今を逃してはいつ再開出来るかわからんからな」

Dブロック第一会場では先程までの激戦で疲れきり、皆その場に座り込んでいた。
えなり「いてて……やっとゆっくり休める。」
板垣「ふん、腑抜けが!!……と言いたいところだが、
  首の骨が折れてるというのによく生きているものよ」
えなり「ええ、まあ、波紋のおかげでなんとか……」
  (もとはと言えばお前が無茶な戦い方するからだろーが!)
板垣「むっ…!あれを見ろ!」
矢吹「はーはははははっ!
  えなりチームまずはDブロック決勝進出おめでとうと言っておこうか!」
えなり「矢吹!」
会場の、いや艦内全てのモニターに矢吹が映し出されていた。
矢吹「聞け!全てのトーナメント参加選手達よ!
  トラブルも大体収束し、正常運営するメドが立った」
それを聞いた元祖ジャンプチームは歓喜の声を上げている。
小林「へけけっ、さすが矢吹くんぶぁい!ついに我々の出番が来たとね!」
366名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 23:16 ID:VerLsQc+
矢吹「なお一応ルールをおさらいしておくが
  試合方法は両チーム話し合いの上自由に決めてよし!
  正式出場選手は五名!
  ……と一応なっているが試合方法によってはこの限りではない。
  欠員の出ているチームは速やかに補充しておくのが望ましいだろう。
  また負傷している者は手続きを行えば艦内の治療施設の使用も許可する!
  何か質問はあるか?」
高橋「あの〜矢吹くん、ちょっといいですか?」
矢吹「ん?お前は高橋陽一か?何だ、言ってみろ」
高橋「我々、新しく結成したジャンプスポーツチームの
  参加を認めてもらいたいのですが……」
矢吹「うーむ……いいだろう、
  参加を放棄したケルベロスのかわりにCブロックに登録しておこう」
高橋「ありがとうございます!」
参加を認められたジャンプスポーツチームは手に手をとって喜んでいた。
矢吹(ふん、十人衆の再編には候補が多い方が良いからな……)
 
 「では改めて、明日正午より、 
  
  各 ブ ロ ッ ク 決 勝 を 執 り 行 う ! !

  連絡は以上!各自健闘を期待する!」
367名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/19 23:48 ID:FO9C4ugt
そういや、えなりvs板垣の伏線は、どこいったとですか?
368366さんナイス:03/05/20 00:13 ID:9XWvqcxh
森はTWO突風からえぐりとった悪魔核をしげしげとながめる
森「ふん・・・どうやら『覇王の卵』じゃあねえようだな」
伯林「戸田さん!」
戸田「あいよ。正義を勃てろぉ!エタニティ・エイト!」
戸田の掌から生まれた光球が、旭と藤井の胸に吸い込まれてゆく
たちまち旭と藤井の傷が癒え、体も人のそれへと戻ってゆく
旭「う、うう・・いてえ・・」
藤井「くそっ・・・おれたち・・なんかうしなっちまったのかなぁ」
島本「何も・・・何も失ってなどいないっ!!ガハッ!」
山口「島本君、男談義は吐血がおさまってからにしたまえ」
チャンピオンチームは人数こそ多いものの、主戦力は大半が負傷と、かなり辛い状況にあった
実質戸田は10戦近くをこなしており、疲労もかなり蓄積しているはずであった
川「いたぞ!あそこだ!」
チャンピオンチームを追跡していた川三番地後発部隊(単なる逃げ遅れ)、20体が襲撃する!
鈴木「糞っ!こんなときにっ!」
心底倦んだ表情で鈴木が構える
戸田「おおっ!きやがれ!」
表情だけは輝いて戸田がボロボロのアルターを構築する
??「が〜はっはっはっはっ!」
横から割り込んだ男が自信満々に葉っぱを立てる。葉っぱ?

 グ ワ ァ ラ ゴ ラ ガ キ ー ン !

男のバットの一振りで凄絶に吹き飛ぶ川三番地
戸田「てめえ!俺の獲物を!」
鈴木「よせ、抑えろ戸田!」
殴りかかろうとした戸田を鈴木が必死に食い止める
鈴木「チャンピオン作家はこの人には絶対に逆らってはいけないんだ!
    このお方はチャンピオンそのもの、水島新司先生だぞ!」
水島新司、登場。
この男がDブロック決勝を混沌へと引きずりこむことを、まだ、誰も知らない。
369名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 00:22 ID:2Ll0xNjR
>>367
あれか、板垣を倒せたら仲間になるって話だっけ?その件は書き手次第かな。
370名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 00:51 ID:9XWvqcxh
えなり「いてて・・まだ首が変な方向向いてる・・・」
板垣「久々に満足いくまでどつきあったからなぁ」
清々しい容貌で板垣が言う。
えなりは隣にさっきまで殺されかけていた男の顔があるのが不安だった。
えなりたちは控え室に帰っている途中であった。
満身創痍。一歩歩くたびに疲れと痛みが襲う。
やっとの思いで控え室前にたどりつく。見慣れた3人が待っていた。
荒木、尾田、そして岸本である。
えなり「無事だったんですね!良かったー!」
尾田「ああ・・・良かったんだが・・・」
しかし3人の表情は複雑だ。ドアの張り紙を見ている。

えなりチームへ
次の試合は野球
チャンピオンチーム代表 水島新司

とだけ書かれてある。
えなり「問答無用かよ!」
荒木「まあ、野球はいいと思うんだ・・・
    このところ戦闘が続いて負傷も疲労も蓄積していたからね・・・
    逆にチャンスかもしれない・・・ただ・・・」
えなり「ただ?」
荒木「うちって・・・そんなに多かったっけ?」
えなりは人員を確認する。
えなり、荒木、尾田、岸本、板垣、武井、車田、鳥山、あとなんか名前が思い出せない・・・
えなり「9人はいるんじゃないですか?」
荒木「9人はいるんだけど、その内幽霊が鳥山、武井の2人、車田は行方不明・・・
    つまりチームが組めない!野球ができないんだ!下手すると不戦敗だ!」
えなり「つまりあと三人も仲間が必要なんですか!?」
荒木「物解りが良いじゃないか!急いで探すぞ!えなり君!」
どうにもえなりには腑に落ちないが、えなりチームは仲間集めに奔走することとなった。
371名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 01:00 ID:aFBIDjMx
はいってくれそうなのはレスのあった岡田、ほかに岸本のアシで連載やった奴が
いた気がする。
372名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 01:04 ID:i4JKyDkK
そういや、水島新司がまだ出てなかったか。
あとは、他に出てない漫画家っていたっけ?
個人的に、能条純一と高橋ヒロシが欲しい。
373名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 01:08 ID:i4JKyDkK
野球かあ、それも面白そうではあるが、純粋な戦闘が見たかったという気持ちもあるな。
なにせ、主人公チームと、準主人公チームの闘いだぞ。
374名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 01:26 ID:9XWvqcxh
矢吹「ふう・・・やっとおさまったか・・・」
部下「矢吹様!水島という者から手紙が」
珍妙なマスクを被った部下が手紙を渡す。
矢吹「またか・・・胃が痛い・・・」
うんざりした顔で矢吹は手紙を見る

次の試合は野球
準備頼む
チャンピオンチーム代表 水島新司

とだけ書かれてある。
矢吹「ク・・・クク・・・・」
部下「矢吹様?」
矢吹「面白い・・・たしかにこの2チームは人数が多すぎだ
    それこそ野球もできるくらいにな・・・そして今最もめざわりな2チームだ
    潰し合ってもらおうか・・・『バーリトゥードベースボール』でな!
    大和田秀樹を招待しろ!久々に野球で血が見られるとな!」
375名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 02:05 ID:aFBIDjMx
バリートゥードベースボール・・・

喧嘩野球みたいなもんか?
だったらそれが得意な奴いたのに
376名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 03:58 ID:KczxHSkY
水島って、伝説級では・・・・
少なくとも俺は、ゴットハンドの一人と考えてたんだが・・・
でもまあ、後付けで、実はゴットハンドでしといっても、問題なさそうだな。
377名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 04:32 ID:OKLjnQ+0
別に凄い奴を誰も彼もゴットハンドにしなくてもいいのでは?
最強原作集【三闘神】 だって別にゴットハンドじゃ無いけど
匹敵する実力持ってるし。

正直増え過ぎると萎える・・・
378名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 04:54 ID:xL9kl1Jz
職人さん軽くバーリトゥードベースボールのルールを説明してくれない?
どうせならより面白くなりそうな連中を集めたいところだ。
379名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 10:52 ID:g07vnawr
バーリトゥードベースボール:大和田秀樹の野球漫画「たのしい甲子園」
の甲子園決勝でおこなわれた競技基本は野球。
しかし武器の持ち込みアリ。1死=1アウトだったりする。
全員KOでの決着もあり。クロスプレー時の殴り合い、乱闘は日常茶飯事。
ボール、バットの改造も許可(釘バット、釘ボール、釘ストラディバリウス)。
なんでもありなんだが、1死=1アウトより1KO=1アウトのほうがよさそう
380名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 11:25 ID:tDjgB9Rp
>>379
ネットでちらっと調べてみたら、作者自身ルール知らないみたいだし、
野球と言う名の殺し合いという認識でいいのか?
野球よく知らないから続き書けねえよとか思ってたけど
本物の野球のルールにあんまり縛られなくてOK?ていうか、もしかしてなんでもあり?
381名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 16:11 ID:0hzZCnEm
つーかチャンピオンチームには
「地獄甲子園」の画太郎先生がいるじゃないか。
382名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 18:49 ID:i4JKyDkK
バーリトゥードベースボール。
これから行われる野球が、そんな危険極まりないルールである事も知らず、えなりチームは仲間集めをする事になった。
集めなければならない人数は3人。1人は当てがある。岡田だ。
車田の舎弟である岡田なら、引き受けてくれるに違いない。肝心の車田がいないのが不安材料ではあるが。
とにかく、あと2人、臨時に仲間にするべく、えなりチーム各員は奔走していた。
そんな状況で、板垣はただ1人、当てもないまま廊下を歩いていた。
板垣「さて、野球と来たか。正直、スポーツは性に合わないのだが、仕方あるまい。・・むっ!?」
ふいに、強烈な殺気が叩きつけてくるのを感じ、板垣がその場から飛び退いた。
すると、つい一瞬前まで板垣が立っていた場所に、鋭い刃物のようなものが数本突き立った。
板垣「飛針!? 綾峰か? いや、違う。 技の切れ味が段違いだ!!」
??「……さすがですね、板垣先生」
板垣「ぬ? 誰だ? っと、お前はまさか……」
??「ええ、お久しぶりですね」
そこに立っていたのは、あまりにも奇妙な風体の男であった。
傷だらけのうえ、そこら中にピアスをぶらさげた顔。
その口は、鋭い刃物で斬られたかのように大きく裂けており、それをピアスで塞いでいる。
全身は黒ずくめで、野球のキャッチャーがするような、プロテクターを身に着けていた。
その背中には、大きく白抜きで「1」と書かれていた。 

 山  本  英  夫  登  場  !!
383名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 21:41 ID:i4JKyDkK
山本英夫。『のぞき屋』『殺し屋1』等の代表作を持つ。
人物描写には定評があり、またリアルなホームレスを描写する為に、わざわざホームレス生活も体験した程の情熱を持った作家。
滅多に他者を認めない板垣が、一目置いている漫画家の1人である。

板垣「まさか、お前がここに来ていたとはな。しかし、お前のところは確か…」
山本「…ああ、はい、スピリッツは潰されました、矢吹にね。そして、僕を含む多くの漫画家が野に下りました」

板垣は、スピリッツの作家達を思い返してみた。
自分をも超える傲慢さを誇る、『美味しんぼ』の花咲アキラ。
麻雀・将棋・ビリヤード等、こと勝負事に賭けては無類の強さを発揮する能条純一。
野球にも格闘技にも精通している、『ダイヤモンド』『ガチ』の青山広美。
ファシスト暴走族、『オメガトライブ』の玉井雪雄。そして……

山本「ああ、そういえば、ヒラマツが貴方に会いたがってましたよ」

そう、ヒラマツミノル。漫画家であり、『アグネス仮面』というリングネームの覆面レスラーでもある男。
板垣が最大のライバルと認めている剛の者だ。惜しむらくは、二足のワラジの為に休載がかなり多い事だ。
板垣「ヒラマツも、ここに来ているのか?」

山本「いえ、あいつは気紛れですからね。俺も最後に会ったのは半年も前ですよ。ところで」
板垣「ところで、お前はなぜ、俺が板垣であると、すぐに分かった?これは夢枕先生の肉体だぞ」」
山本「それは別に不思議じゃないです。俺はずっと試合見てましたからね。
   平野の暴走も知ってますし、貴方達が現在困ってることも知ってます。
   で、ものは相談なんですが、良かったら僕をメンバーに入れてくれませんかね?」

384名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 21:57 ID:i4JKyDkK
板垣「何?お前が俺達のチームに?!」
板垣は少し考えた。これは確かに願ってもない申し出だ。この男は、強い。
だが、この男の性格は最悪だ。紳士ぶってはいるが、その実、外見以上に凶悪なサイコ野郎なのだ。
生っ粋のサディストであり、マゾヒスト。その闘いぶり、殺しぶりは、目を覆わずにはいられない。
一度感情を爆発させたりすると、それは酷いものだ。それが山本英夫という男の真実である。
山本「どうです?」
板垣「ひとつ訊く。それで、お前にどんなメリットがある?」
山本「…メリット? 板垣先生、いつからそんなヌルい事言うようになったんです」
板垣「なに!?」
山本「俺はただ、純粋に闘いたいだけですよ。むせ返るような臭いの、血みどろの闘いがしたいんです。
   知ってるでしょ、俺は人を殺さなきゃ、射精する事も出来ないんです。
   なのに、どこにも所属してないから、大会に出場する事も出来なかった」
山本が鼻息荒く、熱弁を奮う。喋るたびに、裂けた口から空気が漏れ、奇怪な音を立てる。
山本「正直に言いましょう。俺がこのブロックに来た本当の目的は、平野なんですよ。
   奴の敵になるにせよ、味方になるにせよ、おもしろい闘いが出来ると思ってね」
板垣「ほう…」
山本「でも、今は撤収してしまったみたいですからね。拍子抜けしてたときに、この話だ。
   どうせ、矢吹が考える事だ。まともなスポーツの試合になるワケない。こりゃ期待できると考えた次第です」
板垣「……なるほどな。どうせ、一時的な仲間だ。そして、今はそれこそが必要だ。
   後で敵なるか、味方になるかなんてのは、そのとき考えればいい。良かろう、他の奴らに紹介する」
山本「ありがとうございます」
こうして、希代の変態、山本英夫が、一時的にえなりチームと共同戦線を張ることになった。   
385名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 22:31 ID:i4JKyDkK
個人的にファンなもので、とりあえず出してしまった。
もし使いにくいか、もしくは知らないとかだったら、適当に処理してもらって構わない。
他の奴に殺させるも良し、数合わせに使って、後は放置するもよし。
それでは。
386名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 22:40 ID:NrNvyNRb
結構キーマンになりそうだけど野球と関係ないな………
387名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 22:51 ID:8jkeN55V
>>370
大爆笑。荒木大活躍の予感。
あと画太郎先生をあんまりいじめないでください(w

オレも水島新司は伝説クラスだと思ってた。
山本は・・・主人公チームにいるキャラじゃないのでは?
388名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/20 23:03 ID:Fj3Hj9Pm
画太郎ってマガジン戦で死んだような・・・
まあ、得意のなかったこt(略

山本は今回だけの助っ人だろうし、後は平野側に転びそうな予感。
389名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 15:29 ID:sNpGjrVj
おいおい、385さんよ。
出したキャラが誰も分からない時は自分で書くのが基本だぜ?
面白そうなキャラなんだから、無駄死には止めてくれよw
390名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 19:17 ID:cwbKuviQ
矢吹は部下に大和田を招待するよう言いつけると再びモニターへと目を戻す。
100問目の答えを入力する直前だったのだ。矢吹はこれで終わりだとは思っていない。
冨樫の用心の仕方は異常だった。念が使えないと入り口にさえ立たせてくれない。
その次はめちゃくちゃな問題を100問も用意してくれていた。めちゃくちゃだが、問題だ。
矢吹はそう感じていた。解かしたくないのなら答を用意しなければいい。だが、冨樫はそうはしなかった。
勿論、誰かがこれを第二のキユドライブを防ぐのに使って欲しいのだからそんな事は出来ない。
だが、それならここまで自分の作中の問題をばかりださないはずだ。
冨樫はキユドライブがもう一度起こるまでどのくらい期間があると予想していたのだろうか・・・50年、100年
恐らく自分の名が世間から消えるだけの時間はあると予想していたはずだ。
そうなれば当然、自分の作品も覚えてはくれていない。資料集めから始めないといけないのだ。
それを考えると矢吹はこのファイルの力が恐ろしくなった。恐ろしくなり、欲しくなった。
胸の鼓動が高鳴るのを止められない。まるで子供が遠足を楽しみにしているようだなと矢吹は思った。
391名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 19:18 ID:cwbKuviQ
100問目の答えを打ち込む。すると、モニターは一瞬にして真っ白になった。
矢吹「なっ・・・こんどは何が起きた!
一瞬動揺したが、矢吹はすぐ冷静になる。何かが起こると心構えをしていたからだ。
すぐ、どうすべきか考えた。パソコン自体は壊れていない。そんな真似はしても意味が無い。
ならばこれも冨樫が施したセキュリティシステムだろう。
そして、このシステムは 解 除 で き る よ う に な っ て い る 。
矢吹「これは言わばクイズだ。非常に難しくヒントさえない。だが、答はある。さて、どうしたものか。
真っ白になってしまったモニターを眺めて、しばし考える。だが、名案は思いつかない。
矢吹「まぁ、ゆっくりやるか。幸いトーナメントは正常化し、
    ゴットハンドや平野は大人しくなっているみたいだしな。慌てずやるか。
矢吹は立ち上がり、冷蔵庫を開ける。ひんやりとした空気はフル回転した頭も冷やしてくれる。
冷蔵庫の中には選りすぐりの酒、ペットボトル、そして漫画家にとっての命の水・・・ドリンク剤。
392名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 19:19 ID:cwbKuviQ
矢吹「そういえばここにあの変態がいたのだったな・・・
あの時のおぞましい戦いを思い出して矢吹は身震いした。とりあえず、最も好んで飲む酒にした。
戸棚からグラスを取り出し、酒を注ぐ。その間矢吹はあんど慶周戦を思い出していた。
矢吹「この私が手も足も出なかった・・・くっ、忌々しい。それに奴のおいなりさんを触ってしまったのも
    屈辱だ。まぁ、酒ビンと一緒だったから仕方が無いか・・・一緒!?
矢吹は酒を置き、折角注いだグラスをそのままにしパソコンへ走る。勿論、それほど距離もないのですぐに着く。
何故気づかなかったのか。簡単なトリックだった。そう、消えたのではない。そこに奴のメッセージがあるのだ。
                        同  じ  白  色  で
インターネットではかなりの頻度で隠しページなるものを持つサイトがある。
それは18禁の物だったりするがそれの最も習得、攻略共に簡単なのは壁紙とリンク(もしくはアドレス)を同じ色にする事!
矢吹はマウスを軽く動かす。矢印は白き闇と同化しているのか見えない。そのままの状態でドラッグ&ドロップしてみる。
393名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 19:19 ID:cwbKuviQ
何も起きない。しかし、これは予想通り。
矢吹「クックック、冨樫よ。そろそろワンパターンじゃないか?いかんぞ仮にも漫画家たるものがそのようでは。
最初は念での問題隠し。それに出る問題出る問題自分の・・・とくにハンターでの問題ばかり。そして今回の白い画面・・・
矢吹「『凝』なのだろォォォ!?ひねりがないわぁぁぁ!!
自らのオーラを目に集中し、見えないものを見る技能。噛み砕いて言えば「念を使い、よく見る」と言う事。
矢吹「見える、見えるぞ冨樫!!ハハハ、恐れる者は何も無い!これで私はキユドライブですら止めれる覇者となれるのだ!!
394こうしてみた:03/05/21 20:06 ID:16QqBSqb
板垣は、山本を伴い、えなりチーム控え室に戻ってきた。
そこには、偶然、チーム全員の姿があった。どうやら、仲間集めは難航しているようだ。
えなり「あ、板垣さん、お帰りなさ……って誰です、その見るからにコレもんの方は……」
指で頬をなぞるジェスチャーをしながら、えなりが恐る恐る訊いた。
他の者も、山本が放つ得体の知れない気配に、思わず緊張を強める。
板垣「ああ、紹介しよう。この男は、山本英夫。かつて、スピリッツという雑誌で連載してた漫画家だ。俺達に一時的に手を貸してくれるらしい」
山本「はじめまして。御存じの方もいるかも知れないけど、かつて僕がいたスピリッツは矢吹に潰された。
   僕は矢吹に恨みを持っている。だから、矢吹打倒を狙っているキミ達に是非協力させて欲しい」
板垣(さっきと、言ってる事が違うぞ、こいつ。一体、何を考えている……?)
えなり「そ、そうだったんですか(何か、見た目は怖いけど、思ったよりいい人そうだな)」
しかし、そのとき、異議を唱えた者がいた。荒木である。
荒木「みんな……気をつけろ!信じるなよ、そいつの言葉を!」
山本「ヌムッ!?」
荒木「僕は、人生のほとんどを漫画に費やし、その中でいろんな悪党を見て来た。
   だから、悪い人間と、いい人間の区別は『におい』で分かる!
   こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
   こんな悪には出会ったことがねえほどなァーーーーッ 矢吹に復讐したいだと?
          
         ち   が    う    ね   ッ   !!

   こいつはただの殺人狂だッ!単に人殺しがしたいだけなんだ!!
   こんなサイコ野郎をチームに入れる訳にはいかないッ!!反吐が出るッッ!!」

そのとき、はじめて山本の顔が変わった。
395名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 21:02 ID:16QqBSqb
山本「おやおや、荒木さん。アンタの事は常々聞いてるが、初対面の人間に対して、無礼が過ぎるんじゃあないか?」
いきなり、山本の口調が変化した。今まで、包み隠してきた本性が露になったかのようだ。
山本「そもそも、アンタたちは今、喉が出る程、仲間が必要なんじゃないのか?だったら、余計な意地張ってる場合じゃないと思うが」
山本の言葉に、全員が喉を詰まらせたような表情を浮かべた。確かに、今は仲間が欲しい。しかも、試合までそう時間があるワケじゃない。だが、荒木は毅然として言った。
荒木「確かに、僕たちは1人でも多くの仲間が欲しい。僕たちは何としても大会に優勝し、矢吹の前に立たねばならないからだ。
   だ が ッ ! 僕たちは、それ以前に誇り高い少年ジャンプの漫画家だッ。『友情・努力・勝利』の旗印を掲げるジャンプに、汚れた勝利は許されないッ!
   たとえ、矢吹を倒したとしても、一度でも外道の力を借りれば、それは矢吹と同じだ!!」
荒木の一喝に、えなり達は目が醒めるような思いだった。ここまで、幾度もの窮地を乗り越えてきた中核である荒木の信用は絶大である。
山本「やれやれ、しょせんは厨房雑誌の漫画家か……。ところで、板垣先生、貴方はどうなんです?貴方も同じ考えですか?」
板垣「仕方ないな。チームの総意だ」
山本「…はあ、板垣先生。貴方には失望しました。こんな甘い連中と仲良しこよしとは……。以前のギラギラした貴方は何処へ行ってしまったんです?
   そもそも、貴方にはもはや彼等と共闘する理由がない。今の貴方には強靱な肉体がある。まだ、そいつらに肩入れするつもりですか」
板垣「……成り行きとはいえ、これまで生死を共にした間柄だ。今更、見捨てるワケにはいかん」
自分で言っておきながら、やけに白々しい言葉だと、板垣は思った。芽生え始めたわずかな迷い。そこを的確に見透かされたからだ。
山本「……なるほど、ね。まあ、そういう事にしておきましょうか。でもね、板垣先生。今の貴方を見て、ヒラマツはどう思うでしょうね。
   それじゃ、次に会うときは、おそらく敵でしょうが、皆さん、ごきげんよう」
含み笑いを漏らしながら、山本は控え室を去っていった。
禍々しい、狂鬼の『残気』と、そして、板垣の心に、ごく小さな波紋を残して。
396名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 21:32 ID:16QqBSqb
えなりチーム控え室を後にし、山本は、ひとり廊下を歩いていた。
しばらく歩くと、閑散とした廊下に、ひとりの男が煙草を吸っているのを見つけた。
山本「おやおや、アンタは確か…」
??「岡田だ」
獅子座の黄金聖衣を纏った、少女漫画風の顔をした男が、そう言った。
岡田「お前は山本英夫……。お前のような異常者が、ここで何をしている」
尊大な態度。車田たちと話をしていた時とは、まるで別人のようだ。
山本「何って……ただの散歩さあ?」
岡田「フ…しらばっくれるのは止せ。お前が歩いてきた方向は、えなりチームの控え室がある方だ。そんな所に、お前のような男がなんの用がある?」
山本「あらら、お見通しってワケかい。いやね、単に仲間にいれてもらおうと思ったら、体よく追い出されたのさ。
   結局、もうひとつの目的をかろうじて達成できたくらいだけどね」
岡田「お前の目的……板垣のココロのスキマを突く事か。なるほど、お前の考えそうな事だ」
山本「で、そういうアンタこそ、何してるワケ?ま〜だ、エライさんの命令で、連中の仲間のフリしてんのか?
   だったら、もっと精力的に動いた方がいいんじゃねぇかぁ?」
岡田「一つ目の『風』は吹いた。我々は見ているだけでいい。『風』が吹けば『嵐』になるのだから。
   人間という脆弱な生物は、自然の営みである『嵐』を防げはしない」
山本「俺をアンタの仲間みたいに言うんじゃねえよ。それに、俺たちだって、『脆弱な生物』ってヤツじゃねえの?」
岡田「一一違うな……我々は『嵐』と共に来る『 修   羅 』なのだ…」
ペッ、と唾を吐き捨てると、山本は岡田に背を向けた。岡田が、その背に問う。
岡田「それで、お前はどうするつもりなのだ?」
山本「フン、当初の予定通り、平野を捜すさ。アイツはあのシャバ僧共と違って楽しめそうだからな。
   ま、アンタもせいぜい、密偵がんばるんだな。岡田芽武……いや…」
山本「横山十結集、『マ ス ク ・ ザ ・ レ ッ ド(R E D)』さんよ」
楽しそうに言うと、山本は去っていった。そして、岡田もまた、えなりチーム控え室に向かうべく、紫煙をくゆらせながら歩き始めた。
397名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 21:57 ID:T+JpSp0I
控え室の雰囲気は、山本の瘴気とでもいうものに当てられ、けして良いとはいえなかった。
皆、あれで良かったとは思っている。
しかし、チーム結成のノルマ「あと3人集めろ」がことさらに重くのしかかる。
えなり「あの、皆さん。」
えなりが口を開いた。
岡田「失礼します。」
同時に岡田芽武が控え室のドアを開く。
岡田「黄金聖闘士岡田芽武、車田兄貴の代わりにえなりチームに助力させて頂きたい」
えなりがはぐらかされる。荒木の目が険しくなる。
荒木「おまえも・・・なにか隠してるな・・・」
空気が張り詰めた。
398名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 22:19 ID:T+JpSp0I
荒木「いいか・・・これは僕の経験則なんだが・・・
    何か隠し事をしているやつがタバコを吸うと、「鼻の血管」が浮き出る!」
一同の視線が岡田に集まる。

しかし、岡田は微動だにしない。
岡田「面白い冗談ですね」
微かに笑みを浮かべた。同時に荒木の顔もほころぶ。
荒木「ああ、冗談だ。ついさっきこのチームに「ふさわしくない」人間がきたものでね。
    すまないがためさせてもらったよ。歓迎しよう。岡田君」
岡田「有難き幸せ」
岡田(流石、といったところか・・・)
荒木(断定は、出来ないか・・・)
荒木「で、えなり君はなんだい?」
えなり「あ、はい。これであと最低でも2人さがせばいいことになったんですけど・・・
     皆さん、野球ってやったり漫画を描いたりしたことあるんですか?」
荒木「僕はあるよ。第三部のダービー弟戦でね」
えなり「ゲームじゃないですか!」
鳥山「オラも悟飯の高校生活と、Dr.スランプで」
えなり「どっちもトンデモ野球じゃないですか!それに鳥山先生幽霊だし!」
399中途半端に送信してしまった:03/05/21 22:28 ID:T+JpSp0I
岸本「デビュー前に一度だけ描いた位かな」
尾田「たしか表紙でルフィに野球の格好させたような・・・」
岡田「やれやれ、まともに野球漫画を連載したことがあるのは車田兄貴ぐらいのものか」
えなり「人気はあったんですか?」
岡田「・・・聞くな」

えなりチーム目標:なるべく野球の上手そうな仲間をさがす。
かくして彼らは別れ、仲間探しに奔走することとなった
400名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/21 23:58 ID:D5K9ZRMi
岡田キャラ変わってる――ッ!でも作風からするとこっちの方が「らしい」か。
ジャンプスポーツチームも人数足りてないみたいだし、
えなりチームはあえて野球に縁のなさそうなメンバーで固めてみるのも面白いかも。
401名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 01:38 ID:P6C2rwhp
そしてそのころ・・・・

九州沖百数十キロにそれはあった。
それはかつて国を守るべく戦い、沈んでいった。数十年間眠り続けていたていた
そして今再びあるモノを守るべく目覚めようとしていた。


???A「ああわかったすでに艦も含めて最終段階に入っているのだな。
       わかった・・・詳しい情報が入り次第連絡する」

???B「順調か?」  ここは九州沖の海底、そこに二人の男がいた。

???A「ああ、順調だ・・・総て計画に沿って進んでいる」

???B「そうか・・・じゃあ後は・・・」

???A「赤塚の報告を待つ・・・その後は・・・」

???B「その後は?」

???A「指令が来次第出撃だ」
402名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 03:25 ID:jABWamte
 えなりがその辺を探して回ると、熱心に話し込んでいる2人組みに出会った。
「だがその時神は現れた」
「神が・・・現れた・・・」
 「かみがあらわれた。」
  「かみがあらわれた。」
 「そう、かみがあらわれた。」
えなり「そこを、がつんだ!!」
???「え?」
 えなりは、つい突っ込んでしまった自分に後悔する。
えなり「あ〜えっと、野球のためのメンバーを探してたんです。それで、えっと・・」
 焦りつつも、相手を改めて見直す。一人は緑色の髪が特徴的な男。
 もう一人は、女子高生のコスプレをした痛いオッサンだった。
本多「うーん、野球はちょっとな…そうだ!応援団は要らないかい?
   チアガールとしてなら協力する事ができるよ。」
えなり「ガールって…」
聖 「私も野球は…そうですねえ。」
 聖は少し考えると、いきなり力を使い美しい女性に変身する。
聖 「チアガールとしてなら。」
 ユニホームも完璧だった。
えなり「何でそうなるんですか・・・って、今の変身ってどうなってるんです?」
聖 「触れた他人のマトリクスをコピーしてるんです。あなたのDNA、
   声紋、指紋まで完全に再現して、なりきる事もできますよ。」
えなり「へー(と言う事は、野球の上手い人をコピーしてもらえば戦力になるかな。
    漫画家の知り合い少ないし、誰も見つけて来れなかったのか!役立たず。って
    言われたくないし・・・誘ってみようかな。)」
聖 「私、相手の心の中見えるんですが…まあそう言う事でしたら、仕事も有りませんし
   チアガール兼、マネージャー兼、代走ぐらいな気持ちで仲間になりましょう。
   (暫く姿を消したいですし。)でも、正選手にはなれませんよ。」
えなり「それじゃ、何の役にも立ちませんよ・・・」
聖 「治療スタッフとしてなら任せてください、死後30分以内なら助けます!
   多少倫理に反する方法ですが。」
本多「じゃ行こうか?(もどって矢吹狙う奴に襲われたくないしな…)」
 謎のチアガール2人が強引に仲間になり。えなりは、…落ち込んだ
403名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 03:30 ID:jABWamte
 そのころ、ゴットハンドは第一級の呼び出しを受け、本部に集められていた。
横山「ではこれより、ゴットハンド筆頭から召集の理由の説明があります。」
モンキー「そーそ、一体どうしたってんだい?」
A 「残念なことですが、裏切り者が出たんですよぉ・・・」
 それを聞いた永井と石川がつまらなそうな声を上げる。
永井「チッ、大友の独断専行はいつもの事じゃねえか。そんな気にいらねえんだったら
   また、聖と赤塚組ませて呼び戻しに行かせればいいだろうが。」
 それを聞くと、Aはやれやれといった感じでチラリと横山の方を見た。
 横山は深く頷くと説明を始める。
横山「残念ですが、裏切ったのは聖悠紀…彼は矢吹に寝返りました。
   よって、彼をゴットハンドから永久除名します。」
永井「馬鹿なこといってんじゃねえ!!そんな事ある筈が…はずが!!」
この場に特別に参加していた武論尊が、初めて口を開いた。
武論尊「事実だ。」
横山「そうです、武論尊を洗脳していたのは間違い無く聖悠紀。そして、
   富樫ファイルの奪還に行った部下の一人、山口譲司を追い返したのも…」
永井「裏切りやがったなああああああ!!!」
 永井が壁を殴りつけると、壁が粉々に砕け散る。石川も残忍な眼つきに変わっていた。
 そしてその一言をきっかけに、皆が騒ぎだす。
 と、そこに赤塚と大友が遅れて入ってきた。
大友「話は聞こえてた。で?どうすんだ?戦艦ごと塵にしてやるかい?」
横山「彼を『倒す』のは容易、しかし『殺す』事は不可能。それに彼には…」
永井「五月蝿え!!とっとと殺す命令よこしな。奴を引きちぎってやる!!」
横山「黙らっしゃい!我らの戦いに巻き込まれて、あの場にいるものが
   全滅するような事にならば、我らの計画がパーになる。」
A 「…そこまで、彼には監視を付けておく。我らが本格的に動くのは
   見極めた後…それまでは見守ろうではないか。」
大友「(全員が黙っちまった。Aの野郎…なんて威圧感だ。)」
 その時、横山が扇子で口元を隠しながらにやりと笑った事は誰一人気付かなかった。
A「では、解散…」
404名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 03:34 ID:jABWamte
 部屋を出てしばらくたった後も、永井は荒れていた。
永井「あの野郎おおおお!!」
石川「あいつは食えない男だったからな。」
永井「…?いやに落ち着いてるな。」
 永井は石川が何か違う事を考えている事に気付き、石川の方を振り向く。
石川「あの軍師が、裏切りに気付かねえ時点で何かおかしいだろ。」
永井「…チッ。まあいいや、聖と対立する時がきたら
   迷わず引きちぎるだけさ。」
石川「やれやれ、お前さんらしいよ。」

 そのころ…
A 「富樫ファイルの一件もあります…監視を怠ってはいけませんよぉ」
横山「私のコンピュータは完璧です。たとえ世界の裏側にいても追跡可能
   私の手のひらの上ですよ。」
山口「横山さま!!大変です。聖悠紀が姿を消しました。」
横山「な、なんですと。そんな馬鹿な!!戦艦外は?」
山口「…発見できませんでした。」
横山「ムムム・・何故だ!有り得ない!!DNAまで瞬時に読み取って発見できるはず…
   聖…どんな手を使ったというのだ!!」
A 「これを誤魔化せる手段があるとは。驚きですねえ。」
横山「まさか本気で矢吹に…?いやそれは無い。ならばどう言う事だ?」
 ほとんど気まぐれで変身しているとは露知らず、横山は一人で盛り上がっていた。
405名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 05:01 ID:X2D6VhYL
えなりは再び仲間探しのために艦内を駆け回っていた。
??「……とにかく藤原老が生き返ったと言っても、まだ体調は万全じゃないんだ。
  来るべき時のために今はゆっくり休んでもらって、その間俺達が……」
えなり「?話し声が聞こえる。向こうの角からか」
えなりが通路の角を曲がると、そこにいたのは――
えなり「え?皆川さん!?皆川さんじゃないですか!」
皆川「ん?えなりくん!久しぶり〜ってそんなに時間はたってないか」
皆川亮二、河合克敏、椎名高志――スプリガンチームであった。
えなり「でもどうしてここに?確か金田一に飲み込まれたって聞きましたけど……」
皆川「ははは、試合には負けたけど、チェシャキャットを使えば脱出ぐらいワケないよ。
  と言っても、残りのメンバーは依然行方知れずなんだけどね……」
河合「やあ、君がえなりくんか、噂は聞いているよ」
椎名「ども、はじめましてっス〜」
スプリガンチームの面々はフレンドリーに挨拶を交わす。
皆川「ところで何か急いでいたみたいだけど…?」
えなり「ああっ!そうなんですよ、実は……」
えなりはこれまでの事情を皆川たちに説明した。
皆川「ふ〜〜む、なるほど、野球ねえ。それで後二人必要と……」
えなり「ええ、おかげでみんな仲間探しに奔放する有り様で……
  僕なんて首が折れてるのに休むに休めない状態なんですよ……」
皆川「そういうことなら…!」
皆川は河合と椎名の肩にポン、と手を置く。
河合「え?」
皆川「情報収集は俺一人でいいから」
椎名「そ、それはつまり……」
406名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 05:01 ID:X2D6VhYL
河合と椎名が嫌そうな顔をする中、えなりは一瞬喜びかけたが……
えなり「ところでお二人は野球できるんですか……?」
その質問に二人の表情が明るくなった。
河合「い、いや〜〜柔道とモーターボートは得意なんだけど、野球はねぇ〜〜」
椎名「ぼ、僕も運動はちょっとね!霊相手なら多少自身はあるけど…!」
えなり「……そうですか……せっかくですけど……」
難を逃れたと喜ぶ二人と対照的にえなりの顔は暗くなった。
皆川「確かに肝心の野球が出来ないんじゃしょうがないか。
  でも、これは俺の勘だけど……次の試合はお行儀のいい、
  た だ の 野 球 に な る と は 思 え な い な 」
えなり「!」
皆川の言葉に驚いてえなりは顔を上げる。
皆川「それに一時的とは言え、何処の馬の骨ともわからない奴を入れるのはどうかな。
  戦力にならないならまだいい、そいつがチームを省みない危険な奴だったりしたら……
  ましてや、相手は強者揃いのチャンピオン。
  腹に爆弾を抱えたままで勝てるほど甘い相手じゃない」
えなりは先刻の山本英夫のことを思い出していた。
確かに、あんな奴を仲間にしてもチームワークなんてものは期待できない。
皆川「その点、この二人なら安全と実力は俺が保障する。
  単なる頭数以上の働きを見せてくれるだろう」
えなり(うう〜〜〜どうしよう……山本みたいなのは勘弁だけど……
   野球を知ってる奴が欲しいのも事実だし……)
えなりは悩んでいた。
407405-406:03/05/22 05:09 ID:X2D6VhYL
>>402
Σ(゚ロ゚;)アレ!被った!スマソ、リロード忘れてた…
405-406は無しにしてくだちい
408405-406再び:03/05/22 05:19 ID:X2D6VhYL
あ、でも選手として仲間になるわけじゃないのか(´Д`;)?
後は職人さんに任せた!うまく繋げてくれ。
409名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 12:09 ID:fjLaczYM
皆川たちを前に、えなりは悩んでいた。確かに、信用と実力という点では、これ以上はないだろう。
だが、いくら特別な野球だからといっても、基本はやはり野球だ。その道に長けた者を入れるに越した事はない。
えなり「う〜〜〜〜む・・・・・」
椎名と河合は、なんとかえなりが思い留まってくれる事を願っていた。それは予想だにしない形で叶えられる事となる。

 ド ゴ ッ!      グ キ ャ ッ!

