1 :
無名武将@お腹せっぷく:
あるところに
2 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 01:10:44
2
3 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 01:24:53
学徒出陣というクソコテがおりました
4 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 01:51:01
4
あまりのクソコテぶりを心配した親は学徒出陣を洛陽の大学者、蔡ヨウの
元に勉強にいかせたのである。
学徒出陣が故郷の会稽を離れるとき誰も見送りにこなかったことは言うまでもない。
しかし学徒出陣はそれなりの家のボンボンなので従者を一人連れていた名を八戸のぶなが
という。従者というより奴隷であった。
7 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 02:02:44
そして優勝した
8 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 02:04:12
享年38
学徒出陣は長江流域で行き倒れになっている一人の少年を見つけた。
そのひょーりみという少年は長安に行く途中であるが賊に襲われ食料を
奪われてしまったらしい。何か栄養のつくものを少年に食わしてやろうと
学徒出陣は八戸のぶながを一刀のもとに切り捨て、その肉をひょーりみに与えた。
ひょーりみは感動して、学徒出陣への忠誠を誓うのだった。
のちに従者を斬って行き倒れを救うという美談は中国では大変有名な話となった。
八戸というゴミを斬って賢者を救うとは人徳のきわみとのちに魯迅も述べている。
斬られて煮られ食料となった八戸の皮と骨は楽器となった。
いくらゴミとはいえさすがに多少の哀れみを感じたのである。
モンゴルの民話のスーホーの馬の話の原型は学徒出陣の逸話が
実はもととなっているのである。
だが八戸のぶながの生命力は異常である。楽器になっても行き続けのちに
学徒に復習の刃を向けることとなるのだがそれは後の話である。
ともかく、学徒とひょーりみは洛陽への旅を続けた。
だがその後ろから怪しい影が・・・ひょーりみを襲った賊である。
「ふふふふっ・・・愚かな、後ろからつけても無駄だ!!俺に隙などない!」
そういうと学徒は剣を抜いて賊にかかっていった。
学徒は剣には絶対の自信があったのである。
・・・が、運悪く賊は甘寧であったので返り討ちにあってしまった。
ひょーりみは悲鳴を上げて逃げ去った。
かくして学徒は甘寧の舎弟となったのである。
ひょーりみはそのまま一人で長安への旅を続けるのであった。
さて、ひょーりみは新野で宿を取っていると、外が騒がしい。
何事かと宿のお上さんに聞いてみると。
「最近、小銀玉という狂人が夜中にわけのわからないことをわめきちらして
困っているんですよ。」とのこと。
腕力には自信がひょーりみ君はとりあえず。耳をふさいで寝てしまった。
翌日、ひょーりみは昨日の小銀玉が処刑台にたたされているのを見つけた。
毎夜、わけのわからないことを叫ぶのでとうとうお上の逆鱗に触れてしまったようだ。
ひょーりみはこれを哀れに思い、八戸の楽器を役人に賄賂として贈り、小銀玉を
開放してやった。
このあと小銀玉とひょーりみは意気投合しバラ園で義兄弟の契りを結ぶのだった。
ひょーりみと小銀玉は長安まであと少しというところにまでやってきた。
ところがここで路銭が尽きてしまったのである。
そこで小銀玉がわけのわからないことを叫ぶと人々が哀れみ、お金を投げて
くれたのである。
さらにひょーりみは体を売って相当の金を稼いだのである。美少年である
ひょーりみにとってはたやすい事であった。
ひょーりみと小銀玉をたまたま見ていた、聖天使ザビエルはこの二人が只者ではない
と感じ、彼らの手相を見させてもらった。
ザビエルによると2人は「天命」を受けたものであるとのこと。
ただし八戸という小人が彼らの運命を狂わせるかもしれないので十分に気をつけてと
アドバイスをするのであった。
17 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 02:40:04
おもしれーw
18 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 04:32:08
ぷらっとと宇喜多はまだか
19 :
所轄孔明 ◆2u6uqgkXuQ :2007/11/24(土) 12:40:24
郷挙里選・・・豪族の子弟などから優れた人物を官僚として登用する制度
ザビエルと別れた二人はついに目的地、長安へ到着した。歴代王朝の帝都として
名高い、巨大都市である。ひょーりみは郷挙里選でここまできたのである。
家柄、容姿、人格、三拍子そろったひょーりみには当然のことであった。
実際には知力はやや不足していたのだが、抜群の容姿とかわいらしい仕草で
推薦者を魅了してしまったのである。
まあそれはそうと黄巾の乱の戦没者を弔う儀式のため長安にはたまたま霊帝が
来ていたのである。ひょーりみは見栄えがいいということで無理やり儀式に
出席にすることとなり、ついに霊帝と謁見することとなった。
昔〜 昔〜 浦島は〜 ♪
何后とかいうわがままなオバサンに振り回されるだけの霊帝は日々、鬱々と
していた。いつものように鬱な気分で儀式に臨んだのだが、なんかちっこくて
やたらと若いらしい若すぎる官僚を見つけて夢中になってしまった。
うおおおおっ!朕の心のオアシス!
まあそんなわけで、周りのことも気にせず、霊帝は拉致同然にひょーりみを
連れ去ってしまった。
義兄をどうするつもりだ!?小銀玉は皇帝の側近に問いただすと、霊帝は
ひょーりみを宦官にしてそばに置くつもりだ。というと汚らしい狂人はうせろ
!と会場からつまみ出されてしまった。
なんとか義兄を救い出したいが、武勇にはまったく自信の無い小銀玉。
途方にくれているとザビエルと再開した。
ザビエルが言うところによると、張春華なる女義賊のボスに頼るといいとのこと、
喋り方は「きゃはー」だとかまさに痴障そのものだがどういうわけか人望があり、
どんな人助けも断らない仁義の持ち主だという。
小銀玉はいそいで張春華の根城の山へ向かっていった。
【訂正】
なんかちっこくて可愛らしいくそして若すぎるくらいの官僚
25 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 14:22:12
これはいいな
26 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 14:33:10
現党首小魔玉も
張春華の根城に、行く途中キター@信愛という若い女に出会い意気投合し根城に付いて来てくれる事になった。
28 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 16:03:38
ぷらっと宇喜多小魔玉らの群雄割拠
その3人では群雄どうしが仲良すぎだろ
30 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 16:47:45
八戸が気になる
31 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 16:51:08
八戸アワレwwwwww
32 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 16:56:42
学徒はどうなるか
続けて。
張春華の根城に着いた小魔玉と信愛。すると向こうから門を開けてくれた。
門番の張春華一家武装構成員によるとザビエルからすでに話は聞いていて
すぐにひょーりみを救出する準備はできているらしい。
そして小魔玉はボス間へ導かれ張春華に謁見した。
「きゃは?」
「dfs%jgaspeurgvtdvom%hig」
信愛「???」
一般人には理解不可能な会話が交わされた後、張春華と小魔玉は意気投合し
30日以上もの間、酒を酌み交わしたという。
そして一ヶ月と数十日たったある日、小魔玉は思い出したように言った。
「霊帝の魔の手から義兄を助け出してください!」
張春華「きゃは?準備はずーと前からできているし、はじめからそのつもり
だからドーンと大船に乗ったつもりで!ドーン!っと」
武装構成員「もう手遅れでしょう。とっくに玉無しですよ。」
35 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 18:02:47
小銀玉じゃなかったか
さて、長安の宮殿にとらわれていたひょーりみであったが、40日以上もたって
もまだ無事であった。それは十常侍らがひょーりみを恐れていたからである。
ひょーりみとかいう小僧が陛下をかどわかし寵愛を独占することは間違いない、
なんとしてもやつを宦官にしていかぬ・・・。
そんなある日・・・。
趙忠「張譲殿、面白い男を手に入れました。去勢の事故に見せかけて鮮やかに
ひょーりみを殺害してくれるとのこと。これ、こちらへ参れ。」
するといかにも中身のなさそうなしょうもない男が現れた。
「八戸のぶながと申します。見事にひょーりみを暗殺してみせましょう。」
38 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 18:14:10
張譲「八戸、事がうまく行けばおぬしもわれらの仲間入りじゃ。十一常侍として
権勢を極めようぞ」
さて、八戸がいよいよひょーりみを去勢しようと迫り、ひょーりみは悲鳴をあげて
いたそのとき。
「ドーン!正義の使者参上!」と張春華が突然現れ、八戸を一刀両断とした。
張春華はひょーりみを担いで、いそいで宮殿から逃げ去ったのである。
曲者じゃ!出会え出会え!!
長安の町は漢兵で埋め尽くされたが、張春華ほどの女がこれしきのことで
つかまるはずも無く、みごとに長安を脱出した。
しかしこれで、ひょーりみ、小銀玉らは逆賊となってしまい易姓革命でも
おきて漢が滅びないかぎり永遠に官憲から逃げ続けなければならなくなったのである。
40 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 18:15:39
八戸復活きたー!
>>38 ありがと。でもそこまでコテに詳しいわけじゃないから、結構変なことを
書くと思うよ。特に最近のコテはわかってない。
42 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/24(土) 18:17:03
八戸雑魚すぎだろw
さて、学徒は甘寧の賊徒たちのなかで異例の出世を遂げすでにナンバー2となっていた。
もともと人に好かれる好漢的な性格であったからである。
目立ちたがり屋で偉そうな命令口調のせいで会稽では嫌われ者であった、学徒はまさに
自分の転職を見つけた思いであった。自分になつく子分もどんどん増えてくる。
八戸と縁を切ってから絶好調だな〜。やっぱりあいつが疫病神だったか。あ〜すっきりした。
学徒はわが世の春を謳歌していた。
続ききになるぅ。
安熹県に劉備なる大変評判の良い尉(役人)がおった。
そんな安熹県に洛陽から八戸のぶながなる役人が派遣されてきた。
「劉備とやら、ひょーりみ一党を必ず討つのじゃ、これは帝国全土にはせら
れた勅令でである。」とその八戸なる男は偉そうに言った。
「八戸殿、その話は存じております、確かひょーりみだけは生け捕りして残り
は討ち取れとのことでございますな。」と劉備が言うと、八戸は「違う違う、
全員討つのじゃ、ひょーりみも必ず首を取れ!」
「兄上、ちょっとこちらに・・・」やたらとひげの長い大男が劉備を奥に引っ張って
いった。
「あの八戸という男は張譲の手先だと聞きます。おそらく十常侍にとって目障りな
ひょーりみを殺害し、その責任をわれわれに押し付けようという魂胆でしょう。」
と長髭が言うと、劉備は「なるほど、では丁重にお断りして帰ってもらおうか」と答えた
そのとき「うわらばっ!」という八戸の悲鳴が聞こえた。
駆けつけてみると、どうやら八戸は張飛にバラバラにされていたようだ。
劉備「張飛よこれはどういうことだ」
張飛「この八戸とかいう野郎はほんとムカクツんでついつい軽く殴ったら
このとうりだ。こんなに虚弱体質野郎とは思わなかったぜ。」
劉備「いくら小人とはいえ洛陽の役人を殺したのはまずい。これは逃げるしかないのう。」
こうして八戸を殺してしまった劉備一党は官職を捨て逃亡するのだった。
さて会稽の学徒ママは魔玉から息子がまだ蔡ヨウの元についていないということを知った。
魔玉はゲラゲラ 笑ってばかりの真性ホモだが、八戸と違い、昔から学徒家に忠実な僕の一人であった。
名門、学徒家に魔玉ありと会稽でも評判のホモであった。
学徒ママは信頼する魔玉に八戸の捜索と、役に立たない八戸への制裁を頼んだのである。
魔玉は一人では心細いので、まずは学徒捜索隊の旅の仲間を探すことにした。
学徒家は会稽の名門である。食客や使用人は200名、跡継ぎの学徒出陣がやや
自分勝手であることを除けば、すべてが順調であった。
学徒家の食客のなかでもずば抜けているのが「こうろぎ先生」である。
その名声は江南の二張に並び、まさに学徒家の生きた至宝であった。
そのこうろぎ先生がある日、学徒ママに言った。
「易によると学徒坊ちゃんは天命を受けている者ようです。いずれ学徒家に
最盛期をもたらす事でしょう。ただの糞コテではありません。」
学徒ママ「先生にそれほど言っていただけるとは・・・あの馬鹿にそんな見所が
あるとは私のような凡人にはまったく気がつきませんでした。」
先生「いや、見所はまったくないのだが、どういうわけか易を立てると必ず
学徒に天命有りと出るでのう・・・。」
「ひょーりみ!ひょーりみぃ〜!!」
ひょーりみを側に置くという夢を絶たれた霊帝の嘆きはすさまじく、3日3晩
食事ものどを通らない有様であった。
ひょーりみ奪還を命じても、小銀玉やザビエルそして一騎当千の張春華らが
守るひょーりみをさらう事はほとんど不可能である。
「張譲、蹇碩、趙忠、十常侍うんこ・・・誰でも良い!早くひょーりみをつれてきて
くれい・・・。」そういうと憔悴しきった霊帝はそのまま永遠の眠りについたという。
霊帝の死が時代の大きな転換点となりつつあった。
49 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 14:41:50
うわらばってw
クソワロタwwwwwwwww
50 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 14:46:10
八戸斬られ役か
51 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 14:59:25
魔玉は同じ学徒家の使用人であった、ぷらっとや宇喜多と共に坊ちゃん捜索の
旅に出た、まず目指すは洛陽である。
洛陽へ行く途中の村で梁山泊のうわさを聞いたのである。
なんでも梁山泊には逆賊の汚名を着せられた漢どもが住み着いていて、中でも
首領の張春華はその人徳、武勇で天下に並ぶもの無しであり、人助けが生きがい
であるという。さらにその食客のひょーりみは仁義に生きる美少年だとその筋で
は大変評判だという。
魔玉たちはさっそく梁山泊に行き、学徒の捜索以来をしにいった。
魔玉は人に好かれる独特の口調で学徒の捜索を頼んだのだが、
「え〜?人探しぃ〜?そんなつまんない仕事仲達さまのお願いでもやだ〜」
と春華に断られてしまった。
そのときひょーりみが言うには「学徒なら知っているよ。会ったことあるし」
というので宇喜多が喜んで、「どこで学徒坊ちゃんを見つけたのです?」と
聞いたのだが、ひょーりみは知力が低かったので思い出すことができなかった。
結局3人は梁山泊では得ることなく学徒捜索の旅を続けるのだった。
霊帝の崩御後、朝廷内の権力闘争は激化した。十常侍らは先手を打って何皇后
の兄である大将軍何進を暗殺するも、逆に袁紹ら諸侯の怒りをかう結果となって
しまった。
袁紹の報復はすさまじいものであった、十常侍はもちろん、老若を問わず宦官を
皆ごろににしたのである。
中には八戸のようにあまりに小さかったため巻き添えになった非宦官もいたという。
この大混乱の中一人の宦官がこの地獄から抜け出した。十常侍うんこである。
洛陽を脱出したうんこは一直線に梁山泊に向かった。のまず食わずでひたすら馬を
走らせ、傷と疲労で朦朧としながらも梁山泊にたどり着いたのである。
「この金で残虐非道なる袁紹を・・・討ってくれ・・・」
そう言い残すと十常侍うんこは息絶えたのである。
58 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 16:25:41
何故ひょーりみが美少年?
59 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 17:23:56
これすべてひょーりみが書いてるから
>>1は典型的な立て逃げかと思ったが意外と頑張っているね。
61 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 19:58:40
ひょーりみに美少年設定がついたのは2005年の魔玉真評価以来じゃない?
62 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/11/25(日) 20:22:57
一方、信愛はひょーりみ奪還を手伝った後司馬徽先生のもとで諸葛亮らと学問に励んでいた。
信長に吹っ飛ばされた人々
朝倉義景
浅井長政
足利義昭 斎藤龍興
本願寺 武田勝頼
三好三人衆 六角承禎
伊賀忍者
松永久秀 織田信勝
今川義元
北畠具教
保守しときましょう。
良スレここにいるぞ!
67 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/12/14(金) 17:22:09
消えたか
亞北ネル
発達障害と定型の間って境界線が無いみたいに聞いたんですけど
自分はどの辺りにいるんでしょう。
この後の人生で自分はあくまで定型だと思って生きた方がいいのか
発達障害的な部分にも注意を払いながら生きた方がいいのか。
その辺のことが聞いてみたいです。
なんか急にちゃんと生きるみたいな文章になってるけど
医者からの質問に回答ということになるとこう答えるしかないです。
投げて生きますとかそういう答えなら回答しないのと同じことですし。
こういう部分は一度聞いてみたかったので。
ああそうなりますか。
もういいから俺のことはほっといて解除してください。
>>69の回答はほしいです。
73 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/12/28(金) 19:18:53
聖夜の奇跡
74 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2007/12/30(日) 02:33:14
今の三戦で唯一と言っても過言ではない良スレ。
職人さん、がんばってください。
楽しみにしています。
袁紹は相国に就任。独裁体制を固めた。
司徒は田豊、司空は袁術、太尉は審配が担うこととなった。
袁紹「田豊先生には、荒れた漢土の秩序を回復し古の繁栄の取り戻すべく、
官僚たちの再教育をお願いしたい。汚職は厳罰をもって処置してくだされ。」
田豊「お任せあれ、相国殿」
袁紹「審配、そちは今だ漢土にのさばる賊どもを討伐せい」
審配「御意、期待にこたえて見せます。」
袁紹「袁術!」
袁術「はっ!」
袁紹「お前は何もするな。」
袁術「・・・・・・・はっ」
こうして袁紹は人事を一新し漢朝の建て直しに邁進するのであった。
「漢室の復興」という大事業は袁紹の自尊心を満たし、大いに自身となったのである。
袁紹から太尉に任命され官軍の監督を任された審配は悩んでいた。
審配「黄巾の残党に黒山賊、甘寧党にひょーりみ一派。韓遂、張魯・・・・・・まさに
賊だらけじゃ。おまけに現体制を袁家独裁と非難する知識人も多い・・・。」
顔良「審配どの。拙者に賊の討伐を命じてくだされ。」
文醜「何を言うか!わしじゃ!わしに命じてくだされ!」
審配はうんざりした様に言った。「誰でもいいとりあえず、逆賊甘寧を討って来い
戦功第一の者にその他の賊どもの討伐も命じてやろう。」
文醜、顔良、「御意っ!!!」
こうして両将軍は南方の賊の平定に乗り出した。
さて、甘寧党は本日の略奪も無事終わり、お楽しみの時間のとなっていた。
甘寧党員1「いや〜今日は結構、金持ちの家襲ったせいで、食いもん美味いし、
ねーちゃんは可愛いしたまらんな〜?」
党員2「学徒兄貴は女は要らないんですかい?興味なしでっか??」
学徒「ボケッ!そんなわけあるかい!!だがな俺はこれでも結構金持ちの
生まれだし、良い物を知っているからな、このレベルで狂喜などせん、せん。」
党員2「おおっ!さすがは兄貴。やっぱり俺らとは違うな〜。」
そのとき〜ドーン、ドーンと太鼓と音が響き渡った。
「お頭の幹部召集太鼓だな、なんかあったのか?」そういうと学徒は
甘寧のテントに向かっていった。
「官軍の馬鹿どもが来ている!」と甘寧は大声で叫んだ。
「尻尾を巻いてづらかるか、皆殺しにしてやるかてめーらで選べ。」
「皆殺しだ!」「ぶっ殺せ!!」と河賊たちは叫んだ。
こうして歴史上名高い、赤壁の戦いは始まったのである。
さて、烏林で官軍と甘寧党の両軍は合間見えることとなった。
官軍は文醜、顔良、両将軍が率いる1万ほどの大軍である。それに対し甘寧党
は1万5,000名(非戦闘員も含む)ほどのこれまた大軍であった。
「たかが河賊、俺が自ら出向くこともない」と余裕の文醜は方悦を呼びつけた。
「方悦よ、そなたほどのツワモノには軽すぎる仕事かも知れぬが甘寧の首を
とってきてもらいたい」「はっはっはっ、我が槍捌きで賊を軽く討ち取って参りまする」
武安国「待て待て!ここはこの北海一の暴れん坊、武安国の出番じゃ。方悦殿
手柄の独り占めはいかんのう。」
八戸のぶなが「い〜や!ここはこの八戸がゆきますぞ!」
方悦「え?ちょっとお待ちを、八戸って宦官どもの手先だったあの八戸ですか??」
文醜「うむ。なんでもこの八戸とやらは倭の第六天魔王とかいうそれはすごい豪傑
だそうじゃ。あの騒ぎの中で生き残っておったんじゃからのう。しかも甘賊の幹部に
学徒なる者がいることを知ると、参戦を志願してきたのじゃ。何やら因縁があるようじゃ。」
と話してから一息ついて「よし!方悦、武安国、八戸よ順番に甘寧党に突撃し
賊を殲滅するのじゃ!」
方悦、武安国、八戸「御意!」
時の声があがり、両軍は烏林にてついに激突した。
「われこそは河内の猛将、方悦!!賊将覚悟!!」方悦は名乗りを上げ甘寧に
向かっていった。甘寧と方悦15合ほど激しく討ちあった。
「へっ!官軍の将ってのはこの程度でなれんのか?これなら俺でも簡単に大将軍に
なれそうだな。」と甘寧が挑発すると方悦は「ほざけ〜!」と突っ込んでいった
甘寧が横に振った一撃で、胴が真っ二つとなってしまった。
文醜「何!?方悦が討たれただと!?武安国!敵をとって来い!」
武安国が甘寧を討つべく1000騎をつれて出陣した。「我こそは北海一の暴れん坊
武安国なり!甘賊覚悟!」
甘寧「さっきは体がなまってからちと苦戦したが、準備運動は済んだんでな。恥かきたく
なきゃ帰んな。」武安国「ふん!方悦と一緒にするな!!」
武安国は威勢だけはよかったが、結局5合と持たずに首をとられた。
文醜「武安国まで討たれたか!八戸!八戸はおらぬか!」
「いない、八戸いないよ〜」と八戸は言ったがすぐに文醜に見つかった。
「八戸おぬしの武勇にはきたしているぞ。倭国に響き渡る、第六天魔王にして
コテキングにして三戦板の支配者とか言うよくわからんがとにかくすごいらしい
そちの武勇を見せてくれい。」
八戸「え〜とそうでしたっけ…しかし今日は胃腸の調子が…」
文醜「いいから早く言って来い。そちには兵卒50人分の俸禄を支払っておるのだ、
甘寧ごとき弱将と戦うのが、そちのプライドが許さないのはわかるが、方悦、
武安国の敵をとってきてくれい。」
八戸「は、はぁ…」
八戸はガクガク震えながら甘寧に向かっていった。
八戸「わ、わ、わ、われこそは、は、はちのへ〜」
甘寧「あ〜!?」
八戸のぶながは一刀両断された。
81 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/01/01(火) 17:56:58
職人さん、復帰、読者サービスありがとうございます。
袁紹ファンとしては袁紹軍の活躍は嬉しいです。
これからも、楽しみにしています。
甘寧によってあっけなく2人の豪傑と雑魚1名が倒されるさまを見て学徒は背筋が
凍るようであった、以前、甘寧とき、運が悪ければ自分がああなっていたのである。
甘寧党の士気は大いに高まり、官軍は一時本陣へと退却した。
「八戸ほどの豪傑が討たれるとは、よほど胃腸が悪かったのであろう。
気の毒なことをしてしまった。」お人よしの文醜は無理に八戸を戦わせたことを
深く後悔していた。
一方、甘寧の戦ぶりを見ていた顔良はすっかり甘寧にほれ込んでいるようだった。
「あれほどの精鋭が敗れるとは、甘寧という奴は河賊にしておくのは惜しいな、
文醜よ懐柔はできんのか?」
「ならん!」と文醜は叫んだ。「賊の分際で俺の部下を・・・かならずや甘寧の首を
諸将の墓前に供える、今度その台詞を言ったら、顔良といえど許さんぞ。」
文醜は荒々しく自分の陣へ引き上げた。
顔良(まったく・・・部下思いなのは良いが、あれでは良き将は集まらんぞ・・・)
翌日、再び甘寧党と官軍が激突した。文醜が自ら兵馬の先頭に出て甘寧軍に
襲い掛かった。
文醜「甘寧!首を叩き落してやるから出て来い!」
「おっさん!そんなデケー声ださなくても聞こえてるよ!」と余裕の表情で
甘寧は出てきた。しかしはじめの1合目で甘寧の表情が変わった。
「官軍の文醜は化け物か!」
両者は激しく討ち合ったが、腕はまったくの互角であった。そこに顔良も
現れ戦いは官軍に優位となっていった。
戦いの嗅覚に優れる甘寧は勝算なしと見て急いで兵を引いた。
その夜、甘寧党の本陣では珍しく、軍議がおこなわれていた。
甘寧「とにかく、官軍の将は強い。まともにやったら勝ち目は薄い。お前ら、いい案が
ねーかその足りない頭で考えてくれ。」
学徒「ふっふっふっ・・・お頭、俺様はこう見えても良家の生まれでな。学もあるんだよ。」
「おおっ〜さすがは兄貴!」と学徒の直属の手下からは歓声が上がった。
学徒「史記って知っているか?」
陣内がざわめいた。「シキ?よくわからんがさすがは兄貴」と学徒に心酔している学徒派は
うなずいている。
学徒「よく聞け、長い話になるが今から400年も前に韓信って奴がいたんだ・・・」
■この後、学徒は2時間も永遠に韓信の話をしているのでカット!!!■
学徒「・・・そこで韓信は川をせき止めていた堤を崩したんだ。川の水は一挙に
竜且軍に襲い掛かり、20万の大軍も壊滅させたのだ。」
「うおおおおおっ!」と歓声が上がる。「さすがは兄貴だ!そうか川をせき止めて
官軍を流しちまえばよかったんだ!」「学徒兄貴は天才だぜ!!」
学徒「がははははは、そんなにほめるな」
甘寧「長江をせき止められるわけねーだろバーカ!」
その日の軍議は打ち切られた。
86 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/02(水) 02:08:27
久しぶりに延びてると思ったら神が降臨してる!
乙です!
百姓たちが梁山泊へとやって来た。
「春華さま、ひょーりみさま。村を代表してお願いに参りましただ・・・。」
春華「きゃは!こんなに頼りにされちゃって、仲達さま褒めてくれるかな〜?」
百姓「???」
ザビエル「春華さんは、お困りの皆さん。悩みを言ってみなさいと言っております。」
百姓の長「そうでしたか。実は損権、孔明なる荒らし者が村で悪さをしているのです、
お役人に頼んでも頼りにならないので、是非とも梁山泊の皆様に懲らしめていただこうかと」
春華「どーーーーーーーーーーーーーーーん。そうそうなんだ!!」
ザビエル「それは大変、すぐにならず者を退治しましょうと申しております。」
長「はぁ・・・そうですか。」
こうして梁山泊の面々は損権、孔明なる荒らし者を退治にしいった。
「うわ〜本当に荒らしているなぁ。」とザビエルは呆れ顔。
「こういう殺伐とした雰囲気はいいね。本来こうであるべき。」と嬉しそうな
小銀玉であったが、しばらくすると、荒らし者がこちらに気づいて向かってきた。
損権「ここは俺たちの島だ!さっさと・・・」
春華「きゃー仲達さま〜荒らし者がいる〜」
といった瞬間、損権は春華ぶっ飛ばされて気絶した。
一方孔明は有名なあの孔明とは違い、智謀も何もあったものではないので、
何もできずそのままは逃げ去ってしまった。
こうして村の一件はあっけなく片付いてしまった。
損権はこの後、梁山泊に帰順し、損権を慕う荒らし者どもも梁山泊入りした
ためその勢力は大いに膨らんだ。
数日後、梁山泊に果物キラーなる馬商人がやってきた。
「この見事な鹿毛を見てください。名馬の証です。ディープインパクトはまさに
高貴な方が乗られるために生まれてきたのです。」と果物キラー
小銀玉「おおっ〜これいいな〜」
「そしてこれが、オグリキャップ、こっちが赤兎馬です。」
損権「でそのトロそうな馬は何?」
果物キラー「それはハルウララ。まあ、気にしないで。それでですね。おすすめは
この黒王号ですよ。まさに最強の軍馬です。たちまち、敵を踏み潰してしまいます。」
小銀玉「名馬ぞろいだな。」
果物キラー「どの馬にいたしますか?」
張春華「全部」
果物キラー「おおっ!全部買っていただけますか!一括払いですか?ローンを
組みますか?」
春華「ちょっと高いから36回ローンだね」
果物キラー「左様ですか。それでは後ほど代金は回収に参ります。」
春華「だから全部だって。全部買うの。」
果物キラー「はい?」
「君も買うからずっと梁山泊にいようね。」と平然と言う春華に果物キラーは
青ざめた。「私は行商人でござますからずっとここにいるわけには」
春華「今日から君も梁山泊の一員だからね、いいね!逃げたら・・・ただじゃすまないよ(^^)V」
こうして強引に果物キラーは梁山泊の一員にさせられた。以後、梁山泊は名馬に困らなくなったという。
【主な武将の愛馬】
ディープインパクト ⇒ 小銀玉
黒王号 ⇒ 張春華
赤兎馬 ⇒ ザビエル
オグリキャップ ⇒ 損権
ハルウララ ⇒ ひょーりみ
「おらっ!孫権、さっさと飯持って来い!!」
甘寧の一日は孫権を蹴り飛ばすところから始まる。孫権は以前、甘寧党がさらって来た
青年で、動労奴隷として甘寧の陣地で働かされていた。
「汚ねー紫髯つけやがってコラ」といつものように甘寧が孫権を虐めていると、
そこに甘寧の無二の友であった蘇飛がやってきた。
「おおっ心の友よ〜」と甘寧は目を輝かせて歓迎した。
「官軍との対陣からもう二ヶ月もたつ。」
「だがな蘇飛、なんかこう突破口が見えなんだよな。顔良、文醜とガチンコ
じゃ勝てそうに無い。」
孫権「この時期は、火計が有効なのでは?」
甘寧「ナマ言ってんじゃねい!」
孫権はまた甘寧にどつかれた。
さて甘寧党大幹部の学徒出陣の陣地に怪しい風体の男が捕らえられていた。
学徒派1「怪しい男を捕らえました。文醜の密偵ではないでしょうか?」
学徒派2「まったくです。厳しく追求すべきです。」
最近、学徒直属の配下は盗賊であるにもかかわらず言葉使いがよい。粗暴な
言葉を学徒が禁じているからである。もっとも本人は「ボケッ!」を連発
しているのだが…。
「私は魔法剣士情熱的と申します」と男はいった。
学徒「ほう。魔法とな。じゃあ魔法使ってみろ。」
情熱的「それでは…イオナズン!!」
「・・・・・・・・・・・・」
情熱的「運がよかったな。MPが足りないようだ」
学徒「それは呪文だボケッ!!」
よくわからないが、こういう経緯で情熱的は学徒派の一員となった。
>>86 ありがとうございます。しばらく投稿規制がかけられていました。今度は
ちゃんと続けます。
烏林で官軍と甘寧党が対峙してから70日が過ぎようとしていた。
「火事だ〜!」
文醜「なんだ〜?こんな真夜中に?兵卒が火の始末を怠ったのか?あれだけ注意しておいたの
だがな」
しかしあちこちで次々に火が上がるのを見て文醜の顔色が変わった。
「顔良!賊の火計だ!起きろ!!」
そのとき、文醜の首に毒矢が命中し、そのまま倒れこんだ。
顔良の陣にも甘寧党が殺到。顔良は寝巻き姿で奮闘するも、蘇飛隊の弓兵に
遠巻きにして毒矢を射られ絶命した。
「それっ!皆殺しだ!!」甘寧軍は官軍の陣中を焼き払った勢いで、官軍の
将兵を片っ端から惨殺した。
学徒隊はそれをやや離れたところから見物していた。
情熱的「我々は加わらなくてよいのですか?」
学徒「お頭の悪いところまで見習うことはない。わが隊は虐殺に加わった者は
斬ると厳命しておくぞ。」
この日、6000名の官軍が討たれたという。袁家一の精鋭が河賊ごときに敗れた
ことは袁紹の威信を大いに傷つけたという。
「馬鹿者!!」「本当に申し訳ありません」
烏林での大敗に袁紹は激怒し審配をきつく叱責した。
田豊は何とか取り成そうとしたが、聞き入れられず、審配は太尉を解任され、
許攸が後任となった。
「けけっ、馬鹿が。」袁術は含み笑いを浮かべていた。
田豊「それにしても甘寧党は勢いに乗り、近隣の村々を征服しているようですぞ。
税まで取り立てているそうです。」
袁紹「誰か、賊を討ち果たす者はおらんのか?」
田豊「それならば益州牧の劉焉はいかがでしょうか?馬相を討ち、漢中の邪教徒
たちをも懐柔している勇者ですぞ。」
袁紹「そうだな、劉焉ならばやってくれるであろう。すぐに賊討伐の使者を出せ!」
田豊「御意。」
益州
劉範「父上、都より書状が届いておりますぞ。」
劉焉「何々、荊州にいる河賊を討てだと?」
劉範「いかがなさいますか?」
劉焉「今は益州経営だけで精一杯じゃ角が立たぬようにお断りするしかあるまい。
そちには使者として洛陽に行ってもらいたい」
劉範「かしこまりました。早速、都へ向かいます」
こうして劉焉は動かず、益州で力を蓄えてゆくのだった。
会稽の学徒家ではお抱え学者のこうろぎ先生が天文を見ていた。
「ふむう・・・魔玉たちは今に学徒出陣坊ちゃんを見つけられるようだが、天文を
みるに坊ちゃんは生きてらっしゃるのう。それどころか、いよいよ運気に満ちて
いるようじゃ。機を得れば、沼に潜む竜のごとく一気に天へ駆け上るやもしれん。」
「じゃが・・・あの巨星の輝きを見よ、そう簡単にあの袁紹の天下を覆せるものかのう?
それにもうひとつの巨星、劉焉。こちらも厄介じゃ。だが気がかりなのはそれではない、
あそこに見える小星。今は薄暗いが、あの星には天命ありと見た。いったい何者なのか??」
こおろぎ弟子「こおろぎ先生はまた夜、徘徊して独り言を言ってらっしゃる。」
こおろぎ弟子2「まだお若いのに・・・お気の毒に・・・」
こおろぎ先生「そこっ!聞こえておるぞ!!」
こおろぎ先生は地獄耳であった。
益州からの討伐軍も派遣されず、荊州で甘寧党はやりたい放題であった。
毎日1村を征服するありさまであった。
さて、学徒出陣の手先の中に金宰陽という者がいた。
金は馬鹿の癖に知恵もあるので実に厄介な人物である。
学徒派は礼儀正しくするように教育されているのだが、金だけは口調の悪さは
変わらなかった。
情熱的「ところで学徒殿、金殿はほっといていいんですか?」
学徒「あれはどうにもならんし、厳しく言うと逆ギレするタイプだから放置
しとくしかあるまい。」
そんな学徒に転機が訪れたのは、官軍に大勝利してから2ヵ月後のことである。
■甘寧の本営■
「おらっ孫権!ぼっけっとしてんな!」といつものように孫権を虐めていた甘寧
であったが、「お前の頭、紫で不気味だな」といったとたん。孫権が怒り狂った。
孫権「変な髪形だと!!!」といってすごい力で甘寧につかみかかる。
孫権「今どきリーゼントなんて古いだと!さざえさんみたいな髪型だと!」
甘寧「そんなこと言ってないって・・・」
ドララララララララララ・・・・
甘寧はボコボコにされ死亡。そばにいた蘇飛もとばっちりを受け死亡した。
情熱的「大変です!お頭が孫権に殺されました!」
学徒「何だと!?それで孫権は取り押さえたのか?」
情熱的「それが、孫権のほうが強くて頼りがいがあると、あっけなく寝返りました。」
学徒「所詮、賊か・・・」
金「まったく。幹部クラスは儒で洗脳して頭をガチガチにしとかなきゃ
いかんだろうが、甘寧もその程度の男だったということだろうな。」
学徒「とにかく、ボケッとしている暇はないぞ!すぐにお頭の敵をとるんだ!」
学徒派は一気に孫権派に突撃した。孫権は人数は多いが所詮、烏合の衆であった。
あっけなく孫権は討ち取られた。
「抵抗は止めろ!これからは俺様が一党を率いるいいな!!」学徒の一括により
混乱は収拾され、甘寧党の大部分は学徒出陣の軍団に吸収された。
学徒一党は荊州の平定に乗り出した。学徒は名門出身だけあって、各地の豪族も
参加に加わるもの多く、20日後には襄陽を無血占領。州をほぼ統一した。
そこへ朝廷からの使者が訪れた。
使者「皇帝陛下は学徒殿を荊州牧に任じられた。心して受けよ。」
学徒派「おおっ〜!学徒さま万歳〜!万歳〜!」
学徒派の将兵から歓声が上がった。
情熱的「これで正統なる荊州の指導者ですね。オメデトウございます。」
「ボケッ!!こんなもんいらん!とっとと帰れ!」と学徒は使者を手荒く
追っ払ってしまった。
「なんと無礼な!どうなっても知りませんぞ!」朝廷の使者は捨て台詞を吐いて
さっていった。
あまりのことに城内は静まり返った。
「これより!第二次黄巾の乱を開始する!!!全土に檄文を送れ!漢を叩き潰す!」
>>97 「未だに見つけられぬようだが」の間違い。
超乙!
今の三戦でこれだけ書ける人は貴重だ
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘したが、コテンパに
やられ、学徒は甘寧の舎弟となってしまった。
もともと兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大した。
しかし甘寧はパシリの孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、何を思ったのか学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を
宣言するのだった。
学徒は全土に漢朝打倒の檄文を発した。
■洛陽
袁紹「なんという大うつけ者だ!太公望気取りの大うつけめが!」
■成都
劉焉「ふむう・・・またも張角が現れるとは思わなんだ。どうしたことやら・・・」
■常山
張燕「我らは学徒殿に味方いたす!者どもよいな!」
■涼州
韓遂「乱だ!乱をおこす好機ぞ!」
■汝南あたり
魔玉「学徒坊ちゃんが反乱!?とにかく所在はわかった。すぐに荊州へ向かわねば。」
■学徒の檄文は会稽にも送られていた。
こおろぎ「奥様。出陣坊ちゃまが漢朝に反逆いたしましたぞ。県の役人が報復するや
しれません。ここは危険です。とにかくお逃げくだされ。」
学徒ママ「といっても、どこへ逃げたらよいものか・・・」
こおろぎ「学徒家ともつながりの深い、豪商中野区のところがよいでしょう。」
こうして、学徒家一党は中野区のところへ厄介になるのである。
一方、学徒出陣は会稽方面にも金宰陽率いる一軍を派遣し、一族郎党の保護を
図ろうとしていた。
ここまで出てこないコテの潜伏が書いていると見た
【学徒出陣】統率91 武力83 智謀80 政治86 魅力95(能力値上昇中)
この物語の主人公。会稽の大金持ちの息子で任侠的な親分肌の持ち主。
一応、良家の子息としてそれ相応の教養などは持っているが口は悪い。
天命を持っている・・・かもしれない。
そのころ、朝廷は逆賊、学徒出陣が会稽の名門であることをつきとめた。
袁紹は呉郡太守、許貢に学徒一門を捕らえるように命じた。
しかし、会稽の町で学徒一門および中野区家の信望は高く、その上役人も
買収しているため、彼らを捕らえることは容易ではなかった。
そんなときである。「俺の名は狂気、中野区に怨みある」と一人の狂人が
許貢の前に現れた。
許貢「その中野区とは、逆賊学徒氏を匿う、ふとときな中野区民憲章のこと
であるか?」
狂気「そうだ…。」
許貢「それはよい。我々が直接会稽に踏み込むといろいろ面倒でな。お前が
中野区を始末してくれないか?見返りは十分に用意する。」
狂気「俺は中野区への復讐さえ許されれば十分だ。さっそくやってくる。」
そういうと狂気は真夜中の会稽の町に消えていった。
「俺の名は狂気」
「やかましい!」
ドカッ!! 狂気(享年31才)
中野区民憲章「まったくこのような怪しげな者がうろついているとは、危険
極まりない。早く、学徒ママを襄陽にお連れせねばな。」
こおろぎ「しかし、会稽から襄陽まで役人を避けながら行くのは至難の業ですぞ。」
中野区「うむ…誰か協力者がおらねば難しいのう」
そんなときであった。
「だんな様。学徒出陣殿の使いと申す者が来ています」
中野区「何?学徒殿の?とにかくお連れいたせ。」
渦中の司馬懿「私、学徒様の使者で渦中の司馬懿と申します。近くまで学徒さまの
軍勢が来ておりますので、ともに会稽を脱出し合流いたしましょう。」
こおろぎ「待て待て、そちが学徒坊ちゃんの使者であるという証拠はあるのか?
見ず知らずのそなたを軽々しく信用はできぬのでな・・・。」
渦中の司馬懿「学徒さまの書状があります。ご覧ください。」
こおろぎ「う〜む、何々…読めん、何と言う悪筆だ。間違いなく学徒坊ちゃんだな。」
中野区「たしかに、このような文字を書けるのは学徒殿くらいしかおりませんからな。」
こおろぎ「よしわかった、我々は会稽を脱出しよう。学徒一門と中野区家あわせて
300名ほどおるが大丈夫だな。」
渦中の司馬懿「ご安心ください。2000の兵馬でお守りしますのでまったく問題ありません。」
こうして学徒、中野区両家の一族は住み慣れた襄陽を離れ、避難すること
となったのである。
梁山泊にも檄文学徒の檄文(無論代筆を使っている)が届いていた。
「学徒軍につく!?駄目駄目!逆賊になるじゃん。それに俺は漢朝と戦うつもり
なんてこれっぽっちもないよ。」とひょーりみは大反対。ザビエルもさすがに
危険すぎると仲間を諭したのだが、春華らは中常侍うんこの敵を討つため、漢朝
と戦うと威勢をあげていた。
春華にとって重要なのは侠者としての生き方を全うすることであって、そのため
ならどんな危険も望むところであった。一方、ひょーりみ、ザビエルはれっきと
した良家の儒者青年、朝廷に逆らえるはずも無かった。
ザビエル「そもそも十常侍うんこなんて何のかかわりも無い他人だよ。どうして
無関係の人のために戦わなきゃいけないの!」
ひょーりみ「そうそう!そもそも漢朝がつぶれたら、世の中今以上に混乱して、
苦しむのは民なんだよ。そんなこともわかんないの!?」
春華「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ」
春華「はいっ!多数決!」
と春華は強引に多数決をおこなったが、春華配下が過半数を占める梁山泊である、
簡単に学徒への加勢が決まってしまったのである。
光熹2年(190年)2月18日、袁紹は諸侯を招集し洛陽に総勢10万の大軍を集結させた。
袁紹を盟主とする大討伐軍である。
先方を曹操、別働隊を丁原とし、主力は皇甫崇、朱儁ら黄巾の乱の功労者および、
袁紹子飼いの将が占めていた。目指すは逆賊と裏切り者の巣窟、襄陽である。
同日、襄陽では学徒出陣が勾践の末裔を名乗り越王に即位。正式に漢朝への叛意を示した。
恩師であるこおろぎを丞相に任じ、地元の賢者として知られる朝倉渦中を礼を尽くして
招聘し顧問とした。
情熱的、金宰陽、中野区、さらに合流した魔玉、宇喜多、ぷらっとらにそれぞれ高位を
与えて体制を固めた。
官軍の先方の高覧、曹操の軍は博望坡で荊州軍のぷらっとの部隊と衝突した。
ぷらっとは自ら前線に出て官軍の勇将、高覧を探していた。そこに一人の騎馬
武者が現れた。
ぷらっと「お前が高覧か!?」
曹操「わしが曹操よ」
ぷらっと「曹操なんて知らん知らん、高覧を出せ、高覧を」
曹操「わしの手並みを見てからほざけ!」
曹操はぷらっとに襲い掛かったが、宦官の孫など、武勇ではぷらっとの
足元にも及ばない。あっという間に討ち取られた。
ぷらっと「こんなんじゃ物足りないぞ。高覧を探せ!」
だが結局ぷらっとは高覧を撃つことができなかった。高覧は流れ矢にあたり
あっけなく絶命したからである。
こうして緒戦は荊州軍の圧勝に終わった。
袁紹「何!?高覧、曹操が討たれただと!」
開戦早々の敗北に官軍陣営には動揺がはしった。
田豊「曹操殿は殿の幼馴染でしたな。」
袁紹「うむ。わしと異なり、容姿は今ひとつで評判も悪い哀れな男だった。
手柄のひとつでもたてさせてやりたかったのだが・・・。」
田豊「死者に鞭打つようですが、両名はやや功に走りすぎたようです。これを
戒めとして気を引き締めて賊にあたらねばなりません。」
袁紹「まったくだ。戦いはまだ始まったばかりだ、諸将よ以上だ。」
袁紹軍と学徒出陣のにらみ合いが続いていたその頃。
梁山泊軍は兵馬を整え、いよいよ出陣のときを迎えていた。
「目標は洛陽だよ〜m9(*^ヮ^)」と春華が叫んだ。
ザビエル「えっ?あれだけ袁紹を討つことにこだわってたのに・・・」
春華「にらみ合いが続く新野方面より守りの薄い、洛陽のほうがずっといいって。
洛陽に敵軍が来ていると知ったら、官軍も大慌てでしょ。私、間違ったこと
言っている?(*・ヮ・*)?」
ザビエル「ものすごく真っ当なことを言っていると思うけど、春華さんって
よくわかんないなぁ・・・。」
春華「それと総大将はひょーりみ君だからね〜頑張って〜m9(*^ヮ^)」
ひょーりみ「俺なの!?!?・・・何で???」
春華「女の感ってやつ。」
嫌がるひょーりみを強引に大将として梁山泊軍は出陣し、洛陽を目指した。
その途中、陳留を通る途中、土地の有力者、桜龍氏に呼び止められた。
桜龍氏「私、以前より、ひょーりみ様の威徳は聞き及んでおります。どうか
我々にも世直しの手伝いをさせてくださいませ。」
ひょーりみ「え?俺、なんでそんなに有名なの?・・・ザビエル何かやった?」
ザビエル「まあ少し、宣伝みたいなことはしたかなぁ」
ひょーりみ「まったくもう・・・」
桜龍氏「ところでひょーりみ様。お願いがあります。」
ひょーりみ「何?」
桜龍氏「私の19になる娘を娶ってはくださいませんでしょうか?」
ひょーりみ「へー娘さんがいるんだ。ん??、ちょっと待った!俺16だよ、なんで
結婚せにゃいかんの!?ムグ!」
そのときザビエルはひょーりみの口を押さえ込んだ。
ザビエル「すばらしい、お話です。是非、娘さんとひょーりみ様を結婚させましょう!!」
ザビエル「(小声で)ひょーりみ君!梁山泊の戦力、物資はたかが知れているんだよ。
今のままじゃ、洛陽入場なんて無謀もいいところなの!」
ひょーりみ「だからって何で、俺が結婚しなきゃいけないのさ!」
ザビエル「大豪族の桜龍氏の援助があれば、梁山泊は安泰!万々歳でしょうが!」
ひょーりみ「そんな理由で・・・」
桜龍氏「これが娘の紫玉です。」
桜龍紫玉「紫玉です。ひょーりみ君、よろしく。」
ザビエル「び、美人ですな〜ひょーりみ殿、よかったね〜」
果物キラー「美人か?まあ見る人によっては美人に見えるかもな・・・」
「ちょっと待て!」そこに小銀玉が現れた。
「俺はひょーりみとはバラ園で結ばれた仲だぞ!そこら辺の女になんか俺の
ひょーりみをやれるか!」
紫玉「ふーん。で、したの?」
小銀玉「は・・・?」
紫玉「Hはしたの?」
小銀玉「アホか、してねーよ」
紫玉「へーホモのくせにHする勇気もないんだ。」
小銀玉「そうじゃない!俺とひょーりみはもっとプラトニックのだな」
紫玉「プラトニックな愛なんて偽善だよ、好きだったらHしたくなるし、
股間は○○するでしょ!」
ザビエル「向こうで取り込んでいるみたいだが、とにかくこちらでどんどん
進めてしまいましょう。桜龍氏、約束の物資をお願いしますぞ。」
桜龍氏「それはもちろんでございます」
ひょーりみ「俺の無視して話を進めるなよ〜!」
こうしてひょーりみは姉さん女房をもらった。これが後の悪女列伝に名を残す
紫玉皇后である。
その後、梁山泊軍は張燕、勇魚の軍と合流し3万の大軍となって洛陽へ進軍した。
途中、官軍の董卓軍と遭遇した。
たちまち、春華が黒王号で官軍を蹂躙する。象のような巨大な馬は、見るだけで
官軍の戦意をたちまち奪ってしまった。
華雄ら董卓軍の勇将が春華に挑んだが、無敵の春華に勝てるはずもなく、たちまち
討ち取られた。
ひょーりみ「あまりにも一方的すぎる。ザビエル、早く降るように説得して」
紫玉「ひょーりみ、やさし〜」
結局、勝負らしい勝負にもならず、一方的な梁山泊軍の勝利であった。
官軍は梁山泊軍が洛陽に近づいているため、丁原軍を迎撃のため派遣した。
両軍は虎牢関で激突した。
丁原「呂布よ。そちの武勇は天下一じゃ、賊を打ち破りその名を天下に知らしめよ」
呂布「御意。義父ご期待くだされ!」
呂布は関から出ると大声で叫んだ「春華出て来い、お前と勝負したい。」
春華「ほえ?春華ですが何か?(*・ヮ・*)」
呂布「むむ、女っぽい名前とは思っていたが、天下無双の豪傑が本当に女だった
とは・・・とにかく勝負だ。本当の武勇というものを見せてやろう。」
呂布と春華は激しく討ち合った。その壮絶な戦いに両軍の将兵は目を釘付けにした。
100合討ちあっても勝負がつかない。すると呂布は「春華、お前は馬が良すぎる!
俺にもお前くらいの良馬があれば、とっくに討ち取っているわ。」といった。
春華「そ〜お〜?ザビエルくん。君の赤兎馬、貸してあげてよ〜」
ザビエル「なんで、赤兎馬を敵に・・・」
春華「いいから早く!」
こうして呂布は赤兎馬を借りて春華と再び戦ったが結局勝負はつかなかった。
結局その日は、そのまま両軍とも陣に引き上げた。
関に引き上げた呂布であったが、彼は赤兎馬のことが忘れられなかった。
呂布「赤兎・・・いい馬であった。あれほどの名馬が俺のものであれば・・・」
その真夜中、一人の男が呂布の元へ訪れた。「もしもし、呂布どの〜」
呂布「おまえは春華!?殺されに来たか?」
春華「敵地への侵入は得意中の得意だからね。それより、赤兎馬ほしくない?
丁原の首を取ってくれれば、赤兎馬に美少女の2〜3人もおまけにつけちゃうけど。」
やる〜?
呂布「やるやる!今すぐ丁原を殺してくるぜ!わははははは!」
こうして呂布は丁原を殺し、梁山泊へ降った。
なお、赤兎馬の話は持ち主のザビエルには無断で進めたため、後での彼の怒り
はすさまじいものであったという。
梁山泊軍は、丁原軍を打ち破りいよいよ、洛陽入りしようとしていたその頃、
学徒出陣は朝倉渦中の計により袁紹軍の兵糧を焼き払い、総攻撃に転じていた、
圧倒的な学徒軍の前に袁紹軍の将兵は次々に討ち取られ、血の海となった。
袁紹「田豊が討ち取られただと!?許攸の奴は裏切っただと!?もうおしまいじゃ!」
そこに学徒兵が殺到する。「袁紹だ!奴を討ち取れば万戸候に取り立てられるぞ!」
袁紹「貴様ら下郎に討ち取られはせんわ!」そういって自ら剣を振るって、
雑兵を討ったが、敵兵は後から後から現れる。
袁紹「もはやそれまで・・・。はぁぁぁ!!!わが生涯一片のくい無し!!!!!!!!!」
こおろぎ「巨星乙か・・・。漢朝最後の番兵、袁紹死して学徒様の天命は成った・・・
ということに成るのであろうか・・・」
123 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/06(日) 18:26:47
うんち!
袁紹が討たれた翌日。ひょーりみらは洛陽に入城した。
「惰弱な皇帝弁を捕らえましたぞ。」と兵士から連絡があった。
ひょーりみは弁に会ったが、人のよいちょっとナイーブな青年であり、自分に
似ているな〜と好感を覚えた。
ひょーりみ「陛下、ご安心ください。陛下はこのひょーりみが守りますから
何の心配もありません。」とニッコリ微笑して言った。
その言葉に青年皇帝も安心したようで、表情がやわらんだ。
しかしこの話を聞いて激怒した人物がいた。反漢朝連合盟主学徒出陣である。
学徒出陣「ひょーりみがどさくさにまぎれて洛陽を制圧し、皇帝を擁立しているだと!!
これは漢朝打倒のための戦いぞ!おのれ!ひょーりみを討つ!洛陽に進軍だ!!」
官軍の降伏兵と新たに集めた兵で30万の大軍に膨れ上がった学徒軍は洛陽へ
進軍を始めた。
洛陽
ザビエル「ひょーりみ殿大変ですぞ!学徒将軍がお怒りのようです!大軍勢で
接近しており間する!」
ひょーりみ「え?何で俺が???」
ザビエル「ひょーりみ殿が弁陛下を保護していることが誤解されているようです。
すぐに謝罪の使者を送り、弁陛下を学徒将軍の陣へ送りましょう。」
ひょーりみ「でも、弁陛下は守るって言っちゃったし今更…」
ザビエル「小事にこだわって、3万の味方を巻き添えにするつもりですか、
とにかく弁陛下は学徒殿へ引き渡しますよいですな!」
ひょーりみ「じゃあ、俺が直接、学徒殿に謝罪に行くよ、いいよね。ザビエル
が止めても絶対行くからね!いいね!」
翌日、ひょーりみ、劉弁、春華、ザビエルらは学徒出陣への陣を訪れた。
劉弁「はぁ…朕はこのまま殺されるのかのう?」
ひょーりみ「そんなに粗暴なことはされないと思いますが、帝位は奪われて
しまうかと思います。」
劉弁「朕は命さえ助かればよれでよい。皇帝の位などそもそも朕には合わぬ」
ひょーりみ「そんなこと言ったって・・・俺だって怖いんだよ〜うわわわん」
学徒警護兵「学徒さまがお待ちである、入られい!」
テントに入ると、学徒出陣、朝倉渦中、金宰陽、こおろぎら、荊州の重鎮たちが
勢ぞろいしていた。
「梁山泊総大将、ひょーりみでございます。」とひょーりみは学徒に深々と頭を下げた。
学徒出陣「そっちにいるのが、弁帝だな。」
劉弁「は…劉弁でございまする。」
「そちにはうらみは無いが、玉璽と帝位をいただくぞ。禅譲ってやつだ。
それで終わりだ、後は封地を与えるから静かに余生を過ごせ。」
そう言うと、学徒は劉弁を下がらせた。
学徒「さて、ひょーりみ。久しぶりだな。覚えているか?」
ひょーりみ「学徒様は我が命の恩人。そのことはよく覚えております。」
「そうか…論功行賞などは洛陽入場後におこなう。そちは先に帰り、洛陽の
人心を落ち着かせていよ。」そう言って、ひょーりみも解放された。
聖天使ザビエル「ひょーりみ殿、何事も無くてよかったですね。」
ひょーりみ「寿命が20年くらい縮んだ。しかしこれで学徒出陣殿は皇帝か…
すごいなぁ…。まあいいや、とりあえず帰ろう。」
こおろぎ「むむむ、あれがひょーりみか…なんという運気!あれは学徒様と
同等、いや、それ以上かも知れぬ。それにあの梁山泊とやらあまりにも危険だ、
いずれ始末せねば、学徒様の未来を暗くするやもしれぬ・・・」
それから2日後、洛陽には学徒出陣、ひょーりみ、張春華、張燕、勇魚、韓遂ら
第二次黄巾軍の首魁の面々が一堂に会した。
世に言う大酢令会合である。
コテ強すぎる
130 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/06(日) 20:51:31
曹操弱すぎw
八戸はどうなった?
少しは狂気が死んだことも思い出してあげてください。
実は男塾方式で生きてるんだよ。
俺は正気
135 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/06(日) 23:35:28
2年ぐらい前のコテが出てるね懐かしいな
136 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 13:56:59
小魔玉が何故出てない?
137 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 20:26:00
小魔玉は後々で重要な役で出てくるんじゃね?
俺が考える話だと、劉弁から帝位を奪い取った学徒出陣は新たな国を建国する。
その国の名は《新》で、学徒出陣は最初、善政をひくも次第に豹変していく。
君臣や民に対して「ボケ!カス!俺様に従え!」などの暴言を吐くなど、新は次第に悪政になっていくのであった。
そのころ、建国当初に司徒(自治新党頭首)に任命された小魔玉はこの惨状を憂いていた「このままでは国はだめになってしまう」と。
時を同じくして司徒小魔玉の耳にある一団の噂が聞こえてくるのであった。
その一団とは都より遠く離れた益州成都に拠を構える雀軍団。
雀軍団の総帥には劉一族と同族の劉文淑(後の光武帝)が付き、
その配下には学徒出陣とは距離を取っていた一癖も二癖もある知識人たち
ぷらっと。宇喜多。九龍。九條(正体は中野区民)。八六零八。エクボ。そして先の乱で亡くなったと思われていた八戸のぶながもいたのであった。
司徒小魔玉はこの一団に大きな期待を掛けたのであった「彼らならきっと・・・きっと・・・」
そしてある一計をこうじたのであった。
138 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 20:39:14
三戦板唯一の厨房中山幸盛も入れてあげてください
139 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 20:44:41
驚きの新展開!!!!!!!
140 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 21:14:45
続きが気になってる
141 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 22:21:25
ついに自治新党VS麻雀党の戦いの始まりだな?
