1 :
佐吉:
キャラ一覧
・小姓衆
佐吉 ・・・石田三成の通称
紀ノ助・・・大谷吉継の通称
虎之助・・・加藤清正の通称
市松 ・・・福島正則の通称
孫六 ・・・加藤嘉明の通称
助作 ・・・片桐且元の通称。最近登場がないねえ。
利兵衛・・・長束正家の通称。丹羽家中。
増田 ・・・増田長盛のこと。変態。一応通称は甚右衛門。
・秀吉家中
羽柴秀吉 ・・・「との」で登場。通称は藤吉郎(『信長公記』では元亀3年11月で羽柴の苗字で登場しているので、
今後は羽柴で問題なし)。
近江横山城主。
羽柴長秀 ・・・小一郎。秀長改名は1585年以降だが、そうこだわるこっちゃないかな?
竹中重治 ・・・半兵衛。秀吉与力。
蜂須賀正勝・・・小六の親分。秀吉与力。
前野長康 ・・・将右衛門。秀吉与力。
浅野長吉 ・・・弥兵衛。秀吉の妻・おねの一門。のちに長政に改名。
神子田正治・・・通称は半左衛門だが、神子田さんで登場。
尾藤知宣 ・・・一度だけ登場。通称は甚右衛門ほか。
山内一豊 ・・・伊右衛門。秀吉与力。影が薄い?
一柳直末 ・・・市助。秀吉与力。一度だけ登場。某大河ドラマで山内一豊に堀尾・中村を対置させているが、
槍一筋で成りあがったという意味では彼のが近そうだが。もっとも彼は小田原攻めで戦死しているが。
中村一氏 ・・・孫平次。秀吉与力。名前だけ登場。
仙石秀久 ・・・権兵衛。秀吉与力。『センゴク!』で佐久間信盛にトレードされてしまったが、
実は天正2年に彼が千石を領したときの所領は秀吉の知行地ではなく佐久間の知行地内で、当初は彼の配下だったのか?
えろい人、解説ヨロ。
宮部継潤 ・・・善祥坊。宮部城主。秀吉与力。あぶらぎって登場。
田中長政 ・・・久兵衛。当時は宮部の配下。後に秀吉から一字賜って吉政に改名。
本編ではやや戦嫌い。
4 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/16(木) 22:40:11
1ほんとサンキュー。
職人のみなさんまたお願いー。
応援してるぜ。
・織田家
織田信長 ・・・通称は三郎だが、正式官位として当時は弾正大忠となっているので、呼ぶときはそちら。
本作では一度佐吉に会っているが、それはもう・・・
佐久間信盛・・・通称は半介だが、官職の右衛門尉で登場。一度きり。
丹羽長秀 ・・・五郎左衛門。戸田と長束が仕える。
滝川一益 ・・・援軍で登場。でも、来るなら近い丹羽か柴田では・・・
明智光秀 ・・・はげ頭で登場。大河ドラマで通称の十兵衛はメジャーになるか?
前田利家 ・・・又左衛門。赤ホロ衆筆頭。
佐々成政 ・・・内蔵介。黒ホロ衆筆頭。
堀秀政 ・・・久太郎。信長の馬廻。名前は出ていていないが、三河行きの増田を追い立てたのは彼か?
・丹羽家中
溝口秀勝 ・・・五右衛門。丹羽家臣。
戸田勝成 ・・・半右衛門。本当はこの時期は信長の馬廻。
徳川家中
徳川家康 ・・・次郎三郎、三河守。ちょっと中途半端に二度ほど登場。
石川数正 ・・・与七郎、伯耆守を自称。横山城に現れる。
大久保忠世・・・七郎右衛門。虎之助が居候中。
大久保忠教・・・彦左衛門。忠世の末弟。虎之助とともに武田に捕らわれ中。
その他
黒田孝高 ・・・官兵衛。姫路城代。一応登場済み。
海北綱近 ・・・海北さんで登場。浅井重臣。ちょっと変態なじいさん。
大野治長 ・・・弥一郎。茶々に踏み台にされて登場。
茶々 ・・・浅井長政の娘。3歳にして傍若無人振りを発揮w
謎の武士 ・・・筒井順慶配下。詳細不明?佐吉を高く評価する。
石田正澄 ・・・弥三。主人公の兄。本作ではちょっとヘタレ。
杉谷善住坊 ・・・坊主。佐吉を狙う衆道坊主。鉄砲の名手。
こんなもんか。
坊主の正体追加しといた。
しまった、紀ノ助を紀之介に直すの忘れてた…。
今、まとめサイト見たらキャラ一覧すでにあったのね…
出すぎたマネをしたようだ、すまんかった…orz
新スレおめれとう!
佐吉愛してる!!!
佐吉おめでとう!新スレでもがんばれ!
元亀三年十一月二十日
三河の徳川さまご家中の方から、増田くんがまだ着いていないとの文が来たらしい。
小一郎さまは「徳川どのへ顔がたたんなも・・・。こんなことなら増田が岡崎城
に入るまで見張りをつけにゃいかんかったわい」と嘆かれ、
小六の親分は「あのやろう、こっそり戻ってきたとて帰参なぞさせてやらんわ!」
といきまいている。
誰も道中なんかあったとか思っていないところが増田くんらしいね。
前スレ何て終わり方してやがんだwww
そして誰も言及してないが
>>1 スレタイを二之巻として軍記物っぽくみせようとしたみたいだが
それなら二之巻ではなく巻之二が正解
ここは言及の多いインターネッツですね
どうもです。読み直したら真田一族が出てるじゃん・・・ということで追加。
しかし真田のあたりを書いた職人さんよ、鴆毒を飲ませちゃいかんだろう。
前野も虎之助もそこでサヨナラになっちゃうぞw
【真田家中】
・真田幸隆(59)・・・出家後の一徳斎で登場。真田一家の父上。
・真田信綱(35)・・・通称は源太左衛門。真田家の長男坊。
・真田昌輝(29)・・・通称は徳次郎。衆道大好き(はあと)。また出るのかな?
・武藤昌幸(25)・・・武藤家に養子に入った後、喜兵衛の通称を名乗る。兄二人の悲劇後、真田に戻って家督を継ぐ。
彼の長男信幸と佐吉の親交は現代に何通もの手紙として残っている。
19 :
とだ:2006/02/17(金) 20:30:39
11月20日
昨日寝ていたら、いきなりうえだくんが、部屋に
入ってきて、今追われているから、助けてくれ。
と言ってきたので部屋の前で竹刀を持って、構えていたら
確かに何かいる・・僕はその何かが自分の前まで来るのを待って
竹刀を振りかぶった・・いい音が響いて「痛い痛い」と声が聞こえた
僕が手を緩めると一目散に逃げていった。うえだくんに伝えようと
思ったらもう僕の部屋にいなくて、次の日、このことを丹羽様に伝えたら
「もうよい忘れろ」と言って相手にしてくれなかった。
しかし丹羽様、階段から落ちたのだろうか?ものすごく背中を
痛そうにしていたが・・。
元亀三年 十一月二十一日
お城に田中さんがいらしたので、またせがんでおかゆを作ってもらった。
今日はヤマイモ入りの特製だ!
田中さんはぼくと紀ノ介が食べるのを「佐吉くんも強くならなくちゃな」と言いながら
うれしそうにみてた。
しばらくして、田中さんがもじもじしながら、「聞いてくれるかい?」と切り出してきた。
うちのとのが田中さんのご主人の宮部さまを調略したとき、
人質がわりにとののご一門のおこさまを宮部家に差し出したそうだが、
「その子っていってもさ、羽柴どののご一族ってことは、大きなことでは言えないけど
そこらあたりの百姓の子なわけよ。それがたった四歳で突然親元を離れて人質に出されて、
さらにさむらいや侍女にかしづかれて大事にされて、気が動転しちゃうのも当然だよね。
最近はさらにふさぎこんじゃって部屋からも出てこなくなっちゃってね。
宮部さまになんとかならんのかと言われてるけど・・・困っちゃってねえ。
そうだ、年の近い佐吉くんと紀ノ介くんでなんとか気持ちを解きほぐしたりできないかなあ」
田中さん、初めからそういう目的で来たんだな。うーん、でもぼくも小さい子は苦手だなあ。
困った顔で横の紀ノ介を見ると、怒ったような笑ったような顔をして考え込んでいた。
とりあえず、宮部城に今度行ってみようかな。
元亀三年に幼少な一門・・・秀次か?
石松丸とみた
こんなにイイ奴な田中吉政がみれるのは日本広しといえど、このスレだけだろうな
田中の評価は ここ最近の研究で飛躍的に上昇してるよw
十一月二十一日
城下でキリシタンの人やばてれんが集まっている
イエズス会のぎょうじらしい
みに行ったらキリシタンの中に田中さんが混ざっていた
ぼくと目があったら「見にきただけじゃ、見にきただけじゃぞ」
ときゅうにうろたえはじめた。
そして今日のことは誰にもいわんでくれというので
じゃあまたこんどおかゆをつくってと約束してもらった
>>22 石松丸は猿の子だからその辺の百姓の子ではないと思う。
秀次は猿の姉・ともの子で人質として宮部家の養子になった。
秀次でFAか
しかし全スレの1000が恐ろしい
999 坊主 sage 2006/02/17(金) 14:29:06
999なら佐吉は拙僧のもの
1000 増田 sage 2006/02/17(金) 14:30:10
1000なら佐吉はわしのもの
ハァハァ
31 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/18(土) 08:30:24
とだ君ね、いい加減鈍すぎじゃないかと、毎回同じ展開じゃないかと
わかったからsageろ
とだくんはsageてるぞ
33 :
ポン:2006/02/18(土) 11:06:25
‘長男信幸と佐吉の親交は現代に何通もの手紙として残っている’
で思い出したが、武藤喜兵衛の次男坊(普通真田幸村と呼ばれている人)の
妻は(2番目のワイフだったっけ?)大谷紀ノ助の娘なので、佐吉の日記の
後半部ではちょくちょく出てくるはず。当時は大阪で一応人質生活を
送ってました。
>>33 ここのネタを楽しんでいる人にとってはほぼ常識なことを、わざわざageてまで書かなくていいよ
荒さないでくれ
鈍くて天然な とだ君カワユイ
個人的には丹羽さん好きなのでこの調子で続きキボン。
まさか衆道になるとは思わなかったけど・・・
とだ君15歳なんだよなw
うえだ君て何歳?
十一月二十三日
先日おおとのが越後にどうめいをもとめててがみを出した
これってやっぱり旗色が悪いってことなのかなあ
いや、これからよくなるにちがいない
越後のとのさまも坊主だそうだ
このあいだまで坊主につけまわされていたし信玄も坊主だし
坊主ってほんとに仏さまにつかえているのかぎ問だ
あと噂で越後にぼくによく似たせいかくの小姓がいるらしい
ほんとうならいつかあってともだちになりたいなあ
愛の戦士か
>>33 一時は天正に入るかどうか(日記の日付でいうところの翌年七月二十八日から)危うかったいうに、
そんな文禄慶長のことなど考える余裕などおへんわw
十一月二十四日 虎之助
武田軍の軍容を目の当たりにしてニ俣城は遠からず落城すると思ってたけど
案外しぶとく持ちこたえている。たしかに川に挟まれた絶壁の上だから
堅固であるのは分かるけど、守将の人の采配が上手いんだろうなぁ。
俺もこんな狭い牢屋の狭い窓から様子を眺めるんじゃなくて、現場に行って
城攻めと防戦のしのぎ合いをこの目でしかと見てみたい。
なにげに虎之助はいい経験してるな
市松はだめぽ
十一月二十五日 未明
佐吉は拙僧のもの。佐吉は拙僧のもの。佐吉は拙僧のもの。
佐吉は拙僧のもの。拙僧のものは佐吉。拙僧のものを佐吉に。げはは。
時は満ちた。佐吉を麻酔銃で撃ち、拙僧の性奴隷として飼育する。うほっ。
しかし、最近近江周辺の警備が厳しくなっているのが気になるが・・・
さきちあいしてるよあいしてるよさきちぃぃぃぃいいぃぃぃいぃいいぃ
十一月二十八日
竹やぶで座っていたらおしりの下からたけのこがはえてくる夢を見た
なにがのおつげだろうか?
>>42 火縄銃が実戦使用されてまもなく100年だが、麻酔銃なんてそんな器用なもんあるのかw
ブルーワーカーもあるんだし、問題なし!
まぁ自由に投稿するのはいいけど、もう少し時代を考えてみた方が。
あんまり好きなようにやってると下手な同人モノに成り下がる希ガス。
既に微妙になりつつあるのだが。
吹き矢にしとけ
十一月二十五日 未明
そうそう、拙僧の股間に火縄の弾をこすりつけると睡眠作用が生まれるのじゃ。
この極意は少数の忍びにしか、知られてしない。この弾を佐吉の肌に擦らせれば・・・げはは
杉谷は途中で自分の使命に気づくのか
それとも三成狙いで誤ってノブナガ撃っちゃうのかwwww
>三成狙いで誤ってノブナガ撃っちゃう
ものすごい伏線だ。素でスゲーと思った。
市松、悪者のままでいいから成長が見たい。
十一月二十五日 与六
最近、景虎のヤツがますます調子に乗り出している。人脈が広いだとか何だか知らないけど
ようするに八方美人なだけじゃないの?まったく、柿崎弥次朗殿までそそのかされちゃってさ。
俺が思うにずっと甘やかされて育ってきた景虎に尚武の長尾家、上杉家を継ぐ資質は無いと思う。
喜平次の兄んちゃんの方が文武も秀でておまけに御館様の甥なんだから次の当主には妥当なはずだ。
まぁ単なる愚痴なんだけど、喜平次の兄んちゃんに言っても、兄んちゃんこのことに関しちゃ
何も言わないんだ。その前に兄んちゃん無口なんだけどさ。
今日も御館様の風呂の世話が終わって城内を歩いてると、景虎のヤツが取巻きを率いて歩いていた。
多少顔がよくて人当たりがいいからってなんであんなヤツにみんななびくのかな。
大体アイツ北条の人間なのに。ヘボの憲正殿までアイツを支持してる。北条は仇のはずなのに不思議だ。
兄んちゃんは父君が死んで以来ずっと普段無口だから人はあまり寄り付かないけど、
俺は絶対兄んちゃんを当主にしてみせるからな。あんな優男になんか負けないでくれよ。
愛の戦士にしては口が悪いな
愛の戦士は口悪いだろ
直江状の口の悪さは殺人的だ
愛の戦士ってw
愛の戦士の口撃は天下一品だよな
58 :
とだ:2006/02/19(日) 00:16:18
11月25日
今日、溝口さんと城下に買出しに行った。
石田村で変な人と出会った。なんか挙動不審で
こっちを見ている。僕もじーと見ていたら
あっちもじーと見ている。そうしていたら
溝口さんから怒られた・・誰かに似てるんだけどなぁ
誰だったっけ・・?
>>58 最近とだくんに厳しい人が多いので、茶々入れるのもなんだが、
佐和山の城下に行くのにどうやったら石田村を通過するんだ?
未熟なのはいいが、Yahoo!かMSNあたりの地図検索でも十分わかることだし、確認してくれ。
今の地名に直すと、滋賀県彦根市佐和山町と、同長浜市石田町だ。
ちなみにこの二拠点間の距離はどんだけ?今日のとだくんの宿題!
とだくんがんばれ!かわいいよ!
考察が足りない感は否めない
誰か柴田勝家出してくれ
時代考証をおろそかにするのはいただけないな
毛受兄弟の出番ある?
十一月二十九日
今日、俺たちの入ってる牢屋に新入りだと言って増田が連れてこられた。
ところどころ黄ばんだやたら長い襟巻きをしていて
その端っこにはでかい字で「石田」とかかれている。
そういえば行き倒れの織田の間者が捕縛されたと聞いたが
まさかこいつか?
なんでこんなのを間者にしたんだろーか。
思わぬところで合流w
増田くんは病的だからある意味患者。
68 :
59:2006/02/19(日) 20:56:35
69 :
59:2006/02/19(日) 21:04:10
ああ、補足。
地図の真ん中やや右に石田町とあるのが、佐吉の故郷石田村、
石田村のすぐ東にある山が当時の秀吉の居城横山城、すぐ北にある川が姉川です。
北のほうには宮部・国友なんかの地名もありますね。
また、マップを一つ北に上げると小谷山・虎御前山の名前もあります。
結構私はこういう地図を見てるだけで当時をうっすら思い浮かべちゃう感じで
飽きないですね。
70 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/19(日) 21:11:18
59さんももとだくんも頑張れ
ageちゃった…ごめんなさいorz
ごめんこんなことは言いたくないけど時代考証ばかりで堅苦しくなりすぎ
素の間違いにもネタにも時代に合わない!と即突っ込みが入って
見てるだけの人からみてもなんかなあ・・・・
でもブルーワーカーはないだろ
明らかにネタな物なら、坊主や増田のドタバタに限って たまに出してもいいんでない?
ブルワーカーはありだろww
とだの作者乙
77 :
59:2006/02/19(日) 23:54:20
>>72 ごめんよ。言いたいことはわかる。
まあツッコミもネタと思って聞いておくれ。
ただしとだくんはできることはやっておくれ。
地理をそこまでめちゃくちゃにされると、すごい後が続けにくいから。
>59さんすみません自分があまりにも無知でした
後地図もありがとうございます。今後のネタ
作りに生かして生きたいと思います。
あと>76さん俺じゃないっすよ。
>>87 次回作楽しみにしてるよ(^^)/
それと、アンカーは半角数字の前に >> をつけると出来るよ
アンカーは全体的にミスってるような気がw
注意の言い方キツイのは微妙。
言われたほうも素直にならんと微妙。
82 :
福島市松:2006/02/20(月) 19:11:43
十一月二十九日
暇なので紀之介と相撲をとっていたら
紀之介の鼻がもげた。
あわてて直したら何とかくっついた。びっくりした。
これだから病人は困る。
ちょwww
あゎゎw
紀之介悪化しすぎwwww
関ヶ原までもたねぇよw
市松はエンターティナーとしての才能が開花したなw
87 :
弥三:2006/02/20(月) 21:56:46
十一月三十日
なんでも武田信玄が本格的に兵を出したとかで、姉川のむこうでも浅井どのがそれに応じて動いているらしくて
最近鉄砲の音やときのこえがかまびすしい。
市なんかで聞くうわさを聞いていると、なんか武田信玄が織田に勝っちゃいそうな感じだけどなあ。
そうそう、夏に佐吉がうちにいたときにそんな話をしたとき、佐吉は「織田さまがぜったい勝つ」と言って砂の上に日ノ本の地図を書き、
武田と織田、それぞれ領国でどれだけ兵を養えるか数字を書いて、
「織田さまは尾張・美濃・南近江・北伊勢など米のとれる豊かな領地をお持ちです。
対する信玄は、領地は広くとも山がちで田を切り開くにも難しいところばかり、
すでに養う兵も、織田さまは徳川どのの分も含めて7万、武田はせいぜい3万。
さらに我がおおとのさまは戦う際に常に兵を敵より多くご用意されます。
かようなことを考えても、我がおおとのさまが必ず勝ちます!」
そうかのうとそのときは思ったが、戦はそんな机上の計算ではないよなあ。
そうだそうだ、佐吉はまだまだただのそろばん屋だわい。
ここらでわしも、地元の衆でも率いて、浅井方につこうかのう。
で、そう思って村の宴会で若者どもを誘ってみたら、よりによってうちの小作のたろべえに、
「だめじゃだめじゃ、賢い佐吉くんならば従っておれば一緒に出世できるかもしれんが、
弥三さんとじゃいくさで討死が関の山じゃ」
と言われて一座でばか笑いされた。とほほ・・・
ちくしょうたろべえ、来年の小作料は倍じゃあ!
88 :
広告:2006/02/21(火) 00:13:29
いっそこのスレを大河にしちゃって欲しいwww
>>89 おそらくモザイクが必要になるぽ
問題は増田をやれる30歳前後の役者がいるかどうかだww
増田をやるにはあぶらぎってないといけないな
たろべえ萌え。
>>89 児ポ法に引っかかって増田と一緒に全員タイフォ
大島渚監督の『御法度』の例もあるし
ギリギリOKです。
十二月二日 くもり
出し抜けに父から手紙が来た。あわてて読んでみると、
佐吉どの
息災なるや。本日は、余の儀にもあらず。
昨晩、弥三 家伝来の甲冑を帯びて忍びて家を出でんとするに、
弥三が家内これに気づき、とどめんとするに「我、浅井方にて一旗あげん」とてわめきたて
家内のどどむるも聞かず暴れたて、さわぎを聞きつけし我、小作たろべえなど
にて押さえつけんとてもきかず、
ひとまず座敷牢に入れんとても我が家にはかようなもの御座なく、
やむなく鶏小屋にとりこめおき候。
されども朝になりても騒ぎ立て、わめきたて、心気の激しきことおさまるなし。
我ら一同困り果て、ここは佐吉どののお知恵をお借せんとて、一筆啓上いたし申し上げ候。
佐悟右衛門正継
・・・相変わらずの兄だなあ。近所迷惑っぽいし、さすがにどうかしたいなあ。
考えながら城の廊下を歩いていたら、ちょうどばったり半兵衛さんに出会ったので、相談してみた。
半兵衛さんはむっつりした顔をしていたが、あっけなく答えてくれた。「なんだ、そんなのかんたんだよ」
ということで返事を書いた。
父上へ
取り急ぎ一筆啓上す。
日々の食事に与う塩をそろそろと減らしおかば、
心気はいずれ静まるものにて候。
恐惶謹言。
佐吉
ちょwwwww
甲冑姿で鶏小屋に・・・www
その後の弥三が気になるなぁww
97 :
鶏:2006/02/23(木) 10:15:41
十二月一日
(人間の言葉に訳)
俺共の小屋に久々に新入りが来た。
この新入りの奴、小屋の中で俺達よりも騒いでやがる。とんでもねぇ野郎だ。
しばくぞコラ!…と思ったら、ここの兄ちゃんだった。
ったく、いい年こいてこのザマかよ。情けねぇな。
まぁ、たろべえが言うことも道理だ。佐吉の方が頭がいい。
もっとも、たろべえの方が、ここの兄ちゃんより
顔も頭も良かったがな。気の毒なこった。あいつの方がモテたしな。
っつーか、いい加減黙れよ。うるさくて寝れねぇんだよ!
たろべえの知名度タカスwwwww
十二月三日
餅を焼いてキユーピー明太マヨつけて食べたら
鶏小屋の風味がした。まずかった。
兄上の病気はよくなったかなあ
十二月二日 雪
本格的に寒くなってきて、この土牢にも雪が舞い込んでくるようになった。
牢が北向きで、日差しが入ってこないのもたまらない。
ただ、風向き次第で二俣城のいくさの火の粉も降り注いでくる。
城の攻防戦が始まってもうすぐ二ヶ月になる。何がこの城を保たせているのか、本当に知りたいものだ。
ただ、増田が加わって、今まで広く感じていた六畳ほどの牢が急に狭く感じるようになった。
増田は、「さきち、さきち」と言いながら、首に巻いている白い布をいとおしそうに一日中なでている。
最近仲がよくなった牢番に聞いてみると、武田軍が増田を発見したときにはすでに雪に深く埋もれていて、
寒さで気が触れたのじゃないかと言っている。
そのほかにも、目がうつろだし、呼びかけても返事がないし、ひげも髪もぼうぼうだし、かなりこわい外見だ。
まあそうはいっても、増田に救われたこともあった。
夜、寒いのにうすい布団しか与えられずたまらなかったのだが、
増田が、二俣城まで届きそうな大音声で、「ふとん、ふとん」と
身も世もなく叫びつづけてくれたおかげで、なんとか厚めのふとんをもらうことができた。
ただ、彦左衛門に「羽柴家中にもいろんなひとがおるのん」とにやにやしながら言われたのが、
くやしいというか、はずかしいというか・・・
12月3日
今日は、暇だったので、のほほんとしてたら
うえだくんが難しそうな本を読んでいた。
僕にも読ましてもらったけど皇甫嵩将軍が、・・
まで読んだんだけどなぁ・・寝てしまって後で
溝口さんに聞いたら三国志と言う本らしい今度僕も
読破してみたいなぁ
非常にどうでも良い事なんだがスレタイ検索で「佐吉」って打っても
出てこなかったんでビックリした。
2スレ目から半角開けてるのかよ・・・
105 :
102:2006/02/25(土) 09:02:30
あれ?ホントだ・・・
1スレ目のときは普通に出たと思ってたがかんちがいだったっぽい・・・
お茶濁してスマソorz
十二月四日
朝、犬特有の悪臭で目がさめたら牢から増田がいなくなっていた
代わりに増田によく似た犬が牢の中にいる。
首にはやはり「石田」と書かれた長い布が。
これはいったいどういうことなのか?
犬で発散してたところを見張りに見つかったのか?
ますだくんピンチwwwwwwwww
「ますだ」じゃない「ました」だ
増田犬か!?
久しぶりだなw
110 :
107:2006/02/25(土) 23:09:29
>>108 いや、シャレで言ったんだが・・・すいません。
ちょw俺ずっと「ますだ」と思ってた!
>>110 どんなシャレだよ。
たとえそうだとしても分かりにく過ぎるよ。
107は無知なのをあわてて取り繕ったと見た
まぁ普通はますだって読むわな
>>107が言い訳続けてるのがテラキモス
間違いを素直に認められないと増田くんみたいな大人になっちゃうぞ
唐突に
>>91 ハングマンやってた時の黒沢年男なんてどうだろう
最も今じゃ「オーミ住宅黒沢さん」(関西ローカル)というお笑い路線で
すっかり油抜きしてしまったが
ちょっと何かあったのを得意気に叩くのも微妙
スルーしとけや
十二月五日
増田に代わって牢にいる増田犬。
とにかくくさくてたまらないのだが、例によって首に巻かれた白い布をよく見ると、
よくわからない文章が書いてあった。
おとら殿
一、信ずるべし
三、ただ玄米を食するべし
五、さすれば病むことなし
七、むむむむむむむわーん
増田
・・・なんじゃこら。暗号か?
