●信長の野望・嵐世紀@プレー日記スレ● ▼vol.1▼
1 :
無名武将@お腹せっぷく:
どのみち立つと思いますので、先に立てておきます。
(個人武将名でたてられちゃうと、その武将のみと勘違いした人に
プレー日記スレばかり乱立されても困るので)
三国志ネタの「ワシ、韓玄だけど。」スレのように、
信長の野望・嵐世紀のプレー日記を書き込む際は、
新たにスレッドを立てる事なく、ここを使いましょう。
発売されたばかりなので、プレー日記が入り乱れる事もあるでしょうが、
それはROMする人が拾い読みすればいい事なので、プレー日記カキコしたい人は
すでに誰か日記書いてるからなどと気にせず、このスレをどんどん使って下さい。
プレー日記をカキコしたいが為に、新たにスレッドを立てる事のなきよう
くれぐれもよろしくお願い致します。
2 :
松平清康で遊んだ:2001/02/10(土) 15:02
つらい・・・うつけ家臣にプレイ開始して一年ぐらいで殺されて
広忠になった今川の圧力に耐えられず、属国になった
毎年兵糧をたくさん召し上げられて
弱小のままだ。
家康が生まれたら運命が変わるのか?
織田はまだ温存されている・・・・
今川はすでに義元の代・・・
のぶながが義元を狭間でぶっ殺すまでまたにゃならんのか!?
三河武士の苦難はつつく・・・。
これがファーストプレイ。
全然なりあがれないぞ!!
よく家康は天下とったな!?
邪魔をするごま
4 :
まだ四国統一が…:2001/02/10(土) 18:00
あー、戦闘シーンで大部隊が乱戦になったときー
あー、乱戦中の部隊を選択したり、大きく画面移動させるとー
あー、ゲームが必ず飛ぶので、今朝から先に進んでないよー
あー、阿波攻略中、再起動を繰り返してるよー
あー、止まることはわかってるのにまだまだ続けるよー
あー、修正パッチがあがるまで、全国統一は無理っぽいけどー
(あー、CD読みにいくと止まるんでプロテクトがまずいんじゃないノー)
5 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/10(土) 18:18
とまる奴のスペックっていくらだ?
推奨前後の性能のやつで無理矢理プレイしてないか?
俺のセレロン700、256mbでも少し重いときがあるから
低性能のパソじゃ難しいんじゃないかな
コーエーも少しでも儲けたかったんだろうけど
せめて500メガヘルツぐらいを推奨にすべきだったな
Win2000でも気持ちよくフリーズしてくれる。
警戒中の武将が忍者う見つけて斬り合いになったときに。
タスクマネージャーで消せるから良いけどさ。
>>4 Readme読んでるか?BGMはHDに移せるよ。
8 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/11(日) 17:38
早くプレー日記が読みたいage
MMX300、96Mに過ぎないが、何とか止まらずにやっている。
OSは98。
ただしエミュレーションモードでないとツライ。
アニメもオフ。
10 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/14(水) 02:12
私はセレロン333メモリ192ですけど通常インストールでも比較的快適に動いてます
相性ってあるんですかね?
11 :
名無しさん(新規):2001/02/14(水) 02:17
俺のペンティアムV450MHz
128MBメモリーだけど正常に動いてるぞ
おまえらしょぼいだけじゃん(藁
せれろん466、めもり64
不都合何も無し
13 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/14(水) 02:25
メッセージが表示される代わりに
「Error〜」って表示されたけど、
同じ症状でた人いる?
そういう症状は出たこと無いな〜
15 :
無名将軍:2001/02/14(水) 02:54
>>11 VRAMいくつ?
16MB以上?
もしくはDirectX6入ってる?
16 :
無名将軍:2001/02/14(水) 03:01
P500・192MBでカタマリまくり。。さっきコーエーにメール出したとこ。
17 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/14(水) 04:08
PC98のK6-3-400MHz 、メモリー96M、VRAM16Mで
すいすい動く。
18 :
七氏武将@戦闘は委任で:2001/02/14(水) 16:16
PU-300(mobile) メモリ128MRAM VRAM4Mでそれなりに動いてます。
最低スペックでしょうか?
19 :
雲井ヒョットコ斎:2001/02/14(水) 16:31
1556年、俺(信長公)はバカ勘十郎を討つため兵を挙げた。
・・あっさり敗北。権六め。アイツ強いぜ。
ひとまず俺は村井に命じて蜂須賀小六の懐柔を試みた。
鉄砲20をくれてやり【親密】となる。
勘十郎、貴様が地面とkissする日は近いぜ。ぶひゃひゃひゃ。
事件はその年の夏におこった。
続く…かも
20 :
雲井ヒョットコ斎:2001/02/14(水) 17:16
「殿、一大事でござるっ!」
ウルセェな。
これからAV観て一発しようと士気を揚げていた矢先、小姓が一人の美少女を連れてやってきた。
「俺の娘?覚えがネエけどなぁ」
家臣団に加わりたいというので『桜』と名を付けて列席に加えてやった。
ちなみに『桜』とは俺が懇意にしているキャバクラ嬢と同名では断じて違う。
しかたがねえから尾張統一にかかるとするか。
「猿、米(長秀。面倒くさいからこう呼んでいる)それから桜もコイ。出陣だ。これからバカ共を一掃してやるぜ。」
前回、佐久間の間抜け野郎の荷駄隊があっさりとっ捕まったんでアイツは留守番だ。いつか追放してやろう。
いざ戦場に着くと早速蜂須賀が味方になった。
露払いは小六に任せて我が隊はゆっくり敵城を目指せばいい。
案の定犬山城は蜂須賀軍団が落城させた。しかもタダで俺にくれるそうだ。
これからもコノ手でいこっかな。
桜嬢の鉄砲三段攻撃で俺の愚弟はアッサリ死にやがった。尾張は俺のモノとなった。
事件は翌月におこった。
続く…かも。
21 :
雲井ヒョットコ斎:2001/02/14(水) 17:48
「殿、一大事でござるっ!」
....面倒になってきたのでヤメタ
おいおいおいおい
悲しいほど盛り上がってないですね。
24 :
雲井ヒョットコ斎:2001/02/14(水) 19:24
俺(信長公)プレイ日記の続きはみんなでやってくれい。
なんとしても俺に天下を獲らせてくれよ。
文才ないな。ヒョットコ斎殿。
桜たん、ハァハァ
27 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/14(水) 21:32
とりあえず次は三河獲るか。
桜よ、今宵はワシの寝所で眠るがよいぞ。ハァハァ・・・
28 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/14(水) 23:27
イタイな
晒しage
29 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/15(木) 01:15
重い、止まるって人はREADMEを読んで、DIRECTXをアプグレードして、
エミュレーションモード設定をしましょう。
以上。
いいスレッドを見つけた。
最期までageずに挑戦して見ようと思うのでここを見ている酔狂な人はよろしく。
さて大名は何でやろうか。
個人的にシナリオ2「信行謀反」は一度信長公で遊んだのでパス。
名門なのに弱小な大名を復興させるものにしようと思っている。
有名どころでは、シナリオ1「信長誕生」の北畠とか、
シナリオ3「信長包囲網」の尼子とか、その悲運をぶち破らせたい。
然し、完全な弱小武将で従属プレイもまたよし。
ついでではあるが、3人くらいの架空武将を引き連れてもいいと思っている。
無論、ゲームに出ていないだけで史実には存在する武将でもよい。
大名の選択の他に、こちらに関しても何か提案などあれば従いたい。
応援sage。
個人的には架空武将はあまり好きではないし、リプレイに枷をつけることになると思うが、
敢えて引き連れるのも新しいリプレイの試みでまたよし。
シナリオ1なら土岐家でのプレイを希望する。
さげ同盟
システムを理解するために強いオリジナルキャラを10人作って
家臣に加え大内家で遊んでました
理解するのにかなり苦労しました
今日からとりあえずシナリオ1の島津忠久でプレイしはじめました
シナリオ1の島津忠久は川内島津氏と対敵にあるし、川内島津に攻め込むと
肝付から姫を付き帰されるし、20年くらい家臣に恵まれないので
ちょっと面白いです
なるほど。何かと参考になります。
ま、軽い気持ちでやってみましょう。
自分のプレイが面白いかどうかはともかく、まだ「嵐世記」を未経験の人に
そのいいところとそうでないところが確認できたらと思います。
シナリオと大名を決めました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シナリオ3「信長包囲網」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
波多野秀治(30) 従五位上右衛門大尉
政治…28(そんなに内政下手なのか?)
統率…63(まあ良将ですね)
智略…49(ちと策略に弱いのか)
野望…59(そんなものでしょ)
特技:訓練 守戦 連射(何気に納得できますね)
列伝:丹波豪族・八上城主。晴通の子。居城を三好家より奪還し、
勢力拡大に邁進するが信長の命を受けた光秀に敗れ、
安土にて一族郎党とともに磔に処される。
一門:秀高(26) 宗高(60)
家臣:赤鬼・赤井直正(43) 青鬼・籾井教業(39) 荒木氏綱(36)
(家臣団は豪族の連合体みたいな感じだが勇将揃いだ)
家臣に赤井晴家(77)を忘れていました。
全体的に家臣団は秀治より年上の人材に攻勢されていますね。
ゲーム上では丹波と丹後は一国であり、まずは一国を平定せねば
他国への侵攻すら出来ません。丹後は一色家が陣取っています。
南方の山城では足利家が将軍の座位を死守せんと武田家や本願寺、
浅井・朝倉両家などを扇動し、勢い目覚しい織田家の伸張を阻止。
ここに信長包囲網が布かれ、信玄公の上洛が待ち望まれています。
まさに宇内は魑魅魍魎、混沌とした情勢です。
この中にあって秀治は生き残る事が出来るでしょうか・・・?
波多野家家臣団一覧
政 統 智 野
荒木 氏綱 18 72 56 17
籾井 教業 24 79 48 21
赤井 直正 35 82 77 54
赤井 晴家 60 40 66 25
波多野宗高 54 62 67 64
波多野秀尚 33 44 27 36
夜の八上城下・波多野館
秀治「ハアハア…」
側室「ハアハア…」
(続く)
40 :
一使者:2001/02/24(土) 17:20
野望100殿、頑張ってくだされ。
今から、スレでお話が・・・。
41 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/24(土) 22:06
嵐祭 age
42 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:16
「信行謀反」の伊達家で始めた。
やっぱり地味だな。さすが東北。
前は騎馬鉄砲隊あったけど今回なし。
やっぱり華がないな。
43 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:22
嵐世記。武将死にすぎ。あと、出奔。
島津貴久、息子の歳久に出ていかれた。
見てて情けなくなるな。
44 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:29
安東家は武将も領地も我ら伊達家よりも少ないくせに
傘下に入れとは失礼ここに極まれり!
すぐさまひねり潰してくれたわ。ガッハッハ
45 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:35
現在四ヶ国制覇。
武将30名。
南部家と対決しなければいけないが、
友好度100の長尾が越後を武田に奪われおった!
長尾の不甲斐なさ。
46 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/24(土) 22:38
鉄砲隊が気持ちいい。三段、雨撃もってて統率高ければ
なをよし。そんでもって、合流して一人ずつつるべ撃ち。
ストレス解消にはいいな。
誰か、ハ−ドヂスクにBEMコピ−する方法教えて〜。
パソコン詳しくないんで。
47 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:40
まったく遺憾である。
しかしこのような状況だからこそ
伊達軍の真価が問われるのじゃ。
南部など叩き潰してくれるわ!
馬を引けい!
48 :
パープルパッペット:2001/02/24(土) 22:50
相馬家を攻めたら婚姻関係にある
蘆名家が裏切って姫を送り返してきた。
翌月すぐさま成敗してくれたわ。
この晴宗を愚弄するとはな。
49 :
無名:2001/02/25(日) 03:53
いつも上杉でしてるから 今回も謙信さ
PCに詳しい以前にBEMってなんだ?
シナリオ1の島津(忠久)編
最初訓練度max、国人入来院と親密になるとすぐに島津実久を攻める
そのとき肝付は姫を突き返すが特に動かない 楽勝
実久配下は全員とりのがす
兵を回復し訓練度maxで肝をせめる 楽勝
薩摩大隈統一 しかしこれも配下をとりのがす
仕方がないので忠久:登用 他:内政でひたすらまつ
現在配下9名 知行がヤバイのでなぜか日向にいる尼子を攻めようと思う
東北では南部、東海では今川が暴走している
(
>>38からの続き)
丹波富士と呼ばれる美峰の麓に見える
質素な波多野居館より今宵も淫靡な声が響く…。
側室「お、御館さま…、なりません、いけない、ああっ…」
「御館様ー!」
秀治「ん?早馬か」
側室の秘所に指を遊ばせ、淫らな水の音を絶やさず、障子に映る「陰」に問う。
陰 「御館様、今宵は御取り込みの所、恐れ入ります」
秀治「前置きはよい。用件を申せ」
陰 「はっ。朝倉討伐の役を発した岐阜殿が浅井備州の裏切りに会い、
京都に敗走した模様。これにより“岐阜殿の天下も危うい”と
諸大名も軍備を固め、再び乱れつつある情勢に備えております」
秀治「ほう・・・。天下は織田殿の号令で足利幕府再興に落ち着くと
思われたのだが・・・」
陰 「それだけではありませぬ。将軍様より語内書も届いております」
秀治「よこせ」
陰がふすまの隙間から蝋封の書状を差入れる。
その肩に顎を持たせ、熱い吐息を漏らしている側室をよそに黙読する。
将軍からの書状は概ね以下の通りであった。
「おいこら、波多野よ。お前は守護に任じた覚えもないのに、
勝手に丹波で国主面しやがって。偉ぶるな。
まあ、それは今回、不問にしてやる。
ところで浅井の心変わりを聞いたか?あれは余が策略だ。
信長は余を傀儡の将軍として利用しようとしていたにすぎぬ。
余は彼の不忠に我慢ならず、忠勇の心を持つ浅井に此度の策を出した。
隠居の久政が息子を説得し、狙いは当たった。
これで織田家は坂を転げるように落ちる事、必定。
おぬしも忠義を見せるなら今ぞ。すぐにも丹波を平定し、
上洛して余を助けよ。吉報を待つ
義昭」
秀治「やれやれ・・・、此度の御所様はとんでもない怪物よ。
高氏公・義満公に並ぶ傑物かも知れぬ」
陰 「して、いかが致しましょう?」
秀治「明朝までに一門のものを集めよ。評定を開く」
陰 「はっ」
言い終えるや否や、秀治は体位を転じて、身悶えを耐えて来た側室を狂わせた。
明朝『八上城・評定の間』
秀治「・・・かような次第だ」
秀尚「兄上、兄上はいかなる策をお持ちで?」
秀治「永禄九年(西暦1566年)、我らは自力で三好家よりこの八上城を
奪還した。以後、三好家とは苦しい戦いを続けてきたが、
岐阜殿上洛の折に公と組み、奴らめを撃退した。
以来、岐阜殿には服従し、その威を借りて領国の安定に
務めてきたが、本来我らは将軍家の臣であり、岐阜殿の家臣ではない。
かと言えど、岐阜殿の威勢は金ケ崎の敗戦ごときで衰えまい。
ここはひとつ、新たな乱世に向けて力を蓄えつつ、
情勢を見守ろうと思う。幸い、将軍家からの御内書もある。
これを使わぬ手はない」
宗長「その書状を持って丹波の豪族達を糾合し、彼らと主従の誓いをなし、
丹後をひとつに纏めましょう!」
秀治「それこそ俺の思う所と同じだ。黒井城の荻野氏(赤井)、籾井城の
籾井氏、細工城の荒木氏などの勇猛な豪族に声をかけて
これを纏めよ!」
一同「御意!!」
56 :
46:2001/02/25(日) 13:23
BEMじゃなくてBGMの間違いでした。
どうやってもハ−ドヂスクにコピ−する方法がわからないんです。
ヘルプは読んだのですが。誰か、PCに詳しい人レスお願いします。
自分は、まだ嵐世紀初心者なのでシナリオ1の島津でやってます。
西日本はすべて勢力範囲に。越中、三河、甲斐、信濃が最前線です。
戦の時には、鉄砲隊と荷駄隊を引き連れています。全員三段を持っていて
統率も高く、雨撃を持っている武将も3人います。
本願寺顕如、鈴木佐大夫、下間頼廉、島津兄弟、佐々成正、明智秀満、有馬某
などが強い。功績上げさせて、小隊数を増やせば無敵かも。
さて、出陣するか。
元亀元年・西暦1570年の春。
波多野秀治30歳、男盛り。
波多野家は将軍の書状にある「丹波を平定し」の一文に頼り、
丹波の諸豪族を国人・酒井氏だけを残し、家臣団に取り込む事に成功した。
▼波多野家家臣団一覧 (再録)
政 統 智 野
波多野秀治 28 63 49 59 (棟梁)
波多野宗長 54 62 67 64 (一門)
波多野秀尚 33 44 27 36 (秀治の弟)
荒木 氏綱 18 72 56 17 (豪族)
籾井 教業 24 79 48 21 (豪族)
赤井 直正 35 82 77 54 (豪族。はじめは荻野と名乗った)
赤井 晴家 60 40 66 25 (直正一門)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『秀治の野望・元気録』
開演
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(盛大な拍手が鳴り響く・・・ただし全てサクラ)
>>39 読者サービスしないと。(笑)
>>40 いきなりあげられちまったか・・・。
>パープルヘッド殿
伊達家はいいね。家中分裂のなんかやりたいな。
俺も次にやって見ようと思うぞ。
>>46 信長主体であり続ける限り、コーエーゲームは鉄砲が無敵でしょうね。
でもあれよ、なんで鉄砲輸入開始と同年代からに大砲が使えるのよ。(笑)
BGM移入がんばって。つーか、誰か助言してageて。
>>49 俺も謙信公狂いだが、今回はまだ本格的にやってない。
最期のお楽しみにしようと思う。
元亀元年四月
秀治「今現在、国人の酒井氏だけが俺に従っていないようだが」
宗長「しばらくは捨て置きましょう。あのように我の強い男を無理に従わせるは
家の秩序を乱す元です。それよりは捨て駒として利用できるよう、
対等の立場で緊密にしておくべきです。
当家が大きくなれば自ら進んで臣従してくるでしょう。
あと、これまで疎遠にしていた堺衆や甲賀の忍びとも
改めて交流をお持ちになった方がよろしいかと」
秀治「いちいち、道理であるな。秀尚、酒井に金品を送れ。
残りのものも緊急事態と心得て、領内の支配を固めよ」
直正「御意にござる。それがしは父上と石高の上昇に務めよう」
籾井「ならば我輩は兵を用いて山狩りを行い、武力を鍛える事に致す」
それぞれが懸命に働きはじめた。
丹波の国造りはこれからだ。
朝倉家の使者として朝倉景鏡殿が来たる。
使者の口上は予想通り、「主家を織田家から朝倉家へと乗り換えよ」
と言うものであった。
既に当家が織田家とも疎遠にして情勢を見ているのを察しているのかも知れぬ。
然し浅井との連携で、岐阜殿を一度打ち破った程度で随分とのぼせておるな。
ひとまず仮病を装い、宗長に追い払わせた。
また来るとやっかいだな。
織田家は浅井殿に任せて、奴はこちらを狙うつもりかも知れぬ。
元亀元年 六月
秀尚が酒井氏に資金援助や領土協定などの手はずを持って、これを篭絡。
領国に乱のあった時は提携してこれに当たるの約をもとりつけた。
でかした!
一方、天下の情勢はと言うと、足利家復興に落ち着くかとの見通しが
危うくなったためか、各地で戦乱が勃発。
織田家などは一揆ばらの懐柔に手を焼いているようだ。
(
>>62 名前をいれ忘れた)
元亀元年 七月
小姓「秀治様、秀治様…ハアハア」
秀治「ハアハア… む?!」
俺はとっさに跳躍し、小姓の頭に踵を落とした。
続けざまに刀で小姓の腕を落とす。
小姓「ぐあああ」血のしずくが床を濡らす。
秀治「貴様、丹後の一色が手の忍びだな!」
小姓「なぜ、わかった!」
秀治「いや、ただ言って見ただけだ。図星だったか!」
ズバッ!
俺は小姓に化けた忍びを斬り捨てた。
「一色め、既に当家に忍びを送りこんでいたか。
これは捨て置けぬ」
元亀元年 8月
国人・酒井氏や忍びへの付け届けで当家の財政は
早くも窮乏しはじめていた。
秀治「何か策はないものか」
秀尚「酒井氏に頼んで見ましょう。ただし、何か付け届けを」
秀治「金をゆずってもらうのに何か送りものがいるとは・・・。
よろしい、鉄砲を20丁送ってやれ」
秀尚「御意にござる」
秀治「それと三好家から使者が来たそうだな」
秀尚「岐阜殿の敗戦を聞いて、奴も気が大きくなっているようです。
三好家に組しないかと言い出したので刀を抜いて一喝してやりました」
秀治「それでよし。しばらくはどこにも服さず自力で行くのだ。
つまらぬ奴に従えば、一族郎党ともに滅びる」
秀治「直正、いるか」
直正「これに」
秀治「一色家の事は聞いておるか」
直正「奴ら、御館様の寝所にまで立ち入っていたとか」
秀治「忍びは俺が殺った。奴らはこのままではおくまい」
直正「ならば、先手必勝です。明日にも丹後を攻め取るべきかと」
秀治「なんと性急な!」
直正「全ては我らにお任せ下され。まずはすぐにも陣触れを」
同年8月
「俺につづけ!」
酒井氏とともに丹波の兵を動員し、丹後に乱入する。
大きな抵抗もなしに敵は壊滅。ここまで簡単に行くものとは思わなかった。
して、当主を捕らえた。
「一思いにやれ」
やった。
これを機会に酒井氏は当家に家臣として仕官。
それと新たに来島なる10歳の小姓を取りたてた。
「御館様、やりましたな。しかしこれまでいがみあっていたところを団結した
だけで、かように容易に一国が取れるとは思い寄りませなんだわ」
誰かが大声に笑う。
丹波衆をまとめあげてから初の戦であったが、何ともあっけない次第であった。
さて、これで俺も廻りから目をつけられる、立派な戦国大名の1人になった。
しばらくは国を固め、敵の侵略に備えつつ、「何か」を成さねばならぬ・・・。
此度の戦役による恩賞の割り当てを宗長に任せ、
俺は波の荒い日本海を丹後の城下に、いつまでも眺めていた。
(続く)
>>56 CDの中にある「BGM」って書いてあるフォルダを
嵐世記をインストールしたとこに、そのままドラッグ&ドロップ。
そのあとゲーム中にF1キーを押すだけ。
これでもわかんなかったら、光栄のサポセンにTelすべし。
詳しく教えてくれるはず。リプレイ期待する!
>波多野@野望百
面白いよ!
でもチミ、相当時代物の読み物読んでるね(和良
67 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/02/26(月) 08:46
げろげろげろ
波多野秀治
大滝 秀治
元亀元年 九月
宗長「若、丹波の国人から金100が進呈されたそうにござる」
秀治「爺、鉄砲20にたいしてこれではつりがあわぬな。
ところで知行の割り振りを見た所、
どうして爺だけが知行三百もの出世を遂げているのだ」
宗長「はっ。そ、それは・・・」
秀治「よい。爺は家中を長らく支えてきた功労者ゆえ」
秀尚「兄上!織田家の尾張にて一向一揆が発生しました。
織田殿も苦戦している模様です」
秀治「ううむ、恐ろしき事よ」
秀尚「それと先ほど、本願寺より傘下に入らぬかとの使者が来ました」
秀治「追い返しておけ。岐阜殿の天下が危うくなったと言えど、
奴らの天下に定まる保証は何もない」
秀尚「かしこまりました」
丹波丹後を平定したとは言え、波多野家周辺は決して平穏とは言えず
秀治は心落ち着くゆとりを持てないでいた。
「これから天下がどのように移り変わるか知らぬ。
俺はその波の中で溺れることなく、どこぞに辿りつけるのだろうか」
焦燥感が臓腑の痛みを襲う。
痛みを忘れんと小姓・来島の寝所へと足しげく通いつとめる。
来島「秀治様っ。そ、そんなに強く握られては・・・あぐっ」
秀治「しぼりだしてくれるわ」
来島「気をやりそう、ああ、耐えられませぬ」
激しく身をそらす姿に秀治の男は益々猛り立った。
元亀元年 10月
秀治「しかし、この日本海も見飽きた感がある」
宗長「若、それならば瀬戸の海はいかがでござる?」
秀治「・・・何か企みがあるようじゃな、爺」
宗長「播磨の国の別所殿と当家は縁戚にござる。
されば、あの地に割拠する別所殿の敵勢を討つ事も・・・」
秀治「・・・容易にかなうと言うのか。面白い」
宗長「既に播磨には忍びのものを送りこんでござりまする」
秀治「よし、播磨の国人勢力、一向宗を味方に入れよ」
宗長「かしこまりました」
直正「秀治様。我が家中より
>>66-68のような声が届いております」
秀治「うむ、俺は歴史小説はまだ10冊も読んでいないのだが、
少しでも雰囲気が出るよう、適当な表現を探して
好き放題にやっているが、それが受け入れられているようで幸い」
直正「まこと、嬉しき事にござりまするな」
秀治「ちなみに俺の名前は“ひではる”であって、どこぞの爺のように
“ひでじ”と読まれては適わぬ。それにまだ30歳の色男だぞ」
来島「げろげろげろ」(寝所にて失神中)
73 :
無名:2001/02/27(火) 02:54
ねえ 本能寺の変っておきるの??
(
>>71の続き)
元亀元年 11月
俺はあれから重臣たちと密議を繰り返し、播磨国の小寺家対策を練っていた。
そんなある日。
秀尚「兄上!兄上!」
秀治「何かと思えば秀尚ではないか。いかがした?
お前に任せた兵糧の輸送・徴収はどうなっている?
戦が近いゆえ、用意に怠りがあってはならぬ」
秀尚「そ、それが・・・兵糧350を朝倉が手のものに奪われました!」
宗長「な、なんと!」
秀治「・・・懈怠者が」
教業「あ、あの米は何もお主ら波多野家でとれたものばかりではないぞ!
先祖代々海の様に血を流し、懸命に守り抜いた籾井領の実りを
何と心得る!貴様、首を差し出せ!斬り捨ててくれるわ」
秀尚「何を!貴様の土地など猫額が如きものではないか。
面白い、このわしを斬れるものなら斬って見よ」
直正「またれよ!憎きは朝倉だ。ここで我らがいがみ合って何とする」
教業「ふん!今回は直正殿の顔に免じて許してやるわ」
宗長「・・・む、早馬だ」
早馬と思われたは評定に遅れた荒木氏綱その人であった。
教業「おう、遅刻者か。席はないぞ。庭にでも座せ」
氏綱「籾井殿、皮肉を言っている場合ではござらぬ。
小寺家が当家の動きを察した模様。
奴らは先手をうち、播磨の別所家を攻め、別所殿、善戦するも壊滅。
たちまち城を乗っ取られ、一族郎党ともに遠地に追放されたとの事。
大奥様もこれを悲しみ、出家なされたとか」
宗長「やや!それでは益々播磨攻めは難しくなったではないか」
秀治「朝倉といい、小寺といい、不埒千万!捨て置けぬわ」
直正「御館様、これは策を練り直した方がよろしいかと・・・」
秀治「・・・止むを得まい・・・」
元亀元年 12月
丹波富士こと、八上山は厳しい吹雪に襲われ、人馬の通行も叶わず
秀治もまた、館にひきこもり、日々、淫楽の夜を過すにまかせた。
彼は小姓・来島通総を溺愛し、時には側室・お里と3人で閨をともにした。
通総「ああああ、御館様あっ」
秀治「通総、お前は水軍の将を父に持つのであろう。
それがこれしきの事で心溺らせて何とする」
お里「(くちゅ・・・)」
通総「し、死にそうです!このままでは死んでしまいます!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
教業「やれやれ・・・。御館様の色好みの激しい事よ。
昨日、無理をおして登城したが、側室のもとに入り浸っていて
城には何日も顔を出していないとか。呆れたものだ」
氏綱「それだけはござらぬ。
御館様は我らを差し置いてさしたる働きもないあの小姓風情に
知行を100、加増したとか」
教業「聞き捨てならぬな。ところで各地の情勢はどうじゃ」
氏綱「尾張、伊勢にて一向一揆が猛威を振るい、諸城が一揆頭のものとなった」
教業「ほう・・・、信長公の往年の勢いが嘘のようじゃな」
氏綱「それだけではござらぬ。本願寺のものが大勢で上洛して、二条城を占拠。
将軍様の消息が途絶えたとか」
教業「それはまことか!信長公撃滅の旗印の元に一つに集まっていた
彼らの連携がこんなに早く崩れてしまうとは思わなかったな」
氏綱「御館様は何かうつ手をお持ちなのだろうか・・・」
宗長「若、本願寺や三好家から、領土安堵を約する故、
家臣団として投降せよとの使者が相次いでおります」
秀治は襖ごしに答える。
秀治「捨ておけ」(お里「ぁぁぁ…」)
宗長「それと、このままでは兵糧が収穫の季節まで持ちませぬ。
何か手を打つべきかと」
秀治「何か手があるか?」(お里「ぁぁっ、ぁぁっ、ぃゃぁっ」)
宗長「翁に策はござらぬが、家臣達の不安をひしひしと感じます」
秀治「それも捨ておけ」(お里「ぁぁあああぅっ!」)
(家臣団心中)
氏綱「御館様のふがいなき事、やりきれぬ。覇気にかけるのでは」
教業「かつて八上城を奪還した時や、我らを糾合してともに
丹波を盛り立てようと意気揚揚としていた頃は逞しかった。
しかし丹後を得るや否や、小者らしい正体が見えてきた。
あの男はやはり天下人の器ではなかったようだ」
秀尚「兄上は一体、どうなされたのか。
別所を滅ぼした小寺家の討伐を仰せつかるかと思ったが、
一向に下知をくださらぬ・・・」
直正「・・・たかだか丹後を得ただけで満足するような
御館様には見えなかったが。
早々に領土拡大などの次なる方策を立てて、
家中を纏めて頂きたいのだが・・・」
通総「今宵は如何なる陰陽の秘儀をお見せ下さるのか・・・」
(秀治心中)
秀治「今は何も出来ぬ。
越前に朝倉があり、山陰に山名、山陽に小寺。
おまけに山城では将軍家がうやむやのうちに消え、
かわりに本願寺の荒法師どもが我が物顔で居座っておる。
下手に動けば隙をつかれるかも知れないが、それはよい。
幸い、当家には勇将が揃っている。
問題なのは資金と兵糧だ。これがなくては何も出来ぬ。
時節わ待とう。せめて金があと少しあれば・・・」
元亀二年 正月
新年早々、吉報があった。
朝臣・勧修寺尹豊氏が諸大名から、朝廷復興の資金として調達した大金が
我が元に下賜されたのだ!
