1 :
かーそ :
02/07/02 00:39 ID:D4gSJI6Y ひっかかったな。
2 :
名無しさん :02/07/02 00:40 ID:CIILfu.k
2げとずざ
3 :
名無しさん :02/07/02 00:40 ID:IqEn.NSc
カ ー サ
パ ラ ッ ク
5 :
名無しさん :02/07/02 00:46 ID:Xpi3wFQs
6 :
かーそ :02/07/02 01:36 ID:wp11KlAg
age
8 :
名無しさん :02/07/02 01:40 ID:TL7BhHaY
おもしろいです
9 :
名無しさん :02/07/02 01:40 ID:m7Q3m.Ok
10 :
名無しさん :02/07/02 01:41 ID:2.NGLkyg
オソバー・カーソ ですか? I
11 :
http://nara.cool.ne.jp/mituto :02/07/02 01:42 ID:SpBTg1Ks
12 :
かーそ :02/07/02 01:46 ID:wp11KlAg
13 :
名無しさん :02/07/02 01:49 ID:HQgqrxx2
アソ・ジョソファソ
14 :
名無しさん :02/07/02 01:50 ID:xEvRrNmA
ひっかかっっちまった。
15 :
かーそ :02/07/02 02:07 ID:wp11KlAg
age
16 :
かーそ :02/07/02 07:43 ID:wp11KlAg
age
17 :
名無しさん :02/07/02 07:48 ID:IsbJsLuQ
カーソスレ認定
18 :
名無しさん :02/07/02 14:17 ID:Q3s9Ju8A
やられたっ! かーそ(藁
19 :
名無しさん :02/07/02 18:30 ID:P0Apijw.
age
20 :
名無しさん :02/07/02 18:32 ID:m5swhvFQ
あげ
21 :
かーそ :02/07/02 19:43 ID:Yk02UeM2
age
22 :
名無しさん :02/07/02 19:52 ID:L9QD3ypY
ヽ(`Д´)ノ ウワァァァァァァァァン!!!! かーそ!
23 :
:02/07/02 19:52 ID:eEh.Qcgo
24 :
_ :02/07/02 19:52 ID:x5SvEPn.
25 :
名無しさん :02/07/02 19:55 ID:OSZdzIIk
カーンのエロコラある?
26 :
名無しさん :02/07/02 19:56 ID:Jzori4sY
27 :
名無しさん :02/07/02 19:56 ID:gil0N47.
28 :
名無しさん :02/07/02 19:56 ID:oAxjv8ws
カーンのエロコラある?
29 :
名無しさん :02/07/02 19:57 ID:lio.ZJbs
age!!!!!!!!
30 :
名無しさん :02/07/02 20:03 ID:ISHcQuLo
31 :
かーそ :02/07/02 20:08 ID:Yk02UeM2
32 :
名無しさん :02/07/02 20:09 ID:Jzori4sY
33 :
名無しさん :02/07/02 20:09 ID:s6tf/S5k
34 :
名無しさん :02/07/02 20:11 ID:7lJyrgJM
35 :
名無しさん :02/07/02 20:14 ID:T5ZPVFus
>>1 別に良いじゃん
こういう糞スレ嫌いじゃないぜ!
36 :
名無しさん :02/07/02 20:55 ID:ISHcQuLo
演説ぶっこいたカーン様に冷めた人の数→ この糞スレが今大ヒットしています。
37 :
かーそ :02/07/02 20:59 ID:Yk02UeM2
age
38 :
名無しさん :02/07/02 20:59 ID:kZP9PiJI
39 :
名無しさん :02/07/02 21:04 ID:2MrVwdVM
40 :
かーそ :02/07/02 21:54 ID:Yk02UeM2
age 「別に良いじゃん」なにこれ?
41 :
かーそ :02/07/02 23:15 ID:ExWtnGJ6
age
42 :
名無しさん :02/07/02 23:17 ID:Pn5wLI/w
43 :
名無しさん :02/07/02 23:20 ID:Jzori4sY
44 :
368 :02/07/02 23:26 ID:XsUt6H6A
間に合わなかったので。。。
>>949 、958,959,965,973(ポ983,
>>967 だめでした
別にいいじゃん!!!!
45 :
名無しさん :02/07/02 23:37 ID:wadYy9RQ
刀ーワ プ)
46 :
かーそ :02/07/02 23:49 ID:ExWtnGJ6
47 :
かーそ :02/07/03 00:43 ID:ExWtnGJ6
age
48 :
かーそ :02/07/03 08:17 ID:ExWtnGJ6
age
49 :
かーそ :02/07/03 20:07 ID:IbSiRHOg
かーそじゃなくて過疎になってしまった。鬱。
50 :
キーソ :02/07/03 20:15 ID:tfl6NxR2
きーそage
51 :
ハサソ :02/07/03 20:22 ID:tfl6NxR2
はさそage
52 :
名無しさん :02/07/03 20:27 ID:JmHPz09w
>1 面白いよアンタ!
53 :
名無しさん :02/07/03 20:33 ID:o6YvrrAg
カーサ乾
54 :
かーそ :02/07/03 23:01 ID:IbSiRHOg
age
55 :
名無しさん :02/07/05 22:51 ID:1XxlNJ96
56 :
カフェラチオ :02/07/05 22:54 ID:/Ml76/.2
パク・チン○
57 :
名無しさん :02/07/06 02:44 ID:VrX.d.KM
58 :
:02/07/06 02:47 ID:p5WloqUY
りきーそと読むの?かーそで良いの?
59 :
名無しさん :02/07/06 03:01 ID:aD7nfpyY
ちからーそだす。
60 :
名無しさん :02/07/06 03:03 ID:F3RbBV3w
イルハソ・マソスズ
61 :
名無しさん :02/07/06 03:07 ID:4ddCfQwo
>53 珍獣でオリバー君ていたね。
62 :
名無しさん :02/07/06 03:46 ID:eVRSsXTI
そーか。
63 :
名無しさん :02/07/06 11:42 ID:SuaL37CY
ンガハタ。
asdfaef
65 :
:02/07/06 20:20 ID:jkpVZxDM
66 :
かーそ :02/07/07 01:29 ID:ekxUUCeI
age
67 :
かーそ :02/07/09 01:12 ID:upF.kxVU
>>1 ageたって別にいいじゃん
ん……
>>1 って自分か。
別にいいじゃん
68 :
名無しさん :02/07/09 23:15 ID:KmxGGSoU
69 :
かーそ :02/07/10 06:14 ID:ROVutZxg
このスレの真似してるヤツがいる 対抗ageしたって別にいいじゃん
70 :
名無しさん :02/07/10 06:17 ID:156G3XyA
力一‘ノ
71 :
かーそ :02/07/10 06:17 ID:ROVutZxg
72 :
かーそ :02/07/11 01:16 ID:1X1mN8zg
age
73 :
名無しさん :02/07/11 01:20 ID:pwktGAdo
ひっかかったわけじゃないよ。
わざとだよ。ついだよ。
>>1 別にいいじゃん。
74 :
かーそ :02/07/11 01:29 ID:1X1mN8zg
75 :
かーそ :02/07/11 22:37 ID:LsTPVrMU
age
76 :
名無しさん :02/07/11 22:40 ID:MXDwKL8Y
あっそ。
77 :
名無しさん :02/07/11 22:43 ID:d0MNvFtE
ツーン>(-ε-)*
78 :
名無しさん :02/07/11 22:44 ID:3AxVPOQw
79 :
名無しさん :02/07/11 22:45 ID:NUy4lxuQ
80 :
かーそ :02/07/12 00:21 ID:OSJUiV2k
age
81 :
名無しさん :02/07/12 09:02 ID:Efj5J7ck
ヤソカー
82 :
あぼーん :02/07/13 12:45 ID:I.LSQSIk
あぼーん
83 :
かーそ :02/07/13 19:21 ID:iieL3ThE
age
84 :
名無しさん :02/07/13 19:58 ID:TVWvjctc
乃ーン
85 :
名無しさん :02/07/13 20:06 ID:3zUDeOrk
カーリ
86 :
名無しさん :02/07/13 20:09 ID:TVWvjctc
カーメ
87 :
名無しさん :02/07/13 20:09 ID:3zUDeOrk
キートウ
88 :
名無しさん :02/07/13 21:24 ID:1bc844S.
ホリバー・カーン
89 :
名無しさん :02/07/13 21:26 ID:KnvDjRC6
90 :
名無しさん :02/07/13 21:27 ID:CRLcKcyA
91 :
名無しさん :02/07/13 22:24 ID:ctpwNGGE
刀ーン
92 :
名無しさん :02/07/14 08:53 ID:3zUDeOrk
あ〜ん♪
93 :
名無しさん :02/07/14 10:09 ID:yGk3.l3k
このスレ、1000までいけるのだろうか…
94 :
名無しさん :02/07/14 11:05 ID:pIW8jL9M
>>93 「ヤソカー」がすでに100止まりな所を見ると・・・プ
95 :
かーそ :02/07/14 18:37 ID:iieL3ThE
>>93-94 板ある限りは1000まで逝くぞー。
口ナウドとガンバローナのスレは消えちゃったけど…
>>1 別にいいじゃん
96 :
名無しさん :02/07/14 18:58 ID:mvr7wRV.
ゴリバー・カーン
97 :
名無しさん :02/07/14 19:26 ID:IKKp2mmA
力ーン
98 :
名無しさん :02/07/14 19:36 ID:3zUDeOrk
缶ー
99 :
名無しさん :02/07/14 20:27 ID:Znidi/2U
檻の中ーン
( ( ,. ノ ミノ丿ソ) ( 彡彡ミノ ノソ,彡彡ノノ) ( ミl``ヽノ.ノノノノ 〉)ヽ ___( ', |::::l.彡 =<iニ::iilーrイ ・・・。 `\ |:::| ,, ∨ | ヽ. |::::| ,, '/_`''二「 | ヽ `' /,.." ̄ ̄/ | ヽ . ヽ'━━j ', ヘ.._\ `` ̄/
101 :
fkvy89lk、j@p :02/07/14 20:46 ID:TqHsaCho
カーソの村
102 :
名無しさん :02/07/14 22:19 ID:uTpUzm36
>100 カーソさん?…本物のカーソさんだ♪ 初めまして(おじぎっ) いつかお会いしてみたいと思ってました
103 :
名無しさん :02/07/14 22:24 ID:kwYoV/uk
力あん
104 :
匿名01 :02/07/14 22:36 ID:ycyqs44M
あ・し・く・び、フトモモ、男の世界〜♪
105 :
匿名01 :02/07/14 23:01 ID:ycyqs44M
隣の家の芝生が刈られてないのに怒り、 注意しに行ったそうな。 ピンポーン。 「(あ、カーン様だぁ!どうしてうちに来たんだろうv)」 ……。 「芝を刈れ。」 「は、はい。すみません。」
>102 ごめんなさい、違います・・・ 静かに100取ってみたかった通りすがりです。
オ ソ ノヽ゛ー 力 ー n
108 :
かーそ :02/07/14 23:33 ID:iieL3ThE
109 :
名無しさん :02/07/14 23:36 ID:I4roF.8s
≫1 ひっ刀刀りました。
110 :
名無しさん :02/07/15 00:02 ID:uy4wiwOo
>109 ピュアなイイヒトハケーン!(藁 (・∀・)スンスンス-ン♪ ( ゚д゚)ハッ! (・∀・)スンスンス-ン♪( ゚д゚)イェー (・∀・)スンスンスンス-
111 :
名無しさん :02/07/15 00:04 ID:1zNgXdZY
オババー・カーチャン
112 :
かーそ :02/07/15 20:42 ID:4n5S3h2.
age
113 :
名無しさん :02/07/15 20:46 ID:0KuyXBE.
今NHK誰かキャプった? カーン様が写ってた!!!
114 :
名無しさん :02/07/15 20:46 ID:bdl4u8bE
ape
115 :
かーそ :02/07/16 06:50 ID:4n5S3h2.
∧_∧____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___ (´∀` ,) //| < 次のうち、このスレのタイトルは? <──<\⊂ へ ∩)//||| \______________________ \. \,>'(_)i'''i~~,,,,/  ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .━< A:力一ン × B:カーソ >━ \____________/ \____________/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .━< C:刀−ン × D:力ーソ >━ \____________/ \____________/
116 :
名無しさん :02/07/16 07:18 ID:QNr.QzqE
ファイナルアンサー?
117 :
かーそ :02/07/16 19:26 ID:btozkRTs
age
118 :
名無しさん :02/07/16 19:33 ID:kwYoV/uk
>>115 テレフォソでおながいします
電話の向こうには力一ソ、八゛ラシク、ク口一ゼの3人衆
119 :
かーそ :02/07/16 19:37 ID:btozkRTs
もしもし、三/モソ夕です。
ではこれから
>>118 が問題を読みますので、
30秒以内に教えてあげてください。
では、どうぞ。
120 :
名無しさん :02/07/16 19:41 ID:kwYoV/uk
( ( ,. ノ ミノ丿ソ) ( 彡彡ミノ ノソ,彡彡ノノ) ( ミl``ヽノ.ノノノノ 〉)ヽ ___( ', |::::l.彡 =<iニ::iilーrイ 俺はカーンだが答えはBだ `\ |:::| ,, ∨ | ヽ. |::::| ,, '/_`''二「 | ヽ `' /,.." ̄ ̄/ | ヽ . ヽ'━━j ', ヘ.._\ `` ̄/
121 :
かーそ :02/07/16 19:43 ID:btozkRTs
>>118 〒レフォソブレーソのカーンさんはBとのことですが…
122 :
名無しさん :02/07/16 19:46 ID:kwYoV/uk
…じゃあDで 7ァイナノレアソサ一
123 :
かーそ :02/07/16 19:53 ID:btozkRTs
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ .━< A:力一ン × B:カーソ >━ \____________/ \____________/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ .━< C:刀−ン × D:力ーソ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>━ \____________/ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ チャラリー 意表をつかれた。BのAAを作ってた(笑)。
124 :
かーそ :02/07/16 19:55 ID:btozkRTs
∧_∧____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ (´∀` ,) //| <
>>122 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<──<\⊂ へ ∩)//||| \______________________
\. \,>'(_)i'''i~~,,,,/
 ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄
125 :
フェラー :02/07/16 19:58 ID:kwYoV/uk
>>123 それはすまなかった。。。
付き添いの/イビノレが絶対Dだと言うもんで。
126 :
かーそ :02/07/16 19:58 ID:btozkRTs
∧_∧____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ (´∀` ,) //| <
>>122 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<──<\⊂ へ ∩)//||| \______________________
\. \,>'(_)i'''i~~,,,,/
 ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄
127 :
かーそ :02/07/16 20:01 ID:btozkRTs
∧_∧____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ (´∀` ,) //| <
>>122 ・・・・・・ イビノレをイビノレのはやめてね。
<──<\⊂ へ ∩)//||| \______________________
\. \,>'(_)i'''i~~,,,,/
 ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄
∧_∧____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ (´∀` ,) //| <
>>122 ・・・・・・・・・・ 残念っ!
<──<\⊂ へ ∩)//||| \___________________
\. \,>'(_)i'''i~~,,,,/
 ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄
128 :
フェラー :02/07/16 20:03 ID:kwYoV/uk
ガ━━━(゚ロ゚)━━━ン
129 :
かーそ :02/07/16 20:04 ID:btozkRTs
>>122 B:カーソだったんですよ〜。残念っ!
TOTAL PRIZE MONEY 0カーソ
ちゃーーーちゃちゃーーちゃーーちゃーーーーー
130 :
フェラー :02/07/16 20:05 ID:kwYoV/uk
正解はBのカ━━━(゚ロ゚)━━━ソか!
131 :
名無しさん :02/07/16 20:30 ID:2jVVjEq6
***類似品にご注意***
132 :
名無しさん :02/07/16 21:08 ID:uESk7tfk
カーソ... 心なしか美味しそうな響き。 冷たいアイスクリームにカーソをたっぷりかけて頂くとよりいっそう 美味しく頂けます。 って感じ。
133 :
名無しさん :02/07/16 21:30 ID:n6nbY1W6
芝刈りしました。
134 :
名無しさん :02/07/16 21:35 ID:T62Ika1o
川で洗濯しました。
135 :
カーソ :02/07/16 22:25 ID:kwYoV/uk
川に流されました。
136 :
名無しさん :02/07/16 22:32 ID:qLO04s1o
さすがヤツン賞受賞者。
137 :
名無しさん :02/07/16 23:32 ID:kwYoV/uk
人゙イシの守護ネ申力一ソ
138 :
名無しさん :02/07/16 23:40 ID:h1oZe7J6
MUPに選ばれました
139 :
名無しさん :02/07/17 15:31 ID:kwYoV/uk
八゚ソ千ソグ
140 :
名無しさん :02/07/17 20:06 ID:BrNtAoaY
***類人猿にご注意***
( ( ,. ノ ミノ丿ソ) ( 彡彡ミノ ノソ,彡彡ノノ) ( ミl``ヽノ.ノノノノ 〉)ヽ ___( ', |::::l.彡 =<iニ::iilーrイ ツ八゙力レ `\ |:::| ,, ∨ | ヽ. |::::| ,, '/_`''二「 | ヽ `' /,.." ̄ ̄/ | ヽ . ヽ'━━j ', ヘ.._\ `` ̄/
142 :
かーそ :02/07/18 08:13 ID:ZPhx1tLI
age
143 :
かーそ :02/07/18 19:50 ID:RoXv6IO.
挙げ
144 :
名無しさん :02/07/18 20:19 ID:roLpbREU
「キャプテン、最近あまりひっかかりませんねぇ」 「うーむ仕方ない。今晩のおかずはコイツ一匹で我慢しよう」 「ええっ!?どーゆう事…ギャアアアっっっ!!」 出典:ラフカディオ・カ−ン著「怪談」
145 :
かーそ :02/07/19 19:56 ID:jx6c7rAY
>>144 さすがに、もう釣れないねえ。
一応age
146 :
名無しさん :02/07/19 21:17 ID:jY6p.WLc
ヒッカカッ〒アゲマツタ。
147 :
かーそ :02/07/19 22:04 ID:jx6c7rAY
148 :
名無しさん :02/07/19 22:08 ID:Pwk6WM.6
149 :
名無しさん :02/07/19 23:12 ID:VDk0BHUU
釣られました つられました フられました
150 :
かーそ :02/07/19 23:39 ID:jx6c7rAY
ワられました クられました
151 :
かーそ :02/07/19 23:55 ID:jx6c7rAY
>>147 の「卜」って、力夕刀ナじゃないよ。
≒ヅイ〒夕?
152 :
名無しさん :02/07/20 11:18 ID:FUh6wjB6
153 :
名無しさん :02/07/20 13:17 ID:L3OUYGv6
>151 カーン字かな。 「卜(ぼく)」
154 :
名無しさん :02/07/20 13:18 ID:whk0Jgks
ヤソカーで鍛えられますた
155 :
名無しさん :02/07/20 16:36 ID:X.zbx/Po
カーンにageたい… …バ十十を。
>>127 ミノさん100レス位引っ張って欲スィかったナ…
157 :
名無しさん :02/07/20 20:46 ID:0rw.CPnU
バナナ バ丁丁 バ十十 3本も食べて食包きました。
158 :
名無しさん :02/07/20 20:49 ID:H7eyemio
おい
>>1 よ、
スレタイ間違ってんじゃねぇよw
カーソってw
カーンだよw
( ´_ゝ`)ぷぷw
159 :
かーそ :02/07/20 21:23 ID:XV0ha7SE
>>158 間違えたんじゃねぇよw
>>1 を読めよw
君もひっかかったなw
( ´_ゝ`)ぷぷw
160 :
かーそ :02/07/20 21:30 ID:XV0ha7SE
161 :
名無しさん :02/07/20 22:58 ID:0rw.CPnU
モ三age
162 :
かーそ :02/07/20 23:29 ID:RgCT3qUo
長彡を力≠age 友
Xl////iiii!!!iii/ll//!///iiiilll:llllkkk !!!//llliiii//llll/ //llyv:!!;lllllllkk lll//// __~~ "三二::::::::::::!!! !!lll/ /  ̄\ ''"::::/ ̄'::: 「 ̄\lll /● >:::'' ':l;<●ゝ:D "\G ll """=/ :l::::!!!!;;; "\..」 :!:::::::::; l ノ( ..;);:;;::; ''! ノ___... ...._;;::;; <かーそ、どこの人? /!. ''"== ̄:::: / \ "";::::/::ll /!!!:\ \.......;:::/;;;;ll /!!!!!llll:ll... <lllllll>....:::l> llllllllllllliii;;;;;...,,. ''llliil...::::lll\ llllllllllllllllll!!!!!;;;;;...lllllllll.....:::ll/
164 :
かーそ :02/07/21 01:32 ID:RgCT3qUo
165 :
かーそ :02/07/21 16:01 ID:RgCT3qUo
揚げ ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ /i ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄ `"∪∪''`゙ ∪∪´´
166 :
コギャル&中高生 :02/07/21 16:01 ID:5ocNXfGo
167 :
名無しさん :02/07/21 20:53 ID:pqi35sto
走れグッズども
168 :
名無しさん :02/07/21 20:56 ID:noXFg2Cc
別にイイじゃん
169 :
名無しさん :02/07/21 20:57 ID:.YSfl846
170 :
名無しさん :02/07/21 22:18 ID:eilmO98U
彡彡彡彡彡 ミ,; `Д´ミ >165 バナナかと思ったYo!
171 :
かーそ :02/07/21 23:58 ID:pId6l8.o
172 :
名無しさん :02/07/22 00:13 ID:cXtKYGc6
おやすみなさい、カーン。 ユメで遭いましょう コメで遭いましょう コイしましょう
173 :
名無しさん :02/07/22 14:37 ID:MI2asnLE
F⊂八゛T工ノレソ
174 :
名無しさん :02/07/22 21:26 ID:svjuLlWE
今日も高糸及車乗り回してるkai?
175 :
かーそ :02/07/22 22:53 ID:.kBGGgUg
ヅーコスレ立てたの、折れじゃないよ。 念のため。
176 :
名無しさん :02/07/22 23:06 ID:AXqAqk16
ベロソ
177 :
名無しさん :02/07/22 23:40 ID:iYAqHm82
∧∧ ,.、,、,..,、、.,、,、、..,_ (゚Д゚ ,) 揚げんなゴラァ! ;'`;、、:、. .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'. '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙
と思ったシューマッハーの野郎!!! つまんねーんだよ。
179 :
名無しさん :02/07/23 00:09 ID:p3uyt9uw
Good Night ☆彡
180 :
名無しさん :02/07/23 00:11 ID:OIGrUwvU
グーテ・ナハト!
181 :
名無しさん :02/07/23 20:16 ID:V7o/MtD2
芝生が冷たいと機女兼が悪い。
182 :
名無しさん :02/07/23 23:57 ID:NRE9h906
グーテ・ナハト(=お休み?)、カーソ ☆彡
183 :
名無しさん :02/07/24 20:29 ID:vQmt6wOs
今日から練習始めた、って聞きますた。 手は大丈夫なのかな。
184 :
名無しさん :02/07/25 00:11 ID:aXaOrEdE
ふわぁぁ…(ρ_-) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
185 :
名無しさん :02/07/25 00:13 ID:VERFVeEs
みんな好きだねー こんなスレに次々書いて
186 :
名無しさん :02/07/25 20:11 ID:o6M/JYxM
>185 一応カーン関連スレだから、かな。 でも実を言うと何書けばいいのかよう分からん…
187 :
名無しさん :02/07/25 20:24 ID:9D7e/iDY
188 :
名無しさん :02/07/25 21:49 ID:OPc7Pevk
age
189 :
かーそ :02/07/25 22:33 ID:teOEE8hs
>>186 折れもネタなくなった。
このスレもうだめぽ……?
しばらくsage進行でおながいします。
そのうちいいことあるよ。
>189 sage了解っ >187 長編映画はいいネ〜 おやおや、もうすっかりこんな時間 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
チャバネゴキブリって英語で「German Cockroach」なんデスリーガ。 ドイツにもゴキブリホイホイがあるんだろうカーソ。
192 :
かーそ :02/07/26 22:38 ID:WbA0YUC.
あと10×−卜ノレ
n(0 ̄) フワァァァ…眠い。 でも明日はお休みだからまだ夜更かしするもんね。 「(カーソ)そんな事してるとおイヒけが出るぞ」 「(私)バナナ泥木奉も出るぞ」 「(カーソ)バナナドロ恐いYO〜!(気糸色)」 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
194 :
かーそ :02/07/27 12:04 ID:FyC/NUGk
追跡のため一旦age
195 :
かーそ :02/07/27 12:11 ID:FyC/NUGk
⊃⊃力ラ八sage〒ネ
オリ馬鹿〜んうふ〜ん♪そこはおちちなのばか〜ん by林家きく蔵
197 :
かーそ :02/07/27 14:37 ID:FyC/NUGk
ヤンカー2とヤソカーに 挟まれちゃうのでage ↓マ夕sage〒ネ
198 :
◆4vkcK9h. :02/07/27 20:31 ID:HWnDmtmI
ageちゃう
今日未明、おsageの少女に「おみageにはもみageをくれ」と言われたカーソはもみageをからageにしてageますた。 今日のニュース〈終〉
あれっ、sageた筈なのに?トライアゲーン!
201 :
かーそ :02/07/27 21:39 ID:s.twJwNA
あと103×−卜ノレ。遠い。
明日は早いのでもう寝るよー Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
203 :
かーそ :02/07/28 01:31 ID:zZ2AxhTY
こっちもage ↓sage〒ネ
204 :
かーそ :02/07/28 01:42 ID:KG95veAA
折れのヤソカースレと連結させたけど
>>1 別にいいじゃん
>>1 って自分だけど別にいいじゃん
205 :
かーそ :02/07/28 10:50 ID:.m8uHkgw
さて、連結も果たしたので 揚げ ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ /i ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄ `"∪∪''`゙ ∪∪´´ 、 sage進行にご協力 アソ力゙卜ワ⊃゙ザイマツ夕 ヅャソヅャソageてください。
206 :
名無しさん :02/07/28 18:54 ID:jkwa34Gs
>205 長さが揃っとらん!とご近所のカーソさんから苦情が来ましたので… ∧∧−−−−−−−−_ /i ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄ `"∪∪''`゙ ∪∪´´
207 :
名無しさん :02/07/28 18:55 ID:jkwa34Gs
スマン、揃うどころかズレた…
208 :
名無しさん :02/07/28 21:28 ID:/v4CWNiY
他のスレで危うく「カーソ」と書いてしまう戸斤だった。 書き込む前に見直して良かったヨ
209 :
名無しさん :02/07/29 00:11 ID:ZxkWc9Dc
明日は会社、か。 TOIECでヘトヘトだからホントは休みたいよ。 …あれっ。TOEIK じゃなくて TOIEK じゃなくて、エエト… … … … 。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
( ( ,. ノ ミノ丿ソ) ( 彡彡ミノ ノソ,彡彡ノノ) ( ミl``ヽノ.ノノノノ 〉)ヽ ___( ', |::::l.彡 =<iニ::iilーrイ ソーカソウダッタノカーソ `\ |:::| ,, ∨ | ヽ. |::::| ,, '/_`''二「 | ヽ `' /,.." ̄ ̄/ | ヽ . ヽ'━━j ', ヘ.._\ `` ̄/
211 :
210 :02/07/29 12:35 ID:t9NI9BTM
下げたつもりが揚げてしもた。。。鬱
212 :
名無しさん :02/07/29 20:24 ID:NHneKPoA
もう揚げてもいい…んですよね?
213 :
かーそ :02/07/30 00:32 ID:2r7fWFRg
214 :
名無しさん :02/07/30 00:32 ID:SU8/i9EA
カーソ…やっぱゴリラ扱いはイヤなのね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
215 :
名無しさん :02/07/30 21:51 ID:971uvpbk
遠くにいるからこそ安心して憧れることが出来るのかもねぎ。 小惑星、それからカーソ。
216 :
名無しさん :02/07/31 00:04 ID:5p0it8v6
せめて夢の中ではベシカム頭じゃなく、いつもの髪型に戻っておくれ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
217 :
名無しさん :02/07/31 02:22 ID:0SVHqHOs
ここ,どこかのスレと似ているな…気のせいか…気のせいカーソ.
>>1 別にいいじゃん
↑見たことあるな…気のせいカーソ.
Gute カーソ ☆彡
>>1 べ・つ・に・(・∀・)イイ!ジャソ♪(・∀・)イイ!カーソ♪
218 :
名無しさん :02/07/31 20:41 ID:754HFbvs
本当に「カーソ」なんて名前の人がこの世のどっかにいたりして。
219 :
名無しさん :02/07/31 22:09 ID:K87dlv3c
「いや〜よく間違えられるんですヨ」なんて言ってたりして?
220 :
名無しさん :02/08/01 00:27 ID:eq4g679U
遅寝 早起き 不健康のもと 意識モーロー 人違いのもと Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
221 :
名無しさん :02/08/01 20:46 ID:2Ai8kq9.
主将ぉー!特に話題も無いのに220も逝ってるザンス! / ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、 / 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡 | ミl``ヽ;;;;./ 〉 ___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ `-\ .l:::l. , ∨ | ヽ l::::l , '/_`二「 | ヽ ` /,. "´ ̄/ | ヽ . ヽ__j' シェー!!! ', ヘ.._\ ``/
222 :
イ ノレ 八 ’ノ :02/08/01 20:48 ID:Q2XUqROk
ヤソカーはともかくカーソは引っかからんと思うぞ
223 :
ナベヤカーソ :02/08/01 20:54 ID:0SVHqHOs
でも何人かは引っかかったってさ.
224 :
名無しさん :02/08/01 21:06 ID:I44nTljY
カーンよりカーソの方がカッコよく思えてきた。
225 :
名無しさん :02/08/01 22:38 ID:FyF5wSjg
力ーンにすれば引っかかったかもな。
226 :
名無しさん :02/08/02 00:06 ID:Xg7MVre.
今日も(わざと)引っかかる。騙され上手な2チャン寝らー Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
227 :
名無しさん :02/08/02 06:13 ID:0SVHqHOs
朝日がのぼる前におやすみ,カーソ
228 :
名無しさん :02/08/02 19:11 ID:o406lpAk
早漏 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ∧( ´∀`)< sage ( ⊂ ⊃ \____ ( つ ノ ノ |(__)_) (__)_)
229 :
名無しさん :02/08/02 19:16 ID:VCyIffnw
今更ですが、カーソって誰?
カーソはカーソ
231 :
名無しさん :02/08/02 20:27 ID:I5csCOHs
カーソはカーンのパパなのだ。 刀ーソはカーソのパパなのだ。 キングコングは刀ーソのパパなのだ。 これでいいのだ。 というのはウソなのだ。
232 :
名無しさん :02/08/03 00:29 ID:xGawpH3c
バナナ泥棒参上…(((((っ−_−)っ 877 ,,彡彡彡 ミ,; `Д´ミ 一本盗られたYO〜 876
233 :
:02/08/03 00:32 ID:pZ5dkkBk
ひっかかりますた。
234 :
名無しさん :02/08/03 02:02 ID:gVZnm88Y
>233 おお、きっとスレ立てた人(私じゃないヨ)が喜んでる事でしょう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
>>234 そうですね.タイヘン喜んでいるに違いありません.
私もひっかかった一人デス.チクショッ….
236 :
名無しさん :02/08/03 20:32 ID:ws7xGXDc
喜ぶカーソ ,,彡彡彡 ミ,; `v´ミ
238 :
名無しさん :02/08/04 00:06 ID:ut7fpcvo
ファァァ…n(0 ̄)…ックショイ! 夏風邪にご注意 腹出して寝るなヨ〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
239 :
名無しさん :02/08/04 00:38 ID:GobRxj0U
爆裂サッカーネタかとオモタヨ
240 :
かーそ :02/08/04 12:55 ID:OSJUiV2k
241 :
名無しさん :02/08/04 13:39 ID:TD3GevcU
>239 やーねーおげ裂サッカーだなんて。 >240 見れませんでしたヨ。アドレスから察するにルパンネタ?
242 :
名無しさん :02/08/04 20:35 ID:TfL.mPic
「参りました。バナナ差し上げます」 「どれどれ。ブハッ、何じゃこりゃー!」 「ひっかかったな。 それは料理用に使われる甘みのないバナナだァ!」
243 :
名無しさん :02/08/04 23:36 ID:o.KjlHHE
人生何が起こるか分からない いつか練習なんか見学してる時に ふとカーソが気まぐれを起こして サイン代わりに握手なんかしてくれたりして 夢みたいだと思いながら手を差し出すと 真昼の太陽の下でガッチリ手を握られる やっぱり現実なんだ…何か挨拶しなきゃ… そんな時、焦ってこんな事言わないよーに Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
244 :
名無しさん :02/08/05 04:58 ID:PvRi6k3s
245 :
名無しさん :02/08/05 21:31 ID:bINn9tIk
ひっかけたな。
246 :
名無しさん :02/08/05 23:30 ID:NNW95OjM
今日はあれこれ言わずにサッサと寝るぜ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
247 :
かーそ :02/08/06 19:20 ID:U52RPkgg
248 :
名無しさん :02/08/06 20:43 ID:OOS30A8k
ひっかかった、ていうと何かクモの巣みたい。 愛の巣だったらもっとたくさん引っかかったと思うよ。
249 :
名無しさん :02/08/06 21:54 ID:7Vr8Zx6g
カーンとの愛の巣なら。
250 :
名無しさん :02/08/06 23:25 ID:pO99DGVU
カーソとのあいあい傘なら。 でもあの肩幅じゃ… 相手はほとんど傘の外にはみ出てずぶ濡れだ罠。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
私はカーンのレインコートの中でいいでつ。 コンパクトなので納まるです。 でも歩幅が激しく違うので引きずられる罠。
252 :
名無しさん :02/08/07 20:42 ID:AGzi8e5Y
∧_∧ ( ´∀`) こんなにひっかかっちゃって物好きねー ( ) | | | (__)_) / ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、 / 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡 | ミl``ヽ;;;;./ 〉 ___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ `-\ .l:::l. , ∨ | ヽ l::::l , '/_`二「 | ヽ ` /,. "´ ̄/ | ヽ . ヽ__j' オマエモナー ', ヘ.._\ ``/
253 :
名無しさん :02/08/07 23:30 ID:OJVmyWXI
>251 早歩きが得意な私は多分大丈夫。 しかし「オイついでにジョギングやるぞ」なんて事になったら… 2秒でおいてけ堀だ罠。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
254 :
名無しさん :02/08/08 22:17 ID:jor.pVFY
今日もひっかけやがった。
255 :
名無しさん :02/08/09 00:01 ID:fBBJPLqs
カーソの由来… 日本語は得意だと大威張りで自分の名を書いたらごらんの通りに。 恐くて誰もつっ込めず、本人は未だにこれが正しいと信じてる。 単にひっかけのために生まれたという説も。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
>>254 キミはとても純粋なシトだ。
( ´∀`)つ(:゚::)ミカンアゲル
がいしゅつかもしれんが カーソよりも「力ーン」 のほうがひっかかるんじゃない力? ヤソカーも同様「ヤン力ー」
>>257 ソれはひっカレ十るトは言わ十ーい気が・・・。
α
259 :
名無しさん :02/08/09 21:23 ID:iJaby4gA
>257 「ちから〜ン」です力。 是非次スレで…次スレ立てられるんならね。
260 :
名無しさん :02/08/09 21:27 ID:zRWlXwr.
刀ーソは?
261 :
名無しさん :02/08/09 22:12 ID:llAImBTE
>260 オモロイとは思うが尚更ひっかかりにくくなる気が。
262 :
名無しさん :02/08/10 01:44 ID:CzJkgJEI
カーソの由来… WC決勝戦のために来日するカーンを迎えに行ったグズ共がいた。 目立とうと思って歓迎用の幕にバナナで文字を描いた。 ところがしっかり貼りつけてなかったのか、それともバナナが重すぎたのか、 いざ広げてみると最後の「ン」がズレて「ソ」になっていた。 ちなみに彼らは場所を間違えたため、テレビには映らなかったそうな。 単にひっかけのために生まれたという説も。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
263 :
名無しさん :02/08/10 22:53 ID:GOJWIhYE
毎晩挨拶してくグズは自分だけと思ってたら…既に他スレでやってたのね。 鬱だふて寝しよう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
264 :
名無しさん :02/08/11 20:17 ID:y.vi3ZAs
ブソデスリーガ
八;T工儿ソ
266 :
かーそ :02/08/11 23:10 ID:bOdYL6J.
>>263 グズなんてとんでもないです。
毎夜ご利用ありがとうございます。
267 :
名無しさん :02/08/12 00:06 ID:G0QteieI
>266 そうおっしゃっていただけて女喜しい限りです。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
268 :
かーそ :02/08/12 02:31 ID:OqPtIYlU
>>266 今、気がついた。
IDが「BODY」になってる。
269 :
名無しさん :02/08/12 21:15 ID:9aVjS01s
ゴールの守護ネ申。 さっきNHKに出てタネ。 何であんなにチョットしか出番ないのさー(涙)
270 :
名無しさん :02/08/13 00:26 ID:nndaHKqY
流星、見れそうにないな…。 もう寝ちゃいます。願い事は夢の中で。 2006年WCはカーソ率いるドイシが優勝しますよーに。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
271 :
名無しさん :02/08/13 23:58 ID:kRIJXUb6
ポツーン。 今日は他に書き込み無かったね… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
272 :
名無しさん :02/08/14 03:54 ID:g37iN7Q.
サ 牛 力゙ >令 夕 イ 〆 之  ̄ 木畿 女兼 力゙ 亜 イ 心
273 :
ずれた :02/08/14 03:55 ID:g37iN7Q.
サ 牛 力゙ >令 夕 イ 〆 之  ̄ 木畿 女兼 力゙ 亜 イ 心
ツヤレのわからん女又だ。。。
276 :
かーそ :02/08/14 07:49 ID:fwIzfJ2.
>>274 オマエガナー
さては君もひっかかったな。
277 :
かーそ :02/08/14 20:06 ID:op4.lPnY
>>272-273 木畿 −> 木幾
MS Pゴシックの方は、↓で丁度よいはず (IEで実験済)
サ 牛 力゙ >令 夕 イ 〆
之  ̄
木幾 女兼 力゙ 亜 イ
心
八゚才口 ▽ノレ〒゙イ一二 千工一廿゙< ▽ノレ〒゙イ一二
279 :
名無しさん :02/08/14 22:36 ID:pekvDY.Q
>278 パ、…パ・オ・ロ…? スマン、降参でつ。
281 :
名無しさん :02/08/15 00:03 ID:jfwf.cQ6
わーい今日は 成況だったのネ。 皿 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
282 :
かーそ :02/08/15 21:18 ID:HtXtcZPM
ヤンカースレとヤソカースレの間にあるので ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ /i ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i ます。 '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄ `"∪∪''`゙ ∪∪´´ 揚げ
283 :
名無しさん :02/08/16 00:48 ID:1bc844S.
もーいくつ寝るとーブソデスリーガ〜〜〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ドイシシ共水大変ですね〜
285 :
名無しさん :02/08/17 00:51 ID:vZ43aOwg
亡れて寝るとこだった… 心 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
286 :
名無しさん :02/08/18 01:00 ID:tTBRaZTg
BANANA 普通のバナナ 8ANANA 立ったバナナ ∞ANANA 倒れたバナナ ネタ切れになったところで… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
287 :
名無しさん :02/08/19 00:18 ID:v7YFbPM2
もうすぐブソデスリーガ始まるね。 でも録画して寝ちゃいます。勤め人はつらい。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
288 :
名無しさん :02/08/20 00:06 ID:3z4pBDLc
相変わらず立派に吠えてましたな。お変わりなくて何よりです。 いや、髪型少し変わった?気のせいかな? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
289 :
名無しさん :02/08/21 00:17 ID:AAX0lN4s
獲物も主もいないキレイな蜘蛛の巣を見かける度に、何故かこのスレを思いだしまつ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
290 :
かーそ :02/08/21 17:16 ID:YGBPmE.I
おひさ。
くそ〜騙されたーカーソめ!
>290 おひさです。 >291 ご愁傷さまです。 >ヤソカー 並んぢゃったネ。 >カーソ お・や・す・み ☆彡
謀反
294 :
名無しさん :02/08/22 14:59 ID:8wquuzJU
足首、太股、男の世界ー 人を寄せ付けない、その名は、 オリ・カーソ
か・あ・そ!!
296 :
かーそ :02/08/22 19:22 ID:oB8JKSRs
♪カーソんがー 夜なべーをして……
297 :
名無しさん :02/08/22 19:37 ID:Ded8qgI.
♪カーソんお肩をたたきましょー とんとんとんとんとんとんとん
( ;´Д`)カァソカァソ
(・∀・)カンカン力-ソ♪ ( ゚д゚)八ッ! (・∀・)カンカン力-ソ♪( ゚д゚)イェー (・∀・)カンカンカン力-
/ ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、 / 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡 | ミl``ヽ;;;;./ 〉 ___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ `-\ .l:::l. , ∨ | ヽ l::::l , '/_`二「 | ヽ ` /,. "´ ̄/ | ヽ . ヽ__j' ≡○○力一ソ ', ヘ.._\ ``/
301 :
名無しさん :02/08/23 00:06 ID:SSuNHb/E
親善言式合で月券っちゃった。 スレもめでたく300超えました。 カーソはステキ…いえフテキに笑ってますた。 今晩は枕高くして眠れるネ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
302 :
:02/08/23 12:48 ID:8wquuzJU
age
303 :
名無しさん :02/08/23 20:46 ID:PvRi6k3s
カーソは気を車斤る〜 ヘイヘイホー
304 :
名無しさん :02/08/24 01:33 ID:ryNwC0c2
ゴールポストも車斤る〜 ヘイヘイホー そりゃ困るホー 22日の試合が出来ないホー さあ就寝前の祈祷も済んだし。 Gute Nacht、カーソ ☆彡
305 :
名無しさん :02/08/24 01:35 ID:ryNwC0c2
…24日ですた。
306 :
名無しさん :02/08/24 13:07 ID:6U8spTyE
ミート「カーソ」ルの中心で打つと、強い打球が打てます。
八カーソSCHOOL カーソ一族8人によって設立された、サッカーエリートを育成する学校。
308 :
名無しさん :02/08/24 19:47 ID:Q4R3.l7o
いまBS1に出ているよ。バイエルン
309 :
名無しさん :02/08/25 02:03 ID:OkQMzbyk
>308 見ましたYO. ACミランの時と比べてカーソの出番少なかったよーな。 クローゼがアッパーくらってたよーな。 でも後半は攻めが激しくてハラハラ。結構楽しめますた。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
310 :
名無しさん :02/08/26 00:32 ID:h7rRa6vA
>309 ええっ?!クローゼ?!何書いてんスかこの人 と思ったら自分だった(鬱 バラックの間違いね。 でもアッパー喰らったのバラックじゃなかったよーな気もしてきた。 う〜ん…忘れようとしても思い出せない。諦めて寝ます。 Gute Nacht、カーソ ☆彡
311 :
名無しさん :02/08/27 00:08 ID:3PvkXGIs
ある日突然思った。 フィールドってなんで縞模様なんだろう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
312 :
名無しさん :02/08/27 00:11 ID:DlgJ4/t2
まさか花柄は無いよな… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 隣のヤソカーもね。
彡彡彡 ミ, ?υ?ミ うまく出来たかな?出来なかったらゴメンなつぁい Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あ、失敗。 目をハートにするつもりだったのにこれは一体?
