20 :
コピペ1:
あれは数年前のことだろうか。大学の休みを利用して、俺は南アの友達、そして南アを
訪れている大学時代の日本の友達とヨハネスからサンシティーへ遊びに行った。夕刻に
出発し、プレトリアから北上していると、道路のかなたに警察のサイレンが、、”検問
かな?”と思い取りあえず減速。しかし三車線のうち追い越し車線以外を封鎖しており
様子がおかしい。”なんだ??”いやな予感がする。南アフリカの高速ではもはや日常
的な光景だ。サイレンが近づいてくる、、やはり、、、。やはりそうだった。それは凄
惨な交通事故の現場であった。南アフリカでは必ずといっていいほど目にする交通事故。
しかし運転技術が稚拙な上、積載量、定員をオーバーして自殺的なスピードで走るから
事故がおきたときにまさに戦場のような様相を呈する。その事故にはには車四台が関係
し、一台は草むらの中で炎上、一台が対向車線から突っ込んできたらしく、正面衝突を
喰らった車は大破している。
21 :
コピペ2:06/07/20 11:51 ID:P/IZuNzc
しかし目を奪ったのはその目を覆うばかりの惨状であった。
相当なスピードでぶつかったらしく、人間の手、足、臓器が何人分も路上に散乱している。
俺はにわかに吐き気を覚えた。南アで死体は何回か見たがこんな壮絶な光景は見たことが
なかったのだ。車の中に人間の屍らしき物体が折り重なっているが暗くて確認できない。
サイドミラーが折れてドアからぶら下がっている、、と思った瞬間その物体の正体を視認
した。それは胴体からもげかかっている人間の頭だったのだ。瞬間的に目をそらした。南
ア人の友達は助手席でその光景を目の当たりにしながらもドライソーセージを口にほおば
りながら、”JEEZ!!”とか発している。気が狂ったやつだ。よく食えるな、、と思
いつつ、おれは事故現場を過ぎた瞬間にそれまでの150km・hから90kmまで減速
した。俺の日本の友達は(女)は後部座席で身を突っ伏してうずくまっている。確かに彼
女には衝撃的過ぎる光景だったかもしれない。南アはその犯罪とともに交通事故が大きな
死因になっているのだ。
22 :
コピペ3:06/07/20 11:52 ID:P/IZuNzc
事故現場を通りすぎた俺らは一路サンシティーを目指した。途中RUSTENBURGを
経由し、北上したが街灯がない上に道の状態が悪く非常に運転しにくい。とにかく周りが
野原であることは間違いない。JOBURGから約3時間でサンシティーについた。世間
で喧伝されているほどたいした場所じゃない。駐車場からモノレールで中心部に向かうと
予約してあったカスケードホテルに投宿し、その夜はカジノなど楽しんだ。翌日、サンシ
ティーで夕方前まで過ごした後、日没前に現地を出発した。もう少し早く出たかったのだ
が南アの友人がスロットで思わぬJACK POTを引き長居してしまった。俺は昨日の
教訓を忘れヨハネに早く着きたい一心で時速120KMで快調に飛ばしていた。
23 :
コピペ4:06/07/20 11:54 ID:P/IZuNzc
快適に飛ばしていたがこの時間のGAUTENGの周辺街道は非常に運転しづらくなる。
スクウォッターキャンプ(不法移民の集落)から薪を焚いた煙が付近に充満するのだ。非常
に視界が悪くなったので俺は減速しようとしたその時に俺は左輪に大きな衝撃を感じた。カーブだ。
カーブに気づかず脱輪してしまったのだ。体勢を立て直すもすぐに俺は異常に気がついた。パンク
している。すぐさま車を止めて確認したが俺は冷酷な現実に直面した。二本ともだ。前後両方パンク
している。致命傷だ。スペアは1本しかない。しかしこれはレンタカーだ。代車を持ってきてくれる
だろう、、しかしここは荒原のど真ん中だ。周りのスクウォッターに電話などあるはずもない。
24 :
コピペ5:06/07/20 11:55 ID:P/IZuNzc
その時 俺は10分ほど前に通り過ぎたガソリンスタンドを思い出した。あそこならあるだろう。そこで俺らは
貴重品を取り出し、取りあえずガソリンスタンドまで走ることにした。日本の友達(女)はもう泣きそうな
顔している。無理もないだろう。ビクビクしてきた南アについて1週間もたたないうちにこれだ。俺も内心
かなりびびっている。南アの友人もそうだ。彼はインド系だ。黒人にすればタダの異人種だ。俺らは共通の運命
を悟った。とにかく走ろう。スクウォッターの目が虚ろな黒人たちが俺らを凝視している。かなり酒が入ってい
る荒んだ目付きをしている。とにかく走った。ガソリンスタンドに着くもそこにはかなりやばそうな黒人がたむ
ろってる。俺らに寄ってくるが取りあえず無視。ガソリンスタンドに併設してあるポルトガル系のCAFEに
入った。運良く公衆電話も設置してある。俺は受話器を取り、レンタカー会社に電話した。
25 :
コピペ6:06/07/20 11:57 ID:P/IZuNzc
オペレーター:”はいBUDGETです”
俺 :”あのタイヤがパンクしたので代車送って欲しいのですが、どれくらいかかります?”