勧修寺氏は「これを用立て、朝廷を盛り立てよ」とのお言葉を下された。
年賀の挨拶のため、城内に集った諸将らに問いかけた。
秀治「これが何を意味するか解るか」
一同「それだけ当家が朝廷より寄せられる信頼が高いものかと」
秀治「左様。
しかしそれだけではない。
天子様は、これで小寺を討てと言っているわけだ」
「しかし、そのような御勅命も何も頂いておりませぬが」
秀治「いや、言外を読め。今、この時期にかような大金を下賜されるは、
その他に理由が見えぬ」
直正「すると、小寺を討つのですね?」
秀治「うむ、別所殿の仇討ちだけは絶対に行わなくてはならぬ!」
一同、激しく感じ入り、諸国に戻りて兵馬を集める準備にとりかかるのだった。
>>73 嵐世記ならば本能寺の変はしかと起こる。
今回のリプレイでは多分なかろう。
元禄二年 正月・播磨の合戦
秀治「これより縁戚にあった別所氏の弔い合戦に向かう。
ものども、義は我らにあり!敵城を残らず落とすのだ」
将兵「おおー!」
播磨の国に出兵。
物資の不足から動員力に不足があり、我が手勢はわずかに四部隊。
しかし小寺家のやり方を好まぬ播磨の国人・僧兵たちが
我らの義挙に馳せ参じた!
合戦説明
我らはまず陣形を組み、一直線に南下。
早速、城を出た小寺家当主の本陣と激突する。
しかも奴ら戦支度が出来ておらず、当主自らが我が陣に突撃して来た。
何とも無謀な奴よ。なめてかかると痛い目に会うぞ。
面倒なので強攻を発動。
たちまち奴らが部隊を壊滅させ、主将を捕らえる。
小寺政職「お、おのれ。このような辱めを受けるとは」
すると仇を討たんと次は小寺官兵衛が兵を率いてやって来る。
「馬鹿な奴よ。そんな小勢で何が出来る」と油断すると
なかなかの反抗ぶりを展開。
こやつ、なかなかの戦功者だ。
我らは犠牲を惜しまず再度、強攻を発令!
官兵衛も数による力攻めで生け捕りとした。
同時期に各地で国人や僧兵たちが次々と城を落とす。
我らが疲れを癒すため、水軍衆の船団に休んでいる間に全ての城が陥落。
こたびの戦も案外、簡単なものであった。
国人衆「秀治様、我らは貴殿のような御仁にこの国を治めて
頂きたい。よって全ての城を貴殿にお譲り致す」。
秀 治「殊勝なことだ。ありがたくお受けいたす」
こうして俺は労なく播磨の国を手中に収める事が出来た。
戦後処理
直正「御館様、やりましたな。これで我らも骨折った甲斐があったと言うもの」
秀治「うむ。ところで生け捕りに出来た将は誰か」
直正「当主・政職殿と官兵衛殿にござる」
秀治「彼らは何か申しておったか」
直正「政職殿は“生きて虜囚の辱めを受けるわけにはいかぬ。早く首斬れ”
と喚きたて、官兵衛殿は御館様の英傑ぶりに感じ入り、
“かような将に捕われたは恥ではない”と妙に落ち着いてござる」
秀治「政職殿は領内から放逐せよ。敗残の将として生涯、辱めを与えるのだ。
して、その官兵衛とやらには波多野家への仕官をすすめよ。
尚、官兵衛の知行は保証しておけ。播磨経営に役立てる」
直正「御意」
小寺 政職=>追放
小寺官兵衛=>登用(知行400)
元亀二年 二月
その後、播磨に眠れる人材の登用に力を入れた。
かくて次の猛将が波多野家家臣団に加わった。
母里太兵衛
政治08 統率71 智略39
吉岡定勝
政治16 統率47 智略32
書き忘れていたので官兵衛の能力も記す。
政治85 統率85 智略92 野望90
とりあえず、今の兵糧はわずかに12。
兵力の回復もままならず、非常に苦しい状態だ。
収穫の秋が来るまで内政で時を稼ごう。
秋になればどうするか。まだ方針は決まっていない。
何か策や要望があれば、在野にある諸賢の意見を伺いたく存じます。
ただいまの情勢
【強豪勢力】
上杉家に勢いがある。北信濃・上野などを武田家より奪い取る。
かと言って武田家が危ないかと言えばそうでなく、他方面に進出中。
毛利家も九州に進出中。中国に目を向けてくれなければよいのだが。
本願寺は織田家崩壊を狙って一揆を乱発し、ついに近江から織田家を追放。
おまけに越中も本願寺領と化した。おそらく岐阜殿にもう未来はない。
【中国地方】
因幡但馬…南条家が君臨する。
美作 …赤松家が固くこれを守っている。
播磨灘 …宇喜多氏が二つ城を所有。その主家・浦上氏が城一つ所有。
とりあえず、秀治が考えは、強豪勢力の少ない中国地方への進出であるが、
山陰・山陽、いずれから攻め入るかも決めていない。
他にシナリオがあるとすれば近畿、北陸への進出も面白いが、
それだともろに本願寺勢とぶつかってしまう。それだけが気がかりだ。
(然し皆さんからの助言・ご意見・ご要望等ありましたら善処します。
とりあえず秋まで内政しようっと)
>>87の続き
元亀二年 九月
あれから数ヶ月が経った。
相変わらず本願寺や三好家は「当家に降れば厚遇を約束しよう」等と
しつこく持ちかけてくる。周りの情勢を見れば三好家はともかく、
本願寺の勢いには従ってみたい誘惑に襲われてしまう。
が、ここはやはり断らねばなるまい。
この間、丹波普代の家臣団が諸国から送りつけられる忍びを
バッサバッサと切り殺したり、瀬戸内海より迫り来る水軍を
討ち払ったりと、多いに働いて見せてくれた。
この功により籾井教業の知行を上げてやると、
「命がけの奉公が認められ、何も言う事はありませぬ」と
相応しからぬ涙をこぼして見せた。
周辺の勢力地図もいくらか変わった。
まず、赤松家が宇喜田家に滅ぼされた。
委細は亡命して来た赤松秀政氏から聞いたが、
宇喜多家は主家・浦上家をないがしろにし、その威勢は四国にまで及んでいる。
決して侮れぬ相手だ。
それと浅井長政がいよいよその才覚を表し、上洛を敢行し、
本願寺の荒法師を追放。
幾度となく石山本願寺の本拠より来たる軍勢が都を取り戻さんと
攻め入るが、浅井家は見事、これを阻止。
幾度か当家も浅井家の援軍にかけつけたが、彼の戦は見事だった。
さて今月の収穫で兵糧も有り余る程、蔵に納められた。
まずはこれを商人に高く売りつけ、しばらく敵の謀略によって
疎遠となった諸勢力との交流を取り戻したいと思う。
元亀二年 11月
相次ぐ一向一揆でついに織田領は美濃一国にまで成り下がった。
更に風雲児・織田信長公は討ち死に。
家督は織田信忠殿が継いだ。
あれから秀治は長らく丹波に戻らず、播磨・姫路城に滞在し、
ひたすら播磨の領国化に務めていた。
閨遊びも飽いたのか、近頃は小寺如水(小寺官兵衛)と諸国の情勢を語り合い、
彼の底知れぬ智謀から多くを学びとろうとしていた・・・。
宗長「当家が幾度か援軍を派遣してから友好的な態度を見せる浅井殿を除いては
周囲にあるは敵ばかりじゃな。
しかも朝倉家などはどうも当家を的に絞っている様子ですぞ」
直正「朝倉は北の本願寺、南の浅井と親密なれば、敵視するは
当家と美濃の織田家のみでござるからな。
奴らがこちらに目をつけるは必定にござる」
教業「拙者は奴らの間者を何人斬ったか知らぬ」
宗長「若、朝倉には昨年の兵糧強奪の罪もござります。
我らもそろそろ奴らに目にものを見せてやりたきものです」
秀治「朝倉か・・・。奴らはちょっかいこそ出してくるものの、
果敢に攻め入る気力はないと見ているが、果たしてどうかな」
如水「恐れながら」
秀治「おお、官兵衛。いや、小寺如水。何か策がおありか」
如水「今はまだその時にござらぬ。ここしばらくは領土の保全にお務め下され」
秀治「そなたの言、もっともだ。身に過ぎて疾走すれば岐阜殿のように
息が切れてしまうのをこの目で見てきたからな。
しばらくは内治に励み、機を伺う事とする」
一同「御意」
元亀二年 師走
(1570/12 余談だが嵐世記では年号表記をクリックすると和暦になる)
直正「御館様、一大事にござる!」
秀治「なんだ、浦上家の件か。彼が宇喜多家の謀反に遭って、
この波多野秀治がもとに逃げ込んだ事ならばお主が言う間でもないぞ」
直正「いや、此度駆けつけたは別の件にござる。
本願寺勢が国境を越え、播磨へと攻め寄せている様子でござる。
手のものによりますと、国内の一向門徒も寺院に終結しているとか」
秀治「それはまことか!うぬ、坊主の分際で武家に挑む不逞者め。
返り討ちにしてくれるわ!」
直正「御館様、顕如が勢は真っ直ぐに当家の上月城へと進んでござる」
如水「国人衆には決起した一向門徒を食いとめるように要請しておきました」
秀治「して、本願寺の布陣はどうか。ほう、見れば少勢ではないか。
しかも顕如自ら出陣しておるな。丁度良い。
坊主如きが天下を乱した天罰、この俺が見せてくれる。出陣!」
俺は直正、教業、如水、太兵衛等の武巧者たちを引き連れて南下。
やがて北上する顕如勢と正面からぶつかりあう。
ここであったが百年目とばかりに強攻を発動。
凄まじい勢いで顕如の兵が倒れはじめ、たちまち壊滅寸前に追いやられる。
顕如「かかれっ、かかれっ、怯むな!」
浮き足立つ兵たちの中で空しく声が響き渡る。
その時・・・。
直正「糞坊主、そこかっ!」
顕如が振り返るや否や、鬼のような巨大な武者が
眼中を超える大きさにまで迫っていた。
あっと言う間すらなく、彼が胸は直正の槍に貫かれた。
元亀3年 正月
昨年の末は直正が働きにより、本願寺勢も撤退し、播磨の地は守られた。
家中の誰もが彼の功績を称え、秀治は直正の知行に100を加増した。
それとともに、周囲の大名たちも波多野家の鉄の結束ぶりを知るのだった。
そして、正月・・・。
しんしんと雪が降りしきる丹波八上城下にて、宗長が病床に伏していた。
直正や秀尚が俺に見舞いに行くよう勧める。
秀治「いや、俺が行けば爺は死期が近い事を悟る。
捨て置けば案外長生きするやも知れぬでな」
からからと笑って見せたが、その心は締め付けられるように痛んだ。
そして爺は静かに息を引き取った。
これも天命なのだろうか・・・。この世は諸行無常。
法主と呼ばれた顕如殿ですら武に頼る余り、あえない最期を遂げた。
この俺も多分、戦場に屍を晒さす運命にあるのだろう。
ならばそれまで、面白きなき浮世を面白くして死のうではないか。
しばしゲーム中。
元亀三年 二月
商人「我が衆への心づくし、ありがたくお受け致す」
国人「波多野家の評判に一役買って見せるよう働いて見せましょう」
・・・・。
しばらく地保を固めつつ、諸勢力との人脈作りに力を入れる。
兵糧・資金にはまだ少しゆとりがある。
元亀三年 三月 1972/03
これからの敵は南条家か宇喜多家か朝倉家かのいずれかであろう。
勇将の多い浅井家や勢力の固い本願寺と、正面からぶつかれば
当家の存続すら危うい。
あれから本願寺は当家に恐れをなしたのか、穏やかである。
南条家と宇喜多家は互いに攻防を繰り返し、一進一退の最中である。
秀治「直正。我が手勢もよく鍛えられ、新たな戦を待ち望んでいる。
再び彼らに活躍の場を与えたいのだが」
直正「仰る事はもっともでござるが、今、他国を手に入れなば、
当地の経営・防備に人手が必要となりますれば、
今現在の領土の防備に当てるべき人材が不足します。
よって攻め入るならば、ひとまずは領土の奪取占領を目的とせず、
相手の勢力を削ぎ落とす事を目的にする小競り合いにして見れば
いかがでござろう。かつその合間は人材登用に力を入れるのでござる」
秀尚「如水、お主が意見はないか?」
如水「それがしも直正殿と同意見なれば、何も言うところはございませぬ。
ただ、これから狙うべき領土は越前かと心得まする」
両者の意見とも我が意を得ている。
早速、丹波丹後の将兵に陣触れを出し、越前に兵役を命じた。
かつて丹波の国人であった酒井を総大将に命じ、朝倉領へと攻め入らせた。
此度の目的はあくまで朝倉が手勢を傷つけ、その弱体化を狙うところにあった。
弱かった・・・。
朝倉の家臣団は兵の使い方を知らぬ。
統率が30代のものも少なくなく、陣形を組み、狙いを絞れば用意に崩れた。
適度に敵部隊を蹴散らして兵を引く。
敵将を捕らえる程には至らなかったが思う以上に上手くいった。
しばらくはこの戦術で朝倉家を虐めてやろう。
元亀三年 三月
町娘「春ですね!暖かく過しやすい季節になりましたね」
魚売「今日はしじみを売りに来ただよ」
元亀三年 四月
直正「美作の宇喜多家に南条家が攻め入り、
宇喜多家より援軍の依頼が来ましたぞ」
秀直「うむ、聞いておる。ここはいかがしたものか・・・」
如水「美作は北方の南条家と南方の宇喜多家が抗争を繰り返す激戦国。
豪族は南条家と親密となっており、宇喜多家は危機的状況にある。
このままだと南条家が勝利は必定であり、
更に奴らが美作を支配すれば、豪族を抱え込む連中から
美作を奪うのは至難の業になるでしょう。ここは派兵すべきかと」
この男、さすがに抜け目がない。ここはひとつ宇喜多家に恩を売っておこう。
秀治「よし、出陣だ!」
秀治「ここより美作か・・・」
直正「御館様!早馬によりますと、林野城は南条が手勢により、
既に落城寸前だとか。宇喜多軍も勇将・山中鹿之助殿が
善戦するも国人衆の襲撃にいつまで持ちこたえられるか解らぬと」
秀治「うむ。何としても林野城を奴らの手に渡してはならぬ。急ぐのだ」
【美作における合戦の次第】
秀治は南条軍と国人衆を相手に踏ん張る宇喜多家を助け、彼の背後をつく。
よく戦い、南条家はほぼ崩壊。宇喜多家は残りの追撃に走る。
しかしその間、林野城は国人衆によってあえなく落城する。
如水「(しめた。これが狙いよ)殿!林野城を攻め成され」
秀治「ものども、林野城を取り戻すぞ!」
あとは無人の城を波多野家が次々に落とし、国人衆の砦もぶっ潰した。
完全なる勝利である。
「えいえいおーっ、えいえいおーっ」
宇喜多家と波多野家の勝鬨がいつまでも美作の山野に轟くのだった。
【終戦処理】
直家「まこと、かたじけない。なんとお礼を言ったらよいか」
秀治「いや、お礼など・・・、この美作一国で充分にござる」
直家「!?な、何を仰る。この地は元々我らのものぞ」
秀治「これは異な事を申される。美作は元来、赤松家のものであったはず。
それを奪ったは貴殿。そしてそれを奪ったが南条。
そしてまたこれをもらいうけたのは、この秀治。
国の主が時の流れに従って変わるのは戦国の習いであろう」
直家「お、お、おのれ!謀ったな!」
秀治「これはこれは。主家・浦上家をも滅ぼした
悪辣な梟雄のお言葉とも思えませぬな。
ひとまずこれ以上のお礼は無用ゆえ、お引取り願いたい」
直家「うぬらっ、このままではかぬぞ!」
直正「ささ、直家殿。おかえりはこちらですぞ」
如水「(冷笑)」
元亀三年 五月
直家「おや、御館様が見えぬようだが・・・」
如水「それがしが見つけた町娘を新たな側室に迎えてからは、
あまり姿を見せませぬ」
直正「また御館様の悪い癖が蘇ったようで、・・・困った事でござる」
氏綱「いやいや。英雄、色を好むと言うではないか」
教業「それにしても此度の小寺官兵衛殿が武略はお見事でござったな」
直正「しかし、当家の人材不足は深刻にござりますぞ。
身に余る所領を得たばかりに播磨の守りが手薄にござる」
如水「だがあの時、天が与えると言うものをもらわぬ手はなかったはず。
それに秀治様が才知を見れば、幾ら人が多くても
彼らを適任の奉行に割り振り、使いこなすだけの器量は弱い。
どれだけ人がいようとも同じ事よ」
氏綱「確かに御館様は人の扱いに手馴れてござらぬな」
直正「何を仰るかと思えば・・・。かような話はやめなされ」
※注釈
秀治の能力では内政奉行が2人、謀略奉行が4人、軍事奉行も4人までしか
使えないのである。
104 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/01(木) 03:46
色好みの波多野様応援age
>>104殿
応援ありがとうございます。
「波多野秀治」と言っても余り強烈なイメージが何も沸いてきませんから
敢えてキャラクタ作りのため、好色な人物に仕上げて見ました。
余談ですが、姓名判断で見るとこの人、織田信長公と道画数の40で、
「欲しいものがあれば必ず手に入れんとする性格」らしいです。
だから命がけで三好家から主城を取り戻そうとしたり、
あれだけ絶望的な状況であっても織田家の光秀軍団相手に
最期まで戦い抜く事が出来たんでしょうね。
元亀三年 八月【海賊の宴】
三島水軍「秀治様、尾張の一向宗より略奪した金品の半分を納めに参りました」
はっはっは。水軍衆に海賊行為を奨励した甲斐があったわい。
元亀三年 十月【弟・秀尚、丹波丹後の大名に封ぜられる】
忙しい・・・。
「因幡但馬」の南条家や「攝津河内」の本願寺が、
幾度となく我が領に押し寄せて来る。
いずれも苦戦の末に追い返すが、このままでは身が持たぬ・・・。
--------ある日
如水「当家も今や、丹波丹後・播磨・美作の三カ国を治める大所帯。
これを御館様一人の手で切り盛りするのは大変かと存じます。
如何でしょう。それがしに一国ばかりお任せになられては・・・」
直正「御館様、官兵衛の殿言い分、もっともにござる。
だが、新参のそなたを大名に取りたてては
古参の将が納得致しますまい。
ここはひとつ、御館様が弟の秀尚に丹波丹後をお任せするのが
無難かと思われまするがいかがでござろう」
秀治「そうだな。我が弟・秀尚を丹波丹後の大名に任ずる」
秀尚「あっ、ありがたき幸せ!」
如水「(直正殿も切れ者よ)・・・」
元亀三年 十二月【南条家無情】
南条家に送りこんだ忍びの知らせによると、
南条家にはもはや将と呼べる人材がなく、
因幡但馬に君臨するのも形ばかりで、まともな軍事力を持たぬようだ。
如水「攻め時ですぞ。何ならそれがしだけでも因幡但馬を落として見せます」
俺は如水が献策に従い、兵馬を揃えて因幡但馬へと派兵。
国人衆を味方につけた南条家は難敵だったが、これらを散々に打ち負かし、
三つの要城のうち、二つの要城を占拠する事に成功。
これで南条家は小城ひとつを残すのみになった。
直正「奴らの命脈が尽き果てるのは目前でござるな」
秀治「うむ。いつでも攻め落とせるな。しばらく放置して置こう」
元亀四年 正月 【関東・甲信越・北陸の主・武田信玄】
直正「御館様、振り返れば昨年は戦につぐ戦でござったが、如水が策により
宇喜多家より美作を貰い受け、南条家より因幡但馬のほぼ全域を奪い、
まこと、快進撃と言う他にない伸張ぶりでござったな」
秀尚「兄上には丹波丹後をお譲り頂き、まこと感謝に耐えませぬ」
如水「御館様のご武運、まさに旭日の勢いにござりまする」
秀治「うむ、祝着至極だ。今年はおそらく朝倉家との戦になろう。
秀尚、朝倉領を切り取り次第と致すので心しておけよ」
如水「ところで昨年末から今年にかけて東国の情勢に大きな動きがありました」
秀治「何だ。北条家が滅びた事なら聞き及んでおるぞ」
如水「北陸から越後にかけて勢力を拡大していた本願寺の軍団長・細川幽才殿が
本願寺から武田家へと主を乗りかえました。
おまけに北条家を滅ぼした里美家を蹴散らし、今や信玄公は
関東・甲信越・北陸のほぼ全域を制する大大名へと
急成長を遂げております」
秀治「む。信玄殿は上洛を目指していたのではなかったのか」
如水「故・信長公に対して結成された連合軍の足並みが揃わぬと見るや、
“上洛しても益なき”と思し召され、目を東に向けたかと」
秀治「それで彼が領土はいかほどのなものか」
如水「このまま見れば、天下は信玄公のものになるかと・・・」
秀治「正月早々、恐ろしい話を聞いたわ・・・」
元亀四年 二月 【首実検】
南条家が攻め寄せてきた為、直正たちとともにこれを撃退。
教業「この勢いに乗じて南条家の息の根を止めましょうぞ」
如水「やるなら今です」
家来衆の意見に従い、南条家の主城を落とし、その当主を打ち首にした。
首実検に晒された南条家当主の顔を足蹴にすれば、思うように転がって見せる。
死ぬと言うのはこういう事だ。
意思を無くして、かかる屈辱に逆らう事すら忘れてしまう。
俺は・・・、俺は生きていけるのか。
【躑躅ケ崎館】
高坂昌信「西国の情勢ですが、本願寺が三好家との抗争で勢を失いつつござる」
穴山信君「美濃では信忠殿が、三河では家康殿が一向宗に悩まされております」
武田信玄「・・・大きなかわりはないか」
馬場信晴「強いて言えば・・・、丹波の波多野秀治が急成長を見せています」
武田信玄「波多野家か・・・。う、ごほっごほっ」
武田勝頼「父上っ、お気を確かに」
武田信玄「・・・よいか、勝頼、余はもう長くない。
ここまで地歩を固めた以上、思い残すのはお前の采配ばかりだ。
天下はお前に託すつもりだが、やや心もとなく思う」
穴山信君「勝頼殿は立派な武将にござる」
武田信玄「ならばよいが・・・。力に奢って油断する事のなきよう心得よ。
ごほっ、ごぼっ、ごぼっ」
(明日の午後に続く)
【只今の日本地図】
東北 南部(四カ国支配)、上杉(二カ国支配)、葛西・最上(一国支配)
関東 武田(全部で十一カ国支配)、里見(二カ国)、佐竹、相馬
北陸 武田、朝倉(越前若狭のみ)
東海 武田、徳川(三河のみ)、服部(伊勢志摩のみ)、織田(美濃のみ)
近畿 浅井(三カ国)、本願寺(大和のみ)、鈴木、三好
中国 当家(四カ国)、毛利、島津、宇喜多(天神山城のみ)
四国 宇喜多、三好、島津
九州 島津(全四カ国)、大友(全四カ国)、毛利(全三カ国)
【名声十選】
武田 505(何せ十一カ国も持ってる。ダントツのトップ)
大友 339(一位に大きな差をつけられているが堅固)
南部 310(東北の勇者)
上杉 270(領土を得たり、失ったりで忙しい)
当家 255(ゲームスタート時は113)
徳川 231(よく三河を守ってるよ)
島津 216(勢力広すぎ)
浅井 208(着実に前進)
毛利 207(元就死んだけれどやるやる)
相馬 204(遠いのでよく知らんが一国を守り抜いている模様)
114 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/01(木) 23:14
波多野秀治の野望、おもしろい。
これからも連載きぼーんぬ。
115 :
あ:2001/03/02(金) 04:53
おもしろい。
時事上げ
時々、誤字脱字が見られるが、いちいち訂正する余力がないので、
申し訳ないが個々の頭脳で補完して欲しい・・・。
また夜に来ます。
如水「
>>114-116をご覧下され。諸国にて殿の声望が高まっているようですぞ」
秀尚「商人達に当家の宣伝を依頼した効果があったようじゃな」
直正「御館様もさぞやお喜びでござろう」
如水「しかし、ここの誤字脱字はどうにかならんか、それがしが直正殿に
呼び捨てにされたり、たまに助詞が狂っていたりして読みづらい」
直正「韓玄スレの六代目殿のような文章力を期待してはならんぞ」
元亀四年 七月
改元の詔が下り、
元号が
元亀から
天正にかわった。
如水「天正・・・。今はなき信長公が将軍家を通じ、
天朝様に提案していた年号ですな」
秀治「しかしその岐阜殿は既にいない。
正親町天皇が信長公の治世を懐かしむ様を見て
浅井長政殿が上奏したそうだ」
如水「あの男もなかなかの変わり者ですな」
天正元年 八月
教業「待て、そこの!貴様っ、何奴」
忍者「・・・・ちっ」
たったったったっ・・・
ザシュッ
忍者「ぐ・・・」
ばたり。
教業「・・・ふん、毛利のものだな。いよいよ、当家に目をつけおったか」
天正元年 十月
一向門徒「徳川ごときの治世に従っていられるか」
氏綱「徳川領・三河の国にて一向宗が国人衆とともに一斉蜂起したそうだ。
かの国は織田領・美濃の国に続いて一揆の多い国ですな」
直正「いつもの事だ。御館様に報告するほどのものでもないだろう」
しかし、直正の読みは外れた。
一揆に乗じて武田軍が三河に攻め入り、徳川家を滅ぼしたのだ。
秀治「天正となりて、益々織田家の天下は、遠い思い出へと流れ行くのか・・・」
天正元年 十二月
秀尚「兄上、我らに若狭攻めの下知を下され!」
秀治「この豪雪をおして行くからには勝算があるのだな。
よし、朝倉より後瀬山城を奪うのだ」
秀尚「ありがたき幸せ」
如水「殿。第2軍団長・秀尚様が後瀬山を攻略されたそうです」
秀治「祝着至極よ。
しかし、朝倉を一気に滅ぼしてはならぬ。
何となれば、越前の向こうには武田の領土だ。
あのような大勢力と国境を接しては火傷の元だからな」
如水「殿、その武田家についてですが、いずれは彼らも畿内へと兵を
進めましょう。三河が彼の手中に入り、織田家も斜陽に最中にある今、
かの騎馬軍団がいつ上洛してもおかしくないですぞ」
秀治「恐ろしい事を言うな。それはまだ先の話じゃ。
かような話は聞きたくない・・・。
誰かある!閨にお里を招け」
如水「やれやれ・・・」
天正二年 正月
直正「若狭越前では、弟君・秀尚殿が朝倉勢と小競り合いを繰り返して
おられるようでござる」
秀治「やれやれ、あまり深入りされては困るのだがな」
直正「武田家の事が気がかりにござりまするか・・・?」
秀治「お前もそれを言うのか」
直正「家中の誰もが御館様の存念を知りたく思ってござる」
秀治「解った・・・。これより重臣を呼び集めて評定を開く。
俺も皆の本音が知りたい。
この天下の流れに対し、波多野家はいかにあたっていくべきか。
今こそ我らの運命を定める決断をせねばならぬ時に思う」
秀治「揃ったか・・・?
よし。
今回は遠地より皆に集まってもらったのは他でもない。
武田家の事だ。
幸か不幸か、我が波多野家は武田家とは何の繋がりもない。
しかしこのままだと武田勢がこの西国まで兵馬を進めるは必定。
それに対し、当家は今から如何なる方策を持ってあたるべきか…。
これまでのように臨機応変に状況に応ずるのみではなく、
ひとつのはっきりした指針が欲しい。
当初、我らは力を蓄えつつ、天下の趨勢を眺めて来たが
そろそろここでどうすべきかを決したく思う」
直正「つまり・・・」
如水「武田家につくか、あくまで自主独立を貫くのか、
そしていずれにせよ、当家が天下において成すべき役割とは何か。
これを論じようというのですな」
教業「なるほど・・・」
秀治「皆によき方略があれば、今夜、ぜひこの秀治に教えて頂きたい」
つーわけで、秀治に武田家にどう接して行くかをおせーてください。
ここで一番欲しいのは秀治に、
「天下を狙わせる」のか、「家名存続」に徹底させるのか、
「武田家に徹底抗戦でいく」のか、「武田家の絶対服従する」のか、
って云う目的と、当面はそれを達するため、どのような方針でいくのか。
と、云うのもそろそろ朝倉家も滅亡寸前で、これが滅びると
どうしても武田家と国境を接してしまう・・・。
そうなる前に何か策を立てておかねば追いつかんのですな。
てなわけでよろしく。(一旦、寝ます。では・・・(笑))
逝け逝けどんどん
徹底抗戦きぼーん
武田に逆らうのは愚策だな。
とりあえず今は従属しちまえ。
それで西日本を統一したら独立して雌雄を決するのが上策。
プレイしていないので具体的な方針は示せませんが、可能であれば武田に対抗して欲
しいです。 武田がガンガン東を征していくのも、それはそれで後々厄介でしょうし。
従属しつつ虎視耽々と爪を研いでいる、というのも良いですが・・・
卵生来ってそんなにコンピューターの思考ルーチン強いの?
今までの感覚だと徹底抗戦で余裕でいけそうだけど…
いつも楽しみに読んでます
相手の陣営を調べてから方針を決めるのが宜しいかと。
132 :
あ:2001/03/04(日) 07:56
徹底従属。ジリ貧化希望。
徹底抗戦しても勝ち出すとつまらない(笑
ということで負けそうなら徹底抗戦も有り。
皆様、ありがとうございます。
夜までには評定の結果をお知らせする所存ですので
しばらくお時間下さいませ。
秀治「何か存念は?」
波多野家譜代(通総・如水を除く)の重臣達がそれぞれ胸の内を明かした
荒井氏綱 (
>>127)=>武家の誇りがあらば、何者にも従わず武に生きるべき
波多野秀尚(
>>128)=>従属して爪を研ぎ、回天の時を待つが吉
赤井直正 (
>>129)=>織田を滅した浅井の戦略を見習い、早いうちに叩け
来島通総 (
>>130)=>当家の武運は盛んなれば、弱気になる必要なし
小寺如水(
>>131)=>静観せよ。大計など立てればかえって足かせとなる
籾井教業 (
>>132)=>武田家の天下は必定。織田家に殉じた徳川の忠義を見よ
秀治は腕を組み、皆が持論を戦わせる様をじっと眺めていた。
まずは主戦諭を唱える者達を見た。
氏綱(
>>127殿)の意見には魅力がある。
徹底して武田と戦い、これに勝ち続けたならば、当家も益々隆盛となり、
我らに組する将も出て来るだろう。
直正(
>>129殿)が我が弟の顔を立てながら出した意見も道理に思う。
武田に天下を思うままにさせておくのは実際の問題として厄介だ。
それにしても、当家は天下を狙ってよいのだろうか。
通総(
>>130殿)の意見はやや当家の力を過信している。
これまではたまたま近隣に弱小勢力が多い上、彼らが国人衆を軽んじていた為、
彼ら土着の諸勢力を篭絡したから攻め入ったり、他家の力を借りたりと、
姑息な手で勝って来たのだ。
今、宇喜多家が決死で攻めてくれば、それだけで当家は
すぐにも存亡の危機に立たされる事だろう。
次に慎重派の意見を見た。
秀尚(
>>128殿)の策も間違っていない。
宇喜多家の例を見ても解る通り、下克上こそ戦国大名の道だ。
如水(
>>131殿)の意見を聞けば、確かに情報不足は否めないと思う。
今までの如く、臨機に応じて自在に生きるのが良いか・・・。
教業(
>>132殿)も当家の限界を語っている。
徹底従属と云うのも侍らしいかも知れぬ。
System : 野望100さんが退室しました。 (03/04-21:11:02)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : 5と出たか・・・。 (03/04-21:10:48)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : 1D6 → 5 = 5 (03/04-21:10:32)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : てやっ (03/04-21:10:23)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : ・・・・・・・・・ (03/04-21:09:40)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : せーのっ (03/04-21:09:06)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : では、一回勝負でいきますぞ。 (03/04-21:08:57)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : 波多野家の命運を決したいと存じます。 (03/04-21:08:46)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : とりあえずここを使って (03/04-21:08:34)
--------------------------------------------------------------------------------
野望100 : こんばんは。 (03/04-21:08:23)
--------------------------------------------------------------------------------
System : 野望100さんが入室しました。 (03/04-21:08:07)
サイコロの目は5!