毎晩ここに挨拶しにきて、気づけばもう一ヶ月以上たってるんだな。 月日がたつのは早いねえ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ある日突然思った。 カーソの奥さんってどんな人だろ。 あのカーソを支える位だからそーとー強い人かも。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 Gute Nacht、ツモーネ ☆彡
ある日突然思った。 フィールドのラインって何で書いてるんだろ。 チョークの粉じゃないよね。 ペンキ? Gute Nacht、カーソ ☆彡
ある日突然思った。 カーソ「今の判定納得イカン!」 コッリーナ「お手洗い行きたいって?我慢なさい」 選手と審判が違う国同士の場合、会話は通じてるのだろーか。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 Buona notte、コッリー十☆彡
今日のブンデス観てて思った。 ハンブルガーSVに結構面白い選手がいる。 イエローカード出しそうな主審に「出さないでっ」て感じで後ろからしがみついたり、何故かカーソの近くで一人パチパチ拍手してたり。憎めない奴だ。 そして彼のシュートを腹で受け止めたカーソ。痛かっただろな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 Gute Nacht、見知らぬおいちゃん ☆彡
カーソの直筆サイン入りレプリカユニホーム、応募しますた。 見事当選したらこのスレ住人全員に一杯奢ります。 …と思ったけど自分しかおらんのね。 (それ以前にまず当たらんって) Gute Nacht、カーソ ☆彡
そろそろageたものかどうか。 ageたからって誰か書き込んでくれるとは限らないけどこの状況は… とりあえず今日はもう寝ます。 Gute Nacht、カーソ ☆彡
仕方ない、こうなったら一人でこのスレ消化しようじゃないか。 といってもネタ尽きたから書き溜めた小説でも連載してしまおうか。 (スレの目的からズレてる気もするけど) といってもカーソは脇役なんだな。 しかも書き始めは他スレに載せてしまったんだな。 でも他に書くもの無いし、まあいいか(←おい) とりあえず今日のところはもう寝よう Gute Nacht、カーソ ☆彡
324 :
かーそ :02/09/06 23:28 ID:EwB.XHuU
久々に来ました。 綺麗に並んでますね。
今や挨拶以外にネタが無くなって、 とんでもない事しようとしてます。 止めてやって下され…(TT) Gute Nacht、カーソ ☆彡
326 :
かぁそ :02/09/07 03:35 ID:ZkzEOoNM
>>325 正直ずっとロムってますた。
というか乗っ取っちゃってくだちい。
才り一力一ソ 孝文育〒レ七゙にでてました。
329 :
ヘボ小説 :02/09/08 00:23 ID:wiUxogg2
2006年、WC決勝戦前夜。 競技場近くのホテルに滞在していた日本チームの面々は、最後の打ち合わせを終えてベッドに潜り込んだ。が、すんなり眠りにつく者は皆無だった。 それもその筈、明日はいよいよ開催国ドイツと対決する日である。 誰もが緊張してしきりに寝返りを打っていたが、やがて一人、二人と眠りにつき、やがて聞こえるものは寝息だけになった。 そして、悲劇が訪れた…
…やっちゃいまいました。 (ごめんなさい、かーそさん) 下手でもマズくても恨みっこ無しヨ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
\ │ / / ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─( ゚ ∀ ゚ )< ひげきひげき! \_/ \_________ / │ \ ∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< ひげきひげきひげき! ひげき〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________ ________/ | 〈 | | / /\_」 / /\」  ̄ / /
その夜テレビを見ていた人々は突然入ってきた臨時ニュースに唖然とした。 日本選手達が宿泊していたホテルで火災が発生し、全員病院に運ばれたというのだ。医師が診断したところ、とても試合に出られる状態ではないという事だった。 かくして2006年WCの勝者はドイツとなった。 WC史上かつてない結末に世界中が騒然とし、日本中に涙の雨が降った。
あ、題入れ忘れた。ヘボその2です。
>>331 挿絵(?)ありがと。
ヤンカー、ヤソカー、お別れだね。達者でな。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
334 :
. :02/09/09 00:59 ID:/shRu7OI
揚げろゴルァ!! ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ /i ;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i '、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄ `"∪∪''`゙ ∪∪´´
| △ | | 〔(゜д゜)〕←日本代表 (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒) |⌒⌒⌒ <⌒ヽ o 。 うああぁぁ... | <_ ヽ。 | o とノ ノつ | 。 | 〜つ
336 :
(3) :02/09/09 23:56 ID:uwVy045.
その頃ブラジルで、一人の男がため息をついて新聞を置いた。 日本か…まんざら知らない国ではない。いやそれどころか一生忘れられない思い出を作った国だ。 新聞には火事の原因はまだ不明だと書かれてる。 誰か不注意な奴が煙草の火を消し忘れたのかもしれない。ヘタしたら放火かもしれない。 悲惨だよな、よりによって決勝戦の前夜にこんなことになるなんて。 だがまあ…終わってしまった事をあれこれ考えたって仕方がない。気の毒だとは思うけどね。
>>334 美味そう。
>>335 美味そう。(額のハンペンがね)
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
338 :
(4) :02/09/10 23:39 ID:h/etFVgY
「ロナウドー!サインくれよ〜」 子供達が数人駆け寄ってきて、ロナウドは我にかえった。 サインしてやってる間も子供達は賑やかに声をかけてくる。 「WC残念だったねー」 「足を痛めてなきゃ3位で終わらなかったよね」 「3位じゃないよ、日本がいなくなっちゃったから2位だよ」 「次は絶対優勝してよね。2002年の時みたいにね」 2002年のWC決勝戦。折鶴の舞う中、ブラジルの選手と観客は喜びに湧いていた。 いやブラジルだけではない。何故か日本人達まで、まるで我が国の事のように喜んでくれた。 いい奴らだったな。 「ねえロナウド、明日も来ていいでしょ?」 「…いや悪いけどダメだね。明日からブラジルを離れるんだ」 「もうスペインに戻っちゃうの?」 「そうだよ」 ちょっと寄り道するつもりだけどね。
話とは関係ないけどロナウドの好物はあんみつだそうな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
340 :
(5) :02/09/11 23:38 ID:pEhy4Swk
その頃ドイツのある小さな病院で、一人の患者が目を覚ました。 (…ここはどこだ?もう日が高く昇ってるじゃないか! 俺達は今頃フィールドにいなくてはならない筈なのに こんな所で何してんだ?) 患者は起きあがろうとしたが、再びベッドの中にがっくり身を沈めた。 (そうだった…俺達は火事にあったんだ。すると試合はもう…) 医者が回診に訪れた時、選手は目にうっすら涙を浮かべたまま再び気を失っていた。
昨夜は沢山書いたので今夜はここまで。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
342 :
(6) :02/09/12 23:45 ID:k7SVHbKE
ある住宅街。郵便配達人が手紙の山を抱え、苦心惨憺しながら呼び鈴を押した。ドアを開けた人物はうんざりしたようなうめき声を漏らした。 「またか。もうたくさんだよ」 「贅沢言っちゃいけませんや、旦那。世の中にはあっしを含めてラブレターなんてもらいたくても もらえない人が山ほどいるんですぜ。」 「ラブレターじゃない、ファンレターだ。まったく、読むどころか置く場所にも困るよ」 「そんなに深刻にならなくてもいいじゃないですか。眉なんかしかめちゃって。」 「いや…実は決勝戦の事を考えてた所だったんだ」 「ああ。旦那も決勝トーナメント進出出来なくて残念でしたが、日本は悲惨でしたね。さて、あっしは次回らなきゃならんのでこれで失礼しますぜ、ベッカムの旦那。」 デビッド・ベッカムはドアを閉め、ファンレターの山を抱えて書斎に戻った。 (ファンレターといえば、あれはまだ読んでなかったな…)
さー寝よ寝よ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ここもマターリ進んでますね。 これからもカーソが続きますように・・・ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ガーソ・・・ずれた
あれ?このヘボ小説って、2006年妄想スレにあったやつの続き?
347 :
(7) :02/09/14 00:31 ID:/UzxVJU6
あの日ベッカムは大勢のファンに囲まれて沢山のサインを書いていた。昨日のニュースで報道された日本の悲劇も他人のこと、女の子達ははしゃいだり盛んに悲鳴を上げている。 そろそろ引き上げようとしたその時、一人の女性が群集を離れて近づいてきた。 日本人かな、とベッカムは思った。日本人のファンが多いためか、最近は何となく他の国の女の子達と区別がつくようになっていた。 サインを求められるものと思っていたベッカムの手に封筒が渡された。 「お願いします、後で読んで下さい」 早口でそれだけ言うと、ベッカムが何か言うより早く群集の中に素早く消えてしまった。 変な子だ。何かに怯えてるようだったな。
>>344 うまく揃わんですよね、コレ。
自分も微妙にズレたまま毎晩使用しとります。
>>346 その通りです。
如何なる神のいたずらか、分裂してしまいました。
あちらにもいつか続きを書きたいと思ってます。
別の登場人物、別の展開で。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
349 :
(8) :02/09/14 23:59 ID:A6yIq.YI
ベッカムは手紙を開けて眉をひそめた。 英語だが急いだものらしく、かなり乱暴に殴り書きされている。 ファンレターらしくない。内容も妙だ。 『是非日本代表のお見舞いに行って下さい。 私では無理だけど有名選手のあなたなら面会を許されるでしょう。 ある選手が火事の夜に大変な事を目撃しています。 もしかしたら自分ではその重大さに気づいていないかもしれません。 彼に力を貸してあげて下さい。 ぶしつけなお願いですが、今私にはあなたしか頼れる人を思いつけないのです。 日本人選手の名は…』
350ゲット♪ そういや1000ゲットって一度もした事ないな。 もしかしたらここで実現する? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
351 :
(9) :02/09/16 00:17 ID:Yu7HDSqE
「ははは、そりゃファンにからかわれたんですよ」 電話に出た知り合いの刑事は一笑に付した。 「でしょうな。一応届けた方が良いかと思ったんですが」 「気にするだけ時間の無駄ですよ。折角のWC後の休暇なんですから おかしなファンの事なんて忘れてゆっくり養生なさい」 電話を切ったベッカムは手紙を捨てようとしてふと思いとどまった。 別に見舞いくらい行ってあげても損じゃないよな。 ここで彼らの事を心配しているよりはずっといいかもしれない。 これで君も安心だろ、お嬢さん。
352 :
(10) :02/09/16 00:18 ID:Yu7HDSqE
「何してるんですか、起きてはいけません!」 ベッドから起きあがろうとした日本人選手は一瞬抗議しようとしたが、諦めて再び横になった。 「まだ体が弱ってるんです。無理をすれば回復が遅くなるばかりですよ。」 「決勝戦…俺達は決勝戦に出なきゃいけないんだ。他のみんなは?」 「他の皆さんも少しずつ回復しつつあります。 お気の毒だとは思いますがもう終わったことです。 今は早く元気になる事だけ考えなさい」
今夜はWOWWOWでブンデスがあるので 特別サービス(?) 2話載せました。 そんなワケでまだ起きてますが、 取り敢えず挨拶だけ… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
354 :
(11) :02/09/16 23:41 ID:5yIfG8S.
祝賀会は華やかな活気に満ちていた。多少の後ろめたさはあったとしても、それは賑やかな笑い声や大声で交わされる冗談の陰に上手く隠されていた。 そんな騒ぎから距離を置いて、一人の男が窓際にじっと佇んでいた。 『オリバー・カーン、審判にレッドカードを出す』 WCが始まってまだ間もない頃、そんな見出しが国中の新聞にでかでかと載った事があった。 とかく審判というものは開催国に甘くしがちだが、その審判の態度はあからさま過ぎた。 試合後、勝ったにもかかわらずカーンは記者会見で顔を紅潮させて怒り、人々を驚かせた。 あれはドイツサッカーに対する侮辱だ。試合をやり直したい位だ。 以後その審判は出場せず、その後の試合は比較的公平な審判達のもとで行われた。 決勝戦までは。
ボルシア・ドルムントに手強い選手アリ。 名前はデデ。めちゃ素早い。 サッカー漫画みたいに一人でズバズバ敵をかわしてシュートをきめる。 GKのローマン・バイデンフェラー。 下手したら能力はカーン以上かもしれないという。 2006年WCの正GKになる可能性もあるとある雑誌に書かれてた。 そしてドルムントは昨シーズンのブンデスで優勝している。 バイエルン・ミュンヘンにとっては油断できない強敵。 両者は第12節で対戦する予定なんだと。 負けないでくれよ、バイエルン・ミュンヘン。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
356 :
(12) :02/09/18 00:30 ID:94I8bjFM
前回のWCで破れて以来、自分は次こそ必ず勝つという悲願をたてて頑張ってきた。 そしてその願いは叶った。こんな形では無かったが、それでも勝利は勝利だ。 それなのに何故自分の心は沈んでいるのだろう。 日本の事をあれこれ考えても仕方がないではないか。 あれは不幸な事故だったのだから。 いや、果たして事故だったのか? ふとカーンの脳裏にある記憶がよみがえり、 黒い疑惑が雲のようにむくむくと沸き上がってくるのを感じた。
キリのいい所(あと数回)で一旦ヘボ小説を休筆しようと思います。 当分はチャンピオンズリーグ見るのに専念して、 落ち着いたらまた再開したいと考えてます。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
358 :
(13) :02/09/19 00:04 ID:DtdRcOvg
「ねえ、何してるの?」 後ろから声をかけられ、カーンは慌ててふり向いた。 「ああシモーネ。すまん、少し考え事をしていたんだ。戻ろう」 妻の手を取ってテーブルへと戻りながら、カーンは努めて陽気な表情を浮かべた。 「旅行の準備は出来たかい?この前は水着を忘れていって大変だったよな。 現地で買おうとしたけど変な柄物しか無くて確か、…」 突然シモーネが足を止めた。 「いいのよ、あなた。」 「…シモーネ?」
今日WOWWOWでカーソのインタビューやってたんだそうな。 見逃してしもうた…。 とりあえずCLは一試合だけ観たYO (ゲンク対AEKアテネ) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
360 :
(14) :02/09/20 00:22 ID:LBS8PF7Q
「分かってるの。あなたは物事をうやむやのまま放っておくような人じゃないって。」 「しかしお前…」 「私なら大丈夫。」 シモーネはカーンの眉間の皺を軽く指でなぞってクスリと笑った。 「あなたの帰りを待ってるわ。すっきりさせて戻ってらっしゃい。」 「すまん。いい妻を持って幸せだよ」 シモーネを引き寄せかけたカーンは、ふと妻の肩越しにこちらを見てニヤリとしているヤンカーに気づき、慌てて何気ない振りを装いつつ妻から離れた。
本日見たのはマンチェスター・ユナイテッドvsマッカビ・ハイファ。 昨日の試合と違って点がズバズバ入りまくり。 入れて入れられ、また入れる。面白い。 黄金の右足のベッカムと、 お国事情に悩まされながらも頑張るイスラエル。 正直どっち応援するか迷った。
そういや昔の試合でカーンがベッカムに点を入れられたシーンが紹介されてた。 おいたわしや、守護ネ申カーソ。 しかし今のカーソは一味違うぞ! …と思ってたら、番組終了後の試合結果で負けた事が判明(TT) ガンガッてね、バイエンルン・ミュンヘンのみんな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
363 :
(15) :02/09/21 01:10 ID:BBoX4l1I
カーンはテーブルに目を向けて祝杯用のビールが少しも減っていない事に気づいた。 いつの間にかドイツ代表全員が黙ったまま自分を注視している。 「オーリー、俺達も協力するよ。」 バラックが真剣な表情で言う。 「まさかと思うが俺達を除け者にして一人で危険な橋は渡らないでくれ」 カーンは全員を見回した。 気持ちは有難いが、まだ将来のある彼らを巻き込む訳には行くまい。 いざとなった時、咎を受けるのは自分一人で十分だ。 もしかしたらドイツサッカーへの最後の貢献になるかもしれないな…
,,彡彡彡 *** ミ,; `Д´ミ ダイイチブ カーン!!! ***
ま、またズレてしまった…(鬱) 今日の試合はアーセナルvsボルシア・ドルトムント。 応援してたんだけどな、デデ… バイエルンもそうだけどドイツチームみんなまだ調子が出ないのかな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡
カーソ@/ \”イ工ノレソミュソヘソ
,,彡彡彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ;; `Д´ミ < おお、久々の訪問者だ。 __⊂_、 `つヽ ∀ \________________ ヽ/ .) | ┷┳━  ̄ ̄ ̄ し'J ̄ ̄ ┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ┻
ついでにここの小説専用しおりなど作ってみたりもする。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆ ☆ やめた! やめた! ☆ 彡 . .彡 /|_ ☆ ヘボ ゴルァ グズ . ...☆ / __/ 彡 ツマンネ。 .彡 ( ( ̄ ☆ ▲ 人 彡彡彡 .☆./) 彡 ヽ(`Д´)ノ ヽ(`Д´)ノ ミ `Д´,;ミ (´・ω・`) ..C<ニン ☆ | ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─□( ヽ┐U ☆ 彡 〜 〜  ̄◎ ̄ . ̄◎ ̄  ̄◎ ̄ ◎−>┘◎ 彡 彡 あんなの俺じゃねぇ! ..彡 ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
「本文長すぎ」ってエラーが出たんで 縮めたら変になってしまった。 ま、いいか。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
本日は録画した試合を見ました。 ローマvsレアル・マドリッド。 ロナウドは今回出なかったんだね。 相手チームもトッティがいない。 どんなプレイする選手か期待してたのに残念。
ここでもお気に入りの選手ハケーン。 ジダン、いいね。 真面目で実力派ってタイプに弱いぞ自分。 ちなみに誕生日6月23日って自分のとかなり近い。 そういやカーソも誕生日は6月。 6月生まれって真面目な人が多いのかも。 自分を含めて。(←もしもし?) Gute Nacht、カーソ ☆彡
373 :
名無しさん :02/09/23 23:30 ID:YJ8rBXw2
パシフィコ横浜で22日まで開催されていた「世界旅行博」のドイツのブースには、 カーソの大のばし写真に向けてシュートを打つゲームがあったぞ。
>373 おお… 罰当たりにもカーソを的にしてぶつけるって事ですか。 当たったら吠えるとか。 当たっても吠えなくて、おやっと思ったら 「いつも吠えているわけではないらしい」とコメントが流れるとか (それはWOWWOWマガジンね) 何にせよ惜しいものを見逃しました。
今日初めてバイエルン・ミュンヘン公式サイトを訪問しました。 面白かったな、自分の英語が達者だったら尚面白かったんだが。 投票もしたし、バイエルンの応援歌も聴いてみた。 そしてゲームといえば…、 モノポリーのバイエルン版なんてのが紹介されてました。 どうせなら「モノポリー大会 選手vsファン」開催して欲しいな。 悔し涙浮かべてボード引っくり返すカーソが思い浮かぶ (いや逆にファンを容赦なく負かして泣かす気がする)。 選手のインタビューも載ってたけど、英語の長文見てめまいがしたので また今度行った時にじっくり読んでみよう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
>>374 子供が実際に蹴っていたムービーがスポサロのスレに上がっていましたが、
URLはどっかのうぷろだだったので、もうないかもしれない。
手元に持ってるので、可能ならば見せてあげたいですが。
>>377 わざわざ有難うございました。
なるほど、ああなってたのか。
下の方に二つ、それから見間違えでなければ上にも穴がありましたね。
ありゃ入れるの難しそうだ罠。
本日は試合もなくマターリとCLマガジン見てました。 こういう番組見てると、優勝候補だと思われてないチーム(といったら失礼?)を応援したくなってくるから不思議。 ロシアやイスラエル、今日紹介されてたイタリアの小さい所とか、 是非いい所まで行って欲しいな。
考えてみればサッカーファンになる以前は スポーツに関しては野球だろうとサッカーだろうと、 いつもテレビをつけた時点で負けてる方を応援していたっけ。 下克上的な展開が結構好きだったりする。 カーソに関しても、もし決勝戦で負けてなかったら ここまで好きになったかどうか分からない。
とはいえ、一旦好きになった相手には この先ずっと勝ち続けていって欲しいもの。 勝ってちょうだい、バイエルン・ミュンヘン。 2次に進めないまま終わるんて女兼よ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
382 :
名無しさん :02/09/25 15:23 ID:FsEGtvSQ
こんな所で妄想スレ小説の続きを拝めるとは
383 :
名無しさん :02/09/25 15:56 ID:hMUHFvlk
続きたのしみなのでage
384 :
名無しさん :02/09/25 15:57 ID:FsEGtvSQ
カーソ、とんでもないことになってます
385 :
名無しさん :02/09/25 15:57 ID:kQ5p6rHY
男の世界age。
386 :
名無しさん :02/09/25 16:40 ID:IzGpUp5k
ひっかかったage
387 :
名無しさん :02/09/25 17:28 ID:/B3ikRLE
保全age
388 :
名無しさん :02/09/25 17:39 ID:/B3ikRLE
もっかいあげ
389 :
名無しさん :02/09/25 17:43 ID:qJuZ0aek
もっとage
390 :
(=゚ω゚)ノぃょぅカーンたま萌え ◆g.WOGKOA :02/09/25 17:46 ID:xzIqIdA6
久しぶりにこのハンドル。。。
391 :
(=゚ω゚)ノぃょぅカーンたま萌え ◆g.WOGKOA :02/09/25 17:47 ID:xzIqIdA6
まちがえた
392 :
(=゚ω゚)ノぃょぅカーンたま萌え ◆g.WOGKOA :02/09/25 17:48 ID:xzIqIdA6
あれぇ?
393 :
(=゚ω゚)ノぃょぅカーンたま萌え ◆g.WOGKOA :02/09/25 17:48 ID:xzIqIdA6
???
今日は大変な事になってたみたいですね。 今頃やって来て呑気なもんだ、自分。 ageて下さった方々、有難うございました。 カーソも喜んでるようです
,,彡彡彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ;; `Д´ミ < 596−3。 __⊂_、 `つヽ ∀ \________________ ヽ/ .) | ┷┳━ ←オレンヂジュース  ̄ ̄ ̄ し'J ̄ ̄ ┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ┻
小説の方は、すぐにというわけにはいきませんが ある程度書き溜めたら再開しようと思います。 本日の書き込みに感謝しつつ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
録画した試合の中から本日見たのは、 フェイエノールトvsユベントス。 以下は印象に残った事。
わ、ハンドルネームが代わってる! というのは無関係ですが… ユベントスのダビッツ選手。 メガネをかけてて結構気が荒い。 やたらブーイングを受けてたのは何故? 調べてみたらこの人、国籍はオランダ。 対戦相手のフェイエノールトはオランダ。 そして試合が行われたのもオランダ。 ここら辺に何か関係が?
ユベントスのブッフォン選手。GK。 激怒してゴールポストに八つ当たり。 これがカーソだったら何と表現されるか想像に難くない。 生け捕られて檻の中で怒り狂うゴ(以下略)
400ゲット!
そして、ブッフォンや他の選手が怒る原因を作った フリーキックの度重なるやり直し。 3度目の正直。そりゃ怒るよ。 試合を見る前からこの事件は知ってたし、 正直これが怖くて見るのを先延ばしにしてました。
最後はフェイエノールトのGK、エドウィン・ズーテビア。 遠めに見たら少しカーソに似てる。 遠めに見たら何だか若そうに見える。 結構いいセーブするし、カーソの弟みたい。 で、調べてみたら実はカーソより一つ年下なだけ。 専用の掲示板があったけど、まだ書き込みが無いらしい。 思わず哀愁を感じてしまった秋の夜更け。 もう少し見守ってみたいと思う。
それにしてもバイエルン・ミュンヘンの試合はまだだろか。 どの試合にもそれぞれ待ちわびてるファンがいるだろうから、 どれを優先して放送するか判断するのは難しいんだろね。 でも29日深夜にはブンデスがあるし、良しとするか。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
404 :
背番号名無 :02/09/27 02:40 ID:DDTofzjQ
結局、カーンを見るならどこで見られるんでしょう?? 当方、スカパーと、BS(否、デジタル)です。 スカパーでは、ユーロ2004と、 オーストリア、ブルガリアと対戦する、FIFAのなんとかしか、、 29日は、どこでやるんですか??
>>404 自分が見てるのはWOWWOWで、
カーンが見られるのは
チャンピオンズリーグとブンデスリーガです。
WOWWOW以外については、残念ながら分からないです。
お役に立てなくてスミマセン
29日(といっても深夜なので実際の日付は30日)に
バイエルンと対戦するのはバイヤー・レバークーゼン。
WOWWOWのブンデスリーガです。
406 :
しおり :02/09/28 02:25 ID:???
================== ☆フィールドに投げてはイクナイもの ・当たったら痛いもの ・片付けるのがしんどいもの ・さじ ==================
本日見たのはバイヤー・レバークーゼンvsマンチェスター・ユナイテッド。 今回は知ってる選手が多い分、見やすかった。 シュナイダー、ノイビル、ラメロウ。ひげ剃ったベッカム。 そんでもってドイツの負け。 ホームなのに。嗚呼ホームなのに。
29日のブンデスリーガが楽しみ。 WCで仲間だった彼らが今は敵。 クローゼvsシュナイダーが見られるか カーンの指示につい条件反射で従ってしまうノイビルが見られるか(なワケない)
409 :
しおり :02/09/28 02:29 ID:???
================== ☆フィールドに投げてよろしきもの ・高額の当たりクジ ・キス ・賽 ==================
ではそろそろ… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
411 :
背番号名無 :02/09/28 14:10 ID:6/wn43to
405さん ありがとう。私も、wowwow入ろうかな。 ちなみに、本日、珍プレー好プレーでカーンやりますね。 すかぱーではWC再放送、対ブラジルだし。 楽しみです。
412 :
背番号名無 :02/09/29 01:11 ID:HF2lNmEw
>>411 ありがとうございます。
見ましたよ。2度出てきましたね。
あまり目新しくは無かったけど、2度目のは良かった…
それに引き換え、最初のは何ですナ。
彡彡彡 俺は笑わん!
ミ,; `Д´ミ
( )
彡彡彡 ひっかかったな。 ミ,,・∀・ミ ( つミ`Д´ミ と_)_) 笑顔くらい「たま〜に」見せてくれるYO?
話には聞いてたけど、本当にバナナ投げるんだな。 何て観客だ…許せん、 昨日作ったしおりを配り歩いてくれるわ(やめれ)
で、本日はニューカッスルvsフェイエノールト見ました。 今回はズーテビーアの活躍多し。 オランダで優秀選手に選ばれた人なんだってね。ナイスセーブ連発。 なのに実況、「おしい」ばかり言わんでくれ…。
フェイノールト、これで1勝1引き分け。 その内バイエルン・ミュンヘンとあたったらよろしくね、 などと勝手に両者を2次リーグへ進出させてみるテスト。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
今日はレアル・マドリッドvsゲンク。 ジダンもロナウドもいなくて残念。 それでもレアル、大差で勝利。 ゲンクのGKも最初はよく防いだと思うんだけどな。 ボールにあまり反応してないように見える時もあった。 「飛べ!カーソみたいに飛ぶんだ!」 声援空しく、0対6。 ゲンク、この先大丈夫かな。
と、人の事ばかり心配してばかりもいられない。 WOWWOWでこれから放送される ブンデスの対バイヤー・レバークーゼン戦、 CLのミラン戦… 結果知っちゃいました。 普段は見ないんだけど、ひょんな事で見ちゃったんだよ(泣)
でも完全無欠じゃなくたって、 試合数はまだこの先沢山あるんだから巻き返せばいいってこと。 反省は本人達に任せるのが一番。 批評はプロ達に任せるのが一番。 まだ卵の殻が取れてないようなにわかに今の時点で出来るのは、 信じてあげる事ぐらいだと思う と、自分に言い聞かせてみる。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
今日見たのはブンデスリーガ。 バイエルン・ミュンヘンvsバイヤー・レバークーゼン。 負けたけど、貴重な(?)シーンも見れたし、良しとしよう。 ・カーソが敵陣ゴール前まであがってきて攻撃に参加しようとした ・カーソが激怒して相手選手に手を出した どちらも話には聞いてたけど、見たのは初めて。 特に二つ目のにびっくり。 噛みつくよりは首根っこ掴む方が校長先生みたいでまだ人間的? でも、自分は昔のような凶暴性は抑えるって雑誌で語ってたのに。 あんな事したらカードもらうって分かるだろうに。 他の試合では同じような事されても抑えてたのに。 やっぱ疲れて苛立ってるのかな。
突然ですがデルピエロさんっていい人だ。 熱き抱擁をもらいました。
でもまあ、カーソ、公式サイトみたら立ち直ってるようで何より。 単に主将としての立場上、強い態度を取らざるを得ないのかもしれないけど。 それに今回負けたけど、ブンデスリーガでの順位はまだ上だし。 寧ろやばいのはチャンピオンズリーグ。 公式サイトにはこの件に関する監督のコメントも。 「ミランを破るぞ!」 その意気だ!がんがれー! って、…あれ?
☆ チン ☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ___\(\・∀・)< 小説の続きまだ〜? \_/⊂ ⊂_)_ \____________ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| マチクタビレター |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| | | 愛媛みかん .|/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ええと…試合結果間違えました。 アララな結果に終わったのは対ランス戦。 ACミランとはこれからです。 勝手に終わらしちゃイカン。 銀河の彼方へでも逝ってきます。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
425 :
411 :02/10/01 13:53 ID:1rT9zknY
>>420 さん
わあ、うらやましいなあ。凄いシーンがあったんですね。
なんか、主将の座を降りる用意があるとか、、
しかし、、WCのあの強行軍で、
いつ第2子を仕込んだんだ〜。。カーン。
やはり、敗戦の、、、、。以下自粛。
とりあえず、おめでとう。カーン。
>>423 さん
待っててくれて有難う&スマソ。
再来週(15日頃かな)には再開しようと思ってます。
>>425 さん
ビッグニュース有難うございます。
第2子を仕込んだ、って…
とうとう二人目のお子さんが?! わぉ
おめでとうカーソ
主将の魂をバッチリ受け継いだ男の子が生まれるといいな、
と勝手に個人的希望を言ってみる。
お姉さん、弟、厳格な父親から連想されるもの メリーポピンズ。
で、主将の座を降りる用意があるって、まだ確定じゃないですよね。 うーむ、ちゃんとそれなりの理由はあるんでしょう。 でも個人的希望としては降りないで欲しい… 取り敢えず今夜の試合ではまだキャプテンだな、多分。 対戦相手ははACミラン。 折角の生放送だけど何せ夜中の3時からなんで、 残念ながら録画して寝ます(涙) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
430 :
411 :02/10/02 02:47 ID:595uzKgc
週間サッカーで、カーンの「その手で掴め」が 連載されてますね。 カーンに質問、なんでもおっけーだって。 でも、ちょと怖いな。。
また負けた また負けた にわかが泣いて にわか雨 昨日の台風 まだましだ まったくだー まったくだー
以上、ミラン戦の感想でした。 「いい声だいい声だ」の節でどうぞ。 (どうぞったって…)
>>430 さん、
話には聞いてましたが、てっきり冗談かと思ってました。
まさか本当だったとは。すごい企画だ。
主将、この忙しい最中によく承知してくれたもんだ。
明日現物を見てきます。
しかし…バイエルンのみんな大変だな。 こんな時こそファンとして 応援メッセージの一つでも贈りたい で、ダメモトでバイエルン・ミュンヘンの公式サイトに 応援メッセージを書き込むコーナーを作って欲しいという 要望をメールで出してみました。 「却下」 「普通に手紙書け」 「アナタノ英語分カリマセーン」 どんな答えが返ってくるやら。
435 :
434 :02/10/03 00:03 ID:DnSOAolc
結局今日は試合見れませんでした。 明日のお楽しみに取っておきます(TT) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
436 :
430 :02/10/03 02:59 ID:IFSa4Urg
>>433 さん
週間サッカーのカーンの連載は今週号からです。
みらんには負けたんですね。(><)
ちなみに、、あの乱闘で、カーンは主将の座というか、
代表なんてするかー!!と、怒鳴って、ドイツ中を
敵に回したと、スポーツ新聞を読んだ旦那が言ってました。
ほんとかな。。なんか、悲しいぞ。。
>>436 さん
なるほど、原因は乱闘だったんですか。
何だか機嫌を損ねた子供みたいな発言ですな…
「その手で掴め」見てきました。
一つの質問に対して、約半ページも使って丁寧に答えてますね。
でもわざわざ「君がシュートを打ってきても俺は止めるけどね」
などと釘を差しておく所が笑えました。
悩める乙女にも容赦無し。
ここでは「兄貴」って呼ばれてますね、主将。
相談に乗ってくれる兄貴、か。いいな…
結果を知りつつ試合を見ました、バイエルンvsミラン戦。 あんだけ沢山シュートを打って、(特に前半)守備にも気合を入れてたのに、 それでも負けてしまったとは。 ミスもあるでしょうが、運も悪かったんですね、きっと。 不可解なのは、リバウドの手がかすっただけなのに大袈裟に痛がって、 イエローカードもらってしまったバラック。 クリーンな戦いをする選手だと思ってたんだけど、これは一体? 他の試合を見ててもそうだったけど、 選手達って試合内容を有利に運ぶために 大袈裟な演技をする事があるんですね。 別に悪い事だという認識は無いのかな 或いは、演技してるつもりはなくて 本当に大打撃を受けたような錯覚に陥ってるのか バラックの意外そうな表情を見てるとそんな気もしてきます
カーソの事といい、バラックの事といい、 サッカーの世界にはルールブックだけでは理解出来ない ミステリーゾーンみたいな領域があるんだな… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
/ ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、 / 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡 | ミl``ヽ;;;;./ 〉 ___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ `-\ .l:::l. , ∨ | ヽ l::::l , '/_`二「 | ヽ ` /,. "´ ̄/ | ヽ . ヽ__j' ニホンノミナサン、 オリバーカーソデス ', ヘ.._\ ``/
10月4日は投資(とお・し)の日。 主将が夜のニュースに出て投資の話をしたとか。 しかもいきなり日本語で挨拶かましたとな。 自分は見逃したけど、どんな感じだったんだろう。 その頃、自分は呑気にフェイエノールトvsディナモ・キエフ戦を見てました。 後で家族から主将が出たと聞いてビックリ&ガックシ。 それにしても日本語で喋ってくれるとは。 発音の指導とか受けたのだろうか。 見てみたい、挨拶を練習する主将の図。
ところでフェイエノールト、順調に勝ち進んでいるようで何より。 このままだと2次に進めそう、なんて気が早い? バイエルンも2次に進む予定だから(ええそうですとも)、 いつか小野vsカーソが見られる? 見てみたい、主将に挑戦する日本人の図。 こんな風に試合を見まくってるのも、一つにはバイエルンのため。 対戦相手がどんな所か雰囲気だけでも知った上で観戦する方が楽しいから。 将来バイエルンとどこが当たってもいいように、ガンガン試合を見ておこう、と。
…単に視聴料のモトを取りたいというセコイ理由もあったりする。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
444 :
436 :02/10/05 02:54 ID:au1u4Ypo
>>441 さん
私もことごとく外してました。
なんか、明日の朝10時に、フジでやるかもとか。
土日で、勝負かもしれませんね。>その映像。
445 :
はにゃ〜ん :02/10/05 07:15 ID:wu9uNxT6
>>444 >土日で、勝負かもしれませんね。>その映像。
「こんなカーソはいやだ!!」スレへどうぞ。既にうpされてるよん。
age推奨でよろしこ。
>>445 あそこは s a g e 推 奨 でよろ。
447 :
444 :02/10/05 18:53 ID:/2OSSzdI
はにゃ〜んさん ありがとうございます!しかし、、うちのPCでは見れない。。 実家のPCに賭けてみます!
