【スピマス】Ω、OMEGA、オメガ総合【シーマス】

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881Cal.7743
>>878
結論は「どちらでも良い様に出来ている」です。

腕時計のゼンマイ巻き上げを考えるときに、先にこの世に登場した懐中時計や、柱時計から
考えていけば解ります。現在、懐中時計等は殆どの型が一方巻きするようです。
そもそも懐中時計や柱時計はは、別途付属のカギを差し込んで巻いていたんです。当然一方
巻きです。その後、小さなリューズを巻いてゼンマイを巻き上げる様になりましたが、その
際に巻きやすい様に「前後巻き」の出来る「ラチェット機構」が付けられ現在に至っています。
厳密に言えば、二時部品である「ラチェット機構」を使わないほうが機械的にはシンプルな動作
という事になります。しかし、現実には大差ありません。私は独立時計師のデフォーがNHK特集番組
の中で、一方巻きを行っているのを見てから、一方巻きになりました。

巻き上げは最後に巻き止まるまで巻くのが正しい使い方です。ゼンマイの後端が香箱と呼ばれる
ゼンマイを収納した部品の中で固定されていますので、ゼンマイ全体に均一にトルクをかけるためには、
最後まで巻いてあげるのが正解です。また、いつも途中の同じところまで巻く・・という使い方をすると、
将来的に一カ所に力が掛かる癖がつき、バネ切れの原因になります。

OHはパッキンの劣化(ゴム製品は3年目くらいから劣化します)、リューズ部分の防水機能の低下、油の汚れ等
から考えて、4年に一度くらいは必須です。
最初の一回目は3年目に、それ以降は4年に一度・・というのが私のペースです。