よって如水の意見(
>>131)を採用になりました。
って、単なる静観か・・。
天正二年 一月
秀治「如水の指摘通り、まだ天下を語るには早すぎたようじゃ。
今日の評定はここまでと致す。また何かあらばよろしく願う」
数日後・・・。
波多野家に武田家より使者が訪れた。
使者「臣従すれば厚遇はお約束致しますぞ」
秀治「(ふん、まだ武田の天下と決まったわけでもないのに従ってたまるか)
お引取り願おうか」
単なる静観なの?
敵の陣営調査=武田家の武将配置チェックとかして
前線に強いやつがいるか見てから、というつもりだったんですが・・・
(忍者使わなくてもある程度はいけますよね)
まあいいや、続き期待してます
天正二年 四月
毎月のようにやってくる武田からの使者の脅しが鬱陶しい。
毛利家が当家の領内に乱入して来たり、
こちらから朝倉家に毎月のように攻め入ったり、
波多野家の人々は血生臭い日々を過している。
ある日・・・。
如水「殿。それがしが存念を誤解なさいませぬよう。
ここにその戦略をしたためた文書(
>>141)を用意しました」
秀治「なるほど。これはすまなんだ。それでは加賀の様子を探っておくか」
わしもプレー日記しようっと
だれにしよっかな
天正二年 七月
武田信玄没する。世継ぎは武田勝頼となった。
上杉謙信が慟哭し、佐竹が武田に屈した。
平成十三年 三月
「森喜郎の統治は我慢ならぬ。官邸を打ち壊すのだ、一揆だ」
ワァァァ・・・
↑今のは嘘な。
天正二年 九月
赤井直正 「お、御館様ぁーっ!一大事にござりまする!」
波多野秀治「どうした直正。血相を変えて」
赤井直正 「美濃の織田家が武田家の下ったとの早馬が届きました」
波多野秀治「なんと・・・。織田家もそれほどまでに追い詰められておったか」
小寺如水 「所詮、信忠などその程度の器量です」
母里太兵衛「大変です!武田家が越前に兵を進めたとの知らせがありましたっ」
波多野秀治「ふん、奴らの狙いは朝倉だろう。我らが攻めに攻めて、
今や一乗屋城を残すのみにまで落ちぶれたからな。
あれを奪い、我らが手柄を横取りする気に相違あるまい」
小寺如水 「かような事を許す手はありませぬ。ここは朝倉家に援軍を」
波多野秀治「言われずとも、そのつもりだ。弟にしかと伝えよ。
武田の兵を食い止めよ、と」
天正二年 十一月
朝倉家は仇敵・波多野家と手を取り合い、武田勢の侵攻を2度も追い返した。
大将が名もなき弱将であった為、これを囲んで打つ策が図に当たったのだ。
しかし・・・。
秀尚「兄上、朝倉が武田の軍門に下りました」
秀治「ふがいなき奴らだ。せっかく我らが守り続けてきたものを・・・」
直正「はて、武田は上洛する意思がないのでござろうか・・・」
秀治「なぜ、そのように思う?」
直正「聞く所によりますと、武田家は尾張の領主も傘下に組み入れたとの事。
彼ら、西への守りを固めたはよいが、これでは京へ兵を進める間道が
すべて断たれてござる」
如水「いや、一つだけ残っているぞ」
直正「もしや・・・」
如水「北陸道を使う手だ。
いずれ奴らは当家の領地を踏み越えて上洛して来るつもりなのだろう」
秀治「うむ・・・。武田家とはともに天下を戴けない運命のようだな」
149 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/05(月) 04:10
ガンバレ! ヒデハル!
天正二年 十二月
如水「殿。毛利領の国人衆の扇動に成功しました」
秀治「おお、ついに毛利と備前の国人衆との仲を裂くことが出来たか。
早速、ともに毛利を攻める約定をとりつけよ」
−−−−
如水「当家の酒井良道が備前備中国人衆を味方につけましたぞ」
秀治「よし、では直正に総大将を命ずる。毛利を蹴散らせ」
直正「御意にござる」
天正三年 二月
秀治たちは度重なる戦の末、毛利と宇喜多を順に討って備中備前の国を獲得。
若狭越前では国人衆と結託する朝倉が思いのほか激しい抵抗を続けている。
波多野秀治はこのわずかな時間に、丹波・丹後、播磨、美作、因幡・但馬、
若狭、備中・備前、なんと…10カ国の太守にまで上り詰めた事になる。
秀治「皆のもの、実によくやってくれた。特に如水と直正の働きは家中でも
武功抜群だ。直正。特にお主は我らが旗揚げの時より、
ここまで当家を育てて来てくれたの事は心より感謝しておる」
如水「勿体無きお言葉にござる。されど、それがしの働きなど秀尚様や
その他、譜代の皆様には遠く及びませぬ(不適な笑み)」
直正「赤井家は末の代まで波多野家への忠節をお誓い申し上げまする」
秀治「ところで直正。そちの功績に報いる為、そちの父を我が弟同様、
国持大名に任じたい。領土は美作と播磨だ」
直正「おお・・・御館様・・・」
直正は感極まり人目を恥じらいながら嗚咽を隠しきれないでいた。
秀治 「今の声は何か」
若武者「大殿様、いかがなされました?」
秀治 「誰か貴様は」
若武者「小寺官兵衛どのが家臣・後藤又兵衛にござる」
秀治 「ほう、如水もよき武者を持っておるな。
ところで今、ガンバレ ヒデハルと聞こえなかったか」
又兵衛「いっこうに」
秀治 「俺の空耳と言うのか。しかし何だか解らぬが元気が出てきたな」
▼ただいまの当家の勢力
波多野秀治 軍団 因幡但馬・備中備前
波多野秀尚 軍団 丹波丹後・若狭越前(但し越前はまだ未統一)
赤井 晴家 軍団 美作・播磨
そろそろ中国地方を統一したきものよ。
あとは越前の朝倉を討って、北陸道より武田家の領土を刈り取っていくのだ。
154 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/05(月) 23:44
姫が髪結いしたら、官兵衛にとつがせて身内にしたれ。
んでもって、きゃつを軍団長にするとよいぞぅぅぅぅぅぅ
これなら、直轄で意のままに操れるしね。
ヒデちゃんの能力だと、姫武将としての活躍はしにくいかも。
(姫の能力って、オヤジに近いから。朝倉義景の姫武将よりはマシだろうけど)
155 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/05(月) 23:49
信長の姫が髪結いしたので姫武将にしたらよく見たら市だった。
能力値は統率70台・その他30台。あ〜あ。。。
156 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/05(月) 23:53
涙もろい直正に萌え。
ここらへんの武将はみんな世間的に扱いが地味だけど
キャラ立てもがんばってくれ!
ただいま。
これよりプレイに没頭致す所存。
小寺邸にて【若武者2人(母里太兵衛・後藤又兵衛)、客人をもてなす】
母里太兵衛
「拙者、母里太兵衛と申す。
御館様は今、
http://www.gamecity.ne.jp/regist_c/user/ran/update/02.htm のパッチを当てている最中と聞き及んでおります。
以後、客人には御館様になりかわりて我らがご返答仕る事になり申した」
後藤又兵衛
「
>>154殿
赤井直正殿の武力(統率力)は当家筆頭ですので、今は大殿(季治)様も
手元から離したくないらしいのですが、“いずれは前線を任せて見たい”
と仰ってます。彼の父を大名(軍団長)にしたのもその布石かと。
我らとしては殿(如水)こそ国持大名に相応しいかと存ずる次第」
母里太兵衛
「
>>155殿
遠国の野望百殿も間違って市姫と五徳姫を武将にしてしまい、面倒なので
そのまま使った手合いらしい。でも彼の市姫はもっと強かったとか。
すると多分、姫達の能力はランダムで決まるのでしょう」
後藤又兵衛
「
>>156殿
拙者も、本願寺の顕如殿を討ち取り、“鬼”だの“悪右衛門”だのと呼ばれる
あの直正殿が人前で涙を見せるとは思わなかったで候。
御館様も武将個々の個性を出すのに苦心しているようですが、
これからもなにとぞ、当家をご贔屓下さいますようお願い申し上げたき候」
おーパッチでたんですね
しかしたへぇとまたべぇは若武者ってイメージ無いですね・・・
(・∀・)デモナンカイイ!
160 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/07(水) 00:43
市たんの能力漏れの方でも統率72のこりは30代だった
特技は「雨撃」のみ…だったかな
天正三年 三月
ついに一乗屋城を陥落させた。
朝倉家の凡将を数名生け捕りにしたが季治に従うものはなかった。
秀尚「こやつらが首を兄上のものに送れ」
−−−−
秀治「ふん、これがあの朝倉の首級か。随分とてこずらせおって」
如水「しかし何ともよい顔つきをしている」
秀治「そう思うか。軟弱なだけに見えるが」
如水「貴人の顔にござる」
秀治「うむむむむ。言われて見れば確かに」
如水「いかがでしょう?この首、剥製にしてしまい、当家の宝として見ては」
秀治「面白い事を抜かす。好きに致せ」
天正三年 三月 【安芸備後への戦役】
島津家より備後の宇喜多家が安芸の島津家を攻めるとの報せが届いた。
無論、使者は報せの為だけに来たのではない。
使者「何卒、我らにご助力願いたい」
秀治「よくぞ、頼ってくれた。直家に義と言うものを見せてくれん」
−−−−
如水「大殿っ、しばしお待ち下され。かの地は国人も寺社も直家が
親密にしており、彼ら一揆(ゲリラ)衆による苦戦は必至ですぞ」
秀治「しかし、上手くいけば備後に進出するよい機会だぞ」
如水「せめて主戦力となる直正殿や教業殿は国に留めおき、
かわりに最近登用したばかりの旧・朝倉家臣を出しましょう。
当家に来て間もなきが為、忠誠心の低い彼らに活躍の場を与えてやり、
勝てば彼らに知行を与えて手なずけ、
負ければ武家に相応しい死に場所を与えてやるのです」
秀治「そちの言に従おう(こいつは恐ろしい男だ)・・・」
−−−−
備前備中より将兵を派遣したが、弱将のため、散々に討ち破られて
島津家は全ての城を奪われ、ついに我が軍も敗走。
途中、数名の武者が捕らえられた。
ある者は殺され、ある者は宇喜多家家臣となり、
過酷な仕打ちを与えた波多野家への復讐を固く誓う事となった。
小寺邸にて
母里太兵衛
「
>>159をご覧になったか?」
後藤又兵衛
「うむ。我らが暑苦しいゆえか」
母里太兵衛
「でも何かいいらしい」
後藤又兵衛
「前田慶次みたいだな。だがそれがいい」
後藤又兵衛
「
>>160殿。女は偏った生き物ゆえ、珍しい事ではない」
母里太兵衛
「雨撃か・・・。姫武将ならば、姫武将らしく、
他に何か色気のある極意が欲しいな」
後藤又兵衛
「くのいちも女らしい技を披露して欲しいものだ」
小寺官兵衛(如水)
「そんなものを持ったクノイチが他家から送られて来たら
大殿の性格からすると恐ろしい事になるぞ」
天正三年 五月
屋代島水軍「うおお。我らの勝利だ!えいえいおおおっ」
波多野家が資金援助した屋代島水軍が玄界灘で平戸水軍を撃滅した。
天正三年 六月 【現在親密な諸勢力】
秀治「如水よ。今現在、我らと親密な勢力はどこだ?国人衆は略してよい」
如水「はっ。京都の寺社、安芸商、直江津商、そして伊賀忍者衆ですな」
167 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/07(水) 02:46
ゼニに余裕できたら、屋代島水軍に波多野の宣伝させるといいぞう。
うまくいけば、遠く離れた国の諸勢力を[親密]にできる。
悪くても[友好]はいただき。
ま、屋代島がどれだけの水域を征しているかだけどね。
とりあえず、大手水軍の[親密]はとっておこう。
貿易はせんでもいいから([親密]から[友好]に転落するから)
母里太兵衛
「
>>167殿、よくぞ陸地に。
まこと、目の付け所が鋭い・・・。
貴殿が助言を殿を通じて大殿に献策申し上げる事としよう・・・と言うか、
大殿は既にいくらか宣伝活動に使っているようだ。
しかし近隣の水軍は既に宇喜多や毛利が親密にしているゆえ、
これは撃ち滅ぼさねばなるまい」
後藤又兵衛
「“上級”だからなかなか進展しないが」
天正三年 九月 【東西同時侵攻なり】
兵馬の鍛錬も行き渡り、攻め時と見た直正の助言により
安芸備後へと彼らを派兵。
この時、国人衆が直家の側につくのが見えていたので島津家に援軍を依頼。
島津家は前回の雪辱を晴らして見せんと、これを快く受諾。
いざゆけ! ゆうしゃ・なおまさよ。
同時に弟・秀尚にも加賀能登攻めの命を下す。
いざゆけ! ゆうしゃ・ひでひさよ!
総大将・赤井直正は見事な采配で敵勢を各個撃破。
■天正三年 九月 【安芸備後戦果】
総大将・赤井直正は見事な采配で敵勢を各個撃破。
ついには敵大将の宇喜多直正に手負いを追わせた上、これを生け捕り、
更に島津家に滅ぼされて以来、各家を渡り歩いて対島津の戦を繰り返していた
龍造寺隆信をも生け捕った。
まこと、直正の武功絶倫である。
かくて安芸備後の三つの城のうち、ひとつは島津にくれてやったが、
残りの三つは我らが獲得した。
▼戦後処理
隆信「ふん、このわしが捕われの身になるとはな。
これ以上、生き恥をさらしておけるか。斬れい」
肥前の熊と呼ばれた巨漢が幾十にも縛られた縄に苦悶の表情を浮かべておらぶ。
直正「そなたもかつては英傑として九州にその名を轟かせた戦国大名の1人。
このまま首をとるのはたやすいが、今だ将器衰えぬそなたを見ていると
ここで命果てる程度の天命にあるとは思えぬ。
それに積年の恨みを向けるべき島津家は今だ健在。
いかがであろうか。
そなたを当家の客分として迎え入れるよう、拙者から御館様に
お願い申すゆえ、当家の威勢とともに御家再興を目指して見るのも
面白き事と存ずるが」
隆信「・・・・。
この落ちぶれたわしを、龍造寺家を、波多野家は助けてくれるのか。
よかろう、腹を決めたわ。直正殿、よろしく頼む」
−−−
直家「・・・・」
直正「しばられても平静を装い、武家の意地を見せる所、
まさに一世の梟雄と呼ぶに相応しいでござる」
直家「・・・・。
直正よ。お前はなぜ、秀治のような輩に仕えておる?
器量において、あの男より大きなものを持ちながら
なぜ、俺のように立ち上がらぬ」
直正「やはり稀代の謀反人。口は達者でござるな。
しかしそれ以上、言わせぬぞっ」
直家「うぐっ」
龍造寺隆信を登用、宇喜多直家は斬刑となった。
宇喜多家は讃岐の国一国のみ領するまでになったが、息子の秀家が健在である。
■天正三年 九月 【加賀能登戦果】
直正が備後安芸にて采配を振るっていた頃、秀尚は荒木氏綱を総大将とし、
手取り川付近にて武田軍と雌雄を決しようとしていた。
迫り来る武田軍の総大将は細川藤孝。
秀尚「よし、皆のもの、死ぬ気でかかれっ」
総勢で藤孝の部隊を強襲。あっと言う間に藤孝部隊は殲滅の憂き目を得た。
浮き足立った武田軍を追撃し、これを全て追い払うと、
あとは国人衆とともに無防備となった諸城を攻め落とす。
この時、恐ろしい程、戦果をあげたのはかつて秀治の小姓として
閨の番をしていた来島通総の大砲部隊であった。
かくて波多野家はこの1ヶ月で、安芸備後のほとんどと、加賀能登の全域を
新たに領有する事と相成った。めでたきかな。
天正三年 十月 【名声410となる】
秀治「今年も我らは大勝につぐ大勝であったな。皆の働き、感謝しておる」
如水「波多野家の領土も広大になりました。
そろそろ新たに国持領主を増やしてはいかがでしょう」
秀治「考えておこう。ただ、人材が不足しておるでな。
当家には武勇に優れたものは多いが政治や謀事に秀でたものは
ない事もないが、やや少ないし、偏りがあって国を任せるに不向きだ。
よき人材があればよいのだが」
如水「(ここにおろうが、ここにっ)・・・御意」
天正三年 十一月 【越前の謀反】
越前にて不逞浪人・伊奈某が一乗屋城を占拠し、ここに居座るが
我が弟・秀尚軍により即座に鎮圧した。よくやった。
若尾文子「今宵はここまでにしとうござりまする。続きはまた今夜にも」
■天正四年 正月 【出雲石見を領有し、官位を賜る】
波多野秀治
「皆の者には、今年も無事に正月を迎えられたばかりか、当家の勢い
益々盛んで、まずはその働きに心より感謝申し上げたい」
赤井直正(政36 統82 智78 野55 48歳)
「家臣一同、かたじけなきお言葉を賜り衷心よりお礼申し上げまする。
当家は昨年末、島津家を利用して出雲石見に割拠する毛利家を成敗し、
この地を得ました。さて毛利家は、本拠地を北九州に据え、
挽回の機会を待っているようです」
小寺官兵衛(政87 統85 智92 野90 31歳)
「また、大殿におかれましては、新年早々朝廷より
“正六位下木工助”の官位を賜り、今や当家に並ぶものは九州の大友か、
東国の武田かと天下に噂されております。
そして既に幕府もなく、ひたすら無法の戦乱が打ち続くばかり。
ここに我らは何がしかの天意を感じ取るものでござりまする」
波多野秀治
「うむ・・・。
中国全土を征圧した暁には上洛して、天下に号令をかけるのも悪くない。
天下万民が新しい時代を待ち望んでいる。
如水よ、数年前までは考えもしなかったが
俺は・・・」
黒田官兵衛
「皆までおっしゃいますな。家臣一同、本年も当家の隆盛に尽力致す所存です」
龍造寺隆信(政54 統91 智66 野93 48歳 忠誠心35)
「・・・(こいつら幕府を開くと言うのか?大それた事を考える)」
■天正四年 二月【新軍団長・酒井良道】
秀治「如水。丹波にて取りたてた酒井良道はいくつになった?」
小寺如水
「二十歳になったようですな」
波多野秀治
「彼は若いが才知優れ、家臣団からの信望厚い。あれに国を任せたい」
小寺如水
「!??大殿、良道は架空武将にござりますればその儀ばかりは」
波多野秀治
「何を意味不明の事を言うか。人材不足の当家にあって、彼ほど
国持大名に適任なものはないのだ。そちらは有能だが
まだ俺の片腕として働いてもらいたい。
無論、いずれはお前にも大国を与えてやるつもりだが、まだ早いのだ」
小寺如水
「御意。それを伺い、安心しました」
かくて酒井良道(政60 統69 智66 野57 20歳)が國持大名に任じられた。
■天正四年 五月 【三好・宇喜多を下す】
秀治「宇喜多家は今、どうしておる?」
直正「宇喜多は讃岐の地におりまするが、伊予から攻め寄せる軍勢に四苦八苦
している様子にござる。先月も戦で数名の死者を出しました」
秀治「そろそろだな。誰か秀家に当家に降るよう、使者を送れ」
−−−−
秀家「かくなる上は波多野家の庇護に頼り、宇喜多家の家名を残す事にしよう」
宇喜多秀家が当家に降りました。
秀治「他に周囲で当家に下りそうな奴はあるか?」
如水「三好家は如何でしょう?あれもそろそろ命脈尽きんとしていますが」
秀治「三好か。あれは俺がまだ小身の頃、しつこく降れと脅してきたな。
それが数年後、当家に勧告の使者を送られるとは
思いも寄らなかったであろうな。よし、あれも当家に降らせよ」
如水「御意」
−−−−
三好家が当家に降りました。
179 :
松寿:2001/03/07(水) 23:29
(・∀・)デバンマダカナ?
■天正四年 末 【甲斐の国にて】
高坂昌信
「波多野家はついに中国地方全土を統一したそうにございます」
武田勝頼
「西国は毛利家と言い、波多野家と言い、田舎臭い豪族どもが
動きやすい土地なのかも知れぬな。して、奴らは北陸道より我が
武田領をうかがっているようだが」
高坂昌信
「今回、火急の早馬が来たのは他でもございません。
将兵の手薄だった越中国が波多野秀治の弟、秀尚の手に渡りました。
どうも我ら、奴らめを甘く見すぎていたようです」
武田勝頼
「父上が苦労して勝ち取った領土を山奥の田舎者に好きにさせてたまるか!
昌信、何か策はないか」
高坂昌信
「それが・・・。当家は戦線を拡大しすぎている為、彼らに向ける軍勢が
不足しております。北越後から景虎殿が我が領土にしつこく攻め入り、
その熾烈な攻防にあてる兵力だけでも苦労している有様です」
武田勝頼
「おのれ・・・、しかしこのままにはおかぬぞ」
天正五年 夏
あれからいくつかの月日が流れた。
波多野家は先年、中国地方を制し、更には若狭から越中に至る北陸までを領有。
そして伊予に逃れた島津家を討ち滅ぼし、外様である宇喜多・三好を含めれば
四国をも支配する身分となった。
つまり日ノ本のほぼ三分の一は彼のものだと言って差し支えない状態である。
−−−
秀治は中国平定を終え、四国の島津をも討つと、小寺官兵衛を連れて
数年振りに丹波へと帰国した。まさに凱旋と言うか、輝かしい戦歴を
経ての帰国であったため、民衆の歓迎ぶりは並ではなく、周辺からも
英傑・秀治の馬廻衆の衣装の華々しい様を噂に聞いた見物人が殺到し、
暴動のような歓声が丹波の山野に響き渡った。
如水「この群集の騒々しさと言ったら、例え様がないですな」
秀治「ここまで丹波が賑やかな様を見せた事は古今に例がないな」
如水「死人すら出る有様ですからな」
百姓「秀治さまああ」
町娘「御館様ああああーー」
如水「おや、大殿好みの町娘が熱い眼差しでこちらを見ておりますぞ」
秀治「うむ。そのようだな。手の者に身を検めて密かに館へ連れてこさせよ」
如水「はっ」
秀治「だが俺が戻ったのはこんな声を聞くためではない」
如水「存じておりますとも。いよいよ、上洛なさるわけですな」
秀治「うむ。然しその前に摂津河内に不穏な動きを見せる
本願寺と鈴木の残党を討たねばなるまい」
如水「心得ております」
(また明日の午後あたりに続きます。
暇つぶしにご覧になっている皆様にはいつも感謝しております。
それではしばし、ごきげんよう)
暇つぶしじゃなくて楽しみにして見てるよ。
頑張れ。統一後も再プレイ希望
とりあえず語り部殿のサービス精神に萌え。
秀治プレーが終わっても、これだけ能力がある人のものなら
別の大名、あるいは別のゲームでのプレー日記も読んでみたいぞ。
とりあえず頑張れ。応援してます。
186 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/08(木) 20:12
そろそろ、馬廻りイベントが発生するかもね。
あれは、国人衆の調略にかなり効果的だから、やっておいて損はない。
摂津河内の国人が、鈴木・本願寺についていないなら、先に山城を取って、
ヒデちゃんを入京させてもいいかも。うまくいけば、イベントで[親密]が
取れるかも。
天正五年 秋 【本願寺・鈴木家追放】
摂津河内に兵を出した秀治は、三好と共に本願寺・鈴木連合軍と
筆舌に尽くしがたい凄まじい決戦を行った。
波多野家、三好家、国人衆、水軍衆と、それに立ち向かう
本願寺、鈴木家、寺社衆とが、所狭しと戦場を駆け巡り、
諸将も血潮にむせるほどの有様であった。
撃ち放たれる大砲、混乱する同胞部隊、士気奪われてもまた舞い戻る決死の士、
(合戦中、フリーズ寸前のスローモーションとなり、1時間以上、この戦に
取りかかった−−−野望100談)
結局は、三好家が腹心の松永秀久の謀略と、波多野家の地道な各個撃破の戦術、
そして大砲に頼りすぎ、前線の味方衆を自壊させた鈴木家の失態が全てを決した。
かくして、摂津河内より、本願寺と鈴木家は追放され、
三好家が城一つ、波多野家が城一つを支配する事になったのである。
【鈴木家滅亡し、本願寺降伏し、秀治公、気を晴らす】
摂津河内より、本願寺・鈴木連合を追放されると、
三好家は紀州に巣くう鈴木家の残党を討滅し、
波多野家は最早戦意も大義も失った本願寺に使者を送って、
ついにこれを降伏させた。
−−−−−−−−−−−−−−−−
某商家・茶室にて
小寺官兵衛(如水)
「大殿。本願寺顕如殿の忘れ形見であられる御孫殿をお連れしました」
波多野秀治
「ご苦労」
秀治が座す四畳の間に、1人の尼僧が通された。
尼僧は年の頃、見方によっては三十路前にも見えるが、
如水はまだ二十歳前ではないかと見ていた。如水は静かに席を外す。
尼僧
「貴様が我が爺を槍で貫いた悪衛門の主君・秀治か!」
秀治
「いかにも」
尼僧
「おのれ、何用でわらわをここに招き入れたか」
秀治は不敵にすくと立ちあがり、はかまを下ろした。
尼僧
「な、なんとする気か!」
秀治
「本来、この乱世に苦しむ戦人や民人の慰めがうぬらの本分であるに、
その逆を成し、彼らを現世にては槍鉄砲を向け、来世には呪いを与えた罪は
うぬらが持てる何をもってしても償いがたい。
これからはうぬらが僧体の分際で得た三千世界の快楽をこの俺がもらいうけ、
お前達には信長公や将軍家が味わった煉獄の苦しみと屈辱を与えてくれるわ」
尼僧
「む、無体な!かような事が許されると思うてか!やめよ、やめなされ・・・」
−−−−−−−−−−
夜伽の後の茶もまた格別・・・
【母里太兵衛、接客の間】
母里太兵衛
「皆様方、よくぞ参られた。
後藤又兵衛は秀治公が弟君・秀尚公助力の為、越中に入り申した由に御座る。
じゃによって接客はこの太兵衛が承る。よろしいかな?
>>184 この上なくありがたきお言葉に存ずる。
大殿はいつも「俺は独り善がりではないか」と不安がっておられるゆえ、
184殿のような声はとてもありがたいはず。
拙者からしかと申し伝えておくでござる。
>>185 野望百殿は、次はおそらく間をおいて、再び「嵐世記」をやるか、
「太閤立志伝4」か「三国志8」をやるものと勘考してござる。
彼のリプレイの方針は、「ゲームを物語にする」と言うものゆえ、
少なくとも最初から物語が作られてある、FFやドラクエのような
コンピュータRPGのリプレイには(板違いと言う事もあるが)
着手する事はないでござろうな。
(万が一あったとしても、ウルティマやウィザードリィタイプかな)
>>186 次回はいよいよ上洛の予定でござる。
拙者も「馬廻り」がある事を期待しているでござる!」
うおーっ、旧東ドイツ国歌を演奏しろーッ!!
……とりあえずエロゲ板ネタ。
東ドイツ国民の皆様すみません、悪いのはぜんぶアリスソフトです。
ともかく
>>188、この展開こそ俺が待ち望んでいたもの。
頻発するとカタルシス薄れるけど、殿のキャラならとりあえずOK。
これからも頑張れ、波多野「鬼畜大名」秀治!!
