1 :
曲直瀬道三:
規約
・長文禁止
・時代考証は適当
・トリップ使用禁止
・素出し禁止
はいどうぞ
2 :
曲直瀬道三:2009/08/26(水) 21:20:41
戦国・三国は自由ね
3 :
華雄:2009/08/26(水) 21:34:18
我が輩の名は華雄
字はまだない
4 :
華雄:2009/08/26(水) 21:39:45
我が輩が生まれたのは大陸でも内地の方であるらしい
らしい、というのは我が輩は生まれつき物覚えがよろしい方ではないので
詳しい生地を忘れてしまったのである
5 :
無名武将@お腹せっぷく:2009/08/26(水) 21:44:20
はなおwだれwみたいなwww
6 :
華雄:2009/08/26(水) 21:46:03
なんでも以前に会った華佗とかいう不細工な書生が言うには、我が輩は巨人症とかいう体質なのだという
そのせいで我が輩は脳の発育が人より悪く、うすのろで物覚えが悪いらしい
7 :
無名武将@お腹せっぷく:2009/08/26(水) 21:50:26
華佗が言うには脳というのは人の機能を司るもっとも重要な場所らしい
その発育が悪いと言われて、我が輩はなるほどと膝をうった
クマッタ乙
必死だな、才なき者の腹いせですか
9 :
無名武将@お腹せっぷく:2009/08/26(水) 21:56:30
思えば我が輩の人生はこの鈍い脳みそと
人並外れた巨大なからだのせいで苦労の連続であった
幼いころからでくのぼうでくのぼうとからかわれ
むっとしてちょっと軽く小突いてみたら相手の頭骨がひしゃげていた
などということも一度や二度ではない
おかげで我が輩は家族とともに各地を転々とするはめになってしまった
10 :
華雄:2009/08/26(水) 22:01:00
いくらからかわれてもじっと我慢すればよいのだが、生来の脳みその鈍さゆえ
反省しても反省してもからかわれた瞬間にあたまの中がまっしろになってしまう
どこへ行っても頭骨をへし折りその地を後にするはめになる我が輩に愛想をつかしたのか
いつのまにか両親もどこかへ消えてしまっていた
薄情なことである
11 :
華雄:2009/08/26(水) 22:05:56
不幸といえば我が輩のこの名前である
以前に黄頭賊の乱という頭に黄色い布を巻いた奇天烈な連中が
世の中の不満を訴えて暴れ回るという事件があったのだが
我が輩はこの乱に参加していた
12 :
華雄:2009/08/26(水) 22:10:33
とはいえ、誤解されては困るからきちんと述べておくが
我が輩が参加したのは黄巾の側ではない
天に誓って言うが、我が輩はこれまでの人生で御上に逆らったことは一度もなく
また、ああいった奇天烈な服装(ふぁっしょん)で暴れ回るほど
無軌道でも服の趣味も悪くはない
13 :
華雄:2009/08/26(水) 22:13:30
我が輩が参加したのは官軍――義勇軍である
ちょうど御上が町角で立て札にて参加を呼び掛けていたので
うすのろで食い扶持にも困っていた我が輩はこれ幸いと参加することにしたのだ
14 :
華雄:2009/08/26(水) 22:26:37
義勇軍に参加するには役人のところへ行って己の名前を記載する必要があった
ところが我が輩は字が読めぬし書くこともできぬ
義勇軍参加を呼びかける立て札の文字も
近くにいた親切な若者に読み上げてもらったほどである
質素な身なりの一見草鞋売りふうの風体であったが
澄んだ瞳をした実に親切で清々しい若者であった
15 :
華雄:2009/08/26(水) 22:30:08
我が輩は恥を忍んで役人に字が書けぬ旨を告げてみた
すると役人は平民にはよくあることだと答え、我が輩に我が輩の字の書き方を教えてくれるとのたまった
我が輩は喜び勇んで我が輩の名前を告げて、役人が教えてくれた通りにその文字を記載した
16 :
華雄:2009/08/26(水) 22:45:04
ところで、我が輩の名前はしょうゆうである
少なくとも母親の腹から飛び出したときからこの時役人に名前を告げるこの瞬間までは
我が輩の姓はしょうであり、他の姓を名乗ったことは一度もなかった
ところがこの時窓口となった役人が我が輩の見るからに凡庸とした顔を見て
よし一つこの鈍そうな大男をからかってやろう、と悪戯心を出したのか
我が輩に華雄(かゆう)という文字を教えてそれを我が輩に書かせたのである
あるいはこの役人は本当にしょうという文字を華と記憶していてそれを我が輩に教えたのかも知れぬが
真相を知るすべは我が輩にはない
葉雄(ようゆう)じゃないの?