彦左衛門にも見せたが、「真剣に考えたら気がくるってまうぞん」
と一笑された。
なんかありそうな気もするけど、考えすぎかなあ。
119 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/26(日) 23:35:06
増田は ダチョウ倶楽部の上島
てのはどうよ?
>>118 私は謎が解けたぞ
彦左はほっといてwガンガレ虎之助
斜め読みか!
ただの変態だと思ってたのにやるな増田。
余談だが太閤立志伝Xの杉谷の顔がこのスレのそれと
イメージぴったりだから困るwwwww
124 :
122:2006/02/27(月) 01:41:26
あ 分かった(`・ω・´)
つーか、増田はどうやって抜け出したんだ?
>>116 「時には娼婦のように」を思い出しちまったよ
>>125 増田が忍術で化けると、増田犬になるんじゃなかったっけ?(うろ覚え)
>>125 スーパーストーカー増田にとってみればこんな牢やぶりなんて朝飯前よw
増田ってもしや忍者?w
佐吉に会うために忍術を身につけたんだろうなww
>>125 増田=増田犬のはずだから、増田は牢から抜け出してないんじゃないか?
131 :
とだ:2006/02/27(月) 23:19:31
12月6日
今日は、城下に目が、四つの人が来ていると言うので、
溝口さんとうえだくんと見に行った。ポルトガルの人だったが
あれっ?目が本当に四つある・・吃驚していたら、
「なーんだあれか」と言うと、うえだくんは父の看病があるといって
帰っていった。僕と溝口さんは、最後まで最後まで分からなかった。
丹羽様に聞いたら、笑われた。結局なんだったんだろう?
眼鏡?
>>131 その読点の切り方、やめてくれ。
「目が四つの人」なのが、切れているせいで「四つの人」に見えてちょっとどぎまぎ。
まあいまどきそんなことに過敏な若い人はおらんだろうが、なんともかんとも。
>>133 まったく意味が通じないわけじゃ無いんだし、この位ならいいんじゃない?
ドギマギしてても、とだくんらしくて可愛いやんww
とだくん本人がそういう書き方の人だと思えばいいかんじ
136 :
増田:2006/02/28(火) 17:13:27
十二月四日未明
わしゃあもうこんなところは懲り懲りじゃ。お虎と大久保のガキには悪いがわしは犬になって牢を抜けることにする。
途中番の者に見つかってしもうたが「なんだこの臭い犬は!」と外に追い出されて却って良かった。
森の中をとぼとぼ歩いていると1軒の明かりが見えた。
「ほうとうの徳栄軒」
おおっ、ちょうど腹が減っていたところだ。わしは蛾のようにその明かりに吸い寄せられていった
中に人はいなかったが奥からオッサンが咳き込む声がきこえた。
「夜分悪いがなんか食わしてくれんかのう」と呼ぶと奥から恰幅のいい坊主頭の親父がでてきた。
こいつがさっきの病人らしい。しかしどこかで見た顔じゃのう
オヤジは湯を沸かしてうどんの用意をし始めた。
「いやあ世間は戦だなんだで騒がしいですなあ」
それとなく原住民から情報を聞き出そうと話を振ったがオヤジは黙ってうどんを煮ている
くそーこうなったら武田不利のニセ情報を流してやる。
「しかしなんですか?こっちの殿様はもうあかんのではないですか?
兵数でも〜既に負けてるんとちがいます?」
するとオヤジの顔色が見る見る真っ赤になっていくではないか
「見れば見るほど怪しい奴め!食らえっ!!」
「ぎゃあああっ!しっ尻が裂けるうっ!?」
「ふんっ!ふんふんっ!!」
まさか・・・この顔、この展開・・・・
「いかにも!わしが徳栄軒信玄である!貴様が織田の間者か!?」
「痛いっ!痛いーっ!!うっ動かないで・・・っ!!」
「嘘を言うな!こんなに股の竿を長く盛り上げおって!いやらしい!本当に織田の家中はいやらしい者ばかりじゃ!」
「あひぃ!しごかないでぇーっ!?助けて佐吉ー!」
なんとわしは敵の大将に捕まってしまったようである
普段自分がしていることを自分がされると辛いのう。
敵が果ててひるんだ隙をわしは命からがら「ほうとうの徳栄軒」から逃げ出したのじゃった。
しかし尻が痛い。とりあえず元いた場所に戻るとするか。後のことはそれから考えよう、とりあえず飯は出るしな。
137 :
後日談:2006/02/28(火) 17:16:25
ちなみに増田くんの諱「長盛」はこのときの信玄の言葉からついたと言う・・・
お尻ハンター自らかよwww
お尻ハンター出張乙wwww
お尻ハンターご出張、恐悦至極にございまする
お尻ハンター病気じゃないのかwwwwww
お尻ハンターの知名度に驚いたw
お尻保守
十二月七日
朝一緒に仕事をしている山内さんを迎えに行ったら
「ちっ、千代ーっ!!」
と言いながらこかんをかきむしっていた。
膿が出ているようだった。
きっとけがをしたんだろう。
朝っぱらからかよw
十二月七日
ヤバイ!マジヤバイ!あれから儂の宝刀が微動だにしない。
源介のぷりちぃーなお尻を前にしても鉛のようだ。
「御屋形様!こんなにしているのに、起たないだなんて!
もうおやりになられたのですね・・・!?浮気者!!」
と、源介に浮気を疑われ、散々だった。これから源介へ手紙を書く。
>>146 源介どのはすでに40代半ばなのだが・・・
信玄の浮気を謝る手紙は、三方ヶ原から30年も前のことだぞw
一応衆道とは「美童」相手が前提と言うことで、ヨロ。
十二月八日
最近影が薄い気がする。いちおう主人公なのに。
助作が「権兵衛さんは佐久間さんのとこに行かなくていいの?」て聞いていた。
権兵衛さんは「あれは講談だから」て言ってた。
何のことだろう。
十二月八日
御館様と弾正の様子が妙だ。
何十年も前にも似たような状況があったが、あれは弾正が10代の頃の話だ。
まさか四十を越えた弾正と未だに関係を持っているのだろうか?
なんとも薄気味悪い話だ。昔の弾正はウホッ!だったが、いまは見る影も無い。
まぁ、作戦行動において意見の対立が生じたと思っておこう。
とだくん、最近中の人の日記になってるぞ
NGワードに指定すれば問題なし
ちょw大河に坊主出てきたw男前ww
マジか!げははげはは
>>147 熱愛というか、ウホッは年齢をこえると思って書いた反省している。
ウホッ
十二月八日 雪
あんまり心配なので、小一郎さまに許可をもらって実家の兄貴の様子を見に行ってきた。
実家に近づいてみると、人だかりが集まっている。
もっと近づいてみると、うちの鶏小屋を村の人が見物しているのがわかった。
中は・・・ああ、やはり我が兄、弥三。
鶏小屋の中で、すごい勢いで暴れまわっていた。
小屋の脇では兄貴のごしんぞうさまが細いからだをたてにみっつにおり崩し、
しゃがみこんで顔をおおいながら泣いている。
その脇には小さいころによく遊んでくれた小作のたろべえが、
「ぼっちゃま、わしが余計なことを言ったばかりに、すまねえ!」
とひたすらぼくに謝ってくる。
ともあれ兄に声をかけると、兄はやたらかん高い声で、
「おお佐吉、朝倉・浅井の攻勢はどうじゃ!横山城が落ちたから逃げ帰ってきたか!」
とりあえず事実を伝えよう。
「去る3日、1万の朝倉勢は刀根坂をこえて撤退いたしました。
雪のため、しばらくは朝倉の出兵もございません。
おかげでよい正月が送れそうですね」
兄は再び暴れだし、どうしようもないのでひきあげた。
親父が、「おい佐吉、塩を減らしとるが、一向に効き目がないぞ」
というので、おかしいなと思っていたら、かたわらから兄のごしんぞうさまがおどおどと、
「あのお、だんな様がおつけものがほしいとおっしゃっていたのでお届けしたのですが・・・
やっぱりだめでしたよね?」
このおんな・・・つい腹が立って、きつい口調になった。
「あね上、わかっていながらなんというおろかなことを!
兄のことを本当に思っていたら、そんなことは普通しないよ!!」
ごしんぞうさまはうすでの顔を真っ赤にして、「もうしわけありませぬ」
と叫ぶとまたしくしく泣き出した。
ぼくはがまんできずにそのままなじりつづけたが、何かこころの中ですごい
気持ちいいものを感じていたのだが、なんだったんだろうな?
ちょw佐吉ww
十二月九日
今日はすごいものを見ちゃった。
雪が残ってひどく寒い朝だった。石田村から急いで帰ろうと、近道を選ぶ。普段はただの沼で大きく迂回しないといけないんだけど、
思ったとおり、厚い氷が張って、飛び跳ねてもビクともしない。
すべって腰を打たないように気をつけながら歩いていると、遠くから僕を呼ぶ声がした。
「おおい!そこのもの、そなたは木下殿のご家中の方ではござらぬか?」
ふりかえると、立派な髭をたくわえた高貴なお侍が、四、五人の共をつれてそこに立っていた。
その人はなんと稲葉さまだった。稲葉さまといったら、先の姉川で勇名を響かせた英雄じゃないか!
なんでも、大殿がお城にいらっしゃった時に、稲葉様も一緒にいらっしゃっていて、たまたま僕の顔を覚えていてくれたらしい。これってすごいよ。
どうやら虎御前山の本陣にむかって、出陣中だったらしい。
「織田家中で今の我らがあるのも、木下殿のおかげである」
稲葉様に朝ごはんを誘われちゃった。やっぱ、良いことは朝早くに起きるもんだね。
「ところで、そなたが立ってるところは、沼ではなかったのかな?」
「はい。ですが、昨日の大雪のおかげで、沼も凍ってしまったようです。ほら、このとおり」
飛び跳ねたり、片足ですべってみたりして、ドッと笑い声がおきた。
「おもしろそうだな。どれ、わしも」
「父上、あまり無理をしないほうが良いですぞ」
「言ったな貞通。ほれこのとおり!」
稲葉様はがに股で走り出して、氷の上を勢いよくすべりだした。
「う、うおお、ちょ…は、はやいぞ」
さすがにいくらなんでも、アレは勢いがつきすぎてる。転びそうだったけど、足を大きく開いて、身体を後ろにそらして、なんとか稲葉様は耐え切った。
「ど、どうじゃ、稲葉者は、尻餅などつかんのだ!」
すごいもの、そう、まるで鬼瓦をつけた水鳥が、羽根を大きく羽ばたかせて、わっかを形作ったような。
「稲葉様の羽輪……、稲葉羽輪」
干し柿噴いたじゃねーかw
なんか嫌な予感したんだよなあ、稲葉が出てきたとこでw
時事ネタかw
やべぇ、稲葉様カッコイイ
この頃の佐吉とはあんま接点ないはずだが・・・
準レギュラー確定w
誰か稲葉様の紹介文うp
新 キ ャ ラ 現 る
長続きしなさそうだからイラン
時事ネタは廃れるからな。
でも紹介文は欲しい
稲葉良通(57)…一鉄。美濃曽根城主にして西美濃三人衆の一人。「一徹者」の語源だそうな。
稲葉貞通(26)…彦六。一徹の嫡男。
170 :
とだ:2006/03/06(月) 23:34:28
12月9日
うえだくんのお父さんが、重症になったらしく大変だということで
うえだくんの家に手伝いにいった。そしたら変なおじさんが、
おかゆを食っていた。あれがうえだくんの、おとうさんらしい
いや・・誰が見ても健康そうだけど・・あっという間におかゆ
を平らげたと思ったら、「あー死んでしまう助けてくれ」
と騒いでいた。うえだくんの手伝いをして、帰る最中溝口さんと
「絶対病気じゃないよなぁ」と話しながら帰った。
病気で思い出したけど、最近長束君を見ていない。
どこに居るんだろうか?
時事ネタはいまが旬だな。
とだネタは和むなあ。
今度五郎左家中に戦ネタでもしかけちゃおうかしらん(w
佐吉は嫌われてこそナンボだ
十二月十日
こころの中ですごい気持ちいいものを感じた感じが忘れられず
そのときを思い出しながら丘から叫んでいた。
下の茂みがガサガサと動くのでなにかと思えば丹羽様が居られた。
これは不味いと思った。
あの気持ちいいのは勘違いだったみたいです。
今はごしんぞうさまの気持ちがよくわかりました。
どうみても、あれより気持ちよいです。丹羽様ありがとうございました。
これをきっかけにちょくちょく佐吉のへいくわいっぷりが出てきてホスィ
ちょ、丹羽様ー!!
俺の中ではとぼけた顔してババンバンな丹羽様が
とぼける事もせずにババンバンに!!
こういう丹羽様もいいね。
丹羽様、参戦(?)
十二月十三日
今日も鶏小屋に人だかりが出来ていてちょー恥ずかしい。
小屋の中では兄上が鶏にあげた菜っ葉を奪い取って食い散らかしている。
人だかりの中に真っ青になって立ち尽くすお葉の姿をがあった。
ああ、なんてこった。
この騒ぎで僕とお葉の縁談が反故になったら僕は一生兄上を呪ってやるからな
石田家もうだめぽ・・・・orz
十二月十日
夜半、寒さで寝られずにいると、牢の外の見張りの足軽たちの話す声が聞こえた。
「おい、今日の総攻撃はなんで中止になったか知ってるか?」
「ああ。うわさに聞くところだと、何日か前におやかたさまのご寝所に織田の間者が忍び込み、
親方さまみずから太刀を取って応戦したはいいが、激しい戦いで精魂尽き果てたために
体調が戻るまで延期だとかなんとか?」
「ほんとかよ。衆道好きのおやかたさまのこと、間者がみめよき若者で、
下腹の太刀を取って応戦したせいで、文字どおり精が尽きちゃったんじゃないのか?」
(ばか笑い)
・・・下ネタが好きなのはどこの足軽も同じなんだなあ(苦笑)。
なぜかその後牢の中の増田犬が遠吠えを始めて、うるさくてしょうがなかった。
衆道ばかりではないか。女色に狂ってた奴とかおらんのかね。時代が下がるが薄田隼人みたいな。
女色に狂ってた奴と言えば大友宗麟あたりか
増田が増田犬に変身できる意味が分からない。
あいつこの変身有効活用して無くないか?w
>>181-182 おまいら一番有名な香具師を忘れてますよ
つ 豊 臣 秀 吉
と言うことはこの日記が順調に進めば女色乱倫のシーンも出てくるはず?
こうご期待???
戦国無双2買った。
何だよこれ、大谷君がザコ武将じゃないか。くそ、売ってこよう。
戦国無双2買った。
何だよこれ、増田が名前さえ出ないじゃないか。くそ、売ってこよう。
戦国無双2買った。
何だよこれ、坊主が名前さえ出ないじゃないか。くそ、売ってこよう。
出ねーよwww
戦国無双2買った。
何だよこれ、佐吉が名前さえ出ないじゃないか。くそ、売ってこよう。
無駄にスレ消費するなかれ
前スレより濃度薄まってるんだから
無双厨乙
佐吉も週末で休養してるのか
十二月十五日
「もののふに休みなどないのだ!それといつでも褌とけつの穴はきれいにしておけ!」
と言う丹羽様の言葉通り、今日も頑張るぞ!
正直後半の意味はわからなかったけど。
戸田くんの日記?
十二月十一日 晴れ
昨日の夜以来、増田犬がほえてうるさくてたまらない。
そとの見張りの足軽数人がうるさがって牢から犬をひっぱりだして叩こうとすると、
増田犬は激しく抵抗し、一人の足軽のうでにかみついた。
「いてえ、いてえ」と足軽は腕を振り回していたが、その勢いで増田犬は横に飛ばされて
そのまま傍らの崖から落ちていき、そのまま天竜川に落ちた。
しばらく頭が浮いているのが見えたが、激しい流れのためかいつしか見えなくなった。
牢の俺のわきにはくさい白い布キレだけが残った。
彦左衛門が「おい、もしかすると増田の形見かもしれんでのん。大事にしりんよ」
とにやにやしながら言うので、むかついて彦左衛門の鼻先に布キレを押し付けた。
あまりのくささに彦左衛門は気絶し、おかげで昼飯を二人分食べることができた。
196 :
とだ:2006/03/12(日) 00:23:13
12月12日
今日は、皆で戦について話し合った。
あさくら家がどーのこうの、羽柴様はサルだの
いろいろ論議していたが、最後の締めに丹羽様が
「まあ一番いいのは、戦の前に長束と・・・・」
と言ってニヤニヤ笑ってた。気のせいだったのだろうか?
その時、どこからともなく殺気がしたのは・・
十二月十五日
ここ数日、冬なのにすごくあたたかい。
牢の下にある天竜川も、すごく増水してごうごうながれている。
ちょっとまったりしてたら、・・・なんか川からすごい数の丸太が流れてきた。
それも、丸太の先がすごいとがっている。
なんだこりゃ?武田方がこれで渡河するつもりか?と思っていたら、
上流の二俣城のほうで「ぐわら、がしゃーん」と何かが倒れる音がして、
やぐらの壊れたようなものが流れてきた。
横の彦左を見たら、真っ青な顔をいていた。
「もうだめだのん。二俣城は、岩山の上にあるで、水は天竜川から汲み取るしかなかないのに、
そのやぐらを丸太でぶちこわしやがった。もうだめだのん・・・」
牢の外の見張りの足軽たちは、やたら喜んで、もう落城したかのように
「信玄公、ばんざーい!、甲州軍、ばんざーい!」
と叫んでいる。
あ・・・もしかして増田犬はこれを悟ってわざと吠えて牢からにげおおせたのか?
まさか・・・
増田犬とかとだくんとか
つまらないよ
やめてほしい
私は増田犬もとだくんも好きだよ。
こんな変わりキャラも、いてもいいんじゃないかな。
増
つ
や
つまり増田君はつやつやしてるって事なんだよ!!
とだくんは俺も好きだ。
そして増田を否定するってことはこの板の否定に繋がるのでは?
・・・あ、ならない。
十二月十六日
先日の戦闘でニ俣城の水を断ち、落城は眼前だ。
これも御館様、風林火山の御旗の下に集う我が武田家の軍勢の力の賜物であろうと信じている。
だがここで私の脳裏によぎるのは、あの丸太を、ニ俣城の崖へ降りる櫓へうまく衝突させた乱波のことだ。
かの者、信廉殿より甲斐の山奥にいるという金掘り衆の出と聞いたが、あの勇敢さには敬服する。
丸太を流す方法は、当初は天竜川の急流により上手くいかなかったのだが、あの乱波が誘導する役目をかってでた。
その役目は丸太と櫓の衝突によって自身の命も危険にさらすもの。それをかの者は臆面も見せずそれをやり遂げた。
実に見事だった。この私でもその瞬間は胸に高揚を覚えた。かのような勇士が我が武田家にいるということが誇らしい。
その後あの乱波がどうなったか聞き及んでいないが、おそらく生きてはいまい。
勇壮な死であってもかの者は後世に名も残らぬであろう。そしてそれは私でさえも同じであろう。
たとえそれが戦国の世の常であろうとも、私はかの勇姿に一念感じ入られずにはいられない。
修理殿箕輪城はどうしたんですか。
204 :
202:2006/03/14(火) 22:09:24
平に申し訳ない。
山県三郎兵衛に訂正。
三郎兵衛殿・・・
こんな漢字ばっかりの日記書けたのですか?
206 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/03/16(木) 11:31:30
hosyu
十二月十七日
茶々さまが部屋じゅうに遊びちらかしたおもちゃを「やれやれ」と思いつつ、
かたづけていたら、後ろに気配が・・・
ふりむくと、なんととのだった。
大柄でやや太り肉に切れ長の目、「美男そのもの」といわれていたとのだが、
長年の攻防戦ですっかりやせてひきしまってしまい、三十にもならないのに
老人のように考え深い表情をしている。
ぼくがあわてて平伏しようとすると、とのはにこっと笑って「ああ、そのまま」とおっしゃり、
そのまま縁側から外の雪を眺めていらっしゃった。
しばらくして、とのは「弥一郎、あの柿の木に残っている実を取ってきてくれんか」とおっしゃった。
ん?あの木は、先日茶々さまにしぶ柿を食わされたときの木だけどなあ・・・
ともあれ柿を持っていくと、とのは「ご苦労、ではその柿を食うてみよ」と。
えええ!この娘にしてこの父か?勘弁してくださいよ!
しかし主命には逆らえない。しかたなく苦いのを覚悟して思い切ってかじった。
・・・あれ、甘い!
ぼくの表情が変わるのを見てとのはうれしそうな顔をして、
「そうじゃそうじゃ、しぶ柿でも時間がたてばあもうもなるものなのじゃ。
じっと我慢することもときに必要なのだ」とおっしゃり、さらに外を見ながら、
「小谷城のすぐ近くのあの山にも、木瓜やら永楽通宝やら、さかさびょうたんだのの旗印が山のように立っておるわ。
わしが明日にでも討死するとしても、それはわしが決めた結果だからしかたないが、
茶々や初が何をしたわけでもなく、ふびんじゃ。
もしものときには弥一郎、そちには茶々を守ってもらいたい。
茶々は知ってのとおりわがままじゃ。そちにはしぶ柿を食わされるような苦労もあるやもしれんが、
いつかは甘くなる日もある。よろしく頼む」
といって頭を下げ、にこっとした。ぼくはただただ平伏し、涙を流すしかなかった。
208 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/03/17(金) 23:19:16
>>202 すごい。ナイスな日記サンクス。
ところで、内藤昌豊って三方が原参加してないのか?
>>208 内藤は上野で関東の押さえをしていたから参加してない。
内藤・馬場・山県ら信玄の寵臣は恩にこたえるように
長篠で死んでいったからな・・・
あ、高坂。
ジャーンジャーン
突如響き渡る金鼓に、「すわ、追いつかれしか」と、
徳川勢、たちまち浮き足立って、
ふと見れば、砂塵の彼方、黒鎧黒甲の雄々しき武者が、
「我こそは!我こそは!」と大音声に呼ばわりつつ迫り来る
「さあ、我が槍を受けられる者はおるか」
これなん馬場美濃守、甲州でも隋一という武人である
「応ッ!面白い、わが蜻蛉切をうけよ」
と、出ていく者あり、これは本多平八郎忠勝なる武者で、
長柄の扱いにかけては余人の追随を許さぬ使い手であった
「なんの、猪口才。おとなしく道をあけよ若造」
美濃守が鼻で笑うのを、平八郎かまわず打ちかかる
「やわか。通すべき」
閃々、刃と刃を舞わせ、二人は五十合ほども争ったが、
いっこう勝負はつかず、ここまで書いて筆者も飽きたのでもうやめます
一言坂に武田徳川両軍戦いし後に小杉左近なる小姓、落書して曰く、
家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八
どうでも良いが平八郎忠勝は槍扱いは下手だったらしい。
>>211 戦国ものというより三国志演義って感じだなw
出典とかあるの?
コピペです。とある板のスパロボスレからの。
舞台は現袋田市付近で武田徳川がぶつかり徳川が退却中一言坂で追いつかれたところ。
平八といえば蜻蛉切、ということでてっきり槍は得意なもんだとばかり思ってました。
あんまり史実を追っかけると登場人物が増えすぎるのと
佐吉自体の日記が減って微妙
最初の頃の適当なとこがよかったなあ
上のほうで主人公なのに影が薄いとか言ってたよなw
あちゃあ、大河ドラマに治兵衛ネタをやられたか・・・それも悪くなかったなあ。
せっかく佐吉やひさびさの孫六に兼ね合わせて準備していたが、後伸ばしにするか。
>>215 実は私自身も途中で路線変更をしたのだが、適当なネタだけでは一定のバリエーションが
尽きると話が進まなくなっちゃう。一時の停滞は明らかにそのせいだし。
混ぜ合わせてけばいいんじゃないの?
>>217 後回しにしてしまうのかorz
早く読んでみたいなぁ
楽しみにしてるよ
オモシロス。
本にして欲しいくらい。
頑張って下さい。
馬場って上手く生き残るコツを話していたよね。
「みかたが勢いに乗っているときに頑張るべし」とか。
>>212 それは戦ではなく「試合」での話しでは?
ついでに司馬の関ヶ原では三方が原のとき
左近は武田家に客人としてきていたって描いてあったなあ
参加はしてないんだろうけど
223 :
212:2006/03/20(月) 21:42:26
>>220 おれん中では試合での槍=槍扱いってイメージなんだが・・・
それはイメージの違いってことだな。
お茶濁してスマソ
>>222 司馬の初期小説は完全なウソを平気でいれるので本気にするなかれw
(もっとも後期になると巧妙にフィクションを混ぜ込むようになるので史実を本気で考えようと
したときに先入主となって困るが)
まあ司馬といえども(むしろ司馬だからこそか?)小説は小説ということよ。
>>221 ほんとだ、後詰として参戦してたんだね。資料d。
>>223 平時の時の、槍の振り回しはあまり得意ではないみたい。
227 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/03/23(木) 22:42:07
頼むから誰か日記をつづけてくれー。
職人の方々まじお願いします。
228 :
とだ:2006/03/23(木) 23:33:20
12月17日
今日は、筒井家の使者ということでものすごい大きな人が、
城にやってきた。変える間際に、僕に「佐吉って小姓しらねーか?」
って聞いたきたから驚いた。とっさに知らないとは答えたけど
佐吉君ってすごいやこんな遠くの人でも知っているのか・・・・
僕もがんばって有名になるぞ
229 :
佐吉:2006/03/24(金) 22:46:27
12月18日
名前欄に佐吉って描かなきゃわかってくれない。いちおう主人公なのに。
最近くしゃみが多い・・・かぜかなぁ・・・
と思ったら市松が「お前みたいな●ちがいでもかぜを引くのかw」だって。
なんでお前に●ちがいって言われなきゃいけないんだ、って思ったけど
また蹴られるので黙っていたら、
めつきがきにいらないとやっぱり蹴られた。
僕はどうすればけられずにすむんだろう・・・
勘ちがい?
