劉備「ああ…そんなとこで…何してんだい?」
男 「眠っていたところをすまないね…今『鍛錬』中でね…
仕官しようと思っているんだ」
劉備「…できる保証はあるのかい?」
男 「大望があるからな…」
劉備「ああ…その…なんだ…参考までに聞きたいんだが、『仕官』なんて
できないかも……、
いや…もしできたとして、(開墾とか)つまらない主命しか
来なかったりしたら…あんたはどう思って…そんなに努力しているんだ?」
男 「そうだな…わたしは『栄達』だけを求めてはいない。『栄達』だけを
求めていると栄達した後、大望を見失うかもしれない。
やる気も次第に失せていく。
大切なのは『大望を叶えようとする意思』だと思っている。
叶えようとする意思さえあれば、たとえ今回仕官できなかったとしても
いつかはたどり着くだろう?大望に向かっているわけだからな……
違うかい?」
劉備「うらやましいな………。
以前オレは…漢朝を復興させようと思っていた…子供の頃から…ずっと
かつてあんたのような『大望』を抱いていたこともあった……
でも簒奪を許しちまった…義弟の敵も討てない…
オレって人間はな…くだらない男さ…何だって途中で終わっちまう、
いつだって途中でダメになっちまう………。」