つか八戸がしぶとく生きていたことに感動した
142 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 22:48:46
いやそれは予想だろ
実際は書いてもらわないと
学徒出陣は威厳に満ちていた。
学徒「諸侯よ。よく集まってくれた。余は大越国を建国し帝位につく。」
「おおっ〜〜!と諸侯に歓声が上がる。」
学徒「また、我が将兵たちには漢朝によって弾圧されていた、太平道、五斗米道の
信者が多いが、新たな越王朝ではこれらの教団を十分に保護することを約束しよう。」
「大越皇帝万歳!万歳!万々歳!!」と諸侯から歓声があがった。
学徒「ところで、諸君らは王となってもらう。これより、封地を発表する。こおろぎ先生
お願いします。」
こおろぎ「御意。それではよくお聞きなされ…」
144 :
kouu:2008/01/07(月) 23:03:56
こおろぎ「張魯殿、そちは漢中王じゃ。これまでどおり、漢中の地を治めてくだされ」
張魯「ははぁ〜!」
こおろぎ「次に張春華殿、そちは斉王じゃ。頼みましたぞ。」
張春華「はぇ?(*・ヮ・*)」
こおろぎ「次、張燕殿、そちは晋王であるぞ。」
張燕「ありがたき幸せ!!」
このように次々に王が定められていった。
その後、呂布は遼東王、劉壁は代王、韓遂は涼王、中野区民憲章は秦王、
金宰陽は韓王であった。
こおろぎ「最後にひょーりみ殿は、蜀王である。」
場内がどよめいた。
ひょーりみ「あの…益州は今だ、劉焉が割拠しておりますが。」
こおろぎ「そうじゃ、今だ漢朝復興などと不届きな企みをしている劉焉を討ち、
封地を安定させるのじゃ。以上、本日は解散じゃ。」
ザビエル「こりゃ、どうみても陰謀だな。梁山泊の戦力を分断させ、さらに
ひょーりみ殿に無理難題を押し付ける。どうやら、越帝さまかその側近あた
りにマークされているようだな。」
小銀玉「まったく兄貴は洛陽、一番乗りの大手柄を立てた男だぞ。馬鹿にしすぎだ。」
ひょーりみははっきり言ってどうでもよかったらしく、「俺は元々、王になる気
なんて無いし、どうでもいいよ。というよりさっさと故郷に帰りたいんだけど。」
などと言っていたが
ザビエル「とにかく、兵を整え、益州入りしないとな。」
小銀玉「腕が鳴るな。」
紫玉「ひょーりみが蜀王になれば王妃だよ王妃、ふふふふ。」
ひょーりみ「俺を無視すんなよ。」
「え〜!200!?」ひょーりみは唖然とした、梁山泊軍総勢3万のうち、ひょーりみ
についてくると言ったのは、200名ほどだけであった。その他は全員、春華について
言ってしまったのだ。
ザビエル「もともと、殿には任侠的な人気はないからね。ちょっとインテリ受けは
するみたいだけど、戦争も強いわけでもないし、度胸も無いし、こんなもんでしょ。」
小銀玉「まあ200人も物好きがいれば十分だろうが。」
ひょーりみ「はあ…」
春華「大丈夫だって、兵たちにはひょーりみについていく様に説得するから」
春華の半ば脅しに近い強引な話し合いにより、どうにかひょーりみは5000の兵を
手に入れた。その夜は、春華たちとの別れを惜しむ酒宴が開かれたという。
翌日、ひょーりみは兵を率いて封地、巴蜀の地へと向かった。
148 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 23:33:43
続きキタ―
蜀王、ひょーりみと共に入蜀を目指すものは、王妃紫玉、軍師のザビエル、
義兄弟の小銀玉、将としては損権、果物キラーなどがいた。
ほかにも越帝の臣である渦中の司馬懿が監視役としてついていた。
それから1ヵ月後、ひょーりみ軍は高沛と楊懐の軍と激闘を演じていた。
ひょーりみ「いや〜高沛と楊懐ってのは本当に強いね。今までで最強クラスじゃない?」
ザビエル「蜀王、彼らが強いのではありません。我々が弱すぎるだけです。というか敵は
我が軍の半分程度の数ですぞ。」
ひょーりみ軍は梁山泊の荒くれ者が多く、はっきり言って兵の質、数共にまさっているのだが
、春華に言われて嫌々ついてきた兵ばかり士気は一向に上がらなかった。
そもそも春華がいた頃は、黒王号にまたがった春華が前線で暴れるだけで、敵は脅え、
味方は大いに鼓舞されそれだけで勝敗が決してしまったほどであった。
実質大将であった春華が抜けた穴はあまりにも大きかった。
ひょーりみ等は、張魯の支援を受けつつその後も戦い続けたが、あまり事態は
好転しなかったようだ。元々、戦争嫌いで根性無しのひょーりみも嫌気がさし
ていた。
そんなある日、ひょーりみは張任隊の待ち伏せに合い、数百の矢を射掛けられたが、
どういうわけか、一本も矢は当たらなかったのである。果物キラーによると、愛馬の
ハルウララの力によるものらしい。決して当たる事の無い馬であるということだ。
ほかには特に特筆することは何も無い戦いが続いた。というより、ひょーりみ隊は
兵力の消耗を避けるため戦いを回避し始めていた。ザビエルはもはや蜀平定は不可能
と考え始めていたのである。
しかし意外な展開によりこの事態が打開されるのである。
151 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/07(月) 23:46:07
何故損権厨房様がザビエルごときの下になるんだよ
あくまで創作だろう
学徒らは新たに大越帝国の帝都となった襄陽に久しぶりに帰還していた。
学徒「渦中の司馬懿からの報告を読んだが、ひょーりみは全然駄目みたいだな。」
こおろぎ「わしの見込み違いであったようですな。所詮、星占いと人相占い
ですからな。」
学徒「ボケッ!たかが占いでひょーりみを苛めたのか。そもそもどう考えても、
梁山泊のボスは張春華であったぞ。斉王は無能のひょーりみに任せたほうが
はるかに安全であった。」
こおろぎ「左様ですな。しかし…北部に封じた王どもはいずれは除かねば
なりません。とりあえず、学徒殿の天下を形にし諸侯を納得させるために
やむおえず王にしたに過ぎません。これから王たちの力を削減し、完全な
る統一体制を築くのです。古の項羽の失敗を繰り返さないよう慎重かつ
大胆に諸王を処分していかなければならないのです。」
学徒「まったく…先生の話は長すぎるぞ。それにしても越の版図は実質、荊、楊の
2州に過ぎん。それにテロリストどもも暴れているみたいだしな」
こおろぎ「袁紹の子らを担ぎ上げる審配、新鋭のテロ首領、劉備などですな。
あやつらは劉焉の援助を受けているとも言われますし、始末には今しばらく
時間がかかりそうですな。」
154 :
聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI :2008/01/07(月) 23:57:45
>>151 そもそも私は損権厨房さんを知らないです
そのとき、情熱的がすごい勢いで駆け込んできた。
学徒「ノックくらいしろ!ボケッ!!」
情熱的「それどころじゃありません!涼王韓遂めが謀反でございます!」
学徒「はやっ!早すぎるだろ!まだ一ヶ月もたっとらんぞ。」
こおろぎ「韓遂は元々そういう男です。好都合ではありませんか、涼州を接収し
直轄領としましょう。」
だがこおろぎは反乱の規模を大いに勘違いしていた。野心家たちによる新たな大乱が
始まろうとしていた。
どうなるんだw楽しみだ
涼王韓遂率いる反乱軍の秦の王都、長安に迫った。それを迎え撃つため秦王
中野区は渭水に陣を敷き迎え討った。
涼軍の先方は馬超という若武者であった。
その蛮勇により秦王中野区民憲章の軍勢は次々に討ち減らされた。
馬超「馬休、馬鉄!」
馬鉄「ジェットストリームアタックですね!兄上!」
馬超「気味の悪い台詞を吐くんじゃない、普通に突撃しろ」
秦軍将校「秦王さま!馬超の軍が迫ってきておりまする!」
「後は、お前等に任す!俺は逃げるぞ!!」そういうと中野区は部下を見捨て
長安城に逃げ込もうとしたが、秦の兵士たちも狭い城門に殺到したため、大混乱
となった。この混乱の中、秦王は仲間の兵馬に押しつぶされ絶命した。
この後、韓遂らは悠々と長安に入城したのである。
158 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/08(火) 00:42:09
中野区がああああああああああああああああああああ
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘したが、コテンパに
やられ、学徒は甘寧の舎弟となってしまった。
もともと兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大した。
しかし甘寧はパシリの孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、何を思ったのか学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を
宣言するのだった。
学徒出陣は全土の反朝廷軍を糾合し盟主として、戦いを推し進めるめついに漢朝の
巨星、袁紹を討ち破る。
さらに皇帝から禅譲され大越皇帝に即位する。しかしその実態は軍閥たちの盟主的
な存在であり、実質的な版図は長江以南に限られていた。そんな中、はやくも反乱
勃発、天下の趨勢は未だ定まらず。
楚漢戦争からやり直しですか。
「中野区どのが討ち死にじゃと!」秦王死す。の一報が襄陽に届いたのは
ちょうど、学徒による親征軍が出陣式を終えたところであった。
こおろぎ「中野区殿はわれ等、学徒一門にとって命の恩人でありました。」
学徒「韓遂め、生かしてはおけん。先発隊のぷらっとにもよく伝えておけ。」
そのころ、先発隊のぷらっとは揚州より北上して豫州を通るところであった。
ぷらっとは学徒一門が会稽にいた頃から仕え、袁紹との戦いで活躍した越きっての
猛将である。そんなぷらっとは親友でもある、韓王金宰陽の軍と合流し、韓の
王宮で金と再開した。
ぷらっと「俺の精鋭五万と金の韓軍を合わせれば、反乱軍を討ち破るのもそう
難しいことではあるまい。」
金「そうだな。ところで、ぷらっと大事な話があるんだが。」
ぷらっと「なんだ?戦の話か?」
すると金はとんでもないことを言い出した「このままずっと越王に仕えている
つもりか?」ぷらっとは唖然として言葉が出ない。
金「俺と天下を狙わないか?俺が正帝、おぬしが副帝。その逆でも俺は一向に
かまわん。韓遂を討つよりいい話だろう?」
ぷらっと「何を言い出すんだ?つまらん冗談だな。」
すると金は手を上げ合図らしきことをした。すると韓の将兵が踏む込んできた。
金宰陽「今回の乱の首謀者は俺だ。越王方につく諸王も始末する手はずになっている。
そして、越の先方である、おまえをここで引き止める手はずもな。」
ぷらっとは金が冗談を言っているわけではないことを悟り、顔色が変わった。
ぷらっと「お前酔っているな。」
金「いや、俺はしらふだ」
ぷらっと「いや、酒じゃない血の匂いにだ。冷徹な知略を持つお前らしくもないな。
親友だと思っていたのだが残念だ。これから戦わねばならんとはな」
金「それは無理だな。お前の兵はとっくに武装解除している。越王の名を使ってな。
とにかくお前を傷つけるつもりはない。俺が天下を取るまでそう時間はかからん、
それまで軟禁させてもらうが悪く思うな。俺たちの栄華はすぐそこまで来ている。」
こうしてぷらっとは金に捕らえられ、さらに越の先方隊はここで解体されてしまった。
越の先方は消滅したため、韓遂らはやりたい放題暴れることができた。
さらに学徒の甘寧党時代以来の仲間である金の裏切りは大きな動揺を生んだ。
当初は韓遂の単独の反乱であると思われていたのが、どれほどの裏切り者が
潜伏しているかわからなくなったからである。
そんな中、越帝はひょーりみに涼州攻撃を命じた。また越の監視も緩くなった。
ザビエル「逆賊、韓遂が留守である涼州制圧を命じる。これに成功した場合、
涼王の位を授けるか・・・。」
紫玉「なんか、越も切羽詰っているみたいだね。あたしらのことなんてもう
眼中に無いみたいね。」
ザビエル「ん〜。まあ涼州はここと違って、越帝の強さはよくわかっている
だろうし、結構簡単に手に入るかもね。」
そのときである「動くな!」と損権が叫んだ。見ると剣を抜いた兵士たちを
つれている。
損権「皆の者!よく聞け!これから俺たちは、金宰陽殿に味方する!文句のある
奴は前に出ろ!」
ザビエル「ちょっと待て、なんでそうなるんだ!?」
損権「俺は、春華殿に言われて仕方なくついてきただけだ。ここにいる兵の
大半も同じだ。春華殿の命令でなくちゃ聞けんな。」
「まったくだ」と孔明も出てきた。
ひょーりみ「孔明さん、生きてたの・・・」
孔明「金殿の書状だ。ここで一手柄たてれば2州が与えられる。ここにいる
兵たちにも十分すぎるほどの恩賞が与えられるぞ。」
「おおっ〜!」と兵士たちから歓声が上がる。そもそも荒くれ者にうける、カリスマ性
では損権、孔明はかなりのものである。春華という強力な押さえがなくてはこの集団を
抑えること用意ではない。
だがここでひょーりみらは越帝の名を出し、春華、呂布、勇魚の名を出しまくった。
他人の名を借りて説得しまくったのである。越帝の強さは第二次黄巾の乱に参加した
者であれば誰でも知っているし、春華の強さもよく知る兵士たちは恐怖に凍りついた。
ザビエル「あの越帝、斉王(春華のこと)に勝てると思うのか?はっきりいって死ぬよ。絶対。」
越帝らの威を借りて、ひょーりみらは兵士たちの説得に成功。ただちに反逆者として損権、孔明
を捕らえた。
ひょーりみ「両名は法によって厳正に裁かれねばならない。ザビエル、両名は
どのような刑罰に服すべきか?」
ザビエル「法によれば、反逆扇動者は100叩きの刑であります。」
ひょーりみ「よし!すぐとりかかれ!」
こうして、両名は100叩きの刑となった。「1!2!3!・・・」
渦中の司馬懿「あの〜普通、こういう場合は極刑では?刑罰が軽すぎるのでは?」
ひょーりみ「法を厳格に執行することが大事だからね。できもしない刑罰を定めて
後々、困るようなことは止めようと思ってね。」
ザビエル「わが隊では、極刑はめったなことでは用いられませんから。もっとも
甘いわけではありませんよ。情状酌量などは一切認めない方針ですから。」
渦中の司馬懿「左様ですか」
こうして、損権らは100叩きの後、放逐された。そして改めて、ひょーりみ軍は
益州を出て、漢中を抜け、涼州へ向かったのである。
さて、ひょーりみはそのまま北上して行き、涼州へたどり着いた。涼州を
守る馬玩らと激戦が続いたが、戦いの合間にザビエルらが越帝の恐ろしさを
説いて県令らを説得した。
まず、越帝への反逆を無謀と知る県令が降り、次に取るべき姿勢に迷う県令
が降り、やがてドミノのようにひょーりみ方になびいていった。
こうして涼州は意外にあっけなく平定されたのである。
ここにひょーりみは正式に涼王日和見を名乗り、紫玉を涼王妃、小銀玉を
涼公玉。ザビエルを涼国丞相、果物キラーを上将軍とした。
こうして日和見は地盤を得たのであるが、すでに戦いの前線は長安、洛陽
方面に移っており、それほど戦いを左右するものでもなかった(反乱軍主力
にとっては、日和見軍など恐れるほどのものでもなかった。)のだが、本国を
占領された精神的なダメージは大いに与えた。
大好きな袁紹が討たれている…袁紹の子らを担ぎ上げる審配、の活躍を期待したりしています。
ちなみにここの「これが後に〜」の口調が好きです。続き楽しみにしています!
勝手に予想
↓
だが、ひょーりみの行く手を拒もうとする一人の美しい中年がいた。
主、董卓を討たれた漢朝一の謀臣、李儒である。李儒は己の弟子の
カクと単福をひょーりみと学徒の軍師として送り込み、再び混乱の世を
作ろうと画策した。だが、師匠の思惑を他所に元々仲の悪いカクと単福は己の使命も
忘れ、本気で戦を始めた。これが、後に言う「カク福戦争である」。
168 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/08(火) 20:33:43
>>167 職人の邪魔すんな!誰もオメーの妄想話なんか聞きたくねーんだよ!
169 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/08(火) 20:45:00
>>170 まったく邪魔じゃありませんので、気にしないでください。
それと、ごめんなさい。李儒は出ないと思います。
さて、果物キラーの名が史書に頻繁に登場するようになるのは、涼王(日和見)が
涼州入りしてからのことである。果物キラーは、幽州の北外れで生を受けた。
父は宦官に媚を売り、財を成した人物で評判は悪かったといわれる。
果物キラーは父の財産を元手に、鮮卑と取引をし貴重な汗血馬を仕入れ
その商いは大いに繁盛し財産を倍にした。彼はよく史書を読み、それなりに
習得していた。またそろばんの名人であったとも言われ梁山泊時代には
物資の管理などをしていたという。
その果物キラーが上将軍に抜擢されたのは、単に日和見にとって信用で来る
人材が少なかったからである。特に果物キラーが軍事的才能を期待された
わけではなく、ただ裏切る危険がないという理由だけで選ばれたのである。
日和見は涼王に即位したものの涼州には今だに馬玩ら韓遂の配下たちの軍が
おり、また長安を占拠していた反乱軍本隊からも救援部隊が放たれていた。
果物キラーはとりあえず、馬玩隊を足止めするためにわずかな兵力で出撃した。
彼の役目は、日和見が兵力を整えるまでただ、耐えることであった。
「明日、果物キラーの陣に夜襲をかける!」と馬玩は意気込んだ。
李堪「確かに今日は新月、必ずうまくいくだろうな」
その頃、果物キラーの本陣では・・・
果物キラー「とてもじゃないが、涼王が来るまで守るなど不可能だ!敵は
こちらの倍はいるんだぞ。」
将校「仕方ありませんな。ここは思い切って引きましょうか?わが国の軍法
ではたとえ敵前逃亡とみなされても、解任程度ですみますしね。」
果物キラー「逃亡ではない。戦略的後退だ。とにかく後退するぞ。」
こうして果物キラーらは陣を捨てて新月にまぎれて撤退したのである。しかし
その途中で、渦中の司馬懿にばったり出くわしたのであった。
渦中の司馬懿「果物キラー殿。こんなところで何をしております?」
果物キラー「渦中の司馬懿こそ、こんなところに何用か?」
渦中の司馬懿「わたしは涼王の書状を持ってきたのござるが。」
果物キラー「涼王の書状・・・?え〜と、死んでも陣を死守せよ・・・」
渦中の司馬懿「お分かりいただけましたか?今すぐ陣へお戻りなされ(ニッコリ)」
果物キラー「はぁ・・・まったく、わかった、わかった。何とかやってみるよ。
それから渦中の司馬懿は一刻も早く戻って殿の救援軍を催促してくれ。そんなに
長くもたないから。」
こうして果物キラーはとぼとぼと放棄した自陣へ戻るのであった。その頃、馬玩軍は
大混乱に陥っていた。
馬玩「なんだ!?敵陣に誰もおらん!おのれ!空城の計か!!」
そのとき闇夜から雨のような矢が降ってきた、どこに敵がいるのかも分からず、
うろたえるばかりの馬玩軍は壊滅した。
果物キラー「ふー怖かった。いきなり陣地に敵がびっしりいるんだもんな。
あれ?これって馬玩じゃん。何で死んでるの??」
こうして果物キラーは馬玩軍を大敗させたのである。
李堪「何!?馬玩が討ち取られただと?おのれ果物キラーめやってくれる!」
武官「しかし、敵の本陣はめちゃくちゃですぞ。空城の計に十分に警戒しながら
もう一度、夜襲をかけるべきでございます。」
李堪「おう、馬玩の敵は必ずとるぞ。」
その頃、果物キラーの陣では、大急ぎで防衛設備の柵、矢倉、石垣などが
築かれていた。しかしあまりの突貫工事で施設はあまりにもぼろぼろであった。
工作兵長「上将軍!工事を急ぎすぎです!このような柵は役に立ちませんぞ!
それにこの石垣などひとりでに崩れてしまいます。矢倉も大風ひとつで倒れますぞ!」
果物キラー「時間がないんだからしょうがないだろ!とにかく急げ、それから
穴だらけだろうが!地形をぼろぼろにするな!」
工作兵長「むちゃくちゃだ・・・これじゃ夜襲をかけられたらひとたまりもない・・・」
そしてその真夜中、李堪らは果物キラーの陣に夜襲をかけたのである。
李堪「よし・・・音を立てるなよ、一気に陣を制圧する・・・」
「よし突撃!!」李堪の掛け声と共に時の声が響き渡り、将兵は突撃した。
「うわわわわ!なんだこの穴は!?」地形がめちゃくちゃなので次々に
穴に落ちる将兵、ひとりでに崩れる石垣に李堪の兵は恐慌をおこした。
李堪「馬鹿者!慌てるな!」
そのとき風が吹き、たちまち矢倉は倒れた。
「うわわわ!!!」李堪は矢倉の下敷きになり即死。
李堪軍は壊滅し、ことごとく果物キラーに降ったのである。
李堪、馬玩軍が壊滅した後。救援軍の梁興が到着した。
果物キラーは、二連勝で天狗となっていた。
果物キラー「梁興は疲れきっている!夜に夜襲をかけるのだ!」
将校「また夜襲ですか?梁興は名将ですぞ。そんな策にはかかりますまい。」
果物キラー「とにかく夜襲だ!俺を信じろ!」
果物キラーは夜襲の準備を進めたが、所詮は素人である詰めが甘い。飯炊きの
煙を大量に出してしまったのである。
韓遂軍将校「梁興さま、飯炊きの煙です。夜か明日の朝に仕掛けてくるに違い
ありません。」
梁興「馬鹿者!果物キラーは馬玩、李堪を赤子の手を捻るがごとく葬った名将
だぞ!そのようなミスを犯すはずがない!あれはわざとだ!到着したばかりで
疲れのたまっている我が軍をさらに緊張状態に置き消耗させるための策略である。
そんな手に乗っては成らん。果物キラーほどの将になると孫子の常識など通用せんのじゃ!!」
韓遂軍将校「さすがは梁興殿!」
しかし梁興の読みに反して、果物キラーは夜襲をかけてきたのである。
梁興「むう!さすがは果物キラー!裏の裏を読んで夜襲とは!まさに軍神・・・
グフ・・・」
こうして果物キラーは梁興も討ち取った。彼はその後、国士無双と呼ばれ
その名は全国に響き渡るのである。
何たる剛の者w
179 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/08(火) 22:25:01
ワロタw
180 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/08(火) 22:33:08
ぷらっとがどうなったか気になる
181 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/09(水) 00:07:29
俺も
痔痴元年12月(西暦191年)
国士無双果物キラーの活躍により日和見の涼州支配は確実なものとなった。
その頃、馬超らは優秀な一族を引き連れ、破竹の勢いで潼関を突破。
さらに洛陽を攻略しその雄姿は錦馬超と称えられるまでとなった。
馬休「さすがは兄上の武勇!涼州から洛陽まで、まさに敵なしですね」
馬超「だが、虎牢関の向こうには、天下にその名が轟き竜兵を恐れられる
張春華がいる。」
馬休「えっ?上島竜兵?」
馬超「(無視)ほかにも斉王は飛将軍呂布をはじめ、各地の英傑を従え西進
してきている。俺に・・・勝てるだろうか?」
馬休「兄上にしては、弱気ですね。って震えているんですか!?兄上!?」
春華、呂布・・・まさに絶対的強者による一方的な殺戮。馬超は自分の力量を
よくわかっている。勝てるはずがない・・・!齢25の若武者の震えはその夜、
泥酔しても止まることはなかったという。
その頃、越の親征軍は20万の大軍で襄陽を出て、韓の王都、南陽を包囲していた。
朝倉渦中「さすがは、金宰陽。南陽を落とすのは並大抵なことではありませんな。」
学徒「だが、確実に戦局はこちらに傾き始めている。金に呼応した勢力は思ったほど
ではなかったからな。」
朝倉渦中「各地からもたらされる情報を総合しますと。韓王の計画は8割がた成功して
いたようです。あきらかなミスは日和見殿の軍を奪い、馬玩らの部隊と共に漢中を制圧
する策が不発に終わった点、その後の日和見殿の破竹の勢いを予測できなった点ですな。」
学徒「ふむ。すると金のミスは日和見関係だけなのか?」
朝倉渦中「はい。そのとうりでしょう。このミスがなければ、今頃反乱軍は漢中、西涼、
洛陽、長安、南陽を抑えており、元々、陛下への忠誠に乏しく野心多き、呂布、張燕らも
容易に引き入れられたとおもいまする。そうなれば、益州の劉焉もここぞとばかりに我らに
牙を剥いていたことでしょう。」
学徒「そうか、随分と危うい情勢であったのだな。さすがは金。天下の策士ということか。
それにしても日和見に救われるとは・・・あの時、八戸を犠牲に助けたかいがあったというものだな。」
朝倉渦中「おおっ。八戸といえばいくつか目撃情報がありまして、どうも生きている可能性が濃厚だ
そうで」
学徒「くくくっ、まったく八戸のしぶといな。」
朝倉渦中「陛下、なんだか嬉しそうですな。」
学徒「それはそうと、今後はどのように賊を平らげればよい?」
朝倉渦中「そうですな。賊は長安、洛陽、南陽の比較的狭い区画に(といっても
結構広い)閉じ込めて、圧殺してしまうのが良策でしょう。」
学徒「長安の韓遂、洛陽の馬超、南陽の金宰陽か・・・。どれも難敵だのう。」
朝倉渦中「すでに我ら帝国軍は南から、斉王と諸王の軍は東から賊を攻め立てて
おります、これに涼王が西から攻撃を加えれば、韓遂、馬超、金宰陽の三角形を
より巨大な三角形で方位するととなりましょう。もっとも涼王にそれだけの大役
が勤まるかどうかは少々、不安ではありますが。」
学徒「そうか、よくわかった。情熱的を涼王への使者に出せ、すぐに韓遂を討つように
命じるのだ。」
こうして、情熱的は涼へむかったのである。
情熱的が涼の都、武威へ入ったのは、ちょうど痔痴2年の元旦であった。
従者「情熱的様。つい最近まで戦場であったというのに、ずいぶん安定して
していますな。」
情熱的「うむ。よく統治されているようだ。それに兵備もかなり整っているようだ。
涼王もなかなかの者であるようだ。」
情熱的は武威の王宮で涼王らと面会した。
涼王「越帝の御使者ですか。遠路はるばるご苦労様です。あっ、別に皮肉とかじゃ
ないよ。」
聖天使ザビエル「それで越帝はなんと?」
情熱的「帝は涼王自ら軍を率いて、西から韓遂を攻めよとのことです。」
涼王「よくわかりました。準備は整っております。すぐに出発しましょう。
御使者殿はお休みになられてはどうでしょうか?元旦ですしね。渦中の司馬懿殿、
使者殿をご案内して差し上げて。」
渦中の司馬懿「御意。」
情熱的は、渦中の司馬懿につれられて個室に案内された。
情熱的「ところで渦中の司馬懿殿。涼王はこの地を治めてまだ日は浅いというのに
ずいぶんと人心を得ておられるようだな。」
渦中の司馬懿「まあそれも、涼王のお人柄ゆえでしょうな。」
情熱的「軍は随分と装備は充実しているようだが、どこからそんな予算が出て
おるのだ?」
渦中の司馬懿「はははは、実はのう、豪族たちがたんまりと富を蓄えておってのう。」
情熱的「なるほど、豪族が不当に蓄えた富を没収したのだな。」
渦中の司馬懿「逆でございます。涼王は豪族の資産をよく保護しております。豪族たちは
漢や韓遂らの時代には、突然の挑発などに悩まされていましたが、涼王は一切の挑発は
しないと宣言されました。また、市政を縛る法の数が多すぎると、不要であると思われる
ものは、学者の意見を参考にして廃されておりまする。その一方で、酷吏を用い、厳格な
法家思想のもと、一切の容赦のない刑の執行が行われており間する。これに関しては異論も
ありますが、すでに極刑、肉刑はめったな事では執行されませんし、財産没収も法からは
削除され・・・」
情熱的「もうよい!」
渦中の司馬懿「は?」
情熱的「もうよいといったのだ。」
渦中の司馬懿「何か気に触りましたか?」
情熱的「渦中殿・・・しばらく見ない間、随分涼王の肩を持つように成りまたな。
ちゃんと涼王の監視はしておられるのか・・・?」
渦中の司馬懿「はぁ・・・・そうでしょうか?」
情熱的「渦中殿は越帝と涼王はどちらが優れていると思われますかな?」
渦中の司馬懿「はぁ・・・・そうですな・・・」
情熱的「何故即答できぬ!渦中殿は越帝に対する忠誠心が薄らいできているようだな。
このことは帝に報告しておく、渦中殿はこのまま涼王に仕えなされ!」
そう言うと、情熱的はさっさと涼王宮を後にした。
涼王「それにしても豪族のほうから資金を出してくれるとは思わなかったのう。」
ザビエル「それだけ韓遂ら粗暴な軍閥の統治が復活を恐れているのです。さて、
長安に向かいますか。」
こうして、涼軍は5万の軍勢と共に、長安へ向かった。
その頃、陳留には斉王春華らの大軍が集結。いよいよ虎牢関にこもる馬超ら
との戦いに挑もうとしていた。
張春華は并州の生まれで、漢人ではないと言われる。その生涯は任侠的な
伝説に包まれている。すでに10歳にして人を斬り、17歳のときには荒くら者たちの
巣窟である梁山泊の女首領として君臨していたと言う。
正史にその名が現れるのは、ひょーりみが霊帝に監禁されたとに、その救出に現れた
ときからであるが、すでにその頃には全国的にかなりの知名度得ていたことが判明
している。
痔痴2年1月27日、張春華は陳留の地に大軍勢を集結させていた。
当時、その様子を見ていた、向こうの888という名の地元の長者は
当時の日記にこう記している。
「まるでアイドルの集会のようだった。斉王が一言、言葉を発するたびに
将兵から大歓声が上がり、興奮の坩堝であった。斉王は見事に諸王を統率
し遼東王、代王、晋王、趙王も、自らの地位が王位であることを忘れ、
当然のように斉王に従った。彼等の主人は斉王であり、越帝など眼中に無いように
見えた。」
陳留、斉、遼東、代、晋、趙連合軍集結地点
「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ 」
「うおおおお!春華さま〜!春華さま〜!春華さま〜!」
越帝の使いとして様子を見に来ていた迅義は唖然とした。
迅義「なんだこれは…まるで斉王が盟主のようではないか…。」
迅義の部下「はっ、斉王はすでに連合諸侯軍の絶大な支持を得ております。
全軍が斉王の手足のごとく動く出ありましょう。」
迅義「代王劉壁、趙王勇魚はともかく、プライドが高く、野心家の遼東王、
晋王まで斉王の言いなりとは信じられんな。越帝陛下ですら手なずけるのに
苦労なされている虎狼だぞ。」
迅義の部下「はっ、それが遼東王呂布は斉王にすっかり見せられてしまって
いるようで…。」
迅義「呂布が!?あんな筋肉女を好むとはな。どうかしているぞ。」
迅義の部下「晋王はただ、斉王の力を恐れてしたがっているに過ぎないようです」
迅義「そうか、だかそれだけではあるまい。これが任侠的な人徳と言うものなの
だろう。虎狼たちを猫のように手なずけてしまっている。もし斉王に野心が芽生えれば、
我が越帝陛下といえども、窮地に追い込まれるに違いない。」
「は〜い!進軍!進軍〜!キャハハハハハ(*^ヮ^*)」
春華率いる5ヶ国連合の大軍勢は一路、虎牢関へ向かった。
馬休「兄上!斉王です!斉王が来ました!!!」
馬超「ついに来たか!!」
虎牢関からは斉王率いる見渡す限りの大軍勢が整然と並んでいた。5ヶ国の
旗がはためき、戦意はこれ以上はないというほど高まっているのが離れてい
ても感じられた。すると…
「ばちょ〜くんいる?一騎討ちしない〜?」
馬超「はぁ!?」
虎牢関の将兵は呆気にとられた。連合軍の総大将が黒王に乗ってのこのこと
現れたのである。
馬休「兄上、斉王に一斉射撃を加えれば討ち取れますが、いかがなさいますか?」
馬超「わざわざ了解を求めるとは…馬休、撃つ気は無いのだろう。ここで勝負に
応じねば、武士の恥であろう行って来る。」
馬超は虎牢関から単騎で出て、春華と対面した。春華は鎧を着ているが馬超には
その無駄なく極限にまで鍛えられた武人の直感で肉体が感じられた。
春華「それじゃ〜いくよ」 馬超「応!」
勝負は一瞬にしてついた。馬超の槍はあっという間に吹き飛ばされ、次の
瞬間には馬から叩き落されていた。
馬超「なんという強さだ。まさに竜の化身。」
春華「降伏する??」
馬超「相手が人間であれば、敗北を恥辱とし死を選びますが、神仏であれば別です。
決して勝てる相手ではないと悟りました。」
春華「あ〜よかった。虎牢関の守兵さんも降ってね〜」
こうして春華は一滴の血も流さず、天下の要害、虎牢関を攻略したのだった。
このときばかりは趙王、晋王、遼東王、代王までもが春華を人ではないと感じたと言う。
その頃、長安の韓遂は涼王の軍勢を迎え撃つため。3万の兵で出陣した。
ところが
侯選「韓遂さま大変です!兵が脱走しております」
韓遂「なんだと!?我が精鋭がどうして?」
侯選「ひょーりみの間者が潜入しこんな物をばら撒いているようです」
韓遂「なんだ?父母の手紙??暴君韓遂から解放され、涼王の元で楽しく
暮らしています…って典型的なプロパガンダだろうが!大体、兵どもは字が
読めないはずだろうが。」
侯選「はあ、しかし村の長のサインや大体の内容くらいはわかるようで、
十分に効果はあるようです」
韓遂「おのれ〜!こんな古典的な策をつかいをおって!!!反逆者はどこだ!?
俺自ら尋問してしょっ引いてくれる!!」
侯選「……」
その真夜中。
小銀玉「侯選うまくいっているようだな。」
侯選「ははっ。韓遂めは父母の手紙の話を本気にして、兵士たちを疑っておりまする。
また無実の将が拷問を加えられ、自白を迫られておりまする。」
小銀玉「まったく、韓遂ほどの男がこんな手にかかるとは…それにしてもうちの軍師も
本当にやることが汚いな」
侯選「このままいけば、いずれ本当に脱走兵が現れるでしょうな」
その後もザビエルは韓遂方の将兵を買収し、あらゆる謀略をかけ続けた。
やがて、韓遂軍は自壊してゆき最期に韓遂は味方の兵に殺されて果てた。
涼軍もまた、悠々と長安に入場したのである。
195 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/09(水) 17:19:33
壮大だな
越軍の大軍が南陽を包囲してから、2ヶ月が経とうとしていた。
こおろぎ「陛下、ぷらっと将軍救出計画ですが…むむっ!なんと酒臭い。」
越帝のテントに入ると、学徒は女たちや宦官の中山幸盛らと戯れていた。
こおろぎは顔を真っ赤にしてどなった。
こおろぎ「中山幸盛!また貴様か!陛下に駄目人間にするつもりか!斬り捨てるぞ!」
学徒「ボケッ!うるさいぞ、こおろぎ。たかが宦官、見逃してやれ。とりあえず
今日は下がってよいぞ。中山幸盛。」
中山幸盛「御意(こおろぎめ、いつか覚えていろ…)」
こおろぎ「そんなことより、例の計画ですが…」
学徒「ああ、くノ一を使う計画だったな。うまくいくのか?」
こおろぎ「ぷらっと将軍は我が軍の宝。必ず成功させまする」
更新早いな、楽しみだ
さて、南陽に軟禁されているぷらっとであったが、その真夜中。
「もしもし、ぷらっと将軍ですね。」と女の声が聞こえた。
「私、貂蝉と申します。将軍の救出に参りました。」
ぷらっと「なんだと?お前が??ところでそのシャカシャカはなんだ?」
貂蝉「シャカシャカ??ああこれですか。これはマラカスではございません」
そのとき、「貂蝉さま準備はできました。」と忍びが現れた。
貂蝉「城内の兵糧などはすべて焼き払います。洛陽、長安を失い反乱軍は、
士気が落ちております。警備も随分散漫となっておりますので安心して
ついて来てください。」
ぷらっと「そうか…」
孤立し、城内の兵糧を失った南陽軍はみるみる衰えていった。
朝倉渦中「そろそろじゃ。そろそろ金宰陽は根を上げ、場外へ脱出するはずじゃ。
主な脱出経路は二つある、宇喜多将軍、ぷらっと将軍はそれぞれの出口を固め
かならずや金を討ち取るのじゃ!」
「ははっ!」
それから数日後、ついに金は少数の兵を連れて場外への脱出をはかった。その途上、
ぷらっとの大軍とばったり遭遇した。
金宰陽「さすがだな。ぷらっと手抜かりはないな。俺の悪運もここまでか。」
するとぷらっとは兵に合図を送った。すると、ぷらっとの軍は二手に別れ、
道を明けたのである。
金「まさか、逃がしてくれるのか?…恩に着るぞぷらっと…」
こうして韓王金宰陽は少数の兵士たちと共に闇夜に消え去ったのである。
翌日、ぷらっとは軍法会議にかけられた。
朝倉渦中「ぷらっと将軍。今回の大乱の首謀者である金宰陽を故意に逃がしたこと
は最大級の罪である。理解しておるな」
ぷらっと「はい。」
朝倉渦中「ならば軍法により死罪を申し渡す。」
学徒「待て!ぷらっとは俺が一介の会稽の住人に過ぎなかった頃から仕えている。
それを処断などできるわけがなかろう。」
朝倉渦中「法は法です。身内だからと言って例外を認めれば、法の意味がありません」
学徒「それならば、何が何でもぷらっとを処断すると言うのだな。」
朝倉渦中「御意。」
学徒「おぬし何様のつもりだ。」
「なな!?」学徒の思いがけない台詞に場内はざわめいた。
学徒「朝倉渦中よ。そちは余に仕えて2年足らずであろう。それにひきかえ、
ぷらっとは10年以上も学徒家に仕えているのだぞ!そちには、学徒家の人情
はわからぬまい」
朝倉渦中「……陛下がそうおっしゃるのであれば、したがいまする。」
こうして、ぷらっとは一命を取り留めたのである。
越帝国建国早々の危機、金宰陽らによる大乱は平定された。
確かに、越帝に逆らうことは無謀であることは証明された。
だが、終わって見れば斉、涼の威信および勢力は大きく拡張され、越帝国の
立場は以前より弱体化していたのである。
もっともこのことは、朝倉渦中や聖天使ザビエルなど一部の賢者以外に気づくものは
おらず、表面的には平和な時代が訪れた。越帝は諸侯を呼びよせ、大々的な戦勝の祝宴
を開いたのである。
日和見「このたびの大乱の平定もすべて、皇帝陛下の大徳の賜物ですな。」
ザビエル(涼王もよいしょがうまくなったなぁ…)
学徒出陣「はははははは!当然だろう。それよりこの中に逆賊、金宰陽に通じ
ていた逆賊がおる!佐倉!!!」
佐倉「は〜い♪了解で〜す♪」
すると青年将校が現れ、張温の襟を掴むと、その華奢な体からは想像もできない
力で張温を奥の部屋に引っ張っていった。
日和見「……?」
ドカ!バキ!「ぎゃああああああああ!」と張温の悲鳴が聞こえ、祝宴城はいよいよ
静まり返った。
佐倉「特別料理をお持ちしました〜♪」なぜかコックの格好で現れた佐倉が巨大な
盆にカバーをかけて持ってきたので日和見はいやな予感がした。
日和見(まさか…ね?越帝はそんなことしないよね…)
しかし日和見の願いもむなしく、カバーの中には張温の姿煮が現れたのである。
これには春華と呂布を除くすべての諸侯、側近は真っ青になった。
学徒出陣「何を驚いている。そなた等は、戦場でこれよりひどい遺体を見たことも
あろう。これくらいで腰を抜かすのは偽善者だ。今回の大戦で何千人もがこうなった
のだからな。張温もその一人に過ぎん。」
朝倉渦中(わたしは仕える主人を誤った…のか??)
痔痴2年6月、こうして酒宴は阿鼻叫喚のうちに終わったのである。
【これまでのあらすじ】
後漢末期、会稽の名門に学徒出陣というどうしょもないどら息子がいた。
そんな息子を心配した母親は、学徒を無理やり洛陽の蔡ヨウ先生のところ
へ勉強へ行かせたのだが、旅の途中で甘寧という賊と決闘しコテンパにやられてしまう。
学徒は甘寧の舎弟となり、兄貴肌の学徒は甘寧党のなかで有力な人物となり、一大派閥を形成した。
甘寧党は討伐にし来た官軍の顔良、文醜を返り討ちにしその勢力を大きく拡大したが、甘寧はパシリの
孫権に殺され、その後を学徒が継ぐこととなった。
一大勢力を手に入れた学徒は荊州を平定。その力を恐れた朝廷は学徒を州牧に
任命し懐柔を図ったが、野望に燃える学徒は朝廷の使者を追い返し、漢朝打倒を宣言するのだった。
学徒出陣は全土の反朝廷軍を糾合し盟主として、戦いを推し進めるめついに漢朝の
巨星、袁紹を討ち破り皇帝から禅譲され大越皇帝に即位する。しかしその実態は軍閥たちの盟主的
な存在であり、実質的な版図は長江以南に限られていた。
そんな中、金宰陽らの反乱が勃発するが、諸侯の活躍によりこれを平定する。
しかし反乱平定に活躍し、越の服属国に過ぎない涼、斉の国威は大いに高まり、越の内部は次第に
ギクシャクし始めていたのである。
【学徒出陣】統率99 武力87 智謀83 政治87 魅力96
越の大帝でこの物語の主人公。
元々は会稽の大金持ちの息子で任侠的な親分肌の持ち主。
一応、良家の子息としてそれ相応の教養などは持っているが口は悪い。
漢朝を滅ぼし、大越帝国を興して覇業を達成。帝王として居城、襄陽に君臨。
205 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/09(水) 20:43:33
中山幸盛、佐倉が登場か
現役が活躍する一方、さりげなく過去のコテを出す演出がいいな
【張春華】統率80 武力100(+10黒王号) 智謀58 政治53 魅力99
斉王。この物語の準主役。女性である。
正真正銘の生粋の任侠の人(ヤクザ)。任侠もどきのインテリである学徒とは別物である。
女性とは思えないほど、肉体を鍛え上げているため筋肉女と陰口を叩かれることもあるが、
決してマッチョな化け物ではなく、かなりの美人である。呂布も惚れるほどである。
カリスマ性では学徒以上でもあるのだが、今のところ天下への野望は無いようだ。
なお学問などはいっさい無く。文字は自分の名の読み書きができるだけである。
208 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/10(木) 00:44:44
最初から一気に読んだけど面白いなあ
金宰陽の大乱が平定されてから、3年が過ぎていた。
涼国は長安に遷都していた。涼王日和見には越帝、斉王のようなカリスマ性は
まったく無いので、早い段階から、法を整備し徹底的な法治主義が貫かれていた。
また、治安の維持に力をいれ、商人等の権利をよく保護したため、若干貧富の差は
広がっていたが、都は大いに反映し、市は頻繁に開かれていた。
涼国の尚書令の渦中の司馬懿の記録によると、長安の人口は37万を数え、越の襄陽、
斉の済南を上回る繁栄を見せていた。もっともよい面ばかりではなく、経済的繁栄と
共に腐敗や横領なども増加していたようではある。
涼の王妃紫玉はやりたい放題であった。無断で別荘を建て浪費激しく、丞相の
ザビエルとは口論が絶えなかった。また、涼王が極めて寛大なため、町人すら
涼王の優柔不断ぶりをからかう始末だった。
渦中の司馬懿によれば尭、舜の世もまた王を尊敬するもの無く、繁栄の証拠だと
記しているのだが。
その頃、越では皇帝が無気力な日々を送っていた。元々、乱世の申し子とも
いうべき学徒出陣にとって日々の地味な内務は苦痛以外の何のもでもなかった。
そうした中、越では派閥抗争が活発化、文治派の朝倉渦中、武断派のぷらっと、
宮廷派の中山幸盛らが中心となり無意味な党派拡大、中傷工作などをおこなっていた。
かつては厳しく皇帝を諫言したことも朝倉渦中であったが、近年では主君の機嫌を
損なわないように徹していた。
そんな中、越の丞相こおろぎは馴れ合いを嫌う性格から次第に孤立を深め、与党を
持たない裸の宰相と化していた。さらに中山からの讒言などもあり皇帝から疎んじ
られる存在になっていた。
しかし、腐っても鯛である。
痔痴5年7月(195年)、学徒出陣は二十万を号する軍勢を指揮し、今だ漢朝復興の
旗を掲げる益州劉焉を攻めた。皇帝自ら前線に赴き将兵を激励し、破竹の勢いで
成都を制圧し、劉焉の一族を滅ぼした。
こうして越による全国統一は果たされた。これを記念して越帝は年号を痔漢から
陀酢令に変更した。
それから6日後「天下の趨勢定まり、私の役目も終わりました」とこおろぎは
言い残して、越より去った。これより彼の名は二度と史書に記されることは
なかった。
こおろぎ先生・・・
陀酢令元年11月(195年)
涼に鮮卑賊が来襲しこれを撃退した。
国士無双、果物キラーはこれを気に鮮卑討伐を目的とした遠征に赴いた。
彼は遊牧民相手の商売でのし上がった男だけあって、遊牧民の付き合いには
長けていた。硬軟織り交ぜながら、彼等を飼いならして行くのであるが、
それはまた後の話である。
果物キラーの北方遠征を聞いた朝倉渦中は、政敵である中山幸盛を呼び出した。
中山幸盛「これは朝倉殿。実に珍しいですな。この宦官ごとき何の御用で?」
朝倉「おぬしも頭の切れる男だ。この越にとって最大の脅威はなんだかわかっておるな?」
中山幸盛はひたすら政敵を排除し己の党派を広げることばかりしてきた男だが決して馬鹿で
はない。古の趙高よりもはるかに正確に情勢を把握していたのである。
中山「もしも内憂の話ではないとすれば、それは斉、涼以外にあるますまい。」
朝倉「そうだ。越は益州を直轄領とし南方を固めたとはいえ、中原が諸侯に抑えられて
いる状況には変わりない。」
朝倉「今、涼の武の要である国士無双は遠征中だ。鮮卑を討つは至難の業。
少なくとも半年は帰れまい。」
中山は朝倉が言わんとしていることがわかった。斉王、涼王を討つ気なのである。
武断派ではなく、中山に相談してきたと言うことはその手段は恐らく、戦ではなく
暗殺であろう。越という大樹にいつまでも寄生しているにはやはり外患は処理して
おいたほうがよい。
中山「項羽や七国の乱。それに金宰陽などの例を持ち出し、私と朝倉様が共に説得すれば
皇帝は承認いたしましょう。陛下は情ばかりにとらわれて小事をこだわる方ではないですから。
しかしどうやって、斉王、涼王を呼び出されまする?」
朝倉「統一を記念して封禅の儀式をおこなうことを口実に両王を呼び出し、
一挙に討つ。この二人さえ始末すれば越の軍事力を持ってすればどうにでもなるであろう。」
215 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/10(木) 17:08:40
厨房コテが飛躍したな
その夜。
「ボケッ!!そのような愚策など用いれるか!!」越帝の激怒する声が宮殿内に響いた。
朝倉「しかし、項羽は鴻門の会で劉邦を討たなかったばかりに…」
学徒「そんなことは知っておるわ!俺が武将として斉王、涼王に劣るとでもいうのか!」
中山「たった二人ですぞ!たった二人を討つだけで、戦は回避され何万もの人間が命を
落とさずにすむのです。」
学徒「死体の山を築いて天下を取ったこの俺をそんなくだらん論理で説き伏せるつもりか?
馬鹿めが!」
「殿に一言申し上げます。」そこへ武断派のぷらっとがあわられた。
朝倉はまずい奴が来た…と思ったのだがぷらっとは意外な行動をとった。
ぷらっとは土下座すると「陛下では斉王に勝てませぬ!暗殺すべきであります!」
学徒「な ん だ と 」皇帝の顔にすさまじい怒気が写った。
ぷらっと「陛下が負けるとは申しませんが、勝てるわけでもありません。恐らくは
引き分けであろうかと。どちらにしろ、今のままでは中原を陛下の直接の統治下に
おくことは不可能であります!」
朝倉と中山はあ〜言っちゃったよという顔をしている。
学徒「余は、全土を制する覇者であろう!余の当地の及ばぬところ四方にあろうはずもない!
余は間違っておるか!?」
ぷらっと「それは建前でありましょう。実態は大陸南部のみを支配するにすぎません。中原には
陛下の威は轟けど、治が及ぶことはありませぬ。臣の申すことに過ちあらば、ただちにこの首
刎ねてくだされ。」
学徒「…よくわかった。お前の言うとおりであろう。斉王、涼王は嫌いではないが…始末しよう。」
ぷらっと(やはり、陛下はいざと言うときは実に的確な判断をなさる。天下の帝王は越帝でなければ
ならぬのだ)
こうして、越は斉王、涼王の排除に取り掛かるのであった。
陀酢令2年2月11日(195年)の襄陽。のちに鹿台の変と呼ばれる事件が起こる。
太平の世の祝宴、封禅の準備。などを口実に呼ばれた日和見と張舜華はわずかな
共と越帝に謁見した。
一通りの儀式が済むと、鹿台で酒宴が開かれた。しばらくは和やかに時間が過ぎて
行くように思われたのだが、春華が突然、立ち上がった。
春華「陛下?これはどういうこと??(*・ヮ・)」
日和見「春華さんどうしたの??」
春華「酒に毒が入っておりますが、どういうことでしょうか?」
ブッ!と日和見は酒を噴出した。(ちょっと飲んじゃった、大丈夫か俺!?)
学徒「よく気づいたな。さすがは斉王。だが…」
学徒が手で合図すると春華めがけて、矢の雨が降り注いだ。春華は剣でこれを
防いだが、何本かは避けきれず服が血ににじんだ。
学徒「典イ、太史慈、許緒、徐晃、紀霊!」
次々に豪傑が現れ、春華に襲い掛かった。春華は徐晃から戦斧を奪うと、暴れまわり
典イ、許緒らを討ち倒してゆく。
日和見は呆然とその様子を見ていたが、となりからフードを深々とかぶった文官が
肩を叩いてきた。
「俺だよ、俺!」とフードを取るとなんと八戸であった。
日和見「え?八戸???なんで生きているの!?」
八戸「いや、越役人に扮して復讐の機会をさぐっていたんだが…ってそんなこと
よりこの隙に逃げるぞ!馬も用意してある!」
日和見たちはドサクサにまぎれて逃げ出したが、宴会場では春華が暴れていた。
春華は五人の男たちをすべて倒すと、学徒に襲い掛かった。学徒はなんとか剣で
春華の斧をやり過ごす。そのとき春華の動きが鈍くなった。
学徒「さっきのは毒矢だ、ようやく聞いてきたようだな。」
春華「マジ、馬鹿だろm9(*^ヮ^)キャハハ 毒ごときでこの春華が倒せるとでも?」
学徒「そうは思っておらん。弓兵何をしている。さっさと春華を討て!」
朝倉渦中「しかし…その位置では陛下にもあたる可能性が」
学徒「そんなことはどうでもいい!射ちまくれ!射たぬ者は斬る!」
弓兵たちは春華目掛けて矢を射ちまくった。しかしいくら射ても春華は倒れる
気配が無い。
学徒「止め!射ちかた止め!春華はもう死んでおる。立ったまま逝ったようだ」
そういうと自身にも数本の矢が刺さってた。
朝倉渦中「陛下!しっかり!医者を呼べ!」
学徒「心配ない。致命傷ではないからな。それより斉王を討てたのは大きい。
これは大成功であろうな。」
こうして斉王、張春華は逝った。享年28才であったといわれる。
春華死んだか。意外だw
【八戸のぶなが】統率11 武力17 智謀83 政治23 魅力37
八戸の従者、宦官の手先、文醜配下の将とよく所属が変わる男。
そして不死身である。その後、日和見の命の恩人ということで優遇され
その後の人生を面白おかしく過ごし、天寿を全うした。涼の奇命(キメー)侯
223 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/11(金) 00:53:29
面白い男だなw
主君と共に襄陽に来ていた斉王春華の荒くれ部下どもが官庁を占拠し襄陽は大混乱
となっていた。その騒ぎにのドサクサにまぎれて鹿台の変から辛くも逃れた、
ひょーりみ、八戸らは追っ手をまきながら長安目指して北上していた。ただし越兵
に見つからないように遠回りの裏ルートである。
ひょーりみ「八戸。俺、疲れた。腹減った〜」
八戸「うるさいな〜。俺だって疲れてんだよ」
と二人はしばらく言い争っていたのだが、八戸は近くに民家を見つけ強盗を
すると言い出した。ひょーりみは大反対したのだが、「だったらお前だけ死ねば?」
と八戸に言われたため、しかたなくこれに付き従った。
ひょーりみ「はぁ〜涼王になって押入り強盗するはめになるとは、思わなかった。」
八戸「うるさいぞ。それより保存のききそうな食いモンを盗ってずらかるぞ。ついで
に金目のものも・・・」
ひょーりみ「こら八戸!食べ物だけにしておけ!」
と二人でごそごそやっていると「誰だ〜お前ら?」と家の主が来てしまった。
八戸「やべっ!こうなったら八戸パーンチ!!!」
と八戸は家の主に殴りかかったが、所詮、八戸なので思いっきりカウンターを
入れられてしまった。
ひょーりみ「八戸!?大丈夫!?あわわわわ、ごめんなさい、すいません、
勘弁してください!つい出来心だったんです」
家の主「ほう、そっちの御仁はこの汚いのと違って、随分高貴な顔立ちをしておる
な。服のほうも上等そうだが・・・」
ひょーりみ「そ、そうでしょうか??」
家の主「そういえば・・・涼王がこのあたりをうろついているといううわさを聞いたな
、生死にかかわらず、捕らえたものには千戸候だったなか〜〜?」
ひょーりみ「ごめんなさい、ごめんなさい、見逃してください〜〜」
家の主「俺は貧しいんでね。ただでというわけにはいかんな」
ひょーりみ「そ、それじゃあ、二千戸候に・・・・え〜と涼にはそういう制度はない
からそれに見合うだけの金子を用意しますから」
家の主「へ〜そういう話であればね〜悪くないかもね。商談成立だな。」
ひょーりみ「ありがとう。ところで、なんで俺が涼王だとわかったの?」
家の主「・・・・・・マントに涼ってデカデカと書いてありゃわかるさ。
そんなモンはここで焼き捨てていきなされ」
家の主は京極という青年であった。ひょーりみ達は彼を加えて3人で長安へ
向かった。京極は八戸とは違い腕っ節の強い青年であり、何度となくピンチを
救ってくれた。そして襄陽を出てから20日後。『涼』の旗印を掲げる軍勢と
遭遇した。しかしその鎧兜は異様で、とても漢民族とは思えなかった。
ひょーりみ「あの〜涼の方ですか?私、一応、涼王なんですけど〜?」
涼兵「fじゃ祖prヴぉまいm;fbs???」
八戸「言葉が通じていないみたいだな。」
そこでひょーりみは大声で「漢語のわかる方いませんか〜〜!!」と叫んだ。
しばらくすると果物キラーが飛んで現れた。
果物キラー「おおっ!我が君ではありませぬか!」
ひょーりみ「上将軍!久しぶり!助かった〜!」
果物キラー「えっ〜と、そちらのお二人は?」
ひょーりみ「こっちは八戸でもう一人は京極君。俺の命の恩人だ。ところで
果物キラーは何でここにいるの?鮮卑の討伐はどうなっちゃったの?」
果物キラー「鮮卑はことごとく降してございます。我が君が襄陽へ向かったのと
入れ替わりで長安に戻っておりました。ここにいる兵はその鮮卑の者達でございます。」
こうして3人は果物キラーの陣内に案内された。果物キラーは地図を広げ
情勢を説明し始めた。どうやら鹿台の変がおこったその日に越軍が来襲していたらしい。
しかしザビエルはこの動きを察知しており、ことごとく撃退。小銀玉らはすばやく
東進して主を失った斉軍を吸収。さらに越帝側についた張燕を討つため北上。
春華殺害を激怒した呂布と共に、現在、交戦中。戦局はかなり優勢なようだ。
勇魚、劉壁らは中立らしい。
果物キラー「とまあ、こういう情勢ですな。」
涼王「なるほど。それじゃあ俺はいったん長安に戻るね。」
果物キラー「とんでもない。長安などすでに誰もおりませんぞ。我が君は私
と共に、軍勢を率いて南下。このまま越将、宇喜多の軍と交戦いたしまする。」
229 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/11(金) 19:10:46
どうなるのか!・・・
それから大陸の情勢は急展開していった。
陀酢令2年2月11日(195年) 鹿台の変
陀酢令2年2月11日 涼軍と越軍が初の衝突。涼軍勝利。
陀酢令2年2月12日 小銀玉軍、5万が東国へ出征。
陀酢令2年2月20日 斉は涼軍の受け入れに合意する。
陀酢令2年2月22日 小銀玉軍、北伐。晋領へ侵入。
陀酢令2年3月2日 涼王、果物キラーの軍に保護される。
陀酢令2年3月5日 涼王、宇喜多軍と交戦し勝利。宇喜多氏は逃亡。
陀酢令2年4月7日 小銀玉軍。晋を平定。守備兵を残し直ちに南下。
陀酢令2年5月26日 涼、遼東軍、濮陽に集結。南下を開始。
陀酢令2年6月10日(195年) 韓の旧都南陽の郊外に越軍15万と涼、遼東連合軍18万が
集結。後漢末以来の戦乱で最大の戦い南陽北の戦いが始まろうとしていた。
南陽から30キロほど北の越軍本営で軍議が開かれていた。
朝倉渦中「涼軍は連戦と強行軍で疲れきっております。さらに斉、遼東兵との
連携が必ずしもうまくいっていないようです。それに比べ我が主力軍は南陽で
休息を十分にとっており、本国との距離も近い。少々、我が軍のほうが数的に
は不利でございますが、それは勝敗を左右する要素にはなりません。」
ぷらっと「・・・朝倉殿、本当にそう思いますかな?涼軍の動きを見ているとどうも
すべてはじめから計算されている節があります。開戦初日からすでに防備は固められ
我が軍の攻勢はことごとく跳ね返されておりますし、斉の掌握、晋の制圧共に鮮やか
すぎまする。そもそも晋では寝返る者が相次ぎ戦にならなかったと報告が入って
おりますぞ。」
朝倉「何が言いたいのですかな?涼の戦ぶりを賞賛するだけでは士気をさげるだけですぞ。」
ぷらっと「涼は・・・おそらくザビエルは、相当以前から工作をしている可能性があります。
それにここ南陽での戦も涼があらかじめ設定した戦場であるきがしてなりません。」
学徒「それは余も感じていたことだ。それに・・・我が軍にはすでに涼に通じている者が
おるな・・・。総督益州にしてしまったから佐倉に料理させることはできんがな。」
ぷらっと「残念なことですが、裏切り者はおりますな。おそらく機密は漏れているでしょう。」
学徒「ぷらっと、実はな余と朝倉は遼東王呂布をすでに懐柔しておる。晋、斉、遼東の
三国を束ねる王とする約束をしたところ、簡単にこの話に乗ってきた。」
朝倉「それにのう、ぷらっと殿。劉壁からも戦局しだいでこちらにつくとの
書状が届いておるし、何より陛下が自ら出陣なされて今まで負けたことはないであろう。」
ぷらっと「それは、そうですが。」
その頃、涼の陣営でも同じような話が進んでいた。
ザビエル「AaAは一国を与えると約束したところ、簡単に寝返る約束をしてくれた。」
日和見「AaA?変わった名前だのう。」
ザビエル「彼は山越王でありまして、勇猛な蛮兵二万を従えて東に陣取っております。」
日和見「ふうん。寝返り工作か。でも越軍も同じことを考えるんじゃないの?」
ザビエル「その辺はぬかりありません。遼東王に鄒氏と良馬を与えておきましたから。」
日和見「遼東王!?遼東王が裏切るのか!?」
ザビエル「その可能性は大でしょう。しかし遼東王は美女と馬でどうにでもなる男です。
領土や爵位より単純でわかりやすいものを好むのですよ。」
ザビエルはそういって越が呂布に送った書状を出した。
日和見「すでに丞相が押さえてしまっていたのか・・・ザビエル恐るべし・・・」
日和見「丞相、それでいつから裏でこういうことしていたんだ?」
ザビエル「はて?何の話ですかな?」
日和見「何の話かな、じゃない?ありえないだろこんなこと普通は!」
と日和見は書状、書類の山を指差した。これらには間者、買収した他国の高官
からの来た諸国の情報、離反の約束などが記されていた。
日和見「随分と前から色々と裏でやっていたんだろ。でなきゃ説明がつかんだろ。」
ザビエル「ばれましたか、殿が韓遂を討ち破られた頃からですかね。」
日和見「何年前の話だよ…お前一人でなんでもかんでも進めおって…」
すると、プッ、クスクスと笑い声が聞こえた。
渦中の司馬懿「はははは、殿以外は皆知っておりますぞ。」
日和見「え?」
小銀玉「何も知らないのは兄貴だけだぞ」
日和見「…お前等な…そういえば、鮮卑遠征の評議のときも俺以外全員一致で
賛成していたよな。」
果物キラー「越と戦うには、鮮卑兵を手に入れることが急務でしたからな。」
日和見「あのときにはすでに戦う気でいたのかよ!それなら越帝が俺を殺そう
としていたことも知っていたんじゃないか?!」
ザビエル「そこまではさすがに…殿を人質に取って脅すくらいのことは予想はして
いたのですが、まあまあ〜ちゃんと八戸殿を出しておいたではありませんか。」
日和見「八戸よ…お前もか…なんで俺に何も言わないで勝手に決めちゃうんだよ〜」
ザビエル「だって殿に言ったら命の恩人である越帝陛下とは戦えないとか、戦より
話し合いをするべきだとか言って絶対反対するでしょ。そもそも殿が王位についた
ときから戦いは避けられなかったのです。異姓の王がいつまでも許させるはずがありません
からな。」
小銀玉「大体。こんな話したら兄貴はさっさと越帝に領土譲って隠遁しちゃうだろ。」
日和見「それは言える…。」
小銀玉「とにかく、皆、兄貴に天下取ってほしいってことだよ。それだけ期待
されているんだかよかったじゃん。」
日和見「勝手にしろ…」
翌日、濃霧の中で両軍は2時間ほど対峙し続けていた。やがて、霧も薄くなって
きた頃、ぷらっと隊の横を宇喜多隊が通り抜けようとしていた。学徒から先鋒を
任されたはずのぷらっとが呼び止めて詰問するが、偵察と称してぷらっと隊の前方へ
張り出した。前方へ突出してくる宇喜多隊を見た小銀玉隊は、これに弓を射かけここに
南陽北の戦いの火蓋が切って落とされた。
対する宇喜多隊も直ちに応射、南陽北はたちまちのうちに激戦の様を呈した。
小銀玉隊2万と宇喜多隊1万5千は押しつ押されつ、両者一歩も譲らず、
果物キラー3万の鮮卑騎兵は一斉に学徒の本体めがけて襲い掛かる。
越帝学徒も自ら前線に出て奮戦、襲い掛かる敵を撃退してゆく。
激戦をこの地で体験した涼のkogindama雑兵のは次のように記している。
敵味方押し合い、矢の雨、さけびの声、天を轟かし、地を動かし、
日中も暗夜となり、敵も味方も入り合い、干戈を抜き持ち、攻め戦う。
なおkogindamaはこの戦いで屯長に昇進したらしいが、その後のことは不明である。
正午過ぎ、山越王AaAが約束どおり、涼軍に寝返り越軍の側面を突いた。
さらに果物キラーが越軍を突破し、後方に回りこんだ。これをみたザビエルは
全軍に突撃命令を下す。
小銀玉軍は、宇喜多軍を粉砕し続いてぷらっと隊と激突。さすがは猛将ぷらっと
だけあって、小銀玉軍は劣勢をしいられたが、危ういところで日和見7万の主力が
到着。ぷらっと隊はよくこれを防いだが、やがて山越王の軍まで現れたためついに
敗走する。
学徒本体は呂布軍と果物キラーの軍に包囲されるが、学徒自ら斬り込んで包囲網を
突破。辛うじて南陽に引き上げることができた。
結果、越軍は5万の戦死者を出して壊滅。涼軍の犠牲者は2万ほどであった。
学徒自身が戦で敗れたのはこれがはじめてである。
237 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/11(金) 20:46:09
学徒の危機!
