http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK823636320120925 公務員に「質素」求める中国政府、高級ブランド各社に打撃
公務員の汚職やぜいたくに対する国民の批判が高まる中、中国政府が取り締まりを強化しているため、
中国10+ 件の景気が回復したとしても、高級品の需要低迷は長期化する可能性がある。
中国では以前から政府高官や公務員による汚職が問題視されてきたが、
今年は共産党の重慶市トップの座にあった薄熙来氏と妻のスキャンダルが指導部交代にも影を落とす事態になり、
高級幹部の華やかな生活が国民の目にさらされる形となった。
それ以外にも、政府高官の息子が乗った「フェラーリ」の事故や、
給料では手が届かないはずの高級腕時計10+ 件を身につけた地方幹部の写真が出回るなど、
公務員の身分不相応な生活が国民の怒りの的となっている。
そのため、中国政府は10月1日付で、公務員に対して「質素な職務姿勢」を義務づける規則を制定。
公金で宴会を開いたり高級車を購入することや、高価な贈り物を受け取ることを禁じた。
現在、中国10+ 件の警察は汚職を摘発するため、証拠となる「高級品」を見分ける方法について研究している。
チャイナ・デーリー紙は「高級品とは、月給5000元(790.6ドル)程度の公務員には買えない高価な物品を指す。
高級品を保有している公務員は、それを手に入れた方法について納得できる説明を求められることになる」
と伝えた。
高級ブランド各社にとって、景気低迷が逆風となっているばかりか、
富裕層でも自分が金持ちであることを隠そうとする風潮が広がり、きらびやかな品物の購入を控える傾向強まっていることが痛手となっている。
それに加え、政府による「質素」を求める通達で、多くのエコノミストの予想通り年内に景気が上向いたとしても、
高級品にはその恩恵が及ばない可能性が高い。