母里太兵衛
「
>>189 御馬揃の間違いでござった。うつけだ、氏のう」
天正六年 二月
如水
「上洛の手はずは全て整いました。準備万端です」
秀治
「では直ちに山城に居座る浅井長政を放逐に向かう」
秀治は本願寺勢に強請し、彼らの軍勢とともに山城へと派兵した。
もはや浅井家は波多野家の敵ではなかった。
瞬く間に彼らの兵馬は打ち崩され、
二条御所は波多野家の占拠するところとなった。
早馬
「浅井長政殿、あえない最後ーー。
敗残兵は浅井久政殿がおられる伊賀の国へと逃れゆく模様ーーー」
秀治
「あとで誰か降伏の勧告に赴け。奴は下る」
思いの通り、翌月、伊賀の浅井は波多野家に下ったのであった。
天正六年 三月 【御馬揃を論ずる】
他国の大名を次々と撃破し、日本屈指の大大名にのしあがった波多野家。
当主・秀治はある日、家臣立ちを集めて評定を開いた。
波多野秀治
「さて、…皆の働きのおかげで今や波多野家の強大さは並ぶものがない。
“次の天下人は秀治…”民の多くはそう噂しあっているそうだ。
そこでこういた印象をより強いものにするために
“御馬揃”を行いたいと思う。意見のある者は遠慮なく述べよ」
益田藤兼
「恐れながら…、“御馬揃”とは何でござりましょうや?」
波多野秀治
「ははは…、藤兼よ。要は皆に波多野家の兵を見てもらうのよ。
“波多野家の兵は強そうだ”という印象を世間の者に植え付けるのが目的だ」
益田藤兼
「成るほど…、では早速我らで準備しましょう」
【御馬揃当日】
既に夕闇が覆う時間であるのに、その日は朝からお祭りのような活気
が京の町を支配した。
行商人や旅人は楽市に集い、芸人は大通りにて町人の笑いを誘う。
響き渡る太鼓の音、囃したてる足軽達。
次第に大通りの人だかりが騒ぎはじめる。
今か今かと人々は待ちわびているのに、
提灯に明かりが灯される時間になっても“御馬揃”はまだ行われない。
次第に彼らから不満の声が漏れ渡る。
「おい、まだかよ」「そろそろ宿に戻らないといけないのにな」
「ん、何か聞こえないか」「えっ、あれかな」
「まだだろう」「やや、旗印が見えるぞ」
はじまった。
明国渡来の銅鑼が大きく鳴り響いたかと思うと
鬨の声が万を越す群集の鳥肌を誘い、同時に馬蹄が大地を揺るがす。
堂々と勇壮かつ豪華美麗な軍勢が霹靂の如く、次第に速度を速めつつ
大通りを駆けはじめんとする様は、見物人たちの度肝を抜いた。
「えいっえいっおおーーっ、えいっえいっおおーーっ」
もの狂いかと思わせるほどの雄叫びを挙げながら
将兵らは凄まじい勢いで駆け抜けて行く。釣られて群衆も彼らを追うように
提灯や松明の明かりを手に、鬨の声を挙げて疾走する。
ある若者はその武運にあやかろうと武者に触れんと近づきて、蹴倒される。
「えいっえいっおーーっ、えいっえいっ、おおおーーーっ」
それでも雷撃のように走る兵馬を追う若者は跡を絶たない。
「えいっえいっおーーっ、えぇいっえぇいっ、おおおおおーーーーーっ」
誰もがここに声も枯れよとばかりに大音で叫ぶ。
−−−
史書によると、その声は、隣国・近江や遠国・大和にまで聞こえ、
彼らとともに疾走する松明の色は、秀治が故郷・丹波からも見渡せたと言う。
が、今となっては確かめ様もない事である・・・・・・。
195 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/10(土) 15:23
これで、国人対策は、かなり有利になったね。
どさくさにまぎれて戦国対応の2ちゃん用語を使いこなす母里殿に萌え。
天正六年 四月
秀治は越中に駐屯する弟・秀尚に織田家征伐を命じていた。
秀尚は与力に赤井直正、籾井教業、荒井氏綱など、譜代の勇将を貸し与えられ
彼らを率いて飛騨の国境を侵した。
僧侶「ここは秀尚殿に恩を売るか」
織田家を相手に長年、一揆を続けてきた、飛騨の寺社勢力が秀尚につく。
豪族「そうはさせじ。我らは織田家と運命を共にいたすぞ」
美濃の国人衆は織田側につく。
飛騨山中にて秀尚軍が国人衆と激突。
更に僧兵達が突入するとたちまち国人衆の足並みが乱れた。
豪族「いかん、あとは織田家の奮闘を祈るばかりじゃ」
秀尚「討ち洩らすな!」
国人衆が我先にと逃げ惑い、秀尚軍が虐殺する。
一益「待て。ここからは我らが相手だ」
そこへかけつけたるは滝川一益・稲葉一徹、両部隊だ。
秀尚「ほう、来たな。行くぞ、ものども!」
直正達、先鋒のものがこれを各個撃破せんとかかる。
一徹部隊が崩壊。一益が頑強に抵抗する。
光秀「来援に来たぞ。下がれ下がれっ、後は我らに任せよ」
一益が下がる。
織田家の主力部隊が来る。
信忠「父上が築いた岐阜の栄華を取り戻すはこの一戦にあり!」
10年近く、一揆勢に悩まされ、僅かばかりの旗本以外に
兵のない織田軍が勇ましくも切ない雄叫びをあげる。
彼らは懸命に秀尚の軍を防いだ。
甲斐あって氏綱軍を突き崩したが、波多野家が精強を誇る譜代家老が
率いる大軍に寡兵で当たるは無謀と言うも愚かであった。
「光秀様、討ち死にー」
「信忠様討ち死にー・・・」
岐阜城に次々と悲報が届く。
全ての兵は前線に出た。
残る文官や女どもはひたすら前線にある勇士達からの
望みがたい勝報が届く事を天に祈るばかりであった。
やがて前線の報せが滞った。
「次なる報せはまだか」
次に来たのは波多野家の大軍であった。
天正六年 五月
秀治
「天魔も恐れた岐阜殿の威勢もわずか一代限りであったか」
直正
「ははっ。しかし流石は織田家。見事な戦いぶりでござりました」
秀治
「彼らも所詮は天道に添わぬ逆賊であったのだな。
直正、これまでよう働いてくれた。
秀尚には越中に戻り、再び領土保全に務めよと伝えるのだ」
直正
「御意にござる。して、美濃・飛騨の統治はいかが致しましょう。
秀尚様は“あの大国は俺の手には余る。兄上に如水を推せ”との
伝言を賜っておりまするが」
秀治
「それも考えたが、そなたの父が先年亡くなった。
代理の国主には本来、子のそなたがつくべきだったが、当時は
そなたが前線にあったため、代行として彼が股肱の者を任じた。
その国を今からそなたに与えてもよいが、今では敵領と接していない。
しかしそなた程の歴戦のつわものには、まだ前線で戦ってもらいたい。
よって、美濃飛騨はそなた・直正に与える」
直正
「・・・この直正、命に代えても任地をお守りいたすでござる」
【太兵衛の部屋】
母里太兵衛
「
>>195殿、はじめまして。
御馬揃は凄かったでござる。近隣諸国より忍び臭い連中も来てござったが、
大殿の命に従い、捨て置いたでござる。彼らも胆を冷やしたに相違ござらぬ。
>>196 もし貴殿が女人であれば、拙者も萌えてもよろしいか」
200 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/10(土) 23:38
織田ゆかりの姫たちは、まだ生きているのかな?
もう、尼僧かしら? 生きていれば、偉大な女犯大名さまの夜伽にぜひ。
死んでいたら、怨霊と化した姫を魔●で供養するシーン希望。
(ふくしま正美の女犯坊かよ!)
201 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/10(土) 23:39
>>197 滅び行く者の定めとはいえ、なんとも……
野望100殿の目の付け所に心服。
【BGMの音飛びが発生する場合について】
『信長の野望・嵐世記』のCD−ROM内の「NOBU9」フォルダにある「BGM」フォルダのファイルすべてを、
『信長の野望・嵐世記』をインストールしたフォルダ内の「BGM」フォルダにコピーしてください。
BGMをハードディスクから再生するようになります。
【太兵衛の部屋】
母里太兵衛
「
>>200殿
散々、女を犯すだけ犯しておいて、
“これがわしの世直しである!!”
マニアックすぎる・・・。
島流しから脱獄するときが凄かったでござるな。骸骨舟とか。
>>201殿
拙者もあの御馬揃と、こたびの戦勝の報せで、
織田家の家運と当家の家運の落差の大きさに戦国の儚さを感じたでござる。
>>202殿
かたじけなく候。一応、野望百殿は、そのようにやっているようで、
今では全く音とびもフリーズもなくなったそうな。
例の摂津河内の戦役は特例でござったが。
皆の衆はいかがでござろう。おっと、もう出馬の時間にござる。それでは」
天正六年 九月 【功臣・赤井直正の最期(前編)】
あれから波多野家は益々勢力を伸張。
近江を制圧し、北九州の毛利家と尾張の国持一揆衆を傘下に組み入れ、
伊勢志摩を本願寺勢力に討伐させ、武田家の領土へと兵を進め、順風満帆。
かくて畿内・北陸・中国・四国・北九州は彼の支配するところとなり、統一には
甲信越・関東・奥州・蝦夷地・中南九州を残すのみである。
甲信越・関東の覇者・武田勝頼は信玄公の頃の勢いもなく、
九州の覇者・大友宗麟もまた女色・男色に溺れるばかりで
現状に甘んじているばかりであり、天下の趨勢はほぼ決している。
元亀元年の兵糧にも事欠いた頃の苦労が嘘のような快進撃に、
秀治はすっかり心落ち着け、あとは残りの諸家を着々と攻略するよう
前線の家臣団に厳命し、おのれは畿内に居を構え、京文化を満喫するのだった。
そんなある日の事である・・・。
天正六年 九月 【功臣・赤井直正の最期(中篇)】
秀治
「アメーニア、アメーニア・・・」
アメーニア
「オゥウウアォオオ」
−−−−−−−−
加藤清正
「す、凄まじい声であるな。・・・大殿も激しいのう」
母里太兵衛
「お主は当家に来て日が浅いから知らぬだろうが、大殿の色好みは
有名なのだ。織田家の市姫生捕りがかなわなかった時の怒り様は
それはもう尋常ではなかった」
加藤清正
「さりとても大殿も悪趣味ですな。南蛮の女は醍醐にも似た腐臭がする。
しかも妖怪のような顔つきと図体をしておるわ。
あんなものと情交を重ねるなど、気持ちが知れぬ」
母里太兵衛
「そ、そ」「れれを言言う、うなな、なななよ・・・。・。
んんっん、ななななななんだか凄い揺れようだぞっ」「っ」「!」
か加藤きき清正
「な」「な、なな、んだ」「地震だだだだ」「だだだっ」
−−−−−−−−
凄まじい地震があった。
それは近畿・東海道にまで及ぶ大地震で、震源地は美濃飛騨辺りであった。
天正六年 九月 【功臣・赤井直正の最期(後編)】
−−− 火炎に包まれる岐阜城城下 −−−
「殿ーーーー」
「直正様ーーー」
「そっちにも姿が見えぬか。こっちを探せ、うっごほごほっ」
赤鬼・直正と並び、青鬼と称された鬼武者・籾井教業が煙にむせかえる。
教業はこれまで苦楽を共にして来た同志・直正が流行り病に倒れ、
岐阜城下の屋敷にて長らく寝伏せているのを見舞おうと医者を伴って来たが、
道中に大地震に遭遇し、自身の無事を悟ると身動きの取れぬ直正の身を案じ、
焼け落ちる建物から逃れ、狂ったように駆け巡る馬に飛び乗り、
力づくでこれを赤井屋敷まで走らせた。
到着すると案の定、赤井屋敷は倒壊し、小物たちが主人の捜索に懸命であった。
教業「うぬうっ。直正殿はいずこに。あの炎の中ではないか」
小物「いえ、直正様はこのところ寝所から何日も離れておられません」
教業「探して見ずに何が言えるか」
教業が決死の覚悟で焼け落ちる武具庫に向かう。
戸口をくぐる。柱が倒れ、火の粉が舞う。
直正はそこにいた。
「やや、直正殿っ」
「ぉお・・、の・・教業殿か・・・」
「どうしてかようなところに!」
「ぎ・・岐阜にはまだ不逞の牢人たちがおるでな。この大過を幸いとし、
いつ奴らが、この岐阜に攻め寄せるか知れぬ・・ごぼごぼ」
「吐血しておるではないか。さ、拙者の肩につかまりなされ」
「すまぬ・・・。うっ、ごぼごぼぼ・・・」
「こんなところで死んではならんぞ。外には医者が待っておる。さっ、さ」
「・・・・・」
既に骸と化した直正を教業は背負い、つぶやいた。
「一緒に帰ろう、丹波に」
−−−−−−
家老・赤井直正、享年五十歳。
波多野秀治の元で日ノ本狭しと東西の戦場を駆け巡り、
主家の創業に多大なる貢献をなした名将であった。
【後藤又兵衛の部屋】
後藤又兵衛
「さて、老臣・赤井直正殿が亡くなられて、はや半月にござる。
げえむ上では地震と直正殿の病没がたまたま重なっただけでござるが、
今回はちょっと演出過剰かなと舌を出す野望百殿の言であるが、
それはさておき、大殿の心中いかばかりでござろうか。
しばし、読者の皆様にだけこちらをご覧頂こう」
−−−−−−
【京都・二条城】
波多野秀治
「・・・赤井家もこれまでか、実に惜しい」
小寺官兵衛
「大殿、やつられましたな。白髪も増えておられます」
波多野秀治
「俺はまるで片腕をもぎ取られた気持ちだよ・・・何もする気がわかぬ」
小寺官兵衛
「お察し申し上げます。しばらくお休みなされませ」
波多野秀治
「うん・・・」
秀治は幼児のように答えると寝所へと引きこもってしまった・・・。
(続く)
【秀治の夢(予告編)】
−−−−−−−−−−−−−
小寺官兵衛
「天下の手中は我にあり。
秀治様はしばらく俺に天下の采配をお任せになられた。全て我が指図に従え!」
−−−−−−−−−−−−−
加藤清正
「譜代のものなど当てになるか。この俺が波多野家を守り抜くぞ」
−−−−−−−−−−−−−
足軽頭
「しねぇええええい」
−−−−−−−−−−−−−
どうか次号をお楽しみに!!
(注:上の予告編はこれからの本編と関係があるか否かはまだ不明です)
秀治も夢の中でボケとるな。
天下の手中は我にありってなんやねん(笑)。
寝ます。
210 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/11(日) 22:23
まさか、南蛮人をハメるとは…殿の魔●砲は、ガイジンをも沈めるか。
いやはや…紅毛人もきっとハメておられるのでしょうなぁ。
それにしても、赤井殿のご冥福を祈らせていただきます。
211 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/11(日) 22:26
赤井殿追悼age。
天正七年 九月 【武田家没して木曽家成る】
あの日から、秀治はひどく老け込み、前線に出て指揮を取る事を嫌いはじめた。
京都に拠を構えて、配下のものに大まかな指図をするだけで、
自分からは動こうとはしなくなっていった。
しかし波多野家そのものは安泰で、北陸にては念願の軍団長に任じられた
小寺官兵衛が領土の拡大に励み、北信濃に駐屯する秀尚は
幾度となく押し寄せる武田軍を、島津義弘・龍造寺隆信などの九州勢とともに、
ことごとく撃破し、武田家当主・勝頼の首級を挙げるという大功を成していた。
武田家はやがて血筋の者が絶え、今では木曽家の傍流にあった者が後を継いで
意地をかけて波多野家と攻防を繰り広げている。
波多野秀尚
「海津城にて立てこもり、一斉に砲弾と銃撃を敵勢に浴びせ掛ける戦術は
大当たりであったな、義弘。おかげで我らは一兵たりとも失わずに
勝頼の首級を挙げ、武田家の数々の名将を討ち果たす事が出来た。
鉄砲に手馴れたる九州衆はまこと目の付け所が違う」
島津義弘
「恐れ入ります」
波多野秀尚
「我らの戦果は波多野家筆頭だ。北陸の如水なぞ、越後の統一にすら
手間取って、しかも何人かの配下を死なせてしまっている。
一方、我らは守りの戦のみでこの大功。愉快愉快」
龍造寺隆信
「秀尚殿。しかし家臣たちに与える領土が増えておりませぬぞ」
波多野秀尚
「そう言えばそうだな。そろそろ我らも領土拡大に努めねばな」
島津義弘
「(この男に仕えるのも疲れるわ・・・)左様ですな・・・」
天正七年 九月 【九の一】
白狐のお桔(大友家・忍者)
「波多野さんちの秀治くん、この頃ちょっぴり変よ〜。
どうしたのかっな〜」
加藤清正
「貴様!そこで何をしておる!」
白狐のお桔
「!・・・・・・」
加藤清正 対 白狐のお桔
加藤清正
「たーーーーーーっ」
白狐のお桔
「うぐっ」
敵の忍びは死亡しました。
清正「大殿!」
秀治「なんだ」
清正「これをご覧あれ」
秀治の足元に女の首が放り出された。
秀治「また、忍びを狩ったか。うぬもよくやりおる」
清正「“よくやりおる”ではござりませぬ。大殿、油断は禁物ですぞ」
秀治「もう言うな。俺は眠い。疲れたのだ。何もかも。
これから天下の事は全て弟や如水がやってくれる。
お前のような勇ましい若者も増え、当家は既に安泰なのだ。
何で今更、この俺が直にまつりごとにに関わらねばならん。
明日は公家衆と能見物を予定しておるゆえ、もう少し寝かせてくれ」
清正「・・・これでは直正様の御霊もうかばれますまい」
秀治の顔色が変わった。
秀治「それ以上、うぬ如きが 直正を語らば斬るぞ。早々に帰れ」
母里太兵衛
「いやはや、あれから大殿は前線に出る事は愚か、
ほとんど家臣に任せきりとなってしまわれた。
さて、それが我らを信じて委任してくれていると言うのならだしも
どうもそうではないようにござる。
我が殿・小寺官兵衛様は“これでよい、休ませてやるのだ”と
仰られるが、果てさて如何に。
>>210-211殿
直正殿はまこと惜しい武将にござった・・・」
(また今度に続く)
天正七年 十二月 【罰当たり】
ここ長らく、秀治は密かに尼僧との淫楽に溺れていた。
尼僧も夜の間だけは、身の上を忘れ、彼の期待によく答えた。
時には舐め犬のようなふるまいも見せた。
しかし攻め立てられる時は、声を押し殺すのが常であり、
決して乱れた姿だけはさらすまいと健気に務めた。
めくるめく快楽に身体を痙攣させ、
底の砕けた水がめのように水を洩らしつつ、
気持ちの昂ぶりに抗するは困難の極みであり、
尼僧はこれに耐える為、いつしか事の最中に念仏を唱えるようになった。
「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…ああッ…な、南無阿弥陀仏」
秀治もこれを愉快に思い、口を揃える。
「はははは。南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」
217 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/14(水) 01:08
いや! ここはやはり観音経の「念彼観音力 惑非悪人逐…」でないと!
特にヒデちゃんは!
なんといって、尼僧の観音さまを攻めているんだし。
(だーかーらー ヒデは竜水ちゃんじゃないっつーの!)
ツトムクン(だっけ?)のうたにワラタ
天正八年 正月
秀治は使者を遣わし、北関東を占める佐竹家と相馬家を傘下に組み入れた。
次々と領土を侵され、次第に周囲を圧迫される木曽家はただ怯えるばかり。
しかし、木曽家は武田家の武勇を受け継ぎ、各地で決死の抗戦を繰り広げる。
圧倒的に木曽家の犠牲者の方が多いが、波多野家も島津家久などの名将を討たれ
気楽に向き合えないでいる・・・。
【秀治、念仏に取りつかれる】
秀治「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
清正「なんですか、そのお題目は。しかも首に大きな数珠をたらして…」
秀治「おお、これは浄土真宗の念仏だ。そちは確か法華経だったか」
清正「やれやれ、人様のそれも主君の信ずるものに口出しは致しませぬが
突然の事ですので驚きました」
秀治「うむ、これを唱えているとなぜだか心落ち着くのだ」
清正「好きになされませい」
【尼僧のお堂(?)】 注・尼僧の口調作法に責任は取れません
尼僧1
「
>>217殿。よく参られました。
そなたも秀治殿同様、
淫楽にとりつかれし者のようじゃな。
そなたもぜひ、念仏を唱えるがよろかう。
特に褥中での念仏は金剛密教にも似て絶妙に気をやれる故に(淫靡な微笑)」
尼僧2
「ほほほほほ。姉上も随分と明け透けに物を仰いますな。
そのように慎みのない事ばかり口走るから、
卑しい足軽風情にまで妖しい目つきで見られるのです」
尼僧1
「これはしたり。
昨夜のお前の口の走りこそ妖しい響きであったぞえ」
尼僧2
「あれ、何を仰います。
おや、客人が黙り込んでしまわれたようですな。
これ客人。せっかく秀治様の許可を得てここまで来たのじゃ。
ともに観音様に向かいて念仏を唱えてゆけ。
何、よいではないか。姉上の観音様は宗派など問わぬでな」
僧堂にふさわしくないお香のかおりがたちこめる・・・。
天正八年 二月 【一向宗に改宗す】
秀治はこのところ足しげく城下の僧堂にかよいつめている。
そこには本願寺から送られてきた尼僧たちの他、警護の寺侍が巡回するのみで
男子禁制の場となっている。
そこからひたすら聞こえるのは「南無阿弥陀仏」の念仏であった。
秀治は念仏を唱えるたび、戦没した敵味方の将兵の顔が浮かび、
わなわなと震えだし、はらはらと涙をこぼして、
御仏に慈悲を乞うのであった。
感極まると子供のように尼僧にすがり、わんわんと大声で泣き喚く。
尼僧らも我が子をあやすようにやさしい声をかけてやる。
ある日の事。
尼僧「今日はまた一段と震えがつよい。目にクマが出来ておる。
どうしたのじゃ?(ささやく)」
秀治「…直正の夢を見たのだ(つぶやく)」
尼僧「直正殿には不幸な事であったのう。然し突然の事でわらわも驚いたわ」
秀治「それの事よ…。どうして直正はあのような形で御家断絶の憂目を
得ねばならなかったのか。しかもあのような非業の末路を辿るとは。
彼はまことによき武士であった。その武士を天はあのような無残な
姿にあわせるのか。いやねそんな事があってはなるまい。
ならば、なぜ彼は死ななければならなかったのか…」
尼僧は秀治のぼやきにウン、ウンと静かに相槌をうつ。そして、
尼僧「憚りながら…、直正殿には天道に叛いた行いが一つございます」
秀治はギョッとした。
秀治「それは…それは何だ。滅多な事は言うでないぞ」
尼僧「元亀二年の冬の頃…、播磨の国での事であった…」
尼僧は往年の直正の武勇として広く伝わる物語(
>>91-92)を、
秀治に語って聞かせた。
物語が終局に近づくに連れ、秀治は青ざめていき、
最後のくだりに入ると数珠を手に一心に念仏にふけるのだった。
尼僧「…おわかりか?直正殿は仏罰に殺されたのじゃ」秀治は翌日、播磨の国に出向き、一向宗への改宗を行った。
(続く)
224 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/14(水) 15:07
あーあ、交渉でつい改宗してしまったんですね。大変ですよ。
九州攻めのとき。鉄砲使う切支丹が、敵になってしまうぅぅぅぅう。
関東は旧仏教王国だし。
ただ、近畿制圧には有利かもしんないけどね。
まだ先の話でしょうけど、下総の攻略はできるだけ質と量を選びましょう。
もし、国人と寺社が敵についたら、あの国は難攻不落になりますから。
ええ、国人と比叡山を敵にした山城なみに。
225 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/14(水) 20:08
隠居したらどうなるん?
>>224 自分は隠居するかと思ってた。
話の文脈からして。
天正八年 五月 【秀治・南信濃に出向す】
秀治は清正達を引き連れ、秀尚が占領した南信濃に出向した。
領内は未だ武田家・木曽家の治世を懐かしむ者が多く、
いささか治安に問題が見うけられた。
秀尚
「兄上、お久しゅうございますな。
然しこの暑い中、袈裟を着て来られるとは」
秀治
「なに、俗世より隔絶した戦がしとうなってな。
残る木曽の領土はどれだけ残っている?」
秀尚
「相模・武蔵・甲斐・下総の四カ国かと」
秀治
「そこまで追い詰められたのもお前達の働きのおかげだな。
よい。ここは全て俺に任せせよ。
お前はこれから島津義弘や龍造寺隆信ら九州勢を連れて大友を討ちに行け」
秀尚
「おお、それは彼らもさぞ喜ぶ事でしょう。然し木曽家には良将が揃い、
各領では民をいたく懐かせていますからな。大変な戦になり申すぞ」
秀尚
「いや、大丈夫だ。俺には今までの秀治とは違うのだ。
今までの秀治とはな」
秀尚
「・・・?」
秀治の手中にて数珠がジャリと音を立てた。
天正八年 六月 【甲斐の合戦】
秀治は久々に武具を纏い、清正ら他、戦慣れしていない
若武者を引き連れて甲斐の国に出陣した。
躑躅ヶ崎より、斎藤竜興らが出迎えてくる。
秀治「雑魚なんぞに用はないぞ」
竜興隊を撃破寸前に追いこむ頃、秀治の陣に敵の主力が押し寄せる。
直江兼次「あれが秀治か。ものども、恐れるではないぞ。いけっ」
兼次が将兵に決死の突撃を命じた。
秀治は木曽軍の思わない抵抗に取り乱す。
更にそこへ東西より寺社衆と国人衆たちが弓鉄砲を放ちかけてくる。
「うわああああ」
たちまち、秀治率いる総大将部隊が壊滅。
惨敗を喫した。
天正八年 六月〜九月 【秀尚大活躍】
一方、その頃、九州に出向を命じられた秀尚軍は
大快進撃を繰り広げていた。
彼の与力である九州勢の火器の扱いはまさに天下一品で、
これにかなうものはないのであった。
天正八年 十月 【秀治 甲斐にて奮闘す】
秀治はあれから毎月の如く甲斐の国に兵を出し、
国境付近で敵勢を打ちのめし、数部隊蹴散らすと
南信濃へと退散すると言う手を繰り返した。
次第に秀治は長らく避けていた戦のコツを取り戻す。
秀治「南無八幡大菩薩!我にご加護を!行けぇーっ!!」
木曽家はあまたの名将を失い、戦力を削られ、成す術もなく、
弱体化したところへ、秀治の命をうけた小寺官兵衛により、
武蔵の国を奪われた。
天正八年 十一月 【木曽家 波多野家に降る】
清正「小寺如水様が武蔵の国切り取りの次第を報告に参られました」
秀治「うむ。通せ」
如水「大殿、お久しぶりです。快活そうで何よりにござります」
秀治「如水、よう参った。こたびの働き、見事である」
如水「これも大殿の天下が天道にかなっている所為かと」
秀治「世辞はよい。さて木曽家もかなり疲労困憊しているようだが、
そちはこれをどうすべきと思うか」
如水「そうですな・・・。ここはひとつ、使者を送り、慈悲を見せては
いかがでしょう。彼らも余力が尽きております故、いやとは
申しますまい」
秀治「そちの見解、もっともに思う。至急、誰か甲斐に出向け」
−−−−−−
波多野家 使者
「・・・ここは潔く、波多野家に加われるがよろしいかと思われまする」
木曽家 当主
「こうなっては詮無き事。所領安堵の約定さえ頂ければ
波多野家の元に降る事も辞さぬでござる・・・」
【太兵衛ロビー】
母里太兵衛
「皆の衆、お久しゅうござる。
清正とか妖しい尼僧だとかが出てきて、辟易していたでござるが、
そろそろ終局が近づいているので、やはり拙者が出ねばなるまいと思い、
久々の登場と相成って御座る。
>>224殿
これはいわゆる「裏話」と言う奴でござるが、大殿は実は、一向宗勢力に
使者を遣わした時、“一向宗に改宗する”を見て、“どうせこの使者が
改宗するだけだろう”と思って選んだところ、自分が改宗させられて
びっくり仰天したそうにござる。既に近畿は統一済みで今更、改宗しても
何の意味もないのであるが・・・。呆れてものも言えぬでござる。
何かとご助言、痛み入り申した。
>>225殿
今、隠居すると後を継ぐのは弟君の秀尚様の他に人がないゆえ、
大殿にはこのまま日本統一まで頑張ってもらうでござるよ。
然しあの人、あんなんで大丈夫かなあ。
少し精神不安定ぽいけれど」
232 :
224:2001/03/15(木) 17:18
下総要塞の悪夢的思い出。
以前、シナリオ1の北条家で武蔵を攻略した後、下総攻めたら坊主に行く手を
はばまれて、千葉と足利にボロボロにされたことあります。ええ、北条親子が
主力だったのに。そりゃーひどいものでした。
山城要塞の悪夢。
シナリオ3で、比叡山焼き討ちしたあと、近江から山城を攻めたら
国人・寺・将軍家のトリプルアタックで織田のノビーがボロボロになった。
よくあるはなしだけど、あれはキツかったわ。
まあ、まだ一向宗は安芸と南越後と羽前があるけど…宗教に転ぶのは
やめてといた方いいよね。
天正九年 正月 【日ノ本未だ穏やかならず】
・全国の状態
独立大名
最上家 − 蝦夷
葛西家 − 陸奥
南部家 − 羽後・陸中・陸前・磐城
大友家 − 肥前・筑後・豊後
外様大名
宇喜多家− 讃岐
三好家 − 土佐・阿波・紀伊
本願寺 − 大和・伊勢志摩
正徳寺 − 尾張
浅井家 − 伊賀
木曽家 − 甲斐・相模伊豆・上総安房
佐竹家 − 下野・常陸
相馬家 − 岩代
天正十一年 正月 【そして三年が経った】
独立大名
最上家 − 蝦夷
葛西家 − 陸奥
外様大名
宇喜多家− 讃岐
三好家 − 土佐・阿波・紀伊
本願寺 − 大和・伊勢志摩
正徳寺 − 尾張
浅井家 − 伊賀
木曽家 − 甲斐・相模伊豆・上総安房
佐竹家 − 下野・常陸
相馬家 − 岩代
南部家 − 磐城
大友家 − 肥前
(上記題名訂正【そして二年が経った】)
【太兵衛問答】
母里太兵衛
「
>>232殿
確かに“らんせいき”では、国人や僧兵が異様に強い。
時に戦国時代では一向宗の他、僧兵の反乱なぞあそこまで
大きく取り扱うほど重要なのかと思えるほど強大でござる。
しかも、その土地の大名と「親密」になってしまうと
もう手がつけられない。
国人なら、まだうまく謀にかけて味方に引き入れる事も可能だが、
宗教勢力はそうもいかぬから面倒でござった・・・。
さて、次回はお待ちかねの“えんでぃんぐ”でござる。
終盤は、無意味な作業の連続で大殿も“りぷれい”にするのに
かなり苦労されていたようでござる。
果たして如何なる終末が待ちうけているのやら・・・。
それでは失礼仕る」
236 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/17(土) 00:23
今回は、相当の数を外交で下しているんですね。
さすがに、さらに一押しして完全に取りこむのはむずかしいだろうけど。
(大抵は独立してしまう)
さて、どのような結末になるやら
そして、どんな女を抱くのやら
天正十一年 九月 【葛西家滅亡(上)】
陸奥の地に波多野家の精鋭が足を踏み入れた。
島津義弘、龍造寺隆信、上杉景勝、佐々成政、滝川一益・・・。
いずれも名だたる名将であった。
・・・が、
・・・・・・既にそこには波多野家譜代の重臣の姿はなかった。
赤井直正が没して後、落胆した秀治に代わり、
波多野家の経営は如水が取仕切り、血筋や縁故よりも実力に重きが置かれ、
軍権の多くは有能な新参者が握っていた。
そしてそれを纏めているのは、やはり如水その人であった。
秀尚は如水の態度を快く思わず、
宿老の荒木氏綱や籾井教業たちとともに、
兄・秀治にこれを諫言するも聞き入れられず、
そればりか子飼いの将を手元から離され、
代わりに馴染みの薄い九州勢を与力に与えられた。
秀尚は如水の専横に不吉な予感を持ち、せめて九州勢を味方に飼いならそうと
獅子奮迅の働きをなすも、かえって彼らに出世の道を渡し、
如水が恩賞の采配を振るう事で、益々彼らの心は如水に独占されてしまう。
238 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 04:42
天正十一年 九月 【葛西家滅亡(中)】
一方、軍団長としての如水(小寺官兵衛)は秀治の右腕として
優れた部隊指揮官であった時代の姿はなく、
むしろ戦下手と言う外にない有様で、やがて彼は前線の国における活躍よりも
内地における治世が期待されるようになり、秀治は彼に広大な領土を与え、
領内の開発、兵卒の訓練などを任せた。
これは彼が「人」と「地」の利を得るに、望むべくもない事であった。
そして今、彼が「育てた」精鋭達が波多野家譜代の重臣達を差し置いて
前線に投入されている事実があった。
239 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 04:45
天正十一年 九月 【葛西家滅亡(下)】
波多野家の軍勢は・・・、
・・・いや、事の次第を記す程の事もあるまい。
言うまでもなく陸奥の攻略は容易に成し遂げた。
戦勝の報を聞いた秀治は、満足そうに手をうち、
「日ノ本がひとつになれば、彼らには手柄相応の知行・恩賞を与えよう」
とのたまうのであった。
240 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 04:47
天正十一年 十月 【最上家滅亡】
翌月、蝦夷の地が征伐された。
最上義光は見事に腹を掻っ捌いた。
241 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 04:49
天正十一年 十一月 【・・・天下安寧・・・】
−−−波多野家は全ての大名を従え、戦乱の時代はここに幕を閉じた−−−
242 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 04:54
■京都・二条城にて
波多野秀治
「皆のもの、よくぞここまで我が覇業を扶けてくれた。
心より礼を言うぞ」
小寺官兵衛(如水)
「大殿に従い、戦場を駆け巡る事、二十余年・・・。
我らも感無量にござりますれば、申し上げるべき言葉も見つかりませぬ」
波多野秀治
「よいよい。しかしこれからが正念場だ。
俺は日本を明や南蛮、そして天竺に負けぬ立派な国にして見せるぞ。
これからも俺の舵取りを助けてくれよ」
小寺官兵衛
「ははっ」
243 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 05:06
波多野家の天下には少なからず不穏な勢力が内在していた。
秀治に三代に渡り、法主を殺され、尼僧らに策を与えて送りこんだ本願寺。
主君に浄土真宗を強制され、これを快く思わない全国の諸大名。
如水にのみ恩義を感じる新参の家来衆。
積年の恨みに耐えて従属したはよいが、毎年、無理難題を押し付けられ、
武門の意地を踏み躙られた外様の諸大名。
各地の抗争を裏で操っていたのが波多野家と悟りはじめた水軍衆。
いつしか太政大臣の地位を得、朝廷の信任を得た相馬守胤。
旧領を大友家より奪い返せずに支配されたまま、約を反故にされた龍造寺。
そしてこれに抗するべき、秀治股肱の臣は・・・
弟・波多野秀尚、譜代の重臣・荒木氏綱、籾井教業、来島通総らだけであり、
肝心の秀治は念仏と女色にのみ没頭する有様で、
余りにも少数かつ無力であった。
既に「人」の和と、「地」の利を得ている如水に
やがて「天」の時が来る事は誰が見ても明らかであった。
244 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 05:22
慶長元年 夏 【後日談】
黒田官兵衛
「波多野家の残党がまだ残っておったか」
母里太兵衛
「ははっ。丹波の国にて捕らえてござります。処分はいかように・・・」
黒田官兵衛
「ふん、言うまでもない。天下は万民が楽しめるものであってこそ天下である。
我が治世を共に楽しめぬ輩に生き長らえさせてはならん。
そこのところ、よく心得て対処いたせ」
母里太兵衛
「ははっ」
245 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 05:25
足軽
「こやつ、乞食みたいな格好で名門の血筋だとか抜かしやがって。
やった事はただの火付け盗賊と変わりない癖に何が“忠義”だ。
こんな奴は早く斬り捨てましょう」
加藤清正
「まあ待て。
こやつがいかに一揆を企てた天下の謀反人であっても
旧主に尽くした彼の忠義の心には相応の礼を持って当たらねばならぬ。
その御仁の処分を上様から頂くまで、勝手なふるまいは許されぬ」
波多野秀尚
「・・・」
秀尚の不精髭に蝿がとまった。
彼はともに決起した郎党を眺め見る。
皆、髪が白い。
丹波の川原に日光がギラギラと輝く。
そこに映る秀尚らの顔には死相があらわれていた。
246 :
波多野秀治@野望100:2001/03/17(土) 05:26
『秀治の野望・元気録』−−−−−− 完 −−−−−−
皆様、長らく有難う御座います!!