基地外?
232 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/03/25(土) 02:33:58
ありがとーーー。
職人の皆さん復活してくれて。
おしっこちびりそうだじょ。
厠行けw
十二月二十日
実家に居たときお葉とお風呂にはいって
女には股間に一物がついてないことを知った。
ショックだ。
代わりに縦に一本の線が入っていた。
用を足すときどうするんだろうとかいたくないんだろうかとか
いろんなぎ問で頭がいっぱいになった
十二月十九日
お昼過ぎ、なんと彦左ともども牢から出してもらえた。
なんでいきなり出してもらえたんだろうと考えながら武田の足軽のいわれるままに
ついていったら、広場に座り込んでいるおさむらいの群れと一緒にさせられた。
・・・と彦左が出し抜けに驚きの声をあげ、つぎにためいきをついた。
「あ、二俣の城将の「なかね」さまではないですか!ということは、城は落城・・・」
なかねと呼ばれた人は田舎のお百姓のおじさんみたいなぼくとつな顔つきの人だったが、
彦左を見て、落ち着いた声で
「おお、大久保のところのガキかん!余儀なき次第にて開城とあいなったわい。しかしのん、
次の戦ではみな討死するまで戦う所存だでね」
と言った。
そのままこの人たちと半日かけて浜松まで戻ったが、悔しさを押し殺したような暗い雰囲気
のなかで、俺も彦左もとても口などきけなかった。
変態兄貴来たww
今の虎之助の状況が分からないんだけど、
三河に留学→武田で投獄→三河の二俣城陥落→三河の浜松まで戻る
でいいのかな…
すまん知識なくて
うえだくんて剣の達人の人?
増田くんはどこへ・・・
十二月二十二日 晴れ
今までのこぜりあいでけがをした人の世話で彦左や大久保家の家人とともに
浜松城に朝からつめている。
なんかいつのまにか大久保家の郎党みたいになってる気もするが、捕虜になったことを
怒られなかったのでよしとしよう。
城は朝からものものしい雰囲気。
何せ最後の障害だった二俣城をおとした信玄の大軍が今日にも浜松城に攻め寄せてくるというのだ。
昼過ぎ。遠くから風に乗って陣太鼓や鐘の音か聞こえてきた。だんだんその音が大きくなる。
信玄の軍が・・・近づいている!この建物にいるけが人も女の人も、この寒いのにひたいにじっとりと汗。
横の彦左はさっきからこきざみに震えているが、笑うことなんかできない。
暮れ八つ半、冬の日はもうかたむいている。
あれ、なんか陣太鼓が小さくなってきた。甲州軍は遠ざかっているのか?
と、にわかにすごい近くでほら貝と太鼓の激しい音がした。
敵かと思ったら、なんと徳川軍の出撃だった。
ええ?こんな不利なときになんで?びっくりするまもなく城からすごい数の兵が城を出て行った。
その後、遠くと近くから太鼓と鐘の音がし、その音がだんだん近づいていく感じがしたが、
そして、ついに鉄砲の音とときの声とおめき声が聞こえてきた。戦が始まったのだ。
部屋の人はみんな手に汗にぎって、誰とも口を聞こうとしない。
と、突然地響きのような武者押しの声の固まりとほらがいと太鼓と鐘の音がした。
部屋の人はみんなびくっとして、後ろにのけぞった。
十二月二十二日 続き
日が暮れた。城の外からときおりおたけびや悲鳴が聞こえてくる。
どっちが勝ったのかはみんなわかっているのか、せかせかとけが人の受け入れ準備をしている。
けが人も、自分から場所を空けている。
しばらくして青ざめた顔で次々と兵が城に駆け込んできた。
みんな真っ青な顔をしているうえに、多くの兵がどこかにけがをしている。
さらに、兵の表情はみんなひきつっていて、「とのは?」「とのは?」と口々にみんな
聞いている。
まさか、三河さま討死?とうっすら考えていたら、城の大手のほうから歓声があがり、
さらに大爆笑があがった。こっちに走ってきた武者は、大負けのあとなのに
「とのがくそを、とのがくそを・・・」と腹もよじれそうに笑い転げている。
まもなく部屋に大久保さまがやってきた。大久保さまは
「いやいや、負けたわい。こいつら頼むでのん」
とけがをした郎党をぼくらに任せると、また兵を連れて城から出て行った。
ぼくの前にすえられたけがの侍を見ると、もう意識を失っていて、大きな体中から血が
どくどく出て、傷口も深く、もう助からない気がした。けがの軽い兵に聞いてみると、
「ああ、なんかそいつは我が軍に陣借りしてた物好きだのん」
血まみれのお顔をふいてみると、端正だけどちょっと馬面な顔立ち。
ちょっと見たことある気もする。
「もし!お気を確かに持たんとあかんがね!!」と耳元で叫ぶと、
そのお侍は意識を取り戻し、
「なつかしき尾張弁・・・。わしは・・・のとうはちと申す。
兄者にわしが武運つたなく討死したこと、よろしく伝えてくれ」
というとにわかに血をはいて息絶えた。
死に顔をしげしげ見てて気がついた。どなたかの弟御が勘気をこうむって
徳川についているという話があったが、その人なのかな?
うんこキタコレ
十二月二十三日
お城があわただしい。どうやら三河殿が武田に大負けしたらしい。
どうでもいいじゃないかと思ってたら、
権兵衛さんに「信玄坊主の目的は京と美童の穴なんだぞ!織田家にとってもお前にとっても大変じゃないか!?」
って言われて、全身から冷や汗が吹き出た。
そしてどうも、おおとのの発案で織田家中の美男子小姓がこの横山城に集められるらしい。
シュウドウに興味のないとのが最適だってさ。
一瞬そんなことするひまあったらいくさの準備しろよと思ったけど、
口に出すと首が飛ぶので黙っておいた。
日記が進んでいってるwwwうれしい(^-^)
いつものことやけど、佐吉がまた被害に合いそ。
十二月二十五日
タンスの整理をしていたら僕のふんどしがだいぶ減っていた
きっと市松が間違えて穿いてるにちがいない
紀之介かもしれないけど・・・・紀之介ならまあいいか
タンスの奥のほうからくしゃくしゃに丸められたふんどしが出てきた
広げると糊で固まっていたようにパリパリしていて
ちぢれた毛がたくさんついていた。
洗濯に出したらおさんどんさんに
「佐吉も大人になったがのう」とニヤニヤされた
どういう意味かわからない
>>245 増田はいないのにどうして?! ガクブル
>「なつかしき尾張弁・・・。わしは・・・のとうはちと申す。
これ竹ノ内豊がやっていた佐脇良之だったっけ?
坊主か…
虎ちゃんはなんか成長してきたねえ。
十二月二十三日 雪
昨日俺の前で亡くなったお侍の体を清めようと衣服や具足を脱がせようとしたら、
ふところから一枚の書状が出てきた。書状は血にまみれて読みにくくなっていたが、
こんな内容だった。
佐脇藤八どの
桶狭間における先駆けの功、まことに他の侍どもにも抜きんでたものであった。
この貴公の勇戦を貴公の子孫に伝えるべく、ここに感状を送るものである。
五月二十二日
信長(花押)
ああ、織田家を追放されたという前田又左どのの弟さんか!
しかし、この感状をこうして死ぬまで肌身離さず持っているとは・・・
何か自分のなかでじわっとくるものを感じていたら、後ろから吠えるような泣き声が。
見れば大久保のご当主だった。
「あわれだのん、あわれだのん。かくも主君を想うておっても主家を追われ、
こうして異郷でしかばねをさらすとは。むくわれん話だのん」
次弟の次右衛門どの、そして彦左もいつのまにかいて、こみあげるように泣いている。
しばらくしてご当主が思い出したように、
「おお、おお、弥八郎のことだがん。同じくしんから徳川家を思っておったやつまで、
かようなことになってはわしゃ耐えられんぞん!なんとかせにゃのん」
というと、次右衛門どのも彦左もはげしくうなずいた。
聞くと、一向宗の信仰の問題で徳川家から出て行かざるを得なかった方らしいが、
どこの家にも本当にその家に忠義を誓っても、その家にいられなくなる人というのはいるらしい。
俺にはまださっぱりわからないけど、大久保兄弟が男泣きに泣き続けるのを見て、
ご奉公というのはどうも思っていたよりとても難しいのかなと思った。
こうやって虎之助はどんどん大人の階段上っていくんだな
それに比べて佐吉は・・・
>>235 (ヲイ
まあ市松はもっと痛いわけだがw
このまま成長してくと吉野屋コピペの加藤清正版みたいなことになりそうだね。
十二月二十三日
たいした仕事も無いので歌を歌いながらやってたら殴られた
仕事が終わってから歌を歌っていたら隣の奴にうるせえと殴られた
仕方が無いので音が漏れないようにでかい桶を持ってきてそれに向かって歌を歌った
ちくしょう
255 :
後日談:2006/03/30(木) 16:16:59
周りでそれを見ていたものは大いに感心し
後に一人で歌を歌うときは皆、空の桶に向かって歌を歌ったという
これが日本が世界に誇る文化カラオケの始まりだと伝えられる・・・・・
ちょwww市松ww
虎之助が大人の階段登ってる最中に何やってんのwww
そうかwwwカラオケの語源は「空桶」なのかwww
日本の一文化を作り上げたとは、凄いぞ市松wwww
十二月二十五日
午前 首脳陣で会議
午後 家臣一同と御前軍議
今日は一日中、打ち合わせをしつづけた。
午前中は殿、蜂須賀殿、竹中殿らと情報報告。はっきりいって、いま織田家をとりまく環境は良くない。
北は浅井家、朝倉家が粘ってる。西は三好三人衆が、大和では松永が、そして東では三河で武田が徳川殿を破った知らせが届いた。
今の段階で、すべての話を家臣たちに話すのはいいのだろうか?
木下家はもともと血の繋がりがあまりない。殿の生まれが百姓ゆえ、織田家中でも評判がよくないし、妬みも多い。
それゆえ、家臣の忠誠は銭によるところが大きかった。だが、今は目の前の恐怖に、打ち勝つことはできるだろうか?
歯がガタガタ鳴るくらい肝が冷える時、いつもあの言葉を思い出す。
「さむらいっちゅうもんは、腕力ではにゃぁ。ここ、肝よ。怖い時ほど、歯を食いしばれる、それが度胸だ。」
殿は蜂須賀殿のぼやきを聞きながら、いつも軽口を忘れない。だが、内心は非常にどうすれば状況を変えられるか焦っている。
その城主としての体面を守っているのが、度胸だ。
そういえば、城内では小姓たちが一番元気で士気が高い。
「敵が来たら、俺がやっつけてやづだぎゃぁ!」
どうやら、私よりも市松たちの方が度胸がありそうだ。
>>258 秀長どの。。。
>どうやら、私よりも市松たちの方が度胸がありそうだ。
たぶんこれは誤解だと思います。。。w
260 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/03/32(土) 12:59:11
あの、これネットラジオでよんじゃだめですか?
十二月二十七日
あのおおいくさの後、武田軍は浜名湖の北岸にとどまって動かない。
どうやら今なら街道はまだ通れそうだし、佐脇どののご遺髪を早く又左どのに届けたいので、
大久保のご当主にいとまをこうことにした。
大久保殿はなごりおしそうに「そうかん、またおいでんよ」と言い、さらに
「ついでだでとのの顔を見てくかん?」と気楽に言うので、お目通りすることにした。
お昼過ぎに三河さまにお会いしたが、何か困ったようなような顔をしていた。
「三方ヶ原で負けてから、こんな顔しかできんくなったわ」とばつの悪い声で
おっしゃっていたが、「織田どのにこれを頼む」と書状を渡された。
見てよいというのでのぞいてみると、
ふゆのかせ、まことにたけたけしく
たけ ちよにおうるあたはす
おたのみもうす
亡唇寒歯
じろさぶろ
「わしゃ学がないでこんなのしか書けんが、まあよろしく頼むわ」
と三河さま。ようわからんが、岐阜まで持っていくか。
ああ、唇亡歯寒でいいんだ。学のないのは私だわい・・・(恥)
>>260 かなり遅れたけど乙。
許可とかきにしなくてもいいと思
264 :
とだ:2006/04/04(火) 14:26:52
12月28日
今日は、いつもどおり僕に仕事がなかった・・・
いじめられてるのかなぁ?途中で、うえだくんを捕まえて
木の棒を使って戦った。うえだくん強い強い強い僕の何倍ぐらい強いんだろう?
計算してたら、もう夜になっていて、溝口さんと桑山さんに怒られた・・・
なんだか疲れたなぁ・・・
とだくん頑張って(`・ω・´)
2chのあらゆるスレで「かゆ うま」を見かけるのだが…
このスレの住人が書いてるのか?
>>266 それはひょっとして冗談で言っているのか?
>>267 ?
オカ板やAAサロンとかで見つけたんだが…
>>268 (ノ∀`) アチャー 真性だったか
元ネタがここだと思ってるとは・・・
え?!
なんか違う意味あるの?
知らなかった(゜д゜;)
うわぁ(゜д゜;)変なレス失礼しました。
バイオバザート自体、知らないので…
>>260 いいと思うけど、どこで使ったかくらいは教えてね。
元亀三年 十二月二十九日 くもり
年の瀬だ。
でも、織田の領地をかこんですごく危ないことになってることもあって、
正月のじゅんびとかそれどころではない感じ。
今年はお雑煮もくりきんとんも食べられないのかな。
せめて来年田中さんが来たら七草粥でもせがもうかな。
そういえば今日、岐阜のお城からおおとのの近くで仕えているという
としのころ十六・七のおさむらいがやってきた。
気安くしゃべっていたら、なんと近江の名族、蒲生家の御曹司忠三郎さま
だったことがわかって、ちょっとあわてた。
聞けば忠三郎さまはしばらく横山城にいらっしゃるそうだが、
これってまえいってた織田家中の美男子小姓がこの横山城に集められるらしい
とかいうのの一環か?
ちなみに忠三郎さまの顔は目鼻はすごいきりっとしてるのだが、しもぶくれの
ちょっとつりあいのとれていない変な顔をというか、なんというか・・・
レオンキタコレ
レオンの真骨頂はぴょこぴょこ動く鯰の尾の兜。そして戦場ではいつでも猪突猛進。
元亀三年十二月三十日
おおみそかだ。といっても今年は戦備えという感じで普通の日とあんまり変わらないけど。
そうそう、忠三郎さまはすごい人だよ。
『孫子』みたいな兵書をそらんじ、そろばんもお得意、
木刀の稽古でも、同年代の助作や、やや年上の権兵衛さんや市助さんでも歯が立たない。
それでいて、上には礼儀正しく、下には小者などにも気さくに声をおかけになる。
みないう。「さすがおおとのさまの娘御のいいなづけにされただけあるわい」
こうして忠三郎さまはあっというまに横山城にとけこみ、大の人気者となった。
うーん、確かに忠三郎さまは非の打ち所のない、すごいかただ。尊敬もできる。
でも、それとは別に、自分の中でなんかもやもやとしたもの、
というか忠三郎さまへの反発心が心のどこかからわきあがってくる。
その理由がわからなくて、自分の部屋で考え込んでいたら、
突然市松が来て、言った。
「なあ、おまえならわかってくれると思うんだけど、
忠三郎さまってさあ、なんかむかつかね?」
ああ、そうか!そういうことなのか。アホの市松のおかげでわかったよ。
そうだな、確かに市松とぼくが一番反発心を持つよなあ。
ぼくはばか笑いをした。市松はそんなぼくをきょとんと見ていたが、
やがてなにかわかったのか一緒にばか笑いした。
部屋の外を見ると琵琶湖の向こうの志賀の山々へ沈もうとする
今年最後の夕日があかあかと照っていた。
278 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/04/08(土) 21:10:30
何でもできる人だから、一方しか出来ない奴が得意なことで負けたら
反発心もつってこと?
279 :
278:2006/04/09(日) 01:04:47
すまんageてしまった
280 :
とだ:2006/04/09(日) 16:23:39
12月30日
今日、お城にうえだくんが来てない。不思議に思って桑山さんに尋ねたら
とうとう、うえだくんの親父が、発狂してたおれて看病中らしい
大丈夫かなぁ?長束君と、溝口さんと一緒に豆腐を持って、お見舞いに行ったら
うえだくんのお父さんが、また倒れていた。でも豆腐を口の中に押し込んだら
かすかに反応があった。だけど僕しか見てなくて、みんな口を揃えて
「なんでやねん」としか言わなかった。おかしいなぁ確かに動いたんだけどなぁ・
♪地獄の内府が〜君を狙っている〜
平和な豊政権〜目指してやって来た〜
284 :
浜松村民壱:2006/04/10(月) 21:04:03
十二月二十九日
天竜川に侍の土左衛門が上がったので見に行った
三十くらいの侍の死体だった。
身元の手がかりが無いかと持ち物を調べると
懐中からくしゃくしゃに丸めた紙が出てきて
広げてみるとちぢれた毛がたくさん挟まっていて
ただ「佐吉」とだけ書かれている
息子の名前だろうか?さぞ無念であったろうに・・・・
せめて村の衆で手厚く葬ってやろうと思い近くの寺まで連れて帰った
身を清めてやろうと着物を脱がせた。
・・・・・今にもほどけそうなほど小さくきついフンドシを身に付けていて
お楽しみ袋が片方はみ出ている
いったいこの仏さんは生前どのような方だったのだろうか?
しまった、ageてもうた
増田…(´;ω;`)
ついに増田ゾンビ化か?
十二月三十日
昨日川に上がった仏を埋める穴を掘って寺に戻るとなんだか周りが騒がしい
なんと死体が消えてしまったそうな
残されたのはちぢれた毛と死体にかぶせていたムシロだけ
ついでに村人が持ち寄った供え物までがきれいになくなっていた。
仏が生き返ったのか死んでなかったのかそれはそれでよかったのかもしれんが
なんだかだまされたような気もするのう
これが増田の執念かwww
290 :
281:2006/04/11(火) 05:17:16
>>290 確かにスレ違いだが、涙が出るほど懐かしかったのでおk
>>290 すげー懐かしい。ありがとう。感動した。
十二月三十日 追伸
日の暮れた後は、四畳半の自分の部屋で紀ノ介とふたりきりで将棋を指しながら
おおみそかの夜の更けていくのを楽しんだ。
とつぜん、紀ノ介に聞かれた。
「となりで聞いてたんだけどさ、さっき市松とおまえが「忠三郎さまむかつく」
でやけに気があってたじゃん。あれってどういうことなの?」
うーん。どう説明したらいいのかなあ。紀ノ介もなんでもできちゃうほうだから、
わかりにくいのかもなあ。
「えーとねえ・・・例えば、月なんかでさ」と障子を開けた。
残念ながらおおみそかに月が出ているはずもなかった。
「まえ古典の勉強をしてたときに、まんまるい満月はつまらない。
いざよいの月こそおもむきがあってよい、とかやってたじゃん」
紀ノ介を見ると目をまん丸にして聞いていた。
「でさ、忠三郎さまに戻ってみたら、なんでもできるうえに、
おひとがらも素晴らしい、まさに完璧な人なわけ。
でも、なんかそれって逆にあまりにいやらしいというか、
むしろ性格悪いほうが救いがある感じでさ?」
紀ノ介は何かがわかったのかにこっとして、
「じゃあ、おまえが忠三郎さまに救いを求めるとしたら、どこ?」
「顔がしもぶくれてせっかくのりりしい目鼻が台無しになってるとこ」
しばらく、紀ノ介と二人で大笑いした。
そのうち、ふもとの寺から除夜の鐘が聞こえてきた。
なんかやたらいろいろあった元亀三年もついに終わるんだ。
来年はいい年になるといいな。やっぱりいろいろありそうな気もするが。
紀ノ介の良いところは鼻がもげちゃうところ?
目が見えなくなっても佐吉のために戦場に出ちゃうとこ
296 :
278:2006/04/11(火) 23:48:04
>>293 まさか作品で返答してもらえるとは。
丁寧にありがとうございました。何かうれしい。
>>294 大河ドラマ『葵徳川三代』での
三成に対する「お主と共に死ぬわ」発言には泣いた
「葵徳川三代」の三成と吉継は最高だったな。
(´;ω;`)ウッ……
左近もかっこよかったな。
家康の因業親父ぶりも良かった。
左近・郷舎の三成に対する忠義、三成と吉継の友情、寡兵にも関わらず敵陣へ突っ込む豊久
ちょっと泣ける
でも秀忠は明らかなミスキャストだと思う
私は秀忠もあれはあれで好きだったなぁ
てか…日記は…?
みんなお休み中
お正月だから?
一月一日
お正月なのでカステラの入ったお雑煮を食べた
おいしかった
佐吉?
おいしいの!?
一月二日
おいしからついつい食べ過ぎてお腹をこわした
今日一日厠にこもりっきりだった
お正月からついてないなぁ
一月三日
おなかを壊したのでカステラに大根おろしをかけて食べる
あったかい部屋で食べると冷たくておいしい
一月四日
お正月にカステラだと思って食べていたのが、実は鰆とかいう魚だってことがわかった
どうやらとののいたずらだったらしいが、みんなだまされたみたいだ
どうしたら鰆とカステラまちがえるんだよヽ(`Д´)ノ
マジレスだが、鰆入りの雑煮って聞いたことがないのだが
カステラって湯にとかして食べていたらしいね
一月五日
とのがいたずらのおわびに本物のカステラをふるまってくれた
ほんのりあまくておいしかった
今度かゆにいれて食べてみよう
春だから鰆にしただなんて、安直なことは決して言えない
マジレスすると普通に雑煮に鰆入れる地域もあるんだけどね
佐吉の食ってた雑煮ってやっぱ味噌味なの?(関西だから
白味噌の雑煮?
317 :
増田:2006/04/18(火) 12:26:16
一月六日
ここ何日もさまよい続けてろくに物も食べていない。
腹が減りすぎて今度こそ本当に死にそうじゃ。
…じゃが死んではかわいい佐吉に会えなくなるので
手近な屋敷に忍び込み雑煮を失敬する。
雑煮に浮かぶ白い餅を見ていたら佐吉が思い出されて貪るように食べた。
佐吉早く会いたいよ佐吉ハァハァ
元亀4年1月7日 はれ
今日は粥にカステラを入れて食べてみた
正直微妙な味だった
昼過ぎに紀之介に所へ行ったら小一郎さまと何か話していた
どうやら紀之介の病気が悪化してるから
京で有名な曲直瀬道三せんせいの所に行くのを薦められてた
けど紀ノ介は
「佐吉が市松にいじめられるのが心配」
と、言って京行きをずっと拒んでた
紀ノ介が安心して京に行けるように市松に
苛められないところを見せないと!
市松に決闘状を送った
明日の決闘に向けてブルワーカーできたえるぞ!
なんかドラえもんの最終回みたいになりそうだなw
>>319 最終回じゃなくて、6巻の最後の回のことかな?
元亀4年1月7日 はれ
佐吉が遊びも断り、自室に籠もっている。おかしいと思い、部屋を覗いてみたら
正座をしてインチキ商品をつけている。
なぜ今更と思い、孫六に事の次第を聞くと事細かに教えてくれた。
いやがる佐吉を裏山に引っ張りだして鍛えてやることにした。
木刀で散々打ち込んでやった。
手加減はしたが、木刀は痛い。何とかならないのかなぁ・・・。
痛いってことは少しは打ち返されたのか。
成長したな佐吉・・・
痛いってのは虎之助が佐吉を思いやっての事じゃないか?
「手加減はした」と、あるから打ち込んだのが虎之助なのか?
木刀で打ち込まれるのは痛いと知っているからか…
これは柳生の竹刀登場……?
元亀四年一月六日
お城に帰ってきた。なかば出奔のように出てしまったのでとのへのお目通りも
ちょっとどきどきだったが、とのは
「よう生きて帰ったなも」とにこにこして特におとがめもなく安心した。
「そういや増田はどうしたか知らんきゃーも?」とお聞きになったので、
武田の陣の牢の話をし、くさいのを我慢して持ってきたよくわからない暗号を書いた
うすよごれた白い布をとのに渡した。
とのは鼻をつまみながらしげしげその布の文言を読んでいたが、やがてにこっとして
その布をかたわらの半兵衛さんに見せて、
「増田は加増じゃな」とにやっとした。半兵衛さんもうなずいて、
「我らがおくったらっぱどもの申すこと、どうやら正しかったようですな」
と笑みを見せた。
な、なに?どういうことなの?
話がつながらないので、ちょっと日付を戻しました。ごめんよ。
やべえちょっと増田かっこいいかも。
増田さまよってる場合じゃねえぞw
暗号が城に伝わり増田の評価が上がる中、
人の家で雑煮を盗み食いしている増田、、、、、
元亀四年(1573年)は織田家にとって、まさにターニングポイントとなった年です。
この年は重要なイベントがいろいろと起こります。
正月 足利義昭反旗 近江石山、今堅田にこもる。
三月 柴田、丹羽、明智、蜂屋の四武将が、近江の足利勢力を打ち破る。
四月 信玄、野田で死去
四月二十一日 信長、上杉謙信あてに武田挟撃の提案を持ちかける手紙を送る。
七月三日 足利義昭、山城槇島城にこもる。
七月十六日 木下秀吉、槇島城を包囲。義昭和議を申し出る。足利幕府滅亡。
七月二〇日 元号改号 元亀四年→天正元年
八月一三日 越前朝倉攻め
八月二〇日 朝倉家滅亡
八月二十八日 小谷城攻め 浅井家滅亡
参考にして下さい。
332 :
とだ:2006/04/18(火) 23:50:58
1月6日
正月だと言うのに、城内があわただしい。どうも足利将軍に反旗の疑いがある
そうだ。溝口さんと桑山さんは、取ってもいないのに、やれ誰々の首を取る。
いーや俺は、あいつの首を取る。と張り切っている。長束君は、戦争にゃ関係ない
と言い張ってるし、うえだくんは、父親の看病で忙しいらしい。
なんか皆変わったなぁ・・・・
>>332 10代半ばから兜首をとにかく取ることで大名にまでなりあがったおみゃあさまが
なーにいうとりゃーすかw
と史実の戸田どのに一応突っ込み。
増田くんの出身地は益田って名前になったんだよね?