オペレーター:”今どちらでしょうか?”
俺 :”わかりませんが、RUSTENBERGの近くです。R○○です。(道の番号)”CAFEの兄ちゃんに正確な住所を聞きオペレーターの姉ちゃんに伝えた。
オペレーター”分かりました。今すぐ代車送ります”
俺”あのーどれくらいかかります?”
オペレーター:”13,4時間くらいです”
俺:”(絶句)13、4時間???ヨハネからだったらせいぜい2時間でしょう?”
オペレーター:”ここはケープですから”
俺:(ポカーン)” え?ケープ?”
27 :
コピペ7:06/07/20 12:17 ID:P/IZuNzc
俺はそこでBUDGETのチラシに目を落とした、、021−XXX ホントだ。俺は動転してケープ支店にかけてしまったらしい。しかし、このバカ女、ヨハネスから送るという選択肢が思い浮かばなかったのだろうか?それとも俺らをおちょくっていたのだろうか?
俺”とにかくヨハネスに連絡して代車を送るよう要請してください”
オペレーター”分かりました。急行させます。ヨハネからは2時間くらいでしょうけどヨハネスから連絡させます”
取りあえず代車を待つことにしたがCAFEの兄ちゃんがこの辺は物騒なので店の中で待てという。言われるま
でもなく物騒な地域なのは見て感じて分かる。俺も南ア長いからな。兄ちゃんの厚意に感謝しつつ俺らは店の中
で救援を待たしてもらうことにした。俺らが座礁したのは6時前、しかし時計はもうすぐ9時をさそうとしている。
すると申し訳なさそうに店のPORRAの兄ちゃんが告げに来た。
”悪いが店じまいだ。君らには悪いが店の外で待ってくれ”
28 :
8:06/07/20 12:19 ID:P/IZuNzc
うそだろ?外を見やると我ら珍客を好奇心と物色の眼差しで射るように
眺めるスクウォッターズの面々が見える。やむを得まい。インド系と俺は覚悟を
決めたが女の子は事情を説明すると半分涙目になった。
”大丈夫なの?”