南陽北での大敗は越軍に深いダメージを与えた。宇喜多、朝倉渦中らは行方不明
となり、さらに涼軍の攻勢により、南陽は陥落。さらに一ヶ月後には首都襄陽も
失った。学徒はついに長沙まで撤退した。
日和見「この辺で停戦できないかな?」と涼王が言い出したのは襄陽に入城した
翌日のことであった。
日和見「元々、俺は別に皇帝になるつもりはないし、南北二朝で共栄を目指しても
いいと思うんだけど。」
小銀玉「ここまで来て何を今更!」
ザビエル「ふむ、よいお考えですな。」
小銀玉「どこが!?」日和見「そうか!」
ザビエル「我が軍はすでに攻勢の限界に達しております。この辺で一時休戦を
するのもよいでしょう。越軍も今は立て直す時間がほしいでしょうし、休戦は
うまくいくことでしょう。」
陀酢令2年8月2日(195年)
越と涼の間で和睦が成立した。越にとっては臣下である涼王と対等の交渉を
したという屈辱であった。
この隙に越は軍の再建を、涼は権威を確立を急いだ。
陀酢令2年10月3日(195年)、日和見は襄陽で皇帝に即位。国号を大涼。都を長安
元号を郭明とした。ここに「天に二つの日無し国に二王無し」の理は破れた。
涼帝国相国となったザビエルは、漢中の張魯、趙の勇魚などの抱きこみ工作を
活発化させ、兵馬元帥となった果物キラーは来るべき南下作戦のため軍を整えていた。
「兵も兵糧も出せないだと!佐倉広夢めは何をしているのだ!」
長沙城に越帝学徒の怒声が響いた。
益州の使者「ははっ、益州総督閣下は漢中の張魯が北朝(大涼)についたため、
成都が危険にさらされており、兵を割く余裕はないと申されております。」
学徒「佐倉め!誰のおかげで今の地位があると思っているのだ!この非常時に
ボケが!すぐに帰って佐倉を引きずって来い!」
使者「ぎょ、ぎょいいいいいいい!」
ぷらっと「まずいですな。このままでは南陽北での敗残兵と揚州軍団だけで、
北朝と戦わねばならなくなります。7万の兵で30万近い大軍勢を相手にせねば
なりません。」
学徒「わかっておる。こんなことであれば、益州はお前に任せておけば良かった。
佐倉は武将としては使えるが忠誠心が少なすぎる。」
中山「こうなっては切り札を使うしかありまえんな。」
学徒「切り札?まだ何か策が残っているのか??」
中山「絶世の美女貂蝉でございます。遼東王は美女には目がありません。
あの娘を使えば必ずや遼東王を手なずけられまする。」
学徒「遼東王を使って、日和見を暗殺か・・・いいだろうやってみろ。」
こうして2ヵ月後に日和見暗殺計画がおこなわれたが、悪あがきにしかならず、
失敗。呂布、貂蝉らは処断され遼東国は取り潰しとなった。
すぐに南朝(大越)の謀略であることが判明し、和睦はご破算となった。
北朝暦、郭明元年。南朝暦、陀酢令2年12月3日(195年)
北朝軍は再び南侵を開始した。襄陽から南へ3日の地に本陣を築き、その地に
全軍の集結を命じた。
聖天使ザビエル、小銀玉ら梁山泊以来の宿将に率いられた北朝軍本体。
鮮卑の親衛騎兵隊を率いる国士無双の果物キラー
渦中の司馬懿、八戸のぶながに率いられた遊軍
そしてAaA率いる山越軍が到着。
続いて、まあcらの南朝よりの降将達が軍勢を引き連れて陣営に加わり
趙王勇魚、漢中王張魯、代王劉壁ら諸王も大軍を引き連れ合流。
その他にも補給部隊、支援部隊など非主戦力も集結。
たちまち地平線のかなたまで大軍勢に埋め尽くされるのだった。
そういやまだ小魔玉とかロコ一族とかが出てないね
今までのを読むかぎり、どのコテもいいタイミングで出てくるから気にしないで待っていよう
日和見「諸将に集まってもらったのはほかでもない。第二次南朝討伐作戦の陣立ての
ためである。この一戦で大陸より戦乱を消滅させる。詳細は軍師から説明がある。」
ザビエル「南朝に残された兵力は推定10〜12万。ただし学徒自身が率いている
兵力は長沙の3万のみである。密偵の報告では揚州より情熱的の軍5万前後が荊南を
目指しているが、合流前に学徒軍本体を包囲殲滅する。そこでまあc殿には学徒の
おびき出しをしていただきたい。小銀玉、果物キラー両将軍は伏兵となって、
目標地点で待機。学徒隊を殲滅せよ。残る部隊は揚州への通路を遮断。学徒を
荊州から脱出する前に必ず捕獲するようにしていただきたい。以上。」
「皇帝陛下万歳!万歳!万々歳!!」
北朝軍、50万、号して100万の大軍勢はこうして南下を開始した。
さて、南朝軍は南下する北朝軍を迎え撃つか、それとも長沙城に篭城するかで
揉めていたのだが、中山が日和見の本陣を見つけたとの情報を持ってきた。
学徒「おおっ!中山でかしたぞ!」
ぷらっと「陛下。真偽のほどをもう少し良く確かめたほうが・・・」
学徒「何を言うか。計画自体は失敗したとはいえ、中山はちゃんと呂布を
寝返らせることに成功している。張春華の暗殺もじゃ。奴の情報に間違いは
なかろう。」
こうして、日和見の本陣をつくべく城を出た学徒であったが、途中でまあcの
軍と遭遇した。
学徒「裏切り者のまあcではないか!今はのうのうと涼の将をやっておるのか!」
まあc「わわわっ!南朝帝だ!みなの者引け!!」
こうしてまあcは一目散に逃げ出した。
学徒「待て!まあc!せめてこの俺自らがそちの首を刎ねてやる!」
ぷらっと「陛下!お待ちください!罠かもしれませんぞ!」
学徒「わなではない。まあcは罠、伏兵を仕掛けるには適さない平原に
逃げておるではないか!それに中山の報告どうりの涼の本営の方向だ。このまま追え!!」
こうして学徒はまあcの後をおったが、前方に異様な騎馬軍団が現れた。
果物キラー「越帝よ。伏兵とは必ずしも隠れ潜む軍とは限らぬのだぞ。遊牧騎兵の力が
最大限に発揮される平原にのこのこと現れるとは愚の骨頂よ!!」
小銀玉「それにここならば数の有利が最大限に生かせるからのう!越の数量的不利が
わからんのか?越帝は敗戦続きで現実把握能力のなくなったか?」
学徒「黙れ!貴様らごときに余が止められるものか!」
学徒は果物キラー、小銀玉相手に互角以上の戦いをして見せたが、やがて涼軍が
後から、後から現れ次第に不利となっていった。
ぷらっと「陛下!これ以上は無理でございます!私が殿をつとめますので、ひとまず
お逃げくだされ!」
学徒「わかった!俺は揚州へ落ち延びる。ぷらっとは殿をつとめたあとは益州へ
行き佐倉の馬鹿を斬って、益州総督となれ!いいな!再び馬を並べ共に戦おうぞ。」
ぷらっと「御意!」
これが二人の最期の別れとなるのだった。
ぷらっとは学徒を逃がした後、かろうじて脱出。益州へ向かった。その途中の
ことである。
部下「ぷらっと将軍!中山幸盛がおりません。手先の宦官たちも見当たりませんぞ。」
ぷらっと「なんだと・・・。さては!よし俺に続け!!」
ぷらっとは馬に乗って大急ぎで引き返した。するとすぐに中山幸盛らに追いついた。
中山幸盛「げぇ!ぷらっと将軍!何か御用で!?」
ぷらっと「ほう、中山殿。越の戸籍に地図などを持ってどこへ行きなさる?
そちらは涼軍がいる方角ですぞ。」
中山幸盛「はは・・・待て待て、ぷらっと将軍。そなたも賢く生きねば成らぬ。
あの北朝の勢いを見たであろう。どうみても南朝に未来はない。将軍が望む
ならわしがザビエル殿に頼んでやれるぞ。」
ぷらっと「そうか、今日の戦の敗北。すべて貴様の仕業が。下衆どもが皆殺しにせい!」
中山幸盛「ちょっと待て!うわわわぁぁぁ!!」
こうして中山幸盛は涼へ降る途中で惨殺された。
一方、揚州へ脱出する学徒であったが、あらゆる地点が涼軍に押さえられ
突破は困難を極めた。さらに逃亡兵が相次ぎ揚州まで後、1里という地点
まで来たときには、すでに一人となっていた。
学徒「もはや俺一人か・・・だが揚州には肥沃な大地と俺の民、200万がおる。
ここで何十年でも涼に対抗できよう。」
ところが、あと少しで揚州というところで、林のように林立『涼』の旗があわれた。
少なくとも3万はいる大軍勢である。
学徒「くそ・・・こんなところで・・・馬鹿な。」
すると大軍勢の中から大将が現れた。
学徒「八戸のぶなが!?」
八戸「久しぶりですな学徒殿」
学徒「まったく、俺の無様な姿を見て満足か八戸」
八戸「はぁ・・・まあ・・・よくわからんな。」
学徒「八戸頼む!同郷だろう。見逃してくれ!!」
八戸「何が同郷だ!あんた今まで俺に何してきたかわかってんのか!?いきなり
斬りつけてくるわ、罵倒するわ!」
学徒「ああっ!そうかい!どうせお前には期待してなかったよ!さっさと殺せボケッ!!」
八戸は手を上げて合図をした。すると兵達は道をあけた。
八戸「今回だけですぞ。学徒坊ちゃん。まあ涼の法では大将を故意に逃がしても、
殺されることはありませんからね。半殺しにはされるかもしれませんが・・・。
執念深いザビエル宰相が来る前にさっさとお逃げなさい。」
学徒「おおっ!お前逃がしてくれるのか!?いいのか!?こんな機会二度とないぞ!?」
八戸「いいから早く!あと、3里ほど東へ行けば情熱的の軍がおります。早くいきなされ。」
学徒「・・・もういい。なんだかお前の顔を見たら馬鹿馬鹿しくなって来た。」
八戸「昔から気まぐれですな。何なら降伏しますか?日和見は昔、坊ちゃんに
救われたことを今でも大変感謝しているようですぞ。坊ちゃんを害したりすること
は決してないはずですが。」
学徒「俺は日和見を二回も殺そうとしている。奴にあってもきまりが悪いだけだ。
まったく・・・俺は洛陽の蔡ヨウ先生の元に遊学に行くだけだったんだぞ。なんでこんな
ことになったのやら・・・。甘寧党の同志も会稽の仲間も俺のせいでみな死んだ。
あの時、俺とお前と日和見の3人で旅をしていればこんなことにはならずに済んだのだがな。」
八戸「なあに、蔡ヨウ先生は今でもご存命。今から洛陽に行けば間に合います。」
学徒「学問は俺の性に合わん。八戸いろいろと悪かったな。じゃあな!」
そういうと学徒は自ら首を刎ねた。八戸が止める間もない一瞬の出来事であっという。
学徒、波乱に満ちた人生だったな・・・
学徒出陣が遊学のため会稽をでてから7年と3ヶ月
乱世の英雄学徒出陣はついに逝った。享年25
北朝暦、郭明元年。南朝暦、陀酢令2年12月27日(195年) の事である。
ぷらっとは益州に入り佐倉を討ち、涼に抵抗する。情熱的も揚州にて涼に
抵抗。その平定にはなお、2年半の月日がなられた。
北朝暦、郭明4年5月17日(198年) ぷらっと、情熱的らは戦死し益州、揚州は平定。
大涼帝国は全国統一を果たした。翌年には、趙、代、漢中も解体。強力な中央集権
が確立され、日和見は涼の高祖、聖主として103歳の天寿を全うするのであった。
100年後、遊牧民の侵入により中原は失うものの、南涼として復興されさらに
150年の命脈を保った。現代でも軍事的にはやや弱体であったが、経済的に
もっとも大陸が栄えた時代であったと評価は高い。
■■■■■■■ 完 ■■■■■■■
面白かった。乙。
ありがとう。
ちょっと引き続いて新しいSS書いてみようかとチラっと思ったんだが、
タブーのコテネタってあるか? 書いたら荒れそうなのとか、
要らぬ嫌疑(自演とか)をかけられそうなのとか
259 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 19:55:50
260 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 20:04:41
泣いた
大作本当に乙でした
261 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 20:07:07
>>258 そっちはコテネタにしたら荒れそうだから書くんならこっちの方がいいんじゃない?
間違いだらけな駄文の上、ウィキの関が原の戦いからそのままパクッて
名前だけ入れ替えて書いた箇所、項羽と劉邦の露骨なパクリ、その他、
いろいろとパクリのオンパレードなんですが・・・わかりました??
終盤など、とうとう銀河群雄伝・雷までパクッていました。
そういう意味では中国を越えた気がします。
特に後半になるほどその度合いが強い。
263 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 20:59:28
それでもいいんで次の作品も期待してます
最後が駆け足ぎみな
265 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 21:16:56
小魔玉が出てこなかったのが唯一不満かな
266 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/12(土) 21:20:32
同意
268 :
ROM:2008/01/13(日) 10:58:21
非常に面白かった
次も期待しています
全米が泣いた
270 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/13(日) 13:19:21
次の物語にむけてどのコテをだすか、どんな物語にするか、どのスレを参考にするか考えようぜ。
271 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/13(日) 13:46:57
前が三国志だったから、次は日本が舞台が良いな
日本史なら新党の知行スレから人パクればOK
うん、面白かった。
274 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 16:24:46
誰か書かないか
275 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 18:55:06
……二度と再びめぐってこないから、人生とは甘美なのです。
二世紀。相次ぐ政争により、社会から秩序が失われつつあったその時代。
麻のように綻びた天下の収束を試みた、一人の英傑が現れた。
獅子のような気高さも持たず、狐のような才智も持たず、ただ人の和のみを武器とする
その天子の名は、ひょーりみといった。
〜主要登場人物〜
【新党朝】前後併せて四百年の歴史を誇る朝廷だが、老帝国ゆえに綻びが深刻である。
学徒出陣:皇帝。かつては多大な支持を得ていたが、加齢とともに政治を腐敗させる
小魔玉:丞相。功臣を各地に封建し、その力で新党朝の中興を試みる
魔法剣士情熱的:尚書令。寒門ながら、帝の補佐に尽力して大役を得る
ロコ三郎:新党朝の名門ロコ家の出身だが、もはや権威の保持すらままならない
【老党】新党朝の政治に不満を持った一部の老臣が、半独立の様を呈した勢力。
ぷらっと:かつては政権の中枢に座していたこともあるが、現在は中央からは身を退いている
中野区民憲章:名門の出身でぷらっとの同僚。官職に固執する悪癖を持つ
小銀玉:上記二名とは距離を置き、政権の獲得に尽力している
【在野】在野には、将たる器を持った有望な人士が数多く散らばっている。
ひょーりみ:無官だが新党朝との関わりも深く、美貌の誉れも高い
聖天使ザビエル:基督教の宣教師だが、乱世の渦に巻き込まれる
偽クマッタ:太守クマッタを殺害して名を騙る賊。その正体は元官吏・向こうの888
張春華:かつて三戦皇帝と称した女傑だが、栄光はすでに失われている
【八戸家】新党朝に封建された八戸のぶながが築いた、強大な国力を誇る地方政権。
八戸のぶなが:成切族の出身。異民族ながら人望篤く、多くの配下を抱える
乙
これは期待
279 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 19:29:32
前後併せて四百年の歴史を誇る新党朝は、皇帝学徒出陣の治世にあって、空前の危機に瀕していた。
仮に政治に無頓着であっても、補佐にあたる人材が優秀であれば問題はないが、
学徒は国家の現状を知らぬままに政治に介入を続け、それが相次ぐ失政を生み出していたのである。
「どうして税収が不足しているのだ!臣民が怠慢であるからであろうが、ボケ!」
丞相小魔玉の報告書に目を通すと、顔を赤く染めて一喝する学徒。
初代皇帝とはいえ、名家出身であった彼には、一日の生活にも窮する民のことが理解できないのだ。
小魔玉は諫言は無意味だと判断して代わりにひとつの策を提言した。
各地を功ある臣下に分配し、その統治を委任しましょう、と。
学徒は無能であるが小人ではない。小魔玉の提言を即諾すると、早速詔勅を発した。
司隷に小魔玉を、
?州に魔法剣士を、
予州にロコ三郎を、
冀・幽・并・青州に八戸のぶながを、
雍州にぷらっとを、
涼州に小銀玉を、
徐州に自治新党は文化を、
荊州に損権を、
揚州に金宰陽を、
益州に孔明を、
交州に金四郎を、
それぞれ侯として派遣する、と。
続き来た〜!
281 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 19:47:04
益州。魔玉を頂点とした地方政権が存在した州であり、厨国のなかでも辺境に位置していた。
かつて魔玉の軍師を務めていた小魔玉は蜀の経国は難儀であることをよく知っており、
経験豊かな孔明を侯に封じたのだが、孔明は任地に赴任すると私利私欲に走り政治を顧みなくなった。
そのしわ寄せは民草に降りかかり、不満を募らせた者は場末の酒場に集まって鬱憤を吐き出していた。
「新党朝の問題といえば、蓋しぬるま湯に浸り続けた古株をのさばらせていることだね。」
涼しい顔で語るのは基督教を信仰するザビエル。
「その通りだ。あいつらは下々の事を目にも入れねえで、内輪揉めに興じてやがるからな。」
それに呼応する果物キラーに続き、触発された民は喧々囂々と不満を声高に叫んだ。
「………」
喧噪の中、ひとり沈黙を保つひょーりみ。それに気づいたザビエルが声をかける。
「ひょーりみ殿、どう思われますか?」
「……ごめん、寝てた」
ひょーりみの気の抜けた一言に、一気に緊迫感の失せる酒場。
眉目麗しきこの少年がいずれ厨国を統一することを、この場にいる者はまだ誰も知らなかった。
282 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 20:08:16
職人待ってたぜ!
頑張れ
283 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 20:45:49
揚州に派遣された金宰陽は、権力欲こそ強かったものの、至って真面目に揚州の経営に取り組んでいた。
新党朝の丞相を務めた経験もあり、人々は揚州の将来に希望を見出したが、
もともと保守的な思想を抱いていた金はやがて反動政治を強行した。
「何ぃ?税率を四公六民にせよとな?…バカめ、揚州の税率は昔から五公五民と決まっておるわ!」
「リンリン大友という者が仕官を希望している?なかなか見所のある男だとな?」
「フン、追い返せ!寒門を召し抱えるほど、ワシの政治は腐ってはおらん!」
「後は南越族が最近調子づいているようだから、難越族と改名するよう上奏してやろうかのう!」
このような調子であったから、次第に人心は離れ、
心ある者は金宰陽の副官、雷音に不満を訴えるようになった。
宇喜多直家信者「雷音将軍、揚州の政はもはや限界でございます。何卒、将軍から侯にお口添えを…」
仙台藩百姓「宇喜多に同意する訳では御座いませんが、それがしも同感でござる。」
雷音「…わかった。考えをまとめておこう。皆、きょうのところはお開きとしよう。」
一同「ははっ」
雷音は解散を宣言すると、集会に名を連ねた一同のアリバイ工作を済ませ、自邸へと帰還した。
「侯は諫言をお受けくださるかな。どう思う?」出迎えた家令に問いかけると、家令は所見を述べる。
隠れ麋竺オタ「さあ、何せ伝統を重んじるお方ですからね。丞相のお達しでもあれば、別なのですが」
雷音「私は一武官だ。丞相が、腐るほどの兵隊蟻の中から私を見出してくれるものだろうか?」
隠れ麋竺オタ「確か将軍はKowLoon殿と懇意でございましたね。そしてKowLoon殿は丞相と懇意だとか」
雷音「なるほど、それでも容易ではなかろうが、行動しないよりはよほどマシだろうな。」
揚州にも、変革の風がながれ始めていた。
今日はこのぐらいで。次回は華北の八戸家をえがきます。
285 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/14(月) 21:29:00
乙。楽しみに待ってる
286 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 18:15:49
華北四州に封じられた八戸のぶながは北方の異民族、成切族の出自である。
厨華の人間でないことを考えればこの出世は例外中の例外であり、
新党朝の権威の低下を露呈する措置でもあった。
のぶなが「まさよし、なおまさ、なおよし。よく集まってくれた。大儀である。」
まさよし「ハッハッハ、のぶなが殿の飛躍を伺うては、黙っておれませぬわい。」
なおまさ「我らにそれぞれ一州を分け与えてくださったご厚恩、忘れませぬぞ。」
なおよし「左様左様。のぶなが殿の新党朝の中興を、精一杯お支えいたしますぞ。」
そのなおよしの言葉を聞くと、八戸のぶながは穏やかな顔を一変させ、声を低める。
「…余に新党朝に屈せと申す不忠の舌を、いますぐに抜けい。」
一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおまさは衛兵によって舌を抜かれ、処刑された。
「青州刺史の座は、八戸まさつねが引き継げい。」
「…よいか。本朝の四百年は、余の代で八戸家が引き継ぐことになろう。」
「志半ばで道が潰えることになれば大逆の謗りは免れまいが、」
「一国を取ってしまえば既にそれは英傑である。」
「学徒出陣は軍神の異名をとる戦上手だが、政治に疎く、また女には滅法弱い。」
「その弱点に付け込めばわが天下は目前であるが…なおよしの後を追いたい者はおるか。」
周囲を威圧しながら滔滔と革命を語るのぶながに反論できる者がいるはずもなく、
全会一致で八戸家の方針が決定された。
287 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 18:17:38
訂正
× 一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおまさは
○ 一瞬の間。命令一下、青州刺史八戸なおよしは
288 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 18:32:55
「それにしても…のぶなが殿、学徒は今現在も数多くの美女を囲っておりまするが、」
「完全に国を傾けるほどの堕落はしておりませぬ。後宮の側室を遥かに凌ぐ美女を探すとなれば…」
主君の威容がやわらぐのを待って、そう提言する八戸まさよし。
それに答えて、のぶながは不適な笑みを浮かべながら口を開いた。
「お主らは知らぬであろう。冀州には張春華が逗留しておるとな。」
その言葉にどよめく政庁。張春華といえば、かつて学徒にただならぬ寵愛を受け、
一族の張春房、張孟達を外戚として政治に参画させたばかりか、
伽羽波の変(きゃははのへん)を契機に自ら三戦皇帝と称した女傑である。
栄光は長く続かず、反対派によって一族もろとも宮中を追われる身となったが、
学徒が今でも張春華を恋い慕っていることは暗黙の了解だった。
「あの女狐め、再び三戦皇帝への即位を手伝うと申したらすぐに了解をしてきおった。」
「後は冀州に傾国の美女ありとの風聞を八方に流し、学徒が食いつくのを待つのみだ。」
「はははは…今しばらく甘美な夢の中で踊るがよいぞ、皇帝陛下。」
こうして、八戸の手の者は首都洛陽に忍び込み、各所で美女の噂を流し始めた。
289 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 18:56:19
洛陽。功臣の封建後、学徒は徐々に政治への介入を控えるようになっていた。
その様子を侍従の報告で知ると、小魔玉は端整な顔に笑みを浮かべる。
「それでいいのだよ。陛下はひとえに象徴としてご健勝であらせられればそれでいい。」
「皇帝は執政ではなく、祭りの牛であるということを…少しずつお分かりくだされば嬉しいね。」
「そうであってこそ、私も丞相を引き受けた価値があるというものだよ。」
…彼が忠誠を誓うのは新党朝ではなく、厨国そのものであった。
厨国の安寧のためであればいかなる無法も厭わない姿勢は後に
ひょーりみの天下取りに莫大な恩恵をもたらすのだが、それはさておき。
「何ぃ!? 冀州に絶世の美女がいるだとォ!? おい、早く車を用意しろ、ボケ!」
八戸方の流した風聞が耳に入るやいなや、学徒は冀州への行幸を決断する。
群臣の諫言を振り切って冀州へ入り、八戸のぶながと会談するとすぐに噂の美女を入室させた。
学徒「し…春華…ッ!」
張春華「陛下…ああ、陛下、お会いいたしとうございました!」
八戸の計略は図に当った。学徒は張春華を再び側室とすると贅沢の限りを尽くし、
心ある臣下は不敬罪の名のもとに粛清されていくことになるのである。
前の話のイメージが残っている状態で新作を読むのもギャップがあって面白いw
リンリン大友の登場に意味も無く吹いた。
どうやら忠臣らしく安堵しています
293 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 19:37:26
前作以上に気合いの入った職人に期待大!
>>292 コテが出てくると荒れる可能性があるから控えるように!
どうしても出たい場合は名無しにすること!
294 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 19:54:47
『学徒は無能だが昏君ではない。』誰もが抱いていた認識は、
彼が張春華を娶って以来、瞬く間に音を立てて崩れていった。
「学徒陛下!…民草は明日の食を得ることすらままならず、餓死者の数は計り知れませぬ!」
「どうか税を減らしてくださいますよう、切に嘆願申し上げます!」
血の涙を流して叩頭する朝倉渦中を前にしても、
学徒は恍惚とした表情で隣に侍る張春華の顔を眺めてばかりいる。
呆けた学徒に代わって、口を開いたのは張春華であった。
「ふふ…おばかさんねえ…米や麦がないのなら、お肉を食べればいいじゃなぁい?」
現状をわきまえない発言に憤った渦中は学徒に向かい、さらに一喝する。
「…この朝倉渦中、失望いたしましたぞ! 数ある忠臣を顧みず、」
「女狐張春華と贅の限りを尽くし、お家の財も食いつぶすばかりか民草から搾取するとは!」
「昔の陛下はどこに行かれたのか! 目を覚ましてくだされ!」
これには学徒も堪えたと見えて、後悔の念を顔に浮かべるが、いかんせん張春華が一枚上手であった。
彼女はそのガラスのような目に涙を浮かべ、声を震わせて学徒に泣きついた。
「ひどいわ…女狐だなんて…ああっ、私がいけないのね! 私の過去がいけないのね!」
「私がむかし…あんな恐ろしいことをしたから…全部…私が…」
学徒は美しい泣き顔に惹きつけられたのも束の間、憤怒の形相すさまじく朝倉に向き合うと
「てめえ…春華を侮辱するのは俺を侮辱するのと同じだろうが! 死ね、死んでしまえ、ボケ!」
「ああ、新党朝も終わった。」小さなため息とともに諦めを受け入れ、朝倉渦中は獄に繋がれた。
295 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 20:11:59
その翌日。刑場に引き立てられた朝倉渦中を、群臣はさまざまな思いで見つめていた。
忠烈ぶりに感じ入る者。処刑を惜しみ悲しむ者。無残な最期をあざ笑う者。
そんな衆目を一切顧みることなく、渦中は歩みを進める。
渦中「…ははは、炮烙ですかな。恐縮に存じますぞ、はるか殷代の刑罰をご用意になるとは。」
学徒「ふん、てめえのような不届き者は、このぐらいしないと分からねえだろうからな。」
渦中「それでは、ひとあし先に業火に焼かれて参ります。陛下のご到着をお待ち申し上げておりますぞ。」
学徒「減らず口を…早く行けや、ボケ!」
こうして、新党朝随一の忠臣とうたわれた朝倉渦中はむなしく帰らぬ人となった。
丞相小魔玉は一部始終を見ると、涙を流すこともなく頭をめぐらせる。
「そういえば、江南の統治には綻びが生じているという報告があったね。」
「すぐさま官憲を送って風紀を糺そうと思っていたが、やめておいたほうがよさそうだ。」
「新党朝には、もはや厨国の安寧はもたらせまい。そうなれば、希望の芽は残しておきたいものだから。」
「さあ、たまには寝ておくとしようか。明日からは休む暇もないだろう…。」
296 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 20:13:17
きょうはこのあたりで締めます。
次回はひょーりみ達を題材にします。
>>296 素晴らしくオツカレ。
風邪で倒れぬように頑張ってくだされ。
渦中退場はえー
299 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 20:42:05
学徒の暴君。
小魔玉の策略。
朝倉の忠節。
八戸の謀略。
春華の悪女。
そしてひょーりみの希望。
前作と違いオリジナルな話だからどう進むのか楽しみ。
300 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 20:43:51
良コテが・・・
>>293 コテハンの小説を書いといてコテお断りもないんじゃねーの
304 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 21:26:42
自演認定厨まだいたのか
両方とも、そろそろ黙って欲しい
あんまり黙っていると作者が書く気をなくしてしまう場合がある。
読みやすいようにまとめる計画があるからちょっと待ってくれ。
308 :
聖天使ザビエル∬》`_ゝ´》つ† ◆llkBnTV0DI :2008/01/15(火) 22:00:48
作者様毎日乙です
作者様が嫌がらなければ予想なんかもしてもOKだと思うぞ。
書き手は長文を書いた後、無反応なのが一番つらいはず。
読者がいることをちゃんとアピールしよう。
やっぱWikiだよな。
311 :
二番手の作者:2008/01/15(火) 22:10:54
私個人は
>>307の方の計画も展開予想も大歓迎です。
書いた後に反応があるととても嬉しいですし、モチベーションの維持もできます。
ただ、予想に関しては、その通りに書けないことがありますことを
ご了承いただければ嬉しく思います。
>>311 予想などじゃんじゃん裏切っちゃってください。
「へたくそな予想だな〜」って裏で笑っているのが作者の特権ですよ。
313 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/15(火) 23:20:00
ひょーりみ=劉備、学徒出陣=董卓、小魔玉=陸遜、朝倉渦中=王允、八戸=劉淵、張春華=楊貴妃、ザビエル=ザビエルがモデルそうだな?
これはまとめサイトを作るべきかもな?
314 :
二番手の作者:2008/01/15(火) 23:43:41
少し創作意欲が湧いてきたので、もう少し投下します。
>>313 舞台背景は後漢末期なんですが、
人物のモデルは三国志の人物じゃなかったりします。
ネタバレになる箇所が多少あるので、誰が誰なのかはまだ秘密ということでw
315 :
二番手の作者:2008/01/15(火) 23:44:21
学徒が日一日と堕落していくなか、圧政下の益州では相変わらず不満が募っていた。
没落したとはいえ官吏の子息であるひょーりみ、教養のある異国人ザビエル、
郡の顔役の子息である果物キラーはいつしか声望を集め、民衆に慕われるようになる。
酒場では、この日も三人を中心とした会合が開かれていた。
果物キラー「ったく、愚痴の言い合いに始終してんじゃねえよ。グダグダだろ。」
ひょーりみ「仕方ないよ。何か対策があれば、とっくに動いてるでしょ?」
ザビエル「…決起のみは避けたいものです。勝ち目はございませんし、人が死にすぎますな。」
ひょーりみ「お酒でも飲もうよ。喉が渇いてイライラしてたら、浮かぶ案も浮かばないよ。」
会合は踊る、されど進まず。このまま無為に時だけが流れていくかと思われたその時、
この場にはあまりにも似つかわしくない、一人の身なりの良い紳士が戸を開けて入室した。
「失礼。ああ、警戒なさるな。私は官吏だが、近頃声望高き御三方と腹を割って話したいのだ。」
「…私も男だ、疑ってくれるな。ほら、私は丸腰で君たちの輪の中にいる。」
「もしも私によからぬ考えがあると思うなら、すぐにでも斬ってくれ給え。」
そう言って酒場の中で手を上げて戦意のないことを示す紳士。それでも訝る者もいたが、
「この人は信用できるよ」というひょーりみの一言で場の空気は柔らいだ。
話によると、その紳士の名はクマッタといい、この広漢郡の太守をしていた。
良心を持ちながら、監視の目のために方針を転換できないことを詫びると、
彼はひょーりみに一つの依頼をする。
すなわち、監視の目にとまりにくいひょーりみに洛陽宛ての書状を運んでもらい、
朝廷に孔明の政治の不手際を報告してほしい…そう熱弁を振るうに及び、ひょーりみはこれを快諾。
クマッタの紹介状を携え、ザビエル、果物キラーとともに一路洛陽を目指した。
316 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 00:05:34
>>294 どうみても藤崎封神演義です。本当に(ry
317 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 00:08:14
偽クマは梁キに似る
318 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 00:09:08
クマッタは偽クマに殺されるのかな…
319 :
二番手:2008/01/16(水) 00:14:48
洛陽への道中。人の世は乱れているとはいえ、花鳥風月の美しさは変わらない。
三人はふと立ち寄った渓流で魚を釣り、腹ごしらえをすることにした。
ひょーりみ、果物キラーが二尾、三尾と魚を釣り上げるなか…
果物キラー「ザビエルはまだ釣れてねえのか…ちと下手すぎるんじゃねえの?」
ひょーりみ「というか、ちゃんと糸に針は付けた?」
ザビエル「あ…どうやら忘れてしまったようです。」
果物キラー「おいおいおいおい、他のことは何だって上手くやっちまうくせによ。」
ひょーりみ「仕方ないな、僕の魚を一匹あげるよ。」
ザビエル「ありがとうございます。。。」
このように途上は和やかなものであったが、彼らの足取りは洛陽に近づくにつれて重いものとなった。
都の惨状を目の当たりにして改めて世を嘆いているうちに宮城にたどり着くと、
彼らはめいめいに言葉を交わした。
「綺麗なお城だね。外の世界が嘘みたいだ。」
「お気をつけなさいませ。道中のことを鑑みれば、クマッタ殿の洛陽に対する認識は」
「いささか古きものになっておりましょうことは明らかでございますから。」
ザビエルの言葉にうなずき、ひょーりみは気を落ち着けると、門衛に紹介状を渡した。
「広漢郡太守、クマッタ殿の名代として参りました。舎人のひょーりみと申します。」
一番手の作者様、力作をありがとうございます!
いろいろとキリハリされたとのことですが、少しも気が付きませんでした。特に、地名がポンポン出て、当時の雰囲気が伝わって「相当の歴史好きなのだろうな」と感心しました。
お休みされるとのこと、残念です。毎回、とても楽しみでした。
また、書く気が向きましたら、是非よろしくお願いします!
二番手の作者様、今後の展開楽しみにしています。頑張ってください!
322 :
二番手:2008/01/16(水) 13:26:27
謁見の受付は比較的滞りなく進んだ。というのも、堕落した学徒に謁見を申し込む者は
今ではほとんど居らず、賄賂を扱って順番を早めてもらう必要がなかったからである。
中には舎人風情が無礼な、と息巻く者もいたが、状況を察した小魔玉がこれを制したことで
さしたる問題にもならず、謁見の日が訪れた。
果物キラー「いいか、私情を交えず簡潔に事態を説明するんだぜ。」
ザビエル「失言は命を失うもとになりましょう。言葉はお選びくださいませ。」
ひょーりみ「……………。」
二人の同胞の言葉を背に、ひょーりみが傾首の礼を取ると、学徒は彼に声をかける。
「何て服着てやがんだ! 場ぐらい弁えろや、ボケ!」
その言葉を受け、ひょーりみは用意していた言葉を全て捨てると、学徒の視線を直視して返答を述べた。
「陛下。陛下はいったい、何をご覧になっていらっしゃいますのでしょうか。」
ザビエル&果物キラー「!?」
「思うに、美しい宮殿の景色でしょうか。また、美しいご寵姫さまでしょうか。」
「陛下がご覧になるべきは、新党朝…いや、広い広い厨国のはずではないでしょうか。」
故事の引用をすることもなく、言葉を飾ることもなく、ただ率直に述べられた疑問。
それゆえにひょーりみの言葉は学徒の胸に鋭く突き刺さったが、
もはや皇帝は過日には戻れないところまで堕落しきっていた。
張春華「くすっ…」
学徒の気色を伺い、先が見えたと笑みをもらす春華。
学徒は言葉をつまらせていたが、口の中で斬れ、早く斬れと呟いていた。
323 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 13:39:51
こんな時間に乙
324 :
二番手:2008/01/16(水) 13:55:31
「いや、まことに怪しからぬことです。この寒人の処分は、私にお任せください。」
張り詰めた静寂を破ったのは、そう述べながら昇殿した小魔玉であった。
処刑であれば私がと渋る春華であったが、早く連れて行けとの学徒の鶴の一声で
一行の命は小魔玉に預けられることになった。
小魔玉は彼らを洛陽の郊外へ連れて行くと、人払いをして縄を解き口を開く。
「困ったものだよ。未来への希望の芽を、刹那の憤りで摘み取ってしまってはね。」
「クマッタに何を頼まれたのかは知らないが、これではその役目も果たせまい。」
「まあ、問い詰めずとも容易に想像はつくことではあるが。…孔明のことは、可能なかぎり善処しよう。」
何か言いたげなひょーりみであったが、果物キラーとザビエルが同時に彼の頭を押し下げ、
めいめいにお礼を述べて場を収めようとはかった。
「いや、彼の申さんとすることはよくわかっている。私が陛下をお諫めしないのを、責めているのだろう。」
「これは大人になれば分かることだが…肝要なのは外形ではなく、ただ本質なのだ。」
「私が何も考えていないとは、思ってほしくないものだね。…それから、これは金子だ。」
「しかるべき時のために、とっておきなさい。」
一行は改めて謝して辞去すると、益州への帰路につく。
直後に受難が待ち受けていることを、誰一人として予想してはいなかった。
325 :
二番手:2008/01/16(水) 13:55:53
いまはここまで。また、夜に投下します。
326 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 16:09:46
未完成じゃねーか、死ねカス。
329 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 19:14:59
時を同じくして、善政が敷かれていた広漢にも暗雲が立ち込めていた。
「あまり清廉な顔をしてると俺みたいなのに付け入られるんだぜ、太守さんよ…」
怪しげな雰囲気の酒場でひとりごちる山賊の名は向こうの888。
寒門ながらぷらっと、KowLoonに認められて政界に入ったものの、
権力を得ると反対派を次々に粛清したことで忌み嫌われ、宮廷を追われた男である。
元来卑しい性根を持ち、山賊入りをしてからは同じような男達とともに略奪に明け暮れていた。
「又吉、お前は屋追族が不穏な動きを見せているとの偽報を用いて州軍を州境あたりに釣り出せ。」
「AaAは要所要所を打ち壊し、州軍…とくに騎兵隊の帰還を遅らせろ。」
「この首府を戦力の空白地にしてやれば、一郡を得ることも容易いからな。」
「肥沃な広漢があれば、ひいては一州、一国を得る足がかりにもなるだろうよ。」
「これでようやく政界に復帰できるというものだ。もう一度民の怨嗟を肴に酒が飲みたいねえ。」
賊軍の目論見は完璧といっていいほどに図に当った。
クマッタは民政の手腕こそ一流であったが、善良であるがために偽報を偽報と見抜くことができず、
また善良であるがために積極的に大規模な援軍を編成し、首府は空き家も同然となったのである。
888を先頭にした賊軍は人気の無い夜間に広漢の政庁に突入し、クマッタを追い詰めた。
「やれやれ。この政庁の物資は、それなりの由緒あるものばかりなのだ。」
「もう少し大切に扱ってはくれないかね。」
そう言って動じる様子も見せないクマッタに冷笑を浴びせると、888はただ一言のみを発した。
「やれ。」
無残に切り刻まれたクマッタの屍骸は秘密裏に廃棄され、その死は隠された。
331 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 19:30:59
>>326-327 覗かせていただきました。ありがとうございます。
励んでまいりますので、これからもよろしくお願いします。
>>331 職人乙
毎日楽しみにこの超大作を見させてもらってます。
333 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 20:01:32
クマッタを殺害した888は彼に成り代わってその名を用い、
広漢を怨嗟のこだまする生き地獄へと作り変えていた。
口でこそ版図の拡大をうたっていたものの、器の小さい偽クマッタは
覇業よりも民を虐げることに快感を覚えていたのである。
民は過日の善政を思い出しては、太守の変貌ぶりを嘆いていた。
「ああ、どうにも刺激が足りないな。もっと盛大な阿鼻叫喚を聞きたいもんだが。」
「いっそ州城を燃やしちまうか。広漢郡は不穏分子のたまり場だったからな。」
「ちょっと“言い繕って”孔明に報告すりゃ、歓心を買えるだろうしな…。」
自分の良からぬ思い付きに酔いしれると、偽クマッタは早速腹心に仔細を言い渡した。
すなわち四方の門に魚油を滲みこませた枯芝を配置し、三更に火を放てと。
もちろん、その直後に888は郡城を抜け出すと、遠望のきく山へと向かったことは言うまでもない。
三更の頃。
たちまちに放たれた火はその勢いを増し、風に煽られて郡城を埋め尽くした。
逃げ場を失い焼け死ぬ者、城壁から飛び降りて死ぬ者は数知れず、
偽クマッタはそれを眺めながら大いに笑い、孔明の赴任している成都へと発った。
一方、とある山中にて。
果物キラー「おっ、見ろよ。すっげえ流れ星だぜ!」
ザビエル「ほお…これは見事な。いったいどれほどの数が降り注いでいるのでしょうな。」
ひょーりみ「本当に綺麗だ。そうだ、願い事でもしちゃおうかなあ〜」
334 :
聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI :2008/01/16(水) 20:21:16
偽クマッタwwwコテの特徴が上手く書かれていますねwww
335 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 20:23:02
ザビエルは美化されてるよなw
336 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 20:25:12
337 :
聖天使ザビエル∬》^_ゝ^》つ† ◆llkBnTV0DI :2008/01/16(水) 20:27:58
>>336 自演してませんよ。吉野家スレを懐かしく見ていました
338 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 21:03:15
広漢の郡城に帰り着いたひょーりみ一行は、その惨状を目の当たりにした。
もはや区別もつかないが、累々の焼死体の中には彼らの知人も多いことだろう。
「ちっ…畜生、畜生、畜生!」 瓦礫を蹴り、行き場のない怒りをぶつける果物キラー。
「どなたも、助かってはおりますまいね。」 肩を震わせ、静かに涙を流すザビエル。
「多くのものを、失ってしまったね。」 無感動に、ぽつりとこぼすひょーりみ。
三人はしばらく無言のまま立ち尽くしていたが、やがてひょーりみが口を開く。
「…僕は関中に向かおうと思う。自分に力がないことが悔しくて、苦しむのはもう嫌だから。」
「関中に行って強い力を味方につけようと思う。広漢の、天下の仇を討つためにさ。」
「ザビエル、果物キラー、君たちとはここでお別れかな。今まで、ありがとう。」
「何を仰るのです。ひょーりみ殿がお立ちになるなら、私もぜひお手伝いをいたしますぞ。」
そう反論するザビエル。その隣で激しく首を縦に振って同意を示す果物キラー。
ひょーりみ「君たちの気持ちは嬉しい。でも、人生は二度とめぐってはこないんだよ。」
ザビエル「…ええ、ひょーりみ殿。二度と再びめぐってこないから、人生とは甘美なのです。」
果物キラー「ああ、その通りだぜ。安穏と暮らしてても、世がこんなじゃあちっとも安まらねえや。」
二人の言葉を聞くと、ひょーりみは嬉しそうに微笑む。
「ありがとう。それじゃあ、いずれ君たちの力を借りようと思う。必ずね。」
「だけど、今はここで別れたほうがいいよ。三人がそれぞれの行き先で自分を磨き、」
「味方を見つけ、力を得て、そしてまたここで会おう。次に会うときは、出陣の時だね。」
三人はしばらく友の顔を惜しむように眺め、やがて異なる道を歩みだした。決して振り返ることなく。
前々から思ってたんだけどザビエルと組まさんでもらいたいんだよネ
おじさん彼が嫌いなんだ^^
340 :
二番手:2008/01/16(水) 21:06:06
>>339 路線の変更は、多分もうできないと思います。
341 :
二番手:2008/01/16(水) 21:29:26
342 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/16(水) 21:38:15
>>339 最初に言うべきだったな
ま、何はともあれ乙
二番手こそ天下無双のもののふよ!
実はあるコテだけど、俺もこのスレ楽しんでる。
どんなチョイ役でも、出してくれるとうれしいな。
(まだ一度も出て来てないコテです。)
345 :
二番手:2008/01/17(木) 16:13:27
予想以上に多くのコテさんが読んでいらっしゃるのを見て驚きました。
ご覧になっているのを知ってしまうと、書いていて心苦しいこともありますが、
必ずしも全員のお気持ちを汲み取ることはできないかもしれません。
それでも宜しければ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
>>344 自分で小説を書けばOK。俺もそうしたのだww
347 :
二番手:2008/01/17(木) 20:59:29
時代錯誤的な復古政治で混乱していた揚州の転換期は、まさにこの日であった。
かつて朝廷の高官であり、現在は職を辞して地方に下っていたKowLoonと会見した雷音は
切々と現状の打破のために力を貸して欲しいと説いたが、
徹底した原則主義者のKowLoonは建前上法を遵守している金の排斥をよしとしなかった。
雷音「…ですから、是非にKowLoon殿のお力が必要なのです。どうか、何卒…」
KowLoon「困りましたな。現状に些かの問題はあれ、金侯は何ら法を犯してはいないのですよ。」
雷音「KowLoon殿、揚州の深刻な飢餓を「些かの問題」とは、お言葉が過ぎましょうぞ!」
KowLoon「…私が心配するのは民草の飢餓よりも、むしろ無法な政変がまかり通ることでござる。」
雷音「KowLoon殿!」
KowLoon「雷音将軍。そもそもあなたは分を弁えられよ。一武官が政治に介入するなど、前例がない!」
雷音「……。何を申しても暖簾に腕押しのようでございますな。御免!」
雷音は席を蹴って退席し、自宅へとって返す。
隠れ麋竺オタは雷音の気が鎮まるのを待ち、次善の策を説いた。
「『江南の二絶』と呼ばれる名文家、渦中の司馬懿とsleepknotをご存知でしょうか。」
「上からの改善が成り立たぬのであれば、下からの改善をなすほかはあるまいかと。」
雷音はこの提言を受け入れると、家人の星英をして秘密裏に二人を呼び寄せ、
大衆の心を巧みに煽動するように文面を凝らした檄文をしたためさせた。
金宰陽自身の行状はおろか、父・金正日、祖父・蕎序に及ぶまでの誹謗中傷を連ねた
この檄文は本来非難されてしかるべきであるが、非常に美しい修辞を用いて書かれていたため
後世では名文とされ、漢文の教科書にも採用されることになるが、それはさておき。
この文章が揚州全土に流布すると、各地の太守はおろか、民衆までもが義勇兵となる
大規模な反乱が勃発した。
348 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/17(木) 21:07:59
お、来てた。お疲れ様です
349 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/17(木) 21:16:32
金かわいそうだろ
351 :
二番手:2008/01/17(木) 21:37:37
古今東西、反乱軍は指揮系統が惰弱だという弱点を内包している。
まして豪族の連合体である揚州にあって指揮系統を一本化させることは
中堅の武官である雷音には到底不可能であったため、彼女は、
かつて鬼神と称されながら病を得て昏睡状態にあるムコーニン将軍を旗頭に擁立し
その代理という名目で各地の太守に命令書を発行した。その陣容は以下のとおりである。
【総大将】 車騎将軍のムコーニン
【機密担当軍師】 会稽太守、討逆将軍の雷音
【書記官】 記室参軍の渦中の司馬懿
【書記官】 記室参軍のsleepknot
【金銭糧食担当頭領】 盧陵太守、威虜将軍のはいだらー
【騎兵軍頭領】 豫章太守、破虜将軍の宇喜多直家信者
【歩兵軍頭領】 ?陽太守、宣徳将軍の仙台藩百姓
【水軍頭領】 新都太守、討寇総軍の無双ファン
【騎兵軍将校】 義勇軍のリンリン大友
【歩兵軍将校】 義勇軍のはにわ様
【水軍将校】 義勇軍のアダルト日出夫
序列が定まった後、反乱軍は一斉に丹陽郡へと侵攻する。
攻勢を維持できるか否かは、丹陽を落とせるかどうかに懸かっていた。
352 :
二番手:2008/01/17(木) 22:26:20
陣幕にて、反乱軍の諸将による会談が行われていた。
宇喜多直家信者「…ついにこの時が参りましたな。武者震いがいたします。」
仙台藩百姓「ははは。臆病風に吹かれたの間違いではないですかな?」
宇喜多直家信者「何だと!?」
いつものように口論を始める二将。雷音はやめないか、と嗜めた後に口を開く。
「揚州の危急存亡の秋に際しての諸将の義挙、ムコーニン将軍に代わって御礼申し上げます。」
「至らぬ身ではございますが、粉骨砕身努力いたしますので、何卒お力添えをお願いいたします。」
雷音が一礼すると、暖かい拍手が挨拶を締めくくる。陣幕には良い雰囲気が流れていた。
無双ファン「それにしても両先生の檄文には感動したぜ。なんかこう、熱くなってくるんだよな。」
リンリン大友「分かりますよ。私も、仕官を断られた時は諦めて故郷に帰るつもりだったのですが…。」
渦中の司馬懿「なんの。思いのたけを紙にぶつけただけですよ。そうでしょう、sleepknotどの。」
sleepknot「(うほっ、いい男が多いな…)」
はにわ様「そうだ、これからの団結を期して酒盛りと参りますか!」
アダルト日出夫「おお、良いですなぁ!」
この二人の提言に続き、そうだ、そうだという声があがる。
雷音はこれを一蹴すると、その理由を説明した。
「古来、いくさの勝利は、将才をもって天運を引き付けて初めて得られるのです。」
「一瞬の油断は将才のある者のすることではないし、天運にも見放される行為でしょう。」
この諸将はこの言葉に納得すると、おのおのの持ち場に着いた。
353 :
二番手:2008/01/17(木) 23:02:55
交州に派遣された八戸ロコ金四郎という男をご存知だろうか。
出自は不明ながら処世術に長け、婚姻を利用して八戸家、ロコ家、金家の戸籍を得た男である。
当人にはさしたる才知はなかったが、日の出の勢いの八戸家、名門ロコ家・金家の家格は
彼にとって大いに有利に働き、今では交州の軍政を統括する侯となっていた。
「ほ〜お、揚州の南部が決起、宰陽大人が苦境に立たされている、か。」
「ここは静観して勝ったほうに恩を売るのが賢いが、俺が流れを変えるのも一興だぜ。」
「どのみち俺が宰陽大人につけば反乱軍は挟撃を受けてにっちもさっちもいかなくなる。」
「ハハハハハッ、また出世の神様が俺に微笑んでるのかもしれねえな。」
金四郎は出陣を即断、二万余の軍勢を率いて揚州の南部に向けて出陣。
北上した反乱軍の虚を突き、一気に瓦解させるのが目的である。
一方、反乱軍の陣幕では。
はいだらー「雷音将軍。念のため斥候を放っておいたのですが、厄介な報せが届きましたぞ。」
雷音「厄介な知らせ。というと…?」
はいだらー「交州の八戸ロコ金四郎が、血縁と新党朝への忠義を楯に揚州南部へ進撃中とのこと。」
雷音「…なるほど。それは迂闊でしたね。」
はいだらー「酒盛りをお止めになったことが、不幸中の幸いでした。今ならばまだ間に合います。」
雷音「ええ。一挙に丹陽を落とし、短期決戦で揚州を席巻できなかったのは悔しいけれど…。」
はいだらー「長期戦は必至、ですな。…兵站と財務はお任せを。」
こうして、雷音は諸将に撤退を命令する。反乱軍は烏合の衆とはいえ、この危機に際してよく団結し、
南北に抱える敵の侵入を決して許さなかった。まさに呉越同舟の言葉どおりだろう。
これ以後、金軍と雷音軍は睨みあいを続けたまま、時を過ごすこととなる。
354 :
二番手:2008/01/17(木) 23:04:40
きょうはこのあたりで。
次回はひょーりみと老党の接触を書きます。
355 :
二番手:2008/01/17(木) 23:33:29
そういえば、話も長くなってきましたし、
さまざまな境遇のコテも出てきましたが、
これまでのこと・これからのことでご意見がございましたら
どんなことでも書いてくださいますと、
今後の細部の作り込みの指針になりますので大変嬉しいです。
今年の3日目くらいから見ています、頑張ってください。
あ、でも作者さんは違うんですよね?