増田くんと関係があるのが恥ずかしいから?
一月八日
昨日お虎がセリをいっぱいつんでもってきてくれたので
塩を入れておかゆにした
とても大きなりっぱなセリで
ほろにがいけどさわやかなにおいでとてもおいしかった
食べたあとブルワーカーでうんどうをしていたら
なんだかすごく息が苦しくなってきてブルワーカーどころじゃなくなってきて
ぐえええなんだかはきけがするよ
厠に行こうとしても からだがひくひく思うようにう ごか い
トリカブトか!?
339 :
増田:2006/04/19(水) 17:46:26
一月九日 未明
途中空腹で何度も死にかけたがようやく戻ってこれた。
とのへお目通りは後回しにするとしてまずは佐吉じゃ佐吉。ようやく会えるよ佐吉ハァハァ…
うきうきしながら佐吉の所へ行くとなんと口から泡を吹いて倒れているではないか。
くそう。わしのいない間に何があったというのじゃ。
とりあえず布団を敷いて佐吉を寝かせてやる。ついでにわしもその隣に潜り込んだ。
これからはわしがずっと側についててやるからな。佐吉かわいいよ佐吉ハァハァ
一月七日
お虎が七草がゆにといってセリを摘んできてくれた
でもまあこりゃあ全部毒せりだがね。
せっかくとってきてくれたお虎が可哀想なので
普通のセリをお虎が摘んできてくれたセリといって粥に入れて振舞った。
1月9日未明
なんだか荒い息で目覚めた
とりあえず気持ち悪かったので隣に吐いてしまった
誰か居たような気がしたけど気のせいかな?
あっ、いけない 決闘をすっかり忘れてた
今から急いで決闘の場所に向かうぞ
あれ… からだが 思うよ にうご か い
何とか這いながら指定した場所に行くと市松が怒った形相で待ってた
紀ノ介の為にも勝たなきゃならないけど からだが おもうように う ごか い
以下チラシの裏
だ、駄目だ
これ以上思い浮かばない 誰か続きPlzorz
トリカブトは別名附子(ぶし)ともいい、
毒性がとても強いことから
転じて容姿の悪い女性のことをブスと呼ぶようになったらしい。
>>341 紀ノ介が薬調合してくれて治ったとかでいいんじゃね?
なんで紀ノ介がそんな薬に詳しいのかってのは
将来の自分の病に対するフラグにもなるし・・・
ピンとこないようなら読み流してくれ。
一月九日
佐吉からけっとう状をうけとった。な、なんでだ?
どういう理由でそういうことになっちゃったの?
とりあえず力と立場の差を見せ付けようと、兵法にならって寝込みを襲うことにした、
佐吉の部屋のふすまを思い切り蹴り飛ばし、「佐吉、覚悟!」と叫んだら、
うげえええ!佐吉のとなりに脂ぎった30前の男が添い寝してる!
よく見たら増田。こいつ、いつのまに戻ったんだ?
そのまえにこいつら、そういう関係だったのかよ。
気分が悪くなったので部屋を出ると、蒲生さまが仁王立ちしていた。
「事情は知っておるぞ。寝起きを襲うとは卑怯者め、貴様それでも男か!!
このアホたれ!」
おもいきりほおげたを殴られ、数間もふっとばされた。
その後一応けっとうのばしょにいったら、佐吉がはってやってきた。
痛いのを我慢するためにこわい顔をしていたら、佐吉はなぜか気を失った。
仕方ないのでやつのへやまでかついでいき、布団に寝かしてやった。
夜が明け、大広間にみんな集まれというので行った。
行ってみると一座の真ん中にいるのは・・・増田!!
とのは「増田、ご苦労だったなも」とかおじゅうしわくちゃにして増田をほめ、
三方にうずたかく積んだ砂金を与えていた。
増田は例によって「ゲヘゲヘ」と気味悪い笑いを浮かべながら金を受け取っていた。
周りの人に「どうして増田は表彰されるんだ?」と聞いたが誰も知らなぁった。
なんなんだ一体?
あまりに今日は起こること全てがわけがわからないので、
昼前ながら酒をくらって寝ることにした。
増田良かったね!良かったね!
一松はいいとこないなあ
個人的には好きなんだがw
一月十日
三河に攻め入った武田軍は、燎原の火のごとく各城を攻め落とし、順調な西進をおこなっていた、はずだった。
三方ヶ原での戦いの後、進軍するはやさが、私が考えていたよりもかなり鈍くなった。
そして増田の報告を聞き、すべてが合点した。
武田信玄は病に倒れている。
殿はこの知らせをすぐさま岐阜の大殿へ知らせ、大殿も虎御前山、近江石山などすばやく転戦する。
それにしてもさすが大殿の悪運だ。この目の前に迫った危機の中、一番怖い武田から瓦解しかかっている。
どうやら、コイツの出番はなさそうだ。
武田が三河を越えて、尾張へと入り、大殿と信玄がぶつかる時、我ら一族が再び岐阜城へと攻めあがり、留守を衝いて城をとる。
そして、場外の武田軍を呼び込む手筈の手紙。
もう、用済みなので、墨に投げ入れてすべて焼却した。
げぇ、は、半兵衛ぇ!!
半兵衛、食えぬ男よな・・・・・・
一月十日
吐き気とけいれんも治まってやっと起きられるようになった
すごく濃い汗をかいていたようで体中の汗が白くてべたべたしていた。
外が騒がしいので見に行ったらお城の前で増田くんが
胴揚げをされていた。一体何があったんだろう?
でも胴揚げの途中増田くんのフンドシがはずれて大騒ぎになった
増田くんの片金が見えたなんて忘れたい
ちょww増田どんな格好してたんだ?
>>350 乗馬用とか水戸黄門が穿いてるようなマタワレ袴は和服の中ではごく一部
和服は基本的に筒型の巻衣。
肩衣のついた羽織袴も実は長着(普通の着物)の上に
ジャンパースカートのようなものを穿いているだけなのだ
一月十一日
体調はだいぶなおってきたようだ。まだ食べられないから、塩をふくんだ水を飲む。
三河から帰ってきた二人、虎之助と増田くんの二人に人だかりができている。やっぱり、みんな三河での話題を聞きたがっているらしい。
ぼくも紀之助と一緒に話を聞く。
記者会見は、終始、増田くんがしゃべりまくっていた。途中、武田兵にみつかったこと、命からがら逃げ出したこと、あやしい坊主にであったこと。
虎之助はというと、
「俺は……捕まって、牢屋暮らしだったからなぁ」
ということで、あまり口数が多くない。あやしい坊主の話になると、急に青ざめてお尻をもぞもぞとさせている。そういえば、ぼくももぞもぞっとした。
助作「しかし、増田くんがそんな密偵の特技があったなんて、みなおしちゃったよ」
増田「いやー、できる男っつーのは、何をやらしてもできちゃうもんですわw」
むっ!?なんだかムカツク。この後の増田くんは、大またで歩くようになり、女中さんとかのお尻とか勝手にさわり回っていた。
そんな増田が憎めないwww
いや、むしろ大好きだよ増田wwww
しかし、最近の佐吉は漢字を覚えたようで日記が読みやすくて良いな。
成長したな、佐吉!
増田くん両刀だったんですか
増田くんは変態なだけだ。
一月十二日
やっとたべられるようになった。ひさしぶりにおかゆを二杯食べる。
さいきん、ずっと寝てばかりで、ぼくの世話を紀ノ介がやってくれている。
「いつもごめんね」
「気にしないでよ。困っているから力になりたいんだ」
紀ノ介には悪いと思いつつ、やっぱりうれしく思っちゃうなぁ。
でも、いつまでも甘えてばかりいちゃだめだ。だって、紀ノ介だって病気もちで、本当は京へ行かないと行けない身なんだもん。
よし、決めた。明日から訓練を開始しよう。そして、今度こそ決闘を申し込んで、紀ノ介なしでも大丈夫なところを見せるんだ。
紀ノ介だけにはしっかりしているところを見せたいな。
某猫型ロボットの最終回を彷彿とさせるなw
今回のトリカブトの件で、ますます紀ノえもんは京に行きづらくなっちゃったね( ;^ω^)
元亀四年一月十二日 くもり
冬ももう終わりに近いのか、眼下の豊川は水量をましてごうごうと流れている。
今、我らは三河の野田城を包囲している。
こんな小城相手に陣地構築やら金堀衆の投入など、物物しいことだ。
というのも、とののお加減が依然として悪く、それが織田徳川に気取られるのを避けるために
城を攻めているという姿を見せつつ、とのに休息していただいている次第だ。
あの日、とのは情報収集と称して民草に身をやつしてほうとう屋をしておったが、
その際にでくわした織田の間者らしき者を御自ら追い払われたのはよかったものの、
それからのとのはねやで男相手でも女相手でも戦うこともかなわで中折れするばかりで、
むしろそれをどうかしようと毎日はげむうちに本当におやつれになってしもうた。
あの間者、なにかの閨房の術でも心得ておったに相違ない。
そのおやつれのなか、先の三方ヶ原では寒風に丸一日身をさらしてしまい、
ついに合戦後まもなく倒れられてしまった。
今とのの枕頭にあるが、丸々太っておったとのがいまや頬もげっそりとこけ、
顔も青白くなっておる。
ああ、千軍万馬もものとせぬ我が信玄公が、なんと間者の尻に敗れようとは。
こんなことで我らの夢が終わってしまってよいものか!!
無念じゃ!無念じゃ!
増田くん>信玄
すげぇ!希代の名将だwww
一月十三日
同僚の山内さんに強さについてたずねてみた。
「ほう?強い男ってなにか?と。そうだな、ワシなんか権兵衛なんかは強いと思うけどな」
そう聞いて、仙石さんに尋ねた。
「なに?強いってなにかって?そりゃぁ、相手を力いっぱいなぐって倒すことだよ」
その答えじゃなっとくできなかったので、もうすこしくわしくおねがいした。
「ええ……?そうだな、相手をもちあげて投げとばすことだな」
まだしぶい顔をして困っていた。
「まだわからんか。相手を組み伏せて、まいった、と言わせることだ」
権兵衛さんのいう強いっていうのはわかった。そこで、どうやったら強くなれるかをたずねた。
「そりゃあ、ワシのようにでかい体があれば、だれだって強くなれるぞ。そのためには、まず、食い物だがね。好き嫌いをなくして人一倍食わなきゃいかん」
ぼくは渋柿が苦手なんだよなぁ。でも、強くなるためだ。今日から腹いっぱい食べるぞ!
今食いすぎると渋柿>>>>>>>>白湯
になっちゃうぞwww
紀ノ介が安心して京に行ける日は来るのだろうか?www
一月十四日
今日は増田くんから柔の乱取りを教えてくれた。なんでも寝技は得意中のとくいらしい。
芝の上でとっ組あう。耳元に「ハァ…ハァ…」と息をふきかけられる。
かんたんにあお向けにさせられて、固められてしまった。
「いいか、あお向けの相手を横から押さえつける。これが『横四方固め』ちょうど、顔がちくびに、……胸に顔をおしつけるかんじだな。ゲヘッ。」
次は、『縦四方固め』顔がおへそを押さえつけていた。
「この縦四方は、あいてを組み伏せるだけじゃなく、こうやって、位置をずらしてキンタマを食いちぎることもできる」
股のあたりがくすぐったくって、おもわずふいてしまった。そしたら真剣にやれと怒られた。
その次は伏した状態になって、片腕を背中にとられた。身動きがとれない。
「これが『袖吊り』これだと相手のうなじが無防備になる。そこを切りつけたり、ゲヘッ、かみついたりする」
色々教わったけど、体中が痛いし、なんだかよだれくさい。
計算が出来て武道も嗜む。忍術の覚えもあれば房中術まで使える。
まさに増田は何やってもできる男だ。
369 :
とだ:2006/04/25(火) 23:00:51
1月14日
今日も強くなる為に、武術の練習だ。そうおもって木の棒を振り回していると、
近くの町の悪ガキどもが集まってきて僕に勝負を挑んできた。10対1で、勝てるはずもなかったけど・・・
僕だって強くなるんだ。と思って勝負をした。だけど・・・・やっぱりぼこぼこにされて・・・
でも気づいたら、悪ガキどもが皆泣いていて、僕がぽつんと立っていた。
そして「お前は、俺が守ってやる・・・・」って誰もいないのに、僕に聞こえた。
辺りを見たけど、誰もいない・・・・。その日溝口さんに、たっぷり怒られたけど
意識がなかったとき、僕に何があったんだろう?
誰??誰がとだくん守ってんの!?
who
戸田君は意識をうしなうと体が巨大化して
緑色になるんじゃないか?
戸田くんsugeeeeee!!
ほしゅ
一月十五日
今日やっと遠州滞在の記録がまとまった。やはり旅はよかったな。
土地柄によって建物のつくりが大きく変わるのが、すごく面白かった。
大河の側の町は、石垣が高く、水路も多い。これは夏の洪水に備えるためだろう。
山間にある城は、屋根のかたむきがきつい。これは積もった雪を落としやすくするための工夫だろう。
建物のつくりはその土地の風土にあったつくりをすべし。
しかし、俺は城マニアではあるんだが、肝心の建築の勉強ができないんだよな。
町の大工にたずねても城ほどの大きな建造物はよくわからないらしい。うちの家中で建物が詳しいのは殿ぐらいだし。
だれかいい先生はいないだろうか。
一月十五日 くもり
石田村の父から、久々に手紙が来た。
一筆参らせ候。息災なりや。ときには佐吉からも信賜り候わば、
これに勝る喜びなし。
錯乱せしために、鳥小屋にこめおきし汝が兄弥三、ようやく心気もおさまり
しかば、鳥小屋より出だし候。弥三曰く「外の手柄は佐吉に任せおかん。
我は家事にて功名を挙げん」と。
我甚だ安堵して、いずれにて功名を挙げんかと喜びおりし所、、
弥三 昼日中より部屋に篭もり、ひたすら妻女と励みおり候。時おり妻女のあえぎ声
外にもれ聞こえ、近所の百姓に「さすがは儒学を嗜む庄屋どののご子息、
子孫作りに励むは第一の孝行なり」と笑い者となる始末。
いかにせん、いかにせん。もはや勘当やむなきとも思いしかど、今一人の
男子である佐吉どのは既に他家の郎党と御なり候。我が悩みまことに尽きず、
髪も日々抜け落ち候。
佐悟
佐吉どの
親父は前からはげているじゃないか、というツッコミはさておいて、ああ我が兄。
去年実家に帰ったとき、障子からはだかの兄がこれまたはだかの義姉上を
いじめているのが見えたが、あれを一日中やってるのか!しょうもないなあ。
でも、近所の百姓の言う「子孫を作りに励むは第一の孝行」ってどういうこと
だろう。紀ノ介にこの手紙を見せて聞いてみたら、即座に顔を真っ赤にして、
「一家の恥は、友達であっても人に見せるもんじゃないぞ」
と言われた。よくわからないので聞き返したら、
「佐吉も今年で数え十四歳だろ」とあきれた声で返ってきた。
さっぱりわからない。最近紀ノ介の気分を悪くすることとかしたかなあ?
>去年実家に帰ったとき、障子からはだかの兄がこれまたはだかの義姉上を
>いじめているのが見えたが、あれを一日中やってるのか!しょうもないなあ。
実は佐吉わかってるんじゃないか?w
佐吉!このかまととっ(汗
むっつりさきち
お兄さんは正月も鶏小屋で過ごしたのね
>>376 >親父は前からはげているじゃないか
「葵徳川三代」での父上を思い出しました。(内藤武敏さんの石田正継)
このスレ読んでいる時、あの大河のキャストで時々脳内補完されて困る時が・・・。
(特に主人公・・・)
>>377 子供が出来る仕組みがわかってないんだと思う
>>380 カマトトな江守徹なんてヤダヤダ(AA略
383 :
380:2006/04/30(日) 19:55:30
追加。
戸惑うのは主人公だけでなく主人公の兄の時も。
結構格好いい人(津嘉山正種)が演じてたんだよ、正澄兄貴。
三成兄はこれから格好良く成長するんでしょうか・・・?
実は自分もこのスレの登場人物と、「葵徳川三代」のキャストがどうしても重なってしまうorz
>>382 江守徹だって50年前にはかわいい子供だったんだよ、きっと。
>>336 遅レスすまそだが、
そのページ、史料をベターっと並べただけで、史料批判とかできてないから
(例、元亀4年正月に松永久秀が降伏したことになっているが、これは『信長公記』のミスを
そのまま並べちゃってるだけ)
ご利用は他の本の類を確認しながらということで。
386 :
380:2006/04/30(日) 23:12:20
そして増田君の顔は佐藤慶を若くしたような顔を想定すると・・・・・・・・・。
駄目だ。本気で怖い。
細川俊之の紀ノ介は格好良すぎだYO!
一月二十日
城へきに炭で「オメコ」と落書きされる事件がおきた
いっしょにあけびのような絵が描かれていて
とのは「威信に関わるのですぐ消せ」といっていた
笑っていたけど口元と頬がひきつっていた
市松とお虎は笑い転げていたけど紀之介は顔が真っ赤だったので
「オメコってなに?」と聞いたらそんな言葉を口にするなと怒られた
紀之介は何を怒ってるんだろう?
一月十六日
浅井方の地侍、阿閉貞征のところへ行く途中だった。小一郎さまの腰ぎんちゃくとしていっしょにでかけたが、道のりが半分のところにある茶屋で休みをとった。
突然、となりの客がまんじゅうを食い逃げした。番頭があわてたので、俺にまかせろ、といそいで駆け出した。
上背があるほうだったが、かけっこ比べでは俺に適わなかったようだ。後ろから飛び掛って捕まえた。
店まで連れて行っても、そいつはまだ口の中にまんじゅうを含んでいやがった。どんだけ食ってたんだこいつ?
小一郎さまが名前をたずねた。
「藤堂……与吉。名は高虎じゃ」
あろうことか、これから行く城の家臣だったようだ。
「元家臣だ。今朝がた辞めてきた。どうせ辞めるなら、阿閉の顔を潰すようなことをやりたかった」
うちは関係ないことだ、と番頭もトサカにきていた。当然だな。
結局、小一郎さまが食い逃げの分を肩代わりした。
「借りができちまったな。いつか返しに行くよ。そういや、お前も虎っていうんだな。また縁がありそうだな』
そのまま美濃の方へ去っていった。
へんなやつだが、おかしな奴だった。
注:のちの伊賀上野32万石藩祖。
大名になった藤堂高虎は、食い逃げした店におもむき、その時の食い逃げ代を支払った。
その後、参勤交代のたびに店により、餅を食べていくのをならわしにしたという。
阿閉貞征のとこには渡辺勘兵衛もいたんだよな
>>390 このスレではそういう解説は蛇足です。
そんな解説をつけると、その食い逃げした場所は三河吉田(=豊橋)じゃねえか
って突っ込んじゃうぞw
>>392 おっしゃるとおり。「藤堂様の出世餅」の舞台は、三河吉田。wikiでもそうあった。
俺、この出世餅の話が好きで、藤堂出す時はぜったい餅の話もしようと思ったんだけど、
地理的な問題がひっかかっていたんだ。
だから、餅じゃなくまんじゅうにしてにごした。
解説を入れたのは、本当は餅の話だってことを言いたかったんだ。
ではこのスレでは藤堂は食い逃げ常習犯ということにするか・・・・
賛成
虎に築城を教える役を考えたら自然に築城名人高虎が浮かんだんだが
みんな考えることはいっしょだったみたいやねw
食い逃げ代金取立て人の襲撃を防ぐため、
堅固な城を築くようになったんじゃと
そしてこれから孫六と死闘を繰り広げてくれるであろう。
うー。せっかく八月の阿閉調略まで藤堂の登場を我慢してたのにい・・・
そうそう、現登場人物でも既に後世に残る築城の名手は他にも出てるぞ。
その名も・・・田中さん。ううっ、やっぱ地味か。
彼の場合、都市設計とも組み合わせるから、そのあたりの評価も高いが。
あと、ちょうどお城にレオンがいるのも忘るるなかれ。
松阪城の石垣は名古屋城なんかよりよっぽどしっかり作ってあるぞ。
レオンいたなそういや
忘れたわw
築城の名手といえば松永の爺だろ。
この時期だともう織田と対立してるけど
チャンスはあるはず。
佐吉の日記 じゃなく
織田家小姓育成日記 になってきたような気がw
だが、そこがいい。
>>399 では8月にまた懲りずに食い逃げして登場というのは?
そんなことより1よ、ちょいと聞いておくれよ。天下の行方とは関係ないけどさ。
昨日、大坂城に年賀の挨拶に行ったんです。秀頼君の顔見たくて。
そしたらなんか人がぜんぜんいなくて、だれも座ってなくて寒いくらいなんです。
で、よく見たらなんか秀頼君が泣きそうな顔して、お虎、秀頼を見捨てるな、とか言ってるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
秀頼様、この虎ごときにそんなお言葉、もったいなくて、泣いちまうじゃねーか、ボケが。
秀吉様のお子だよ、秀頼君は。
なんか大野や片桐とかもいるのに。側近揃っててこのざまか。おめでてー日だってのに。
よーし秀頼、虎の家の子になっちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
秀頼様、天下取ってやるから、しばしお待ちください。
豊臣家ってのはな、もっと燦然と輝いてるべきなんだよ。
千畳敷きの向かいに座った奴とは、遠くて誰だかもわからない。
秀吉公の話に笑いが起きる、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供だけの年賀なんて寂しいよ。
で、今度は伏見に挨拶に来たら、隣の藤堂が、上様おめでとうございます、とか言ってるんです。
そこで本気でぶち切れですよ。
あのな、上様は大坂におわす秀頼君だけだ。ボケが。
得意げな顔して何が、上様、だ。
お前は本当にたぬきを主君と思っているのかと問いたい。問い詰めたい。いや、切腹申しつけたい。
お前、所領が欲しいだけちゃうんかと。
豊臣家家臣の俺から言わせてもらえば今、豊臣家の間での最新流行はやっぱり、
討ち死に覚悟で二条城で秀頼様を守る、これだね。
それでなんとかお家だけは存続。これが最低限の家臣の道。
そこで家康が許せば秀頼様は大名として残る。そん代わり所領が少なめ。これ。
で、それに千姫様にお子(女で家光に嫁がす)。これ最強。
しかしここで秀頼様の評価が秀忠より高いとマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
本当はお薦め出来ない。
おい、佐吉よ、オレが間違ってたのか、あの世に行ったら教えてくれ。
なつかしーなこれ。思わず泣きそうになっちゃったよ。
いいなあ、佐吉の日記のエピローグって感じで。
あと40年も先の話だがw
よし、じゃああと40年続けようぜ!
一月十七日
病気の具合がよくない紀ノ介を京のお医者さままで送り届けることになった。
護衛に権兵衛さん、紀ノ介の介添えにぼくがついていった。
琵琶湖路には梅が咲いていた。いい香りだった。
紀ノ介は「この梅、またみんなで見れるよね」とつぶやいた。
先を歩く権兵衛さんがしきりにしゃくりあげていた。
勢多の唐橋を渡ろうとしたら、橋が落ちていた。
なんでもこの先の石山で挙兵している将軍さまの軍勢が橋を焼き討ちしたらしい。
傍らをみると漁師の舟があったので、交渉して乗せてもらうことにした。
川の中ほどまで来た。すると、漁師がやにわにあたまの笠を取り、
「ぐへへへへ、佐吉い、年貢のおさめどきだあ!」と叫んだ。
げええええ!あの坊主がだあああ!!
「佐吉、待ってたぞ、佐吉い」と坊主がぼくを抱きすくめようと飛び掛ってきた!
と、次の瞬間坊主は吹っ飛んで川に落ち、春先で増水している勢多川をすごい勢いで下っていった。
見ると、権兵衛さんが槍の石突で坊主を吹っ飛ばしたことがわかった。
権兵衛さんは笑って
「なあ、佐吉。前おまえが聞いてた「強さ」ってこういうことじゃだめか?
こうして仲間を守れる力があるってのはだめか?」
ううん。確かにかっこいい。でも、ぼくが鍛えてもここまでにはなれそうもないなあ。
隣を見ると紀ノ介が不安そうな顔をして、
「佐吉、ぼくがいなくなっても大丈夫かい?」
うん、大丈夫だよ!とぼくはとにかく胸を張って笑顔を見せた。
権兵衛kakkeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
でもあと十数年したら仲間ほったらかして逃げるような男になっちまうのかねぇ・・・
それよりも坊主の執念がテラオソロシス
まだまだ諦めないんだろうなあ…
一月十八日
紀ノ介をまなせという方に預けてきた。
何でも畿内いちの医者らしい。
それなら紀ノ介の病もなおるよね。
帰りは少し寄り道して、淀川に連れて行ってもらった。
淀川といったら萩がきれいだときいたけど、あいにく季節のせいか丸坊主だった。
領民の人に「秋になったらここはさぞきれいでしょうね」と尋ねてみたら、
どうもここの人たちは生えたら直ぐに萩を狩ってしまうらしい。
もったいないことするなぁ。
一月十八日
京だ。花の都、京にやってきたぜ!陽気のせいかな?道ですれ違うおなごを見るたびに、なんだか勝手に興奮しちまう。
役目もきちんと忘れずに。大谷を医者のところへ連れて行った。
その口ひげ生やしたおっさんが、俺にこういった。
「あの子を治すには、三千貫の治療費が必要です」
「よし、わかった。ぜひに頼む」
二人の見ている前でかっこつけたかったから、おもわず即答した。
金は誰が出すんだろうな?まぁ、後で報告しておけばいいだろう。
さぁ〜〜て、京見物いくぞ〜〜。
ちょwww
なにこのステロタイプな権兵衛www
>>408とえらい違いww
中身はこんな人なんだろう
九州で地が出たんだ
島清興の日記は無いのかね?