448 :
2006年まで名無しさん :02/10/05 20:30 ID:fOM8/LPc
>>446 もう上げてもいいような気がするが。
そういや、フジのじゃないバージョンのファイルがどこかに上がってるつー
話をどこかで読んだけど、あいにくどこで読んだかは忘れた。
この板とは全然関係ないところだったかもしれない。
>>445 もう見られないものと諦めてたんで嬉しい限りです。
有難うございました。
ドイツでも語呂合わせで記念日を作ったりするんかな
カーンの日、いや月なら日本にもあるけど。
神無(カーンな)月。
日曜の深夜、ブンデスリーガの今度の試合は バイエルン・ミュンヘンvsボーフム。 その前に、録画して未だ見てなかった ボルシア・ドルムントvsシャルケ04消化しておきました。 イエローカード出まくるわ、ザマー監督退席になるわ、えらい試合でした。 もしシャルケの監督が意地悪だったらこう思ったことでしょう。 ザマー見ろ。
451 :
主審 :02/10/05 23:39 ID:4sgvQHsA
山田くん、座布団あげなさい。 赤いやつね。
これにて退場。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「こんなカーンはいやだ!」で思い出した… 「少しだけでもいいからカーンの話題無いかな〜」って初めてここに来た時、 少しどころかスレが盛だくさんあってびっくりしたよ。 まだよく見かけるスレもあるけど、いつの間にか消えた(?)のもあるね ・「こんなカーンはいやだ!」 ・「オリバー・カーンから学んだもの」 ・「カーンファンクラブ」 ・「演説ぶっこいたカーン様に冷めた」 あと、見つからないけど画像専門スレとかオリカーンスレとかもあった筈。 ついで、前の人の相談にカーン兄貴になりきって回答する週刊カーンごっこ。 いや、これは無いんですけどあったらいいな、と。
同じひっかけスレの「ヤソカー」。このスレの存在忘れてそう… でも賑わってるようで何より。 そしてこのスレ、「カーソ」。 スレ立てたかーそさんは今いづこ。時々様子見に来てるかな。 このスレ、もうじき500突破ですよ たまーに他スレでカーンの事「カーソ」って書いてるのを見かける。 まさかと思うけど、いや違うかもしれないけど、 ここのスレ覗いた事のある人かな、などと想像してみたりする。
今日はカーソの挨拶を見たのが嬉しくてつい家族に報告してしまい、 白けた目で見られた。 そういや以前、たまちゃんを見に殺到する大勢の見物客について 「動物園に行けば似たようなのが幾らでも見れるのにね」 とコメントした時、親からこんな反撃を喰らった事がある。 「カーンだって動物園に行けば似たようなのが見れるでしょ」 分かってた筈なのに。傍から見りゃ同レベル、って事を。 人気者のファンになるのは、ある意味得だと思う。 マスコミでよく取り上げてくれるし、大勢の仲間がいるから情報も手に入りやすい。 その反面、興味無い人からは「下らない事を大勢で大騒ぎしやがって」と鬱陶しがられたりもする。 良い事ばかりじゃないんだよねぇ(ため息)
今の自分の唯一の慰めは今夜の試合。 星に勝利を願いつつ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
おめでとう、バイエルン。 対ボーフム戦、4−1で勝ったんだね。
またしても首つかみ事件の事が話題に出た。二度も。 もういい加減にしてくれ〜と思ったけど、 バイヤー・レバークーゼンの選手がカーソを庇ってくれた、 って話にはホロリとさせられた。 クフォー選手、前シーズンではカーソと戦術の事で意見が合わなかったらしい。 でも彼がゴール前でボールを止めた時カーソが拍手送ってるのを見てホッとしたよ。
勝ったから、って事もあるけど今回の試合は楽しかった。 本当はもっと語りたいけど明日も早いからもう寝ます。 今夜はよく眠れそう Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
今回の週刊CLマガジンは… 待ってました、バイエルン・ミュンヘン特集! みんな楽しげにバーベキューや川下りしてました たまには息抜きしないね。 選手達の表情が試合中と全然違う たまには彼らのああいう姿を見るのも楽しい いや本当はもっと見てみたい
バイエルン不調の理由として、 今シーズンにフォーメーションを変更した事が挙げられてました。 そか、疲れだけでは無かったんだな 説明の意味は理解しにくかったけど(ニワカの悲しさ) 慣れるのが大変な上に、あまりよく機能しないらしい。 だったら何故そんなフォーメーションにしたのれすか? と、週刊カーンで質問してみたい。しないけど。
でもゼ・ロベルトがインタビューで 「もう慣れたさ。これから良くなってくよ」 と言ってたので期待してみよう。 そういやそろそろ今週号出ますな、週刊カーン兄貴。 明日チェックしてみます Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
週刊カーソ「最近の兄貴」欄は案の定、首掴み事件でした。 ご丁寧に写真まで添えてくれなくたっていいのに。 Q:こんな話題を忘却の彼方に押しやるにはどうしたらいいの? A:新しい話題となるような活躍をカーソにしてもらいましょう。 ナイスセーブの連発とか。 Q&A:というワケでお願いね、カーソ
今回、サッカーに関する専門的な質問が出たということで カーソがよしよしって感じで褒めてましたね。 目次に載ってた題が「最高の質問をありがとう」だったような。 チョト大袈裟、って気もするけど、 自分みたいなサッカー初心者の読者にもやる気を出させるための作戦かもしんない。 お前さんも褒められるようないい質問しる!みたいな。
でも正直、ある程度の事はやってるつもりだけど 自分が成長してる気が全然しない… 上手く表現出来ないけど、 スタート付近でバタバタもがいてるだけ、って感じ。 スポーツ音痴なのかも。
…。 取り敢えず今日は寝よう。寝てしまおう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
話は週刊CLマガジンに戻るけど、 バラックが大勢のファンにせがまれてサインしてる場面があった。 しかしその描き方が、何つーかその… 「丸かいてちょん、ちょん、はい終わり」って感じでまるで お で ん マ ン 描 い て る み た い だ っ た
以前デルピエロがプレゼント用ユニにサインしてる場面を見たけど、 ゆっくり丁寧に複雑に、って感じだった。 でも移動中大勢のファンにサインをねだられた時は 同じようにサインしてたら時間が足りないし、手も疲れるね。 だから思った。もしかしてスポーツ選手に限らず有名人ってのは サインを2通り持ってるのだろうか、と。正式なのと簡易版と。 サインもらった経験無いからよう知らんけど。
小野は最後の一人まで根気良くサインに応じる ベッカムはサインをもらい損ねた子供に気づくとわざわざ引き返す 大概の選手は適当な所で切り上げる 去っていくバラックの背中に向かって おじさんが空しく差し出していた紙の白さがまぶしかったYO…
カーソの直筆サイン入りユニ、やはり当たりませんでした。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
不覚にも風邪ひきました。 のどが腫れて渋い声が出る… きたかぜ小僧のカーンたろ〜♪ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
472 :
グズ小説 :02/10/12 23:45 ID:XdSxvVLg
ひっそり再開します。
>>363 からの続きになります、
念のため。
473 :
(16) :02/10/12 23:47 ID:XdSxvVLg
ここはドイツの病院。 空っぽの病室に看護婦の甲高い悲鳴が響き渡った。 「ドクター、ミスター稲本が行方不明です!」 駆けつけてきた医者は無人のベッドを見て呻いた。 「何て事だ…」 手をやるとシーツはすっかり冷え切っている。 抜け出してから随分時間が経ってるようだ。 「至急手配して病院周辺を捜索したまえ!」
474 :
(17) :02/10/12 23:48 ID:XdSxvVLg
何だか慌しい雰囲気だな。 ロナウドは廊下を歩きながら思った。 急患でも大勢運び込まれたのかな。 受付にも誰もいなかったんで 勝手にここまで来ちゃったけど…別にいいよな。 病室のドアを軽くノックした。 中から返事は無い。廊下には今誰もいない。 ロナウドは少しためらった後、 そっとドアを開けてみた。
>>472 グズ小説って何…
「ヘボ小説」だよ、自分…
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
476 :
(18) :02/10/14 00:34 ID:APUPJzSY
空港を出たベッカムはタクシー乗り場に向かった。 ドイツは先刻雨があがったばかりらしく、空気がまだ湿っぽく感じられる。 手を挙げて一台呼び止めようとしたとき、後ろから声をかけられた。 「すみません、ちょっと手を貸していただけませんか」 振り向くと、若い女性がこちらに近づいてくる。 少々派手な服装と化粧をしているが精一杯神妙な表情を浮かべている。
477 :
(19) :02/10/14 00:35 ID:APUPJzSY
「どうしたんです」 「さっき風で帽子を飛ばされてしまいまして。 木の枝にひっかかったんですが、私の背では届かないんです。 背の高い紳士を探してたらあなたがいらっしゃったので…」 女性は懇願するようにベッカムを見上げた。
478 :
(20) :02/10/14 00:36 ID:APUPJzSY
「いいですよ。僕で届くかどうか分かりませんが、どこなんです」 「そこの路地を入った所です。ああ助かりますわ、高い帽子なんですのよ」 表面はレディのようだが…どことなく妙な印象を受ける。 ベッカムは女性の後について行きながら、 心の隅で何となく引っかかるものを感じていた。
せっかく明日も休みなのに、こんな時に限ってブンデス無いのね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
480 :
(21) :02/10/14 23:35 ID:SYJTbiuU
「ティエロ氏はおいでかな。」 書き物をしていた若い男性秘書は顔を上げないまま物憂げに答えた。 「お約束はございますか?」 「いや。悪いが緊急の用件なんだ」 残念ですがお約束の無い方は…言いかけて秘書はふと顔をあげた。 「オ、オリバー・カーン!」 秘書は椅子を蹴飛ばしそうな勢いで慌てて立ち上がった。 「WC優勝おめでとうございます! ええと、し、少々お待ち下さい!お伝えして参ります!」
481 :
(22) :02/10/14 23:37 ID:SYJTbiuU
「しばらくでした、カーンさん」 ティエロ氏はニコニコ顔で立ち上がって握手をすると、腰を降ろすよう手振りで示した。 「WC優勝おめでとう。いや実に大したもんです。」 「有り難うございます」 「して、今日は何の用ですかな?」 「以前勧めていただいたお話の事でお伺いしました。」 「はて、何のお話だったでしょうか」
482 :
(23) :02/10/14 23:38 ID:SYJTbiuU
カーンは鋭い視線を相手から離さないまま腰を下ろし、 静かに言った。 「ワールドカップの…裏工作の話です。」
ユーロ2004予選、 ボスニアとは1:1で引き分けたんですね。 試合見たかったな〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
484 :
(24) :02/10/15 23:42 ID:MHTtJXIM
どこに木があるんだ。 細い路地を2度ほど曲がって暫く歩いてるが、 それらしきものは一向に見えてこない。 ベッカムが女性に問いかけようとした途端、 近くの物陰から男が飛び出して突進してきた。 白銀色に光るナイフを手にして。
485 :
(25) :02/10/15 23:44 ID:MHTtJXIM
「何をする!」 男は東洋人らしが、がっしりした体格をしている。 ベッカムはナイフの一撃をかわし、咄嗟に男の腕に手刀を放った。 相手はうめき声をあげてナイフを落としたが、 同時に鋭い蹴りをベッカムの脚に叩き込んだ。 かの有名は黄金の右脚は、プレミアシップで大怪我した上に WCで酷使したため、今は治療中である。 激痛が突き抜け、ベッカムは足元の大きな水溜りの中にうつ伏せに倒れた。
486 :
(26) :02/10/15 23:45 ID:MHTtJXIM
そのまま動かないベッカムを見下ろし、 男は腕をさすりながらも満足そうな笑みを浮かべた。 「どうした。有名なサッカー選手なんて所詮その程度かい。 スター気取りでいるから体もなまるんだよ」
多分ベッカムファンはここ見てないと思うけど 万一見てたら… …ゴメン。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 ベシカムもね ☆彡
スポーツ選手にとって一番の励みとなるのは もしかして 金離れのいいサポーターでも、女性の声援でもなく、 彼に憧れる少年達の熱意かもしれない。 ..∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( )< 昔の自分が思い出されるから。 ( O ) \______________ │ │ │ (__ (__)
..∧_∧ ( ´∀`)彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( O ) < な〜んてね。 ││ │ \_________ (__(__) 週刊カーソに掲載された質問も今回で4つ目。 面白かったんだけど、一つ気になったのは 今までの質問者は全員女性、ってこと。 連載が始まる前は、サッカー少年達からの 質問が主体になると思ってた。 これから出てくるのかもね。
Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 ご愁傷さま、エウベル…
491 :
(27) :02/10/17 23:31 ID:Yp3DRojw
ティエロ氏は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔つきをした。 「ああ、何だその事ですか。あれは冗談だったと言ったじゃないですか」 笑顔を崩さないままやれやれと首を振る氏の眼鏡の奥で眼光が 僅かに強まるのをカーンは見逃さなかった。
492 :
(28) :02/10/17 23:33 ID:Yp3DRojw
「あなたとは時々投資の事で意見を交わす仲だが、 ある時実に興味深い話をもちかけられた。」 カーンは淡々と話した。 「あなたは俺に儲かる話だと言って つまらない裏工作に一枚噛む意思が無いかどうか探りを入れてきたんだ。 そして俺が怒ると慌てて話を引っ込めた。
493 :
(29) :02/10/17 23:34 ID:Yp3DRojw
俺は警察に届けようかと思ってシモーネと話し合ってみたが、 その後リーグで特に怪しい動きは見られなかったので結局やめたんだ。 うかつだったよ、狙いはもっと大きかったんだな。 ワールドカップとはね」 「な、何の事だかさっぱり分からんね…」
交代の際に選手が観客に拍手を求める事があるけど、 あれにはどういう意味が…? 「俺のここまでの健闘を褒めてくれ」 「これから出陣する選手に激励を」 どっちにしろ、とても微笑ましいおねだりなので つい選手交代の時に期待してみたりする。
挨拶忘れて送信してもた… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
496 :
(30) :02/10/19 00:17 ID:nvxQX5ZQ
男は身をかがめ、ベッカムが手にしていたスーツケースを乱暴にもぎとった。 蓋を開け暫くかき回していたが、やがて 「ふん、あったぞ」とつぶやいて何かを取り出した。 痛みで頭がガンガンするベッカムの耳に、 紙をガサガサ開ける音が聞こえた。 (あの手紙だな…。何でそんなものに用があるんだ?)
497 :
(31) :02/10/19 00:18 ID:nvxQX5ZQ
男は手紙を細かく破いて捨てた。 「これでよし。あいつめ、余計な事をしてくれたが これでやっと片付いた。 …いや、まだ一つやり残した事があったな」 男は地面に落ちていたナイフを拾った。
498 :
(32) :02/10/19 00:19 ID:nvxQX5ZQ
「いい事を教えてやろうか」 男はナイフに付いた泥を服で拭いながら 動かないままのベッカムに陰険な笑みを向けた。 「お前に手紙を渡したのは俺の恋人だ。 いや、元恋人だった。 組織を裏切ってこんなヘナチョコ野郎に助けを求めやがって。 いい気味だぜ、これでもくらえ!」 男はナイフを振りかざした。
CLのテーマ曲が結構好きだったりする。 試合前に流れてる時、選手達が何故か偉そうに見えるから不思議。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 と、思わせといて…
500 :
記念age :02/10/19 00:22 ID:nvxQX5ZQ
とうとう折り返し地点に到達しました。 祝 500ゲット & 祝 カーソ写真集発売…? (20日頃出ると聞いてるが未確認) さて、再び沈んで行きますか。 粛々とね。
写真集ですが、書店に問い合わせてみたら既に売ってるそうな。 書名:オリバー・カーン世界最強ゴールキーパーの素顔 出版社:扶桑社
502 :
(33) :02/10/20 00:19 ID:eke/knpc
「あなたがそうシラを切ってばかりもいられない事実を三つ述べよう。 一つ。調べてみたんだが、俺に相談を持ちかけてきた頃あなたは投資で失敗して 財政的に苦しい状態にあった。それが最近突然金回りが良くなってきたと聞いてるよ。 二つ。あるマフィアが非合法的なサッカー賭博にご熱心らしいが、 彼らが得意とする裏工作に今回の火事のようなケースがあるらしい。」 「わ、私はそんなマフィアとは無関係だ」 「それが三つ目だ。」
503 :
(34) :02/10/20 00:20 ID:eke/knpc
カーンは身構えるティエロ氏を尻目にゆっくりと立ち上がった。 「そのマフィアは組織に忠誠を誓う証として、 ある刺青を入れる事を義務付けているそうだ。 さっき俺があなたと握手した際、わざとテーブルを挟んで 距離をとっていたのに気づいただろうか。 あれは、あなたに出来るだけ腕を伸ばさせるためだった。 その結果、袖口から刺青の一部がのぞいているのが見えたよ」
件の写真集について、 書店に取り置きしてもらったんですが 結局今日は行けませんでした。 手に取るのは明日になります。 ドキドキ… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
最近俺様専用スレよりも俺様専用な「カーソ」スレ。 なんせ約2週間他の書き込みが無い。 まさか駄スレとしてスルーされてる? まあ、それならそれで誰にも気兼ねなく マターリとヘボ小説連載してればいいさ… 、などと事言う奴にはきっとこんなお叱りが。 「弱気で向上心も無いグズはさっさとdat落しちまえ!(おしりペンペン)」 そんな感じだったよ、写真集のカーソは。
最初の方はWCのあの興奮を再現してる感じだった。 大袈裟な文章で色々書いてもらわなくたって カーソがスゴイ選手だって事はよく分かってるよ。 スポーツ嫌いだった人間まで この世界に引っ張り込むような人なんだから。 それから先はカーソのここまでの道のりを紹介してる。 カーソ入門書、といったところ。 読んでる内にWC熱がスーッと引いていって、 いつしかガクガクブルブル状態になっていた。 改めて思った…なんて恐い人のファンになっちまったんだ。
正直、自分が遠い島国の1ファンで助かったと思う。 確かにあの性格がカーソの魅力を作り出してるけど、 もしもカーソが身近な人だったら(ご近所さんとか上司とか) その内「カーソのいない世界に行きたい」とか言って 木星行きのロケットにでも密航して逃げたかもしんない。 でも最後の方では「最近少し落ち着いてるのヨ」みたく書かれてた。 カールスルーエ時代の写真と比べて、 85ページに載ってた写真&コメントは自分にとって 「馴染み深い、いつもの(勿論試合外での)カーソ」て感じ。 WCよりもっと前にカーソを知って応援したかったと思う一方、 自分は丁度いい時期にファンになったのかもしれない、とも思う。
写真集で繰り返し主張されるテーマ:どんな時でも諦めない。 そんなカーソの闘志が、来たるミラン戦で いい結果を生み出しますように Gute Nacht、カーソ ☆彡
>>505 さりげに毎日読んでるよ。(藁
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
私も小説楽しみにしてるよ。 他の妄想ストーリー系スレが軒並み滞ってるしね。
512 :
(35) :02/10/22 00:49 ID:cBdqmUT6
ナイフが振り下ろされようとしたまさにその瞬間… ベッカムは顔を上げ、口に含んでいた水を相手に吹きつけた。 「うわっ!」 泥水が目に入り、たまらず男は両手で顔を押さえる。 ベッカムは相手の腹に重い一撃を叩き込んだ。
513 :
(36) :02/10/22 00:50 ID:cBdqmUT6
「俺からもいい事を教えてやる」 ベッカムはゆっくりと崩折れていく相手からナイフを取り上げた。 「サッカー選手を顔姿で判断するとエライ目にあうぞ。こんな風にな。」
本日はブンデスリーガの バイエルンvsハンザ・ロストック戦がありました。 監督やバラックに笑顔が… カーソにいつもの元気が…(ボールにちゅーまでしてるし) 以前批判を受けてたゼも活躍したし、 これはいい兆しかも?
ただ気になったのはエウベルの事。アウェイがそんなに苦手だったとは。 昨シーズン37得点の内、アウェイで入れたのが3点…だったっけ。 前回のミラン戦もあれだけ攻めて駄目だったし。 今日の試合でも似たような調子だったのが気になるよ… 頑張ってお願い(もう泣きそう) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
おお、ベッカム反撃。 実は最近このスレを知りました。ひそかに小説楽しみにしてます。がんがれ♪
517 :
(37) :02/10/23 00:14 ID:P1GBYhpI
カーンは窓際に立ち、水滴のついたガラスの向こうに目を凝らした。 「警察に同行してもらった。今まで待機していたんだが、上がってもらおう。」 軽く手を挙げて下に合図を送り、カーンは再び戻ってきて座った。 あなたがこの茶番劇でどういう役割を果たしたのか 詳しくは知らないが、後は彼らに任せるさ。」
518 :
(38) :02/10/23 00:16 ID:P1GBYhpI
部屋の外で男達が秘書と押し問答しているようだったが、 やがてドアをノックする音がした。 開いたドアの向こうに警官が3人立っている。 彼らは銃を構えていた。 「これは…どういう事だ?」 唖然とするカーン。 3つの銃口は、全て彼に向けられていた。
519 :
(39) :02/10/23 00:17 ID:P1GBYhpI
(さて、これからどうするかな。) ベッカムは思案した。警察を呼ぶべきだろう。 誰か通りかかってくれれば助けを求められるのだが。 男が起き上がろうとするのを見て ベッカムはナイフを構えたまま怒鳴った。 「おっと、動くんじゃない!」 だが、相手の手には銃が握られていた。
>>516 ありがとうございます。
ベッカムつかの間の天下でした…
いよいよCL1次も第4節に突入。
本日はサッカー番組の録画に失敗(マガジンだったのが不幸中の幸い)。
他にもちょとした不運が続きました。
自分の運をバイエルンに寄付した事にしよう。
サッカー6要素の中で今バイエルンに一番欠けてるのは運だと思うし。
もうこーなったらウンでもウソでも何でも寄付しちゃう。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
521 :
(40) :02/10/23 20:51 ID:Zp.DrGes
ロナウドは最初相手が眠ってるのかと思った。 だが近づいてみると目は開いてる。 「ジーコ…?」 呼びかけにも反応が無い。 ロナウドが相手の肩を軽く揺さぶると、 ゆっくりではあるがやっと顔をあげた。 「ジーコ!俺が分かるかい?」 だが日本代表監督の目は霧がかかったように ぼんやりしたままだ。
522 :
(41) :02/10/23 20:52 ID:Zp.DrGes
病院側に事情を聞いた方がいい。 ロナウドは病室を出た。 廊下を歩いてると、ある病室の扉が開けっ放しになって 人だかりが出来ているのに出くわした。 迂回して通り抜けようとしたが、 ふと聞こえてきた名前に思わず足を止めた。 「ねえ、今何て言ったんだ?」
523 :
(42) :02/10/23 20:53 ID:Zp.DrGes
それまで会話していた男達が振り向いた。 「入院している日本代表の一人行方不明になったらしいんだ。 確か、稲本って名前だったな」 教えた男はそのまま仲間同士の会話に戻ろうとして、 一瞬何かに思い当たったように改めて振り向いた。 「あんた、ロナウドじゃないか?!」 周囲がざわめき、あという間にロナウドは サインを求める人々に取り囲まれた。 ロナウドはサインに応じながらも心ここにあらず、 といった状態だった。 (一体何がどうなってんだよ…)
今日はとんでもない時間に挨拶にきました。 出来るだけ仮眠をとり、ミラン戦を見る予定です。 5時40分には家を出なきゃいけないから 下手したら最後まで見られないかもしれないけど、 出来るだけ長く応援するよ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
525 :
(43) :02/10/25 00:00 ID:QTyFspHA
後ろから強く袖を引っ張られ、 ロナウドはペンを持ったまま振り向いた。 作業服を着た初老の男がニタニタ笑いながら立っている。 サインを求められたのかと思ったロナウドは ペンを走らせる仕草をしながら、 紙は?と問うように首を傾げてみせた。 だが男は書くものを差し出す気配も無い。 頭のおかしな奴かな、と思ってロナウドが背を向けようとした途端、 男が喋った。 「オラ、稲本が何処行ったか知ってるだよ」
526 :
(44) :02/10/25 00:02 ID:QTyFspHA
「何だって?!何処にいるんだ?」 「ただじゃ教えねぇよ」 「分かった。サインあげるから」 「字なんかいらねぇよ。オラ読めないし」 ロナウドはため息をついた。 「じゃあ、何と引き換えだったらいいんだい?」 男が答えようとした瞬間、荒々しい声が割って入った。 「何やってるんだ、デットマール!」
527 :
(45) :02/10/25 00:03 ID:QTyFspHA
「すみません。彼が何かご迷惑をおかけしましたでしょうか」 駆けつけた病院のスタッフがロナウドから作業服姿の男を引き離した。 「迷惑どころか、彼は行方不明になった選手の行方を知ってると言ってますよ」 スタッフはやれやれと言いたげに首を振った。 「信じないで下さい。ここの雑役夫として使ってるんですが、ここが少々…」 頭を指して見せる。 スタッフは嫌がる男を引き立てて去っていった。
今日のミラン戦、ギリギリ最後まで見られました。 で、結果は… … ご愁傷さまでした。 カーソ、怪我の具合はどうだろう。お大事に。 しかしこうなってくると、 HPで「次は必ず勝つ」って 言ってるだけでは物足りない気がする… こういう時って具体的にどういう対策立ててるのかな (ってHPで公表するわけないか。敵も見てたらどうする) 「いいかね、この場合はこう守りたまえ。 これなら敵の突破はまずあり得ない。 ベッカムがモテない男の歌を聴いて共感するようなもんだ。」 「監督、その例えよく分かりません」 いや、冗談ごとじゃなくて。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
529 :
(46) :02/10/26 00:33 ID:8v6RwKyw
「ははは、こいつはいい!」 しんと静まった部屋にティエロ氏の愉快そうな笑い声が響いた。 「カーンさん、ゴールを守っていない時のあなたは少々うっかり者のようですな。 今度からは刺青の有無をよーく確認してから相手に協力を頼むことです」 「そんなバカな。まさか警察までが…?」
530 :
(47) :02/10/26 00:35 ID:8v6RwKyw
「警官だって人の子です。お金があるに越した事は無い」 ティエロ氏は葉巻を一本取り出し、火を点けた。 口にくわえて美味そうに最初の一服を吸うと、 考える込むように天井を見上げた。
531 :
(48) :02/10/26 00:37 ID:8v6RwKyw
「そしてサッカー選手だって人の子だ。こんな筋書きは如何ですかな。 投資関係のトラブルであなたは私に腹を立てた。 勿論それはあなたの誤解で、私は誠意を持って釈明したのだ。」 ティエロ氏は嫌味なほど丁寧にお辞儀してみせた。 「しかし激昂しているあなたは何も聞き入れず、…」 「ばかばかしい。」 「…カッとなって暴力をふるう。 そして秘書が呼んだ警察に始末された。」
これからレアル・マドリッドの試合を見ます。 ロナウドはもう出てるんだよね? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
533 :
(49) :02/10/27 01:05 ID:7zkqGnc2
「へへ、最初からこうすれば良かったぜ」 男は銃口を向けながら立ち上がった。 「下手に大きな音を立てて人が来たらマズイと思ってたんだが、 そうも言ってられねえや。」 男は撃鉄を起こした。 「待て!」 ベッカムは叫んだ。 「何だよ、命乞いなら聞かないぜ」 「いや、一つだけ教えてくれ…」
534 :
(50) :02/10/27 01:06 ID:7zkqGnc2
「…あの手紙を書いた女性はどうなったんだ。」 銃を前にしたベッカムの意外な問いかけに 男は一瞬ポカンとした表情になった。 「な、何だよお前。死ぬ間際にまで女の心配か?こりゃいいや!」 男は愉快そうに笑う。
だいぶ寒くなってきました。 ドイツはもっと寒いようで。風邪にご用心。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
536 :
(51) :02/10/28 00:03 ID:8r.VUHB6
(誰もオラの言う事を信じちゃくれねえ) デットマールは花壇から雑草を乱暴に引っこ抜いた。 (オラ、さっきもここで仕事してた。 そしたらイナモトが通りかかっただよ。 オラが何処行くか聞いたらちゃんと答えてくれた。 対等の人間として扱ってくれた。 それに引き換え病院の奴らは頭にくるだ。 オラもう誰にも教える気はしねえだよ。 みんな勝手に困るがいいだ)
537 :
(52) :02/10/28 00:04 ID:8r.VUHB6
ふと近くの木がざわめいた。 小枝や木の葉を派手に撒き散らしながら、 上からロナウドが滑り落ちてきた。 「オラの木に何するだよ!」 「ごめんよ。サイン攻めから逃げてきたんだ。 窓の近くにこの木があったんでね。 俺、昔から木登りは得意なんだよ」 「ふん!」
538 :
(53) :02/10/28 00:05 ID:8r.VUHB6
「なぁ、さっきの話の事なんだけど」 「もう教えねえ、どうせ信じねえだよ!あっち行ってくれ」 「まいったな、そう尖るなよ。俺はちゃんと信じるよ」 ロナウドは隙っ歯を見せて笑う。人懐こそうな笑みにつられて デットマールの表情が緩んだ。 「まあ…条件次第で教えてやってもいいだ」 「そうこなくっちゃ。」 ロナウドは軽くデットマールの背中を叩いた。 「さあ、条件を言ってくれ」
最近、頬を膨らませてはプフーってやる癖がついてしまいました。 兄ぃのがうつったかな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
540 :
(54) :02/10/28 23:22 ID:PG.Q3G66
「世間は最初疑うだろうが、3人もの警察が証言すれば 信じざるを得ないだろう」 ティエロは悠然と葉巻の煙を吐いた。 カーンは警官達を睨み付けた。 「卑怯者め」 警官たちは思わず目をそらしたが、 ティエロ氏が合図すると一斉に撃鉄を起こした。 「さようなら、オリバー・カーン」
541 :
(55) :02/10/28 23:23 ID:PG.Q3G66
「あの女ならもう始末したよ。寂しがる事は無い、 お前もすぐ後を追うんだ」 銃口を向けながら東洋人の男は笑い、 ピタリと狙いをつけた。 「あばヨ、デビッド・ベッカム!」
542 :
(56) :02/10/28 23:25 ID:PG.Q3G66
銃声音が雨上がりの空を裂いた。 轟音がこだまし、 やがて静寂が訪れた…
543 :
(57) :02/10/28 23:26 ID:PG.Q3G66
ロナウドは包みを片手に空を見上げた。 傘を持っていく必要はないだろう。 荷物はこの包み一つで十分だ。 最初は選手全員への贈り物として ジーコの所へ置いていこうと思ってたけど、 これならきっとイナモトを元気づけるのに役立つぞ。 ロナウドは片頬に笑みを浮かべ、包みを大事そうに抱え直した。 そして足取りも軽く露が光る木立を抜け、病院を後にするのだった。
,,彡彡彡 *** ミ,; `Д´ミ ダイニブ カーン!!! *** お疲れさんでした〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
カーソの足が完治する頃(2週間後位かな) 小説の第3部を開始します。 それまでは今まで通り挨拶だけしにお邪魔します。 ラコルーニャ戦がんばれ〜 (ドキドキ) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
うっうお〜〜〜!!! カーン、ベッカムの運命や如何に??? そして稲本は何処へ????
>>546 どうなるかは私次第。ふふふ…
という風に
ラコルーニャ戦の結果も出来ることなら
この手で書き換えてしまいたかったです (号泣)
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
次のブンデスリーガはブレーメンvsバイエルンを放送するそうですね。 月曜は休みだから夜更かし出来るのが嬉しいな。 でもカーソは多分いないし、バラックも怪我してるそうだし。 大丈夫かい、バイエルン… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
バイエルンサイトでクリスマス用チョコの広告を発見。 シャツや帽子もいいけど食い物もいいね。 ついでに新商品開発。 チョコ形卵の中にもれなく選手のフィギュアが入ってるヨ。 組み立て式だから勿論バラバラの状態。しかもリアル… (想像するんじゃなかった) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
【02/11/2の夜、事件発生。鯖消滅。 迷える子羊たちは他板での避難生活を余儀なくされた。 そして02/11/5…】
ただいま〜! 海外サッカー板を放浪してました。 何かまだチョト変だけど、もう書き込んでも大丈夫…だよね? ハイ、これおみやげ。 初心者スレ名物「生八橋」 △ ジダンスレ名物「大納言饅頭」 ○ BAYERNスレ名物「惨敗ハンカチ」 □ ハンカチは最後の一枚だったんだよ、 涙が止まらない人が多かったんだね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (`・ω・´) < なごみ系スレ シャキーン (つ旦と) \__________ と_)_)
ここは生きてたんだ。 よかった・・・。
彡彡彡 ミ,; `Д´ミ ミンナ アリガトウ。 コレモ ヒゴロノ オコナイガ イイセイカナ? ところで、バイエルンのサイトで面白い事やってますね。 英語は苦手なんでよく分かりませんが、 コニカがフォトコンテストを企画してるとか? 「The winners will travel with the team to witness big nights of European football」 ってまさかバイエルンのお兄様方と一緒に旅するって事? まさか…いやしかし… 「君、気に入ったよ。チームのマスコットにならない?」 なんて言われたらどーする? …などと良からぬ想像をしてるとバチ(dat落ち)が当るかもよ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
DFBカップの初戦、勝ったようですね。 これが自信回復に繋がってくれるといいのですが。 フォトギャラリーで見たカーソのナイスセーブに思わず「おお!」 その前の写真に思わず「おい!」 なんで選手の尻のドアップなんか載せたの… 下着がくっきり透けて見えるし目のやり場に困ったぜもう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
では、第3部開始します。
>>543 からの続きになります、念のため。
557 :
(58) :02/11/09 00:12 ID:d9yANJGg
ここはドイツのある病院。 一つの影が窓際に佇み、去っていくロナウドを見ていた。 今回の事に疑惑を抱いたカーンは、 協力を求める相手を間違えて自滅した。 組織の裏切り者に助けを求められたベッカムも、 自分が何に巻き込まれたのか理解する間もなく刺客に始末された。 ロナウド、お前さんは何も知らないまま帰っていくのかね。 それでいい。それが賢明だ。 さもなくば、優秀なサッカー選手がまた一人、 この世から消えていく所だったのだからな…
これから新しく登場する人たちがいますが、 ええと… 本物と性格が全然違ってたりしたらごめんちゃい。(逃走) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
559 :
(59) :02/11/10 00:19 ID:qIff9r5Q
硝煙の匂いが満ちた部屋の中、 力の抜けた体が床の上にくずおれて鈍い音をたてた。 転がった銃を大きな足が踏みつける。 発砲のショックで思わず顔を背けていたカーンは、 ゆっくりと目を上げてしばたいた。 そして、倒れた警官のそばに立っている人物を見て驚いた。 「ヤンカー!」 「間一髪だったな、大将」
560 :
(60) :02/11/10 00:20 ID:qIff9r5Q
「一体どうしてここへ?」 「急に行方不明になって心配してたんだぞ。 奥さんに心当たりを聞いて、皆で手分けして捜したんだ」 ヤンカーの隣で、パンチングを放ったシュナイダーが痛そうに拳をさする。 「だから一人で先走りするなと言ったのに。 俺達が駆けつけるのが一瞬遅かったら蜂の巣になってた所だ。」 その隣でノイビルが腕を押さえている。 指の間を通して服に血がにじんでいるのが見えた。
561 :
(61) :02/11/10 00:22 ID:qIff9r5Q
「ノイビル、撃たれたのか?!」 「いや。俺が蹴飛ばした奴の弾が陶器に命中してね。 飛び散った破片に切られたらしい。でも大した事ないよ。」 部屋の入り口に立つ3人の向こうでは、哀れな青年秘書が どうしたらいいか分から無い様子で、おろおろしている。
562 :
(62) :02/11/10 00:24 ID:qIff9r5Q
ヤンカーは気絶して動かない警官を跨いで部屋に入った。 「まあ当分目が覚めないだろうよ。俺の蹴りは強烈なんだ」 シュナイダーはノイビルの腕に布を巻いて止血している。 顔をしかめてシュナイダーの作業を見守っていたノイビルは ふと顔を上げてカーンを見た。 「カーン、一体何がどうなってるんだ。俺達に説明してくれないか」 カーンは落ち着き無く部屋の中をウロウロと歩き回りながら 油断無くティエロ氏の動きを見張っていた。 「そうだな…」
カーソの髪って、茶色いような白いような… ブロンド?亜麻色? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
564 :
(63) :02/11/10 23:44 ID:qxxhOAAY
カーンの話は3人に衝撃を与えた。 今回のワールドカップにマフィアの賭博がからんでいたこと。 日本代表が泊まっていたホテルに起きた火災は 彼らの手によって仕組まれた疑いが濃いこと。 「ひでぇ事しやがる」 ヤンカーは悄然と座り込んでいるティエロ氏を睨み付けた。 「で、警察に通報したらこれまた刺青野郎だった、ってわけだな。」 倒れている警官達に目をやる。 「迂闊には動けないな。どうすりゃいいんだ?」
565 :
(64) :02/11/10 23:45 ID:qxxhOAAY
「知り合いの副審に元警察官がいるんだ。彼に相談してみるか」 手当てを終えたシュナイダーが言う。 「大丈夫か?そこに倒れてる警官たちだって俺の知り合いだったんだぞ」 「心配無い。半袖姿で交代のシグナルを出してるのを見た事がある。 両腕とも刺青など無かったのは確かだ。」 「俺の知り合いにもいるよ。こちらは現職だ」 ノイビルも思い出したように言う。 「スポーツクラブのシャワー室でよく会うんだ。 もちろん刺青は無い」
「ドルトムントンドルムントンネルントンドルムント」 早口で三回唱えてみましょう。 上手く出来たら明日はバイエルンが勝つ かもしれない。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
567 :
(65) :02/11/12 00:23 ID:qaADLWHs
「いいぞ。他にはいないか?」 カーンがニヤリと笑う。 「そういうお前はどうなんだよ、ヤンカー」 「俺か?俺は品行方正ないい子ちゃんだから警察に知り合いなんかいないね。」 「ちぇっ、言ってろ。まあ、彼らに連絡をとってみるか。誰か携帯持ってるか?」 助けに来た3人は無言でお互いを見つめた。
568 :
(66) :02/11/12 00:24 ID:qaADLWHs
「何だよ、俺ら大馬鹿野郎だな。」 ヤンカーが飽きれたように肩をすくめる。 「通信手段も持たず敵陣に乗り込むなんて。」 「ここの電話を借りよう」 カーンは立ち上がろうとして凍りついた。 部屋の入り口に秘書がライフルを構えて立っていた。
ボルシア・ドルトムント戦。試合には勝ちましたね。 でも内容でヤン・コラー選手に負けたような? ドルトムントではデデとヤン・コラーが好きなんだけど、 ヤンさんがあんな形で活躍するとは意外。 ボールをキャッチした後暫く動かなかったカーソ。 すぐ動けばもう一点入ってたかもしれないのに、それどころじゃなかった? 万感の想いを噛みしめてたんだろうね。 そして哀れなレーマン。 今回の試合はまるでGK達を主役にしたドラマみたいでした。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
570 :
(67) :02/11/12 20:48 ID:WNELh6s.
「もう沢山だ!」 体を震わせながら秘書が叫ぶ。 銃口をカーンの方に向けつつ、倒れている警官達をチラリと見下ろした。 「警察に暴力を振るうなんて…。 カーン、あなたがそんな人だとは思わなかった。 僕の…僕達ドイツ人の…憧れだったのに…」 「君、落ち着いて話を聞いてくれ。」 カーンは説明した。
571 :
(68) :02/11/12 20:49 ID:WNELh6s.
「そんな事を信じろと?そんな荒唐無稽な!」 「そうだ、トーマス。よく言った」 ティエロ氏が口を挟む。 「さあ、警察に電話をしてジョナサン警部を呼び出してくれ」 「どうせそいつも刺青入りなんだろ」 ヤンカーがつぶやく。 「君…」 一歩踏み出そうとするカーンにライフルを振って脅す仕草をしながら 秘書は受付まで後退り、電話に手を伸ばして受話器を外した。
えー今日はこんな時間に挨拶にきました。 早寝早起き健康のもと。 健康なカーンファンに育ちましょう。 えー特に深い意味はありませんが、夜遊びは控えめに。 で、では… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
573 :
(69) :02/11/13 23:34 ID:JpvcaI9o
「ああトーマス、一つ事前に打ち合わせておきたい事がある」 ティエロ氏はさりげない口調で言う。 「警察が来たときに話が食い違わないようにな。 ここに倒れている警官達の事だが…お前が呼んだ事にするんだ」 秘書はいぶかしげな顔を雇い主に向けた。 「はぁ…自分は呼んだ覚えはありませんが?」 「何なら私が呼んだ事にしてもいい。 どっちにしろ、つじつまを合わせとかんとな」
574 :
(70) :02/11/13 23:36 ID:JpvcaI9o
初めて秘書の目に疑いの色が浮かんだ。 「何故そんな事をする必要があるんです?」 「カーンが自分で警察を連れて来たとなると、 色々と疑う連中が出てくるからな。」 「それの何処がいけないんです?こちらにやましい所は無いんだし…」 「いいから黙って私の言う事に従え」 ティエロ氏は脅すように低く言う。 カーンの方も負けてはいない。 「君…トーマス君、雇い主の肩を持ちたい気持ちは分かる。 だがよく考えてくれ。そして俺を信じてくれ」 カーンの声にティエロ氏の声が被さる。 「職を失いたくないだろう?さあ、さっさと電話をするんだ!」
サッカー誌を2冊買ったんですが、中身を見て後悔しました。 人の好みにもよるんでしょうけど、 自分はやたら小説じみたスポーツ記事は苦手です。 選手がボールに語りかけるシーンなんて入れないで欲しいよ…。 (本当に語りかけたんじゃない限りね) 選手に失礼な表現や女性として不快に感じる所もありました。 サッカー勉強したいなら自分に合った先生を選びましょう、ってコトですね。 買う前に立ち読みしてみれば良かった。 約2千円の勉強代…高くつきました。
でも、一ついい情報がありました。 スポーツウェアを売ってる店が近くに出来たらしいんです。 早速バイエルンのユニ見に行ってきます Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
577 :
(71) :02/11/14 23:33 ID:ZFphCHmU
銃口はカーンと雇い主のどちらに狙いをつけてるのか 分からない位ひどく震えている。 秘書は受話器を耳に当て、一瞬ためらった後ダイヤルボタンを押した。 押す数が少ない…警察の番号にかけたか。 カーンの額から汗が滴り落ちた。
今日はこんだけです、ハイ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
579 :
(72) :02/11/15 23:28 ID:YpA7x5Ac
暫くして相手が出ると秘書は唾を飲み込み、電話の向こうの相手に話し出した。 「ああ…守衛のロビィだね?悪いけど君の大事な気付け薬を少しもらえるかな。 僕ともう一人、今にも失神しそうなんだよ」 秘書は視線をノイビルに向けた。 「内線にかけたんです。体がよく暖まる酒が必要でしょう?」 安堵のため息と共に男達の肩から力が抜けた。 ノイビルはよろめいてソファーにどすんと尻餅をついてしまった。 失血も手伝って青白いが、その顔には弱々しい笑みが浮かんでいた。
「サッカー実戦上達百科」で、ベストGKとしてカーソが紹介されてました。 『ベストプレーヤーTOP4』の中には他にベッカムとロナウドが入ってました。 こんなすごい人達を小説で変な風に扱っちゃラメロウ?(つまんね) 中身はWCで見られたのを中心とした、名プレーの分析でした。 読んだらドイツ対アイルランドが見たくなってしまいました。単純。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
581 :
(73) :02/11/16 23:33 ID:/xfE1Z/o
「有難う。」 カーンは短く礼を言って秘書と握手をした。 「お礼なんてとんでもない。あなたを疑った僕が軽率だったんです。」 秘書は照れくさそうに答える。 「だってそうでしょう?大会が始まって間もない頃、 疑惑の判定をした審判を一喝したのは誰です。 普通は自分が勝ちさえすりゃ文句なんか言わないでしょう。 しかし、あなたは違う。とてもフェアで正義感が強くて…」 「おっと、そこまでにしといてくれ」 カーンは苦笑して遮る。 「まだ少し興奮してるようだね。座って落ち着いてくれ。電話を借りるよ」
バイエルンのユニフォームは一つだけ残ってました。 でもダボダボ過ぎて、ネグリジェにもならないんだなこれが。 結局見学だけで終わってしまいました。 ちなみに、店は比較的混んでたけど、中にいたのは全員男性。 しっかり目立ってしまいました。 ピンク色の服なんか着てくんじゃなかったYO ( ・A・) 女だ… (・A・ ) 女だよ… ( ・A・)(・A・ ) 何で女がここに居るんだ? _、_ ( ,_ノ` )y━・~~~ てやんでぇ、放っとけや。サンリオと間違えて入っちまったんだよ。 邪魔したな。(悠然と去ってみる) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
583 :
(74) :02/11/17 20:21 ID:jainlIYM
シュナイダーとノイビルの連絡した相手はすぐ来る事になった。 待つ間、秘書は酒を注いで客達に渡した。 カーンは自分の分をティエロ氏の前に押しやった。 「飲んだ方がいい。顔が真っ青だ」 「そんなに青く見えるかね。ふん、青くなるのも当然さ。 私はじき、裏切り者として仲間に始末されるだろう」 「ここに呼ぶのはあなたの仲間ではない。何を恐れているのだ」
1:30からバイエルンvsボルフスブルクあります。 この試合は明日帰宅するまで待てないから、仮眠とって見る事にします。 だって話に聞いたエフェンベルクがいるんだもんね。 エッフェって確か… 片手に美女抱えてエッフェル塔を登り、自衛隊の戦闘機を叩き落とした人ですな(違う) 例によって昨日から関連スレやサイトへの訪問はストップしてます。 見るまで結果知りたくないもんね、ったらないもんね。 世間からすっかり切り離され、気分はご隠居です。 それでは… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
585 :
(75) :02/11/18 23:18 ID:I1517uKE
ティエロ氏は暫く黙ってグラスを見つめていた。 「警察、レストラン、銀行、どこでもいい。 手当たり次第そこにいる連中の腕をまくってみるがいい。 どの場所にも一人位は一般人の仮面を被った組織の人間がいる。」 「驚いたな。そんな連中が大手を振ってそこらを歩いてるのか。」 「裏切り行為をすればたちどころに組織の知る所となる。 だから幾ら君達の知り合いが尋問しようと、私は何も喋らないだろう。」
(オープニング) 〜ジャジャジャジャーン♪〜 オリンピアスタジアムにあの男が帰ってきた! 思わず脳裏を横切ったのはターミネーター(I'll Be Back) エッフェって、一体… ドキドキしながら画面を睨んでたら、 ご登場あそばしたのはニコやかな顔のおじさん。思わずこけた。 だけど貫禄は十分でカーソの父ちゃんみたい。 あんたら本当に一つ違い?
試合の方は詳しくは述べません(あ、ちゃんと見てましたよ)。 これがWC前の調子が良かった頃のバイエルンなのかな? だとしたら、帰ってきたのはエッフェだけじゃない、ってことね。 いい試合でした。暴れた後のすがすがしさ。 ターミネーターでも、キングコングでも無い。何といいますか… うん、あれだナ。 「ラモビッチさん、クリモビッチさん、」 「はっ」 「そろそろ参りますか。 カーッカッ、カッ、カッ、カ 」 水戸黄門『御老公、最初の難所はオリンピア・ミュンヘン』 完 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
588 :
(76) :02/11/19 23:42 ID:de1utJho
「私の組織における役割などつまらないものだ。」 ティエロ氏は咳払いする。 「単なるパイプ役のようなものでね。どのみち大した情報は提供出来ない。 そこで相談だが…見逃してもらえないだろうか」 カーンの目が細まる。 「何だったら組織からもらった礼金を譲っていもいい…、」 「断わる」 カーンは冷たく言い放つ。 「何が起きてもそれは自ら招いた結果だろう。自業自得というものだ」 部屋がシーンと静まりかえる。
明日はアルゼンチンとの親善試合ですね。 どうかこの板が荒れませんように… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
週一くらいで見に来てます。小説がコツコツ続いていて、嬉しい♪ ちょこっと入る試合やトークも楽しみ。 582でのスポーツショップでのいたたまれなさ、同感です。 こんどはいいサイズのユニ見つかると良いですね… お邪魔して、失礼しました。まだまだ続けてくださいねー(^。^)
591 :
2006年まで名無しさん :00/03/19 12:28 ID:Kl5BiOLQ
一応保全age またゆっくり沈んで逝きましょう。
>>590 ありがとうございます。
>>591 そう荒れてないみたいだし、今の所大丈夫そうですね。
しかし日付が…
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
593 :
:00/03/19 19:23 ID:fwGKLHTE
おお、IDがFWとGK! 何かいいことあるかな?