今回のリプレイは、
最初、織田家への従属プレイを楽しもうと思っていたのですが、
織田家が斜陽に向かった為、かなわず、結局は天下を取ってしまいました。
このゲーム、天下一の勢力になるとあとは単なる作業ですから、
これをそのままリプレイで書いてもしょうがないし、
端折るにしてもその作業に膨大な時間が取られる為、
しばらく演出や余談でお茶を濁すくらいしか出来ず、
思うようにはいきませんでした(笑)。
もっと武将達を生き生きと描きたかったんですが、今回はこれが限度です。
(個人的にやや満足できたのは御馬揃と織田家の滅亡かな)
もし許されますならば、またいずれ何かのゲームでリプレイを演じたいと
考えています。でももう嵐世記ではやらん。風雲録とか手軽なのがええ。
ここまでご覧になられた皆様には心よりお礼申し上げます!
ご苦労さまでした。
当方荒世紀は所持しておりませんが、
野望100殿の文才が故に楽しく読ませていただきました。
次回も期待しております。
覇王伝あたりどうですか・・・ハハハ
249 :
市井の人々:2001/03/17(土) 05:46
何とも哀れな…。
武者の世と申すは酷うものよ。
丹波の片田舎の御屋形で満足しておれば
このような無残な様を晒すこともあるまいに。
のちに彼らを祭った波多野神社が建立され、
丹波の人々にひっそりと守られ今に到るという…。
250 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/17(土) 05:48
お疲れ様でした。
251 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/17(土) 06:32
完結、お疲れさまでした!!
あと「天下人」のBGMをえんえんと聞かされつづけながらの作業にも(w
読み返してみると、やっぱ小寺氏の気のながーい野心家ぶりが
あらためて印象に残りますな。
きっとこの世界の後世の人々は、「赤井直正さえあと10年生きていれば…」とか
そういうネタで戦国を語っているに違いない。
あらためてお疲れさま。長らく一読者として楽しませていただきました。
また、つぎの世界でのご活躍を期待してます!!
嵐世記リプレイ完遂おめでとう。
長期間にわたるプレイと演出の数々、
非常に楽しませていただきました。
今回は、家臣の個性が出ているのと読者を引き込んでいるところが、
面白かったし魅力的だった。
エピローグの波多野家の衰退に悲しさを感じたり、
>>251殿の「赤井直正さえあと10年生きていれば…」みたいな想像ができるのも
野望100殿の表現力の賜物だね。
「趙雲」を最初に見かけたときは、すごい人がいるもんだなと思ったが、
「波多野」でそれ以上のリプレイを見せてくれた貴殿に、改めて敬服します。
お疲れ様でした。
秀治公の栄枯盛衰、なにやらもの悲しいものを感じてしまいました。
いまはただ公の御冥福を祈りつつ、次のリプレイに期待を馳せさせて頂
きます・・・
254 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/17(土) 14:45
このエピローグみたいのがゲームに実装してたらよかったのにな
PUKで可能かな
255 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/17(土) 15:22
いやー、ヒデハル様の乱行がこういう伏線になっていましたか。
まあ、あれで名君になったらウソですもんね。
それにしても、ヒデナオさんの末路に涙。
次回のリプレイ(誰かはわからないけど)期待します。
わたしは持ってないから…
弱小好きなのに如水ファンの私には最高でした。
次のリプレイも期待しつつ。
時間が時間なのでsage
257 :
無名武将@龍造寺ファン:2001/03/18(日) 01:39
もし良ければ、この続きをオリジナルの創作で読みたいものです。
はたして天下はどうなるのか、波多野家の再興はあるのか。
なにはともあれ、面白かったです。
258 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/18(日) 03:51
すごくおもしろかた
レスが遅れた事、ご容赦下さい。
>>248 名武将@お腹せっぷくしたくない殿
各地でのご活躍、拝見しております。
次回は覇王伝とな?信長の野望シリーズでは嵐世記より大変でんがな。(笑)
でも何か皆様からのリクエストがありましたら、
ネタに迷う当方としても大変参考になりますので
ぜひ、これからもよろしくお願いします。
>>249 「波多き乱世に野ざらされたるは 秀でたる治世を偲ばせし 兄のムクロ」
かなり拙いですが、秀尚の辞世の句かも知れません。
>>250 見てくれた皆様も大変お疲れ様でした。
>>251 天下人のBGMだけはしつこかった。
出陣の宴も流石に飽きました(苦笑い)。
>>252 おお。畏敬する某スレの4氏からレスを賜り幸甚に存じます。
趙雲でなまじ成功したのを思うたび、
あれを超える出来映えに至るとは想像すらしていませんでした。
個人的にはあれと等価な仕上がりになったかなと安堵しています。
>>253 如水のキャラが決まった時点で、最後は彼の天下になるだろうなと
思っていました。本当はもう一つ、如水と直正の関ケ原も想定していましたが、
直正がなくなったのでこれは没になっちゃいました。
次回はもっと明るい結末のリプレイに挑んで見たいと思います。
>>254 コーエーさんには、今回は無理でも次辺りから「統一後、御家滅亡」とか、
「彼は海外雄飛に力を入れ、日本は大航海時代を迎えた」とか、
「征夷大将軍となり、長く国家を治め、優れた文明を育てた」とか、
色々なエンディングを用意して欲しいですなあ・・・。
不如帰とか三国志7みたいに。
>>255 次の方にもぜひ、頑張って欲しいです。
お薦めは「家中分裂」の丹羽長秀とか、伊達正宗さんでしょうか。
>>256 ここでは如水は出たときから如水でしたが、本当はいつどうして
「如水」を名乗り始めたんでしょうね。
>>257 更なる後日談があるとすれば・・・、
書くとつまらなくなっちゃいそうなので胸のうちに秘めておきます(笑)。
>>258 実はやっている方もかなり面白かったですぞ。では!
追記です。
実は自分の盟友(勝手に自分でそう思っているだけですが)の1人が
今、とあるsageスレでリプレイをやっています。
これがなかなかの梟雄ぶりですげえ面白え。
ヒントはメガドライブの歴史SLG。
こっそり見つけて応援しましょう。ではまたね。
>皆様
個人的な事ですが、これより数日間ネットにアクセスできなくなります。
旅から戻ってくるその日までごきげんよう。
263 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/20(火) 00:37
>>260 朝鮮で石田、増田、宇喜多を待たせて浅野と囲碁に没頭していたら
三人怒って帰って猿様に讒言し、やばそうなので出家した。
その号が如水円清とか。違っていたらスマソ。
野望100さんに影響されて
自分もリプレイやってみたくなりました。
ので早速やってみます(笑)
初心者ですので本願寺なんぞで日和ったプレイですけども。
んーでは、プロローグから。
『序』
晴れ渡る青空の下、広がる田園風景の中を一人の青年僧が歩いていた。
その青年僧は少し一般的な僧侶とは違った空気をかもし出している。
身なりはあくまでも僧侶ではあるのだが、
不適な面構えと、好奇心に輝く目、そして何よりも
その肩に担いだ火縄銃が異彩を放っている。
と、青年僧は田園で立ち働く農民の中に見知った顔を見つけたようだ。
「おー!若殿さんじゃねーか。百姓に混じって御自ら畑仕事とは精が出るな!」
声をかけられたのは、まだその相貌に少年と呼べる幼さを残した、こちらも僧侶であった。
「ん!?頼廉ではないかか!また鉄砲の修練か?その方こそよく飽きんな」
少年僧は笑いながら青年僧の元へと歩み寄ってきた。
「飽きてたまるかって。こんなに面白いもんはないぞ。」
頼廉と呼ばれた青年僧は笑顔で火縄銃を叩いて見せた。
少年僧がそれに答えようとした時、馬蹄の響きが近づいてきた。
一騎の騎馬武者が二人の佇む方へ駆け寄ってきたのである。
少年僧がいぶかしげに眉をひそめる。
「ん?何だ?」
「また証恵のじっさまが怒ってるんじゃねーのか?大本願寺の法主様ともあろうお方が
百姓に混じって立ち働くなど!とか言って連れ戻しに来たんだろ」
「いや、昼の日中から鉄砲なんぞにうつつを抜かすとは、坊官の勤めをなんと心得おるか!と
激怒しているのであろう。」
自分が叱責される姿を想像したのであろう、二人ともにげんなりした顔で
こちらにやってくる騎馬武者を眺めやった。
「お?ありゃ雑賀から来てる重泰じゃねーか?」
「うむ。確かにそのようじゃ。」
騎馬武者は、二人の傍まで来ると馬から飛び降り片膝をついた。
この武者も少年僧とさして変わらぬ年齢に見える。
「顕如様、頼廉殿もこちらにおられましたか。証恵様が火急に御堂までお戻り頂きたいとのこと。」
顕如が眉をしかめてため息をつく。
「はぁ〜。やはり説教のようじゃな」
「じっさまの説教は長くていけね−よなぁ」
頼廉も顔を曇らせる。
「いえ、そのような事ではござらぬかと。」
重泰のその返答にしばし顕如は考え込んだ。
「説教ではないとすると・・・尾山か。」
その言葉に敏感に反応する頼廉。
「とうとう来やがったってとこかい?」
二人の目に真剣な光が宿った。
「重泰!馬借り受けるぞ。」
言うなり顕如は馬に飛び乗り駆け出していった。
「俺達も急ごうぜ!」
「は!」
残された僧と侍、二人の若者も顕如の後を追って駆け出していった。
日の本全土を揺るがす一向動乱の幕が開こうとしていた。
弘治2年夏、天下は動き始めた。
『鎖は解き放たれた』
石山御堂内評定の間
証恵:「尾山より早馬が到着いたしました。」
顕如:「して、その内容は?」
証恵:「真宗総本山たる石山本願寺の武力決起をうながすもの。」
頼廉:「やはりな。そろそろしびれきらすだろうと思ってたぜ。」
先年、横暴を極める武家に対し反旗を翻し、守護富樫氏を追い払った尾山衆、
いわゆる加賀一向一揆は百姓の持ちたる国として、天下に名を馳せた。
しかしその脅威に警戒を強めた各国の武家に目の仇にされる傾向にあった。
周囲の圧迫に耐えかねた尾山衆は、総本山の武力蜂起と全面的な尾山衆への
支援を求めてきていたのである。
証恵:「此度は尾山の衆も相当な覚悟のようにございまするぞ。要求が聞き入れられぬとあらば
我等と袂を分かち、諸国の末寺に檄を飛ばし新たな本山として名乗りをあげる、と。」
頼竜:「それでは・・・謀反ではありませぬか!?」
顕如:「吉崎はいかが申しておるのか。」
証恵:「尾山衆の暴走を食いとめるべく説得はしておるようではございますが・・・。
くれぐれも北国の門徒を見捨てることの無きように、とも申しております。」
顕如:「・・・・・・」
証恵:「若様、ご決断の時ですぞ。吉崎の申すように北国の門徒衆を見捨てるわけには
まいりますまい。しかも、この摂津においても戦乱は広がるばかり・・・我等が立ちあがらねば
いずれ、百姓どもが塗炭の苦しみを味わうのは自明の理。」
頼竜:「三好の手のものが動きつつあるとの知らせも届いておりますな・・・。」
頼廉:「じーさま。王法為本はどーするんだい?蓮如様以来の伝統だろ?」
王法為本とは、蓮如以来の家訓とも言うべきもので、世俗権力への介入を戒めるものである。
証恵:「それは王法が定まっておってのことじゃ。こうも乱れてしもうては従うべき王法も何も
見えぬではないか!」
頼廉:「ふん。まぁ、そうだけどよ。じーさまも意外に過激よなぁ。」
顕如:「・・・」
証恵:「重泰。そちの考えはどうじゃ?」
重泰:「・・・拙者には、宗門の方々の難しい理屈はわかりませぬ。ただ武を以って
お仕えするのみにございます・・・。」
顕如:「皆の考えはあいわかった。・・・本日ただ今より、一向宗総本山石山本願寺は、武家の専横を排し
現世に極楽浄土を築くための大いなる戦を開始する。皆のもの奮励せよ!」
頼廉:「よし来た!腕が鳴るぜ。」
証恵:「頼廉!そのほう蜂起には反対なのではないのか?」
頼廉:「一応真宗の坊官として慎重論を唱えては見ましたがね。俺は鉄砲で暴れられれば文句はねーんですよ。」
証恵:「なんともあきれたやつじゃ・・・。」
1556年夏 『胎動』
証恵:「現状、摂津内にある勢力といえば、わが本願寺とその末寺を除けば
一に阿波三好、二に畠山そして三好政勝を筆頭とする国人衆。」
顕如:「じいよ。長慶と政勝は仲違いしておると言うのは真か?」
証恵:「そりが合わぬ上に、政勝は独立心の強い男のようですからな。」
顕如:「ふむ。では頼廉。三好政勝を説得し、我等に同心させよ。」
頼廉:「てことは・・・長慶と事を構えるってことか。」
顕如:「いかにも。」
頼竜:「畠山はいかがなさいますか?」
顕如:「捨て置け。」
頼竜:「は。しかし・・・」
顕如:「かまわぬ。長慶に同心するようであれば、共々揉みつぶすまで。」
頼竜:「承知。」
頼廉:「じゃ、俺はちょっくら政勝のおっさんのとこへ顔だしてくるわ。」
顕如:「他のものは、兵を鍛え、兵糧を確保し来るべき戦に備えよ。よいな。」
一同:「ははーっ。」
1556年秋 『動乱の予感』
摂津に地歩を固めるべく石山本願寺が動き始めた頃
周囲では早くも諸勢力の動きが活発化していた。
まず、丹波の波多野氏が丹後の一色氏により滅ぼされ
近江では六角浅井の抗争が激化、山城の将軍家を巻き込んで
泥沼の争いが繰り広げられた。
そして、本願寺属領、雑賀党が南下を開始。
鈴木佐太夫
「紀伊畠山を討ち、御仏の加護の元、我等南海の守りとならん!」
鷺の森の僧兵を加えた雑賀衆は、
畠山・地侍の武家連合を打ち破り、紀州を統一した。
皮肉なことに北国においても一向宗対畠山・国人連合の対立が深刻化していた。
突如、兵を挙げた能登畠山家は富樫残党と共に加賀大聖寺城に押し寄せた。
これを迎え撃ったのは、本願寺尾山衆と末寺たる本泉寺僧兵であった。
まず富樫残党と正面からぶつかったのは、本泉寺であった。
富樫残党は善戦及ばず、尾山衆の増援を得た本泉寺勢に蹴散らされ
ついにはその勢いに能登畠山勢も押し流されてしまった。
七尾城は落城、畠山こそ逃したものの加賀能登は本願寺北国衆の領するところとなった。
269 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/21(水) 01:43
本願寺なら、一揆をどんどん焚き付けてやりましょう。
なんか、えらいフランクな顕如だけど、それもまたよしです。
ヤング信長入ってますかな?
270 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/21(水) 15:53
一揆で作られた坊さんの仮想武将を集めまくるのも面白いかも。
あ、いまさらデスが本願寺のスタート時のデータです。
本願寺顕如(14歳)
政治:85 統率:89 知略:78 野望90
回復・奉仕・三段・槍衾・茶湯
家臣
<摂津>
本願寺証恵(64歳)下間頼廉(20歳)下間頼竜(36歳)鈴木重泰(16歳)
<加賀>
下間頼照(31歳)窪田忠経(46歳)七里頼周(40歳)
能力的には文句なく一流。なんとなく知略より統率の方が高いのが意外。
てか、一番意外なのは年齢。14歳って・・・。
顕如って生まれた時から35歳てな印象なんですけども。
1556年冬『三好討伐、そして暗雲』
下間頼竜
「宗主様!畠山高政殿より密書にございまする!」
本願寺顕如
「むむ。なんと・・・。御仏のご加護か。」
本願寺証恵
「いかがなさいましたかな?宗主。」
本願寺顕如
「畠山勢、来る三好との戦の際には、わが本願寺に加勢するとのことじゃ。」
本願寺証恵
「それは重畳!天恵にございまするぞ。早速にもご出陣を!」
本願寺顕如
「いかにも。いよいよ、長慶の徒党をこの摂津から追い払う時が来た。
ものども!心してかかれ!出陣いたす!」
下間頼廉
「おう!我等、真宗鉄砲隊の腕の見せ所!いざ狂へ!」
本願寺、願泉寺、摂津国人衆、畠山高政が一斉に兵を挙げ
摂津飯盛山に居を構える三好長慶に襲いかかった。
北から国人衆、南から願泉寺、西から本願寺主力に攻め寄せられ
さしもの三好軍も崩れ立つ。
そこに遅れて参陣した畠山勢の一撃がとどめをさした。
三好長慶
「口惜しや!百姓一揆どもに打ち負かされ、高政ごとき腰抜けに縄目の恥辱を受けるとは」
畿内随一の軍事力を誇った長慶も、衆寡敵せず摂津の露と散ったのである。
畠山高政
「顕如殿、ご苦労であった。これにて摂津の国も平穏となろう。顕如殿においてはまだ何分年若。
当国の政は以後この高政にお任せあって、宗門の隆盛に力を尽くされるがよかろう。」
本願寺顕如
「・・・・」
本願寺証恵
「おのれ高政め。一人で勝ったような気になっておるわ。」
下間頼廉
「まぁ、やつが喜んでいられるのも今のうち。言わせとけって。」
摂津の国に涌き起こった戦乱の暗雲は未だ晴れる気配は無いようであった。
1556年冬 『昨日の友は・・・』
長慶討伐で手を組んだはずの本願寺、畠山間の緊張が急速に高まっていた。
共に摂津の覇権を狙う両家であれば、このまま平穏に治まるはずも無く
長慶討伐戦から一ヶ月。偽りの和平は破られた。
畠山高政
「なに!?本願寺が我らの城に攻め寄せただと!む・・・謀反ではないか!」
本願寺顕如
「謀反とは片腹痛い!我ら貴様ごときの軍門に下った覚えなどないわ!」
畠山高政
「顕如!我らが争えば三好が喜ぶのがわからんのか!?浅慮な!」
本願寺顕如
「ふんっ。拙僧は年若ゆえ思慮分別が足り申さん。故に
我が宗門の行く手を遮るものは即、攻め潰させていただく!覚悟!」
畠山高政
「ぬぬぬ。覚えておれ・・・」
国人衆、願泉寺を味方につけた本願寺勢の攻勢に畠山勢は一瞬にして崩れ去った。
摂津の国の3分の2を押さえ栄華への階梯を登り始めたかに見えた畠山家も
三好長慶討伐後たった一月で滅亡した。
畠山高政、行き方知れず。
1557年春 『忠義』
前年、摂津の平定を成し遂げ祝賀気分の抜けきれない
石山御坊に、年明け早々異変の知らせが届いた。
紀州雑賀党、鈴木佐太夫よりの使者によってもたらされたその知らせとは
「伊勢北畠氏来寇す。至急救援乞う。」との一文であった。
伊勢北畠氏といえば南北朝以来の名門にして、伊勢の支配者。
しかも当代の晴具とその嫡男具教は共に武勇に優れ
公家でありながら周囲の群雄に伍する力量を持っていた。
下間頼竜
「我らとてようやく摂津を手中に入れた所。援軍を出す余裕は・・・」
下間頼廉
「俺は助けてやりて−なぁ。重泰のためにもなぁ。」
鈴木重泰
「・・・・」
本願寺証恵
「ここは、程々の援軍にて北畠の軍勢を南紀にて押しとどめることが上策かと。」
本願寺顕如
「うむ。じいの申すこともっともなり。。。が、此度は我らに忠義をつくさんとする佐太夫の
危難である。紀州雑賀党を攻めるは本願寺に挑戦状を叩きつけたと同じ事である、と満天下に
知らしめねばならん。全軍にて北畠の暴挙を叩くべし!
重泰!その方には大筒の差配を申しつける。存分に働け!」
鈴木重泰
「はっ・・・」
紀州に進軍した北畠軍は先の統一戦で雑賀党に敗れ、恨みを抱く紀伊国人層を吸収し、
手取城を急襲、落城させた。
紀州の境を越えた本願寺軍を出迎えたのは雑賀党からの使者であった。
使者
「佐太夫からの伝言にございます。」
”顕如様御自らご出陣頂いた上は我ら後顧の憂いなく戦えまする。
雑賀の城は顕如様にお預けし、我ら一手にて北畠勢に一当て仕りまする。”
本願寺顕如
「なんと・・・佐太夫。死ぬるつもりか・・・。」
本願寺証恵
「宗主御自らのご出陣が逆に佐太夫を追い詰めたのやも知れませぬな。」
本願寺顕如
「うむ・・・なんとも・・・わしは浅慮であったな。」
自分が守るべき本願寺に援助を依頼せねばならない佐太夫の心境は
如何なものであっただろうか。
しかもその当主自らの出陣ともなれば死に狂いに働いて見せる事でしか
その恩を返すことは出来ないと思いつめてしまったのである。
本願寺顕如
「皆のもの!忠義の士の生き様ををみたか!天晴れもののふたる佐太夫を死なせてはならぬ!
駆けよ!ものども!」
紀州路は風雲急を告げていた
275 :
名無しんぼ@お腹いっぱい:2001/03/22(木) 14:05
なんか、少年誌の漫画っぽいですね。よかよか。
276 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/22(木) 14:24
破戒僧さんってジャンプとか好きですか?
277 :
とうみんおそおき:2001/03/22(木) 17:07
本願寺でプレイ中ですか。同盟関係の雑賀党の扱いに迷いますよね。従属させ続けてもい
いですが鉄砲や大砲の得意な彼等を配下として直接指揮したいですし。どうなりました?
嵐世紀ですが、諸勢力が自勢力以外と親密になってしまうとその関係が崩れない限りその
勢力とは親密になれないのは痛いですね。寺社や都市に謀略をさせて関係崩すのは可能で
すが。根本的解決はその親密になっている敵大名を滅亡させることですが、大名プラス寺
社プラス国人衆が相手ではなかなか手ごわいですよね。敵大名の武将部隊をうまく全滅さ
せるしかないですね。
278 :
とうみんおそおき:2001/03/22(木) 17:36
プレイしていて気づきましたが、COM同士の戦略を見ていると「やるか、やられるか」
だと見えます。これは自分でやっても言える事ですが、総大将がやられてしまうともう他
の部隊は退却してしまい、「もう一戦」の前に自分の城が陥落してしまって滅亡してしま
うことがあります。できれば三国志7のように浪人として下克上を狙ったり、関係する浪
人武将で「諸勢力」を構成できれば面白いですね。国人衆でプレイすると他国に出撃でき
ないので天下統一は無理、でも城を取り返して・・・と。まあこれは光栄さんの関係者の
方に読んで貰いたいですが(無理でしょうかねー^^;)。それで山中鹿之介の「天よ我
に七難八苦を・・・」も再現可能になるわけで(私は尼子家でプレイして毛利の謀略に新
宮党の部隊を混乱させられるのが日課でした)嬉しい限りですが・・・。どうか。だめ?
