−−−曹丕領に隣接する前線都市・漢中にて−−−
曹丕対策を日夜練りつづけ、兵馬を揃える日々を送っている催淡の元に
1通の書簡が舞い込んできた。
それは主君・趙雲からのものであった。
太守・催淡「おお、許昌の趙雲様からか」
彼はにっこりと封を開いた。
太守・催淡「ほほう。趙雲様の遠謀深慮には恐れ入るな」
趙雲は返事を心待ちにしていた。
しかし、返事は一向に送られてこない。
趙雲はまたしても手紙を書いた。
催淡は再び手紙を受け取った。
催淡「ふむふむ
趙雲様のご期待に応えるためにも、太守の任
精一杯務めねばなるまい」
彼はやはりにっこりと手紙をおさめた。
355 :
趙雲@大司馬:2001/01/06(土) 12:21
−−−趙雲は彼の言葉が聞きたい。しかし、返事は返ってこない。
それでも彼は俗事に追われる間に幾度となく手紙を書いた−−−
何度も書いていればそのうち返事が来ますよ。
大隊。友好度が80(?)ぐらいだったかな…。
−−−ついに彼から手紙が届いた。その内容は以下のようなものであった−−−
催淡「手紙は読ませてもらいました
我が君のご期待に添うよう
全力を尽くす所存でございます」
それはとても短い手紙であった。
使者の言うには、催淡はやはりにこやかにこれを書きとめたそうである。
うぬぬ、催淡め。奴は一体、何を企んでいるのか。
余が命じた曹丕征伐を何ヶ月もほったらかしにしおって!
しかも余が精魂込めて書いた手紙にもあのような
辺り障りのない返事しかせぬ。
一度、会って見てしかと詰問してやらねばならぬ!
余は早速、配下のものに馬を引かせて漢中に赴く事にした。
催淡たん、本当に可哀想。会いに行ってあげてね。
漢中なら終南山に一緒に行けるよ、きっと。
余は漢中につくと、早速、催淡のいる幕中に入るのだった。
催淡「趙雲様、ようこそおいで下さいました
さあ、中にお入りくだされ」
趙雲「催淡と話がしたくてやって参った」
催淡「ちょうど西平の情報を入手したところです。
我が君にもお教えしましょう」
何度も会っていればの話だけどな>360
余はしばらく漢中に場を構え、
あれから毎日のように彼と酒を酌み交わしている。
政務のことは他の諸将に任せきりであるが、問題はないだろう。
幸い、我が幕僚には優秀な人材が揃っており、
その組織も余がいちいち指令しなくてもしかと動けるよう、
絶妙に機能している。
しばらくは大陸に戦乱もなく、平穏な日々が続いている。
ついに催淡殿が自分から過去のことを語る事はなかった。
ただ、にっこりとこれからの戦略と各地の情報、
敵将の評判などを教えてくれるばかりであった。