357 :
二番手:2008/01/17(木) 23:56:50
ありがとうございますw
はい、私は
>>275以降ネタを投下してるんです。
ひょーりみさんとザビエルさんを組ませたのは、
前の職人さんのネタを参考にさせていただきました。
あわびも出してあげて!
359 :
猿コテ:2008/01/18(金) 20:37:54
好きに書いてみて欲しい。
一番良くないのはコテハンへの遠慮なのだから。
361 :
二番手:2008/01/19(土) 10:27:39
ご意見、ありがとうございます。
昨日は疲れてて、更新を欠かしてしまいました…
今日は投下しますね。
無理すんなよ、気長に待ってるから。
まさに三戦板、唯一の良スレ。
「うほっ」ワロタ
365 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/19(土) 18:40:54
そろそろ投下?
366 :
二番手:2008/01/19(土) 19:13:28
漢中の豪族、剥家の当主剥離は仁者として知られ、よく旅人を遇することで知られていた。
ひょーりみは関中への途上でここに立ち寄ると、剥離と歓談して宿舎の提供を受ける。
「気楽でいいねえ。やっぱり旅は一人に限るよ。」
義舎で空腹を満たしながらそんな事を考えていると、一人の書生風の青年が声を掛けた。
青年「いや〜、突然すみませんね。話し相手が欲しかったものですから。」
ひょーりみ「いえいえ。どちらからいらしたのですか?」
青年「ああ、僕は先月まで鮑家荘に逗留していたのですが、そろそろお暇して…関中へ向かおうかと。」
ひょーりみ「関中へ! 偶然ですね、僕もこれからそちらの方に。」
青年「あはは、そのようですね。旅のご無事をお祈りしますよ。それでは。」
ひょーりみ「ええ、僕もお祈りしています。ところで、お名前をお聞かせ願えますか?」
青年は、自らを諸葛均と名乗った。ひょーりみも名を名乗ると支度を済ませて
邸を出ようとしたところ、そこで家人に呼び止められる。
どうやら主人剥離がひょーりみに興味を持ち、少し時間を割いて欲しいということであった。
彼はこれを承諾すると、剥離に面会した。
「いや、申し訳がございませんな。慌しいところを引き止めてしまいまして。」
「それにしても…あなたをひと目見た時から、不思議に思っておりましてね。」
そう述べる剥離。ひょーりみが詳細を訪ねると、彼はさらに言葉を続けた。
「このようなことは滅多にないのですが…先日あなたのお話を伺い、五行に照らし合わせて」
「みましたところ…あなたは必ずや大望を果たし、至尊の位に就かれると出ました。」
「いえ、これのみならば良いのです。気がかりなのは、この後のこと。」
「私は些か人相見のわざも心得ているのですが、相を見ます限り、あなたは類稀なる凶相の持ち主です。」
「かならずや本懐を遂げられず、非業の死を遂げることになる…としか読めないのです。」
「いや、不可思議なことです。」
367 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/19(土) 19:14:07
逸る気持ちは分かるが、急かすもんじゃない
368 :
二番手:2008/01/19(土) 19:40:58
ひょーりみ「…なるほど。五行に照らし合わせれば吉と出るのに、相を見れば凶と出たと。」
剥離「ええ、申し訳ございませんな。旅立ちの日にこんな話をとは思いましたのですが。」
ひょーりみは暫く考え込んでいたが、やがてふっと笑う。
「それなら僕は五行の方を信じますよ。先の事はわからないのだから、前向きにね。」
そう言い残すと、彼は一路長安をめざして駒を進める。
長安を治めるのは、かつて政権の中枢を担ったものの新党朝の腐敗に失望した老臣たちである。
いまだ隠然たる勢力を抱える老党、そして彼らの背後に控える涼州の軍閥。
どうやって接触を果たそうか、そんなことを考えていると、後ろから声をあげて呼び止める者がいた。
剥離「ふう、やっと追いついた…。よかった、もうお会いできないかと思いました。」
ひょーりみ「どうかなさいましたか? ご当主自ら僕を追いかけられるなんて。」
訝るひょーりみに対し、晴れやかな顔で応答する剥離。
「はははっ、いや、もう当主ではございません。荘は先ほど弟に譲って参りました。」
「…いえね、私も占術を扱って久しくなりますが、このようなことは初めてでございましたので。」
「やはり興味を抑えることが出来なくなりまして…ひょーりみどの、どうかご同行をお許し願えますか。」
「微々たるものではありますが、私の名は些か関中にも知れてございます。」
「あなたがただ戦乱を避けたいがために関中へ往かれるなら、私は無用の道連れとなりましょうが、」
「もしもあなたに大望がおありならば、きっとお役に立てるのではないかと。…いかがでございましょうかな。」
ひょーりみ「考えるまでもありませんよ。ご同行、感謝いたします。」
この出会いはひょーりみに人脈が与えられたことを意味した。
彼が歴史の表舞台に立つきっかけは、これであったと言っても過言ではない。
続き来た〜!
370 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 00:19:54
急に書き込みが・・・
371 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 09:17:44
続きが待ち遠しい
だったら俺が別の話を書こうか?
373 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 17:27:52
頼む
むかしむかし、あるところに。
ひょーりみという青年がおったそうな。ある時、ひょーりみの一族は武田信虎
とかいう極悪人に襲われ、一家離散。ひょーりみは復讐を誓って近畿地方へ
落ち延びていった・・・。
1918年、近畿でひょーりみは復讐代行の張春華の山寺を訪れていた。
ひょーりみ「永楽銭、7,000文だ!これで俺の一族の仇をとってくれ!」
張春華「え〜!?7000文!いいね〜!OK!」
ひょーりみ「おおっ!それでは早速、武田家当主、武田信虎の首を・・・」
「ブッ!!」すると春華は濃茶を噴いた!
春華「無理!無理!無理だって!さすがに大名は無理!もっと小物にしてよ!」
ひょーりみ「そんなこと言わずに!お願いします!!」
とひょーりみは頼み込んだ、すると春華は困ってしまった。
春華「そ〜だね〜!仲間とか集めなきゃいけないから300000文くらいあれば
いけるかな〜」
ひょーりみ「そんな!そんな大金は・・・ありません。」
春華「はいはい。そうだろうね。帰った帰った!」
こうしてひょーりみは手荒く、山寺から追い出されてしまった。
ひょーりみ「お金お金、300000文もどうやって集めようかな〜」
こうしてひょーりみは途方にくれていると、張り紙が
「ん〜何々。私と一緒に日本海で黄金の鯨をとりに行きませんか?成功報酬は
一人報酬は200000文・・・小銀玉by」
ひょーりみ「黄金の鯨?わけがわからないけど、儲かるなあちょっと足りないけど
参加するしかないか!」
・・・で指定された場所へ向かったひょーりみ。そこに立っていた浅黒い漁師に
声をかけた。
ひょーりみ「あの?黄金の鯨を取る会の小銀玉さんですか?」
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨を取る会会長の小銀玉さんだよろしくな!」
一応、10日くらいで完結する話です。たぶん・・・。
ひょーりみ「ところで、黄金の鯨ってなんですか?」
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨ってのは全身がまさに黄金で出来ている伝説の鯨だ!
俺の村では小さい頃からよく聞かされている。」
ひょーりみ(うさんくさ〜そんなのいるわけないじゃん、辞めようかな)
小銀玉「オウヨ!黄金の鯨が取れなくても日給はちゃっと支払うから安心
してくれ、まあ安い給料だがな、そのうえ釣った魚を食うから食費もかからんぞ!」
ひょーりみ「ええっ!そうか!それならやる!やります!」
小銀玉「ところで、アンちゃん、結構華奢だけど大丈夫か?毎年、黄金の鯨探索で
結構若いのが死んでるんだぞ、体力ないと危ないぞ!」
ひょーりみ「は・・・・はぁ・・・・死人が出てるんですか・・・」
380 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 18:48:15
とりあえず今日はこの辺で。
381 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 18:49:03
乙
382 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 20:10:38
>>379 正直つまらない。
何を語りたいのかも判らんし話の組合せが最悪。
前二回ともひょーりみが主役で三回目にまた同じだとはっきり言って興ざめ。
383 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 20:15:57
同
384 :
二番手:2008/01/23(水) 20:50:57
お騒がせいたしました、ここ数日書く意欲が減退していて・・・
これから続きを投下してもよろしいですか?
385 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 20:51:15
いいよ
386 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/23(水) 20:52:22
>>384 ktkrまあ自分のペースでやってきゃいいよ
387 :
二番手:2008/01/23(水) 20:53:39
秦嶺山脈。漢中より関中へ抜けようと思えば、この天然の要害を避けては通れない。
厨華に広く口伝される伝説において、益州に存在したとされる蜀の宰相諸葛亮が
桟道を築いて交通の便を図ったとされるが、実際に着工にあたったのは新党朝の宰相こおろぎである。
それはさておき、秦嶺の桟道を越えたひょーりみと剥離はまともな足場に辿り着き、一服していた。
ひょーりみ「はあ…はあ…いや、疲れたよ…」
剥離「ひょーりみ殿、あなたを先ほどからずっと負ぶっている私の方が、より疲れております。」
ひょーりみ「ごめん…」
一刻の後、漸く息も落ち着いてきた二人がそろそろ発とうと話を決めたとき、
複数の騎馬の足音が近づいてきた。咄嗟のことで隠れることもできず、
騎馬の大将と思われる男は二人に目を留めると、隊を留めて声をかける。
「そこなるは何者であるか。情勢が情勢だ。素性が分からぬとあらば、間者の嫌疑は免れまいぞ。」
渋い顔をするひょーりみに笑いかけると、剥離はよく通る声でこれに答えた。
「私は南鄭の剥離と申します。旧知を訪ねて長安へ赴くのに、何か不都合がございましょうか。」
これを聞くと大将は気色を改めると、言葉を続ける。
「左様か、失礼致した。余は長安のきどたかよしと申す。朝廷は露も知るまいが、」
「先日陛下に謁見を請うて処刑された益州のひょーりみという寒人の生存説が老党内で浮かび、」
「ぷらっと将軍より、その者の捜索と確保を仰せつかっているのだ。」
思わず顔を見合わせるひょーりみと剥離だが、いずれ目的を果たすためには
老党との接触は不可欠であり、これがそのきっかけになるだろうと判断した彼らは真実を告白した。
「僕がひょーりみでございます。」
388 :
二番手:2008/01/23(水) 21:18:31
ひょーりみの賭けは、どちらかといえば吉と出た。彼にとって不本意だったのは監視のもとに長安へと連行され、
京兆の廷尉にあたる京極に厳しい審問を受けた程度のことで、その後には手厚くもてなされたからである。
新党朝の中枢に失望して半独立の状態にある京兆、涼州の為政者の方針としては自然なことといえよう。
食事会のおり、老党の巨魁で京兆尹を務めるぷらっとは、ひょーりみにこう述べた。
「諫言の結果、命を奪われた忠臣は数多くいる。お前はたまたま生き延び、党内に支持を得ただけだ。」
「これはお前ではなく、お前の強運のたまものだ。くれぐれも、勘違いはせんようにな。」
ひょーりみはこれに同意した後に口を開いてぷらっとを炊きつける。
「僕は何の力も持たない寒人ながらも生き延びただけで支持を得られたのならば、」
「確たる力を持っていらっしゃるあなたが動くことがあれば、どれほどの声望が集まりましょうか。」
「その利益があれば、とうに動いているさ。動くよりもこうして地方の支配を確固たるものにし、」
「豊かに暮らすに越したことはない…そうではないのかね?」
ぷらっとのこの返答に対して口を開いたのは剥離であった。
「ところがぷらっと翁、そうもいかなくなってまいったようですよ。」
「地方分権を推し進めよ、とは丞相のご意向だそうでございますが、近頃は春華派が首をもたげて参りました。」
「対応が遅れましては、伝説上の人物ではございますが、韓信や英布といった輩の後を追うことになるかと。」
ふーむ、と唸り、暫く腕を組み目を閉じて考え込んでいたぷらっとだが、やがて結論を述べる。
「老党の抱える人脈、物資、兵力は貸してやろう。だが、ワシは表に出る気はないぞ。」
「もしも事が成れば、老党の幹部を政権の中枢に置く…という条件を飲めるならの話だがな。」
話はまとまった。ぷらっとは涼州の小銀玉に書状を送り、羌族の首魁とひょーりみとの面会を取り付けた。
389 :
二番手:2008/01/23(水) 21:49:26
広大な西域にあって厨華に隣接する羌族の首魁は名を桜龍伯玉といい、すでに齢八十を数える老人である。
彼は非常に子が多く、末娘の桜龍紫玉はまだ若干を越えたばかりだが、この紫玉は涼州の軍閥の首長、
神楽・馬といった面々とともに厨華への乱を起こしたことで知られている。
「あい分かった。小銀玉殿の頼みとあれば、断れませぬわい。ワシはもうこの歳で満足に戦えぬが、」
「有事には娘の紫玉を将として五万の援軍を出そう。娘は強いぞ? ガッハッハ…」
伯玉はこう述べると、羌にある自らの国へと帰還した。涼州から長安へと戻ったひょーりみは
ぷらっとの手引きを受け、老党の主だった人材に引き合わされた。
ほんの一部であるが、例を挙げれば以下の通り。
【総帥】京兆尹、鎮西将軍のぷらっと
【相談役】大司農の中野区民憲章
【秘書】尚書の八作
【辺境統治】涼州牧の小銀玉
【武官】伏波将軍のきどたかよし
【食客】諸葛均
食客の諸葛均はそう身分の高くない官吏の子であったが、剥家荘でひょーりみと会談し、
その生存をぷらっとに伝えたことで食客として召抱えられていた。
彼とひょーりみは歳が近かったこともあり、ぷらっとの計らいで机を並べて教育を受けることになる。
しばらくは平穏な日々が続き、その間にひょーりみは老党内に馴染んでいくことになるが、
翌年、ひょーりみにとってのさらなる転機が訪れた。
390 :
二番手:2008/01/23(水) 22:16:47
その年のうちには、ひょーりみはぷらっとの後見を受けて実質上の総帥となっていた。
教養に乏しく、才能も一級とはいえないが、優れた人士を靡かせる才能を持ち、
また権力欲に乏しくよく功を譲る人柄が人を惹き付けたのである。
関中には善政が敷かれ、民は生活に困窮せず、道に落ちているものも拾わない有様であったが、
どこか厭戦的な雰囲気が政庁に蔓延していたのもまた事実であった。
打倒朝廷を掲げてはいるものの、実際に動くのを提言すれば反対に遭う。
「もう、肌寒くなってきたね。」
そんな独り言をこぼしながら、気晴らしに山野を散策するひょーりみ。
やはり土地柄、険しい山道が続いていたが、ふと土地が平らかになり、
水が心地よい音を立てて流れる渓流が現れた。
「平和になったら、ここで魚でも釣りたいものだよ。…ん?」
ふと遠くに目を向けると、一人の男が水に釣り糸を垂らしているのが目に入った。
その男は何時間も座り続けていたのだろう、心なしかうつらうつらとまどろんでいた。
ひょーりみはその男を見て懐かしみ、側に寄るとこう問いかける。
「釣りをしているんだね。釣れるかい? ザビエル。」
「…いやはや、たった今大物がかかりましたようで。」
391 :
二番手:2008/01/23(水) 22:17:38
今日はこのあたりで。次回はまた中央に舞台を移します。
392 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/25(金) 00:59:15
乙
ウィキ更新されてないのか
393 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/26(土) 02:19:45
尾張国名古屋城主奇矯屋onぷらっと
讃岐国高松城主ひょーりみ
陸奥国八戸領主八戸のぶなが
394 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/28(月) 21:18:51
age
395 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/01/30(水) 14:34:56
止まってるけどどうしたのかな?
396 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/01(金) 18:56:10
やるなら最後までやってくれよ…
397 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/04(月) 19:39:48
誰か書かないか?
まだ止まってから一月も経っていないから、そのうち二番手さんは
予告どおり中央から書いてくれると信じています。
三戦英雄傅
第一回〜天帝の息子三戦に舞い下りた天使の赤玉から始まる物語〜
むかし、むかし。まだ人類が出来上がっていない頃の中国、天界でのこと、
天界を治める天帝には三人の馬鹿息子がおりました。
長男の名は『三戦に舞い下りた天使』といい、次男を『偽クマッタ』、三男を
『渦中の司馬懿』といいました。この三兄弟、どうも出来が悪いので父親の天帝も
心を痛めておりました。
三戦に舞い下りた天使:「ちきしょー、毒男板でもいい画像がねー。万年思春期の渦中の司馬懿ならエロ本の一冊もあるだろう」
ある日、ズリネタに困った長男の三戦に舞い下りた天使が三男の渦中の司馬懿の部屋を家捜ししていると・・・・
弟の渦中の司馬懿の書いた男色ショートショートを見つけました。
三戦に舞い下りた天使:「げぇえ!! 我が弟はガチホモか!!」
仰天した三戦に舞い下りた天使でしたが、すぐに男色の世界に順応し、サルのように●ナニーをしました。
三日ほど経った頃でしょうか。
三戦に舞い下りた天使:「と、止まらねえ。こ、これは孔明の罠だ!!」
三戦に舞い下りた天使は右手の動きが止められず、とうとう、赤玉を出してしまいました。
偽クマッタ:「最後に赤玉が出るって本当なんだな」
渦中の司馬懿:「都市伝説ファンとしてはいい症例が取れました。ありがとうございます。兄さん」
天帝:「息子よ。お前の出せる精液はもはや無くなった。お前は子孫を残すことはできぬ」
三戦に舞い下りた天使:「ノォオオオオオ!! 子孫を残さぬは中華の最大の不孝にして罪!!
父上は息子を罪人にしたいのですか!!」
天帝:「いや、私とてかわいい息子の子孫を見ないのは悲しいこと。これより遥か先の世にお前の
最後に放った赤玉を人間として人間界に放つことにしよう。お前は自分の子孫を、偽クマッタと渦中の司馬懿は
自分たちの甥や姪の様子をしかと見届けるがよい」
三兄弟:「ははっ!」
こうして時は経ち、時は後漢、霊帝の御世となりました。三戦に舞い下りた天使の赤玉の生まれ変わりは
後漢の中華に生まれ変わっておりました。
て、都洛陽に何進という肉屋がおりました。
何進:「お嬢さん、この鶏のコラーゲン、年齢と共に減少するんですよ。お嬢さん綺麗だから安くしておきますよ」
この何進、色黒で引き締まった肉体とスマイルでおば様方に大人気の肉屋で世の旦那様方の敵でもありました。
この頃の諺に『何進の肉屋、進むのは肉ばかりではなく肉欲なり』という旦那様方への戒めのものもありました。
これから何進の妹がこれから霊帝に召しだされ寵愛を受け、何家は栄耀栄華の限りを尽くすのですが、続きはまたいつか。
評判が悪ければ、このままお蔵入り。良くて続けたとしても創作なので各固定さんは笑って許してくださいね、
(本人も痛い役で出しましたのでおあいこで)それでは、また次回。
402 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/06(水) 06:23:51
意外に良いw
続けて
エロ・下品は他板で
404 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/06(水) 09:08:08
まだそんな事言ってる奴いたんだな
405 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/06(水) 19:50:53
がんばれ。結構面白いし。
三戦英雄傅
第二回〜何家の夜明け〜
世の旦那様方の強敵にして世の奥様方のアイドルであるイケメン
肉屋・何進には一人の腹違いの妹がおりました。名を『小銀玉』と申しまして、
年は芳紀、十八歳。その容貌は古の西施の生まれ変わりとも言われ、持て囃され、
細い柳腰はまるで折れそう。男の征服心を擽ります。
小銀玉は美しいばかりではありません。頭も才媛・蔡文姫に似るとも劣らず賢く、
当時の知識人は下心とテントを張りそうな下半身を押さえつつ何進の肉屋に
買い物にきました。
知識人:「小銀玉さん、老子の言う無とは何ですか」
小銀玉:「ググれカス」
そう、小銀玉はその美貌からは想像できない毒舌でした。
何進:「うーむ。我が妹は儂に似て美形なのだが、あの毒舌では嫁の貰い手も
提灯に火をつけて探すしかあるまい。妾ならいっぱい口がありそうだが、実の
妹を妾になどしたくはないものだ」
そんな小銀玉に目をつけた一人の男、蹇碩という宦官であります。
宦官とは男の中心にあるアレを斬られた官僚とでも言いましょうか。
とにかく、儒教の国、中国ではタブー的な存在であります。
蹇碩:「ほお、肉屋に毒舌の美少女がいる、とな」
噂を聞きつけた蹇碩は早速何進の肉屋へ行きました。
蹇碩:「ダンボール肉マン一つおくれ」
小銀玉:「知るか。あれは、手間隙かかるし、薬品のほうが高い。ダンボールもリサイクルの
価値もあるんだ。ボケ」(大量の唾と共に蹇碩を罵倒する)
蹇碩:「客に対しこの口調・・・・ほほお。噂に違わずなかなかの毒舌・・・」
何進:「お客様すみません。うちの妹は顔がいいだけの看板娘でして」
蹇碩:「・・・・素晴らしい」
何進:「へっ?」
蹇碩:「これなら、言葉責め好きのどMの霊帝も堪能されよう。いやはや素晴らしい。店主、この娘、
いくらで売る?」
何進:「いえ、うちは肉屋ですが、妹はさすがに売り物ではないので」
妹思いの肉屋・何進は丁重に申し出を断ろうとしました。
蹇碩:「帝がご所望なのだ。うまく行けば肉屋、お主三公になれるやもしれぬぞ」
何進:「・・・・(肉屋をフランチャイズ経営してもたかが知れてるしなあ・・・・搾取されるより
する側、か、)毎度あり〜」
いやはや、人間の欲とは恐ろしいものです。何進は妹の小銀玉を金で売ってしまいました。
蹇碩:「これ、娘、参れ!」(小銀玉を拉致する)
小銀玉:「放せ、ボケが!」
蹇碩:「ええい。毒舌はどMの帝の前だけにせぬか!」(小銀玉の鳩尾に一撃食らわせる)
小銀玉:「ぼふっ!!・・・・ちきしょう・・・・あ〜れ〜兄さん〜」
こうして、小銀玉は最後の台詞だけ娘らしい台詞を残し、蹇碩に拉致されていきました。
さて、宦官に拉致された悲劇の美少女・小銀玉がどうなるか、それはまた次回のお楽しみ。
歴史時代の雰囲気をたもちつつギャグチックで・・・
すバラしい
409 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/06(水) 20:33:43
小銀が女・・・
渦中の司馬懿さんなかなかやるのう…。見直しましたぞ。
水滸伝書いてくれ
412 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/07(木) 09:37:44
人物がなあ…
下品ネタしか書けないのか・・・
414 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/07(木) 17:11:28
面白ければいい
三戦英雄傅
第三回〜小銀玉・何皇后となり、何進・大将軍となる〜
さて、前回実の兄に売り払われ、蹇碩という宦官に拉致された悲劇の
毒舌美少女・小銀玉ですが、彼女は洛陽の宮中におりました。
小銀玉は蹇碩に必死の抵抗をしましたが、悲しいかな。そこは
男と女の力の差がございました。哀れ小銀玉は縄で縛られ、小うるさい
口には猿轡でしっかり封をされました。
蹇碩:「どうじゃ、この美貌に柳腰。まさに女の中の王たる風格」
段珪:「まさに女王。どMの帝の寵愛も欲しいままに違いあるまい」
張譲:「しかし、肝心の言葉責めができなくてはどんなに美しくてもな」
蹇碩:「ふっ、心配めされるな。ほれ」
蹇碩は小銀玉の猿轡を外してやりました。すると、まあ、出るわ出るわ
罵倒の数々。放送したら、全て「ピー」とか「プー」の世界でございます。
十常侍:「おおっ!」
段珪:「くっくっく・・・・蹇碩、お主もなかなかの目を持つのお」
蹇碩:「ほほほほほ」
こうして、小銀玉はどMの変態で知られた霊帝の夜伽を勤めることになりました。
このお話は官能が主体ではないので、毒舌美少女小銀玉とどMの変態皇帝霊帝の
気になる初夜は皆様のご想像にお任せいたしますが、史書に拠ると
「小銀玉の責めは語彙が豊富で広辞苑にも勝り、帝は昼夜を忘れ交わる」とございます。
小銀玉は美貌と言葉責めの巧みさにより、帝の寵愛を一身に受け、
一年後には一人の皇子を産み落としました。これが、後の世の『弁皇子』でございます。
街の肉屋の娘の小銀玉は弁皇子を産んだことにより、皇后となりました。姓をとり
何皇后と呼ばれることになりました。小銀玉の出世により、イケメン肉屋の何進は一夜にして
肉屋から大将軍になりました。肉屋が大将軍になるという知らせは、当時の後漢の人々に
大きな衝撃を与え、人々は我が娘を第二の小銀玉にと挙って広辞苑を買い与え、書店から
広辞苑が消えたというほどでございます。
今や、肉屋の小娘・小銀玉は後漢で一番の女の位に上り詰めました。小銀玉は幸せだったのだろう?
いいえ、それは違いました。いくら毒舌でも小銀玉も一人の少女。自ら望んだわけでもない変態を
毎晩責めるのに身も心も疲れておりました。
何進:「どうしたのだ。妹よ」
小銀玉:「はあ・・・・肉屋の肉の臭いがなつかしいな。家に帰りたい」
霊帝:「元気の無い女に責められても気持ちよくないしな。よし、では皇后に年一回正月に帰省を許可する」
こうして、小銀玉は年一回の帰省を許可され、何進は自宅を『皇后が帰省しても恥ずかしくないよう』
大改造しました。元肉屋の敷地はさながら小宮殿となり、何進はこの邸宅を『大明園』と名付けました。
正月になれば綺麗な実家に帰る事が出来る。なのに、小銀玉の心は鬱々とするばかり。
小銀玉の出世のお零れに預かる十常侍としては気が気ではありません。
張譲:「仕方ない。背に腹は代えられぬ。ここは洛陽一の名医、小魔玉を呼ぼう」
段珪:「小魔玉をとな」
十常侍たちの間に軽く動揺が走りました。ここで、軽く小魔玉について触れておきましょう。
小魔玉は元の名を小魔[人偏+玉]といいまして、麻雀が大好きな男で、霊帝の脱衣麻雀仲間でありました。
まあ、変態の霊帝と気の合う仲間という時点でアレな人物でございます。
アカギの作者は小魔玉の奇怪なルールの麻雀を史書より取り入れ鷲巣麻雀や市川麻雀を考案したとも言われております。
さすがの霊帝も小魔玉の麻雀には少々お引きになり、「容赦ない麻雀を打つお主は人ではない」と名より人偏を外すよう
命じられました。霊帝の麻雀哲学は深く「打ち方は人柄なり」と仰っていました。
小魔玉の年は三十を少し過ぎたばかり、病死した先妻との間に一人の息子がおりました。
容姿は、少々痩せぎすなところはありますが、なかなか筋肉もついており女受けのする男でございます。
名を出しただけで十常侍を揺れ動かす小魔玉なる名医、この男こそ、
天帝の長男・三戦に舞い下りた天使の放出した赤玉の生まれ変わりの一人でございます。
さて、この小魔玉が物語にどう影響するか、それは次回のお楽しみ。
418 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/07(木) 21:39:43
78点
419 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/07(木) 22:18:47
誰それ?
421 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/08(金) 19:34:54
おおっ。ちゃんと続きも出ていた。
三戦英雄傅
第四回〜小魔玉、栄達の道を欲しいままにし、後漢王朝は衰退の道を辿り始める〜
珍しく威勢のない小銀玉に困り果てた十常侍達が呼び寄せた、一人の医師、
小魔玉でございます。
小魔玉:「今日の患者さんは誰かな〜( ^∀^)ゲラゲラ 」
小魔玉が小銀玉皇后の部屋に入室しました。小魔玉は骨ぎすな両手をきちんと交差し、
加藤鷹のゴットフィンガーのポーズで登場しました。
小銀玉:「小魔玉・・・・さん」
小銀玉の表情から険しさがみるみる消え、恥じらいを帯びた美少女の素顔に戻ります。
十常侍:「さん!?」
段珪:「(蹇碩、おい、二人は知り合いなのか?)」
蹇碩:「(知らんわ)お、お二人は顔見知りでしたか。いや、結構、結構」
小魔玉:「あれ、オイラの牛丼を雀荘まで毎回運んでくれた肉屋の小銀玉ちゃんじゃないですか。
今日もお店のお手伝いかな?偉いですね( ^∀^)ゲラゲラ」
そう、二人は小銀玉が肉屋の妹時代に既に出会っていた顔見知りでした。
小魔玉は大の牛丼好きで小魔玉の行きつけの雀荘には牛丼がないので、雀荘の店主は
小魔玉から牛丼の注文が入ると何進肉店に注文し、たまに小銀玉が配達していたのであります。
美形の兄・何進と共に育ってきた小銀玉にとって崩れた魅力を放つ小魔玉は初恋の相手であり、
自尊心の高さから告白することも出来ず、じっと小さな胸に淡い思いを封印していたのでした。
美形の兄弟がいる女の子はなぜか美形を好きにならない、これは都市伝説ではなく、
事実のようでございます。
段珪:「こ、これ、皇后陛下になんたる口を!!」
段珪は小魔玉に肘鉄を食らわせました。
小魔玉:「痛いですよ。皇后ってどこですか?( ^∀^)ゲラゲラ」
小銀玉:「いや、いいんだ。お前ら下がれ」
十常侍:「しかし、何皇后、」
小銀玉:「漏れと小魔玉医師を二人きりにさせてほしい。頼む」
小銀玉は段珪を刺し殺さんばかりの凄まじい視線で睨みつけました。
古代中国で後宮に入ることのできる男性は三区分ありました。
一人は皇帝、一人は宦官、そしてもう一人は医師。宦官以外は男根が付いており、
正真正銘の男でございます。十常侍らは、医師である小魔玉を医師としては信用していましたが、
ことが小銀玉を寵愛する皇帝に知られては自分たちの命が危ないので、躊躇しました。
しかし、結局小銀玉の要求を呑み入れ「何かございましたら、すぐにお声がけを」と部屋を後にしました。
この十常侍たちの一瞬の判断の過ちが中華を揺るがす『小魔玉の役』と呼ばれる禍を巻き起こすもとに
なるのですが、既に後漢という王朝の鼎の足は一本どころか二本ほど無くなり、再起不能の腐敗振り
だったのでした。
小銀玉は「ええい、儘よ」とばかりにこれまで小魔玉を慕っていたこと、霊帝の夜伽を拒もうと
罵倒したら余計に萌えられて子まで作らされたこと、夜を忘れて小魔玉に語りました。
そして二人は互いの気持ちを確かめるかのように睦みあいました。
小魔玉:「小銀玉ちゃん、本当にいいのですか?準備はいい?( ^∀^)ゲラゲラ」
小銀玉:「・・・・早くなさいよ」
小銀玉の霊帝しか受け入れたことのない初々しい肉体が、小魔玉の体を迎え入れました。
小銀玉:「ひぅっ」
小魔玉:「やっぱり女性は子供を一人産んだくらいが色っぽくていいなあ( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は二重の意味でゴットフィンガーを持つ男でした。
小銀玉:「う・・・んうっ・・・・・あふっ」
この夜のたった一度の交わりで小銀玉は小魔玉の子を懐妊しました。一度で懐妊とはよほど
相性が良かったのでしょう。事実、二人は最初から結合していたかのごとく離れることを
恐れるようになりました。
子供の本当の父親を知るのは小銀玉のみです。このとき、小銀玉は己の胎内に宿った新しい命の存在に
気付かず、用が済むと「次はいつ来てくれるんだ」と小魔玉に次回の逢引の約束をさせ下がらせました。
十常侍は小銀玉の鼻の下に怪しい汗が噴いてるのに気付きましたが、「どうせ、また例の短気を起して
小魔玉を罵倒したときにかいた汗だろう」と気にも留めませんでした。
渦中の司馬懿。。。
通報ものだろ。。。
小銀玉という後ろ盾を持ち、小魔玉は太尉にまでなりました。弁皇子は三才になり、小魔玉との間に出来た
徽皇子は一才になっていました。
好色の小魔玉は宮女を手篭めにするわ、好みの官僚を見つけては
脱衣麻雀の相手にさせるわともう、宮中は小魔玉の好き放題です。
霊帝は小銀玉の毒舌さえあれば他はいらぬ、何進は大将軍の地位さえあれば、
小銀玉は愛する小魔玉さえ側にいればと皆己の欲しか頭にはなかったのです。
小銀玉:「変態との間に出来てしまった弁などいらぬ。洩れは、小魔玉との愛の結晶の徽を世継ぎにしたい」
小魔玉:「そうなるとオイラは皇帝のファザーか。いいですね( ^∀^)ゲラゲラ」
小銀玉:「じゃあ、毒薬でも盛って弁を殺してくれ」
小魔玉:「了解( ^∀^)ゲラゲラ」
この二人の話を聞いてしまった一人の宮女がおりました。司徒王允の娘・貂蝉です。
貂蝉:「た、大変だわ・・・なんたることでしょう」
貂蝉は理由を弁皇子に話し、弁皇子に知恵の足らぬ演技をするよう額に床付け頼みました。
弁皇子:「我が母上が・・・・信じられぬ・・・・しかし、母上ならさもあらん」
貂蝉:「どうかお命を粗末になさらぬよう」
弁皇子:「アウ・・・・アウ・・・アウ(どうだ貂蝉、これでどうだ?)」
貂蝉:「皇子・・・・・」
貂蝉はある知恵を隠すことでしか身を守れぬ弁皇子に深い同情を寄せ、涙ぐみました。
これを盗み見ていた小魔玉はすっかり弁皇子の演技に騙され、弁皇子への警戒を解き、
小銀玉へ「弁皇子は頭がアレなんで大丈夫っす( ^∀^)ゲラゲラ」と報告しました。
唯一の後漢の希望の星・弁皇子の頭がおかしくなったようだという実しやかな噂は
漢朝に忠誠を誓う忠臣たちの心を大いに痛めました。
袁紹:「なんたること・・・・ひとまず故郷に帰り、漢朝の腐敗を食い止める策を練らねば」
司隷校尉の袁紹は故郷に帰り、弟の袁術と共に私兵を募り『袁家軍』と名付けました。
その数百万。全て名門・袁家の威光を慕い、漢朝に見切りをつけた者達でした。
董卓:「李儒、我らはいかがするか」
李儒:「このまま小魔玉の汁を吸うも良し、袁紹に付くも良し、宮中はさらに乱れ面白いことになるでしょうな」
曹操:「ぬう・・・・とりあえず、うちも『曹家軍』を結成するか」
曹操も故郷に帰り、来る時に備え、義勇軍を募りました。
実は、ここに上げた諸侯の関係者に他の赤玉の生まれ変わりがいるのですが、小魔玉同様、
本人は未だ気付いておりません。
気になる続きは、また次回。
気持ち悪くなった
まずい
渦中の司馬懿は小魔玉をはじめとしたコテを敵に回した
430 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/08(金) 22:08:11
文才はあるのにエロなのが惜しい
やりすぎだろ
432 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/08(金) 22:11:03
続きはエロなしで頼む
三戦英雄傅
第五回〜小魔玉の愛息リンリン大友殴られ、奇矯屋onぷらっと武芸の師範となる〜
さて、今や大尉になった小魔玉には先妻との間に十七になる愛息がおりました。
名を『リンリン大友』と申します。とても素直で、勉強熱心な息子を小魔玉は
目に入れても痛くない可愛がりようでそれはそれは可愛がっておりました。
小魔玉はリンリン大友の首に長寿の願いを込めた高価な玉のお守りをつけさせ、
煌びやかな衣装をつけさせ、家庭教師に当代随一の学者とされる『宇喜多直家信者』と
いう先生をつけ学問に励まさせました。
小魔玉の前職の医師は古代中国では、社会的身分の高い職業ではなく、小魔玉は
愛する息子に自分の苦労を味わって欲しくなかったからです。小魔玉は、良い父親でも
あり良き夫でもありました。
亡くなった先妻をとても愛していたのですが、先妻を愛する余り
妻がちょっと肉屋や魚屋へ行っただけで体の臭いを嗅ぎ、浮気を疑ったのでした。
最初は「愛されているのだわ」と思っていた妻でしたが、次第に自分を信じてくれぬ
小魔玉に痛いほどの悲しみを感じ拒絶するようになりました。
「オイラを拒むとは、お前は相当重症な疫病にかかったに違いない」と小魔玉は妻に取り付いた疫病の菌を取るべく
劇薬を処方し、妻は永遠に小魔玉のものになりました。この日から小魔玉のなかで
何かが壊れ、語尾に「( ^∀^)ゲラゲラ」とつけるようになりました。
小魔玉は妙に純な男でありました。純白の毛皮が汚れから逃れえぬ宿命と
同じく純粋な心を持つものは自らが壊れるか、逆に誰かを壊さねば生きてはいけぬ、
それが乱世なのでございましょう。
愛妻家の小魔玉は息子に流れる愛妻の血を愛でていたわけでございます。
そんな家庭の事情も知らず、リンリン大友はすくすくと育ちました。
しかし、少し素直に育ちすぎて母がいない寂しさからでしょうか。道行く人々に
話しかけるのを日課としておりました。
通行人1:「関所が閉まる前まえに帰らねば・・・・」
リンリン大友:「ねえ、おじさん」
通行人1:「あ?なんだい坊主」
リンリン大友:「おじさん、今日は何に乗って洛陽まで来たの?」
通行人1:「あ、徒歩だよ」
リンリン大友:「ふーん。そうか。じゃあ、そこのおじさんは?」
通行人2:「え? 麒麟だよw」
リンリン大友:「ふーん。そうか」
中華に麒麟が上陸したのは、遥か先のこと。この時代にはまだ麒麟はおりません。
想像上の麒麟は平和の象徴なので、リンリン大友はここで驚くべきか喜ぶべきなのでしょうが、
素直な彼は通行人の嘘を信じ、そのまま受け流しました。このように心の隙間を埋めるべく
リンリン大友は毎日関所の前で通行人に話しかけるのですが、関所というものは閉まる刻限があるので
せかせかした人々には相手をする暇もなく、短気な通行人にある日リンリン大友は一発殴られて
泣きながら帰宅しました。
リンリン大友:「ぶえぇええええん」
小魔玉:「おお!! どうしたのだ、マイサン!!」
息子を我が命よりも大切にしている小魔玉は慌てふためき狼狽しました。
リンリン大友:「殴られたんだあああ」
小魔玉:「なんと、大尉の令息であるお前を殴る不埒な輩がおるとな」
宇喜多直家信者:「旦那様、坊ちゃまももう子供ではありますまい。喧嘩の一つや
二つ勝たなくては男としていかがなものかと」
小魔玉:「先生はオイラの息子が悪いというのか」
宇喜多直家信者:「いえ、学問だけではなく、武芸の家庭教師をつけられてはいかが」
宇喜多直家信者の進言により宇喜多直家信者の友人の『奇矯屋onぷらっと』という武芸に秀でた男が推挙されました。
しかし、奇矯屋onぷらっと は腰痛が酷く起き上がることもなりませんでした。そこで
事情を書状にてしたため辞退の申し出をいたしました。
これに怒りを露にしたのは小魔玉です。彼は大尉という己の権力の椅子に酔っておりましたから、
奇矯屋onぷらっと の辞退を素直に受け取らず、奇矯屋onぷらっと が小魔玉家を濁流と見なしたと
取ったのでした。その場は 宇喜多直家信者の三寸の舌にて丸く収まりましたが、このままでは
友人の命が危ないので「這ってでもくるように」と宇喜多直家信者は奇矯屋onぷらっとに伝えました。
奇矯屋onぷらっとには年老いた両親と愛するべき妻がおりました。もし主の自分が死んだら、
皆路頭に迷うでしょう。奇矯屋onぷらっとは腰の激痛を抑えながら小魔玉家へ仕えることにしました。
奇矯屋onぷらっと:「奇矯屋onぷらっとにございます。大尉様にはご機嫌麗しゅう存じます」
小魔玉:「ほほお。腰が痛くて歩けないと聞いていたがな。大尉の称号が妙薬となったかな( ^∀^)ゲラゲラ」
自らが優れた医師である小魔玉は、髭をいじりつつ奇矯屋onぷらっとに疑いの目を逸らしませんでした。
小魔玉:「まあ、いい。ところで奇矯屋onぷらっと先生にはご家族は居られるのかな。我が離れをご用意したのだが」
奇矯屋onぷらっと:「はい。年老いた両親と・・・・妹が一人おります」
奇矯屋onぷらっとは妻を妹と偽り報告しました。好色で知られた小魔玉に妻を狙われるのを恐れたからでございます。
中国には同姓娶らずという決まりがあり、「李さん」は李さんと婚姻することはできませんでした。
幸いにして奇矯屋onぷらっとの姓は小魔玉と同じ姓であったのです。同姓であるなら、手を出さぬであろうと
奇矯屋onぷらっとは踏んだわけでございます。
ところが歴史は有能な人物には平穏な道を許さぬもの。この奇矯屋onぷらっとの嘘が後に大変な禍を
奇矯屋onぷらっとに齎すのでございます。
三戦英雄傅、物語はまだ始まったばかり。続きはまた次回。
437 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 00:24:32
ぷらっとは最初から這ってでも出てくる男なはずだ
438 :
誘導:2008/02/09(土) 00:29:03
439 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 11:00:32
そんなん言っても
440 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 11:36:21
この流れが好きな俺はホモの気があるのだろうか…
このままの流れで続けて頂きたい
■公募■
三戦英雄傅に出して欲しいコテさんを募集します。
(コテのサイトなどを見てもよくわからないので。最近動いている
コテさんしかわからないのが現状です)
自薦、他薦は問いません。
以下のテンプレートをご利用下さい。
■テンプレート■
・コテの名前
・コテのプロフ(性格、趣味など特徴も書いていただけるとありがたいです)
・コテの台詞の特徴
スレが落ちる、アク禁などにならない限り続けるつもりですが
生活に応じ週1しか更新できない時もあるかもしれません。
ご容赦ください。
削除以来出されているのに。。。
444 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 15:19:36
三戦英雄傅
第六回〜奇矯屋onぷらっと、旧友より宮中の乱れを耳にし、
無頼の男・甘寧、小魔玉家の護衛となる〜
小魔玉家に雇われることになり、生活の心配がなくなった奇矯屋onぷらっとは
これまで生活の面倒を見てくれた旧友に就職の報告をして安心させようとしました。
向かうは洛陽のとある一軒の酒屋です。
親父:「らっしゃい!奇矯屋onぷらっとさん久しぶり。就職したとかしないとか」
奇矯屋onぷらっと:「いや、その就職したんでな。荀攸を安心させようときたのだが・・・・居るか?」
親父:「公達さんでしたら、この奥で鍾ヨウさんと一緒にいまさあ」
奇矯屋onぷらっとの生活を見ていた荀攸はあの荀子様の血を引く、荀攸・字を公達と申す男でございます。
この荀攸、穏やかな外見からは想像できない血の気の多さと義侠心を持つ男でして、武芸に秀でた
奇矯屋onぷらっととは妙に気の合う友人でした。荀攸とよく酒を酌み交わす鍾ヨウも後漢の名家の出
でございます。
荀攸:「おお、奇矯屋onぷらっとか。聞けば職に就いたとか。まあ、目出度い。座れ、座れ」
迎えた荀攸は既にほろ酔い加減で白皙を牡丹の花のように赤らめております。
鍾ヨウ:「聞けば、どこぞの金持ちの家庭教師になったとか。まあ、朝廷に仕えるだけが
働き口でもあるまい。貴公の如き、武の道に秀でた男を野に埋もれさすのは漢朝の臣として
残念ではあるが・・・・・」
奇矯屋onぷらっと:「小魔玉大尉の令息の武芸の師範とあいなった」
荀攸:「小魔玉の、とな?」
荀攸の三日月形の形の良い眉が血の気を帯びました。
鍾ヨウ:「漢朝を食い物にする逆賊・小魔玉の禄を食むとは、なんたる男!奇矯屋onぷらっと、見損なったぞ!!」
正義感の強い鍾ヨウは怒りに任せて卓を叩きましたが、鍾ヨウは筆より重い物を持たぬ主義で
生きてきたので大した損害になりませんでした。
荀攸:「まあまあ、奇矯屋onぷらっともあの逆賊に仕えるからには何かわけがあるのだろう。
奇矯屋onぷらっとよ、いかがしたのだ?」
奇矯屋onぷらっとは友人の宇喜多直家信者からの推挙でリンリン大友の武芸師範に至った経緯を
語りました。
鍾ヨウ:「ぬううう、小魔玉、どこまで汚い男なんだ」
鍾ヨウは怒りを隠しきれない様子。そう、鍾ヨウは小魔玉の大尉就任の祝いの宴で
脱衣麻雀の相手を無理やりにさせられ、南二局で小魔玉にメンタンピンイーペイコー(ツモ)で
沈まされた暗い過去がありました。ちなみに、この時のトップは荀攸で小魔玉は己より
麻雀の強い荀攸に軽く嫉妬しておりました。
荀攸:「まあ、どこから出た金であろうと金は金だ。食い扶持ができて良かったではないか。
ただ、お主の腰痛もあるからまたリンリン大友に何かあったらただでは済まぬであろうな。
リンリン大友に護衛をつけるよう頼んではどうだ」
こうして、奇矯屋onぷらっとは宇喜多直家信者に口からそれとなくリンリン大友に護衛をつけるよう
小魔玉に進言してもらいました。この案はすんなり通り、リンリン大友には甘寧という荒くれ者の
護衛がつきました。
文武に秀でた家庭教師に、自分を溺愛する大尉の父親、天下無双の護衛を手に入れたというのに
リンリン大友の顔色は優れません。
小魔玉:「どうしたのだ?リンリン大友よ。PS3か?Wiiか?パパが何でも買ってやるぞ」
父親の小魔玉は息子のご機嫌取りに必死です。
リンリン大友:「はあ〜・・・・いくらダディでも手に入れられないものがあるよ。僕、それくらい
解ってるんだ」
小魔玉:「なに?ダディの辞書に不可能という文字はない!! 息子よ、望みの品を言え!
言うのだ!!」
愛する息子に自尊心を傷つけられ、小魔玉は激しました。リンリン大友の悩みとは何か、
削除依頼にめげず、続く三戦英雄傅。続きは、また次回。
>削除依頼にめげず
めげず?荒らし行為なんだよ
448 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 15:44:03
>>447なんか気にすんな
名無しなんて群れなきゃなんも出来ないから
449 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 16:19:38
同意
450 :
とあるこて2:2008/02/09(土) 16:22:33
エロを封印するなら排除の対象とはならないでしょう
コテネタだからと言う理由で削除依頼が出ているぞ
そんな事この板で言う奴がいるんだな…
通報するためには手順がいるからな
麻雀スレは何もいわれないというのに・・・
これは、人望の差かな?
それとも・・・
455 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 17:38:27
>>454 住人の思考力の低さ
いいじゃん三国志の人物名入ってるだけ
麻雀はほとんどはいってないけど
456 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 17:55:55
渦中の仲達のはどの位で終わりそうかな?
457 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 18:44:43
まだ出てないのはひょーりみザビエル中山幸盛果物キラー情熱的中野区あたりか
458 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 18:52:16
加ト
偽クマ
がいねーな
459 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 18:56:59
偽クマは最初に出てたはず
460 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 19:00:11
三戦英雄傅
第七回〜聖天使ザビエル神の声を聞き、天帝の三馬鹿息子赤玉の生まれ変わりを探索する〜
冀州は鉅鹿に『聖天使ザビエル』という耶蘇教の信者の青年がおりました。
耶蘇教の教理に拠ると「神は超えられぬ試練は与えぬ」そうですが、悩み多き
聖天使ザビエルにとって人生そのものが試練でありました。
聖天使ザビエル:「天にまします我らの父よ 願わくは み名をあがめさせたまえ ・・・・」
今日も熱心に聖天使ザビエルは主の祈りを捧げておりました。が、神は彼に答えては
くれず、あるのは神による沈黙でした。
聖天使ザビエル:「神よ! なぜ、僕の願いを聞き入れてくれぬのですか。僕は中華全土の
人々が貧困にあえぐことなく、幸せに暮らして欲しいだけなのに」
偽クマッタ:「それは、お前が耶蘇教という邪教に入信してるからだよ。このピーが」
聖天使ザビエル:「なっ」
突然表れた奇怪な容貌の男・偽クマッタに聖天使ザビエルは仰天し、声も出ませんでした。
基本的に宗教の嫌いな偽クマッタは聖天使ザビエルの声が出ぬのを良いことに暴言の限りを
尽くし、台詞のほとんどは強烈なため聖天使ザビエルの脳裏からあぼーんされました。
聖天使ザビエル:「消えた・・・いったい・・・・なんだったんだ。もしかして、今のが神か?
いや、神なら美しい容姿をしているに違いない。・・・・・こんなにも祈りを捧げているのに
なぜ、神は沈黙を保ったままなんだ」
聖天使ザビエルはしばし考え、次の答えに行き着きました。
聖天使ザビエル:「ははは!そうか、わかった!それは僕が神だからだ!!僕は神!!
この世の支配者なんだ。がははははは」
聖天使ザビエルは悟りを開くと各地より幼女を集め集団売春させて巨万の富を築き、
私財を投げ打ち、人々に施しました。上記のエピソードからあの名作「沈黙」は作られたとかなんとかいう
話もございます。
民1:「聖天使ザビエル様は本当に神様じゃ」
民2:「聖天使ザビエル様!!どこまでも付いていきます!!」
聖天使ザビエル:「蒼天既に死す、黄夫まさに立つべし」
聖天使ザビエルは、一大宗教を作り、信者たちは黄色の巾で髪を縛り、崩壊しつつある漢朝に対し
反乱軍を結成した。これが、世に言う黄巾の乱であります。
黄色の巾になったのには理由があり、信者の数があまりに多く、信者全員に行き渡る布がなかったので
聖天使ザビエルの聖水の染みのついた褌で巾を作り配布したのです。
三戦に舞い下りた天使:「あーあ、また俺の子孫が勝手なことを」
渦中の司馬懿:「偽クマッタ兄さんが変な登場するから」
天帝:「この馬鹿息子どもが!!」
三戦に舞い下りた天使、偽クマッタ、渦中の司馬懿:「ひぃいいいい!!」
天帝:「お前らのせいで、中華はまた混乱の中に入ってしまったではないか。
何のために下界に派遣したかわからぬ」
天帝の怒号に渦中の司馬懿は失禁し、偽クマッタは脱糞し、三戦に舞い下りた天使は
両方漏らしました。天帝とは、それくらい怖い御方でした。
とりあえず、任務を果たさねば最悪、三兄弟は下界に降りたまま天上界に還ることが許されません。
困った三戦に舞い下りた天使は、己の赤玉の生まれ変わりをわかる範囲で二人の弟たちに伝えました。
その人物とは・・・・
大尉:小魔玉
黄巾族の頭首:聖天使ザビエル
田豊の食客:果物キラー
果物キラーの息子:無双ファン
市井の民:学徒出陣
富貴なる家の子息:魯粛
荀子の子孫:荀イク
とのことでした。
偽クマッタ:「あれ、もっと出してなかったか?」
三戦に舞い下りた天使:「もっと出したはずなのだが、俺の頭が覚えていないのだ」
渦中の司馬懿:「とりあえず、この七人だけは更生させ、漢朝を支え、平和な世に導かんと
僕たちは天上界に帰れないし、さっさと探して夢枕にでも立って伝言すればいいんじゃない」
こうして三馬鹿兄弟は手分けしてそれぞれ持分の生まれ変わりの夢枕に立ちました。
三戦に舞い下りた天使:「ふう・・・後は魯粛と荀イクか」
偽クマッタ:「早くしろよ」
渦中の司馬懿:「魯粛キュンに荀イク様・・・・ゴクリ・・・兄上たちの手を煩わせるわけには
まいりません。ここは僕が」
偽クマッタ:「悪いな。じゃあ、俺たちは休んでるわ」
こうして渦中の司馬懿は夜明けを伝える雄鶏の声と共に、目の下に隈を作り二人の兄の下へ
帰りました。
三馬鹿兄弟のお告げが七人の生まれ変わりにどのように伝わったのか。残る生まれ変わりの
人数と正体は。続きは、また次回。
464 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 20:39:14
黄巾族頭領はザビエルだったのかw
465 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 21:11:23
天使懐かしいな
466 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/09(土) 22:18:08
ザビエルwwwww
まんまじゃねぇかwwwwww
467 :
聖天使ザビエル∬》`_ゝ´》つ† ◆llkBnTV0DI :2008/02/09(土) 23:50:58
>>466 サノバヴィッチ!
俺じゃねーよこの糞ユダヤ!
コテはいちいちレスしんほうがいい
469 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 01:30:18
そう?
470 :
クマッタ ◆2AVUYrG8AU :2008/02/10(日) 03:36:34
471 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 07:56:58
またお前か
472 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 09:34:15
ぃゃぃゃぃゃ!
(;゚ω゚)ノシ
ぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃ!!