えなり・皆川「何だ!?」
突然、高速で飛来した砲弾のようなものが、河合と椎名の顔面と鳩尾を打ち抜いていた。
河合と椎名は、声を出す事も出来ず、血の海に沈んだ。
すると、廊下の向こうから、雷鳴のごときけたたましいエンジン音が迫ってきた。
竜の咆哮のような化物じみた排気音だ。廊下がビリビリと振動している。
えなり「な、なんだ、この鼓膜が破れそうなエグゾースト・ノイズは!」
皆川「む?見ろ、えなり君、アレは何だ!!?」
それは異様な物体だった。外見はバイクに見える。しかし、前部がパッソルなのに対し、後部のエンジンのデカさが異常だった。
皆川「コ、コンクリートがえぐれてるッ?戦車か、あのバイクは!!?」
えなり「信じられない・・・パッソルにスズキRG500ガンマのエンジンを積んでるなんて・・・」
それに乗っているのは、1人の男だった。パワーがありすぎて制御の効かない車体を巧みにねじふせている。
廊下の床に、不思議な幾何学模様を描きながら、男はえなり達の脇を猛スピードで通過し、奥の壁に激突した。
たちまち炎上するバイク。しかし、その中から男が悠々と歩いてくる。
男はブスブスと服が焼けこげているのも気にせず、えなり達の側に近付いてきた。
男は、腕を組み、胸を張り、ワケの分からない自信に満ちあふれた声で言った。

??「 大   和   田   だ 」

     
     大  和  田  秀  樹   登  場   !!
410409:03/05/22 12:19 ID:fjLaczYM
実は、三人目については、ちょっと考えるところがあるんですが。
もし良ければ、三人目については任せていただけないでしょうか?
そこに至るまでなら、いくらでも繋げてもらって構いませんので。
どうでしょう?他の職人の方々。
411名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/22 12:26 ID:ICAg8keR
>>402
SAGAかよw ワラタ
本多「で?また何で応援団なんてやる気になったんです?」
えなりがまたメンバーを探しに行ってしまうと、本多は率直に尋ねた。
聖(変身)「私が見つからない方が、ゴットハンドの注意を引きつけられるからです。
      これで、横山さんは富樫ファイルの事などに頭が回らないでしょう。」
本多「何でそこまで、矢吹に肩入れするんです?あのファイルを取り戻してきた事といい・・」
聖(変身)「私は見たいんですよ。矢吹か、ゴットハンドか、また違う者達か…
      誰が漫画界を真に導くに足る者なのかを。」
本多「馬鹿げてます!!矢吹は腐敗させた元凶なんですよ?」
聖(変身)「まあ、下らない話はここまでとして。えなりチームは
      決勝戦を勝ち抜いてくるかもしれない相手です。
      どの程度なのか見せてもらいましょう。」
話をそらされ、釈然としなかったが本多は話を変えた。
本多「…気になったんですけど、何でえなりの首の骨直してあげなかったんですか?」
聖(変身)「…え?」
本多「今回のみ治療専門で手を貸すんでしょ?だったら…」
聖(変身)「……ゴットハンドの話の続き聞きますか?」
本多「…おい。」
413名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 00:36 ID:ZHX9W6ap
>>411
この板を『がつん』で検索してがつんスレ見てくれ
SaGaネタだと、かみがバラバラになってしまうyo

痛風キャラ居るのに、えなりにがつんやらせたのは
>>362で神現れたって連呼してたからつい…。
414名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 00:48 ID:Ro6N8aMM
>>413
SaGaには「かみがあらわれた」って平仮名のメッセージあるから
それとかけてるんかと思った。
415名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 01:38 ID:pMB9nRbU
がつんのために話書いたのか・・・?
流石はがつんだー、突き抜けてるぜ!
416名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 02:35 ID:XWr3cgXo
大和田って矢吹の差し金か!?
417名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 03:56 ID:1DL7I7HU
>>410
とりあえず>>406,409みたいに登場まで書いといて、
特にブーイングが付かなければ、そのまま続きを書けばいいと思う。
任せてくれと言われても、誰が出てくるのかわからないのでは判断のしようがないし、
こいつはちょっと・・・てな場合には山本の時みたいに後の人が何とかしてくれるよ。
418名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 10:44 ID:ffTx8c4P
一番いいのは、誰かが書く前に自分で書く事なんだけどな。
土日になるんだし3人目出る所までガンガン書いちゃえ。
419それでは早速:03/05/23 11:10 ID:LCDsBkbR
えなり(な…なんて殺気と威圧感……誰なんだ、この人は……)
皆川「……大和田……ッそうか…ッ、あの大和田秀樹かッ!」
えなり「! 知ってるんですか、皆川さん、この人が誰だか!?」
皆川「…ああ、彼の名は、大和田秀樹。
   かつて、少年エースで『たのしい甲子園』という漫画を描いていた男だ。
   今も、『警死庁24時』という漫画を連載している、エースを支える一柱だ」
えなり「すごい人じゃないですか! まさに、そういう人を僕達は捜していたんですッ!
    ……でも、あれ?だとすると、なんで大和田さんは、エースチームに参加していなかったんですか?」
すると、それまで黙していた大和田が口を開いた。
大和田「…なに、簡単な事だ。私は、ただの殺し合いになどは、興味がないからだ。
    私が興味あるのは、ガーデニングと野球だけ…。しかし、最近ガーデニングにちょっと飽きていてな。
    ちょうど、そんな時だ。矢吹本人から、『バーリトゥード野球をやるから来い』と招待を受けたのだ」
えなり「……あ、あの〜〜……、何ですか、その果てしなく危険な匂いのする、ネーミングは…」
皆川「! ちょっと待てッ!矢吹の招待を受けただとッ!それでは君は、矢吹の差し金だという事かッ!」
えなりの質問は、皆川の糾弾に遮られ、かき消された。
大和田「矢吹の差し金?ふん、馬鹿も休み休みに言うがいい。私は誰の下にもつかん。
    ただ私は、貴様らとなら、面白い野球が出来ると思って、招待に応じたまでだ」
えなり「…そ、そうですか…って、僕らと?それじゃ、僕達と一緒に戦ってくれるって事ですか?」
大和田「そうだ。私は野球さえ出来れば、どちらでもいいのだが、
    矢吹に『えなりチームに人員が足りていない』と言われてな。
    だから、私は貴様のチームに入れてもらう事にした。逆らう事はできんぞ、これは定められた運命なのだ」




420名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 11:33 ID:LCDsBkbR
皆川(わざわざえなりチームに塩を送るような真似をするとは…矢吹め、どういうつもりだ?)
えなり「(な、なんなんだろう、この根拠のない自信に溢れた態度は……でも、悪い人じゃなさそうだな)
    わ、分かりました。貴方みたいに、野球の上手な人を捜していたんです。
    僕の方からもお願いします、是非僕らに手を貸していただきたい!」
大和田「うむ、任せておけ。この大和田が来た以上、貴様らの勝利はすでに宿命」
ようやく捜し求めていた人材に巡り合えたえなりは、大喜びで大和田と固い握手を交わした。
しかし、えなりは知らなかったのだ。この大和田という男、実は野球のルールもろくに知らない男だという事を。
えなり「良かった、これであと1人……って、皆川さん、河合さんと椎名さんは!?」
皆川「!? いかん、すっかり忘れていたぞ!おい、椎名!河合!」
皆川は今更思い出したように、血の海に横たわったままの椎名と河合を揺り起こそうとする。
すると、椎名と河合の身体に食い込んでいた野球の硬球が、転がりでてくる。
えなり「…これは貴方の?いったい、どうしてこんな事を?!」
大和田「……いや、実は…久々に野球が出来ると思うと、あまりにうれしくってな。
    それでついひとり千本ノックなどしていたのだが、運悪くこちらに飛んできてしまったのだ」
えなり「どーするんですか! こっちは大和田さんを入れても、あと1人メンツが足りないんですよ!!
    このままじゃ、不戦敗になってしまいます!!」
皆川「う〜む…どうやら命に別状ないようだが……こりゃ、次の試合は無理だな」
えなりに絶望の追い討ちをかけるような皆川の言葉だった。えなりは浮かれムードが一転、激しく鬱になる。
えなり「皆川さんは無理だし……見つかるだろうか……もうひとり…」
大和田「すんだことは仕方ないではないか、えなり。早速、最後の1人を捜しに行こうではないか」
えなり「だ れ の せ い だ と 思 っ て る ん で す か !」

えなりチーム 必要メンバー あとひとり。
421おまけ:03/05/23 11:43 ID:LCDsBkbR
あわただしく去っていった二人を、皆川は呆然と見送った。
皆川(結局、なんだったんだ、あの男は……)
まるで、嵐のような男だった、と皆川は思った。
気をとりなおし、河合と椎名を医務室に連れて行く事にした。
皆川「急がなくてな、事態は一刻を争う。
   しかし、この艦の内部は県丸一個分……あなりに広い。
   どうするか……そうだッ!」
妙案を思いついたのか、皆川はある方向に向かって走り出した。
その先には、大和田が乗って来たバイク一一パッソル=Γ(ガンマ)“ウォルターウルフ”の成れの果てがある。
炎上し、朽ち果てかけた残骸に、皆川が語りかけるように呟く。
 
皆川「待っていろ。今、お前に命を吹き込んでやる」
422409:03/05/23 11:48 ID:LCDsBkbR
>>417
>>418
ありがとうございます。
早速、つづきを書いてみました。
今日はこれから出かけるんで、無理ですが、
明日の夜に、三人目登場のシーンまで書くつもりです。
423名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 18:48 ID:LCDsBkbR
えなりと大和田が出会った頃、別の場所でもうひとつの出会いがあった。
太い男が歩いていた。板垣である。ゆったりとしたリズムで、太い肉体が動く。ふいにその歩みが止まった。
板垣「そろそろ出て来たら、どうだ?先程から、俺の後をつけまわしおって」
すると、板垣の背後一一廊下の角から、眼鏡をかけたサラリーマンの男が、のっそりと現れた。
これまた太い男であった。板垣の肉体と向き合っていても、全く見劣りしていない。
??「一一板垣先生、御無沙汰です」
板垣「!! お前は、猿 渡 哲 也 !!」
その男は、「高校鉄拳伝タフ」を始めとして、数々の格闘漫画・バイオレンス漫画を手掛けてきた、
漫画界きっての格闘通のひとり、猿渡哲也であった。
しかも、そこにいたのは、猿渡だけではない。もうひとり、軍服を着た男が猿渡の背後から現れる。
そして、さらにもうひとり。これは、口が耳まで裂けたような、奇怪なマスクを被った、プロレスラー風の男だった。
板垣「『B.B』石 渡 治! そして、『アグネス仮面』ヒ ラ マ ツ ミ ノ ル!!」
三人とも、格闘漫画家としては最高レベルに位置する強者ばかりである。さしもの板垣も驚愕を隠せない。
石渡「はじめまして、石渡です」
ヒラマツ「久しぶりだなあ、板垣さん。ところで、 ブ ラ ジ ル は 好 き で す か ?」
静かな迫力をまとう石渡と、相変わらず言動が意味不明なヒラマツ。これだけのメンツが集まって、何が起ころうとしているのか。
板垣「どの顔を見ても、当代随一の格闘漫画家ばかり。ただの偶然とは思えねえな」
すると、猿渡が微かに笑い、説明を始めた。
猿渡「さすがは板垣さん、ハナシが早い。実は、今日は、貴方をスカウトに来たんですよ」
板垣「スカウト!?」
猿渡「ええ、そうです。私たち、格闘漫画家のみで結成された新たなチーム、『チーム・タフ』にね」
424名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 19:06 ID:LCDsBkbR
板垣「チーム・タフ!?」
猿渡「はい。我々、格闘漫画家のみで作った、新たなチーム。それが『チーム・タフ』です」
板垣「スカウト……貴様ら、何を考えている?
   今更チームを結成したところで、もうトーナメントには出られんぞ。
   第一、今の俺はえなりチームだ」
すると、猿渡は微笑して、諭すように言った。
猿渡「板垣さん、私は不思議で仕方がない。えなりチームは実質、少年ジャンプのチーム。
   そして、私達にとって、彼等は最大の宿敵たちだったはずじゃないですか
   それなのに、今や完璧な肉体を得た貴方が、依然彼等に協力しているのは解せない」
板垣「!!」
猿渡「思い出してください。私達、格闘漫画家が、どんな思いで格闘漫画を描いてきたか。
   波紋・スタンド・念・霊・忍術・超能力……これらの物理的にあり得ない現象を扱った漫画を、
   私たちはあえて否定してきた。そりゃ、常人から見れば、私たちが描いた漫画だって、十分超人的だ。
   しかし、人体の限界に挑戦し、鍛えられた肉体と精神だけを追求する事こそ、我らの存在意義だったはず!!」
板垣は少なからず衝撃を受けた。確かに、猿渡が言った事こそ、自分が格闘漫画を描きつづけた理由だったはずだ。
その迷いに、先程の山本の言葉が、追い討ちをかける。
猿渡「…とは言うものの、板垣先生は殊の外、義に篤い方。今まで共に戦ってきた者達をそう簡単に見捨てる事は出来ますまい。
   だから、即答は期待していません。時間はまだある。なにせ、私達が狙っている者は、もう1人いる。
   ぶっちゃけますが、裏御伽チームの修羅、川原正敏です。これがどういう意味か分かりますか」
板垣「まさか、貴様ら…」
ヒラマツ「乱入は、プロレスの名物ですからねえ」

  
425名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 19:16 ID:LCDsBkbR
板垣「乱入するつもりか、トーナメントに」
猿渡「ええ。ですが、今すぐという訳ではありません。
   少なくとも、各ブロックの決勝は見させてもらいますよ」
板垣「一一」
猿渡「全チームの戦力を見極めた上で、川原君をメンバーに引き入れます。
   裏御伽とジャンプスポーツチーム、どちらが勝とうが関係ない。
   Cブロック代表は、Dブロック代表と当る。
   ジャンプとチャンピオン、どちらにせよ、非常識の固まりのようなチーム。
   そんな彼等と戦うのは、我らこそふさわしい」
板垣「貴様ら一一」
猿渡「ですから、今は次の試合に集中していただきたい。
   もし負ければ、貴方の価値は半分以下だ。
   だからといって、貴方達が勝った後にノコノコとスカウトに来る訳にもいきませんからね。
   それに私たちは出来れば、ジャンプの連中と戦いたいですから。
   くれぐれも良くお考えください。いい返事を期待してますよ」
そう言い捨てると、漫画界屈指の格闘集団は、風のように去っていった。
あとには、迷いを抱えた板垣だけが取り残された。
   
426名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 20:22 ID:LCDsBkbR
えなりと大和田は、最後のひとりを捜し、奔走していた。
ちょうど角を曲がったところで、誰かにぶつかりそうになる。
荒木「うわっと! 危ない…って、えなり君か、どうだいそっちは?」
えなり「あ、荒木さん」
荒木「む? えなり君、そちらの方は?」
えなり「あ、紹介します、彼は…」
えなりが紹介しようとするのを制し、大和田が、ずいっ、と前に出る。
大和田「大  和  田  だ」
えなり(いちいち偉そうな人だな〜〜)
荒木「ほう、君があの大和田君か。聞いた事があるよ。えなり君、もしかして…」
えなり「はい、僕らのチームに一時的に加わってくれるそうです。僕は信用できる人だと思いますが…」
荒木「ふむ…そうだな……」
大和田を値踏みするように、荒木の視線が動く。大和田は少しも動ぜず、腕を組み、仁王立ちしている。
荒木「…そうだね、うん。彼には先程の山本みたいな邪気は感じられない。
   とても真直ぐな目をしているよ。ただ、根本の部分でちょっと勘違いしてるフシがあるけど…
   まあ、それはいい。僕は賛成だ。歓迎させてもらうよ、大和田さん」
大和田「うむ、任せるがいい。私の指示に従えば、必ずや勝利できる」
えなり(一一いつから、この人が僕らの大将になったんだろう……)
そのとき、三人の後方から、太い声が聞こえてきた。
 
??「そいつは聞き捨てならぬな」
427名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 20:24 ID:eMmA9ZwU
おお、なんかいい展開になってきたな、板垣の心情の揺れがどう影響するか。

ところで内藤を木城に預けたの俺なんだけど、
トーナメント中は内籐復活させたくないなあ、なんか都合良過ぎる気がして。
あの時はトーナメント再開すると思わなかったからなあ。
428名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 20:41 ID:LCDsBkbR
えなり「板垣さん!」
声の主は、板垣だった。こめかみに血管が浮き出ている。
大股で歩み寄ると、大和田と一定の距離をとって向かいあう。会うなり、視線の火花を散らしあう両雄。
板垣「貴様にハナシがある」
大和田「聞こう」
板垣「この俺を差し置いて、えなりチームの大将を気取るとはどういうことだ」
大和田「どう、といわれてもな。私は果たすべき役目をしようとしているだけだ」
板垣「ジャンプ4千年の歴史を侮辱する言葉だ、ただちに訂正しろ」
えなり(いや、板垣さん、そんなに歴史ありません。だいたい貴方はチャンピオン作家じゃ…)
双方の迫力の為、えなりは心の中でしか突っ込めない。
大和田「どう…訂正する?」
板垣「不完全なまま覚えた技術で、不完全な漫画を描き一一 
   そうとも知らず、『功が成った』(漫画が完全に身につくこと)とカン違いしている
   愚かで不完全な漫画家です……!」
えなり・荒木「な…」
板垣の暴言に、大和田の顔色が変わった。血管をピクピクさせ、憤怒の形相になる。
大和田「できると思うか……? それ」
板垣「キサマの考えを考慮するつもりはない!!」
場の空気が、戦場のそれへと変貌していく。
荒木「大和田さん……」
すると、大和田が殺気をにじませながら、言った。
大和田「どうすればいいのかな。ここで貴様を相手に完成した漫画を見せればいいのかな」
その瞬間、緊張がはじけた。

          
           綻   ッ   ッ   !!

429名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 21:07 ID:LCDsBkbR
荒木「マジかよ…………」
中国拳法のような構えをとる、板垣。仁王立ちのままの大和田。
二人の肉体から、なにかメラメラとしてものが立ちのぼっていく。
板垣「『黄河は水たまりを叱りはしない』ということわざがあるが、俺の考えは違う」
大和田「私が水たまりではなく、アマゾン河かも知れないとは考えなかったのか、ボブ・サップ君」
刹那、板垣が動いた。シャツが破れ、その背中には鬼の貌が浮かびあがる。
荒木「出やがった!!」
えなり「オーガ!! 板垣さん、本気だッ!!」
板垣が上半身をねじ切らんばかりに捻った。背の鬼が哭いているように見える。
極限まで鍛えあげられた打撃用筋肉が全解放される。板垣最大の奥義、『鬼哭拳』だ。
荒木「悪魔に授かった筋肉でただ思いきりブン殴る、たったそれだけの技だが………
   スピード・タイミング・破壊力・共に……人智を超えている!! つまり……」
えなり「防 ぎ よ う が な い !!!」

   ド  ン  ッ  !!

不可視の打撃が、大音量で大和田に突き刺さった……かに見えた。
えなり「な…なんだいありゃ……」
なんと、大和田は、板垣の全力の拳を両手で受け止めていたのだ。
しかも、両腕の筋肉がタイラントのように盛り上がっている。拳と掌の触れた部位から、焦げくさい臭いがした。
荒木「……そうか、あれが噂に聞き及ぶ、『鉄の腕』。その怪力は、核ミサイルをも握り潰すという……」
板垣「やるな、貴様。俺の全力の突きを受け止めるとは……」
大和田「フン、そういう貴様こそ、なかなかのものだぞ」

430名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 21:48 ID:LCDsBkbR
えなり「二人とも、そんな事してる場合じゃないですよ!早くしないと始まっちまうんだよォォッッ」
えなりのあまりに切羽詰まった絶叫に、さすがの板垣・大和田両名も我に帰る。
板垣「…そうだな、こんな事をしてる場合ではない。勝負は預けておこう」
大和田「フン、貴様こそ命拾いしたではないか」
ようやく争いが収まったところで、えなりが言う。
えなり「さあ、あとひとりを急いで捜しに行きましょう。もう時間がな……」
そのとき、えなりチームにとっての絶望を告げる鐘の音が響き渡った。場内アナウンス。

東「大変、長らくお待たせいたしました。
  これより、Dブロック決勝戦を行います。両チームは指定の会場へ集合してください。
  なお、指定の時刻になっても来ない場合、そのチームは失格となります」

板垣「………」
大和田「一一一」
えなり「ど、どうするんですかッ!?まだ1人、集まってませんよ!このままじゃ、失格に」
荒木「落ち着け、えなり君」
えなり「これが落ち着いていられますか!失 格 に な っ ち ゃ う ん で す よ !?」
荒木「落ち着くんだ。もしかしたら、尾田たちが既に仲間を見つけているかも知れない。
   とにかく会場に向かおう。そうせねば、失格は確実だ」
えなり「で、でも……!」
荒木「大丈夫だ、えなり君。『安心』するんだ。
   それに、僕の予感では、悪い事は起きない。きっと救いの神が来てくれる」
そう言うと、荒木はいつの間にか持っていた本を、パタンと閉じた。
431名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 22:02 ID:LCDsBkbR
Dブロック決勝会場一一
それは、この試合の為に特別にしつらえた、闘技場であった。
いや、闘技場というより、一見すると野球場である。とにかく広い。これまでの闘技場の数倍はある。
だが、その周囲は電流の流れた有刺鉄線がはり巡らされており、あまりにもケレン味が過ぎた。
尾田「おいおい、なんだこの野球場は。どう見ても、普通の野球をするようにゃ見えないだが…」
岸本「なんか、猛烈に嫌な予感がする……」
岡田「一一参加するなんて言わなきゃよかった……」

東「真の最強が見たいかーーッッ!!」
観客「雄オオオ大大オオオオオオオオオッッッッ!!!!」

場内のボルテージは、まさに沸点に達していた。
東の実況も熱を帯びる。

東「それでは、えなりチームvsチャンピオンチーム!!
  両チーム、選手入場ッッ!!」

えなり「…とうとう、最後のひとり…見つかりませんでしたね……」
他のメンバーも青くなる。そんな中、なぜか荒木だけが平然としている。
荒木「ここでこうしていてもしょうがない。とにかく出よう」
一同「……ああ」
覚悟を決め、えなりチーム8名は、入場した。

432名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 22:17 ID:LCDsBkbR
反対側のゲートからは、闘志に満ちあふれたチャンピオンチームが入場した。
水島「いくぞ!!」
一同「応!!」
水島「いくぞ!!」
一同「応!!」
気合いが入っている。無傷の者はひとりもいない。だが、その闘志は天井知らずだ。
ただひとり、戸田だけが、水島が仕切っている事に不満そうではあるが。
東「猛っているッ!猛っているぞッッ!チャンピオンチームッッ!!
  さて、対するえなりチームはッ……おや、これはどうした事でしょう!?
  えなりチームは、8名しかいません!あと一名はどうしましたかッ!?」
えなりチームは誰も答えられない。観客がどよめきだす。
東「もし、あと一名がいないようであれば、えなりチームは失格となります!」
東は内心、焦っていた。ここまで盛り上がったのに、今更えなりチームが不戦敗では、暴動の可能性すらある。
それに、矢吹の目的は、両チームがこの試合で潰しあうことだ。このままでは、チャンピオンが無傷で勝利してしまう。
だが、先程荒木の言った、「救いの神」は現れる気配はなかった。
東「……それでは、真に遺憾ですが、メンバー不足の為、えなりチームは失格一一」

??「待てーーーーーいッッッッ!!!!!」

そのとき、凄まじい大音量の絶叫が、場内を揺らした。
そのあまりの声量に、ヒートアップした場内すら一瞬で静まりかえる。
すると、いきなり天井から、異形の人影が振ってくるのが見えた。
東「なんだーーーーーッッ!!??」

  チ ュ ド ン !!

竜巻きのような砂埃を巻き上げ、何かが会場のど真ん中に『墜落』した。
煙りが晴れると、その中から現れたのは一一
全身を甲冑で覆った、鎧武者のような出で立ちの男だった。
天地よ割れよ、と言わんばかりに、鎧武者が大喝した。

??「わしが えなりチーム第三の助っ人であーーーーーーーーーるッッッッ!!!!!!」

      謎 の 戦 士  登 場 !!
433410:03/05/23 22:19 ID:LCDsBkbR
あ〜〜〜・・・・長かった・・・・
あとは頼みます。
434名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 22:45 ID:GXSqh5Rt
うおっすごい伸びてんな
435名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 22:57 ID:/9ipBuCe
>>432

ついにアノ場所より帰還?
436名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 23:25 ID:czvt5Imv
やはり最後はこの漢でなくては
毎回毎回乱入してくるのが密かに好きだったんだよ(w
437名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 23:45 ID:C6EEldsO
で、ポジションどうしようか?
書いた者勝ち?
438名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/23 23:52 ID:GXSqh5Rt
ポジション案
大和田…レイサム
439名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 00:00 ID:+LmV+nz3
ちょっと確認しておきたいんだが、
9人いないと失格ってのは、開始時点でのことで
これ以降は何人か脱落しても、失格にはならないんだよな?
440名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 00:47 ID:t9A3KtrS
ならないと思われ。勝利条件は九回終了時に点数が多いもしくは敵全滅で。
チャンピオンは人多いしえなりはある程度回復できるし大丈夫では。
荒木はキャッチャー系か。あと尾田はセンター確定?
441名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 07:16 ID:FudKCl05
長くなりそうだが、一度に試合が終わるのはいいな。
ひとり一人試合しなくて済む。
これの次は、バトルロイヤル形式がいいかな?
442名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 10:40 ID:qng7rslK
小林よしのりは対バンチ戦を前にして、飛空挺内のとある一室の扉の前を訪れていた。
あんど「本当にこんな所に、我らの仲間にふさわしい者がいるのですか?」
小林「いるぶぁい、とっておきの奴が。バンチチームが三浦と秋本を入れて戦力アップ
した以上、こちらも強力な援軍がいるぶぁい。ただ奴は、矢吹に戦いを挑み、力及ばず再起不能となってしまったぶぁい」
あんど「再起不能に・・・それでは使い物に・・・」
小林「そこで、お前の出番ぶぁい。とにかく入るぶぁい、ぽっくんはここで待つから」
あんど「はぁ、わかりました」
小林に促され、あんど慶周はしぶしぶ部屋に入っていった。
中は暗く、不快な腐臭があたりを覆っていた。床には書類やPC機器が散乱しており、
壁や天井に無数の傷がついていることから、ここで激しい闘争があったことがわかった。
ふと、あんどは部屋の奥に、異様な物体がうごめいているのを見つけた。
暗くてよくわからないが、植物のような何かが、人に絡み付いているように見えた。
あんど「こいつか・・・・」
あんどは、その物体に用心深く近づいていった。そのとき、あんど最大の武器、股間のちまきがその物体に異常な反応を示した。それに呼応するようにして、そのなぞの物体もぴたりと動きを止めた。
あんど「まさか、共鳴しているのか・・・このわたしと・・・こいつが・・・」
443名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 10:40 ID:qng7rslK
異様な感覚に、あんどは戦闘態勢をとった。奇妙なポージングを取り、己がボルテージを高めていく。
相手も同じように、両手を合わせて天に掲げ、奇妙な動きを始めた。
あんど「こいつ、かなり危険だ!いずれ小林様の災いとなるかもしれん奴だ。
    しかしなんだ、この高揚感は・・・」
迷いながらも、あんどのボルテージは限界まで高まっていた。相手も、準備が終わったらしく、ゆっくりと両手を広げていった。
あんど「ええい、面倒だ!!敵か見方か、強者か弱者か、この一撃で見極めてやろう!!」
あんどは、最後のポージングを取り、海老反り状態で飛び掛っていった。

あんど「喰らえ!!わが秘技!!
    地 獄の ジ ェ ッ ト ・ ト レ イ ン !!!!」

死のちまきが、その奇妙な物体・・・いや、奇妙な男に襲い迫る。
矢吹ですら死を覚悟した必殺の一撃に、その男は逃げるどころか丸腰で・・・いや、全裸で迎え撃った。ウド鈴木のような髪型に、喜々とした表情をうかべて!!

「ならば返そう!! 我が吉六会奥義!!
    奈 良 づ く し !!!!!!!!!!」

木 多 康 昭 復 活 !!



小林「目が!!目が腐るぶぁい!!!」
地獄のような光景に、ドアの隙間から中の様子を覗いていた小林は、両目を抑えてのた打ち回っていた。
444名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 11:21 ID:JIr00avj
異様な感覚に、あんどは戦闘態勢をとった。奇妙なポージングを取り、己がボルテージを高めていく。
相手も同じように、両手を合わせて天に掲げ、奇妙な動きを始めた。
あんど「こいつ、かなり危険だ!いずれ小林様の災いとなるかもしれん奴だ。
    しかしなんだ、この高揚感は・・・」
迷いながらも、あんどのボルテージは限界まで高まっていた。相手も、準備が終わったらしく、ゆっくりと両手を広げていった。
あんど「ええい、面倒だ!!敵か見方か、強者か弱者か、この一撃で見極めてやろう!!」
あんどは、最後のポージングを取り、海老反り状態で飛び掛っていった。

あんど「喰らえ!!わが秘技!!
    地 獄の ジ ェ ッ ト ・ ト レ イ ン !!!!」

死のちまきが、その奇妙な物体・・・いや、奇妙な男に襲い迫る。
矢吹ですら死を覚悟した必殺の一撃に、その男は逃げるどころか丸腰で・・・いや、全裸で迎え撃った。ウド鈴木のような髪型に、喜々とした表情をうかべて!!

「ならば返そう!! 我が吉六会奥義!!
    奈 良 づ く し !!!!!!!!!!」

木 多 康 昭 復 活 !!



小林「目が!!目が腐るぶぁい!!!」
地獄のような光景に、ドアの隙間から中の様子を覗いていた小林は、両目を抑えてのた打ち回っていた。
445名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 11:22 ID:JzR6SLvh
小林が両目を抑えて苦しんでいる所、廊下の向こうからピーヒャララと縦笛を吹く音が聞こえてきた。新メンバーのうすた京介である。
うすた「連れて来たぜ、小林さん。新しい仲間だ」
まだよく目の見えない小林に、えらく気の滅入るような歌声が聞こえてきた。

ペーペーポーペーペポポー♪
ぺーぺーポ ペーペーポ♪
ペポポーポー♪

デパートの屋上によく見られる、パンダのゴーカートに、二人の男が乗っていた。
一人はあしたのジョーのような異様に前髪の長い髪形をした男、もう一人は「竹」と書かれた白いマスクを被った男であった。
その二人が、笛を吹くうすたに先導されて小林のもとにやってきた。
小林「歓迎するぶぁい古谷実、野中英二。ふふ、これでこちらの戦力は揃ったぶぁい」
ようやく視力の戻った小林はゼーハー言いながら二人に挨拶した。
うすた「どうした、小林さん?なんか戦う前から瀕死のようだが・・・」
小林「な・・・何でもないぶぁい。それより、こちらも新メンバーを紹介するぶぁい
二人とも出てくるぶぁい」
小林に促され、激しい戦いを終えた木多とあんどがドアを開けて出てきた。
なぜかお互いに手をつないで、顔を上気させながら・・・・
446名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 11:23 ID:JzR6SLvh
二重カキこ・・・・すまん
447名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 13:15 ID:j+TqAAR4
のなーは何体いるんだw
これだけ変態が増えたら江川と桂の立場がないな
448名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 21:40 ID:T/Enpqkn
ところで例の野球ってKOした時の選手の補充っていいの?
449一方、知欠は・・・:03/05/24 21:52 ID:fAFOpGnz
矢吹「ここは一体・・・
パソコンに表示された言葉。『練を見せろ』。指示通り練を行うと矢吹は
不思議な空間に飛ばされた。辺りは真っ暗なのだが色様々な黒なのだ。
漆黒、暗黒、暗闇・・・人が持つ全ての黒を表す言葉を総動員してもこの黒は
言い表せないような気がした。床はスタンドグラスのように、これまた色とりどり
の色が足元から淡い光が放たれていた。しかし、床の色は赤や緑と言って言葉で
十分に言えるように思える。

                 トビラは開かれた。
450一方、知欠は・・・:03/05/24 21:52 ID:fAFOpGnz

矢吹「誰だ!?
辺りを見回すが誰も居ない。ふと、ここは冨樫が作った空間である事を理解した。
ならば何が起きても不思議ではないと了解した。

          キミはトビラの向こうを進むにはあまりにも幼く弱い
              でも、怖がらないで。キミには力がある。
                 その前に、キミの事を教えて。
            キミの力はどんな形なのか?ボクに教えて。

すると床が揺れ矢吹を囲むように三つの台座が床から出てきた。
それぞれの台座には矢吹が・・・いや、全ての漫画がよく知る物が浮かんでいた。
矢吹「ペンに原稿にハガキ・・・アンケートハガキか?

                   さぁ、キミの力を示して
451名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 21:53 ID:fAFOpGnz

示せ、と言われても・・・。矢吹は少し戸惑ったがとりあえず一番近いペンを手に取った。
このまま考えていても無駄に時間が過ぎていくだけだと思ったからだ。

                 画力――――
          平面世界に魂を吹き込む神聖な力
          キャラに命を与える不思議な力
          上辺だけの世界を作る愚かな力
 
謎の声はこれでいいのかと確認してきた。矢吹はしばらく考え、違うとはっきりと言った。
謎の声は再び力の形を示せと言ってくる。矢吹は全てを理解できた。
それぞれが漫画家に必要な力を表し、自分が望むものをくれるのだろう。
ゆっくりを三つを品定めをし矢吹はアンケートハガキを手にする。

                   人気―――
              全ての漫画家が望む魔法の力
              打ち切りから身を守る無敵の力
              漫画の本質を見失わす悪魔の力

再び謎の声が確認をしてくる。矢吹は深く息を吸い大きな声で宣言した。
矢吹「そうだ!私、矢吹健太朗が望むのは人気の力だ!!
暫く静寂が場を支配したがまた謎の声が聞こえてくる。

              そう、それがキミの力の形。
         それじゃあ、キミはそのために何を差し出す?
452名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 21:54 ID:fAFOpGnz
この返答は予想外だったがすぐに納得できた。なるほど、力を得るには代償も必要だ。
また、台座から選べという事なのだろうか。謎の声は何も言ってこない。
流石に画力を差し出したくは無かったが、最終的には選ぶつもりだった。
とりあえず、原稿用紙に手を伸ばす。

                   独創力・・・
              読者を引き込む麗しい力
              自らを表す素晴らしい力
            自己満足に過ぎない虚しい力

矢吹「クックック・・・ハハハハ!冨樫よ、なかなか面白い事をしてくれるではないか。
    よかろう!私は人気のために独創力を差し出してやろう。私はパクリの道を歩む者なり!!


キミは望んだ。人気の力―――
キミは差し出した。独創力を―――
これがキミの形なんだね?