”だといいけど”という俺の無責任な答えに彼女の顔面から血の気が引くのが分かった。
はっきり言って俺にとってもここはHILLBROWやBEREAよりも怖いのだ。うそは言えない。
無情にCAFEの扉が閉まり俺らは原始の世界の闇の中へと放り出された。その瞬間黒人たちが俺らに
寄ってくる。やはり来たか。俺らは拳銃を持っていない。ヤバイな。ここで誰かの一声がかかれば俺らは
あっという間にNECKLACEかめった刺しか、、向こうも最初はタクシー代の5ランドを恵んでくれだ
とか、タバコをくれだとか無難な方向から入ってくる。しかし南アの場合このタバコの無心が次の瞬間いきなり
飛躍することがあるのだ。それは俺もダウンタウンの経験上知っている。
29 :
9:06/07/20 12:24 ID:P/IZuNzc
取りあえずここはおとなしくしておいたほうがいい。タバコの数本で無傷でいられるなら安いもんだ。
ほら、と酒の飲みすぎで顔が青ざめかけている香具師にSTUYVESANTを3本ほど渡した。
しかしこれで味をしめられた。次々にものをよこせといってくる。まずい展開だ。俺もこいつらの相手するのは
気が進まない。答えひとつで非常に危機的な展開になることもあるのだ。以前ヨハネス中央駅付近で黒人の若者の
タバコの無心を邪険に断ったため集団でボコボコにされそうになったことがあるのだ。
しかも、俺の日本人の友達はもう涙ぐんで呆然としてるし、マイ・インディアン・フレンドは
シカトを決め込んでスポークスマンを俺にまかせっきりにしている。彼も俺らが非常にヤバイ状況に陥ってるのを
理解しているのだ。しかも目の前にいる数人はヨハネのダウンタウンにいる香具師らよりプリミティヴな連中だ。
30 :
10:06/07/20 12:27 ID:P/IZuNzc
交渉が出来そうな相手ではない。今でもサンゴーマの迷信を信じてあっさり人を殺めそうなそんなヤバそうな
香具師らなのだ。南アに住んだことがある諸兄ならお分かりだろう。そう、あの死んだ魚のような、充血した目をした
アルコール漬けの黒人無法集団なのだ。俺れらは今全く無防備にこいつらの恣意にさらされている。
周囲を酒の入った香具師らが5,6人に囲まれ非常にヤヴァイ状態になった。英語が
ほとんど解せないのも二、三人いるらしくソト語か何語だか分からない言葉と英語のちゃんぽんで何かを言っている。
しかも黒人のオバサンまで加勢して家に帰れないからコンビ代をくれといっている。
しかしその口からはもうもうとアルコールのにおいが漂っている。ここで金を渡したほうがいいのか、、、
その時ガソリンスタンドに併設してGARAGEがあることに気がついた。中にはまだ人がいる。
31 :
11:06/07/20 12:27 ID:P/IZuNzc
そうだ、 車のパンク修理してもらえるかもしれない。俺は二人を引き連れてGARAGEのガラス窓をノックした。
しかし中で何事かを話し合っていた白人二人は俺らを一瞥するもドアを開錠しに来る気配はない。
俺らはガラス窓越しに状況を説明するがその中年の白人男性はただ手と首を横に振るだけ。
そう、あの目だ。北部の目。非白人に助力することを拒む拒絶の視線であることは明らかであった。
南ア人は一般的に親切で営業時間外でも話くらいは聞いてくれる。それが期待できないことがあるのが
保守的なBOERが支配するFREE STATEとTRANSVAALの農村部なのだ。
あの時ほど白人の青い目が冷たく思えたことはなかった。まあ、いいそろそろレンタカーが到着する時間だ。
しかしそれにしても遅い。
32 :
12:06/07/20 12:29 ID:P/IZuNzc
さっきの連中は今だに金、金と付きまとってくる。かなり酔っているから銃でも持ってない限り
危機的な状態になることはないだろう。しかしそこで俺は交差点にたむろう数人の人影がさっきから
気になっている。こちらを見て何か話し合っているのだ。気のせいかもしれない。ちょっとパライノヤに
なりすぎているのかもしれない。しかし、俺のインド系の友人も向こうの方が気になっているらしい。
ダーバン出身の彼はよく分かっている。ナタールでインド系とズールーは犬猿の仲だ。ダーバンも
決して安全な町ではない。以前彼の父親が経営する雑貨店が一週間で2回も武装した強盗に
押し入られたことがあるのだ。取りあえず、前にいる連中は今のところ無害なことが分かった。
タクシー代を無心するババア以外は俺らが学生である旨と金を持ち合わせていない旨を説明し
タバコを3本づつ渡すとどこへともなく去っていった。
34 :
13:06/07/20 12:35 ID:P/IZuNzc
ひと安心しタバコをふかしていると、さっきの交差点にいる連中がこちらに向かってきた。
まずい、、するとうちひとりがRUSTENBURGへの道を尋ねてきた。ほっ、思い過ごしか。
インド系と俺とであやふやながらRUSTENBURGへの道を説明するが、やつは分からないという。
方向が分からないので道で説明してくれと言うので俺とインドは交差点で説明を始めた。
その時背後ですごい悲鳴が聞こえた。振り向くと俺の女友達がウェストポーチを男三人に引っ張られ
抵抗している。ヤバイ。俺はポケットに入れておいた催涙ガスを取り出し、インド系と救援に向かった。
彼女はウェストポーチごと引っ張られている。俺はとび蹴りでうち二人をばらすと催涙ガスをやつらの顔に向かって
吹き付けた。インドは何か奇声を上げて黒人を殴っている。俺はインドをどけてそいつにも催涙のお見舞いをした。
もう一人道案内を乞うていた香具師の姿が見えない。逃げたのか?救援を呼びに言ったのか??