うーん。まあ複雑になるでしょうしね。
むむ。ジャンプはあんまり読んでませんぞ。
でも結構安直な熱血物は好きかも。です。
雑賀(鈴木家)は従属のまま行こうかなあと。
自分の思いのままにならない味方、てのも面白い気がして。
ただ、勝手に滅んでしまいそうで心配。
280 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/23(金) 00:44
まあ、女犯坊がでるよりはいいか。
1557年春 『公家の兵法』
本願寺勢が佐太夫のもとに駆けつけた時、佐太夫隊は紀伊国人衆を撃破
北畠勢の只中に突入していた。しかし奮戦及ばず鈴木重兼隊は壊滅
佐太夫隊も散々に打ち破られ壊滅寸前の状態に陥っていた。
本願寺顕如「佐太夫!下がれ!うぬはこのようなところで死んでよい男では無いはずじゃ!」
佐太夫「し、しかし・・・」
本願寺顕如「もうよい。その方の忠義充分にみせてもらった。後は任せよ。」
顕如が強引に佐太夫勢と北畠勢の間に割り込むと、精も根も尽き果てた佐太夫勢は
雑賀城に向け撤退を開始した。
本願寺顕如「今度は我らがお相手しよう。」
北畠晴具「顕如殿とお見受けした。相手にとって不足はなし。公家の兵法ご覧入れようぞ。」
豪の者として知られた北畠親子の突撃は、想像を絶する激しさであった。
特に、剣豪としても名高い具教の働きは目覚しく
錐を揉み込む様に本願寺勢を突き崩していった。
本願寺証恵隊は壊乱、下間頼竜隊も一時退却を余儀なくされ、下間頼廉隊は晴具勢に釘付けとなり動けず、
この結果、北畠具教の前には本願寺顕如の本陣まで遮るものがなにもなくなったのである。
そして、具教の口から、まさに突撃の号令が掛けられようとしたその時、
天も割れんばかりの轟音が鳴り響き、土煙と共に北畠勢の兵が吹き飛ばされた。
本願寺顕如「間に合うたか!重泰!」
鈴木重泰「はっ。」
鈴木重泰率いる大筒隊が戦場に到着したのである。
一気に形勢が逆転した。
大筒に撃ち白まされた具教勢は士気を阻喪し、そこを顕如に突かれ
先ほどまでの精強さがまるで嘘のように崩れていった。
晴具勢も大筒に気を取られ、いままで全く見せなかった隙を見せてしまった。
この時一旦距離を置いて態勢を立て直していた下間頼廉隊に背を向け、
具教救援に向かおうとしたのである。
これを見逃す頼廉ではない。
下間頼廉「ぎりぎりに近づくまで撃つなよ。一気に決めるぞ!」
頼廉隊は晴具勢の息遣いが聞こえるほどに肉迫し、そして。
下間頼廉「放てーっ!」
一発の無駄弾も無く撃ちこまれたこの銃撃によって
晴具勢の士気は崩壊した。北畠晴具討ち死に。
北畠具教は、捕縛され顕如のもとに連れてこられていた。
本願寺顕如「具教よ。遺恨は忘れ、我が配下として働いてみぬか。」
北畠具教「有り難きお申し出なれど、我らにも名門北畠の矜持がござる。
お受けいたすわけにはまいりませぬ。疾く首を討たれよ。」
北畠具教斬首。
紀州防衛戦は本願寺側の完全なる勝利で幕を下ろした。
このペースだといつ終わるかわからないので
次回よりスピードアップ。
只今、雑誌付録のネット無料体験CDを使ってアクセスしています。
破戒僧殿のリプレイは臨場感に満ちていますね。
北畠具教氏の気概に感じ入るものありました。
現代人ならつい「撃てーっ」と書くところを
史実通りに「放てーっ」って書き表すところにこだわりを感じました。
実生活に差し障りのないぐらいでスピードアップして頑張って下さい。
284 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/24(土) 23:57
ゲームがあったら、森田家でやってみようかと思ったけど
簡単に生き残れそうにないなぁ。
285 :
前田慶次:2001/03/24(土) 23:59
だがそれがいい
286 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/25(日) 02:28
まじ秋田。
秋田よ
1557年夏〜冬『間奏曲』
本願寺顕如「じいよ。優秀な人材はみつかったか?」
本願寺証恵「・・・なかなかに難しゅうございまするなあ。」
この時期、本願寺家は連戦の傷を癒すため、国力の充実と
人材の確保に専念していた。赤松政秀、鳥屋尾満栄らが登用され
彼らが武家衆と呼ばれる一群を形作っていくことになる。
その武家衆の中でも一際変わった人材が本願寺家に加わった。
朝倉義景の若狭侵攻で、若狭武田家から救援を依頼された顕如は
尾山衆に出撃を命じ、窪田経忠・七里頼周の2名が加賀越前の国境を超えた。
窪田経忠「出陣はしたものの・・・これでは・・・」
七里頼周「うむ。手の施しようがござらん。」
先ごろ、丹後の一色氏を討ち、勢いに乗る朝倉家が威信をかけ
全軍を率いての若狭侵攻とあっては、兵力的に勝負になるはずも無く
窪田、七里が戦場に現れた頃には大勢は決していた。
窪田経忠「お?あれは?なんでござろう?」
七里頼周「む。朝倉勢でござるな。」
後瀬山城を攻める朝倉本隊から離れて、たった一部隊のみが
本願寺勢のほうへ向かってくるのが遠望できた。
窪田経忠「やらねばならんのでござろうか?」
七里頼周「む。やらねばなりますまいな。」
窪田、七里の両隊はその朝倉勢の部隊を挟撃した。
朝倉勢はよく闘い、頼周隊は、突き崩されそうにもなったものの
結局は多勢に無勢、朝倉方の部隊は壊滅、その将は捕縛された。
窪田経忠「貴殿、名前はなんと申される?」
朝倉方の将「旗印でわからぬか。」
窪田経忠「旗印?」
七里頼周「む。あの旗印は、波多野。」
窪田経忠「おお、あの丹波のか?」
波多野秀治「いかにも、元八上城主、波多野秀治にござる。」
窪田経忠「して、何ゆえ貴殿一手にて我らに立ち向かわれたのじゃ?」
波多野秀治「いや、なに、大勢の決まった戦で手柄首を漁るようなマネはしとうなかったからの。」
窪田経忠「天晴れというか、無謀と言うか・・・」
七里頼周「面白き御仁。おぬし、わが本願寺に仕えぬか?」
波多野秀治「ふむ。坊主に仕えるのか・・・まぁ、腰抜けの義景よりは面白いかもしれんな。」
窪田経忠「では、早速顕如様にお目通りの手はずを」
波多野秀治「いや、待たれよ。大事なことをお聞きしておらん。」
七里頼周「大事なこととは?」
波多野秀治「他でもない。女を抱けるのかということじゃ。坊主に仕えたからというて
女色を禁じられては一大事ゆえな。」
窪田経忠「・・・」
七里頼周「・・・」
顕如の元に多士済々の人材が集まりつつあった。色々な意味で。
288 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/26(月) 05:49
ああ! 野望@100氏のリプレイで、一向宗になってしまったヒデが
またしても一向宗と組んだ。西手新九郎が発動ですなぁ。
289 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/03/26(月) 10:57
破戒僧氏が「奴」を捕らえたときの、嬉しそうな顔がうかぶ……
前シリーズにおける人気キャラの再登場は、
長編アニメのファンサービスの基本だからなあ。
290 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/28(水) 01:52
野望@100氏がニヤりとしていそう
今、バイダ契約が切れて新しいところを探しているので
あまりレスが出来ないのですが、
そりゃもうニヤニヤしています。
1558年早春 『軍神の影』
前年の秋より、不穏の動きを見せていた加賀・能登の国人層が
年明けを待って一斉に蜂起した。
降り積もる雪を血に染めて、同国人同志の血みどろの内戦が繰り広げられた。
窪田経忠「叩いても叩いても、いっこうに治まる気配が無いのう。」
七里頼周「これはただの一揆ではあるまい。」
窪田経忠「どういう事じゃ?」
七里頼周「裏で糸を引いているものがおる、ということ。」
窪田経忠「というと?」
七里頼周「神保にちがいあるまい。」
七里の言葉通り、翌月国人達の蜂起に合わせ
神保勢が加賀・越中国境を越え進軍してきた。
本泉寺との連携と、本願寺尾山衆の奮戦のもと
神保勢は撃退され、一揆は鎮圧された。
が、それで終わったわけではなかった。
翌月、翌々月と、飽きることなく侵略と蜂起は繰り返され
本願寺尾山衆は疲弊していった。
そして、幾度目かの攻防戦の後、驚くべき報せが尾山御坊に届いた。
『越後長尾家の侵攻により神保家滅亡。侵攻軍の主将は長尾家重臣中条藤資。』
連戦による疲弊は本願寺勢以上に神保家を蝕んでいた。
なんら実を結ぶことの無い外征に、士気の落ちた神保家に
軍神長尾景虎の鋭鋒を防ぐ余力は残されていなかった。
1558年春〜夏 『北国大乱』
神保家の滅亡により、加賀能登の戦雲は去ったかに思われたのも束の間
再び、国人衆不穏の噂が流れた。
顕如は、疲弊した本願寺尾山衆援護のため下間頼廉を派遣。
北陸領の立て直しをはかった。
下間頼廉「で、国人どもの動きは?」
七里頼周「随分大っぴらに一揆の準備にかかっておるようじゃ。」
下間頼廉「まぁ、拙僧が来たからには叩き潰してみせましょう。」
窪田経忠「しかし、一揆どもの相手ならば我ら尾山衆一手にてでき申すが?」
下間頼廉「敵の敵は味方ではござらん。」
窪田経忠「はて?」
波多野秀治「神懸りの暴れん坊が来る。か。」
下間頼廉「軍神様のお相手とは嬉しい限り。」
七里頼周「・・・長尾景虎めが・・・来ると?」
窪田経忠「な、なんと!?」
七里頼周「彼奴に出てこられては勝ち目は・・・」
下間頼廉「勝つ。それも徹底的に勝たねば意味が無い。」
窪田経忠「・・・」
七里頼周「・・・」
波多野秀治「楽しみじゃな。頼廉殿。」
下間頼廉「まったくだ。が、軍神様本人が出張って来るまいよ。
まずは、越中の大将中条だろうさ。」
波多野秀治「緒戦で完膚なきまでに叩いておけば、その後の侵攻は防げるとのお考えか。」
下間頼廉「いかにも。本願寺は手強い、と思い知らせねばならぬ。
よろしいか、皆の衆。国境を越えた長尾勢は一兵たりとも逃してならじ!殲滅するのみでござる!」
こうして、本願寺勢の待ちうける中、長尾勢は加賀侵攻を開始。
率いるは名称の誉れ高い重臣中条藤資、勇将斎藤朝信、豪勇鬼小島弥太郎、知将宇佐美定満。
長尾家中の錚々たる顔ぶれであった。
国人一揆も蜂起し、約一ヶ月に渡り凄絶なる戦いが繰り広げられた。
七里頼周、窪田経忠、下間頼照など本願寺北国勢はほとんどが壊滅。
頼周に到っては手傷を負い戦場を離脱せざるを得なくなった。
残ったのは下間頼廉と波多野秀治のみ。
その両隊も満身創痍。
下間頼廉「おぬし中々やるな。」
波多野秀治「頼廉殿こそ。」
下間頼廉「最後の突撃じゃ。楽しもうぞ!」
波多野秀治「おうよ!続けーっ!」
この、甚大なる被害と、苛烈な戦闘を代償に得た戦果は、
鬼小島弥太郎討ち死に、斎藤朝信隊、中条藤資隊壊滅、宇佐美定満隊壊乱。
特に斎藤、中条の両将は波多野秀治の手によって生け捕りにされてしまっていた。
長尾家越中軍は完全に崩壊した。
294 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/03/29(木) 21:27
秀治…大活躍。
嵐世記スレ内では、波多野は人気だね。
書くのは初めてですが、いつも楽しく読ませてもらっております。 普段自分がプレ
イしている時は「 地獄に落ちろ、生臭坊主! 」と思ってやまない法主殿ですが、こ
の朗らかで男気のある本願寺一党は心より応援しております。
どうぞ、これからも頑張って下さい。
1558年夏 『併呑』
本願寺証恵「いよいよでございますな。」
本願寺顕如「この末法の世に浄土を現出せしめなばならぬ。
皆のもの臆するでないぞ。」
摂津平定の後、専守に徹し国力を蓄えた本願寺家は
本格的な侵攻作戦を開始した。
最初の目標は、大和に播拠する三好義継であった。
摂津の戦で長慶を討たれた三好家は、本拠阿波に三好義賢、
大和に三好義継という体制で摂津再侵攻の機会をうかがっていた。
大和のもう一つの勢力である筒井家は、年来三好家と小競合いを繰り返していたが
本願寺大和侵攻の報に接し、旧怨を捨て三好との共闘を選んだ。
世間はこの闘いの結果を固唾を飲んで見守った。
が、力を蓄えた本願寺勢の怒涛の進軍の前に、鎧袖一触
三好筒井連合は一支えも出来ずに敗れ去った。
三好義継は四国を指して遁走、筒井順慶は吉野に落ち延び行方知れずとなった。
本願寺証恵「おめでとうございまする。」
本願寺顕如「いや、まだまだじゃ。三好、筒井程度の雑魚を片付けたからとて
喜ぶことなどできぬ。急がねばならぬのじゃ。」
その言葉通り顕如は軍を休めることなく伊勢に進めるつもりであった。
伊勢は、南紀に散った名将北畠晴具の本拠地であった。
その晴具の没後、後を継いだのは北畠具房であるが
あまりにも凡庸暗愚であり、北伊勢の名族長野氏の侵略を耐え切れず
滅亡の憂き目に遭っていた。
伊勢統一後の長野氏は数度紀伊に侵攻してきたものの
雑賀党に阻まれ攻略困難とみるや、尾張の併呑にむけて策謀を働かせているようであった。
本願寺顕如「伊勢攻略について良策のあるものはおらぬか?」
七里頼竜「使者を送り降伏を促してはいかが?」
本願寺顕如「なまぬるい!」
赤松政秀「願証寺に一揆を起させ、弱ったところを討ちましょう。」
本願寺顕如「それでは遅い。」
下間頼廉「しからば正面から攻め潰すほかありますまい。」
本願寺顕如「このようなところでいたずらに兵を損じるわけにはいかんのじゃ。」
下間頼廉「草からの報せによれば、長野家は尾張侵攻の準備をしておるとの事。」
本願寺顕如「ふむ。」
下間頼廉「尾張出兵の背後を突けば、兵を損ずることなく伊勢を得ることが出来ましょう。」
本願寺顕如「して、時期は?」
下間頼廉「遅くとも一月の内には。」
本願寺顕如「でかした、頼廉。草よりの報せありしだい即伊勢に侵攻する!遅れるな!」
本願寺証恵「(何をそこまで急いでおられるのやら。従前の顕如様に似ぬ焦りよう・・・)」
頼廉配下の草からの報せで、長野勢の尾張出兵を知った顕如は間髪を入れず伊勢に侵攻した。
抵抗らしい抵抗も無く、伊勢は熟柿が自然に落ちるように本願寺の手中に落ちた。
少し体調を崩してしまって、リプレイが進みませんでした。
いや、ゲーム自体は進んでいるのですが書くのが追いつかない状態で・・・。
北国大乱での波多野大活躍は予想外でした。
陣を組んで進撃してもなぜか秀治だけはとっとこ先に進んでしまって
最初に越後勢の大軍と衝突。みるみる士気が落ちて城内に退却(笑)
で、回復して戦場に到着したのが最終局面で、
弱った敵軍にとどめを刺す役回りになってしまいました。
えらくゆっくりのリプレイですが見捨てずおつきあいください。
余裕があれば主要武将のプロフィールなんかも書いてみたいと思いつつ。
のんびりまったり進めていきます。よろしくー。
298 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/01(日) 01:48
今日ヨドバシカメラで嵐世紀を9980円(税込み10459円)で買いました。
ヤフオクで買おうか迷ったが、何故か定価近くの値段で買ってしまった。
ヤフオクだったら7000円ぐらいで落札できた。
第一印象は
合戦がけっこう面白い。
合戦の城と城の間が狭すぎる。
弱小大名がすぐ滅びる。
ぐらいかな・・。まだ一時間ぐらいしかやってないので・・・。
299 :
ハラキリ侍:2001/04/01(日) 04:44
二本松家、即滅亡した....
300 :
age:2001/04/02(月) 05:00
age
301 :
298:2001/04/02(月) 17:11
なんかつまんなくなってきた。
2年くらいで島津が九州統一しちゃうし、
長宗我部なんかはたった一年で四国統一してしまう。
自分は何十年もかけて気長に遊びたいのに、
comがあれじゃー話になんない。
合戦はよく出来てると思う。大規模な合戦になるとハラハラドキドキする。
302 :
名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!:2001/04/03(火) 00:23
そこからオモロイリプレイを作るんですよ!
がんばってください!298さんも。
破戒僧さんの続きを熱烈にお待ちしていますが、
もし身体に無理かあるようなら、統一まででなくてもいいですし、
バンバン省略して頂いていいですよ。でも期待しています。
頑張ってください。
304 :
蠣崎:2001/04/03(火) 22:32
頑張ってくだせぇまし
待っとります
306 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/06(金) 19:12
アップデートプログラム 2001年3月5日版をインストールしたら
かなりcomが理知的になった。
信長包囲網で初めて6年近く経ったけど。
四国の長宗我部は四国統一してないし
九州の島津も九州統一してない。
静かですの。
何かやって見ますかの。
やってくれー。
309 :
信雄:2001/04/10(火) 22:28
静かなのでやってみます。
かなりのんびりですが、よろしく。
家中分裂、織田信雄で行きます、いざ。
310 :
信雄:2001/04/10(火) 22:40
はじめに。
織田信長が本能寺に消え、その仇明智光秀も羽柴秀吉により滅ぼされた。
織田家の威光は消え失せ、羽柴、柴田の領有が鬩ぎ合う激動の天正十年…。
ここに一人の英雄が登場する。
織田信長の血を色濃く引く、名門北畠家の当主。更には名城安土城を戦わず
して陥し、天下にその名を知られた貴公子…織田(北畠)信雄である。
百々「殿はどこにあらせられますか…、殿、殿」
小姓「殿は有楽斎様と茶室にて…」
細野「殿ぉぉぉ、茶湯にかまけている事態では有りませぬぞ!!」
311 :
信雄:2001/04/10(火) 22:41
かぽーん
信雄「有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「いえいえ信雄様には・・・」
信雄「…父上が亡くなって誠に残念じゃ」
有楽「私も本能寺では茶器の保護がやっとでありました」
かぽーん
信雄「これからの織田家の柱石は血筋から言っても我等であろう」
有楽「確かに」
百々「殿!!」
信雄「おお、綱家も、来るか」
細野「…水無月十日に大水出でて…しくしく」
小姓「細野様、細野様、しっかりして下さい」
織田家の将来は明るい。
312 :
信雄:2001/04/10(火) 23:29
ちなみに嵐世紀内での数値は
政治 22
統率 14
知略 08
野望 61
義理 50(48)
技能 茶湯
ゲーム開始(天正十年七月)では尾張、伊賀全部と伊勢の2/3(1城は滝川)を所有。
余談だが風雲録のシナリオ3では、彼が信長のテーマに乗って格好良く攻めて来ては滅ぼされていた。(藁)
>>312 よ、弱すぎる・・・。しかし期待しています。
果たして貴公子・信雄は織田家再興なるやいなや?
314 :
信雄:2001/04/12(木) 01:11
[それぞれの野望]羽柴秀吉軍
天正十年、七月
秀長「兄者、お呼びでございまするか」
秀吉「……小一郎か」
秀長「どうしたのでござりまするか、それに官兵衛殿も」
黒田「秀長様、このたび…」
秀吉「黙れ、俺が言う」
黒田「はっ…」
秀長「……信雄様の事でありますか」
秀吉「そうだ、いつもお前には多くを言わなくてもわかるな」
黒田「あれほど清洲で三法子丸様を立てて行くと表向き決め申したのに、我が殿の御考えを知ってか知らずかすっかり後継者気分にござりまするにて…」
秀吉「官兵衛! 人聞きの悪い事を言うな!」
黒田「誰が聞きましょうぞ。ここには我が殿と秀長様、そして某しか居りませぬ」
秀吉「ふん、俺は茶筅丸の勘違いが気に障るだけだ」
秀長「兄者とも有ろう方が、気に障る、気に障らぬ程度の事で、そういった行動を取られるとは…」
秀吉「小一郎、もう良いだろう…正直に言う。俺も、夢が見たくなった」
黒田「はっ」
秀長「……わかりました……私が尾張へ行って参ります」
315 :
信雄:2001/04/12(木) 01:13
[それぞれの野望]織田信雄軍
かぽーん
信雄「有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「信雄様も見事な御点前にござりまする」 (何か前にも同じ事を言っていた気が…)
信雄「しかし、三七のような馬鹿者も出て、これから先の治世も大変じゃ」
有楽「確かに」
かぽーん
信雄「羽柴や丹羽、池田に任せてある土地は良いとして、この尾張、伊勢、志摩、伊賀の土地をどうするかじゃ」
有楽「滝川一益めがどうも旗色が違う様子でありますしのう、伊賀は伊賀で積年の恨みか土地が織田家を受容れませぬ…誰も奉行をしたがりませぬ次第」
信雄「父上も無茶をし過ぎたのじゃ」
有楽「いっそ、伊賀はほっておかれましょうか」
信雄「まあ待て、伊賀忍者に寝首を掻かれるのは嫌じゃ。誰か口の巧いのをやって丸め込むのはどうじゃ」
有楽「確かに手では有りますな」
信雄「よし、決めたぞ。誰かに伊賀の国人対策をさせるとするか」
有楽「それでは、細野殿が適任かと思われます」 (何か儂の悪口言っておったしのう、良い気味じゃ)
かぽーん
伊賀一国を任された細野藤敦。遺言状まで用意して任地に向ったという。
>>313 どうも。
既に一年(まだ一年かい)進めてますが、リプレイ文のため停止中。
方向性を決めるまで、今はのんびり行きます。
どうか3年ぐらいは生き残ってくれい。。。
がんばって3年くらいは生き残ってくれい。。。
かぽーん
319 :
信雄:2001/04/12(木) 22:31
[決裂]
まだ天正十年、七月 清洲城
かぽーん
信雄「ううむ」
有楽「殿、どうなされました。」
信雄「やはり、有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「いえいえ、信雄様も…」 (…)
かぽーん
信雄「おお、伊賀へ向うはずの藤敦はどうしたかのう」
有楽「必ずや伊賀に殿の御威光を広めますると、喜び勇んで出て行きましたぞ」
信雄「もう向ったか。気が早い者じゃ」
有楽「確かに」 (ふふふ)
信雄「そう言えば藤敦、資金はどうすると言っておった」
有楽「さあ、存じませぬ」
信雄「しわいと碌なことがない、金は惜しむなと伝えねばならんのう」
かぽーん
320 :
信雄:2001/04/12(木) 22:31
[決裂]
二日後、伊賀
細野「殿は何を考えておられるのか。挙句、私に伊賀一国を任せるというが、
ここはまるで針の筵だ、昨日も蔵で不審火が発生する始末…」
小姓「細野様」
細野「わからぬ。先代様も難しいお人であったが、信雄様は更にわからぬ」
小姓「細野様。信包様が急にとの事で…こちらへ」
信包「藤敦、どうした、辛気臭い顔をして」
細野「の、信包様! 急にどうして伊賀へ」
信包「兄者の考えは良くわからん。何やら金を惜しむなとの事だ。伝えたぞ」
細野「は?」
信包「後、帰って来いとは言われなかったので、言われるまでここにいる事にした」
細野「信包様、恐れながら伊賀は危険にて…」
信包「危険でなくなれば良いのであろう、今も伊賀の里へ使いをやったところだ。
はっはっは、少し手柄を盗むとしようかな」
細野「はぁ…」(織田の御一族の考えはわからぬ…私が無能なのだろうか…)
伊賀国衆との友好度 仇敵→敵対
伊賀流との友好度 仇敵→敵対
321 :
信雄:2001/04/12(木) 22:32
[決裂]
更に数日後、清洲へ二条から使者がもたらされた。使者の名は羽柴秀長。
いつも物静かな彼だが、こんなに不健康な顔色は見た事がない。
かぽーん
秀長「茶の席とは、ちと、何とも…」
(どうした事だ、既に話は伝わっており、ここで私を害されるのだろうか。
その可能性も有るとの覚悟は出来ていたが、いざこうなると辛いものだな)
信雄「秀長、遠路はるばる御苦労である」
秀長「は。信雄様におかれましては、益々の…」
(何を言っているのだろう…私も人の子だな、所詮)
信雄「まあ、一服。有楽殿…」
有楽「では」
かぽーん
322 :
信雄:2001/04/12(木) 22:34
[決裂]
数刻後
秀長「戦国の倣いにて、御許し下され」
信雄「…」
秀長「では、御免仕ります」
信雄「…」
有楽「…」
かぽーん
信雄「…」
有楽「…」
かぽーん
更に数刻後
信雄「…」
有楽「…」
カナカナカナカナカナカナ…
信雄「勝てるか…」
有楽「恐れながら…」
かぽーん
信雄「いっそ柴田と組むのは…」
有楽「これも恐れながら…」
信雄「ではどうするのだ…」
有楽「わかりませぬ…」
カナカナカナカナカナカナ…
羽柴家は織田家から独立しました。
北畠(織田)信雄 知名度500→470
>>318 頑張りますが先の事はわかりませぬ。家が滅んでも大名死ぬ事は少ないので、
本人(信雄)がいざと言う時に逃げそう。
総大将に任命され、総大将にして即日逐電って、古今例を見ない勇姿を某小
説には書かれてたしなあ。(藁)
誤字脱字ありますが、見て見ぬ振りをおねがいします。
信雄イキロ
かぽーんsage
325 :
信雄:2001/04/13(金) 01:54
[たわけ者]
天正十年、八月、山城
秀長「兄者、無事、戻りました」
秀吉「…そうか。無理を言って済まなかった」
黒田「北畠家臣達の顔が見たかったですな」
秀長「それが、いきなり茶室に招待され、愚にもつかぬ話を延々とされ、一向
にこちらからは話を切出せぬ状態で、嫌と言うほど茶を飲まされ…」
秀吉「何?」
秀長「痺れを切らして用件を伝えた所、信雄様、有楽斎様ともあんぐりと口を
開けたまま、阿呆のように腑抜けてしまいまして」
黒田「…ふうむ」
秀長「一刻近くもそのままなので、中座して参りましたが、その間も全く動きも
せず…」
秀吉「どう思う、官兵衛」
黒田「家臣のいない茶室に招待した事からして妙であります。いくら何でもこの
時期に茶ばかり飲んでいる愚物ではありますまい。事前にある程度の情
報は知り得ていたと考えるべきかと」
秀吉「秀長も、珍しく今回はちと抜かったかな。」
秀長「…」
秀吉「一刻も呆けているたわけが世に二人も並んでいるか。逃げろとの合図だ
ろう。はは、流石に顎が疲れたろうに」
秀長「とてもその様には…余りにも演技と言うには迫真の演技でして」
黒田「彼等も信長様の御一族。阿呆を演じて油断させるくらい易き事…。
本当に阿呆なら望みの時に簡単に崩れる事でありましょう。警戒して損
は無いものと思われます」
秀吉「聞けば、あの不倶戴天の仇敵と思われているはずの伊賀流忍軍に急速
に接近しているらしい。朝廷の手前、すぐに伊賀に攻め込めぬのが残念
でならぬ」
小姓「殿…北畠様より、津川義冬殿が参られました」
秀吉「ふむ、家老か。今向うので待たせておけ。秀長も官兵衛も来い」
326 :
信雄:2001/04/13(金) 01:54
[たわけ者]
秀吉「ほう、この度はいかがな用件でありますかな」
津川「秀雄様、改めて羽柴家とよしみを深くしたいとの仰せにて、ほんの手土
産に黄金をお持ち致しました」
きらーん
秀吉「な! なんじゃ、そりゃ! ちょっと待て、先月、秀長が行ったであろう」
秀長「先月、確かに某が清洲城の茶室で言った如く…」
津川「では、これからも宜しく御願い申上げる次第にて、御免」
すたすたすた
秀吉「お、おい!」
小姓「追いかけましょうか」
黒田「行動が全く読めませぬ…やめておくが良いかと」
秀長「これは…まことの金でありましょうや」
秀吉「お前のが詳しいだろうに。しかし一体何なんだ…尾張は全員たわけか」
黒田「だと簡単なのですが。城一つが買えそうな黄金をつい最近袂を一方的に
わかった敵に渡すとは。たわけだけで出来ましょうか」
秀吉「言われなくてもわかっておるが、言わずにはいられなかったわい」
黒田「持っていて損は無し。ここは北畠家の悪い噂を流すのに精々使いましょう」
秀吉「…そうだな」
(ひょっとして…否、そんな訳は無い…が、まさか)
327 :
信雄:2001/04/13(金) 01:56
[たわけ者]
清洲城にて。
かぽーん
信雄「…」
有楽「…」
信雄「国人達とかはどうしておるか」
有楽「受取る物は有難く受取っております」
信雄「少しはましになるだろう。皆に良い思いをさせられればそれで良い」
かぽーん
有楽「そう、悲観されてはなりませぬ」
信雄「義冬か。彼に対秀吉工作を一任したが、うまく行っているかのう」
有楽「彼は外交に長けております故、必ずや」
信雄「これも金を惜しむ訳には行かぬ」
有楽「確かに。幸い、彼には余り欲が有りませぬので着服はしないでしょう」
かぽーん
信雄「…茶が飲みたい」
有楽「…では」
328 :
信雄:2001/04/13(金) 01:56
[たわけ者] 楽屋裏
かぽーん
信雄「そう言えば伊賀対策はどうじゃ」
有楽「兄がうまくやっておりまする」
信雄「前回兄弟の順番間違えてなかったか」
有楽「プレイヤーが勘違いして」
信雄「阿呆よな」
有楽「全くでござる」
あぼーん
沈めて、ひっそりとやっているとは。
無茶苦茶、味がある・・・。
つぼ。
331 :
信雄:2001/04/13(金) 22:12
[来訪者]
天正十年、九月、山城
小姓「殿…北畠様より、津川義冬殿が参られました」
秀吉「会いとうないと申せ」
(あいつは苦手だ)
黒田「殿、大人気ありませんぞ」
秀吉「俺は自分の理解を超える奴は嫌いだ」
黒田「なに、今攻められれば困るので平頭しているだけかも知れませぬ」
秀吉「慎重にせよと言ったのはお前だろう」
黒田「そうは申しましても…」
小姓「どう致しましょうか」
秀吉「今日は城下で泊れと言っておけ。明日会うとな」
332 :
信雄:2001/04/13(金) 22:12
[来訪者]
その頃、伊勢願証寺
??「栄華も何処、寄る辺を求め、ただ拠点を求め流離うのみの生活
もいい加減慣れたわい」
明俊「そう言わず、是非暫く御逗留下さいませ」
??「仇が滅んだとは言え、その息子の領地。物騒なのは慣れては居
るが、お主に迷惑が掛ろう」
明俊「それが、信長が死んでから、急に我等一向宗に対しても待遇が
良くなりましてのう。時々信雄名義で米や金まで届きまする」
??「何? 親の罪滅ぼしでは有るまい。何が狙いか?」
明俊「全く判りませぬ。正直台所が苦しいので割切って頂戴しておりま
すが法主様、やはり断るべきでありましょうか」
顕如「うむ……。まあ貰っておくが良い。…但し気になるな」
ども。
少し経てば加速する…はずですが、まだのんびり。
>>324 読んでいるのがわかると励みになります。
>>329 ポカ多いので上げられないっす。
>>330 野望100様
ありがたや…。
この調子で、壊れまくる予定…。
素晴らしい・・・
信雄・有楽コンビに何ともいえぬ味わいがあり、実に面白いです。
織田家の明日、しっかりと見させて頂きます。
335 :
信雄:2001/04/14(土) 00:07
かぽーん
信雄「楓も散ったか」
有楽「一月もせぬ内、雪も見られるかも知れませぬ」
信雄「国人衆はどうじゃ」
有楽「伊賀では兄上と細野殿の活躍で苦労しつつも態度の軟化に成功して
おります。他は特に変化は見られませぬが、甲賀流、九鬼水軍、寺社
勢力とは友好を深めております」
信雄「伊賀が敵対しなければ、少し安心じゃ…」
有楽「確かに」
かぽーん
信雄「…それと」
有楽「何でありまするか」
信雄「やはり、有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「いえいえ、信雄様の御点前も…」 (…いつも同じか)
かぽーん
信雄「いつもの茶室も飽きよう」
有楽(ぎくっ…違うか)
「確かに茶室にいる時間が確かに一番多うござりますのも・・・」
信雄「景色の良い、落着いた所はないか…」
有楽「それならば少々遠うござりますが願証寺がよろしいかと」
信雄「義冬の件はどうしたかのう」
有楽「私には外交の妙は判りませぬが、確固たる自信を持って行動しておる
様子…今は待ちましょう」
かぽーん
336 :
信雄:2001/04/14(土) 00:07
[来訪者]
翌日、山城 二条城
小姓「殿…秀長様が火急との事で参られました」
秀長「あ、兄者…」
秀吉「どうした、そんな青い顔をして」
秀長「つ、津川殿が…」
秀吉「何、どうした?」
秀長「そ、某の家へ早朝にいきなり面会に来ました」
秀吉「それでどうした」
秀長「そ、それで…」
秀吉「落ちつけ、全く小一郎らしくもないぞ」
秀長「『信雄様からのほんの御気持の品を門の前に置いてあるので、後はよ
ろしく頼み申す。では云々』とか言って、そそくさと帰ってしまいました」
秀吉「……」
337 :
信雄:2001/04/14(土) 00:08
[来訪者]
秀長邸前
ざわざわざわ
町人「何だあの光ってる漬物石みたいなのは」
町人「まさか金塊じゃないだろう、大き過ぎるし、あんな所に有るわけがない」
町人「でも、武士が五人で囲んでいるのは何故だい?」
ざわざわざわ
町人「よくわからんが一人倒れてるぞ」
町人「本物だったら、えらい事だな」
町人「本物だとして、誰だいこんな所に、どうやって」
町人「織田と北畠の紋の付いた俥が南へ走って行ったらしいぞ」
ざわざわざわ
秀長家武士1「うるさい!! とっとと去ね!!」
武士2「おい…まだ助けは来ぬのか…」
武士3「知るか…」
武士4「岩よりずっと重いぞ。あの馬鹿、腰をやって寝てる…もう少し待て」
武士3「重くて簡単に運べないなら五人の番は中途半端だよな」
武士5「あたたたた…」
338 :
信雄:2001/04/14(土) 00:16
[来訪者]
二条城にて。
秀吉「…」
秀長「…」
秀吉「わからん。不利を認めて膝を屈する態度とも思えぬ」
黒田「殿…とにかく」
秀吉「何がとにかくだ、伊賀流に対北畠工作をやったが一月でやんでしまった」
黒田「とにかく貰っておきましょう。毛利の牽制に金がかかるのは事実ですぞ」
秀吉「何とも気に入らん…というより拍子抜けだ」
羽柴家の敵対 11→21
山下清かフォレスト・ガンプの再来か…(笑)。
さすが、うつけもの二代目。(w
341 :
信雄@プレーヤー:2001/04/16(月) 01:51
>>334 >>340 有りがたいことです。
続きは某武将の扱いをどうするかで悩んでおり(さっさと書け)、
それが何とかなれば進みますので明日までまって下さいまし。
>>339 これからも天然パワー炸裂で行く予定。(爆)
下げ忘れ鬱氏。
オオワラタ
目指せ天下布武
344 :
信雄:2001/04/16(月) 22:41
[来訪者] 続き
まだ天正十年九月、伊勢願証寺
顕如「一向の寺に、仇敵の息子と弟が茶を飲みにのうのうと来るそうだな」
明俊「うむむ、色々世話してもらっているとは言え…無防備な」
顕如「勅命の和解だけでは中々割切れぬものよ」
明俊「…ほ、法主様、こ、言葉に気を付けなさいませ」
小坊主「突然ですが、北畠信雄様がお成りになりました」
顕如「何ぃ?」
明俊「法主様! ここは御冷静にお願い致します」
顕如「ほう、計算ずくか、ただの阿呆か。…面白い」
信雄「初めて御目に掛る」
明俊「信雄様、拙僧の陋屋へ御来駕給わるとは誠に光悦至極にて」
信雄「よくわからんが世辞はいらぬ」
明俊「はあ」
信雄「これからも当家の為に協力して下さるとありがたい。いつもは家臣に
させているのじゃが、今日は自分で米を持って来た」
明俊「有難く謹んで御拝受申上げます」
信雄「よくわからんが礼はいらぬ」
明俊「はあ」
願証寺との関係 友好→親密
345 :
信雄:2001/04/16(月) 22:42
[来訪者]
顕如「…」
(ふむ…こやつが信雄とやらか。しかしこの顔と態度で四ヶ国の主とは)
信雄「…」
(ん?えらく険のある坊主だのう)
明俊「あ、信雄様…」
(まずい、二人して黙ってしまった…)
顕如「…」
信雄「…」
顕如「願山と申す者にござります」
信雄「がんざん…済まぬが聞いたことないのう」
顕如「片田舎の廃寺同然の者なれば…」
(ふむ、知ったかぶりはしないか)
明俊「ほ、いや、願山殿…」
信雄「…」
顕如「…なにか」
信雄「ふむ、何でもない。来月はまだここにいるかのう」
顕如「その積りであります」
信雄「それは良かった。来月には有楽と共に茶を点てに来る予定なのじゃ」
明俊「き、聞いてませぬが」
信雄「言ってなかったのう、済まぬが庭を貸してくれ、頼む」
明俊「はあ」
信雄「但し、加賀の柴田が近江の丹羽にちょっかいを出して来てのう。来れ
るかは加賀の連中の気分次第じゃがのう、ではまた会おう」
柴田家が越前に侵攻、統一
346 :
信雄:2001/04/16(月) 22:43
[来訪者]
顕如「…」
明俊「いや、一時はどうなる事かと…」
顕如「…」
明俊「法主様も、身分を隠して下さって助かりました。斯様に急な御対面で
は、いやはや、はは」
顕如「…」
明俊「…法主様?」
顕如「…」
(唐突に加賀とは…まさか会った事もないのに誰だかわかったとでもいう
のか…)
明俊「…法主…様?」
清洲城にて。
信雄「帰ったぞ」
有楽「どちらへ行っておられましたか、殿を探して家臣は慌てております」
信雄「いや、願証寺が良いと有楽が前に言っただろう。自分で確めてきた」
有楽「は?」
順序間違えたので訂正。(笑)
>>344 訂正
直している内に間違えた、鬱氏
まだ天正十年九月、伊勢願証寺
顕如「一向の寺に、仇敵の息子がおべっかを使うとは時代も変ったものだな」
明俊「色々世話してもらっているので、余り悪い事は…」
顕如「勅命の和解だけでは中々割切れぬものよ」
明俊「…ほ、法主様、こ、言葉に気を付けなさいませ」
小坊主「突然ですが、北畠信雄様がお成りになりました」
顕如「何ぃ?」
明俊「法主様! ここは御冷静にお願い致します」
顕如「ほう、計算ずくか、ただの阿呆か。…面白い」
信雄「初めて御目に掛る」
明俊「信雄様、拙僧の陋屋へ御来駕給わるとは誠に光悦至極にて」
信雄「よくわからんが世辞はいらぬ」
明俊「はあ」
信雄「これからも当家の為に協力して下さるとありがたい。いつもは家臣に
させているのじゃが、今日は自分で米を持って来た」
明俊「有難く謹んで御拝受申上げます」
信雄「よくわからんが礼はいらぬ」
明俊「はあ」
願証寺との関係 友好→親密
349 :
名無しさん@1周年:2001/04/17(火) 13:50
お楽しみのところ申し訳ござらぬが、PS2では、出ないのでしょうか?