謎の声の最終確認に矢吹は答えた。それでかまわない、と・・・
453名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 21:55 ID:fAFOpGnz
元祖ジャンプチームは更に変態チームになっていってるなw
454名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/24 22:27 ID:lj3hIDL5
ところで、トーナメントはもう二日目に入り、
今は昼の正午ということだよな?
455名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 01:06 ID:apMOuFcB
Bブロック GUNG-HO-GUNSチーム 臨時控え室一一

本来の控え室が先の戦闘で消し飛んでしまった為、臨時にあてがわれた部屋。
そこに、意気消沈した三人が力が抜けたように、たたずんでいた。
荻野・ザ・ガンスピリット。野々村・ザ・ファントム。そして伊藤真美である。
現在、GUNG-HO-GUNSの状況は最悪であった。
田口・ザ・ロワイアル、片倉・ザ・マグナム両名の戦死。
そして、盟主である内藤は、培養液の中で治療中だ。
木城を信用するならば、内藤はいずれ復活するであろう。
しかし、現時点での復帰は不可能だ。少なくとも、トーナメント中は絶望的だろう。
つまり、GUNG-HO-GUNSの現在の戦力は、たったの二人なのだ。
ましてや、次の相手は今大会のダークホースである、ガンガンチーム。
そして、試合はもう目前に迫っていた。GUNG-HO-GUNS最大の危機である。

野々村「……どうする、荻野よ。俺たち二人だけで、奴らに勝てるか?」
荻野「……無理でもやるしかないだろう。
   内藤様が目覚めた時、もう負けていました、ではハナシにならん」

おそらく、個々の実力は拮抗している。到底、二人だけで勝てる程、甘い相手ではない。
そのとき、黙々となにかを占っていた伊藤が、ふいに語り始めた。

伊藤「一一『ミカエルの眼』より……2人やってきます。
   『ク リ オ ダ イ バ ー』
   『ブ ラ ッ ク ラ グ ー ン』」
456名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 01:36 ID:rtKNo7HG
ブラックラグーンってたしかかっこいいお姉さんのあれか
457名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 01:37 ID:apMOuFcB
野々村「……『ミカエルの眼』だと?それは確かか、伊藤」
荻野「一一ずい分と、遅れたご到着だな」
伊藤「内部で多少のイザコザが起こったようですね。
   おそらく、“首”のすげ替えが起こったのでしょう。
   創始者は、ガンアクション漫画崇拝派の教会組織の上層部の方です。
   お二方とも御存じの通り、あそこは内藤様のために、
   有能な殺し屋(コントラクトキラー)を提供し続けてきています。
   そして、今度来る2人は、その中でも最強の異名をとる者たちだ…と占いに出ております」

その頃、ガンガンチーム控え室では。
西川「あ〜〜、もうすぐ試合かあ。さあ…ジャンジャン殺すぞお……。
   で・も、あっちはたった2人しか戦える奴がいないらしいから……
   あんまり楽しめないかもなあ……ああ、僕はなんて卑しいんだ……」
銀髪を逆立て、顔に禍々しい蜘蛛の入墨を刻んだ、ボンテージルックスに身を包んだ、
イカれた外見の男が、虚空を見つめながら、ヘラヘラと笑っていた。
西川秀明。少年誌の漫画家でありながら、逆オークションで殺しを請け負ってもいる変態だ。
金田一は、やはり何を考えているのか分からない表情で、ボーッと突っ立っている。
渡辺は、巨大ギターと巨大ピアノの調律に余念がない。藤原カムイは壁を背にし、静かに瞑想している。
試合前の静かな緊張感。そのとき。控え室のドアがノックされた。

藤原「時間か?」

藤原は、一瞬そう思った。しかし、その予想は外れていた。
こちらが開くのを待たずに、ドアが開け放たれた。
そこに、奇妙な2人組が立っていた。


458名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 01:38 ID:NVQZqi5P
×元祖ジャンプチーム
○ジャンプ変態チーム
459名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 03:38 ID:98TlKmB+
今日初めてこのスレ見たんだけど、喪前等おもしろすぎです。
460名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 04:01 ID:QGAmA3o3
よし、日曜使って初代スレから全部読み切るんだ!!
461名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 09:43 ID:apMOuFcB
>>457
×巨大ギター
○巨大バイオリン
462名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 14:33 ID:apMOuFcB
>>427
遅レスでスマン。
安心してくれ、今GUNG-HO-GUNSの戦力を補充している最中だ。
夜にはつづき書きあげるんで。でも、俺ガンガンよく知らないんだよな・・・
463名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/25 23:25 ID:qHYZ7qlY
矢吹「構うものか!この矢吹、信念に殉じ、人気を糧に生きる!」
瞬間、矢吹は脳が爆ぜるのを認識した。
目より上が四散し、空中にあるのが「見えた」。
その中にかすかな、本当にかすかな輝きを放つ小片を見つけた。
その小片はゆっくりと矢吹の眼前に移動し、掻き消えた。

キミは差し出した。独創力を―――

キミにあげる。キミの望むモノ。永遠の輝きを保証するチカラ。人気のチカラ―――
                        .            . 
矢吹は見た。空中の欠片が、ただ一つ欠けただけの全ての知能が輝きだすのを―――
輝きは脳内で情報へとかわる。莫大な量の情報が注ぎ込まれる。
矢吹「これがっ――― これがチカラかっ――― !!!
    わかるぞ!全てが我がモノとなるのを――― !!!」


矢吹「はっ!」
自室。矢吹は唐突に目を醒ました。目の前にはパソコン。「トビラは開かれた」とある。
部下「矢吹様?」
マスクの部下が心配そうに覗き込む。
矢吹「眠っていたのか・・・?」
部下「はい。ただいま午前11時。まもなく各ブロック決勝でございます」
特に体の変化は感じられない。椅子で寝ていたために節々が痛いくらいのものだ。
そのうち、わかる・・・矢吹は自分に言い聞かせ、ドリンクを飲み干した。
――― ブロック決勝戦 開始―――
464名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 01:40 ID:jwJklGFV
それはあまりにも奇妙な出で立ちの2人組みであった。
ひとりは、背の低い男だった。いや、男というより、少年と言うべきだろう。
おさまりの悪い金髪が、風になびく。その姿は、天使という言葉を想起させる。
そんな外見だ。少年は、純真そうな微笑みを絶えず、その貌に浮かべていた。
もうひとりは、一言でいうと一一『メイド』であった。
メイド。『妹』と並び、萌えの究極に位置づけられるジャンルの制服だ。
それはいい。問題は中身だった。背が高い。これもいい。長身なのは欠点ではない。
重要なのは、首から上である。たくましい髭がたくわえられていた。一一髭?
そう、髭である。ハリネズミのように硬そうな髭が、濃くたくわえられていく。
細かい造作は、濃いサングラスに隠され、定かではない。
一一一一ここまで言えば分かるだろう。
この世の悪夢を全て凝縮したような物体がそこにいた。

??「あれ?おかしいね、知ってる人がいないや」
??「そうですわね、内藤様のお姿が何処にも見当たりません」

少年が怪訝そうに言うと、メイド姿の悪夢が野太い声で応答した。
ダリの抽象画が具現化したような、現実離れした光景だ。
ガンガンの面々は、一瞬、自分達が悪い夢を見ているのかと思った程だ。
やがて、目の前の悪夢が消えるわずかな可能性に期待しながら、藤原カムイが訊いた。

藤原「誰だ? お前ら・・・」
465名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 02:00 ID:jwJklGFV
??「誰・・って言われても、オジサン達こそ誰?」
??「あ、ほら見てくださいまし。この扉の文字」

そこには、『ガンガンチーム控え室』の文字が当然のようにある。

??「な〜んだ、僕達部屋間違ってたんだ・・・と言う事は?」
??「はい。この方々は、ワタクシ達の敵・・・と言う事になりますわね」

醜悪メイドの言葉に、その場の全員が緊張を帯びた・・・金田一連十朗を除いて。
彼女は少しも動ぜず、ボ〜〜〜ッと突っ立っている。だが、他の者はそうではない。

藤原「お前ら・・・今、内藤と言ったな?という事は、お前らは・・・」
??「はい、自己紹介が遅れ、大変申し訳ございません、我々は・・・」
メイドの皮を被った異生物が口を開くと同時、今まで持っていた傘を、ガンガンチームに向けた。

??「GUNG-HO-GUNSの“6” 広江・ザ・ブラックラグーン、と申します」
??「同じく、GUNG-HO-GUNSの“7” 木葉・ザ・クリオダイバーでございます」
似非メイドの口調を真似、木葉と名乗った少年も恭しく一礼する。
一一その小柄な全身から、数え切れない銃器を『生やして』一一

刹那、雷光のごとき銃火がほとばしった。
466名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 14:25 ID:jwJklGFV
それにしても人がいねえ・・・
トーナメントが始まった途端、停滞してしまった
467名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 14:46 ID:7AeVrmqf
幕張とかうぐいすとか好きだったので、変態さんチームでの木多の復活は嬉しい。
でも、木多本人は奈良似じゃなくて塩田・うぐいす似にしてほしいなぁ。
つーか、あの二人は木多本人の分身だし。
468名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 16:21 ID:u6n2mhxd
>>466
色々収束させたしね
漏れはえなりチーム戦好きなんだけど、野球はよくわからん
誰か野球理解(わかる)人続き書いてくれ〜
469名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 16:28 ID:5lRPNJbN
このスレこの板にあったのか。
っていうか
えなりって週刊?
木葉の放つ銃火の中を逃げ惑うガンガンチーム!
壁には穴があき、また、その場にある荷物は散乱し、宙を舞う。
「くそ!GUNG-HO-GUNSの襲撃か!?」
「あのおぞましいメイド男に目を奪われて反撃できん!」
そんなふうに仲間が必死になって逃げ惑う中、
金田一連十郎はただ一人、のろのろと控え室のカバンから出したオートマチックを
持って銃器を生やした男を迎え撃つ。

ぱんぱんぱんぱん!

(うわー、銃ってあんな適当な構えで撃てるのかぁ?)
誰もがそう思った。
常識で考えればその通りだろう。

そのとき、突如木葉の持つ銃器の全てが暴発して吹き飛んだ。
「がっ…ぐふっ…」
棒発音と共に、喀血して崩れる木葉・ザ・クリオダイバー。
勿論、その場に居た者のほとんどはその事態を理解できなかった。
いや、事実はひとつ、木葉はダメージを受けている…。
判らないことはその理由…。

だが、訓練場で金田一と共に射撃の訓練をしていた
渡辺道明だけはことの事態を理解することが出来た。
「さすがですね!銃口をピンポイントで打ち抜くなんて俺にはとても出来ませんよ!」
(うそっっ!!)
それはその場に居た誰もが共通に考えたに違いない。
「…こんなのコツをつかめばちょろいもんよ…」
自らのオートマチックから流れる煙を吹き消しながら、つぶやく金田一。
…その顔はなぜかちょっと男前だった。
呆然とする者たちの中で、顔は歪み、怒りの形相を隠さない木葉は
夥しい血の流れる中、さらに銃器を増殖させて攻撃に出ようとする。
「うおおおぉぉぉぁぁぁぁあ嗚呼あああぁあぁぁぁぁ!!!」
目標は──金田一連十郎!!!

「金田一さん!」
「…ああもううっさいなあ………………ちんちくりんステッキ…古今東西…」

場所は変わるが戦艦エニッ糞の内部で…

「説明しよう!
ちんちくりんステッキとは金田一連十郎がどこからか出すステッキで
それはとっても不思議なアイテムなんだ!
形も筆ペンだったり爪楊枝だったり勇者の剣だったりだったり色々だよ!、……か」

手にしていた漫画家のデータを何の気なしに読み上げた荒川に
たいした意図があったわけではない。
大雑把に記してあるそのデータは大して重要なことではなかった。
「さ、研究に戻るか…私の重要なことは」
休憩を終えた荒川は
データを置き、再び自らの研究へと入る…

再び控え室──……。
金田一連十郎の右手は──…
隣に居る人間をつかんでいた。
エニックス漫画家の一人がたまらず叫ぶ。
「それステッキじゃないじゃん!!…というか、お前は…戸塚理弘!?」

突然現れた人間に戸惑うも木葉・ザ・クリオダイバーは自らの銃弾を解き放つ!
「くそがぁ!死ねぇ!」
木葉の銃弾は戸塚理弘の体を蹂躙したはずだった…
が、銃弾は戸塚にさほどダメージを与えてはいなかった。

「!!!」
「今度はこちらの番だな…マテリアル・パズル、三獅村祭!」

戸塚は瞬時に構えて技を放つ。
「魔法拳!士熊(シグマ)!!!」
破壊力を秘めた魔拳が広江と木葉を捉えた。

木葉「がああああぁぁぁぁぁぁああああ!!」
広江「私、まだ…何も」

吹き飛ばされる木葉と広江。
彼らは控え室の窓を破り、外──飛行船の外郭部へと落下していった。

ちなみに高低差として7階建てのビルくらい。
建造物の影が覆いかぶさって控え室からは彼らの生死がわからない。
だが、確認する必要はないだろう。
藤原カムイは窓の外を見ながら冷静に判断する。
「こちらの防御力を侮って多人数に対しての装備にしたことが災いしたな…
それより戸塚…お前、生きていたのか…」

「はい…俺は自分の命を”交代”することで通常の漫画家よりは
少しだけ死を回避出来るんです。それに金田一さんの力を加えてもらって何とか…」
戸塚理弘は言葉を区切って続ける。
「前よりパワーアップしてますし、俺もトーナメント戦いますよ!」

「ああ…そういうことになるだろうな……また引越しだが…」

窓の外…今は壁ごと無くなっているので、なんと表現していいのかわからないが…を
見つめながら藤原は答えた。

最初の銃弾を食らって西川秀明がいつの間にか戦闘不能になっていたが、
それはあまり重要ではないだろう。

474名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 19:59 ID:ebqc8Qgx
金田一ツヨーてかGUNG-HOがヘタレなだけか
475名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/26 20:08 ID:Ms8XRm+T
控え室乱入して銃ぶっぱなした時点でこうなると思った。
平野「でさー。俺は昨日思いついた訳よ」
熊倉「何を?」
平野「アニメキャラとセックスする方法って奴をな…」
宇野「お大事に。」
熊倉「お大事に。」
 ケルベロスが潜伏先で、そんな他愛の無い会話を繰り広げていると
 そこに久保が飛び込んできた。
久保「平野!!再び戦闘準備を整えているのはどういう事だ!
   Dブロックに送った戦力が戻らん以上、戦いを挑むのは自殺行為だぞ!!」
 それを聞くと平野がつまらなそうに、宇野に説明を促す。
宇野「久保。あのトーナメントに参加している者達の目的を言ってみろ。」
久保「莫大な賞金と…矢吹の命だ。」
宇野「…矢吹は普段、強大な庸兵によって守られている。あの場に集められた
   漫画家達が全て徒党を組んでも、矢吹のもとに辿り着く事すら無理だろう。」
久保「ゴットハンドの奴か空間転移で直接進入しなきゃ、無理だと聞いた事がある。
   …その位の事は知っている。」
宇野「つまり、優勝者の前に矢吹が姿を表す時がチャンス。トーナメントに負けた者達も
   そこに乱入しようとするだろうな。そう、そこは…」
平野「地獄のような戦場。最高の御馳走だ」
 気が付くと、平野が嬉しそうな顔でこちらを見つめていた。
 その顔を見て久保は気付いた、この狂った男が何を考えているのかを…
久保「最高のタイミングで、横あいから思い切り殴りつける。」
 平野はそれを久保が理解した事を知ると、熊倉達との会話に戻った。
平野「おーのーでんーぼーおーやはーこざくらえつ――こ――――。
   声を―――聞――くたーびータマキンモキモキ――」
熊倉「おのでんボーヤに欲情するようになったら
   人生終わりと思うが、どうだろう。」
平野「あ、ベイブレエド始まった。マックス萌え。」
ほぼ全員「お前は今すぐ地球にあやまれ!!」
森田「プレイボールッ!」
急遽審判を申し出たジャンプスポーツチーム・森田まさのりの声が響き渡る。
東「実況は私東まゆみ、解説は克・亜紀さんでお送りいたします!」
克「よろしくお願いします」
東「先攻チャンピオン、えなりは守備につきます。
  えなりチームのバッテリーは・・・投手えなり、捕手荒木ということですが・・・」
克「捕手荒木はいい判断ですね。えなりチームでもっとも冷静沈着な人ですから。
  好リードが期待できるでしょう。しかし・・・投手えなりは・・・わかりませんねぇ。
  なにか秘策があるのでしょうか」
対するチャンピオンチーム。最初にバッターボックスに立ったのは学帽の男。
大柄な身体。口からそそり立つ葉っぱ。水島新司その人である。
水島「が〜っはっはっはっは!え〜なり!はよ投げんかい!」
黒塗りの長バットを掲げるように仁王立ちし、叫ぶ。
えなり(荒木先生・・・サインを・・・!)
荒木は股の間にあった右手の親指だけをたて、コメカミヘ持って行く。
えなり(いきなりデッドボールかよ!)
荒木(えなり君、この試合は普通の野球じゃない。矢吹が絡んでいる以上、必ず『荒れる』
    『荒れる』なら、早めにヤバいものを取り除いた方がいい。まず、頭を潰すべきだ)
えなりは頷く。構え、渾身の力で―――水島のコメカミめがけ―――ストレート。
速い。ボールが水島の顔に吸い込まれてゆく。水島は―――笑った!

 グ ワ ァ ラ ゴ ラ ガ キ ー ン !

水島「が〜っはっはっはっは。初球から絶好球やで〜っ!」
東「場外ぃー!文句なしのホームラン!チャンピオン1点先取です!」
荒木「何故あんなクソボールがうてるんだ!」
克「来ましたねぇ〜。岩鬼正美の『悪球打ち』ですよ。ドカベン真の主役の本領発揮です!」

1回表 ノーアウト
チャンピオン1−0えなり
478名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 01:09 ID:AHsuUH6a
おぉ、ついに始まったか。期待sage
479フォロー入れとくか:03/05/27 01:31 ID:5aN7qWWK
広江と木葉の2人が、圧倒的な重力の鎖に捕えられ、落下していく。
眼下は、一面の雲海。このままでは、数秒後の運命は推してしるべしだ。

広江「木葉さん!!」
木葉「分かってるよ!!」

短い応答の後、木葉が自らの胸から、一丁の拳銃を『引きずりだした』。
コルト・ピースメーカーと呼ばれる、西部開拓時代に使用された拳銃に似ている。
唯一違うのは、その銃身が、まるで鮮血の池にでも漬けたかのような禍々しい色をしている事だ。
その銃口を、木葉は自分達が落ちていく方向一一つまり真下に向けた。
そうしている間にも、2人の身体は雲を突き抜け、その下に見える地面に叩きつけられようとしていた。

  ド  ウ  ッ  ッ   !!!

刹那、木葉の拳銃から、凄まじいエネルギーの奔流が放たれた。
その銃火は、まだわずかに眼下に漂っていた雲を四散させ、一本の巨大な光の柱となって、地に屹立する。
圧倒的な破壊力の塊が、着弾地点にあった街の一部を蒸発させ、巨大なクレーターに変えた。
さらに、その威力は、2人の身体を一気に、数十メートルも上空に押し上げる事に成功していた。
あっという間に、飛空挺の高度に達すると、広江がスカートの裏側に仕込んであったナイフを抜き、飛空挺の外壁に突き立てた。
広江の強靱な筋力が、軽々と2人分の体重を支え、2人は九死に一生を得た。
そんな危機的状況だったにも関わらず、2人は薄い笑みすら浮かべている。
むしろ、その恐怖すら楽しんでいるように、その笑顔は見えた。狂っていた。
480参考までに:03/05/27 01:42 ID:5aN7qWWK
木葉・ザ・クリオダイバー
正式名 木葉功一(代表作『キリコ』『クリオの男』『マリオガン』など)
ちなみに、今回使った能力は、『マリオガン』の能力。
他にも、身体から無限に銃器を生み出す事が出来る。
481名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 01:45 ID:w7eOGR7n
あなたが探してる話題あれはこれでしょ♪
http://endou.kir.jp/betu/linkvp/linkvp.html
482名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 02:20 ID:5aN7qWWK
木葉「いや〜〜、マイッタね、ど〜にも。アブないところだった」
広江「その割りには、あまり動揺してるようにも見えませんけど?」
艦内に帰還した、木葉と広江の2人が軽口を叩きあう。
木葉「ま、コイツはここみたいに狭いトコじゃ、全然役に立たないからね。
   下手にぶっ放したりしたら、艦の壁に大穴を空けてしまう。・・・それにしても、敵さん、中々お強い」
広江「・・・ええ、正直、甘く見過ぎておりましたわ。しかし、次はこうは参りません」
髭面に、強烈な憎悪をたたえながら、広江は木葉とは別方向に歩き出した。
木葉「あれ?広江何処行くの?」
広江「ちょっとした意趣返しですわ。あれを私達の本領と思われては、あまりに不愉快ですから」
木葉「ハハ、君らしいな。じゃ、僕は一足先に内藤様の所に行っているよ。必要ないとは思うけど、気をつけて」

二手に分かれて、それぞれ歩き出す。
それから5分もしないうちに一一。
広江はガンガンチームの『元』控え室の近くで、目標に出会った。
渡辺道明、夜麻みゆき、松沢夏樹の三人が、いそいそと荷物を運んでいるところだった。
広江「見つけましたわ。あの妙な女はいないようですわね」
三人は、傘と、ステッカーを貼りまくった旅行カバンを抱えた、メイド姿の悪夢を見て絶句した。
渡辺「お前・・・何で生きてるんだ・・」
広江は無表情のまま、渡辺の問いを無視して、言った。
広江「・・・失礼ながら一一少々、御無礼を働くことになるかと。
   なお、今しがたとても不愉快な出来事がございまして。
   手加減のほうはできかねますので、 一つ御容赦を。」

483名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 02:35 ID:5aN7qWWK
渡辺「………ははッ。聞いたかよ、おい。御無礼を働くとよ、この変態!
   お笑いだぜ!なあ!どうするってんだよ、イロモノヤロー!?」
先の戦闘で、広江の戦闘力を見切ったつもりになっていた渡辺が、腹を抱えて笑った。
残りの2人も、それにつられて爆笑する。そこへ、広江が持つ傘の先端が突き付けられた。
広江「一一では、ご堪能くださいまし。」
バ  ンッ
いきなり、傘の先端が火を吹き、とてつもない勢いで松沢の身体を吹っ飛ばしていた。
松沢の肉体は、傘に仕込まれていたSPASショットガンの散弾でミンチにされている。
渡辺と夜麻は、何が起こったのか分からない。
広江の胸に下げられた、十字架がかすかに揺れた。

その頃一一
GUNG-HO-GUNS控え室にて、野々村と荻野が話込んでいた。
木葉と広江、いまだ到着しない2人の写真を見ながら。
野々村「どう思う、荻野。この2人……」
荻野「………良くないなこいつの目は。気に入らん。
   野々村、この広江とかいう変態の目を見ろ。何か気付かんか?」
野々村「………兵隊(サルダート)だな」
荻野「正解だ、野々村。しかも、それだけじゃない」
野々村に写真を渡すと、荻野が吐き捨てるように言った。

       ・・・・ 
荻野「こいつはとびきりの、狂犬だよ。」
484名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 03:01 ID:5aN7qWWK
渡辺「こォオおおのくそッたれえェエエえええ!!ぶっ殺せ!!」
渡辺が怒声をほとばしらせながら、巨大バイオリンを構える。
対し、広江は無気味な程、無表情だ。
           ・・・・・・・・・ 
広江「如何ようにでも?おできになるのなら。」
広江が言うや、渡辺はバイオリンを奏で、魔弾を打ち出した。
瞬間、広江の傘が開かれる。すると、その傘に魔弾はすべてはじかれていく。
渡辺「防弾繊維(ケブラー)か、チクショウ!!」
その開かれた傘の中央、再び散弾がバラ撒かれる。
渡辺は、咄嗟に純金製のグランドピアノを盾にし、夜麻と共にその影に隠れる。
すると、広江が右手に持っていた傘を、左手の旅行カバンと持ちかえる。
その側面を、渡辺たちに向ける。そこにポッカリと空いた穴の奥で、激鉄の音がした。
広江「Una vendicion por los vivos,(生者のために施しを、)
   una rama de flor por los muertos.(死者のために花束を。)
   Con una espada por la justicia,(正義のために剣を持ち、)
   un castigo de muerte para los malvados.(悪漢共には死の制裁を。)
   Asi llegaremos----(しかして我ら一一一一)
   en el altar de los santos.(聖者の列に加わらん。)
   ・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・・ ・・・
   サンタ・マリアの名に誓い、すべての不義に鉄槌を。」

唱うような祈りの言葉が終了した瞬間、カバンから無数の徹甲弾が猛烈な勢いで吐き出された。
485名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 03:29 ID:5aN7qWWK
ド オ ンッ! 
広江のカバンから発射されたグレネードランチャーの爆風が、グランドピアノを吹き飛ばした。
完全破壊は免れたが、盾が無くなった。そこへ、牙のような徹甲弾の嵐が襲いかかる。
渡辺は、自分の身を守るのに精一杯だ。夜麻の五体が、穴だらけになり、四散した。
渡辺「貴様ああああああああッッッッ!!!!」
仲間2人の死に激昂した渡辺が、飛び出してきた。
渡辺「火の鳥よーーーーッ!!」
黄金ピアノを使った技、“組曲火の鳥”である。
広江はかろうじて、その業火から逃れるも、瞬く間に廊下は火の海と化した。
広江「あらあら、少々騒ぎが大きくなりすぎましたわね。」
渡辺「待ちやがれっ!!」
広江「溜飲も大分下がりましたので、この場でこれ以上やる理由が消えました。
   私、これでおいとまいたしますが一一一一これをぜひ、お受け取りくださいまし。」
そう言うと、スカートの裾をつまみ、宮廷儀礼のように恭しく一礼する。
すると、スカートの中から、大量の黒く丸い物体一一手榴弾がゴロゴロと廊下を転がっていく。
広江「では皆様、御機嫌よう。」
渡辺「…逃げッ…」
渡辺が言いかけた刹那、手榴弾が一斉に爆裂し、廊下の一部が消し飛んだ。



486名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 03:55 ID:5aN7qWWK
渡辺「………マジかよ。信じられねえ。」
一部、床や壁が吹き飛び、跡形もなくなった廊下。
そこから少し離れた場所で、渡辺が呆然と呟いた。
藤原「一一大丈夫か、渡辺」
渡辺は、あの火の海の地獄のなか、運良く駆け付けた藤原のフバーハによってからくも助かっていた。
渡辺「……とんでもねえ狂犬だった。夜麻と松沢の2人は、呆気無くぶっ殺されちまった。信じられねえ」
藤原「信じるさ。そいつは未来から来た殺人ロボットだ。
   映画と違うのは、シュワルツネッガーじゃないことだけだろ?」
渡辺「…………面白くもねェし、笑えねえよ。」

GUNG-HO-GUNS控え室一一
野々村「むかえにゆく手間は…はぶけたみたいだな」
伊藤「あなたたちですか、『クリオダイバー』『ブラックラグーン』」
伊藤たち三人が、木葉と広江の到着を出迎える。
広江「到着が遅れ、申し訳ありません……伊藤様」
伊藤「なにやら、随分と騒がしかったようですわね」
広江「左様で。実力の披露にもなりませんが、“手土産”を持参いたしましたわ」
そう言うと、広江が二つの生首を放り捨てた。夜麻と松沢の残骸である。
伊藤「半端に腕が立つ事は時として不幸な結果を招きます。
   さて……遠路はるばるご苦労様でした。
       ・・・
   そして、貴方達が最後です。私達と共に、運命を握りましょう」


487参考までに2:03/05/27 04:01 ID:5aN7qWWK
広江・ザ・ブラックラグーン
正式名 広江礼威(代表作 『ブラック・ラグーン』)
キャラは作者本人の顔と、作中キャラの1人、戦争メイド・ロベルタの能力。
サンデーGXで連載中。かなり面白いので、是非お薦め。
488名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 04:03 ID:pgpp2Tnj
最近進むの早いなー。5aN7qWWKグッジョ
489ちょっと整理しておくか・・・:03/05/27 05:14 ID:fDsIlbHJ
えなりチーム――えなり、荒木、尾田、岸本、板垣、富沢、岡田、大和田、宮下だとして
チャンピオン――水島、戸田、鈴木、伯林、藤沢、余湖、島本、旭、藤井でいいのか?
一応両方9名なんだが、山口、森、技来、柴田も加える?

元祖ジャンプチーム――小林、桂、あんど、徳弘、うすた、木多、古谷、野中、8名
江川達也は正式にはメンバーに入っていないようだし、永井と絡ませたいのではずしとこう。人数多いし。
バンチチーム――原、北条、巻来、ゆで(一人)、三浦、秋本、6名
ゆでをもう一人戻しても足りない・・・ヤングアニマルから誰か借りたいところなんだが・・・

ガンガンチーム――藤原カムイ、金田一、渡辺、西川、夜麻(死亡)、松沢(死亡)、荒川(非戦闘?)、実質4名
GUN-HO-GUNS――内藤(治療中)、荻野、野々村、広江、木葉、伊藤(非戦闘?)、実質4名
ここは人数が合うな。

裏御伽チーム――本宮、にわの、川原、澤井、真倉+岡野(元ネタからしておそらく真倉は・・・)、5名
ジャンプスポーツ――高橋、井上、森田、許斐、4名
森田がDブロックに出張中なんで試合はまだ始まらないだろう。その間にもう一人・・・
490名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 06:06 ID:PaYEDiI1
>>489
バンチチームは、バンチ本誌から出てない奴が居るんで、まずそこから出した方がいいんでないの。
まあ、試合終了後のチャンピオンチームから何人かなだれ込んでも無問題だと思うけど。

後、GUN-HO-GUNSの内藤の治療を終了させて、ガンガンチームに衛藤ヒロユキを追加してほしい。
5対5の方が試合はやりやすいし、衛藤はガンガンの主力だと思うし。

何より、
金田一=グゥ=ククリ
衛藤=ニケ=ハレ
に、なぞらえた二人の掛け合いが見たい。
(というか、金田一に振り回される衛藤が見たい)
491名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 06:12 ID:PaYEDiI1
>>458
よし、間を取ってチーム名「元祖変態チーム」に・・・・・・
ジャンプスポーツチーム控え室。
井上「しかし、矢吹の奴も丸くなったものだな」
高橋「そうだね、我々の参加をあっさり認め、その上選手の補充までしてくれるとは」
井上「まったくだ。どんな交換条件を出されるかと思えば、
  Dブロックの審判に森田を貸してくれるだけでいい、とは」
高橋「ま、矢吹の方もすぐに助っ人を用意できるわけじゃないだろうから、
  時間調整の意味合いもあるんだろうけどね」
井上「おかげで試合開始もDブロック戦が終わってからだし、少しゆっくり出来るが……」
許斐「気になりますね……矢吹はあんな甘い男ではなかったはず……」
高橋「確かに……以前はしたり顔で済ましていながらも、どこか余裕の無い男だったが……」
井上(まさか矢吹はもう、冨樫ファイルを解読してしまったのでは……
  それならばこの甘い配慮も頷ける……何が起きても怖くない、というわけか……)
許斐「しかし今回、送ってくれる助っ人は信用できるのでしょうか?」
高橋「矢吹の息がかかっているかも知れない、と?」
許斐「ええ、用心はしておくに越したことはないでしょう」
井上「何か不穏な行動を起こしたときは、斬るまでだ」

      コンッ コンッ

来たか!―――ふいのドアをノックする音に全員が緊張する。
そして――――
鈴木「ど〜も〜〜鈴木信也です〜〜〜!
  この度ジャンプスポーツチームの助っ人としてお世話になります〜〜〜!!」
現れたのはチームが想像していたのとは180度印象の違う、気さくな男であった。

一方その頃モニターの前で、ワイングラスを傾けながらほくそ笑む男がいた。
矢吹「くくくっ……接触したか……ご苦労だったな久米田」
久米田「はっ!出来うる限り最善を尽くしました!」
矢吹「高橋め、どんな奴が送り込まれてくるかと気を張っていたのだろうが、肩透かしだったろう……
  鈴木信也には悪意が無い……だが悪意が無いことこそ真の邪悪だということを……
  お前は、 人 生 最 後 の 試 合 の 中 で 思 い 知 る こ と に な る ……!!」
493名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 07:34 ID:fDsIlbHJ
>>490
いやね、ヤングアニマルは正式にチャンピオンに入ったのかどうか明確にされてないのよ。
もとはマガジン戦の成り行きで同行してるけど、柴田に至っては過去ログ調べたら>>284で唐突に同行していた(w
で、バンチチームには今三浦がいるわけだし一人くらいどうかなーと。バンチっても今泉、柳川くらいか?次原は・・・なあ。

衛藤ヒロユキってグルグルの人だよな?出したいなら出しちゃえば?
そうすると内藤復活せざるを得ないけど・・・基本的に書いた者勝ちだからな。
後に書く人が何とかするよ。それがリレー小説の醍醐味でもあるし。
494名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 10:44 ID:3p1w7Nn6
>>284で柴田を出したのはあくまで過去の回想で「ストリートファイター」だったからなんだが。
柴田はゆでに負けて三浦についてバンチへ来たということで頼む
495名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 11:10 ID:8H8nm6Jv
松沢はこねてこねてお湯かけて3分もすれば生き返るよ
496493:03/05/27 12:04 ID:MB/Qcrt2
>>494
あ、スマソ回想だったか、流し読みしてたから気付かなかった。
じゃ、バンチはこれでOK、と。
井上・高橋の信也に対する第一人称は『少なくとも悪人じゃねぇな』だった。
本当に矢吹の手下かすら疑われる程だった。
高橋「(いや、ただ単に我々を油断させてるだけか?)
そんな警戒心を持っていた高橋だったがその直後信也がゴミ箱に躓き派手に
転んでいる姿を見て油断してもいいんじゃないかと思い始めた。
井上「おう、お前が助っ人か。言っておくがこっちはお前を完全に信用してねぇ。
    だから変な真似したら即行で斬るからな・・・って、どうした許斐?
許斐は一人冷や汗を流しながら固まっていた。およそ普段の姿からは想像できない程の
動揺の仕方だった。井上の三度目の呼びかけにようやく我を取り戻したようだ。
井上「おい、どうしたんっていうんだよ!
許斐「そ、そうでしたね・・・お二方は信也を・・・鈴木信也を知らないんでしたね・・・
信也「その事についてはこのチェック信也にお任せあれ。
突如わきでてきたのは学者っぽいふくと帽子、そしてメガネをかけた信也だった。
信也「鈴木信也。本名:木村拓也。年は永遠の18歳。職業は漫画家をやりながらSMAPの
    ボーカル兼ギャグ担当兼ビジュアル系兼癒し系兼リーダー兼マネージャー兼観客である。
   彼の趣味はもっぱら登校中の小学生相手にシャイニングウィザード。そしてゴミあさり。
    この実益を兼ねた趣味により警察のお世話になる事はざらである。集A社には白馬に
    乗って原稿を届ける姿はチビッコの夢と希望をぶち壊した。血液型は黒アヒル型。
    好きなタイプは叶姉妹にダンゴ三兄弟とサッチーを足して叶姉妹とダンゴ三兄弟を引いたものである。
    ていうかどうせ僕の台詞見てないだろうな。こんな文字ばっかり続いたら見る気無くすって。
    ライバルはスピルバーグ監督で二人のゴキブリ叩きの姿は国宝物である。そして・・・・

ジャンプスポーツチームは頭痛薬と胃痛薬を探しに旅に出た。
498名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:25 ID:bsQ2EvWu
控え室でGUNG-HO-GUNSはそろった。



そして、次の瞬間、暗黒の空間が辺りを包んだ。




どれだけ時間がたったのだろう。
先ほどまでGUNG-HO-GUNSの控え室だった場所は
鬱蒼とした密林に変わっていた。ただ、どことなく木々の形がおかしい。
その自然は独自の生態系を持っているように見えた。

野々村「…どういうことだ!?」
萩野「ここは…密林!?」
広江と木葉は無言でそれぞれの構えを取る。
油断した結果、得たものは…屈辱だった。
慎重に辺りを見回す。

「報復ってわけじゃない、でも、ここまでされると…」
「!!!」

振り向くが、それは声のためではない。
だが…冷気…とでもいうのだろうか、感じるはずのない気配に押され、
その方角から目をそらすことは出来ない。
気配はゆっくりとやってきた。三度笠に、マントのいでたち。
「…別に、お前さんが意趣返しのつもりだろうが、違おうが、俺には関係ねえよ…」
声は、先ほど聞こえたものとは別のものだった。
だが、その声を聞いて、荻野・ザ・ガンスピリットは震える。
「…お前は…冬目景!!!」
冬目の声はなぜか時代がかっていたが、同時にどこまでも冷たかった。

499名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:27 ID:bsQ2EvWu

「お前ぇさん方に恨みはねぇが、その命、取らせてもらいやすぜ…」

「…勝手なことを…言っておりますわね!」
広江は手に持つ傘をそのマントの──声を殺していて性別まではわからない──
人物に向ける。
木葉も反射的に銃を構える。

だが、次の瞬間に広江は袈裟懸けに切られていた。
「…が…あっ…」
木葉の首も飛ぶ。
冬目は左腕の仕込み刀をしまい、そして腰にある日本刀を抜いて萩野に向ける。
ジャングルの中のわずかな光…そこから浮かび上がる鉄仮面からの眼光が
萩野を冷たく見据える。

「お前は…ガンガンで打ち切りになったはずだ…!!なぜ今頃…!」

「ああ…俺はRUNOの連載を一巻で終わらせた…だがそれは…
妖幻の血でパクられたのが、ずっと心残りだったからだ…」

震える萩野を尻目に冬目の淡々とした声が響く。
その声は無表情な鉄仮面からというより、むしろ切っ先を向けられた
刀から聞こえてくるようであったが。

「おのれぇえええ!」
野々村・ザ・ファントムが冬目景に向かおうとするが。
一人の女が立ちはだかった。
野々村はかまわず女に向かって突進する。
女は目の前で手を合わせ、
そして野々村にその手のひらをあてがう。
──何をしようと所詮は無手──、大したことではない──。
そう思った瞬間に。
野々村の半身は吹き飛んでいた。
鮮血、そして許容量を超えた痛みが野々村を襲う。
「…がっ」
バランスなどまるで無くし、野々村は地面に転がる。
500名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:29 ID:bsQ2EvWu
味方がなすすべもなく倒されていく──、
萩野は信じられないようなその光景を震えながら見つめていた。

「…一度蘇った漫画家は何度でも蘇るのさ…亡者を連れてな…」

木枯らしのように冷たく響く冬目の言葉を
萩野は最後まで聞いてはいなかった。

萩野の顔面の横に赤い筋が通る。
そして、そこから血が流れ、彼の頭部は胴から離れた。

「久しぶりの戦闘だとやっぱり疲れるわ。緊張するというか。」
女──荒川弘は腕を回して溜め息をつく。

──────チン。
刀を鞘に収め、その場を後にしようとする冬目。
「それじゃあ、あっしはこれで…」

「…また、雑誌を渡り歩くの?あなたならガンガンで十分な人気を持つことが
出来るのに。
あなたの休載が多くたって、私達は何も言わないよ。」
荒川は冬目に向かって、言う。
冬目は振り返りもしなかった。ただ一言を残して。
どこか寂しげに見えたのは気のせいだったか。

「…冬目景は打ち切りになって死んだ…幽霊を見たのさ…」


冬目景が去った後。

「…さてと。チームには悪いけど、これで
楽に勝てるわけではないよ。」

荒川弘は、横たわったGUNG-HO-GUNSを見回して、続けた。

「GUNG-HO-GUNS…内藤のために集まった手駒…
でも愚かなことに彼らだけが内藤の真の力に気付かない…」
意味深な一言を残し、荒川も去る。
501名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:32 ID:bsQ2EvWu
GUNG-HO-GUNSの控え室ではたった一人、取り残された伊藤真美が
誰もいなくなった部屋の光景を呆然と見詰めていた…

そのころ…
内藤康弘の治療室で変化が起こりつつあった。
未だに体はぼろぼろで瀕死の重症であることは間違いない。
だが、その意思は体を動かせるわけではないが、
ひとつの思念を形作っていた…



戦わなければならない…



内藤の体が薄く光り、そして
培養液の外に4つ、形を作る…
ずば抜けた個性を持つ内藤の作り出したもの…
それは、彼の創造したもの…
それは、真の…



先に行け…後から…



4人の【それ】は内藤に向かって会釈をし、そして部屋を後にする…




502名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:34 ID:bsQ2EvWu
試合場に向かう藤原カムイの足取りはやや重かった。
「あれで死なないとすれば、厄介な敵だな…」

「…ドクターは、もう手を打った………だからもっと厳しくなる…」
金田一連十郎が呟く。
何を考えているのか、よくわからない表情だったが、いつものことだ。
しかし、聞き咎めないわけにはいかないセリフではあった。

「どういうことだ?『ドクター』が何かミスしたとでも言うのか?」
藤原は聞こうとするが──…

「藤原さん!!」
唐突な声にさえぎられ、藤原は声のほうを向く。
それは、権藤ひろゆきだった。
「ドクターに言われて、オレも参戦しろって言われているんで、
よろしくお願いします!」

いきなりの快活な声に戸惑うも、藤原は言葉を返す…が、疑問も浮かぶ。
「ああ、こちらこそ宜しく…でも、相手は4人しかいないし、出番ないんじゃないのか?」

「ええっ!?…でも人数が足りなくなるって……」
「今のところ、俺、藤原、金田一、戸塚で足りてるしな。補欠要因ってことじゃねえの?」
渡辺が口を挟む。

(が〜ん!!)
「ほけつ…」【権藤はショックを受けた!】

「まあ、出たいなら先に出ればいいさ。敵が4人とは限らないしな…」
藤原は区切ってから、続ける。



「相手次第だ」

503名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:36 ID:AHsuUH6a
権藤じゃなくて衛藤ね
504名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:38 ID:bsQ2EvWu
試合会場にガンガンチームが到着したとき、
GUNG-HO-GUNS側には伊藤真美しかいなかった。
すでに開始時刻には達している。
会場の賑わいもそれを示していた。