日付が直ってるみたいなのでちょいと書いときます。
おかげさんでdat落ち免れました。 また明日あたりから小説再開しようと思います。 唐突ですが「猿の惑星」(リメイク版)の主人公とバラックって 何となく雰囲気が似てるような似てないような…(間) この話は無かった事にしましょう。 一方、ゴリラとカーソは小一時間比べてみたって ちっとも似てやしない。第一カーソはゴリラほど柔和では…(間) この話も無かった事にしましょう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
>595 同じ部類の顔かもー。でもやっぱマット・デイモンに激似だと自分は思いまふ。 オリジナル版を見た時はチャールトン・ヘストンを見て 「カーソカーソカーソ」といらんことばっかり考えてしまいました。 ていうかこの人達の顔の系統は揃いも揃ってゴリ・・・(略 小説いつも楽しませていただいております。 続きをひっそり待ってます。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
597 :
(77) :02/11/23 00:17 ID:25Lzy2lQ
「だがそう心配する必要は無いだろう。 ドイツ警察がそこまで頼りないとは思わない。 刑務所の警備を厳重にしてもらえばいいんだ。」 一旦部屋を出た秘書が戻ってきて、待ち人が来た事を告げた。 カーンはシュナイダーとノイビルの方を向く。 「君達の知り合いにそこの所をしっかり頼んでおこう。」
598 :
(78) :02/11/23 00:18 ID:25Lzy2lQ
カーンはティエロ氏の事務所を出て、駐車してある自分の車へ戻った。 ポケットから鍵束を取り出しながら、頭の中で先ほどの秘書の言葉を思い出していた。 (まるで俺がヒーローアニメの主人公か何かみたいな口ぶりだったな。 でも俺は別に正義の味方を気取りたくて怒ったわけじゃない。 俺が怒ったのは…) その目は鍵束を通り越して、半年ほど前のある場面を見ていた。
599 :
(79) :02/11/23 00:19 ID:25Lzy2lQ
その朝カーンがコーヒーを飲もうと台所へ向かうと、 中から娘の声が聞こえてきた。 テレビからは騒々しいアニメが流れてるが、 番組そっちのけで何やら母親に質問しているらしい。 「…でね、サッカーは12人でやるんだって友達が言うの。 違うよね?11人だよね?」 カーンは口を開きながら台所へ入っていこうとしたが、 妻シモーネの言葉に思わずぎょっとして足を止めた。 「いいえ、12人よ」
>>596 マット・デイモン…やはり鼻のあたりが(略
飛行機が苦手みたいですね。
実は自分もベルカンプ以上の飛行機恐怖症です。だって落ちるし。
そうだ、クリスマスに絶対墜落しないサンタのソリを借りて
スタジアムへ乗り込めば(間)
この時期試合はやってませんな。ふっ…
(何なんだ)
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
601 :
(80) :02/11/24 00:24 ID:sp3TEwXU
「え〜っ何で?試合を見てても、いつも11人しかいないのに」 その通りだ、カタリーナ。母さんを言い負かせ。 カーンはこっそりと二人に見えない所まで引っ込み、耳を澄ませた。 「12人目はね、目には見えない選手なのよ」 これ以上奇怪な話は聞いた事がない、と言わんばかりにカーンの口があんぐり開く。 「幽霊なの?」 「いいえ違うわ。 サッカー好きな神様なの。」
602 :
(81) :02/11/24 00:25 ID:sp3TEwXU
テレビの音がぷっつり止んだ。 娘が話しに集中したくて消したのだろう。 「神様もボール蹴るの?」 「もちろんそうよ。ボールを蹴ってもゴールを外れるのはね、 神様が途中で蹴ってコースを変えてるからなのよ」 「ふーん。神様もみんなと一緒に走ってるの?」 「そうよ。神様が審判の右側を走り抜けるとファウルが見えなくなるし、 左側を走り抜けるとファウルでないものがファウルに見えてしまうの」
603 :
(82) :02/11/24 00:26 ID:sp3TEwXU
「迷惑ね。負けた方は文句言わないの?」 「仕方ないわ、相手は見えない神様なんだもの。 選手のせいにするか、審判のせいにするか、 運が悪かった、って言うしかないのよ」 「あ、それパパが負けた時によく言ってるね」 「そうね。さあ、そろそろ歯を磨いてらっしゃい」 勢い良く椅子を引く音がして娘が台所から元気に飛び出してきた。 カーンに気づいてパパ…と言いかけたが、唇に指を当てて悪戯っぽく微笑むと 黙ったままニッコリ笑い返した。 カーンは娘の頭を撫でてやり、足音を忍ばせてゆっくり台所に入った。
…ファンタジーの世界へようこそ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
605 :
(83) :02/11/24 22:31 ID:F56G1.86
シモーネは窓際の小さな鉢植えに水をやっている所だった。 背後から両手でそっと目隠しすると一瞬驚いた声をあげかけたが、 すぐ笑って自分の手を重ねた。 「あら、カタリーナにしては大きい手ね。誰かしら」 「サッカー好きの神様だ」 カーンが手を離すとシモーネは振り向いて微笑んだ。 「聞いてたのね。」 「ああ。驚いたよ、サッカーを御伽噺にしてしまうなんて。 あんな話を万一カタリーナが近所に触れ回ったらどうするんだ」 シモーネは黙って微笑みを浮かべたままコーヒーを入れる。
606 :
(84) :02/11/24 22:32 ID:F56G1.86
「それに…」 コーヒーを受け取ってテーブルにつきながらカーンはためらいがちに言う。 「最近、カタリーナはお前にばかり質問するようになってきたな。 何でサッカーの事なのに俺に訊いてくれないんだ」 「ふふ、そんなに妬かないで。あの子なりに気を使ってるのよ。 パパは色々と忙しいから邪魔しちゃいけない、って思ってるのね。」 シモーネはカーンの向かいに座って心もち真剣な表情を浮かべた。
607 :
(85) :02/11/24 22:34 ID:F56G1.86
「あの子、最近色々な事によく気づくようになったわ。 答えるのが難しいも事もあるわね。誤審だとかシミュレーションだとか。 ぶつかって痛がってた選手が試合終了の笛がなった途端 ケロッと直ったのはなんで?なんて訊いてきた事もあったわ。 御伽噺で誤魔化しておけるのも、そう長くは無いでしょうね」
あンれま、いつの間にか600突破してました。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 本当はまだ寝ないけど。
609 :
(86) :02/11/25 23:38 ID:QSigLtWw
妻の顔に少し疲れの色が滲み出てるのが見て取れる。 カーンは湯気の少なくなったコーヒーの真っ黒い表面に目を落とした。 妻に苦労をかけ、子供に寂しい思いをさせている。 だがそれもあと少しで終わるはずだ。 今回のワールドカップで俺は引退する。 これからは妻を助け、子供の成長を見守ってやる時間も増えることだろう…
610 :
(87) :02/11/25 23:39 ID:QSigLtWw
…コーヒーのイメージが徐々に薄れていき、 気づくとカーンの心は現在に戻って手の中の鍵束を見つめていた。 俺が糾弾した審判はマフィアに金で買収されてたのだろうか。 それともマフィアの一員だったのだろうか。 或いは開催国贔屓が過ぎた単なる愚か者だったのだろうか。 いずれにせよ、警察が動けば色々と明るみに出てくる事だろう。 (あとは全て警察に任せよう。もう俺の出る幕ではない)
611 :
(88) :02/11/25 23:41 ID:QSigLtWw
鍵を差し込んでドアを開け、運転席に滑り込む。 (大会後まだ娘と話す機会がほとんど無いが、もし訊かれたらこう答えるだろう) パパがあの時怒ったのは、審判が神様に騙されたからじゃない。 審判が神様に騙された「フリ」をしたからなんだ。 ウソの判定からはウソの勝利しか生まれない。 勝ちを宣告された側は、勝った「フリ」をするしかない。 それは負けるよりも悔しい事なんだよ。
なんて言うかな。 それとも「俺が悪いんじゃないし勝ちは勝ちだ文句あるケ!」 とのたまうか。 ボレロだかロメオだかレレレだか知らんけど、 某氏による某事件と似たような事が2006年にも発生したら、 一体カーソはどう思うでしょう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
613 :
(89) :02/11/26 23:57 ID:r163aA/E
エンジンをかけるのとほぼ同時に後ろのドアが開いた。 振り向くと、酒で赤くなったノイビルが少々フラつきながら立っていた。 「もう帰るのか?」 「ああ。病院に寄って日本代表を見舞ってからな。」 ノイビルは後部座席にごそごそと潜り込み、ドアをバタンと閉める。 「俺も行く。乗せてってくれ」
614 :
(90) :02/11/26 23:58 ID:r163aA/E
「おい、ずうずうしいぞ!お前シュナイダーの車で来たんだろう?」 「俺に飲酒運転しろってのか?」 「シュナイダーはどうしたんだよ。運転するからって酒は飲まなかっただろうが」 「あいつならまだ警察と話し込んでるよ。 当分終わりそうもないし、待つのもごめんだ。」 ノイビルは眠そうに呟く。 「仕方ねぇな」
今週のカーソが言うことにゃ 「私生活に関する話題は勘弁して」 オーケー兄貴、その手の記事には飛びつかないし、 勝手に想像して小説をこしらえるなんて不届きな事も… こ、事も… ちょっち手遅れだったね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
616 :
(91) :02/11/27 23:16 ID:DUUrxRaI
カーンが車を出そうとすると、窓をコツコツ叩く者がいる。 「ヤンカー?」 窓を降ろすと、ヤンカーがヌッと上半身を乗り入れた。 「大将、俺も乗せてってくれ」 「お前も一緒にお見舞いに行くのか?」 「よせよ、野郎が三人揃って花束渡しに行くなんて気持ち悪い。 オリンピック・スタジアムで降ろしてくれ」
617 :
(92) :02/11/27 23:17 ID:DUUrxRaI
「冗談じゃない、えらく遠回りになるじゃないか。何でまたそんな所に行くんだ」 「そこを舞台に日本のテレビ局から取材を受ける事になってるんだよ。 今から行けば約束の時間に十分間に合う」 「嫌だね。タクシーでも拾えよ」 「おお、何てこった!」 ヤンカーは大袈裟に驚いた顔をして身を引いた。 ノイビル同様酔ってるらしく、足元がフラフラとおぼつかない。 「神よ、友情とはかくもモロいものだったのでしょうか?!」
∧__∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . .∩・∀・)< ハイハイ。ヤンカーの性格が違うって? □………(つ ) \________________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . 苦情電話受付 | |
∧__∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . .∩・∀・)< 気のせいです。 □………(つ ) \________________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . 苦情電話受付 | |
チンッ ∧__∧ ★ .(・∀・) □⊂ )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . 受付終了 | | Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
621 :
(93) :02/11/28 23:48 ID:PtO1Slu.
「あの名試合をもう忘れたか?終了間際にゴールを決めて ドイツを決勝戦進出へと導いた、カルステン・ヤンカーの大活躍を? その英雄が同乗を求めてるのに、タクシーを拾えだとぉ」 「落ち着けよみっともない」 「減らず口叩きやがって。あの時誰よりも力強く抱きしめて、 『ヤンカー、君はドイツの太陽だ』と叫んだのは誰だ?」 「少なくとも俺じゃない事は確かだな。」
622 :
(94) :02/11/28 23:49 ID:PtO1Slu.
ヤンカーは車にしがみついたまま突然朗々と 『ユー・アー・マイ・サンシャイン』を歌いだした。 カーンとノイビルはポカンとした表情で凍りつく。 その内ノイビルが大声で笑い出した。 「バカヤロウ、お前ら酔っぱらい過ぎだ!」 あちこちの家から住民達が何事かと顔を覗かせた。 カーンだ、と口々に叫ぶと、次々とこちらに向かって駆けてくる。
バイエルンの試合が無いまま約2週間が過ぎようとしています。 WOWWOW組のみなさん、生きてますか? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
624 :
(95) :02/11/29 23:25 ID:OekVYE7o
「もうよせよ、あれだけ大勢の人が サインもらいに集まってくると抜け出すのが厄介だぞ」 カーンの抗議にヤンカーはますます声を張り上げる。 「仕方ない!送ってやるから早く乗れよ」 「へへ、そうこなくっちゃね」 ヤンカーは動き始めた車に急いで乗り込み、 勢い良くドアを閉めた
625 :
(96) :02/11/29 23:26 ID:OekVYE7o
バンッ!
626 :
(97) :02/11/29 23:27 ID:OekVYE7o
衝撃が体を突き抜ける感じがして、ベッカムは反射的に胸を手で押さえた。 痛みが襲ってくるのを待ったが、一向に何ともない。 恐る恐る目を開けると、襲撃者がゆっくりと膝をついて崩折れるのが見えた。 その背後には、鉄パイプを構えた若い女性が立っていた。 「君は…」 ベッカムを騙してここまで誘い出してきた先ほどの女性だった。 「あんた、大丈夫かい」 女性は心配そうな顔をしながら近づき、脚に触れようとした。 ベッカムはその手を振り払う。 「触るな!」
もうすぐ12月。お歳暮の時期です。贈るは面倒、もらうは嬉しい。 しかし…しかし、ですよ。 未成年なのにビールもらったらショックでしょう。 離婚したてでめおと人形もらったらジョークじゃ済まんでしょう。 例年ヨックモックの詰め合わせを贈ってくるのに、 今年に限って生きた毛ガニが送られてこようものなら もう世の中全てが憎たらしくなるでしょう。 それでも、これには敵わない。 サッカーファンの皆さんに興奮をプレゼント! レアル対世界選抜やるぞ、ウソじゃないぞ、乞うご期待! なんて言っといて
スカパーでやるなんて… ∧_∧ /⌒・ω) i三 ∪ |三 | (/~∪ 三三 三三 三三 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
629 :
(98) :02/12/01 00:06 ID:07Qgjsm.
「強がるのはおよしよ。折れちゃないみたいだけど、すぐ医者へ行った方がいい。 今車持ってくるからそこでじっとしといで」 女性の口調は大分ぞんざいになっていて、もはや淑女らしさの欠けらもない。 どうやらこれが彼女の地らしい。 「何故急に親切になったんだ。君はあの男の仲間だろう?」 「ついさっきまではね。信じやしないかもしれないけど…」 女性は頬の辺りを掻きながら、照れ隠しのつもりかぶっきらぼうに答えた。 「あんたの態度に感心したのさ。自分自身がおっ死にそうな時に ファンとはいえ他人の身の上を心配するお馬鹿さんなんて初めて見たよ」
630 :
(99) :02/12/01 00:07 ID:07Qgjsm.
ベッカムはそそくさと離れようとする女性を呼び止めた。 「本当に協力してくれる気があるなら、警察を呼んできてくれ」 「それは残念だけど出来ないね」 ベッカムは眉を吊り上げてみせる。 女性は気絶している男の横に屈み込むと、袖を引っ張って腕をあらわにした。 「これを見てごらん」 男性の腕には黒褐色のコウモリの刺青があった。 (どこか普通のコウモリと違うようだが?) 生きたコウモリではなく、石炭を荒く削った彫刻のようだ。 目だけが艶かしい血の色に光っている。
「昔の話になるけどね。一人の山師がたまたま大きなコウモリを見かけて 面白半分に追ってみたら、偶然褐炭の鉱山を見つけたんだってさ。 その男は財を成し、やがて巨大なマフィアのドンになった。 マフィアの者は皆ドンへの忠誠を誓う印に コウモリの形をした褐炭の刺青をしてるんだ。」 「それとこれがどう関係あるんだ?」 「ドイツ警察の中にもこの刺青を入れてる奴らがいるのさ。 うっかりそんな奴呼んでしまったら命取りだろ?」
女性はベッカムがびっこを引き引き後部座席に乗るのに手を貸した。 それから運転席に座り、用心深く辺りを確認してから車を出した。 ミラー越し見るとベッカムの顔は少し赤みが差してるし、額に脂汗を浮かべている。 脚の傷からばい菌でも入って熱が出たのかもしれない。 「よくお聞き。医者で手当てしてもらったらすぐ国へ帰るんだね。 そして屈強なボディーガードでも雇いなよ。 あんたお金持ちだからボディーガード位何人でも雇えるだろ?」 「君…」 「それから、今後人と会うときは刺青が無いかどうかよく確認することだね。」 「君…」 「組織の力を甘く見ちゃいけないよ。何なら組織の幹部とでも話し合って 今後一切関わらないし知ってる事も世間にバラさないから見逃してくれ、って頼むことだね」 「君…方角が違う。」
いきなり量が増えましたが何か。 質的には変わってませんがサギか。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
女性の肩がギクッと跳ね上がる。 「な、何だってのさ?」 「そっちは病院とは逆方向だ」 「こっちの方角にだって探せば医者はあるでしょ」 「日本代表が泊まっている病院はあっちだ。俺はそこへ行く」 「今更行ってみたって、きっともう手遅れ…あっ」 ベッカムはガバッと身を起こした。 「『手遅れ』とはどういう事だ!?」 「な、何でもないよ。あんたは知らない方がいい」 「お願いだ、話してくれ。俺には何が起きてるのかさっぱりなんだ」 女性はゴクリと唾を飲み込む。 「悪いけど無理だね。話したらあたいは裏切り者として始末されちまう」 重い空気が辺りを支配する。気まずい沈黙を破ろうと、女性はラジオをつけた。
「お前らいい加減に起きろ!おい起きろよ!」 後部座席の鼾は止みそうもない。 カーンは大音量でラジオをつけた。 暫くしてようやくゴソゴソと動き始める気配がした。 「…うっ!?や、やめろ、頭が割れる!」 ノイビルが頭を押さえながら起き上がる。 「い、いたたたいてぇ!やめてくれ〜!」 ヤンカーも頭を抱える。 カーンは更にボリュームを上げた。 二人は揃って猫が踏んづけられたような悲鳴をあげた。 ふっ、そろそろ勘弁してやるか。 カーンはラジオを切ろうと腕を伸ばしたが、ふと動きを止めた。
…本代表稲本潤一選手が行方不明になっている事が判明しました。 未明には隣部屋の患者が病室で言い争う声を聞いており、 朝7時半頃看護婦が入室した際には 既に稲本選手の姿は無かったとの事です。 またベッドの近くで同選手の持ち物では無いと思われる物が 見つかったとの情報も入っており、警察は何者かが 稲本選手と口論した末誘拐した可能性があるとの方向で…
「何てことだ」 ベッカムは呻いて背もたれに力なく頭を乗せ、目を閉じた。 襲撃者が破った手紙の内容が頭の中に甦る。 『是非日本代表のお見舞いに行って下さい。 私では無理だけど有名選手のあなたなら面会を許されるでしょう。 ある選手が火事の夜に大変な事を目撃しています。 もしかしたら自分ではその重大さに気づいていないかもしれません。 彼に力を貸してあげて下さい。 ぶしつけなお願いですが、今私にはあなたしか頼れる人を思いつけないのです。 日本人選手の名は、稲本潤一です』
ドイツでも年末に大掃除するのかな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「あんた…大丈夫かい?」 目を開けると鏡越しに女性と目がぶつかった。 おどおどして顔色も冴えない。 「ああ、大丈夫だ」 答えたついでにベッカムは女性を落ち着かせようと軽く微笑んだ。 「君の名前は何て言うんだい?」 「…アリシア。」 女性は硬い表情のままポツリと答える。 「そうか。サッカーは好きかな、アリシア?」 硬い表情が崩れた。しかしそこに現れたのは笑顔ではなく、 苦々しい嫌悪の情だった 「サッカーなんか大っ嫌いだよ」 「…それは残念だ。まあ、仕方が無い。 悪いけど疲れてきたんで少し眠らせてもらうよ」
車が走っている周囲は閑散としていてほとんど何も無く、 さっき通り過ぎた大きなビール広告の看板を除けば 農家が一つ二つ見える位だ。 「どうでもいいけどあんた、見かけの割には強いんだね。 体だけでなく神経の方も。」 「どういたしまして。何しろサッカー選手だからね」 ベッカムは微笑を浮かべながら目を閉じた。
(見かけの割りに、か) 笑顔の裏で燃えている俺の決意も君には見えないだろう。 警察を当てに出来ない?いいだろう、俺がこの手で解決するまでだ。 死んでしまったファンの信頼に報いるため、 まだ稲本選手が生きてるなら何とかして救出せねばならない。 そのためならアリシアの口を割らせる事も止むを得ない。 (もし俺の邪魔する奴がいようものなら…) ベッカムは組み合わせた手にギュッと力を込めた。 (力づくで蹴散らしてやるまでだ)
バイエルン大勝利! 枕の下にしおりを入れて寝た甲斐があったねえ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 俺様専用しおり ∧_∧ ( ・∀・)< 頑張れオリンピア。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− …あれっ? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
昨晩挨拶出来なかったのはエ〜 UFOにさらわれてたからです。 誘拐するなら事前連絡してよ、 こっちの都合もあんだから。 (´・ω・`)
カーンはラジオを消した。 「…聞いたか?」 ヤンカーが頭痛を抑えようと額をさすりながら答える。 「ああ、驚いたな。これも例のマフィアの仕業かね」 「それはどうか知らんが、今頃病院じゃ大騒ぎしてるだろう、 見舞いに行くのは別の機会にした方がいいんじゃないか?」 ノイビルが窓の外を見ながらポツリと呟いた。 「そうだな、」カーンは考え深げに唸る。 「仕方ないからヤンカーのインタビューでも見学するか」 「仕方ないからとは何だ」 ヤンカーは憮然と言い返す。
カーンはノイビルが何か言いたそうにこちらを見てるのに気づいた。 「何だ?」 「あっさり同意するなんて意外だな。さっきは無鉄砲に ティエロ氏の所へ乗り込んで行ったくせに。」 カーンは肩をすくめた。 「別に素人探偵を気取りたかったわけじゃないし、 結果的には事件を警察の手に委ねる事が出来た。 少々軽率な行為だったのは認めるがな。」 車は大きなビール広告の看板を通り過ぎた。 「うえっ、もう酒は当分みたくないね」 ヤンカーが首をすくめる。
「さっき飲んだ酒、大した事無いと思ってたのに後から強烈に効くんだな。 それはそうと、大将でなくとも他の誰かが素人探偵を気取るかもしれんぞ、 昨今はこの手の事件が起きると必ずそういうのが現れては 捜査を妨害してメディアを騒がせるからな。 テレビの探偵番組の見過ぎなんじゃないかと思うよ、実際。」 「迷惑千万な話しだな。そうなったら俺達のやったことも 水の泡になりかねん。」 (もしそんな奴がいたらそれが誰だろうと…) カーンはハンドルを握る手に力を込めた。 (力づくで止めてやるまでだ)
,,彡彡彡 *** ミ,; `Д´ミ ダイサンブ カーン!!! *** Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ちょっと間が空きますが、 小説の第4部は1月に開始したいと思います。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
>小説作者殿。 ちと残念。また来年楽しみにしています。 早すぎますが良いお年を
あまり期待しないで待ってて下さいね 良いお年を〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
前々から言おうかどうしようか迷っていたんだけど、 正しくはGuten Nachtだったりするのだ(((((ぽそ)
@@@@ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (゜д゜@ < あらやだ! 本屋で辞書見てみましょ! ┳⊂ ) \____________ [[[[|凵ノ⊃ ◎U□◎ =3 キコキコキコ @@@@ (゜д゜@ ┳⊂ ) [[[[|凵ノ⊃ ◎U□◎ キ… @@@@ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (゜д゜@ < ネットの方が早いですわ、お姉さま方! ┳⊂ ) \____________ [[[[|凵ノ⊃ ◎U□◎ (よう分からんけど憎めないおばさまスレ)
で、調べた結果 「Gute Nacht」「Guten Nacht」両方ありました。 何故一字あったり無かったりするの… 何故Bayernは一次敗退したの… アタマ混乱状態です。 ちなみに「良いお年を」はGuten Rutsch!だそうで。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 Guten Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
いつも楽しませて頂いてます。無理ないように続けて下さい。
ところで、白い巨人様からお歳暮もらえるみたいですよ!!
>>627-628 ですが、BS1でも生放送みたいです。カーンもバラックも最近調子良い
から再度空気読まずに大活躍して荷物入れふたたびさらって
欲しいもんですね。
何と! 素晴らしい情報ありがとうございます ああ、生きててよかった(しみじみ) Gute Nacht、カーソ ☆彡 Guten Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
対シュツットガルト戦まだ見てなかったりして。 一日が48時間だったらいいのに。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 Guten Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ドイツ語をお勉強するサイトで質問してみたら、 「おやすみなさい」はGute Nachtでいいそうです。 形容詞Gutは、 ・後に来る名詞の性 ・格変化 によって、語尾がGuten、Guteなどと変化するそうです(難しー) Guten Morgen「おはよう」のMorgenは男性名詞。 Gute NachtのNachtは女性名詞。 ちなみに 「サッカー」は男性名詞、 「勝利」も男性名詞。 シュツットガルト戦勝利おめでとう! Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
. /▲\ この〜ケなんのケ ( ・∀・) 気になる毛ー♪ ( つ −−−−−−−−→ . .人 ( ヽノ キになるケー♪ (・∀・) し(_) .. (∩∩) 明日夜10時からのNHKニュースでカーソ特集あるんですと。 ちなみに昨日はベッカム、今日はロナウドでした Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あれ?JANEで見たら滅茶苦茶ズレてた… それは兎も角、カーソ特集見ましたヨ。 気迫も表情も今と違う気がする(気になる気ー♪) そういや、あの空を飛ぶようなセーブの他に TVには出なかったけど韓国戦でボールをやたら高く蹴り上げてたのも印象的でした。 ドイツと韓国の身長差を利用して相手より先にボールを取るための作戦だったんですよね、確か。 勢いよく蹴り上げる様を見ながら何となしに思ったもんです、 短いのは気だけじゃないんだな、と… …。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
初めてベッカム夫婦のCM見ました。 イキナリだったんで何が何だか… 何の宣伝だったんだろ。 見たことも〜無い毛ですから♪ lヽ l 」∧_∧ ドコノオンナ? ‖( ゚∀゚ ) ⊂ つノ ! 人 ナ、ナンノコトカナ? 人 Y (゚∀゚) し(_) .(∩∩) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
661 :
CM? :02/12/15 00:44 ID:Ho0q4TT6
見たこともないー 記事になるでしょお〜♪ _____________________ | _____ | | ..| | | 人 | お家騒動ならぬ宮殿騒動 | |ヽ(´Д`;)ノ | | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ============== | 妻に無実を ============= | アピール ============= | ==大丈夫か世界選抜===== | ーまさかの時の頼もしい味方ー 保険のことなら∀llian2 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
お次はシャルケとおっしゃるケ〜♪ 彡彡彡 ミ,; `Д´ミ オシャルケ〜♪ ワンパターンすまそ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
え〜 只今新しいJANEのテスト中 0対0でも4対3よりゃマシ 今年最後の試合お疲れさんでした〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
拝啓 カーソ兄貴 毎週楽しく相談コーナー読んでます。 今回の言葉「もっと俺を頼ってくれ」 とても嬉しいけど…難しい事でもあるんですよ。 例えばこんな悩みが実名で載ったとします。 「会社の男どもが女だからって足蹴にするんです。 もうボコボコにぶん殴ってやりたい。この憎しみどうすればいい?」 会社の人とかに知れたらまずいでしょう、 (笑顔で「お茶どうぞ」なんて言ってる裏でそう思ってるのかよ) なんてね。
それに悩みを打ち明けるって事は、 自分の弱い部分、醜い部分を晒すって事。 医者みたく意識しない相手ならともかく、 憧れのアニキには見せにくい気持ち、分かって。 今は相談コーナを読むのが何よりの治療薬。 他人の相談事だけど、自分も癒される思いです。 ずーっと続けていって下さい。 かしこ
よし、これを編集部へ転送 …するわけないです。 でも何か不満げな様子だったのが不安。 だれかアニキが悲鳴上げる位ドバドバ投稿してくれないものか Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ちなみに例として書いた相談はフィクションです念のため。 明日はいよいよ世界選抜戦。 キャプテンは誰がやるんでしょ。 もしかして… いざ尋常に勝負! ドリャー ダリャー =(・∀・) (・∀・)=3 レアル イエロ センバツ カーソ (・∀・∀・)セカイハヒトツダヌッヘッホー♪ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あれカーソがいない おやベッカムもいない 一体何が? ああ寂しい心を抱いたまま旅立てと… 実は明日から24日までここに来れません。 その間dat落ちしないでね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
670 :
2006年まで名無しさん :02/12/21 18:39 ID:mh4AJdmM
初めてこのスレに来たんですが、面白かったです。 小説の続き、楽しみにしてます。
671 :
a :02/12/24 11:40 ID:8KuloJPY
ge
672 :
2006年まで名無しさん :02/12/24 19:32 ID:A0oHYmNo
age
長いウィンターブレーク・・・1月末迄、どうしよう。 22日にドイツ代表と外国人選抜のチャリティーマッチがあるんですね。 高原目当てでどっか放送してくれないかなぁ・・・ 折角なので1さんの代理でこれだけ言わせて・・・ Gute Nacht、カーソ ☆彡
674 :
ただいま :02/12/26 00:13 ID:eyV7rSBk
保守、感想、情報 ありがとうございました。 おみやげといっては何ですが… ノノノノノ ○ ←たこやき ミ ´・ω・`ミ (サッカーごっこで滑って地面とゴッツンこ)
小説の方ですが、 31日から2日までまた不在になってしまうので 帰ってから書き溜めるとして 6か7日あたりから再開したいと思ってます。 その際は内容が内容なので是非sage進行で… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
誕生日付きカレンダー(サカマガの付録)を見てたら ノイビルとビアホフが同じ誕生日だと知ってびっくり。 5月1日はオリバーズdayなんですね。 ちなみに自分の誕生日は守護神と一緒。 といっても、もう一人のオリバーの事じゃなくて マンUの守護神、ファビアン・バルテズだったりします。わーい Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
最近サッカーボールに興味深々。 何かの本で読んだ記憶があるんですが、 手縫いで作ってるってマジですか。 何かの拍子でほつれたら…
スースー(←空気が抜けてく音) / ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、 / 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡 | ミl``ヽ;;;;./ 〉 ___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ `-\ .l:::l. , ∨ | ヽ l::::l , '/_`二「 | ヽ ` /,. "´ ̄/ | ヽ . ヽ__j' お〜い糸と針ー! ', ヘ.._\ ``/ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
679 :
応援歌 :02/12/28 23:56 ID:g/H8WuRA
Q:兄貴をコケにする応援歌(※1)見つけました。 「カーソなんか3点奪って泣かす」だって。 怒りがおさまらないです! A:「オリカーン」(※2)でも歌って見返してやれ! ※1 「スヴェン・スヴェン・スヴェン」 ※2 言わずと知れた、足首太もも男の世界
彡彡彡 .∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ,; `Д´ミ (゚Д゚,,)< じゃ、歌いまス! ( ) [|lllll]⊂| \________ | | | .| | (__)_) し`J …。 彡彡彡 .∧∧ ♪エブリバディ loves ユー ベイビー ミ,; `Д´ミ (゚Д゚,,) we are goin' England crazy (※3) ( ) [|lllll]⊂| | | | .| | (__)_) し`J ※3 「イングランド・クレイジー」 渋いっス
…。 彡彡彡 ∧∧ ♪スクヴィデュヴィデュバ ミ,; `Д´ミ (゚Д゚,,) ダ・ダ・ダ♪ (※4) ( ) [|lllll]⊂| | | | .| | (__)_) し`J ※4 ノリが良過ぎて止まらないっス ムゴイッス! ∧⊂ヽ 彡彡彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (゚Д゚,,)ノ ミ,; `Д´ミ< 罰として | ⊃| ( ) \ 「誰も寝てはならぬ」! ..| | | | | \________ ⊂ノ〜, (__)_) (※5) ∪ ※5 もったりと眠気を催す歌
でも寝ちゃうっス♪ _____________ / ∧∧ ) / (゚Д゚,,) / /~ ̄ ̄ ̄⌒⌒⌒⌒ ̄ ̄ ̄) / ※※※※※※※※ / / ※※※※※※※※ / Gute Nacht、カーソ ☆彡 / ※※※※※※※※ / おやすみ、皆さん ☆彡 (____________ノ
683 :
2006年まで名無しさん :02/12/29 16:47 ID:DvPPzX3s
ノノ○ノノ ミ ´・ω・`ミ ハゲチャッタ・・ショボ
ノノ○ノノ ミ ´・ω・`ミ (・∀・ ) カーソ:なんせCLで一次敗退するし、 不調だし、マスコミはうるさいし… 本当は人の相談にのってる場合じゃないんだ サカマガ:じゃ、次の中から後継者選んで下さい
ノノ○ノノ ミ ´・ω・`ミ (・∀・ ) サカマガ: ベッカムの 「君に涙は似合わない」 ノイビルの 「にんげんだもの」 ベルカンプの 「翼をください」 カーソ: … … …
彡彡彡 ミ,; `Д´ミ (・∀・ ;) サカマガ: というのは冗談です。 カーソ:当然だ! カーソの 「その手でつかめ!」 来年もビシバシ活躍してね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
彡彡彡 ミ,; `Д´ミ ドイツの伝説に「三呼の道」というのがある。 念じながら三日間歩くと、 行きたい過去or未来に辿り着けるそうな。
彡彡彡 ミ,; `Д´ミ 人々は俺に言う。 WCの決勝戦に戻ってやり直したいでしょう、と。 否! 過去よりも未来の方が大事だ。 というワケで、
一足先に2003年で待ってるぜ… 彡彡彡 /⌒ヽミ i三 ∪ .. |三 | (/~∪ 三三 三三 三三
/  ̄ ̄\ ⊂⊃ ⊂ ⊃ /\ ⊂⊃ /⊂⊃ \/ \ /\ ⊂⊃ /\ 〜〜〜〜 \ \ /\/ \ / / \ アニキ カムバ〜ック !! λ ~~~~~~~~ ( O |ヽ ノ) ~~~~~~ あと一日待てば新年ですが。
それでは… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日 &よいお年を!
新年おめでとうございます さて、今年の目標は… …アッ、カーソダ! ホンモノノカーソダ! .∧∧ 彡彡彡 (,,゚Д゚) ミ,; `Д´ミ (,UU) ( ) .. ̄ ̄
あ、あの、しし、写、写真… ∧∧ 彡彡彡 (,,゚Д゚) ミ,; `Д´ミ / つつ□ ..( ) ドキドキ…
写真撮って下さい! ∧∧ 彡彡彡 (,,゚Д゚) ミ,; `Д´ミ / つつ□ ..( )
| ̄ ̄ ̄ ̄.| | イ.∧∧ .| ナニカンガエトンノヤ | エ(,,゚Д゚)| |||||||||||||| | イ( つ| ||||||∧_∧|||ll | __..| (; ´Д`) |/ (つ つ□
696 :
目標。 :03/01/03 23:25 ID:SbdFsSDI
・ボケはほどほどに(ベッカムCM見ました) ・グズもほどほどに(カーソCM見逃しました) ・AAのズレを直そう というのは諦めよう ・小説終わらせなきゃ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
只今ストーリー考案中。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
小説・楽しみに待ってます。
明日から始めようと思います。 福袋のようなものだと思って下さい つまり、…まあ… 中身はあまり期待しない方が懸命かと… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あたいの名はアリシア。 後ろで眠ってる御仁はデビッド・ベッカム。 有名なサッカー選手なんだとさ。 断わっとくけど、あたいはサッカーなんて大嫌いだよ。 それなのに何でサッカー選手なんか乗せて 必死こいて車飛ばしてるかっていうとね… んー話せばちょっと長くなるよ。いいかい?