ここの職人さん達のクオリティは高いよな。凄い感心する。
いつも乙です。
一月十九日
佐吉も権兵衛さんも帰ってしまった。ぼくだけ病院でこれからすごすことになる。
曲直瀬先生は変わった先生だと思う。とくに銭にがめつい。がめついといっていいのかよくわからないけど、自分が診察する場合は、とてもじゃないが払えそうにない金額を要求する。
貴族の娘が犬にかまれた →五百貫
あきんどが喧嘩であばら骨を折った →千貫
居酒屋の女中が仕事中に卒倒した →一年間ただ酒
どれも基準があいまいで、病気や怪我で支払う金額を決めているわけじゃなさそうだ。
どうやら、相手を見て払う金額を決めているらしい。しかも、金の取り立ても自分自身で行う。
そういう自分の分もこわくなったんで、先生にいくらかかるのか聞いてみた。
「おまえはただ病気をなおすことだけに専念しなさい。ただ、おまえの病気は、薬を手に入れるのに費用がかかる」
薬さえ飲んでいれば治る、といわれたので、病院の身の回りの仕事を手伝うことにした。
曲直瀬黒男先生かよw
ちょっとよく分からないんだが、
千貫ってだいたいどれくらいの価値なの?
確か秀吉が親父に遺してもらった金が一貫だったか?
>>421 ガキのころの家康(竹千代)がさらわれたときに、
さらったやつ(戸田康光)が織田氏から請け負った金額が千貫とも五百貫ともいわれている。
はい、三千貫文とはとんでもなーい金額です。
ブルワーカー何個分?
結局、権兵衛さんのいい加減さと曲直瀬先生の気まぐれっぷりが
大谷君の病状を早期に悪化させるきっかけになったってこと?
この当時では完治させる技術は無いからあの未来は避けようがないけれど、
一言だけ言わせて欲しい。
酷すぎるよ・・・。
>>425 曲直瀬先生の治療を受けたから進行を抑えられて、関ヶ原までもったという考え方も無きにしもあらず。
このスレでは既にかなり進行してるみたいだし。
一月二十一日
今日もまなせ殿の仕事をてづたっていたら、突然
「医者の端くれとして忠告させてもらう。今すぐ侍なんぞやめた方がいい」言われた。
びっくりしたけど、僕の病で侍勤めなんて無茶だと言う事だそうだ。
「人間五十年とどっかのうつけが謳ってるがね、私に言わせりゃ人は百二十年は生きられる。
でもお前さんの体で侍勤めなんてやってりゃ、もってあと10年だろうね。」
そう言い放たれた瞬間、体中が冷たくなるのを感じた。それでも僕は、
「あと十年あれば、友達の成人を立派に見届ける事が出来ます。」とだけ言った。
まなせ先生はそれっきり、何も言わなくなった。怒っちゃったのかな。
俺にも10歳の頃紀之介みたいな親友がいれば
今頃2chなんかやってないのに!!
一月二十三日
実は、まだ京にいる。
権兵衛さんはここ数日昼過ぎに起き、夕方になると満面笑みを浮かべていそいそと出かけて
いってしまう。いったいどこに行っているんだろう。
それに紀ノ介を治すのに三千貫文もかかり、権兵衛さんが承ってしまった話・・・
そりゃあ紀ノ介には治ってほしいが、どう考えても高すぎだ。
おかしいと思って、実はあのあとすぐに小一郎さまに手紙を書き、北近江に行くという馬借に託した。
実は権兵衛さんは頭金としてまなせさまに三百貫渡してきたのだが、
とのにもらったお金は五百貫で、その残額で遊びほうけてるんじゃあ・・・
そんなことを安宿の畳の上で考えていたら、いきなり耳元で山伏姿の人に声をかけられた。
見たら小一郎さんでびっくりした。
「手紙大儀、おまえと言うとおりだがね。これからまなせ先生のところに行くので案内せい」
とるものもとりあえずまなせ先生のところに行くと、小一郎さんはおがむように
まけてもらうよう頼み、三千貫をなんと千貫にしてもらっていた。
まなせ先生も、「いやあ、まさか三千貫を受けてもらうとは、高く評価してもらったものと思っておったが」
と頭をかいていた。
まなせ先生の家を出ると小一郎さまは間 髪を入れずに山伏の服をぼくに渡し、
「このまま北から鞍馬山を抜けて京から逃げるぞ」
ぼくがどうして、と聞こうとするまもなく
「将軍さまの兵によって、蹴上も北白川も大谷も関所が設けられて東へ通ることはできん
じゃからわしもこの格好で忍び込んだのじゃ」
げっ!じゃあ外出してる権兵衛さんに連絡を・・・
「あんなやつどうでもいい」
吐き捨てるように小一郎さんは早足で歩いていくので、あわててついていった。
鞍馬山の山中を越え、そこから東に折れて山をくぐって琵琶湖沿いのわにの浜に出て、
そこから銭で大きめの漁船を借りてやっと横山まで帰ることができた。
ちょwww小一郎ヒドスwww
>>425 あー、ちょっと誤解をしていらっしゃるよう。
権兵衛はいい加減だけど、それは金銭感覚についてがいい加減なだけ。むしろ、あの場面で金額を考えないで即答したのは、権兵衛の隠れた好ぷれーだよ。
あと、紀ノ介の病だけど、たしかに紀ノ介の業病はこのスレでは出始めているんだよね(汗)
だから、曲直瀬先生の薬によって、病の進行を遅らせることになるの。ただ、先生の薬はあまりにも高度すぎて誰にも習得できなかった。
それ故、先生が亡くなった後で紀ノ介の業病も、再び再発して、関が原をむかえる。
……という俺設定を設けています。
一月二十二日
羽化登仙って言葉があるが、京はまさにそんな感じだなぁ。
四条河原のお姉ちゃんは艶っぽいなぁ。
なんか、こう、今の俺は全力で生きている感じがするね。
この先つらいことがあっても、京の夜の思い出が、すべての活きる力となってくれそう。
>>431 丁寧なレスありがとう。
誤解してごめん。権兵衛さん、がらっぱなキャラなんだね。
>>432 それにしても権兵衛さん・・・・・・・・・。
>>428 俺にはそんな友人がいたが、そいつは死んだ
>>434 しかしそいつはお前の中で生き続けている
>>434 そうだ、
>>435のいうとおりだよ。
ほら、今も後ろでうらめしそうにお前をみてるじゃないか・・・
一月二十四日
昨日の夜に店に入ろうとすると、入り口のところで男と女がもめていた。
「離してください!」
「堅いこというなよ。な、な?」
女が嫌がっていたので、男に近づいて、手を絡め取った。
「無理強いをするな。嫌がっているじゃないか。男の風上に置けん奴だ」
すこし痛い目に合わせたら、男は悪態をついて去って行った。
女からお礼を言われた。顔を見れば、年も若く、今までに出会った中でも一、二をあらそう位の美人。
「私、この先の湯屋で勤めているお香っていいます。あの、お礼をしたいのでこれからお店にいきませんか?」
「美人の誘いは断らないことにしているんだ」
店は、路地裏にある小さな店だった。お香は話もうまく、そして艶っぽく。首の白さとか、うなじとか。見えそうで見えない太ももとか。
気がついたら四条河原で仰向けになっていた。懐にあった財布がない。美人局だった。
……ハァ、京って怖いところだな。
ネコババした二百貫も盗られたのか・・・
権兵衛切腹もんだな
>>438 これはただのぼったくり風俗では?
美人局というのは最中(もなかではない)に女の夫や恋人役がやってきて
人の女に手を出した責任をとれと言って金を巻き上げる手法
仙石はバカだから美人局の意味がよくわかってないんだよ
まぁ某戦国史上最も失敗し最も挽回した男だからな。
一月二十四日 つづき
酒に入れられた薬のおかげで頭がフラフラしながら宿に帰ると、佐吉がいない。
すでに引き払ってしまったらしい。あれぇ?急用でもできたのかな?
大谷のいる病院の先生(なまえ覚えづらいんだよな)のところに行くと、昨日ここに来た後、
すでに京を出てしまったらしい。
「将軍様の軍勢が京都の出口を固めているらしいぞ。お前さん、こんなところで油売ってていいのか?」
いけねぇ!このままじゃ帰れなくなっちまう!?慌てて粟田口に向かうと、すでに兵士でビッチリうまってる。
日も暮れるし、一度京へもどろうとすると、銭がまったくないことに気づいた。
……やべえ、無一文だ。
444 :
お香:2006/05/10(水) 12:21:53
一月二十四日
昨日引っ掛けた男は一体誰だったんだろう。
あんまりお金は持ってなさそうだったけど、馬鹿っぽかったから引っ掛けてみたら…
財布を開けてびっくり。二百貫も入ってるじゃない!!
ああ見えてどこかの御曹司だったりしたのかな。
思い返したら、確かに私の周りの男とは全然違う人だったし…。
あれ?私今、またあの男に会いたいって思ってる?!
い、いや、違うよね、きっとこれはまたアイツのお金が欲しいだけなんだわ!そうよ、だって凄く馬鹿そうなんだもの!
明日ちょっと探してみようかな…♪
純愛の お か ん
権兵衛もファイト!
まとめサイトへ行ったら更新されてた。
管理人さん乙です。
一月二十五日
いまだに権兵衛さんが帰ってこない。探しに行こうにも、京へ行くに時間がかかるのでなかなか難しい。
小六の親分さんは、
「アレは脳みそが足りん馬鹿だが、要領はいいからきっと戻ってくる」
という。権兵衛さん、バカだって言われてるのに、ほめられてる。
ボクが親分さんに、権兵衛さんもかっこいいところがあったって、助け舟をだした。
「いや、ああみえても見栄っ張りなところがある。自分の力量以上のものを求められたとき、
はたして本当の力をだせるかどうか。そこが馬鹿なんだよな」
今日も親分さんの毒舌がきわだってる。山賊みたいなのに、ちゃんとよく人をみているなぁ、
と思ったのは心にしまっておこう。
一月二十六日
大谷のいる病院へ行く。ちょうど大谷がいた。
「権兵衛さん、お見舞いに来てくれたんですか?」
「おう」
「おかげさまで、最近からだの調子が良くなってるんですよ」
「それはよかったじゃない」
「なんでも日の本では採れない薬だそうです。費用もかかるって先生言いますし。ぼくだけこんなに迷惑をかけてしまって」
「……いや、いいんだよ。困った時ほど助け合わなきゃな」
「ありがとうございます。今はお金はないけれど、いつか、みんなにこの御恩をお返ししますから」
「……なーに、余計なことを考えなさんな。みんな、大谷が良くなることを願ってるから」
そういって別れた。俺、大谷に金を借りに行ったのに。なんでいっつも、よけいな見栄をはっちゃうんだろ。
今日も橋の下でうなだれる。
紀之介よくなってきたか。ってほんまかいな
今日越後のあんちゃんが増田くんに宛てた手紙を見てきた
普通だった。(当たり前か。ここの増田君が極端にアレなだけだもんな・・・
紀之介のことは「大形少」と書かれていた
誤字かな?と思ったが
>>336のサイトだとほかの資料にもそう書いてるみたいだ
>>336の1585年11月22日金剛寺文書にそうかかれてるみたい
ちなみに私が見てきたのは直江状写し
当時の名前は音の読み方が合ってれば、漢字自体はアバウトだったみたい。
ただの誤記って線もあるけど。
佐吉も自分で左吉ってかいてたもんなあ
そろそろ権兵衛を引き上げさせるから。
一月二十七日 はれ
横山からもってきた槍とか小道具類いっさいを質に入れたが、それも今日の飯代で尽きた。
土手で寝そべりながら考える。いかにして関所を越えるか?
と、そこへ名も知らぬ貧乏くさい男が声を掛けてきた。
「あんちゃん、腹いっぱい食わせてもらえるところがあるってよ。おめぇも来ないか?」
なに?それは聞きづてならん。二つ返事で男についていった。
そこは同じような無宿人が数多くたむろっていた。たしかに炊事は出ているようだ。
久しぶりに米を食った。涙がほろり。
隣では汁物まですすった。具もいっぱいで味噌の味も濃い。
その隣では服まで戴いた。なんだか貰いっぱなしだな。
で、そのまた隣で胴丸と手槍を渡された。
……あれ?そういえばここって?胴丸や旗指物に描かれている丸に二つ引きの家紋は……足利家?
飯の食いたいがために、俺ってば敵中のど真ん中に来ちまったみたい!
まずい、顔が割れないうちに、はやくここを退散しないと。
「そこのお前、何をキョロキョロしてるんだ?」
「い!……いいえ。何もあやしいことなんてないですよ」
身元が割れて、大勢に囲まれて袋叩きにあう絵が、頭に浮かんだ。
「ははぁ。お前いくさははじめてだな?なーに、いくさなんてたいしたことねぇ。
場数を踏めば、自然と体が動くようになるって」
ひとまずばれてはいないようだ。
「よし。お前も今夜一緒についてこい。うちの大将が夜討ちを仕掛けるってんで張り切ってるからな。
うまくやれば、侍にとりたててもらえるぞ」
なんだってー!?
これは面白くなってきたw
権兵衛eeee!
一月二十七日 はれ
佐吉、虎、市松達の首を女子に挿げ替えて想像するが
最近はあやつらも、成長したせいかまったく反応しない。
仕方ないので市様でやることにした。あまり気持ちよく出ない。
ねねとやりたいが、ねねとやると腰がめげるので控えている。
戦では乗る立場だが、床では乗られる立場だ。
乗られるのがこんなに辛いとは・・・馬を労わろうと思う。
秀吉iiiiii!
もしかして秀吉の日記って、これが初登場じゃね?
>>460 紀之介のも想像したってくれ
十代の頃は美少年だったらしい・・・
このスレの紀ノ介は顔に包帯してるっぽいから、想像が難しいのでは…?
それに今、京にいるし。
罪悪感があるんだろ
>>463 もう発病しているっぽいからやめておいた。
たしか当時は前世の行いのせいで病にかかった…と思われていたと記憶しているので。
嫌だなあ…男(の顔)に欲情する秀吉…
女好きなはずが…
一月二十八日 はれ
深夜、砦をはなれた俺たちは、織田方の陣へ夜討ちを仕掛けに裏街道を進んでいる。
このまま織田家へ投降できたらいいのに。
あの少し抜けてる親切なおっさんは、片時も俺の側を離れない。そして、しきりに自分の武勇伝を聞かせてくる。
「そういえば、織田家のどの部将に、夜討ちをしかけるんですか?」
「ああ、なんでも元家来の逆賊・十兵衛の首を取るのが狙いだとか」
明智かよっ!?ますますマズイ。家中一砲術に優れたあの軍に飛び込むなんて、飛んで火にいるなんとやら。
そうこうしてる間に、いよいよ夜討ちが始まった。
みな声を張り上げて、切りかかっていった。ところが、明智陣では明かりが点いておらず、人の気配がまるでない。
やな予感……。周りの奴らが篝火を付け出した。
一瞬、体を地面に伏した。左右から轟音が引き裂くように響き渡る。あたりはすべて血の海と化した。
明智流・十字撃ち。俺たちの行動は、すべて明智に筒抜けだったようだ。
そして篝火の点火が左右からの弾幕射撃の合図となったんだ。
あの轟音のせいで、耳鳴りがひどい。立ち上がれないから、転がりながら逃げた。
その後は、無我夢中でかけだした。今思えば、走ってはつんのめり、走っては転び、
むしろ逃げる時の方が痛い目にあった。
まったく、種子島を撃たれる経験なんて、そうそう味わえるもんじゃないよ。
一月二十九日 くもり
お城の書院で、えらい人たちが集まって権兵衛さんの処遇について話し合った。
ぼくも、証人としてその場に参加することになった。
いつになく小一郎さまが強く権兵衛さんの処罰を主張した。
それに、小六の親分や将右衛門さまが日頃の槍働きに免じて勘弁してやってくれとかばった。
ところが、それに小一郎さまが憤激されて、すごい強い口調でこう言った
(でも、尾張弁って迫力には欠けるなあ)。
「親分、将さん。そりゃあ、おみゃあさんがたの言うとおり権兵衛の武勇はどえりゃあもんだし、
やつに我が軍が救われたことも何度もあるわ。けどよお、これから羽柴家も大きくなっていき、
権兵衛も一緒に出世させてきてぇゃあのに、このながらっぱちのままじゃあ、まずいんだわ。
ここで処罰することこそが、やつのためになることをわかってほしいんだわ。
わしはこのままだといつかやつがどえりゃあ失敗をしそうで、心配でかんわ」
親分も将さんもだまりこんだ。しばらく間があいて、いつもあまり存在感のない杉原さまがおずおずと
「権兵衛のこともええがよお、まだ曲直瀬先生に払ってにゃあ七〇〇貫分、どうすりゃええがね。
まもなく大殿から出兵の命令も下るかもしれんのによお、軍費が足らんのじゃあまずいがね」
また間があいた。今度は問題がより深刻なのか、みんな下を向いている。
半兵衛さんが口を開いた。
「先の三方ヶ原の合戦で、佐久間右衛門どのが多くの家中の武者を討死させたと聞いております。
権兵衛は音に聞こえたさむらい。権兵衛を出すといえば、ひとかたならずお礼を下さるでしょう」
とのが顔をを上げて真っ赤に反論した。「権兵衛を人の家にやるのか。そんなことができるか!」
半兵衛さん「くれてやるのではありません。貸してやるのです。で、佐久間殿からは貸し賃を頂くのです。
一座はまた黙り込んだ。みんなが権兵衛さんに愛情を持っていることがよくわかってうらやましかった。
でも、権兵衛さまはことがこんな大きくなってるのをわかってるのか?
一月二十九日 あめ
雨が降っていたので領内の見回りを中止にする
女子をかどかわしたかったんだがなぁ
そういえば、最近松永の動きが活発らしい
松永の動きを探るついでに
筒井の坊主に美女の尼さんでも紹介してもらうかなぁ
未亡人なんかたまらんなぁ
そうと決まれば誰を送るか……
小姓達の見聞を広げてやろうと思ったから
佐吉と虎と市松に行かせるか
むむむ、小姓達だけじゃ心配だから増田を同行させるか
佐吉に手紙を渡す
美女な尼さんを連れ帰ってくるといいなぁ
>>471 との、投稿のまえに別のブラウザか何かでリロードしてくだされ。
あんまりでござる。
>>472 ('A`)カ、カブッタ
す、すまぬ
許してくれい
秀吉空気嫁wwwwwwwwwwww
話題じたいはかぶってないからいいのでは。
気になるならまとめ時に一日ずらしておきましょうか?
>>475 お、お願いもうす
被るとは思わなかったのだ
二月二日。
とのが小姓どもを大和に出立させるというので、安全な街道はないか調べてみた。
だが、本街道はそもそも公方によって京がふさがれ、その手前も近江の堅田か石山を通過
せにゃいかんがそこも公方の手勢がわんさかいる。
他の街道も考えたが、近江草津から南に折れて甲賀を通るとなれば六角やそれに与す土豪がまだおるし、
なにより危険極まりない伊賀を通らすのはまずい。
伊勢を下って和歌山街道を桜井まで抜けて大和郡山に抜ける手もあるが、
和歌山街道の入口には不穏な姿勢を見せている北畠方の大河内城がある。
北に大回りして丹波路を南に下る道も考えたが、まだ越前・若狭の雪は解けていない。
たまりかねてとのに「なぜかように危険な形勢で大事な小姓どもを大和
にやるんですか?」と聞いたが、とのはにやにやするばかりで答えなかった。
ははあ、女か!そうでなければ我がとのがこんな無謀なことを考えるはずもにゃあわ。
はあ、しょうもない・・・
二月三日
市松たちと大和に向かって出発した。目的は大和郡山城の筒井様にお目見えして、とのの文をお渡しすること。
出発の際に弥兵衛さんから、
「道は蒲生郡を抜けて亀山に向かい、伊勢街道を西にすすんで大和に入りなされ。
くれぐれも伊賀、甲賀には近づかぬこと。あと、松永のいる多聞山は、警戒が厳しい。
ここも側に行くなよ」
と教わった。地図ももらいながら、丁寧に指示をくれる。
「あと、文を渡したら、あとは筒井殿の指示をあおげ」
「弥兵衛さんも心配性だなぁ。まるで子供の使いだよ」
「たわけ。城を出たら、命を守るのは自分自身しかないゆえ、ワシはこうまで気をもんでるのだがね」
軽口を叩いた市松をしかった。僕も同じ気持ちだったから、ちょっと気を引き締めた。
「いいか、自分の身を守るのは自分じゃぞ。お前たちも痛い思いは嫌だろ?」
「うん。掘られるのも嫌だなぁ」
市松の一言でみんなが大爆笑。ぼくはなにがおもしろいのかがわからなかった。
それじゃ、しゅっぱーつ!
……でもなんで増田くんも一緒に行かなきゃいけないんだろう?
旅行中はなるべく離れておこう。
増田には 楽 し い 旅行になりそうな悪寒
481 :
増田:2006/05/15(月) 03:04:33
二月三日
ゲヘ、ゲヘヘへ。まさかいとしの佐吉と、こうして何日も一緒にいられるとは、夢みたいだわい。
ただ、市松と虎は邪魔だのう。なんとか二人きりで愛をはぐくめないだろうか?
と、そこへ殺気をもった男が笠の中からこちらをにらんでいた。
「佐吉が城を離れたのでいい機会だと思ったら、どうやら貴様も同じ思いのようだな?」こ…コイツはいつかの変態坊主。
「佐吉はそれがしがいただく。それを言いにきた」
と、いったら足早に去っていった。
くっ…上等だ。佐吉はわしのもんだ。
坊主も懲りん男よのうw
最近おもろいw
みんな頑張れ。(各々の意味でw)
二月五日
日野に入った。
ここは蒲生忠三郎さまの本拠地。ちょうど横山城にいらした忠三郎さまとその手勢も一緒だったので、
とっても安心な旅だった。増田くんはすごくつまらなさそうに後ろからついてくるだけだったが。
忠三郎さまは「甲賀を通らぬとあらば、御在所岳の脇の間道を通って伊勢の菰野に抜けねばならん。
まだ雪ものこっとるし、ちょっと子供らにはきついかもしれんが、大丈夫か?」
市松が子供ということばにかちんときたのか、「蒲生さまのお手は借りん!」とどなった。
忠三郎さまもあまり市松が好きではないようで、「間道の入口までは送るが、あとはしらんぞ」と
市松の目を見ずに話した。
で、今はこうしてけもの道に近い山あいの道を登っている。
霧が深くなってきた。あれ・・・市松も虎之助もいつのまにかいない。
前をみたら増田くんがじっとこっちを見てる。「ようやく二人になれたね」
うへええええ!だ、誰か助けて!!ぼくが逃げようとすると、後ろから
「待てい、増田」と叫ぶ声、助かったと思って振り向いたら、げえええ、坊主!
増田くん「ゲヘ、ついに雌雄を決するときが来たようだな」と槍を構え、
「雌雄っていっても俺らどっちも衆道好みだけどな」と不敵に笑って仕込み刀を下段に構える坊主。
霧の御在所岳近くの山道でよくわからない勝負が始まった。
と、霧のわずかな晴れ間から、向こうに虎之助と市松の頭が見えた。
彼らはほって先に行くことにしよう。
486 :
475:2006/05/15(月) 14:32:08
ちょw置いてくのかよww
>>477 いつもありがとうございます。
了解しました。
487 :
冬姫:2006/05/15(月) 14:42:32
二月五日
冬は……………とても居心地が良い……。
今日……城下から猿がキモい目で見てきた………
…だから…………猿の鞍にカラシを塗っておいた………
今頃……ふふふ…のたまっている猿を…猿を…ぉぉおお……
想像するだけで……フフフ……あぁ………体がゾクゾクする……。
忠三郎もえらい嫁もらったなwww
坊主はなんで増田くんの名前を知ってるんだろう・・・
調べたんだよきっと。
前門に変態の増田、後門に変態の坊主。
前の口に増田、後ろの菊に坊主?