森田「それではDブロックの決勝戦を始めたいと思います。
   試合方法は通常ですと5対5の総当りですが…
   …えーと、GUNG-HO-GUNSの選手はどうされたのですか?」
伊藤「…ええと、その…」

伊藤がしどろもどろに返事をかえす。そのとき、入場口から4人、姿を現した。
一人は両腕に巨大なガトリングガンを持つ大男、
一人はスーツ姿。楽器のケースを持っている。
一人は少年。
一人は黒服、両腕に十字架のようなものをつけている仮面の男。

そして伊藤に介錯せずその中の一人…スーツ姿の男が審判(森田)に話しかける。

「俺達がチームGUNG-HO-GUNSだ。
それぞれ、
GUNG-HO-GUNS、モネヴ・ザ・ゲイル
GUNG-HO-GUNS、ミッドバレイ・ホーンフリーク
GUNG-HO-GUNS、ザジ・ザ・ビースト
GUNG-HO-GUNS『ミカエルの眼』、ダブルファング と 言う。

見ての通り4人しかいないが、あとからもう一人来る
ことになっている。試合前には間に合うことになっているが…」

ミッドバレイに対して藤原カムイが答える。
「試合に間に合うならそれでかまわない。…5対5の総当り…というわけだな?」

「ああ、順序は特に決めなくてもいい、こちらもそうする。」
「わかった…しかし、今までのGUNG-HO-GUNSは、どこに言ったんだ?」

藤原が問いを発すると『GUNG-HO-GUNS』からは失笑が漏れた。
中には理解できていないようなものもいたが。
そのような空気が去ったあと、ミッドバレイは答えた。

505名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:43 ID:DI4SarHB
おい!また漫画キャラかよ
506498-504:03/05/27 16:46 ID:bsQ2EvWu
「…勘違いしてもらっては困るな。GUNG-HO-GUNSはもともと我々しかいなかった。
偽者の行方などどうでもいいが、偽者にしてはここまで勝ち残ってこれただけでも
褒めてやろうといったところか。」

「…いや、内藤様にこれだけの傷を許して、ただで済ますわけには行かないな。
………見つけ出して始末しなければ………」








すみません。(;´Д`)
ガソホー出したくて無茶しました。
元のガソホーもとくに死んでいない予定です。
もったいなくて書いてみたのだけど、気に入らなければスルーでOKです。

>>503
ごめんなさい。間違えました。
ご指摘ありがとうございます。
507498-504:03/05/27 16:49 ID:bsQ2EvWu
衛藤ヒロユキ で、カタカナにもなっていなかった…鬱
508名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 17:10 ID:AHsuUH6a
トライガンにより過ぎてて他と絡みにくくなってる様な…
結局内藤はトーナメント復帰じゃろうか
509479:03/05/27 17:17 ID:5aN7qWWK
う〜ん、苦労して立てたキャラが一瞬で消されていく・・・
これもまたリレー小説の醍醐味かw
まあ、まだ死んでないならどっかで使えるかな?
さて、ガンガンについては素人なんで、野球のつづきでも書くか。
510名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 17:18 ID:zdHVl7EK
ところでDブロックはえなりたちだよ。
内藤たちはBブロック

そもそもすでにえなりたちの試合は森田を審判にして始まってるわけだし、
せっかく登場した広江と木葉の代わりが漫画キャラていうのも・・・

だからこれはボツにしたほうがいいと思う。
511498-504 :03/05/27 17:40 ID:bsQ2EvWu
では没でお願いします。(;´Д`) ミナサンスマソ
512名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 20:03 ID:6APqIqu+
>>497
鈴木信也のとこウマい。
513名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 21:02 ID:1P0qIcFf
>>498-504
没にはしない、つじつま合わないとき恒例の「アレ」を使う。
あんまり多用したくない手だが、面白そうな設定があったんで無駄にしたくない。
514名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 21:31 ID:5aN7qWWK
現在、1回表 無死一塁 スコアは1-0。チャンピオンチームの攻撃。
一塁にいるのは、TWO突風の片割れ、旭凛太郎である。
えなりのスローカーブを、見事なセンター返しに切って落した。
バットではなく、鉄パイプによるヒッティングとは思えぬ見事さだった。
チャンピオンの3番バッターは、鈴木ダイ。カウントは、1-2。
えなりの外角ストレートを、鈴木がひっかけた。ボールが、三遊間を転がる。
鈴木「ちっ!ひっかけちまったぜ、球が遅えんだよ!!」
ボールは、ショートの岸本がキャッチ。すかさず二塁へ。理想的なゲッツーの流れだ。
普通の野球なら、すでに走る意欲をなくしている場面。しかし、旭も鈴木も、走塁に少しも手を抜かない。
そう、これはバーリトゥード野球。クロスプレー時の殴り合いは当り前。
つまり、バーリトゥード野球は、こうなってからが真の勝負なのだ。
旭が、鉄パイプを振りかぶりながら、つっこんでくる。
岸本からのボールを受け取ったのは、二塁手・板垣!
板垣「そこを が つ ん ってか!?」
横なぐりに振られた鉄パイプが板垣の身体に触れる寸前、
板垣の天地を切り裂くような渾身のアッパーが、旭の顎を捕え、豪快に吹っ飛ばした。
無重力空間のように、空中で凄まじい勢いで回転し、旭はグラウンドに叩きつけられた。
血の泡を吹いて痙攣している旭に目もくれず、板垣はそのまま一塁に送球する。

克「6-4-3!理想的なゲッツーだあッ!」


515名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 21:48 ID://KgRDre
てことは衛藤ヒロユキはグルグルを使うのか。
個人的にはキタキタ踊りっても面白そうだがw
516名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 21:54 ID:5aN7qWWK
板垣が豪速球で一塁に送球した。一塁手は、えなりチーム1影の薄い男、富沢ひとし。
スピードはあるが大暴投の板垣の送球を、富沢はイエローナイフの能力で髪を操り、見事に捕球した。
そこに鈴木ダイが、体内のナノプローブを全開にして、突っ込んでくる。常人では考えられぬ迅さだ。
富沢は、頭部のボウグから夥しい数のドリルを繰り出し、矢継ぎ早に鈴木を攻撃する。
そのおかげで、鈴木はなかなか一塁に辿り着けない。そして、ついにドリルの一本が鈴木の右肩を抉った!
伯林「鈴木さん!」
富沢「やったぞ、見てくれましたか、板垣先生!」
初めて活躍できた事に歓喜の表情を浮かべる富沢。だが、その直後、富沢の表情が苦悶へと変化する!
富沢「な、なんだこれは・・!?身体が・・腐っていく・・・」
見れば、富沢のドリルは全て不気味に変色し、腐敗していくではないか。
鈴木「これが、俺の能力のひとつ一一“ヴェノマ・トリック”だ!」
手袋を外した素手の左手でドリルの一本を握りながら、鈴木が言った。
プチュ・・グジュ・・。気持ち悪い音を立てて、富沢の身体が毒に侵されていく。
板垣「……ングッ!何という威力だ、コレ程の毒とは!!」
富沢は、もはや守備どころではない。のたうち回る富沢に、鈴木が迫る。
鈴木「苦しかろう……せめて、俺が介錯してやるッ!」
鈴木の右腕の義手が、巨大なバタフライナイフのような機構で変化し、一振りの刀と化す。
その刃が、深々と富沢の腹部を刺し貫いた!
鈴木「俺の右手は、触れる物の振動を止める……その能力は、原子レベルにまで行きとどき…
   原子の振動を止められた物体は…やがてすべてが…… 氷  る !!」
鈴木が右腕を捻ると、氷の塊と化した富沢が、粉々に砕け散った!!

鈴木「これが俺の ヘ ル ズ ヘ ル ツ(断 罪 の 別 振) だ !!!」
517名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:04 ID:5aN7qWWK
個人的には、せっかく出したキャラを一瞬で消されてしまったし、その代わりが漫画キャラなので
>>498-504は没にしてもらいたいところだが、7レスもかけて書いたものを没にされるってのもキツイものがあるだろうしね。
難しいところだな。せめて、旧GUNG-HO-GUNSメンバーの面子が損なわれないように、誰か続けてくれないかなあ。
いくらなんでも、それなりの活躍をした4人が、ガンガン2人に理由もなく瞬殺ってのは納得いかない。
俺が書いてもいいんだけど、あんまガンガン詳しくないから、上手いフォローが思いつかない。
そこのところを何とかしてもらえれば、面白い設定もあるし、使っていいのではないかと思う。

なんか、偉そうな上に長文でスマン。でも、俺もあの新キャラ2人にはかなり労力を割いたんで、気持ちを察してくれ。
518名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:23 ID:5aN7qWWK
そういえば、荒川が使った技って何?
519名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:26 ID:pgpp2Tnj
…正直、漫画キャラを漫画家より優先させた時点で没でいいと思う。
切るべき所はきちんと切らないと破綻するし、本人がOKしてるのだから
>498-504は没。フォローして書き直すのは自由ということで

今度のテンプレには、漫画キャラ出せるのは「パクリの王」矢吹のみと加えようw
520名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:27 ID:+WX52V+S
確かに、まあウソくさい感じはするよね。ネームバリューと実力があんまり伴ってないし、
それなりの説得力で倒すならいいけど、なんか荻野とか実力の一端も出せないまま
やられてるし。
>>498-504の文章力とか展開とかには何の問題もないのだけれど、ちょっと唐突すぎた
かも。リレー小説は何でもありが原則だからあんまり没にはしたくないので、次回は
もうちょっと穏便にやってね、ということでいいのではないだろうか。
木城がいきなり板垣倒してブレイクした例もあることだし、人気のある漫画家はどうせ
復活するので、思い入れがあるのなら>>517は荻野がらみで二人を復活させたりすれば
いいんじゃなかろうか。
そもそもオレも車田ファンで車田殺したくない一心で書くのに参加したんだが、誰かが
異次元に飛ばしちまったよ・゚・(ノД`)・゚・
521520:03/05/27 22:31 ID:+WX52V+S
え?キャラ優先させてんの?じゃあ>>519の言う通りでもしょうがないかも。
ていうか、もうちょっとレス読めって話ですな。スマソ。
522名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:39 ID://KgRDre
ぐはっ!先に続き書かれたか。
ミスフルをもじって書いてたけど・・・まぁ、いいか。リレーだしな
523名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 22:49 ID:5aN7qWWK
>>520
心配しなくても、車田はこれ以上ない!…ってタイミングで戻ってくるよ。
誰かが、絶対そういうの書くはず。というか、伏線?

524でもくやしいからちょっと書く:03/05/27 22:50 ID://KgRDre
えなり「富沢さん!
マウンドから叫ぶがもはや富沢は返事を返す事はできなかった。
荒木「審判!この野球はなんでもアリだったな。
少し動揺していた森田は荒木の声に呼び戻される。荒木は冷静だった。
森田「あ、ああ・・・俺はそう聞いている。
荒木「なら、ファーストを補充させてもらうか。1中隊程な。
するとファーストベースに何やら小さな兵隊が現れた。戦車は戦闘機もあり
サイズが大きければリッパな軍隊だった。
荒木「極悪中隊(バットカンパニー)。ファーストへの返球はとれねぇからセカンドが
    代わりにベースを踏めばいい。だが、俺もバットカンパニーはもうランナーなんか許さないぜ。
えなり「荒木さん!富沢さんはどうするんですか!!
えなりは荒木の冷静な態度がやや不満だった。仲間がやられても眉一つ動かさないこの人が。
荒木「富沢なら今ごろベンチで凍ってるぜ。なぁに、あとがクレイジーダイヤモンドで治してやるさ。
荒木は富沢が凍った瞬間にザ・ワールドを発動。時を止めその間に富沢をベンチへ。そしてダイが
砕いた氷はホワイトアルバムで作った氷像だった(本当なら作る必要はないが荒木のちょっとした遊びである)
525名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 23:05 ID:WF1tzz6o
だが富沢はその影の薄さから荒木に忘れ去られ、治してもらったのは
試合後数日が経過した後だったという・・・・・








なんてことになりそうな気が・・・・・
526夢か!?:03/05/27 23:26 ID:1P0qIcFf
ガタタッ!
その場に居た全員が椅子を鳴らして痙攣したかと思えば、互いに顔を見合わせる。
そして伊藤を除く全員が、自らの体を確かめるようにさすり始める。
傍から見れば少々異様な光景である。
荻野「野々村、お前今寝てただろ?」
野々村「お、お前こそ!」
木葉「僕は悪い夢を見ていたよ」
広江「どんな?」
木葉「三度笠に首チョンパされる夢」
一同「「「「「…………」」」」」
やられた!――――悪夢を見せられていたのだ。
野々村「くっそ〜〜っ!一体どこのどいつだっ!」
広江「ガンガンチーム」
野々村「は?」
荻野「なに?」
広江「ガンガンチームですよ。彼らはささやかな復讐をしたのです」
野々村「待て、何で言い切れる。奴達に復讐されるいわれは…」
荻野「そう言えばお前ら到着が遅れてたな……」
荻野が疑いの目で広江、木葉両名を見る。
木葉「ははは、間違ってガンガンチームの控え室に入っちゃったから、ついでに挨拶してきたんだよ」
野々村「 鉛 玉 で か!?そうだな!そうなんだな!!」
野々村はキレた。
広江「ちなみに私はその後、二人ほど殺ってきましたが」
野々村「試合前になんてことすんだ!この髭メイド!!お前の存在が悪夢だ!!」
野々村は広江の逞しい髭をむしりながら叫ぶ。
木葉「僕も一人戦闘不能にしたけどね」
荻野「 お ま え も か ! ! 」
賑やかに漫才が繰る広げられる中、伊藤は一人眉間を押さえていた。
527GUN-HO部分だけフォロー:03/05/27 23:28 ID:1P0qIcFf
荻野「まあ……やっちまったもんはしょうがないとして、伊藤さん」
伊藤「あ、はい!」
ふいに声をかけられ上ずった声で伊藤は答える。
荻野「あんたは大丈夫だった?俺達の見てた悪夢にはあんたはいなかったが」
伊藤「私は……悪夢と言う程ではないんですが、なんとも支離滅裂なおかしな夢を見ていました」
荻野「どんな?」
伊藤「はい、あの……」
伊藤は自分が見ていた夢の内容を説明した。
木葉「本物のGUN-HO-GUNS?」
野々村「それは内藤様の『TRIGUN』に出てくるGUN-HO-GUNS?」
荻野「で、我々は偽者だと?」
広江「それは案外内藤様の本心かもしれませんね」
野々村「バカ言うな、髭剃りやがれコノヤロウ!」
広江の言ったことを誰も本気にしていなかったが、伊藤は広江の言葉に内心冷や汗をかいていた。
それは伊藤も考えていたことだったからだ。ふと広江と眼が合う。
伊藤(……この男……!)
笑っている――サングラスで表情は判らないはずだが、伊藤へ意味ありげな笑みを向けているのだ。
伊藤(やはりこの男何か……!?)
荻野「そう言えば俺も夢で妙なことを聞いたな」
野々村「何だそれは?」
伊藤が緊張する中、荻野の言葉で全員の興味の対象が荻野の夢に移った。
荻野「先に殺されたお前達は聞いていないだろうが、
  夢の中で出会った冬目景…三度笠がこんなことを言っていた」

  「…一度蘇った漫画家は何度でも蘇るのさ…亡者を連れてな…」
528つまりは内藤の暗黒面:03/05/27 23:28 ID:1P0qIcFf
木葉「なにやら意味深だね」
荻野「うむ、俺が常世扉に飛び込んだ時、『死』の力が何処かに吸い上げられているのを感じた。
  その時は内藤様を救うのが最優先だったため捨て置いたが、
  現世に戻った時そこには、道元と言う吸血鬼が50人からなるグールと共にいた。
  聞けばDブロックにも遙に上回る数の1000人ものグールが現れたらしい」
野々村「その他にもあちこちに出没していたらしいな」
荻野「ああ、お前達は知らないだろうが、どんな強大な力を持つ吸血鬼だろうと、
  一日二日でそれだけの数のグールを創り出すことなど到底不可能だ。出来るとすれば……」
野々村「……道元のボス、平野と言ったか……」
荻野「ああ、そいつは間違いなく『死者の王』……死の力を盗み出しているのはそいつだ!!」
広江「興味深い話ではありますが、まもなく試合開始の時刻になります。
  その件については勝利した後でゆっくり検討しましょう」
荻野「あ、ああ、そうだったな」
浅野「連絡します。まもなくBブロック決勝ガンガンチームvsGUN-HO-GUNSチームの試合を開始します。
  両チームは試合会場へとお集まりください。」
備え付けのスピーカーから会場アナウンスが流れる。決戦の時が来たのだ。
荻野「チームGUN-HO-GUNS!行くぞ!内藤様のためにも我々が勝利するのだ!!」
  「「「おう!!!」」」

4人の後に付き従いながら伊藤は考える。
伊藤(荻野、野々村……私達が見た悪夢……あれは試合に臨もうとする執念が、私の占いの力を借りて見せた、
  内藤様の心だったのかもしれない……身体は動かずともせめて心だけでも試合に出ようと……

  『内藤様にこれだけの傷を許して、ただで済ますわけには行かないな』

  あれが内藤様の本心でないことを祈ろう……きっと自身も存在の在り方に苦しんでいらっしゃったのだ。
  だから、自分が自分でいられなくなった時のために、二人には計画を話さずに抑止力として残した……
  木葉も広江も未だ信用できません。
  もし内藤様が力に狂ってしまった時、内藤様を止めるのはあなた達二人なのですよ!)
529名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 23:35 ID:1P0qIcFf
>>520
ごめん、車田異次元に飛ばしたの俺だ。ちょうど『あいつ』が出てきたもんでさ。
あのネタをやりたかったのよ。
俺の車田のイメージが『おまえ15歳って嘘だろ!?』だったし、『あいつ』はアレだし。
復活の鍵は『あいつ』だな。そりゃもう不死鳥のように復活してくるよ。不死鳥のように。
530528:03/05/27 23:41 ID:1P0qIcFf
>>528訂正
下から9行目
×私達が見た悪夢
○私が見た悪夢
531528:03/05/27 23:47 ID:1P0qIcFf
度々すまん、荻野たちに悪夢を見せてたのは冬目ということで。
伊藤だけが内藤の心を見ていた、と。
532525のつづき:03/05/27 23:51 ID:nLFo5SjE
なんてことになりそうな気がえなりはちょっとした。
が、今は富沢のことは忘れることにした。
忘れなければならなかった。
それほどまでに次の打者はヤバかった。
二死一塁。4番。戸田登場。バットを持っていない。
殺る気だ。野球をやりに来ている容貌ではない。

そもそも戸田は野球をやる気はなかった。
水島が監督ヅラをしてオーダーまで組んでいたときは本気で殴りかかろうとしていた。
他のメンバーが必死で抑えるのと、水島が以外にも俺を4番に指名していなかったら・・・
・・・俺は死んでいたかもしれないと思った。
水島は強い。底の知れない強さがある。豪放さがある。そのくせ老獪さもある。
戸田のいままでの経験がそれを見抜かせた。
いいさ。野球をしてやる。俺の野球を。その後でブン殴る。

バッターボックスに戸田が立つ。右手が闘志を表すかのごとくアルターを纏う。
えなり、投げた。外角高め。戸田、構えた。
戸田「初撃のォッ!シェルブリットォ!!」
戸田の殴ったボールは低い弾道でライト最奥部、『実はルールを知らなかった』宮下の後ろに突き刺さった。
戸田「攻速のシェルブリット!」
神速で一塁上のバッドカンパニーを蹴散らし二塁へむかう。
荒木「なにっ!?速すぎて補足出来ない!」
板垣「雄雄雄雄ッ!」
板垣が迎撃の構えを取る。
戸田「超音速っ!ハイパーグッドスピード!」
戸田、さらに加速。板垣と衝突・・・しない!
戸田は板垣をすり抜け二塁に音速の爪跡を残すとそのまま直進する。
えなり「宮下先生!そのボールを早く三塁に投げて!」
荒木「違う!奴が狙っているのは三塁じゃない!
    奴が狙っているのは シ ョ ー ト だ !」
戸田「岸本ぉっ!今こそ決着をつけてやるっ!!」
533名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 23:54 ID:wWTXd7PO
あれっ鈴木はアウトになったの?
534名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 00:04 ID:bQ30l4Cc
>>518

”人体破壊”

荒川の漫画、「鋼の錬金術師」における錬金術では
錬成過程は大きく分けて「理解」「分解」「再構成」の3つ
2番目の「分解」の過程で錬成を止めるとこうなる。

 いまさら解説しても無意味かもしれんが。
535532:03/05/28 00:12 ID:O5ed+XyJ
忘れてた(;´Д`)  スミマセンスミマセン
536名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 00:42 ID:Vihrzi66
岸本「な・・・・・!?」
完全に油断していた岸本が不意を突かれた。
弟の仇が迫ってくる。それは解る。しかし身体が反応しきれない。
戸田「いくぜ! 再会の‥‥」
尾田「バズーカ!!」
突如割って入った尾田のゴムゴムのバズーカが
ジャストミートで戸田を捉え、その身体を派手に吹っ飛ばした。
尾田「岸本くん、怪我はないか!?」
岸本「お、尾田さん! すみません、助けていただいて」
戸田「ケッ、つまんねー邪魔入れやがって‥‥‥」
だが戸田は立ち上がった。若干のダメージはあるが、まだピンピンしているようだ。
しかし宮下はてっきり戸田はノックアウトされ、三死でチェンジだと勘違いし
拾ったボールを笑顔でスタンドに放り込んでいた。
えなり「あんた何やってんだーーーー!!」
宮下「ぬぬっ!? なんとタフな奴じゃ!」
板垣「これで戸田にはホームまで走る権利が与えられる‥‥決まったな」
尾田「ええ‥‥‥こいつ、戸田はホームに着く前に‥‥」
岸本「ここで叩き潰す!」
戸田の右腕が鋭い光を放った。
戸田「おもしれぇ‥‥‥やってみろよ」
537辻褄あわせます(1死ってことで):03/05/28 00:45 ID:O5ed+XyJ
戸田「黒田さんの仇!くらえ!渾身のシェルブリット!」
岸本「かっかわせないぃぃっ!」
森田「アウトォ!」
戸田「!」
戸田の拳が止まる。岸本の鼻先で。
戸田「何故だ!」
森田「君は一塁にいた鈴木を追い越した。だからアウト」
振り返ると、鈴木。さらに後ろには、荒木!
荒木「はい。3アウトチェンジ」
いつの間にか鈴木の背後に回りこんでいた荒木が鈴木にボールを当てる。

戸田「糞!もう少しで殴れたのに!」
チャンピオンチーム「「いいからお前は野球をしろ」」

1回表終了
チャンピオンチーム1−0えなりチーム
538498-504:03/05/28 00:45 ID:hjoZPeQW
(;´Д`)なんだか、スレを混乱させて申し訳ない。

個人的には冬目景がキャラを斬ったのは冬目景の漫画には麻薬とか結構
出てくるので、その幻覚、ということにしたかったのです。

その後、何やかやで、本戦と同時にチームガンホーVS内藤ガンホー(本戦に出てない内藤ガンホー)
とか面白いかなとか思ってしまって…

キャラ優先していたのは言い訳しようがありません。ごめんなさい。
読み返してみると、かなり色々間違いとかあったので
これからがあるなら、漫画の確認や自分の文をもっと推敲してレスしたいと思います。
すみませんでした。

>>1P0qIcFf
フォロー有難うございます。



荒川弘と冬目景

【荒川弘】鋼の錬金術師 13
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1053721023/l50

冬目景 第17章
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1052903106/l50
539532=537:03/05/28 00:48 ID:O5ed+XyJ
今度は被っちまった(;´Д`)スミマセンスミマセン
もうこれ以上書くと泥沼になりそうなんで
判断は後の方にお任せしてエアマスター見て寝ます。
スミマセンスミマセン
540名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 00:50 ID:eJjaxl8g
おぉ、野球の試合結構おもしろいね、新鮮でイイヨー
541536:03/05/28 00:55 ID:Vihrzi66
早い者勝ちとはいえ>>537のほうが辻褄合ってるっぽいから
そっちの方が良いかと(漏れのは鈴木を無視してしまっている)
まあ漏れは個人的にえなりチームの攻撃見たいだけなんですけどw
542名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 01:05 ID:6HIUmzEL
チャンピオンチーム――水島、戸田、鈴木、伯林、藤沢、余湖、島本、旭、藤井
なの?いやさ、島本が怪我してたしサンデー組だから9人目に
ナゾの覆面漫画家、X仮面として登場させようとか考えたんだが・・・
543名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 02:43 ID:AuWP1tSF
>>536-537は繋がってないこともない
544名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 03:09 ID:+aamXhrb
ていうかそのままでもいいと思う。

戸田が尾田と岸本と対峙して、因縁のある岸本を優先したと考えればいいかと。

アウトのことは戸田だけがわかってなかったということにして。
545名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 03:38 ID:AuWP1tSF
ボールについてはフォローきぼんぬ
546名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 03:46 ID:+aamXhrb
代打、代走、選手の交代、補充についてはどうなの?
547名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 06:27 ID:l83nzd8v
野々村「そう言えば、あの手土産ってガンガンチームの夜麻と松沢の首だったんだよな」
荻野「ああ、俺も広江とあの夢のインパクトが強烈過ぎて、記憶からすっ飛んでたよ」
広江「まったく自分達の記憶力の無さを棚に上げて、私の髭をむしるんですもの」
木葉「あれ?」
他愛無い話しをしながら歩いていた一行は、木葉の声に足を止める。
木葉「廃墟?」
広江「廃墟……ですわね……」
本来Bブロック試合会場があるそこには、朽ち果てた廃墟のビル群が林立していた。
荻野「何だこれは……一、二地区分は余裕であるぞ……」
野々村「いくらガンダムやEVAでも戦える程でかい闘技場とは言え、無茶苦茶だ」
皆、驚嘆というよりも呆れている中、白衣を着た女が現れた。
??「ようこそ、GUN−HO−GUNSチームの皆さん。」
野々村「あっ!この女!夢の中で俺をぶっ殺しやがった…!」
荒川「フフ、あなたの夢には興味ないわ。私はドクター・荒川弘。
  私のセッティングは気に入ってもらえたかしら」
現れた女はガンガンチームのドクター・荒川であった。
野々村「こいつ…!しらばっくれてるのか!?」
興奮する野々村を手で制し伊藤が聞く。
伊藤「これは一体…?」
荒川「銃火器主体のあなた方と闘うのに、隠れるところの無い闘技場じゃこちらが不利だと思ってね
  矢吹に頼んだら、何処からか持って来てくれたのよ」
木葉「何処からかって……そもそも何故廃墟?」
荒川「何でも何かの実験で住民が全滅したって話しだけど…詳しくは聞いてないわ」
野々村「ろくでもねー話しだ。どうせ矢吹が絡んでるんだろうけどな」
荻野「ま、案外俺達には相応しい戦場かもな」
荒川「もちろん、あなた方も我々のチームに恐れをなした時は、思う存分隠れられるわよ」
荒川の何気ないその一言に伊藤の表情が変わった。
548名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 06:28 ID:l83nzd8v
伊藤「ほう……あなたは我我のチームを随分甘く見ているようで……
  ガ ン ガ ン ご と き に臆する我々ではありませんわ……!」
荒川「ご と き とは言ってくれるわね!この チ ン チ ク リ ン ! !」
伊藤「なっ…!チンチクリンですってぇ!そんな言葉今どき使いませんわ!
  さすがマイナー月刊誌の作家は感覚がずれてるようで!!」
荒川「アワーズだって似たようなもんでしょうがっ!!」
売り言葉に買い言葉で事態は収拾がつかなくなっていた。
野々村「こえーっ!女同士のケンカってこえーっ!」
荻野「お、おい、広江何とかしろ……」
広江「私がで御座いますか?」
木葉「お、お前なら何とかできるよ……」
百戦錬磨のGUN−HO−GUNSも、伊藤と荒川の異様な迫力に尻込みしていた。
広江「ふむ」
と、頷くと広江は今にもキャットファイトを始めんばかりの二人に、
満 面 の 髭 面 で 優しく語りかけた。
広江「お二人とも、仲良くいたしましょう」
荒川・伊藤「「 寄 る な 化 け 物 ォ ッ ! ! ! 」」
二人の拳が左右から同時に広江の頬にめり込んだ。
広江「ぐふぅ!………見事なコンビネーション………」
広江はガクリと膝をつきその場に崩れ落ちた。
伊藤「はあ……」
荒川「しらけたわ……舞台は用意したし具体的な試合方法は話し合いで決めてちょうだい」
そう言い残すと荒川は去って行く。伊藤ももはや争う気力はなくなったようだ。
そしてGUN−HO−GUNSチームの面々は無意識のうちに、広江に向かって親指を立てていた。
549名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 06:28 ID:l83nzd8v
広江の決死の活躍(?)によって窮地(?)を脱したGUN−HO−GUNSチーム一行は廃墟を進んで行く。
Bブロック審判・浅野りんは会場の仕様を説明していた。
浅野「え〜〜今回この会場は拡張工事を施し、舞台に廃墟のビル群を設定、
  観客席も従来より高い位置に設置し、街を見下ろす形でご覧頂けます!
  あ!GUN−HO−GUNSチーム現れました!では両チームともステージ中央…じゃない、
  公園広場にお集まりくださ〜い!」
木葉「公園広場ねえ……」
元は美しい公園だったであろう場所は、今は薄ら寂しく噴水の水も当然ながら止まっていた。
そこにガンガンチームは既に来ていた。内に怒りを秘めて。
浅野「では両チーム話し合いの上、試合方法を決めてくださ〜い!」
藤原カムイ、荻野・ザ・ガン・スピリットがそれぞれ歩み出る。両者とも表情は厳しい。
藤原「悪いがあんなことがあった後だ、容赦なく行かせてもらう!」
荻野「俺にはとばっちりなんだが……こちらは最初から全力で掛かる腹だ!」
藤原「では話は早い、全員出場のチーム戦だ。ただし、各メンバーの初期位置はランダムに設定される。
  当然仲間の位置も、敵の位置もわからない。一人で各個撃破を狙うもよし、仲間を探して共闘するのも自由だ。
  そして勝敗は皆殺し…!などと無粋なことはしない。どこかの試合前に奇襲を仕掛けるような奴らと違ってな。
  チームの内3人が戦闘不能になった時点で敗北が決定する。それでいいな?」
荻野「ああ、それでいい(随分根に持ってるな…まあ、無理もないか)」
藤原「それと、こちらは俺と金田一、渡辺、戸塚、衛藤と5人いるんだが…そちらは一人足りないようだから…」
伊藤「そちらは5人で構いません!」
いつの間にか横に来ていた伊藤が答える。
荻野「え!?ちょっと!伊藤さんも出るわけじゃないよな!?」
伊藤の口から出た以外な言葉に荻野はうろたえる。
伊藤「何をいってるのですか荻野!?あなた達4人で戦うんです!!」
藤原「しかし、それでは……」
伊藤「構いません!!3人倒せば終わりなら、『的』が一つ増えるだけのこと!
  我々GUN−HO−GUNSにはそれくらい朝飯前です!!」
荻野(さてはこいつも根に持ってたのか……)
藤原「後悔するなよ………!」
藤原は血管をピクピクさせながら背を向け、チームの列に戻っていった。
550名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 06:29 ID:l83nzd8v
一方、荻野は――
荻野「とんでもないことを……」
打ちひしがれていた。
そんな荻野の様子を見て野々村が駆け寄ってくる。
野々村「まあまあ、いいじゃねえか!いざとなりゃお前の常世送りの剣で…」
荻野「その常世送りの剣を今回は使わないつもりだったんだよ」
野々村「何!何で!?」
荻野「……『死者の王』だ……有能な漫画家を常世送りに掛けると言うことは、
  みすみす奴に力をくれてやるようなものだ」
木葉と広江も荻野と野々村の前に集まってくる。
木葉「一度戦った経験から言うと、敵とこっちの実力は拮抗していると見ていいだろうね」
広江「それにさらに一人増えたわけですから……」
木葉「手を抜いて戦う余裕なんてないよ?」
ふと伊藤を見るとまるで知らん顔をしていた。
荻野(あのアマァ…!すっかりキャラクター変わってねーか!?)
広江「控え室でも言いましたが、まずこの試合に勝利すること、全てはそれからですわ」
荻野「……そうだな、よし!行くか!!」
荻野は気を取り直し、活を入れた。
浅野「では両チームとも試合開始時の初期位置を決めるので、その場を動かないでくださいね〜!」

  ガ コ ン ッ !

不意に地面がなくなった。
荻野「え?」
両チーム全員、地面にポッカリ空いた穴に吸い込まれていく。
野々村「何で廃墟にこんな機能があるんだああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!」
浅野「次に地面に出たところがあなたの初期位置で〜す!それではご健闘を!」

  ガ ン ガ ン チ ー ム vs G U N − H O − G U N S チ ー ム 
     
          試 合 開 始 ! !
551名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 09:50 ID:eJjaxl8g
試合開始から数分、ガンガンチームの衛藤と渡辺は運良く合流していた。
とりあえず廃屋に身を隠し、今後の作戦等を話し合っている。
渡辺「さて…これからどうしましょうか。」
衛藤「そうですね…しかし敵も味方も位置がわからないのでは下手に動けませんし…」
渡辺「そうだ、確かグルグルに周りに敵がいたら自動で攻撃してくれるのがありましたよね?」
衛藤「ツチヘビですか?あれはモンスターにしか反応しないんですよ。」
渡辺「いや、モンスターになら1人(?)心当たりがあるんで…とにかくお願いしますよ。」
衛藤「そうですか?それなら…」
衛藤はどこからか杖を取り出すと地面に何かを描きはじめた、魔法陣『グルグル』である。
出来上がった魔法陣に衛藤が杖をつきたてる。
すると同時に魔法陣から蛇をかたどった炎が現れ一瞬にして土の中にもぐっていった。
衛藤「これで標的まで追尾して攻撃してくれます、しかし本当にモンスターがいるとは…」
渡辺「モンスターといっても衛藤さんが想像してるような物じゃありませんよ…いや、ある意味近いのかな?」
衛藤「?」
渡辺の言うモンスターとは―――もちろん、GUNG-HO-GUNSの広江である。

"ツチヘビは広江をモンスターとみなした!!"

