日曜日の馬岱二十週目
6時起床。玄関前の掃き掃除。乾布摩擦。庭の菜園に水やり。
従兄殿を起こしに行…ったら部屋はもぬけの殻。行ったな…
朝食を盆に載せて厩へ向かうと、従兄殿が子馬を放して遊んでいた。
心なしか垂れ目。他の馬の世話をしながら、子馬がこのまま大きくならずに
いてくれれば、従兄殿を起こす役目は免除なのだが、などど考える馬岱。
母馬を連れ出して、二人と二頭で朝食を食す。たんぽぽがそこかしこに
咲いていて愛らしい。食用に使えないものか。
子馬から離れそうにない従兄殿を置いて、山菜狩りへ出る。蕨やつくし、
つわぶきなどを採取。猟師の仕掛けたであろう罠に、子兎が捕まっていた。
目が合う。 ………猟師さんすみません……… もっと大きくなってから
捕まるようにな、とあまりお勧めできない言い含めをして放してやる。
帰って昼食。地味ににこやかな従兄殿に感化され、嬉しい馬岱。環境順応型。
しかし心なしか従兄殿に懐きすぎ感のある子馬タン。片付けを済ませ、こっそり
家を抜ける馬岱。従兄殿がお父さんなら、この馬岱がおかーさんですよー。
母馬の存在を無視する程に馬好き一族の血は、彼にも色濃く受け継がれている。
心ゆくまで(控えめに)子馬を撫で回して戻ると、従兄殿は庭先で近所の猫を
撫で回していた。猫は満足したのか、馬岱が触る前に去って行った。軽く落胆。
気を取り直してお茶。饅頭うまい。
また厩へ行ってしまった従兄殿に取り残され、一人で薪割り。単純作業は苦に
ならない。というかむしろ性に合っている。
夕食は昼間に採った山菜メイン。静かで穏やかな夕暮れ。
子馬の名前について話し合う。心なしか、いやはっきりと垂れ目の従兄殿。
たぶん自分も同じ顔をしているんだろう。愛しいものが出来るというのは、
幸せなことです。
厩に行ってお馬におやすみの挨拶。毎日欠かせない習慣。やっぱ馬は可愛いなあ…
従兄殿にも挨拶。と思ったらもう寝てた。布団をきれいにかけ直して自室へ。
また明日から仕事頑張ります。おやすみなさい。
最近、日曜の夜がきつくなってきました…
ではおやすみなさい。