494 :
紀ノ介:2006/05/16(火) 00:55:27
二月七日
佐吉から手紙が届いた。松永弾正の動向を探りにいくんだって。
ちょっぴり羨ましくも思ったけど、弾正と言えば三国一の悪党と呼ばれる人じゃないか。
大丈夫かなぁと心配していたら、
横で聞いていたまなせ先生が、「あいつは言うほど悪党じゃないから心配するな。」だって。
「お知り合いなのですか?」と聞いてみたら、「子供に言っても分からん間柄だ」と答えた。
・・・なんとなく、増田殿の顔が浮かんだのはだまっておこう。
495 :
増田:2006/05/16(火) 09:44:21
二月六日
ワシと坊主の勝負の決着は、お互いを刺しあって極まった。
槍をかまえてたがいに円を描きながら隙をうかがい続ける。
「コイツ……できる」
見事なくらい隙を見出せず、その構えは美しさを感じるくらいだった。
ふと目を見ると、坊主が涙を流してるのに気づいた。指摘しようとすると、
「あんた、泣いてるぜ……」
えっ?ワシも泣いてるのか。そう、佐吉を渡したくないという思いは強い。
しかし、それと同じくらい、この坊主の実力の素晴らしさはどうだろう。ワシは素直に感動していた。
坊主は切りかかってきた。槍の柄を狙われ、穂先を切り落とされた。
坊主は刀を振り上げて、頭を狙って切り下げてきた。後ろに下がって、刀が地面にめり込んだところを手首を蹴り上げる。
お互いの手に得物がなくなると、素手で殴りあった。
「さ、佐吉はワシのものだ……ゲヘッ」
「さ、佐吉はそれがしのものだ……ゲハッ」
最後の力を振り絞った一発をはなった。それで、もう、坊主は起き上がれなかった。
「アンタ、見事だぞ」
「お前さんこそ。途中から憎い気持ちなんてどこかにいってしまった」
「フ、それがしもだよ。……増田、それがしを掘ってくれ」
そう言われると、だまって袴を脱いだ。言われるまま掘ってやった。
「貴様もワシを掘ってみろ」
お返しとばかりに掘られた。二人でフルチンで見た朝日は、新しい友情を称えるかのように美しく登っていった。
まばゆいな…
この二人が出来て無害化するのか、
友情を感じ合い力を合わせてストーカーするのか、
ライバルとしてお互いを認め合いつつ各々佐吉を狙うのか。
まさに二人のブローク・バック・マウンテン
二月六日
あぁ、尻が痛い、痛い
尻を撫でておったら小六が「殿も衆道に目覚め申したか」とか、言いおって
衆道などに誰が目覚めるものか
むしゃくしゃしたので村娘をかどかわそうとしたら
ねねに見つかった
うわねね何をする半兵衛わざとらしく咳などしてないで助
五月十六日
アダルトDVDを見ながら自慰をしている間に日経大暴落
持ち株もあぼーん・・・
>>500 できることはできるけど、雰囲気がでなくなっちゃう。
>>495 初めて正しい衆道の形を見た気がするwww
二月八日
早朝、道三医師より早馬が来た。
書状には『美童が大和へ向かいたる段、名は佐吉にて候』と簡潔に書いてある。
伊賀忍を放って捜索を続けているが濃霧地帯もあり発見できていない。至極残念。
追記、忍びの者が『間道において悪鬼を見た』などと言っていた。
さては果心めに誑かされたかと一蹴するも、あの忍びは随分に怯えていた。
珍なることよ・・・
505 :
とだ:2006/05/16(火) 23:50:45
2月8日
風邪にやられていた。本当に死ぬかと思った。
あしかがのばか将軍を討伐するらしいんだ。僕も行かなくちゃ行けないのに・・
溝口さんに寝ておけって言われた。ちぇ・・・・
とだ君久しぶりだな。
sage忘れてるよ。
二月八日
山道ばかりで、足のうらはすごいことになっている。まめの上に血まめができるかんじ。
虎も市も、つっつくようにせかしてくる。でも、そんな早く歩けないよ。
「弥兵衛さんも言ってただろ。ここらは伊賀に近いんだから。急いで抜けておかないと危ないって」
そんなこと言っても、もう……足が動かないよ。おねがい休ませて。
小便をすることで、小休止をもらった。奥の森に入っていって用を済ませる。すると、看板が立ってあった。
「この裏みるべからず」
そう言われると余計見たくなっちゃう。裏に回りこんだ瞬間、急に体が浮き上がった。
なにかの仕掛けにかかっちゃったようだ。叫び声を聞いて、二人は駆けつけに来てくれた。
すると、あたりからぞろぞろと人が出てきた。
得物を突きつけられて、刀を奪われてしまった。
伊賀の地侍っぽいけど、なんで捕まったんだろう?
「久方ぶりに獲物がかかったが、みれば童が三匹。これは久々に楽しめそうだ」
ちょっと!?どーなるのぼくたち!?
二月九日
佐吉のせいで三人とも捕まって、砦に連行された。
昨日は土蔵の中で一晩過ごした。市松は、
「俺は掘られたくねぇな……」
と、しきりにぼやいていた。朝、土蔵から出されて、長らしき男の前に引っ立てられた。
「お前たちの持っている書状の中にある、虎之助とはどいつだ?」
その顔の長い、陰気な目をした男は聞いてきた。自分だということを言うと、しばらくじっと見られた。
「どうやらこちらの手違いのようだ。貴様たちを放そうと思う」
といわれた。すると、騒然となった。
「何を言われます、本多殿。この者たちは我らの仏敵・弾正忠の手のもの。ここで手放せば、顕如法主より、
おしかりを受け申す」
話からすると、こいつらは一向宗のやつららしい。でも、なんで?
「虎之助とやら、大久保の末の弟は、どうだった?」
「三河の彦左衛門のことですか?ええ、うるさくて、おまけに泣き虫なガキでしたよ」
なんでそのことを知ってるのかたずねた。
「ここに居れば、ありとあらゆることもわかる。信長がいつ糞に行くのも、はげねずみの頭に残ってる髪の毛の数もわかる。
まして、三河は私の生まれた地だ」
そう言われて、思い出した。たしか浜松で彦左衛門たちがいってた、離ればなれになっている人って……。
「義理は果たしたぞ。次はないと思えよ」
俺たちの荷物と書状も返してもらって、砦から出ることを許された。
後で、市松に説明しろと言われた。
俺だって良くわからんが、彦左衛門のおかげで助かったってことになるのかな?
なんか随分と野性味溢れる本多殿だな
そういえば鷹匠上がりだっけ。
通説どおりのイメージになるのは松永弾正に弟子入りしてからかな?
このころは野党の主かぁ>本多サド
512 :
511:2006/05/17(水) 22:01:16
野党→野盗
スマソ
弥八郎好きな俺にとってこういうカッコええキャラは嬉しい。
>>508 ああ、なんとなく読みにくいと思ったら、
信長も松永も当時の通称は「弾正」だ。
ついでに自称官名ながら高坂弾正なんてのもいるなあ。
515 :
増田:2006/05/18(木) 11:34:38
二月十日
愛しき佐吉を見失い坊主と一緒に探す
佐吉の匂いを辿ってみると「この裏見るべからず」と書いた看板がある
坊主とともに裏を見てみると
あっというまに縄で縛られてしまった
いったいどうなるのだろう
ぐへへ
縛られた坊主を見たら興奮してきたわい、ぐへへ
>佐吉の匂いを辿って
増田は変態に磨きがかかってきたな。
>縛られた坊主を…
そちらの気もあるんですか。
増田ポジティブだなw
この二人は見逃して貰えないだろwww
二月十一日
伊勢の菰野に出て、そのまま伊勢路を下っていった。
道行く中で、なんかすごい虎之助が大人びているのに驚いた。
年下なのになんかくやしい。
松ヶ島あたりからだんだんと陸地の奥のほうに入って行き、大きな川に出た。
河原では、大きな石の上ですごい太った人があおむけで昼寝をしていた。
見ればまだ30前くらいの若さなのに、すごいいい着物を着て、おはぐろまでしてる。
市松がはなちょうちんをつくって眠りこけているのをみてむかついたのか、
「どうせこのへんの村のぼんぼんだろ」といきなりその人の鼻をつまんだ。
その人は「むうっ」と高い声でうめきながら目をさまし、市松に
「無礼でおじゃろう、無礼でおじゃろう」
と市松をたたこうとした。その手振りがまた女のようななよなよしてる感じで、
市松はなんの苦もなくよけると、太鼓のようにその男の頭をたたき出した。
男がいい年のわりにあまりにかっこう悪いので、ぼくも虎も市松を止めずになんとなく見てた。
・・・と、なんか川の向こうからすごい勢いで上半身はだかのお侍が走ってくる!
すごい大柄で筋肉が盛り上がってて、手には大きな刀。
でもなんか下半身はお公家さんみたいに狩衣をつけて、
顔にはおはぐろ・・・すごいちぐはぐな感じだが、まさか、この人・・・
「ガキども、先の伊勢国司、北畠三位具教の息子と知ってのろうぜきか!
そこへ直れ、成敗してくれるわ!!!」
ぎゃああああ。とにかく三人でひたすら逃げ、近くのあばら家に身をかくした。
でも、夜になってもぼくらを探しているのかかがり火がいくつも家の外を動いている。
どうしよう・・・
配下なら息子じゃなくてご子息とかいうんじゃないか?
新キャラ続々登場だなw
先の伊勢国司、北畠三位具教が御子息と知っての無礼か!叩き斬ってくれようぞ!!
>>521 先の国司ご本人じゃないの?
剣術の達人でしょ、確か。
二月十一日
今、夜の森の中を必死に逃げている。今日なでてやったあのふにゃふひゃした野郎がとんでもないオヤジをもっていやがった。
あの新陰流の達人の北畠卿だったとは。
おかげで人の目を避けながら森から森へと逃れているけど、街道にはやつらの手先が待ち伏せてるし。
う〜〜〜、虎に佐吉、なんかいい考えないか?
「こうなったら、素直に詫びを入れようか?」
「馬鹿野郎。そんなことしたら、父上とおおとのの顔に泥を塗っちまうじゃねぇか」
ふと道を見ると、10人くらいの人だかりがやってくる。こちらにはまだ気づいていないようだ。
「こっちに来たという知らせが参った。草の根分けてもさがしだせ!」
さっきのボンボン。これは使える。三人とも目を合わせてうなずいた。
音を立てないように近づいて、咆哮一閃、虎は雑魚を槍で蹴散らす。
俺はボンボンを羽交い絞めにし、佐吉が通る声でいい放った。
「それがしらはただの旅人であり、北畠卿のご迷惑をおかけするしょぞんにはございません。
ただ無事に領内のつうこうを認めていただければ、幸いでござる。
しかし、それがお認めにならぬのならば、御子息のお命をお預かり申し上げる!」
人質を捕られたせいで、誰も近づかなくなった。このまま街道に出て、領国の外へでるぞ。
>>525 いちまっちゃん、なんか助詞を間違えすぎててちょっと読みづらいぞ。
投稿する前にはチェックを。
いいんだよ、市松のレベルはこんなもんで
珍しく佐吉がかっこよく思えた。
北畠ってこの頃はもう織田家が乗っ取ってるよね。
茶筅丸(信雄)がここの養子になってるし。
佐吉たち知らなかったのかな?
(´・ω・`)知らんがな
531 :
520:2006/05/19(金) 19:55:46
532 :
525:2006/05/19(金) 23:27:10
俺からもすまない。
ネタは思いついた時、忘れないうちに書き込むようにしているので、ついつい我慢汁がほとばしるように掲示板に打ち込んでしまう。
自分でも悪い癖だと思ってるので、これから気をつけます。
二月十二日
今日は都にある先生の医院ではなく、嵐山の奥にある先生の庵まで同行する。
庵の裏の畑には、薬草が栽培されて、色取りの鮮やかな葉っぱやら、おいしそうな香りのする根っこなんかを収穫した。
お昼には、サトイモをふかして二人で食べた。
「先生はお弟子さんをとらないんですか?」
食べながら、ふだん疑問に思っていたことを口にしてみた。
病院はいつも患者がやってくるのに、先生は全部一人でやってしまう。
たしかに、慣れた手つきで手際は良いんだけど、お手伝いがいれば助かるだろうな、と思った。
「悪評の私のところに転がり込む物好きはいないよ」
イモを飲み込みながら先生は言った。
「それに、医術の仕事は安いぞ。職人の弟子にでもしてもらった方がいいんじゃないか?」
そんなものなのかな。
「よし、続きをやろうか、キノコ」
えっ?キノコ?
キノコって呼び名カワユスww
戦国時代のBJ吹いたwwwwww
たしか道三ってのちに医学校作って門弟数百人できたんだよな?
これからどうなってゆくのか
ヤミ医者吹いたwww
紀ノ介+ピノコ=キノコ?
天竜川の河口へ行って来た。
広い川幅と砂洲、はるかに見える浜松の夜景。
「ああ、ここに土左衛門の増田が流れ着いたんだなあ」とあやうく
歴史に思いをはせそうになった。
541 :
533:2006/05/20(土) 12:26:33
>>538 そのとおり。
BJネタを思いついたのは、紀ノ介の名前をカタカナで書くと、ピノコに似てるなぁ、と思ったところから始まった。
だれかキノコに「アッチョンブリケ」をやらせて下され。
圧知四鰤家
キノコはキリコに似ている。
ボトムズの主役はキリコ
大谷吉継→ヨシツグ→ヨッシーUGoodってことでマリオネタが…
あるわけないか
ヨッシー too good!!
二月十二日
あの筋肉男のばか息子を人質にとったあと、街道を西にすすんだ。
とうぜん、人質がついているので歩みは遅い。知らせを受けた筋肉男もやってきた。
「う、うぬらはなんということをしているのじゃ!?」
「ち、父上、たすけてくだされ」
「たわけめ!わしに恥をかかせおって」
こうしてお互いにらみ合いながら、日が暮れるまで歩き続けた。
夕刻、橋の上でおでぶを自由にする。その隙に、ぼくたちは一目散に逃げ出した。
とにかく、追っ手が来るのが怖かったので、必死になって走った。
山林にあった廃寺で、みんな倒れこむように休んだ。
そこで地震が起こり廃寺が崩れて皆下敷きになりあぼーん。
>>548 そういう地震は12年後に実際に起こるが、まだ先の話。
そのときは悲嘆にくれる伊右衛門どのの登場をこわにゃならんな。
二月一三日
今日の先生は、めずらしく感情を表して憤慨していた。
「ちくしょう、ちくしょう!またしても、やつに殺されてしまった」
そう言ってたのは、どこかの患者さんの御家来の方と話していた時のことだった。
先生のいうやつって、いったいどういう人なんだろうか。
キリコ登場の お か ん
キリコキタwww
誰がキリコなんだろう?
>>550 虎ノ介活躍のヨカン
キリコ=信長
ふはははは!死ね━ぃ!!
助からぬ者にはいっそ引導を下してやるのが真の情けぞ!
この第六天魔王が介錯してしんぜよう!散れぇぇぇい!!
二月十四日
大和郡山についた。ここの名物はくずきりらしい。
そういえば、お昼にくずきり食べた後、おつうじがよくなってる気がする。
城に入って、筒井様に会うことができた。
「詳細はわかった。なかみについては、こちらで手配しよう。
松永殿の件は、いま、それがしの手のものが調べまわっている。
そのものが戻ってくるまで、城でゆるりと過ごされるのがよかろう」
これからは、食事にくずを使った料理が必ず出てくるんだって。
やったね。
>
>>555を見て
・エロ坊主順慶が佐吉を襲い左近が助ける
・順慶と左近の仲が悪くなり左近出奔
・佐吉が左近を養いだす
というシナリオが頭に浮かんだ俺は脚本家
うん、じゃあ続きヨロシク
なんで葛でウンコの出がよくなるの?
佐吉が狙われてるから
>>556 この時点で左近が出てったら筒井家は松永の攻勢を耐えられんぞ。
ついでにまだ禄ももらっていない佐吉が既に侍大将の左近をどう養うの?
がんばってね脚本家。
それから、葛を頻繁に食べるようになって、お腹がゆるくなっていったとか?
左近は一時的に久秀の配下だったらしいぞ
563 :
555:2006/05/22(月) 19:37:18
これって史実のみを忠実に表現してんの?
かなりコミカルにやってるからこんなのも面白いよねって感じで
書いてみたんだけど、マジレスされたか。
すいませんでした。
564 :
556:2006/05/22(月) 19:37:51
ミスwwww
555じゃなくて556ね
中途半端に垂れるから史実的にこうなったらどうすんの?って
ツッコミ入れられただけじゃないの。
頑張れ脚本家。
>>563 今の大河ドラマ見ろ、酷いぞ。
あれにくらべたらここの方がまだ史実に忠実。
>>558、561
くずもちとか、ところてんとか食べたことはあるかな?
あれは腸洗浄をしてくれる昔からのダイエット食品で、俺は好きなんだ。
近畿に行く時は、必ず食することにしている。
大河は「葵徳川三代」以降、ショボくなったよな。
当時、小学生だった俺も「葵」にはかなりハマってた。
脚本はひどいけど役者はいいよ。
信長様最高。
コストもかなり減らしてそう。
二月十五日
伊賀の砦で増田と捕まっている。やつらの口ぶりからすると、ここは一向宗の砦のようだ。
こんな人目のつかない山奥に建ってあるのに、人の出入りが多い。
こいつらは一向宗の忍びの者で、諜報をつかさどっているらしい。
で、いまわしらは、家畜の世話をしている。都合の良い奴婢だな。
今日も糞尿にまみれた体を洗い流し、牛舎の脇で横になる。
「ハァ、はやいとこ、佐吉と結合……ではなく合流せんといかんのにのう」
「とはいえ、もし脱走がばれでもしたら、磔にされちまうぞ」
それっきり増田はなにもしゃべらなくなった。わしも疲れて寝た。
翌日、増田がいなくなった。
さすが増田w
また犬になったのか?
二月十六日
簀巻きにされて柱に縛りつけられ、拙僧は磔にされる。
あの目が陰気の男がまた現れ、磔の作業を監視している。
「お前の相棒も不甲斐ない男だ。自分ひとりで逃げ出し、お前を磔にさせようとしている」
「増田はそのような男ではない」
「フン、強がりを言いおって。ここの監視から逃れたのは褒められるが、所詮、その程度の器の男よ」
このあとも嫌味を散々言われたが、意地になって言い返してやった。
そして、日中になり、いよいよ処刑の時刻となった。
覚悟を決め、念仏を唱えた。
その時、
「むぁてえぇぇぇぇい!!!」
錆びた鎧兜に身を包み、先っぽの欠けた太刀を担いだ増田が現れた。
しかも、家畜小屋の牛をすべて放ち、尾には火をつけている。
数十頭もの牛が暴れまわったおかげで、陣内は大混乱だ。
増田がこっちに来て、ひもを切ってくれた。
「すまない。俺は駄目な男だ。自分だけ良かれと思って、お前を置いて逃げ出してしまった。俺を殴ってくれ」
言われるとおり、殴ってやった。
「それがしこそ申し訳ない。心の中ではお前を疑って、恨んでしまった。俺を殴ってくれ」
そういわれて殴られた。ほほがジンジンする。その後、二人で抱き合って泣きあった。
「友の情け、久しく忘れていた感情だ」
あの砦の長まで涙を流している。
「思い出したよ。私も一生をかけて尽したいと思った人がいたことを。今日はいいものを見せてもらった」
怒号と悲鳴が入り混じる中、三人で抱き合った。
感動の場面のはずなのに
なんとなく家康の尻が危なくなったような気がしてしまった
最近、増田がカッコイイww
578 :
556:2006/05/23(火) 13:15:37
話の流れからすると当然増田は素っ裸なんだろうな
>>578 「錆びた鎧兜に身を包み」って書いてありますよ。脚本家さん。
それがしも錆びた鎧兜の下は素っ裸だと思うよ。脚本家さん。
走れメロスだろ?
今天正何年?
>>583 今は元亀四年(1573年)
この年の7月に天正元年に改号される。
>>569 寒天はわかるが葛餅は炭水化物なんジャマイカと思うのですが・・・
>>583 あと半年弱で天正元年
二月一七日
筒井様からの返事を待つために城で待機している。
しかし、なかなかいい返事がもらえず、三人ともたたみの上でくさっていた。
虎も市もなにもできないのがもどかしいらしい。
「なぁ、いっそのこと、俺たちが直接しらべにいったほうが良くね?」
「俺もそう思った」
ぼくは、弥兵衛さんから松永の城に近づかないことを理由に反対した。
「だったら佐吉は残れよ。俺と虎でいってくるし。このままじゃ、手柄は筒井様にとられちまう。足手まといはいない方がやり易い」
足手まといと言われてカチンときた。よーし、だったら二人よりもすごい知らせを手に入れてやる。
そして足手まといじゃないということを証明してやる。
ホントこいつらってのび太、剛田、スネ夫だよなあw
二月十八日
三人とも奈良に仕入れに行く行商人にふんして、間道から城を目指す。
市は水飴売り、虎は裁縫針売り、そしてぼくは薬売りに化けた。
市内に入ったら、それぞれ別行動することが決まった。
虎が万が一のために、合言葉を決めておこうと提案した。
「蛇」
ということできまった。
三人ともバラバラになったけど、いざ一人になると、けっこう怖い。
足軽風の男に声をかけられた時は、びっくりした。でも、ばれなかった様で良かった。あわわ。
「最近は、殿の周りに、怪しげな妖術師がおると聞いておる。頭の痛いことでこまった」
へ〜、妖術師ってどういう人だろう?
現在、ドラえもんはBJのもとでピノコになってます。
妖術師はギガゾンビ
五月二十日
公方の軍から抜けられずにいる。京は近江の石山でほかの兵
どもと砦作りをしている。しかしまあ下手なつくり方。
俺にはむずかしいことはわからんが、以前虎御前山の築城のときに
孫平次や久兵衛が作事指揮をするのを見ているが、あれに比べても
土塁の傾斜が甘いし、つきかためもへたくそ。虎口にもなんの工夫もない。
たまりかねて「ここはこうしたほうが」と言ってみると、作事
奉行のおっさんが目も見開いて「すばらしい!」と叫び、
俺にだきついてきた。
「貴公、ただもんやないな。名はなんという?」
「せ、せ・・・せんなりごんだゆうにござる」
あわてて偽名を名乗った。だきつかれるとちょっと汗くさい。
おっさんはそのまま息せき切って
「おお、千成どのというのか。で、その城の知識はどこで」
「は、はし、はしば・・・」「はしば?」
「いやいや、はしばしまで松永弾正殿に教わりもうした」
「おお!、あの松永殿にか!それもはしばしまで!!」
なんかそれから下にも置かないもてなしをうけ、20人を率いる
足軽組頭にされてしまった。さらに作事奉行のおっさんに、
「千成どの、この戦に勝ったら二千石を与えるゆえ、次の戦、
なにとぞお頼み申す。その立派なご体格でその知識、ひとかど
のさむらいであったのにわけあってご退転されたんやろ」
う・・・なんかすごい変な展開に。悪い気はしないが、もうすぐ
織田勢が攻めて来るんだよな。
「ところでお奉行、こちらに攻め寄せる織田の敵将はどなたか
ご存知ですか?」
「おお、柴田権六を大将に昨日岐阜を軍がでたと知らせがあった。
副将が蜂屋、それに丹羽五郎左と明智十兵衛が合流するそうや」
とのが来ないのは一安心だが、権六か!それにまた明智の鉄砲を
くらわにゃいかんのか・・・逃げようにもなんか一層逃げにくく
なったしなあ・・・
果心居士が来るか
勝家キター!!
二月十八日 つづき
「ふふふ……その妖術師とやらを知りたいかね?」
え?なんでぼくの考えてることがわかっちゃったの?
すると、さっきまでの足軽男の顔がどんどん崩れてきた。中から現れたのは、白髪の老人だ。
「吾が名は果心居士。吾が術のおかげでお主の考えは、とくとお見通しだぞ」
どうやらこの人に、頭で考えていることを読まれてしまっているようだ。
「お主の名は、佐吉と申すか。フ、安心せい。わしは弾正の家臣ではない。弾正とは顔見知りではあるが、お主たちをつき出したりはせぬよ」
それじゃぁ、なんでぼくの前に現れたのか?と思うと、
「わしの趣味は、人の恐怖でひきつった顔を眺めることなんじゃよ。地元の連中だとやりにくいから、こうしてよそ者を相手に遊んでおるのよ」
そういうと、なんだか不思議な空気に包まれた感じがした。
「さきちぃ〜、さきちぃ〜〜」
気がつくとふんどし姿の増田くんがいる。いや、一人だけじゃなく、何人も、何十人も。
「さきちぃ〜〜、あいしてるよ〜〜」
「さきちぃ〜〜、やらないかぁ〜〜」
「かわいいよ、かわいいよさきちぃぃ〜〜」
「つぼみみせてよ、さきちぃ〜〜」
ぎゃああああああああああああ!!
気がつくと、果心居士は腹を抱えて爆笑していた。かなりムッとした。
裏の茂みがガサゴソ揺れた。
「さきち〜〜」
ま、まだ幻覚をみてるのか!?打ち消そうとおもわず手に持っている護身用の竹杖で滅多打ちにした。
バキ!ドガ!ガス!ガコ!ドゴ!
あれ?この手ごたえは……?
「ほっほっほ。どうやらお前さんの恐怖の元も、偶然居合わせていたようだのう」
本物の増田君だった。日野ではぐれて、まさかこんな所で再開するなんて。
目を覚ますと厄介なので、果心居士と一緒にその場を退散した。
「さきちぃ〜〜、やらないかぁ〜〜」
アーッ!
増田何十人は誰でもひくだろwwwwwwwww
♪坊主はどうした?
なにがつぼみみせてよだwwww
そういえば…確か坊主ってこの年の9月に処刑されるんだよな…
そうだよ。今からその時のことを考えると、頭が痛いよ。
坊主がいなくなるのはさみしい…
坊主に代わるパートナーを増田に用意してくれ!
坊主は屏風に上手な坊主の絵を描いた
その屏風が坊主の形見になるんだな
坊主が処刑された後のネタ考えた。
(´・ω・`)知らんがな
611 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/05/25(木) 20:21:30
佐吉って誰よ?
蜂須賀佐吉(幼名)
のちの蜂須賀家政。
613 :
増田:2006/05/25(木) 21:39:05
二月十八日
本多の砦を出立した我らは、奈良に入った。
街は松永の厳戒態勢が布かれており、二人とも素性を厳しく調べられ、何度も足止めを食らった。
田んぼのあぜ道を歩いていると、早馬がわきを通り過ぎ、泥を跳ねていった。
一張羅の服が泥だらけになり、善住坊に川で泥を洗い落とすのを告げて川に向かった。
ふんどし姿になり、顔についた泥を洗うと、ちかくに懐かしいにおいをかいだ。
佐吉だっ!?
あわててにおいのする方向へむかうと、佐吉と老人がなにやら向かい合っている。
急に佐吉が腰を抜かして尻もちを着いた。
お、おのれ〜〜!わしのかわいい佐吉になにをするか?
「さきち〜〜(大丈夫か!わしが来たからには、佐吉には指一本もふれさせんぞ!)」
と、言おうとしたのだが、重い一撃が一発目に入ったため、気絶してしまったようだ。
目覚めると、善住坊が顔を覗き込んでいた。佐吉はいなくなっていた。
おのれジジイめ、わしにたんこぶを作るだけでなく、佐吉にまで手をだすとは!?
二月十九日
果心居士の庵で一晩過ごした。
腹が減ったら、なべの中のものを勝手に食え、と言われて、遠慮なく食べさせてもらった。
果心居士は昨日のことがよほど気に入ったのか、ひとりニヤニヤして何度も思いふけっている。
……気もち悪い。
「そのおびえた目も良いぞ」
そうだ、この人、頭で考えていることがわかっちゃうんだっけ。さっさとお礼を言って出ていっちゃおう。
「まぁ、待ちや。わしの方でお礼をせねばならんからな」
そのお礼とは、城にいる人物を助け出すことだった。
なんでもその人は、筒井方の大将だという。
「そいつを助け出したら、一緒に郡山へ帰るが良い。筒井にも顔が立つじゃろう」
夜に出発することになった。
いま何が流行ってるかは承知してるけど
謎のおさむらいさんが坊主の代わりに増田系になった
とかそういう寒い展開はやめろよ、脚本家
次の展開に期待
ネタ切れでつ
620 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/05/27(土) 10:06:18
拙者でござる、拙者でござる!わかるでござるか?拙者でござる!