第4部の始まり始まり〜 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あたいの父親はサッカー狂いだった。 仕事もロクにせずに仲間達とサッカーばかり見てたんだ。 わずかな稼ぎも観戦やクジなんかに注ぎ込んでさ、 母親が文句言おうものなら容赦なくぶん殴った。 サッカーって言葉を聞く度に先ず思い出すのは 下品な大声にビール臭い息。それに貧しさだね。
いい夢みましょう Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ある日、サッカーの試合中に観客席で火事が起こった。 パニックに陥った観客が出口に殺到して死人がたくさん出た。 その中にあたいの父親もまじってた。 ご本人は満足だろうよ、死ぬときまでサッカーにべったりだったんだからね。 だけど残された方はたまったもんじゃない。 父親の残した借金を抱えて母娘生きてくのに必死だったよ。
早くブンデス再開しておくれ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
…つまんないかな?じゃ、少しはしょるよ。 大人になって、あたいはロンドンの洋裁店で働くようになった。 店の一番お得意さんはサッカーのサポーター達だった。 そこに寸法直しに来る男達の傲慢さときたら酷いもんだったよ。 でも他に食べていけるような仕事も無かったんで、 仕方なく我慢して勤めてたのさ。 やがて女の子が一人雇われたんだ。 アケミって名前の、とても大人しそうな …日本人だった。
新聞で読んだけど、最近は子供を肩車出来ないお父さんが多いそうです。 親子のスキンシップが少ないのが原因の一つだそうな。 今週の週刊カーソの写真を見て一安心。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
この子がサッカーが好きだと言った時は驚いたのなんの、 あんな野蛮なものをこのお嬢さんが?って思ったね。 でも実はサッカーというよりサッカー選手に興味があったのさ。 映画スターや歌手に憧れるのと似たようなもんだ。 彼女はデビッド・ベッカムのファンだった。 こちとら興味が無いのにやれ髪型変えただの 豪華なパーティを開いただの、何かと話しかけてくるんだ。 そんな話、この店に来るサッカー狂いの男どもに提供してやりゃいい、 って言ってやったら、相手にしてもらえないんだとさ。 彼女の恋人にさえも…おっと、言って無かったっけ。 彼女には元サッカー選手の恋人がいたのさ。 彼も日本人で、性格も腕の刺青も好きになれなかったね。
見てみたい、 「スチュワーデス物語」で教官役を演じるカーソ。 彡彡彡 ミ,; `Д´ミ マツモト!! Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
アケミの話だと恋人のヒロシは機械いじりとサッカーが得意だったらしい。 将来どちらの道を進むか迷った挙句、サッカーの方を選んだんだってさ。 ところがサッカー選手としてさほど成功する事は出来ないまま、 クビになってしまったんだ。 その後技師としての仕事も探したけど、ダメだった。 世の中によくいる人生の敗残者だね。 仕事もせずにブラブラしててやがてマフィアの一員になったんだ。
あ、11日はIDがWCだったんだ。 今頃気づきました Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「そんな危ない奴見限っちまいなよ。」 あたいは忠告したんだけどアケミは聞く耳持たなかった。 「あれでもサッカー選手だった頃は優しい人だったのよ。 それにマフィアが持ってる酒場で働いてるだけなんだし、 別に悪い仕事をしてるわけじゃないわ。日本のヤクザよりマシよ」 今思えば、考えが甘かったね。
2002年、ええと今から4年前かな、 大規模なサッカーの大会があったんだ。 サッカーのオリンピックみたいなもんかな。 開催地は日本だった。いや、日本とどこかの国だったけ… あの辺の国の事はよく分からないよ。 とにかく、愛しのベッカムが自分の国に行くってんで、 アケミは休みをとって追っかけて行っちまった。
結局イングランドは決勝に進めなかったんだ。 あたいの周りは皆しょげてたよ。 でも日本から帰ってきたアケミは幸せそうだった。 日頃大事にしているベッカムの生写真を持っていって、 サインしてもらったんだってさ。 日本はイングランドより先に負けちまったそうなんだけど まるっきり気にして無いみたいだったね。
いや、一つだけ気にしてた事があった。 日本でベッカムファンが急増したんだってさ。 アケミはベッカムの話をする時、「にわか」 という言葉を苦々しげな口調で挟むようになった。 傍から見ればバカバカしいさね。 どんな神業シュートを打とうが、 どんな立派な戦術を練ろうが、 所詮球蹴りは球蹴りじゃない? さて、こっから先は話すのにちと勇気がいるよ。 出来ることならもう思い出したく無かったよ…
明日も休みだルン♪ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ある時、近所のショッピング街でサポーター達の暴動が起きた。 国際試合で負けたばかりでカリカリしてた所に 国内の試合でも贔屓のチームが負けて 理性の糸がプッツンしちまったらしい。 あたいが仕事を終えて帰る頃にはほぼ治まっていた。 道にはガラスの破片が散らばっていて、 煙がまだうっすらと出ている店もあった。 野次馬に混じって数人の警察官や 鮮やかな色のユニを着たサポーターが少しうろついていた。
あたいは家へ急いでいた。 何となく嫌な予感がしてたんだ。 野次馬の一人が 「誰か巻き込まれて圧死したらしい」 って言うのが聞こえた。嫌な予感が強くなって 心臓がどくどくいいはじめた。
ある店の前で酔っ払ったサポーターが二人、 よろけながら何かを蹴りっこしていた。 その時はサッカーボールでも蹴ってるのかと思った。 あたいが近づくと彼らを取り囲んでいた数人が 少し下がって場所を空けた。 あたいはその間を縫って通り過ぎようとした。 その拍子に見ちまったんだ…彼らが蹴り合っていたものを。
何年も前の誕生日に贈った赤い服。 昨日丁寧にアイロンをかけていた灰色のスカート。 長い貧困生活ですっかり軽くなってしまった小柄な体。 美容院にも行かず不揃いに伸びていた髪の毛が揺れる… スパイクが勢いよくその体に喰い込む度に。 「お母さん!!!」
えーん恐いよー Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あたいは母親に駆け寄った。 彼女の体は既に冷たくなっていた。 巻き込まれたのはあたいの母親だったんだ… それなのに張本人達は何をした? 悪びれもせず死体をサッカーボール代わりにして 蹴りっこしてたんだ! 目の前が真っ白になって、 あたいは怒声を上げて男達にかかっていった。
あたいの拳は男達に届く前に背後からがっちり押さえられた。 「放してよ!」 「落ち着くんだ、救急車が来た」 あたいは手を解いて振り向いた。 背後には警察官が立っていた。 「落ち着け、だって? 自分の母親がこいつらに殺された上に遺体を侮辱されたのに?!」
「別に彼らが殺したわけではない。事故死だ。 死体にやった事は確かに行き過ぎだ。注意しておく」 「注意だけ?冗談じゃないよ!」 あたいは再び男達に飛びかかろうとしたけど また警官に止められた。 「彼らの気持ちも察してやれ。ワールドカップも負けたし 国内リーグも不調なんだ。ヤケ酒飲んで暴れるのも無理ないだろ」 あたいが言い返そうとすると警官は腕を掴んだ手に力を込めた。 「これ以上騒ぐと牢にぶち込むぞ」
あたいは母親の遺体に付き添って救急車に乗った。 ドアが閉まる直前向こうに見えたもの、 それは蹴りっこしていた男達の肩に手を軽く置き、 楽しそうにサッカー話に興じる警官の姿だった…
IDがlowです。 もっとsageりましょう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
喪が明けて店に働きに出た日、 サポーター達がぞろぞろやってきた。 一人は寸法直しを頼みに来たんだけど、 後は事件の被害者を見物したかっただけ。 あたいが指名されて寸法を測ってると 彼らはひそひそ囁きあっては ニヤけた顔で時々こちらを盗み見た。 「あたしが代わるわ」 たまりかねたアケミが申し出た。
「ベッカムの追っかけは黙ってろ」 寸法を測ってもらっていた客が一喝した。 「こいつ、ベッカムのサイン入り写真を肌身離さず持ってるんすよ」 別の男がアケミの懐に手を入れようとした。 アケミが悲鳴を上げて飛び退ると男達は下品な声をあげて笑った。 あたいは大丈夫だから引っ込んでな、と目で合図した。 アケミの背中を見つめながら客は尚も言う。 「まったく、女がサッカーの世界に首突っ込むんじゃねえよ。 ボールの代わりにもなりゃしねえくせに」 新たな笑いがどっと湧き起こる中、あたいは黙々と寸法を測り続けた。
あたいは客を送って店の入り口までついて行った。 「お客さま、忘れ物がございます。少しお待ちを」 出て行こうとした男達は戸惑い顔で振り向いた。 あたいは奴等に、缶に入った針をありったけぶちまけてやった。 「痛い!!な、何しやがる!」 男達は悲鳴を上げながら懸命に針を払い落とす。 「痛いだって?それしきの針で痛がってるんじゃないよ。 死後には針の山でもっと痛い目に遭うだろうからね。 そうさ、サッカーなんかやる奴も見る奴も、 みんな地獄へ落ちてしまえばいいんだ!」
ちょっぴり過激かな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あたいは店をクビになった。 まあ覚悟はしてたし、面倒見なきゃならない人もいなくなったから 大して気にしなかったよ。 生きていくために色々仕事を探してまわったけど こんなご時世だし、まるでダメだったね。 もはや泥棒にでも身を落とすしかないかと考えていた折、 アイツが…ヒロシが接触してきたんだ。 「組織に入らないか?今ちょうど人手を探してるんだ」 最初は断わろうかと思ったよ。しかし…
「今年のWCの放映権はいくらだったか知ってるか? 1千億円だぜ、1千億円。4年前の10倍以上も伸びている。 今、サッカーほどボロい商売は無い。 組織はその世界に乗り出そうとしている。 もちろん表立って何かするのではなく、 裏でチョイチョイいじらせてもらうのさ。 サッカーファン達には気の毒だがな」 そう聞いてあたいが復讐の喜びに心躍らせた気持ち、分かるだろ? 是非この手でサッカーに泥ぶっかけてやりたかったんだ。 こうしてあたいは組織の一員として ヒロシのアシスタントをする事になったのさ。
今日までにあたいが手伝ってきた裏工作の数々を 一々取り上げてたらキリが無いね。 だから舞台を一気に2006年にとばすよ。 その前にこれだけは言っとこう。 観客席の子供達の目に映る輝かしい世界はサッカーの表向きの顔さ。 ベールを一枚剥がせばそこにあるのは 裏の世界に住む人間と華やかな世界に住む人間が手を組んで作り上げた、 ゴミばかり漂うドブ川でしかないんだよ…
放映権が10倍以上というのは真面目な本に書いてありました。 ネタではなく本当の事らしいです。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
2006年がやってきた。サッカーの世界大会の年だ。 色んな人が大きな野望を抱いて動き出す。 サッカー選手、サッカー業界、サッカー賭博にとりつかれた人々。 もっとも、賭け事については掛け金などを制限する法律が出来ていた。 財産すっからかんになって自殺する人が増えてきたからね。 しかし賭け事に憑かれた人間がそんな法律に大人しく従うもんかね。 世界中の大金持ちや裏世界の人間、果てはサッカー選手まで混じって 違法な賭けが横行してたんだ。 あたい達の組織がこの賭けを指くわえて見てる筈が無い。 もっとも、「賭けに参加した」って言っていいのかな、 何せ賭け事ってのは結果が見えないから賭けと言えるんだ。 あたい達には結果は見えていた。 正確に言うと、結果を自分達で作るつもりだったのさ。
上層部は手始めにドイツ代表のキャプテンと手を組もうとした。 そのために上は先ずキャプテンの友人を買収し、 その友人を通して丸め込もうとしたんだ。 ところが驚いたね、そのドイツ人は折角のうまい話を断わっちまったのさ。 バカだね、そんなくそ真面目な姿勢で試合に勝ち進んでいけるものかね。 上層部も同じ考えだった。優勝候補が早々に負けたりしたら、賭けはオジャンだ。 そこで審判を買収し、ドイツに有利なように試合を運んでもらった。 ところが、だ。試合の後、キャプテンはどうしたと思う? 泣いて感謝した?とんでもない! 余計な事するな、って怒ったのさ。 信じられるかい、勝ったのに怒るとはねぇ。
おやっ、一度に書き込める文章量が増えたような? 気のせい? Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
さて、アケミやヒロシの国、日本にとっても 今年の大会は驚きの連続だったみたいだね。 4年前、日本は開催国だったけど9位で終わってしまった。 大抵開催国ってのはもっと上位に進むもんなんだそうけどね、 それも仕方の無い事だったと言われてた。 何せ日本はサッカーの歴史が浅い上に、ヨーロッパの国々ほど 沢山の国際試合をこなして経験を積む事も無い。 そりゃあ2002年以降は海外へ移籍する日本人がドバッと増えていった。 それでも日本が海外の国と肩を並べるレベルに到達するには まだまだ時間がかかると思われてたんだ。 それが今回はあれよあれよという間に決勝戦進出だ。
まあ運の力も手伝ったんだろうね。 …悪運の力が。 日本は侍の国だからね、ドイツ同様買収なんかには応じないだろう。 だから彼らの決勝進出が決定した時、 組織の上層部は新しいシナリオを用意したんだ。 さすがのあたいもムゴイ事するなと思ったもんさ。 でも組織の命令なら仕方が無いじゃないか。 あたいはヒロシに同行して日本代表が泊まっているホテルに向かった。 決勝戦前夜の事だった。
新聞にはその夜火災警報装置が何度か誤作動したって書かれてただろ? 結局技師が出向いて直したんだけど、 その後警報装置が鳴った時、客達のほとんどはまた誤作動かと思った。 ところが今度は本当に火事だったから大変だ。 避難が遅れ、日本代表は揃って病院行きさ。 サッカー史上に残る珍事件になってしまった。
スカパー入っちゃいました。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
あの夜あたい達が何をしたか知りたいかい? あたいはホテルの目立たない場所に車を止めてヒロシを待っていた。 ヒロシは技師の格好をしてホテルで作業をしている。 火災警報装置の誤作動はこちらが仕組んだ事なのさ。 今頃ヒロシは点検するフリをしつつ火種を起こしてる筈だ。 ところが彼が予想外に早くホテルから走り出てきた時は腹の底がヒヤッとしたさ。 もしかしてドジったか?あたいはすぐ車を出せる状態にした。 ヒロシは急いで飛び乗った。 「…ちきしょう!」 「どうしたのさ?」 「配電室で細工してたら顔を見られちまった!」 「誰に?」 あたいは車を出しながら尋ねた。ヒロシは息を切らしながら拳で窓をガツンと叩いた。 「稲本だよ、何で奴があんな所に現れたんだ?!」
「イナモト?知り合いかい?」 「知らないのか?日本代表の一人だぞ」 「知らないね。別に知りたいとも思わない。 日本代表だろうがドイツ代表だろうが、 顔なんか知らなくたってこの仕事はつとまるしね。」 ヒロシは振り返って遠ざかっていくホテルを見つめた。 「見られた時は仕事は終えてた。俺は技師のフリをしたし、 奴は別に怪しんではいない様子だった。 しかし後になって火事と俺との関連を疑うかもしれない。」
「それはそうと、アレは置いてきたのかい?」 「アレ?…ああ、しまった!」 ヒロシはポケットを探ってうめき声をあげた。 「忘れちまった。稲本に見られて気が動転してたんだ。 これで失敗が二つだ。 いっそ稲本が火事で焼け死んでくれると助かるんだが」 「むごい事言うねえ。同じ国の人間だろ?」 「むごい?いいや、その方が奴にとっても幸せだと思うね。 もし生きてるような事があったら口封じのために 始末するよう上から指示が出るだろうよ」
あと一週間でブンデス再開。 ワクワク Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ヒロシの考えは当たった。 イナモトは助かり、あたい達は殺害命令を受けて 彼が入院しているドイツの病院へ向かうことになったんだ。 ヘマをして上からお咎めを受けたのと自身のプライドが傷ついたのとで ヒロシの今回の仕事に対する意気込みはかなりのものだった。 出発の日、待ち合わせ場所でヒロシを待ってると意外な人物が現れた。 「…アケミ?」 四年前店を出て以来すっかり彼女の事は忘れてたよ。 大人しそうな娘だったアケミは四年たった今も相変わらず内気そうだったが、 あの頃と違ってかなりやつれていた。
「アリシア…」 人通りも無いのにアケミはオドオドと辺りを伺いながら囁いた。 「お願い、考え直して。稲本選手を殺害するなんてやめて」 あたいはびっくりした。 「どうしてそれを知ってるのさ?まさかヒロシが話したのかい? いくら恋人でもそんな事…」 ふと思いついてあたいはアケミの腕に目をやった。 「そうよ。私も組織の一員なの」 アケミは服の袖をまくった。そこに刺青があった。
「ヒロシに勧められて入ったの。最初はこんな危険な組織だとは思わなかった」 「驚いたね。だけど何で日本人選手の事なんか心配するんだい?」 つい意地悪な口調になるのを抑えられなかった。 「ベッカムはどうしたのさ、もう飽きたのかい」 アケミはキッとなって顔を上げた。 「それとこれとは関係ないわ」 口調はきっぱりしていたが目からは涙が溢れそうになっていた。 「彼は私と同じ日本人なのよ。心配して何が悪いの?」
以前バイエルン対HSV戦を見た時、 HSV側にちょっぴりお茶目な選手がいて 時々場を和ませていた記憶があります。 名前は忘れました。 高原効果で放送されればまた会えるでしょう。 楽しみです。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
やっと復旧しましたね。 小説の続き楽しみに待ってます。 保守sage
背後で足音がした。 あたいたちがギョッとなって振り返るとヒロシが立っていた。 「よお。」 こちらが不安になるほど静かな口調でヒロシは挨拶した。 その顔は石のように無表情で何を考えてるのか分からない。 「仕事の内容が変わった。」 ヒロシはあたいに向かって言った。 アケミの顔に希望の赤みが差し込んだ。 「それじゃ、稲本は殺さないことになったのね?」 ヒロシはアケミを無視した。 「行き先はドイツで変わらない。新しい仕事が2つある。」 話しながらヒロシは顎で車が止めてある方向を指した。 移動しながら話すという事らしい。せわしないね。 あたいは荷物を取ってヒロシの後をついて歩き出した。
「気をつけて行ってきてね」 アケミが後ろから声をかけた。 あたいは答えようと後ろを向いた。 今まで彼女を無視していたヒロシも後ろを向いた。 その途端、銃声が響いた。
あたいは信じられない思いでアケミが倒れるのを見た。 彼女に駆け寄った時は既に大量の血だまりが地面に広がっていた。 仰向けにしたがもう手遅れだと分かっていた。 アケミは胸を撃たれていた。 顔はすっかり血の気を失っていたが、あたいを見ると何か言いたそうに口を動かした。 「何だい?」 あたいはアケミの頭の下に腕を差し入れて少し持ち上げてやった。 「写真…写真を…」 アケミは自分の懐に力なく手を持っていき、 やっとのことで紙切れらしきものを取り出した。 それはアケミが大事にしていたベッカムの写真だった。
アケミは写真をあたいの手に押し付けた。 「なんでこれを?」 「血で…汚したく…ないの…」 あたいは震える手で写真を受け取った。 「…。一つ聞いていいかい? もっとサッカーが上手で、ハンサムで、親切で、 若い男なんて他にもいるだろうに、 どうしてベッカムがそんなにいいのさ」 彼女は一旦目を閉じたが、やがて力を振り絞って目を開けた。 そして弱々しいながらも満足そうな笑みを浮かべた。 「この世で一番…見ていて楽しいの…」 アケミは息を引き取った。生気を失った瞳に最後に映ってたのは 写真の中のベッカムの姿だった。
いきなりブラッディな展開ですが取り敢えず小説を再開します。 待ってて下さった方ありがとうございました。 今回は復旧までに日数がかかると聞いてたんで 「週末毎に確認しにくればよかんべ」 と呑気に構えてました。ははは …大遅刻ですな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
立ち上がって振り向くと銃口がこちらを向いていた。 「これで2つの仕事の内、1つが片付いたわけだ。」 ヒロシは事もなげに言うと銃をしまった。 「馬鹿な奴だよ。急に日本人が恋しくなったのか何だか知らんが、 組織を裏切りやがった。 ベッカムに助けを求めやがったんだ。」 「ベッカム?どうしてベッカムなんだい?」 あたいはただもう呆然として阿呆みたいにさっきと同じことを繰り返した。
「知るかよ。多分ベッカム以外に助けを求められる奴が 思い浮かばなかったんだろうよ。 俺以外はこれといった知り合いがいないからな。」 「でもベッカムが見ず知らずの一般人のために動いてくれる筈が無いじゃないか。 やっこさん大スターなんだろ?」 「ところがだ、奴がドイツへ飛んだとの連絡が入ったんだ。 上から消すよう指示があった。稲本の始末は他の連中が引き継いだ。 俺達はベッカムを始末しに行く」
こうしてあたい達はドイツへやってきた。 あたいの役目はベッカムを人気の無い通りに誘い出す事だった。 あとはヒロシが始末する。 途中までは上手くいったよ。 多少ベッカムが抵抗して只の色男じゃないって所を見せつけたけど、 結局はヒロシの銃に追い詰められた。 あたいはそれまでカッコつけてたベッカムが 命乞いして泣き出すのを期待して 物陰からこっそり見物してた。
ところが驚いたね。 大金持ちで幸せな家庭もあって、この世に未練たっっぷりだろうに、 泣き叫びもせずにただファンの事を…アケミの身を心配したんだ。 あたいはそこらから拾った鉄の棒を思わずヒロシの頭に振り下ろしていた。 だってそうだろ、 こんな珍しい男、今まであたいの周りにはいなかった。 確かに楽しい男だよ、アケミ。殺すには惜しいほどにね。
明日も高原か…。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
さて、あたいの長かった話もここまでだよ。 この旦那を救ってしまったからには あたいは組織の裏切り者として追われるだろう。 何とか逃げなきゃならない。組織と警察、両方の手から。 考えてみれば馬鹿な事をしちまったもんだ。 もうすぐ病院につく。 そしたら眠ってる旦那ごと車を門前に置いておさらばさ。
おや?エンジンから変な音がしてきたよ。 畜生、車が止まっちまった! しかも車の後ろからは煙が吹き出してるじゃないか! 一体どんな疫病神にとりつかれちまったんだ、これ以上大変な事があるかい? …あったね。 見回してみりゃ、ちょいと向こうに農家が一軒あるだけで 他には何もない辺鄙な所で故障しちまったとはね。 ああ、まだあったよ。 後ろから車が来るけど、 まさか組織の追っ手じゃないだろうね… 〜 一方その頃 〜
「大将、スピード出し過ぎだぞ」 「そうか?いや、そんな事はないぞ」 「いいや、確かに出し過ぎだ。 このままだと一時間どころか一日前に競技場に着いちまう」 「お前の冗談は面白かったためしがないな。」 言いながらもカーンは心持ちスピードを落とした。 「大将、もう少ししたら右に曲がってくれ」 「言われなくても道順は分かってる。」 「大将…」 「分かってるって言ってるだろ、うるさいぞ」 「そうかな?俺には気づいてないように見えるけどな。」 ヤンカーが前方を指差す。車が一台止まってる他は これといって変わったものは見えない。 「あの車がどうかしたのか」 「そら、やっぱり分かってない。よーく見てみな」 その時までうつらうつらしていたノイビルは、 ヤンカーの言葉につられて目を凝らした。 「あの車…うっすらと煙が出てるぞ?」
車の前では女性が一人、煙を振り払いながら 途方に暮れた顔をして立っている。 「こんな何も無い所で故障して参ってる様子だな。 ここは一つあのご婦人に手を貸してやろうじゃないか」 「いいのか?インタビューに遅れるかもしれんぞ」 「そんなに時間がかかるもんでも無いだろうよ。 大将がついでにあの女性を口説きたいってなら話しは別だがな」 カーンは故障車の後ろに自分の車を止めた。
ヤンカーは車から出て新鮮な空気を思い切り吸い込んだ。 美味いもんだ。 煙の匂いさえ混じってなければ何度でも深呼吸して 体中の空気をすっかり入れ替えてしまいたいね。 故障車の方を向くと女性が慌てて運転席に引っ込むのが目に入った。 「変だな。何だかまるで恐がってるみたいだ」 怪訝そうに眉をしかめるヤンカーをノイビルが欠伸しながら追い越す。 「気のせいだろ…」 「そうかな?」 車のロックを確認しているカーンを残して、 ヤンカーはノイビルの後から歩き出した。
アリシアは車の中で震えていた。 足音がこちらに向かって近づいてくる…。 スッと影が差したかと思うと、 男が一人身をかがめて窓越しに中を覗き込んだ。 アリシアは悲鳴を上げかけたが思いとどまった。 男は優しげな顔立ちをしている。目尻がやや下がっていて、 そのせいでまるでアリシア以上に困惑しているように見える。 どう見ても殺し屋という雰囲気ではない。 男は後部座席に目をやってハッと驚いた表情になった。 それはそうだ。何も無い田舎道で有名人に遭遇するなんて誰が思う? アリシアは声をかけようとしたが、 その前に男は後ろを振り返って誰かに声をかけた。
最初の男が身を引いて、今度は別の男が覗き込んだ。 今度はアリシアも思わず小さな叫び声を上げた。 スキンヘッドの目つきが鋭い男。 しかしよく見るとその目は笑い皺に包まれていて、 たとえ真面目な顔をしている時でも 消えそうにないユーモラスな輝きを放っている。 この男もベッカムを見て驚いた表情を浮かべた。 今度こそアリシアは声をかけようとしたが、 その前に男はベッカムを指差しながら身を引いてしまった。 代わって別の影が近づいてくる。 (もう、いい加減にしとくれよ。まだいるのかい?) ため息をつきかけたアリシアは一瞬息を呑んで硬直した。 それから力の限り悲鳴を上げた。 車の中を覗き込んでいるのは… 洞窟から出てきたばかりの獰猛な原始人みたいな顔をした男だった。
ちなみに日本も1968年のオリンピックでは 「フェアでクリーンなサッカーで世界に衝撃を与えた」 んですと。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
男は窓ガラスをコツコツ叩いてロックを外す仕草をした。 アリシアは悲鳴を上げ続けながら、 馬鹿力でこじ開けられてはたまらないと言わんばかりに ドアの取っ手を必死で内側に引っ張る。 男は苛立ちの表情を浮かべて尚もコツコツ叩くが、 アリシアは激しく首を横に振るだけ。 ふと後ろから手が伸びてロックを解除した。 「ベッカム!目が覚めちまったのかい」 「それだけ大声で悲鳴を上げられればね。 それはそうと、そんなに怯えなくたっていい。」 もどかしげにドアを開ける男を見ながらベッカムは微笑んだ。 「彼の事はよく知ってる。俺と同じ、サッカー選手なんだ。」
男は車の中に身を乗り入れてまじまじとベッカムを見つめた。 「まさかと思ったが…本当にデビット・ベッカムなのか?」 「やあ。オリバー・カーン」 「こんな所で何やってるんだ?」 「そちらこそ。」 「俺達はオリンピックスタジアムへ向かう所だ。 そうしたらこの車が煙を吹いて止まってるのを見かけた。」 言いながらカーンは怪しむような視線をベッカムの怪我した脚と女性とに向けた。 「俺の方は…」 ベッカムは軽く咳払いして何気ない調子を装う。 「その、色々あって怪我してしまってね。病院へ向かう途中だ。」 「…ふむ。ひどい怪我だな、確かにすぐ医者に診てもらうべきだ。 よければ俺の車で病院まで送ろう。俺達はそれから競技場へ向かえばいい。 十分間に合うよな、ヤンカー?」 少し離れた所に立っていたヤンカーは承諾代わりに軽く肩をすくめてみせた。
車を降りて足を引きずりながら歩くベッカムにカーンは肩を貸してやった。 ヤンカーはカーンが投げたキーを受け取り、先に車に戻って行った。 ノイビルは一同の後を追いかけてふと女性がついて来ないのに気づいた。 見ると、女性はハンカチで故障車のハンドルやら窓やらをせっせと拭いている。 「何やってんだ?」 カーンが尋ねたが、その問いは女性ではなくヤンカーに向けられたものだった。 「ラジオのスイッチを探してるんだよ。ああ、見つかった。 さっきのニュースから進展があったかなと思ってね」 「そうすぐ進展があるわけ…」 言いかけたカーンはニュースの出だしを耳にして思わず口をつぐんだ。 「やっぱりあったな」 ヤンカーは満足そうにニヤリとした。 「さて何かな?稲本が見つかったんだといいんだが」 だがそうでは無かった。 それどころか、事態はますます悪化していた。
いつか週刊カーソでこんな質問が出そうな気がします。 Q「高原選手と対決してどうでした?」 こんな答えだったら嫌だな。 A「彼は別にいいんだけど、ファンや報道陣の騒ぎ方がね…。 今まで日本人にはいいイメージ持ってたのに残念だ」 紳士的な態度が求められるのは 何も選手だけに限った事では無い、ってことで。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
〜 先ほどお伝えいたしましたサッカー選手失踪事件について、続報が入りました。 行方不明になっていた稲本選手の病室に落ちていた物についてですが、 あるクラブが発行した身分証明書である事が判明しました。 このクラブはサッカーに関して過激な思想を持っている事で知られており、 最近では某チームの練習場で暴動を起した事件で有名になっていました。 この身分証明書の持ち主は最近ドイツ代表入りした若手の○○選手だという事です。 事情徴収のため警察へ出頭する際に取材陣に取り囲まれた○○選手は クラブとの関係を全面否定しました。しかし身分証明書からは写真と署名、 指紋捺印を確認する事が出来、○○選手本人の物であることはほぼ間違い無いと思われます。 火事との関連性は未だ明らかになっていませんが、 FIFAはドイツの優勝を取り消す事になるようです。 ○○選手がこのようなクラブと接触を持った理由は解明されていませんが、 関係筋によるとベンチで過ごす時間が多かったため 色々と不満を抱いていたのでは無いかという見方が… 〜
本日は忙しかったので、これだけにしときます。 それにしてもえらく急展開な…。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ヤンカーはラジオを切った。重苦しい沈黙が辺りを支配する。 「ウソだろ。こ、こんな馬鹿な…」 やっとの事で出した声は年寄りのように疲れてしわがれていた。 カーンは声も無く呆然と立ち尽くしている。 仕方なくアリシアはカーンの代わりにベッカムが車に乗り込むのを手伝った。 (これでヒロシが誰に誘拐の仕事を代わってもらったか分かったよ。 あたい達にとっては狙い通りの結果になって嬉しい限りだね。 こちらの方々にとってはお気の毒だけどさ。)
「アリシア」 ベッカムが咎めるような調子で言いかける。 「シーッ、お願いだから何も聞かないでよ。お互いのためだと思ってさ」 「しかし、」 「ああ、そうそう、あんたに渡しておく物があったよ」 アリシアは慌てて気をそらそうとした。 服の袖をまくり、腕からゴムバンドで留めていた物を取り出した。 それはビニールに包まれた小さな紙切れのようだった。 「これはね…」 言いかけてアリシアはふと鋭い視線を感じて振り向いた。 そしてカーンと二人の連れが凍りついたように自分の腕を見ているのに気づいた。 いや、正確に言うと3人が見ていたものは… 「刺青…」
ただいま熱37℃。更に上がりそうな予感。 ああ日曜の試合だけは見逃したくない… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「3人とも何でそんな妙な顔するんだい?今時女が刺青ぐらいしたっておかしくないだろ?」 「アリシア、あの顔つきから察するに彼らは刺青の意味を知ってるようだな」 ベッカムに言われてアリシアはハッと気づいた。 以前組織の者がドイツ代表のキャプテンに接触して失敗した事があった。 彼なら刺青の意味を知ってるかもしれない。 サッカーの話題から極力遠ざかってたし、新聞もロクに読まないから ドイツ主将の顔は知らない。 それでも、否応なしに幾つかの情報を耳にしたことがある。 気性が激しいとか顔が恐いとか。 (すると、あの原始人がキャプテンだったんだ)
その原始人がアリシアに一歩詰め寄った。 「ああ、確かに知っている。君の仲間に酷い目に遭わされた。 だが無事警察の手に引き渡し、これでもう大丈夫だと思ってた。 それなのに…一体どうなってるんだ」 「わ、悪いけど、あたいは何にも知らないんだ。 下っ端だし、この事件にはかかわっていないからね」 「ふん。ティエロ氏、…君の仲間も似たような事を言っていた。 下っ端だから何も知らんとな。もういいさ、 今となってはもう問いただす気力すら湧いてこない」 カーンは力なく肩を落とすと、アリシアに背を向けて運転席に向かった。
朝から熱が上がり続け、とうとう39度台に。 ああもうダメ、インフルエンザよ、今日は休みまーす って予定だったのに、 熱が下がってしまいました。 まあ健康なのはいいことですが たまには風邪で休みたいYO Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
(まあ、どうだろうねぇ、あの落ち込みようといったら) アリシアは哀れみと軽蔑の入り混じった気持ちでカーンの背中を見つめた。 (仕事とはいえゲームに負けたからってあそこまで落ち込む必要があるのかい? ガキじゃあるまいしさ) そんなアリシアの心の内を知ってか知らずか、ヤンカーは他の二人よりは 落ち着いた表情でカーンに歩み寄り、車の鍵を返した。 「大将、俺ちょっとあそこの農家に行って電話借りてくる。」 「何故だ?」 「インタビューを断わるんだよ」 ヤンカーは寂しげな笑みを浮かべた。 「今回のインタビューはドイツを優勝へ導いた功労者として受ける事になってたんだ。 …もう優勝国じゃ無くなったからには無意味だ。」 カーンの返事も待たず、ヤンカーは少し離れた所にある農家に向かって さっさと歩き出した。
「あ、あたいも行ってくるよ」 アリシアはベッカムに声をかけた。 「その腫れた脚、病院に着くまで冷やした方がいいだろ?氷もらってくる」 ベッカムは断わろうとしたが、アリシアは聞こうとせずその場を離れかけた。 「おっと、忘れる所だったよ」 アリシアは紙切れをベッカムの膝の上に置いた。 「これは?」 「アケミの…あんたに助けを求める手紙を書いたファンの遺品さ。 あの子は死ぬ前にあたいに渡したんだ。 でもあたいなんかよりあんたが持ってた方が、あの子も喜ぶだろうさ。 それじゃあ、ちょっと行ってくるよ」 アリシアは慌てた様子でヤンカーの後を追っていった。
「察する所、あの女性はヤンカーがついでに警察に通報しないかどうか 確かめに行ったんだな」 カーンが呟く。 「もし通報されたらその場で逃げるつもりだな。その前にあんたにそれを 渡したかったのだろう。」 カーンは写真に目をやった。 「よければ待ってる間に、今まで何があったのか話してくれないか。 何なら俺で無くても、警察に話してくれればありがたい」 二人そばに立っていたノイビルは蒼い顔のまま、俺はそんな事にはもう 興味は無い、とばかりに首を横に振った。 「悪いけど、俺はあそこにいるよ。」 ノイビルは車から離れた所にある大きな岩の方に顎をしゃくり、 二人から顔を背けたまま離れて行った。
やったー! とうとうカーソのCM見ました。 短かったけど楽しげな雰囲気でした。 ジダンのカップヌードルより ベッカムのチョコレートより レアルvsマンUのペプシより ずーっとずーっと 美味そう。フフ… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
(分かっているさ) ノイビルは岩に座りながら思った。太陽の光が暖かく顔を包む。 (ああ、分かっているとも。泣くべきじゃない。泣く理由なんて無いじゃないか。 俺達はクリーンな戦いをしていると思っていた。 しかし実際は、裏で汚い事が行われていた。 だから優勝を取り消されて当然だ。 それに不戦勝が決まった時、俺達はきまりが悪かった。 もうそんな思いをする必要もないんだ。 だから…泣くなんて可笑しいよな…) ノイビルの頬を、大粒の涙が静かに伝っていった。
(日の光に暖められながら涙を流すのが何故こんなにも 気持ちいいんだろう。子供の頃からそうだった…) ノイビルの心は少年時代へと漂っていく。 サッカーが大好きだった。体格の大きな少年達に交じり、 小柄だと自分をなめてかかる彼らをドリブルで抜いてやった時の 爽快感。ゴールを決めた時の喜び。 くたくたになるまで汗を流した後、涼しい木陰の下で ポケットから菓子を取り出し、糸くずを払い落としてほおばったものだった。
幼い頃は悲しいことがあると母親のエプロンにしがみついて泣いた。 しかしノイビルは周囲が思うよりも精神的に成熟するのが早く、 同年代の少年達より一足早く母のエプロンから卒業した。 悲しい事があった時、…そう、何よりもサッカーの試合で 負けるほど悲しくて悔しい事は無かった…一人太陽に向かって座り、 ひっそりと涙を流したものだった。 太陽はすぐ涙を乾かしてくれる。人に泣いてる姿を見られずにすむ。 弱い奴だと思われるのはシャクなんだ。
あれから時は過ぎ、 枯れかかったぼさぼさの草原で泥まみれになって走っていた少年は、 綺麗に整備されたピッチを走るまでに出世した。 あの審判騒動では最初カーンに対し「何キレイ事言ってるんだ」 と軽蔑したものだが、その後試合を進めていく内に考えが変わっていった。 あの少年時代に置き忘れていた大事なもの、 うまくは言えないけど、サッカーを職業とする者が 日に日に失っていく少年時代の宝物が、今回のWCで 自分の中にふっと甦ったような感覚があった。 勿論そんなクサいこと誰にも言えない。 しかし他の皆も自分と同じものを感じていたような気がする。 (それだけでも収穫があったと思うべきじゃないか) 微笑んだノイビルの顔からはもうほとんど涙の跡が消えていた。
(´・ω・`) オレノカコ デッチアゲルナヨ… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
カーンとベッカムは互いの体験を話し終えた後、 暫く黙って考え込んでいた。 「つまり、こういう事かな。」 ベッカムが口火を切る。 「WCサッカー賭博で一儲けを企むマフィアがいた。 彼らはドイツ代表と手を組もうとしたが失敗した。 そこで審判を買収したが、またもやドイツ代表に横槍を入れられた。 彼らは迂闊に手が出せなくなったが、幸運な事にドイツは自力で勝ち進んでいった。」
「それは分からんぞ。」 カーンが口を挟む。 「もしかしたら裏で相手国の代表と手を組んで、わざと負けさせてたのかも知れない。」 「それは考え過ぎだ。もっと自分の勝利に自信を持ってくれ。 それは兎も角…残るは決勝戦。ここに至って再びマフィアが動き出した。 残酷にもホテルごと対戦相手の日本代表を燃やそうとした。」 「だが、日本代表は助かった。」 カーンが後を引き取る。 「そしてあんたがファンから貰った手紙によると、 稲本選手が彼らに不利になるような事を目撃したために誘拐された。」
「ちくしょう、それで例の過激思想のクラブとやらはこの件にどう関係するんだ?」 カーンは苛立ってハンドルを拳で叩いた。 「賭けの儲けを山分けするつもりで最初から手を組んでたのか? それとも金を貰って誘拐を頼まれただけなのか。 或いは二つの組織の間には別に何の関係もなく…」 拳が悔しさのあまり小刻みに震える。 「単に○○が両方の組織に所属していただけかも知れない。 マフィアの一員として稲本を誘拐しに来て、 そこで迂闊にもクラブの身分証明書を落としただけなのか。」
「不思議に思うのだが、」 ベッカムが呟く。 「儲けと言ったって、今回の事件でマフィアは儲かったのか?」 「何だと?」 「だって、話しを総合するとマフィアはドイツ代表が勝つように手を貸そうと してきたんだろう?だが結局、この事件にドイツ代表の一人が関与していた事が 判明し、優勝が取り消されてしまう。 ドイツに賭けてたのなら、大損じゃないか。」 深い沈黙の後、カーンが言った。 「…もしドイツには賭けてなかったとしたら?」
高原おめめとう。 これでもう君は「日本人」ではなく「HSV」の高原となったのだよ (ちょっぴり意味不明) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
二人は目の前が開けたような気がした。 「それだ!少なくとも奴らは準決勝まではドイツに勝って欲しかった。 しかし、そこから先は違ったんだ。決勝戦ともなれば莫大な賭金が動く。 ドイツは只でさえ強い上に開催国だ。 相手がどこの国だろうとドイツに賭ける奴が多くなるのは必至だ。 そして、決勝まで上がってきた相手は日本だった。 成長してきているとはいえ、アジア勢は欧州に比べたらまだまだだ。 オッズがどうなるかは一目瞭然じゃないか。 日本に賭ければ、そして日本が勝ちさえすれば…」
「それなら、何で日本代表を焼死させようとした?」 カーンが納得いかないように首を横に振る。 「決まってるじゃないか、対戦国ドイツに罪をなすりつければ日本は確実に優勝だ。 不戦勝でも勝ちは勝ちだ。 ○○選手は無実なんだよ、マフィアが彼がやったように見せかけただけさ」 もしそれが本当だとしたらどんなにいい事か。
とはいうものの、カーンは先ほどからベッカムの態度がどうも気に食わなかった。 まだ確たる証拠も無いのに、推理に熱くなり過ぎてるように思えるのだ。 「そうだ、きっとそうに違いない」 カーンの不安を強めるように、ベッカムはすっかり満足した表情で一人頷いている。 「さっきラジオニュースを聴いた時のアリシアの態度を思い返してみろよ。 ドイツが負けるって聴いても平気の平左だったじゃないか。 もしマフィアがドイツに賭けてたらああ冷静でいられるもんじゃない」 「彼女は自分の組織がどちらに賭けたのか知らないだけかも知れないぞ」 それに対するベッカムの反応といえば、気取ったように人差し指を立てて 頭を横に振ってみせただけだった。その仕草はまるでテレビに出てくる私立探偵のようだった。
玄関のチャイムを鳴らすと、奥から今行く、と男の叫ぶ声がした。 暫くしてドアが開き、若くて太った大男が姿を現した。 男はヤンカーを見て一瞬信じられないというような顔をしたが、 夢から覚めたように激しく瞬きをすると素っ頓狂な大声で叫んだ。 「ヤンカーだ!信じられるか、ヤンカーがウチに来た!」 子供みたいに手を叩いてはしゃぐ男にヤンカーは愛想笑いを浮かべて見せた。 「ぶしつけなお願いですが、電話貸してもらえますか? 急いで連絡を取らなきゃいけない用事があるのに携帯忘れちまって。」 「大歓迎ですよ!さあ、入った入った!」 大男はヤンカーとアリシアを中に招き入れた。 電話のある場所に案内しながら男は興奮を隠し切れない様子で喋り続けた。 「いやあ本当に夢みたいだ!あっしは昔から旦那のファンだったんですよ!」 「ありがとう」 「何故だか分かります?あっしには旦那と同じ年頃の娘がいましてね」 ヤンカーはギョッとして思わずのけぞった。 「いや、興奮のあまり間違えました。旦那の娘さんと同じ年頃の娘がいたんですよ。」 「…いた?」
まさかまさかの800突破。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「重い病気にかかりましてね。長い闘病生活を送ってましたが、結局死んでしまいました」 「それはお気の毒に。」 「べらぼうな手術代や入院費用等を用立てるのに大変苦しみました。 そんな時、同じように病気の娘を抱えて頑張り続ける旦那の姿にどんなに励まされたことか。」 「光栄です」 電話は2階の廊下の端にあった。ヤンカーが電話をかけている間、家の主人とアリシアは後ろで控えていた。 アリシアは聞き耳を立てていたが、話の内容から推してヤンカーは本当にインタビューの件で電話しているようだ。 やがてヤンカーはため息をついて受話器を置いた。 「インタビューは断わったのかい?」 「いや、駄目だった。どうしても出てくれと押し切られてしまった」 先方がまくし立てた言葉がまま耳の中、頭の中で響いている。 ーいいですか、あなたは準決勝戦で多くの人々に感動を与えました。 確かに優勝は出来ませんでしたが、それでも日本に限らず世界中の人があなたの言葉を聞きたがってるんですよー (だったら俺のシュートにあんな変な名前つけるなよな…)
後半40分。得点は1対1。ピッチには疲れを吹き飛ばすほどの緊張感がみなぎっていた。 自陣ゴール前でボールを奪い返したメッツエルダーがハーフウェーライン近くまで上がっていた バラックにパスを送った。バラックが左サイドを上がっていく一方、右サイドをシュナイダーが 駆けていった。シュナイダーをマークしていた選手がすかさずその後を追う。 一瞬、真ん中にスペースが出来た。そこに走りこんだのがカルステン・ヤンカーだった。 バラックのパスがヤンカーに通る。しかしそこからシュートを打つのは危険だ。 キーパーがヤンカーを睨みすえながらさあ来いとばかりに構えている。 そのままドリブルで駆け上がってゴールを狙うと見せかけ、ヤンカーは右にいるシュナイダーに パスを出そうとした。しかし、シュナイダーについていた相手国選手がこれを読んでいた。 シュナイダーより早くパスコースを遮りながら駆けてくる。 置き去りにされたシュナイダーの後ろにはGKしかいない。 一方、マークを振り切ったバラックが左から駆けて来る。 ヤンカーはバラックの方を向いてボールを蹴った。
一瞬誰もが、ヤンカーはバラックにパスを返すと思った。 しかしバラックに向かって真っ直ぐ飛んでいく筈のボールは 意表をついたアウトサイドキックを受け、地を這うようにゴールへ飛んで行った。 ボールはバラックに向かって駆けて行こうとしていた相手国選手とシュナイダーの両足の間を あっという間にスルリと通過した。同様にバラックがシュートを決めると思って 左に詰めていたキーパーの手の先をかすめ、ネットにバサリと受け止められた。 一瞬の静寂の後、大歓声が沸き起こった。 駆け寄ってくるバラックやシュナイダーを受け止めようと両手を広げたヤンカーは、 後ろから誰かに飛び乗られて思わずよろけた。 野獣のような咆哮を上げてドイツ代表キャプテンカーンがヤンカーをグイグイ締めつける。 カーンは自陣ゴールを離れて攻撃に参加すべく上がってきていたのだった。 その後はどちらも点が入らず、決勝戦進出はドイツのものとなった。
ヤンカーはそれまでマスコミにはさほど注目されていなかった。 前回WCの時は決勝戦で活躍出来なかった。腹を壊して欠場していたのだ。 海外の移籍先でもこれまであまり目立った活躍は無かった。 そのヤンカーが、開催国の意地をかけた試合でドイツを決勝戦進出へ導いた。 ヤンカーは一躍有名となり、娘の病気を案じながら戦い続ける悲劇の戦士として 来る日も来る日もスポーツ紙を賑わした。 テレビでヤンカーが喋る時は必ず一緒にゴールシーンが流された。 さあお通りなさいと言わんばかりに選手達が足を広げ、その間をボールがコロコロ転がっていく。 ヤンカーはいい加減うんざりしてきていた。 しつこいゴールシーンの再現にも、いつの間にかつけられた愛称にも。 「ゲートボールシュート」だって?年寄りのスポーツじゃあるまいし。 せめて「カミカゼシュート」とか「稲妻シュート」とか、 何なら「色男による奇跡の救世主シュート」でも…
この長い小説における最初で最後のまともな(?)試合描写でした。 後でもう一つ出てくるけどこちらは(略)だからおいといて… 結構難しいもんですね。 「ここ変だよ」って突っ込める箇所がありましたら、 後学の為に是非ご指摘お願いします。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
まあ、いいだろう。インタビューは断われなかった。 仕方がないから予定通りスタジアムへ向かうしかない。 それはそれとして、もう一つやっておきたい事があるのだが…。 ヤンカーは受話器を持ったまま、さり気なくアリシアの方を振り返った。 「ええと、君は君で用事があって来たんだろう?ここで俺を待ってる必要は無いよ」 「まだ他に電話かける用事があるのかい?」 「ああ。今度のは長引くかも知れんしな」 言いながらヤンカーは再び受話器を耳に当てた。 アリシアは主人に氷を分けてくれるよう頼みつつ、ヤンカーの方にも 注意を払っている様子だ。
(やれやれ。今警察に通報するわけにはいかんようだな。 そこら辺にある火かき棒か何かで殴り倒された挙句逃げられるのがオチだ。 彼女が氷をもらいに主人と一階に下りていった隙にても通報すればいいや。 かと言ってそれまで突っ立ってたら怪しまれるだろう。 あいつらが去るまで…そうだな、シュナイダーにでも電話をかけてるか。) 準決勝戦を回想したのがきっかけで、ふとシュナイダーを 置き去りにしたままだったのを思い出したのだ。 自分達と別れた後、何か進展があったかどうかも訊いてみたかった。 (大将だったらいつものように言うだろうな。 「何でお前はいつもそうせっかちなんだよ?進展、進展、って そうすぐ進展があるわけ無いだろが!」) 電話口にシュナイダーが出た。 シュナイダーはもう優勝取り消しのニュースを耳にしているだろうか? (ベソかいてるかもしれんぞ、「ヤンカーどうしよう?助けてくれよう」なんてな。) 「もしもしシュナイダー?ヤンカーだが」 一瞬の沈黙の後… 「バッカヤローーー!!!」
カーンは話が途切れた頃合を見計らって車の外を眺めた。 ノイビルはこちらに背を向けて岩に座っている。 ヤンカーは家に入ったまま、未だ出てくる気配は無い。 「一つだけ確かな事がある。」 ため息をついてカーンは言った。 「この事件の鍵を握るのは、あんたに同行していた、ええと…」 「アリシア。」 「そう、アリシアとか言う女性だ。是非とも彼女を警察に 引き渡さねば。ヤンカーの奴、上手く通報してくれるといいんだが。」 「ちょっと待ってくれ。」 ベッカムは前に身を乗り出した。 「警察は困る。分かってるだろ?警察の中にも組織の人間が…」 「分かってる。だから、」 カーンはうんざりした様子で遮った。 「信用出来る人間に彼女を引き渡す」 「あんたが信用したって彼女は信用しないと思うぞ」 「どういう意味だ?」
ノイビルは腰を上げて大きな伸びを一つした。 少し頬が引きつる感触は残っているものの、涙は完全に乾いた。 そろそろ車に引き上げるか。 カーンの車の側まで近づいたところで、ノイビルはふと立ち止まった。 中で何やら議論が始まっているようだ。 かがんで耳を近づけてみると、通報するだのしないだの言い合っているのが聞こえる。 (ああ、あの女性の事か。今頃ヤンカーが通報しているだろうよ。 議論したって始まらないし、巻き込まれるのはごめんだね。) ノイビルはこっそりと岩がある場所に引き返し、再び腰を下ろした。
「ブンデスリーガの知られざる世界」読みたさにWSG買ってみました。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
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2006年まで名無しさん :03/02/14 14:10 ID:sUfcf4RI
ボッキage
ヤンカーは思わず耳を塞いで受話器を離した。 アリシアと家の主人が驚いて話しを止め、目を丸くしてこちらを見ている。 (見てないで早く行けよ。いやそれよりシュナイダーの奴何怒ってんだ?) 「シュナイダー、落ち着けよ。一体どうした」 「どうしたもこうしたもあるか!何故黙って行っちまったんだ?今どこだ!」 「おいおい、そんな事で怒ってるのか?」 ヤンカーは少しムッとした。 「どこへ行こうと俺の勝手だろ?あんた俺の保護者か何かか?」 「そうじゃない!」 シュナイダーは声をひそめて続けた。 「まだニュースでは流れてないが…ティエロ氏が連行中に射殺された」 「何だと!警察には気をつけるよう言っておいた筈だろ?」 「ああ。しかし、事務所から連れ出してパトカーへ乗せる一瞬、 近くのビルから発砲された。狙撃手は取り逃がしてしまったよ。 ティエロ氏は即死だった。」
「何てこった。」 「こんな状況でお前達が行方不明だと知った時の俺の気持ちが分かるか? 恐怖のあまり髪の先まで真っ白になるかと思ったぞ」 「ラメロウ2号ってとこかな。」 「何だと?」 「いや何でもない。あの時俺はへべれけに酔っ払ってたんだ。 だがまあ…確かに悪かったよ。」 「WCの事で○○に嫌疑がかけられたのは知ってるか?」 「ああ。さっき臨時ニュースで聞いた」 「本当に○○が一枚噛んでいたと思うか?」 「分からない…いや、そうあって欲しくは無いが、 俺達はまだアイツの事はよく知らんしな」 「俺は無実だと思う。身分証明書が何だ。 そんなもの、あいつに罪を着せるためにでっち上げたに決まってる。 単にあいつの持ち物が落ちていたってだけだろう? あいつ本人を病院で目撃したって証言は無いんだぜ」 「しかしな、いなかったと証言出来る奴もいないわけだ。 真夜中だし、みんなぐっすり眠ってる最中だしな」 電話の向こうでシュナイダーが沈黙した。
「そう気を落とすな。まるで用意したみたいにアリバイがあったりしたら かえって怪しいじゃないか。きっと無実だと判明するだろうよ。 その内ドイツが優勝を返してもらえる時がくるさ。」 「そうだといいが。」 シュナイダーの声がこころなし震えた。 「その時は俺達全員そろっていて欲しい。 正直な所、もし誰かが欠けるような事さえなければ 何もかも上手くいくような気がするんだ。 誰も欠けさえしなければ…」 「安心しろ、みんな無事だよ。俺も大将もノイビルも。 俺はインタビューを受けるためにオリンピック・スタジアムへ向かう。 その前に大将たちに付き合って病院へ寄るけどな。」
「事件に関して彼女は口ではああ言ったが、実際は色々知ってそうな様子だ。 だがもし情報を漏らそうとすれば、あんたが接触した組織の人間が恐れてたように 口封じのため消される可能性がある。滅多な事じゃ喋らんだろう」 「だから警察が保護を…」 「気を悪くしないで欲しいんだが、ドイツの警察の腕を信用していいのかな? 国内には組織の人間が大勢野放しになっているんだろう?」 カーンの顔に赤みが差した。 「じゃあ、どうしろと言うんだ?」 「さし当たり必要なのは稲本の失踪に関する手がかりだ。 彼女が心を許している唯一の人間が油断させて上手く聞き出せばいい」 「心を許してる?誰のことだ」 ベッカムが自分を指差すとカーンは呆れて目をぐるんと上向けた。 ちょうどその時、車から離れた所で岩に座っていたノイビルが振り向き、 覗き込むように上半身を車の方に傾けた。 (そろそろ議論は終わったかな?)