35 :
14:06/07/20 12:36 ID:P/IZuNzc
とにかくここはまずい。警察を呼ぼうにも公衆電話がないのだ。十分もすれば催涙の効果は薄れる。
連中が起きたら今度はタダじゃすまないだろう。ショックで腑抜けになった彼女を起こし、インドと三人で
逃げろの一声で一目散に走り出した。とにかく車を放置してきた方向(ヨハネス方面)に向かって
闇を走り続けた。十分ほど歩いたところで背後から車が来る。手を上げて助けを求めるもとまってくれない。
無情にも走り去った。南アではカージャックの危険があるから夜道で手を上げたところで誰も止まってくれない。
俺らは歩き続けた。付近にスクウォッターがあるので無防備というわけには行かない。ちょうど闇を進軍する
軍隊のように背後を気をつけ周囲に目を配りながら。一時間ほど歩いたところで標識に出くわした。
”HARTEBEESPOORT 45KM PRETORIA 75KM”
36 :
15:06/07/20 12:37 ID:P/IZuNzc
45KM!一時間5KM歩いたとしても9時間!しまった。帰りは別の道路を通って帰ろうとRUSTENBURGを
経由しない寂れたREGIONAL ROADを使ったのが裏目に出た。
あと9時間も歩けない。俺らは道のそばにある野外の休憩所までたどり着きそこで休むことにした。
しかし時は6月。TRANSVAALは歯の根も合わないほど寒い。俺らは先ほどの出来事と寒さでガクガク震えていた。
このままじゃ凍え死ぬ。その間1時間の間に3台ほど車が通り過ぎたが皆無視された。しょうがない。逆の立場なら俺も
無視するだろう。女の子は寒さとショックで震えっぱなしだ。俺にとって車の故障と犯罪との遭遇は初めてではないが
こんなに悲惨な状況は初めてだ。時計に目をやる。12時前。いまはまだサンシティーから帰ってくる連中が通ることもあろうが
午前を回ったらもう車なんて通ることはないだろう。アフリカの広大な自然を冷酷な現実と認識した初めての瞬間だった。
これはもはや遭難だ。
37 :
16:06/07/20 12:39 ID:P/IZuNzc
これ以上歩き続けてもさっきのガソリンスタンドから離れてしまう。とにかくこれ以上広野を進むのは
得策でないと判断した俺らはそこで夜を更かすことにした。三人で寄り添って。
さっきまであったタバコももう残り2本だ。ヘビスモの俺にとっては深刻な問題だ。
せめて温かいコーヒーでもあればまだしのげるのだろうが、それもここ未開の草原では
夢のまた夢だ。ZIPPOもオイル切れでつきが悪い。時計を見ると1時を過ぎている。
車は一台も通っていない。酷く寒いが星はきれいだ。すげえ星だ。しかも周囲はシーン。
気持ち悪いくらい静かだ。スクウォッターも付近には皆無だ。しかし油断は禁物。
歩いて1時間少々の場所にスクウォッターがあるのだ。誰かが起きていなければないが
誰も寝れる状態にない。寒い。とにかく寒い。これじゃ朝までに凍死だ。時計は
1時30分過ぎをさしている。最後の1本を残して俺はSTUYVESANTに火をつけた。
その時だ。丘の向こうから車の音がする。俺は一応手を振りに路上に出た。
しばらくするとヘッドライトが近づいてくる。減速しながら。
38 :
17:06/07/20 12:43 ID:P/IZuNzc
黄色い車体だ!警察だ!!みんなを呼んだ。
俺が警察に事情を説明すると、車に乗れという。パンクの修理は出来ないが夜明けまで
署内で寝てもいいというのだ。どうせ襲った連中はもうガソリンスタンドにはいないだろうから
あとで事情聴取をするということだった。しかし席は後ろの囚人護送室。まあいい。
この寒空で凍えるよりはマシだ。そのCONSTABLEは俺らにNICK NACK