今、岡山藩の大名行列のお殿様のカゴの前をうっかり横切ってしまったでござる!
このままでは拙者は市中引き回しの上打ち首獄門、一族郎党全員鳥も通わぬ八丈島に島流しの上お家断絶でござる!
でも1時間以内に示談金300万両を岡山銀行丸の内支店の口座番号0123456789に入金すればお許しいただけるでござる!急いでくだされ!
せめて1時間じゃなくて半刻とかにしてほしかったなぁ
二月二〇日
昨日の夜、庵をでたぼくらは、果心居士に連れられて城へやってきた。
たしかに顔がよく効くらしくて、城兵もとくにかかわりをもとうとせずに黙って通してくれた。
おかげで、ぼくも城の中に潜入することができた。
「そいつはわしが苦手としているやつでのう」
城の中で捕まっているその侍大将についてだ。
「あいつにも術をかけてみたことがあった。しかし、やつには恐怖という人が当たり前に持っているものをもっておらん」
それって、怖いと思ったことがないってこと?と聞いてみた。
「そう。人は誰しも死を恐れる。しかし、世の中にはまれに、死すら歯牙にかけぬ鈍感な者がおる。そういう奴らを『いくさにん』と申す」
これからあう人物はそういう奴だと教わった。
奥で地下牢のカギをわたされ、ここから先は一人で行けといわれた。
「わしは松永に会いに行くことにする。その方がやりやすいじゃろう」
なんでこんなことをするのか聞いてみた。
「わしは別に家来ではないからの。それに、そいつを捕まえたのはわしなんじゃよ」
どうやって捕まえたのかも聞いてみた。
「ほっほっほ。鍋の中に眠り薬をチョイチョイ」
げっ!?ひょっとして、庵のあの鍋?
「ほっほっほ、その驚いた顔もなかなかだぞ」
そういって立ち去っていった。
誰もいない地下牢の入口へ入っていった。
運命の出会いの予感!!!
職人さん隆慶一郎好きだろw
二月二〇日 つづき
「やぁ、番人さん、ひさしぶりでござる。五日ぶりでしたかのう」
牢屋の奥へと進んでいくと、ひどく大柄な人が壁にもたれかかって座っていた。
「あなたが筒井様の御家中の方ですか?」
檻ごしに話しかけた。
「おや、ここの者ではないのですかな?この城は狡猾な狸ジジイの住む城ですぞ。それがしにかまわずお逃げられよ」
自分が捕まっているにもかかわらず、人に逃げろと言うのが、なんだかおかしかった。
自分は木下さまの者であると説明して、牢を開放してあげた。
「ふ〜〜、ひどい目に遭い申した」
明かりのある所でその人を見ると、やつれてほほはこけ、目はギラギラしていた。
「改めて御礼申し上げる。それがし、筒井家の島左近清興と申します」
「あ、木下家の石田佐吉です。よろしく」
「あはは、佐吉殿、やはり以前にお会いした佐吉殿でござったか。立派な男になりましたなぁ」
そういわれて思い出した。前に峠で声をかけてくれた大柄な武士、あと留守の時、虎御前山でぼくを褒めてくれた人。
「あなただったんですか……」
左近さんはただだまってニッコリしていた。その笑顔はなんとも無邪気だった。
食べものも、蜘蛛や壁に生えたコケですごしたこれまでを、もう頭にないような気持ちいい笑顔だった。
左近さんと一緒にでて、馬を奪って一目散に逃げ出した。
途中、関所があったが、かまわず突っ切った。
左近さんは槍を奪い、襲いかかる敵兵を切り伏せ、叩きつけ、はじき飛ばし、くし刺しにする。
「松永翁に伝えてくれ。城内のもてなし、この左近、近々返礼に参る、とな」
SAKONキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
16 :名無し曰く、:2006/05/06(土) 21:55:58 ID:FulrcLWB
【関ケ原アッー!の由来】
佐和山城主に扮した三成が七将の襲撃をうけ、家康の屋敷に逃げ込む
↓
「奉行職を辞して佐和山に帰れ」 「辞めれば豊臣に忠誠を誓っていただけるんですね」などの
会話を経て奉行職辞職。
↓
上杉に謀反の疑いありなどと言い掛かりをつけ、「汚いやりかただなぁ」などと憤る
↓
家康の横暴に耐えられず、「アッー アッー!」と挙兵する
↓
家康が東北にいる隙に進撃する。「決戦は関ケ原!」と悶えながら
関ケ原の戦いが始まる。このあと、宇喜多秀家軍が福島正則の軍と衝突して、
東軍を圧倒。「アッ、アッ、アッ、アッ!」と正則は陣を500M後退させられ声をあげる。
↓
小早川秀秋が裏切り戦況が一変。ヤラれるばかりだった東軍が一転、攻勢に出て、
西軍を押し始める。合戦に敗れた三成も落ち武者狩りに捕まり、「太閤殿下アッー!佐吉もお側に参りますぞ!」
と叫んで、三条川原で勢い良く斬首。
あと東北では前田慶次が 長谷堂で大暴れしたらしい
このスレ見てると関が原の合戦を起こすほど
佐吉が秀吉に忠誠を誓っているようには見えないなwwww
>>628 どっちかってっと三成の挙兵は忠義と保身どっこいどっこい。
家康にアッー!されそうになって
保身の為に挙兵か。
左近登場
(*´Д`)=з マッテマシタ
勝猛じゃなくて清興で登場か
二月二十四日
ついに織田の大軍が攻めてきた。
とてもたすかることに俺の守る場所の正面に攻めかかってきたのは
柴田勢でも明智勢でもなく、×の旗印の五郎左どのの手勢。
本来の味方を殺すわけにはいかんので、わらわら上ってくる兵に片っ端から大きな石を
転がしてぶつけて落としていった。顔バレしてもまずいので面甲をつけた。
「おい、あそこにいるでかいの、ありゃ権兵衛やないけ?」
げっ?と思って下を見たら孫平次!あ、とのが丹羽どの助勢を出しているのか。
孫平次のとなりにいる伊右衛門は「まさか」という顔でこちらを見ているが、
となりにいる伊右衛門の郎党の後藤吉兵衛が
「いんや、間違いありませぬ。ありゃ仙石殿にござる。諸行無常でござるのう」
としたりがおで俺を指差す。
なんかすごくまずそうなうえに腹も立ったので傍らの一番大きな岩をやつらにむけて転がしてやった。
三人とも岩とともに転がっていった。
・・・?後ろを見るとなんか熱い視線を感じる。振り向くと、足利の兵どもが俺をうるうる目で見ていた。
城将の「我がほうにもかくのごとき勇士あり、ものども、はげめや!」
の声とともに兵がいきいきと防戦を始めた。
あれ、俺、もしかしたら織田の敵に積極的に貢献しちゃってる?
転がっていく三人組バロスwww
権兵衛ファイトw
一豊って丹羽家にいたことあるの?
秀吉の援軍じゃないのか
638 :
634:2006/05/28(日) 17:29:32
ちゃんと「とのが丹羽殿の助勢」と書いたのに・・・と思ったら「の」が抜けてるの発見。
他にも後藤→五藤とか、後ろを見るとなんか熱い視線→後ろからなんか熱い視線
みたいに誤文が多い!権兵衛の馬鹿力に兵が感動したというのも説明不足だな。
すいこうせにゃなあ・・・
推敲してないのが権兵衛っぽくていい
確かにw
権兵衛は後ろを振り返らなかった。だから信州上田まで生き残れた。
>>624 >職人さん隆慶一郎好きだろw
うれしいなぁ。
>>622のあれだけで好きだってわかってくれたのか。ありがとう。
二月二十一日
郡山に左近さんと戻ってきた。
筒井様とあったとき、
「さこん!よくぞ無事にもどってきた!わしは…、わしは……」
といって、との様のいげんも関係なく、大つぶの涙をながして左近さんの手を握っていた。
「こちらにいらっしゃる石田佐吉殿に助けていただきました」
と、左近さんが説明してくれた。
「おお、石田殿、礼を申す。左近はわしの半身とおなじ。貴殿のおかげでわしの半身が戻ってこれた」
そういって、筒井様はぼくの手もにぎってくれて、ブルンブルンと何回も振ってくれた。
筒井様から御礼として、近江作の脇差をいただいた。
退出した後、虎と市松に出会った。
二人とも、先に戻っていたようだ。
もらった脇差を見せると、両人は目を丸くしていたようだった。
644 :
増田:2006/05/28(日) 21:39:40
二月二十一日
坊主と一緒に佐吉を探しつづける。
佐吉の臭いをかぎあてて、ついに庵を見つけた。
庵の中にはこのまえ見たジジイ一人。坊主と二人で刀をもって、打ちかかろうとした。
「くらえ、じじい!」
そういって坊主が飛び掛ると、ジジイは印を十文字に切ると、
「しぇーーーー!!!」
奇声を坊主にぶつけた。坊主は飛び掛ったままカチコチになり、目と口をあけたまま、コロンと倒れた。
わしは何がおきたのかさっぱりわからないまま、刀を抱えたまま動けなかった。
「ほっほっほ。お主、偉いのう。わしに殺されるとわかっていながら、逃げ出そうとせず、こいつと一緒に死んでやるのか?」
足がガタガタ震えていた。ジジイの顔をみると、笑っていた。虎が笑っているようにも見えた。
すると、不思議な空気に包まれ、佐吉の声がした。
「増田くんごめんね」
佐吉は後ろにいた。だが、はだかの佐吉ははだかの坊主と手をつないでいた。
「ぼく、増田くんじゃもの足りないんだ。これからは杉谷さんと一緒になるよ」
坊主が勝ち誇った目でわしを見つめる。
「杉谷さんって、すごくいい人なんよ。増田くんより気持ちよかったぁ。またやってよ」
坊主も佐吉の目を見て、ああ、とうなずき、二人は背中を見せて去っていった。
「いやあああああああああぁ!!!」
佐吉、佐吉と呼ぼうとするも声にならず、腰砕けになってただ涙を流した。
すると、もとの庵の中にもどり、さっきのジジイが床をバンバン叩いて大笑いしていた。
むっかーーー!でも、側で坊主がまだコチンコチンになってるから、怖くて怒れない。
増田も頑張れw
二月二十二日
坂本へ帰る事になった。 筒井様と左近さんがわざわざ外まで見送って下さった。
しかも僕たちの為にわざわざ小ぶりの馬まで用意してくださった。筒井様は気前が良いなぁ。
「尼を紹介することはできぬが、この剛の者を変わりに羽柴殿に紹介されよ」
と筒井様が、見るからに悪そうな男を連れてきていた。名前は左京、年は僕たちと同じ位らしい。
「実はこの者城内で喧嘩騒ぎを起こしてな・・・非はあちらにあったのじゃが五人も殺めてしまったのじゃ」
そんなのを紹介してどうするんだ、と僕たち3人の顔がひきつった。でもいらないとは言えないし。筒井様は曲者だ。
前の謎のお侍さんはやっぱSAKONだったのか。
左京って誰のことだろう?
左京亮?
片山左京
斉藤左京かな
>>646 坂本?佐吉はいつから明智殿の部下になったんだ?
来た道通って帰ると果心居士やら北畠やらがいて
危ないからかな?途中で山城通って
権兵衛を救出してほしいwww
よし、それじゃぁ坂本でメンバーが集合することにしよう。
>メンバー
増田と坊主も入ってる?
>>655 もちろん。増田も坊主も。権兵衛も紀ノ介も
二月二十三日
山城の国境にある柳生庄にやってきた。
左近さんの紹介で、柳生さんにぜひあって欲しい、とすすめられてきたのだが。
「ようこそいらっしゃいました。柳生十兵衛、名を宗巌と申します」
あれ?剣豪というのを想像していたんだけど、なにこの目の前のやせたおじさん?
剣は身に付けておらず、今まで畑仕事をしていたらしくて、うしろに束ねただけの髪の毛が汗でぬれていた。
「剣のことですね。それでは、こちらで説明しましょうか」
といって、川の側にある小さなお寺に連れていった。
木の棒をわたされて、これであの枝を切るようにうって下さい、と言われた。
ドゴッ!ボゴン!虎も市松も、そして左京くんもいい音を響かせている。
ぼくも負けじと手に力が入り、気力をふりしぼって枝にうちかかる。
柳生さんは……ただ縁側に座って、微笑みながらこちらをながめているだけで、何も言わない。
みんな練習に熱が入って、手が豆だらけになった。
「みなさんは手に豆ができるほど、力を入れていますが、じつは力を加えれば加えるほど剣の道から離れていくものなのですよ」
そう言って柳生さんはこちらに近寄り、ぼくの手から棒を借りた。
「棒を振り上げる同じ力でうつ。コーーーーン!
かまえて振り上げたら同じかまえに戻すようにうちこむ。コーーーン!」
柳生さんの打ち込みだけは、他の人と打ち込む音が高かった。
「これが『斬る』です。これを守れば、なんでも斬ることができますよ」
市松は不満らしく、つばを飛ばしながら文句をいった。そんな何でもなんてできるもんか、と。
柳生さんは、みんなを山奥へと連れていった。
そこで家に帰り、赤ん坊をあやしている奥さんから、剣を借りて、大岩の前までやってきた。
そこからは、あっという間の出来事だった。
剣を抜いて、上段に構えて、岩を斬りつけると、大岩は真っ二つになった。
ぼくもみんなも、あっけにとられて何も言えなかった。
「わが剣は天地にひとつ。剣の道に力も技も必要ではないのですよ」
658 :
646:2006/05/29(月) 22:05:38
あ、・・・痛恨のミス・・・!横山だった。すいませんでした。
ついでに左京って言うのは
後に三成の家臣になって頑張る人の一人です。元筒井配下だという記録は一切ねぇです。
>>656 >増田も坊主も。権兵衛も紀ノ介も
紀之介、いつの間にか体の一部分が合成皮膚になったりしてるのかな…。
だってキノコの元ネタになったピノコって(ry)
>>659 それでも曲直瀬なら、曲直瀬ならなんとかしてくれる……
BJみたいに顔につぎはぎできるんじゃないか?
そりゃ頭巾でもかぶりたくなるくらいに。
662 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/05/30(火) 22:17:12
>>658 斉藤左京のことですね。豊臣秀次の配下だったやつな。
関が原で地味に活躍するやつ。
でも、石田家のなかでは重要な働きしたよね。
作者、キャスティングサンクス。
二月二十四日
柳生先生が、
「悪いことは言いません。少しの間だけ、柳生に居た方がいい」
と僕たちを引き止めた。しばらくすると、北の方から、ときの声と金属がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「織田の軍と将軍の軍が戦っているんです。すぐに決着がつきますが、血の気の多い落ち武者にであうと危険です」
先生の言うとおりすることにした。
それぞれ、剣を教わったり、畑仕事を手伝ったりした。
ぼくは子供の面倒をみる。
5人もいるんだけど、みんな手の付けられないくらいのクソガキばかりだった。
とくに末のやつが、一番生意気で言うことを聞かない。
夕方になると、北の空が炎で真っ赤に染まった。
柳生先生は、その光景をみて泣いていた。
「私は今の将軍も、お兄さまも、お会いしたことがあります。あの方々は伝統を大事にし、非常に頭が切れる人たちでした」
そういうと、又右衛門がぐずついたので、あやしながらしゃべった。
「しかし、あの方も、その周りにいる方々も、とても欲が強い。その強すぎる欲を抑えなかった故に、足利の時代を終わらせてしまう」
将軍の軍とはいまのところうちらと敵対しているけど、先生の話をきくと、すこし悲しく思った。
二月二十六日
結局、砦は落ちた。
うちらの陣営だけは最後までねばっていたが、それでも矢と石が尽きると、織田勢の攻撃を押し返せなくなった。
俺たちは砦を脱出する。
人数を確認すると、俺が率いた奴らだけ死人が出なかったのは奇跡だった。
ひとり、鉄砲に撃たれた奴がいたから、そいつを京の医者へ連れて行こうと思う。
残りの奴らは、具足や槍などを捨てさせて、バラバラに散らばりながら逃がした。
「よう、あんたも無事だったか。」
あの夜襲へいく時に一緒だった人だ。ひさしぶりに戦友と出会い、おもわずほころぶ。
「なんだ、負けちまったって言うのに、ずいぶんサバサバしてるじゃないか?」
「ああ、なんだか、たまには負け戦も悪くない、って思ったよ」
つぼに入ったのか、大笑いされてしまった。でも、なんだか憑き物がおちた気がするよ。
やるだけやって、おまけに生き残ることもできたからかな。
「まだ名のっていなかったな。俺は、石川村の五右衛門」
「俺は、……千成権太夫」
五右衛門と再会を誓って、俺は京を目指した。
最近このスレと功名が辻を見てて、
増田君さえカットすりゃ充分大河ドラマ行けると思った。
>>666 しかし、増田くんはここのエースだから外せないな。
増田君の存在こそ大河だよ。
増田、大人気だな。これからも頑張ってほしい。
石川五右衛門に柳生石舟斎か
地味に新キャララッシュ?
じつは展開が地味だから、新キャラに頼らざるをえなかった。
生意気な末っ子ってのはやっぱり宗矩?
五右衛門と仙石か。因縁の二人が出会ったな。
>>672 そう。又右衛門宗矩。71年うまれのはず。
二月二十二日
「キノコ、急ぐぞ!」
もうキノコと呼ばれることにも慣れた。
今日行ってきたのは、菊亭卿の御屋敷だった。
「アイツが患者と接触しだした、という知らせがはいった」
先生をここまで感情的にさせるその人って、いったいどういう人なのだろうか?
「このご時世ですから、お父上が末法思想におちいるのはいたしかたないことかと」
菊亭卿の奥さんのお父さんが、世の中を憂えて死にたがっているらしい。
最近、貴族の間でも自殺希望者が多いそうだ。
「で、その極楽浄土へわたる三途の川の渡し人が、おまえか!?木里子全宗」
「ふふふ、まるで私が死神じゃないですか、道三先生」
剃髪した医者らしい人がそこに立っていた。なにより目立つのは、顔の右側がやけどで大きなあざになっていることだった。
木里子先生は、元は比叡山の僧侶でもあり、先祖代々、医者の一族らしい。
あの比叡山の焼き討ちの時も先生は山にいて、そのあと環俗。丹波という姓もあるらしい。
薬草、漢方、とくに毒物、劇薬の知識に優れている人だった。
「人殺しの片棒を担ぐやり方だ。そういうのを偽善という」
「ぎぜん?あなたに言われるのは心外ですよ」
木里子先生は、ぼくの方を向いた。
「あの子、先生の患者でしょう?業病をわずらっているじゃないですか。可哀想に、つらい未来が待って……」
「この子の病は必ず治るやまいだ。私が必ず治す」
「……ふふ、私と貴方はいつもぶつかり合ってしまいますね。今日は失礼しますよ」
先生はその後、僕とは一言も口をきいてくれなかった。
ドクターキリコキターwww
二月二十三日
お使いの最中、ぐうぜん木里子先生と出会ってしまった。
昨日あったときの重苦しい雰囲気を持っておらず、気さくにお茶をご馳走になった。
「あの……言いにくいんですけど、先生は人殺しを手伝うんですか?」
「ああ、するよ」
「……」
「……私は昔、比叡山で仏の道をめざしながら、医術の勉強をしていた。
そこに織田信長が攻めてきてね。目の前でたくさん人が死んだよ。
でも、それよりもさらに多くの人が、死にたくても死にきれない地獄の苦しみを味わっていた」
先生はうつむいて、だんだん小声になってきた。
「私の未熟な腕では助けることもできなくてね。せめて痛みを取り除いてやるんだが、みんな、ありがとう、ありがとう、と言ってくれたんだよ」
それから死の介添人、木里子全宗が誕生した。
「道三とはついむきになってしまうが、君はあの先生の言う事に従った方がいい」
そういって先生と別れた。
でも、なんだろう?道三先生と木里子先生って、実はすごく似た者同士じゃないか、って思った。
キリコキター!!!
そういえばキリコって「火の鳥 乱世編」で僧侶役やってるよね。
このスレや数々の逸話を読むうちに、
紀之介って人の本音を聞きだす才能があるんじゃないか、って思った。
何と言うか紀之介の性格のイメージカラーをつくるとすれば、無色透明。
善意には善意、悪意には悪意で応対する、相手を映し出す鏡のような感じ。
施薬院全宗か
まさか道三も自分の弟子がキリコになるとはw
ちょw実在してんのかよww
職人さん恐るべしwww
たしか施薬院全宗の進言がきっかけでキリシタン迫害が始まったんだよな。
キリシタンの女を秀吉の側室にしようとしたら拒否されたから、
それを秀吉にチクったのが原因とかいろいろ言われてるけど。
二月二十五日
今日は朝から忙しかった。近江石山での戦闘が激化して、負傷者がどんどん運ばれてきているからだ。
道三先生はいつもどおり、一人でもくもくと治療し続けている。
夜になると、一段楽して先生に食事をもっていってあげた。
「なぁ……キノコ、私は恐れているんだ」
先生は頭をなでてくれると、そう話しだした。
「お前の病を治療する方法を知っている。しかし、それは例えるなら髪の毛一本分の綱渡りぐらい難しい」
そういって、先生は机にうつ伏した。
「いけないよな。失敗することを恐れて、おまえの病の苦労まで気をもんでいない」
「先生のおっしゃることはよくわかります。でも、僕はこう、思うんです。
人が生き死にを自由にしようなんて、おこがましいと言うべきではないでしょうか?」
先生は少しあぜんとしていた。
「……わかった。そろそろ薬が体中に効いているはずだ。明日の夜、外科手術をおまえに施す」
僕は手術の結果がどうなろうと、こわくない。
紀ノ介が本間先生のセリフを!www
二月二十五日
今日は柳生先生が、上泉伊勢守とたちあったお話をしてくれた。
「宝蔵院で師匠とあった時の私は、力と技で相手を圧倒する剣でした」
伊勢守と先生は、三回立ちあって、すべて先生の剣をはじき飛ばされてしまったらしい。
甥の疋田文五郎と立ち会っても同じ結果だった。
先生は、即日、新陰流に弟子入りをした。
「その時の師匠の構えは、こう、私が見たこともない剣を立てない構えでした」
それは、片手で剣をだらりと下げ、まるで子供が棒で遊んでるようにも見えた。
「剣を立てると、頭を打とう、腕を払おう、という考えばかりうかんでしまう。
しかし、この構えで人と立ち会うと、相手が次にどういう動きをするか、すごくよくわかるんですね。
逆だったんですよ。相手を打とうと考えるのではなく、できるだけ無に近づく。
私はこの構えを、『無形の位』と名づけました」
教わったことをためすため、さっそく市松と立ち会ってみた。
市松は木刀を上段に構える。……なるほど、たしかにどう攻撃してくるのかよくわかる。
よくわかったんだけど、頭に一撃を食らった。頭が割れるかと思った。
「石田君の場合は動きを見すぎですよ。きちんと動かないと」
先生にぬれた手ぬぐいでたんこぶを冷やしてもらった。
二月二十八日
傷ついた兵を大八車でひきながら、逢坂山の関所まで来た…が、
関所にはためくかりがねの旗。関所はすでに柴田どのの手勢で埋め尽くされていた。
京に行きたいといっても、入口の足軽が通してくれない。
「どうせ公方の兵だったんじゃろ。京に戻ったらじき討死じゃ。
兵なんかやめて里へ帰れ」
せめて傷ついた兵だけは京で治療を受けさせたい、と粘ったら、
足軽の後ろから「よいよい」と明るい声が聞こえた。
「わかったわかった。この大八車の足軽はわしがひきとってやる」
坊主頭のおおきなあざのある医者で、にこにこ顔が信用できたので彼に
兵の治療を頼んだ。名は全宗とかいうらしい。
で、俺は金もなし、帰るところもない。仕方ないので大津の港で下働きをして
働くことになった。さっそく今日は大津から戦場である堅田に向けて舟で運ばれる
物資の積み込みだ。力仕事は楽しいが、はあ、日付もたってるし、なんか横山城
にすごい戻りにくくなっちゃってるなあ。孫平次や伊右衛門にはやっぱりバレ
ちゃったのかなあ。
全宗に引き渡したらまずいだろwwwww
権兵衛さん、また知らないうちに取り返しのつかない事をしてしまったようだな。
名も無い足軽兵達に合掌。
紀ノ介、どうなるんだろうな…。
予想
1.外見は元通り。数十年後まで、というリミットで再発しない。
2.ピナコのように体の約半分が合成皮膚。
3.