広江「ぎゃあああ!!!」
向かいにある廃ビルを隔てて広江の叫び声が聞こえてくる
渡辺「 ! そっちか!」
衛藤「敵ですね!」
渡辺「衛藤さん、ここからは一人でやらせてください!」
衛藤「な、何を…」
渡辺「奴は仲間を殺した!俺の目の前で!どうか自分の手でケリをつけさせて下さい!!」
衛藤「…わかりました。しかし敵も複数かもしれない、敵の実力も完全には把握していない。
   危険と判断したら私も戦いますからね。あなたまで死なせるわけにはいきません。」
渡辺「感謝します!」
2人は同時に叫び声の元へと走り出した。

一方広江はギャグマンガさながらにやけごげていた。自慢の髭もちぢれてしまっている。
広江「ひ、ひどいですわ、誰がこんな…」
いいかけて広江は素早く横に跳んだ、一瞬前広江のいた場所に剛剣が振り下ろされる。
広江「あなたは…」
広江の視線の向こう、廃ビルの上に巨大ヴァイオリンを奏で、渡辺が立っていた。
渡辺「組曲『火刑台上のジャンヌダルク』!!!」
渡辺の奏でたヴァイオリンから召還された女剣士「ジャンヌダルク」が広江に向かって恐ろしい勢いで斬撃を繰り出す。
それをギリギリ傘でかわしながら広江が言った。もはや別人のように顔つきが鋭くなっている。
広江「あんまりっ…しつこいとぉ…嫌われますわよ!!」
渡辺「テメエだけは絶対にゆるさねえええ!!!!!」
552名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 10:53 ID:0o29CNik
東「1回裏。えなりチームの攻撃です。
チャンピョンチームはすでに守備位置に着きトップバッターを待つのみだった。
荒木「さてと、ここで問題なのが打順だが・・・
えなりチームは仲間探しのためロクに作戦も立てれてはいない。当然打順も決まっていないのだ。
尾田「守備位置は適当に決めたけど・・・せめて打順ぐらいきちっと決めようか。
岸本「その前に、一つ聞きたいんだけどさ・・・鈴木ダイをアウトにしたボールって何処にあったんだってばよ。
試合に使われているボール以外のボールを持っているのは審判の森田だけのはず。
まさか、森田が荒木に追加のボールを渡したとは考え難い。
荒木「ああ。あれか・・・一応念の為に増やしといて良かったぜ。
先程鈴木ダイをアウトにしたボールをクラブから出す。そのボールには奇妙な『シール』が張られていた。
板垣「このシールに秘密があるんだな?
荒木は質問に答えずシールを剥がす。板垣も質問というより確認だったので何も言わない。
尾田「・・・・何も起きませんよ?
その時、えなりの頭に強い衝撃が走る。ボールがえなりに当たったのだ。そのボールは真っ直ぐ荒木の持つ
ボールに向っていき二つのボールは破壊を生じながら一つになった。

東「今のは一体・・・
克「あれは荒木のスタンドの一つ『キッス』ですね。
東「キッス?
克「ええ。ザ・キッスと呼ばれる事もあるそうですが簡単に言えばシールを張る事により物を増やすスタンドです。
東「へぇ〜便利なスタンドですね。
克「しかし、シールを剥がすと一つに戻りその時に多少の破壊・・・つまり物なら少し壊れて
  生物なら多少の傷を負ってしまうという特徴があります。
東「それが短所なんですね。
克「いえ、逆にそれを攻撃に利用も出来るので一概には言えません。
  恐らく荒木は予めボールを増やしていたんでしょう。

荒木「というわけだ。さてと、さっさと打順を決めようぜ。
似たような事がえなりチームに荒木が伝えた。
えなり「あの〜
荒木「とりあえず、えなり。お前は9番だ。聞くところによると投手はそういうもんらしい。
えなり「いえ、それでいいんですけど・・・トップバッターがもう出て行きましたよ。
荒木「何!?
慌ててバッターボックスを見ると確かに誰かが立っている。そうそれは・・・
宮下「わしがえなりチームトップバッター宮下あきらであーーーーーるッッッ!!
553名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 10:55 ID:0o29CNik
↑にあったボールのフォローはこんなもんでいいか?
あと>>551にワラタ
554名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 12:18 ID:8u3WL4MW
各ブロックで、それぞれ決勝が始まったのを、矢吹はほくそ笑みながら眺めていた。
矢吹「フフ…Bブロック、そしてDブロック。それぞれ面白い展開になってきたな。
   Cブロックは停滞中だが……まあ、焦る事はない。愉快な連中も動き出したようだしな」
矢吹がワイングラスを片手に、満足げに笑う。
矢吹「一一TEAM『タフ』。興味深い連中が出て来たものよ。
   奴らの動き如何では、このトーナメント、まだまだ波乱が起こる。
   さて、そうすると、問題なのは……」
矢吹がスクリーンのひとつを見やった。そこにはAブロックの様子が映し出されている。
矢吹「ここだ。バンチチームと元祖変態チーム……どちらもそれぞれ別の意味で驚異な連中よ。
   こうして潰しあってくれる分にはありがたいが……」
部下「……なにか、問題でも?」
側に控えていた部下が、思わず口をはさむ。矢吹は、部下を一瞥して言った。
矢吹「なに、単純なことだ。奴らは……人 数 が 多 す ぎ る !!」
それを聞いて、部下はもっともだと思った。バンチチームは7名。元祖変態チームは8名。明らかに多い。
部下「はあ……言われてみれば、確かに総勢15名は多すぎますね。1試合ずつやっていては、だれてくる恐れもあります」
矢吹「そこよ、問題は。野球はすでにDブロックで行われている。同じでは芸がない。
   さて、どうするか……ん、ちょっと待て。今、総勢15名と言ったな」
部下「はい、確かに……」
すると、矢吹は深くイスに腰掛けながら、一計を思いついたような顔になった。
矢吹「おもしろいことを思いついた。Aブロック審判・河下に伝えろ!これより、Aブロック決勝を開始する、とな」

そして、数分後一一

河下「それでは、これよりAブロック決勝を開始いたします。
   両チームの選手は、全員決勝会場へ集合してください」
555名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 12:48 ID:8u3WL4MW
Aブロック決勝会場に、バンチチームと元祖変態チームの面々が姿を現した。
バンチチームには、既存のメンバー以外に、三浦健太郎と柴田ヨクサルも加わっている。
総勢15名もの漫画家が一斉に集合した図はなかなかに壮観だった。
それも、片や硬派を絵に描いたような者達(一部例外もいるが)、片や甲乙つけがたい変態ばかり。
河下はつくづく、このブロックの審判になった事を後悔しながら、試合の説明を始めた。
河下「それでは、試合開始に先立ちまして、ルールの説明をさせていただきます。
   本来であれば、方式は両チームの合意のもとで決めていただくのですが、
   この試合に限って、主催者の矢吹様から、特別の提案がございます」
河下の説明に、観客がどよめいた。バンチチームの三浦が、苛立ったように河下に喰ってかかる。
三浦「矢吹から提案だと? いったいどういう事だ」
河下は、三浦の猛気にあてられたじろぎながらも、説明を続ける。
河下「は、はい、今回は両チームとも人数が多い為、タッグマッチで雌雄を決する事に相成りました!!」
その言葉に、観客から凄まじい歓声があがる。
原「一一タッグマッチだと?」
河下「はい。両チームとも、それぞれ4組計8名によって、4試合を戦っていただきます。
   勝ち抜き戦か、総当たり戦かの選択は、両チームの合議によって決めていただけます。
   なお、総当たり戦の場合、4試合で決着しないときは、各々代表2名を選出した上で、代表戦を行います」
小林「へけ、面白そうな提案じゃなかでしゅか。ぽっくんは喜んで受けてたつ?hぁい」
北条「ちょっと待ってよ、もっこりちゃん。タッグマッチはいいけどさ。
   こっちは三浦と柴田をいれても7人しかいないんだぜ?タッグを組むには、1人足りないよ」

小林、桂、あんど、徳弘、うすた、木多、古谷、野中、8名
江川達也は正式にはメンバーに入っていないようだし、永井と絡ませたいのではずしとこう。人数多いし。
バンチチーム――原、北条、巻来、ゆで(一人)、三浦、秋本、6名
556名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 12:50 ID:8u3WL4MW
>>555
あれ?最後の方、参考の為にコピーして貼ってたの、そのまま書きこんじまった。
悪いが、最後の三行は脳内で削除しておいてくれ。
557名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 12:51 ID:C7xWqD/C
こんな時間に進みまくるとは
おまいら、仕事と学校はどうしたんだw
558山崎渉:03/05/28 13:27 ID:dDckFnCO
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
559名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 13:58 ID:8u3WL4MW
三浦「困ったな……他のアニマルの連中は、皆チャンピオンチームに流れてしまったしな」
ゆで「ついさっき、片割れに電話してみたんだが、こっちに合流するまで一週間くらいかかるそうだ」
河下「参りましたね……あっ、ところで北条さん。その『もっこりちゃん』っていうの止めてください。セクハラです」
北条「は〜い、分かったよ、もっこりちゃん」
河下「まったく……」
そんなこんなで、ちっとも試合が始まらない。観客はもとより、小林たちもイライラしている。
巻来「今からでは、仲間を捜しに行く時間もない。いっそ、このうちの誰か1人が、2回戦うか?」

??「その必要はありません」

原「!?」
そのとき、着流しに日本刀を持った男が、闘場に現れた。
北条「おまえは……」
??「遅れてすみません。この埋め合わせは、我が“円月殺法”によって、必ず!!」

 柳  川  喜  弘  推  参  !!

小林「一時はどうなるかと思いましゅたが……これでメンツは揃ったよう?hぁいね」
河下「それでは、選手が揃いましたので、これよりAブロック決勝戦を行います!!」

  
     A  ブ  ロ  ッ  ク  決  勝  戦  開  始  !!
560名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 14:07 ID:8u3WL4MW
>>557
俺は、大学が休講になったんで、家でつづき書いてますよ。

ところで、皆さんは、このトーナメントをどんな風に予想してます?
個人的には、決勝戦は、えなりvsバンチを想定してます。
ジャンプに残った者と、ジャンプを抜けた者という対比で。
それと、TEAMタフだしたの俺です。えなりvs板垣ってのをやりたくて。
ぶっちゃけCブロックは裏御伽とスポーツチームどちらにしても、
チャンピオンとやった後に比べると、準決勝にしてはインパクトに欠けるな、と勝手に考えた次第です。
一応、ヒラマツ以外は有名な連中ばかりにしたつもりです。ヒラマツは自分で書くつもりですし。
561名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 14:21 ID:igOYT8tT
えなりバンチは同意。
ただスポーツにしろ裏御伽にしろ使い捨てには惜しい人材が揃ってるからなあ
いざとなったら考えがあることはあるけど。
で、柳川の詳細よろ。
562名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 14:28 ID:8u3WL4MW
柳川喜弘について
   
http://www.coamix.co.jp/bunch/comic/nemuri/
563名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 15:26 ID:eJjaxl8g
渡辺が呼び出したジャンヌに苦戦する広江、接近されての素早い攻撃に
広江が持つ大味な銃火器は繰り出す暇がなかった。
くわえて先ほどのツチヘビのダメージ、傘で受けながら何とかかわしてるものの長くは持ちそうもない。
次の瞬間ジャンヌの突きが広江の肩をかすめた。さらに返す刀で傘をはじく。
渡辺「もらった!!」
とどめをささんと剣を両手に構え振りかぶる
広江「大振りですわよ!」
いつのまにか両手に銃を構えている。
渡辺「2丁拳銃!いつのまに!?」
今まさに剣を振り下ろさんとした刹那広江の2丁拳銃が火を吹いた。
鎧を着込んだジャンヌの間接を正確に打ち抜いていく。
さすがに渡辺に呼び出された人外の"精霊"であっても動きが止まってしまった。
すかさず広江が距離をとり、ボストンバッグから大量の鉄鋼弾を打ち込む。
ジャンヌがとっさに盾を構えるも容赦なく降ってくる鉄鋼弾に盾も破壊され体中穴だらけになり、霧散した。

広瀬「作り物の英雄ごときで倒せるほど私は甘くありませんわよ。」
傘を拾い上げ不敵に微笑む広江、しかし次の瞬間。
渡辺「『ド』は『ドリル』のドォォォッ!!!」
突如ヴァイオリンからドリルが放たれる。
広江「なっ!?」
いきなりの非常識な攻撃にあっけを取られ素っ頓狂な声を上げる広江。
紙一重でかわすも頭が状況についていかない。
渡辺「みたか!ドクター荒川に改造してもらった特注ヴァイオリンの威力を!!
   どんどん行くぞ!『レ』は『レーザー』のレ!!『ミ』は『ミサイル』のミィィィッ!!!」
次々と放たれる理不尽な攻撃、その火力は広江がもつ全ての武器にも匹敵した。
そして―――広江がキレた。

広江「デタラメなことしてんじゃねぇぞこの『同人』ガンガンがぁぁぁっ!!!!」
564名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 16:07 ID:qXqmnxbC
そういえば矢吹と組んでた真島って今どうしてるんだ?
565名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 16:50 ID:+aamXhrb
>>564

岡本倫と組んで平野の基地と安西を捜してる。
詳細はログを読んで。

ただ安西は今雷句と一緒に地上にいるんだよね。
566名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 18:17 ID:+aamXhrb
あとCブロックの澤井の頭の中からはあの男が
567名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 19:48 ID:ARTa2FgT
何でこんなに下がってんだ?とおもったら山崎渉がいない。
週漫に自然に移転したことといいこのスレは何かに守られてるな
568名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 19:50 ID:ARTa2FgT
あ、558にいた。
569名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 20:27 ID:8u3WL4MW
ふと思ったんですが、渡辺って、クラーリィの法力魔法とかベースの召還魔法とか、
コルネットの聖女殺人伝説とかも使えるんですかね?

それって無敵じゃ・・・・・
570名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 20:58 ID:Yb4TKBxx
それを言い出したら切りがなくなるような。
渡辺はヴァイオリンが武器だからハーメル技が中心になるのでは?
571名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:32 ID:eN8vY8w4
その頃。
トーナメントからは忘れ去られた一つの―――しかし見過ごすことは出来ない力を持った勢力の中で異変が起こっていた。

負傷―――というか、致命傷にも見えるが―――を負った河合と椎名を抱えた皆川が医務室の前にいた。
皆川「……藤原老、いるかい?」
ここには藤原も休んでいる。いかに蘇生に成功したとはいえ、元は老齢の藤原である。しかも、あれだけの荒事を終えた彼の体に蓄積された疲労は簡単に拭い取ることはできなかったからだ。
幸い、トーナメントとは無関係なサンデー陣営である。休息をとる時間は十分にある―――はずだったのだが。
皆川「!―――これは!」
医務室の扉をくぐった皆川の目に飛び込んできたのは、床に倒れ付すサンデー漫画家たちの姿だった。
藤原の護衛と戦力追加のために「チェシャキャット」を使い召喚した連中だった。
皆川「何が……何があったってんだ!」
全滅だった。誰一人として、動くものはいない。一人残らず殺されて―――いや。
視野の隅、仰向けに倒れた男―――“ジャぱん”橋口の胸が浅く上下しているのが皆川の目に止まった。呼吸は細く、緩慢ではあるが、止まってはいない。
皆川「仮死状態、か。……あ、藤原老は!?」
慌てて藤原の姿を探す、がその姿は何処にも無かった。

その頃、通信機に向かって笑みを浮かべ、話す矢吹の姿があった。
矢吹「……ああ、それでは任せよう」
矢吹の部下「矢吹様……今のは?」
矢吹「ん?……あぁ、トーナメントも再開したことだからな。いい加減サンデーの連中がウロチョロしてるのが目に付く。潰すことに決めた」
矢吹の部下「サンデーを、ですか?……しかし、そんな戦力、我々には……」
矢吹「クク……心配いらんよ。手を貸してやるなどと言うヤツがいたんでな。任せることにした。わたしが動く必要など無い。連中が勝手に自滅してくれると言うのだ。好きにさせておけばいい」
可笑しくてたまらないのか、矢吹は満面の笑みを部下に向けた。
矢吹「サンデー諸君、その男は強いぞ。どうやってそいつを倒すか……見せてもらおうか?……ハハハ……ハーハッハッハ!」
572名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:34 ID:eN8vY8w4
皆川「くそっ!どうなってんだよ!!」
倒れている仲間達を簡単に調べ、見えてきた事実に皆川は独り声を荒げた。
皆川「銃痕や創傷はなし。あるのは掌の形をしたアザ一つだけ……全員一撃、それも掌紋は同じってことは……こいつらたった一人に倒されたってのか!?」
その上、室内に血の一滴も流れてはいない。誰一人殺すこともなく、また傷を負うこともなく、これだけの人数を制圧したのだ。この敵は!
そんなことが出来るヤツはどれだけいる?
皆川「ご丁寧に気の流れを狂わすことまでしやがって……俺にだってここまで見事には出来っこないぜ」
サンデー控室と連絡するために通信機に手を伸ばす。
控室には、まだ幾人か仲間が残っている。ここが襲われた以上、向こうも危ない。
ほどなくして通信が繋がると、ノイズ混じりの声が聞こえてくる。相手はどうやら草葉“ファンタジスタ”道輝らしい。
皆川「草葉か、俺だ。皆川だ。聞こえるか?」
草葉「皆川さん?どうしたんですか?」
皆川「医務室が襲撃された。狙いが俺達だとするとそちらも危ない。警戒しておけ。俺もそちらに向かう」
草葉「え!……わ、分かりました。皆川さんも気をつけてくださいよ!」
皆川「ああ、用心するさ。通信切るぞ」
通信を終え、係員に怪我人の収容を任せると、皆川は控室へと向かった。
573名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:38 ID:eN8vY8w4
しばらくの後、ようやく控室へと着きかけた頃、皆川の通信機が鳴った。
草葉「皆川さん、草葉です。今どの辺りですか?」
皆川「おう、皆川だ。こっちはもうそろそろ着くところだ。何か変わったことはないか?」
草葉「特に変わったことはないです。……ふぅ、もう近くまで来てるんですね。助かりましたよ。用心しろったってこっちにはろくに戦闘できるヤツいないで……」
会話の途中で、唐突に草葉の言葉が途切れる。通信機に目をやり、皆川は怪訝な表情を浮かべた。
皆川「?……どうした、草葉?」
しかし、草葉からの返事はなかった。ノイズの音だけが通信機の向こうから届いてくる。
皆川「返事しろ、草葉!!……くそっ!!」
皆川は毒付くと控室へと続く最後の角を曲がった。
皆川「(くそ……バカな!この距離で俺が気配を感じなかったんだぞ!?そんなことが……)」

ド ン !

半分開かれた控室の扉の向こうから重い打撃音が響く。
恐らく襲撃から逃げ出そうとしたのだろう。控室の前の廊下にも、先程医務室にあったものと同じような光景―――床に倒れ付す漫画家たち―――が広がっていた。
と、そこに扉ごと突き飛ばされる形で、昏倒した井上和郎が加わる。
しかし皆川はそれを見ていなかった。
皆川は控室―――開け放たれた扉の向こうに立つ人影を凝視していた。
皆川「……こいつはおどろいたぜ。さっきいなかったからまさかと思ったが、医務室の連中はあんたの仕業だったわけだ」
皆川の口元に引きつった笑みが浮かぶ。ありえない現実を目の当たりにした人間はそんな表情になる。
その頬を冷たい汗が流れ落ちた。
皆川「確かに今の状況は、厳しいけどよ……まさかあんたがサンデーを裏切るなんて思わなかったぜ!」
人影は微動だにすることなく、皆川の言葉を受けていた。
老いた様子はない。技量や修練はそのまま、さらに若さを取り戻した彼ならばあれだけの芸当は可能だろう。
皆川「なあ!藤原老―――いや、藤原さんよ!!」
そこには、悠然と佇む藤原芳秀の姿があった―――
574名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:55 ID:a20W5KV4
3レスも書いた後悪いが、現在サンデー作家は皆川、河合、椎名、藤原、安西、雷句以外の
ほとんどが戦闘不能状態なのだが。

575名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 23:14 ID:8u3WL4MW
藤原の左腕は義手になってると面白い。
『闇のイージス』好きなんで。
576名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 23:15 ID:8u3WL4MW
>>575
左腕じゃない、右腕だ!
好きって言ったそばからミスるとは・・・・首吊ってきます。
577Bブロック 1:03/05/29 01:05 ID:WeAueIqR
渡辺と広江が戦っているのと同じ頃、
街の入り口近くにある、今にも崩れ落ちそうな廃ビルの中、
藤原カムイは野々村・ザ・ファントム、木葉・ザ・クリオダイバーの2人を相手に逃げ回っていた。

カムイ「2対1か、運が悪いな、俺も。」
野々村の55口径デザートイーグルが、木葉の体から生えた無数の銃が
カムイが一瞬前まで隠れていた場所を撃ち貫いていた。
カムイ「逃げるだけで精一杯か。」
いくらピオリムをかけて自身の動きを素早くしているとはいえこの2人を相手にして
逃げ切るのには無理があった。
カムイ「逃げてばかりいても埒があかんな。さあ、どうするか。」

一方、GUNG-HO-GUNS
野々村の耳は、この建物のあちこちから剥げ落ちるコンクリート片の音を捉えていた。
野々村(まずい、建物が崩壊しかかっている!?)
野々村はデザートイーグルを撃つ手を止め、木葉にも止めるよう指示した。
 木葉「せっかく良いところだったのに、何で止めるんですか。」
野々村「下手に撃つと生き埋めって事になりかねん。」
 木葉「じゃあどうしますか」
野々村「挟み撃ちにするんだ。隠れられないような場所でだ。そうだな、…あそこがいい」
 木葉「わかった」
野々村の視線の先には、町の外と中を結ぶ大通りがあった。
578Bブロック 2:03/05/29 01:06 ID:WeAueIqR
カムイは野々村に追われて建物から飛び出した。
そこは大通りだった。
街が栄えていた頃は大勢の人が、様々な物が出入りしていていたであろうその道路には
何もなく、ただ寒風が吹いているのみであった。
カムイ(こちらの姿が丸見えだ、外壁に隠れるか)
カムイは街の外と中をを隔てている外壁に向かって走った、
だが、カムイが身を隠すよりも早く、
 木葉「これで終わりだ、藤原カムイ!!」
木葉が外壁の影から現れ、優雅ともいえる仕草で銃口をカムイの方に向けた。
野々村「まず1人!!」
野々村の55口径デザートイーグルが、木葉の体から生えた無数の銃が一斉に火を噴いた。
カムイ「馬鹿め、おびき出されたのはお前たちのほうだ、ルーラ!!」
だが銃弾がカムイの体に触れるよりも早くカムイの姿はルーラによって掻き消えていた。
 

ルーラ
この呪文を使うと街や村の入り口に一瞬のうちに運ばれる。
屋根のあるところでは天井に頭をぶつけてしまうので使えない。

カムイはルーラで街の入り口へと跳ぶ。
そしてそこは丁度、木葉の真後ろにあたる位置であった。
カムイ「西川の仇だ…」

二人が反応するよりも早くカムイの幻魔剣は木葉・ザ・クリオダイバーの頭と胴体を
切り離していた。
カムイ「ぶっつけ本番の割にはうまくいったな。さて、仲間を探すか。」
野々村が我に帰るよりも早く、カムイは町の外壁を遮蔽物にして走っていった。
579577-578:03/05/29 01:07 ID:WeAueIqR
銃撃戦の迫力がないな、スマン。
ルーラの扱いが都合良過ぎるというのならこの話を丸々カットして下さい。
判断は任せます。
580名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 01:13 ID:cBcNV2NU
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1052287662/

ここの>>216にこのスレのことが。
581名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 02:11 ID:MnsMc1BG
>>577-578
ルーラは「入り口」で纏めてあるからイイと思う。ヾ(゚∀゚)ノ乙。
582名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 02:28 ID:wYCcfNm1
皆がー、スプリの御苗神vs朧みたいに体術で闘うのかな?
583名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 02:30 ID:wYCcfNm1
なぜ御苗神・・・
御神苗だ・・・どーでもいいことだが
584名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 02:32 ID:SKA508Iv
>>576
そういう間違いをしてとき時、人はどういうか知ってるかい?

「ジーザス!」
585名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 02:48 ID:Gh111Y75
>>580
内容見てないが…漫画キャラってのは難しそうだよな。
こちらは漫画家としての実力が絡んでくるから、強さの均衡取れてるが
キャラだと「スーパー厨キャラ大戦」になりかねないし…
って向こうはリレー小説じゃないのか。
586名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 03:22 ID:9BoFt3XQ
宮下のトップバッターぶりを早く見せてくれ!
587名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 03:56 ID:pay/zu+u
広江「おおおおおおおおおおおおおっ!!!」
襲い来るレーザーをかわし、両手に持った拳銃で次々とミサイルを打ち落としてゆく
しかしなおも飛んでくるミサイルの雨、渡辺はどうやら全弾撃ち尽くすつもりらしい。
煙で視界がさえぎられ、それでもなお爆音はやまずに鳴り響く。
しばらくしてミサイルを撃ち尽くしたのか、爆音はおさまり煙が消え、視界が晴れてきた。
渡辺「デタラメはお互い様だな…」
煙の中からすすだらけになり、肩で息をしながら広江が現れた。全てのミサイルを打ち落としたらしい。
顔に狂ったような笑みを浮かべ、手にもったボストンバックをビルの屋上にいる渡辺に向ける。
渡辺「お前さっきガンガンを同人呼ばわりしたよな…たしかにその通りだ。
  どこで道を間違えたのかオタ向けの漫画が増え、少年誌としての血は薄れ
  画力、内容ともに同人誌レベルの作品が誌上に蔓延している。」
広江はボストンバッグを構えたまま動かない、渡辺は続けた。
渡辺「でもな、そんなガンガンでも堂々と少年誌と呼べる時代があった。
  藤原、衛藤、西川、松沢そして俺が雑誌を支えていた黄金期が。」
渡辺「あの頃を、あの黄金期を取り戻すべくトーナメントに出場した、同じ志を持った仲間とともに。
  しかしお前らはその仲間を殺した。試合ならばまだ納得もいったかもしれない、だが不意討ちで…」
広江は聞いているのか聞いていないのか、ぞっとするような笑みを浮かべたまま微動だにしない。
渡辺は黄金のピアノを奏でる、曲目はストラヴィンスキー作『火の鳥』
渡辺「お前は…お前だけはゆるさねえっ!!」
炎の不死鳥、以前渡辺が召還した時よりもさらに大きく燃え盛っている、渡辺の思いに呼応するかのように。
渡辺「火の鳥よ!」
怪鳥が一鳴き、広江に向かい突進していく。しかし広江は動じる事もなく、表情を変えずにつぶやく。
広江「牢記せよ、自分が何者であるかを…GUNG-HO-GUNSであると同時に、我こそ"ミカエルの眼"である。
   "ミカエルの眼"に属する者、その機能こそが存在の全てと知れ――」
言い終ると同時に広江の持つボストンバッグが火を噴いた。
588名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:17 ID:MIBcL+AQ
広江の活躍ぶり(?)に比べて、木葉は大した活躍もなしに氏んでしまった・・・。
まあ、作者の新連載も全然話が進まんし、結構中途半端な能力だったから、こんなものかなあ。
589名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:50 ID:MIBcL+AQ
1回裏 えなりチームの攻撃。その先頭打者としてバッターボックスに立つ男。
全身甲冑に身を包んだ武者のような仰々しい姿。五聖人最強の男・宮下あきらである。
荒木「あ〜〜、あの人はいつも勝手に……仕方ない。こうなってはあの人に任せるしかない」
作戦を無視された形だが、結果的にはこれで良かったかも知れない、と荒木は思った。
斬り込み隊長はインパクトが大事だ。そして、インパクトにおいて、宮下の右に出る者はいない。
ただひとつ問題があるとすれば、それは一一

森田「ットラァァイクッツッ!」
1球目を、宮下は豪快に空振りした。それも、まるでタイミングがあってない。
なにしろ投手が投げるよる『早く』バットを振っているのだから。フォームもクソもあったものではない。まさにド素人。
荒木「……これだ。あの人は、野球については悲しいまでに素人なんだ……」
しかも悪い事に、チャンピオンチームのピッチャーは、あの水島である。
数々の野球漫画をヒットさせ、自らも草野球界最強のチーム『ボッツ』を率いる、まさに野球の申し子。
今の球にせよ、その球速はゆうに145km/hは出ている。
水島「はっは〜、み〜やした!そんなザマじゃ、ワイの速球には掠りもせんわい!!」
自信満々に、宮下を挑発する水島。しかし、宮下もまた、根拠ゼロの自信を持っていう。
宮下「遠慮はいらん。ここにいるのはただの男と男。真剣勝負に遠慮は無用のもんじゃーーーーーッッ!」

第2球が投じられた。またもストレート。しかし、やはり掠りもしない。
森田「ットラアアアアイイクツーーーーッッ!」
宮下の凄まじい空振りの音と、森田のカウントを告げる声だけが虚しく響く。

荒木「な…なんてこったッ!今度はスイングしたバットとボールの差が40センチも離れているッ!」
590名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 10:45 ID:MIBcL+AQ
荒木「だめだ……実力の差がはっきりしすぎている……。これじゃあ…
   甲子園優勝チームにバットももったことがない茶道部かなにかが挑戦するようなもの…
   みじめ…すぎる……」

宮下のあまりの素人ぶりに、荒木は絶望的な気分になった。そして、水島はなかば失望を感じていた。
水島「(どうやら…マジにド素人のようだ…弱すぎる!柔道の達人が相手の柔道着の着方を見ただけで
    実力を見わけるように手応えで感じてわかった……宮下は野球に関してはマジにド素人だ!)」
しかし、さすがは百戦錬磨の水島。決して油断はしない。全力で仕留めにいく。
水島「(内角低めに最高のストレートを叩きこんで、三球三振といこう)」
そして、注目の第3球目が放たれた!
豪、と凄まじい音を立てながら、速球は狙い通りのコースに飛んでいく。
宮下が渾身の力でスイングした。だが、やはりかすりもしない。
誰もが宮下の三振を確信した、そのときだった!

カアッキイイイインッッッツッッ!!

水島「なんやてーーーーーッッ!?」
高らかな金属音が鳴った瞬間、ボールは目にも止まらぬ迅さで、
二塁線上を吹っ飛び、フェンスにメリこんだ!
水島「(アホなッ?バットとボールの位置は完全に離れていたはずッ)」
水島は、宮下の方を見て、そして驚愕した。
視線の先。会心のストレートを放った場所。
そこを遮るように屹立しているのは、隆々と盛り上がった宮下のイチモツ!!
えなり「ま…まさか……」
宮下「ワシの肉体は全身、これすべて武器!己の常識で物事を判断するとエライ目に会う事があるッ!!」
物凄い速度で、宮下が駆け出した。
591名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 15:36 ID:MIBcL+AQ
センターの真後ろのフェンスにボールがメリこんだ。長打コース。
すかさず、宮下は全力で一塁に向かって走り出した。どうやらそのくらいの知識はあるようだ。
宮下「道をあけーーいッ!ワシが宮下あきらであーーーーーーるッッ!」
余湖「そんな好き勝手させるワケないじゃん!」
一塁手の余湖が、にゅ〜なんぶと書かれた44マグナムを、宮下に向けて発砲する。

ド ンッ  ド ンッ  ド ンッ  ド ンッ

4発すべて命中。その威力は甲冑に容易く風穴を開け、宮下の身体を穿った。
えなり「宮下先生ッッ!!」
観客の一部からも悲鳴が上がる。えなりチームのベンチが息を飲んだ。しかし!
宮下「ワシを倒したければ、核ミサイルでも持ってくるがいいッッ!!」
怒号と共に、宮下の筋肉が膨張した。甲冑を筋肉の力で振り千切り、筋肉に埋まった弾丸が飛び出した。
余湖「ば…化物じゃん!」
尋常ならざる不死身さで、さらに迫る宮下に、余湖が斧を振り下ろした。
だが、それが到達する直前に、宮下の剛拳が、余湖の仮面をブチ割っていた。
血反吐を吐いてブッ倒れる余湖。宮下の勢いは止まらず、一塁を蹴って二塁へ。
二塁!そこにいたのは!

山口「宣戦布告と判断するッ!当方に迎撃の用意ありッッ!!」

      
592名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 15:51 ID:eYMtHcDT
お、おもしろいジャン!
593名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 15:57 ID:1a5EwJwO
えなり史上、なんて豪華な試合なんだ!!!
594名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 16:33 ID:MIBcL+AQ
「完     覚
 


 了     悟」

山口貴由が、強化外骨格零を装着し、宮下を迎え撃つ。
山口「ただいまより、我が両足は不動の拠点なり!!」
宮下「その意気やよし!存分に来るがよいわッッ!!」

来いといいながら、つっかけたのは宮下の方であった。
大振りの剛拳が、山口を襲う!
山口「螺 螺 螺 螺 螺 螺 螺 螺 螺」
宮下「ぬうっ!?」
山口「零式防衛術 螺  
          
     
         旋
         !!」

腕を関節の可動域とは逆向きに捻り、掌を外側に向けた奇妙な構えから、
山口が気合い一閃、掌底突きを繰り出した。宮下の鳩尾に直撃する。

宮下「ぼるああっ!」
その直後、宮下が口から異様な物体を吐き出した。それは血でもゲロでも胃液でもない。
克「な…内臓が口から飛び出ているッッ!!」
心臓・肺・胃・小腸・大腸・肝臓・腎臓。あらゆる内臓器官が、赤黒く血に濡れ、
宮下の口から垂れ下がっている。零式防衛術・螺旋。一触必殺の殺人技。
どんな鍛え抜いた者でも、一撃で絶命させる、魔技だ。山口も勝利を確信する。だが!

宮下「ワシがジャンプ五聖人・宮下あきらであーーーーーるッッ!!
山口「なッ!?」
刹那、宮下の必殺の拳が、山口の頭部に炸裂した。強化外骨格の破壊され、さらに山口の頭蓋骨が割れた。
山口「があッッ!」
顔中から血を噴き出し、山口が吠えるように呻いた。

山口「ただの一合で、双方共に満身創痍」
宮下「だが!!」

「「 一 流 (わ れ ら) に は そ の 先 が あ る !!」」
595名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 17:12 ID:h8BWoUUn
そのころ、ふらふらとした足取りで
木葉は廃墟を歩いていた。右腕から流れ出る血は未だ止まらない。
無限に出る拳銃の数と形を工夫し、一瞬だけ頭に見立て、そちらを切り落とさせた。
拳銃を傷口から無理やり出すことで、傷を塞ぐ。

だが、木葉が屈辱に思ったことは傷それ自体ではなく、藤原に対して
すぐに反撃出来なかったことだ。
見下されたまま退却を許した。だが、自分が改めて藤原と戦ったとしても、
勝てるかどうか…

思えば失敗続きの漫画家人生だった。
ルビー・ザ・キッドからマリオガンとして甦り、焼き直しをしてみたが人気はいまいちだった…
今まであった狂気が消え、そして、疲労だけが木葉の体を蝕む。
圧倒的に血が足りない。


まだや!

内藤康弘…!  おんどれの元で、面白い漫画を描いたる!!

全員で…ジャンプに連載するんや!

くそッ!

何やちゅうねん…

頼むで…    後生や…


面白い漫画を描きたいねんは本当やねんか…


神様…  よう神様…

ヘタレ漫画家はヘタレ漫画家か

奇麗事抜かして笑かすないう事か…

ワイは…


「間違ってるいうんか…」


足を引きずりながら、廃墟の影で、木葉は昏倒した。
596名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 18:44 ID:pay/zu+u
荻原「ついてねえな…」
吐き捨てるようにつぶやくと荻原はニューナンブを抜き構える。
荻原「まさかいきなりこいつと出くわすなんてな。」
荻原の視線の先にいたのは1人の女、ガンガンチームの金田一連十郎である。
何も考えていないようなその顔が逆に荻原にプレッシャーを与えていた。
荻原(ガンガンチームがここまで戦力を温存できたのは全てあの女の奇妙な技のおかげ…
   しかも木葉の話を聞いた限りでは純粋な戦闘能力も相当の物と見ていいだろう…常世送りにでもかけるか?)
金田一がじりじりと歩を進める、考えてる時間はない。
荻原(もしかしたら常世送りさえ通用しないのかも知れない…クソッ考えがまとまらない!
   だから理不尽系ギャグマンガ家は嫌いなんだ!…考えたってしかたねえか、通用するとは思えんが。)
半ば自棄気味に金田一に向け発砲する、当然かわすなりするだろうと荻原は思っていた…が。
なんと金田一の眉間には風穴が開いていた。仰向けになって地に伏す金田一。
荻原「って…大ー当たりぃーー!??」
あまりにあっけなさすぎる、荻原自身も目の前の光景が信じられずにいるようだ。
慎重に歩を進め、倒したかを確認しようとする荻原。すると…
金田一「なかなかやるじゃねえか。」
なんと眉間を打ち抜かれたはずの金田一が喋りかけてきた、さらに混乱する荻原。
荻原(こ、こいつ、生きて…)
さらに金田一が続ける。
金田一「どうやらここまでのようだ…」
荻原(…へ?)
金田一「さぁ、俺にかまわず早く行け…」
荻原(ど、どこに?)
金田一「俺の屍を超えて人間的に成長するがいい…」
そういい放つと金田一の体から力が抜ける。ピクリとも動かなくなってしまった。
荻原「何か…余裕のある死に様だと思うのは俺の気のせいだろうか…とりあえず勝った…のか?」
拍子抜けした荻原、うごかない金田一を見つめたままボーっとしている。
すると突然後ろから爆音が響く、はっと我に帰る荻原。
荻原「誰か戦っているのか!?」
連続で爆音が聞こえてくる、どうやらかなり白熱しているようだ。
荻原「とりあえず加勢に…間に合うか!?」
今だやまない爆音に向けて荻原は走り出した。
597名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 18:58 ID:MIBcL+AQ
面白いんだが、荻原じゃなくて荻野だ
598名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 19:06 ID:pay/zu+u
あ、本当だ。鬱氏
599名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 20:24 ID:/5g2+4XV
「木葉!」
野々村は藤原カムイに
切断された木葉を見て呻く。

丁度シルエットになっていて、見え辛い位置だったが
胴体と首を切断されたらしい。
木葉も、野々村も得物が銃であったため、厄介なことに距離はそれなりに離れている。
少なくとも、安否を確認するのに迷う程度には。

藤原が潜んでいる可能性を考えると無茶は出来ない。
到底、生きているとは思えない人間のことを考えるよりは
GUN−HO−GUNSというチームのために動く。それが鉄則だった。
ちくりとしたものを心に覚えるが、関係ない、と言い聞かせる。

どこかで戦闘が起きているのだろう。
振動と爆音が響いてくる。だが、それは微かなものだ。
距離は遠い。
だが、いつ倒壊するのかもわからない廃屋の中で
じっとしているのはぞっとしない。

野々村は注意深く廃屋を脱し、そして物陰に隠れながら
振動のほうに向かって通りを慎重に進んでいく。
無駄なイベントを覗きにやってくる
馬鹿が現れてきてくれるといいのだが…

一人の男を目撃する。
こちらのチームではない。堂々と道の中央を歩いている。
照準を合わせ、その男に向かって引き金を引く。

ごうん。

厳つい音がして、男はよろけた──だけだった。
こちらを振り向く。
「GUN−HO−GUNS、か…」

あっけにとられ、身を潜めることを怠るが、大した意味を持たないことに気付く。
デザートイーグルを構え、野々村は呻いた。
「何なんだ、いったい…?」

「マテリアル・パズル、三獅村祭を早めに発動していて良かった…
そうでなければ終わっていただろう。
俺の名は戸塚理弘。ガンガンチームだ。」

「俺はGUNG-HO-GUNS、野々村・ザ・ファントム…もっとも、死ぬのなら、
覚える必要もないことだがな。」
照準を戸塚理弘合わせながら、野々村は答える。
そういえば、銃弾を跳ね返すとか言う化け物もいたんだっけな…
木葉のしたことに腹を立て、言葉を信じていなかったことを野々村は少し後悔した。
600名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 20:27 ID:/5g2+4XV
>照準を戸塚理弘合わせながら→照準を戸塚理弘に合わせながら

でした。
601名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 20:31 ID:MIBcL+AQ
Bブロックはいいペースで進んでいるのがいいな。
この調子で、誰かAブロック書いてくんねーかなあ。
俺、バンチは全員書けるんだけど、変態チームが書けない・・・困った。
602名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 20:35 ID:Gh111Y75
>>601
一応書いてるが…
あんまりな出来になったら晒なさいかも。まあ頑張ってみます
603名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 21:01 ID:J48+rQey
ところで藤原のところはあれでいいの?
604名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 21:08 ID:Gh111Y75
へっ?どの辺が不味いの?特に問題無さそうだけど。
605名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 21:32 ID:MIBcL+AQ
>>599は、野々村の視点で描かれてるから、特に問題はない。
実際には木葉はまだ生きてるけど、野々村はその真偽を確かめていないということで。
事実、ちゃんとそういう風に書いてあるよ。
606名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 22:01 ID:gn9ulFSZ
余湖「ワリィ・・・先には逝かせねぇ」
山口「余湖!」
余湖は血反吐を吐きながら、宮下を後ろから羽交い絞めにした。
宮下「うぬぅ!一塁手ごと・・・ジュルぎにジュジュルン遅れジュルルがっ!」
宮下は内臓をまるでラーメンのごとく飲み戻しながら余湖を振りほどこうとする。
余湖「させねぇよ・・・ぐぅっ!」
余湖は日本刀を出し、宮下ごと、切腹。
宮下「ぐぐ・・見事な・・・男気よ・・・」
余湖「山口さん・・・まだ・・・1回だぜ・・・死ぬには・・・早ええじゃん・・・俺と、こいつ以外はなっ!」
ボロボロの仮面から閃光、そして爆発。
爆煙をまばたき一つせず見つめ、敬礼をする山口。
山口「・・・」
やがて煙がおさまり、後に残されたのは、首のない死体と・・・仁王立ちの宮下!
山口「!」
山口は追撃を加えようとしたが、異変に気がつくと、森田に呼びかけた。
山口「審判、この男は立ったまま気絶している。1アウトでいいですね」
森田「わかった。えなりチーム、1アウト!」
伯林が余湖の亡骸を、板垣が気絶したままの宮下をそれぞれ運びだした。
岡田「敵とはいえ、見事な死に様です・・・」
荒木「関心してばかりいられないな」
荒木が切り出す。
荒木「1回で自爆する奴がいるチーム・・・彼らは明日を見ていない。
    彼らに打ち勝つにはそれ以上の『覚悟』が必要になる」
板垣「いや、あいつは特別でな・・・」
捕手・鈴木が宣言する。
鈴木「一塁手、余湖に代わって余湖!」
えなりチーム「「はぁ?」」
余湖「いよお、ひさしぶりじゃん?」
出てきたのは紛れもない仮面の男、余湖!
板垣「いっぱいいやがるんだよ、あいつ」

1回裏、1アウト。
チャンピオン1−0えなり
607名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 22:02 ID:J48+rQey
いや、俺が言いたいのはサンデーの漫画家は、皆川達と藤原、安西、雷句以外
ほとんどが同人軍艦エニッ糞の荒川たちの研究所で賢者の石の材料になってたはずじゃないかって事。

>>559は野々村視点だし、木葉も偽装したことのなってるから問題はないと思う。
608名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 22:11 ID:Gh111Y75
>医務室の扉をくぐった皆川の目に飛び込んできたのは、床に倒れ付すサンデー漫画家たちの姿だった。
>藤原の護衛と戦力追加のために「チェシャキャット」を使い召喚した連中だった。