三戦英雄傅
第八回〜魯粛、荀イク、学徒出陣、夢の出来事を語り汝南袁氏の食客となる〜
赤玉の生まれ変わりの内、魯粛、荀イク、学徒出陣の三人は共に酒を酌み交わす
ほどの仲でありました。
学徒出陣:「実は、昨夜妙な夢を見てな」
学徒出陣は杯を卓の上に置き、身を改めて囁きました。
荀イク:「ほお。一応聞いておきましょう。どのような夢を」
魯粛は酒を舐めるようにちびりちびりとやっております。
学徒出陣:「それが、天帝の息子だと名乗る男が夢の中に現れて『お前は天帝の孫だ。
わけあって事情は語ることはできぬが、お前は生まれながらにして不浄の身。身を慎み、
漢朝の隆盛に尽力すればいずれ天界から良い沙汰があろう』とな。馬鹿らしい話だろう?」
魯粛:「天帝・・・・・某も実は同じ人物と思われる者が夢に出た」
荀イク:「おやおや、今日は四月一日ではありませんよ。全く吐くならもっと面白い嘘をねえ」
学徒出陣:「魯粛、お前もか!!早く言え」
魯粛:「それが・・・・そのお・・・・」
魯粛は大きく丸い目を節目がちに、頬を赤らめてもじもじしています。
学徒出陣:「俺とお前の仲ではないか。何を隠しておるのだ」
魯粛:「・・・・・某、某は・・・・・」
荀イク:「今から考えているのですか。魯粛殿、貴公は本当に嘘が下手な御方だ」
荀イクは呆れたように魯粛を見やりました。
魯粛:「掘られた」
学徒出陣:「んあ!?何を?何を掘られたのか?」
魯粛:「某の尻を掘られた・・・・齢三十を超えてまさか男色の餌食になるとは思わなんだ・・・・
しかも、すごく痛い・・・・・」
学徒出陣:「おいおい、随分ドリーミイな夢だな。TDNスレの読みすぎだ。なあ、荀イク」
学徒出陣も呆れ顔で荀イクに同意を求めました。荀イクの手は、わなわなと震えております。
荀イク:「いや、私は、信じる!魯粛殿の言葉だけは信じる!!」
学徒出陣:「何を言ってるんだ?荀イク、お主まで変だぞ・・・・・」
学徒出陣は荀イクの顔を覗きこみました。そういえば、今日の荀イクはいつもより顔色が優れず、
心なしか震えております。
学徒出陣:「おい・・・大丈夫かよ・・・・・って空気椅子!?」
荀イクは椅子にではなく、空気椅子に座っていました。
荀イク:「今朝起きたら、尻に激痛が・・・・とてもじゃないが、椅子にも座れぬ。これが何よりの証拠・・・・・」
後漢一とも言われる荀イクの美しい横顔が屈辱の涙で濡れています。
学徒出陣:「わかった。二人の言葉を信じよう。しかし、なぜ美少年の俺様は無事だったのだ?」
学徒出陣は自分の尻が無事なのに安心しつつ、なぜ美少年であるはずの自分が無事なのか
疑問を抱きました。が、常々麻の如く乱れた漢朝の様子を苦々しく思っていたので、
ここは漢朝に期待せず、国民の国民による国民のための『美しい自治』を目指そうと思い立ちました。
学徒出陣は荀イクと魯粛に己の志を打ち明け、二人は賛同しました。
魯粛:「しかし、漢朝の権力が及ばないところとなると・・・・・限られてくるな。いっそ、
国外逃亡も視野に入れるか」
学徒出陣:「国外に出ては漢朝をいざというときに立て直すことはできまい」
荀イク:「汝南袁氏の総領・袁紹は知略に優れ、度量も広い男だと聞きます。総勢
百万にも及ぶ『袁家軍』という私軍を編成されたとか。近頃は黄巾賊なる賊の横行も
問題になっており、我々もうろうろしていられやしません。身を守るためにも汝南袁氏の
傘下に入ってはいかがでしょう」
学徒出陣:「汝南袁氏か・・・・ナイス選択だな。やはり事を起すには金が必要だしな。
四世三公の袁氏なら金も腐るほどあろう」
こうして三人は汝南袁氏の門を叩きました。
袁紹:「遠路はるばる嬉しいことじゃ。のお、孟徳」
曹操:「学徒出陣に魯粛に荀イク・・・・いずれも一度は耳にしたことのある俊才だな」
曹操の『曹家軍』は袁紹の袁家軍と合流し、来るときに備え訓練を怠りませんでした。
学徒出陣:「実は、俺たち夢で天帝の息子を名乗る者から『漢朝を救え』との
お告げを聞いたのです」
学徒出陣は友人を気遣い掘られた話は抜いて語りました。
郭図:「夢でお告げを聞くとは・・・・天下に名だたる英才はさすが格が違いますなあww」
嫉妬深い郭図は、学徒出陣ら三人を鼻で笑いました。
学徒出陣:「(くっ・・・袁紹殿の幕客でなければ、こんな奴フルボッコにしてやるのだが)」
魯粛:「(学徒出陣殿、辛抱ですぞ)」
その時一人の少年が袁紹の下に進み出ました。
無双ファン:「いえ、某も先生方のお話は信じますぞ。何しろこの某も見たのですから」
田豊:「無双ファン、それはまことか」
無双ファン:「ええ」
この無双ファンなる少年、袁紹軍の知恵袋・田豊の食客である果物キラーを父に持ち、
いずれ大物になるだろうと噂される人物でありました。ちなみに、父親の果物キラーは
文章に秀で、「陳琳か、果物キラーか」と人々は当時の名文家を批評しあったものでございます。
無双ファン:「某が昨夜市井の悪書を焚書していると、なにやら天帝の息子を名乗る三人の男が
参りまして、そのうちの一人がQビックの終わらない夏休みに痛く感動していたので与えたところ
同じようなことを申していました。とんでもない変態野郎です」
果物キラー:「あの領内で発禁処分を下した終わらない夏休みを、とな」
無双ファン:「はい。しかる後に、某が星を見たところ、漢朝と大尉・小魔玉を支える
天の気は未だ衰えを見せず。漢朝の政の乱れはまだ十年は続きましょう。しかし、西方に
輝くひときわ強い星が一つ・・・・・これこそ、我が君かと」
無双ファンはオカルトなことに詳しい少年でありました。その無双ファンの予言に
座がざわめきました。
何か事を起すとき、必要な物が三つあるといいます。
一つは、天の時、二つには地の利、そして人の和と。今、汝南袁氏の元には各地より
様々な人材が袁家の威光を慕い集結し、三つのうち二つは既に揃ったも同然でした。
残るは「天の時」のみです。
漢朝の命運やいかに。つづきはまた次回。
477 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 16:14:40
混乱してきたんでまとめを求む
■あらすじ■
昔々、天界でのこと。
エロ本欲しさに弟の部屋を家捜ししていた天帝の馬鹿息子『三戦に舞い下りた天使』は
ガチホモの弟が書いたショートショート(もちろん男色モノ)を発見し、
興味本位より自慰行為に耽りとうとう赤玉を吐き出してしまいました。
息子の愚行に怒りと嘆きを露になさった天帝は「これより遥か後の時代に
お前の赤玉を人間として転生させる。お前たち三兄弟は赤玉の生まれ変わりを
正しい道に導き、天下泰平の世にするまで天界に戻ることは許さぬ」と
言い渡されました。
時は後漢、霊帝の時代赤玉の生まれ変わりは三戦に舞い下りた天使の把握する時点で
大尉:小魔玉
黄巾族の頭首:聖天使ザビエル
田豊の食客:果物キラー
果物キラーの息子:無双ファン
市井の民:学徒出陣
富貴なる家の子息:魯粛
荀子の子孫:荀イク
となっておりました。
異教徒・聖天使ザビエル率いる黄巾賊、漢朝を牛耳ることを目論む小魔玉、
漢朝の忠臣・袁紹の抱える袁家軍。天下はまさに三分され、天下の民草は
眠れぬ夜を過ごすのでした。
■登場人物■
■何進・・・イケメン肉屋。金と地位に目が眩み、妹の小銀玉を蹇碩に売り渡す。
■小銀玉・・・何進の妹。その美貌は古の西施にも劣らない。持ち前の語彙の
豊富さと毒舌で、どMの霊帝を虜にする。今や徽皇子を産み、後漢の皇后。
初恋の相手、小魔玉と宮中で再会し、小魔玉と共に漢朝を我が物にしようと
狙う女豹。
■弁皇子・・・霊帝の第一皇子。己を亡き者にしようとする義母・小銀玉と小魔玉の
謀略を女官の貂蝉より聞き、暗愚を装う。
■袁紹・・・四世三公の名門。弁皇子がおかしくなったとの情報に嘆き、故郷で
漢朝の威光を取り戻すべく私軍・袁家軍を鍛える日々。
■曹操・・・治世の能臣、乱世の奸雄。友人の袁紹と共に曹家軍を率いる。
■小魔玉・・・麻雀好きの元、宮中の医師。己の肉体で小銀玉の心を惹きつけ、
二人の間にできた徽皇子を時期皇帝にと目論む。先妻の忘れ形見の息子には
滅法弱い。
■リンリン大友・・・小魔玉の息子。純粋すぎる。
■宇喜多直家信者・・・リンリン大友の家庭教師にして当代随一の学者との評判。
■奇矯屋onぷらっと・・・わけあってリンリン大友の武芸師範となる。小魔玉には
妻を妹として偽りの報告をした。宇喜多直家信者、荀攸、鍾ヨウと友人である。
■聖天使ザビエル ・・・耶蘇教の熱心な信者だったが、偶像崇拝の信仰を忘れ、
悟りを開き自らが神となる。率いる信者は黄巾賊とも言われる。
■学徒出陣・・・袁紹の食客。国民の国民による国民のための美しい自治を目指す。
■果物キラー・・・田豊の食客。陳琳と並び賞される文筆家。
■無双ファン・・・果物キラーの息子。オカルトに強い。
・・・・などなど。詳しくは本編で。
480 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 17:09:35
乙
もりあがってまいりました。職人:渦中の司馬懿氏に感謝
>>467 君も渦中の司馬懿氏のつめの垢でも煎じて飲みたまえよ。
現在、掲載中の話を先に編集していきまする。
渦中氏は題名をつけてくれるから本当にありがたい。
485 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 19:59:59
487 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/10(日) 21:53:23
一話、一話に本当に凝っているな。
三戦英雄傅
第九回〜リンリン大友望みの品を小魔玉に打ち明け、奇矯屋onぷらっと苦境に立たされる〜
長年中華全土を支配してきた漢朝でしたが、人心も領土も三分され、なにやら
騒がしくなってまいりました。しかし、どんな乱世でも金持ちの家というものは
混乱とは無縁なものでございます。
大尉の小魔玉は愛息の様子が最近おかしいのに頭を悩ませていました。世間では、
増税のため餓死する者が多く、喰うか喰われるかの生活をしているというのに。
小魔玉:「うーむ・・・・最近リンリン大友の様子が変だ。飯も喰わぬし、いつも
憂鬱な顔で溜息ばかり。どうしたものか」
中山幸盛:「大尉、いかがなさったのです?」
突如としてぬっと現れたこの男、中山幸盛と申しまして、名士の多い穎川の出の者でございます。
有名な逸話として人相見に「あんたは貴命の持ち主だ。ただし、波があるがな。生き方次第でなんとか
なるじゃろう」と言われたことがありました。陳羣と同門で法学を学んだ剛直な男だったのですが、
どこでどう道を誤ったのか小魔玉の知恵袋となっておりました。
小魔玉:「息子の様子が変なのだ。あれも思春期を終えた年だが、反抗期らしい反抗期を
迎えなかった素直な子。もしや、今頃遅い反抗期が来たのだろうか」
中山幸盛:「まあ、坊ちゃまももうそろそろ奥方でもお迎えになり家を構えるお年頃・・・・
反抗期ではありますまい。と、なるとご商売の悩みでしょうか」
小魔玉:「商売の損失くらいオイラが補てんしてやるというのに」
リンリン大友が、母親のいない寂しさから関所に集まる人々に話しかけ殴られた話は
以前致しましたが、この時の失敗を教訓とし、リンリン大友は世の寂しい男たちの
心を癒すサロンを作りました。リンリン大友の故事から、テレクラ・リンリンハウ●の
店名はつけられたとかなんとか。
中山幸盛:「しかし、坊ちゃまは商才に長け、業績も好調とか。中華経団連会長からの
表彰も近くあると耳に致しましたが・・・・・実の親子なのですから、お父上の
小魔玉様が聞いてみられては?」
中山幸盛の放った「父親」という言葉が子煩悩な小魔玉の魂に火をつけました。
小魔玉:「そうだな。これ以上元気のない息子を目にしていては、オイラもおかしくなりそうだ。
よし、リンリン大友をこれに呼べ」
中山幸盛:「はい」
リンリン大友:「どうしたの?パパ。僕、今日は麻雀の相手をする気分じゃないんだ。ごめんね」
小魔玉:「なあ、マイサン、ダディはリンリン大友が心配でしょうがないんだ。いったい、どうしたというのだ?
パパじゃ、オイラじゃ力になれないのか?」
中山幸盛:「坊ちゃま、旦那様は父親として坊ちゃまが心配なのでございます。事情だけでも
お話になられては」
リンリン大友:「ん・・・・うん・・・・僕ね」
小魔玉:「なんだ、言うてみい」
リンリン大友:「僕ね、好きな人が出来たんだ」
小魔玉:「なんだ、そんなことか! どこだ?どこの店の女だ?パパが金で買ってやろう!!」
小魔玉は息子の悩みが思ったより軽く、上機嫌になり妓楼に出かける用意まで始めました。
リンリン大友:「お金じゃ買えないよ・・・・売り物じゃないんだもの。でも本気なんだ。
その子が八十になっても守ってあげたい、そんな子なんだ」
中山幸盛:「となると、お相手は素人の女ですな」
小魔玉:「素人なのか?よし、オイラが相手の家に話をつけに行ってやる。リンリン大友よ、
その女を嫁にするがいい。大尉の令息の嫁だ。女にとって玉の輿。嫌がる女などいないぞ( ^∀^)ゲラゲラ 」
リンリン大友は小魔玉の言葉に顔を上げました。
リンリン大友:「本当?パパ?」
小魔玉:「ああ、本当だとも。パパがお前に今まで嘘はついてはないだろう?早くその女の住所と
名前を言いなさい」
リンリン大友:「もう一緒に住んでるんだ」
小魔玉:「一緒に住んでる?どういうことだ」
中山幸盛:「お相手は下女か何かでしょうか」
リンリン大友:「ううん。離れに住んでいる奇矯屋onぷらっと師範の妹さんの阿梅ちゃんなんだ」
中山幸盛:「奇矯屋onぷらっと殿の妹御、阿梅殿はなかなか可愛らしい女性、坊ちゃまが
惚れるのも無理はありますまい」
奇矯屋onぷらっとは妻の存在を小魔玉家の人々には『妹』だと偽っておりました。
妻の阿梅は、小股の切れ上がったしなやかな肉体の持ち主で、小柄ながら胸も大きく
丸く、丸い頬が童女のように愛らしい女性でありました。
小魔玉:「奇矯屋onぷらっともオイラの義弟になるのだ。嫌とは言うまい。ただ、奴とオイラは
同姓・・・・・同姓を娶ったなら犬畜生の扱いを受けるのが中華の定め・・・・どうしたものか」
加ト清正:「どうした?息子よ」
小魔玉:「お、義父さん・・・・」
加ト清正は小魔玉の先妻の父親で小魔玉の舅にあたります。
加ト清正:「お前がエンバーミング加工をしてくれたマイドーターに会いについてに孫の顔も
見に来たのだが」
小魔玉は愛する妻の遺体に防腐処理を施し、冷たく硬い体を湯で温め、夜な夜な愛でていました。
舅の加ト清正は、そんな義理の息子の変態趣味など知る由もなく、ただ単に「小魔玉は娘を
愛しているから防腐処理を施したのだろう」としか考えておりませんでした。
小魔玉:「お義父さん、実はかくかくしかじかでして・・・・」
加ト清正:「よし、ではリンリン大友よ、爺ちゃんの養子になるか!」
中山幸盛:「なるほど加ト様の籍に入れば姓は変わり婚姻も可能」
小魔玉:「しかし、お義父さん、オイラからリンリン大友を取り上げては何が残るというんだい?
もう生きてはいけない・・・・」
加ト清正:「変えられる事は、変える努力をしましょう。
変えられない事は、そのまま受け入れましょう。
起きてしまった事を嘆いているよりも、これから出来る事をみんなで一緒に考えましょう。
これ、儂のモットーじゃ。婚姻の後に陛下より姓でも賜って再び小魔玉家に帰っても
問題あるまい」
リンリン大友:「ありがとう!お祖父ちゃん」
リンリン大友はすっかり元気を取り戻しました。
小魔玉は早速、式場の手配と花嫁衣裳と花婿衣装を用意させ、婚姻のための祝いの品を抱え
離れの奇矯屋onぷらっとの元に挨拶に行きました。
小魔玉:「可愛い妹御だろうが、息子・リンリン大友の嫁にくれないか。そうすれば、
お主も大尉の義弟。望みの官位でもなんでもやろう。息子は優しい男、決して不孝には
させない。お主にも、阿梅にも悪い話ではあるまい。頼む( ^∀^)ゲラゲラ」
阿梅:「そんな・・・・」
奇矯屋onぷらっとの妻・阿梅はショックのあまり貧血を起こし、倒れました。
小魔玉:「おうおう、オイラの義理の娘になるのがそんなに嬉しいか。いい話だ( ^∀^)ゲラゲラ」
奇矯屋onぷらっと:「大尉殿、今日のところはお引取り願いたい」
小魔玉:「何でだ?目出度い話なのに出直すとは縁起が悪い」
奇矯屋onぷらっと:「実は妹は見ての通りテンカン持ちでして・・・・完治してからそういったことは初めて
考えられるもの・・・」
小魔玉:「うーむ・・・確かに見ようによってはテンカンのようにも見えなくも無いな」
すっかり舞い上がった小魔玉は医師という経歴にも関わらず奇矯屋onぷらっとの嘘に騙されてしまいました。
小魔玉:「では、オイラが診察してやろう( ^∀^)ゲラゲラ」
中山幸盛:「旦那様・・・・阿梅の色気に勝つ自信はございますか? 好いた女を父親にとられては
リンリン大友坊ちゃまは自害されてしまう恐れが」
小魔玉:「中山幸盛、お前の言うとおりだ。オイラは好色で自制心が足りない・・・・ここは自信がないので
他の医師を派遣してやろう」
こうして、奇矯屋onぷらっとは事なきを得ましたが、これも一時のこと。いったいこれから奇矯屋onぷらっとは
どうなるのでしょうか。気になる続きは、また次回。
まとめ、ありがとうございます。
493 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 09:49:30
何気に面白いから困る
三戦英雄傅
話の凝り:100
ギャグ:90
計画性:100
品性:18
更新速度:80
意外性:80
特徴:神話、水滸伝、三国志平話、シモネタ、ホモネタ、自虐、天帝
一話、一話に非常に凝っているのが特徴。そして先が読めそうで読めない。
作者があらすじ、人物説明を入れてくれるので読みやすい。
最初の話
話の凝り:70
ギャグ:50
計画性:80
品性:85
更新速度:100(復活時)
意外性:85
特徴:完結、項羽と劉邦、易姓革命、群雄割拠、兵たちの夢
話が脱線せずにちゃんと最後までキッチリと完結したのがよい。時々、人物説明、
あらすじがはいる丁寧さもある。後の2作に比べるとやや話が荒いところもあるが、
全体的に矛盾点なく話がまとめられている。
496 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 11:58:24
ぷらっと離反の予感…
497 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 13:08:52
主役は小魔玉かな?
498 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 13:11:39
小魔玉ワロスw
2作め3作めで重要な役が多いが描きやすいの?
基本的に取っ付きやすいキャラだからな
三戦英雄傅
第十回〜奇矯屋onぷらっとの危機に、策士中山幸盛の悪意が光る〜
さて、前回三戦英雄傅で一番の危機に立たされたと思われる奇矯屋onぷらっとですが、
その後の彼はどうなったのでしょうか。
奇矯屋onぷらっと:「阿梅、阿梅!」
奇矯屋onぷらっとは精神的な衝撃を受けて床に伏せた妻に必死に呼びかけていました。
阿梅:「あ、なた・・・・」
奇矯屋onぷらっと:「おお、気付いたか!もう丸一日寝ていたのだぞ。この寝ぼすけちゃん」
奇矯屋onぷらっとは愛妻にデコピンしました。見ていて痒くなる微笑ましい光景です。
阿梅:「・・・・・私、嫌ですわ。あなたと別れて坊ちゃまに嫁げだなんてあんまりですわ。
そんなことになるなら、このまま、死んでしまいたい」
阿梅は細い手で顔を覆い泣き出しました。もちろん、夫の奇矯屋onぷらっとだって
妻と離縁する気はありません。が、元々は好色の小魔玉の魔の手から逃れようと
妻を妹と偽った己の嘘が原因です。妻をテンカン持ちと嘘に嘘を塗ったはいいが、これも
近いうちにやってくる他の医師により露見してしまうでしょう。
奇矯屋onぷらっと:「阿梅」
奇矯屋onぷらっとは恨み言と悲痛を吐く妻の唇を己の唇で塞ぎました。
二人のやり取りを除き見る一人の男の影が・・・・・
中山幸盛:「妹の玉の輿を喜ばぬわけはこれであったか・・・・ククク・・・・妹、ねえ・・・
小魔玉様から妻を守ったつもりがとんでもない禍を呼んだわけか。面白いことになった。
私はもともと奇矯屋onぷらっともリンリン大友坊ちゃまも好きではない。奇矯屋onぷらっとの
善人面が許せぬし、リンリン大友坊ちゃまの恵まれすぎた環境にも反吐がでる・・・・
ここは、苦労知らずのお坊ちゃまに少し社会勉強でもさせてやるか・・・・ククク」
この男、放つオーラもどうもダークです。
小魔玉:「おお、中山幸盛、阿梅の様子はどうであったか?」
中山幸盛:「はい。発作も治まったようで。お医者様に診察を受けたなら年内にもお式が開けるかと。
阿梅も坊ちゃまを深くお慕いしておりました・・・・っと」
小魔玉:「いかがいたした?」
中山幸盛:「は・・・・どうもコンタクトを片目、落としてしまったようでございます・・・・
離れかもしれません」
リンリン大友:「大丈夫?僕、一緒に行って上げようか?」
中山幸盛:「なんとお優しい。あの可愛らしい阿梅が坊ちゃまをお慕いするのは坊ちゃまのお優しい
ところもあるかもしれませぬな」
リンリン大友:「てへっ」
こうして純粋なリンリン大友は、中山幸盛の策略とも知らず、離れの奇矯屋onぷらっとの自宅まで
中山幸盛と共に行きました。リンリン大友としては、愛する阿梅の元気な顔が見れればそれだけで
良かったのですが・・・・・・・。
リンリン大友:「ないねえ。コンタクト・・・ソフト?ハード?」
中山幸盛:「(二人の交わいがハードになったところを坊ちゃまの耳目に焼き付ければ・・・・
ククク)ハードだ・・・・ハード・・・」
リンリン大友:「ハードかあ。早く見つけないと割れちゃうねえ・・・・小さいし」
中山幸盛:「確か窓辺の方で・・・・・」
リンリン大友:「こっち?あれえ・・・なんか女の子が泣いてる声がする・・・阿梅ちゃんの声に似てる
なあ」
中山幸盛:「それはいけませぬな。病気が原因でお慕いする坊ちゃまとの縁談が消えてはと
心配で泣いているのかもしれません。ここは坊ちゃまが一つ、お優しい言葉をお掛けになられては」
リンリン大友:「うん、そうだね。中山幸盛って賢いだけじゃなくて優しいね」
中山幸盛:「(クククク・・・私は他人の幸福が何よりも嫌いなのだ。他人の不孝は蜜の味とは
よく言ったものだ・・・ククク)」
笑顔で離れに入ったリンリン大友が見たものは、師範の奇矯屋onぷらっとが「妹」の阿梅と
汗まみれになり一子纏わぬ姿で交わっているところでした。泣き声だと思っていたのは違う声でした。
リンリン大友:「し、師範・・・・阿梅ちゃん・・・・」
奇矯屋onぷらっと:「あ・・・・・」
阿梅:「キャー!!」
リンリン大友:「失礼しました!!」
奇矯屋onぷらっと:「坊ちゃま!!」
奇矯屋onぷらっとはリンリン大友を追いかけようとしましたが、全裸であるのと現場を上手く
解説する言語能力もなかったので、結局、シーツに足を絡ませてこけるだけでした。
武芸に秀でた奇矯屋onぷらっとも、中身は普通の人なのでございます。
小魔玉:「おう、マイサン!阿梅とは語り合ったか?」
リンリン大友:「ぶえええええええん・・・・辛い初恋だよおおおおおおお」
小魔玉:「おお`!!??どうしたのだ?中山幸盛、説明せい!!」
愛息の只ならぬ様子に小魔玉は狼狽し、中山幸盛に説明を求めました。
中山幸盛:「は・・・・・奇矯屋onぷらっと殿は妹御の阿梅殿と近親相姦の関係を・・・・
若君は現場を目撃され・・・・おいたわしいことです」
中山幸盛は忠臣を装い、貰い泣きするようにおいおいと泣いて見せます。
小魔玉:「ぬううううう。そうか奇矯屋onぷらっとがこの縁談を一言で快諾しなかった
のはそういうわけがあったのか。奇矯屋onぷらっと、犬畜生にも似たやつめ、成敗してくれる!!」
リンリン大友:「待って、パパ。阿梅ちゃんだって好きで犯されてるわけじゃないんだ。
奇矯屋onぷらっと師範だって僕の先生だもの。きちんと兄妹でそういうことはいけないんだよって
教えてあげればわかるよ」
小魔玉:「お前は本当にいい奴だなあ。よし、パパが奇矯屋onぷらっとにもそっち方面の矯正プログラムを
組んでちゃんとしたお医者さんを派遣してやるからな。誰が適任か・・・・・好色ではなくて
確かな腕を持つものとなると・・・・・うむ。吉平先生が良いな。お会いするのも久しぶりだ( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は奇矯屋onぷらっと家に吉平を派遣することに決めました。
吉平は小魔玉の恩師でもあり、今は中央より引退しましたが、中華一の内科医として有名な
医師であります。
小魔玉が主人公かって?気のせいでございます。
三戦英雄傅、主人公は登場人物全員。気になる続きはまた次回。
504 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 15:27:01
中山幸盛前作から悪役だなw
505 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/11(月) 15:29:30
一家の揉め事が天下に絡んでいくのか
なんか昔は実際こういう事もあったんだろうなと思った
名スレというのは、まったくどういうきっかけで生まれるかわからないよね。
509 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/12(火) 14:51:14
期待age
510 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/12(火) 20:14:42
渦中の司馬懿って受験生じゃなかったか
三戦英雄傅
第十一回〜霊帝・太子の弁を案じ、袁紹を相国に任ず〜
奇矯屋onぷらっとの危機は遠く汝南を治める袁紹の耳にも入りました。
尤も、この情報を知るのは当事者の小魔玉家と袁紹勢のみでした。
どうして、一家庭の事情を袁紹が容易く耳に入れることができたのか、
それは袁家軍に新しく設置された諜報機関『袁家十人衆』の成果でございました。
袁家十人衆の構成は
一人目:袁術(絶妙な計算力と陰湿さで主に敵方の民を扇動する)
二人目:荀イク(持てる美貌でどんな情報をも聞き出す。目的のためなら女装もさせる)
三人目:果物キラー(文章にて人心を自在に操る)
四人目:曹洪(曹家軍の者だが黄河をも渡り切る水泳力を買われ、水場が関わる案件を担当)
五人目:魔法剣士情熱的(安定した諜報能力があるので、使いやすい)
六人目:損権厨房(変身能力があり、どんな人物にも変装してなりきることができる。人を逆上
させるのが得意)
七人目:勇魚(市井のどんな塵のような情報でも拾ってくる。一見地味な仕事をこつこつこなす)
八人目:タケノコ萌え(袁家十人衆の紅一点。真面目な性格で十人衆のマネージャ的存在。
軽く精鋭50人を倒すことはできる)
九人目:中常寺うんこ(シルバーグレイのお髭を持つ、ナイスミドル。強烈な猫アレルギーで
猫の声を聞いただけで人格が豹変し、多量の絵を描く。諜報活動には、絵の才能を活用)
十人目:来生丸LV279 &魔神Lv.328 (二人で一人と言われる仲良しの双子の少年。夜型人間で
暗闇をものともしない視力と忍耐力の持ち主)
です。
この中の果物キラーは、袁家十人衆に入る前から名文家として名を馳せていまして、
彼の代表的な詩に「好意など 受ける度量は ないけれど 行為に及ぶ 一物は立つ 」
「欲情で 股間聳える 夜がある あの子想うと 右手止まらぬ 」という作品がございます。
果物キラーと一人息子の無双ファンはお互いを認め合う仲の良い親子でしたが、
後者の一篇はさすがに無双ファンも衝撃を受け「あの子って誰?ママだよね?
ねえ、ママのことだよね」と泣いた問いただしたということです。
ちなみに十人衆の御頭は袁術でした。
袁紹:「さて、皆の者、此度袁家十人衆の魔法剣士情熱的よりもたらされた情報だが・・・・皆はどう考える」
曹操:「本初、ぷらっとに離反の臭いがするな」
袁術:「奇矯屋onぷらっとは義を重んじる武人。相手が小魔玉とは言え、何らかの恩返しをするまでは
小魔玉の元を去るまいよ」
田豊:「そういえば、荀イク殿。貴殿の甥の荀攸殿は奇矯屋onぷらっと殿と親友だとか。甥御から何か
聞いてはおられませんかな」
荀イク:「いえ。何も。攸は、穏やかな外見をしておりますが、並みの武将よりも血の気の多い者。
何事もなければ良いのですが。奇矯屋onぷらっと殿は、武芸ばかりか古今の経典に通じる教養人。
気質は湖面のごとく穏やかな御方。小魔玉にも刃向かえず、自害などということになるのは避けたいものです」
果物キラー:「殿、奇矯屋onぷらっとも一人の男。彼なりの考えがありましょう。
ここは奇矯屋onぷらっと殿が助けを求めてきたときに手を差し伸べるのがよろしいかと」
袁紹:「うむ。そうじゃな。魔法剣士情熱的をはじめ、袁家十人衆には引き続き奇矯屋onぷらっとと小魔玉と
民の動きを調べることを命ずる」
袁家十人衆:「ははっ」
一方その頃宮中では霊帝が我が子の弁皇子の身を案じておりました。
霊帝には現在、二人のお子がおりまして長男を弁、次男を徽と申しました。
母は同じ小銀玉なのですが、小銀玉は次男の徽皇子ばかり可愛がり、長男の弁皇子を邪険に扱いました。
霊帝:「皇后の弁に対する扱い・・・・朕ならビンビンものだが、幼くノーマルの弁には辛かろう
・・・どうじゃ、王允、何か良い策はないか?」
王允:「では、袁紹の治める洛陽より南の地を一つの大きな国とし、弁皇子を国の王として封じるのは
いかがでしょうか」
霊帝:「まだ弁は三つぞ」
王允:「もちろん、二十を少し超えるまではお側に置くも良し、領地巡業と称し袁紹の下で暮らすのも
良し。袁家は漢朝の忠臣の家柄。きっと帝の期待に応えましょう。何者の手からも弁皇子を守り抜きましょう」
霊帝:「礼を言うぞ。王允。弁は頭が不自由な不憫な子じゃ、せめて平和に天寿を全うしてやりたいのじゃ」
弁皇子の頭の足りなさが演技だというのは王允と王允の身近な者のごく一部しか知らないことでした。
もちろん、袁家も父親の霊帝も知りえない事実でした。
この頃の後漢の領土は
袁家勢:洛陽より下の(南方の殆どの領土)
後漢:洛陽より上から涼州までの横長の領土
黄巾賊:成都を聖天使ザビエルのいる聖地とし、夷州支部、帯方郡支部、朱崖州支部など(小さな支部を点々と持っておりました)
となっておりました。
袁家の領地は正式な封地ではなかったのですが、朝廷も袁家の見事な統治と
袁家の威光を無視することなく王允の発案により正式に袁家が代理として治めても良いことになりました。
霊帝は袁紹を第一品の相国に任命し、袁紹の領地を「晋」と名付け、弁皇子は
晋王となりました。弁皇子が政務をある程度こなすことができるであろう二十三の年までは
相国の袁紹が代わりに晋国内の摂政政治を行うことになりました。
霊帝は第二子の徽皇子をあまり好きになることができませんでした。
全く自分に似ていないし、遊び道具と言えば麻雀牌。しかも、捨て牌の置き方が汚く、
麻雀哲学を持つ霊帝には許せませんでした。それに加え、己に似た徽皇子の頭が弱いとなれば
父親としての感情は自然に弁皇子に向かいました。
徽皇子が霊帝に似ないのは無理もございません。本当の父親は、大尉の小魔玉なのですから。
帝は弁皇子を秘密裏に呼び寄せ「朕亡きあとはこの印綬を持つ弁を漢の皇帝とする」と
王允と陳羣の二人の腹心の前で印綬をお渡しになりました。
晋王(弁皇子):「アウアウアウ」
晋王は印綬を飴玉と勘違いなさったようで口の中でべろべろ舐めていました。
霊帝:「弁・・・なんと不憫な」
陳羣:「おいたわしや・・・・・」
真実をしる王允だけは無言で晋王の演技を鑑賞しておりました。
弁皇子が晋王となったことで中華は霊帝が治め小魔玉が乗っ取りを狙う後漢、袁家の治める晋、
聖天使ザビエルの治める黄巾賊の三つとなりました。
後漢をこの日より『北漢』晋を『南漢』と区別する歴史家もおりました。
三戦英雄傅、続きはまた次回。
515 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/12(火) 21:25:06
壮大なストーリーになってきたな
続きも楽しみにしてるよ
516 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/12(火) 21:34:00
弁がどうなるか気になるな
早く
>>517さんのような身分に昇格したいものです。
袁紹さんのスレでアドバイスを受け、テレビは朝の
朝ズバ以外事実上封印しました。
最終回の内容は既に決まっているのですが、
それまでの道のりは『あっさり』と『こってり』どちらにしようか
考え中です。
週一回しか更新できないときもあるかもしれませんが、アク禁など
ならない限りどのような形であろうと完結目指して書こうと思います。
二番手の職人さんをはじめ、他の方々で三戦英雄傅の他に連載予定の方は
僕に気兼ねなさらないで連載をお願いいたします。
519 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/13(水) 07:26:01
バロスw
三戦英雄伝
第十二話〜吉平・教え子の小魔玉と再会し、奇矯屋onぷらっとより真実を耳にする〜
小魔玉の医学の師である吉平は、高齢のために中央より退き、
近隣の貧しい人々を診察料の有無に関わらず診察しておりました。
吉平:「都、洛陽に教え子の小魔玉・・・・懐かしいのお」
吉平は洛陽にある小魔玉の屋敷の前まで来ておりました。
吉平:「なんでも小魔玉の息子の婚約者のテンカンを完治させ、
心を患った婚約者の兄をも完治させて欲しいとのことだが・・・・・
小魔玉も儂の弟子。あやつなら造作もないことのはずだが。大尉ともなると
公務が忙しいのか。これ、たのもう!開けておくれ」
中山幸盛:「これはこれは、吉平様、お待ちしておりました。ささ、旦那様がお待ちでございます」
中山幸盛が吉平を小魔玉の許まで案内します。
小魔玉:「おお、吉平先生。お会いしとうございました」
吉平:「小魔玉も元気そうで・・・・・といいたいところであるが、目の下の隈がすごいのお。
寝不足か?」
小魔玉:「ええ、まあ・・・( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は小銀玉の寵愛厚く、毎晩お呼び出しを受けており、『公務』に励んでおりました。
吉平:「積もる話はあるが、まずは患者の治療が優先じゃ。案内せい」
小魔玉:「テンカンは適正な投薬により治るかもしれませんが・・・・心を患った男というのが
近親相姦の異常性欲者でして・・・・・」
吉平:「心の病も根気よく向き合うのが大切じゃ。治療は早ければ早いほど良いわ」
こうして吉平は奇矯屋onぷらっと一家の住まう離れに向かいました。
吉平:「ここじゃな」
小魔玉:「それでは、先生、オイラはここで」
吉平:「一緒に診て助手をせい」
小魔玉:「オイラの困った好色ぶりは先生が一番ご存知でしょう( ^∀^)ゲラゲラ」
吉平:「・・・・そうじゃな。自制するとは、お前も少しは学習したようじゃ。お前は下がれ」
小魔玉は吉平の許で修行に励んでいた際、吉平の妻の放つ『人妻の色気』にふらふらとして
しまい、危うく吉平の妻を手篭めにするところでした。吉平の妻の腕力が小魔玉より強かったから
無事だったようなものでした。小魔玉は即日、地方へ留学することを吉平に命じられました。
小魔玉は留学先でさまざまな女性を引っ掛け、さまざまな女性を満足させる技術を習得しました。
これが、今の大尉の地位に繋がるのですから人間どこで何が役立つかわかったものではありません。
小魔玉の唇と右の指には当時の武勇伝を語る『タコ』ができていました。
吉平:「ごめん」
奇矯屋onぷらっと:「(この方が小魔玉から聞いていた医師か・・・・・)先生、どうぞ」
吉平:「お主が近親相姦の心のケアが必要な若者で、こちらのお嬢さんが小魔玉の息子の
婚約者でテンカン持ちの娘さんじゃな」
阿梅:「そんな、婚約だなんて。私していませんわ!!だって、私、この人と結婚しているんですもの」
阿梅は奇矯屋onぷらっとの腕を掴みました。
吉平:「お嬢さん、兄妹でそういう行為はいけないんじゃよ(可哀想に、倫理も道徳もない山奥で育ったのじゃろうか)」
奇矯屋onぷらっとの両親:「先生、それは違いますじゃ」
奇矯屋onぷらっとの両親は、これまでの経緯を吉平に誤解されぬよう、丁寧に説明しました。
吉平:「・・・・・・なんと。そのようなことが・・・・・」
吉平は、しばし呆然とし、縋るような奇矯屋onぷらっとの両親の視線をまともに見ることが
できませんでした。
阿梅:「先生は大尉のお師匠さんなのでしょう。どうか私たちを哀れと思うなら、助けてくださいまし」
吉平:「しかし、今更真実を語ったところで小魔玉を偽った罪で奇矯屋onぷらっと殿の命の保証は
致しかねるし、それを良いことに阿梅殿と死別させ息子の嫁にしてしまいかねん・・・我が弟子ながら
小魔玉にも困ったものじゃ」
奇矯屋onぷらっと:「先生、このままでは妻が貞操を守るために自害しかねません」
吉平:「あやつの弱点は息子のリンリン大友じゃ。しかし、今回はそのリンリン大友が所望しているというのじゃから
どうしたものかのお・・・・・」
奇矯屋onぷらっとの両親:「この老いぼれ共は死を待つ身なれど、不憫なのは嫁の阿梅と息子ですじゃ。
先生、後生ですからお助けを」
吉平:「うーむ・・・・・そうじゃ、」
吉平は何かを閃いたようで両手をぱんと叩きました。
吉平:「以前儂は陳羣の祖父のまあcから助言を受けたことがある。宮中のことは荀攸に聞け、市井のことは曹操に聞け、と」
奇矯屋onぷらっと:「宮中のことは荀攸に、市井のことは曹操に・・・・・・・」
吉平:「両者ともまだ若いが、それぞれ智謀に長けた若者。此度は大尉という権力が絡んで居るゆえ、荀攸に
相談してはどうじゃろう。義侠心もある。お主の親友ではないか。荀子の子孫が失策を出すまいよ。
小魔玉には儂が適当に治療したとでも偽っておこう」
ここで名前の出た陳羣の祖父のまあcについて説明いたしましょう。
まあcは後漢の清流派名士の代表であり、当時の人々は法で裁かれるよりもまあcに「良くないね」と
指摘されるのを恐れたという故事があるほど人望がある人物でした。今は、孫の陳羣が中央に仕えるのを
楽しみに日がな一日茶を啜る毎日を過ごしております。
奇矯屋onぷらっと:「ありがたい・・・・・先生、今日のご恩はいずれ」
吉平:「情けは人のためならず、じゃ。良いことは必ず巡ってくるもの。楽しみに待っておこう。
お主は早く荀攸の許へ相談に行くが良い」
奇矯屋onぷらっと:「はっ」
奇矯屋onぷらっとはさっと馬に乗り、早馬を走らせ荀攸が入り浸っている酒屋を目指しました。
名士・まあcが『宮中のことは荀攸に聞け、市井のことは曹操に聞け』と言ったこの荀攸の持つ
策はあるのでしょうか。
三戦英雄傅、気になる続きはまた次回。
第十二話ではなく、第十二回でした。
525 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/13(水) 18:12:26
乙です
乙としかいいようがない。
527 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/13(水) 18:51:44
いままでで一番かも
528 :
とあるコテ2:2008/02/13(水) 23:40:23
毎回次が楽しみになるように出来てるね
ちゃんとした小説も結構書けるんじゃないかな?
三戦英雄傅
第十三回〜黄巾賊・児童買春防止法の施行に財源不足となり、聖天使ザビエル再び天帝の息子の声を聞く〜
人間界が何やら不穏な動きを見せている頃、天帝の三馬鹿兄弟は父親の天帝に
みっちり扱かれていました。
天帝:「お前ら、何人もの人間の運命を変えおって!お尻ペンペン500発じゃ」
三戦に舞い下りた天使:「ウィいい、痛い、痛いやめてぇえええ」
偽クマッタ:「アワ・・・・ワワワワ・・・」
渦中の司馬懿:「ぎゃあああああ、痛い、ごめんなさい・・・」
尻を叩かれるときはなるべく力を抜け、とはよく聞く話ですが、さすがに500回は
三馬鹿兄弟にも堪えました。500回を終えた頃には偽クマッタはいつもの暴言の変わりに
ゲロを吐き、三戦に舞い下りた天使は失神し、渦中の司馬懿はわざと100回あたりで
脱糞し、ペンペンを100回で免れました。
天帝:「特にお前たちがザビエル教の教祖に仕立ててしまった聖天使ザビエルは、命運では
後の世まで画聖と賞賛される絵師になる予定じゃったのじゃ。それを漢朝に弓を引くような
賊にしおってからに」
渦中の司馬懿:「では、ザビエルを絵の道に戻せば良いのですね?」
三戦に舞い下りた天使と天帝は鼻をつまみつつ、頷きました。
こうして、三戦に舞い下りた天使と渦中の司馬懿は成都の聖天使ザビエルの率いる黄巾賊の
砦へと向かいました。
三戦に舞い下りた天使:「弟よ。お前の糞の臭さで通行人がモーゼの海を割った話のように
道を空けるのだが・・・・」
渦中の司馬懿:「まあ、いいではありませぬか。どうせ、もう会わん住人ですし。混んでる道が
僕らのところだけ空いている。いいことです」
三戦に舞い下りた天使:「・・・・・・」
さすがの三戦に舞い下りた天使も弟の馬鹿さには言葉を失いました。
しかし、三戦に舞い下りた天使も渦中の司馬懿には負けていませんでした。三戦に舞い下りた天使は
不精さから中華で初めてペットボトル小便を発明した人物で後の世に大変な影響を与えたのでした。
その頃聖天使ザビエルは黄巾賊を危惧した陳羣による児童買春防止法の施行により、幼女売春が
出来なくなり財源不足となりました。
彼の財力を慕っていた信者も一人、また一人と脱退し始め困っておりました。
信者1:「何が黄巾だ。ただの小便の染みのついた布を渡しやがって」
信者2:「俺のなんか茶巾だったぜ。いい年して茶色の染みつけやがって」
聖天使ザビエル:「どうしてなんだ・・・・僕の何がいけなかったんだ」
聖天使ザビエルが物音に気付き、外を見ると何やら人陰がありました。
灯りを照らして検めると、一人の男が脱糞したのでしょうか、ものすごく強烈な臭いを放ちながら
おどおどとしています。目だけの大きな見るからに軟弱そうな男は生まれたての小鹿のように
ぷるぷると震えていたので、聖天使ザビエルは哀れに思い、食べ物と着る物を恵んでやろうと
思いました。しかし、聖天使ザビエルの許には与える食べ物も着物もありませんでした。
聖天使ザビエル:「可哀想に・・・・よし、食べ物と着るものを書いてやろう」
聖天使ザビエルは渦中の司馬懿に絵に描いた餅と、ボディペインティングで着物を描いて
与えてやりました。
渦中の司馬懿:「ありがとうございます。ありがとうございます」
軟弱そうな男は自らを渦中の司馬懿と名乗り、額を床に付け、何度も聖天使ザビエルに礼を
言いました。すると渦中の司馬懿なる男の連れと思われる大柄な男がぬらりと現れ、
三戦に舞い下りた天使:「いやあ、素晴らしい。俺も洛陽の都にいたことがあるが、かような
画才の持ち主にはお目にかかったことがござらぬ。貴公、絵師になられてはいかがかな?」
といいました。
聖天使ザビエル:「絵か・・・・そういえばアニメとか好きだったんだよな」
こうして聖天使ザビエルは幼女の絵専門の絵師となり、元々の画才から一躍巨匠と呼ばれる
までに成長しました。黄巾賊は再び勢いを取り戻したということです。
渦中の司馬懿:「とても優しくて画才のある青年なのに・・・・うちの偽クマッタ兄貴の
罵詈雑言で人生が狂っちゃって、ごめんね・・・・」
三戦に舞い下りた天使:「再び息子に再会してしまった。しかし、自分の甥に脱糞したまま発見されるとは、
お前・・・・・・」
聖天使ザビエルの画才は中華に広く伝わり、噂を耳にした中常寺うんこは聖天使ザビエルをライバル視し、
大いに創作活動に励んだということでございます。
中華は未だ三つ巴状態の上、黄巾賊が勢いを取り戻してしまいましたが、聖天使ザビエルが絵の道に目覚めたので良しとしましょう。
三戦英雄傅、続きはまた次回。
532 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/14(木) 12:41:45
乙としかいいようがない。
533 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/14(木) 12:42:44
果物キラーバロスwwww
三戦英雄傅
第十四回〜十常侍、権力の駒を美女・アダルト日出夫に替え、荀攸、名士・まあcの宴にて大笑する〜
奇矯屋onぷらっとが早馬跨り、荀攸を探索している頃、宮中では十常侍が密談をしておりました。
蹇碩:「小銀玉皇后もなかなかお人が悪い・・・・・」
蹇碩の視線の先には絡み合う一組の男女の姿。そう、皇后・小銀玉と大尉の小魔玉でした。
小銀玉も哀れな女でございます。兄の何進には金で売られ、夫の霊帝との間には愛情もなく、
ただ、暴言を吐かされる毎日。そこへ熟練の技を持つ、男盛りの小魔玉がこれでもかと
夜の奉仕をしてくれるのですからメロメロになるのは当たり前でございました。
二人の関係は十常侍の知るところとなりました。
張譲:「元は顔が良いだけの肉屋の娘を皇后にしてやった恩もお忘れになって、小魔玉にばかり
甘い汁を吸わせおる。そろそろ」
張譲は一同の顔を見渡し、続けました。
張譲:「小銀玉も切り時かの」
蹇碩:「全くじゃ。恩知らずの女狐は噛まぬうちに殺すに限る」
蹇碩は舌を出しながら、己の首を切る真似をしました。
張譲:「ほほほおほほ」
段珪:「実は某、先日一人の美女を見つけ今夜陛下にお目通りする手はずを整えた。これ、アダルト日出夫、参れ」
アダルト日出夫:「・・・・・はい。アダルト日出夫、にございます」
現れたのは一人の美女。蒸したての肉まんのように丸く豊満な胸はいまにも零れそうな様子で、腰は
すり鉢のようにキュッと締まっております。十常侍の視線に晒された顔は、雨風に震える柳のような繊細な
表情です。
蹇碩:「これは、これは。昔から趙飛燕姉妹の故事のように柳腰に飽きれば豊満な体が欲しくなるものよの」
段珪:「肝心の責めもかなりのもの。得意技は、せり出す胸と尻による圧迫プレイ。騎乗位でこの
肉体が揺れる場面は他の美女にはない迫力かと」
張譲:「段珪、お主、なかなか陛下の性癖を把握してきたのお」
段珪:「今度こそ、我らの傀儡になる娘、かと」
十常侍:「ほほほほほほほほ」
535 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/15(金) 22:41:11
一方その頃、奇矯屋onぷらっとの探し人の荀攸は陳羣の祖父・まあcの屋敷で開かれた酒宴に参加しておりました。
陳羣:「漢朝を玩具にする小魔玉の行為、許せません」
まだ若い陳羣は酒の勢いに任せ、杯を叩き割って憤慨しておりました。
まあc:「ふぉふぉふぉ・・・・長文や。漢朝に徳があるように、小魔玉殿にも支える天の命運があるのじゃろう」
陳羣:「お爺様は、あの逆臣の好きにさせておいて良いのですか!現に小魔玉に手篭めにされた宮女、臣下の奥方は
両手に余る始末。被害に遭われた奥方のほとんどはご自害なされたと」
張温:「某の妻もですじゃ」
張温の妻は美しいことで有名で、後宮の美女にも勝るという噂でした。噂を聞きつけた小魔玉は早速、張温の屋敷を
訪問し、張温の不在なのを良いことに己のリビドーの処理をしたのでした。
張温:「大尉の( ^∀^)ゲラゲラというあの声を聞くだけで某は、某は・・・・・! 」
王允:「張温殿・・・・なんとお慰めしてよいか」
張温には幼い息子だけが残され、妻は穢された身を羞じ、自害しました。
荀攸:「ははははは」
静まり返った満座に響く一人の男の笑い声。荀攸でございます。
陳羣:「荀攸殿、何がおかしいのです?返答次第ではお命の保証はしかねますぞ」
陳羣は華奢な上腕二頭筋を意識して力を入れながら、荀攸に食って掛かります。
荀攸:「これが笑わないでおられようか。国家の重鎮たる成人した大人が辛気臭い顔をして
額の皺を合わせながら酒の力で愚痴るだけ。婦女子のような有様ではありませんか」
まあc:「荀攸殿、そこまで言うのなら貴殿、何か考えがあるのじゃろうて」
荀攸:「もちろん。聞けば王允殿のお屋敷には西域より手に入れた一度に2,000CCの
血液を採血できる機械があるとか」
王允:「『七宝吸血鬼』なる機械のことか?」
荀攸:「その七宝吸血鬼なる七つの宝石で彩られた機械にて、この荀攸、鷲巣麻雀にて
逆賊・小魔玉の命を取る所存。お貸しいただきたい」
まあc:「成人男性の致死量は2,000CC・・・・・しかも七宝吸血鬼の針は皮膚下で
花の様に開き、一度作動したなら2,000CC採血するまでどんな怪力の持ち主でも抜き去ることはできぬ。
・・・・・さすが荀子様の子孫は発想が違うの。ふおふおふお」
陳羣:「いくら麻雀が強くても、勝つ自信はおありか?間違えればご自分の命がなくなるのですぞ?」
荀攸:「リスクを背負えないと勝負師ではない by桜井章一・・・・俺の座右の銘だ」
陳羣:「・・・・・(リスクありすぎだよおおおおおお)」
張温:「荀攸殿・・・・貴公、何か打ち筋が違うかと思えば雀鬼会の者であったか!」
荀攸:「小魔玉のことは生い立ちから尻の皺の数まで何もかも存じております。
奴は負けず嫌いなので近いうちに俺に必ず麻雀を挑んでくるでしょう。その時こそが、暗殺の
好機!ははははは。逆賊・小魔玉、今のうちにせいぜい鉄分でも取っておくがいい」
陳羣:「どうでもいいが、最後の最後まで使えない字牌取っておくのだけはやめてくれよ・・・・」
まあc:「長文、若いって良いのお。ふおふおふお」
後の歴史書に『黒軍師』と名を残す荀攸、この時まだ三十代。荀攸の双眸は小魔玉暗殺と
漢朝の威光を取り戻す野望に燃えていました。
さて、さて、評判のよろしくない三戦英雄傅。このまま当初の予告通り打ち切りになるか、後ろの連載になるか、
続きがあるのか。続きがあるとしたら、また次回。
538 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/16(土) 01:31:37
小魔玉極悪人じゃねーかwww
才能の無駄遣い(笑)
それこそ2ちゃんねる
541 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/16(土) 20:10:03
バロスw
542 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/17(日) 13:08:36
続きまだ?