を恵んでくれた。そしてBILTONGを数切れ。俺らは空腹でもあった。警官に感謝すると
俺らは分け合って空腹を満たした。最後のタバコ一本と温かいコーヒーがあれば文句なかったのだが。
39 :
2006年まで名無しさん:06/07/20 12:45 ID:BlHFG7E2
もういいよ、ウザイから書かなくていいよ
40 :
18:06/07/20 12:45 ID:P/IZuNzc
1時間もしないうちにBRITSのCHARGE OFFICEについた。
警官は俺らに温かいコーヒーを持ってくると、今日は君らはもう疲れているだろうから事務処理は明日にしようと
気遣った。とりあえずレンタカー会社に電話したいというと、電話を貸してくれた。
レンタカー会社は配車と場所を探すのに手間取って到着が大幅に遅れたとのことで
俺らがいないからもう引き返してしまっているということだった。とにかく明日再びヨハネスから
向かうとのことだった。俺らは木製の受付待ちベンチで眠りに着いた。留置場ならあいているという
CONSTABLENのオファーを丁重にお断りして。
41 :
19:06/07/20 12:51 ID:P/IZuNzc
朝早くレンタカーが到着し、車を乗り捨てた位置をドライバーに説明し鍵を渡すと
彼らは丁重に詫びつつ去っていった。俺らは車の中でもう一眠りするし、昼前に
付近のホテルで朝食を取った。朝食から戻ると昨夜の警官は非番になっていた。
別の警官に事情を説明し、被害届けを一応作成してもらおうと思ったが、警官は
”つかまらないと思うよ、多分。犯人の顔をDESCRIBEできる?”
出来ない。俺は黒人の顔を描写なんか出来ない。見れば分かるだろうが。黒人の顔なんて
みんな同じに見えるもんだ。俺は彼女にその旨説明し、被害届けを取り下げることにした。
”あんたらには気の毒だがこっちも手一杯なんだ。理解してくれ”とその若いアフリカーナーの
警官は半ばあきらめた表情でため息を漏らしながらつぶやいた。
42 :
20:06/07/20 12:55 ID:P/IZuNzc
俺らは結局はいい思い出になったねとかいいながら現金なもので笑顔で談笑し
プレトリアの中華レストランで遅い昼食を取り、サニーサイドのCOFEE HOUSE
でケーキとコーヒーを注文し、俺は昨日の疲れを癒すためにSTUYVESANTに火をつけた。
日本からの彼女には気の毒だがこれで話のネタの一つや二つになるだろう。武勇伝だ。
なんて思いつつ共和国首都での午後を楽しんだ。
3時過ぎあたりに現地を出発、俺らのアパートがあるROSEBANKへ向かった。
途中N1に入って俺はトヨタカローラをすぐ5速まで持って行き快調に飛ばし始めた。
UNISAを過ぎたあたりで一昨日の事故のことを思い出し、アクセルから足を話した瞬間だった。
警官が道に飛び出してくる!やられた、、、ネズミ捕り。170近く出ていたかもしれない。
警官は酷いアフリカーンス訛の英語でトツトツと話し始めた。
43 :
21:06/07/20 13:00 ID:P/IZuNzc
”出しすぎだよ、50KMオーバー”
”罰金は?”
”500ランドはくだらない”
”え、500ランド”当時のお金で当時の俺には500ランドは大金であった。
普通はスピード違反でも100ランドがせいぜいであった。
俺が唖然としてるとその警官は
”君が我らに寄付金を用意できるなら今回の違反はなかったことにしていい”
と提案してきた。つまりワ・イ・ロ?
まあ、その方が安く上がるかな。俺は誘惑に負けて警官に50ランド札を差し出すと
警官は親指を上に上げグッドラックのポーズでサンクス!というとその50ランド札を
胸ポケットにしまった。その時に胸ポケットの中が見えたのだが厚さ1cmほどの札束が
すでに先客として収まっていた。
この国もうダメポ、、、