原作知らないけど、召喚って事になってるし良いんじゃ無いの
609名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 22:13 ID:titgeEzF
>>599
>>戸塚理弘
前から気になってたけど、戸塚じゃなくて土塚だよ
610名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:41 ID:ZiiAK6Ad
前からって・・・もっと早く言おうyo
611名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:45 ID:lVd5mjgW
>>609
ゲゲェーッ全然気付かなかった
612名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 00:56 ID:FGua7JnL
>>607
ああ、そっちの藤原か。
まあ、サンデーの歴史上、無名の漫画家なんて星の数程いるだろうし、
賢者の石にされた奴らにしても、藤原に倒された奴らにしても、そういう連中の一部って事でいいんじゃなかろうか。
ぶっちゃけ、俺もサンデー作家で出したいキャラいるしなー。
613名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 01:49 ID:zYa9klQx
艦内の各地で激戦が行なわれる中、そこは静かな場所だった。
特に立ち入り禁止の場所というわけでもなく、単純に人通りが無いのだ。
何しろいよいよトーナメントもクライマックスに近づいており
その盛り上がりも最高潮に向かっている。
試合の観戦に夢中の人々にとって、そこはまったくの死角であった。
そしてその死角で、岡本倫が誰にも知られずつぶやきを漏らした。
岡本「これから忙しくなる……だが手駒が足りん……
  真島や戸土野に協力を請うか? いや、もし彼らが死んでは私の計画がパァだ。
  しかし今わたし自身が動き、キユ一派の動向を探られるのも良くない。
  だがいつまでもじっと時期を待っていては計画自体が頓挫しかねん」
岡本は薄暗い通路に目を遣った。
岡本「そこで君を雇ったというわけだ、回☆転☆王『大久保 篤』」
通路の角からバンダナを巻いた人影がぬっと現れた。
大久保「クク、一般人にまぎれてこの艦に潜入するのはちーと骨だったぜ」
岡本「御苦労。君は最近ガンガンにおいて『B壱』が見事な打ち切りを見せたそうだな。
  それでこそ我々の仲間に相応しい……その無念、晴らさせてやる」
大久保「地上は退屈すぎていけねえ。お前らと組めば面白いことができそうだ」
嬉しそうにニヤつく大久保。表情からは闘争心が滲み出ている。
岡本「結構。さっそくだが、梅澤が矢吹に『聖石』をばらまかれた。
  君にはその回収任務に当たってもらいたい」
それを聞いた大久保は、途端に表情を口をポカンと開けて呆れたようなものに変えた。
大久保「……そんなことで良いのか?」
岡本「そうだ。本格的に行動を開始するのは梅澤の力を取り戻してからでも遅くはない」
大久保「じゃ……もし邪魔が入ったら、殺しても良いのかい?」
岡本「……それで迅速に任務を遂行できるなら構わん。ただし大事にはするなよ」
大久保「ククク……そう来なくちゃあな!! じゃあ行ってくるぜ」
大久保は嬉々としながら通路を闊歩し、去っていった。
岡本(回☆転☆王『大久保篤』……品定めさせてもらおうか)
614名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:08 ID:H71WaUYN
そのころ・・・九州沖海底

赤塚「コーニャニャ-チワー」部屋の中に大音響が響き渡る。

???A「おお、赤塚か・・・それに・・・」出迎えたのは軍服を着た男だった。

だがそこに来たのは赤塚だけではない。
                                                         
大友「クソッなんでおれがこんなところに来なきゃならないんだ」
                                                         
そこに来たのは赤塚と大友だった。

???B「赤塚・・・なんでまた大友が?」剣道着姿の男が聞く。
赤塚「なぜなら大友はまた単独行動をやったのだ。だから横山様に次の指令があるまで
預かるように言われたのだ。」そういって赤塚は大友を睨んだ」
大友「ケッ」

???A「ところで赤塚」軍服姿の男が口を開く。
赤塚「なんなのだ?あらたまって?」
???A「なにを言う・・・・聞きたい事はわかるのだろう?」

赤塚「・・・」              赤塚は少し間をおいてから口を開く。
赤塚「三馬鹿達の事か」

???A「そうだ・・・・・あいつらはどうなった?我々の古巣を堕落させた三馬鹿たちは?」」
赤塚「・・・三馬鹿達はチャンピョンの奴らと手を組んだ森川の手で一応倒されたのだ・・・」
???A「そうか・・それは何よりだ・・・」軍服の男が椅子に座り込みながら言う。
???A「だが・・・一応ということは・・・やはり・・・・」

赤塚「そうなのだ・・・」赤塚は伏せ目がちに言う。
「戦いで森川は死亡・・・三馬鹿も綾峰と上条はチャンピョンの協力もあって討ち果たしたが・・
間島には逃げられた・・・」
???A「そうか・・・ではやはり予定どうり・・・」
赤塚「任務を果たし次第計画を実行に移すのだ。」

その時話を聞いていた大友が口を開いた。
大友「おいおい聞いてりゃなんだよ、オヤジともが命令無視の相談か?」
赤塚「黙るのだ!」赤塚が突如激昂する。
「お前の我侭と一緒にするな!我々が言っているのは漫画界全体に影響が及ぶ事なのだ!
その証拠に横山様も協力して下さることになったのだ。

???B「ちょ、ちょっと待て赤塚。横山様も協力してくだ去るのか?」
赤塚「ああ言い忘れてたのだ」
   「今回は特別に十傑衆を三人派遣して下さるそうだ。」
???A「そうか・・・十傑集を・・・それでどんな奴をを?」
赤塚「まだコードネームでしかわからないのだ。で、そのコードネームでいうと・・・

    ロウオブザトゥリー・・・ラストアームズ・・・・そしてカンパニーウォリアー

    この三人だそうだ・・・それから指令もこの三人が伝えると。」

???A「そうか・・準備もほぼ整った。・・・後は指令が届き次第出撃する。

    いいか、忘れるな・・この作戦を含むすべてに漫画界の未来が掛かっている事を!」

615名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:10 ID:H71WaUYN
話している二人に関しては後々。

十傑集はコードネームを訳せばヒントくらいにはなるかと。
616名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:55 ID:Nkyodoal
河下「では、試合を開始します。両チームの選手前へ。」
 その言葉に、ゆでたまごが一歩前に出る。
北条「お前がいくのは、ちと早すぎやしないか?」
ゆで「相手は得体が知れん。相手がどの程度かを測っておこうと思う。
   (本当は最初の方が楽できそうだからなんだが…)」
秋本「よし、わしも行こう。」
三浦「敵の得体の知れなさを、先に払拭しておこうという事か、いい手だが…」
 2人がリングに上がって行くと、原が初めて口を開く。
原「…いやな予感がする。負けるなよ朋友」

河下「バンチチーム。ゆでたまご選手、秋本治選手。いつの間に名前変わったのか良く解からない
   元祖変態チームから、うすた京介選手、野中英二…へっ?」
 うすたの隣にいたのはゴリラだった。これに比べるとバキに出てくる某猿が可愛く見えるほどで
 もはや凶悪な魔獣にしか見えないほどのゴリラだった。
秋本「レ〜フ〜リ〜〜〜〜〜!!ありゃどう見たって野中じゃねえし反則だろうが!!」
河下「え〜っと……野中さんですよね?」
 そう尋ねると、ゴリラはじっと河下を見つめる。話が通じたかどうかすら分からない。
河下「Aブロック決勝戦第一試合スタート!!」
秋本「そんなの有りか〜〜〜〜〜〜!!!」
 始まると同時に、ゴリラは一直線に秋本に向かって突進して行く。
秋本「ええ〜い!なんでわしなんじゃ。これでも喰らえ。」
 秋本は素早くミサイルランチャーをゴリラに向かって放つ。ゴリラはその図体のせいもあってか
 避けられず、全て命中し大爆発を起こす。
秋本「ふ〜何とかなったか。こりゃ助からんだろうなあ…成仏してくれよ」
原「秋本。良く見ろ、油断するな!!」
 爆煙が収まると、そこには無傷のゴリラがたっていた。
秋本「何〜!!そんな馬鹿な」
ゆで「ええい、秋本には荷が重そうだ。待っておれ、今行くぞ。」
 だがそこにうすたが立ちふさがる。
うすた「おいおい、お前の相手はこの僕だ。」
 うすたは、ゆでたまごの前に立ちふさがるとチャックを下ろし始めた。
ゆで「な、なんだこいつは?何のつもりだ?」
うすた「キュピーン!!今だ、問答無用パーンチ!」
ゆでは躊躇していた為まともに喰らってしまい、成す術無く吹き飛ばされた…
617名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 04:02 ID:Nkyodoal
 ゆでが吹き飛ばされたのを確認すると、うすたは背を向け野中の所に向かう
うすた「よ〜し。あと一人だな」
ゆで「ぬう、効いたが甘く見るなよ。これでどうだっ!!」
 ゆではうすたを、素早く後ろから羽交い絞めにする。が、違和感がある、何故か妙に重たいのだ
 それもその筈、がっちり抱え込んだ腕の中にうすたの足が入り込んでいたからである。
河下「何と言うか…うすた選手、赤ちゃんがトイレの時に
   両足を抱えられてるポーズになっています。何という恥ずかしいポーズでしょう。」
ゆで「動揺させようとしているみたいだが、そうはゆかんぞ。どりゃっ」
 ゆでは好都合とばかりに、無理矢理空中へうすたを投げ飛ばし
 自分自身も跳躍する。
河下「おお〜と、あれはまさか!!いきなり筋肉バスターか〜〜〜〜」
原「いや違う、相手の向きが逆だ」
ゆで「くらえ!!ターン筋肉バスター!!」
 これで勝負が付くと誰もが思った。ゆでが地面に着地すると『相手』は地面に崩れ落ちた
 だが相手を確認した瞬間ゆでは驚愕した、それがうすたでは無く
 ウサギの着ぐるみにすりかわっていたからである。
ゆで「なにい!?」
河下「信じられませ〜ん。うすた選手は一体何処へ行ってしまったのでしょうか〜〜?」
うすた「これぞ、 変 わ り 身 の 術 だ!!」
 そう自信満々に言うと、ウサギの着ぐるみの中から血まみれのうすたが現れる。

   その場の全員「ど こ が 変 わ り 身 だ――――――!!」

ゆで(見た目ほどダメージを負っていないとは、厳しい戦いになりそうだわい。)
 ゆでが密かに驚愕していると、いきなり歓声が起こった。
河下「秋本選手一撃でダウ―――ン!!」
 あわててそちらを見ると、リングに出来たクレーターの真ん中に秋本が倒れ
 ゴリラがこちらに向かってくるのが見えた。
ゆで「万事休すかっ。」
 だがその時誰も予想しなかった事態がおきた、ゴリラが眼の前にいたうすたを掴むと
 場外に向けて投げ飛ばしたのである。
あんど「……は?」
 うすたは戦艦の外に転送されそのまま海に落ちてしまった。
小林「どーなっとるんぶぁーい――――」
 その問いに答えられる者は誰も居なかった。
618名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 09:47 ID:FGua7JnL
>>615
とりあえず、ラストアームズだけは、すんげえ良く分かったw
十傑集でもトップクラスか?
619名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 12:10 ID:iCuNwxAX
ラストアームズって、あれか
全力の内藤と、ガチで戦って欲しいキャラだ・・・
620名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 13:36 ID:4wYA0AaF
>>571->>573書いたものですが
賢者の石関連のとこ、うろ覚えだったもので深く考えずに書いてしまいました。
書き込む前に確認すべきでした。すいません

それから召喚云々ですが、チェシャキャットの空間転移能力で船外から連れてきただけです。
紛らわしい文で申し訳ない

一応、一区切りまでは用意してあるんですが、問題あるようならカットの方向でお願いします
621名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 13:55 ID:6pL/kvpm
カンパニーウォリアーって何人知ってる人がいるんだよw
けっこう好きな漫画だが古くね?
622名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 14:26 ID:FGua7JnL
宮下って、一応五聖人最強にしては全くと言っていい程、役に立ってねえなw
まるで、FSSのダグラス・カイエンみたいだ。
623名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 16:46 ID:f/8ijygA
永野早く連載再開しろage

FSSはデコースきゅん燃え萌え
624名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 18:32 ID:7O/6hQjS
ロウオブザトゥリー・・・ラストアームズ・・・・そしてカンパニーウォリアー
くっそ〜〜全然分からん。正体分かるまで待つか。

あと、今の安西は烈火の炎の技使えるのか?
625名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 18:35 ID:+GW7Yzrh
使えるだろう。でも天堂地獄とかの敵の力は使えなさそうだ
626名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 19:02 ID:7O/6hQjS
>>625
ありがd。それじゃあ、動いてないあいつとあいつとんでもってあいつを動かすか。
627名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 19:58 ID:H71WaUYN
>>614の作者ですが、十傑集のラストアームズのイメージが違ってきてるようです。
自分のはビッグコミックスピリッツのアレなのですが。(あと二人はスーパージャンプと
少年サンデー

それと赤塚たちは忘れられている二機の飛行機に合わして動かしてはと考えています。
628名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 20:15 ID:FGua7JnL
俺はそのイメージだよ。原作のアレを完全再現したら、エライ事になりそうだw
629名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 20:18 ID:FGua7JnL
●●kinohousoku、saisyuuheiki、kigyousennsi・・・・
630名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 22:52 ID:w1I4Swpt
矢吹「フフフ、トーナメントも順調に進んでいるな。ゴットハンドと平野が静かなのが少々気がかりだが・・・まぁ、今の私にとっては敵ではないか。
モニターを眺め、矢吹はそう呟く。冨樫ファイルから得た力が全身に巡っているのが手に取るように分かる。あれから矢吹は魔界十人衆の資料を全て見返していた。その中で注目したのが藤崎竜。
宝貝(ぱおぺい)―――仙人が自らの秘術の精華を集結して作り出した神秘の道具。藤崎竜自身でさえ宝貝を使いこなせてはいなかった。
だが、その全てを使いこなせばスタンドに負けず劣らずの武器になる。だが、矢吹でさえ全てをパクるのには時間も力もかかる。
そこでパクる宝貝を絞り込んだ。矢吹が選んだ最強の宝貝。単純な力は全ての小細工を無力にする。そして1対1国の戦いを制せる宝貝。
矢吹「数は力なり。使える技が多ければそれだけ有利に決まっている。そして、私にはそれを使いこなせる人気(ちから)もある。
試しに作ってみた試作品を手に取りほくそ笑む。トレーニングルームの人形では面白くない。
誰かこいつを迎え撃つ器量のある相手は居ないものか・・・。そんな事さえ思いはじめた。そして、それが意外に早く実現した。
部下「し、失礼しますっっ!!
ノックもせず倒れるようにして部下の一人が入ってきた。
何の断りも無く入っている部下に矢吹は顔をしかめたが何やら急用のようなのであえて口にはしなかった。
矢吹は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、先程の酒が入ったグラスを手にする。酒を飲み干すと代わりに
ミネラルウォーターを入れ、部下に渡してやる。渡された部下は一気に飲み干し一息をつく。
矢吹「何があった。
怒っているのでも責めているのでもましてや動揺の色も見えない声だった。部下もやっと落ち着いてきたのか口を開き始めた。
部下「げ、現在F−6502エリアで何者かが暴れている模様です。CPの弾き出した答えは・・・あ、安西だそうです。
矢吹は一瞬笑みを浮かべ、悟られぬようすぐに消す。そしてあたかも冷静な指揮官を振舞った。
矢吹「そうか。安西では我が軍で対抗できるのは一人・・・そいつに行ってもらうしかないな。
部下「そ、そいつは誰ですか?ハオでしょうか、それともサガですか?
部下はそう口にしながらも内心違うとは思っていた。二人かかりでも少々分が悪いような気がしたからだ。
矢吹「ああ、我が軍最強の奴に行ってもらう。しかし、何故安西が今・・・・・・・フフフ、そうか。なるほどな。
部下「無礼を承知で聞かせてください。そいつは誰ですか?
あまり上位の役職ではないこの部下は夢枕や武論はおろか鈴木信也の存在も知らないのだ。
最も、知っているのは極々限られた人物であり、その者はすでにその3人が居ない事も知っている。
矢吹「それよりも、だ。今すぐここを警戒態勢に置け。レベル5でな。勿論、ハオ・サガもそこに行かせろ。
部下「ハッ、分かりました。5分以内に準備を終わらせます!!
胸に抱く下らない疑問より矢吹様の命令、部下はそう思い走っていった。
631名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 22:55 ID:w1I4Swpt
安西「さぁってと。このぐらいでいいか。
瓦礫の山となった辺りを見回し、我ながらいい仕事をしたと満足をする。
そして、先程雷句と打ち合わせをした作戦をもう一度確認をする。
安西「ええっと・・・俺がここで暴れりゃ矢吹の兵が俺を止めようと来て、俺の体を守ってる研究所の守りが手薄になる。
そのスキに雷句が俺の体を回収。その時は俺のケータイに2コールがあるだったよな。
まぁ、1コールだけなら俺が助けに行かねぇとな。
雷句のヤローが逃げろっつってたような気がすっけどで、忘れた。
合図が合ったら俺もDブロックに行く。そして、試合に乱入してその騒ぎに乗じて先生を復活!よし、完璧な作戦だ。
??「不可能だと言う点に目を瞑ればな。
突然聞こえた声に安西は驚いた。だが、その声の主を確認し驚きと共に笑いもこみ上げてきた。
??「どうした?まさか私の顔を忘れた訳ではあるまい。
安西「ああ、ちゃぁんと覚えてるぜ。でも、あんたが来るとはな・・・兵隊さんらはどうした?
??「お前等の考えなどお見通しだ。安心しろ、私とお前の仲だ。雷句もお前も殺しはしない。
安西「ほぉ、お前にしちゃ甘いお言葉だな。
??「仲間に戻ってくれるのならありがたいのだがね。
安西「それだけは勘弁。そっちも俺の体を返せよ。
??「そうだな・・・私の仲間になるのなら喜んで。
安西「俺がイエスと言うとでも?
??「冗談だ。いや、仲間になって欲しいのは事実だがね。
もし、声だけを聞いている人物が居るのなら恐らく昔の親友の会話と勘違いをするだろう。それほど両者の声は穏やかだった。ただし、この時まではという制約が付くが。
安西「そういう交渉には手ぶらで来るもんだぜ。
急に声が強敵と敵対した時の武人の声になった。そこからは一片の油断も感じられない。もし、顔まで見ている人物が居ればその視線に怯えて大声を上げて逃げ出したであろう。相手の人物は何も言おうとしない。安西は言葉を続けた。
安西「始めて見る武器だが・・・どうせまた誰かのパクリなんだろ?『矢吹』
矢吹「ああ、この武器は藤崎竜の宝貝・・・『禁鞭(きんべん)』それほど凝った物ではない。直径数キロ内の敵を攻撃できるという単純な物だ。
そう言って矢吹は禁鞭を振り下ろした。ビュンという風を切る音が聞こえる前に、安西の右10数センチ隣の瓦礫が破壊された。
安西「(見えなかった・・・音よりも速く動くのか)
矢吹「ふむ、試作品にしては上出来だ。
試作品という言葉に安西は冷や汗を流さずにはいられなかった。そしてすぐさま状況分析をする。どうすれば一番いいのか、最善の手を冷静に探す。
矢吹「安心しろ、私はお前を倒しに来たのではない。
安西はその言葉を鵜呑みにせず考える。自分を相手の立場に置いて考え、そして客観的に状況を判断する。
矢吹「最も、お前が戦いたいのなら話は別だがな。
安西「なら何でそんな物騒なもん持ってここに来たんだ。
最もな意見だ、苦笑気味に矢吹は答える。
矢吹「お前という撒餌におびき出される大物を狙っているのさ。
真島「それは私の事かな?
四本の腕、一組の手にはそれぞれアイディアと糧をする究極の剣【アルテマウェポン】と
持ち主を煽り、叩きやアンチ更にはカミソリレターまでも守る至高の盾【英雄の盾】を持ち
もう一組は余裕の表れなのか前で組んである。
全身は銀色に輝き背中には悪魔の羽と天使の翼が二組ずつある。
その風貌は人というよりも神に近いのかも知れない。
矢吹「ああ、お前と決着をそろそろ着けようと思ってな。
そういうと矢吹は開門(ゲート)の力を発動し自らと真島を包み込んだ。
矢吹「ここでは狭すぎるだろ?相応しい場所を用意してある。
真島はニヤッと笑いそのままゲートの中に消えて行った。そして再び、安西は独りになった。
632名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 22:56 ID:w1I4Swpt
見難くてスマソ。続きは一応考えてるので明日ぐらいに。
633名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 23:25 ID:k7dJjIGh
矢吹と真島の同盟は破棄されたんだっけ?
634名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 00:15 ID:xdCYBeei
 その戦いは一方的だった。ゴリラは防御もせずゆでたまごを殴りまくり、
 鉄壁の防御である筈の肉のカーテンで防御しても、
 ゆでは少しずつダメージを負い、体力を削られていた。
ゆで「なんという荒々しい攻撃だ。だがっ!!」
河下「おおっと!ゆで選手。野中選手の拳を受け止めたー!!」
原 「あれは…火事場のくそ力!!」
 ゆでは、両手で相手の拳を掴み押し戻す。だがゴリラは塞がれていない方の手を
 大きく振りかぶる。
巻来「危ない!!避けるんだ。」
 拳は振り下ろされ、ゆではバウンドしながら吹き飛ばされた。
 完全に白目を向き起きる気配すら無い。
河下「ゆで選手ダウン――――――!!よって勝者は、元祖・・」
野中「あのー、何でもう試合始まってるんです?」
 会場が凍り付く、河下は引きつりながらゴリラの方を指差した。
野中「ああ、知り合いから預かったゴリラですよ。おーよしよし。」
 ゴリラを撫でながら、さも当然といった風に淡々と説明する。
あんど「なるほど…あのゴリラは秋本にじゃれつこうとしたら攻撃されて逆上…といった所か」
河下「私が襲われても、おかしく無かったんですね…」
 その時倒れていた筈のゆでと、秋本がゆらりと起き上がる。二人の眼つきは既に尋常ではなく
 笑みを浮かべているが、その表情は『殺す』と全力で語っていた…
ゆで「いくぞ。テリー」
秋本「任せな、ゆで肉マン」
河下「……ファイト。」

野中とゴリラは、怒りのマッスルドッキングの一撃で瞬殺された…

原「終わってみれば下らない戦いだった。しかし・・」
北条「『なんでもあり』な筈のゆでが、自分のペースに持ち込めなかった。
   おまけに、重傷で2人とも病室送りだ。」
三浦「総当たり戦を選択しておいて助かったな。…次は誰が行く?」
柴田「あのゴリラって一体…?」
柴田の問いに答える者も誰も居なかった。

現在の対戦結果 バンチチーム1 − 0元祖変態チーム
635名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 00:30 ID:9rGDo1D2
ところで真島は岡本倫と組んでケルベロスの基地と安西を捜してたんじゃないのか?
 あと真島と矢吹の同盟も破棄された訳じゃない。

雷句の作戦とか悪くない設定もあるけど続き書く人なんかフォローお願いします。
自分は雷句の方書きますんで。
636名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 00:37 ID:BYbXidk/
Dブロックの野球についてなんだけどさ。
チャンピオンの藤澤って、昔なんか野球漫画描いてたよな?
637名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 00:45 ID:C98JA9EZ
>>636
球鬼Zね。
638名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 00:47 ID:fX33Aadn
メル欄だろ?後々出そうかとおもっとります
639名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:04 ID:vN3dInZ/
ケコーンしてるぞ
しかしおまいら詳しすぎだw
640名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:08 ID:BYbXidk/
各ブロック決勝が白熱し、その影で様々な勢力が再び暗躍を始める中、
内藤泰弘の眠る治療室でも、異変が起ころうとしていた。

木城「う〜ん、順調ですね、内藤の治療も。プリンもおいちいっ!」
培養液の中で、ゆっくりと治癒が進んでいく内藤を見つめながら、
木城は満足そうな顔でプリンを頬張っていた。そのときであった。

??「ご機嫌そうじゃねえか、博士…」

ゾクウッ!
いきなり、全身が総毛立つような凄まじい気が、木城の背後に出現した。

木城「(バ…バカな!?これほど巨大な気配に、ここまで接近されるまで気付かなかっただと?)」
反射的に振り返る、木城。そこに立っていたのは、ひとりの男だった。
全身を赤い奇妙にフィットした服で包んでいた。クセのある金髪。
美形ではないが、その顔にはどこか他人を惹き付けるものがあった。
葉巻きをくゆらせながら、男は不敵な笑みを浮かべている。

木城「あ…アンタは…!!」
??「悪いが、ちょっとそこをどいちゃあくんねえかな…」
木城がなにか言う前に、男が言った。木城ははじけるように、その場を飛び退く。
すると、男は一直線に、内藤の眠る培養液のカプセルへと歩み寄っていく。
そして、カプセルの目の前まで近付いた時、男はうやうやしく、その場でひざまづいた。

??「おお…なんという姿に……。遅れて申し訳ありません、内藤様……
   GUNG-HO-GUNS最後のひとり、寺 沢 武 一 まかりこしました。」
641名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:13 ID:Do7pslW2
BTキチャッタ―――――!
しかしコブラって内藤より強そうだな。
642名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:22 ID:xdCYBeei
内藤様ってセリフ似合わね〜〜〜w
コブラは誰にも従わない自由気ままな所が魅力だ個人的には思っちゃうんだよな〜

あ、いつかレディも是非出して下さい。おながいします
643名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:27 ID:Q1EsWhSl
銃使いが相手に対して正々堂々と戦ってやる義理はない。
とりあえず野々村は付近の建物に入った。
入り口にあった看板には、『サッカー部』。
野々村は信じられないものを見た。
鎖のついた1メートルほどもある鉄球が振り子の原理でこちらに迫ってくる。
「うおおおおおおおお───!?」
驚愕の声を上げながらも、野々村はそれをなんとかそれをかわす。
だが、次の瞬間足元の地面が崩れた。
「………!!」
崩れきる寸前で飛んで逃げるが…どうにも意味がわからない。
「何なんだ…」
呟いても、答える人間もいない。
そのとき、建物の外から声が聞こえた。
「魔法拳!士熊!」
魔力のある拳が建物に向かって叩きつけられる。
───士熊。
その言葉を聞き、野々村はとっさに裏口に向かって走った。
ゴオン!
衝撃、そのあとに──。
建物はあっさりと崩壊する。
「まじぇ!?」
かろうじて、脱出した野々村は建物を挟んで
土塚理弘とにらみ合いをする。
まともに食らえば、体を半分持っていかれたかもしれない。
思い至って、野々村は冷や汗を掻く。
土塚が呟く。
「よく、よけたな。」
「お前の罠かよ!?」
でも、何でサッカー部?
それは、大して重要な疑問ではなかったが──。
「くそ!」
野々村のデザートイーグルが火を噴く。
「魔法拳!牛輪!」
土塚は複数の弾丸をあっさりと打ち落とすと、薄く光る拳を構え、叫ぶ。
「魔法拳!飛燕!!」
644名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:29 ID:9rGDo1D2
たしかに似合わないよね。

実力も内藤並ありそうだし、対等な同盟者って感じで呼び捨てでもいいと思う。
645名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:35 ID:BYbXidk/
その頃一一
GUNG-HO-GUNSの伊藤真美は、Bブロック決勝会場の廃虚一一その一角で、静かに息を潜めていた。
すると、何処からともなく、“声”が聞こえてくるのを、伊藤は感じとった。

・・・とう・・・・

伊藤「!? 今のは・・・?」

・・・い・・とう・・・・・伊藤よ・・・・・・・

伊藤「こ…この思念はまさか!?」
寺沢「(そうだ、俺だ。伊藤よ、久しぶりだな……)」
伊藤「(て…寺沢様……!)」
寺沢「(伊藤……状況を説明しろ……内藤様になにが起きた…?
    それと……お前は今、何処にいる………?)」
伊藤「(は…はっ!ただいま……)」

心臓を握りつぶされそうな、圧倒的なプレッシャー。
他のGUNG-HO-GUNSの者達とは、次元が違う。
伊藤は、慎重に言葉を選びながら、現在の状況を説明した……。

646名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:36 ID:Q1EsWhSl
魔法の力によって拳から生み出された光は
弧を描いて野々村の横を過ぎる。後ろで爆発のような、衝撃音が響く。
(遠距離攻撃も出来るのか…)
野々村は呻く。
建物が完全に倒壊して正面を向き合った格好になったことはまずかった。
お互いの動作が見えすぎている。互いに隙を作ることが出来ない。
わずかだけ時間があれば良い。
僅かだけーー。
だが、奇跡が起きないことを悟った野々村はそれでも
新たな弾丸の装填にかかる。
ただの弾丸ではない。硬さも、火薬の威力も問題にならないほど高い。
野々村の武器、55口径デザートイーグル。
人間一人を屠るにしてはあまりにも強大な武器。
とはいえ、銃の本質は弾丸が決める。
弾丸の中の火薬が爆発することで、弾丸はその推進力を得ている。
弾丸が標的を砕くからには、それに相応する力が銃を持つ者にも返って来る。
威力を過大に追求すれば、
人間の肩など、耐え切れずにあっさり砕ける。
そこまではいかなくても、腕にのしかかる重量と衝撃は人間の感覚をたやすく狂わせる。
人間が持ちえる限界を超えるような銃と、弾丸を使っても正確無比な射撃を維持できる人物は
野々村には内藤ぐらいしか浮かばなかった。
それでも、必要なのは、こちらの弾丸だったのだ。
セッティングを違え、決定的なチャンスを逃し、致命的なミスをした。
後悔しきれるものではない。
それでも、最後まで内藤様のために───…。
「させるかっ!」
土塚理弘は、間合いを詰める。
野々村が装弾を終え、銃を向けようとした瞬間。
「死ぬなよ…、魔法拳!士熊!!」
魔力を秘めた土塚の拳が野々村を砕く。
土塚は沈黙した野々村に一瞥したあと、そして周りの光景を見て呟く。
「部室が…」
土塚は試合が始まってからなんとなく見つけて内装した建物──今はただの瓦礫だが──
を少しだけ見つめ、そしてその場を後にした。
647名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:46 ID:BYbXidk/
寺沢「(なるほどな……伊藤、ひとつ聞こう。お前はまだ“ういきょうの茎”を使ってはいないのだな?)」
伊藤「(は…はい!)」
寺沢「(ならばいい……お前の“能力”は、このような取るに足らぬ戦いで使う必要はない…)」
伊藤「(し…しかし!そのおかげで、現在の我々は窮地に立たされています。
    内藤様をあのような目に合わせ、そして今も……!)」
寺沢「(くだらぬ事を言うな、伊藤よ。取るに足らん、まったく持って取るに足らん事だ。
    現在の状況…内藤様を襲った逆境……全ては、真の救世主たる者に課せられる試練に過ぎぬ…!)」
伊藤「(……試練…でございますか?)」
寺沢「(そうだ…内藤様は、いずれ完全に復活なされるであろう。それも以前より、さらに大いなる力と共にな。
    そして、そのときこそ、俺と内藤様、そしてお前の三人の悲願が達成される……)」
伊藤「(……我々だけではありません。 内藤様をお救いする為、田口・ザ・ロワイヤル、片倉・ザ・マグナム
    はその命を落しました。そして…今も、同胞達が決死の戦いを続けております…)」
寺沢「(くだらぬな…伊藤…奴らは所詮、使い捨ての駒に過ぎぬ…。
    その使い道がなくなれば……あとは消え逝くのみよ……)」
伊藤「(そ…そんな…!)」
寺沢「(あの方にお仕えするのは…お前と俺だけでいい……)」
伊藤「(……本当に、そう思っていらっしゃるのですか…?)」
寺沢「(……何が言いたい?)」
伊藤「(貴方の本心は、内藤様にお仕えするのは、自分ひとりで十分とお考えなのではありませんか?)」
寺沢「(一一一一)」
伊藤「(納得はできます。貴方だけにナンバーがつかないのが、何よりの証拠。
    いえ……そもそも、私には貴方程の方が、内藤様にお仕えしているのが信じられません。
    貴方は、我らの誰よりも早く、内藤様にお仕えしてきました。しかし、分かりません。
    貴方がその気になれば、内藤様でさえ、一瞬で消し去る事が可能なはず……。その貴方がなぜ……?)」
寺沢「(伊藤……それはまだ、お前が知る必要はない……)」
伊藤「(………ッ)」
寺沢「(今のままでは……まったく足りない……
    もっと圧倒的なものが必要だ……すべてのうねりが味方した…運命のような障害が…
    苛々する何もかもが…!俺の“力”の前ではちっぽけすぎる……)」
648名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 01:56 ID:BYbXidk/
寺沢「(いいな…伊藤……今はまだ……お前ですら何も知る必要はないのだ…)」
伊藤「(……かしこまりました……)」
寺沢「(ならばいい……今は、目の前の戦いに集中するがいい……)」
伊藤「(…はっ)」

そこで、寺沢の思念は途切れた。
伊藤が、プレッシャーから解放され、ずるずると崩れ落ちる。
そのとき、爆発音がした。けっこう近い。

伊藤「私には……あの方が何をお考えになっているのか分からない…。しかし、今は……」

己のやれる事をする。そう心に決め、伊藤は移動を開始した。


そして、寺沢は一一

寺沢「(伊藤……お前は何も知る必要はない……。
    そして、内藤……面白い……ここまで面白い存在に仕上がっているとはな…。
    完成が楽しみだ……。
    自らの手で救世主になる……そんな事に何の面白みもありはしない……
    “種”を発掘し、育てる……その根が遍く世界を覆い尽くすまでな……)」


楽しい・・・・この世界は・・・・俺をどれだけ楽しませてくれるか・・・・実に楽しみだ・・・
649名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 02:02 ID:fX33Aadn
伊藤は非戦闘員じゃなかったっけ?
650名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 02:06 ID:BYbXidk/
いや、とりあえず戦闘に巻き込まれないように逃げてるっつー事でw
ちとまぎらわしかったな。
651名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 02:10 ID:BYbXidk/
あと、寺沢の口調を区別し忘れた。
ガンホではわざとああいうしゃべりしてるって設定だったんだが、
最後までそのままでやっちまった。
寺沢は関係ないところでは、基本的にコブラ口調ということで。
652名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 02:20 ID:9rGDo1D2
雷句「フーッフーッ」 

 ここはパクリ研究所の機材倉庫、そこに雷句は身を潜めていた。
 先ほどまでいた警備は連絡をうけて何処かへ行ってしまい、いま付近に人の気配はない。
 

雷句「・・・潜入は成功・・安西さん巧くやったみたいだな・・・そろそろ僕も行くか・・」
そういって雷句が倉庫から出た時だった。

???「何をやっているんだね雷句君?」

呼び止められた方向を向くとそこに白衣の男と数十人の集団がいた。

雷句「おまえは・・・・久米田康治・・・
653名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 03:43 ID:9rGDo1D2
久米田「ここに何の用があって来たんだね?リック君。」
雷句「まあちょっとした探し物ですよ。シモネタ先生。」

表面上は和やかと言えなくも無い二人だった。
だが間の緊張は極限まで高まっていった。
久米田「雷句くん、その名で呼ばないでもらえるかね、」
雷句「ええわかりました、オタク先生」
久米田「雷句、そういう名で呼ぶんじゃあ・・・・」
雷句「わかってますよ、どんなジャンルでも中途半端な久米田先生。」

しばしの沈黙の後久米田はゆっくりと片手を上げた。

久米田「どうやら君は間違ってるようですね・・・・・全員一斉攻撃いけっ」

久米田が片腕を下げると同時に一斉に雷句に向かって銃弾が降り注いだ。
654名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 04:14 ID:9rGDo1D2
雷句「くッ、セウシル」

雷句が唱えると共に半円球状のシールドが雷句を覆う 。
そして銃撃が収まったとき、雷句が見たのは自分を取り囲む百人ほどのもの達だった。
雷句「何ですかこの者は?」
久米田「この者達は矢吹の私設部隊クリムゾン、矢吹配下の精鋭同人作家達ですよ。」
雷句「へえ・・そうなんですか。ですか久米田先生、同人作家では僕は倒せませんよ?」
久米田「ええ、わかっていますよ。貴方とてサンデーを支える漫画家の一人
     同人作家などでは太刀打ちできないでしょう。ですがわかっているのですよ。
     貴方がココに来た目的は。さあ、あれを持ってきてください。
雷句「なにっ」

そこで雷句が目にしたもの・・・それは培養層にに入れられた藤田の首と安西の体だった。


  
655名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 04:33 ID:xdCYBeei
まだ650くらいなのにすでに427KB。これだからえなりスレはおそろしい
じすれはいつたてるの?
656名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 04:39 ID:9rGDo1D2
雷句「まさか・・・なぜ」
久米田「我々がこんな簡単な事に気がつかないと思ったのですか?
     数日前からの貴方と安西の接触と行動・・・それを調べればこんな作戦簡単に分かっ     てしまいますよ。さあ大人しくして下さい。藤田たちの体がどうなってもいいんですか
雷句「クソッ
   雷句は考えた。自分の不甲斐なさ、安西のこと、そして師匠藤田のことを・・・・