まあまあ、ゆっくり待ちましょう。
三戦英雄傅
第十五回〜奇矯屋onぷらっと・荀攸と合流し、荀攸・中常寺うんこに依頼をする〜
※(今回に限らず、人物の年表が実際の年齢等と異なる場合があります)
名士・まあcが『宮中のことは荀攸に聞け、市井のことは曹操に聞け』と言ったという逸話の
持ち主であり荀子様の子孫である荀攸。皆様は覚えておいででしょうか。
そう、前回、荀攸はこともあろうにまあcの邸宅で開かれた宴会にて『小魔玉暗殺』を宣言致しました。
そこへ彼を訪ねて来た奇矯屋onぷらっと。これは、天の示し合わせた天命でしょうか。
大尉・小魔玉の悪運か、義侠心の塊であり雀鬼会会員・荀攸の運か。勝つのはどちらなのでしょうか。
さてさて、気になる三戦英雄傅。天運、是か、否か・・・・・・・・・。
荀攸:「おっ、職を得た奇矯屋onぷらっとではないか!お勤め、ご苦労!」
演技なのかはたまた本当に出来上がったのか、荀攸は奇矯屋onぷらっとの姿を見るや敬礼して見せました。
奇矯屋onぷらっと:「挨拶は抜きにして、内密の話がある」
奇矯屋onぷらっとの息は切れ、武力と体力を誇る奇矯屋onぷらっとの顔は危機に迫ったものがありました。
荀攸:「ここじゃだめか?」
奇矯屋onぷらっと:「では、馬に乗ってくれ」
奇矯屋onぷらっとは自らの馬の後ろに荀攸を乗せ、荀攸は奇矯屋onぷらっとの逞しい腰に掴まりつつ、二人は
他の者の耳目を避け駆け抜ける馬上にて会話を交わしました。
奇矯屋onぷらっと:「じつは、こういうわけで妻の阿梅と某の一家は・・・・」
荀攸:「うむ。事情はわかった。実は俺も小魔玉の悪行には腹の虫が納まらず、暗殺しようと思っている」
奇矯屋onぷらっと:「暗殺・・・・・」
荀攸:「なあに、誰かがやらねばならぬこと。それにやらねばこちらの身も危ないしな」
奇矯屋onぷらっと:「確かに、城下の男たちは門戸を閉め、親は娘を、夫は妻を案じる日々・・・・」
荀攸:「奴は、人妻好きだしな。城下の諸葛亮なる愛妻家が己の妻の美貌に危惧し、妻に醜い仮面をつけたとか
なんとか」
奇矯屋onぷらっと:「諸葛亮って、ブス専で名を馳せた男ではなかったか?そうか、奴の妻はもともと美女で
醜女の仮面をつけていたのか・・・・どうりで・・・・・」
荀攸:「まあ、俺にも奥はいるしな。端から見て美女かどうかは知らぬが、俺にとっては中華一の美女だ」
奇矯屋onぷらっと:「して、暗殺の方法は」
荀攸:「王允殿の秘宝たる採血機材を用い、鷲巣麻雀で小魔玉に引導を渡す。奴は、自分より麻雀の
強い俺を亡き者にしようとしているから近いうちに必ず鷲巣麻雀を打たせる気だ。そこを、突く!」
奇矯屋onぷらっと:「しかし、大尉殿より麻雀の強い者などごろごろいるのではないか。雀荘の
メンバーバイトのお姉ちゃんとか・・・・・」
荀攸:「皆、小魔玉の背後を恐れるあまり勝負に出ないのだ」
奇矯屋onぷらっと:「公達、お主、真の勝負師だな」
荀攸:「俺にとって最高の褒め言葉だな」
荀攸は奇矯屋onぷらっとの腰を叩きながら、夜空に白い歯を光らせました。
荀攸:「奇矯屋onぷらっと、お主は一刻も早く小魔玉の家から家族と共に逃げるがいい。阿梅を毎晩喜ばせて
いるこの腰が胴体から離れぬうちにな」
奇矯屋onぷらっと:「しかし・・・・」
荀攸:「三十六計・・・わかったな?」
奇矯屋onぷらっとは言葉を濁しつつ、荀攸を家の前で下ろすと荀攸と別れました。
荀攸:「あやつは変な義侠心のある男・・・・恐らく小魔玉の家を出まい・・・・・」
荀攸は腹心の佐倉広夢なる少年を呼び寄せ、佐倉広夢に用事を言いつけました。
荀攸:「佐倉広夢よ、晋国の俺のおじのいる袁家十人衆の中の中常寺うんこにある絵を
頼みたい。奴は聖天使ザビエルと並び『幼女のザビエル』『美少女の中常寺』と呼ばれるほどの
名絵師・・・・奴の手を借りたいのだ。金に糸目はつけぬ」
佐倉広夢:「はっ。然るべく」
佐倉広夢は晋の領土を目指し馬を走らせ続けました。すると、夜中にも関わらず同じような年頃の
少年たちが宙を舞うように飛んできました。どうやらそれなりの武術の心得があるようです。
来生丸LV279 &魔神Lv.328 :「ねえねえ、君、見かけない顔だね〜。どうしたの?」
佐倉広夢:「晋国の中常寺うんこ様に急ぎお会いせねばならぬのです」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「うんこ?ああ、あの絵を大量に描くおじさんか〜」
佐倉広夢:「そうそう、絵師の」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「僕らと同じ袁家十人衆の一人だよ」
佐倉広夢:「では、あなたたちは」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「僕ら二人で一人の仲良し双子、来生丸LV279 &魔神Lv.328だよ〜。
明日学校だろうが会社だろうが関係ないんだ。五関突破が生き甲斐だよ〜」
佐倉広夢:「(そういえば、袁家十人衆には恐ろしい夜型の双子がいると聞いたことがある。さては
この子たちか)その中常寺うんこ様に会わせてくれ」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「いいよ〜」
こうして来生丸LV279 &魔神Lv.328の案内により佐倉広夢は中常寺うんこに面会叶うことになりました。
中常寺うんこ:「私が中常寺うんこである」
現れました中常寺うんこ、名に似合わずなかなかダンディーなおじさまでございます。
佐倉広夢:「実は御大のご高名を耳にし、我が主、荀攸が御大に美少女の絵を一枚所望しております」
中常寺うんこ:「どんな美少女でも描けるときは描くぞ」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「描いて欲しいときは、猫の鳴きまねをすると一気に壊れて最高に
いいのを大量に描いてくれるんだ」
佐倉広夢:「それでは、天下一の美少女・小銀玉皇后を描いていただきたいのです」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「うんこのおじさん、会ったことあるの?」
中常寺うんこ:「いや、ないのだが・・・・・ないものは描けぬよ」
佐倉広夢:「想像で描いてください。天下一の極上の美少女を。勝気で我がままでSッ気溢れる
美少女を!ニャー!!」
中常寺うんこ:「ギャー!!ネコ、ネコ、ネコぉおおおおおおおおおお!!!!」
佐倉広夢の猫の鳴きまねを聞いただけで猫アレルギーの中常寺うんこの頭の螺子は飛び、
筆を持つ速さは風の如く、たちまち一枚の美少女の肖像画が完成しました。
佐倉広夢:「・・・・素晴らしい・・・・御代はいかほどで?」
中常寺うんこ:「ねこ・・・・ねこ・・・・ふにゅ・・・・・・・・」
来生丸LV279 &魔神Lv.328:「いらないって。早く帰ってご主人様に報告しなよ」
佐倉広夢:「かたじけない。では!」
佐倉広夢は再び馬に跨り洛陽の都に待つ荀攸の元へ急ぎました。
荀攸は果たして小魔玉から奇矯屋onぷらっとを、いえ、それどころか自分の命をも救うことができるのでしょうか。
中常寺うんこの描いた肖像画の目的は何のためなのでしょうか。
三戦英雄傅、続きはまた次回。
548 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/18(月) 18:24:28
素晴らしい
549 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/19(火) 09:11:57
続きが来ているので上げるよ。
三戦英雄傅
第十六回〜小魔玉、徽皇子を皇太子にと百官の前にて発言し、丁原、小魔玉に反逆の意を露にする〜
市井が何やら騒がしい動きを見せている頃、宮中でも様々な動きがございました。
時は、南漢(晋)暦:栄安一年六月。後の歴史書で言う『小魔玉の役(こまだまのえき)』が
起こりました。
小魔玉の役は漢朝の文武百官の集まる朝議にて起こりました。
小魔玉:「漢朝の名だたる官吏は全て集まったようだな( ^∀^)ゲラゲラ」
中山幸盛:「は、大尉のご尊顔を拝見するために皆、喜び参りましたのでしょう。
残念ながら晋国に属する者たちは黄巾賊の対策に追われ参上できないとのことですが」
小魔玉:「黄巾賊対策とな。まあ、坊ちゃん育ちの袁紹には丁度よい( ^∀^)ゲラゲラ。
ところで、今日は皆に漢朝の忠臣として是非とも考えていただきたいことがある」
小魔玉は突如として、百官に呼びかけました。
小魔玉:「ここにおわす晋王は帝の長子なれど、遺憾ながら医師のオイラから見ても
正常な脳の持ち主とは言えず」
晋王(弁皇子):「だあ・・・・・だあ・・・・・」
小魔玉:「オイラは漢朝の将来を思い、帝の次子の徽皇子こそ、次期皇帝に相応しいかと思うのだが・・・・・・」
中山幸盛:「さすがは大尉でございます」
なんということでしょう。小魔玉は、とうとう晋王から皇位継承権を剥奪し、小銀玉に孕ませた
己の息子である徽皇子を次期皇帝にすることを百官の前で提案しました。
小魔玉:「誰か異議を唱える者は?いないよな( ^∀^)ゲラゲラ」
大将軍・何進:「(まあ、どちらにしろ儂の甥には変わりないしな)」
陳羣:「(小魔玉、許すまじ)」
荀攸:「(・・・・・・・)」
荀攸は重大発表にも関わらず眉も動かさずにいましたが、張温は怒りのあまり卒倒し、皆、大声で口には
出さないものの、小魔玉の専横ぶりに怒りを隠せずに意いました。
丁原:「お待ちくだされ」
小魔玉:「なんと、オイラに異議を唱える者がおるとな」
現れましたこの美青年、名を丁原と言いまして州刺史をしております。小魔玉は、これまで自分に逆らう者は
おりませんでしたから、徽皇子もすんなり皇太子にできるものと思っていたので怒りに身を震わせながら
声のした方を振り向き、丁原の姿を捉えました。
小魔玉:「・・・・・・・・・媚嬢・・・・・・」
丁原を目にした途端、小魔玉は何やら女人の名を口にしました。確かに丁原は美しい容姿をしており、おまけに
酷い女顔なので髭を剃ったなら美女になるかもしれません。
文官1:「(おい、どうしたんだ?なぜ丁原は無事なんだ)」
武官1:「(何があったんだ)」
武官2:「(あれだ、いつもの鷲巣麻雀で丁原は殺されるに違いない)」
文武の官吏は口々に丁原の末路を予想し、囁きました。宮中にどよめきが沸き起こります。
丁原:「皇太子の任命とは、帝の御意志と天命によるもの。一臣下の貴殿の意見を
挿むべき物事ではござらぬ。貴殿は医師ではあるが、医師であればこそ晋王を医療にてお助けするのが道ではないか?」
丁原は百官の心配を他所に滔滔と正論を述べました。
中山幸盛:「何を、大尉に刃向かうとは・・・・やれ!」
中山幸盛は丁原にこれ以上話させるものかと配下の者たちに丁原を殺すよう命じました。
すると丁原の前に現れた巨漢・・・・・・そう、呂布でございます。呂布は奇矯屋onぷらっとと同等の武力を
持つと評判の男で丁原の養子でした。
中山幸盛:「ぬぅううううう呂布!」
中山幸盛は賢い男ですから負け戦は致しません。呂布の存在を知るなり、手下を下がらせました。
丁原と呂布により防いだクーデターが小魔玉の役でございます。
その夜、小魔玉は毎晩の行事である亡き妻との交わりに励んでおりました。
小魔玉:「媚嬢・・・媚嬢・・・・・こんなに早く生まれ変わってまたオイラのお嫁さんになりに来てくれたんだね。
お前との間にできたリンリン大友も、もう立派な大人になったんだよ」
昼間、小魔玉が口にした『媚嬢』とは加ト清正の娘であり、小魔玉の先妻の幼名でありました。丁原は
小魔玉の亡くなった妻に生き写しでした。今まで抱いた女は星の数ほどあれど、小魔玉の心を占めるのは常に亡くなった
媚嬢だけでした。正式には狂った小魔玉が劇薬で殺したのですが、小魔玉は丁原の姿を一目見るなり
亡くなった妻の生まれ変わりだと信じて疑いませんでした。
翌日、小魔玉は丁原を召しだしました。
丁原:「呂布や・・・・私のところに小魔玉から召集がきたのだが・・・・・」
呂布:「父上、きっと奴は父上を亡き者にしようとしてのこと、この呂布が一緒に参りましょう」
こうして丁原は呂布と共に小魔玉の待つ宮中に参内しました。
丁原:「丁原にございます。まだ何か?」
小魔玉:「・・・・・・やらないか?」
小魔玉は丁原を誘いました。今まで誤解されていたようですが、実は小魔玉は紳士でありました。
確かに人妻や宮女を手篭めにした前科もありましたが、丁原を思う気持ちは本気でしたので
力づくではなく丁寧に誘ったのです。
呂布:「(父上、とうとう鷲巣麻雀で命を奪う気ですぞ!)」
丁原:「せっかくですが、大尉殿、私は麻雀は打ちませぬので」
丁原はまさか小魔玉が自分を欲情の対象として見ているとは思わず、鷲巣麻雀にて命を奪うために
『麻雀に誘った』ものと勘違いし、丁重に小魔玉の申し出を断りました。
中山幸盛:「大尉、まさか!」
勘の良い中山幸盛には小魔玉の意図がわかってしまいました。結局、小魔玉はその日は丁原をモノにするのを
諦めましたが、帰宅してからの荒れようが目も当てられないほどでした。
中山幸盛:「大尉、私は亡き奥様を存じ上げませんが、確かに丁原は美しいですが・・・・・・・・
男ですぞ!大尉はノンケでございましょう?男に手を出すなどお止めくだされ」
小魔玉:「オイラの理想の女は媚嬢なのに、媚嬢が丁原に生まれ変わったのに、どうして丁原は男なんだ!!!」
小魔玉は家中の陶器を割りまくりました。
八戸のぶなが:「すごい荒れようですな」
この八戸のぶながと申す者、占いを生業としておりまして得意分野は西洋占星術でありました。
以前、中山幸盛を「あんたは貴命の持ち主だ。ただし、波があるがな。生き方次第でなんとか
なるじゃろう」と評したのは八戸のぶながでありました。八戸は今は、小魔玉家のお抱え占い師となって
おりました。
中山幸盛:「実は、こういったわけで大尉殿が荒れてな」
八戸のぶなが:「ふむ。豪傑、呂布が居ては思いも遂げられぬと・・・・・実は、私は呂布と同郷でして
奴は金品に目のない男・・・・・沢山の財宝を積めば養父とて売り渡すでしょう」
中山幸盛:「それは良いことを聞いた。小魔玉様、ここは呂布を買収しましょう」
小魔玉:「よし、さすれば丁原も漢朝も我が意のまま( ^∀^)ゲラゲラ。中山幸盛、早速手はずを
整えい!!」
中山幸盛:「はっ」
中山幸盛は闇に紛れて呂布の元へ行き、金銀財宝を渡す代わりに丁原を引き渡してもらいました。
小魔玉:「おお!随分早いな。媚嬢、長いこと待っていたぞ( ^∀^)ゲラゲラ」
丁原:「ぬうう、この縄を解け、殺されるくらいなら自害してやるわ」
小魔玉は丁原の言葉に耳を向けず、丁原の髭を剃り、化粧をさせ、再び丁原を見つめました。
どこをどう見ても、目の前にいるのは亡くなったはずの妻の姿でした。
リンリン大友:「マ・・・・ママ〜!!!」
加ト清正:「おお、マイドーター!!!」
リンリン大友と加ト清正まで丁原を己の母と娘と間違えておりました。
小魔玉:「さあ、媚嬢、寝室へおいで。暖かい媚嬢を抱くのは久しぶりだ。今夜は、寝かさないぞ( ^∀^)ゲラゲラ」
加ト清正:「小魔玉、とうとうマイドーターを生き返らすまでに至ったか・・・・恐ろしい医術・・・・
さあ、リンリン大友よ。子供は寝る時間じゃぞ」
リンリン大友:「はーい」
リンリン大友を連れて加ト清正は退場いたしました。
小魔玉:「媚嬢、今度は拒まぬようにな( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉はすっかり丁原相手に欲情しておりました。
丁原:「やめろ!来るな!変態!!」
小魔玉:「おやおや、せっかく生まれ変わったというのにまたオイラを拒絶するのか・・・・・姿の似た者は
性格も似るというが・・・・また今生でも悪い疫病に罹ったようだな。疫病でも罹らねばオイラを拒む女は
いないはず・・・・・・」
正確には丁原は男であり、男だからこそ小魔玉を拒んだわけですが、小魔玉はまたしても媚嬢が疫病に罹った
と思い込み、劇薬で永遠に自分だけのものにしてしまいました。こうして、漢朝を真に思う気骨の士、
丁原は亡くなりましたが、史書にはおぞましい真相に触れてはおらず、ただ、「大尉、小魔玉の
徽皇子を皇太子に仕立てる案に反対し、死を賜る」とだけございます。
翌日、丁原が小魔玉の屋敷へ拉致されたまま戻らぬという噂が宮中に流れ、主を失った呂布は小魔玉の
護衛となりました。
呂布を護衛としたことに対し、史書には小魔玉の言葉として次のように書かれております。
「屈強な呂布は、護衛のためではなく、オイラが暴れるのを止めるためだ( ^∀^)ゲラゲラ」
さてさて、大尉・小魔玉の悪徳は衰えるのを知らず栄えるばかり。これから先、後漢はどうなって
しまうのでしょうか。
三戦英雄傅、続きはまた次回。
555 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/19(火) 20:23:48
小魔玉は董卓を越えたな・・・
556 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/19(火) 20:33:35
小魔玉wwwwwwwwwwwwwwww
557 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/19(火) 21:18:23
毎日乙
渦中の衰えぬ創作意欲。すげー
559 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/23(土) 13:17:35
期待age
三戦英雄傅
第十七回〜小銀玉、嫉妬の炎に駆られ、荀攸、小魔玉と対決す〜
人間、種を蒔いた男も蒔かれた女も気付かぬことが多いようで。
何でも、八戸のぶながによると「千何百年以上後の倭国では懐妊による
婚姻が隆盛を極めるであろう」という未来が見えたとか何とか。
時は南漢(晋)暦:栄安一年十二月。年の瀬の押し迫る頃、
奇矯屋onぷらっとと阿梅は吉平の協力の下、平穏に『治療』に専念し、
晋国でも富国強兵に向けて着々と力を蓄え、荀攸の右手には麻雀ダコができていました。
この暦は旧暦でございます。
一軒平和に見える城下とは異なり、宮中では淀んだ空気が消えることはございませんでした。
霊帝の寵愛を受けることが多くなったアダルト日出夫が男児を出産し、姓の王をとり、
『王貴人』に昇格したのであります。皇子は『協皇子』と名付けられました。
これに激しい嫉妬の色を露にしたのは、皇后の小銀玉でありました。小銀玉は元より
霊帝と皇后の地位に何の執着も持ってはいませんでしたが、唯一小銀玉が執着したのは
初恋の相手であり現在の愛人の大尉・小魔玉でした。
実は好色の小魔玉もまた、アダルト日出夫の豊満な胸や尻を見過ごすことができず、
食指の動くままにアダルト日出夫を味わっていたのでございました。協皇子の真の父親もまた
小魔玉でした。女の勘でしょうか。小銀玉は、当の小魔玉も忘れていたことであるのに、
生まれてきた協皇子の顔を見た途端に「この皇子の種も小魔玉さんのものに違いない」と
悟りました。
小銀玉:「兄さん、協皇子がいては兄さんの地位も洩れの地位も危ないから始末してくれ。
協皇子、アダルト日出夫諸共にな。礼と言ってはなんだが、殺す前にアダルト日出夫に何をしても構わん」
何進:「おいおい、妹よ。儂を誰だと思う?元、美形肉屋にして大将軍の何進だぞ。女日照の誰かと
一緒にされてはたまらぬわ。まあ、良い。二匹ともさっさと屠殺してやろう。肉のことなら任せておけ」
こうして、何進はかわいい妹の小銀玉と己の保身のためにアダルト日出夫と協皇子の暗殺を
決意しました。
アダルト日出夫:「何進将軍、ここは男子禁制の後宮ですよ。何事です?」
何進:「恨みはないが、儂たちの将来の為に死んでくれ!」
アダルト日出夫:「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
アダルト日出夫こと、王貴人は何進に殺害されてしまいました。皇帝の寵姫をも手にかけるとは、
元、肉屋恐るべし、でございます。
何進:「はて、あとは協皇子だけだが・・・・・・どこにも見えぬな」
(・×・)AaA:「大将軍、先ほど女官の貂蝉が赤子を連れて逃げるのを見たものが」
(・×・)AaAというこの男、小銀玉と同じくらいの毒舌で知られ、妹を嫁がせた何進は
妹の毒舌が聞けぬ寂しさから(・×・)AaAを腹心に加えておりました。
何進:「貂蝉?確か、王允の娘であったな。ちょうど良い。王允への見せしめにもなる。
直ちに捉えて殺せ!!」
(・×・)AaA:「御意!」
その頃、貂蝉は洛陽の王允の家を目指し走っておりました。
貂蝉:「はあはあ・・・・・あともう少しで家だわ。王家まで行けばお父様がきっと協皇子を守って
下さるわ」
(・×・)AaA:「待てぇええい!!控えろ漢朝荒らし害毒物質よ 」
貂蝉:「きゃあああああ!!!(何この男!?)」
(・×・)AaA:「存在するな場違い田舎糞便変態穢多解同こと、スィーツ女が」
(・×・)AaAは貂蝉をばっさりと切り殺してしまいました。
(・×・)AaA:「あれ、肝心の協皇子がいないな・・・・・まあ、いいか」
(・×・)AaAは協皇子を見つけることができず、妹を恐れた何進は協皇子の代わりに子豚のミンチを
小銀玉に見せ、アダルト日出夫と協皇子の暗殺を報告しました。
小銀玉:「さすが、洩れの兄さん」
何進:「はっはっは。妹よ。困ったことがあれば、すぐに兄さんに言うんだぞ」
何進は小銀玉に礼を言われ上機嫌でしたが、小銀玉は元気がありませんでした。
愛する小魔玉の寵愛が他所に移ってしまったのか、小銀玉の元に通う回数が少なくなり、
通ってきても気もそぞろで、小魔玉の分身はハンペンの如くふにゃふにゃになっているからです。
小魔玉の今度の女は誰かですって?それは、勘の良い皆様ならわかることかと思いますが・・・・
・・・・なんと小魔玉の地上でただ一人の女と認める媚嬢が蘇ったのでございます。
前回、劇薬にて丁原を『治療』して永遠に自分のものにしたと思い込んだ小魔玉でしたが、
丁原の遺体に媚嬢の乳房と性器を移植した後に死姦を楽しんでいたところ、死んだはずの丁原が
蘇ったのでございました。女人のか弱い体でなら致死量だったのでしょうが、一応男の丁原は
仮死状態に陥っていただけなのでした。
「好意など 受ける度量は ないけれど 行為に及ぶ 一物は立つ 」の果物キラーとは違い、純情な
小魔玉は愛妻(正確には性転換させた丁原)の生還を狂喜し、必ず土産の菓子を片手に 定時に帰宅し、
家族と食事を共にする愛妻家に変わってしまい、小魔玉の分身は小銀玉の前では役立たずになってしまったのでした。
意識を取り戻した丁原は性転換された身では今更漢朝に帰るわけにも行かず、小魔玉の夜の誘いは
「今日はあの日だから」と丁重に断り、添い寝だけで勘弁してもらい復讐の機会を窺っていました。
歴史書からも社会からも丁原は抹殺されたわけですが、生きていましたので丁原ファンの方はご安心を。
南漢(晋)暦:栄安二年正月。荀家の許に小魔玉家の使者が訪れました。
八戸のぶなが:「荀攸様にはご機嫌麗しく。本日は我が主、小魔玉より麻雀大会の知らせを持って参りました」
正月は麻雀というのは何も日本に始まったことではなく、既に後漢の時代に小魔玉が作った風習なのでございました。
小魔玉の故事を元に『われポンSP』などは正月特番として企画されたとか何とか。
荀攸:「ご苦労。あちらに労いの宴を用意したので楽しんでいかれよ(とうとう、この日が来たな)」
荀攸の見つめる彼方には、小魔玉の暗殺成功と漢朝の復興が見えておりました。
グダグダになって参りましたが、果たして荀攸の夢は妄想か、それとも実現するのでしょうか。
七宝吸血鬼が吸い取るのは誰の血なのでしょうか。三戦英雄傅、気になる続きはまた次回。
564 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/23(土) 20:25:37
毎回乙
565 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/27(水) 21:20:08
続きはどうなってんだ?
次回は、ほぼ麻雀話なので麻雀嫌いの方は退屈かもしれません。
567 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/28(木) 06:17:12
なんでもいい
568 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/02/29(金) 22:30:28
作者は小魔玉をどうするかで悩んでいるな
三戦英雄傅
第十八回〜秘策、麻雀対決。小魔玉の悪事に荀攸の勝負師の血が挑む(前編)〜
―勝負の世界でしか生きられない人々がいる。人は彼らを勝負師(ギャンブラー)と
呼ぶ―『哲也〜雀聖と呼ばれた男』冒頭より〜
さて、正月早々小魔玉は荀攸へ麻雀大会の知らせを送りました。
荀攸は根っからのギャンブラー。生まれついての勝負師でございます。
荀攸:「佐倉広夢よ。とうとうこの日が来た。例の物はあるな?」
佐倉広夢:「はっ。これに」
佐倉広夢が取り出したる一枚の美少女の絵。そう、あの幼女のザビエル美少女の
中常寺うんこと呼ばれる絵師、中常寺うんこの描いたものでございます。
荀攸:「うむ。さすがは中常寺うんこ。見事な出来だ。実物の小銀玉皇后よりも
美しいな」
佐倉広夢:「荀攸様・・・・・此度の鷲巣麻雀。荀攸様のお命も・・・・・お止め下さい」
荀攸:「俺は勝負師。誰にも止められん。では行って参る」
荀攸は華奢な体で風を切り、七宝吸血鬼と中常寺うんこの描いた小銀玉想像図を持つなり、
宮中へ出向きました。佐倉広夢はもう帰って来ないかもしれぬ主の無事を祈り、頬に涙を
伝わしておりました。
小銀玉:「荀攸、洩れの小魔玉さんにとうとう殺されに来たか」
荀攸を出迎えたのは小銀玉でした。小魔玉を信奉し、身を焦がすほどの恋の奴隷となっていた
小銀玉にとって小魔玉の嫌う荀攸は、小銀玉の敵でもありました。
荀攸:「これは、これは小銀玉皇后。本日もお美しいことで」
小銀玉:「言うな。カスが。いくら荀子様の子孫でも、お前はただの勝負師。せいぜい、地獄で
先祖に謝るんだな」
荀攸:「これは手厳しい。この荀攸、本日冥土の土産に小銀玉皇后に聞いていただき、ことがございます」
小銀玉:「聞くだけ聞いてやろう」
荀攸:「本日の鷲巣麻雀。実は、小魔玉大尉がこの荀攸を亡き者にしようとされたもの」
小銀玉:「鷲巣麻雀だ。当たり前だろう」
荀攸:「問題は、残される妻でございます。某の妻に小魔玉大尉が懸想され、毎晩のように
通う始末。荀攸とて男でございますから、妻を守ろうとするも非力なこの腕力では小魔玉大尉に
勝てず・・・・・毎晩の如く陵辱される妻を見るよう、命じられる日々」
荀攸は袖で顔を覆い、おいおいと泣いてみせました。袖の陰から見える小銀玉の顔は
明らかに狼狽の色を見せています。
小銀玉:「どうりで・・・・・最近、ふにゃふにゃだし、洩れのところに来ないと思ったら
他に女を・・・・・」
荀攸:「某が死んだら哀れな妻はどうなるのでしょうか」
荀攸は一枚の絵を胸に抱きながら天を仰ぎ泣いて見せます。
小銀玉:「荀攸、その絵はなんだ?見せろ」
荀攸:「はっ。某の妻の絵姿にございます」
荀攸は中常寺うんこの描いた小銀玉想像図を見せました。
小銀玉:「これは・・・・・」
小銀玉は言葉を失いました。自分より美しい美少女が描かれていました。
こんなに美しい荀攸の妻と愛する小魔玉が毎晩睦み合っているのかと思うと、
小銀玉の中の女としての敗北感と嫉妬で腸が煮えくり返る思いでした。
小銀玉:「こ、こんな田舎娘と一国の大尉が、のお」
冷静を装っても小銀玉には明らかな動揺が見えました。
荀攸:「(思ったより動揺が激しいな・・・・己の肖像画を見て動揺するとは
、馬鹿な女だ。まあ、天下の中常寺うんこの描いた想像図に勝てる生身の女はおるまいて)」
小銀玉:「じ、実は洩れは、荀子様に最近凝っていてな。子孫のお前が哀れだから大尉に内緒で
逃してやっても良い」
荀攸:「某は勝負師、売られた勝負は買いまする。ただ、もし、大尉が某を殺めようとなさったときに
皇后がほんの少し時間を稼いで下さればよいのですが・・・・・」
小銀玉:「も、もちろんだ(こんな美少女が相手では小魔玉さんは漏れを相手にしてくれなくなってしまう)」
小銀玉は『荀攸の妻』と偽られた己の想像図を見て慄いていました。
かくして、荀攸は万が一の際の脱出経路を確保し、小魔玉との勝負に向かいました。
荀攸:「荀攸公達、参上いたしました」
小魔玉:「おお、荀攸。待っていたぞ。今日はちゃんと採血器具も用意したな( ^∀^)ゲラゲラ」
荀攸:「本日は生きるか、死ぬかの大勝負。某の持参した七つの宝石で彩られた器具でいかがでしょう。
一国の大尉と荀子の子孫。どちらの死にもふさわしい一品かと」
小魔玉:「( ^∀^)ゲラゲラ。まあ、いいだろう。さっさとつけろ」
小魔玉は媚嬢(丁原)を手に入れてからというもの、私生活、麻雀共に調子に乗っておりました。
ひょーりみという文官などは「麻雀ばっかりやってる奴なんか大尉と呼べん」とさっさと野に下ってしまいました。
八戸のぶなが:「荀攸様は確か西洋占星術だと蠍座。細木だと木星の霊合ですね。今年は大殺界の上、
ハードアスペクト持ち、おまけに今日は天沖日・・・・楽しみですな」
荀攸:「黙れ、糞占い師め。俺は占いなど信じん。信じるのは己の腕と運のみだ」
こうして、荀攸の天下の命運を賭けた大博打が始まりました。
小銀玉の協力のもと、逃げ道は確保しましたが、無事に宮中を出ることができるのでしょうか。
勝負は負けを意識したときから負けだとも言います。勝つのは、荀攸か、小魔玉か。
まだまだ続く三戦英雄傅、気になるつづきはまた次回。
三戦英雄傅
第十九回〜秘策、麻雀対決。小魔玉の悪事に荀攸の勝負師の血が挑む(後編)〜
小魔玉:『卓上のテクニシャン』加藤鷹もびっくりのゴールドフィンガーの持ち主だが、
その技術はベットの上という狭い範囲に止まらない。力で理屈を押さえつけようとする
彼には決め打ち派という括りが相応しいかもしれないが、構想力に不安が見られる。
小魔玉:「荀攸を今日こそオイラに跪かしてやる( ^∀^)ゲラゲラ
麻雀でも力がモノを言うってとこ見せてやります。って、このドキドキ感がたまりませんw 」
荀攸:『雀鬼の申し子』あの雀会会員にして、生まれついての勝負師。
「臨機応変」が信条だけに柔軟な思考力に期待。
荀攸:「この世に力でねじ伏せられぬモノがあることを見せてやる。常に牌の流れに
真摯であれ」
〜正史『晋史』荀攸傅より〜
荀攸はこれまでに経験したことがないほど興奮しておりました。
己の命を賭け、敵の命をとる。これほどの勝負は、この世にないことでしょう。
死か、生か。闘いの相手は漢室を食い物にする佞臣大尉:小魔玉。
絶対的な末期的な、真剣勝負。
さてさて、勝負の方はどうなっているのでしょうか。
荀攸:「(どうしたって言うんだ。まさか八戸の占いが当たったのか。まさか・・・・)」
小魔玉:「ツモ。3,000、6,000!」
なんということでしょう。勝負は圧倒的に小魔玉の流れになっておりました。
小魔玉の欠点といえば、ネット麻雀に浸かっていた生活のために、手積みに時間が
恐ろしく掛かることくらいでした。
荀攸:「(いつもは鬼弱の小魔玉が・・・・・何故・・・・・天運はまだ小魔玉にあるというのか?)」
そして迎えたオーラス。面子は以下の通りでした。
親、小魔玉:42,000(荀攸が王允より借りた七宝吸血鬼を装着)
八戸のぶなが:17,000(偽七宝吸血鬼を装着)
荀攸:21,500(偽七宝吸血鬼を装着)
鍾ヨウ:19,500(偽七宝吸血鬼を装着)
偽七宝吸血鬼といえども、血はやはり採ります。貧血ぎみの八戸のぶながは
貧血がきて吐き気を訴えておりました。卓上のドラ表示牌は八萬が覗いておりました。
荀攸:「(引いたのは北か・・・・親は小魔玉。ドラは九萬。勝つには倍満・・・・・・・幸いにもドラ一枚。
この状態ならメンホンチートイが最短距離か)」
この時の荀攸の手牌は(萬子)3、3、4、7、9(筒子)3、4(索子)4、5
(字牌)白、東、西、北
鍾ヨウ:「(血を採られるのはともかく、また脱がされるのだけは断じて阻止する!!)」
鍾ヨウが引いたのはドラ九萬。
鍾ヨウ:「(・・・・・今の手牌は(萬子)6、7(筒子)1、1、4、5、7
(索子)2、3、5、7、9(字牌)白・・・・・ここまで来たら・・・・己を
守るのは己のみ!)」
鍾ヨウは四筒を捨てました。
ここを見守る小魔玉の手牌は(萬子)2、3、4、5、6、7
(筒子)9、9、9(索子)無し(字牌)中、中、中、白でございました。
卓上には捨て牌が、山は次々と少なくなっていきます。
小魔玉:「(荀攸の捨て牌。5、4索、3、4筒、9索、西・・・・・
萬子で染め手か。ドラからめのメンホンチートイ狙いか・・・・( ^∀^)ゲラゲラ
鍾ヨウの捨て牌。4、5筒、5索、6萬、西、南・・・・・
純チャン三色ドラ入りか・・・・また鍾ヨウタソを脱がしてやる( ^∀^)ゲラゲラ )」
歪んでいた小魔玉は名門の鍾ヨウが全裸で屈辱の涙を流すのを見るのが大好きでございました。
鍾ヨウの色白の肌が屈辱と怒りで赤くなるのを見ると小魔玉は、とても興奮するのでした。
ゆえに、面子に鍾ヨウが選出されたのは単に荀攸の親友だからではなく、小魔玉が鍾ヨウの
裸を見たいという理由で鍾ヨウの血などどうでも良かったのでした。
荀攸:「(ドラ九萬・・・・引いた!!)」
荀攸は七萬を捨てました。荀攸の手牌は(萬子)1、1、3、3、4、4、9、9(筒子)無し(索子)無し
(字牌)東、東、北、北、白
荀攸:「(ここまで辿りついた。ツモって倍満。親直撃ならハネ満でも逆転・・・・・)」
一方の鍾ヨウも(萬子)7、8、9(筒子)1、1、7、8、9(索子)2、3、7、8、9
(字牌)白とはりました。
鍾ヨウ:「(ここは1索をいただきたいところだが、安めの四索などツモったところで荀攸の助けにも
ならない・・・・リーチなどかけず、様子を見るしかない・・・・)」
鍾ヨウは白を捨てました。
小魔玉は四萬を引き、白を捨てました。
荀攸:「(・・・・・)」
荀攸が引いたのは鍾ヨウの本命の一索でした。
荀攸:「(ドラ九萬は俺が二枚持っている。鍾ヨウのドラ絡み純チャン三色で一枚となると・・・・
鍾ヨウはいっても倍満止まり。ツモ狙いの聴牌のはず・・・・・だが、もし、鍾ヨウが己の保身のみ
に生きているならば・・・・この牌で当たられる・・・・・!)」
荀攸は牌と共に汗を握り、一索を捨てました。
荀攸:「(俺は、鍾ヨウを信じる。奴と奴の漢室への忠義を!!)」
タンと捨て牌の華麗な音が鳴り、一瞬の緊張が卓上を駆け巡りました。
鍾ヨウ:「(私だって、漢室の臣だ)」
荀攸:「(ほお、当たらなかったか)」
鍾ヨウ:「(この手で最後の一枚をツモって見せる。・・・だが、もし、山の中になかったら・・・
それこそ、ドラ表示牌の裏にでもあったら・・・・・)」
鍾ヨウの脳裏には最悪の事態が過ぎりました。
荀攸のツモ番、荀攸がツモ切りしたのは一索でした。
鍾ヨウ:「(最後の望みが・・・・・・天は我を見捨てたか・・・・・・)」
鍾ヨウの目の前にあるのは、四人の捨て牌と己の手。ツモったのは一筒でした。
鍾ヨウ:「(・・・・逆賊小魔玉・・・・もう、私はお前の好きにはならない。
この世に権力の及ばぬものがある。それは人の心だ!!)」
鍾ヨウは三索を捨てました。そして
鍾ヨウ:「リーチ」
鍾ヨウが少女のように通る声で点棒を卓上に置きました。
小魔玉:「いいね〜鍾ヨウタソ。最後の悪あがき。おじさん萌えちゃうなあ〜( ^∀^)ゲラゲラ 」
鍾ヨウの手牌は(萬子)1、7、8、9(筒子)1、1、1、7、8、9(索子)7、8、9
(字牌)無しの頭待ちです。
小魔玉:「(鍾ヨウタソ・・・・焦らせるのが好きだな( ^∀^)ゲラゲラ
純チャン一索がないとなると、789三色の手か・・・・八筒を引いたオイラが切れるのは・・・
ドラ側の8、9筒は避けたい。完成している字牌も・・・・)」
小魔玉は四萬を切りました。
荀攸:「(小魔玉の運が・・・・揺れた!!)」
まるで雀士たちをあざ笑うかのように時は巡り、山は一枚一枚と消えていきます。
荀攸:「リーチ」
荀攸は勢い良く、素早く、北を切りました。
八戸のぶなが:「おやおや、大尉様を追い詰めるとは・・・・・」
小魔玉の手牌は(萬子)2、3、4、5、6、7(筒子)8、9、9、9(索子)無し
(字牌)中、中、中。そして引いたのは一萬でした。
さて、皆様はここで何を切りますか?
小魔玉は何を切ったのでしょうか。鍾ヨウは明らかに純チャンの色が見えていますし、殺したい
荀攸はリーチが入っています。
小魔玉:「オイラは大尉だ!力というものを見せてやる!!」
小魔玉が卓上に投げ打ったのは、四萬でした。
小魔玉:「どうだ?( ^∀^)ゲラゲラ 」
荀攸:「ロン。リーチ一発。メンホントイトイ三暗刻。ドラ3。三倍満」
荀攸は鮮やかな音と共に卓上に手牌を倒しました。
(萬子)1、1、3、3、3、4、4、9、9、9(筒子)無し(索子)無し
(字牌)東、東、東
八戸のぶなが:「さ、三倍満!!」
鍾ヨウ:「・・・・やった・・・・・私が二チャだ!」
荀攸:「では、大尉。お約束通り、採血の機械を作動させますか。私は厠に立ちますので
その間に血を抜き取っておいてください」
小魔玉:「約束だ。仕方ないな・・・・・」
荀攸は七宝吸血鬼を作動させました。この七宝吸血鬼、一度に2,000CCの
血液を採血できるもので時間にして15分しか掛かりません。
成人男性の致死量は2,000CC。しかも七宝吸血鬼の針は皮膚下で
花の様に開き、一度作動したなら2,000CC採血するまでどんな怪力の持ち主でも抜き去ることはできません。
荀攸:「(小魔玉、死せり!!)では、某は厠に」
荀攸は逃亡経路確保の為、厠と偽りすっと逃げてしまいました。後には小魔玉の屍骸が
出現し、宮中は大騒ぎになるはず・・・・・だったのですが・・・・・・・。
小魔玉:「な、なんか、この採血機械、やけに速度が速いな・・・・・貧血か?
フラフラして気持ち悪くなってきた( ^∀^)ゲラゲラと、とりあえず抜くか。
八戸、この針を抜け」
八戸のぶなが:「はっ!・・・・・・ぬ、抜けません!!」
小魔玉:「いで!!いた!!これ、何をやっておる!!オイラの繊細な皮膚が破けるわ!」
八戸のぶなが:「しかし、抜けないので」
小魔玉:「も、もしやこれなる機械、七宝吸血鬼では・・・・・・」
小魔玉も七宝吸血鬼の存在は知っておりました。
小魔玉:「王允の娘を何進の手下が殺めたのは聞いている・・・・なるほど・・・・呂布!!
この針は抜けぬ。管を切れ!!」
呂布:「はっ」
581 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/01(土) 20:23:25
呂布の怪力により、採血用の管は斬られ、あたりには小魔玉の鮮血が飛び散りました。
小魔玉:「( ^∀^)ゲラゲラ、荀攸、面白いことをやってくれる。八戸、荀攸をひったてい!!」
小銀玉:「小魔玉さん!!」
小魔玉:「げえ!!小銀玉ちゃん!!」
小銀玉:「最近、漏れのところに来てくれないから来てやったぞ。八戸、そちと呂布には
漏れたちの愛の記録を撮る事を命ずる」
八戸のぶなが:「荀攸は?」
小銀玉:「そんな者と漏れの命令とどちらが大切なんだ?この糞虫が」
八戸のぶなが:「はっ」
呂布:「ははー」
こうして小銀玉の協力により荀攸は無事脱出に成功しました。
例の絵は大いに役立ったのでございます。
目指すは、袁紹とおじの荀イクのいる晋国。さてさて、勝負師荀攸の次なる
博打は如何に。
三戦英雄傅、続きはまた次回。
※今回の牌譜、某漫画を参考にさせていただきました。
582 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/01(土) 22:21:05
小魔玉悪運也
583 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/04(火) 07:43:38
小魔玉バロスw
584 :
とあるコテ3:2008/03/04(火) 08:35:27
麻雀放浪紀を思い出しました。
麻雀放浪記は小中学生の頃読んでいました。
当時(今もだけど)は一々、牌を本文に合わせて並べてみてやっと
流れが把握できる感じでした。
ネットでもDSでも携帯でもいいけど、ゲームで「捨て牌」の速度を
上げると段々勘って強くなる気がします。
麻雀放浪記みたいな麻雀小説、誰かプロ雀士が書かないかなと思う今日この頃。
顔が好みの女性プロは渡邉洋香プロです。三戦きて初めて小銀玉さんのお名前を
拝見した時は「銀玉親方」の大ファンなのかなと思いました。
三戦英雄傅
第二十回〜奇矯屋onぷらっと都・洛陽を脱出し、八戸のぶなが占いを立てる〜
皇后・小銀玉の協力により宮中より無事逃げおおせた荀攸は急ぎ、晋国を目指し
早馬を飛ばしていました。荀攸の乗っているこの馬、見た目が燃える炎のごとく赤く、
赤兎馬と呼ばれておりました。荀攸がなぜ赤兎馬に乗っているのかって?
荀攸得意の博打のカタに呂布から取り上げたのでございます。この赤兎馬、
歴史上の名だたる名馬中の名馬として有名ですが、史家の間では『豪傑のケツに
目のないビッチだ』だの『英雄と見れば誰でも乗せるスケベ椅子だ』だのと酷評を
受けているようです。
荀攸:「さて・・・・佐倉広夢は上手く奇矯屋onぷらっとに伝えることができただろうか」
荀攸は、大尉・小魔玉との麻雀対決に赴く際、腹心の佐倉広夢へ奇矯屋onぷらっとへの
伝言を頼みました。伝言の内容とは以下の通りでありました。
@荀攸がこれから七宝吸血鬼でもって小魔玉を暗殺しに行くこと
Aもちろん、暗殺という博打に勝つつもりだが、万が一を考え奇矯屋onぷらっと一家は
早く晋国領土へ逃げること
B荀攸が勝負に負けたなら、晋国へ逃げ延び体制を整え、再び漢朝を食い物にする
小魔玉を討伐しようと考えていること
で。ございました。
佐倉広夢は荀攸の指令通り、奇矯屋onぷらっとへ伝言を伝えたのですが、妙に義理堅い
奇矯屋onぷらっとは漢室を離れることと、小魔玉へ俸禄分の働きを返せないでいることに
小さなわだかまりを感じ、未だ、洛陽の小魔玉の屋敷に一家諸共おりました。
奇矯屋onぷらっとが小魔玉邸の高楼に登り、正月の城下を眺めていると・・・・・・
阿梅:「あなた!助けて!!」
奇矯屋onぷらっと:「どうしたというのだ、阿梅!!」
見ると愛する妻が胸元を肌蹴、こちらへ息切らし走ってきます。美しい髪は乱れ、胸元には汗が光り、
帯も緩んでいるようでした。ただごとではございません。
甘寧:「待てよ〜、阿梅ちゃん!!若様が御所望なんだよ。一回でいいからさ〜、若様と枕を
並べてみろよ」
阿梅は女、甘寧は男です。見る見る間に阿梅の小さな体は甘寧のがっしりと汗臭い体に
押さえつけられ阿梅の体を覆っていた何枚かの衣は無抵抗に弾力のある肌を晒していきました。
阿梅:「いやああああああああ!!!」
奇矯屋onぷらっと:「なっ、阿梅!!」
遠くより事を見守っていた奇矯屋onぷらっとにも妻の貞操の危機が起こっているのはわかりました。
甘寧:「坊ちゃま、俺、最近学を付けようと思って本を読んでるんッスよ。で、アジア一の作家がいいだろうって
金庸の鹿鼎記を読んだんスけど・・・・女って一度強姦しちまえば男の奴隷になるらしいッス。阿梅も拒んでるけど
それは女の社交辞令ッス。ささ、坊ちゃま」
リンリン大友の護衛の甘寧はリンリン大友に阿梅を強姦するように勧めております。
リンリン大友:「え?そうなの?僕、そんなこと聞いたことないよお・・・・・」
甘寧:「アジア一の作家が言うんだから間違いねえッス」
戸惑いを見せつつ、愛する阿梅のあられもない姿にリンリン大友の分身は固く充血しておりました。
奇矯屋onぷらっと:「あいや、甘寧殿待たれい!!」
止めに入った奇矯屋onぷらっとと対峙する甘寧、両者の間に緊張が流れます。
甘寧:「やんのか?奇矯屋onぷらっと?一度闘ってみたかったんだよ。俺とお前、どっちが強いのかって!!」
甘寧が立ち上がり、刀身四尺程もある大きな長刀を持ち奇矯屋onぷらっとに突進しました。
リンリン大友:「甘寧、奇矯屋onぷらっと先生にやめて!!僕の義理のお兄さんになる方だよお」
甘寧:「奇矯屋onぷらっとには、賊に押し入られ坊ちゃまと俺を守って賊を倒し、名誉の戦死を遂げた
ことにしてしまいしょうや!!死ねぇええええ!!!」
奇矯屋onぷらっとはさっと宙に舞い上がり、阿梅を放り投げると、リンリン大友の腰より宝剣を奪い、
宝剣で応戦致しました。
宝剣の長さは、およそ一尺と半、刀身の短さの分だけ身は軽いのですが、それだけに多くの動きを要します。
一方甘寧はというと奇矯屋onぷらっとに攻撃をかける際、刀身の長さの分、動きは少なくて良いのですが
防御に俊敏に対応ができません。
打ち合うこと、十数合。甘寧の額には汗が湧き出て、顔は頭痛を堪えるかのごとく歪んでおりました。
奇矯屋onぷらっとの顔は、平時と変わりなく何の疲れも見えてはおりませんでした。
奇矯屋onぷらっと:「甘寧殿、今後、かようなことをしなければ水に流す。もう止めないか?」
甘寧:「何を!奇矯屋onぷらっと、俺はお前のような野郎が大嫌いだ!!恵まれた体躯に武運に武芸。
友人、主、これほどあらゆる武に恵まれておりながら、何故、それを活かさず生ぬるい環境に甘んじている?
そんな野郎には、俺が引導渡してやんよ!!」
奇矯屋onぷらっと:「同士討ちは好まぬが・・・・仕方あるまい!!」
奇矯屋onぷらっとと甘寧が同時に宙を舞い、空中で二人が交差したかのように見えました。
一瞬、何か鈍い音がして二人が空より「どおっ!!」という音と共に降りてきました。
相討ちです。
リンリン大友:「先生!!」
阿梅:「あなたああ!!!」
さて、勝ったのはどちらなのでしょうか?甘寧か?奇矯屋onぷらっとか?
二人とも、意識を失ったのか身動き一つ致しません。
リンリン大友:「甘寧?先生?」
リンリン大友が二人の体を揺り動かしました。
リンリン大友:「ひゃああ!!!!!????」
甘寧の巨体を仰向けにすると四尺ばかりの鮮血がびゅーっと噴き出し、噴水のように
あたりを赤く染めました。そう、甘寧は既に事切れておりました。
奇矯屋onぷらっと:「甘寧は、奴の申したとおり賊から我々を守り名誉の死を遂げたことに致しましょう。
若様、申し訳ありませぬ!!さらば!!」
奇矯屋onぷらっとは阿梅と年老いた両親を連れ、その日のうちに晋国を目指し逃走しました。
リンリン大友は愛する阿梅と離れたショックと目の前で殺人を目撃した衝撃から、塞ぎがちになり、
リンリン大友を命より大切にして可愛がっていた小魔玉は烈火の如く怒りました。
小魔玉:「ええい!!中山幸盛、何か良い策はないか!!」
中山幸盛:「殿、ここは古い手ですが占いに頼ってはいかがでしょう?」
小魔玉:「占い?そういえば、我が家にもただ飯喰いの占い師がおったな。呼べ( ^∀^)ゲラゲラ」
こうして、小魔玉家お抱えの占い師の八戸のぶながが招集されました。
小魔玉:「で、何が原因でオイラのリンリン大友はあのようになったんだ?」
八戸のぶなが:「はあ・・・・・(参ったな・・・・インチキ占い師の私にはわかるわけないだろうが。
しかし、わからないと素直に言えば相手は大尉だ・・・・・私の命さえ危ない・・・・・)」
中山幸盛:「はあ、ではわからぬわ!!早う申せ!!」
八戸のぶなが:「むっ・・・・これは・・・・」
小魔玉と中山幸盛は固唾を呑んで八戸のぶながの唇に注目しました。
八戸のぶなが:「だめだ・・・・私にはこのようなこととても言えない・・・・」
中山幸盛:「早く申せというに!!」
591 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/08(土) 20:04:48
八戸のぶなが:「実は申し上げにくいのですが、坊ちゃまは旦那さまと奥様の房中の秘め事を
目撃されてしまったようでございます。まあ、思春期の少年には親同士の睦合いほど辛い
現実はございませんて。何しろ、男は皆マザコンですからな」
八戸のぶながはこともあろうに、両親の現場を目撃したリンリン大友が心を塞いでしまったと
でっち上げました。
中山幸盛:「確かに、親の房中を目撃することほど辛いことはありませぬな。殿も
場と時刻をもう少しわきまえてくださらぬと」
小魔玉:「そうだったのか・・・・・リンリン大友よ、ごめんよ。パパがオイラがお前のママを
愛するあまり・・・って息子に見られながらやってたかと思うとこのドキドキがたまりません( ^∀^)ゲラゲラ」
八戸のぶなが:「(うわあ・・・・想像以上の変態ぶりだな)」
中山幸盛:「コホン。見てしまったものは仕様がない。それで解決策はないのか?」
八戸のぶなが:「真実は死んだ甘寧と奇矯屋onぷらっとのみ知ると出ております」
小魔玉:「甘寧は賊からリンリン大友たちを守り、戦死。奇矯屋onぷらっとたちは賊に捕らえられたと聞く。
奇矯屋onぷらっとも我が家の一員。阿梅とリンリン大友の婚儀もあるというに。よし、各関所に奇矯屋onぷらっとの
絵姿を貼り検問にかけろ( ^∀^)ゲラゲラ」
こうして奇矯屋onぷらっとの絵姿は各関所に配布され、お尋ね者となりました。
奇矯屋onぷらっとは無事、晋国まで入国できるのでしょうか。三戦英雄傅、気になる続きはまた次回。
592 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/08(土) 20:52:58
ぷらっとがあの甘寧を倒すとは
593 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/08(土) 21:44:42
おもしろくなってきた
594 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/12(水) 16:31:03
三戦英雄傅
第二十一回〜ひょーりみと小魔玉、二人の愛憎が天下を変える〜
ひょーりみ、字は不明。南海郡の人である。
ひょーりみは同じ南海の小魔玉と共に育ち、小魔玉を兄と慕っていた。
ひょーりみと小魔玉の親交を伝えるものとして以下のような逸話がある。
幼い頃のある日ひょーりみと小魔玉は、鹿狩りに来ていた。
二人とも弓の腕は同等であったが、なぜか小魔玉ばかりが鹿を射た。
弟分の不調に不審を感じた小魔玉は
小魔玉:「ひょーりみ、腹でも痛いのか?」
と聞いた。すると、ひょーりみは
ひょーりみ:「いいえ、兄上。俺は鹿を殺すのが嫌なのです」
小魔玉:「鹿狩りに来たのだ。鹿を狩らんで何とする。おかしな奴だ」
ひょーりみ:「鹿にも親、兄弟がありましょう。俺はこうして遊んでいるうちに
兄上と死により別れが来たらと思うと・・・・・どうしても鹿を他人事と思えないのです」
小魔玉:「ああ、オイラのことを真に思ってくれるのはこのひょーりみだけだ。
ひょーりみは生まれながらにして賢者の威風が備わっている」
小魔玉は、ひょーりみの言葉に感激し、桃の花の下で二人が死ぬまで童貞を守ることを
誓い合ったという。相手の男女を問わず童貞を守ろうとしたこの誓い、半端な志では
できまい。後にいう桃園の誓いである。
〜正史『晋史』ひょーりみ傅より〜
595 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/12(水) 16:32:10
さてさて、冒頭はいきなり正史抜粋より始まりました三戦英雄傅。たった鹿一匹で大尉・小魔玉の
心を射止めた?ひょーりみのこの逸話はあまりに有名でございます。
昔は偽善で小魔玉を感心させたひょーりみですが、野に下り、敬愛する小魔玉の心が独り占めできない今は
・・・・・・・・
ひょーりみ:「(ちきしょう!小魔玉の兄上め!!二人で一生童貞を守ろうと誓ったあの約束を破り
やがって)!!」
鹿:「ピー!!」
平然と鹿狩りをして鬱憤を晴らそうとしていました。幼い頃、子供が年上の同性を慕うのはよくあることでございます。
男子校や女子高で育つと、その思慕を愛情と勘違いしてしまう者があらわれるのも悲しいかな、事実でございます。
後漢の世、ひょーりみは医師として後漢に仕えた小魔玉と共に文官として仕えておりましたが、
小魔玉が脱衣麻雀やら鷲巣麻雀に耽り、あげく体を使い小銀玉の庇護の下出世するのを見かね、
「麻雀ばかりやって政治を疎かにする奴は大尉でも何でもない!!」と捨て台詞を吐き、野に下ったのでございます。
少女のように純情なひょーりみは、小魔玉の体が小銀玉と交わり穢れることが、また出世のためにそれを良しとする
小魔玉が許せなかったのでございます。
愛憎とは表裏一体。ひょーりみの小魔玉に対する毒舌は、愛情から来るものなのでした。
しかし、ひょーりみの心の奥底では小魔玉を慕う熱い思いが燻り続け、小魔玉を忘れられないひょーりみは
未だ洛陽の関所付近でのらりくらりその日暮らしをしておりました。
一方、同じ頃奇矯屋onぷらっと一家は父親を旅芸人一座の親方に仕立て、母親と阿梅と奇矯屋onぷらっとは
芸人に成りすまして洛陽の関所を通過していようとしておりました。当然、関所の壁には奇矯屋onぷらっとの
人相書きと見つけた者への報奨金の金額が書いてありました。その金額、九人家族が五年は遊んで暮らすことのできる
金額でございました。
596 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/12(水) 16:32:47
関所の役人1:「止まれ。今、検問を強化しているのだ。旅人よ悪く思われるな」
奇矯屋onぷらっとの父:「いいえ。お役人様、私どもはただの旅芸人。どうぞこれで」
奇矯屋onぷらっとの父親は役人に小金を渡しました。
関所の役人1:「おお、なかなか話の早い奴だ。行け」
関所の役人2:「待て、そこの若い男は残れ」
関所の役人1:「どうしたというのだ?」
関所の役人2:「奇矯屋onぷらっとというお尋ね者と人相が似ていないか?」
関所の役人1:「おお、そういえば年格好も似ているな。よし、他の者は行け」
阿梅:「あなた・・・・・・」
奇矯屋onぷらっと:「私に構わず先に進んで欲しい。後で落ち合おう」
こうして奇矯屋onぷらっとは役人たちの手に落ちました。
関所の役人2:「しかし、この中では奇矯屋onぷらっとなる者の実物を見たことのある者がいない」
関所の役人1:「おお、そういえば、この付近に大尉の弟分のひょーりみ様がいらしたな。
ひょーりみ様なら最近まで朝廷におられたお方、もしかすると奇矯屋onぷらっとにも会ったことがあるかもしれん」
関所の役人2:「そうじゃ、ひょーりみ様をお呼びしよう!!」
関所の役人1:「上手く行けば、俺らも役所を辞めることができるな」
役所の役人たちはひょーりみを呼び出し、奇矯屋onぷらっとを対面させました。
関所の役人2:「ひょーりみ様、この男なのですが」
ひょーりみが差し出された男を見ると、見事な亀甲縛りで縛られておりました。
小魔玉の熱烈な信奉者のひょーりみが小魔玉家の者である奇矯屋onぷらっとを見間違えるはずがありません。
関所の役人1:「いかがでございますか?」
ひょーりみ:「・・・・・・・うーむ。むむむ」
関所の役人2:「何がむむむだ」
関所の役人1:「これ、役人2。言葉を慎め」
ひょーりみ:「実は、俺も奇矯屋onぷらっとをよく見たことはないのだ」
関所の役人1.2:「なんですと!!」
二人の役人は期待していた報奨金が消えてしまったかのように落胆の色を見せました。
597 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/12(水) 16:33:25
ひょーりみ:「安心せい。実は奇矯屋onぷらっとの体にはある特徴があってな胸板に北斗七星を描くように
黒子があり、尻の皺は2本しかないという噂だ」
ひょーりみは奇矯屋onぷらっとの身体的特徴をでっちあげました。
関所の役人1:「では、さっそく」
ひょーりみ:「まあ、待て。もし、この男が別人だったらどうする?訴訟を起されて、一役人のおぬし等に
弁護士の費用が払えるのか?ここは、退職金の出た俺が一対一で入念に調べてやる。お前らは下がれ」
ひょーりみは個室で奇矯屋onぷらっとと二人きりになりました。
奇矯屋onぷらっと:「(まさかとは思うが・・・・・もしや、この鍛え抜かれた私の体にひょーりみが
目をつけたのでは・・・)」
己の体に自信のある奇矯屋onぷらっとは貞操の危機を勝手に感じていました。ひょーりみの細い目、
なよなよとした体つき、見れば見るほど衆道にのめり込んだ人に思えてなりませんでした。
ひょーりみは、やおら腰に差した剣を抜き、奇矯屋onぷらっとの頭上に振りかざしました。
奇矯屋onぷらっと:「わ、私にはその気はないのです〜!!」
ひょーりみ:「何を言ってるんだ?」
奇矯屋onぷらっと:「へ?」
奇矯屋onぷらっとが正気に戻り、辺りを見回すと荒縄の残骸が飛び散っていました。
奇矯屋onぷらっと:「私を、助けてくれたのか?」
ひょーりみ:「大尉の小魔玉の俸禄を受けながら逃走するからには何かわけがあるのだろう。一つ、聞きたい。
お前は小魔玉を、後漢をどうするつもりだ?返答次第では、今度はお前を切り刻むこともできるが」
奇矯屋onぷらっと:「どうせ、護送されるところだった。好きなように言わせて貰う」
598 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/12(水) 16:34:15
ひょーりみ:「言え」
奇矯屋onぷらっと:「私は中原の鹿をあるべき場所へ戻し、鼎の重さも元に戻す気だ。
喩え大尉と言えども逆賊には天誅があろう」
ひょーりみ:「・・・・そうか・・・・・」
ひょーりみは暫しの沈黙の後に奇矯屋onぷらっとの目を見て言いました。
ひょーりみ:「お前はどこへ行こうとしていたのだ」
奇矯屋onぷらっと:「晋国だ」
ひょーりみ:「ならば行くが良い。晋国へ。俺が役人に眠り薬入りの酒を振舞った。
奴らは明日の昼間では眠りこけているだろう」
奇矯屋onぷらっと:「ひょーりみ殿はどうするのだ?」
ひょーりみ:「なあに、俺はもともと官界に嫌気がさし野に下ったばかり。官界にいない者を
政府がどうこうできないだろう」
奇矯屋onぷらっと:「一緒に、行かないか?晋国に」
奇矯屋onぷらっとの誘いにひょーりみは考えました。兄貴分の小魔玉の暴走を止められるのは
もはや、相国の袁紹しかおらぬ、ここは弟分としても小魔玉に引導を渡してやろうと。
ひょーりみ:「わかった。そうとなったら早く行くぞ。お前の家族か?連れも待っていることだろう」
思わぬひょーりみの助けを借り、奇矯屋onぷらっとは関所を突破いたしました。
目的の晋国は目の前です。三戦英雄傅、続きはまた次回。
599 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/12(水) 20:55:47
乙。毎回続きを楽しみにさせてくれますな
600 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/13(木) 07:14:41
ひょーりみかっけー
601 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/13(木) 19:29:12
というか渦中さんがこれほどの良コテだったことが驚き。
朝倉渦中さんと間違えたw
603 :
603:2008/03/15(土) 20:07:41
期待上げ
604 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/18(火) 02:09:45
まだかー
旅行行ってました。帰ったら規制されてて書き込めませんでした。
ごめんなさい。
606 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:31:51
三戦英雄傅
第二十二回〜晋国に英雄集い、袁家軍は天の時を待つ〜
晋国の摂政にして後漢の相国・袁紹は群臣を前に思慮深げに黙したままでした。
群臣は、二人の男を囲むようにして立ち尽くしていました。
人々の見つめる視線の先には、袁紹の乾いた唇。重い空気が、群集の肩に寄りかかり、
時だけが過ぎてゆきます。
男1:「袁紹様、ご返答をいただきたく存じます」
沈黙を破ったのは、円の中にいた二人の男のうちの一人でした。
袁紹は、男の声に僅かに首を傾けたまま、沈黙を守ったままでした。
時は南漢(晋)暦:栄安二年一月。所は、晋国の南陽城。
正月を迎えたばかりで、後漢には様々なできごとが起こりました。
@荀攸が小魔玉暗殺を謀るも、失敗し、晋国へ亡命
A漢朝の忠義の士・丁原は小魔玉の手により歴史上から抹殺された上に
、不幸にして小魔玉の先妻に顔が瓜二つだったことから性転換手術をさせられ
監禁される(当事者以外知らず)
B奇矯屋onぷらっとが甘寧を倒し、ひょーりみと共に晋国へ亡命
C協皇子の生母・アダルト日出夫が小銀玉皇后の女の嫉妬を買い、
何進により暗殺される
まこと、栄安二年は激動の時代でございます。
607 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:32:27
ひょーりみ:「袁紹様、ご英断を」
先ほどより袁紹に決断を促している男の名は、ひょーりみでございます。
ひょーりみと、奇矯屋onぷらっとは晋国の群臣に囲まれた中、大尉の小魔玉討伐を
袁紹に献策したのでした。
ひょーりみと奇矯屋onぷらっとの様子に固唾を飲む聴衆。その中には、天性の
博打打・荀攸もおりました。
荀攸:「(ひょーりみ・・・・奴はただの男ではない。勝負師だ。しかも、かなり
重症の。同じ臭いがする・・・・しかし、奴の言うことを聞いてもいいのか?
信頼するに当たるのか?そもそも奴は、大尉・小魔玉の義兄弟だ。これは、小魔玉の罠
とも考えられる。奇矯屋onぷらっとは武勇に優れているが、根が優しすぎる。
ひょーりみに騙されたと考える方が自然ではなかろうか)」
曹操:「ひょーりみ、大尉・小魔玉の義兄弟が何をしに来たかと思えば・・・・
洛陽にはまともな謀臣がいないと見える。こんな見え透いた嘘、皆の目は騙せても、
この曹孟徳の目は誤魔化せぬぞ!」
郭図:「ひょーりみ殿、仮に貴公の大尉暗殺の意図が真であったとしよう。しかし、
貴公と大尉の間柄ならいくらでも暗殺の機会はあろうに。わざわざ大軍を以って
一人の男を殺すまでもありますまい」
突然やってきた怪しい男、ひょーりみの心中を探らんと晋国の群臣はひょーりみに
議論を投げかけようとしてきます。奇矯屋onぷらっとは、武官という身分のためか敵意を持たれぬ
人徳のためか群臣からは何の議論も投げられませんでした。
608 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:33:04
ひょーりみ:「はははは!!」
曹操、郭図:「何がおかしい!」
ひょーりみ:「これが笑わずにおられようか。いや、おかしい。可笑しい。とんだ初笑いだ」
曹操:「・・・申してみよ。答えによっては、三族皆殺しも覚悟されよ」
郭図:「(後で讒言してやる・・・・覚えてろ・・・・ひょーりみ)」
ひょーりみ:「俺の進言が、言葉が嘘だと思われるのか?」
曹操:「当たり前だろう。何を根拠に信用しろというのだ。大体、自ら信用しろという輩にろくな
奴はいない。まして、お前は小魔玉の寵愛厚い義弟だ。信用しろというほうが無理ではないか」
ひょーりみ:「我が横には、漢朝きっての武人・奇矯屋onぷらっと。何か不審な動きがあったなら、この
細首、繋がって晋国には入国できまい。俺は、確かに未だに小魔玉の兄上を思っている」
ひょーりみの言葉に群集が動きました。そこへ、ひょーりみの一喝が飛びます。
ひょーりみ:「黙らっしゃい!! 最後まで聞かれよ。義兄の小魔玉を愛しているからこそ、
俺は、この手で、小魔玉の悪徳に終止符を打ってやりたいのだ。そして、故郷の南海に立派な墓を
建ててやりたい」
郭図:「愛しているなら、生を望むのが本当ではないか?この嘘つきが!」
ひょーりみ:「死んだ人を悪く言う奴はいない。大尉・小魔玉も死ねばこれ以上人の恨みは買うまい」
曹操:「・・・・・・なんと・・・・それほどまでに」
609 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:33:50
ひょーりみ:「俺は、漢を、小魔玉を救うために敢えて小魔玉討伐を提案した。しかも、独立政権とはいえ
事実上漢の領土である晋国でだ。無論、死の覚悟はしている。このまま、大尉暗殺を企てた謀反者として
小魔玉に差し出せば相応の報奨金は得られるだろうよ。だが、諸君はどうだ?