350 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/17(火) 14:09
武将コレクターなのですが、諸勢力のデータを公開しているサイトを
教えてもらえませんか?
351 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/17(火) 23:31
信雄面白い。抑え目の笑いがなんともいえずよい。
すっとぼけたまま諸大名を屈服させて、三谷幸喜ばりの
コメディに仕上げてくれー。
期待大。
信雄様はもっとも殿?
またミスってる、鬱鬱。
>>343 >>351 有り難いことで。
実際のところ、戦力がたがたなので辛い辛い。
国衆や寺を味方につけるのと、勝てぬ敵に金を送って貧乏生活。
>>353 史実では、大分短気で無茶して人殺しだが、どうも書いている内に
毒気がない人物になってしまった次第。
但し、そうせい殿とかもっとも殿だけでも何なので捻りたいのですが、
文がヘタレで。
353
356 :
信雄:2001/04/18(水) 00:20
[来訪者]まだ続く
天正十年 十月
黒田官兵衛孝高邸
ぱちん
孝高「長政よ、そろそろお前も戦働きをする時期か。半兵衛殿が居なけれ
ば、今頃は居ないかも知れぬと思うと、感慨もひとしおであるな」
長政「…父上、余り縁起のよい話ではありません」
孝高「すまんすまん。儂とて死にかけたのだから良い思いは無いわな」
ぱちん
長政「その、信長公が急に本能寺に消えたのが嘘のようです」
孝高「…うむ。今は急激に物事が変化する時期なのかも知れぬ」
ぱちん!
長政「あ! その手は…待っ…」
孝高「…勝負に待ったはない。獅子とて油断すれば小駒に刺されるもの。
それで慌てていては二重の失態じゃ」
長政「はい…む、むむむ…」
孝高(その消えた獅子の遺児…信雄。
殿も私も、彼が阿呆にしか見えぬとの意見は一致しているが…。
掛値なしなのか、それとも麒麟児の芝居か…。
どうも自分は、人物を見る目は他の知恵より劣る)
小姓「殿、津川義冬殿が…」
孝高「ふむ、来おったな…」
(こいつもわからん。何も考えずに金だけ置いて帰っているとしか見え
ぬ割に、派手な行動で京童に囃されておるわ)
357 :
信雄:2001/04/18(水) 00:33
[来訪者]
小姓「羽柴様がすぐには会ってくれぬので、秀長様にとりなしを願おうと考え…」
孝高「ふむ」
小姓「尋ねた所、門は堅く閉じられていたので…黒田様へとりなしを願おうと思
い、伺ったとのこと…」
孝高「ははは。さて、伊勢の狸め。どうあしらってやろうか」
小姓「ですが、」
孝高「ん?」
長政「むむむ…」
ぱちん
小姓「入口の前にはまたも金塊を置き、」
孝高「使者だからと言って無用心な。又兵衛とかはどうしていたのだ」
小姓「『織田の使者である』と行ってずかずかと屋敷に入り込み、」
孝高「おい、又兵衛とかはどうしたのかと訊いておる」
(よく見ればいつもの小姓ではないではないか)
小姓「丸腰で目録のみを持ち、有無を言わさず小姓の服を拝借し、」
孝高「おい、今、何と言った! あっ、津川!」
津川「信雄様からのほんの御気持の品を屋敷の前に置いてあるので、後は宜しく
御頼み申す」
孝高「な…」
津川「と、いう次第。では、これからも宜しく御願い申上げる次第にて、御免」
すたすたすた
孝高「…」
ぱちん
長政「父上? 誰ですかな」
孝高「ふむ、そう来るとは思わなかった…」
(北畠は何としても滅ぼさねば、殿と儂の明日は無いな…。
ただ、今はまだ時ではない。偽りの和議も良かろう。
西国と柴田の仕置を終えたなら、化けの皮を剥し、存分に料ってくれようぞ)
羽柴家の親密度 21→31
ワクワクスル
359 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/18(水) 13:22
秀吉と、かんべエの応対が、信長息子Sの味を
ひきたててますね。これからも、楽しみです。
360 :
信雄:2001/04/19(木) 00:12
[来訪者]まだ続く
天正十年十月、清洲城
かぽーん
信雄「さてさて、約束通り伊勢願証寺に行きたいものじゃ」
有楽「そうですのう。そう言えば殿、願証寺はどうでありましたか」
信雄「有楽の言う通り川の景色の良い所じゃ」
かぽーん
信雄「そうじゃ、忘れておったわい」
有楽「殿、如何なされました」
信雄「やはり、有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「いえいえ、信雄様の御点前も…」
(またか…)
どたどたどた
信雄「ん? 騒がしいのう」
百々「殿!」
信雄「む、綱家か」
百々「殿。近々御父上様の追善供養を…」
信雄「…」
かぽーん
361 :
信雄:2001/04/19(木) 00:12
[来訪者]
百々「殿!」
信雄「すっかり忘れておった。父上の法事を行わねばならないのではないか」
有楽「ほ、そうでしたの」
百々「と、殿…」
信雄「ううむ、背いたとは言え筑前にも来るように伝えねばな」
有楽「確かに」
信雄「嫌だが三七めにも出さねばなるまい」
有楽「確かに」
百々「…」
かぽーん
百々「殿、そう言えば先月二三日御姿が御見えになりませんでしたが、畏
れながら御忍びでどちらかへでも…」
信雄「うむ、伊勢願証寺に一人で行って参った」
百々「が、がが…」
信雄「うむ、願証寺じゃが」
百々「い、伊勢長島、長島の願証寺へ…、おひ、ひ、一人で…」
ばたっ
信雄「なにいきなり倒れておるのだ、綱家は」
有楽「さあ」
かぽーん
362 :
信雄:2001/04/19(木) 00:13
[来訪者]
その頃、山城 二条城
落首「岩の如 くがね流るる
斯波津川
取りて拾えば 橋場支えず」
秀長「津川殿は今度は官兵衛殿の家に来たのですか…」
黒田「は、まことに唐突に…」
秀吉「…わからん!…わからんわからんわからんわい!」
黒田「殿…」
秀吉「いっそ、受取ってないことにするのが良いのではないか」
秀長「殿、あれほど目立つのが今更隠せましょうや」
秀吉「む…むむむ」
黒田「金をいただいて悩む必要はありますまい。噂など無視して毛利と当りま
しょう」
秀吉「…そうだな」
秀長「それと、織田家より兄者に法事の出席の件でと文書が来ております
が…何ともうまい時期を狙ったもので」
秀吉「俺が従ったのは信長様だけだ。骨も無い葬儀なら阿呆に会わずにここ
でも出来る」
黒田「神戸家も柴田家も出席はしますまい」
363 :
信雄:2001/04/20(金) 01:24
[来訪者]
約十日後の深夜、山城 二条城
黒田「殿。忍びの者より捨て置けぬ情報が入りまして、急遽参じました」
秀吉「明日では駄目らしいな」
黒田「伊勢にて」
秀吉「! …続けろ」
黒田「伊勢にて、信雄本人が伊勢長島の願証寺へ行ったとの事です」
秀吉「まさか…」
黒田「ほぼ、間違い有りませぬ。滝川殿からも、先日手紙が参りましたが、
内容が内容にて、他の情報が来るまで伏せておりました」
秀吉「何故だ…信長様でも、あれほど長島の一向一揆には手を…」
黒田「拙者にも全くわかりませぬ」
秀吉「俺には信じられぬ…」
黒田「拙者とて信じたくはありませぬ」
秀吉「…む、取り乱して悪かった。問題は…何が目的なのか…だな」
黒田「御意」
364 :
信雄:2001/04/20(金) 01:25
[来訪者]
翌日、伊勢願証寺
明俊「信雄様、拙僧の陋屋へ再び御来駕給わるとは誠に以って…」
信雄「よくわからんが世辞はいらぬ」
明俊「はあ」
信雄「今日は早速、茶を点じたい」
明俊「…用意して御座りまする」
こん…かっぽん
信雄「うむ、良い景色じゃ」
有楽「確かに」
明俊「拙僧も茶の真髄はわかりませぬが…何とも落ち付くものであり
ますな」
信雄「うむ、それで充分じゃ」
有楽「確かに」
こん…かっぽん
信雄「そう言えば、先月の妙に目の鋭い、ええと、何と申したか…」
顕如「本石寺願山にござりまする」
信雄「おお、願山。寺はほんしゃくじと言うのか」
顕如(む? 先月のは偶然か)
「左様にござりまする」
信雄「つかぬ事をきくが、ほんしゃくじはどっちにあるのじゃ」
顕如(否々…やはり加賀と摂津という意味で訊いたのだな)
「今は、寄る辺の無い身にござりまする」
信雄「…済まぬきき方をしたか」
明俊(…はらはら)
こん…かっぽん
365 :
信雄:2001/04/20(金) 01:26
[来訪者]
数刻後
顕如(先程から付かず離れずの質問ばっかりしおって、化かし合いもこの長
時間では流石に疲れるわい。全く疲れたそぶりも見せぬとは見事だな)
有楽「御見事な御点前であります」
信雄「やはり、有楽の茶は素晴らしいの一言に尽きる」
有楽「…」
こん…かっぽん
顕如(先手を打つとするか。これでのらりくらりの態度は取れまい)
「そうそう、不釣合いかと遠慮しておりましたが、御粗末ながら我が茶
器を信雄様、有楽斎様にも御目汚ししたく…こちらであります」
有楽「ほう、どれどれ、ほう、…ふむふむ、…ふ」
(ま…さか)
有楽「…ほう、ほう、…ふむふむ」
(…)
有楽「ふむふむ…むむ、う」
(ほ、本願寺肩衝…)
こん…かっぽん
信雄「ほう、これは話には聞いていたがすぐ傍で見られるとは」
顕如(何?)
信雄「これは正に本願寺肩衝。聞きしに勝るとはこの事じゃ」
顕如「お褒めにあずかり、恐悦至極にて…」
(ほう、知った上で全く動揺の欠片も見せぬとは、正に信長の子よ)
有楽「…」
(顕如殿でござったか…)
信雄「素晴らしい。是非清洲にも一度来て下さらぬか」
顕如(ほう、面白い)
「では、近々一度御挨拶に伺いまする」
信雄「一度と言わず、毎日茶会を開きたいのう」
こん…かっぽん
366 :
信雄:2001/04/20(金) 01:27
[来訪者]
顕如(…まさかこう来ようとは…我を召さんとするとは…おそるべき大器だ)
「我が一向宗は信雄様の父上殿とは些か…」
信雄「うむ…そうか、残念じゃ…無理を言ったか」
顕如「…御許しあれ」
(馬鹿な、この法主たる者が…信長にも屈しなかった我が恐れを抱
くとは…)
信雄「無理を承知で、是非、一度は招待したい」
顕如「わかり申しました。どうぞその時は御呼び下され」
信雄「できることなら、ずっと客として丁重に扱いたいが…済まぬ」
顕如「…有り難きかな。一度は必ず…」
(我の負けだな)
帰途にて。
有楽「……」
信雄「良い物を見たのう」
有楽「……」
信雄「また、お目にかかりたい物じゃ」
有楽「滅相もござりませぬ…」
信雄「何を恐れておる。本願寺と言っても茶器ではないか」
有楽「は?」
信雄「しまった。あの肩衝手に入れたいきさつを聞き忘れた」
有楽「は? は?」
その後、十日に一度程度顕如は顔を出すことになる。信雄が彼の素性
を知ったのは、それから一月後の後であったが、すっかり免疫が出来てい
たのか既に驚きもしなかったという…。
本願寺顕如 登用
>>358-359
ども。
ようやく大山越えたので少し進みが速くなります。
次は、鬼柴田との対決です。のんびり御待ちを。
織田に本願寺
ムチャな(藁
久しぶりにこの板に来たら味のあるリプレイやってるじゃないか!
こののんびりとした信雄が、鬼柴田とどう渡り合うのか楽しみだ。
なんか「おじゃる丸」みたいな面白さがたまらん。
370 :
信雄:2001/04/22(日) 01:10
[鬼来たる]序章
天正十年十一月、山城 二条城
秀吉「馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿な!」
びりっ、びり、びり
秀長「あ、兄者…」
秀吉「あ、あの阿呆が、あの阿呆めと…何故に坊主が組むのだ!」
びり、びり、くしゃくしゃ
秀長「あ、兄者。まだはっきりと決ったわけでは…」
秀吉「忍二人からの別々の書状じゃ。ほぼ間違い無かろう!」
秀長「兄者…」
くしゃくしゃくしゃ、ぽい
秀長「どれどれ(広げる)…むむ…」
秀吉「何と言うことだ…ただでさえ四ヶ国ならいざ知らず、隣接の国まで国衆ども
が茶筅如きに靡きおって…大体、何で一向宗に近づいているのに、叡山
の天海とも頻りに交流しているのだ…」
秀長「それは本当で御座りますか…」
黒田「畏れながら、事実にて」
秀長「…」
秀吉「大体、あの天海ってのも怪しい奴だ。何者だ」
黒田「岩城出身の僧との事ですが、詳しくは…」
秀吉「叡山にも忍者を送って偵察する必要が有りそうだな」
小姓「殿…北畠様より、津川義冬殿が参られました」
黒田(む、見慣れぬ奴ではないな)
「殿…」
秀吉「わかっておる。今回はきちんと会う事にしよう」
371 :
信雄:2001/04/22(日) 01:11
[鬼来たる]
津川「津川義冬にござります」
秀長(流石は信雄様の家老。この泰然とした雰囲気、名を挙げる訳でござる)
黒田(…あやつめ、あれだけ騒がせて知らぬが如く…堂々としたものだな)
秀吉「うむ」
きらーん
津川「秀雄様、改めて羽柴家とよしみを…」
秀吉「もう良い。有りがたく受取る事にする」
津川「では、これからも宜しく御願い申上げる次第にて、御免」
すたすた
どたどたどた
秀吉「待てい、逃さぬぞ」
津川「は、何でござりまするか」
秀吉「この度はちと訊きたい事がある」
津川「ふむ、何でござりまするか」
秀吉「率直に訊こう。毎月のこの大金。この羽柴とどうしたいのじゃ」
黒田「殿…」
津川「両国の険悪感の解消にてござる」
秀吉「何故の解消じゃ」
津川「事を構えても勝てぬからでござる」
秀吉(…何を言うのだ、こいつは)
372 :
信雄:2001/04/22(日) 01:12
[鬼来たる]
秀吉「ほう、やけに謙遜するな」
津川「否、れっきとした事実でござる」
秀吉(…台詞が逆では無いか)
「む、ならば和議に構わず当家が山城から伊賀へ攻込めば如何する」
津川「あっさり勝ち申すでごさりましょうな」
秀吉(…こ、この狸め)
「何故じゃ」
津川「信包様と細野では、大軍には対処できず、殿もすぐ逃げる様言ってござり
まする。城は守るに難しく、精々国人衆や伊賀流に泣き付く程度、石高
も十万石にて、いやはや何の為に守っているのやら、はっはっは」
秀吉(…ふむ、攻めても利なしで取り返しも簡単。更に治めるにも国人と忍者が
暗躍すると言いたいわけか)
「わかった、それで攻めて欲しくはないのか」
津川「左様にてござりまする」
秀吉「うむ…わかった」
秀吉(…まず、何にせよ当家に攻められたくないとしておこう。とすれば当面の目
的は何か、だ。守るのなら近江の丹羽家が越前を柴田に奪われた。その
まま南下すれば案外尾張は近い…いや、待て、徳川はどうだ。東へ行け
ぬ以上はいずれは…それと、雑賀…これは顕如との関係で…待て待て、
ううむ…)
「では次に、津川殿」
秀長「あ、兄者…」
黒田「殿…」
小姓「お帰りになられました」
秀吉「…茶筅の家臣達に流言を放ち誑かせ。金に糸目をつけるな」
黒田「はっ」
羽柴家の親密度 31→41
373 :
信雄:2001/04/22(日) 02:31
参考:天正十年十一月現在のデータ
山口重政 19 20 30 48 56 捕縛
毛利秀頼 42 25 53 27 21 捕縛 槍衾
津川義冬 38 41 34 29 32 外交 逃亡
北畠信雄 25 26 17 11 61 茶湯
長野信包 40 60 52 30 41 商業 攻城
織田有楽斎 36 48 15 21 14 茶湯 逃亡
百々綱家 35 43 46 50 55 改修 攻城
細野藤敦 42 67 43 59 50 収拾
分部光嘉 31 53 45 41 35 訓練 守戦
木造具政 53 58 58 67 61 引抜 連射
木造長政 22 42 31 37 47 守戦
藤方朝成 53 48 37 56 44 引抜
本願寺顕如 41 96100 89100快復 奉仕 三段 槍衾 茶湯
気付きませんでしたが、ゲーム開始時には信雄も設定データより成長
していたようです。
何と、政治で一割、統率と知略が倍という素晴らしい成長でした。
374 :
信雄:2001/04/22(日) 02:35
おっと。
左より年齢、政治、統率、知略、野望です。
そういうわけで、信雄の能力評価も間違えてました。
でも
>>312 と比較するとそれなりに成長しています。(鬱)
何やら他の信雄スレが上がってる…。
応援なんだろうか。
>>368 無茶ですがこれから顕如大活躍。
>>369 おお、あちらでも頑張って下さいな。
鬼に対し、信雄らしい戦い方をするとだけは言っときます。(笑)
皆様有り難い次第です。
>>376 >津川にも来てほしい・・・。
頭がそこそこ冴え、秀吉の計略で信雄に殺される史実版津川と、
怪しい外交家老の津川が有りまする。(爆)
378 :
信雄:2001/04/24(火) 01:20
[鬼来たる]
同月、越前北ノ庄城
柴田 「猿が大分苦労しているようだな」
佐久間「ふっ、全く分不相応とは奴等の事。東西南北を囲まれて、攻めら
れて国力をすり減らして滅びましょう」
柴田 「ふん、良い気味だ」
佐久間「我々は近江を取り、京に居座る猿退治といきましょうぞ」
柴田 「丹羽とて油断は出来ぬがな」
佐久間「心配御座らぬ。某が一薙ぎで…」
柴田 「はっはっは、それは頼もしいな」
佐久間「まずは戦力の充実に努めまする」
柴田 「頼んだぞ」
忍者 「これは早速知らせなくては…」
数日後、近江観音寺城
忍者 「近々数ヶ月の内に柴田勝家本人が近江を征服するべく攻込
んで来ると思われまする」
丹羽 「む、またも柴田が動くのか…」
蒲生 「如何致しまするか」
丹羽 「信雄様にすがろう…勝目はないからな」
三法師丸「ながひで、どうかちたのか」
丹羽 「御心配無く。叔父上様が必ず守ってくれましょう」
379 :
信雄:2001/04/24(火) 01:21
[鬼来たる]
同じ頃、清洲城
かぽーん
信雄「うむ、今日は天気が良いのう」
有楽「確かに」
信雄「国力も大分充実していると聞くが」
有楽「家臣達の功にござります」
信雄「うむ。適当に俸禄も上げねばのう」
かぽーん
信雄「のどかじゃ」
有楽「確かに」
信雄「四方に乱の兆しも無しじゃのう」
有楽「戦はどうも某にはわかりませぬが、この陽気ではとてもとても」
信雄「うむ」
かぽーん
「某」って「それがし」と読むの?
>>381 返答感謝。不勉強で申し訳ない。
「それがし」と「なにがし」って同じ漢字なんだね。
初めて知ったよ。
383 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/04/25(水) 00:08
age
かぽーん
今日は来ないかな?
385 :
信雄:2001/04/26(木) 01:38
[鬼来たる]
十一月末、越前 北ノ庄城
柴田 「雪とは嫌なものだな」
佐久間「叔父上、叔父上が一言下されば、雪なぞ無視して一気に近江
へ攻入る事も出来ますぞ」
金森 「確かに我々の士気は旺盛、普通なら辛い雪中行軍も充分可
能であります」
柴田 「ほう」
金森 「但し越中の佐々の動きが気になりまする…先々月奪った富山
城を奪い返そうとの動きがどうも見られます」
佐久間「ふん、あやつに何が出来る。攻めて来ても返討ちにしてくれるわ」
柴田 「いや待て。雪が解けるまで待つのも良い…戦力は充分過ぎるの
だが、可能とは言え雪で無駄にすり減らす事もない…玄蕃」
佐久間「はっ」
柴田 「富山城に寿昌と共に向い成政を挑発せい。堅く守りつつ疲れた
所で一気に反撃するのだ」
佐久間「はっ。但し成政めが攻めて来ぬ時はいかがしましょうや」
柴田 「散々からかいつつ、春までは待て」
佐久間「畏まりました」
柴田 「成政を叩いたら、次は近江だな」
金森 「御意」
386 :
信雄:2001/04/26(木) 01:38
[鬼来たる]
同時期、尾張 清洲城
かぽーん
信雄「雪もまた風流なものじゃ」
有楽「確かに」
顕如「…」
(一日の大半を茶室で過すとは…なのに国内に揺らぎは見えぬ…
彼にかかれば四ヶ国を治める事など片手間か)
かぽーん
顕如「北の方がどうも気になりますな」
信雄(里へ帰りたいのかのう、それは困る)
「うむ…そうであるか」
顕如「信雄殿…」
信雄(寺なら南ので勘弁してもらわねばのう)
「うむ…伊勢長島願証寺にまた行こうかのう。あそこは暖かくて良い」
顕如(近江へ睨みを効かすには一番の位置…ふむ)
「そう致しましょうぞ」
かぽーん
信雄「春までのんびり伊勢で過すのも良いか」
有楽「ほう。少し長くなりそうですか」
信雄(そう言えば、長秀から良くわからんが手紙が来ていたのう)
「伊勢の次は近江へ行きたいのう」
顕如(ほう、更には柴田を攻める気とは豪気な)
「それは楽しみですな」
信雄「うむ。加賀にはまだ帰るとは言ってくれますな」
顕如「はっはっは、それは気が早うござりますぞ」
かぽーん
伊勢に信雄、有楽斎が移動
387 :
信雄:2001/04/26(木) 01:39
[鬼来たる]
天正十年十二月、山城 二条城
秀吉「播磨、山城の境を宇喜多と池田と筒井めが侵して来る。流石に負ける事
はないが国力がどうも充実せぬ」
秀長「…」
秀吉「毛利、柴田との睨み合いで兵が余り動かせぬのも痛い限りだ」
黒田「殿…」
秀吉「官兵衛、俺の行動は間違っていたのか…」
黒田「何を申されまするか、殿」
秀長「兄者らしくもありませぬ。いかがされましたか」
小姓「殿…北畠様より、津川義冬殿が参られました」
秀吉「…頭が痛い。今は会えぬと伝えよ」
小姓「は」
黒田「今日は御疲れの御様子にて、一日くらいは休まれては…」
秀吉「うむ」
津川「ううむ。この度は全く会ってくれぬ。これは困ったな」
??「津川様」
津川「ん? 空耳か…」
??「津川様」
津川「ん? 声はすれども姿は見えぬ…」
??「津川様。忍の葛籠藤八と申します」
津川「むむむ! この金は渡す訳には参らぬぞ!」
藤八「津川様。拙者は信雄様に雇われし者であります」
津川「おお、そうか! で、何しに来ておる」
藤八「羽柴家の偵察が主な任務でござりまするが、今回は二条城の米倉に火を
掛ける指示を受けておりまする」
津川「そんな物騒な事をする様に指示されたのか」
藤八「残念ながら警備が厳しいので、今回は無理であろうかと思われまする」
津川「ふうむ。では、済まぬが…」
藤八「こ、これは主家の命でござりまするか」
津川「違うが一任されておる。購入はこの義冬が行うので、後の件と羽柴殿への
言伝てを頼む」
藤八「…は」
388 :
信雄:2001/04/26(木) 01:40
[鬼来たる]
二日後夜、山城 二条城
秀吉「津川めは帰ったのか」
黒田「どうやら伊勢へ向ったとの由にて」
秀吉「そうか。妙に諦めが早いな」
黒田「ところが、毎度の金塊は持ちかえっていないとの様子にて」
秀吉「! 何だと?」
黒田「残念ながら、それ以上は…」
秀吉「不吉な予感がするな…」
どかーん
秀吉「な、な、何じゃ…」
黒田「むむ、大筒の音でござる! 殿、安全な場所に」
ばりばりばり
秀吉「何処かに命中したぞ! ち、近い」
黒田「むむ、南の兵糧倉附近と思われます これ、誰か居るか!」
小姓「あわわわわわ」
黒田「うろたえるな、被害を調査して参れ」
小姓「あわわわわわ」
黒田「話にならんな、こういう時にはもどかしい限りでござる」
小姓「い、いい行って参りまする」
黒田「儂も行く…殿は御避難下され」
ひょこ、ひょこ、ひょこ
ぱちぱちぱち…めらめらめら
ひょこ、ひょこ、ひょこ
黒田「何か燃えているぞ、やはり兵糧倉か! すると大筒の弾は焼玉だな」
??「官兵衛様」
黒田(背後を取られた!)
「何奴!」
??「津川義冬様より言伝が…」
黒田「………あい判った。確かに受取ったと伝えよ」
??「はっ。では…」
黒田(気配が消えたか)
「確かに燃えた米と金塊の差引きでは当家の相当な利益だが…。
津川義冬よ…これが外交と言えるのか?」
めらめらめら
羽柴家、二条城で忍者により米200焼失
羽柴家の親密度 41→51
>>380-384
ただただ、有難い事で。
皆さんどうもです。
連休中は書けなさそうなので、のんびり御待ちを。
おーい、連休突入かー?
かぽーん帰ってこいsage
392 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/02(水) 13:40
あげとくよ
393 :
張燕:2001/05/04(金) 08:49
応援sage
いま、仕事から帰って来たのだが疲れて死んでるので明日からで…
395 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/07(月) 16:31
あげ
396 :
信雄:2001/05/07(月) 22:19
[鬼来たる]続き
天正十年十二月下旬 伊勢 毛利秀頼邸
しんしん
毛利「今年も終りか…余りにも、余りにも激しい年…」
津川「そうだな」
毛利「その中で槍働きはない、殿は茶ばかり飲んでばかりだが…だが、そ
れも周辺から何もされぬ以上、文句は言えぬかな」
津川「ふふ。そんなものに見えるか。一度家老をやって見るか」
毛利「無理を言わないでくれ兄者」
津川「ははは」
毛利「兄者よ。一度訊いて見たかったのだが」
津川「なんだ?」
毛利「外交の妙とは?」
津川「……」
毛利「……」
津川「うむ、根性。そして気合だ」
しんしん
毛利「……なにか違う気がするが?」
津川「少なくとも結果は間違っていない」
毛利「そんな物かな……」
津川「ははは」
しんしん
津川「もう少しで来年。また飲もう」
毛利「ああ」
津川「では、帰るとするよ」
毛利「もう遅い。泊って行かれては」
津川「何、心配するな、足の速さなら負けぬよ、では」
毛利「そうだな」
すたすたすた…
??「どうされた、又とない機会を逃すとは、情に流されたか」
毛利「…」
??「殿は報告を待ちわびておいでだ」
毛利「…わかっておるよ、だが…」
(自分には信じられぬ…あの兄者が…)
397 :
信雄:2001/05/07(月) 22:19
[鬼来たる]
同じ頃、山城 二条城兵糧蔵跡の前
ぶすぶすぶす
秀長「……」
(これが、北畠織田家の外交…攻撃をしつつ文句も言わせぬ何た
る強引さだ)
秀吉「……官兵衛……」
(茶筅めには今攻める余裕は無い…。どうしてやろうか)
黒田「……はい……」
(今は攻められぬ。表立っての行動は出来ぬが牽制せねば増上す
る可能性も高い…頭の痛い事だが、こういう時は中から崩すに限
るな…で、だ…)
ぽい、がしゃん
足軽「こんな瓦礫をどうして急いで片付けるのかなあ」
足軽「わからん」
足軽「空から石が降ってきたって話は本当なのか?」
足軽「知らん」
ぽい、がしゃん
足軽 「大筒のような音がしたって聞いたぞ」
足軽 「知らねえ、昨晩は早くからあっちの方に励んでね、さっさと寝ちまっ
たよ…いっひっひ…」
足軽 「そうかいそうかい、ひっひっひ」
足軽頭「さっさと片付けろ!」
足軽達「へーい」
398 :
信雄:2001/05/07(月) 22:20
[鬼来たる]
ぽい、がしゃん
きらーん
足軽 「ん? ひしゃげたかねの塊が下に…」
足軽 「何だ? 金色だぞ…」
足軽 「おい、これって言っていた石か?」
足軽 「火から出たばかりなのに光っているな…」
足軽頭「む! 報告して来るので持ち場を離れるな! あと、天からの石
との事だ。祓わずに触ると体が毒されて死ぬそうだから絶対に触る
な!」
足軽 「へーい」
足軽 「何だろうな?」
足軽 「そう言えば、最近、伊勢の北畠様の話で…」
ざわざわざわ
数分後
秀長「たった今、米倉から、確かに金塊を発見したとの報告がありましたぞ」
秀吉「うむ。表立っての攻撃は茶筅の望み通り停止する。それが望みのよう
だしな」
秀長「そう致しましょうぞ。苦しいのは承知ですが、播磨にも軍を送らねば」
秀吉「そうだな…官兵衛」
黒田「言わずともわかっておりまする。手筈は既に…」
秀吉「頼んだぞ」
秀吉「はーっはっはっはっ!!