ドイツのバレンタインデーってどんなもんでしょ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「病院?ちょうどいい、ブラジルから戻ってきたゼ・ロベルトから 聞いたんだが、ロナウドがドイツへ来たまま音沙汰が無いらしいんだ。 日本代表の見舞いに行くとか言ってたそうだから、 病院にいないかどうか確認してくれないか」 「了解。…じゃあ、そろそろ切るな」 「いいか、刺青には十分気をつけろ。血も涙も無い奴らだからな。 出くわしても下手に関わるな、逃げる事だけ考えろよ。」 (そうは言っても、ベッカムのお連れさんはそう悪い奴には見えないんだがな) 受話器を置いて振り向くとアリシアと家の主がまだこちらを見ていた。 「長々と電話を借りてすみませんでした」 「いえ、そんな…ところで何かあったんですか?大丈夫ですか?」 家の主人が心配そうに言う。 「ああ、何でも事はありません。我々はそろそろ引き上げます。」
「立ち聞きして失礼ですが、電話で競技場に行くと仰ってたのが聞こえました。 あっしの車で送りましょう。」 ヤンカーが言葉を返そうとするのを慌てて遮って、 「どうか断わらないで下さい、ファンからの一生のお願いです。」 「…そこまで仰るのならご好意に甘えさせて頂きます。ありがとう」 普段のヤンカーなら断わる所だった。 しかし主人の境遇には同情を禁じえないものがある。 いや実を言うと好意に甘んじたのにはもう一つ理由があった。 「もしよろしければ、この人も同乗してよろしいですか?」 ヤンカーはアリシアを指して言った。 アリシアは驚いて口を開きかけたが、ヤンカーは黙るよう視線で釘刺した 「構いませんよ。では早速出られるように車を出してきます。 おっと、その前にこのご婦人は氷がいると仰ってましたよね」 主人を先頭に3人は狭い階段を下りて一階の玄関前に戻った。
「そこで待ってて下さい、氷を持ってきますから」 家の主人が奥に引っ込んだ途端、アリシアはヤンカーに小声で言った。 「一体どういうつもりさ?」 「正直に言おう、俺はあんたの事を警察に通報する気でいた。 しかしさっき知ったんだが、あんたの仲間が連行中組織に始末されたようだ。 警察に大事な情報を漏らされないための口封じじゃないかな」 アリシアの顔が青ざめる。 「大…カーンは意地でもあんたを警察に引き渡そうとするだろう。 そしたらティエロ氏と同じ運命を辿るのは確実だ。 カーンの車へは戻らない方がいい。この家の主人に乗っけてもらい仲間の所へ帰るんだ。」 「帰るわけにはいかないよ…あたいはもう組織の裏切り者なんだ。 ベッカム殺害命令に逆らっちまったからね。」 ヤンカーはびっくりしたが、ベッカムの脚がひどく腫れてる事を思い出した。 何か事情があるようだが、のんびり聞いている暇はない。 「…じゃあ、組織の手が届かない遠い外国にでも逃げればいい」
ベッカムはカーンの仕草が少々気に障ったようだ。 「何かおかしいか?」 「いや、自信満々な様子で恐れ入るが、 何故彼女があんただけ信用すると考えるのか知りたい。」 「彼女に救ってもらったからだ。」 「ほう?」 「俺は彼女に感謝している。命の恩人に手荒な事はしない、と彼女は考えてる筈だ。 だから仲良くして油断させ、口を軽くさせる。」 思わずカーンは世界中で流れてる様々なベッカム出演のCMを思い浮かべた。 『見てくれよ、僕が君達に向けてるこの笑顔。君達が好きだよ、君達も僕が好きだろう? だから僕がチョコを買ってくれと言えば買うよな。 ここのサロンへ行けと言えば行くよな。 洩らせば命が無い情報でもくれと言えばくれるよな?』 「悪いが…」 カーンは重々しく首を振った。 「賛成しかねる。彼女をそこらにいるあんたのファン達と混同しない方がいい」
(ミュンヘンの法則) ミュンヘン+ミュンヘン=倍エルンミュンヘン。 ミュンヘン×ミュンヘン=ミュンヘンダービー。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
主人が厚手のビニール袋にたっぷり氷を詰めて戻ってきた。 「何から何まで厄介になってすみませんな」 「いえいえ、とんでもない。」 「それじゃ、我々は仲間を見送りに行ってきます。すぐ戻りますから」 主人は何か言いかけたが、ためらって口をつぐんだ。 「どうかしましたか?」 「いや、勘違いだといいんですが…そちらの方、 あっしが探している人の特徴に良く似ているもんでもしや、と思いまして。 腕を見ればハッキリします。失礼ですが、ちょっと袖をまくってもらえますか?」 アリシアは青くなり、家の主人が近寄ると一歩退いた。 「あ、あたいの腕には何にも無いよ」 「無いかどうかは腕を見せてもらえば分かります。」 ヤンカーは思わずアリシアを弁護した。 「お止しなさい。女性に服まくって肌を見せろなんて要求をするもんじゃない。 俺が保証します、彼女の腕は真っ白なだけで、ホクロ一つありゃしませんよ」 主人は不思議そうにヤンカーをしげしげと見た。 「何故そこまでご存知なんです?…ああ、そうか」
納得した表情に変わってヤンカーに近寄り、共謀者のようにニヤニヤ笑いながら こっそりと指を一本立てた。 「彼女、旦那の…コレですな。」 あまりにも失敬な発想にヤンカーはギョッとなって抗議しようとした。 が、指を立てた主人の袖口からチラリと見えたものに絶句した。 (腕の事を聞くから怪しいと思ったが…やっぱり刺青かよ!) するとこの家の主人もマフィアの人間ということになる。 (既に組織中の人間に彼女を探すようおふれでも出ているのか?マズい事になったな) 主人はヤンカーの表情を見て、図星を指されて窮してると勘違いしたようだ。 「いいんです、いいんです。世間には黙っておきますから。 失礼、人違いだったようです。あっしの言った事は忘れて下さい。」 主人は二人を玄関の外へ送り出した。
「どういう意味だ」 「今度は俺があんたに気を悪くしないでくれ、と断わる番だ。 俺達は現実を直視しなければならない。人命がかかってるんだぞ。 ドラマもどきのシナリオを勝手にこさえてもらっては困る。」 「ドラマもどきとは何だ。俺がちゃんと聞き出してやると言ってるのに疑うのか?」 「ああそうだ。女性は皆自分の魅力に参るとでも思ってるのか。 普段はそう思い込もうがあんたの勝手だ。だがこんな時にまで 『さあ、みんな主役の俺に見とれてくれ』みたいな態度をとるのはよせ。」 「俺はそんな態度はとってないぞ!ひどい偏見だ、マスコミみたいな考え方しやがって。」 「本当の事を言ったまでだ。」 カーンは腕組みしたまま硬い表情で答える。 「ホラこれだ。俺からも言わせてもらうぞ、あんた、気に入らないものにはすぐ 『お前に説教してやる。悔い改めろ』って態度とるよな。何様のつもりだ。 揉み手で『その通りカーン様が正しい』と同調する腰巾着とセットで頭にくるぞ。」
「何だと!?」 カーンは腕を解いて拳を固めた。不機嫌にすぼめてた口元が、 歯を食いしばったためにキッと横に強く引っ張られた。 「まるで反抗期の子供だな。大体普段の金の使い方からして …いや、こんな事はどうでもいい。とにかくこの件では、」 「俺に従え、と?もう一度言わせてもらうぞ、あんた何様のつもりだ? 自分はそんなに大人か?時々新聞を賑わす事件を見る限りとてもそうは思えん!」 「お前などに言われたくない!」 ノイビルは車に近づいてそっと耳を傾けてみた。 (「いつもぶすったれてるお前よりマシだ!」) (「いつもニヤけてるお前よりマシだ!」) なんだこりゃ…。 議論はますます白熱してるようだ。しかも話題が通報の件からズレてる。 ノイビルは頭を振り振り離れていった。 さっきまで座っていた岩の上に、いつの間にか大きなバッタが陣取っていた。 ため息をついて岩の横に屈み込む。 何だか少し…惨めな気分になってきた。
連日長文で埋まってくこのスレ、何気に容量くってそうな悪寒 サイズ順に並べれば上位に食い込むのでは。 知名度でいえば下から数えた方が早いだろうに… オーマイガッ! と言いつつ今宵もドドンがドン Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「広い畑をお持ちですな」 家の外を見渡してヤンカーが言う。確かに広いことは広いが、ほんの一角しか使われてないようだ。 残りは何年も昔に平らにならしたまま放っとかれ、草が伸び放題になっている。 「失礼だが、農作だけで娘さんの治療費やら入院費やらを工面するのは大変だったんじゃないですか」 「ええ、そうでした。」 主人は重々しく同意した。 「だから金を手に入れるため、したくもない仕事まで…」 主人はハッと言葉を切った。 「ほう、どんな仕事をしたんです」 ヤンカーがさり気なく聞く。 「お聞かするようなものではありません。ただの…つまらない仕事です。」 主人はヤンカーとアリシアを残して車が置いてある家の裏へ去って行った。 「多分あの男は娘の治療費を工面するため組織に入ったんだろう。マフィアは儲かるからな」 カーンの車に向かって歩きながらヤンカーが言う。 「組織?ああ、やっぱり…」 「そう、刺青入りだったよ。さっきは何とか切り抜けたが、 こうなると奴に乗せてもらうのは危険かもな。」
「よし。俺は腹をくくったぞ」 ヤンカーは口をグッと引き結んで背筋を伸ばした。 「まずあんただが、このまま病院へ同行した方が安全なようだ。 そしてカーンが目を離した隙に逃げるんだな。」 「あんたはどうするんだい?」 「俺は…予定通りこの家の主人に乗っけてもらってスタジアムへ行く。 上手くやれば途中、組織の事で何か有益な情報を聞き出せるかもな。 病院の近くに住んでるんだし、稲本の件で何か知ってるかもしれん。」 「危険だよ。」 「危険は承知さ。だが子を救おうと必死な親を食い物にするマフィアを俺は許さない」 さっき素人探偵に関して語った事などすっかり忘れた様子でヤンカーは拳を固めた。
とうとうカーンが運転席から飛び出し、後部に回ってドアを乱暴に開けた。 ノイビルとヤンカーはそれぞれ車から結構離れた所にいたが、 カーンとベッカムの激しい口喧嘩を聞き取ることが出来た。 (「…なのに何でお前ばっかり!バロンドールだって…」) (「…俺の方が苦労してるからだ!」) (「これみよがしに宣伝してるだけだろ!お前より苦労してる奴は大勢…」) (「俺ほど苦労してきた人間はいない!」) (「俺の方が上だ!お前みたいにブーブー言わないだけで…」) さすがに止めた方がいいと考えたのだろう、ノイビルが慌てた様子で車に向かう。 「何で喧嘩なんかおっ始めたのか分からんが、これは大変な事になりそうだぞ」 ヤンカーがつぶやいた。
カーンは後部座席に半ば身を乗り入れて叫んだ。 「いっそサッカー選手なんか辞めてタレントにでもなったらどうだ!」 ベッカムも負けじと半ば腰を浮かせて叫び返す。 「そっちこそそんなに威張りたいなら独裁国家でも作りゃいいだろう!」 「何だとこの!」 カーンが更に中へ踏み入れた瞬間、足元でクシャッと音がした。 二人とも一瞬黙って見下ろした。 ベッカムの膝の上にあった写真が滑り落ちてカーンに踏まれていた。 カーンが身を屈めて取ろうとした瞬間、怒りで我を失ったベッカムの拳が飛んだ。 殴られたカーンは咄嗟に車のドアにつかまって倒れるのを免れたが、 理性だけは遥か彼方に吹っ飛んでいた。 切れて視界が真っ白になった状態で、カーンは拳を振り上げベッカムに飛びかかった。
バイエルン、ダービー制覇おめでとう! バイヤー、…バイエルンの良き強敵よ…早く立ち直っておくれ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「やめろカーン!相手は怪我人じゃないか!」 ノイビルは必死でカーンを押さえようとしたが、あっという間に突き飛ばされた。 駆けつけてきたヤンカーと共に何とかカーンを車から引き離す。 カーンは自分を引きずっていく二人には目もくれず、 車の中からベッカムが叫ぶと応えるように吠え返し、車へ戻ろうと暴れた。 ノイビルは岩の上にいたバッタを電光石火の速さで掴んでカーンの口へ放り込んだ。 「…ガハッ!」 一瞬カーンは目を白黒させて言葉を切り、激しく咳き込んだ。 「ゲホッッ!!…グヘェッッ!!!」 カーンの口からバッタがピョ〜ンと飛び出し、草むらの中へ姿を消した。 カーンは尚も激しく咳き込み続ける。 「お、おい、大丈夫か大将?」 さすがに心配になったヤンカーが恐る恐る声をかける。 「に…苦い汁を出しながらか、噛み付きやがった…ぶふえっ!!」 ようやく咳が治まると、カーンは涙の滲んだ目で二人の連れを睨んだ。 ヤンカーもノイビルも僕は無実ですと言わんばかりの表情を浮かべて立っている。
「なんてことしやがるヤンカー!」 「何で真っ先に俺の方を疑うんだよ?!」 ヤンカーは傷ついた表情を浮かべて抗議した。 「じゃあ貴様かノイビル!」 「バッタが自分からあんたの口の中に飛び込んだんだ」 ノイビルが真面目くさった表情で言い返す。 「あんなでっかいゴールがガラ空きになってりゃ、虫だって思わず得点してみたくなるだろうよ。」 「そんなバカな事…」 カーンの言葉など聞こえないかのようにノイビルは続ける。 「しかし食いついてきたのがバッタだけで良かったと思わないか?」 「どういう意味だ!」 「こんな形で優勝を取り上げられてしまったんだ、 マスコミは餌を求めて鵜の目鷹の目であんたを探してる最中かもしれん。 こんな所で殴り合いの大喧嘩してるのが見つかったらどうなる? 明日の朝刊の見出しが嫌でも目に浮かぶよな。」
「フン。マスコミなんか…」 「あんたは気にしないかもしれん。が、あんたの子供達はどうだ? これから先あんたが親として喧嘩を止めようとするような事があったとして、 子供達は聞いてくれるだろうか」 ノイビルは同情するようにゆっくり首を横に振った。 内省しているのか、単に不味い味が残って気を取られてるだけなのか、 カーンは不機嫌そうに黙ったまま口をもごもごさせている。 (でかしたぞ、ノイビル) ヤンカーは内心ホッとして笑い出したい気持ちだったが、 何とか真面目な表情を保ったままでいた。 「さあ、落ち着いた所で二人とも聞いてくれ。」 ヤンカーは農家での事を一切合財話した。 只一つ、主人の刺青の事を除いて。
一方、ベッカムは痛む足を引きずって車の外へ出ようとしていた。 「何やってんのさ?無理しちゃ駄目じゃない」 アリシアがやっとのことで押しとどめる。 氷をベッカムの腫れた脚に当てようとしたが、 思い直して発熱で赤らんでいる額に乗せてやった。 ベッカムは気持ち良さそうにホッとため息をつき、ようやく落ち着いて 氷の入った袋を掴んで席に座り直した。 「奴に殴られて痣まで出来てしまったようだ。氷が幾らあっても足りんな」 袋を目の辺りに当てながら照れたようにニッと笑ってみせる。 「全く、あんた達サッカー選手ってのはいつも傷ばっかこさえてるんだね」 「傷や痛みを克服して戦うのがサッカー選手ってものだ。だが…」 ベッカムはアリシアの腕の刺青が入ってる辺りに手を置いた。 「君は違う。残念だよ、綺麗な肌を刺青で汚してしまうなんて」 もしアリシアを後ろめたい気持ちにさせるのが目的だとしたら、 上手くいったと言えるだろう。ベッカムとヤンカーの態度が アリシアの心に微かな苛立ちと迷いをもたらしていた。
これ書き上げたの先週末なんですが、 その後実物のベッカムが足痛めた上に顔面をどうかしたと聞きました。 みんなと違う理由で悲しむおたんちんがここに一人 2006年の予定だったのにせっかちなんだからー (せっかちなんだからー)(せっかちなんだからー)←エコー サッカー選手ってホントに大変なんですね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「何てことだ。そうか、ティエロ氏は殺害されたのか。」 カーンは重いため息をついた。 「そこで相談だがな、大将…」 「アリシアを逃がしてやれと言うんだろう?駄目だ」 「何でだよ?警察に引渡したって結局は同じように殺されるだけだぜ?」 「勝手に決めつけるな。それは警察側で気をつける問題だ。 可哀想だからって見逃して済むのならこの世に警察はいらん!」 「…分かった。どうせ駄目だと思ったよ、大将は頑固だもんな。 でも通報する前にせめて彼女に自首するよう説得してくれ。 それ位ならいいだろう?」 「駄目だと思うが、一応やってみよう。」 話しは済んだとばかりにカーンはきびすを返して車へ戻っていく。 ノイビルも後を追おうとしたが、ヤンカーに行く手を阻まれた。
「ノイビル君、君にはまだ話したい事がある」 「何だよ改まって気持ち悪いな。」 「俺達ここまで仲良く協力してきたよな?一緒に大将を探し出して助け、 酔っぱらった勢いで大将の車に転げ込み、力を合わせて喧嘩を止めた。 今二人の間には冷める事の無い熱い友情が煮えたぎってる。」 「あの家の主人がスタジアムへ送ってくれるんだろ?待たせちゃ悪いんじゃないのか」 「そろそろ行くとも。でもこのままアッサリ別れるなんて悲しいよな。 そこでヤンカーさんから餞別にクイズをプレゼントだ」 「また今度な。」 言い捨ててノイビルは去ろうとする。 「おいおい冷たい奴だな!少しはノッてくれたっていいじゃないか」 「嫌だね、あんたが猫撫で声出す時はいつもロクでもない事ばかり企んでる。」 「第一問。」 「誰もやるとは…」 「アリシアは大将の勧めに従って自首すると思うか?」 ノイビルは諦めてため息をついた。 「しないと思うね」
「第二問。大将はアリシアを見逃してやると思うか?」 「絶対しないだろうね。これクイズって言うか普通?」 「第三問。するとアリシアは結局逮捕されてしまうワケだが… マフィアの手から逃れられると思うか?」 「警察が注意すれば或いは…いや、やっぱり始末されてしまうだろうな。」 「そこで最終問題だ。以上を踏まえ、Mr.ノイビルはどう行動するでしょう?」 「おい!あんたまさか俺に…!」 「シーッ!!」 少し離れた所を歩いていたカーンが怪訝そうに振り向いた。 「…カーンに内緒でアリシアを逃がせと言うのか?無茶だ!」 ノイビルは声を落としながら抗議した。 「俺はどうしろとも言ってないぜ。答えを出すのはお前自身だ」
「だがな、俺はお前が試合中に見せる勇猛果敢な性格を買ってるんだぜ。 特に審判にくってかかる時はすごいぞ。今にもイエローどころか レッドもらうんじゃないかと傍で見ててハラハラするほどだ。 代表戦の時、大将がゴールでどんな顔してるか一度見てみろよ。 俺はバラックと賭けてるんだぜ、 ノイビルが生きながら皮を剥がれるのが早いか、 それとも大将が胃痛で倒れるのが早いか、ってな。 俺はお前にビール1ケース賭けてるんだ。期待を裏切るなよ」 「勝手に不吉な賭けの対象にするな! ああ、カーンの車なんかに乗らなきゃよかった」 「そう心配するな。お前ならきっとやり遂げられるよ。 例え日本の神話に出てくるイナバの白ウサギみたいな目に遭わされようともな」 「不吉な事言うなってのに、こいつ!」
初めて読んだ気がしないというアナタは 前作からのお付き合いになります (あの時はコッリーナさんがクイズ出したっけな) こんな長い間ヘボ小説に付き合ってくれて有難う Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
カーンは車の床から写真を拾うと、ビニールに付いた汚れを払った。 「汚れは大した事無いが、端に少し皺が出来てしまった。…すまなかった。」 あまりベッカムの方を見ないようにしながらカーンは写真を手渡した。 「いや、俺の方こそ大人げ無かった。折角親切で乗せてもらったのに ひどい事を言ってしまった」 「もう済んだ事だ。忘れて病院へ行こう」 カーンは運転席に乗り込んだが、その前にアリシアの方をチラッと見た。 アリシアは沈んだ様子でベッカムの隣に座り、 カーンの視線にも気づいて無い様子だ。 助手席にノイビルが乗ると、カーンはエンジンをかけた。 車の横に立ったヤンカーは漂っている重苦しい雰囲気に まるで葬儀車を見送ってるようだと思った。 「ホラホラ、何沈んでるんだ、みんな楽しく行ってこい」 動き始めた車に向かい、大袈裟な身振りで派手な投げキッスを送る。 ノイビルだけが振り向いた。 が、その顔はとっても恨めしげだった。
,,彡彡彡 *** ミ,; `Д´ミ ダイヨンブ カーン!!! ***
ちょっと長めでしたが、ようやく終わりました。 ここで一週間ほど(あるはもう少しかかるかも)お休みします。 戻ってきたら第5部を開始します。 スレの残り具合からいって、恐らく最終章となるでしょう。 明日のユーロ2004予選(リトアニアxドイツ)楽しみにしつつ、 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ひそかに愛読してます。作者さんがんばってください(^.^)
ありがとうございます。 それでは早速第5部を開始いたしましょう
男は観客席の一つに座ったまま、落ち着かなげに身じろぎをした。 もうどの位経ったのだろう。数時間?半日?メモに目を落とす。 『決勝戦に未練が有るならこの場所から離れるな。』 男はワケが分からないながらも一度用足しに行った時以外は 自分が目覚めた時に座っていたこの席で待ち続けていた。 決勝戦…そりゃあ未練があるに決まってるさ。 ぼんやりとしか思い出せないが自分は病院にいた間 何度もベッドから出ようとして医者に止められ、しまいには薬を投与された。 それ以降の事は意識朦朧とした状態でほぼ覚えてないが、誰かにここまで 連れてこられたようだ。帽子が顔を隠すような角度で頭に被されており、 病院の寝巻きの上に誰のとも分からぬダブダブのジャンパーを着せられていた。 そして手にはこのメモが挟んであったというわけだ。 男はメモを懐にしまった。帽子を脱いで上を見る。 まだ薬が抜け切っていない虚ろな瞳に、色あせかけた空が映った。 「もう日が傾きかけてるじゃないか。」 男…稲本潤一はつぶやいた。
こうして時間を持て余してると、ついあの夜の事が思い出される。 決勝戦前夜、稲本は廊下を歩いていてホテルのコックに出会った。 サインに応じながら、稲本はその晩に出されたデザートの出来を誉めた。 コックは目を輝かせ、まだ配膳室に残りがあるからお持ちしますと言った。 稲本は自分で取りに行くからと断わり、配膳室の場所を教えてもらった。 ところが配膳室を探し歩いている内に迷ってしまったのだ。 幸い日本人の従業員が通りかかったので稲本は呼び止めて日本語で質問した。 従業員は何故か怪訝そうな顔をしたが、親切に教えてくれた。 配膳室に着き、何のプレートもかかってない灰色のドアを開けると 室内は闇に包まれていたが、中で人の動く気配が微かにした。 (こんな真っ暗な中で何やってんだ。明かり位点ければいいのに) 入り口のスイッチを押すと部屋が明るくなった。
稲本は部屋の光景に驚いた。 殺伐としたコンクリート壁に囲まれて複雑に絡み合ったパイプや計測器等が見える。 背を向けて作業をしていた人間がギョッとして振り向いた。 眩しそうに腕をかざしてて顔はよく見えないがどうも日本人のようだ。 稲本を驚かせたのは室内の様子より寧ろその男の様子だった。 まず自分に向けた目つき…鋭いというよりは邪悪な目つきといった方がぴったりだ。 それから、その男には体に何か変わった特徴があったような気がする… 「ああスミマセン、部屋を間違えました」 稲本は慌てて部屋のドアを閉めた。 (そうか、さっきの従業員は配膳室と配電室を聞き間違えて教えたんだな。 どうりで妙な表情してたと思った。) そう考えると可笑しかったが、さっきの男の様子を思い出すと笑いたい気持ちが失せた。 (今考えるとあの男は火事に関係があるのかも知れない。後で警察に届けよう。) 一人の男が競技場に入ってこちらに近づいて来るのが見え、稲本は立ち上がった。 あれがメモを書いた男なのだろうか…
わーい久々だから間違えてやんの。
スミマセン、
>>846 は小説の本文ではありませんので悪しからず。
ちなみに、
日本代表の中から稲本を選んで登場させた理由それは…
単に一番食欲旺盛に見えたからだったりします。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
病院へ着くとアリシアはベッカムに肩を貸して建物に入ろうとした。 「力仕事だから男がやった方がいい。ノイビルは腕を怪我しているから俺がやろう。」 カーンが半ば強引に交代した。 「そ、それじゃ、あたいはここで失礼するよ。ベッカムが病院へ入るまで 手を貸した方がいいと思って付いて来ただけだからね」 アリシアはじりじりと後退し始めた。 「いや、ここで待っていてくれ。」 カーンがぶっきらぼうに言い放つ。 「君には後で話しがある。ノイビル、俺が戻るまでこの人と一緒に待ってろ。」 (逃げないように監視してろ、って事だろ) ノイビルは心の中でつぶやいた。まるで命令された番犬だ。 思わず「ワン」と返事してやりたい気分だった。
ヤンカーはインタビューが予定されている部屋に向かって歩いていた。 残念だが自分を送ってくれた農家の主人からマフィアに関する情報は聞き出せなかった。 (やっぱ、刑事ドラマみたいに上手くはいかないもんなんだな) ついうっかり自分が本業以外の仕事に携わってる事を漏らしかけて以来、 主人は口を滑らせる事を恐れて用心深くなったようだ。 稲本は今何処にいるのだろう。既に始末されて海の底に? それとも生きて手足を縛られたままあの農家の何処かに? ふと足元で何かをカリッと踏み潰す音がした。 足をどけてみると、粉々になったポップコーンのかけらが散らばっていた。 白いリノリウムの床だから今まで目立たなかったが、よく見るとあちこちに散らばってる。 誰かが箱ごとひっくり返したに違いない。 マフィアの刺青連中もこれと似たようなもんだな、とヤンカーは思った。 今までは気づきもしなかったが、一度関わってしまった後注意して見ると 実は自分の身の回りにはそれとなくそういった輩が 何でも無い顔して生活している事に気づかされたのだ。
「イナモト選手だね?」 男は稲本の前で立ち止まった。帽子を目深に被っているので顔がよく見えない。 「そうです。失礼ですが…?」 男は帽子を脱いだ。ロナウドだった。 「君が病院から居なくなったと聞いて探しに来たんだ。 建物の中を随分ウロウロしたよ。まさかここにいるとは思わなかった」 ロナウドは稲本の隣に座り、帽子と持っていた包みを椅子の下に置いた。 「わざわざどうも…お騒がせしてすみません。」 稲本とロナウドは握手を交わした。 「どうやってここまで来たんだい?病院では行方不明だって大騒ぎになってる。」 「それが、自分でもよく覚えてなくて」 稲本は頭をもっとはっきりさせようと眉間を指先で揉んだ。 (何度言ったら分かるんです!もうWCは終わったんだ、無理に起きてはいけない!) 頭の中で医者らしい人物の言葉がおぼろげに甦る。 (止むを得ん、薬を投与するから誰か押さえてろ!) それから意識が闇に包まれ、…そう、思い出してきた。誰かに揺さぶられて目が覚めたんだ。 (起きろ!さっさと支度するんだ。決勝戦に遅れたくないだろ?)
揺さぶってきた相手に乱暴に腕を引っ張って起こされた。 無理に立たされたが、まるで泥酔したように体も意識もグニャグニャしていた。 帽子やらジャンパーやら着せられ、腕を取って外へ連れ出された。 足元も覚束ない自分を相手は引きずらんばかりにして歩かせた。 途中誰かに何処へ行くのか声をかけられたような気がする。 そうだ、そして自分はこう答えたんだ。 (オリンピックスタジアムへ!これから決勝戦なんだ!) そして病院の前で待っていた車の中へ押し込まれた。 運転席には大柄な男が待機していた。 (で、あっしはこの旦那をどちらへ送ればよろしいんで?) 自分をここまで引っ張ってきた相手は低く笑いながら言った。 (さっきこいつが自分で言ったじゃないか。聞こえなかったのか?) 何となく相手は声を作ってたような気がする。 顔を見られたくないのか自分と同じように帽子を目深に被っていたのだが、 どうも覚えのある人物のような気がしてならなかった。
対コットブス戦勝利おめ! 次はバイヤー・レバークーゼンとですね。 (実はここだけの話…次回だけレバークーゼン応援しちゃいます) Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「あ、ヤンカーさん、こちらです」 近くのドアが開き、日本のテレビ局のスタッフが顔を出した。 今日はフィールドを背景にインタビューを受ける事になっていた。 ヤンカーはスタッフ達との挨拶を済ませると、 部屋の奥へ進んでガラスの向こうのフィールドを見下ろした。 「変だな、誰か観客席にいるぞ。」 建物内のレストランやギフトショップは開いててそこそこ人が訪れてるようだが、 それ以外は立ち入り禁止になっている筈だった。 借りた双眼鏡を通して見た瞬間、ヤンカーは驚きの声を上げた。 準備をしていたスタッフ達が何事かと振り返る。 「稲本選手だ!誘拐されたと聞いたのに、あんな所にいるじゃないか!」
ロナウドは心配そうに稲本のぼんやりした目を覗き込んだ。 「大丈夫か?あんまり具合良く無さそうだな。でもジーコよりマシだ」 虚空を見つめたまま動かなかった日本代表監督の姿を思い出してロナウドは身震いした。 「一体君たちはどうしたんだ。火事で焼け出された事は知ってる。 多少火傷もしたみたいだけど、もう大分良くなってるじゃないか。 それなのに揃いも揃ってぼんやりしてるなんて。煙を大量に吸ったからかな?」 「分からない…」 「まあいいや、取り敢えず病院へ帰ろう。」 「そうしたいんだけど、これが気になって。」 稲本は懐からメモを取り出してロナウドに見せた。 「何だかワケ分からんな。それで、このメモの為にどれ位ここで待ってるんだ?」 「分からない。半日ほどかな」 「おいおい、それだけ待って何も無いならタダの悪質なイタズラだよ。」 「いや、そうでも無いみたいだ」 稲本の目線を追ってロナウドが振り向くと、誰かがこちらを目指して 走って来るのが見えた。 「あれか?…ドイツ代表のヤンカーじゃないか」
「良かった、無事だったんだな」 ヤンカーは稲本とロナウドの前で立ち止まった。 「久しぶりに会えて光栄だ。」 ヤンカーは二人と握手を交わした。 「まさか二人揃ってここにいるとは思わなかった。探してたぞ」 ロナウドの方を向く。 「ゼ・ロベルトが、あんたが行方不明になったんじゃないかって心配してた。」 「大袈裟だな。日本代表を見舞いにちょっとドイツへ寄っただけなのに。」 「まあ、無事で何よりだった。」 続いて稲本の方を向く。 「あんたの方はもっと深刻だ。ニュースで取り上げられてたんだが、 誘拐されたんじゃなかったのか」 「誰かにここへ連れてこられたのは確かだ。」 「誰に?」 「分からない…相手は顔を隠して声色も変えてたようだ。 それでもあの時意識がハッキリしてたら、誰だか分かったかもしれない。」
「何という事でしょう!ここドイツで行方不明になっていた稲本選手が 今発見された模様です!」 突然、興奮した叫び声と共にマイクがヌッと突き出された。 いつの間にかインタビューアがカメラを連れて ヤンカーを追ってきていたのだった。 「稲本さん、何故こんな所にいるんですか?誘拐犯は? 決勝戦に出られなかったご感想は?」 「ち、ちょっと待って下さいよ」 ヤンカーは大きな体で立ちはだかってカメラから稲本の姿を隠した。 「彼は今疲れてるみたいです。質問は後回しにして早く病院へ運んでやりましょう。」 尚もしつこく稲本に質問しようとする相手を押しとどめようとして、 ヤンカーはふとあるものに目を奪われた。 「何だ、ありゃ。確かに今日は試合は無いはず…だよな?」 薄手のジャンパーを着た男達の一団が、静かにフィールドに入ってきた。
昨日のやべっちFCで建設中のアリアンツ・アリーナが紹介されました。 確か2005年4月完成予定ですね。 もしドイツに住んでたら時々どこまで出来上がったか見に行くのにな〜。 来週はカーソのインタビューがあるそうです。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
スゴイ!(・∀・;)
先頭の男は腕にボールを抱えている。 布を被せた物体を重そうに二人がかりで運んでいるのが二組いる。 彼らは一団を離れ、それぞれ両端のゴールへ向かっていった。 ボールを持った男は稲本の前に来ると慇懃に会釈をした。 「大変待たせて申し訳ない。我々の方も彼らが登場するまで待機してたのでね。」 ヤンカーとテレビカメラの方を向く。 「…俺達を待っていた?」 「今回のWCについてドイツ代表がインタビューを受けると聞いていたものでね。 稲本選手をここに置いとけばいずれ発見して飛んでくると思ってたよ」 「一体何のためにこんな事を?」 「まだWCは終わってないからだ。メモは読んだかね、稲本選手? これからドイツ代表と日本代表とで決勝戦を行う。 試合の模様を是非世界中に生中継してもらいたいのだ。」 男は最後の方をテレビカメラに向かって言った。ヤンカーは怒りで顔を赤くした。 「何を考えてるのか知らないが俺達は試合などしないし、稲本は今すぐ連れて帰るからな。」 「誰がお前に試合しろと言った?ドイツ代表として戦うのは…我々だ。」
男達がジャンパーを脱ぐと下からドイツ代表のユニフォームが現れた。 「ユニフォームさえ着れば代表になれるとでも思ってるのか?」 ヤンカーが叫ぶ。 「試合できるのは正式に登録されたドイツ代表のみだ!」 「一人いたのだがねえ。彼は稲本選手をここへ招待した。しかし自分自身は来れなかった。」 WC公式ボールを抱えたリーダー格の男はヤンカーが蒼くなる様を嬉しそうに眺めた。 「そう、○○選手だ。今頃は警察にいるそうだな。代わりに俺達残り10人が戦う」 「生憎だがこっちには3人しかいない。試合なんかするもんか」 「3人ではない、2人だ。お前と…特別にお前も許してやろう。その方が面白くなりそうだ」 男は目を細めて稲本、続いてロナウドを指した。 「2人なんてますます無茶じゃないか。何故俺を外すんだ、恐いのか?」 「カルステン・ヤンカー、お前はドイツ代表じゃないか。敵に与させるわけにはいかん。」 「ふん、本当は少数の方がいたぶり易いからだろう」 それには答えず、男は稲本とロナウドの方を向いた。 「それから試合を断わるのは自由だが…その場合、命は無いものと思っていただこう。」
男は抱えていたボールを高々と差し上げつつ、もう片方の手でポケットを探った。 「このボールの中には毒ガスが入っている。今は袋の中に密封されているが…」 ポケットから小さなリモコンを取り出した。 「このボタンを押せばボールは破裂してガスが噴出すようになっている。 殺傷力は高いぞ、これだけの量で数百人を一瞬で殺せる。 今日の様に風が強い日は競技場の外まで広がるだろう。」 男はテレビカメラに向かってにこやかに微笑んでみせた。 「…どれだけ犠牲者が出るか楽しみだ。」 「気が狂ってるのか?自分達だって死ぬんだぞ?」 ロナウドが呆れ顔で言う。 「構わん。元より我々は殉死するつもりで来た。」 男はテレビカメラに向かって演説した。 「願わくば死をもって我々の高邁な思想が全世界に広まらんことを」 「まるで危ない宗教団体みたいだな」 ロナウドが呟いた。
世の中にはルールの無いサッカーというものが存在する。 英国ダービーシャー州のアシュボーンで行われる 『懺悔の火曜日のフットボール』は有名だ。 「我々は全てのサッカーの試合からルールを撤廃するよう世界に訴えたい」 「何故だ?」 ロナウドが首を傾げる。 「ルールが無ければ試合がつまらなくなる。それに危険じゃないか」 「つまらない、だと?」 リーダーは見下すように笑った。 「ファウルの度に一々試合の流れが止まる方がつまらないじゃないか。オフサイドはどうだ? 歴史を見てみろ。幾度も改正された挙句、こんなに緩いルールになったのは何故だ? そうしないと観客がつまらなく感じるからだ。 それならいっそ、オフサイドなど無くしてしまえばいい。」 「そんな乱暴な…」 「それに危険だと?当たり前だ、サッカーとはそういうスポーツなのだ。」 「それは違うぞ」 今までぼんやりしていた稲本が反論した。
おっと、
>>865 =(242)の間違いです。最近間違い多いな…
日本のテレビ局がドイツへインタビューに来て
スタジアムから突然全世界に生放送をお届けする…
そんな事出来るのかな。う〜ん?
ま、いっか。妄想小説だし。(そういう問題?)