肥沃な土地に、袁家軍、曹家軍合わせて百万。文武に優れた憂国の士数千。ただ、徒に
時間を潰しているだけだ。これが笑わずにおられようか。あ?どうだ?」
郭図:「詭弁はいい。そんなに小魔玉様を殺したければ、単身、洛陽へ帰り毒殺でも何でもなさるがいい。
ひょーりみ殿なら疑われずに容易くできましょうぞ」
ひょーりみ:「昔、伯夷・叔斉の兄弟は互いに国を譲り合い国の皇子といく身分にも関わらず餓死を選びました。
兄弟の愛情とはかくの如き強き物。たとえ、義理であろうとも何でこの手で兄を殺せましょう」
郭図:「(史記を持ってくるとは・・・・・・くっ・・・・逢紀!)」
郭図は親友の逢紀に助けを求めましたが、逢紀はニヤニヤするばかりで助けてはくれませんでした。二人の友情は、所詮このようなものでした。
ひょーりみの独り勝ちかと思われたその時、一人の少年がひょーりみの前に進みでました。
田豊の食客の果物キラーの長男の無双ファンでございます。
610 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:34:15
無双ファン:「先ほどから聞いておりますと、ひょーりみ殿は我が軍を頼って、ご自分は何の危険も
被ることはない。我が晋国からすれば、とんだ疫病神ですね」
ひょーりみ:「くっ・・・・・」
果物キラー:「おやおや、どうした?無双ファン。ひょーりみ殿はノーマルのようだから手加減してやりなさい」
無双ファンがひょーりみを追い詰めるのを、父親の果物キラーは公開言葉責めと勘違いしたようで、
息子の成長に目を細めておりました。
果物キラー:「(初対面の男に公開言葉責めとは・・・・・無双ファン、我が息子ながら恐ろしい子だ)」
審配:「実は、我が家の家計も晋国の予算も、内情は厳しくてな。どうしても、年度末の調整がうまくいかないようだ。
ここは、ひょーりみ殿、貴公の首一つでやりくりしようかと思うのだが。行け、顔良!」
顔良:「はっ!!」
審配の指示に、晋国一の猛将・顔良が立ち上がりました。ひょーりみの危険を奇矯屋onぷらっとが察知し、
奇矯屋onぷらっとと顔良、二人の武人が対峙します。袁紹は、未だ言葉を発しません。
顔良:「俺と出合ったのが運の尽きだな。しねえええええええ!!」
荀攸:「止めてくれ!!!!!!」
ひょーりみ:「!!!!」
奇矯屋onぷらっと:「!」
顔良の剣がうなりをあげたその時、ひょーりみと奇矯屋onぷらっとの衣が真っ二つに切り裂かれ、
二人は生まれたままの姿を群集に晒しました。
611 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 00:35:07
奇矯屋onぷらっと:「何のつもりだ!!」
顔良:「殿、審配殿、二人は今、過去を捨て生まれ変わりました。どうでしょう?ここは、過去のしがらみを
捨て、真に漢朝を考える時が来たのではござらぬか?」
無双ファン:「しかし、漢朝の鼎はとうに折れている。いっそ、我が殿の晋国で新しい王朝を作り、学徒殿の
自治を徹底したなら民草のためにもなりましょう。わざわざ漢朝に拘る必要もありますまい」
顔良:「無双ファン、見損なったぞ。この売国奴が!!」
無双ファン:「何とでも言え」
袁紹:「そこまでだ」
袁紹は、やおら立ち上がり腰に差した長剣を頭上に振りかざし、机を真っ二つに斬りました。
一同:「おおおー!!」
袁紹:「元より、この袁本初の心は常に漢朝と共にある。漢朝の佞臣は生かしてはおかぬ。
しかし、今は時が到来していない。以後、これより余計なことを口にする輩と漢朝の佞臣は
この机と同じ末路になると覚悟せよ!!」
こうして、袁紹は反小魔玉軍を水面下で結成し、訓練することにしました。
晋国と洛陽は関所で隔たれただけの距離、当面は袁紹と小魔玉の化かし合いが続くでしょう。
しかし、ただの演技では為せない熱いものが袁紹の心には燃え盛っているのでした。
三戦英雄傅、つづきはまた次回。
612 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/22(土) 01:34:02
久しぶりに乙
613 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/22(土) 01:37:04
作者の好みが出てるな
614 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:43:09
三戦英雄傅
第二十三回〜曹操は天下を案じ、果物キラーは不審な動きを見せ、丁原は計略を練る〜
袁紹の机斬りから、一月ほど経った栄安二年二月。
曹操は、月下で従兄弟の夏侯惇と曹洪を相手に酒を酌み交わしておりました。
夏侯惇:「孟徳。相国殿の机斬りもあるから、かようなことは言いたくないのだが・・・・
訓練ばかりで実戦が無くては兵士の士気を保つのも難儀なことだ。それにいつ来るかとも
知れぬ小魔玉討伐の時期を待てというのも。ここは、俺たち曹家軍単独で小魔玉討伐を
しないか? なあに、こちらは精鋭。向こうは訓練も忘れ贅肉のついた名ばかりの兵。
恐れるに足りないだろう」
曹操:「元譲。お前のいうことにも道理はある。だが、相手は仮にも漢の大尉。大義を
欠いては逆に、曹家軍が逆賊の謗りを受けよう。ただでさえ、我等一族は宦官の末裔と
いらぬ中傷に耐えてきたのだ。お前は忘れたのか。幼き頃から受けてきた屈辱と
いじめの数々を」
曹洪:「あれは、いじめの満漢全席だった・・・・・」
辛い幼少期を思い出し、銭ゲバの曹洪は珍しく涙を浮かべました。
最終的に曹洪は学生時代にこともあろうか、「曹洪って、援交してるって」と書かれた紙を
市中にばら撒かれ退学に追い込まれた過去がありました。今でいう、学校裏サイトのような
ものです。この頃から、曹洪は心を閉ざし、「信じられるのは金と親戚だけ」と貯金に精を出しました。
615 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:43:34
夏侯惇:「子廉。済まぬ」
曹洪:「いいんだ。それに学校だけが社会じゃないさ。寧ろ、学校のいじめなんか今にして思えばかわいいものさ。
宮仕えなんかしてみろ。小魔玉による脱衣麻雀に鷲巣麻雀。拒めば逆臣と言われ、家族は路頭に迷い、
世間から遮断される。受ければ待っているのは屈辱と死だ。一番辛いのは仕官先での理不尽な中傷や要求だよな」
曹操:「子廉も大人になったな。泣きまくって顔がいつも濡れていた餓鬼の頃が嘘みたいだ」
曹洪:「兄上」
曹洪は照れたように頭を掻きました。
曹操:「それにしても、いったい洛陽はどうなっているのだろうか。袁家十人衆から情報は入ってはくるものの
・・・・・・漢に王允殿と丁原殿と陳羣殿がいれば漢も持ちこたえるだろうとは思っていたものの。甘かったか」
夏侯惇:「陳羣殿は、名士・まあcの孫。徒に洛陽に止まっているわけでもありますまい」
曹洪:「王允殿は荀攸殿の小魔玉暗殺に手を貸したとか。彼は演技が上手いので事後の処理は
なんとでもできるでしょうが」
曹操:「問題は丁原殿だ」
夏侯惇:「孟徳は何か知ってるのか?噂では鷲巣麻雀で殺されたとかなんとか」
曹操:「儂の懸念は丁原殿の容姿だ」
夏侯惇:「確かに酷い女顔だったな。それも極上の美女のような。でも、女顔と天下の形勢とどう関係があるんだ?」
曹操:「ただの女顔ではない。丁原殿は、小魔玉の亡くなった奥方に生き写しだ」
616 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:45:21
夏侯惇、曹洪:「なにぃ!?」
夏侯惇:「孟徳、それは真か?」
曹操:「ああ、あそこまで似ていると空恐ろしいものがある。まるで何か、天が小魔玉を滅ぼすために
遣わした遣いか何かのようだ」
曹洪:「亡くなった妻女に瓜二つの丁原を小魔玉は黙って殺さない。つまり、兄上は丁原殿は
生きているとお考えなのですね?」
曹操:「それが、丁原殿にとって良いことかはわからぬ。しかし、母に似た丁原殿を子のリンリン大友は
黙って殺させることはあるまい」
夏侯惇:「気骨の士、丁原が生きていたなら小魔玉を許すことはあるまい」
曹操:「うむ・・・・・・・」
曹洪:「おや、あれにおわすは果物キラーと無双ファンの親子」
曹洪の目線の先には果物キラーと無双ファンがおりました。見ると、二人して仲良く庭石に腰掛け、
肩を並べて月明かりで書物でも読んでいるようです。
曹操:「詩でもひねっているのだろうか?」
夏侯惇:「なかなか風流ですな」
曹洪:「感覚的に少し受け入れ難いものがありますが、あの親子、本当に仲が良いですね。
微笑ましいくらいです。普通あの年頃になれば父親をうざったく感じるものですが」
曹操:「文学という共通点があるからだろう。どれ、儂らも参加するか」
曹操一行は果物キラー親子と合流することにしました。
617 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:45:52
果物キラー:「よし、できた!!息子よ、これでどうだ?」
無双ファン:「・・・・・・すばらしい!!さすがは父上です」
果物キラーと無双ファンは、果物キラーの書いた文章を絶賛し合っておりました。
果物キラー:「いやー我ながら我が文才が恐ろしくなるよ。夜じゃないと頭が働かんのだがな」
そこへ曹操たちが現れました。
曹操:「月夜の詩会とは風流ですな。儂らもお仲間に入れてくれませんかな」
果物キラー:「こ、これは曹操殿・・・・いや、拙作は曹操殿のお目汚しに・・・・」
曹操:「いやいや、果物キラー殿のご高名は耳にしておりますぞ。陳琳か果物キラーかと
洛陽の紙価は高まるばかり。どれ」
果物キラー:「あああ!!! 」
曹操:「蒼天已死 黄天当立・・・・・これは!!」
曹洪:「今、流行っている黄巾賊の歌です!!なぜ、果物キラー殿が」
夏侯惇:「未発表の続きがあるぞ!!歳有甲子 天下大吉、俺の股間も正に勃っている。
俺の一物も屹立す・・・・・なんたる卑猥な!!」
無双ファン:「あなたがたには関係ありません。これは、父上の、袁家十人衆の任務ゆえ」
曹操:「袁家十人衆の」
曹洪:「袁家と黄巾賊は関係があるのか?」
618 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:46:43
夏侯惇:「孟徳、ここはやはり曹家軍が単独で!!もはや袁家は頼りにできん」
曹操:「いや、兵法に敵を騙すにはまず味方からと言う。袁紹も袁術も何か考えがあるに違いない」
無双ファンは曹操の言葉に薄い唇を上げました。
果物キラー:「では、我々はもう寝るか。行くぞ。無双ファン」
無双ファン:「はい。父上。では、皆さん、ごきげんよう」
果物キラーは無双ファンを肩車して帰りました。
夏侯惇:「15を超えた息子を肩車・・・・・果物キラー、やはりただものではない」
曹洪:「肩車される無双ファンも無双ファンです」
曹操:「まあまあ、それだけ仲のよい親子なんじゃないか。ハハハ」
曹操たちが笑いあっている頃、洛陽の小魔玉邸では噂の丁原(媚嬢)に危機が迫っておりました。
丁原は好色の小魔玉の夜の誘いを「今日は、あの日だから」と毎晩断っていたのですが、
もう一ヶ月も拒み続けていたので、さすがに小魔玉も丁原に疑念を抱くようになっていました。
小魔玉:「媚嬢、オイラは流血プレイもお前相手なら構わないよ。って、生理が一月も続くなんて
学会でも発表されてません( ^∀^)ゲラゲラ」
媚嬢(丁原):「(しまった!こいつ、医師だったんだ!!仮病は使えまい・・・・どうしよう)」
小魔玉:「生理が一ヶ月も続くなんて、それは病気だよ。媚嬢。オイラの太〜い御注射を打てば
一発で治るよ( ^∀^)ゲラゲラ」
媚嬢(丁原):「(もう嫌だ。こんな変態と暮らすなんて。小魔玉の奥方の実家、
加ト清正に助けを求めるか?離縁して・・・・・)あ、あなた。私、薬も注射も苦手なの」
小魔玉:「媚嬢の大好きな御注射だよって、一発じゃ済まさないぞ( ^∀^)ゲラゲラ」
媚嬢(丁原):「薬物を取ると二人目を作るときに良くないわ・・・・う・・・・」
小魔玉:「どうしたんだ?媚嬢!」
媚嬢(丁原):「ご、ごめんなさい・・・つ、つわりかもしれないわ」
619 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/22(土) 15:47:35
小魔玉:「悪阻って・・・・・オイラのはそんなに強いのかな。まだ交わってもないのだが( ^∀^)ゲラゲラ」
丁原は悪阻を装い、厠に駆け込み、己の不遇を嘆きました。
媚嬢(丁原):「もはや、月のもの作戦も押し通せまい。このままではあの変態の物ぐさみに陥るだけ・・・・
かといってこんな体では・・・・いっそ、清い体のまま・・・・」
丁原は腰帯を解き、厠の梁で首を吊ろうとしました。
リンリン大友:「どうしたの?ママ・・・・」
そこへ現れましたのは小魔玉の息子のリンリン大友でした。
媚嬢(丁原):「(こいつ・・・・確か、小魔玉が目に入れても痛くないほど可愛がっている息子であったな。
天運、未だ我にあり。こいつを利用して小魔玉の命を!!)」
さてさて、気骨の士・丁原は何やら陰謀を考え付いた様子。
小魔玉は、袁家は、果物キラーの不審な動きの正体は?
三戦英雄傅、つづきはまた次回。
620 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/22(土) 17:25:44
丁原に泣いた
三戦英雄傅
第二十四回〜攻めのムコーニン登場し、丁原は復讐を天に誓う〜
栄安二年二月。丁原(媚嬢)が悪阻を装い、小魔玉の魔手から逃れ、
自害を思い立った厠にて、また後漢の歴史が変動の兆しを見せておりました。
リンリン大友:「ママ・・・・泣いてるの?どうしたの?」
目の前で己の身を案ずる優しき青年・リンリン大友。丁原は、漢朝の未来のため、
打倒小魔玉のため、この純粋な青年を利用しようというどす黒い陰謀を抱いておりました。
媚嬢(丁原):「リンリン大友ちゃんね・・・・いいのよ。子供はもう、寝なさい。
ママは・・・・ママのことはいいの」
丁原は、手にしていた帯を投げ捨て、厠の床に崩れました。
リンリン大友:「ママ!!」
リンリン大友が母親を抱き起こすと、母の着衣は乱れ、美しい顔は青ざめ、
紅はすっかり落ちていました。
綺麗な瞳は充血し、涙が止まる様子を見せません。
リンリン大友:「まさか、パパと何かあったの?」
媚嬢(丁原):「子供はね・・・・知らなくていいこともあるのよっ」
丁原は、堪えきれなくなったように嗚咽を漏らし始めました。
リンリン大友:「僕は、ママの味方だよ。ママを虐める奴はパパでも許さないよ!」
リンリン大友の言葉に丁原は、一瞬目を光らせました。
媚嬢(丁原):「リンリン大友ちゃん、本当?」
リンリン大友:「本当だよ!」
媚嬢(丁原):「ああ、でもだめよ。可愛いあなたまでパパに、あの人に何か
されたらと思うと・・・・・」
リンリン大友:「僕、ママのためなら、人だって殺せるよ」
媚嬢(丁原):「ありがとう。その言葉だけでもママは生きていけるわ・・・・でも、
あの人に、小魔玉に・・・・・とても変態的なことを強要されるの。拒めば薬物を
使うぞって暴力まで・・・・力ずくで・・・・もう、毎晩よ。いくら夫婦でも、
もう限界だわ」
リンリン大友:「ママ・・・・・」
リンリン大友は泣き崩れる母を抱きしめ、力強く言いました。
リンリン大友:「待っててね。僕がママを助けてあげるから」
媚嬢(丁原):「(フフフ・・・・これぞ、連環の計。可愛がっている我が子に殺される・・・
世にこれほど滑稽で悲惨な末路はあろうか。逆賊のお前には、ちょうど良い。
お前の悪事も今日までよ。今まで散々な目に遭わせおって)」
丁原の復讐、それは、大尉・小魔玉を己の命よりも大切にしている息子・リンリン大友の手により
殺させることでした。
世の男は、全てマザコンと言います。母が嫌いな男は皆無と言っても過言ではありますまい。
そこを突いた、丁原の謀略や、如何に・・・・・・。
厠の事件より十数日、大尉の小魔玉はまた愛息のことで悩んでおりました。
リンリン大友が小魔玉と口を利かなくなってしまったのです。
小魔玉:「う〜ん・・・・媚嬢は悪阻とか言って夜の生活を拒むし、リンリン大友からは無視されるし
・・・・遅い反抗期か( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は( ^∀^)ゲラゲラという割には、額に皺寄せ、貧乏揺すりをし、とても心に余裕がないようでした。
ムコーニン:「なんだよ。お前ら、やっぱり俺がいないと何もできねえんじゃないの」
小魔玉:「む、ムコーニン!?」
中山幸盛:「ムコーニン、久しいな」
現れました、この男。名をムコーニンと言いまして、『攻めのムコーニン、守りの中山』と言われた
小魔玉の二大知恵袋でありました。
ムコーニン:「え?何?後漢の大尉が嫁とのセックスレスで悩んでるだあ?馬鹿かお前?
呂后の故事知らんわけ?」
中山幸盛:「戚夫人の故事のことですかな」
小魔玉:「・・・・・・なるほどの。さすがは、ムコーニン。オイラの前職も考えた上での
発言・・・・・上手く行った暁には褒美を取らせよう( ^∀^)ゲラゲラ」
ムコーニン:「息子のことは、俺が言い含めてやる」
小魔玉:「オイラのリンリン大友に何かあったら、たとえお前でも容赦しないぞ( ^∀^)ゲラゲラ」
一方、丁原は自室で髪を梳かしながら、リンリン大友が小魔玉を殺すのは今日か明日かと待ちわびておりました。
小魔玉:「媚嬢、待たせたね( ^∀^)ゲラゲラ」
媚嬢(丁原):「ご・・ごめんなさい・・・まだ悪阻が酷くて・・・・」
小魔玉:「いいんだよ。媚嬢はオイラの大切なお嫁さんだからね( ^∀^)ゲラゲラ
オイラとしたことが戚夫人の逸話を忘れていた・・・・・人間って手足を切断しても生きていられるんだよね
( ^∀^)ゲラゲラ。オイラたち夫婦が愛し合うのに手足なんか必要ないよね?媚嬢?」
小魔玉は人の顔ほどある大きな肉切り包丁を持って丁原の前に立っておりました。
応戦しようにも、豊かな胸が邪魔になって思うように動けません。
ムコーニン:「奥様、悪く思わないでくれよ」
中山幸盛:「これも、大尉様の御所望なのです」
媚嬢(丁原):「いや、やめて!!リンリンちゃん!!助けて!!」
丁原は、己の駒のリンリン大友を呼びました。
リンリン大友:「ママ・・・パパがママを愛しちゃどうしていけないの?パパは
ママを愛しているのに。ママの方がおかしいよ。パパから逃げようとするなんて」
小魔玉:「そうだな。リンリン大友よ。よし、パパとお前でママの悪い、お手手と
足を切っちゃおう( ^∀^)ゲラゲラ」
リンリン大友:「愛してくれるパパから逃げようとする足なんて、悪い足だよね」
リンリン大友は、すっかりムコーニンに洗脳されていました。丁原の叫びは
市中の誰にも届きませんでした。小魔玉は、手足を斬った丁原をよりいっそう
愛するようになりました。
無いはずの手足が訴える鈍痛、遠のく意識。抵抗もできぬまま受ける陵辱。
それでも丁原が正気を保っていられたのは、漢朝への忠義と小魔玉への憎悪だけで
した。
栄安二年六月。小魔玉邸で宴会が催されました。宴には、晋国の者も招待され、
袁紹、袁術、曹操、学徒出陣、袁家十人衆が来場しておりました。
厠へ立った曹操と学徒出陣が廊下を歩いてゆくと、なにやら美しく物悲しい歌が
聞こえてきます。
曹操:「なんだ?」
学徒出陣:「大尉の屋敷の妾か何かでは?」
曹操:「小魔玉は好色だが、奥方一筋。奥方亡き今は、つまみ食いはしても
妾は置かぬはずだ」
学徒出陣:「では、ますます変です」
無双ファン:「小魔玉の奥方の幽霊、とか」
曹操:「無双ファン、お主いたのか?」
無双ファン:「オカルト好きが逃すはずはありません。こんなネタ」
こうして三人は無双ファンを先頭に声のする方へ行きました。
626 :
渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ :2008/03/26(水) 00:36:32
歌声は屋敷の奥から、聞こえています。
学徒出陣:「帰ってこれないんじゃね?」
曹操:「この声・・・・どこかで聞いたことのあるような」
無双ファン:「この部屋からです!!やはり、女人の部屋でしょうか?」
見ると、豪華な、貴婦人のために作られたような部屋でした。
どこからともなく歌声は聞こえてきます。
「お待ちしておりました。晋国の、漢を真に思う忠義の士たち・・・・」
三人の目の前に現れたのは、小銀玉皇后にも劣らぬ絶世の美女でした。
学徒出陣:「女・・・・・・」
無双ファン:「甕に入れられている」
曹操:「お主、もしや、丁原か!?」
媚嬢(丁原):「ええ、その通り話せば長く思い出したくもない。私を晋国に連れて行って欲しい」
曹操は、丁原の強い視線で全てを理解し、衣装箱の中に丁原を隠し、晋国へ連れて行きました。
丁原は、袁紹に全てを話し、袁術の計らいにより晋国の軍師となりました。
手足がないために特注の車椅子に乗り、丁原は洛陽を目に捉え、次なる策を練っておりました。
車椅子の軍師・丁原の救国の策とは? 小魔玉の悪運はいつまで続くのか?
まだ出ていないコテの活躍はあるのか? 小銀玉皇后と小魔玉の愛憎の行方は?
後漢と晋の運命は? 弁皇子と王允の運命は?謎が謎を呼ぶ歴史物語。
気になる続きは、第二部へ。
三戦英雄傅、第一部はこれにて閉幕! 第二部は五月あたりに連載再開予定。
それでは、第一部、ご愛読ありがとうございました。
627 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/26(水) 00:44:24
GJ。2部も気長に待ってるぜ!
ありがとうございます。
連載中、いろいろあったけど、なんとか続けることが出来たのは
偏に『読んでくれている人がいる』ということでした。
皆さんのご意見、ご感想が大変励みになり、続けることができました。
本当に、ありがとうございます。
よくわかりますわ
読んでくれるひといないと、自分はなにをやっているのかと思いますよ寝
自分のようなネタばかり書く者としては、「つまらない」でも
「面白い」でも「打ち切りにしろ」でも、何でも感想をいただくのが
一番うれしいです。
何故、読み手がそう思ったのか、次回へ改善できる点はないのか、とか
考えるのが好きなので。
まあ、単に発表するだけが好きなら何か公募でも応募するかHP作れと
言われるのでしょうが。
しかし、久しぶりにVIPを覗いたらすごい職人さんが光臨していて
驚きました。三戦にも、ああいう職人さんがいたらいいなあと思います。
631 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/29(土) 22:40:05
コテネタ以外でも良いから誰かなにか書かない?
これを書くのはそうとうきついからね。時間的にも無理ですな。
634 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/30(日) 21:02:17
ほとんど、スレを編集して丸ごと入れたので、たとえスレが滅びても残りますよ〜♪
>>633 いつも更新ありがとうございます。おかげさまで、第一部を無事終了できました。
本当にありがとうございます。
HNを変えたのでご報告します。
由来は、好きな漢文より取りました。
636 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/30(日) 21:06:56
■三戦英雄傅第一部を振り返る■
〜もし、質疑応答を開いたら出るであろう質問に答えます〜
質問1:タイトルの由来は?
回答1:武侠小説が好きなので。〜傅にしようと。旧字なのは、旧字好きなので。
質問2:どうして小魔玉さんが主役で悪役なのですか?納得いきません。
回答2:『英雄学徒出陣』の最終回のコメントに「小魔玉さんが出ないのが唯一の不満」と
いったコメントがあったので。自治党首だし、かなり中心的な人物にしようと思いました。
悪役?かどうかは全てのキャラに於いて最終回までわからないと思います。
ただ、各固定さんともに温和な方を温和に書いてもありきたりなので、温和で人望のある小魔玉さんを
あのポジションに置きました。それだけです。
質問3:いつ完結するの?
回答3:皆さんが望むとおりに長さは調節できる自信はあります。
「一年連載しろ」と言われれば一年書く自信もあるし、「あと三回で終了しろ」と
いう声があればその通りにすることもできます。
要は気分と反応を見てだと思います。
スレが落ちる日がわからないのが少し怖いです。
質問4:最終回の中身は決まってるの?
回答4:決まっています。でも、途中で変えるかも知れません。
読者の皆様には読まれない最終回を目指しています。
質問5:年表とか無視してない?
回答5:毎回、登場人物の年齢などは考慮していません。
地理的なものや官位は三国・晋時代を考慮していますが、
『まあ、清代(女真族の)までに出てきてない単語使わなきゃOK』
と思っています。結構、いい加減です。
ではでは。皆様、良い春を。また第二部でお会いしましょう。
639 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/30(日) 22:46:27
自分で聞いて自分で答えちゃった
640 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/30(日) 22:50:43
ワロタ
お初にお目にかかります。
陰ながら、応援していますよ。
(o^-')b
642 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/03/31(月) 07:49:10
リー兄弟キタ―――――(・∀・)―――――――
小魔玉のブログにしかいないと思ってた
>>642 2chでは、基本、ROMってます。
(o^-')b
【感想】
息子・リンリン大友氏が、父・小魔玉氏に、刃を向けると思いきや、あの様な展開になるとは、思いませんでしたよ。
( ^∀^)ゲラゲラ
今後の展開が、非常に楽しみです。
>>636 たぶん、名無しで書いても文章でバレてしまいそうですが、NGワード登録したい
方のためにコテ続けます。ありがとうございます。
>>643 初めまして。
ご感想ありがとうございます。第二部もご期待に副えるよう、がんばりたいと
思います。
(再開する五月あたりまでスレが残っていれば良いのですが、残っていなければ
ごみ箱スレあたりででも再開したいと考えております)
645 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/04(金) 23:53:22
age
646 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 21:36:47
保守
647 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 21:56:00
保守しても
もう今月中に落ちるんじゃないのか
このスレ
648 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:20:10
ふーん
もったいないな
せっかく面白いのに
ちとゲイ率が高いが
649 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:23:22
ごみ箱で続けるみたいだよ
ごみ箱はなくならんだろう
なかったらスレ立て依頼か立てればいいんじゃないか
だが新しく立てて氷雪が気づいて来るかな?
そういやあ名前変えてから見かけんな
651 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:34:44
652 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:37:14
あらホントだ
普通に勉強に専念してるかと思ってたわ
653 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:48:00
今年大学生だったか
まだ工房だったか
大学生なら新入合宿とか行ってるかもな
654 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 22:59:56
浪人じゃなかったっけ?
655 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/08(火) 23:03:18
浪人ということは今年落ちたのか?
かわいそうに
浪人生活もまた乙なもんだぜw
657 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/10(木) 17:32:25
ゲイ大杉
「うん…?ここはどこだ??」
馬車の中で、一人の少年が目を覚ました。
リンリン大友「お目覚めですか?小銀玉様」
小銀玉「リンリン大友や、なぜ私は馬車に乗っておるのだ?西太后の婆の
命令なのか?」
リンリン大友「・・・・・・・。」
彼は答えなかった、リンリン大友は愛新覚羅家正統後継者である小銀玉を
始末するように西太后から厳命されていた。何故西太后がそのような命を
下したのかわからない。あの魔女は皇室の血を絶やすつもりなのか…?
小銀玉には重大な秘密があるとも言われているが、リンリン大友にとっては
そんなことはどうでもよかった。自分を慕ってくれている幼い小銀玉を手に
かけることなどできない。守りたいとそれだけであった。
それから1ヶ月もたった頃…2人は江蘇省へ落ち延びていた。
だがそこで清の官憲に見つかり見知らぬ家に逃げ込んだ。
リンリン大友「フゥ…危ないところであった…。」
と一安心していると。
「誰だお前たちは!何故勝手に敷地に入ってきているのだ!」
リンリン大友が驚いて振り向くとそこには小銀玉と同い年くらいの少年が
立っていた。
少年の名は周恩来、将来、小銀玉の大業への道を阻む最大の障害の一つになろう
ことなど知る由も無かった。
■のちに遠い異国のスターリンという政治家は語ることとなる。
「あの時、周恩来が小銀玉を官憲に引き渡していれば中国は共産国に
なっていたかもしれない。」と
659 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/10(木) 21:49:30
第一の話の職人おかえり!
次は清か
浅田次郎にかぶらないようにがんばれ
「う〜ん・・・・」
初老の男がベッドの上でうなり声を上げていた。
「仲父よしっかりせよ。」
英国風の礼服を着た中背の男が心配そうに初老の男の体を揺すった。
リンリン大友「陛下、なぜこのようなところに?」
小銀玉「仲父が危篤だと聞いてな、飛んできたのじゃ。…具合が悪そうじゃな」
するとリンリン大友は恐ろしい剣幕で小銀玉をにらみ付けた。
「陛下!私情で職務を放棄なされたのですか!陛下はまだ大業を果たしたわけでは
ありませんぞ!老人の心配をする暇があったら、天下の心配をなされませ!」
小銀玉「まったくわざわざ来たのにこれかい。仲父よ朕が天を握る姿を生きてちゃんと
見るのだぞわかったな。さっさと逝くようでは墓もつくらぬぞ。」
そう言うと小銀玉は急いで上海へと戻った。
上海には清軍40万が孫文の亡霊を討つべく集結していた。
いよいよ天下統一の総仕上げである江南親征が始まろうとしていた。
662 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/11(金) 21:15:18
つづき来たからあげておく
>>661 新連載ありがとうございます。
楽しみにしています。
665 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/11(金) 23:42:31
三国戦国全く関係ねえwwww
期待してる
3話目
上海の仕官専用の兵舎で小銀玉はタイムズを読みながらティータイムを取っていた。
小銀玉「ニュー・チャイニーズ・エンペラーは英語を話せるインテリ。東洋一洋服の似合う
紳士…か。むふふふ。悪くないな。」
そこへ清軍一の猛将との評判の学徒将軍がズカズカとやってきた。
小銀玉「おう、学徒。お前もお茶に来たのか?お前は紅茶は駄目だったな、
よし皇帝さま自ら豆を挽いてやる。確か珈琲ならいけるよな。」
学徒「さすがに陛下にそういうことやらすと、後で色々言われるし遠慮しておくぞ。」
小銀玉「そうなのか?…それにしても今時、正規軍で八旗の服なんか着ているのは
お前くらいだぞ。まあいい。外国の記者が来た時はおとなしくしていろよ、それから
髭も剃っておけ。」
学徒「皇帝様が外国人の評判をいちいち気にするとは胆の小さいことだな。まったく…。
それに陛下はいつから紅毛人に成り下がったのだか。」
小銀玉「ん〜インドに亡命していた頃からかな。結構インドの生活は長かったしな。」
学徒「おおそうだ。ムコからの連絡があったんだが。」
小銀玉「なんかあったのか?」
学徒「毛沢東が生きていたららしいぞ。」
その瞬間、小銀玉はブッーっと紅茶を吹く出した。
小銀玉「まったく、死んだら祝砲でもぶっ放したくなるやつに限ってしぶとい
とはこのことだな。」
667 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/12(土) 00:35:16
乙
期待してるよ
第4話
とある中国の片田舎の洞窟の奥深く…。
カッ、カッ、カッ・・・・という地面を軽く叩く音がする。
渦中の司馬懿「毛沢東様。ついに清の南征軍が動きますぞ。兵力はおよそ
40万。兵は錬磨され欧州大戦で使われたタンクなるものまで引き連れている
とのことです。」
「そうか、ご苦労。」
毛沢東と呼ばれた男の顔は傷だらけで特に両眼の深いに斬り傷がめだった。
盲目ようの杖を2本も両手に持っていた。
毛沢東「まだだ、まだ小銀玉の覇権が決まったわけではない。…そう我が目が
千里眼が告げておるわ。」
毛沢東はそういうと両目をクワッっと見開いた。不気味な眼である。本来なら
白目であるはずの部分はどす黒く、黒目の部分が黄色く薄気味悪い光を放っていた。
渦中の司馬懿「ひっ・・・もっ・・・毛沢東様、その眼は!?」
毛沢東「ふふふ、小銀玉のおかげで光は失ったが、おかげで千里眼を得ることができた。
古の預言者、神仙どももこれと同じものを持っていたのかも知れんな。渦中よ。
まだ戦いは始まったばかりだ。そう我が千里眼が告げておる。」
渦中の司馬懿「毛沢東様?」
毛沢東「革命の本質は服従せぬ者どもの完全なる抹殺、不要物の完全なる破壊。
その行き着く先は完全なる支配よ。レーニン、孫文のような理想主義者の坊ちゃん
どもは分かっておらぬ。だから中途半端なのだ。」
『英雄学徒出陣』の職人さんだったのですか。
前作より描写が丁寧なので、視覚的な想像が流れるように
頭の中に映りました。
続きも楽しみにしています。
小銀玉「まったく、死んだら祝砲でもぶっ放したくなるやつに限ってしぶとい
とはこのことだな。」 の台詞が今まででは一番好きです。
第5話
2年前…。
紅軍兵の血と倒れた紅旗で山西省の大地は紅に染まった。
清軍は退路を完全に遮断。敗残兵も投降か自決かに追い込まれる。
清兵たちがあちこに大声で投降をうながしている。
「降れ、降れ。兵卒はいっさい罪には問わないと皇帝陛下がご慈悲を示されて
おるぞ!帝国臣民として共に中華の再建に尽くせと仰っておるぞ。」
「ご慈悲って言うか、単なるお人良しだろ。うちらの大将は敵に甘いから…」
「余計なこというなアフォ!」
余計な声も少々。混ざっているようだ。
若い紅兵たちの死体の山の中に毛沢東は隠れていた。
毛沢東(ぐっ…目が見えん。兵卒どもを盾にしてどうにか生き延びたのはいいが、
やはりさっきの爆風は相当きいたな。このままでは清兵に捕らえられるのも時間
の問題か。兵卒どもは許されてもさすがに俺は処断されるだろうな…。」
そのときどこからか声が聞こえてきた。
「探したぞ、毛沢東。我は中山幸…もとい崑崙の道志、太公望じゃ。」
毛沢東「・・・・・・」
太公望(?)「そなたに神仙の秘術を授けよう。非道なる皇帝から人民を
救うのじゃ。」
672 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/13(日) 11:41:02
中山さんの登場ですね。
上げておきますね。
第6話
太公望(?)「そなたに神仙の秘術を授けよう。非道なる皇帝から人民を
救うのじゃ。」
毛沢東「声の主よ…。もしも幻聴でないなら答えてくれ。」
太公望(?)「なんじゃ。毛沢東よ」
毛沢東「お前、頭おかしいだろ。しかも日本人じゃないのか???」
太公望(?)「違う!わしは生粋の中国人で太公望だとゆうておるじゃろう!」
毛沢東「まあなんだっていいさ。俺はもう動けん。とにかくここから脱出してくれ。
出来たらお前を崑崙の道師とやらと信じてやろう。」
太公望(?)「それが助けてもらう者の態度か・・・まあよいわ。ここで
おぬしに死んでもらっては困るのでな脱出するぞ。お前はしばらく寝ていろ。」
プシューという音がした後、毛沢東は睡魔に襲われそのまま深い眠りについた。
>>672 書いていて恥ずかしいですが、とにかく毎日少しずつ進めて生きます。
評判が悪かろうとなんだろうと、他の方の新連載が始まるまでは遊び半分
で書いていくのでよろしくお願いします。
675 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/13(日) 15:16:15
魅力ランキング貼っときます
参考になれば
順 数値
1 94 小魔玉 ◆..FLAT..J.
2 87 ムコーニン ◆Mmt/8IAU/k
3 82 中野区民憲章 ◆ORWyV99u2Y
4 71 奇矯屋onぷらっと ◆SRGKIKYOUM
5 70 宇喜多直家信者 ◆W.uAGfax.c
6 69 ひょーりみ ◆7rAzqBFcf.
7 68 渦中の司馬懿 ◆jKdJ051mHQ
8 66 八戸のぶなが ◆4v5JfLpxto
10 60 ととのえ老臣 ◆uIyBD4ByOA
10 60 加ト清正 ◆JYAGI//osw
11 58 中山幸盛 ◆c1ZKiGzz62
12 57 KowLoon ◆8Dxo02Kui.
14 53 茄子与一 ◆qbzWkHaCqM
14 53 果物キラー ◆HsllULLyvA
16 52 Jominian ◆Henri9gNlM
16 52 リンリン大友 ◆OOTOMO7f0Q
17 49 六角先生 ◆orz..//cfE
18 47 国重高暁 ◆takawYpCqc
19 44 婆沙羅者 ◆EKUBOoFOVE
20 43 タケノコ@/ ゚w゚ヽ萌え ◆KL7bg/mFCE
22 42 きどたかよし ◆maqTxNBiUg
22 42 学徒出陣@天皇 ◆ETKIPSKPs.
23 41 石原 ◆NnJYjkBPPk
24 27 ましろ ◆UV8VW4VRAk
24 27 (・×・)AaA(トリ不明)
26 20 アダルト日出夫 ◆qLx4vvXrAQ
28 19 魔法剣士情熱的 ◆NESS/xpF6Y
28 19 小銀玉@ ◆Gay/Ho..tI
676 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/13(日) 17:29:26
乙
>>675 ありがとう御座います。参考になります。私はある一時期のコテ事情以外は
非常に疎いので貴重な情報になります。
>>670 ほとんどは「名無し」としての書き込みですが一応、↑のようなコテ名も持っているので
よろしく。結構古株ですが、半年くらいまったく来なかったことが何度もあるうえ、コテ
スレにもほとんど行かないので知識が抜けております。
佐倉広夢さんって、確か三戦英雄傅を書くときに
調べたコテハン辞典に載っていたような気がします。
有名なコテさんが書いていたのですね。
評判が悪かろうとなんだろうと、は僕も毎回同じ気持ちで書いています。
ここら辺の時代、弱いので楽しみにしています。
>>680 私もよく分かっていませんよ。早めに切り上げて思いつくままに別の話でも書く予定です。
といっても別の話のあてはありませんけどね。
第7話
さて話は1929年に戻る。
渦中「なるほど。その後、毛同志は太公望様に救われて崑崙山へ向かわれたのですね。」
毛沢東「崑崙山なわけがないだろうが。どこだか分からんがそこら辺の洞窟だろう。そこで
1週間ほど神仙になる修行とやらをさせられたのだ。そして最終日に聖水を目に入れられたのだ。」
渦中「猛特訓の末に神仙になる秘術を会得したのですね。」
毛沢東「違うな。特訓とやらは神秘性を出すために適当にやっただけだろう。
要するに最後の目薬らしきものさえ入れれば誰でも千里眼になれるのだろうな。」
すると毛沢東はカッと目を見開いた。
毛沢東「むむっ!清の官憲がこちらに向かっているな。30名前後と言うところか
渦中よすぐに逃げるぞ。」
こうして毛沢東らはいそいで洞窟から逃げ出しいずこへと去って行った。
毎日書いていると、楽しいですよね。
僕はメモ帳に書いてから投下するのですが、
書く習慣ができると自然と一日の時間配分もうまくいったり、します。
ここで勝手な予想:学徒さんが八旗となると小銀玉さん(皇帝)の岳父に
将来なるのではないかと思いました。
皇后として小魔玉さんを登場と、僕なら書くかもしれません。
続き楽しみにしていますが、お体にお気をつけて無理はなさらないでください。
第8話
北京では宋教仁リンリン大友に代わって政務を執っていた。
秘書「宋教仁様。もう午前3時で御座いますよ。睡眠をとられませんとお体を
壊しますぞ。」
宋教仁「一日も早く、憲法と義務教育制度の確立を急がねばならぬのだ。寝ている
暇などない。」
秘書「何故、それほどまでに急がれるのですか?陛下が漢土を統一されるのも時間の問題
ですし、時間はいくらでもありますぞ。」
宋教仁「だからこそだ。統一後も陛下が開明的な政策を続けてくれる保証はどこにもない。
いつ専制君主に化けるは分からぬ。もしもそうなった時に、専制者に抵抗できるだけの
人民を育てなければならぬのだ。」
秘書「しかし、宋教仁様は陛下を中華の規範には納まらない大人物であると申していたでは
ありませんか。」
宋教仁はうなずいた後に続けた。「まあ、陛下に限っては大丈夫だと思うのだがな。」
>>683 社会人になってしまったので、以前のように投稿しまくれないのがつらいところです。
ちょっと前までは学生で時間が有り余っていたのですが…とほほ。
新社会人ですか。おめでとうございます。
いろいろな職人さんたちの作品が、どこから来るのか知りたくて
固定さんへの質問のテンプレートを佐倉さんに答えていただきたかったのですが、
見つかりませんでした。
もし、宜しければ名無しでも構いませんので
@好きな作家
A好きな小説と漫画と映画
B好きな音楽
をお時間のあるときにお願いいたします。
もし、宜しければ名無しでも構いませんので
@好きな作家
A好きな小説と漫画と映画
小説:項羽と劉邦、ローマ人の物語、椎名誠のあやしい探検隊シリーズ
漫画:海原雄山様の漫画、ジョジョの奇妙な冒険、北斗の拳、好きしょ同人誌(コテ名の由来)
映画:ショーシャンクの空に たそがれ清兵衛 指輪物語
B好きな音楽
これを書くとリアルでばれるので…結構渋いですよ。演歌です。
をお時間のあるときにお願いいたします。
好きな作家が抜けていましたね。
誰だろう?宮城谷昌光かなぁ?(香乱記しか読んだ事ないくせによく言うわいww)
ショーシャンクの空に、は50回以上100回未満見ました。
もう、台詞が出るくらいです。
宮城谷昌光さんは、努力の人ですよね。
>>689 え!?そんなに見たんですか!?いくらいい映画だからって…。
同じ脱獄感動物といえばパピオンがありますね。こっちは疲れるので
何度も見れる作品ではありませんね。実話だしすごいとは思うけど。
好きな音楽や本や映像は、何度見ても聞いても飽きないです。
好きな某時代の中国映画は、一人芝居ができそうな勢いかもしれません。
パピオンは見たことがないので、レンタルであったら見て見ます。
吉村昭の破獄は、すごい執念だと思いました。
692 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 12:20:35
氷雪のごみ箱の作品を埋もれさせるのは惜しい
ここだけにしろよ
まだ終わってないだろ
696 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 13:48:28
はい
697 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 13:52:20
トナメスレで暴れてた渦中ストーカーまだいたのか
698 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 13:53:13
いいえ
きょぞはきょぞ
700 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 13:56:09
700Get
702 :
◆W0wczkw01o :2008/04/18(金) 13:58:08
河馬
704 :
◆W0wczkw01o :2008/04/18(金) 14:00:46
そういえば佐倉もトリップ割れてただろ
長島の事か?
706 :
◆W0wczkw01o :2008/04/18(金) 14:04:47
いや、井上貴朗
井上毅
708 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 14:06:19
★ 星野仙一氏 はサムスン選出聖火ランナー ★
★ 中国のチベット弾圧に抗議してボイコット・発言を!★
『言うべきことはいわなきゃだめですよ。
もう本当日本人、中国に対しても韓国に対しても本当に腰が引けてるね。』
と言ったのは星野さんあなたです。jp.youtube.com/watch?v=SWot8◆GKCfN0 (◆を除く)
<星野氏 抗議先>
メール: info アットマーク tigersfanclub.jp 本社内にあるファンクラブ事務局
(@を付けて下さい)
電話: 0 7 9 8 −4 6−1 5 1 5 阪神タイガース本社
ファックス:0 7 9 8 −4 6−3 5 5 5 阪神タイガース本社
郵送:〒 6 6 3-8 1 5 2 兵庫県西宮市甲子園町1番4 7号阪神甲子園球場内
<日本サムスン 抗議先>
広報問合せフォーム(◆を除く):
ttp://erms.samsu◆ngelectronics.com/customer/form/formmail/SEJ/input_jp.jsp?S◆ITE_ID=52&PROD_ID=7
電話:0 3−6 2 3 4−2 0 4 7 広報担当(月-金9時-17時)
709 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 14:06:31
三戦英雄傅
第二十五回〜禍為す女性は誰なのか。丁原の失踪が新たな禍を国に齎す〜
女禍益々盛んなり。哀れむ可。
(女性による(国家へ与える)禍は益々盛んになっていった。哀れむべきである)
〜正史『晋史』小魔玉傅より〜
栄安二年六月。曹操、学徒出陣、無双ファンが丁原を連れ帰った翌日、小魔玉邸は
蜂の巣をつついたような大騒ぎになっておりました。
まず、異変に気が付いたのは小魔玉でございました。
小魔玉:「イタタ…昨日は呑みすぎたかな…。山崎の十八年物が手に入ったんでな。
それから袁紹が持ってきた久保田の万壽を呑んで、ムコーニンの作ったカクテルを呑んで
…やはりチャンポンは良くないな( ^∀^)ゲラゲラって、媚嬢、待たせたね。朝食の時間だよ。
今朝も口移しでオイラが食べさせてあげるからね( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉が愛妻の待つ甕を覗き込むと、いるはずの媚嬢はおりません。
小魔玉:「媚嬢、媚嬢。どこに行ったのかな? 這って逃げたのかな。
オイラとかくれんぼする気かい?よーし、負けないぞ( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は当初、愛妻が臍を曲げて隠れていると思い込み、寝台の下から箪笥の中まで探し出しました。
しかし、愛する媚嬢は見つかりませんでした。小魔玉は激しく狼狽し、早急に手下の者を
集めました。
ムコーニン:「おいおい、なんだよ。俺は二日酔いで頭が痛ぇんだよ」
中山幸盛:「何事ですか。大尉」
リンリン大友:「どうしたの? パパ」
宇喜多直家信者:「……」
小魔玉:「媚嬢が、オイラの媚嬢がまた失踪した! お前たち、知らぬか?」
ムコーニン:「おいおい、勘弁してくれよ。自分の嫁の管理もできねーのか。おめーは」
中山幸盛:「奥方と最後にお会いになったのは、いつでございますか?」
小魔玉:「うむ。確か昨夜の宴会の前に夕食を食べさせた時にはいたのだが」
中山幸盛:「すると、宴会最中か、宴会後に失踪されたということですな」
ムコーニン:「ばっかじゃねーの。お前ら、現場を徹底して探せよ。それに犯人は
現場に戻ってくるっていうじゃねーか。探させろよ」
こうしてムコーニンの一言により、媚嬢(丁原)の部屋が五十人体制で捜索されました。
宇喜多直家信者:「何が手がかりになるかわからぬゆえ、抜かりの無いよう」
ムコーニン:「早くしろよ」
リンリン大友:「うぇぇええええええん。ママ、ママぁああああああ!!!」
現場はムコーニンと中山幸盛と宇喜多直家信者の指揮により統括されましたが、
皆、大尉・小魔玉の逆鱗に触れるのを恐れ、なかなか思うように動くことができませんでした。
時を同じくして晋国の領土では、丁原を囲み、臣下一同今後の策を練っておりました。
元は男とはいえ、後漢の大尉の妻を誘拐したのですから、事は穏やかではありません。
袁紹:「漢の忠臣・丁原殿を見捨てるわけにも行かぬ。が、曹操に学徒、お前たちは
また晋国に争いの火種を齎すのか」
袁紹は、眼光を鋭くし、曹操と学徒出陣を詰問しようとしました。袁紹の額には
汗が噴いていました。嫌な汗をかいていたのは、袁紹だけではありませんでした。
晋国臣下一同、晋国と後漢の今後を憂い、何か策は無いものかと頭ばかり回転
させておりました。
果物キラー:(今度は人妻を略奪とな。我が息子は人妻好きだったのか!)
袁術:「無双ファン、お前ももう子供ではあるまい。此度の件が、我が国に何を
齎すかくらいはわかるであろう?」
丁原:「この丁原、自分の尻拭いを人に任せるほど落ちぶれてはおりませぬ」
袁紹:「ほお、軍師殿に策がある、と?」
丁原:「はい。もう、既に種は蒔いてありますゆえ、後はなるように待つだけ」
曹操:「向こうから動いてくれるということか」
丁原:「ええ」
丁原の体は義足と義手により、以前のような体に戻っておりました。
たった一晩で義手と義足を作り出す、やはり袁家の財力と権力は
他者の追随を許さぬものがございました。
しかし、天というものは有能な人物には安らぎを許さぬもの。
小魔玉邸では、丁原の置き土産たる陰謀がまさに今、発動しようとしているのでございました。
小魔玉:「ええい!! まだ見つからぬか!! 髪の一本、陰毛の一本くらいは
落ちていよう!!」
手下1:「それが、奥方様の髪の一本も見つからぬ次第でして」
小魔玉:「髪の一本も残さずに消えるとは……もしや、オイラは媚嬢に嫌われていたのか( ^∀^)ゲラゲラ」
小魔玉は( ^∀^)ゲラゲラと言いながら、寂しそうに笑いました。
小魔玉:(媚嬢…どうしてなんだい。オイラとは子供の頃から仲むつまじく育った仲じゃないか……)
小魔玉と媚嬢は幼馴染でございました。媚嬢の父親の加ト清正は、定職に就こうとしない
小魔玉に向かい「娘が欲しかったら、何か職に就くことじゃな」と諦めさせようとしました。
ところが、小魔玉は媚嬢と所帯を持たんが為に、国で一番の名医と言われる吉平に師事し、
全国で過酷な修行に励み、見事医師となることができたのでございます。
小魔玉が医師となり、現在の大尉の地位があるのは偏に愛する媚嬢への思いだけでございました。
小魔玉:「そうじゃ、実家に帰ってるかもしれん。息子よ、ママの実家にママを迎えに行ってきてくれないか」
リンリン大友:「うん。わかったよ。パパ」
リンリン大友は小魔玉の命を受け、母親の実家たる加ト清正の屋敷へと向かいました。
加ト清正の邸宅は、もとは小魔玉の故郷と同じ南海にありましたが、娘婿の小魔玉の栄達に
伴い、洛陽の都に豪邸を建ててもらっておりました。
ととのえ老臣:「まあ、リンリンちゃん。すっかり大きくなって」
リンリン大友:「お祖母ちゃん、久しぶり! 今日はね、ママを探しに来たんだ」
ととのえ老臣:「ママって、媚嬢がどうかしたの?」
ととのえ老臣は、媚嬢の母であり、リンリン大友の祖母でありました。
娘の媚嬢が玉の輿に乗ったので、ととのえ老臣は小魔玉の財産を食いつぶす
勢いで浪費に励んでおりました。彼女は、洛陽のあらゆる衣装や宝石を
買い占めんとばかりに全て小魔玉請求で買い物をしておりました。
ととのえ老臣:(死んだはずの媚嬢が生き返ったと聞いたから、また買い物天国に
浸かっていたのに……媚嬢がいなくなったら、また元の地味な生活に逆戻りだわ。
小魔玉にも、媚嬢にももっと稼いでもらわなきゃね。私の為に)
リンリン大友:「お祖母ちゃん、ママは知らない? 来ていない?」
ととのえ老臣:「リンリンちゃん、ちょっと待っててね。北浦和名物の餃子でも
食べて待っててね」
ととのえ老臣は、孫に優しく微笑むと、転げる勢いで夫・加ト清正の下に
向かいました。
ととのえ老臣:「あなた、あなたぁ! 大変よぉ!!」
加ト清正:「なんじゃ、騒々しい」
ととのえ老臣:「媚嬢が、私たちの媚嬢がまたいなくなったらしいのよぉ」
加ト清正:「なんじゃと!?」
加ト清正は目の前で慌てふためく妻を見ながら、「どうせお前が恐れているのは
請求書の山であろうが」と心の中で毒づいていました。加ト清正は長年連れ添った
妻でしたが、ととのえ老臣の浪費癖にはほとほと手を焼いておりました。
「変えられる事は、変える努力をしましょう。
変えられない事は、そのまま受け入れましょう。
起きてしまった事を嘆いているよりも、これから出来る事をみんなで一緒に考えましょう」が
モットーの加ト清正ですが、妻の浪費は『変えられない事』という結論に達しておりました。
しかし、それにしても心配なのは愛娘の媚嬢の安否です。父親は娘を溺愛すると言います。
加ト清正も、そんな親馬鹿の一人でございました。加ト清正は己の浪費により妻が廓に売られようと
知ったことではありませんでしたが、媚嬢のことが心配でなりませんでした。
加ト清正:「だから、あやつとの結婚には反対じゃったんじゃ。媚嬢は結婚なんかせんで
良かったんじゃ。お前」
ととのえ老臣:「はい、あなた」
加ト清正:「取り乱したりはせず、リンリンは無事に帰らせることじゃ。孫もいる今となっては
詮無きこと。媚嬢が小魔玉の嫁になったのも今生の縁じゃろうて」
ととのえ老臣は、夫の言葉に忠実に従い、リンリン大友は餃子で腹を膨らませながら帰宅しました。
リンリン大友:「ただいまあ。ママはいなかったよって、あれ、皆どうしたの?」
見ると父親の小魔玉が中山幸盛とムコーニンを恐ろしい形相で睨みつけております。
リンリン大友が餃子を食している頃、小魔玉の手下が媚嬢の部屋から一本の男物の帯と
一枚の巾(髪を結ぶ布)を発見したのです。
帯の所有者はムコーニンで、巾の所有者は中山幸盛でございました。
小魔玉:「なぜ、オイラの媚嬢の部屋にお前たちの帯と巾があるんだ?