wikiには「葉雄」(しょう ゆう〔She Xiong〕)とあるな
どっちでもいいんじゃない
19 :
華雄:2009/08/27(木) 00:02:34
かくして我が輩は戦場の人となったわけだが
しばらくの間自分が華雄などという名前で登録されているのには気付かなかった
上官にあたる男が我が輩の顔を見て
「おい、華雄。おい、華雄」などと呼び掛けるのを聞いても
我が輩のことを呼んでいるとは思いもよらぬ
「上官の呼び掛けを無視するとはいい度胸だ」
と弱々しい拳で胸のあたりを殴られるに至って、
ようやく華雄というのが我が輩を指す名前であると思い至った次第である
20 :
華雄:2009/08/27(木) 00:09:38
しかしその段階に至っても
我が輩はまさか我が輩自身が申告した名前が華雄であったとは夢にも思わぬ
我が輩は上官に「うっす」と頬を赤く塗らして返事をしつつ
ああ、この辺りは「しょう」を「か」と言ってしまうとはなんと方言がきついのであろうか
あるいはこの上官の滑舌があまりにひどいだけであろうか
などと考えていたわけである
21 :
無名武将@お腹せっぷく:2009/08/27(木) 01:23:22
レベルの低いなりきりすんな
勉強してでなおせ
またととのえか
23 :
無名武将@お腹せっぷく:2009/08/27(木) 04:55:48
ととのえ禁止
続きが 読みたひ
25 :
華雄:2009/08/27(木) 19:57:07
かくて我が輩は我が輩のことをなぜか「華雄」と呼ぶこの上官に連れられて戦場の人となった
26 :
華雄:2009/08/27(木) 20:00:09
我が輩が最初に派遣されたのは潁川という場所であった
我が輩には小難しい作戦は理解できぬ
ただただ上官の命令に従い暴れるのみである
27 :
華雄:2009/08/27(木) 20:02:49
「行け華雄!」と上官が黄色い頭巾の群れを指差せば、
我が輩はすぐさまその場所に突撃し
支給された戟をめちゃくちゃにふるって黄色い頭巾の首をはね飛ばした
28 :
華雄:2009/08/27(木) 20:09:47
しかしながら我が方は劣勢であった
我が輩には小難しいことはわからぬ
我が輩の上官があまり有能ではないことはわかったが
我が方のなんとかという指揮官が無能なのか有能なのかはとんとわからぬ
しかしながら黄色い頭巾を巻いたほうが士気も高く統制がとれていたことは
愚鈍な我が輩にもすぐにわかった
幸いにして我が輩は人の何倍も頑強な肉体を持ち人の何倍も馬鹿力に恵まれたゆえ
黄色い頭巾の連中など毛虫程度にしか感じはしなかったのであるが
我が輩のまわりでは我が輩の同輩や官軍の兵が太平道の信徒たちによって
切り刻まれていったのである
29 :
華雄:2009/08/27(木) 20:19:09
愚考するに黄巾賊の兵たちは自分達の世を作るのだという理想に燃えているゆえに
士気も高く死すら恐れず戦いに身を投じることができるが
官軍の者たちはしょせん金を稼ぐために軍に身を投じたゆえに
故郷に残して来た家族が気がかりで命を捨てる覚悟で戦に挑むことができなかったのではなかろうか
30 :
華雄:2009/08/27(木) 20:23:58
生粋の官兵に至ってはおそらく出世のことばかり考えているような連中に違いあるまい
そんな連中が決死の覚悟をもった黄巾どもにたちうちできるはずがないのである
むろん我が輩のこの考えがあっているかどうかは知らぬ
我が輩の脳の働きは鈍いのだ。不細工な華佗がそう言っていた
もしかしたらやはり我が方の指揮官が無能だったのかも知れぬ
あるいはただ単に我が方の巡り合わせが悪かっただけなのかも知れぬ
31 :
華雄:2009/08/27(木) 20:51:02
とにかく何がなんだかよくわからぬ間に
我が方は敗走していたのである
我が輩はまだまだ元気溌剌気力充分であったが
流石にまわりが皆遁走を決め込んだとあってはその流れに従わぬわけにはいかぬ
踏みとどまって個人的に勝手に黄巾賊の首を刈り続けていても
誰も褒めてくれぬし金も払ってはくれぬ
32 :
華雄:2009/08/27(木) 20:59:47
我が輩を「華雄」と呼ぶ例の上官も必死に遁走を決め込んでいた
逃げながら黄巾賊の刃が背に迫ると
「華雄!助けろ華雄!」とこの上官が悲痛な声で叫ぶので
我が輩はすぐさま上官の側に駆け寄りその場に踏みとどまって
上官を安全に逃がすために黄色い頭巾の連中を蹴散らして
どうやら知らぬ間に我が輩はずいぶん上官に気に入られたらしいのである
33 :
華雄:2009/08/27(木) 21:03:18
この時我が輩はずいぶんたくさんの黄巾賊の首と胴体を切り離した
10では利かぬ。100でも足りぬ。1000かも知れぬし10000かも知れぬ
しかしもしかしたら50くらいだったかも知れぬ
我が輩は学がないゆえに両手の指の数だけしかものを数えることができぬ
34 :
無名武将@お腹せっぷく:
続きまだ?