雷句「藤田先生・・・安西さん・・・すみません僕のせいで・・・僕のせいで・・・・

久米田「あはははは、もう後悔したって遅いですよ。さあ、一緒に来てもら・・・」

     その時だった

安西「崩!」

その一撃は培養層ちかくの者達を一掃した。

雷句「あ、安西さん・・・それに曽田さんに田中さんまで・・・」

そこに現われたのは安西・・・そして消防服姿の曽田正人とユニホーム姿の田中モトユキだっ た。

安西「やってくれたな久米田康治!覚悟しろよ!」
657名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 07:53 ID:BYbXidk/
寺沢を出した者だけど、あらためて見返したら、俺が書いた寺沢は壮絶な違和感があるなあ。
もし気に入らなかったら、設定イジるなり、スルーするなりしてください。
658名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 15:17 ID:v6JM0UnE
これだから〜は恐ろしい
は、がつんネタじゃ無くてバキネタだ
どうでもいい事だけどな
659名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 17:54 ID:xG4YuOm8
630-632です。同盟っててっきり破棄されたものだと・・・
ほんとスマソ;;635に雷句を任すので当方はつじつまを合わします。
660名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 19:03 ID:xG4YuOm8
見渡す限りの荒れ地。風も草も雲も岩も、当然生命すら存在はしない。そんな場所だった。
真島「分からないな・・・何故我々の同盟を破棄してまで私と戦う。
矢吹「理由はいくつかある。一つはこいつの試運転だ。安西では役不足と思ってな。
そういって、手に持つ禍々しい赤色の鞭―――禁鞭を見せる。
矢吹「第二に同盟とは対等な力が持つもの同士で結んでこそだ。お前の力を計りたい。
真島は一瞬不愉快な顔になる。自分が矢吹より劣っているとでも言いたげだったからだ。
矢吹「さてと。ここが何処か分かるか?絶対矢吹空間だ。本来なら私の思い通りになる世界だが・・・
しゃがみこみ足元の砂を矢吹は掴んだ。固く、乾いた、命を感じさせない大地だった。
掴んだ砂を持ち上げると指を間から抜けていく。
矢吹「強さの代償にくれてやった。今私にあるのはこの限りなく続く不毛の大地のみ。
差し出した独創力はヒッキーと絶対矢吹空間も含まれていた。かろうじて絶対矢吹空間は空間として残ったが。
真島「それにしても安西をほっておいてもいいのか?私は敵ではないがあいつは敵だぞ。
敵ではない・・・それは決して味方という意味ではない。『敵ではない』と『味方だ』では雲泥の差があるのだ。
矢吹「そうだな。あまり良くは無い。だが、天びんにかければ軽かったとだけだ。
矢吹の絶対の自信に真島は違和感を感じた。そして、以前と矢吹と比べ物にならないほど強いと悟った。
矢吹「さぁ、お喋りはこの辺にしよう。『見せてくれ、お前の力を!』
真島「代金が命だとしても恨むまいな。喰らえ!!
前に組んでいた二本の腕を天に向け、そこに魔力を集中する!
真島「地這う暗黒の力、天を呪う者たち 煉獄の火を捕えろ…フレアジャ!
矢吹がある辺りの全ての原子が真島の魔力により核融合を始める。それは炎の魔法ではなく
炎を越える炎、言わば太陽と同じなのだ。想像を絶するエネルギーが全てを無に返す爆発を引き起こす!
もはや音という概念すら無く、熱と光だけが支配する。矢吹が逃げた様子は無い。
爆発が収まるとそこには何も無かった。
真島「ふふふ、以前よりも魔力が上がっている。素晴らしきはFFと言うべきか。
矢吹「なるほど、これが噂に聞くゲームの力か。
真島が振り返ると、矢吹はなんのダメージも無くそこに立っていた。たが、真島にはすぐ答えが分かった。
真島「ザ・ワールドか。だが、時に干渉できるのがお前だけだと思うなよ。
    時を知る精霊よ、因果司る神の手から 我を隠したまえ・・・ストップ!
詠唱を唱え終えると矢吹はぴくりとも動かなくなった。脈も鼓動も・・・矢吹の時が止められた。
真島「矢吹よ。お前は時を止め、その世界を動けるがお前自身の時が止まれば関係あるまい。
    さて、ザ・ワールドと同じく時に干渉をする技とは維持が難しい。今のうちに終わらすか。
    時は来た。許されざる者達の上に・・・
真島が詠唱を始めると、空の空間が歪み始めた。
真島「星砕け降り注げ!メテオ!!
歪められた空間は宇宙空間と繋がれ、無数の隕石が矢吹めがけて落ちてくる。
真島「ふふふ、この魔法は使われた時代よっては星一つ滅ぼす魔法だ。今の私ではそこまでの力は無いが
    矢吹よ、キサマを倒すぐらいは可能だ!
隕石が矢吹の辺りに降り注ぎ、不毛の大地に岩石の山が生まれた。
今度こそ、倒しただろう。そう思うがさっきの事もある。隕石を魔法で破壊し、死体確認を試みる。
真島「今度こそ、無事ではいられまい。
矢吹「メテオか。素晴らしい魔法だな。もっとだ、もっと『見せろ』。
真島は今度の答えが分からなかった。そもそもストップ自体成功率は低い。少しでも拒む心があれば
時を止めれる時間・可能性はガクっと落ちる。もしや、わざとストップを・・・
矢吹「ふふふ、お前の悩みに答えてやろう。私とお前では時を支配する度合が違うのだよ。
真島「何!?
矢吹は三本の指を立て、説明を始めた。
矢吹「時はそれぞれ過去・現在・未来の三つに分けられる。そして、それぞれの干渉の仕方も三つ。
    すなわち時の逆行、時の停止・時の投影だ。この内、お前は時の停止・・・・・現在の時にのみ
    干渉できる。だが、私と荒木はそれに加え時の投影・・・・予言も可能なのだ。最も、荒木が持つ
    トト神に私の予言眼(ビジョンアイ)が劣るとは思わんがな!
661名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 20:56 ID:g0xca5QO
真島「つ、つまりお前は知っていたのか・・・私のストップがメテオ直撃前に
    効果を失うのを・・・そして、また時を止めたな!
矢吹「そのとおりだ。さて、そろそろこの禁鞭にも働いてもらうか・・・
禁鞭を振り上げ、矢吹は攻撃を開始した。まずは第一撃目が真島を襲う。
真島「バカめ!そんな正面からの攻撃が通用するか。
禁鞭は英雄の盾に跳ね返され真島には届かない。矢吹は更に攻撃を続けるが全て英雄の盾に防がれる。
だが、真島が笑おうとした瞬間、なぜか真島は禁鞭の攻撃を背中に受けた。
真島「なっ・・・なぜ、後ろから禁鞭が前で英雄の盾で受けているはず。
矢吹「簡単だ。ただ単に素早く攻撃しているだけだ。そして盾ごときで鞭が防げるかぁ!
禁鞭の攻撃がありとあらゆる角度から真島を襲う。真島も英雄の盾で防ごうとするが当然出来るはずも無い。
真島「ふ、ざけるなァァ!!れんぞくま、『スロウ』&『ヘイスト』!!
禁鞭の動きが鈍くなり、真島の動きが素早くなる。真島にもはや禁鞭は当たらない。
真島「矢吹よ。時の干渉の仕方はもっとあるぞ。例えば時の加速や減速とかな。更に、この程度の攻撃が
    無意味だと知るがいい。れんぞくま、『フルケア』&『プロテス』!
真島の体中の傷が全て消え、代わりに黄色い光が真島を包む。この光は物理攻撃を和らげる効果を持つ。
そして、禁鞭の攻撃も物理攻撃・・・つまり今の真島には当たらない上に当たっても効果薄なのだ。そんな
状況で矢吹は笑った。自棄になったのではなく嬉しさで。
矢吹「なるほど。素晴らしい。真島よ、お前は同盟の相手としてふさわしい。改めて同盟を結ぼうではないか。
真島「フン、敗北を認めたか。この私には勝てないのだよ、お前は。
矢吹「本当にそう思っているのか?                                   、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、、 、
矢吹の声がする。それは普通だ。今、この場には真島と矢吹しかいない。だが、問題なのは矢吹が真島の後ろにいるのだ。
真島「なぜだ・・・まさか!またザ・ワールドか。時を止めるしか脳のないスタンドめ!!
矢吹「ふん、マヌケが。知るがいい、ザ・ワールドの真の能力は!まさに世界を支配する能力だと言う事を!
真島「させるか!
魔法の詠唱を唱える真島よりもザ・ワールドの『ラッシュ』の方が圧倒的に速かった。
矢吹「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
    .無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
   . 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
    .無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ!!!!!!
ザ・ワールドの攻撃を受け、真島はかなりを距離を吹っ飛んだ。ただ、ダメージとしてはプロテスの効果も有り致命傷ではない。
その証拠に真島は受身を取り、すぐさま立ち上がった。
真島「なるほど・・・私はザ・ワールドを勘違いしていたようだ。よかろう、お前と同盟を結ぶ。
矢吹「ならば、契約をしてもらおうか。
662名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 20:58 ID:g0xca5QO
真島「契約?信用してもらえないのか?
矢吹は首を振り、懐から一本の巻物を取り出し開く。中身は白紙だった。
矢吹「これも一応宝貝なのだ。久米田が道楽で作った物を私の力の一部を組み込んである。
    名は帰書文(きしょぶん)。そして、この宝貝にはある漫画家二人を生贄とした。
すると、帰書文は軽く爆発をした。ポンという音と共に。そして、帰書文は二人の人間に姿を変えた。
一人は前髪だけが金髪の少年だった。少々中性的な顔立ちだが骨格と肉の付き方で少年だと分かる。
もう一人の方が判断に苦しんだ。烏帽子を被り、地面にまで着くのではないかという長髪。
平安時代の貴族が切るような服装で手には扇子を持っていた。問題は顔立ちだ。女性と言われても
男性と説明されても納得の出来る顔だった。しかし、どちらにしろ美人だった。
矢吹「少年の方が『小畑健』、後ろに居る方が『ほったゆみ』だ。この姿は本来の姿では無いがな。
真島「なぜ、わざわざ二人も使って契約書なんか作った?
矢吹「守らせるためさ。
真島「契約を、か?
小畑「正しくは契約者の権利と義務だけどな。
ほった「それで契約の内容とは?
矢吹「我等二人はお互いの敵を排除しあい、お互いを助け合う義務を負う。裏切りは認められない。二人の立場は対等である。
    真島は矢吹の軍の兵士に対し命令をする権利を得る。矢吹は兵士への命令の優越権を得る。
これでどうだ、と矢吹は尋ね。真島は同意する。
矢吹「実はこの宝貝は欠点があるんだ。
真島「えっ!?
突然のカミングアウトに真島は情けない声を出す。
矢吹「この宝貝は強すぎてな。無敵なんだよ。契約が有効の間はな。私でも倒せない。
真島「・・・最期に『この同盟および契約は真島の目的、キユになる事を達成した時終了する』を付け加えてくれ。
矢吹「いいだろう。ついでに『矢吹・真島のどちからが死亡した時もこの同盟および契約は終了する』も加える。
ほったと小畑は二人に最終確認を取り、契約は結ばれた。

真島「ところで、なぜ私の後ろに立てたのだ?
矢吹「簡単な話だ。『スロウ』と『ヘイスト』ついでに『れんぞくま』もパクったからだ。
663名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 21:01 ID:g0xca5QO
とりあえずこれで矢吹と真島は同盟関係続行と・・・
書いている途中で真島ヘタレ過ぎじゃあ・・・と思って気をつけたけど
微妙だな;;
ほったと小畑は適当に使ってくれ。
664名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 21:08 ID:EnU8FpLL
真島「時を支配できるということか……きさま神にでもなったつもりか?」
矢吹「いずれはなるつもりだがね」
矢吹は立てた指でそのまま頭を掻きはじめた。
矢吹「何をボサッとしてる? さっさとかかって来い、ゲーム厨」
矢吹の挑発にカッとなる真島。しかしあくまで油断はせず、冷静を装う。
真島は大剣アルテマウェポンを構える。すると、剣が一瞬にして形を変える。
矢吹「ほう?」
真島「こいつは爆発の剣『エクスプロージョン』、斬ったものを爆破する。
  失礼のないように殺す気でいかせてもらおう……『ダメージ限界突破』!!」
矢吹「良いだろう。さっさと爆破してみろ、当てられるものならな」
真島「ひるがえりて来たれ、幾重にもその身を刻め…『ヘイスト』」
呪文を唱えると、真島の身体が赤く輝きだした。
そして次の瞬間、真島は矢吹の背後にまわり込んでいた。
矢吹「なんだと!?」
真島「きさまの時間を止める技とて所詮は手動。
  きさまに気付かれないスピードで攻撃すれば抵抗は不可能!」
エクスプロージョンが矢吹の背中を斬り下ろす!
同時に、フレアジャのそれとは質が違うが凄まじい爆発が巻き起こる。
その攻撃は矢吹の念のガードを突き破り、その肉体を微塵に粉砕した。
しかし真島は油断をしない。今の攻撃で体力を使ったとはいえ、休む構えは見せない。
真島「起きろよ。この程度で死ぬとは思ってないぜ、化け物」
散らばった矢吹の肉片がうぞうぞと一ケ所に集まり出す。
そして再び融合し、元の矢吹を形成した。
矢吹「フシュウウウウ。なるほど、終異体でこの強さならば私と同盟を組むに相応しい。
  今の攻撃を連続で受ければ、私とて無事には済まなかっただろう」
真島「そのとおり、無事じゃ済まねえよ」
665664:03/05/31 21:08 ID:EnU8FpLL
ナニィィィィかぶってしまった
邪魔なレスをしてしまったな………漏れのは脳内削除おながいします
666名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 21:53 ID:9rGDo1D2
なんか小畑は突き抜ける力が使えそうだな。
二作突き抜けたし、キユの師匠の師匠の師匠だし。
667名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/31 22:37 ID:9rGDo1D2
あとほったは星野泰視みたいに囲碁以外出来ない空間とか作りそう。
668名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 00:28 ID:D3UYcMHv
 火の鳥と爆撃──、両者の火力はほぼ拮抗していた。

広江「どこまでいきがっても所詮ガンガンは『同人』だろうが!」
渡辺「まだ言うか!お前らの内藤だって『同人』作家だろうっ!」
 広江の挑発に対し、怒りに震え、渡辺が叫ぶ!

「戯言をっ!!!」
 その声は渡辺のそれよりも、大きかったかもしれない。もともと大柄なせいもあるだろうが。
 それは広江、が本当にぶち切れた瞬間だった。

 ボストンバックを捨て、広江は二挺拳銃に切り替える。
 どこかに引火したのか、ボストンバックはそのまま火の鳥とともに大爆発を起こした。
 爆風に顔をしかめる渡辺。
 しかし、広江は構わず突っ込む。
 機動力だけを活かした最小の装備──。
 それだけを持って広江は渡辺に突進する。
 人間の性能を最大にまで引き出した、瞬発力と跳躍力。
「WOW-how!ジルバだ、踊るぜ!!!」

「!!!」
 ばららららららっ!
 機関銃は、容易に渡辺のいるビルを破壊し、さらに打ち出された大口径の弾丸が衝撃音を奏でた。
 ぎりぎりのバランスでたっていた近くの建造物のバランスが崩れ、あっさりと倒壊する。
 人間の性能を最大にまで引き出した、瞬発力と跳躍力。
 しかし、土台を破壊する攻撃は渡辺も当然読んでいた行動だった。
 ヴァイオリンとオルガンを背負い、華麗に屋根から飛び立つ。
「とうっ!」

 ゚・*:.。. キラキラキラ… ゚・*:.。. .

 そして華麗に──墜落した。

                      ,
            |   \\  /──/ | |  ─-                  |  |
           |       /   /     ─-    /             |  |
          | ̄ ̄       /           /  -┼フ  ヽヽ /   |  |
         |         ノ       __/     |     ノ    ,  ,


 そのまま500キロのオルガンの下敷きになる。
「ヴァカか…?」
 広江は渡辺を引きずり出して呟く。
669名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 00:31 ID:D3UYcMHv
 だが、その目にはこれまでにないような狂気が含まれていた。
 手に持っていた銃で広江は渡辺の肩をぶち抜く。衝撃と共に血と、肉片が飛散する。
「ぐあっ…ああ!」
「アタシに言ったセリフはな、てめえが今まで喰らったどんな物よりいっとう高いもんについてんだよ。」
 渡辺は答えない。だが、広江は構わず続ける。
「気が遠くなりそうだよ…アタシの目の前で内藤様を侮辱するなんて…絶殺されて当然だ…」
 広江は攻撃の手を緩めない。
 さらに二発、渡辺のわき腹に弾丸を食らわせる。
 渡辺は弾丸を喰らうごとに魚のように体を奮わせた。
「ぅ…っ」
「ひゃはははははははは!いい気味だぜ!…、」
 そのとき、広江は渡辺のかぶった黒い三角帽子に気付く。
 広江は軽くむしりとってやるつもりでその手を伸ばした。
「──!!」
 広江がとっさに身を引いたのはほぼ同時だった。
 なぜだか震えが止まらない。
 さっさと始末してしまおう──、広江は自らの銃の引き金を引いた。
 だが、それはまるで渡辺には効果がなく、瞬時に接敵した渡辺はその『爪』で
広江を袈裟懸けに切り裂いた。
670名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 00:58 ID:KmCJSjrW
パチパチパチ・・・・

寺沢「む・・?」
寺沢の思考を中断させたのは、拍手の音だった。
それを奏でているのは、木城である。
木城「いやいや・・・なかなかの名演技ですな・・・寺沢様・・・」
木城の揶揄ともとれる言葉に、寺沢は苦笑する。
寺沢「悪いね、演劇はあまり得意な方じゃなくってね」
木城「それはいいですが・・・それよりその銃を引っ込めてくれませんか・・怖くて話も出来ません」
その言葉に、寺沢が慌てて密かに構えていた銃をしまう。
寺沢「あっ、これね、どうしたんだろ。いや、くせでね」
照れ笑いを浮かべる寺沢。その仕種に、先程までの威圧感は全く感じられない。
木城は心中で唸った。この男・・ワケが分からない。
培養液に漬かった内藤に、恭しく跪いたかと思えば、その配下に見せた帝王のごとき威厳。
そして、今は初対面の自分の前で、別人のように戯けて見せる。こんな人間は、木城にとっても初めてだった。

木城「いったい、どれが本当の貴方なのですか。そもそも、貴方は本心で内藤に仕えているので?」
寺沢「一一一」
その瞬間、木城は氷水を浴びたような寒気を感じた。まずい、怒らせたか?思わず、臨戦体勢をとろうとする。
しかし、そんな木城に寺沢が見せたのは、一片の曇りもない笑顔だった。
寺沢「はは、そう固くなるなよ。俺は別に、アンタに危害を加えたりしないぜ。
   だって、そんな事したら、内藤が復活できなくなっちまうからな。
   こいつは、俺が今、一番気に入ってるオモチャなんだからね」
木城「・・・玩具・・ですか?」
寺沢「ああ、そうだ。アンタは奴を知らないだろうけど、あいつは実に面白い奴さ。
   いったい何が飛び出してくるか分からない。びっくり箱みたいな奴さ。
   それが楽しくて、俺は奴の側にいるのさ」
671名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 01:16 ID:KmCJSjrW
木城「やはり・・貴方は本心から彼に心酔している訳では・・・」
寺沢「オイオイ・・失礼だね、おたく。少なくとも、俺はこいつを誰よりも高く買ってるぜ。
   それに、こいつとは本来、対等な関係なんだ。
   GUNG-HO-GUNSなんて『宗教団体』が出来るより、遥かに古いつきあいさ。
   ただ、自由きままが性に合ってる俺と違って、奴には人を惹き付ける才能みたいなもんがあってね。
   『カリスマ』ってのかな?次第に、奴を慕う連中が集まり始めやがった。
   ま、俺は便宜上、奴の腹心って事になってるけどね。その方が、下の連中を動かしやすくて便利なんだ」
木城「貴方は、いったい何が目的なのです?内藤と組んで、何をなそうと?」
寺沢「おやおや、そっちの質問ばっかりかい?・・まあ、いいだろ。
   ぶっちゃけて言うと、特に目的なんてないのさ。ただ俺は退屈が嫌いなだけだ。
   アイツを組んでるのは、それが面白いからだよ。それにしても、今の状況ってのはすこぶる楽しいな。
   俺は昔、血なまぐさい生活が嫌で、顔を変えて、記憶も消して、平凡な生活を送ろうとしたりもしたがよ。
   不思議なもんで、いざそういうのに慣れると、今度はまたスリリングな生活を求めたくなる」

そこまで聞いて、木城は思った。これでは・・まるで平野と同じではないか・・・。
いや、違う。同じ快楽主義者でも、平野が限りなく陰に近いのに対し、寺沢は際限なく陽の存在だ。
それこそ、まるで少年がそのまま大きくなったような。少なくとも、その根底に根ざしているのは、邪気ではない。
だが、だからこそ・・・何者にも縛られていないからこそ、寺沢の行動は読めない。そして、その力は驚異。
この男の行動ひとつで、また戦局が大きく変わる事になるだろう・・・。木城には予感があった。

寺沢「しかし、今の状況は面白いね。矢吹、キユ、平野、ゴッドハンド・・・そして最近注目のえなり、か・・。
   これはもはや乱世だぜ。漫画史上、空前のビッグイベントだ。どこから楽しむか、迷うね。
   さしあたり、そうだな。この内藤をこんなにした野郎の話でも聞かせてもらおうか。
   今度は、俺の質問タイムだよな?」

寺沢と木城の会話は、今しばらく続きそうであった・・・
672名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 01:41 ID:KmCJSjrW
各地で激戦が繰り広げられる、巨大飛空挺内一一一
これは、そんな喧噪とは無縁の、遠く離れた地での出来事。

ハア・・ハア・・・・ハアハア・・・・・

・・・・・・!!

まで追ってくる・・・・・ヤツはいったい・・・・それに・・・俺は・・・・


俺 は ・・・・  誰  な  ん  だ  !!

声が・・・聞こえてくる・・・・誰の声・・・・ 


「お前は……パクられたことが無いからそんな口が聞けるんだ!!」

誰の声だ・・・


「人間なんだ。辛い思いをして……苦しい思いをして漫画を描いてるただの人間なんだ」

聞いた事がある声・・・・


「ザザ…い……命にゃあ賭け時ってやつがある……ザザ…た…さんもそうだったんだ……」

これも聞いた事がある・・・俺の声!?


「駄目だ!!あんたまで死んじまったら俺は……!!」


誰だ・・! これは誰の声だ・・・!?


「●●ァッ!!」


こ の 声 は な ん な ん だ !?


「  超 電 子 ……  ウルトラサイクロン!! 」



う わ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ッっッッ!!!!
673名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 01:58 ID:KmCJSjrW
「うわあああああああッッッッ!!!」

絶叫とともに、突如、視界が開けた。
男の視界を、一面の眩い光が埋め尽くす。

(夢・・・!?)

目覚めた男は、混乱した。ここは・・・

「あっ起きた!!」
男の傍らで、まだ幼い少女が、そう言った。
身体を動かそうとすると、慌てて少女がそれを制す。

??「グッ! ツウ・・」
少女「まだ寝てなよ。あんた体中傷だらけなんだよ?」
見れば、男は全身を包帯で包んだ、ひどい有り様だった。
所々、まだ血が滲んでいる。途端、激痛がはしった。

??「ここは?」
少女「何言ってんの、タヒチに決まってんじゃん」
??「タヒチ」
老人「と言っても、本島のまわりにある、小さな離島だがな・・」
近くで、作業をしていた老人が言った。

??(さっきの夢・・・俺の記憶・・・か? クソ・・! 何も思い出せない・・・!)

老人「記憶喪失症じゃな・・・」
少女「キオクソーシツ?」
老人「これまでの思いでを忘れてしまう病気じゃよ」
少女「ふうん・・ホラ、“アイタ・ペアペア”!」
??「ペア・・?」
少女「“気にしない”一一一よ!!ここじゃ昨日とか明日とか気にしないで楽しくやろうよってワケ!」
674名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 02:23 ID:KmCJSjrW
男と少女が話していると、いきなり怒声が聞こえてきた。
声のした方を見ると、先程の老人に、三人程の大柄な男達が、青筋を浮かべながら怒鳴り立てている。
話を聞く限りだと、なにか海産物の取り引きについて、揉めているらしかった。
すると、少女が怒りながら、男達の方へ走っていった。

少女「こらーーー!おジイちゃんをイジめるなーーーー!!」
男A「なんだあ?チビがいっちょまえによ」
男達が、下鼻た笑いを浮かべながら、少女を小突きまわす。そこへ一一

??「やめろ」
男A「ナニイ?」
??「小さい子じゃないか」
男A「よそ者が口を挟むんじゃねえ!」
男B「あーあ、アニキを怒らせちまった」
一番体格のいい男が、ナイフを振り回し始めた。
他の男はそれを笑いながら見ている。すると一一

バキンッ!

突然、男が軽く手をかざしただけで、暴漢のナイフが根元から折れた。
それを見て、おそれを為した暴漢達が、一目散に逃げ去っていく。
少女が、それを目を輝かせながら、見つめていた。
少女「スゴイワ、ツヨーイ!」

少女の言葉が聞こえているのかいないのか。
男は、自分の手を見つめながら、何かを考えこんでいた。そのとき。

少女「お礼に、これあげるーー」
??「一一これは?」
少女が差し出した物体を見て、男が訊いた。
少女「海岸の近くで拾ったの!そしたら、アンタもその近くにいたんだよ!」

男は、少女が差し出した、その物体を見つめた。
それは、それ自体が光を発しているような、眩い輝きに包まれていた。
この世のどんな宝石よりも美しいであろう、その謎の石を見つめながら、
男は自分の中の何かが疼くのを、実感していた。その聖なる輝きを見つめながら一一

いったい、男は何者なのか?それが語られるのは、今しばらく後の話である。
675名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 03:02 ID:MD+UfQsb
あ、誰だか分かったぞ。

ガンガンのとこ書いてるひと上手いね。だけど誰も漫画家知らんのがなんだが。

>>672を読んでて思ったんだが、このスレってギャグっぽいのが多くてそれはそれで
面白いのだが、じーんと来た珍しいエピソードって内藤と安西のとこだったなあ、と。
あの切実さは主人公チームには出せまい。あ、岸本vs大蛇丸のとこも泣けたが。
676名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 04:12 ID:Pju3Y7JW
>>668
×オルガン
○ピアノ

広江のところは「ブラック・ラグーン」を知っているとおもわずニヤリとしますな。

後、>>675さん、ガンガンのところでわからない部分があったら質問どうぞ
わかる範囲で答えます。

677まだ1回かよ、野球:03/06/01 13:05 ID:KmCJSjrW
Dブロック決勝。
1回裏 えなりチームの攻撃。一死走者無し。スコア、1-0。
東のアナウンスが、次のバッターを告げる。

東「二番キャッチャー 荒木!」
ネクストバッターサークルにいた荒木が、静かにバッターボックスに立つ。
静けさの中に闘志を秘め、相手ピッチャーの水島を見る。
水島「あ〜らき!おんどれのような青ビョウタンに、ワイの球は打てんわい!」
いつものごとく、挑発をしかけてくる水島。荒木は、それを黙殺する。

東「二番は荒木選手ですか。えなりチーム、早くも勝負に来ましたね。
  確かに、時を止められる荒木選手なら、いかに水島選手の球といえども、打つのは容易でしょう」
克「いえ……物事はそう簡単ではありませんよ。まあ、見ていて下さい」

水島が、第1球を投じた。ズバン!!
森田「ストラーーイクッ!」
東「え?」
荒木、あっさりと見逃しのストライク。東は思わず、声をうわずらせた。

克「こういう事です。例え、時を止められるとしても、ボールを打てるタイミングというのは、限られている。
  時を止めるのが早すぎれば、ボールの位置が離れすぎる。
  しかし、少しでもタイミングがずれれば、ボールはキャッチャーミットの中だ。
  これが素人の棒球ならまだしも、相手はあの水島さんだ。
  時を止められると言っても、わずかに有利になるだけ。このレベルの差では、ほとんど効果はありませんよ」

水島「どうや、あ〜らき。おんどれのチャチな能力なんぞ、野球では通用せえへんで」
勝ち誇る水島。しかし、荒木は不敵に笑う。
荒木「僕の勝負哲学を教えてやろう……それは!
   『相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している』!!」
水島「ほざけい!」
水島が、渾身の第2投を放った。

                    ・・・・・・・・
荒木「素晴らしい投球だ。……しかし……『それはもう覚えた』…!」

カキィン!

ボールを真芯で捕えた打撃音が響いた。
打球は、三遊間を抜け、ライトへ。ツーベースになろうかという当りだった。

 
678まだ1回かよ、野球:03/06/01 13:26 ID:KmCJSjrW
水島「なにい!?」
またしてもヒット。それも2連続での長打。

東「お〜っと、荒木選手!万事休すと思われた矢先のナイスヒット!
  これはいったいどーいう事でしょう?」
克「む?あれは……」

奇妙な事に、荒木はバットを持ったまま一塁に走っている。
そのまま武器にでもしようというのか。
周囲がそう思っていると、いきなりそのバットが崩れはじめた。
いや、正確には、バットの外側が剥がれ、その中から何かが顔を見せたのだ。
そこから出てきたのは、なんと1本の長剣!

克「あれは……『アヌビス神』!
  相手の攻撃力・能力・戦闘方法などを一度体験すると、全て覚えてしまうスタンドです。
  それを『クレイジー・ダイヤモンド』であらかじめ、バットの中に埋め込んでおいた…。
  考えましたね、荒木選手。1球目の見送りは、水島選手の球を覚える為だったようです。」

荒木が『アヌビス神』を構えながら、一塁へ走りこむ。
それをまたしても余湖が迎え撃った。
余湖「今度こそ、行かせねェよ!」
『にゅ〜なんぶ』を連射する余湖。しかし、それはすべて『ザ・ワールド』に難なく掴み取られた。

荒木「無駄無駄無駄無駄無駄ァッッ!!」
余湖「くっ!なら接近戦じゃん!」
銃をしまい、日本刀を抜く。そこへ荒木の『アヌビス神』の斬撃が襲う。
余湖が、それを日本刀で受けようとした。しかし!

余湖「……あれ?」

ズッパアアンッッ!
荒木の『アヌビス神』は、日本刀を『すり抜け』、余湖を真っ二つに断ち割った!!

克「あれが『アヌビス神』のもうひとつの能力一一『物質透過』です。
  普通の武器では、あれはガード出来ませんよ」

カッと光り、爆発四散する余湖。
それを後に、荒木二塁へ。  

679動画直リン:03/06/01 13:27 ID:JAriOXJB
680まだ1回かよ、野球:03/06/01 13:47 ID:KmCJSjrW
一塁を蹴り、荒木は二塁へ走る。
二塁にて待ち受けるのは、あの山口貴由である。
先程の宮下の拳によるダメージから回復してない山口だったが、
荒木の進塁を阻むべく、前に出る山口。
荒木を警戒してか、事前に迎え撃とうとしたのか。それが誤りだった。

ズン!

山口「な!?」
いきなり、山口は重力が何倍にもなったような重圧を感じ、そのまま地に押し付けられた。
グラウンドを凹ませる程の圧力に、山口の五体がミシミシと悲鳴をあげた。

エコーズ3「『ACT 3 FREEZE!!』射程距離5メートルに到達しました S・H・I・T!」
いつの間にか、エコーズACT3が、山口の動きを重力操作で封じていた。
荒木に気を取られるあまり、エコーズACT3をすでに出していた事に気付かなかったのが、山口の不覚だった。

荒木「悪いね……試合はまだ1回だ。ここでアンタのような凄腕をまともにやり合って、
   体力を消耗するのは『賢い行い』じゃあない……。
   しかし、僕達は何としても1点が欲しい!その為には、何としても得点圏内に入り、
   僕達はのしあがっていかなくちゃあならないんだ!」

強化外骨格を装着していた事が災いしたか、山口はあまりの重量に身動き一つとれない。
そして、何より負傷が、山口から本来の力を奪い取っていた。
エコーズを弾き返す力は、今の山口にはなかった。

荒木、落ち着いて二塁のベースを踏みしめる。記録、二塁打。
そして、アナウンスは、次なるバッターを告げる。

東「三番ショート、岸本!!」
681名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 15:06 ID:+B01li88
アクメツすっかりやられ役だなw
682名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 15:37 ID:sGdN2lt9
いっぱい居るから平気じゃん
683とりあえず数行だけ:03/06/01 16:36 ID:nBJJ1eRc
三番、ショート、岸本。
忍らしい機敏さと、変幻自在の忍術を兼ね備えたチームの「実質上2番」である
えなりチーム1の策士、荒木がいる以上、岸本の動きは絶対に封じねばならない。
チャンピオンチームの守備は自然と深く、慎重なものへとなっていった。
ただ一人を除いて。
戸田「しまっていこうぜ!」
この男、センターである。
水島「戸田ー!投げにくうてかなわんでー!」
戸田はあろうことか水島より手前、というより岸本にガンとばすのにちょうどいい位置にいる。
全身守備、いやあきらかな宣戦布告だ。
荒木「岸本、いざとなったら戸田ごと打て」
岸本「わ、わかってるってばよ」
684名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 17:15 ID:uPqWoLTg
戸田ワラタ。バカだ、こいつ。

>>676
いや、お気遣いどうも。
ただ、上手い人が描くと、その漫画家のマンガを読んでみたくなるので、
ちょうど読んでみようと思ってたところです。
だが、うちの近くのマンガ喫茶にあるのか?という疑問はつきまとったりしてる
のですが。
685名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 22:37 ID:K0wmV7YW
日曜なのにあまり進まんね。
むしろ日曜だからか?
686名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/01 22:45 ID:miiHdV6I
やっぱそうなんじゃない?
ほかに出きる事も多いし?
687名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 01:47 ID:I3cHjnYs
 広江の冥土服を切り裂き、『赤』、が飛び散る。
 渡辺はわれに返った。
「…く…そっ!」
 自分を抑え、そしてゆっくりと自らの手のひらを覗く。
 それは…いつもの自分の手だった。

「うあ…っ」
 広江は衝撃で一瞬失った意識を取り戻す。
 それは戦士としての日ごろの訓練の賜物だった。
 そして瞬時に状況を確認する。
 冥土服は既に裂け、その下から『赤』──、Tシャツが飛び散る。
 そしてそこから覗かせたのは──胸毛で満たされた、分厚い胸板。
「き…きゃあああああああああ!!」
 既に戦闘準備を終えていた渡辺は突然の金切り声に一瞬驚愕する。
 だから、涙ぐみ、真っ赤な顔をして胸元を押さえ、そしてすね毛丸出しで廃墟を走り去っていく広江を止めることは出来なかった。
ド ド ド ド ド ド …

 しばし呆然とする渡辺が、それを追いかけることを思いついたのは数秒たってのことだった。


(やだっ…もうっ…エッチ…こんなの…内藤様にも見せたことがないのに…

         内 藤 様 に も 見 せ た こ と が な い の に ! ! )

 走っていく広江・ザ・ブラックラグーン。その胸の高鳴りは走ることによる酸素の消費だけではないことに、彼はまだ気付いていなかった。
 一部お見苦しい点があったことは大変申し訳ありません。
688名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 01:48 ID:I3cHjnYs
ごめんなさい。暴走しました。不快に思った方は迷うことなくスルーしてください。
>>676
またやってしまった…ご指摘ありがとうございます。精進します。
689名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 02:46 ID:BnEb3doR
いや、良いと思う………嫌だが……
690名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 08:56 ID:cuYAKmvW
広江出したの俺なんだが、なにやら恐ろしいキャラに育ったなw
意外とブラック・ラグーン読んでる人って多いのか?
691名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 09:09 ID:EVlqhrJL
>>687
面白かったんで、いいんでないかい。
まあ、元祖変態チーム戦の前菜だと思えばなんでもないし。
692果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:25 ID:cuYAKmvW
打席で落ち着かない岸本。それはひとえに、目の前の戸田のせいだ。
この男は、弟の仇だ。必ず、倒す。
しかし、戸田のあまりの馬鹿さに、その意志が何処か萎えつつあるのも事実だった。

一方、戸田は、そんな岸本の胸中も、ついでに周囲の白眼視も意に介す事なく、
岸本がバット振った瞬間に殴りかかる事だけを考え、気を張っていた。
だが、突然、戸田の後頭部に、鈍い激痛がはしった。

戸田「ぐあっ!?」
それは、水島の放った硬球だった。見事に、戸田の延髄にめりこんでいる。
それにわずかに遅れて、岸本のバットが唸りをあげた。

ガツンッ!

戸田「あべ……」
戸田は、水島の豪速球と、岸本の鋭いスイングに頭部をサンドイッチにされ、
あっけなくダウンした。

水島「邪魔や」
岸本「邪魔だってばよ」
白けきった空気が去り、あらためて水島が投げた!ドン!

岸本「な、これはシュート!?」
克「おおっと、水島選手、はじめての変化球!内角を抉るような高速シュートだあ!」
荒木「投球パターンを変えてきたか……水島め、いよいよ本気だな」

岸本「くっ!だが、アウトになっても塁に出るってばよ!」
先程の、戸田をKOした際のスイングは、ストライクと判断された。
したがって、岸本はもう後がない。
水島の3球目に、岸本は勢いよくスイングした。
693果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:28 ID:cuYAKmvW
岸本「!?」
ストレートにヤマを張って、振ろうとした岸本。
しかし、ボールが一向に来ない。岸本はすんででスイングをこらえていた。
その岸本に視界に、宙を舞う白球の姿が。

克「お〜っと、これは『ドカベン』キャラ・不知火の得意技、超遅球だ〜〜っ!
  まさに蠅の止まる、必殺のチェンジアップ!!」

岸本は完全にバランスを崩されながら、なんとかふわふわと漂うボールを叩いた。
だが、ボールは力なく舞い上がり、センターフライになった。センター?

水島「しまった、戸田のおかげで、センターが無人や!ライトとレフト、走れ!」
藤井「おおよ おれにまかせな !」
旭「いや あれは おれがとる !」
それぞれライトとレフトを守っていたTWO突風の2人が、センターフライを捕りにいく。
しかし、2人とも我先にとボールを捕ろうとした為、正面衝突。TWO突風K.O。
センターフライは長打になろうとしていた。
だが、その直前で、疾風のごとく現れた影が、ボールを捕球した。
『ラディカル・グッド・スピード』の能力で、センターに帰還した戸田だった。

戸田「よし、キャッチしたぜ!いっくぜええ!!」
返す刀で、戸田が猛スピードで、岸本に突っ込んでいく。
戸田が、砂煙りを巻き上げながら、宙を回転した。

戸田「喰らえ!!」
岸本「戸田ア!させるかってばよ!」
上空から凄まじい速度で襲い掛かってくる、戸田。
岸本が、素早く印を結んだ。たちまち、岸本の10人以上に分身する。
岸本得意の、影分身の術だ。だが、そこへワラワラと同じ数だけの人影が群がってくる。

「「「「「「「「「「「そうはさせないじゃん!」」」」」」」」」」」
それは10以上もの余湖!!

岸本「お…おまえら、いったい何人いるってばよ!!」

694果てしなく長え…すまん:03/06/02 14:29 ID:cuYAKmvW
カッ! カッ! カッ カッ! カッ! カッ! カッ! カッ!
次々と岸本の分身に組み付き、自爆していく余湖。
あっという間に、岸本はすべての影分身を破られた。

戸田「殲滅のおお!シェェルブリットォオオッッ!!」
圧倒的な戸田の拳が、1人になった岸本を襲った。
間一髪、飛び退いて避ける岸本。陥没した地面から、拳を引き抜いて笑う戸田。
戸田「さあ、喧嘩だ喧嘩!ハデにやろうぜ、岸本!」
岸本「上等だってばよ、戸田!聖史の仇をとらせてもらうってばよ!!」
気迫をみなぎらせる両雄。しかし、そこに水島の怒声が飛んだ。

水島「何しとるんや、戸田ー!はよ、三塁に投げんかいっ!
   タ ッ チ ア ッ プ や !!」

そう、ルールに無知な戸田の隙をついて、荒木が三塁に向かっていたのだ。
『ホワイトアルバム』を纏って滑走する荒木は、あっという間に三塁に肉迫する。
三塁手・森恒二が吼えた。その肉体を、魔 猿 ワ イ ア ル ドに変化させる。

森「ぶわあーーーっと、いくぜ、ぶわあーーーっと!」
荒木の前に、巨大化した森が立ちふさがる。
しかし、荒木は冷静さを保ったまま、言った。

荒木「うん…それがいい……そのデカさが…実にいい…」

ドンッ! ドンッ!