>>861 すごい量でしょう…書いてる本人が既に最初の方から読む気無くしてます
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
「サッカーは紳士のスポーツだ。何なら紳士を作るスポーツと言ってもいい。 それもルールあってこそだ。」 「…ふん。紳士だと?」 リーダーはボールを振りかざし、悪魔の様な笑みを浮かべながら叫んだ。 「選手達はルールを逆手に小賢しい演技で審判を騙そうとする。 フィールドの内外問わず年中問題を起こす。観客も同じだ。 ルールが人を紳士に変えるか?否!それならルールで縛る必要など無い。 ルールが出来る以前の太古、人間は野蛮な本性の趣くままボールを蹴っていた。 それが本来のサッカーのあり方なのだ」 「話し半分に聞いとけ」 ヤンカーが稲本に囁いた。 「あいつらは一種のフーリガンだ。単に騒動を起こすのが好きなだけなんだ」 「何とでも言え」 リーダーは両陣のゴールへ合図を送った。 「好むと好まざると、お前達にはルールの無いサッカーに付き合ってもらう。 先にゴールへボールを叩き込んだ方が勝ちだ。そしてゴールを守るのは…」
ゴールの半分ほどを占める大きな物体が布を掛けられて置かれていたが、 合図に従って待機していた男たちが布を取り去った。 「こ、これは…?」 「紹介しよう。我々が目指すゴールはこれだ」 銀色の立て板から無数の大きな針が突き出している。 まるで巨大な銀の剣山を横倒しにしたような代物だった。 「我々がここにボールを叩き込めば、ボールは破裂しガスが出てお前達の負けだ。」 もう片方のゴールに立っているのは、口の開いた金色の金庫のような物だった。 「ボールが入れば自動的に扉が閉まってロックされ、密封状態になる。 死にたくなければあちらのゴールにボールを叩き込め」 「その前にお前がスイッチを押して破裂させないという保証はあるか?」 ヤンカーが疑わしそうに言った。 「正々堂々と勝負すると誓おう。俺がスイッチを押すのは 貴様達が逃げようとした時か、第三者が邪魔に入った時だけだ」 テレビカメラに向かってニヤリと笑った。 「もし警察の諸君がこれを見て競技場に突入しようと考えてるのなら やめた方がいいと忠告しておこう。」
「よーしそこまでだ!」 一同が振り返ると日本人スタッフの一人が銃を構えていた。 「スイッチを押すより早くこっちが引き金を引くぞ。 さあ、そのスイッチを渡すんだ」 最初リーダーは虚を突かれたようだったが、すぐに 元の自信に満ちた態度に戻った。 「これは驚いた。日本ではこんなおもちゃが脅しの道具になるのか」 何のためらいも無くスタッフに近づくと、アッという間に 銃を叩き落してしまった。 「やはりな。陸上競技用のピストルじゃないか。 ではご褒美にいいものをやろうか。」 震えているスタッフの手に笛を押し付けた。 「一回だけ吹け。それを合図に試合を始めよう。」
病院前のロータリーの両脇はちょっとした林になっていて、 散策して疲れたら数箇所にあるベンチで腰を休められるようになっていた。 今その一つにアリシアが座っていた。 ノイビルはベンチの近くに転がっていたサッカーボールを拾って遊んでいた。 ベンチ脇には病院の名物かと思われる様な妙な形をした大木がそびえている。 かなり低い位置で一旦枝分かれしていて、右側の枝は大きく湾曲した挙句 再び幹にくっ付いたため、ちょっとしたD型の輪が出来上がっている。 まるで大きなティーカップの取っ手のようだ。 ノイビルがその穴めがけてシュートを放つと、ボールは見事に輪をくぐり抜けた。 ボールを追ってノイビルは木の向こうに姿を消した。 アリシアは暫く待ったが、ノイビルはなかなか戻ってこない。 (変だね。ボール追っかけて一体どこまで行ったんだろ…) 突然木の穴の向こう側からノイビルが背伸びしてヒョイと顔を覗かせた。 「なんで逃げないんだ?」
『懺悔の火曜日のフットボール』では今川焼きみたいな形のボールが使われるそうです。 画像お見せしたかったんですが、ネット上では見つからず。 もし興味ありましたら、角川書店のビジュアル博物館第82巻「サッカー」をご覧あれ。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
アリシアはびっくりした。 「な、なんだ、逃がしてくれる気だったの?」 「ヤンカーに頼まれたんだ」 ノイビルはボールを両手で弄びながら戻ってきた。 「それならアイツが顔を覗かせる前に言ってくれれば良かったのに。」 アリシアが病院の方を指差す。3階の窓からカーンがこちらを見下ろしていた。 「猿山の頂上から群を監視してるみたいだね、あんたのボスは。」 例えが可笑しくてノイビルはつい吹き出しそうになった。 咳払いをして誤魔化すと、一心不乱にリフティングを始めた。 アリシアは最初我慢して見てたが、その内耐え切れなくなった。 「悪いけどやめてくれない?」 ノイビルは驚いて動きを止めた。 「何故?」 「そのボールの音が耐えられないんだよ」 ノイビルはため息をついてベンチに座り、背を丸めてボールをいじり回した。 その姿はまるで遊びを禁じられてしょぼくれた子犬のようだった。
「聞いてもいいかな、なんでボールが嫌いなんだ?」 「サッカーボールだけじゃなくて、サッカーそのものが嫌いなんだよ」 「訳がありそうだね。もし良かったら聞かせてくれないかな。」 余計なお世話だと言いかけて、アリシアは思いとどまった。 他にする事もなく、自分の横に座っているこの困った顔の男は どう見ても害を及ぼすようには思えない。 アリシアは店を追い出されるまでの自分の過去を語って聞かせた。 「…ふむ。周りの環境が悪かったんだな。」 ノイビルは考えた後に言った。 「でもサッカー好きが皆そんな奴らだとは思わないで欲しい。 サッカー選手はこの世に約2億人もいる。それを取り巻く ファンの数を想像してみなよ。数が多ければ性格も様々さ。 君は今までとても…運が悪かっただけんだ。 サッカー選手も同じさ。どう頑張ってもツイてない時は どうしようもないもんだ」 思うところがあるのか、ノイビルは遠い目をして言った。
「でも、君が今日出会った男達は今までの奴らとは違うだろう?」 「あんたのボス以外はね」 「カーンか。誤解しないでやって欲しい、奴はとても厳格だが公平な男だ」 「警察に捕まったら殺されるって分かってるのに見逃してくれないんだよ。 ベッカムにヤンカー、あんただって分かってくれるのにさ」 「それが公平じゃないと?君の腕にある刺青にかけて 自分には罪が無いのにカーンが不当な扱いをしてると誓えるのかい。 君が今まで何をしてきたか知らないけどね…車を盗んだ以外には」 アリシアの顔に狼狽の色が走った。 「分かってたよ、君がベッカムを乗せて走ってた車は盗難車だ。 カーンの車に移動する時、指紋を拭い取ってたね。」 ノイビルは穏やかな表情のままアリシアの前に立った。 「ど、どうする気?あんたもカーンと一緒にあたいを警察に突き出すのかい?」 「いや…」 ノイビルはアリシアの手を取って立ち上がらせた。 「おいで。君にボールの蹴り方を教えてあげよう」
「そんなもの触りたくもないよ」 アリシアはノイビルの手を振り払った。 「そうはいかない。周りに何も無い、やる事も無い、 そして目の前にはボールがあるのに触りたくないだって? そんなの放って置くわけにはいかない。」 アリシアをグイグイ引っ張って大木の前に立たせた。 「ち、ちょっと!あんた見かけによらず強引なんだね」 「よし、まずここから蹴ってみよう。少し練習すれば君だって、 さっき俺がやってみせた事ぐらい出来るようになるだろう。」 「ふん、あんなもん簡単そうじゃないか。練習なんかしなくたって出来るね。」 「そう思うかい?じゃあ、やってごらん」 アリシアは蹴ってみた。がボールは思うように高く飛ばず、見当違いの方角へ飛んでいった。 ノイビルはボールを拾って戻り、にこやかに掲げてみせた。 「どうする?もう諦めるかい?」 「…もう一回ぐらい試してみたって構わないよ」 「そうこなくっちゃ。まず立ち足の位置だけど君の場合…」
って、スカートで蹴って問題ないんでしょうか。 ドイツ杯決勝進出おめでとう、兄貴。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
(ノイビルの奴なにやってんだ) カーンは下で繰り広げられている光景を面白く思いながら眺めていた。 ベッカムは後ろの診療室で稲本の担当だった医師から治療を受けている。 もし探偵気取りで勝手に聞き込みでも始めようものなら止めようと思って待機してたのだが、 どうやら心配する必要はなかったようだ。やがてドアが開いて医師が出てきた。 「手当ては終わりました。ただ熱がひどいので、注射しておきました。 ひと寝入りすれば大分よくなるでしょう。」 「それは良かった、これで一安心だ。では私はこれで失礼します」 「おや、もう行かれるのですか?」 「目覚めたらカーンがよろしく言ってたとお伝え下さい」 カーンは医師と握手すると病院の薄暗い廊下を歩き出した。 気のせいか、周囲が少しざわざわしている。 自分と同じように下の階へ向かう人が多いようだ。 (何かあったのだろうか…)
足が痛み出したが、アリシアは構わず十数本目のシュートを打った。 ボールは木の穴に向かって飛んで行ったが、高さと距離が少し足りない。 すかさずノイビルがヘディングで合わせ、ボールは無事穴を通った。 「とうとうやったじゃないか」 ノイビルはボールを拾って誇らしげな笑みを浮かべた。 「有難う。でもあんたが手伝ってくれなきゃ入らなかったよ」 「気にしないで。試合ではそんなもんだ。誰かのシュートが入るよう 他の誰かが助けてあげる。それがサッカーってもんさ」 ノイビルは草と土で汚れたボールをアリシアに手渡した。 「汚いね。それにとても堅い。でも…悪い感じじゃないよ」 ノイビルは真摯な表情を浮かべた。 「少々大袈裟に言わせてもらえればね、君は人類が初めて球蹴りに楽しみを見出した瞬間の喜びに 近いものを経験したんだ。これから先、何があってもこの喜びを忘れないで欲しい…」 ふと人の近づく気配を感じて二人は顔を上げた。 作業服を着て剪定ばさみを手にした男がニヤニヤしながら近づいてきた。
「いいもの見せてもらっただよ」 デットマールは上機嫌で言った。 「これで3回目だ。最初はロナウドに蹴ってもらっただよ」 ノイビルはハッとした。ロナウドの事はヤンカーから聞いていた。 「じゃあ、彼はこの病院へ来ていたんですね?」 「稲本が何処へ行ったか聞かれたから、教えてやったら後を追っただよ。」 「稲本の居場所も知ってるんですか!」 「居場所を教える代わりにあの穴へボールを蹴るとこ見せてもらっただ。 あんたも稲本の居場所を知りたいかね?」 「是非教えて下さい!」 ノイビルはもう気が気では無い様子だ。 「稲本はオリンピックスタジアムにいるだよ」 「オリンピックスタジアム?なんだ、ヤンカーが行った所じゃないか。」 ふとアリシアの様子を目にしてノイビルはギョッとした。 「どうした?」 「もしそれが本当なら…もう手遅れかもしれないよ」
決勝戦前夜にホテルへ向かった夜、ヒロシは車の中でぼやいていた。 「ふん、火事か。どうせなら他の方法で日本代表をやっつけてやりたかった。」 「どんな方法でだい?」 車を運転しながらアリシアが聞き返す。 「俺だって元はサッカー選手だ。サッカーの試合でケリをつけたかった」 「サッカーじゃ人は殺せないよ」 「そうでもない。やり方次第だ」 ヒロシは顔を歪めて笑った。 「お前はよく知らないだろうが、俺達の組織は以前からあのクラブと業務提携してる。」 「業務提携?」 「そうだ。俺達が資金を提供し、奴らは俺達の代わりとなって世間で暴れる。 勿論暴れるだけじゃない、有益な武器を作る事もある。 俺は最近奴らと話し合った事がある、毒ガスを封じ込めたボールを作って オリンピックスタジアムで日本代表と試合したら面白いだろう、と。 ククク、オリンピックスタジアムか…決勝戦が予定されてる所だ、 奴らの墓場に相応しいじゃないか…」
サッカーの試合が何も無い日は退屈ね。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
カーンが病院から出ると、ノイビルがすごい勢いで走ってきた。 「どうした、名コーチ?」 カーンのからかいも耳に入らない様子でノイビルは病院の中へ走って行く。 「おいおい、本当にどうしたんだ?!」 「大変だ、みんなの命が危険だ!」 ノイビルはスピードも緩めず転びそうになりながら叫んだ。 「警察を…早く警察を呼ばないと!」 電話を探してロビーに入ると、テレビの前に人だかりが出来ていた。 「まさかこれは…」 ざわめきを通して興奮した声がテレビから聞こえる。 ノイビルが人ごみをかき分けて画面が見える所に移動した途端、 鋭い笛の音が鳴り響いた。 「ああやっぱり!既に遅かった!」 ノイビルは悔しさに心張り裂けんばかりの思いで頭を抱えた。
うとうとしていたベッカムはドアが開く気配に目を覚ました。 見上げるとアリシアが入ってくる所だった。 どことなく様子がおかしい。 「何かあったのか?」 「稲本が見つかったよ…」 「何?」 ベッカムは上半身を起こした。 アリシアは稲本が何処で見つかったかを教えた。 そして今どんな状況に陥っているかという事も。 「何でもっと早く教えてくれなかったんだ!」 「ヒロシの言った事はてっきり冗談だと思って 今まですっかり忘れてたんだ。まさか本気だったとはね…」 「本当か?本当に君自身は今まで何も知らなかったというのか?」 「稲本の居場所に関してはね。」 ベッカムはベッドの柵に拳をぶつけた。 「畜生!じゃあ俺は今まで何のために…」
「気を落とさないで。あんたはアケミの依頼に対して一所懸命やったんだ。」 「しかし稲本が死んでしまったら何の意味もない!」 アリシアは少し迷った挙句、ため息をついた。 「稲本に関してはもうどうしようもない。その代わりと言ってはなんだけど、 ある情報をあんたにあげようと思う。これで大勢の人が救われるよ」 ベッカムは怪訝そうな顔をした。 「本当か?何故そんなものを俺に?」 「あんたやノイビル、ヤンカーに親切にしてもらったお礼さ。 その代わり、世間に公表するのは少し後にしてくれないかな。 せめてあたいが組織の手が届かない程遠くへ行った後に。」 「約束する。話してくれ」 アリシアが口を開こうとした瞬間、ドアが乱暴に開いた。 「やっぱりここにいたか!」 怒りで顔を赤く膨らませたカーンが立っていた。
「何故だ!」 カーンは部屋を大またで横切りながら腕を乱暴に振った。 「何故ヤンカーを行かせた?あいつはあんたに自首を勧めるよう 俺を説得したんだぞ。そんな奴を黙って死にに行かせる気だったのか!」 「落ち着け、カーン」 ベッカムが言った。 「彼女は知らなかったんだ。仕方が無い」 「仕方が無いだと?!」 カーンは大きな手を掴みかからんばかりにアリシアに向けて伸ばした。 「さあ来い、あんたの仲間を説得して止めさせるんだ!」 「無理だよ」 アリシアは恐々としり込みした。 「彼らはあたいの仲間じゃない。例え仲間だとしても聞きやしないよ」 「無理かどうかやってみなきゃ分からなん!」 ベッカムは飛び起きて尚もアリシアに迫ろうとするカーンを軽く押しやった。 「やめろ!彼女に乱暴する気か!」 「そんな事言ってる場合か、人命がかかってるんだぞ!」
てっきり一日に一レスしか書けないよう 規制されたのかと思ってチョト焦りました。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ノイビルが駆けつけてみると、二人は激しく言い争った挙句 またもや殴り合いを始めようとしていた。 「いい加減にしろ二人とも!」 ノイビルは乱暴に二人を分けた。 「仲間が死ぬかも知れないって時にあんた達まで自分の身を粗末にする気か!」 フィールドにいる時を除き、ノイビルがここまで怒ったのは初めてだった。 「そんなに喧嘩がしたいなら、二人まとめて表の木に突っ込んでやる! 穴から頭出していつまでも好きなだけ喧嘩してろ!」 笑ってる場合では無いにもかかわらず、アリシアはつい噴出してしまった。 カーンがギロリと睨む。 「ごめんよ。でもこんな事言うのもなんだけどさ、刺青入りの人間と行動を共にしようと 思ったからには、ヤンカーもある程度の危険は覚悟してたんじゃない?」 カーンとノイビルは戸惑いの表情を浮かべた。 「刺青入り?どういうことだ」 「おや、知らなかったのかい。じゃあきっと心配して引きとめられると思って 何も言わなかったんだね。ヤンカーを送った農家の男はマフィアの一員だったんだよ」
「何故そんな危険な事を…」 「稲本に関する情報が何か探れるかもしれないと思ったんだね。あと、 そいつの娘が病気で死んだと聞いて何か思うところがあったみたいだよ。」 カーンはがっくり肩を落として病室を出て行った。 「カーン、待てよ!」 ノイビルが後を追う。 アリシアが見ると、ベッカムはだるそうな表情を浮かべて 再びベッドに横になっていた。 「大丈夫かい?」 「何だか体に力が入らなくなってきた…」 「無茶しようとするからだよ」 ベッカムは何も答えずトロンとした表情のまま横たわっている。 「やれやれ、その様子じゃ話の続きは後にした方が良さそうだね。 今はゆっくりお休み」
ノイビルはロビーで他の人達にまじってテレビに釘付けになってる カーンを見つけた。 「俺のせいだ」 ノイビルが横に来ると、カーンは力なくポツリと呟いた。 「今考えるとあの時あいつの態度が少しおかしかったような気がする。 もっと注意してやるべきだった。引き止めるべきだった。 そうしていれば、今頃は俺達と一緒にここにいて無事だった筈だ…」 「そうか?俺にはいつもと変わらないヤンカーに見えたけどな。 それに無謀な事をした挙句あんな目に遭ってるのはあいつ自身の責任だ。 何もあんたが負うことは無いじゃないか。」
そう言いながらもノイビルは2002年WC後の凱旋の事を思い返していた。 ふと決勝戦の事を思い出して憂鬱な気分になりかけた自分に対し、 それまで上機嫌で群集の歓声に応えるのに専念してたカーンが いきなり身を屈めて励ましてきたのだ。 キャプテンとしての責任感故か、カーンは時々驚くほど鋭い観察力を発揮する。 カーンならあの時ヤンカーの態度に不審なものを嗅ぎ取っていたしても不思議では無い。 たまたまベッカムと喧嘩して気が立ってる最中だったから軽んじてしまい、 その事を今になって悔やんでるのだろう。 カーンにとってWCはまだ終わっていない。 厳しい責任を自分に課し、その重圧でボロボロになろうとしている。 震える膝を見てノイビルはこのままでは危ないと思った。
カーソがノイビルを励ましてるように見える画像をどっかで見たんですが、 本当に励ましていたのかどうかは不明です。 案外「こないだ貸した本返せ!」とかそんな類の事だったりして。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「いや、どう考えても俺のせいだ」 「いい加減にしろよ、あんたにどんな責任があると言うんだ」 ノイビルは心を鬼にして言った。 「俺はキャプテンとして…」 「キャプテンが何だ?キャプテンの役目なんてトスの際に 陣地を決める程度のもんだろ?勝手に一人で責任を被って 大物ぶろうとするのはよせよ」 「何だと?」 カーンはノイビルを睨んだ。 「あんたがいつか自分でそう言ったんじゃないか、 それっぽっちの役目でしか無いって」 言い終わるより早く、カーンに胸倉を掴まれた。 小柄なノイビルは足が地にほとんど着かないほど持ち上げられた。 「ふざけるな、今の発言取り消せ!」 「嫌だね」 試合中にこんな扱いをされたら黙ってはいない所だが、 ノイビルは抵抗もせず静かにぶら下がったままだった。
「この野郎!」 カーンは拳を振り上げたが、ノイビルは穏やかに見つめ返すだけだった。 「いいよ、殴れよ。それで自分で言った事が取り消せると思うならな。…キャプテン。」 暫く睨んだ後、カーンはやっとノイビルを放した。 「畜生、これだからお前と喧嘩するのは嫌なんだ!」 まだ頭から湯気を立てながらテレビに向き直ったが、 少なくとも膝の震えは止まったようだった。 ノイビルは掴まれて出来た服の皺を伸ばそうともせず、 自分もまたテレビに向き直った。 (ヤンカーの馬鹿野郎、お前のお陰で俺達は生きながら皮を剥がれるより ひどい思いをしてるんだぞ。必ず生きて帰って来いよ) 二人のオリバーは為す術も無く並んでテレビの向こう側の世界を見守った。
ロナウドは何とかボールを奪い返したが、稲本に渡す間もなく またもや数人がかりの強烈なタックルを受けて倒されてしまった。 ボールはタッチラインを越えて観客席の何処かに落ちた。 「俺に取りにいかせてくれ」 ロナウドは痛みを堪えて立ち上がりながら言った。 「駄目だ。」 リーダーはスイッチを押す仕草をしてみせた。 「絶対逃げないと誓う。お願いだ。このままじゃ あまりにも一方的じゃないか。」 確かにそうかもしれない。リーダーは既にボロボロになった ロナウドと稲本を、自分達の汚れ一つ無いユニフォームと比べた。 確かにこのままあっさり勝ったのでは面白くない。 「…いいだろう。特別に許す。くれぐれも変なマネはするなよ」
観客席の間を縫ってボールを探し歩いてるとヤンカーが近寄ってきた。 「やっぱり二人じゃ到底無理だ。俺も参加する」 「来るな!あんたはドイツ代表だ。敵側の人間だ。」 「そんな!俺は…」 「いいから来るな!黙って見てるんだ。 いいか、黙って・そこで・見てるんだ・分かったか?」 (何を見ろ見ろ繰り返してるんだ?) ヤンカーは怪訝そうに眉をしかめたが、ふとロナウドが 既にこっそりボールを持っているのに気づいた。 ロナウドはヤンカーに鋭い視線を向けたままある座席の前で屈みこんだ。 「どうした?見つからないのか?」 遠くからリーダーが声をかける。 「ああ、見つかった!座席の下に入り込んでて取りにくかったんだ!」 ロナウドは立ち上がるとボールを持って急ぎ足で去って行った。 ヤンカーはロナウドが屈みこんでいた辺りに目をやり、危うく声を上げそうになった。 (そうか、そういう事だったのか!よし、後は任せとけ)
昨夜はカーソ、ノイビル、ヤンカーの活躍を見る事が出来ました。 個性豊かなので勝手に小説の中で遊ばせてもらってますが、 現実世界での彼らの戦いは熾烈なものですね。 カーソ、脚お大事に。 ヤンカー、頭お大事に。 ノイビル…お大事に?(自分から交代要求してたけど一体何が?) やべっちは見逃してしまいましたが(時間違えてやんの) 試合が見れたのでまあ良しとしましょう。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
ノイビルは腰(背中?)がいかれたそうでバルサ戦出ません
ロナウドはフィールドに入ると同時に敵側が 詰め寄ってくるより早く稲本にパスを送った。 だが稲本はあっという間に4,5人に囲まれ、突き飛ばされた。 (もう駄目だ…) 稲本にはもう起き上がる気力も無かった。 (あと少しで俺の人生は終わるのか) その時、何か堅いものが稲本の背中にぶつかった。 (この感触は…まさか!) 起き上がって見ると確かに自分にぶつかったのは…ボールだった。 不可解だった。前方では敵がゴール目指して走っているのに。 ロナウドが必死で追いついて奪い返そうとしてるのに。 (「おい、早く行くんだ!」) ヤンカーが囁いた。 (「説明は後回しだ!早く!」) わけが分からないまま、稲本は反対側のゴール目指して走り出した。
激しい肘打ちを腹に喰らって倒れたロナウドを尻目に、 ボールはとうとう無数の針に突き刺さって破裂した。 その瞬間…男たちは驚きの悲鳴を上げた。 思わず後ろに気を取られそうになった稲本に、 ヤンカーの叱責が飛ぶ。 (「バカヤロウ振り向くな!前を向いて走れ!」) 男達がボールを持ってる稲本に気づき、怒りの声を上げながら追いかける。 (よし、これならいけるかもしれん。問題は…) ヤンカーはまだゴール前に立って呆然としているリーダーに目をやった。 (あいつ、土壇場になって負けそうだと思ったら 前言撤回してスイッチを押すかもしれんぞ。)
インタビューアはロナウドを引っ張って上体を起こさせた。 「大丈夫ですか?」 ロナウドは何かを探すようにキョロキョロと辺りを見回す。 「ボールでしたら稲本選手が持って走ってます。不思議な事ですが。」 「いや、探してるのはボールじゃない…」 ロナウドはふと目当ての物を見つけて拾い上げた。 「それはさっきのピストルじゃないですか」 インタビューアーはロナウドの正気を疑うように言った。 「それで人を撃つ事は出来ませんよ」 「人を撃つ必要は無い。」 ロナウドはピストルを構えた。額から流れる血を袖でグイと拭う。 「幾ら大勢でも所詮彼らはアマチュアさ。プロとの違いを見せてやろう」
背後でパアン!と大きな音がした。 ドイツ代表ユニフォームを身にまとった男たちはギョッとなって 一瞬スピードを落とした。落とさなかったのは唯一人… 稲本はまるでロナウドの意図を見抜いていたかのように 逆に加速した。一瞬、追っ手との間に大きな距離が出来た。 そして稲本は訪れたチャンスを無駄にしなかった。 アドレナリンのせいでバックスイングした脚の動きがゆっくり感じられる。 ボールに据えた目からは薬の影響はすっかり抜けていた。 ボールが足に当たる瞬間、膝と足首に力が入るのをドクドクと脈打つ頭で意識した。 足を離れたボールは真っ直ぐに確実に…ゴール目掛けて飛んで行った。
/ ,. ソ ノ |ミノ丿ミ:、
/ 彡彡ミ/ ミヽ乂ハ. ',ヽ彡
| ミl``ヽ;;;;./ 〉
___ | ', |:::l. ´<lニ::iilーrイ
`-\ .l:::l. , ∨
| ヽ l::::l , '/_`二「
| ヽ ` /,. "´ ̄/
| ヽ . ヽ__j' 900突破!
', ヘ.._\ ``/
あともうひと踏ん張り!
>>897 何とそうだったんですか…早く治るといいですね。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
ガンガレ!(・∀・)
稲本がシュートを放つ瞬間、リーダーはポケットからスイッチを取り出した。 こっそり忍び寄っていたヤンカーは思い切りタックルした。 リーダーは倒れ、スイッチは手を離れて転がり落ちた。 (よし、これで少しは時間を稼いだぞ!) 地面の何処かに落ちたスイッチを必死で目で探す。 (あった!) 掴んだ途端、リーダーの足がスイッチごと粉砕してやると言わんばかりの勢いで ヤンカー手の上に振り下ろされた。 「これで全員おしまいだ!」 痛みと怒りでヤンカーは叫び声を上げる。意識が白い霧に包まれ…
ヤンカーの前に過去の世界が甦った。 カーンが審判を非難している。 (バカだな大将、勝ってなんぼのこの世界でそんな綺麗事言うなんて)) 更に過去へ遡る。娘の二度目の手術。 (サッカーより大事なものが出来ちまったな…) もっと遡る。母親の声がした。 (あなた、この子ったらどうしてもサッカー選手になりたいんですって) 父親が自分の両腕を力強い手で掴んで揺さぶる。 (本気なのか?サッカー選手になるのは大変だぞ。なった後も色々大変だ。 お前はその苦しみを乗り越えて頑張っていくと誓えるのか?どうなんだ) 揺さぶる力はだんだん強く、激しくなっていく。 (そんなに乱暴にしないでくれよ) 「…さん!ヤンカーさん!」 必死で揺さぶっていたのはインタビューアだった。
俺は生きている…この手の痛みが証拠だ。 ヤンカーは立ち上がった。 リーダーを含めドイツ代表ユニの全員が呆然と立ち尽くしている。 表で待機していた警察が突入して次々と彼らを逮捕していった。 ヤンカーは金色のゴールに近づいた。蓋がしっかり閉まっている。 スイッチが入るより早く稲本が叩き込んだのだ。 その稲本は肩で行き切らしながらゴール前で片膝をついていた。 ヤンカーは背中をポンと叩いた。 「よくやったな。…もう後ろを振り返っていいぞ」 手を貸して立ち上がらせ、体をクルリと回転させてやった。 反対側のゴール前には無数の白いものが散らばっていた。 風に吹かれてカサカサ揺れている。 稲本は近づいてその一つを手に取ってみた。 「これは…折鶴じゃないか」
ロナウドが足を引きずりながら近づいてきた。 「それは2002年の決勝戦後に横浜の空を覆った鶴の一つだ。 ブラジル代表が一山もらって帰ったんだ。」 屈みこんで自分も一つ拾い上げる。 「俺はこれを日本代表へ返しに来た。いつか君達もこの鶴の祝福を受けるように、と」 鶴を稲本の肩に置いた。 「今年のWC公式ボールに入れたのは正解だったね。お陰で この試合で使われた毒ガス入りのボールとすり替える事が出来たんだから。」
>>903 おかげさんで何とか無事終わりそうです。
長かったこの話も来週末頃には完結する予定です。
その後40レスほど残りそうなんですが、
もしよろしければオマケ小説で埋め立てようかな、と思ってます。
(本当に「オマケ」なんで内容はあまり期待しないで…)
主役は最近不調(?)のノイビルだったりします。
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
男はとうとう耐え切れずにテレビを消した。これで何もかもお終いだ。 やはりあの時黙ってロナウドを病院から出て行かせたのは間違いだった。 いや、そもそもオリバー・カーンがマフィアの協力を拒んだ時から 歯車が狂い始めたのだ。いまいましいサッカー選手どもめ! 稲本の記憶もこれから徐々に回復するだろう。 警察の捜査で何もかも暴かれていくだろう。 マフィアが残酷な手段で日本の不戦勝を画策したが、稲本に目撃された事。 稲本を殺し、更に他の仲間に漏らしていた可能性を考え日本代表全員を 火事が原因で死亡したように見せかけて抹殺しようとした事。 稲本に関してはマフィアの協力者が請負い、公開処刑した挙句 その罪をドイツ代表に…そうだ、今度こそドイツになすりつけた筈なのに。 それがこんな結末を迎えようとは! この上は警察の手が自分に伸びる前に潔く自害するしか無いのか。 男はふと窓の外を注視した。一人の女性が病院を出て行こうとしている。 (どうやら道連れが出来そうだ) 男はニヤリと笑って窓を離れた。
(もうすぐ。この門を出ればあたいは自由だ) アリシアはホッとして踊りだしたい気分だった。 まるで奇跡のような話だが、稲本達は無事助かった。 みんながまだテレビの前で歓声を上げて喜んでる間に アリシアはそっと離れたのだった。ウカウカしようものなら、 あのおっかないカーンに捕まえられてしまう。 ベッカムに約束の話をしてやる事が出来なくなってしまうが、 カーンの憎らしい態度を思い浮かべて自責の念を和らげようとした。 「あの、すみません!」 後ろから声をかけられ、アリシアは走り出したい気持ちを抑えて 振り向いた。先ほどベッカムを診察した稲本の担当医が追ってきた。
「ベッカム氏のお連れさんですよね?」 「連れっていう程のもんじゃ…」 「彼にあなたを探して連れてくるように言われました」 「でも…」 医者が進み出ようとするとアリシアは警戒して退いた。 「どうしたんです?」 医者は怪訝そうな顔をした。 「あの、変な事頼んで悪いんだけど、腕を見せてくれる?」 「腕?いいですけど、確かに変な事おっしゃいますね」 首を傾げつつ、医者は両袖をまくってみせた。刺青は無いようだ。 「もういいよ。悪かったね」 アリシアはホッとして医者へ近づいた。 「いえいえ。」 言いながら医者は突然背後に回ってアリシアをガッシリ取り押さえた。 「バカめ。俺はマフィアの人間ではない。オリンピックスタジアムで 逮捕された男達の仲間だ!何なら稲本誘拐犯とでも言ってもらおうか」
医者はアリシアを捕らえたまま、病院の正面玄関に向かって ゆっくり進んでいく。病院から大勢の人達が何事かと出てくると、 片手を放してフラスコを掲げて見せた。 「誰も手出しはするなよ。この中には俺が作った毒ガスが入っている。 先ほどは惜しくもその威力を見ることは出来なかったがな。 大量では人を殺し、微量なら死にはしないが 意識がぼんやりして記憶喪失などの症状を引き起こす。 威力を見たければ日本代表の病室を覗いて見ろ!」 医師は高笑いした。 群集は医者が間を通れるよう黙って二手に分かれた。 「あ、あたいを何処へ連れてく気?」 アリシアが苦しげに言う。 「ベッカムが眠ってる部屋へだ。奴にはごく少量しか与えて無いから そろそろ目が覚める頃だろう。 意識がハッキリした状態のまま二人とも死の恐怖を味わうがいい」
何気に今日はダービッツの誕生日だったりします。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
群集の前列にオリバー・カーンが立っていた。 「どうしたカーン、救ってやらないのか?」 医者が小バカにした調子で言いながらフラスコを振ってみせた。 「…俺の仲間は彼女のせいで殺されそうになった。」 それで説明は全てだと言わんばかりにカーンは下を向いた。 「哀れだな、彼はあんたを救ってやる気は全く無いようだ!」 医者は嬉しそうに叫んだ。 「本当に見捨てる気かね?サッと飛び出して奪うワケにはいかんのかね?」 デットマールが横で言う。 「無理だろうな。近づいた途端、奴はフラスコを地面に叩きつける。 もう少し滞空時間があれば話しは別だろうが。」 カーンはどうでも良さそうに呟いて再び下を向いた。 さっきから何度も手の平を気にしているようだ。 「滑るな…」 ノイビルが紙コップ片手にやって来た。 「ほら、ロビーの自販機で買ってきてやったぞ。」
「コーラか。助かるよ。」 カーンは飲み物の入った紙コップを受け取った。 口に含もうとした途端、野次馬の一人がカーンの前に出て視界を塞いだ。 カーンはコップで野次馬の背中を軽くつついた。 「あ、すみません」 野次馬は脇にどこうとした。 (「いや、そのまま動かないで聞いてくれ。」) カーンが囁く。 (「俺が合図したら素早く横にどいてくれ。いいな?」) カーンは飲み物を口に含み、コップをノイビルに返した。 そして中身を手の平にプッと吹き付けた。 「な、何やってるだね?」 デットマールは手の平を擦り合わせるカーンから気味悪そうに身を引いた。 「その昔、グローブを着けるのが許されなかった時代… キーパーは滑り止めにコーラを使ってたのだ。」 手を広げてみると、全体がほどよい粘り気に包まれていた。 (よし、いいぞ)
ベッカムが今どこにいて何をしようとしてるかなど、 鏡を見るより明らかな事だった。 (ふん、あいつの考えてる事などお見通しだ) 止めるなら今の内だし、実際止めるべきなのかもしれない。 一人のスター気取りの為にこの場にいる全員の命を危険に晒すなど愚の骨頂だ。 だが… 野次馬の後ろで、カーンはゆっくりと腰を沈めていった。 もう少し…あともう少しだ。 ベッカムは身を潜めながら待っていた。 ここからは見えないが、カーンならきっと こちらが期待した通りの行動に出てくれてると確信出来る。 (あいつはそういう奴だ。俺は何でも知ってるという態度で、 偉そうな顔をして…畜生、任せたぞ) アリシアを捕まえたまま医者がジリッジリッと進んでいき、 そして…
今だ!
