名神・新名神(第二名神)Part9

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猪瀬直樹の「眼からウロコ」
第2名神の「凍結解除」はちょっと待った
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090428/149767/

【実際に車で走って、混雑していないことを確かめた】

 第2名神高速道路の全面着工を望む関西経済界からは、「猪瀬さんは
現場を見ていない」(当時の秋山喜久・関西経済連合会会長)と言われた。
当時の太田知事も、高槻JCTの東側にある天王山トンネルについて「混み
合っちゃう」と指摘して、「京滋バイパスも満杯なんです」と言っていた。
地元自治体も、天王山トンネルを渋滞の名所として挙げていた。

 そこで、僕はテレビ局と協力して、実際に高速道路を走って交通量の調査
を行った。2006年4月29日の読売テレビ「ウェークアップ」で、その模様が
放映された。この番組のビデオを、先日、副知事室を訪問した大阪府の
職員にも見せた。

 番組では、水曜日の昼過ぎに、高槻JCTから天王山トンネル、大山崎JCT、
そして京滋バイパスを実際に走ってみた。
 まず、天王山トンネルでは、当日は雨が降っていたにもかかわらず、渋滞は
発生していなかった。上下8車線になっているので、非常にスムーズに流れて
いる。日本の高速道路でも、ここが一番広い区間である。

 総工費130億円の大山崎JCTは、実際に走ってみるとその巨大さはまるで
SF映画のセットのように空中に孤を描いており、圧倒される。ここまで大げさ
につくる必要はない。明らかにお金をかけすぎている。こういうところにも、
コスト意識のなさが表れている。

 京滋バイパスもガラガラだった。スタジオでも、「京滋バイパスは盆・正月の
一番混んでいるときでも空いている」という話が出ていた。大阪府知事も
関西経済界も、ここをちゃんと走って確かめたのだろうか。
 建設推進派は、瀬田東ICから草津JCTのあいだも渋滞するから、
第2名神高速道路が必要だと主張する。しかし、片側5車線になっていて、
その区間もボトルネックにはならない。

【住民は借金の早期返済と料金値下げを期待している】

 2010年3月には、京滋バイパスから枝分かれして大阪・神戸方面へ抜ける、
上下6車線の第2京阪が開通する。さらにネットワークはスムーズになる。
 これだけスムーズに流れているところへ第2名神高速道路をつくっても、
交通量が増えるとは思えない。大阪府職員は「費用対効果が高く、つくる
価値がある」と主張するが、京滋バイパスや第2京阪がある以上、もう1本
つくることによる便益はほとんどないとしか考えられない。
296R774:2009/08/10(月) 10:18:06 ID:xFvYyhqj
第2名神高速道路の「抜本的見直し区間」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090428/149767/090428_01.jpg


道路交通情報センター渋滞予測
http://www.jartic.or.jp/guide/yosoku/right_mapdraw.php?mapno=rhp0010&date=20090813
297R774:2009/08/10(月) 10:21:43 ID:xFvYyhqj
「新名神」全面開通を…橋下知事説得工作、猪瀬氏一蹴「年季が違う」
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho90422c.htm?from=tokusyu

 一部区間の着工が凍結されている新名神高速道路(名古屋市―神戸市、174キロ)を
巡り、推進派の橋下徹・大阪府知事は21日、凍結を訴えていた作家の猪瀬直樹・
東京都副知事=写真=の元に府職員を派遣し、全面開通への理解を求めた。
猪瀬氏は「関西に投資するなら、もっと投資しがいのある場所にするべきだ」と一蹴し、
「説得工作」は不調に終わった。

 道路関係4公団民営化推進委員だった猪瀬氏は、2006年2月、新名神(当時の呼称は
第2名神)に関する国の凍結決定に大きな影響を与えた。「新名神は国土軸の大動脈と
して絶対に必要」と主張する橋下知事は、凍結解除には猪瀬氏を「論破すること」が不可欠
とみて、この日、府都市整備部の村上毅技監ら4人を都庁へ送り込んだ。

 約45分間に及んだ議論で、猪瀬氏が「すでに関西には京滋バイパスがあり、便益を考える
と、もう1本造る必要はない」と指摘。過去に出演した民放の番組で、新名神の非効率性など
を訴えたDVDを職員に渡し、「橋下知事に見せて欲しい」と要請した。

 猪瀬氏は終了後、報道陣に「(職員が自分を)論破できるわけがない。年季が違う。橋下知事
とは国直轄事業負担金で一緒にやっていく」と余裕の表情を見せ、村上技監は「出直しです」
と肩を落としていた。

(2009年04月22日 読売新聞)