夜闌 香焚き 天を夢む 第三幕
http://jbbs.livedoor.jp/study/9102/ 30 名前:王藍雪 ◆oDPXp4Tdgc 投稿日: 2011/02/14(月) 04:07:10
ぁ…ああン………
ぁン!ぁン!……ぁン!
(深閨の中に、女の嬌声が響く。女は四肢を縛られ、全身で快楽を貪っていた。
王藍雪はわざと優しく囁きかけながら、白い掌で女の胸をそっと包み込む。
大きく豊かな乳房をさわさわと、掠らせるように掌全体で愛撫すると、我慢できずに女の肉体が痙攣し、
扇情的に腰をくねらせて次の愛撫をねだった)
んふふふ…はしたなく、可愛いお尻をぷりぷりと振って……
これはお仕置きだと言った筈だよ?
(藍雪の勝ち誇った嘲りを乗せて、女の切なげに震える肉体に、絶妙の力加減で平手が飛ぶ。
力なく広げられた女の股間からは慎みを知らない媚臭が漂い、まるで室全体が染め上げられたようだった)
うふふ…それにしても民衆のお馬鹿なこと。この私が実行に移した坊やの殺害が、失敗したなどありえない。
あってはならない、けれど……
分かるかい? こんな噂が流れていること、それ自体が許しがたいということがねえ。
私の新政権が跡形も残さず消し去った筈の、あの坊やの名前が今上がるなど。
あの臭気をちらとでも私に思い出させるなど。
…大方、昨今の天変地異に不安を煽られてこんな噂が流されているのだろうが……。
それが真であれ、そうでなかれ、和氏の璧よりも完全であるべき新政権の瑕疵であることには違いない。
私は……(「そ、そんな、のっ、はげし……ぃっ♪」……うっとりとした声を漏らしながら、舌を突出し、
喜悦の表情を浮かべる女を弄びながら)私のやり方で、その根本を絶ってやろうねえ。断固として、根こそぎに。
おぞましい災いを転じて、実利を得るのが私の流儀だ。例えばこれを機会に、四海へ大艦隊を派遣する。
南蛮の地へ、西のかた印度へ、波斯国へ、大秦国へ、そして世界の果てへ。あらゆる国と「朝貢冊封」の関係を
確立できれば、皇帝陛下は呉帝国、いや中華史上でも最高の聖天子に。そしてそれを主導した私は…うふふふ……
韓信以上の功労者ということに。もしも噂が真実でも、外国へ逃れた坊やを殺してしまえばよし。
偽りであったら、もう誰も白牡丹のことなど思い出さぬようにできるからねえ。