ずっとsageなのにスレが上がってる… この怪奇現象の正体は圧縮、かな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
林の向こうで何かがチラッと動いた気がした。 アリシアが顔を向けた途端、大木の穴を 白い稲妻が通り抜けたように見えた。 医者の肩にドスンと衝撃が走り、 ピクンと跳ね上がった手からフラスコが離れた。 医者はアリシアもろとも横に倒れる。 フラスコは空中で2,3度回転し、コンクリートの地面に向かって落下していく。 人々の悲鳴が上がる中、がっしりした人影が落下地点へ飛び込んだ。 人影はそのまま地面をゴロゴロ転がって叩きつけられる衝撃を和らげた。 そのままゆっくり、ゆっくりと起き上がる… カーンは完全に立ち上がり、手に持ったフラスコを掲げてみせた。 群集からドッと歓声が沸き起こった。
ベッカムは木陰から出てアリシアに近づき、手を貸して立ち上がらせた。 医者の方は通報で駆けつけてきていた警察に逮捕された。 「大丈夫か?」 アリシアは黙って頷く。 「乱暴な方法で悪かった。恐かっただろうね」 ベッカムは震えるアリシアを落ち着かせるために 肩に手を回したが、アリシアはつと身を引いた。 「あたいにはそんな風に優しくされる権利は無いんだ」 安堵のためか目に涙が溢れる。 「バカだね、なんであたい何かの為にそこまでしてくれたのさ。 あのカーンまでが…ここまでされたらもうあの事を 黙って済ませるわけにはいかなくなったじゃないか。」 「何も言う必要は無い。マフィアの報復を受けるんだろう?」 「いいや、この際言わせてよ。慰めるに値する女かどうかはそれから判断して…」
「何熱心に見てんだ、ノイビル」 カーンはハンカチで手のネバネバを拭き取りながら言った。 毒ガスの入ったフラスコは既に警察の処理班に渡した。 もう二度とこんな物をセーブするのはゴメンですな、と 冗談めかしていうカーンに警察は笑いながらも手厚く礼を述べた。 「いや、ベッカムがアリシアを慰めようとしてるみたいなんだよ。」 ノイビルは覗き見してる所を見つかった小学生のように照れ笑いを浮かべながら言った。 「何か言い合ってるみたいだけどここからじゃ聞こえないな。 これが映画なら二人は抱き合ってキスを交わしてハッピーエンドってとこかな」 「おいおい、あいつは子持ちの既婚者なんだぞ。 幾ら何でも人前でそんな事やるわけ無い…」 ふと手の動きを止めた。 「…とは言い切れんな。あいつの場合。」
まず最初に言っとくよ、ドイツ代表の○○選手は無実なんだ。 あたいが聞いた話によると、昔友達に誘われて正体も知らずクラブに 入会してしまったらしい。危険なクラブだと分かるとすぐ縁を切ったんだ。 しかし会員証を処分するのを忘れたんだろうね、財布の中に入れたままだったのが 運の尽きさ。マフィアはあの夜の火事をドイツ代表による放火に見せかける つもりだったんだ。あたいは以前、火事の現場に残しておく証拠品を求めて ドイツ代表が移動する際にファンにまぎれ、○○選手の財布をスリ取った事がある。 中から会員証を見つけ、これ以上美味い証拠は無いと思って失敬しといたのさ。 ところが火事の夜、ヒロシは稲本に顔を見られ、気が動転して 証拠品を置いて来るのを忘れた。その後稲本選手を誘拐する際に使われたようだね。 よりによってヒロシはクラブの奴らに誘拐を頼んだんだ。 元々マフィアと繋がりのあるクラブだったから二つ返事で引き受けたと思うよ。 テレビを使ってあたかも○○選手が陰謀に加担していたかのように 宣伝までするというサービス付きでね。
*このスレの小説はこうして作られてきました* 月〜金…電車の中とかでボーッとネタを考える 金曜の夜…下書きする 翌週の月〜金…切り取って掲載 上二つの作業は今後いらなくなりました。 つまりオマケを含めて最終回まで全部書き終えた、って事。 やったぜ兄貴! Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「あの時、診察室で言いかけた話がこれさ。どう、言いたい事ある?」 重苦しい沈黙が漂う。 「ああ、」 暫くしてようやくベッカムが静かに口を開いた。 「言いたい事はあるとも…」 近づいてきたテレビカメラの一つに指を突きつけた。 「ビクトリア!これは浮気じゃないからな!」 そしてアリシアに歩み寄り、しっかりと抱きしめた。 「一つ聞いてもいいかな。まだサッカーが憎いか?」 「それは…」
アリシアはふと下を見た。 ノイビルが屈んでボールを拾い上げる所だった。ベッカムが蹴り、 木の穴を通り抜け医者の手から毒薬を叩き落したサッカーボール。 返事を待ってるベッカムを含め、周囲は誰もノイビルに気づいてないようだ。 だがノイビルはアリシアの視線を感じたのか、振り向きはしなかったが 挨拶代わりに指先にボールを乗せてクルクルと回転させてみせた。 そして群集の中に姿を消した。 「いや、そうでもないよ。少なくとも…」 ベッカムを見つめる。 「サッカー選手は嫌いじゃないよ」 「そうか?」 ベッカムは少し驚いたようだったが、同じようにアリシアを見つめ返した。 「ずっと心配してたんだ。それを聞いて安心したよ。」 ベッカムはアリシアに顔を近づけ… 群集の間からアアともオオともつかぬどよめきが起こった。
「とうとうやっちゃったようだね。」 ボールを抱えて戻ってきたノイビルが言う。 「ふん、俺は知らん。せいぜい頑張って奥さんに釈明するがいい。」 カーンがポケットに丸めたハンカチを押し込んでいると、 次々と人が集まってきて握手を求めてきた。 最初の内は何とか仏頂面を保っていたものの、次々と祝福を受けてる内に 段々頬が緩んでくるのを押さえる事が出来なくなっていった。 ノイビルはカーン目当てに押し寄せる人波にさらわれまいと懸命に抵抗している。 「クソッ、何だってんだ!」 テレビカメラが数台近づき、カーンにマイクが突きつけられた。 「さっきの証言をお聞きになりましたか?」 「証言?いいや、何のことかな」 とうとうノイビルは抵抗も空しく彼方へ押し流されて行く。 「畜生、どうせ俺はお呼びじゃないよ!」 カーンはアリシアの証言内容を聞いて愕然とした。
「これでドイツの無罪が確定され、晴れて再び優勝に返り咲きますね」 「さあ、そう決めるのはまだ早いんじゃないかな。FIFAの裁定を待つべきだろう」 言いながらもカーンの目には輝きが増していった。 「ご感想はどうですか?」 尚も突きつけてくるマイクに対しカーンは何か言おうとしたが、 とうとう堪えきれずにノイビルが消えた辺りに駆け寄った。 「ノイビル!」 カーンは辺りを見回した。 「どこだノイビル!」 カーンはノイビルがいると思われる方角を向いた。 「俺達ドイツの手に!!」 群集にもみくちゃにされながら叫ぶ。 「再び勝利が!!」 カーンの握り締めた拳が力強く空に突き上げられた。 「戻って来るぞ!!」
安心してビクトリアさん、ほっぺかもよ。 つか、アリシアのモデルはビクトリアだから浮気にはならないよ? さてブンデスリーガ25節。 バイエルンはまたもや大勝利。カーソおめでとう! 一方、レバークーゼンは引き分けだったそうで。sportspace記事によると 「レバークーゼン(15位)とメンヒェングラートバッハ(16位)の勝ち点差はわずか1ポイントとなり、 今後数日のうちにレバークーゼン新監督をめぐる議論に拍車がかかることは避けがたいと思われる。」 ですと。黄紙くらってる場合じゃないよノイビル… Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
今週で終わりだよね。がんがれ そういえば、シュナイダーってどこ逝ったんかね
ベッカムは目を覚まして辺りを見回した。 殺風景な白い病室。一瞬今まで夢を見ていたのではないかと思った。 起き上がって暫くすると頭がはっきりしてきた。 投与された毒薬を体内から洗浄し、体力が回復するまで 横になっているよう言われたのだ。 ノックの音がしてそっとドアが開いた。 「やあ、やっと目が覚めたようだな」 絆創膏だらけのロナウドが入ってきた。 「俺はどの位眠ってたのかな」 「丸一日だ」 「少しウトウトしただけと思ってたのに、そんなに経ったのか?」 ベッカムは驚いた。 「でもすっかり元気を取り戻したみたいで何よりだ。 稲本達日本代表も順調に回復してるよ」
「さてと、何から話したものかな。」 ロナウドはベッドの裾に腰を下ろして考え込むように言った。 「良いニュースと悪いニュース、それに何とも言えないのが一つある。」 「良いニュースからどうぞ。」 「今回の事件が世界中に知れ渡ったのをきっかけに、 警察が大掛かりなマフィア狩りを始めた。 警察内部に潜んでるのも含めて残らず捕まえる意気込みだ」 「それは良かった。」 「それから多分君にとっては悪いニュースだが、」 ロナウドは意味ありげにベッカムの顔を注視した。 「あのアリシアとかいう女性が自首したよ、 もうマフィアの報復を恐れる心配も無いからね。 多分この先二度と会う事は無いんじゃないかな」 「そうか…」 ベッカムは何とか顔色を変えまいとした。 「さよならも言わず…行ってしまったんだな。」
「そして最後に、ヤンカーからの伝言だよ」 「ヤンカーから?」 「『今回ウチのキャプテンが迷惑をかけたようで申し訳ない。 お詫びといっては何だが、新鮮な野菜を進呈したいと考えている。 ニンジンでもキャベツでも何でも指定してくれ』だとさ。」 「何でまたそんな…」 「ヤンカーを競技場まで送った農場主が実はマフィアの人間で、 ヤンカーの説得で警察に自首したらしいんだ。 稲本を競技場に運んだのは彼だっと判明してね。 ヤンカーまで危険な目に遭うとは思ってなかったらしくて、 泣くわ許しを請うわで大変だったらしいよ。 まあ、結局農場主の弟が留守を預かる事になったんだけど、 これが兄同様熱烈なヤンカーのファンだったらしくてね、 迷惑かけたお詫びに畑一杯使って野菜を作って贈ると言ってきかないんだそうだ。」
「だからって俺に押し付けられても困るな。大体あんなだだっ広い畑一杯に 作物をこさえたらどれだけの量が出来ると思って…」 ベッカムはふと言葉を切った。 「あのだだっ広い畑…」 「どうした?大丈夫か?」 ロナウドが心配そうに声をかける。 「ああ、大丈夫だ。大丈夫どころか… これは素晴らしい事になるかもしれないぞ」
>>929 現実のシュナ…たぶん1部残留めざして猛練習中。
妄想小説のシュナ…たぶんヤンカーを説教中。
シ「だからあれほど危険なマネはよせと(略)ガミガミガミ」
ヤ「何で俺ばっか怒られるわけ?」
さて、29日のリトアニア戦ですが
代表メンバーは20日に発表される予定だそうです。
個人的にはなるだけWCの時と同じメンバーがいいな。
カーソは多分大丈夫。
でもバラックもレバークーゼン組も怪しい…ハラハラ
Gute Nacht、カーソ ☆彡
おやすみ、比さん ☆彡
日
ピエルルイージ・コリーナは連れと共に帰りの汽車に乗り込んだ。 心身共にぐったり疲れていたが、若い連れには気取れないようにしていた。 今回のWCはマフィアによる陰謀に踊らされ、優勝はドイツと日本の間を 行ったり来たりした挙句、結局ドイツに落ち着いた。 しかし勝者がどちらになろうと、誰も納得する気にはなれないだろう。 新たに機会を設け、きちんと決勝戦を行うべきなのだ。 だがどんなに頑張ってもFIFAの連中の首を縦に振らせる事は出来なかった。 「残念でしたね」 若い連れがため息をついた。 「あなたが決勝戦で審判を務める所を拝見したかった。 2002年の時もそうでしたが、見ていてとても勉強になるんです」 「それは残念だな。」 コリーナが言葉を返した。 「例え決勝戦があったとしても…私は君を主審に推そうと思ってたのだ」 「僕を、ですか?」 連れは驚いて飛び上がった。 「僕なんか…無理です」
「おや何故かね?私は君の仕事振りを見た事があるが、 しっかりやってるじゃないか。」 「そうでもありませんよ。何度か間違った判定を下してしまった」 「私が評価したのは間違いを無くそうとする君の努力だ。 審判にとって一番大切な事だ」 「それでもやっぱり…自信無いです。すみません」 二人は暫く黙り、それぞれの考え事に耽った。 「なんで誤審してしまうんでしょう。どう頑張っても…」 連れがポツリと呟く。コリーナが口を開きかけた途端、 前の座席に座っていた人物が背もたれ越しにクルリと振り向いた。 「選手の中に神様がまじってるからよ!」 一人の少女が面白そうな表情を浮かべてこちらを見ていた。
「どういう意味かな、お嬢さん?」 コリーナは首を傾げる。 「サッカーは12人の選手でやるものなのよ。そして12人目の選手は神様なの」 「ほほう、12人目の選手か、おじさんも耳にした事はあるよ。 しかし12人目の選手とは観客の事じゃなかったかな」 「違うわ、神様なのよ」 少女は譲らなかった。 「だから人間はどうしても騙されてしまうの。普段でもそうでしょ、 神様に目隠しされて人間には見えないものが色々あるのよ」 「ほほう、これはこれは…」 コリーナは笑いながら頭を横に振る。 「本当の事よ!だから審判が頑張って間違っても気にする事なんて無いのよ。 みんな分かってくれるわよ。分からない人には言ってあげればいいのよ、 あんたは神様に敵うの、って」
少女の横でうたた寝していた女性が目を覚ました。 「カタリーナ止めなさい、知らない人に失礼ですよ!」 女性はコリーナと連れに頭を下げた。 「娘がご迷惑をおかけしました。」 「とんでもない、とても参考になりましたよ」 コリーナの連れが答えた。 後になってコリーナは連れに茶目っ気たっぷりに囁いた。 「頑固な娘さんだったな。誰かさんを彷彿させると思わないかね」 「でもあの子のお陰で僕は、自信がついたような気がします」 「やれやれ、意外と単純だな君も。…まあしかし、良かった」
リトアニア戦といえば… とある大きなサイトでメンバー表(9/7のやつ)を見た時の事。 「オリヴァー・ノイヴィル大帝」 という表記を見つけて思わず腰抜かしました。 大帝とはまた…主将や皇帝より偉そ〜 でもノイビルにはそろそろそれ位の活躍はしてもらいたいな。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
とうとう日本代表が国に帰る日がやってきた。 誰一人見送りが無い中、選手達はひっそりとバスに乗り込んだ。 たいして日差しも強くないのに、全ての窓に日よけが降りていた。 「俺達が見苦しいから外から見えないようにしてるのかな」 選手達の一人が自嘲気味に呟いた。 バスは空港に向けて走り出した。 暫くすると退屈した一人が何気なく日よけを少し上げて 外をチラリと眺めてみた。 「…おい、俺達どこへ向かってるんだ?!」 何事かと他の選手達が振り向く。 「どうしたんだよ」 「このバス空港に行かないみたいだぞ!」 稲本も皆にならって日よけを少し持ち上げてみた。 窓の外を丁度ビール広告の看板が流れて行くところだった。
「これはどういう事ですか!」 キャプテンが立ち上がって運転手に詰め寄ろうと通路に出た。 その途端バスが止まり、キャプテンは前のめりに転びそうになった。 「着きましたよ」 運転手は涼しい顔をして言う。 「着いたって、一体ここは何処なんだ」 キャプテンが降車口に向かった。ドアがサッと開き… ドイツ代表キャプテンのオリバー・カーンが立ちはだかっていた。
「やあ。まさか試合もせずに尻尾巻いて帰る気だったのか?」 カーンが一同を睨みつけながら口を開いた。 「と言いたい所だが、実は我々もつい先ほど連れてこられたんだ。だから立場は五分五分だ。」 「何のことです」 「これから我々は、決勝戦を行う。」 バスの中から驚きの声が一斉に上がった。 「残念ながら、公式の試合ではない。この試合でどちらが勝とうが、 FIFAの記録はドイツ優勝で変わらない。」 「それじゃ意味ないじゃないですか」 「そうかね?そんなに公式記録が大事か?」 カーンは腕組みをした。 「…俺もそう思う。」 日本代表は面食らって目をパチクリさせた。 「だが断わるのはこれを見てからにしてくれ」 カーンは数歩退いて、今まで自分の体で塞いでいた光景を晒した。
日本代表キャプテンはあんぐりと口を開けた。 「これは一体…?何でこんな所にゴールポストがあるんだ?」 農家のだだっ広い土地に、場違いにも競技場が一つ出来ていた。 ゴールポスト、コーナーフラッグ、きちんと図って線引きされたフィールド。 即席の観客スタンドが設けられている。 「あの時空を舞った折鶴を見て、もう一度夢を羽ばたかせたいと思った人達がいた。 彼らが力を合わせてこの試合場を作りあげてくれたのだ。」 スタンドの日本人、ドイツ人達が日本代表の到着に気づいて一斉に歓声を上げた。 「残念ながら芝を植えるまでは出来なかったそうだ。」 カーンはつま先で地面を軽く突付いた。 「だが土地は平らだし、草を刈って石もすっかり取り除いてくれた。大丈夫だろう。」 まだ呆然としているキャプテンにカーンは手を差し出した。 「どうする?受けてたつか?」 暫く見つめた後、キャプテンは応えるようにゆっくり手を上げた。 カーンはピシャリと音を立ててその手を掴んだ。 「それでこそ男だ。」
WCで使われるフィールドの大きさは68m×105m。 テキサスならまだしも、ベルリンの農家に競技場…? うん、無理のない設定だ!(・∀・) 2006年日本代表のキャプテンはやはり中田でしょうか。 でも敢えて名前は出しませんでした。 彼なら「やめましょう。無駄ですから。」とかアッサリ切捨てそう Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
日本代表とドイツ代表はそれぞれ準備に取りかかった。 稲本は観客席の近くで体に最後に残っていた包帯を外した。 もうほとんど良くなったし、走り回るのに邪魔だ。 ふと観客席を見上げると、日本側が掲げている横断幕が目に付いた。 上部に「2006年の勇者」と書かれ、下部にはWCに使われたロゴが でかでかと描かれてるが、どことなく変だ。 近づいてみて気がついた。ロゴの顔が描き変えられている。 「稲本選手!頑張って下さい!」 横断幕を持ってる客達が声をかけてきた。 「…ちょっと聞いてもいいかな」 稲本が声をかけると彼らは驚いた様子でお互いを見合わせた。 「そのロゴだけど、一体誰の顔かな?」 「右手前のが稲本選手、左のがカーン選手、奥のがロナウドです!…似てませんか?」 「いや、特徴があるから何となく分かるけど、大口開けて笑うカーンとはまた…」 「もし良かったら分かり易くなるように、それぞれに名前を書き加えていただけますか?」 一人の観客が太いペンを差し出した。
稲本はまず自分の名前を書いた。 それから奥に移り、ロナウドの名を笑顔の頭上に書いた。 そして最後にカーン。 「オリバー・カー…」まで書いた所でふとためらった。 (このロゴには他にも加えるべき人達がいる…)
ベッカムはロナウドと共にベンチの近くにいて日本代表と握手を交わしていた。 彼らに向かって日本人の女の子達が駆けて来る。ベッカムはサインを求められると思ったが、 女の子達は日本代表の方へ行ってしまった。 「寂しいよな、ここにフィールドを作る案を考え出して皆に声をかけたのはあんたなのにな。」 ロナウドがからかうように言う。 「でも素晴らしい眺めじゃないか。選手達も喜んでるようで何よりだ」 ベッカムはその場を離れようとしたが、ふいに声をかけられた。 「あの、すみません…サインいただけますか?」 女の子が一人だけ残って声をかけてきた。 ベッカムは差し出されたサイン帳を受け取りかけてふとある事を思いついた。 「端に少し皺が出来てしまってるけど、これじゃいけないかな?」 懐からサイン入りの写真を出して手渡すと、相手は目を輝かせた。 「わあ…本当にいただいていいんですか?」 「もちろんだとも。大切にしてくれよ」
ノイビルはセンターサークル付近でクローゼと相談をしている。 まだ手の包帯が取れないヤンカーがベンチから声をかけた。 「後半は俺に活躍させろよ!ここはオラの畑だどー」 水筒を手に通りかかったシュナイダーがヤンカーの頭を軽くこづいた。 「出番が欲しけりゃ少しは大人しく待ってろよ、怪我してるくせに。このっ」 「痛えな、暴力ふるうなら俺もバラックみたいに観客席に逃げちまおうかな」 「逃げたわけじゃないだろ、コリーナ氏に挨拶しにいったんじゃないか」 コリーナは一般客達の間に腰を下ろしていた。今日は「主審」ではない。 主審は他の人間に託した。あの日汽車の中で審判としての自信を取り戻した彼に。 「君は確か…ティエロ氏の秘書だったトーマス君?」 カーンはボールを抱えた主審に握手を求められて目をパチクリさせながら応じた。 「あの時はお世話になりました。」 トーマス主審は照れ笑いしながら言った。 「今日は任せて下さい。ドイツに有利な判定を下せるように頑張ります。」 カーンが口を開きかけるのを遮る。 「もちろん、日本と同じ位に、ね。」
とうとうイラク攻撃始まってしまいました。 早く終わる事を願うばかりです。 Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
「どうしたんですか?最後の一文字まで書いちゃって下さい」 観客に言われて稲本はハッと我にかえった。 「いや、その…気持ちは嬉しいんだけど、 俺達の名前だけ掲げるのは不公平だって気がしてきたよ。 カーンだって多分、他の人達を差し置いて自分の名前だけ デカデカと目立って欲しくはないと思ってるんじゃないかな。」 「そんな事気にしないで下さいよ、さあ」 稲本はため息をつくと、一旦ためらった後最後の一文字を書いた。 「さあ、ペンは返すよ。」 「有難うございましたっ」 観客達は稲本が去って行った後暫く談笑していたが、 その内一人が横断幕のある部分に目をとめてアッと声をあげた。 「どうした?」 「見ろよ、この部分…」 カーンの似顔絵の下に書かれた名前を指差す。 「オリバー・カーソ」となっていた。
稲本はロナウド、続いてヤンカーの所へ挨拶に行った。 「本当にお世話になりました。生きて日本へ戻れるのもあなた達のお陰です」 「いやいや」 ヤンカーは包帯を巻いてない方の手で力強く握手した。 「ところで、さっき横断幕に何を書いてたんだい?」 「なに、つまらない事です」 「そうか?何か面白い事でも書いたんだろ、あれ見てみなよ」 親指で示した方角にはカーンが立っていた。 横断幕を見上げている。 そして何故かその顔には悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。 「カーンは日本語が読めるんですか?」 「いいや。だから不思議なんだよ。でも…」 ヤンカーは腕組みをして思い出そうとするように首を傾げた。 「あいつがあんなに楽しそうに笑ってるとこ…久々に見た気がするぞ」
世界中のサッカー選手が憧れる黄金の「FIFAワールドカップ」。 1974年の第10回西ドイツ大会から歴史に思いを馳せつつ ぐるりとカップを回していく内に、誰もがある所で一旦手を止める。 2006年の優勝国、「ドイツ」。 何も知らない人なら、書いた人間は相当下手糞な奴だと眉をひそめるだろう。 少し事情を知ってる人なら何度も書き換えが起きた為に汚くなった事を知っている。 最初は「ドイツ」と書き込まれ、後に「日本」と書き換えられ、 再び「ドイツ」の名が刻み込まれたのだ。 だがもし深い事情を知ってる人に会う機会があったら、是非聞いてみるといい。 人の心にだけ刻まれた、決勝戦の事を。
<完〉
お疲れさまでしたー! う〜ん、卒論が完成したような気分です。 2ちゃん大学卒業の日は近いゾ ジダ〜ンの光、窓の雪ー♪ Gute Nacht、カーソ ☆彡 おやすみ、比さん ☆彡 日
955 :
2006年まで名無しさん :03/03/22 21:58 ID:.dVeuwXg
ワ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━イ!!! うわあああお疲れさまでした!!!!! 原作神さま、面白かったです!連載ができるってすごい!個人的に ヤソカーたんとノイビルたんが結構動いているのが読めてうれしたのし。 保存させていただきました。また第1話から読みかえします。 コリーナたんin列車のあたりとか、ウマイ!
感想有難うございます、 まさか誉められるとは思いもよらず…(そこまで自信無かったのね) いやホント、こんな長い話を最後まで読んでもらえて感激です。 さて、オマケ小説を開始しましょう。 ************************************ もしも願い事(サッカー限定)が叶うとしたら、何を望みますか? この先、カーソがずーっと好調でありますように。 ノイビル、ヤンカー、アサモアの旦那が再び代表に選ばれますように。 ま、色々ありますが、さしあたりこの小説に関していえば… どうか登場選手達のファン(見てたらの話ですが)を怒らせませんように。 ************************************ (事情により挨拶等は小説終了まで省略します)
「FWが三人集まって何の相談かな?」 フェラー監督は夕飯の載ったトレーを手に腰を下ろした。 クローゼ、ヤンカー、ノイビルの三人は顔を上げた。 「練習場にこんな物が落ちてたんですが、」 クローゼが手に持っていた人形を差し出した。 「誰のでしょうね。手足が無いし顔はのっぺりしてるし、変な人形だな。」 「おお、それはワシのだ!無くしたと思ったらそんな所にあったのか」 フェラー監督は人形を受け取ってその大きな腕の中へ大事そうに抱えた。 その姿にヤンカーは思わず吹き出しそうになり、慌てて堪えた。 「一体何なんですか、その人形は」
「フェラー家に代々伝わる幸運の守り神だよ。『こけし』と呼ばれとる。 何代か前のご先祖様が日本人の知り合いから譲り受けたのだ。」 「こけし?確か日本にはそういう人形があると聞きますが…」 クローゼが言う。 「でもこけしが願い事を叶えてくれるなんて初めて聞くなあ。」 「ウソじゃないぞ。何なら君達、これに願い事を言ってごらん。さあ」」 フェラー監督に人形を突きつけられてクローゼは苦笑した。 「そうですね、じゃあ明日の試合でハットトリックを決められるよう願いますか。」 「俺も同じでいいです」 頬杖をついたままヤンカーが横で言う。 「両方叶えるのが無理なら、俺の方を優先してくれと伝えて下さい。 クローゼの奴は最近点入れたばかりだし。欲張り過ぎっすよ。」 フェラー監督はニコニコ顔で二人のFWを見比べた。 「それでは二人が明日大量得点を入れてくれるよう願おうかね。 …ところでノイビルはどうなんだ?」
ノイビルは何か言いかけたが、考え直して視線を食卓に落とした。 「俺は…明日ドイツが勝ってくれればそれでいいです。自分の事は別に…」 フェラー監督はノイビルの肩を力強く叩いた。 「さすがノイビル、その通り!」 「ちぇっ、自分だけいい子ぶりやがって面白くないの。」 ヤンカーはフォークを口にくわえて拗ねたようにブラブラさせた。 「まあ確かに、点を取っても試合に負けちゃ意味無いしな。」 クローゼが肩をすくめる。 「さて、ワシはそろそろ失礼させてもらうかな。 みんな30分後のミーティングにはくれぐれも遅れるんじゃないぞ。」 食事を終えたフェラー監督は席を立ち上がりかけ、 ふとノイビルがほとんど自分の皿に手を付けてない事に気づいた。
「どうした?ここんとこ随分食が細いじゃないか。」 「…えっ?いえ、別に…」 「もしやあの件を気にしてるんじゃないだろうな。」 代表として呼ばれ、こうして合宿に参加しているが ノイビルの調子は今ひとつだった。明日はベンチだと監督に言われている。 ベンチ入りはこれまでも珍しい事では無かったが、今回は若干事情が違う。 本人を含め、誰もが最近のノイビルの動きに微かだが年齢による衰えを感じていた。 よほどの事でも無い限り、ノイビルがベンチから出る日はもう来ないだろう。 他の選手達がが活躍する様を座って見守り続ける…明日はその第一日目なのだ。 「勿論気になんかしてません。その…腹の調子があまり良く無いんです。」 ノイビルの返答は意図に反してウソっぽく響いた。 「そうか。何だったらドクターに見てもらいなさい。 倒れるような事になっては困るぞ。まだまだお前の力は必要だからな。」 フェラー監督の言葉も空虚に響いた。 クローゼとヤンカーは何となく気まずい空気を感じて、 お互いこっそり顔を見合わせた。
食事を終えた三人はミーティングルームへ向かおうとしたが、 ノイビルが反対方向に行こうとするのを見てヤンカーが声をかけた。 「おおい、そっちじゃないぞ」 「分かってる。ちょっとトイレに寄りたいんだ」 「やれやれ、先に行ってるぞ。遅れてくるなよ」 用を済ませたノイビルはミーティングルームへ急いだ。 手を洗いながらつい考え事などしてたため、少々時間をくってしまった。 さっき日本という言葉が出た時から、ノイビルはある事を連想していた。 日本からやってきた高原というFWの事を。 (俺より6歳若いんだよな。羨ましいよ、まだ歳の事を気にしなくていいんだから。)
自分のようなタイプは他のFWより選手生命が短いだろうという事は覚悟していた。 だが…出来ればもう一度ワールドカップに出場したかった。 その為に人知れず血の滲むような練習までしてきたのに。 扉が開いたままの食堂の前を通りかけて、 ふとテーブルの上にこけしが置き忘れてあるのに気がついた。 (仕方ないな、ついでに持ってってやるか。) ノイビルは食堂に入ってこけしを取り上げた。 (もし願い事が叶うなら) 手に持ったこけしをじっと見入りながら思う。 (俺なら…6歳若返りたいと願うよ。)
「こらっ!」 突然声がして慌てて顔を上げた。 フェラー監督がこちらに向かってズンズン歩いてくる。 「あ、す、すみません!今すぐミーティングルームへ行きます!」 だが監督は妙な事を言った。 「坊主、どこの子だ?」
「えっ?…いやだな監督、俺をからかってるんですか?」 だがフェラー監督は真面目な表情のままノイビルを食堂から引きずり出した。 (へ、変だな。監督が急に大きくなったような…) それだけではない。着ている服がいつの間にかブカブカになっている。 「どっから入ってきたんだね、んん?親が心配してるから早く帰りなさい」 ここの防犯設備はどうなっとるんだ、とぶつぶつ言うフェラー監督に 廊下を急き立てられていく。 「監督、俺です、ノイビルですよ!一体どうしたというんですか?!」
「ノイビルだと?」 監督はしげしげとノイビルの顔を見たが、すぐに笑い飛ばした。 「ハハハ、確かに似とる!あいつのファンかね? 悪いがあいつは今何処にいるか分からん、仕様の無い奴だよな? とりあえず今日はもう遅いから明日また来なさい。」 「だから俺がそのノイビルだって…」 騒ぎを聞いて他の選手達がゾロゾロ出てきた。 みんな遠巻きに見物して面白がってる様子だ。 「誰か止めてくれよ!…何で誰も止めてくれないんだよ!」 とうとう合宿所の外に追い出されてしまった。 背後でドアがパタンと閉まり、鍵をかける音がした。 「監督!開けて下さい、話を聞いて下さい!」 ドアを必死で叩いたが、足音は遠ざかって行ってしまった。
(一体どうしたってんだ?) だがノイビルには何となく状況が分かりかけてきていた。 ポケットから携帯用の鏡を取り出し、恐る恐る自分の姿を映してみる。 「ああ、やっぱり! 何がフェラー家に代々伝わる幸運の守り神だ、 俺は6歳ほど若返ってみたいと思っただけじゃないか。 20代のあの頃が懐かしかっただけじゃないか。 それなのに…何てことしてくれた? これはどう見ても6歳の子供じゃないか!」
カーンは不機嫌そうに眉間に皺寄せながら廊下を歩いていた。 監督の命令で手分けしてノイビルを探しているのだが、 影も形も見当たらないのだ。 ふと傍らに幾鉢か並べて置いてある観葉植物の葉が微かに揺れた。 「誰かそこにいるのか?」 影からこっそりと小さな少年が姿を現した。 「カーン…」 「お前はさっき監督に出された子じゃないか! 何で戻ってきた?どっから入ってきた?」
「お願いだから聞いてくれ、俺はノイビルなんだ!」 「やれやれ、まだ言ってる。」 「信じてくれなくてもいいから監督に会わせてくれよ!」 だがカーンは首を振るとノイビルを掴もうと手を伸ばしてきた。 「畜生、あっさり追い出されてたまるもんか」 ノイビルは素早くカーンの手をかわし、両手で思いっきり カーンの片脚を引っ張った。バランスを失ったカーンは 観葉植物の鉢の間に頭から倒れこんだ。 「*@☆%〒%$★!!×」 もがいているカーンを尻目にノイビルは一目散に逃げ出した。
「監督!やっぱりこの部屋にいたんですね」 ノイビルは食卓の上を見た。 「あっ、あの人形が無くなってる!」 フェラー監督は驚いてノイビルを見た。 「また戻って来たのか!」 「あの人形はどこです?」 「もうとっくに片付けたわい。全く迷惑な子供だな」 「お願いです、あの人形を貸して下さい。 あれのせいで俺はこんな姿になってしまったんです。 もう一度人形を握って願えば、元の俺に戻るかもしれないんだ」 「ホッホッホッ、馬鹿げた冗談を」 「信じないんですか?さっき自分で願い事が叶うって言っときながら!」 「問答無用!ハマン、ツイーゲ、あの子を捕まえてくれ」 監督と一緒にいた二人がノイビルにジリジリ迫ってくる。
「もう怒ったぞ」 ノイビルは部屋の隅に置かれていたワゴン車に駆け寄った。 明日の朝食用に用意された様々な料理や食材が載ってる。 振り返ったノイビルの両手には、 白いクリームがこってり塗られたパイが一つずつ。 「こんな事はしたくなかったけど… 人形を渡してくれるまで暴れさせてもらいます!」 ノイビルが投げたパイはそれぞれ二人の顔に命中した。 「もがぁっ!?」 その時部屋に入りかけていたバラックは慌てて身を引いた。 「いいコントロールしてるじゃないか。 油断ならない奴だな、あのチビ」
監督はすっかり度を失い、 手近にあったフライパンを掴んで振り回した。 が、ノイビルは器用にヒョイヒョイかわしていく。 「この!この!チョロチョロ素早い子ネズミめ!」 見かねてバラックが思わず止めに入る。 「監督いくら何でも乱暴です!相手は子供ですよ!」 フライパンがクワーンと涼しげな音を立てて直撃した。 「ああっ、大丈夫かバラック君!」 監督はフライパンを投げ捨て、慌ててバラックの傍らに屈みこんだ。 「痛てて…何とか大丈夫です。」 「良かった、明日の試合は君抜きだと大変だからな」 からかうような口笛が鳴り響いて、監督とバラックは反射的に振り向いた。 その顔をパイが直撃した。
972 :
( ) :03/03/25 23:26 ID:49CxsxMk
「監督、何事ですか?あっ、お前はさっきの小僧!」 腕まくりしながら飛び込んできたアサモアは手強い相手だった。 次々と投げられるパイを器用によけながら迫ってくる。 ノイビルはパイのおかわりを求めてワゴン車を探った。が… 「フッ、品切れのようだな!」 アサモアがニタリと笑う。 二人のFWはワゴン車の周囲をぐるぐると追いかけっこした。 「小僧、もう観念しろ!」 突然ノイビルは向きを変え、アサモアの顔にぐにゃっとした物を押し付けた。 「ひえっ、何だこりゃ、気持ち悪い!取れない!」 「そこで悲鳴上げてるのはアサモアか?どうしたんだ」 部屋に入ってきたラメロウはアサモアを目にして悲鳴を上げた。
973 :
( ) :03/03/25 23:26 ID:49CxsxMk
「お前顔に何つけてんだよ!」 「絡みつくんだよ、動いてるんだよ、と、取ってくれー!」 「なんだタコじゃないか。よし、ジッとしてろ」 ラメロウは気合を込めてタコを引っ張った。 タコはラメロウの顔に墨を吐き出した。 「うわっペッペッ、目に入った!誰かタオル!」 目をつむったままヨロヨロ歩くラメロウに ノイビルはカーテンの端を掴ませてやった。 「あ、誰だか知らないがどうも」 もちろん、そこに強力接着剤をつけておくのを忘れてなかった。 「な、何だ、このタオルくっついて取れない!」
「誰かタコを取ってくれー!」 「仕方ない、この辺にしてやるよ。くしゃみさせれば取れるんじゃない?」 ノイビルは大量のコショウをタコの口に入れた。 が、タコは平然としてますます締めつけるだけ。 「誰か取ってくれー!」 アサモアが部屋の中を駆け回る。タコは墨の代わりにコショウを吐き出した。 「ヘックション!こ、こっち来るな…クションッ!」 ようやくパイを顔から剥がしたと思ったら今度はコショウ攻め。 踏んだり蹴ったりのドイツ代表だった。 「ックション!は、離れ…ヘーーーックショイッ!」 盛大なくしゃみと共にラメロウは思いっきり力を入れた。 カーテンはレールから外れ、もがいているみんなを罠のようにバサッと包み込んだ。 もちろん既に部屋を出ていたノイビルを除いて。
ノイビルはワゴン車を押していち早く廊下へ飛び出し、 勢いをつけて飛び乗った。ワゴン車は軽やかに廊下を走る。 レーマン、シュナイダー、イエレミースの三人が追ってきた。 ノイビルは振り向いて次々と生卵を投げつけた。 「うわっ!」 顔が卵まみれになったイエレミースが脱落した。 シュナイダーは腕をかざし目を庇いながら走ってる。 「上ばっかり気を取られてるとこうだぞ」 ノイビルはバターを床に放った。 見事に踏んづけたシュナイダーは、足を滑らせてすっ転んだ。 一方、レーマンは次々と卵をパンチングして落とした。 バター攻撃も反射的に飛び越えて確実に近づいてくる。
「さすがGK、これならどうだ?」 ジャガイモの入った袋を次々に空けていく。 立ち上がったシュナイダーは足を取られて再び転んでしまった。 レーマンは何とか避けながらまだついてくる。 「やるじゃない!ついでにこれもよろしく〜」 ノイビルは飛び降りざまワゴン車を後ろに蹴った。 「わ、ちょ、ちょっと待て!」 じゃがいもに気を取られていたレーマンはワゴン車と激突して弾き飛ばされた。 「シュナイダーキャッチしてくれ!」 「無茶な…グフッ!…イエレミース頼むー!」 やっと卵を拭い取ったイエレミースは重なって飛んでくる二人を見て悲鳴を上げた。 「俺はGKじゃないー!」 結局3人まとめて遥か向こうの壁に衝突した。 減速した空のワゴン車が、折り重なる3人にコツンと当たって止まった。 「お…お前ら…ボールになるつもりなら…もう少し減量しろよ」 二人の下になったイエレミースは息も絶え絶えに呟いた。
ヤンカーとクローゼはお尋ね者の少年が シャワールームの前に立っているのを見つけた。 「やあ、逃げなくていい。おじさん達は君の味方だよ」 ヤンカーに言われてノイビルは思いっきり疑わしげな目を向けた。 「君が探してる人形を持ってきてやったぞ」 クローゼが両手を後ろに回した状態で言う。ノイビルは身構えた。 「おいおい、逃げる気かい?人形は欲しく無いのか?」 ノイビルはため息をついて 「分かった…逃げないよ。」 「よし、いい子だ。」 近づこうとした二人は数歩と行かない内にツルリと滑って転んでしまった。 ヤンカーとクローゼはヌルヌルする床から立ち上がれずにじたばたもがいている。 どちらとも手には何も持っていなかった。
「やっぱウソか、大人って汚いよな!」 「黙れ悪ガキ、床に何塗りやがった?お尻ペンペンしてやる!」 言ったった途端ヤンカーはまたもやスリップして尻餅をついた。 「痛ッ!ほ、骨にひびが入ったかもしれん!」 「オーバーな演技はフィールドの中だけにしとけよ」 「まァどうでしょうこの態度!こんな憎ったらしいガキは初めてだ」 「へえ、言ってくれるじゃないか」 ノイビルは二人に向かって大量の粉をぶちまけた。 「な、何しやがる?!」 クローゼは顔についた粉をすくってペロリと舐めてみた。 「ペッ!こりゃ洗剤じゃないか」 「あの悪ガキ一体何を…」 二人は息を飲んだ。ノイビルがシャワー室から引いてきたホースを構えている。 「へへへ…ジャキーン」
「何が『ジャキーン』だ!何のマネだよ」 「心の汚い大人達を洗濯してあげようと思いまして。」 ホースを伝ってゴゴゴゴとくぐもった音が近づいてくる。 「ま、まさか…」 ヤンカーとクローゼは銃を突きつけられたみたいに両手を上げた。 「よせ、話せば分かる!」 「出来ればそうしてあげたいけど…」 ノイビルは同情するように首を横に振った。 「もう間に合わないよ。」 途端に暖かいお湯が勢いよく吹き出した。 大量の泡がムクムクと湧き、騒いでる二人をあっという間に包む。 「まあ、泡風呂に入ったと思って楽しむんだね。腰痛にも効くよ」 「こんな泡風呂があるかよ!」 更に膨れ上がっていく泡の塊に向かって、ノイビルはおどけて敬礼してみせた。 そしてスケート選手のようにクルリと回転すると、 靴底に石鹸をつけたまま優雅に廊下を滑って去って行った。
試しにノックをしてみた。人の気配は感じられない。 ノイビルはそっと監督の部屋に入った。 監督が人形を渡さない気なら自分で探すしかなかった。 (皆まだよそで大騒ぎしてる最中だ、探すなら今の内だな。でもその前に…) 監督のベッドにを見た途端疲れを感じ、ノイビルは腰を下ろした。 幾ら体が若返ったとはいえ、相当暴れまわっていい加減体力の限界にきていた。 ヤンカー達の後はメッツエルダーを水攻めにし、 その次はリンケをトイレットペーパーでぐるぐる巻きにし、更にその後は… 「うん?何か堅い物があるぞ」 ノイビルはベッドから腰を上げて上掛けを除けてみた。 「人形だ!こんな所にあったのか」 ノイビルはこけしを握り締めて早速念じた。 「元の俺に戻してくれ!」 誰かがノイビルの手から人形を取り上げた。 振り向くとカーンが立っていた。
「降ろせよ!俺の話も聞いてくれったら!」 バタバタ暴れたが、ノイビルを小脇に抱えたカーンはびくともしない。 だがその顔は赤く濡れていた。 「カーン!怪我したのか?!」 やっとタコが取れたアサモアが食堂から出てきて叫んだ。 「安心しろ、ただのケチャップだ。」 「俺はノイビルなんだってば!」 「本物のノイビルはキャプテンにケチャップなどかけたりせんぞ」 他のみんなも次々と集まってきた。 ある者はクリームまみれ、ある者は生卵まみれになりながら、 ノイビルを捕らえたカーンがずんずん歩いていく姿をホッとしたように見守った。 誰かがつぶやいた。 「さすがカーンだ」
玄関はすぐそこに迫っていた。 なのに自分はまだ元の姿に戻らない。 もはやこれまでか。こんな形で選手生活にピリオドを打つなんて… ノイビルの中で何かがプチンと音を立てて切れた。 「何が『さすがカーン』だ、こん畜生!」 気のせいか少年が少し重くなった感じがしてカーンは戸惑った。 「俺だって2002年はカーンと同じ位悔しい思いをしたんだ。 2006年にはカーンに負けない位頑張ってリベンジしたいんだ!」 気のせいではない。確かに少年は次第に重くなっていく。
「いつだって表面的な事しか気にしないから本当の俺が見えないんだよ!」 カーンは思わず少年を落として気味悪そうに後退した。 「さっきは皆で寄ってたかってかかって来たくせに、 俺をまともに捕まえられなかっただろう?」 少年は目を見張るような早さで大きくなっていく。 「俺は吹っ切れたよ、まだまだお前達には負けないぞ! もう一度だけチャンスをくれよ!もう一度…」 ノイビルはふと怒鳴るのを止めた。 皆が目を丸くして信じられないといった顔で自分を凝視している。 「ノ…ノイビル…?」 フェラー監督がう〜んと唸って気を失った。
「監督、気絶してる場合じゃありません、明日は試合ですよ!」 カーテン生地の一部がくっついたままのラメロウと 頭の上に泡が残ってるクローゼに両脇から支えられ、 監督はヨロヨロと立ち上がった。 「そ、そうだな…」 未だに信じられないような恐れてるような視線をノイビルに向ける。 「一体どうしてこんな事に?」 「最近あまり食べてないから縮んだのかもしれません」 カーンが自信なさそうに答える。額から汗のようにケチャップが一滴落ちた。 ノイビルは何バカな事を、と言いかけたが 人形のせいだと言う方がよっぽど馬鹿げて聞こえる事に気づいて 口を閉ざした。
「監督、俺はさっきの騒動で頭にコブが出来ました。 明日はベンチスタートさせて下さい」 クローゼが言う。 「いや、是非俺の方を。何しろ尻が痛むのなんのって。」 ヤンカーも言う。 「こらこら二人とも、誰を出すか決めるのはワシだぞ」 監督は形ばかり二人を睨んだが、すぐにため息をついた。 「だがまあ…考えとこう。さて、もう真夜中じゃないか。 ワシは疲れたからもう寝るよ。」 「承知しました。後は我々で話し合います。」 「うむ。君達もいい加減早く寝たまえ…」 監督は力ない足取りで去って行った。
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1000取り合戦開始 :03/03/28 21:37 ID:xSOPbTfY
まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。 \∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!! ,,、,、,,, /三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,, /三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,, ,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/ //三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ∪ ∪ ( ) ( ) ( ) ) ,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
「さて、と。」 他の全員が腕組みしてノイビルを取り囲む。 「あ、あの、皆ごめんよ…ひどい目に合わせちまって」 ノイビルは尻込みしながらすっかり弱気な口調に戻って言った。 「多分俺、体だけじゃなく心まで子供に戻ってたんだな。 普段はこんな悪ふざけしないし。そうだろ?…ハハ…」 「ノイビル!」 カーンが叫んで両肩をバシッと掴んだ。 ノイビルは心臓が口から飛び出るかと思った。 「謝る必要は無い。」 「…えっ?」 ノイビルは戸惑った。みんながニコニコ顔で見下ろしてる。
「お前をナメてて悪かった。いい勉強になったよ」 トイレットペーパーの切れ端をくっ付けたまま、リンケがニヤリとした。 「暴れまわってた時の身のこなし、普段とは一味違ってたぞ。 これなら明日もいけるかもしれんな」 ずぶ濡れメッツエルダーが肩に手を置いて言った。 「お前は普段わがままを言う奴じゃないからな。 長い付き合いで初めてそれだけ要求するのを聞いた気がするよ」 シュナイダーが背中を軽く叩いた。 「みんな…有難う。分かってくれて嬉しいよ」 ノイビルはホッとため息をついた。 「良かったな。」 カーンも微笑を浮かべて言う。 「ささやかだが、お前に贈りたいものがある。皆からの気持ちだ」
他の選手達が何やらゴソゴソと取り出してカーンに手渡した。 「そんな事までしてくれなくていいよ。」 ノイビルは恥ずかしそうに頭を掻きながら押しとどめる仕草をした。 「みんなが分かってくれればそれで…何これ?」 カーンに掴まされた物を見てノイビルは目をパチクリさせた。 片手にモップ。片手にバケツ。 「問題はめでたく解決した。残ってるのは後片付けだけだ。 もちろん散らかした本人がやるんだよ、な?」 「ええっ、これから?俺一人で?」 ノイビルはキョトキョトと見回した。みんな相変わらず笑っている。 が、その瞳の奥を見てノイビルはぶるっと身震いした。 「は、ハイ…。」 ノイビルはがっくりと肩を落とした。 「よーし、まず監督の部屋から始めてもらおうか。 今頃ケチャップまみれのベッドを見て悲鳴を上げてる筈だからな。」
「さて10分が経過しました、両者ともこれまでのところ無得点。 解説の○○さん、これからの展開が楽しみですねえ」 「そうですね。それにしてもドイツ、今日はノイビル選手が いい動きをしてますね。これは期待出来るかもしれませんよ」 「ほお、そうですか」 「例えて言えば、昨夜散々暴れてすっきりした、って感じの顔してますね。」 「他の選手はどうでしょう」 「うーん、少し調子がまだ出てきてないようですね。 例えて言えば、昨夜散々暴れて疲れた、って感じの顔してますね。」 「おやそうですか…おおっと、ノイビルのドリブル!ドリブル!」 敵DFをスルリとかわし、ノイビルはゴールに向けてシュートを放った。
はい、終わり。 過疎スレで助かった…。 さ、後は1000取り合戦どうぞ。
992 :
1000取り合戦開始 :03/03/28 21:54 ID:xSOPbTfY
じゃ、改めて まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。 \∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!! ,,、,、,,, /三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,, /三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,, ,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/ //三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ∪ ∪ ( ) ( ) ( ) ) ,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ ,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
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1000 :03/03/28 21:54 ID:xSOPbTfY
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2006年まで名無しさん :03/03/28 21:55 ID:U7DLBR6Q
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2006年まで名無しさん :03/03/28 21:56 ID:U7DLBR6Q
ちっ、外れたよ。人少ない板だっての忘れてた。
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1000 :03/03/28 21:56 ID:xSOPbTfY
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2006年まで名無しさん :03/03/28 21:56 ID:kBmRvZ8g
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1000 :03/03/28 21:56 ID:xSOPbTfY
ERROR! ERROR:2重カキコですか?? 1000
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2006年まで名無しさん :03/03/28 21:56 ID:kBmRvZ8g
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1000 :03/03/28 21:57 ID:xSOPbTfY
ERROR! ERROR:2重カキコですか?? 1000
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