現行品でもっとも優れたムーブを積んだ時計は何?

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現行マスターの機械は汎用自動巻の889(891)、アラームの918、薄型の849ですね。
889系は基礎設計が30年以上前ですんで、確かに古いです。
歯車が良いのと、スムーステンプ+平ヒゲで抜群の携帯精度誇ってますけど、
弱点は、持続時間自体より、巻上げ効率の低さとトルク変動による歩度の変化ですね。
あと薄型自動巻の例に漏れず、堅牢とは言い難い。
94年設計のcal.918は薄型志向でないので、割と頑丈な作りで高さ7.45mm。
腕時計用のアラームとしては、多分史上最高。
スリムのcal.849も94年の登場ですけど、基本設計は51(46)年のcal.803とほぼ同じ。
FP21同様、超薄型ですけど、できる限り耐衝撃性を考えてて良いムーブだと思われ。

薄型、小型とか角型、アラームってのは、設計的にはハンデになるんですけど、
ルクルトはそういった少し趣味っぽさに長けたムーブの開発力は抜群なんですよね。
しかし普通の三針となると、弱点のないムーブを擁してるかと言うとそうでもない。
高級化路線に以降するなら、その辺を意識して欲しいですなあ。