ロレックス Cal.1570は本当に優れたムーブか?

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154名無しさん@揉んで〜る便座
>152さん
15××はバランスの取れた、とてもいい機械だと思いますよ。
バブルバックの頃まで行くとお断りしたいですが。。。

>153さん
142さんが指摘しているようにcal.3000は
地板とかブリッジを厚くしてありますね。耐久性はあるでしょう。
見える部分の仕上げも綺麗です。cal.3000は部品点数が少ないですが、
これもよい意味での伝統でしょうし。
ただ153さんの質問にあったように、加工精度はあまりよくありません。
15××に比べると落ちますね。うまく説明できませんが。
面取りも表はともかくも、裏は結構あらいですね。
歯車や脱進機も、すぱーっと直線断ちにしてあるだけです。
磨いてないんです。
とくに言いたいのが、表にジュネーブ仕上げをするぐらいなら、
穴ぐらいは磨いといて欲しいですね。
穴を磨いてないから、石の位置が綺麗に決まらないんです。
だから軸が偏摩耗する傾向があります。
ローターシャフトもええっと言いたいぐらい手を抜いてます。
加工精度が落ちた一方でビートを上げてますから、
単純に比較しても15系のほうが長持ちするはずです。
cal.3000系はちゃんとOVHしないと、
けっこうがたがたになってしまうのではないでしょうか。

テンプについてですが、cal.3000系はミクロステラという
ちょっと変わったねじを使ってます。ロレックスオリジナルだと思いますが、
これは一回組んでしまうと事実上調整ができないんです。
他の職人さんはどうしてるんでしょうかね。
あれこれいじっているうち簡単にヒゲを痛めるでしょう。
おそらくヒゲを痛めた機械が相当あるんじゃないでしょうか。
個人的にはパテック社のジャイロマックスの方が扱いやすいぐらいです。
あれはドライバーでの調整が実にしやすいです。本当に神経を使いますが。

「3150のほうが高級ではないか?」意見が前にあったようですが、同感です。
もっとも3150をバラしたわけではないのではっきりは言えませんが。
ロレックス社も考え直したんでしょうね。
3150がルクルトの影響を受けた云々という話は面白いですね。
ありうる話です。個人的には昔のロービート機が一番好きですが。

ロレックスのOVHについてここでいろいろ言われてるようですが、
日本ロレックス社に出すのが一番いいですよ。これは本当です。
職人さんは知りませんが、おいてある機械がとてもいいです。
裏蓋を開けるにしても、
ロレックスの場合強い圧力をかけてパカーンと閉めないと
本来の防水性は出ませんね。
この機械(確かBergeon社製だったはず)がたしか
日本ロレックス社にはあります。プレス機みたいな機械ですよ。
またロレックス社は腹立たしいほどの秘密主義ですから、
整備のノウハウにしても、
肝心なことは日本ロレックス社しか分からないですしね。

皆さん実に勉強されてますね。敬服しました。
長々失礼をば