刹那、森の巨体を何かが貫いた!
森「……あれ?」
なんと、森の右腕と左の脇腹に、それぞれ幼児の頭ほどもある風穴が空いていた!
ゴボッ…と血を吐いて、森の巨体が地面に倒れふした。

荒木「『プラネット・ウェイブズ』……これは隕石を操るスタンドさ。
   的がデカかったおかげで……実に当り易かった。」

技来「森ーーーーーッッ!!」
ナノマシンの侵食により、ベンチ待機を余儀なくされた技来が、絶叫した。
695果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:31 ID:cuYAKmvW
力なく沈んだ森を尻目に、悠々と三塁を踏んだ荒木。
その光景に、戸田は衝撃を受けた。
自分のせいで、とりかえしのつかない損害をチームに与えてしまった。
その自責の念に、戸田が激しく動揺する。

戸田「どうしよう……これはピンチだ……チームがピンチだ……僕がピンチだ…
   
助 け て 僕 の ス ー パ ー ピ ン チ ク ラ ッ シ ャ ー !!」

ドシュン! ドシュン! ドシュン! ドシュン!

戸田の叫ぶと、グラウンドのそこかしこが粒子化し、巨大なアルターを形成した。
戸田がピンチになったときのみに発現させられる、スーパーピンチクラッシャーだ。
それは、さながら古いスーパーロボットのような、特殊なフォルムをしていた。
その威容を見て、会場中がどよめいた。そして、それに殊更反応を示した者がひとり。

大和田「むう!?なんというロボット!負けてはおれん!!
    出ろーーーーーッッ!!ロボーーーーーーーーーーーッッ!!!」

大和田がベンチで、得体の知れない無線機に向かって叫ぶと、突然轟音が響きわたった。

東「な…なんでしょう!?この地響きは…ってあれはーー!?」

いきなり、会場の天井を突き破って、巨大な影が出現した。
それは一見すると、キャッチャーが巨大化したような人影だった。
良く見ると、すべては鋼鉄で出来ており、指揮官機仕様の角が頭部に生えている。

大和田「パイルダーーーーオーーーーン!!」

高らかに叫ぶと、大和田はロボットの頭部コクピットに乗り込む。

大和田「発進!喧  嘩  上  等  ロ  ボ  !!」

喧嘩上等ロボはメインカメラを光らせて動き出すと、スーパーピンチクラッシャーに突進する!!
2体の巨大ロボ同士の、

  地 上 最 強 の 殴 り 合 い が 始 ま っ た!!
696果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:32 ID:cuYAKmvW
一撃で高層ビルをも楽に破壊するであろう、狂気じみた攻撃の応酬が始まった。
野球場で、傍若無人の乱闘を繰り広げるロボット達の為に、会場は大混乱に陥った。
あまりの事態に、東も克・亜樹も、声も出ぬまま呆然としている。観客席も騒然。

山口「ぬう!いかん!!混乱を収拾しなければ!
   逆  仏  契(ぎ ゃ く ぶ っ ち ぎ り) !!!!!!」
たちまち、山口が巨大化し、鉄色の巨猿が出現した。

「出    魔
  

  
  
 獄    猿」

これは、山口の最終兵器であった。しかし、これをやると、山口は理性を失ってしまう。
……結果、事態はさらに悪化した。
入り乱れて天地も轟くバトルロイヤルを展開する、巨体三匹。
さらに悪い事に、それを見た岸本が、

岸本「こ…これはエライことだってばよ! 口 寄 せ の 術!!」

・・・・巨大蝦蟇を召還したのである。 
バトルロイヤル激化。もはや、ハルマゲドンであった。

えなり「な…なんてことだ……こんな事態…どうすれば……」
鳥山「へへ…盛り上がってきたぞ。オラ、わくわくしちまうな」
えなり「そんな事言ってる場合ですか!」
武井「いかん!えなりくん、宮下先生が出て行ってしまった!止めるんだ!」
見ると、マウンドではすでに宮下と水島が、すでに殴りあっている。
慌ててベンチを飛び出す、えなりチーム。
それに呼応し、チャンピオンチームの控えも全員、グラウンドに躍り出る。

 
      最  悪  の  乱  闘  勃  発  !!!
697果てしなく長え…すまん :03/06/02 14:34 ID:cuYAKmvW
もう野球もなにもない。場内は、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
バーリトゥード野球につきものの事態、乱闘である。

藤井「いくぜ、ごちゃまんだ!」
旭「ごちゃまん、じょうとう!」

戸田「へへ、面白くなってきたな、ハデに行こうぜ。なあ、岸本!」
岸本「こうなったら決着、つけてやるってばよ!」

荒木「やれやれだ…エライ事態になったな。まあ、今のうちに、一点取っておくか」
ひとり冷静な荒木は、乱闘を尻目に、ホームに向かう。
しかし、その前に立ちはだかる影。

荒木「……きみは?」
それは、奇妙な鎧のようなものを纏った、ショートの伯林であった。

伯林「荒木先生……貴方は、僕の目の前で、森さんを卑劣な手段で倒した。
   僕は……貴方を 許 せ そ う に な い」
荒木「否定はしないさ。
   真っ向勝負を避けて、不意打ちを使ってまで、僕は野球を優先した。
   今更、弁解はしない。勝負は受けるよ。
   だが、チャンピオンの萌え漫画家ごときが、僕に勝てるとでも?」
伯林「分かってます。僕では貴方に勝てない。しかし、それでも僕は闘います。
   最 強 委 員 長 と し て!!!!」

荒木「いい目だ。存分に来い!今度こそ、真っ向勝負だ!!」
698名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 14:35 ID:cuYAKmvW
ひとりで勝手に長々と書いてすまん。
これから、バイト行ってくるよ。
699名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 18:15 ID:WOrlBd1l
最強委員長まで出すのか・・・
個人的には嬉しいが、これで戦力外の癒しキャラが
施川1人になってしまった訳だがw
700名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 19:29 ID:OQav1E+W
、                   
                 |                   
                 |                   
              ,,r‐-┼--,,、                
                ,,i´   .|   `゙'-.   .'"゙゙゙゙゛        
       -----  /   .,-|'¬i、  ‘'i、             
           │   / |l  `i、   ゙l  .、,,,,,,_        
           l゙   l゙  .]   }   ゙l    `゙′      
       .,,r‐ー` |   |  |    .|   |  .,,,、        
           |   .|  |   .ノ   |   `''ー       
           ゙l   |  | ._,/   .ノ            
         _,,/ ゙l、  .''='广`   ,,-'"             
        '"    ヽ_ ___|,,,,,,,,-‐″               
              ̄`  .|                  
                 |           700        
                 |    
701名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 20:09 ID:FbFOoGsR
なんか栽培マンみたいな方が一人いらっしゃいましたが。
702名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:49 ID:8+8a8UvJ

 そのころ衛藤ヒロユキは『幻獣ヨンヨン』に乗って空から廃墟の町を見渡していた。
「ビルが崩れたから心配になって来てみたけど、誰もいないんだもんなあ。」
 文句を言ってみたところで誰も聞いてくれるわけでもない。
 もっとも、そんなこと以上に突き詰めて考えなければいけないのは、
 台詞が説明的だということだが、
 今まで活躍の場もなかったのだから、それは仕方がないことなのだろう。
「悲しいなあ…」
 要するに放置されていたわけだが、
 目に涙を浮かべようとも、誰かが解決してくれるわけでもない。
 とりあえず同じ場所にいても仕方がないため、
 グルグルを使ってみたわけだが。
 廃墟の町。
 壊れかけた石造りの建物が並ぶ。
 舞台はセッティングによるものではなく、どこかから持ち運んだものなのだろう。
 そのとき、衛藤はビルの屋上で無表情で倒れている女を発見する。
「金田一!!」
 ヨンヨンから飛び降り、金田一に駆け寄る。
 どうも眉間に弾丸を喰らったらしい。ぴくりとも動かない。
「まさか金田一がやられるなんて…」
 そこまで言ってから衛藤は気付く。
 貫通したはずの弾丸があらぬ方向に弾痕をつけていることを。
「どっきり」
 いつの間にか金田一が起き上がって、ばんざいなどしている。もう傷跡もない。
 金田一は起き上がると無表情に言ってくる。
「…敵を欺くにはまず味方からというしな。」
「関係ねぇーーー!!」
 衛藤は息を荒げるが、金田一は聞いたふうでもない。
 もとより、聞くことを期待したわけでもないが。
 そのとき、銃声が響いた。
 掠める弾丸に顔をしかめながらも衛藤は叫ぶ。
「誰だ!?」
「フフフ、随分とせかすじゃないの…イヤな男。もう…武器はないわ。
女はワインと一緒なの、あせってがっついても…おいしくならないわよ?」
 出てきたのは、硝煙の臭いさえしなければ、まだ少女ともいえる年齢なのではないかと思えた。
 それは、目つきの悪ささえ気にしなければ、美人なのではないかとも思える、黒髪の女。
 赤いTシャツに──綻びでもあるのだろうか──エプロンのような生地を巻いてある。
 そして少女は、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「聞きたいことがあるのよ。」

703名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:49 ID:zCK5KEWR
真島「(私のスロウとヘイストをパクっただと・・・早過ぎる。本来の力、『RAVE』の技を
    使わないで良かったというべきか)
矢吹が真島と戦った最期の理由―――それは真島の技をパクる事。矢吹はほんの
わずかだがゲームの力も手に入れた事になる。
真島「(だが、それはこっちも同じ事。大いに利用させてもらおう。お互いにな。
ニヤリと真島が笑ったのに矢吹は気づいたのかどうかはさだかではない。
矢吹「さて、もう少し帰書文について話しておこう。先程、契約者を守ると言ったが
    それはこいつ等が我等の守護霊になったわけではない。契約に違反する。
    例えば、私がお前に危害を加えればお前を全力で守り契約違反者である
    私に処罰を下すだろう。
再びほったと小畑が姿を現した。どうやら自分達の話をしている為出てきたのだろう。
真島「具体的にはどのような処罰なのだ?
アルテマウェポンを地面に刺し、英雄の盾をそれに立て掛け二組の腕を組みながら
そう尋ねる。
ほった「そうですね・・・それは時と場合によります。
小畑「単に警告するだけとかもあるし、最悪は俺等がそいつを殺すよ。
少年のあどけない笑顔のままでサラっと言い放つ。顔は笑っているが目は笑っていない。
本当にそれが出来ると確信している表情だった。
矢吹「そして契約にも三つの種類がある。義務・権利・強制の三つだ。簡単に言えば権利
    は放棄できる。義務は守る守らないは自主性に任される。ただ、破ればペナルティ
    もあるがな。そして、強制は破る事すら無理。先程の契約で言えば、兵士に関する
    事は権利。お互いに対等云々は義務。強制は裏切り不可って所だ。
真島「なるほどな。・・・だが、いくつか疑問点があるな!
そういうと真島はアルテマウェポンを引き抜きそのまま小畑に切りつけようとした。それを
止めようとする者は誰もいなかった。小畑は避けようともせず静かに笑う。
金属と金属がぶつかり合ったような音がした。アルテマウェポンは小畑に振れた後ピクリ
とも動かない。
真島「固くて切れないわけでも、アルテマウェポンの鋭さが足りないわけでもない・・・・・・
    なるほど、最強と言う事か。
小畑「これで分かった?俺達の力が。
傷一つつかなかった小畑がアルテマウェポンをどかそうともせず笑う。少年らしい笑顔で。
無邪気なのか残酷なのか、自信なのか過信なのか、嬉しいのか見下しているのか、それとも
全部なのかは検討も付かないが。
真島「すまなかったな。
切りつけた小畑に言ったのか、それとも主の矢吹に言ったのか、ともかく真島はそう言い言葉
を続ける。
真島「一つ聞かせてくれ。なぜ、こいつらはこんな姿なんだ?
ほったと小畑はいい大人だったはず。それなのに何故こんな少年やらになっているのか。
最初に見た時からの疑問だった。
矢吹「なるほどな。理由は簡単だ。この方がより力を発揮しやすいからな。
真島「そうか。それじゃあ、そろそろ返してくれないか?安西に用があるんでね。
矢吹「ああ、いいだろう。すまなかったな。お詫びに安西の近くに送ってやろう。
そういうと真島の後ろの空間が歪みはじめた。真島が入ろうとした時、小畑も着いてきた。
小畑「俺はあんたと一緒ね。大丈夫、邪魔しないし助けないから。
契約者に同行するのかと真島は納得して、勝手にしろとだけ言い歪みに入っていった。
704名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 21:50 ID:8+8a8UvJ

 広江・ザ・ブラックラグーンはゆっくりと言葉を紡ぐ。
「聞きたいことがあるのよ。」
「顔、変わったーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
 目の前のごつい男を横目に金田一に向かって叫ぶ。
「金田一さーーーーん!!」
「はーい。」
「んん!いい返事だ!!
ついでにこれがどーいう事か説明せーーーーーー!!!!」
「…やれやれ、不思議なことがおきたら何でもすぐ金田一のせいにするのもどうかと思いませんかね。
嫌んなっちゃう。」
「オレだって嫌なんだよ。」
 衛藤は呻くが、それで事態がどうにかなるわけではなかった。
 金田一は続ける。
「ま…あれはおそらく広江の思い込みが見せた姿であろう…」
「思い込み…?」
「…広江の脳内では今の自分の姿はあんな感じなのだろう。」
「おこがましいにもほどがあるわ。」
 衛藤は広江のほうを向く。
 原因がわかっても、事態が動いていないことには変わりがない。
 広江が口を開く。
「フフ、知りたい?あたしの事…。」
(心の底からどうでもいい…)
 衛藤は思った。
 もっとも、何の話をしているのか理解も出来なかったが。
 要領を得ない。
 と、金田一が口を挟んだ。
「…何を悩んでいるのかは知らないが…」
「なっ…」
「悩むだけでは解決などしまい…」
「…言ってくれるねっ…!」
「信じるならば…突き進んでこそ…。」
 感情的に反論しようとする広江に対して、金田一がたたみかける。
 しばしの沈黙、そして──。
「…そうね。あたしらの世界じゃ落としどころが大事だって、ね。じゃあ…行って来るよ。」
 そして、快活にこちらに向けて笑いかける。
「あんたら、ありがとよ!じゃあな!」
(…あたしはいまでも内藤様への気持ちは変わらない、それとは別のことだ。だからこそ…)
 広江は礼の後に囁くが、それは誰にも聞こえなかっただろう。
 そして、身を翻して広江は去っていった…。
「なんだったんだ…一体…」
 衛藤は呆然と広江を見送った。
 金田一のほうは一定時間が過ぎて、消えたヨンヨンの居たところを眺めている。
 呻いても、答えが分かるわけでもない。
 理解する事をあきらめた衛藤は
 再びヨンヨン召喚のためのグルグルを紡ぎ、金田一と共にその場を移動する。

 
705名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 22:48 ID:HXlnI2R6
えなり、チャンピオン、バンチ、変態、ガンガン、そしてGUNG-HO−GUNS・・・・・・
それぞれが己の信念のために戦い、道を切り開こうとしていたその頃・・・・・・
ジャンプスポーツチームと裏御伽チームは・・・・・・
鈴木「おお〜っ!荒木先生すげーっ!」
許斐「まだまだだね」
盛り上がっていた。。
井上「で、どうなの?もうそろそろ連載?」
岡野「ああ、構想はあるんだけどね。まずは読みきり・・・あ、またあの人死んだ。」
和んでいた。えなり対チャンピオンの野球を肴にして。
こちとら暇なのである。裏御伽にいたっては2回戦も活躍の場無し。
さらに試合が先送り、どちらもジャンプ出身が多いから相手チームは知った顔。
酒盛りが始まらないわけが無い。
本宮「おいおいおいあのセンターどこ守ってんだよ」
高橋「森田も厄介なモノを引き受けたもんだ」
いい感じに出来上がった親父二人
仮面の男「・・・・・・」
正体がバレるのはまずいため黙り込む男
川原「・・・・・・」
ただ一人講談社出身で場に馴染めない男
澤井「真倉さん、一杯どうぞ」
真倉「ああ、こりゃどうも」
一番若手のために気を使う男
このあと試合だなんて誰も覚えちゃいないだろう。
なにせ漫画家。記憶力が命。
締め切りなんて忘れるにかぎる。都合のいい記憶力が命。
706名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/02 23:16 ID:HXlnI2R6
東『大変です!乱闘が始まりました!』
テレビの中の東がけたたましく伝える。
本宮「いいねぇ乱闘!やっちまえー!」
高橋「おおっ!?今日は酒の回りが早ええのか3人ばかしでっかいのがいるぞー!?」
本宮「そん位なら俺だってみえるぞー!俺はさらにおなじ奴が2組いっぱい見えるもんねー!」
戸田『乱戦のシェルブリットォ!』
岸本『木の葉忍法 影分身!』
宮下『わしが男塾塾長宮下あきらじゃ〜!!』
水島『が〜っはっはっはっはええパンチやで〜っ!!』
藤井『がつんだ!』
旭『がつんだ!』

森田『 お 前 ら い い 加 減 に し ら ろ れ っ ち ゅ あ 〜 !!!!』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                 しばらくおまちください

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

放送中断。テレビにはお花畑。なごやかなBGMが響く。
井上「おい・・・いまの・・・」
許斐「キレてましたね・・・森田先生」
本宮「あ〜っ!?酒が切れたのか〜?」
高橋「俺の心はハングリー!!」
親父大暴れ。
707名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:10 ID:wf9nSVbM
この独特の文章リズム……まさか某バキスレのあいつではなかろうなw
708名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:12 ID:uedYqVsq
bao?
709名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 00:16 ID:UqR9ydlv
>>707
ちがうちがう。あの人にはかなわんです。
でもたしかにあの電波バレには影響をうけてしまった。
アレほんとにヤバイもんなあw
710名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 17:52 ID:cxBhzZet
島本って今なにしてるの?
チャンピオンチームに居候してるの?
なんかセリフ無いから、、、。
質問スマン。
711名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 18:25 ID:wf9nSVbM
俺は、とりあえずベンチに控えてると考えて、話書いてたけど。
ちなみに、今までのオーダーをまとめると、

えなりチーム        王者チーム

1番ライト    宮下   1番ピッチャー  水島
2番キャッチャー 荒木   2番レフト    旭   
3番ショート   岸本   3番キャッチャー 鈴木ダイ
     ・        4番センター   戸田
     ・          ・
     ・          ・
9番ピッチャー  えなり  以下、現時点では不明


ちなみに、ポジションだけ確定してるのは、

えなりチーム        王者チーム
 
一塁  富沢(戦闘不能)  一塁  余湖   ベンチ 島本 
二塁  板垣        二塁  山口       技来
ライト 宮下        遊撃  伯林       藤澤
              三塁  森        施川
              ライト 藤井 


・・・こんなとこかな?
藤澤は、まあとっておきの出番がある事だし、今はベンチが妥当でしょ。
712名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 19:31 ID:0T1uAuxg
つーか今気付いたけどえなりチーム明らかに欠員でてるよな……
影分身で補充か?
713710:03/06/03 19:31 ID:cxBhzZet
>>711
おおっ こんなに詳しく書いてくれてありがとうございます!
戸田と島本の燃え(バカ)なやり取りが好きだったもんで。

藤澤の出番も気になるんで楽しみにしてます〜
ガンバッテ下さい!
714711:03/06/03 20:00 ID:wf9nSVbM
良くみたら、宮下の2人になっとるw
もうちっと分かりやすく書くか。
715修正版オーダー:03/06/03 20:14 ID:wf9nSVbM
えなりチーム             チャンピオンチーム

宮下  1番 ライト         水島 1番 ピッチャー 
荒木  2番 キャッチャー      旭  2番 レフト(ライト?)
岸本  3番 ショート        鈴木 3番 キャッチャー
富沢  ?? ファースト(戦闘不能) 戸田 4番 センター
板垣  ?? セカンド        余湖 ?? ファースト
尾田  ?? ???         山口 ?? セカンド
岡田  ?? ???         伯林 ?? ショート
大和田 ?? ???         森  ?? サード
えなり 9番 ピッチャー       藤井 ?? ライト(レフト?)
          
                   ベンチ 島本(重傷の為。伏線?)
                       技来(侵食悪化の為)
                       藤澤(秘密兵器)
                       施川(戦力外の癒しキャラ)

ふー、こんなところかね。  
716名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 20:15 ID:wf9nSVbM
???
717名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 20:15 ID:wf9nSVbM
誤爆だ、スマン
718追加:03/06/03 20:25 ID:wf9nSVbM
えなりチーム応援団

聖(兼代走要員)
本多
719名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 21:26 ID:6aWHkmCc
>>718
思いっきし忘れ去られてるなw
720名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/03 23:39 ID:AJuXf6aZ
高橋、本宮「俺の心はハングリー!ウォウ ウォウ!」
二頭のトラが乱痴気騒ぎ、野球中断、混沌の極み。
真倉「盛り上がってきたな・・・あ、テレビ点いた」
何事も無かったかのように再び野球中継。
しかしバッターボックスに立つのは山口貴由。
選手全員なにがしかの傷、コブができている。
森田『プレイ!!』
東『大変お騒がせいたしました。ただいまより2回表、チャンピオンの攻撃です
  先ほどの乱闘は審判森田先生の仲介、制裁、乱闘により無事鎮圧、いや収束しました。
  なおその際森田先生が全員をKOしてしまいまして、荒木、岸本両者アウトとなりました。
  チャンピオンチーム、5番、セカンド、山口選手からの打順です」
一同「・・・・・・」
岡野「・・・森田先生ってあんなに強かったの・・・・?」
許斐「まあ、キレたら・・・・・」
本宮「あ〜っ!?また酒が切れたのか〜?」
高橋「ダッシュダーッシュダッシュ!!キックア〜ンドダッシュ!!」
宴は終わらない。
721名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 00:06 ID:+EPA/UJz
ついに出たか裏御伽。
ところで仮面の男なんていたっけ?
裏御伽って本宮、川原、岡野、真倉、にわの、澤井じゃなかったっけ?
ま、いいけどさ。
722名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 00:32 ID:TG3kxNvk
会話に入っていないにわのの事か?
でも初登場時おもいっきり喋ってたよな?
723705:03/06/04 00:36 ID:yo1GWgX0
あ、全員喋らせようとしてにわのだけ忘れてました。
仮面は裏御伽初登場のときに少しだけふれられてました。
中身は秘密というか未定です
724名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 03:36 ID:AkMhdem9
 西川秀明は自分に巻かれていた包帯を剥ぎ取りながら
 真新しい控え室で毒づいていた。
「木葉の野郎!今度出会ったら殺してやる!」
 怒鳴ったからといって、怒りが引くわけでもない。
 僅かな壁の染みすらない、新しい部屋。
 とはいえ、また移動を繰り返したわけではない。
 荷物を運ぶ前に試合が始まってしまったため、ドクター(荒川弘)が錬金術を使い、部屋を修復した。
 西川はあまりドクターの『技』をそう何度も見たことはない。
 それでも、その実力が拡大していることを西川は気付いていた。

 乱暴に扉を開けて『ドクター』が部屋に入ってくる。
 西川は彼女の機嫌がまだ直っていないことを直感した。
 廊下の損傷を治しに行っていたらしい。妙なところに律儀ではある。それだけではないのだろうが。
「傷はどんな感じ?」
 ドクターは聞いてくる、が、
 『気遣う』という言葉とは無縁の女だ。西川はそう判断していた。
「まあ、もともと傷自体は藤原カムイの呪文でほとんど治ってたんだけどね。
脳に異常がなかったかどうか検査したかったから控えさせたに過ぎないから、もう大丈夫ね。うん。」
 案の定、答えるまもなく、彼女は続ける。

「試合の調子はどう?」
 ドクターはそれだけ言って、壁の一端にあるいくつかのモニターを見ながら呟く。
 これらはドクターが同人軍艦エニッ糞から運び出したものではあるが、まあ、珍しいものではない。
 事実、実際の観客達は試合場に設置された巨大モニターで中継された試合を見ているのだ。
 これはほんの子機に過ぎない。
「こちらが全然勝ってますよ。まだ誰も死んでねぇってのがむかつくけど。
くそ、俺が出ていれば…」
「ふうん」
 大して面白くもなさそうにドクターはモニターから眼を離す。
「まあ、試合自体はハンデまでつけた時点でもう勝負にならないことが分かっていたからね。
これで勝ったとしても嫌味も言えない。
あの女もつまんないことしてくれたわね…」
 あの女、というのが誰だかは西川には想像できないことではあったが。
「…もう行くんですか?」
 控え室から立ち去ろうとするドクターに向かって西川が声をかける。
「私がここで出来ることも、もうないしね。
いろいろと忙しいのよ、私は。」
 屈託もなく、ドクターは答える。そしてさっさと控え室から姿を消した。
「くそっ!」
 西川は誰もいなくなった部屋で呻いた。
 一人になれば、腹立たしさを隠す必要もない。
 モニターの外では、そんな西川に関係なく、試合は行われていた…。
725名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 03:38 ID:AkMhdem9
 ドクターこと、荒川弘は同人軍艦エニッ糞に戻る道すがら、考えていた。
(何人、気付いた人間がいるのやら…)

 それは、試合自体とはあまり関係のないことだった。
 試合自体はよくやっていると言える。
 もっとも、ここまで戦力を温存できたことは運によるものも大きいが、
 それはこちら側が悪いわけではない。
 まあそこら辺は置いといて、だ。

(廃墟の舞台、矢吹ではまだ作り出すことは出来ない…他の力が絡んでいる
…この飛空挺は。)

 それでも、自身の役に立つような情報でないと意味がない。
 やらなければならないことはいくつかある。
 一人で抱え込まなければならないようなことは抱え込んで、
 それ以外のことについては共有して悩めばいい。
 大したことではない。
 しかし以外に小難しいことではある。

(…とりあえず、賢者の石の研究を進めてから、か。)

 余分なことを考えたせいで力が抜ける。

(…考えごとをしているとうつむいちゃうから、気をつけないと…)

 姿勢を気にすることも、研究も、謎も、考えるという点では、似たようなものだ。
 とりあえず、なんと言って試合が終わった彼らに声をかけるか考えながら、
 荒川はその場を立ち去る。
726名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:20 ID:XEIQUrLp
 野々村は重い足取りで、歩を進めていた。
 限界…いや、それはとっくに超えている。
 だが、戦う意思だけが彼の歩を進める。

 およそ戦いの場に対峙して…
 もっとも厄介なのはこの手合いだろう。
 戦略・戦術の一切を捩じ伏せ、ただ闘争の神に愛されているがごとくに歩を進める。

 そうだ…理屈などいらなかった…野々村に残されているのはただ一発、
 自らの銃の引き金を引く体力。それ以外はもう、何もない。
 絶対に無駄にはしない。
(土塚理弘…絶対にあいつに一撃をくれてやる。)
 彼の姿を思い出しながら、野々村は心の中で誓う。
 そうでなければ、俺は木葉に何て言えばいいんだ?

 もはや身を隠しながら進むのを忘れ、野々村は中央の通りを歩く。
 廃墟のなかを、銃を引きずるようにして歩いていく。
 と、目の前に大男がいた。
 なんというか、厚い筋肉がすぐにわかるような、ごつい、スキンヘッドの男。
 それはGUNG-HO-GUNSはもちろん、相手のチームの顔ぶれでもなかった。

 …人がいないんじゃなかったのか?
 野々村は訝しんだが、審判には廃墟とは言われても、人がいないとは言われていなかった気がする。
 人がいないところを廃墟というのかどうだか判らないが、それは大した問題とは思えなかった。
 観客か。それとも廃墟の住人か。
 それほど遠く離れているわけでもなかったので、野々村は声をかけることにする。
 もしかしたら土塚理弘の居場所を知っているのかもしれない。
 なんと声をかけようか。
 何通りか頭に浮かんだが、とりあえず口に出したのはこんなことだった。
「お前…誰だ?」
 男はしばらく考えてから、あっさりと答えた。自分に指を指して答える。
「…俺は土塚理弘だ。」
「………」
 頭が真っ白になる。
 相手もしばらく何のことだかわからなかったようだが、そのうちに理解したらしく、
闘争心むき出しになって野々村に向かって叫んだ。

「貴様、GUNG-HO-GUNSだなぁー!この土塚理弘様が相手だー!!
テンション、上がって、きたぜー!!」

「誰だお前はぁーーーー!!!!」

 疲れきってはいたが、野々村は叫んだ。叫ぶしかなかった。
727名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:21 ID:XEIQUrLp
 野々村は弾丸を立て続けに放つ。
 腕が重い。
 そして引き金を引いたとたんに体に響く衝撃に野々村は顔は苦痛に歪む。
 真正面から士熊の一撃を喰らい、本当は立っている体力すら残っていない。
「が…はっ」
 全てを使い果たし、倒れる野々村。
 だが、この至近距離で弾丸を放った。
 とても避けきれるものではない──。
 だが、目の前の大男は野々村の決死の弾丸をあっさり避けて見せた。
 素早い。
 何なんだ、一体!?
 驚くこと、そう思考するだけでも、意識は少しずつ磨耗していく。
 そんなことを自覚するほどに野々村は消耗していた。
「この土塚理弘様が相手だーーーー!!!死ねぇーー!!」
 野々村は土塚の拳の破壊力を思い出していた。
 今度あの技を喰らったら、いや、それより格段に低い攻撃だったとしても、
 いまの野々村には、致命傷になりかねなかった。
 本来は動ける状況ですらないのだ。
 土塚は情け容赦なく、拳を放ってくる。
 薄れ行く意識の中で野々村は死を覚悟した。
 ぼか。
 殴られた。
 軽い。
 どうやら本気で殴っているようだが──、あまりにも軽すぎるその攻撃は
 いまの野々村に対しても、ほとんど効かなかった。
 野々村は無理やり意識を取り戻して、疑問に思ってみたが、分かるものではない。
 とにかく、そんな攻撃でもしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく
 続けられたら、まずいことになる。
「とどめだーーー!!」
 土塚の攻撃が、来る。
 思わず野々村は目を閉じた。

 ドンッ!!
 
 それは銃声だった。
 野々村は目を開ける。
 銃弾が、土塚の肩口を捕らえていた。
「くっ…」
 呻く、土塚。
 そのはるか背後にいたのは、体のほとんどを銃器──だが、もはや
 その形を成していないものさえも多い──男だった。
「木葉!!」
「『ミカエルの眼』は…これぐらいではくたばらん…」
 自ら満身創痍の、その体を支えながら、木葉はゆっくりと言葉を紡いだ。

728名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 18:25 ID:XEIQUrLp

 銃声を聞きつけ、藤原カムイが見つけたのはGUNG-HO-GUNSと
 交戦する『ドルチルモード』の土塚理弘だった。

 藤原は思い出す。
 試合前、土塚理弘と交わした話を。
「俺の力は、まだ安定しきってない…だから、
この試合では『ドルチルモード』が出てしまうかも知れない。
だから、お願いします…藤原さん、もしも俺が『ドルチルモード』になったら、あの言葉を言ってください…。」
「しかしそれを言ったらお前は…」
 藤原は言葉を濁すが、土塚はかぶりを振った。
「いいんです。呪文とでも思ってください。『ドルチルモード』は打たれ強さ、素早さは
それほど変化しませんが、攻撃力、防御力が格段に落ちる…俺、みんなの足手まといには
なりたくないんです。だから…」
 言いたいことは、痛いほど判る。なんとなく。
 だから、藤原は土塚を止めることは出来なかった。
「わかった。そのときは俺が『あの言葉』を言ってやる…」
 それが、試合前の藤原に答えられる唯一のことだった。そして…
 今がそのときだった。藤原は迷わず、あの言葉を口に叫ぶ。

「土塚よーーーーー!!やっぱりお前はどう見ても、お前の母ちゃんそっくりだーーーー!!!」

 『ドルチルモード』での土塚は繊細で、傷つきやすかった。
 それを証明するかのように土塚は誰の目にも明らかにショックを受けたような顔になる。
 そう、土塚の母ちゃんは『ドルチルモード』になった土塚にパーマをかけ、
 さらにそれをごっつくしたような顔だった!

ズ ウ ウ ウ ウ ン ! ! ! ! !

 誰が聞いてもわかるような派手な音を立てて、土塚が落ち込む。
「何や…うおおおおっ!」
 今、まさに止めの一撃を打ち込まんとしたとき、木葉の手に、いや、全身に突然
 圧倒的な寒気がかかる。
 そして、急激な気温低下に体力が持たず、木葉は倒れた。
 身動きが取れない。野々村は既に最後の一撃を放つ力すら使い切ってしまっていた。
「『ドルチルモード』で土塚のテンションが最大限にまで落ち込むと、その空気は周りを巻き込み、
周囲の気温を一瞬で低下させる。理由は『ドルチルモード』だからだ!!」
 割と離れたところから、カンペを持ち、解説する藤原。
 声に出して言いたいセリフではないのだが、それを解説しなければいけないのは
 自然の法則というかなんと言うか。
 とにかく、これほどの悲しみをあえて受け入れた土塚の気持ちに答えないわけにはいかない。
 藤原は、重い空気の中心で
 落ち込みながら立ちつくす土塚に向けて次の台詞を放つ。

「土塚よーーーー!本当はお前は、父ちゃんのほうに似てるぞーーーー!!!」

 そのとき、土塚の目には生気が、輝きが、戻る!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
 「テンション、上がって、来たぜーーーー!!!!!」
729名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 20:12 ID:eByF2T9B
Bブロックは、まだ誰も脱落していないのか?
ここって、どっちが勝つか灰色だから、書く人は苦労してそうだな。
730名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:35 ID:A/9DDlkK
実は今、戦闘のラストを書いていたり。
駄文ですが、最後まで読んでいただけるとありがたいです。
731名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:38 ID:/4kIJeXW
少し時は遡り・・・チェンジ直後のえなりチームベンチにて

えなり「やっぱり、ファーストが不安だな・・・
荒木「バットカンパニーじゃ役不足みたいだな。
聖「だって、大半の人に見えませんし。
坂垣「それじゃあ、お前がかわりに出ろよ。応援団。
聖「あくまでも『代走』なもので。
岸本「それじゃあ、俺の影分身で・・・
宮下「偽者でなんとかなるとは思わんな。
尾田「でも、能力は岸本君と一緒ですし。
大和田「だが、ショートもやってファーストもはお主にはちと辛かろう。
岡田「それに、強い衝撃には弱いですしね。
一同「「おお、>>431以降姿を消した岡田君!!」」
岡田「・・・嫌がらせか?
鳥山「難しいこと言わんでオメーが代わりに入りゃいいだろ?
聖「おや、私は『代走』兼治療役としてここにいるだけで代理選手ではありません。
  初めにした約束を破るつもりですか?ジャンプ作家の方々はそこまで酷い方
   だったんですか?子供に夢と希望と勇気を与える、友情・努力・勝利の基本
   とするジャンプ作家の言葉とは到底思えませんね。子供の手本となるべき
   人が約束を守るという幼稚園児でも知っている社会的基本常識すらないの
   ですか?そこら辺をもう少し詳しく聞きたいのですが(一息)
鳥山「オラ・・・・そういう意味じゃ・・・
武井「まあまあ。あまり虐めないで下さいよ。僕にいい考えがあるんですけど。
荒木「なんだ?言って見ろ。
武井「ファーストは無人にするんです。
荒木「・・・・背水の陣か。
えなり「それで行きますか。
荒木「それじゃあ、気合入れていくぞ。もう一点もやれねぇからな。
えなりチーム一同は勢いよくグランドに出て行った。


本多「・・・先に治しちゃえばいいのに。
732名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/04 21:54 ID:A/9DDlkK
 土塚理弘は放屁する。
「はっはーーー!!!!」
 そしてその推進力で弾丸のように飛翔する!
 それが、土塚の『ドルチルモード』でのマテリアル・パワーだった。
 土塚はもはや音速に近い。
 そして、その延長線上にいるのは───木葉!!
 極低温の効果はしばらく続く。
 しかも木葉はもはや避けるだけの意識も体力もない。
ド ッ キ ャ ア ! ! ! !
 間一髪、木葉に土塚のスーパー頭突きが当たる寸前に。
 空中から急降下して、土塚を蹴り飛ばしたのは萩野だった。
 蹴り飛ばされた土塚は近くの建物に頭から突っ込む。
ガラガラガラ…
 建物は崩落し、土塚に崩れ落ちる。
「萩野!!」
 野々村は叫んだ。
「大丈夫か、野々村。…後は、任せろ。」
 萩野は野々村の状態を察してか、簡潔に言う。
「ああ…任せた。」
 野々村はそれだけ言って崩れ落ちた。
 次の瞬間、萩野は自分のいた場所から跳んで離れる。
 その軌道上に藤原の幻魔剣が舞う。
「避けたか…」
「藤原…!」
 萩野の顔面に赤い筋が走る。
 …もう少しで、頭を切り落とされてたな…。
 萩野は認めた。
733名無しさん@お腹いっぱい。

「マテリアル・パズル、三獅村祭!!魔法拳、士熊!!」
 土塚は崩落した屋根を吹き飛ばす。
 元の状態に戻ったらしい土塚は藤原に駆け寄る。
「藤原さん!」
「土塚…ここは俺にやらせてくれ。」
 藤原は静かに、告げた。
「ハンデをくれたまま、くたばるなよ。
ここで、お前が戦えなきゃしまらねえ。そうだろ?」
「ああ…そうだな。」
 萩野が答える。そして、中央通りを駆け足で去る。
 味方を思いやって、場所を移動するということなのだろう。

 藤原は土塚がついてこないのを確認すると、
 倒れている木葉を一瞬だけ見て、萩野の後を追いかけた。

 …間違いなく、西川の敵は取った、はずなんだが、な…

 切断するには至らなかったが、藤原の幻魔剣は右腕を切り落とすと同時に延長線にあった
 木葉の首筋に浅くはない切れ込みを入れていた。
 それはもちろん、戦える状態などではないはずだったが…。
 気力だけで、動いていたのか…。
 藤原は判断した。
 それは愚かともいえる。賞賛に値するともいえる。
 だが、前者なのだろう。
 藤原は思う。
 愚かだと分かっている、それでもやらなければならないことが在る…。
 それについては自分も同じだった。
 萩野真。
 孔雀王、夜叉鴉、小類人(ちゃいるど)、などホラー系のマンガでは有名な作家だ。
 GUNG-HO-GUNSの中ではもっとも強力な手合いだろう。
 それでも負けるわけにはいかない。
 俺はこんなところでで立ち止まるわけにはいかないんだ!
 それだけを胸に秘め、藤原は後を駆ける。

 萩野はついてくる強いプレッシャーを感じながらも、その走りを止めなかった。
 藤原カムイ。
 ドラクエマンガにその名を連ね、CGを極め、独自の道を歩む男。
 ガンガンの切り込み隊長。
 もはや、野々村も木葉も倒れ、チームとしては圧倒的に不利な立場となった。
 だが、GUNG-HO-GUNSのためだけではない。
 一人の漫画家として、藤原カムイと勝負する。
 萩野もまた、熱き思いを胸に秘め、駆ける。