帯を外す、巾を外すということはどういうことか説明してもらおうか?」
ムコーニン:「なんだよ、俺を疑うのかよ。それは誤解だぜ。洗濯して干していたら
無かったから無くしたと思っていた帯なんだ。それ」
中山幸盛:「大尉、誤解にございます」
小魔玉:「ほお、この状況下でこの証拠でどんな誤解があるというんだ? お前たち、
もしやオイラの媚嬢に懸想し、媚嬢をいずこかに隠しているのではあるまいな」
中山幸盛:「そ、そんな滅相もない!!」
リンリン大友:「ぶぇえええええん。ママを返してよおおおお!!」
かつて『攻めのムコーニン、守りの中山』と呼ばれた小魔玉の知恵袋は
何者かも策略により窮地に立たされました。この謀略の創造主こそ、
丁原でございました。
ムコーニン:「そ、そうだ、大尉、中山幸盛って独りもんだろ? 俺は妾も
五人いるけど、疑うなら中山幸盛を疑うのが筋ってもんじゃないか?」
機を見るに敏なムコーニンは真っ先に矛先を、己から変える為、
罪を中山幸盛に着せようとしました。
リンリン大友:「ひどい!! ママを返せ!!」
中山幸盛:「誤解にございます!!」(くっ、ムコーニン、そうきたか)
中山幸盛は弁解したものの、中山幸盛とムコーニンはお互いを
犯人ではないかと疑っておりました。
中山幸盛:「そう言えば、ムコーニン。お主先ほど『犯人は現場に
帰って来る』と申したな。自分で証明されたのか?」
ムコーニン:「なにを!?」
717 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/18(金) 18:13:32
ムコーニンは自分に跳ね返ってきた疑惑を逸らそうと知略の限りを
尽くそうとしました。ムコーニンの目に入ったのは八戸のぶながでありました。
ムコーニン:「そうだ、そこにいる八戸、大尉の禄を食みながら
何の働きもしていないじゃねーか。占い師なんだろ? FBI捜査官みたいに
大尉の奥方失踪の真相を占ってみろよ。お前の力が本当なら、な」
八戸のぶなが:「なに!? 私の力を疑うのか」
八戸のぶながは動揺しました。それもそのはず、彼の占いは適当に
相手の喜ぶことを出任せで言っていただけなのでございました。
確かに八戸のぶながは優れた占い師でございました。しかし、小魔玉が
出世した今となっては、地位の保たれた小魔玉のご機嫌を適当に
取るだけの毎日でありました。
今までのインチキがばれてしまったなら、今の小魔玉の怒りようからしても、
良くて宮刑、悪くて死罪。八戸のぶながは、懸命に小魔玉を満足させる
回答を考えました。
さてさて、小魔玉と知恵袋二名の仲はどうなるのでしょうか。
三戦英雄傅、気になる続きは、また次回。
718 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/18(金) 18:16:08
ゴールデンウィーク公開用に保存していた第二部第一話
(第二十五話)を諸般の事情により本日投下しました。
いつもご感想有難うございます。
風邪引きそうなのでまた土日にコメント返ししたいと思います。
すみません。
719 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 18:25:43
乙
>>718 お疲れ様です。
氷雪さん、前倒ししていただきまして、有難うございます。
首を長〜くして、待っておりました。
いやぁ、続きが非常に気になる展開ですね。
( ^∀^)ゲラゲラ
ちなみに、別スレの方も、楽しく読ませてもらってますよ。
(o^-')b
721 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/18(金) 21:16:47
リー兄弟はもっと三戦にでるべき
>>692 ごみ箱のあの「ピンクへ」と微妙に誘導されかねない
アレでしょうか。
そこまで買っていただいてありがとうございます。
>>619 早速のコメントありがとうございます。
編集長、今回は「乙としか言いようがない」でしょうか。
>>620 ゴールデンウィークに公開した方が、楽しんでくれる方が
多いかなと思っていたのです。
「首を長〜くして、待っておりました」なんて言われたら、
嬉しいです。
最終回は決まっているのですが、その途中経過を
もう一つパターンを考えてしまって、どちらを取るか
考え中だったりします。
丁寧なコメントありがとうございます。
別スレ、受け入れられて何よりです。
723 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/19(土) 11:01:18
文章を書けるんだったらそれ関係の仕事に就けたらいいだろうな
724 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/19(土) 11:06:35
なにを唐突に
新ジャンルでフ●ンス書院の公募にでも出してみようかと
思ったことはあります。実行はしていません。
文章書けて、仕事にできたらいいですよね。本当に。
今も読んでくれる人が、三戦住人の方しかいないので。本当にいただく
感想は貴重です。いつも感想ありがとうございます。
726 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:18:54
三戦英雄傅
第二十六回〜梁父吟、再び〜
一朝讒言を被り、二桃三士を殺す。
誰か能く此の謀を為せる。国相斉の晏子なり。
〜『梁父吟』より〜
さてさて、人間の欲というものは底の尽きないもの。
衣食足りて、生活が満ち満ちた人間が最後に欲しがる物。
それは、『名誉欲』だと言われております。
大尉・小魔玉邸にて睨みあいましたる四人の男、
小魔玉、ムコーニン、中山幸盛、宇喜多直家信者。いずれも、
後漢の中心を担おうと虎視眈々と狙っていた男たちでありました。
小魔玉としましては、三名を己の忠実な犬とばかりに思っておりました。
しかし、ムコーニン、中山幸盛、宇喜多直家信者の三名はそれぞれの事情が
あり、小魔玉を踏み台程度にしか思っておりませんでした。
「小魔玉の信を得て、踏み台として使うことのできる桃」は、今や
「誰も食べたくない犯人という名の毒皿をいずれか朋輩に押し付けた者」のみが
食すことのできる桃へと変わりました。
727 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:19:15
ムコーニン:(天が見放した後漢になど興味はない。いずれ俺が皇帝に取って代わってやる。
何のためにあれほど辛い受験勉強をしたのか。それは、この中華のただ一人の支配者となり、
阿房宮をも超える後宮の主となる為だ。積年の苦学、水にしてなるものか)
中山幸盛:(くっ……陳長文よ。やはり、お前の言ったあの言葉は正しかったのか?
この世には、『選ばれし者』という者がいるというのか? 生まれた時から人間の運命と
言うものは変えられぬのか?)
宇喜多直家信者:(あのお方の為だ。今まで共に知略を交し合った二人だが、ムコーニンと
中山幸盛いずれかには失脚してもらわねばなるまい。下手をすれば私の命さえ危ない。
今更、私の命など惜しくもないが、あのお方を取り戻すまでは我が心と身を鬼にも売る覚悟)
三人は、各々の思いを胸に「誰に罪を着せるか」を考えておりました。
一方、ムコーニンにより占術を押し付けられた八戸のぶながは、小魔玉の怒りように
戦々恐々としておりました。
八戸のぶなが:(拙い……非常に拙い。誰か一人に罪を着せるのは簡単だ。適当にでっちあげれば
いい。だが、ここにいる二人はいずれも大尉の後を継ぐべき実力の持ち主。力も拮抗している。
もし、罪を着せた者が相国の袁紹と組んで私の首を所望でもしたら。大尉でも庇いきれまい。
では、宇喜多直家信者に罪を着せるか? いや、宇喜多直家信者はリンリン大友坊ちゃまの家庭教師。
坊ちゃまのお気に入りに罪を着せても坊ちゃまの一言で大尉も減刑なさるに違いない。
と、なると、やはり怖いのは後のことだ。さて、どうする。どうする八戸!!)
728 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:19:40
八戸のぶながは、脇の下に嫌な汗を感じながら、筮竹をシャラシャラと鳴らしつつ、サイコロを振りながら、
占術に熱中している振りをしながら時間を稼ぎました。
小魔玉:「八戸よ、まだか! いくら気の長いオイラでも、もう待てぬぞ!!」
八戸のぶなが:「ひぃ! は、はい。只今!!」
占い師の中には、あらゆる占いの中で一番楽で頼りない物は姓名判断だと言う者がおります。
なるほど、姓名判断はその利便性により下は2ちゃんねらーから、保険のおばちゃん、果ては
政治家まで愛用者がいると言われております。八戸のぶながの出した決断もまた、
「姓名判断で」というものでした。
占いに頼らねばならぬほど、ムコーニンと中山幸盛の実力は甲乙つけがたい物となっていたのでございます。
結果を出さねば小魔玉に処される、二名のうちどちらかにも復讐はされるだろう、しかも、
両者の力は同程度。なるようになれ、と八戸のぶながは考え付いたのでございます。
八戸のぶなが:(手っ取り早く総画で考えよう。ムコーニンは総画9画、中山幸盛は総画26画か。
うむ。これもまたどちらも良いとも悪いとも言えぬ画数……しかし、9画は女性の場合孤独を表すとも
言うな。ムコーニンは男だが、政治家に孤独は要らぬ物)
八戸のぶながは、筮竹をピシャリと一つに纏め、たった今、占断が終わったかのように見せました。
そして、背筋を伸ばし、くわっと目を見開き占術の大家よろしく、静かに進言しました。
729 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:20:07
八戸のぶなが:「はっ、見える! 見えましたぞ!!」
ムコーニン:「早く言えよ!! このヘボ易者!!」
リンリン大友:「ママは、ママはどこにいるの?」
小魔玉:「して、オイラの媚嬢をかどわかした不届き者は、ムコーニンと中山幸盛のどっちなんだ?」
八戸のぶなが:「はっ、奥方様は最早、この洛陽にはいらっしゃいますまい」
小魔玉:「なんと!!」
八戸のぶなが:「私めの見たところ、奥方様に叶わぬ恋をしたムコーニン殿が奥様の手足の無いのを
良いことにかどわかし、ライバルの中山幸盛殿に罪を擦り付けたものと。いやはや、ムコーニン殿は
名門・早稲田大学出の俊才の上、大尉にはご尽力されてきただけに残念であります」
八戸のぶながは、尤もらしく厳粛な顔で述べました。
ムコーニン:「てめぇ!! 出鱈目言いやがって!!」
犯人とされたムコーニンは、我も忘れた様子で八戸のぶながに掴みかかりました。
八戸のぶなが:「ひぃいいいいい!!! お、お助けを!!」
小魔玉:「ふん、やはりムコーニンお前か」
宇喜多直家信者:「やはり?」
730 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:20:35
宇喜多直家信者は小魔玉の「やはり」という言葉を耳にするなり、長い眉を顰めました。
小魔玉:「お前はオイラに次ぐ、この国で二番手の好色家だ。そのお前が媚嬢に何の興味も
示さぬはずはないと常々思っていたのじゃ」
ムコーニン:「違う! 誤解だ!!」
小魔玉:「お前には宮刑と手足を陵遅により切り取ること処分をつかわす。ふっ、良い妾が
五人居ても最早抱くこともできまい。五人の妾は代わりにオイラが可愛がってやろうか?
( ^∀^)ゲラゲラ しかし、これまで尽くしてくれたお前じゃ、」
小魔玉は、ムコーニンの顔を覗きこみながら何か思案しているようでございました。
ムコーニン:(もしや、助けてくれるのか?)
小魔玉:「そう、これまで尽くしてくれたお前だからこそ、オイラの出世を特等席で見せてやろう
( ^∀^)ゲラゲラ」
ムコーニン:「八戸!! てめぇ覚えていやがれ!! 冥土の奥底から呪ってやる!!」
八戸のぶなが:「大尉、このままムコーニンの口を野放しにしては、大尉の数々の
悪行を言いふらす恐れがあります。ここは、猿轡でもして黙らせましょう」
小魔玉:「そうじゃな。ただ、黙らすだけも面白くあるまい。ここは首に罪状を書いた
札をぶら下げ、市中引き回しつけようかの( ^∀^)ゲラゲラ」
リンリン大友:「ムコーニン!! 信じていたのぃいいいい!!」
中山幸盛:(すまぬ。ムコーニン。されど、運も政治家には必要な物)
中山幸盛は心の中でたった今までの同朋に別れを告げ、言いました。
731 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:20:56
中山幸盛:「坊ちゃま、お母様をかどわかした逆臣には猿轡に勿体無いでしょう。
ここは、皆の靴下で代用しましょうぞ」
リンリン大友:「それはいいや。僕、三日間お風呂に入ってなかったから、三日物の
靴下を履いているんだ」
リンリン大友はムコーニンの口に三日物の靴下を捩じ込みました。
ムコーニン:(く、くせぇ)
宇喜多直家信者:「大尉、これなるムコーニンは才あり、また狡猾なる男。このまま
生かしておいては必ず大尉の憂いとなるに違いありません」
小魔玉:「何か、策があるようだな。宇喜多直家信者。申せ」
宇喜多直家信者:「憂いは、今のうちに絶つべきかと」
小魔玉:「宇喜多直家信者、いや、宇喜多直家信者先生。ただの学者かと思っていたが、
先生もこのオイラの色に染まってきたようだな( ^∀^)ゲラゲラ」
宇喜多直家信者:「恐れ多いことで」
宇喜多直家信者と小魔玉は互いに笑い合いました。
小魔玉の派手な笑いと、宇喜多直家信者の含み笑いは奇妙な調和を見せました。
宇喜多直家信者:(許せムコーニン殿。これもあのお方の為なのだ。あの方を救う為なら
漢の逆賊の犬にも私はならねばならぬのだ)
732 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:21:21
小魔玉:「さあ、お前たち、やれ!!( ^∀^)ゲラゲラ できるだけ苦しませて始末するのだぞ」
手下達:「はっ」
リンリン大友:「あれえ、パパぁ、なんか手下多くない?」
小魔玉:「気のせいだろ( ^∀^)ゲラゲラ」
哀れムコーニンは無実の罪により小魔玉の手下にひっとらえられ、宮刑の後、
陵遅により寸刻みにされてしまいました。
しかし、因果応報とはよく言ったもので、丁原の手足を斬ることを小魔玉に提案したムコーニンも
また体を斬られ葬りさられたのでございます。
丁原の復讐は、叶ったわけでございます。
小魔玉邸の騒動より一月後、栄安二年七月中頃。
洛陽の方角より晋国に一人の男が駆け込んで参りました。
損権厨房:「軍師殿! 軍師殿!!」
丁原:「いかがしました? 損権厨房殿」
損権厨房:「損権厨房、只今洛陽の都より帰りました」
袁術:「うむ。ご苦労。して任務のほどは」
損権厨房:「小魔玉の知恵袋、あのムコーニンが陵遅の上殺されました」
そう、リンリン大友の気のせいではなく、損権厨房が変装し密かに小魔玉邸に入り込み
諜報活動を行っているところを丁原が見込み、この度の計略を仕掛けていたのでございます。
733 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/20(日) 20:21:51
丁原:「ほう、やはりムコーニンが」
丁原は、報告を聞くなり美しい唇を歪めました。
損権厨房:「しかし、確率としては半々だったはず。どうして軍師殿は小魔玉はムコーニンを
処罰するとお考えになられたのですか」
丁原:「我々の他にも、ムコーニンの智謀が邪魔な者がいたということですよ。
今頃、小魔玉邸ではムコーニンの跡目争いで大変でしょうね。
小魔玉、ムコーニン、中山幸盛、宇喜多直家信者。この四人が手を組んでいたからこそ、
漢は小魔玉の思い通りにできていた。しかし、鼎の脚が一本折れてしまっては
中身の重さに耐え切れますまい」
荀攸:「逆賊の運が、揺れた!!」
丁原:「左様、まあまあ、皆さん、今夜は美味しいお酒が飲めそうです。
ゆるりと楽しもうではありませんか」
丁原は、丁原の計略の鮮やかさにただ呆然とするしかない晋国の者たちを
尻目に女のように高笑いをしながら白い喉を仰け反らせ、酒を含みました。
丁原:(待ってろ。小魔玉。お前に受けた数々の行為、一つも忘れてはおらぬ。
お前を権力の椅子から引きずり降ろしてくれよう)
丁原の双眸は、小魔玉のいる洛陽の方角を捉えて放しませんでした。
今後、小魔玉は、晋はどうなってしまうのでしょうか。
小魔玉も後漢の大尉、そうそう簡単には滅びるとも思えませんが。
三戦英雄傅、気になる続きは、また次回。
乙
宇喜多・・・
>>734 いつもご感想ありがとうございます。
第二部は、下多めの第一部より陰謀どろどろだけど
東海テレビよりは、さっぱりすっきりの内容になればいいと
思います。
フランス書院よりはナポレオン文庫の方が向いてると思うな
でもエロ方面はけっこう嗜好が特殊なようだから、
その方面を抑えて新創刊された光栄のラノベなんかを狙ってみてはどうだろう?
とマジレスしてみる
いやぁ、読み応えありますね。
下あり、ダークな展開あり、脳内でビジュアル化して、楽しんでいます。
( ^∀^)ゲラゲラ
>>736 真面目なレスとアドバイス、ありがとうございます。
ちょっと感動しました。
ネットや創作文芸でも、その三つのスレや話題には事欠かないですよね。
光栄のラノベは二ヶ月単位くらいで、募集しているのでしたよね。
アマゾンからのメルマガでちょうど古龍の『マーベラスツインズ』が
きていて、びっくりしました。
今までワードにコツコツ書き溜めていたのが、原稿用紙にして総計2,000枚
以上あるのでそれをどこかに送れればとは考えています。
(エロではありません。ごく普通の歴史関係ないやつです)
創作文芸でもあったのですが、ゲームシティ文庫の賞は700枚くらいにすれば
正統派の物書きさんたちが殺到すると思います。
歴史物も夏休みにでもコツコツ書いてみようかと思います。
>>737 いつもご感想ありがとうございます。
第二部になってから、一回、一回が長くなったかもしれません。
投下するときに掛かる時間が長くなって気付きました。
脳内ビジュアル化がスムーズに行くように書けると良いのですが。
740 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 21:03:53
1回の投下分をどのくらいの時間で書いているのかが気になる
741 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 21:14:42
>>740 初めて2ちゃんで物を書いたのが、三戦の「悲劇の尻」スレでした。
当時は、あそこしか投下場所が無かったので、このスレの存在は
大きいと思います。
当時はワードにもメモ帳にも慣れていなくて、おまけにパソコンも
歴史用語に慣れていなくて物凄く時間がかかりました。
おそらく一時間20分くらい掛かったと思います。
僕は三国志は好きだけれど、正史を真面目に読んだことも無く、
まとめた本で正史知識は補う程度なので三国時代は詳しくないので
三戦英雄傅の時は、つっ込まれるのが嫌で後漢〜晋時代の地図と
官職の本を片手に書いた回数の時もありました。
(第一回目、二回目の職人さんの地理面などレベルが高かったので)
第二部第一回は書き溜めたものですが、この回は比較的スラスラと
打つだけでしたので30分前後でしょうか。
でも、毎回打つのが遅くて時間は結構掛かります。
ここに投下しているのは調べ物が無いので助かります。
742 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 21:15:12
名前忘れてる
>>741 がなぜか名無しになりました。
すみません。
744 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 21:42:34
小魔玉が暴君すぎる
>>744 すみません。
最終的に、面白かったと言われるものが作れたらと思っています。
746 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 21:44:57
批判じゃないから大丈夫
>>746 いえ、批判でもいただければ、嬉しいのです。
むしろ、気遣って面白くないのに「面白かったよ」の方が
困るので。
何か「あのコテ出して」などご要望がありましたら、仰ってください。
参考にさせていただきます。
(三戦コテさんは、2007年時に活躍していた方くらいしか知らないのですが)
748 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/20(日) 22:20:27
ザビエルと小銀のその後が気になる
749 :
738:2008/04/20(日) 23:44:28
>>747 その方面に進むことを多少なりとも真剣に考えてるならマジレスついでに言うけど、
メールや掲示板の文章と書籍の本の文章は違うから、色々気を付けた方がいい
歴史ジャンルは本当に向いてるように見えるから、
歴史シミュレーション(学研系)や架空歴史ものみたいなジャンルを狙ってもいいかもね
750 :
い:2008/04/21(月) 00:14:03
優しい奴が多いな
751 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/21(月) 15:47:42
さすが
>>748 ご感想ありがとうございます。
大丈夫です。そのお二人は、今後ちゃんと出てきます。
どんな形で動くかは、その回になってからのお楽しみということで。
>>749 アドバイスありがとうございます。
738さんは、その方面の方なのでしょうか。
実は、本棚には『二週間で小説が書ける本』の類が7冊ほどあったりします。
視点についてが、よくわからなくて創作文芸を見たり、曹植さんスレで質問したり
しましたが、あそこの曹植さんは下手な創作文●住人よりしっかりしていると
思います。
テレビで大阪文学学校のことがやっていたのを見て、関西だったら行って見たい
なあと思ったことがあります。
創作文芸で一太郎がいいとあったので買ってみましたが、ハードな調教済の
現在のワードのほうが使い勝手が良かったです。慣れなのでしょうね。
学研のやつは、今回、急に大賞のレベルが上がったようですね。選考委員のブログで
感じました。ちょっと、真面目に今年はコツコツ書いてみようかと思います。
アドバイス、本当にありがとうございます。嬉しいのと、頑張ろうという
気力が復活しました。春休みは、もう、死んだようになっていたので。
>>750 >>751 三戦って、基本的に名無しさんもコテさんも、優しい方が多いですよね。
そういうところも好きです。
753 :
749:2008/04/21(月) 23:57:52
>>752 あんまり詳しくは言えませんが、その業界の人間です。木端の木端ですが(笑)
名無しなのでわからないと思いますが、
他の場所でもレスなどをもらったりしてるので、
ちょっと真面目にアドバイスしてみました。
本当に期待してるので頑張ってください。
従来の学研系の作家よりは今でも充分面白いと思います。
>>753 すみません。聞き出そうとは思っていなかったのですが、
答えてくださってありがとうございます。
業界の方もいらっしゃるなんて、2ちゃんねるというか、三戦って
すごいなあと改めて思います。
確か、今回の学研の大賞は候補者お二人とも千枚を超えた大作だと
桐●先生のブログにありました。テーマも、従来のものと違っていたので
僕も個人的に読みたいと思っています。
ちなみに、桐●先生のところにきた最終候補の中には三国志もあったそうです。
「本当に期待してるので頑張ってください。
従来の学研系の作家よりは今でも充分面白いと思います」
すごく嬉しいです。ありがとうございます。これから、回を重ねる毎に
面白いと読者の方に感じていただけたら幸せです。
僕が2ちゃんにきて書き続けるのは、ある種の欲求不満なので、
本当に職業にできたら健全な生活ができるような気もします。
>>754 お節介ついでにもう一つだけ。
もし一度や二度の投稿で結果が出なくても、
必要以上に落胆したり諦めたりしないでください。
今大学一年生とのことなので、
三年終了時ぐらいまでは頑張ってみて欲しいです。
それと、出来れば自分が向いてそうな賞のジャンルには、
締切が厳しくても全部投稿してみることをお勧めします。
…まあこれ以上はお節介が過ぎるので、この辺で
>>755 ありがとうございます。
ここだけの話、昔、コツコツ書いた物(歴史ではないです)を出して
見事落選して一次も通過しなくてショックでご飯を食べる気力も無かった
ことがあります。
歴史物は50代以降の方の受賞が一般的?のようなので、それまで
頑張ろうと思いつつ、夭逝することに憧れていたりします。
我ながら痛いなと思いますが。
好きなことをやっているときは、睡眠時間が三時間程度でも平気なので
コツコツ続けたいと思います。
本当に、丁寧にありがとうございます。
もし、書くのを諦めても、
>>755さんのことは忘れないと思います。
755さんも、お仕事頑張ってください。
757 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/22(火) 01:27:23
なんか面白い展開だな
758 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/22(火) 15:25:00
桐野作人先生がブログをやっていたと今知った
ありがとう
759 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/22(火) 22:45:22
連載史上で今が一番次が楽しみだ
760 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:36:18
三戦英雄傅
第二十七回〜新たな司空が誕生し、後漢最大の醜聞・裸照事件起こる〜
終わるところを知らぬは語り手の創作意欲と、人間の性欲。
皆様は、覚えているでしょうか。そもそも、なぜ、後漢の政治が荒廃を
極めるようになったのかを。
そう、それもこれも、あの美しい皇后・小銀玉の美貌と性欲が元凶なので
ございます。
後世の歴史家などに言わせると中国三大美女としては、西施、小銀玉、楊貴妃が。
そして、中国三大悪女としては妲妃、呂后、小銀玉が上げられます。
美貌と悪は、同居できるものなのか。小銀玉皇后の存在は、西洋の哲学者たちの
注目をも浴びております。
しかし、小銀玉皇后は本当に悪なのでしょうか。いったい、人は何を以って物事を
悪と見なすのでしょうか。これは、現代にも言えることで、人は何を以って糞スレと見なす
のかというのと同じ永遠の議論でございましょう。
後の世に『晋史』を編纂した果物キラーと無双ファンの親子は、小銀玉皇后について
それぞれ次のように述べています。
761 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:36:40
人間だよ、一番かわいそうな生物は。
「生病老死」
という言葉通り、生きること、病を患うこと、老いること、そして死ぬこと。苦しみは途絶えることはない。
人間以外に、老いや病、死という概念を持つ生物はいない。
知能が高く、感情が発達したことの弊害。自殺したり、戦争したり、そんな悲しい生物は人間だけだな。
その点、小銀玉皇后は幸せな生物だったかもしれない。彼女は純粋に、性欲の向くままに
大尉・小魔玉と後漢を弄び、純粋に生を楽しんだ。感情が発達していないとは、純粋とは、なんと
美しく残酷なのだろう。
性欲を律することのできなかった小銀玉は、人間ですら無かった。
正に欲望を純粋培養したような女だった。(中略)しかし、アレはイイ女だった。一発、お願いしたかった。
〜正史『晋史』小銀玉傅(果物キラー注釈)より〜
彼女は、誰よりも自治を好んだが、肝心な己を律することを知らなかった。
残念なことである。
〜正史『晋史』小銀玉傅(無双ファン注釈)より〜
栄安二年七月。
策士・ムコーニンが息絶えた夜。一人の男が小魔玉邸にて琴を弾いておりました。
男の目は切れ長で、眉は長く、美しい額の形をしております。
男の名は、宇喜多直家信者。「蔡ヨウの後に優れた学者は出ないだろう」と言われた、
あの蔡ヨウの一番弟子でありました。
もともと、口数の少ない寡黙な男でありましたが、ここ数年宇喜多直家信者の言葉数は
益々少なくなっていました。
762 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:37:02
宇喜多直家信者:(あの方も、今宵同じ月を見ているのだろうか……)
琴より上げられた双眸は物悲しげで、琴の音色は陰鬱に月夜に響きました。
宇喜多直家信者の言う「あのお方」、そう、悲劇の才女・蔡文姫のことでございます。
蔡文姫は、不幸にして匈奴王の妻として囚われの身となっておりました。
宇喜多直家信者と蔡文姫との出会いは、宇喜多直家信者が少年だった頃に遡ります。
蔡文姫は宇喜多直家信者より二つ年上の少女で、宇喜多直家信者がこれまでに出会った
どの女性よりも賢く、魅力的でありました。
面倒身がよく心優しい蔡文姫は、まるで弟のように宇喜多直家信者を可愛がり、
宇喜多直家信者も蔡文姫を姉のように慕っておりました。
気が付くと少年・宇喜多直家信者は蔡文姫を違う感情で慕うようになっておりました。
「告げることもできず心に秘めていた思慕の念も、蛮族により踏みにじられた。
あのお方を幸せにできる男なら、素直に祝福しよう。だが、蛮族の地で、書物も字も無い地で
あの方が幸せなはずは無い。私は、鬼に魂を喰われてもあの方を救い出そう」
蔡文姫救出の為に、宇喜多直家信者が選び出した駒こそが、大尉・小魔玉でありました。
当初は小魔玉子息の家庭教師になることを拒んだ宇喜多直家信者でしたが、
「蔡文姫救出と匈奴討伐」を条件に承諾したのでございます。
763 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:38:08
宇喜多直家信者:(さて、空いたムコーニンの椅子だが、私と中山幸盛、小魔玉はどちらを
選ぶであろうか。中山幸盛、あやつにも私と同じ物を感じる。ムコーニンのように己の欲望の
為ではない、何か守る物のある男だけが持つ強さを。あやつも独り身だと言う。すると、
何か女性に関係したものだろうか……いや、考えるのはよそう。あやつの腹のうちは
あやつにしかわかるまい)
宇喜多直家信者は、ふと浮かんだ己の考えを自嘲するように琴の弦を鳴らしました。
月は真っ白に、冴え冴えとしておりました。
同じ月下では、怒りに任せムコーニンを処罰した小魔玉が我に返り、
己の宮中での立場を危ぶみ、早速小銀玉皇后のご機嫌を取っておりました。
小魔玉:「小銀玉ちゃん、オイラ、ムコーニンがいなくなってピンチなんだよね。
って、ここがイイの? 気持ちいいのはココ?( ^∀^)ゲラゲラ」
小銀玉:「ん…オウっ!」
小銀玉皇后は、愛する小魔玉の攻めに陥落し、いつもの台詞を口にしておりました。
小銀玉:「もう、小魔玉さんたら、しょうがないな。漏れが何でもしてあげよう」
ムコーニン処刑翌日、宮中では新たな人事が交付されました。
もちろん、この人事も小魔玉の一夜をかけて体で奉仕した賜物でありました。
これまで、後漢の三公は大尉・小魔玉(俸禄:万石)、司徒承相・王允(俸禄:万石)、
司空・ムコーニン(俸禄:万石)となっておりました。
この三公は後漢に於ける臣下に許された最高位でございます。
764 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:38:38
文官1:「これより新しい司空の任命を行う。名前を呼ばれた者は前へ」
宇喜多直家信者:(ここで中山幸盛の名が挙げられても、私は中山幸盛と共存しよう。
あの方を取り戻すまでは)
中山幸盛:(ムコーニンがいなくなった今、司空の地位は宇喜多直家信者か私の
物になろう。さて、どちらか)
鍾ヨウ:(知恵者ムコーニンの後釜。力の足りぬ者には務まることはないだろう。
私が小魔玉なら邪魔で無能な奴をわざと任命するが、小魔玉にとってムコーニンを失った
損害は大きい。己の手下より選出するのが定石か)
陳羣:(中山幸盛……懐かしい我が幼馴染よ。お前にも、この宮中の床を踏むときが来たとはな)
人々は様々な思いを胸に、文官の薄い唇に注目しました。唇の上に形ばかり生えた髭が
動きを見せました。
文官1:「ムコーニンの後任は、中山幸盛に命ずることとする。陛下の勅命である。
中山幸盛よ、謹んで受けられよ」
宇喜多直家信者:(中山幸盛か)
中山幸盛:「ありがたき幸せにございます」
文官1:「これより別室にて中山司空の就任祝賀会を開催するので、各々参加するように」
中山幸盛:(とうとう、とうとう、私は三公になったぞ。陳長文、私が三公になったのだぞ)
中山幸盛は心の中で、旧友・陳羣に呼びかけました。
呼びかけが通じたのでしょうか。中山幸盛より二尺ほど前を歩いていた陳羣がくるりと
振り向きました。
765 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:39:13
陳羣:「君が司空とは。同郷の者として嬉しいよ。おめでとう」
差し出された陳羣の指は、柳の枝のように細くしなやかで、透き通るように白い
指でございました。
中山幸盛:(これが、汗水垂らして働いたことのない、良家の坊ちゃんの指なのだ)
中山幸盛は懐かしい旧友の指を眩しく眺めました。
中山幸盛:「お主は、昔、私に言ったことを覚えているか?」
陳羣:「はて、何のことやら」
中山幸盛:「世の中には、貢ぐ者と貢がれる者、崇拝される者、する者、
裁く者、裁かれる者がいる、と」
陳羣:「私が?」
陳羣は大袈裟に驚いた様子を見せ、かぶりを振りました。
陳羣:「まさか。ただ、もし口にしたとしても子供の戯言でしょう。
ご容赦を」
中山幸盛:「いいや、確かに言った。私の方が残念ながら、一足先に法曹界の重鎮になったがな」
陳羣:「ひとつ穏便に頼みますよ」
陳羣は中山幸盛の言葉に愛想良く笑いながら応えました。
中山幸盛:「それでは失礼する」
会場へと向かう中山幸盛の後ろ姿を陳羣は、舌打ちしながら眺めておりました。
陳羣:「なんだって、ああいうのは覚えなくてもいいことを覚えているもんかねえ。
幼い頃私が『法曹界の重鎮になりたい』と言ったら
「アナウンサーになるなら、絶対フジがいいよ」などと言っていた
あの中山が司空ねぇ……あの、庶民の下民がねえ」
どうやら、中山幸盛と陳羣は互いに含むところがあるようです。
陳羣:「まあ、いい。せいぜい、短い春を楽しむがいい。我が陳家は後漢を代表する
名士の家。お祖父様のまあcと小魔玉失脚の相談でもしてウサ晴らしをするか。
小魔玉の命綱は小銀玉皇后。小銀玉皇后さえ失脚すれば後は芋づる式よ」
766 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:39:43
中山幸盛が司空となってから、二月後の栄安二年九月中旬。
数枚の絵画が後漢の下々から宮中までを揺るがせました。
後に言う「小銀玉皇后裸照事件」でございます。
民1:「な、なんじゃこれは!」
民2:「保存しました」
民3:「これは、小銀玉皇后と大尉の小魔玉?」
なんと小銀玉と小魔玉の房中での写生画が市井にまで流出したのでございます。
その数、総計三百を超えました。
民1:「小銀玉皇后だけではないぞ。王貴人ことアダルト日出夫との絡みもあるぞ」
民2:「いや、それだけではない。いったい大尉は何人の女と枕を並べたんだ?」
民3:「絶倫にも程がある」
人々は狂ったように件の春画を奪い合い、自家発電に励みました。
洛陽の町は、昼日中にも関わらず通りには人一人も通らず、四日後には
薬局に増血剤を求める客が殺到しました。
人々は抜きすぎにより極度の貧血となりました。
霊帝:「ほほお。よく出来た春画よのお。皇后も、このようなことをして朕に
焼きもちを焼かせようとは可愛い奴よ」
張譲:「陛下、これはいつものプレイではありませぬぞ。ご覧下され、
民は自家発電に励み働くことをせず、あまつさえ貧血で倒れる者で溢れかえっております」
霊帝:「うむうう」
趙忠:「不貞の上、民をも惑わす小銀玉皇后には、相応のご処分が必要かと」
趙忠に便乗するように他の十常侍たちは霊帝に、小銀玉の讒言をしました。
実は、今回の事件には黄巾族の首領、聖天使ザビエルが関係しているのですが、
それは、また次回のお楽しみ。
767 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/04/23(水) 00:46:25
>>757 面白くなればいいのですが。
ご感想ありがとうございます。
>>758 伏字なのに、なぜおわかりに……そうです。桐野先生です。
あのブログはかなりお勧めです。
桐野先生は、作家の中でもかなり歴史観も確立したものを
お持ちですし、ブログも面白いです。
>>759 ご感想有難うございます。
今回は、また違う感じになりました。
期待を裏切っていなければ、良いのですが。
明日から、五月中旬まで少し勉強に集中したいので
一旦連載はお休みしたいと思います。
(もし、このスレが落ちても相撲トナメスレにも感想を残して
いただければ、コメント返ししたいと思います)
それでは、皆様、良い連休をお過ごし下さい。
768 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 00:52:25
まさか一時引退?
>>768 いえ、ただ単にこのところ勉強を疎かにしていたら、
そろそろ首が回らなくなりそうになってきたので。
勉強漬けにして挽回しようと思っただけです。
スレもそろそろ落ちるようですし、せっかく感想下さったのに
不在時に落ちていたら申し訳ないのでキリの良いところで
一時中断して、五月中旬あたりからまた再開できればと考えています。
770 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 01:19:12
とりあえずここまで乙
再開を楽しみに待ってる
771 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 01:20:00
宇喜多はリアルに好みのタイプは蔡文姫って言ってたな
772 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 01:22:14
うまく合わせてくれてるからイメージが掴みやすいよな
773 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 02:21:41
うん
774 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 02:33:51
こ
775 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/23(水) 17:32:42
>>760-767 乙
これで3人に絞られたのかな
続きはしばらく楽しみに待ってるんで勉強頑張って
776 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/24(木) 11:18:20
いつ落ちる?
777 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/24(木) 16:45:13
あと1ヶ月は持たないはず
778 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/24(木) 18:14:23
ああ、180日ルールか…
>>770 いつもご愛読ありがとうございます。
思ったより勉強さぼっていたので、頑張らなきゃいけないようです。
>>771 そこを利用しようと思った次第です。
>>772 イメージは合わせるか、大きくかけ離れるかで書いているつもりです。
>>775 いえ、三国志ベースですが、最終的には三国志ではないような終わりの
予定です。ありがとうございます。
頭が良くないので、人より量をこなすしかないようです。
>>776 >>777 >>778 二話目の職人さんのお話と佐倉さんのお話と三話目の職人さんの
続きがまだあるので、本当は残っていて欲しいのですが、
続きは相撲トナメスレでやろうと考えています。
皆さん、ご意見、ご感想ありがとうございます。
批判でも感想でも何でも、嬉しいです。
780 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/24(木) 23:25:18
しばらく更新もないんなら予測でもするか
782 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/25(金) 00:20:27
やっぱ小魔玉じゃないかな
783 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/25(金) 01:05:24
ここにきて宇喜多もあるかも
784 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/25(金) 01:31:33
わからない
先が読めない
785 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/25(金) 17:54:19
5月まで待てん
ありがとうございます。
先が読まれたら、少しショックなのもあります。
はやく落ちねえかな
788 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 20:25:48
おい
789 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 20:32:23
こら
790 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 21:49:53
すいません
791 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 21:52:41
許して
792 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 21:56:55
いいや
793 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 21:59:16
許さない
794 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 22:18:47
とりあえず
795 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/26(土) 23:05:15
796 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/27(日) 18:11:37
\避けたらマジ殺す!/
/\ /\ < はぁ!?お前が死ね!
/ \/ \ /\
/ / u / / u ', // ',
/ / 飛 / / 角 u ', // ', ←香車
/ / \車 / /\. 行 ',\ /./ ',\
/_/__\/_/______', .//_____',
/\ 煤@/\ /\ <ここは俺が
/ \ / \/ \ /\
/ / / / / / ', // ',
/ / 飛 / / 角 / / 歩 ', // ', ←香車
/ / \車 / / \行 / /\. 兵 ',\ /./ ',\
/_/__\/_/__\/_/______', .//_____',
/\ /\
/ \ / u\ /\
/ / u / / u // ',
/ /u 飛 / / 角 // ', ←香車
/ / \車 / / \行 /./ ',\
/_/__\/_/__\ //_____',
797 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/27(日) 19:02:12
なぜここに
798 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/28(月) 18:40:21
中山がきそう
799 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/04/28(月) 19:03:17
俺も中山の予感が
おれもおれも
来るわけない
802 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/03(土) 07:01:31
期待age
803 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/03(土) 23:43:16
頼む繰り上げてくれ
続きが気になって夜も眠れない
804 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/03(土) 23:48:49
確かに気になる
まあ最後は三戦板一の良コテ小魔玉だと思うけどね
805 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/04(日) 22:14:27
さあな
>>803 803さん、すみません。
書き溜めていた次回の3.4行のみ投下しますので、どうか今夜はぐっすり
お休み下さい。
予想は外れて欲しいのが作り手の気持ちです。
それでは、3.4行のみ投下しておきます。
三戦英雄傅
第二十七回〜霊帝裸照事件に英断を下し、◆W0wczkw01 は
リンリン大友を調教す〜
さてさて、前回窮地に立たされた小銀玉皇后と小魔玉ですが、
いったい、霊帝はどのような判断を下したのでしょうか。
趙忠:「陛下、ご決断はお早いほうが宜しいかと」
霊帝:「むぅうう」
中野区民憲章 :「ホホホ、陛下は筋金入りのMですな」
張譲:「おお、中野区民憲章!」
中野区民憲章の登場に張譲をはじめ、十常侍たちは顔色を明るくしました。
〜次回第二十七回〜霊帝裸照事件に英断を下し、◆W0wczkw01 は
リンリン大友を調教す〜
の続編につづく〜
808 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/04(日) 23:03:20
上げ忘れました。すみません。
809 :
◆W0wczkw01o :2008/05/04(日) 23:04:52
わざわざ乙^^
見ていてくださったのですね。
ありがとうございます。でも、全てのコテさんがほとんどイメージが
崩れているので◆W0wczkw01さんもどんなキャラになるかわかりませんので、
そこら辺は笑って許していただければと思います。
811 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/04(日) 23:16:11
Wなんとか軍団は出てくるのかな
812 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/04(日) 23:24:56
氷雪だけがW何とかをフルネームで呼ぶんだな
813 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/04(日) 23:25:09
恋、だな。
814 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/04(日) 23:25:55
まさかw
815 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/07(水) 01:51:04
5月24日まで持つか
早く落ちないかなあ
>>815 すみません。
代わりに、他所に投下した歴史関係無い駄文を相撲トナメスレに
置いておきますので、
宜しければ。
818 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/07(水) 23:41:37
じらされるのももう限界だ
819 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/07(水) 23:43:36
氷雪は実はSだからな
820 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 00:09:44
もういいだろー
頼む頼む頼む頼む頼む
821 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 00:42:11
早く書けよ
落ちる落ちると落ちないスレだな。
加トスレはすぐ落ちたぞ 情報がいい加減なんだな。
823 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 19:32:49
もういいだろー
早く続き頼む頼む頼む
824 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 22:19:28
まだかまだかまだかまだか
片方だけでは無く、両方楽しみたいのが本音です。
虐められるのなら、
・金田一京●から豊富な語彙力で言葉責め
・中●敦から、筆を使って漢字責め
・福●章から、彼の全ての知識と経験を以って責められる
虐めるなら
・学生時代にSとして名を馳せた元●相●泉さんを(外見が好みじゃないので
難しいけど、反応が面白そうだから。知識が無いのを責めてもつまらないから)
・福●さんを肉体的にも精神的にも堕としたい
(精神的に図太そうだから、楽しめそうだし、外見が好みだから)
こんな感じです。大切な読者様を虐めたりする気は、毛頭ございません。
すみません。
826 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:34:24
〜前回つづきより〜
身の丈八尺もある大男。中野区民憲章、都・洛陽生まれの洛陽育ちのこの男、史学に明るく
とりわけ文語や繁体字に詳しいことで名を馳せていた学者でありました。
一介の学者・中野区民憲章もまた、十常侍の権力の駒として、
どMの霊帝を満足させるための駒として宮中に召しだされたのでした。
当初は、小銀玉皇后の美貌と毒舌に未練を持っていた霊帝も、
中野区民憲章の巨躯から繰り出される罵倒と暴力の迫力に骨抜きと
なり、「中野区民憲章を知らなかった朕の半生は、なんだったのであろう」と
感嘆したとも伝えられております。
口語・簡体字を得意とする小柄な女性の小銀玉皇后に比べ、文語・繁体字を得意とした
中野区民憲章。その与える迫力たるや、歴然としたものでございました。
霊帝が小銀玉皇后に飽き、中野区民憲章が寵愛を欲しいままにしていた
ちょうど、今、裸照事件が勃発したのでございます。
827 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:34:50
何進:(ま、まずいではないか。妹の小銀玉の不始末は、儂の責任問題まで問われる。
このまましがない肉屋に元通りか? いや、元部下の袁紹が相国となっておった。ここは、
袁紹の地位と名門・袁家の力に頼るほかあるまい)
機を見るに敏な何進は、さっそく配下の(・×・)AaAを晋国に走らせました。
さすがは、元、商人。何進は、妹・小銀玉という商品の価値を見捨ててはおりませんでした。
曹操:「なんだ。この可愛い顔文字の男は」
袁術:「小動物顔よのお。これ、もそっとこちらへ」
(・×・)AaA:「ええい!! 触るな! 俺は何進大将軍の使者だぞ」
袁紹:「何? 大将軍の、とな?」
(・×・)AaA:「名門・袁家の力もありながら、貴殿が今の地位におられるのは何故か考えたことが
おありか?」
袁術:「何を言う。本初兄さんの実力に決まっているだろうが」
魔法剣士情熱的:「そうだ。そうだ。そうに決まっている」
タケノコ萌え:「ちょっと、魔法剣士情熱的、あなた何言っているのよ。相手は都の大将軍からの
ご使者よ。つまり、大将軍の代理でいらしたのよ。何か、事情があるに違いないわ。
御頭も、名族らしく冷静になってください」
魔法剣士情熱的:「すみませんねぇ。オイラ、向こうで待機しています」
828 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:35:22
魔法剣士情熱的は、ようやく出番らしい出番が来たというのに、しょんぼりと肩を落とし席を外しました。
袁紹:「して、ご使者の目的は?」
(・×・)AaA:「取り繕っても仕方無いので、率直に言う。何進大将軍の危機を助けて欲しい」
果物キラー:「ほお、大将軍の危機と」
世事に目が無い果物キラーは、身を乗り出して、会話に参加しようとしました。
(・×・)AaA:「実は、何進大将軍の妹御・小銀玉皇后の不祥事が宮中にて発覚し、
大将軍までもが責任を問われそうなのだ」
無双ファン:「皇后の不祥事とは、これのことですか?」
無双ファンは、少年らしい素早さで父親である果物キラーの胸元を開けました。
果物キラー:「こ、これ、何をする!! 私には近親相姦や男色の趣味は無い!!」
息子の突然の行動に果物キラーは、頬を赤らめ、激しく動揺を見せました。
ひょーりみ:「息子に興奮する果物キラー、きめえ」
荀イク:「こ、これ、ひょーりみ殿。古来より、変態と文才とは比例するものなのです」
荀イクのとりなしに、一同の視線は陳琳と曹操に集中しました。
829 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:35:54
許攸:「ちっ、なんだよ。孟徳……もう少し早く気が付いておれば儂が相手してやったものを」
袁術:(許攸……名を口にするのもおぞましい。貪婪淫蕩にして不純の人物よ)
荀イク:(許攸の貪欲で身持ちが修まらないのは、変わらぬことよ)
曹操:「わ、儂は変態では無い。断じて、誓って正常な人間だ」
学徒出陣:「果物キラー殿、きめぇは、ひょーりみ殿の挨拶ゆえ、真に受けるでないぞ」
学徒出陣が、果物キラーを慰めようと果物キラーの肩を叩くと、果物キラーの肌蹴た胸元より
大量の紙が流れるように床上に落ちました。
学徒出陣:「うおっ、なんじゃ、これは」
魯粛:「なんと破廉恥な。春画を隠し持ち出勤とは」
奇矯屋onぷらっと:「息子に春画を見つけられるなんて。マヌケが。普通は立場が逆
ではないか」
果物キラー:「こ、これは袁家十人衆の職務で……」
タケノコ萌え:「嘘よ! 袁紹様の統治する、この晋国では、そんな卑猥な任務は無いはずだわ!」
袁術:「お主らしくも無いな。果物キラーよ。よりによって袁家十人衆の職務だと
偽るとは。息子に春画の隠し場所が見つかったのは、堪えたのか」
陳琳:「この勢いなら、言える。私の文学の師匠は、団鬼六先生だ!」
袁紹:「……果物キラー、お主、妻帯者であるというに」
漢朝を思いながらも行動に移すことのできぬ日頃の鬱憤が溜まっていたのでしょうか、晋国の者たちは口々に
果物キラーを批難しました。
830 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:36:24
無双ファン:「お止め下さい。人の父親を悪く言うのはよしてくださいよ」
荀イク:「しかし、無双ファン殿が、お父上の春画を」
許攸:「俺は実はショタなんだ。孟徳の血を引き、文才豊かな曹丕でもイケるぞ」
曹丕:「寄るな、ケダモノ!!」
ひょーりみ:「許攸きめぇ」
学徒出陣:「前言撤回。許攸に対しては、挨拶ではないぞ」
正史『晋史』許攸傅には、この時の許攸の一言に対する袁術と荀イクの
許攸に対する人物評が今も残っております。許攸の劣情の標的とされた曹操の
子息の名は、曹丕と言いまして、小銀玉皇后と大尉・小魔玉の間にできた
徽皇子の一つ年下の少年でありました。
曹丕は、曹操に似て詩の才能を持っておりました。
無双ファン:「よく見てください。春画の中身を」
ひょーりみ:「これは、小魔玉の兄上!」
果物キラーが隠し持っていたのは、裸照事件で流出した小魔玉の春画でございました。
一時は兄と慕った小魔玉の絵姿を前に、ひょーりみは涙を浮かべ、春画を握り締めました。
831 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:36:45
ひょーりみ:「小魔玉の兄上は、医師として成功し、幸せな家庭も持っていた。なのに、
今や民から憎まれる暴虐大尉だ。それも、これも、あの女狐のせいだ」
田豊:「ひょーりみ殿、それは違いますぞ」
ひょーりみ:「どこがどう違うのだ。田豊殿、説明されよ」
荀イク:「確かに、小銀玉皇后も無関係ではありますまい。しかし、拷問にかけたわけでもなく、
脅されたわけでも無い。行動したのは、暴虐大尉への道を選択したのは、当の大尉なのです」
田豊:「さすがは、荀子様の子孫ですな」
荀イクに誤りを指摘され、ひょーりみは、男ながらに嗚咽を漏らし、号泣しました。
ひょーりみ:「俺だって、薄々気が付いていたさ。小魔玉の兄貴は、純粋なだけで
、欲望に弱いだけだって。だけど、どうしようも無いだろう? だから、俺は兄貴の
存在自体を消し去るために晋国へ来たのだ」
ひょーりみの泣き声に袁紹の息子たちは、唖然と口を開いておりました。
袁譚:「なんだ? あの熱い奴は。これだから庶民は」
袁尚:「全くだ。血の繋がっておらぬ義兄弟のために、危険な橋を選ぶなんて」
荀攸:(ひょーりみ、奴も博打の神に魅入られた者に違いない)
832 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:37:13
暴走しつつある各人の感情を一つにしたのは、(・×・)AaAの一言でございました。
(・×・)AaA:「この春画が、大将軍の窮地の発端でございます」
(・×・)AaAの差し出した一枚の春画には、小銀玉と小魔玉の絡み合う様子が
詳細に描かれておりました。
(・×・)AaA:「ただの醜聞ではありませぬ。これを描いた絵師は宮中の画家でも無く、
市井の正規の絵師ではないのです」
袁紹:「しかし、絵師は高祖の代より登録した正規の絵師しか用いてはならぬという
法があるではないか。それに、この卓越した技術、これが正規の絵師でなくして
誰が描いたというのだ?」
(・×・)AaA:「高祖は、正規の絵師の職権と収入を危ぶみ、今日の法を制定された
わけですが、この法を犯した小銀玉皇后はすなわち、高祖と漢室への反逆罪を
働いたという解釈をする法律家もいるわけです」
荀攸:「さもあらん」
(・×・)AaA:「さらに、これらの春画を描きし絵師集団は『憂い似ー』と申しまして、
馬元義なる黄巾賊の幹部が率いております」
勇魚:「馬元義、聖天使ザビエルの腹心と言われる男だ」
833 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:37:48
(・×・)AaA:「法と不貞を犯した小銀玉皇后をどMの陛下がお許しになったとしても、
他の者は黙っておかないでしょう。妲妃が処刑を免れなかったように」
袁術:「なるほど。我が袁家の力を頼みに、来たというわけだな」
(・×・)AaA:「宮中の恥を打ち明けるようだが、そうだ」
袁紹:「うむ。公路よ。お前は袁家十人衆を発足させて以来、全ての者を使いこなせては
いなかったな。ここは、名門袁家の名を世に知らしめる絶好の機会。袁家の人材の
豊かさを洛陽に見せ付けてやるが良い」
袁術:「承知」
(・×・)AaA:「ありがたい。この御恩、必ずやお返ししますぞ」
袁家の思わぬ加勢が得られると知り、(・×・)AaAは普段の毒舌も忘れ、
袁紹へ拱手しました。
袁術は兄の手前、大人ぶって見せましたが、実は何の策も持ち合わせていませんでした。
袁術:「ここで手柄を立てねば、ピンハネした袁家十人衆の俸禄の行方が
露見してしまうな」
経理に明るい一方でお金に汚い袁術は、密かに己の配下の給料を
ピンハネしていたのでした。困り果てた袁術は、袁家十人衆を招集し、緊急軍議を開きました。
834 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:38:26
袁術:「お前たちに集まってもらったのは、他でも無い。都・洛陽の何進大将軍の危機を
救う策を出してもらいたいからだ。何進大将軍は、元は平民の出とは言え、我が兄
袁本初の上司でもあられたお方。無碍に断ることもできまい。誰か、我こそはと思う
策士はおらぬか?」
魔法剣士情熱的:「あのー、御頭」
袁術:「おお、魔法剣士情熱的。何か策があるのか」
魔法剣士情熱的:「オイラも軍議に参加してもいいんでしょうか」
袁術:「聞くまでも無いわ」
魔法剣士情熱的:「ほほお。ふんふん。なるほどねー」
曹洪:(魔法剣士情熱的、味方をも惑わす男だ)「御頭、魔法剣士情熱的は外して軍議の続きを」
袁術:「そうじゃな」
荀イク:「御頭、ここは晋国一の知恵の持ち主、丁原殿のお言葉をいただきましょう」
袁術:「丁原か。背に腹は変えられぬな」
荀イクの進言により、丁原が袁術に呼び出されました。
丁原:「丁原、只今参上いたしました」
袁術:「丁原、時間も無いので単刀直入に聞く。お主、此度の裸照事件を何と考えておるのだ」
丁原:「はっ。大将軍兄妹には悪いですが……ここは、我等が晋国台頭の機会かと」
荀イク:「機はまだ熟しておりません。大将軍は、我が殿の恩人。今回だけ
お助けしませんか」
丁原:「ほお。あの肉屋を。皆さん、随分と人が良い」
袁術:「兄上の命なのだ」
丁原:「では、一言だけ。小銀玉皇后に代わり、陛下の寵愛を受ける者の背後を
探れば面白いことが出てくるでしょう」
荀イク:「中野区民憲章のことですか?」
丁原:「ええ。後は、某にこの件、一任していただきたい」
袁術:「よし、丁原、お主に裸照事件関係の御頭代行を命ずる」
丁原:「はっ」
835 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/09(金) 22:38:51
こうして、丁原は裸照事件解決の任務中は袁家十人衆を束ねる『御頭代行』と
なりました。丁原に任を任せ、袁術が安堵の息を吐いている頃、
夜の闇に紛れ、噂の中野区民憲章の部屋を訪ねる者がおりました。
中野区民憲章:「誰かと思えば、お主か。まあ、入るがいい」
〜つづく〜
久々に更新乙です
ブログも読ませてもらってます
837 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 23:08:37
乙
混乱してきたんでちょっと前から読み直してくるわ
>>836 ありがとうございます。ブログは、始めたは良いものの、
何を書けば良いかわからない状態です。
トリップは、普段の書き込みと別のトリップでしょうか。
>>837 ありがとうございます。
実は、僕も最近書く際に
まとめを読んでから書いている次第です。
(袁家十人衆も、まとめを読まないと把握できない状態です)
夏休みに、だーっと書いて完結したいと考えていたのですが、
夏休みが一番忙しくなりそうで……すみません。
コテ付けて何か
変に気を使っちゃったりとかあるかもと思ってね…
普段は他のスレに違うコテ違うトリで書き込んでます
そうでしたか。
そこまでお気遣いいただき、ありがとうございます。
恐らく、登場する全てのコテさんの印象と心象が悪くなっているかと
思いますが、完結まで暖かく見守っていただければと思います。
841 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/09(金) 23:27:21
まだ生き残っているコテの誰かだな
842 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/10(土) 00:39:10
843 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/10(土) 01:19:03
乙としか
アドバイス、ご感想ありがとうございます。
早速三戦英雄傅について、書いてみようと思います。
最近、指を使いすぎて軽く腱鞘炎っぽくなってしまいました。
週末で治ればいいなと思います。
845 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/10(土) 16:26:35
オナニーのしすぎか
オナニーに励んで手を痛めた氷雪を妄想しつつ
>>845はコテニーに励むのだった
847 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/10(土) 17:50:22
ワロタ
848 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/12(月) 22:43:14
あと少し
850 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/16(金) 17:09:16
回避
851 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/16(金) 17:36:17
いつも、更新ありがとうございます。
お忙しい中、ありがとうございます。
話も、進められると良いのですが……。
853 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/17(土) 07:22:48
最終回は決まってると聞いたが
最終回は、決まっています。
ただ、そこに至るまでが、かなりカットしても、あと5話ほど必要かもしれません。
カットしないで「もっと続けろ」と言われれば、延々続くかもしれません。
いつもご意見ありがとうございます。
855 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/17(土) 13:31:45
もっと続けろ
856 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/17(土) 13:42:47
もっと続けろ
やめとけ
858 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/18(日) 20:19:01
■三戦英雄傅第二部これまでのあらすじ■
三戦英雄傅第二部は、栄安二年六月、小魔玉邸での
騒動から始まります。
第一部で丁原は酷い女顔なのと、小魔玉の亡くなった先妻・媚嬢に
生き写しであったことから小魔玉に見初められ、元・医師の技術で
小魔玉の手により性転換手術を施され、媚嬢として生きてゆくことを余儀
なくされていました。体を変えられても、人の心というものは誰にも変えることは
できません。漢朝を真に思う気骨の士・丁原は小魔玉の愛息・リンリン大友を
駒に使い「連環の計」を以って、小魔玉暗殺を企みましたが、策士・ムコーニンの
知略により計略は失敗に終わり、手足を斬られてしまいました。
手足を無くし、己の手では食べ物さえ口にできなくなった丁原を小魔玉は
以前にも増して愛するようになり、丁原は小魔玉の為すがままに陵辱を受けるのでした。
手足が無くては、脱走することも叶いません。
しかし、丁原は希望を捨てず、小魔玉邸で大宴会を開いた夜に美しい声で
歌を歌い、晋国の曹操、学徒出陣、無双ファンを己の居場所に導き、
晋国へ連れ帰って欲しいと頼みます。一方、丁原の不在に気付いた小魔玉は
手下が丁原の部屋より見つけ出した一本の男物の帯と 一枚の巾(髪を結ぶ布)より、
己の知恵袋である中山幸盛とムコーニンが丁原の美貌に迷い、かどわかしたと
疑っておりました。婦人の部屋で帯を外す、巾を外す、これは、確かに
不義を臭わすものですが、実はこれは丁原の置き土産たる謀略でありました。
丁原の謀略は成功し、策士・ムコーニンは小魔玉の怒りに触れ、陵遅により
処刑されました。
859 :
氷雪 ◆jKdJ051mHQ :2008/05/18(日) 20:19:24
古来より中華に於いて、「位、人臣を極める」と言われた三公。
三公とは、大尉、司空、司徒承相のことであります。
これまでの三公は大尉・小魔玉(俸禄:万石)、司徒承相・王允(俸禄:万石)、
司空・ムコーニン(俸禄:万石)となっておりました。ムコーニンの後釜は
小魔玉と小銀玉皇后の采配により、中山幸盛が後を継ぐこととなりました。
小銀玉皇后という権力者庇護を受け、後漢の人事をも思うままに
動かす小魔玉。しかし、肝心の小銀玉皇后に裸照事件という不祥事が
起こり、挙句、霊帝の寵愛は中野区民憲章という男に移り、小魔玉と
小銀玉皇后の運命は正に「危うきこと累卵の如し」。裸照事件の背景には、
馬元義という黄巾賊の幹部が関わっているようなのですが。
さてさて、漢朝を思い、小魔玉へ復讐を誓う丁原。己の欲望のまま、
漢朝を食い物にする小銀玉皇后・小魔玉。神への絶望から自らが
神になり黄巾賊を操り民衆を脅かす聖天使ザビエル。漢朝を憂いつつ、
周囲の期待の目も無視できない相国・袁紹。拮抗するそれぞれの
群雄の思い……。
中原の鹿は、誰の手に落ちるのか。それは、最終回までのお楽しみに。
860 :
無名武将@お腹せっぷく:2008/05/19(月) 23:53:58
この神スレもあと1週間の命か
次スレ候補の相撲トナメスレが最近、稼動しつつあるので、
どうしようかと迷っています。
やめとけよ
>>862 アドバイス、ありがとうございます。
他のところも検討したいと思います。
それがいいな