表の戦はな…見ておれよ、茶筅、義冬め!!」
>>390-395
お待たせしました。
もう誰も読んでないと思っていたので有りがたい事です。
ただ、進みが遅過ぎる…何とかしないとまずいのはわかってるんですが。
ここはageなくてはなるまい。
読んでるぜ!
402 :
信雄:2001/05/08(火) 21:49
[鬼来たる]続き
天正十年十二月二十九日 伊勢 浅井長時邸
使者「津川義冬をばれぬ形で討つ首尾はどうだ」
浅井「上々と言えるだろう。家老の某が仕組むのだからな」
使者「うむ。更に急ぐようにとの仰せだ」
浅井「わかった。もう一度毛利秀頼を動かしてみよう」
使者「頼んだぞ」
数刻後 毛利秀頼邸。
毛利(信雄様は何故に長時殿を遣わしたのか。
事前に知らせてくれたのは兄者に逃げろとの慈悲の意なのか…。
新年までは登城するなと言われている以上…)
浅井「御悩みは察するが、これ以上の煮え切らぬ態度は弟の秀頼殿も
危険になりますぞ」
毛利「う…むむ」
403 :
信雄:2001/05/08(火) 21:50
[鬼来たる]
同刻、伊勢願証寺にて。
(鹿威し凍結中)
信雄「うむ、雪も又、良い景色じゃのう」
有楽「確かに」
信雄「顕如殿、どうなされたか」
明俊「顔が暗うござりまするぞ」
顕如「…む、失礼仕り申した」
(本気なのか…三日連続の忘年の茶会とは、無防備にも程がないが。
わからんが信雄殿の事、何か有るのだろう。
が、読めぬ。知らぬ者はただ、はらはらし通しだ…全く)
信雄「どうかの、顕如殿も」
顕如「そうですな、しかし、長い休み…家臣達が逆に心配しておりましょう」
信雄「たまには休みも取りたかろう。緊急でもない限り一切出て来るなと
伝えてある」
顕如「…ううむ」
信雄「まあ、心配ござらぬよ」
顕如「…さすれば、一服」
(あの自信。何かある。後で判るから今は心配しない事にするか。
ふっ、全く先が読めぬ経験など、何時から無かっただろうな)
明俊「…明るい顔に戻られましたな」
有楽「…では」
404 :
信雄:2001/05/08(火) 21:50
[鬼来たる]
同刻、清洲城にて。
百々「休らぎ…か。殿もこの戦乱の世で一番贅沢な物を我等に下さるとは」
木造「もったいない話だ」
分部「そう下知をされつつ、殿は年末年始と伊勢で茶会だそうな」
木造「ふむ…いよいよ柴田が来る密議ですな」
百々「そうらしい。顕如殿が教えてくださった」
木造「殿が言う事は、どうも凡人にはわからぬ裏が有りますからな」
分部「全く。顕如殿が来て説明してくれてから我等にもようやく意味がわかっ
てきたわい」
木造「今回の休みはどう見る?」
百々「いつも済まぬ、せめて気持だけでも…だろうか」
木造「だろうな。交代で休めば一応、命令通り休んだ事になるな…」
百々「前回は、本当に休んでしまった者が多くてな」
分部「ふふ」
木造「はっはっは」
木造「今年も終りか…」
百々「こう振り返れば良くもやってこられたものだ」
分部「この一年…一番辛いのは殿であったろうに」
百々「うむ。一度も我々に悲しい顔を見せぬ…心の中は我等ははかることさ
え出来ぬよ…ほんの紙一枚内側とて、我等には読めなかったのだから」
木造「…」(瞑目)
分部「我等が北畠織田家…しっかりとまとまって行きたい物だ」
木造「そして、来年の年越も」
百々「うむ」
分部「うむ」
405 :
信雄:2001/05/08(火) 21:50
[鬼来たる]
同刻、北庄城にて。
柴田「そうか、佐々成政が動いたか!」
金森「玄蕃殿の使いより、今」
柴田「まさか、我が軍の半分が富山城に篭っているとは思うまいて」
金森「今頃は、手ひどく叩きのめされているでしょうな」
同刻、富山城。
佐々 「どうして富山城にこんなに軍勢がいるのじゃあ!!」
佐久間「挑発に乗って、おめおめとこの雪の中の進軍、御苦労なことだ。
それ、押出せい!!」
佐々 「冬の内に近江を攻めるとの風聞は虚報だったのか…無念…」
物見 「佐々軍は壊乱、逃亡中です」
佐久間「よし、追撃しつつ本城を落してしまえ」
佐々 「憶えておれ…」
北庄城にて。
柴田「巷では盛政は鬼の玄蕃と評されているそうだな」
金森「動かぬ鬼が今頃動き始めているかと」
柴田「ふふ、南の睨みさえせずに済めば、玄蕃と一緒に駆けたかったがな」
金森「もう、春は近うござりますぞ。その時には、鬼二人で御存分に」
柴田「言いおったな、はは」
佐々家滅亡
来年は内外共に荒れそうな・・・今から楽しみです。
どうぞペースは気になさらず頑張って下され。
407 :
信雄:2001/05/09(水) 23:49
[鬼来たる]
時は天正十二年三月十六日 伊勢長島城
津川義冬『我等、家老を集めて殿は何を話す気じゃ』
岡田重孝『判らぬ。ここで待てとの事だが、一体…』
浅井長時『もしや、我等三人、羽柴様の元へ行ったのを怪しまれているとか』
岡田重孝『ふん、これからは羽柴様の御世なのは誰でも判るが通り…』
浅井長時『それに反対する余り、我等を弑すとの噂も小耳に挟みましたが』
津川義冬『これこれ、いくらうつけ殿でも、自分の立場くらいは弁えていよう。
我等三人で織田家の兵力の何割を受持つと…』
浅井長時『し、しかし、今の状況は…』
ばたん
どたどたどた
浅井長時『な、何事!』
森久三郎『謀叛人 津川玄蕃、岡田長門守、浅井田宮丸!』
津川義冬『何ぃ!?』
森久三郎『秀吉に通ずるは明らか。上意により…』
岡田重孝『くっ…』
森久三郎『者ども、かかれぃ!!』
わらわらわら
浅井長時『や、やはり…うわあっ!』
森久三郎『死ねい!』
ずばっ
ぐさっ
岡田重孝『何故じゃぁ、何故なのじゃあ…殿ぉ…』
ばたっ
だらだらだら
津川義冬『こ、ここまでたわけだったとは…お、織田家も先が見えたわ…』
ずばあっ
津川義冬『こんな…筈では…』織田信雄『くっくっく…我に逆らい筑前めに通づるからだ…。
この信雄を誰だと心得るか…あの父信長の後継なるぞ。
逆らう者は、家老といえどもどうなるか思い知るが良いわ…』がばっ
きょろきょろ
信雄「…夢か…」
天正十年十二月二十九日深夜 伊勢 伊勢長島願証寺
408 :
信雄:2001/05/09(水) 23:49
ズレタ
409 :
信雄:2001/05/09(水) 23:50
[鬼来たる]
時は天正十二年三月十六日 伊勢長島城
津川義冬『我等、家老を集めて殿は何を話す気じゃ』
岡田重孝『判らぬ。ここで待てとの事だが、一体…』
浅井長時『もしや、我等三人、羽柴様の元へ行ったのを怪しまれているとか』
岡田重孝『ふん、これからは羽柴様の御世なのは誰でも判るが通り…』
浅井長時『それに反対する余り、我等を弑すとの噂も小耳に挟みましたが』
津川義冬『これこれ、いくらうつけ殿でも、自分の立場くらいは弁えていよう。
我等三人で織田家の兵力の何割を受持つと…』
浅井長時『し、しかし、今の状況は…』
ばたん
どたどたどた
浅井長時『な、何事!』
森久三郎『謀叛人 津川玄蕃、岡田長門守、浅井田宮丸!』
津川義冬『何ぃ!?』
森久三郎『秀吉に通ずるは明らか。上意により…』
岡田重孝『くっ…』
森久三郎『者ども、かかれぃ!!』
わらわらわら
浅井長時『や、やはり…うわあっ!』
森久三郎『死ねい!』
ずばっ
ぐさっ
岡田重孝『何故じゃぁ、何故なのじゃあ…殿ぉ…』
ばたっ
だらだらだら
津川義冬『こ、ここまでたわけだったとは…お、織田家も先が見えたわ…』
ずばあっ
津川義冬『こんな…筈では…』
織田信雄『くっくっく…我に逆らい筑前めに通づるからだ…。
この信雄を誰だと心得るか…あの父信長の後継なるぞ。
逆らう者は、家老といえどもどうなるか思い知るが良いわ…』
がばっ
きょろきょろ
信雄「…夢か…」
天正十年十二月二十九日深夜 伊勢 伊勢長島願証寺
どうもです。
>>400-401
>>406 感謝しつつ、気合入れて書いたらズレタ。伊勢も多い。(爆)
ま、こんなもんですか…。続きはのんびり御待ちを。
411 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/10(木) 10:57
のんびりいきまっしょい。
勝手に応援の気持ちをこめてあげ。
な、なにがズレタのだろうか・・・
のんびり続きを待ってまする
413 :
信雄:2001/05/11(金) 00:26
[鬼来たる] いい加減続く
天正十年十二月二十九日深夜 伊勢長島願証寺にて。
しんしん…さらさらさら
信雄「これこれ、誰かいるか」
ごそごそごそ
がらっ
小姓「ふあぁっ、はっ、なんでござりましょうか」
信雄「嫌な夢を見た」
小姓「はあ」
信雄「夢とは言えひどい話じゃ…家老達に最近会わぬのがいかんとの虫の知
らせじゃろう」
小姓(眠い)
しんしん
信雄「三家老の家へ、元日に来いと伝える事にしようかの。日頃の忠義に礼
でも言わねばのう」
小姓「はあ」
信雄「では、寝る」
小姓「ふわぁ」
(殿は何のために呼ばれたのでありましょうや? いいや、寝よう)
しんしん
信雄「いや、今にしよう…誰か使いは…」
小姓「起して参りましょうか」
(やれやれ…)
信雄「そうじゃな…ではやはり寝よう」
小姓「はっ」
(…)
しんしん…どさっ
414 :
信雄:2001/05/11(金) 00:29
[鬼来たる]
同刻 毛利秀頼邸にて。
浅井「明日しかござらぬぞ」
毛利「…う、むむ」
浅井(ええい、何とも優柔不断な。こいつが動かぬと話に成らぬのだが。
そろそろ、あれが首尾通り…)
深夜、毛利邸にて。
番人「むむ、何者だ!」
??「津川義冬様の御屋敷でござろう」
番人「…深夜に…怪しい」
番人「間違えるとはここの者ではないな」
忍者「…ぬかったか」
ぶんっ
番人「ぐわっ」
番人「…な、なんと」
きーんきーん
かきーん
ずばっ
忍者「ぐっ…」
番人「…はあ、はあ、はあ」
どたどたどた
毛利「何事だ!」
番人「今、曲者が屋敷の中に!」
毛利「何だと!?」
ぽろっ
番人「む、密書を持っておりまする」
415 :
信雄:2001/05/11(金) 00:30
[鬼来たる]
毛利「み、見せてみよ」
くしゃくしゃ
毛利「火、火を持て…」
小姓「は…」
玄蕃どのへ
時は今 雪ぞ降るよし 冬なれど
ふいの温みに あめが下しる
ちくぜん
毛利「…うう、玄蕃(義冬)…ちくぜん(秀吉) とは…」
番人「どうされました…確かにこいつ、津川様の御屋敷かと…」
毛利「この歌は…そうなのか、兄者、どうしてなのだ…」(涙)
翌朝、毛利邸にて。
浅井「うむ、残念でござるが、殿の御明察、確かに外れてはござりませなんだ」
(全く、簡単にひっかかりおる…疑う事を知らぬのか。
何にせよこれで成功だな)
毛利「だが…」
浅井「まだ何を…事は未だ明らかに成っておらぬ。内々で済ませよとの思召し
を忘れてはいけませぬな」
毛利「…わかった。今日の晩に、必ず呼ぶ事にする…」(涙)
浅井(万全だ。よし、これを早く羽柴様に伝えねば)
416 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/11(金) 12:29
横から申し訳無い。
野望100氏の言ってたメガドラゲームのリプレイスレ、どこに有るか
誰か知らないか?
>>416 天下布武の事?
それなら過去ログを全部見る&オフラインでごゆっくり。
いつの間にか再開してるじゃないか、ひっひっひっ。
(ρ_;)ナカッタ。
ゴメン、もう見ました。凄えオモシロカッタ(゚∀゚)
でもあっちにはもう感想とか、タイミング的に
書き込めないヨ。(´Д`;)
霜台殿への感想がありましたら
「この板、レベル低いですよ」スレにどうぞ。
あちらにいらっしゃいますからね。
つ、続きが読みたいでござるよ。
426 :
信雄:2001/05/14(月) 00:01
[鬼来たる]
天正十年 大晦日 伊勢願証寺
信雄「正月二日の予定にしていた新年の合議には集るのじゃが、気が変
わってのう。今日呼びたい者がおる」
有楽「どうされましたかな、急に」
信雄「夜に変な夢を見てのう」
顕如「ほう」
信雄「これこれ…こういうわけじゃ」
有楽「妙な夢ですな。夢にしては余りにも奇妙な…」
信雄「最近こう茶会ばかりで顔も見ておらぬのでな、会ってもいないので変
な夢でも見たのじゃ。日頃の忠勤の礼にもこの年越の茶会に呼ぼう
と思ってのう」
顕如(ふむ…何とも嘘臭い話だ。まだ判らぬが彼等の誰かが目的なのかも
知れぬが)
信雄「誰やいるかのう」
使者「はっ、お呼びでござりまするか」
信雄「急な用じゃが、義冬、長時、重孝の三家老を呼んでもらいたい」
使者「はっ」
信雄「理由は言うでないぞ。たまには驚かせてやらねばのう」
使者「は?」
信雄「聞いてなかったかのう。わからねばかえって都合がよい」
使者「はあ」
427 :
信雄:2001/05/14(月) 00:02
[鬼来たる]
岡田重孝邸にて。
岡田「おお、殿がお呼びでありまするか。急にとは一体…」
使者「良くわかりませぬが、何か茶室で羽柴家とか聞きましたが、詳しくは」
岡田「これは急がねば成らぬ。すぐにとお伝え下され」
使者「はっ」
岡田「すぐに支度をせい」
従者「はっ、しばし御待ちを」
津川義冬邸にて。
津川「ほう、殿がお呼びとは。何か仰っておられましたか」
使者「良くわかりませぬが、何か茶室で羽柴家とか聞きましたが、詳しくは」
津川「他には何か」
使者「さあ…そう言えば、殿が刀を持って笑っているとか変な話だけ…」
津川「全く判らんが…他には」
使者「さあ…そう言えば、某には知らぬ方が良いとかと」
津川「うむぅ。急ぎなのは判り申した」
使者「はっ」
津川「弟から呼ばれていたが、 飲むのは来年に持ち越しだな」
ごそごそ
津川「うむ。では、行って参る」
従者「ど、どちらへ」
津川「殿の御呼びじゃ。秀頼に『殿から呼ばれたので折角の心遣いを無駄
にして済まぬ』と伝えておいてくれ。言えば判る」
従者「はっ」
すたすたすた
428 :
信雄:2001/05/14(月) 00:03
[鬼来たる]
浅井長時邸にて。
浅井「な、何と!! 今何と申された!?」
(まさか、露見したのか!)
使者「急ぎ来る様にとの事でござりまする」
さあーっ
使者「どうされましたか、顔色が」
(いいや、そう簡単にばれる筈はない。落ちつけ、落ちつくのだ!)
浅井「な、何故に来年二日の予定が、今日に…」
使者「さあ。他の方々は首を傾げておられました」
浅井「なな、何か他には」
使者「さあ…そう言えば、羽柴家がどうしたとか、殿が刀を持って高笑いしてい
る夢を見たとか…某には知らぬ方が良いとかとも言っておられましたが、
何か重要な事でも」
がたがたがたがた
使者「どうされましたか、急に」
浅井「ほ、ほ、他には誰か呼ばれたのか」
使者「岡田様、津川様が急ぎ城へ向っておられまする。何分急なので今出た
頃ではないかと」
浅井「…そうか」
(無念だ…策略が成功したと、つい夜に使いを出したばかり…忍びに渡
したので追いつくまい。逐電しても何の手土産もなくなってしもうたか)
使者「顔色が、余りにも優れませぬが」
浅井「済みませぬ、急に気分が…すぐ参るとお伝え下さりませ」
使者「はっ」
浅井「…誰かあるか…」
従者「はっ」
浅井「…筆を持て…」
従者「はっ」
(はて? 御顔色が…)
浅井「残念でござるが…殿の御明察、確かに外れてはござりませなんだ…か」
どうも。
>>411-412
>>418 >>425 些事を大袈裟に書いて、まだ一度も戦をしていないじゃないかと
いつ言われるか恐いです(爆)がもうしばし。
賎ヶ岳までもう少しなので御待ちを。
>>松永久秀
今少し見ましたが良いですねぇ。後で全部読んだら感想書かねば。
そうそう。
ズレタのは前の文の事。
たまに時間の関係がずれてたりもするが、御勘弁を。
ありゃ、上の文も浅井のせりふは、「つい朝に」が正しい。鬱
431 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/14(月) 03:14
今後の展開に期待して。面白あげ。
432 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/14(月) 20:57
age
433 :
霜台:2001/05/14(月) 21:04
>信雄殿
いつも楽しませてもらっております(名無しで応援している一人でしたので)。
まだ戦をしていない、とは言われますが、逆に戦無しでこれだけ読者を引き込むの
は実に見事、と思います。これからもどうぞ頑張って下さいますよう・・・
>416殿
まずは読んで頂けた様でありがとうございます。私はあちらのスレも覗いております
ので、何か御意見がありましたらどうぞ。
時は今 行きぞ降る義冬なれど
不意の抜く身に 天が下しる
sage
それと明智のあれだね
保存sage
ども。
今戻って来たので文は今日は無理そうで。
それと、看板候補にうっとり(爆)。
>>431-432
どうもどうもです。折れたり滑らぬ程度に頑張ります。
>>433 どうもです。まだ全部読んでませぬ。
果して戦場でこの乗りが維持出来るか否や…。
何とか頑張りまする。
>>434-435
大体御名答っす。
和歌の掛詞は全部は置き換え可能ではないのでちと変なところありますが、そこは勘弁。
済みませぬ。
看板に脱線して、何も書けませなんだ。
万死。明日こそ。
期待してます。
439 :
信雄:2001/05/16(水) 01:39
[鬼来たる]
毛利秀頼邸前にて。
ざっざっざっざっ
毛利「どうした事だ…兄者の脚には追い付けぬ…浅井殿に、浅井殿に
顛末を訊かねば。
一体、何が起ったのだ…兄者…本当に殿を害するおつもりか…」
浅井長時邸にて。
さらさらさら
浅井(普通なら腹でも切れば一族安堵か…)
さらさら
ぴた
浅井(駄目だ、自分にはまだ子がいない。意味が無いな)
くしゃくしゃ
ぽい
浅井(しかし、まさか内通が知れるとは…。
功なき者を羽柴様がどう扱うかは考えるだけで気が重い…だが、
今更後戻りは出来ぬ。他の者でも倒し、逃げるまでか)
さらさらさら
さらさらさら
浅井「うむ、誰かあるか」
従者「はっ」
浅井「使いの者はおるのか」
従者「一人だけ」
浅井「これをさる方へ渡すように伝えよ」
従者「はっ。してどちらへ」
浅井「余計な詮索は無用だ。渡すだけでわか…」
武士「いけませぬ、きちんと取次がねば」
??「ええい、悠長な事は言っておられぬ」
武士「困りまする」
どたどたどた
浅井「む、誰だ!!」
440 :
信雄:2001/05/16(水) 01:41
[鬼来たる]
がらっ
毛利「あ、浅井様…」
浅井(南無三! こうも早く行動を取るとは…)
毛利「兄者が今、岡田様と殿の許へ…」
浅井(やむをえん、斬れるか)
ちゃりっ
毛利「浅井殿。どういう事なのか…え?」
浅井「たーっ!」
ぶんっ
毛利「うわっ!」
ひょい
武士「わっ、ごっ、御家老っ」
浅井(仕留め損なったか!)
「ええい、邪魔するな! お前が先日の内に…」
ぶんぶん
すぱっ ごとん ごろごろ
どたどた
どたどた
毛利「わっわっ!」
武士「御家老っ! 御家老っ!」
441 :
信雄:2001/05/16(水) 01:42
[鬼来たる]
従者「なな、何が何やら うわっ!」
ぶんっ
浅井「先日の内に事を運べは、すべては丸くっ!」
武士「御家老っ!御家老っ! お、御気を わっ!」
浅井「たーっ!」
ぶんっ
浅井「邪魔だ! 貴様!」
武士「ひ、ひぃー」
どたどたどた
毛利「い、一体! うわっ!」
すってん
毛利「あいた」
にじりっ
浅井「まさか、こう急変するとは…全てが御終いだ、もはや全て!」
従者「ご、御乱心でごさる、御家老様が、御乱心でぎゃあっ!」
ずばあっ
従者「ううう…あ」
がくっ
浅井「終りだぁ!」
442 :
信雄:2001/05/16(水) 01:43
[鬼来たる]
毛利(あ、兄者の事は手遅れなのか…だが、某まで今、死ぬ訳には…)
ちゃっ
浅井「死ねい!」
ぶんっ
ぶんっ
浅井「な!?」
すばっ
浅井「うわあっ!」
毛利「あっ」
(き、斬って…斬れてしまった…)
浅井「ぎゃああ!」
ごろごろごろ
毛利「あ、浅井様!」
浅井「ぎゃああ! うわああ!」
毛利「ああ…血が…手に血が…」
ごろごろごろ
毛利「ああ…斯波一族は終りかも知れぬ…織田家には所詮…」(涙)
だっ
浅井「ぐうう、うぐううう…」
.
どたどたどたっ
武士「あ、毛利様…御家老は…」
毛利「ああ…兄者…兄者ぁ…」(涙)
どたどたどたっ
武士「も、毛…」
どたどたどたっ
ざっざっざっ…
武士「行ってしまった…そうだ! 御家老は…御家老っ、御家老っ!」
443 :
信雄:2001/05/16(水) 01:44
[鬼来たる]
その頃、伊勢願証寺。
(鹿威し凍結中)
信雄「そろそろかのう」
有楽「ほ。まだ伝えてから一刻も…そんなには早くはありますまい」
顕如(また突拍子な…この辺の言動を聞くと、ふと有能さに疑問を覚える)
小姓「津川殿が参られました」
有楽「おや…」
顕如「…」
(ふっ、浅墓過ぎたわ…把握もせずに結論を出すとは、誰が無能やら判
らぬ)
信雄「おお、良く来たのう。急に呼んで済まぬ」
津川「滅相もござりませぬ」
信雄「義冬。いつも苦労ばかりかけて済まぬのう」
津川「勿体のうござりまする。で、本日は…」
信雄「まあ、一服。有楽殿…」
有楽「では」
.
街道にて。
津川『ふふ。そんなものに見えるか。一度家老をやって見るか』
毛利『無理を言わないでくれ兄者』
津川『ははは』
津川『もう少しで来年。また飲もう』
毛利『ああ』
ざっざっざっざっ
毛利「兄者ぁ…どうしてなのじゃぁ…」(涙)
独り泣きながら走る毛利秀頼…その心中は彼しかわからない。
.
毛利秀頼 羽柴家の計略で逐電。
444 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/16(水) 22:19
応援しているがゆえの苦言。
ちょと話の流れが分かりづらくなってきた。
でもほんと応援しておるぞ。
>>438 >>444 どうも。
やはりそうでしたか。他の方は知りませんが自分でもちとい
かんとは思っていた次第。
毛利秀頼逐電(結局それだけかい)の話はいっそ切った方が
すっきりしたかもしれませぬが、今更なので何とかします。
今日の分は大雑把に書いてはいますが、推敲の為に一日二日
時間差を置いて出す形にしましょう。
446 :
信雄:2001/05/16(水) 23:43
何も無いのも何なので、メモの一部で茶を濁す。(汗)
信雄の無謀〜嵐世紀〜
現在の登場人物
織田(北畠)信雄軍
配下 宇喜多家、南條家、池田家、三好家、筒井家、細川家、丹羽家
力を付けるとすぐ独立するので一切役には立たない。(爆)
北畠信雄 北畠家大名 信長の次男 幼名茶筅丸。
茶筅(丸) 史実では残酷な暗愚大名として書かれている事が多い。
清洲会議以降、毒気が急に抜け、大愚の風貌が一部で
大器と勘違いされているらしい。
一日の半分を茶室→たまに厠→茶室で過している。
織田長益 信長の弟。
有楽(斎) 史実では時の権力を敏感に察知して織田家の血を残す。
源吾 彼も清洲会議以降、信雄に茶を点じる為に茶の量が格段
に増え、少し辟易している。
現在、信雄の指示はほとんど彼を通しているが、個人的な
利益的理由で政治を捻じ曲げては余りいないようだ。
津川義冬 斯波家出身の筆頭家老。
史実では秀吉から疎まれ、唆された信雄に暗殺される。
それを知ってか知らずか疎まれた知能を捨て、無敵の外交
マシーンとして活躍中。
実は何も考えていない?
本願寺光佐 信長に最後まで抵抗した一向宗本願寺一門の法主。
顕如 勅令により和解し、各寺に停戦を呼び掛けるのを生涯の
法主 仕事とするはずが、歴史が狂った。(笑)
外様にして最強の武将で、信雄も賓客扱い。
織田秀雄 信雄の嫡子だがゲームに出て来ない。追加武将としても
作り忘れたので勝手に使わせてもらう予定。
と、思ったら来年(天11)誕生だ。使えん。
.
またネタ尽きたら続きでも
あいたた。文書書いてて飛ぶとは。(爆)
すみませぬ。土日は仕事で消えるので明日書けるかどうか…。
もし消えてたら、判らん点、気に入らん点でも列挙してもらえれば有難く…。
あいたた。
448 :
無名武将@読者:2001/05/18(金) 04:02
探すの面倒age
449 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/18(金) 19:54
逐電した毛利を生かすために、実際のプレイでは無かったことを書いたり
することになりそう。
面白ければ、そんで度が過ぎなければそれでも構わないので頑張って下さいな。
応援age
450 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/05/22(火) 15:39
age
451 :
あ:2001/05/23(水) 02:42
リプレイやりたいなと
シナリオ2の阿蘇でプレイ中。
ウィンウに出来ないから紙にメモとりつつやってる
どういう風に記録とってるの?>>信雄氏
452 :
信雄:2001/05/23(水) 23:52
どうも。
仕事地獄で少しペース落ち…。
>>449 何処行ったのかわからんのでうまく書きます。(爆)
一人でも惜しいので早く帰ってきて欲しいですねえ。
>>451 少し花が咲くでしょうか。御待ちしてます。
リプレイは、alt+tabで切替えつつノートパッドにメモ。
合戦は必死に紙にメモ。大変です。(爆)
453 :
信雄:2001/05/23(水) 23:53
[鬼来たる]
天正十一年 正月十日 浅井長時邸にて。
浅井「うーん、うーん」
がばっ
浅井「?」
岡田「おお」
浅井「…ここは? 痛っ! …ぐおお」
岡田「まだ動いてはならぬぞ」
浅井「…痛たたた…」
岡田「どうやら意識はしっかりしているようだが」
浅井「(岡田)重孝殿…」
がらっ
岡田「殿!」
浅井「!!」
信雄「こりゃ」
浅井「と…殿… うぐうう」
信雄「家の者から話は聞いたぞ」
浅井「…」
(無念…自害もまま成らぬか)
信雄「乱心とは、長時らしくないのう。浅井の家が絶えるぞ」
浅井「…うう」
信雄「もう二度と狂ってはいかんのう」
浅井「! 何と申されましたか」
信雄「顕如殿とかはさすがに猛烈に反対したのじゃが、乱心では仕方ない
からのう」
浅井「ま、まさか某を許されると…」
信雄「自分に不安があるなら、仕方ないが隠居するしかないのう…どうじゃ」
浅井「…」
信雄「なにより、早く傷を治すのじゃ」
浅井「…」
(そんな事が…某を何故…)
実はおおもの信雄?age
お先に終了させていただきました。
信雄殿、頑張ってくださいね。
456 :
あ:2001/05/28(月) 04:36
>>451 経験談をどうも。
武将名控えるのが面倒っすねぇ。
とりあえずリプレイ記書きながらやってますが、来月になりそう。
まだかなまだかな。
459 :
0人プレイ好き:2001/06/02(土) 12:31
「筆が進まぬ・・・」(風雲録)
なのかな?
460 :
:2001/06/02(土) 18:21
裏2CHは本当に存在します!騙されては、いけません!
裏2ちゃんねるがないって言う奴がいるけど一人占めしたい奴が言って
いるだけ。俺はみんなに見て欲しいから。
お昼のほうが繋がりやすいから頑張ってくれ。
このサイトは、廣末(広末)同級生が暴露した過去の記録集です。
[小]〜[大]までの生活を完全収録!
TV・ラジオ・雑誌・ETC...等完全チェック!
ココで本当の廣末(広末)の生活を御覧ください!
それでは、メンバーズルームでお会いしましょう!
下の手順に従って飛んでください。
1.書き込みの名前の欄に
http://mokorikomo.2ch.net/ と入れる。(裏ドメイン名)
2.E-mail欄に0001-hirosueと隠しコードを入れます。
3.本文にパスコードの「ura2ch」(鍵かっこなし)を入れて、書込みボタンを押します。
4.タイトルが「ようこそ 裏Hネタ板へ」に変わればばOK!
難しいけどガンバってね。
5.何度、挑戦してもダメな場合は下記の「入口」から簡単に入れます!
・今、廣末の生活が始めて明かされる!
・加護ちゃんも、あの年であんな乳がでかいとは思わなかった(ゎらぃ
・鬼畜ハードコアロリータが見れるのも「裏2CH」だけでしょう!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓超簡単無料入口↓↓↓↓↓↓↓↓↓
その他の優良サイトもオススメします!
廣末(広末)の生活暴露入口 =
http://user.memberz.to/active/hirosue/ モ−ニング娘。入口 =
http://user.memberz.to/active/idol/ 鬼畜ハードコアロリータ =
http://user.memberz.to/active/ura2/
461 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/03(日) 12:20
PS版は出ないの?
おしえてけろ
462 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/08(金) 03:19
age
とりあえず、age。
かえってこーい。
464 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/14(木) 21:18
age
信
466 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/18(月) 21:23
らん世紀
あきたのかな?
age
次は誰だ。
468 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/20(水) 23:01
帰って来〜い。
それか誰か続きやってよ。。。
469 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/28(木) 20:30
age
470 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/06/28(木) 22:52
滅亡?
age
472 :
無名武将@お腹せっぷく:2001/07/04(水) 21:53
age
hige
474 :
杉原秀敏:2001/07/06(金) 08:27
今烈風伝やっていて思ったんだけど、
当主が姫武将の場合、姫武将の跡継ぎは出てこないの?
なんか、当主が女の場合「姫を武将として育てますか?」というメッセージが
出てこないから疑問に思った。
もし出てくるのだとしたら、2001年まで逝くことも可能だよね。