>>661の言ったようなBJ風
4.外見は元通り。体の一部に新兵器が仕込まれる。(腕がロケットパンチ.etc)
>>687 大丈夫だ、キリコは「ふざけるな 俺も医者のはしくれだ 命が助かるにこしたことはないさ…」
って言ってたし。
なんか死体兵とかになって復活しそうで怖いな・・・
でもニコニコしてたのが気になる…。キリコって殺す時、妙に嬉しそうな顔してるから。
でも、京に行っても結局助からないなら、早く楽にしてあげた方がいいのかもね。
予想はやめようや
続き書きにくくなるんじゃないか
なあに、書き手の方々は俺らの予想の遥か斜め上を
いつも行ってるじゃないか。
心配は無用だろう。
そうだな。いつも
住人が安直な予想をする
↓
職人が投下する
↓
住人がその斜め上っぷりに爆笑する
↓
知識の深い人がツッコミを入れる
↓
住人が感心する
のパターンだもんな。
695 :
688:2006/06/03(土) 22:35:49
職人さん、
>>692さん、その他予想反対派の皆さん、ごめん。
今後は感想オンリーにします。
むしろ住人が予想を書くからその予想の斜め上を行く様に職人が頑張るっていう面もあるんだけどな。
予想OKかNGかは職人さんに聞いてみたいな。
このさきどうなるんだろうっていう予想を書くのは楽しいけど
それが足かせになっちゃ嫌だもんな。
二月二十八日
キノコの手術を施してから3日。薬の効用でキノコはいまだ眠っている。
手術の手応えはあったが、何分皮膚の移植は私でも初めての経験だ。いや、
李朱医学でも聞いたことが無い。果たして移植という手段は正しかったのだろうか。
この京は一つ角を曲がれば、餓鬼道と見紛う程に蛾死体で溢れているが
、死者の皮膚を使うわけにもいかない。
その為生きたましらの皮膚を用いたが、キノコの体が拒否反応を起こせば手術は失敗する。
そう、今回の手術は、一種の賭けであった。しかも分の悪い。
そんな折、診療所の戸を叩く音が聞こえた。
全宋であった。しかも手負いの足軽風の男を連れている。
「その子の経過はどうですかな?道三先生」
「貴様、また人を殺めるつもりか!」
「いかにもそうですが、その前にその子の役に経たせようと思いつきましてね。」
私は怒りがこみ上げると同時に、希望の光が立ち込めた気がした。不思議な感覚だった。
「そんな事、出来るはずが無い。」と言う言葉が何度も口から出かかったが、その度に私は押し黙ってしまった。
そして、その足軽風の男は診てみれば大した外傷ではない。気を失ってはいるが命に別状はなさそうだった。
私は黙って、素早く手術衣に着替えた、すると全宋も私の予備の手術衣を着始めた。
「こんな事言うのもなんだが、貴様にしちゃ珍しいな。」
「ふざけないで頂きたい。私も医者のはしくれだ 命が助かるにこしたことはありません…」
また、長い夜が始まる・・・
気にしないけど正直予想うざい
ムダにスレを消費するから
二月二十六日
「キノコ、お前の尻を貸してもらえるか?」
……道三先生の突然の申し出に、正直とまどった。
僕が先生の顔を見て、真っ赤っかになったのをみると、
「衆道の意味じゃない。尻の皮が必要だ、ということだ」
そう、すこし口もとをゆるませて言った。
ああ、よかった。変なこと口走らなくて。
いつも飲む分とは違う薬を飲むと、だんだんと眠くなった。
眠りに就く前に、夢を見た気がする。
佐吉が出てきた。寺だ。坊主が追っかけてきた。二人で必死になって逃げた。
佐吉にあいたいなぁ。
二月二十九日
業病という名前は、生まれ変わる前に大罪を犯したゆえに、生前の業を背負っているからそう呼ばれているらしい。
私は医者なので、そういった輪廻とか業とかは信じられない。
キノコの皮膚移植手術を続行する。
この一ヶ月間、私の用意した薬を与え続けて内側の病をきれいにした。
そして、むくんだ顔や指の皮下組織をとりのぞく作業を続けている。
皮膚が足りなかったので、全宗が連れてきた男の皮膚もすこしもらった。
夜が白んでくるころ、手術も完了した。
こうしてみると、まるでキノコの体は、ぞうきんのようにツギハギだらけだ。
「道三先生、糸はずっとこのままなのですか?」
「いや、皮膚が体に定着したら、糸を抜いても大丈夫なはずだ。多少、傷になるだろうが、病のころよりかは目立たなくなる」
本当にキノコの前世に罪があるなら、また発疹が出るだろう。
業病がただの病気なら、治すことができるはずだ。
「貴方と私の考えが正しいことを仏に祈りますよ。あの足軽もよろしく」
そういって、木里子は出て行った。
皮をもらった男の鉄砲傷を治療した。応急処置は完璧だし、弾は貫通しているようだ。
男が気がついて、
「代金は千貫だからな」
とおどかしたら、びっくりしていた。そいつには、もう勘定はもらった、といってやった。
やっぱり、私の金銭感覚は、ざっくばらん過ぎるか。
予想よりも感想を書いてくれるとありがたいな。
投稿したものの感想を読むと、自分のかいたやつの手ごたえを手に入れることができるから。
703 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/06/04(日) 06:37:21
>629〜631
忠義か保身か、などの動機論議なんてどうでもよいじゃろ。
300万石もの海千山千に対し、たった19万石の男が大喧嘩を
ふっかけたという痛快な出来事があったということ、それ自体を
日本人全員がもっとかみしめるべきではあるまいか。
忠義にしろ、保身にしろ、ひとつだけハッキリ断言できるのは、
「石田三成は、よくやった!」ということだ。
足軽さんも無事に治ったようでほっとしたよ。
曲直瀬先生…、先生の言った事は正しかったけれど、時代が早すぎたんだよ。
もう少し、医学界全体の医療技術が発達していれば…。
キノコの前世は罪でまみれてたようだ…
キノコ完治オメ!
ムダ話もそれはそれで面白いと思うがね。
スレなんて無限に立てられるんだから、楽しくレスしあってマッタリ行こうぜ。
キノコが「獅子の時代」のクートンのようになるのを期待している俺がいる
俺の脳内のキノコの姿が、中学生の頃のBJに変更されつつある…
>>704 逆に考えるんだ。曲直瀬道三から日本の医療技術は発展していった、と。
>>705 今回のお話を考える前に俺なりにハンセン氏病を調べると、ハンセン菌に犯されると発病するらしい。
ところが、菌自体の感染力は驚くほど少ない。空気感染も接触感染ですらごく稀ぐらいしか起きないらしい。
なぜ業病って呼ばれたのかわかった気がした。
>>707 こういう無駄話が一番おもしろいよな。
二月二十六日
紀ノ介に会いたいなぁ、って考えながら寝たら、夢の中で紀ノ介が出てきた。
僕が坊主に追いかけられている夢だった。
走って逃げて、とうとう崖に追いつめられる。
と、そこへ、空から紀ノ介が飛んできた。
足の裏から火を噴いて、坊主に向かって一直線に突っ込んでふっとばした。
そんな夢を市松にしゃべってみたら、
「わかりづらい。もう少しわかりやすい夢をみやがれ」
といって殴られた。
これだから想像力が欠けてるやつはこまる。
をいをい
同じ手塚先生ネタでも今度はアトムかよw
紀之介すげー手塚キャラだなw
そういえば、全身麻酔ってこの時代ないな。
三戦板っぽいネタにすれば、華佗が伝説的には全身麻酔の発明者だそうだが
その後引き継がれたわけではなし。
ちなみに東アジアにおける確かな記録では文化2年(1805年)に華岡青洲が
凄惨なテストを行いつつ全身麻酔に成功したのが始まり。
毎度のツッコミだが、何年先がけとんねんw
紀之介もついに温厚な親友キャラから脱却する日が来たのか……
感 無 量 だ
キノコは病気が治ったら、完璧人間になっちゃうね。賢くて武芸も達者で性格も良く、義にも厚い美少年。
これは凄い!
>>717 元々大谷吉継ってのはそういうタイプの武将だもんな。
顔だけがネックだったからな。
本当に惜しいよね。
このネックさえなければ、「いかにもヒーロー!」ってな感じの人物だから、
小説や漫画、ゲームなどでも主人公に選ばれる確立は高まっただろう。
それこそ「戦国無双2」であのような扱いに甘んじることは無かった筈……
あのゲームの製作者(特に2の方の脚本を書いた人)は、吉継に祟られても仕方がない、
と思ったのは自分だけだろうか?
しかし、「不治の病を抱えつつも親友のために闘う」という姿が人々の心を熱くする事も
完全に否定する事ができないのが、難しい所だなあ。
>>720 元亀3年の大晦日のころのネタを思い出せ。
紀ノ介とレオンのキャラがかぶってまうし、そういうキャラって意外に愛着わかないというのも
一理あると漏れは思ったぞ。
「戦国無双2」の続編では、初の乗り物つき武将として出現すべきだな。
ワッショイワッショイ
>>720 逆に考えるんだ。
「昔は仏教の考えで前世の行いのせいでああなった・・・だから悲惨にした。」
と考えるんだ。
(´・ω・`)知らんがな
正直無駄話うざいぞ
それよりうざいのは予想だが・・・
うざいなら来なきゃいいじゃん
どうでもいいからマッタリいこうよー
>>726 みたいなのこそきてほしくない
せっかくまったりしてたのにさー
>>728 レスアンカー間違えてない?
この流れの原因は
>>726よりむしろ
>>725だと思うのだが。
>>725 適度に無駄話も必要なんじゃないかな?
個人の価値観だから分かりあえないのは仕方がないかもしれないけれど。
無駄話が続くのが苦痛ならば自分で話を作ってみるとか、空想してみるとか。
ムダ話もひっくるめて読み物として面白いんだけどな。
>>730 両方じゃないの?
うざいも嫌なら来るな厨も同じだ
この話はそろそろ止めよ。
二月三十日
包帯でぐるぐる巻きにされて、ミノムシのようになってる。
身動き取れないので、寝台の上で寝ているしかない。これじゃぁ、まるでまな板の上のコイだ。
今日も先生はいつもと変わらない。
いつものように患者を診察し、いつものように途方もない金額を請求する。
そして、お客はびっくりしたあと、怒って帰るか、しぶしぶ受け入れるかだ。
何もすることがないので、暇を見つけてたずねてみた。
「私の要求する金額が高すぎるだって?
確かにそうかもしれない。でも、銭が高すぎる、って考えられるうちは、その患者の病はまだゆるい方だよ。
本当に病人の苦しみを考えてあげられる人というのは、どんな苦労を背負ってでもその人を助けてあげよう、と考えられる人をいう」
お昼にいつもやってくる奥さんが支払いをしにきた。
「たしかに受け取りました。これでようやく半分。頑張ってください」
気になって支払う金額を尋ねてみた。その人は二千貫も払わなければならないらしい。
「あの奥方は、十年前に息子の腹が痛み出したので私が診たてた。方々に回って最後に私のところに来た。
それ以来、ああやってお金ができる度に、勘定を支払いにやってきてくれる。
病になるのは確かに不運だ。しかし、そばにあのように自分を大事に思ってくれる人がいる人生は、はたして不幸かな?」
今日はなにもできない一日だったけど、すごく気分が良かった。
BJ第89話を思い出した。
BJな曲直瀬先生カッコイイ!
当分何も出来ない日が続くのか。がんばれよ紀ノ介。
紀ノ介がんばれ!
佐吉もがんばれ!
まぁ、そのなんだ・・・増田もがんばれ。
と、虎之助も…!
ならば市松も応援せねばなるまい
坊主、あと少しの余生をガンバレ!
とだくんもがんばれ
職人さんて、坊主を初登場の時から杉谷にするつもりで続けてたのかな?
そうだとしたら伏線の張り方がハンパじゃない。そうじゃなくても機転の利き方が凄いよ。
(´・ω・`)知らんがな
近江なら宮部かなとおもってた俺も居る
何か最近うざったいのが貼りついてんな
実は紀ノ介も坊主に掘られ済みなんだよなww
二月二十八日
今日は柳生先生に「まろばし」を教えてもらった。
といっても、歩き方の工夫らしい。
「剣では主導権をにぎることを『先』をとる、と申します。
これは間合いを調節することで、さきに行動の自由を勝ち取ることをあらわします。
たとえ、相手から切りかかられたとしても、足捌きによって間合いをずらし、つねに先をとるように工夫しましょう」
頭ではわかっていたんだけど、先生からはとうとう合格をもらえなかった。
それどころか、又右衛門がなにげなく歩いているだけなのに、
「おお!その力の抜き加減、さすが又右衛門。やはりお前は才能がありますね」
先生は親バカぶりをはっきしだした。
二歳児にすらおとるぼくの剣の才能って……orz
そういえば柳生と島左近には婚姻関連があったな
まだずっと先のことだしここには関係ないか
二月二十九日
先生にならったことを頭で思い出しながら虎之助と試合をした。
「野牛にでも剣をならったのか?しっかりしろwwwwwww」
・・・と、罵声を浴びせられた。結果はあえて書きとめておかないことにする。
野牛かよ。ゴールデンハンマー
紀ノ介の重たい話題の後に、佐吉のを読むとほのぼのするww
三月二日
足軽さんに布団を動かしてもらって、縁側から嵐山を見た。
嵐山はちょうど山桜が満開だった。
去年のいまごろ、自分がこんなことになるなんて思いもしなかったなあ。
足軽さんは帰るところもないので、しばらく道三先生のお手伝いでここで働くそうだ。
とっても話好きな方で、いろいろ聞かせてもらった。
故郷の大和の山野のこと、貧乏百姓の五男坊に生まれたために足軽にならざるをえなかったこと、
筒井どのの兵、松永の兵、公方さまの兵と、いろんなところを転々としてきたこと・・・
「そうそう、先の石山での戦いで一緒に戦ったお侍はえらい強かった。
でっかい体に愛嬌のあるお顔でな、大きな岩を軽々と敵にぶつけては落とし、ぶつけては
落とし・・・けがをしたわしを大八車にのっけて、あちこち走り回ったり、いいお侍やった。
でも、松永さまに城取りを学んだとかいっとったが、ちいとも大和なまりはなかった。
むしろ、尾張とか美濃なまりだったような」
なんか自分の中で思い当たるものがあったので、聞いてみた。
「そのお侍の名前は?」
「うーん、千成権太夫とかいっとった」
せん、なり、ごん、だゆう?で、尾張か美濃なまり!
まさか、権兵衛さん?
まあ、いくらなんでもそんなことはないか。
自分の中ではなんとなく不安はぬぐえなかったが、今の自分がどうにかできるわけ
ではないので、心にとどめておくことにした。
権兵衛、どんどんばれてってるなwwww
足軽さんがレギュラー昇格?
なんかいい人っぽいね。
紀ノ介も佐吉ほどではないけどほのぼのした世界に入れたようだ。
前年では、佐吉がみんなとお花見に行った時、浅井方に捕まって行方不明になった頃だね。
紀ノ介は桜を見てそれを思い出したのかな?w
三月一日
村の噂をきいたけど、近江堅田の公方軍を二十九日に打ち破ったらしい。
畑仕事を手伝うために畑を歩いていると、むこうから織田家の雑兵7人が歩いてきた。
そしたら、畑に勝手に入って、野菜を掘り起こして食い散らかし始めた。
頭にきたのでやめるよう注意すると、ひとり無精ひげの男が刀を抜いたので、おもわず言ってやった。
「お前らに柳生新陰流の真髄をみせてやるからな!」
そしてすぐさま家へと走り、柳生先生の手を引っ張りながら畑に連れて行った。
三月一日 つづき
柳生先生がくると、雑兵たちも全員刀を抜きはじめた。
先生は、あらそいを回避できないことを観念したのか、あの独特の力を抜いた構えを布いた。
「佐吉くん、これまで私が教えたことは覚えているかな?
無の心。
斬る技。
先を取る体捌き。
これらみっつの奥義を極めることによって、柳生新陰流の「無刀取り」にたどり着くことができます」
7人全員が先生に向かって斬りかかってきた。
その後は一瞬の出来事だった。
一番右端の刀をあて身をあてて奪い取ると、一本、二本とはじき飛ばし、後ろから斬りかかった剣を受け止めそのまま柔で地面に投げた。
残り三人は同時に斬りかかったけど、先生は刀をかいくぐって後ろに回り、全員の刀をうばっていった。
僕を含めて、みんな何が起こったのかわからず、あっけにとられて立ちすくんだ。
先生は、七人全員にビンタを食らわしていって、こういった。
「少し痛かったかな?怪我をしないように気をつけながらやったつもりだけど」
雑兵たちはおびえだし、われ先にもときた道を尻に帆をかけて逃げ出した。
今日の出来事で、やっぱり先生と言われるだけの実力があると、確信できた。
三月一日
晩飯時の佐吉は、箸を剣にみたてて、今日のできごとを熱く語ってくる。
ちくしょう!そんなすげぇことがあったなんて、俺にも一声かけろってんだ。使えねえなぁ。
だって、あんなひょろひょろとして、ガキどもに毎晩もみくちゃにされて、強そうに見えない柳生先生が本気を出したとこ、みたかったなぁ。
「しかし、なんだって織田家の雑兵がこの村に?」
お虎が先生に質問した。
「いくさで人を斬った後は、たいていは血が高ぶっています。あの人たちも暴れ足りなかったんでしょう」
そういう先生は、人を斬ったことがあるか?と聞いてみた。
だけど、笑っただけでそのまま飯を食べ続けた。
「そろそろ潮時かもしれないな」
寝る前にお虎の顔が深刻になった。
「先生には世話になりっぱなしだし、織田の人間が狼藉をはたらいたことが村中に知れたら、俺たちも居心地わるくなるだろう」
ふーん、そんなもんなのかね?
まぁ、俺はそろそろ土いじりにも飽きてきたころだから、いいな、と答えた。
一番年下の虎之助が、一番年上に見えるなww
まとめサイトで一年前のを読んできたんだが、虎之助はだいぶ成長した感じがする。
それにくらべて市松は・・・
たぶん死ぬまでこのままの性格なんだろうな(´;ω;`)
でも、この単純なところが市松の良さでもあるよな。
DQNだからこその市松
三月二日
早朝、おせわになったはなれ部屋を掃除して、柳生先生に旅に戻ることを告げた。
先生からは、二、三度と引き止められたけど、やはり公務で来ているから、はやくとのの元へもどらないと。
軒を越えたところで、急に着物のすそをひっぱられた。
又右衛門だった。
「さきちー、やー、やー」
お別れのあいさつをしようと思っても、又右衛門は泣き止まない。
そのけなげな姿を見ると、鼻がつんとした。
「ごめんよ、ぼくたち帰らないと怒られちゃうんだ」
大声で泣きわめく又右衛門は、先生にだっこされて、僕たちは村を出ようとした。
すると、くもり空から雨が。そのまま滝のような大雨に変わった。
出発は明日にのばすことにした。
夜、寝るときに又右衛門が布団にもぐりこんできた。
なんだか、僕に本当の弟ができたようで、うれしかった。
三月三日
今日、体中の包帯をとった。
道三先生によると、伸びざかりの子供の方が、傷の治りが早いらしい。
さすがに手術後の素肌をみるのはこわかった。
おそるおそる目を開けると、むくんだ指もすっきりとして、顔もくずれていない。
うれしさのあまり、先生におもわず抱きしめてしまい、おなかで泣いちゃって服を汚してしまった。
でも、先生は怒るよりもむしろ頭をなでてくれた。
「キノコ、おまえの言ったとおり、人の運命は人が決めるものではないのかもしれないね」
そのあとは、もう興奮しっぱなしで、服を着ないまま外へ飛び出した。
いつもご飯を作ってくれるおばさんとか、お米を売ってくれる商人さんとかに、治った体をみせて回った。
あと、五条大橋のところで全宗先生に出会った。
良かったね!良かったね、紀ノ助!
紀ノ介、包帯とれるの早すぎない!?
せめて後1〜2週間は…
戦国時代の神医現る
三月三日 つづき
「もう病の方はいいようですね」
全宗先生は、僕をみて、おめでとう、と言ってくれた。
先生も手術を手伝ってもらえたことを聞いていたから、先生にもお礼を言った。
「じつは、あなたの元気な姿を見ると、正直、衝撃で目がくらみそうですよ」
なにか先生に対して、僕はしたのだろうか?
「私は私なりの医術で人を救おうと心がけてきました。
しかし、今までの私は、自分の腕の未熟さを省みることをしないで、安易な道を選んでいただけなのかもしれません」
道ゆく人がチラチラながめてるけど、かまわず話を聞き続けた。
「どうやらもう一度、医道を出直した方が良さそうです」
そう言って先生は去っていった。別れぎわ、風邪を引かないように、と、先生の着物をかけてくれた。
>>768 傷の回復が早いかなぁ?ってたしかに思った。
でも、筆者のイメージでは、手術したのは全身ではなく、顔と手の一部なんですよ。
あんまし長すぎると飽きられちゃうかなぁ、と思ったんで、道三先生と紀ノ介には早めに治してもらいました。
確かにそろそろ新展開に行ってほしいところとは思ってた
>>771 解説dクス
なんか大手術っぽかったからついつい…
紀ノ介、完治おめでとう!
完治おめでとう!
でもまた発病するんだよな…
と、とりあえずおめでとう……!
三月四日
堅田のいくさもかたづいてしまい、臨時雇いの人足仕事もおはらい箱になった。
あれから坂本に来ている。
あたらしい食い扶持をさがすためにやってきたが、街の活気のわりに俺だけ景気のいい話がやってこない。
はぁ〜〜。考えてみれば、こんな俺でも織田家の士分なんだよなぁ。
身の丈八尺を超える偉丈夫、武勇誉れ高き羽柴の先駆け、戦場のあだ花……
そんな風に言われたこともあったっけか。
なのに今の自分ときたら、小汚い古着を身にまとい、道祖神の社を借りて雨つゆを防ぐ始末。
い、いかん、目から水が出てきた。
こんな顔、まちがっても人に見られたもんじゃない。
最後の1行で誰かに出会うフラグ立ったなwwwwwwwwwww
三月四日 あめ
近江の坂本までやってきた。この街は京を往復する商人でよくにぎわっている。
馬を引かせて歩いていると、道祖神の社が見えた。せまいところに体を器用に折り曲げてちょこんと入っている人がいる。
しかし、どこかでみたような顔?あの見まちがうことない団子鼻は、……権兵衛さん?
「げぇ!?佐吉、とみんな?」
やっぱり権兵衛さんだ。
京ではぐれたっきりの仙石さんがここで会えたのも奇遇だけど、権兵衛さんも顔をくしゃくしゃにして喜んでいた。
「お〜〜〜〜い!さ〜きち〜〜〜ぃ!」
今度は声をする方を向いていると、向こうから顔立ちのととのった武家の御子息みたいな人が声をかけて走ってくる。
これもけして忘れられるものじゃない。この懐かしい声は……
「紀ノ介!紀ノ介だね!?うわーーーん!」
思わずかけだして二人で抱き合った。
「すっかり見間違えちゃったよ。前よりもかっこ良くなったんじゃない?」
「すべては先生とみんなのおかげさ」
みんなも後からやってきて、紀ノ介の変わりぶりを驚いている。
「さきち〜〜〜!」
「さ〜〜きち〜〜〜!」
うぇ、この思い出すと身の毛が粟立つキショイ声は……、
「あっ?増田と坊主だ!」
なんでよりによって二人一緒なの。気持ち悪いから、みんなを追い立てて逃げ出した。
全員合流したwww
なんかRPGでパーティ分けしてたのが再び集結した感じw
すごい 全員集合したww
以前も使ったメッセンジャーの鳥でも使ったのか?w
全員集合キタ――――!!!!
ある意味増田たちは集合してないけどw
最後の二人はいらねぇwwwwwwww
いやムードメイカーとして必要w
坊主もついてきたんか
佐吉と紀ノ介再会オメ!!
この日記の登場人物の今週のマンガ界における活躍(?)
『へうげもの』で上田くん登場にびっくり。
いやあ、とだが教えてくれたおかげで先駆けて知ることができたよ。
ついでに『センゴク』ではゴンベエが大活躍で佐久間信盛をうごかさしむ。
考えてみれば天正2年(1574年)の時点でたいした出自でもないゴンベエ
が1000石ももらうって破格だもんなあ。
(ちょうどわかりやすい例として直前に大将首を挙げている年上の一豊は
同時期に400石、中村一氏は200石、浅野長政は120石)
あと、某マンガでは佐吉は忍者出身とか。
ハヤセ?
そういえば最近、とだくん現れないね。長束くんのその後とか気になるんだけど。
三月五日
佐和山にて。今日がおそらく大和路の旅も最後だろう。
明日はとうとう横山に帰ることになる。
この一ヶ月はいろいろあって大変だったなぁ。はやく帰って、またお城のおこめでおかゆを食べたい。
町に入る前に、坊主と別れることになった。
「拙僧はこうみえても、すねに傷をもつみだから」
足を怪我してるんだったら、紀ノ介みたく京のお医者さんに治してもらえればいいのに、と思った。
増田くんは、しきりに坊主と抱擁をかさね、
「また会おうな」「また会おう」
を繰り返している。
目の前で男同士がイチャイチャしだすのを観るのって、ギガきもち悪い。
>>790 >町に入る前に、坊主と別れることになった。
……結局、何だかんだ言いながらも坊主とも一緒に行動したんだね、佐吉。
しかしこのメンバーだと何故か誰にも負けない気がするのが不思議だ。
ああ、惜しむらくはこれが今年までのパーティということか
坊主もう佐吉に会えないかもしれんのに…
おかえり。ご一同。
きっと孫六とか退屈しきって待ちくたびれてるよ。
三月六日
ここしばらくの城内は、それは静かなもんだった。
喧嘩をおこすやつらも、衆道さわぎをおこす輩も、トラブルメーカーもみんな外へ出てしまっていたからだ。
おかげで誰もが安らかにすごしていたが、俺を含めて味気ない生き様を感じていたと思う。
それが今日、佐吉たち一行が使命を終えてもどってきやがった。
知らせを聞いた連中が、顔に明かりがついたように、うれしそうに出迎えに門まで行くのが印象的だった。
やっぱり、みんなは日頃からうるさいのを文句を言いつつも楽しんでいるんだ。
今日からまた面白いことがおこりそうだな。
……さて、仕事にもどるか。
権兵衛も一緒に戻ってきた。あいつには預金着服と敵勢力投降の疑惑がある。
殿のお目どおりが済んだ後、すぐさま権兵衛を軟禁した。
本人も、わかっていたのか、あばれることもなくすんなりと言いつけに従った。
いくら仲間とはいえ、こうして相手を裁かなくてはならぬとは、つらいのう。
三月五日 つづき
道中、坊主と増田くんに挟まれっぱなしだったので、坊主がいなくなって少し人心地がついた。
そこで、紀ノ介の顔を改めて見てみた。
すごくかっこいい…。
そういえば、発病以来、素顔を見る機会はめったになかったなぁ。
頭巾と病の下に、こんなな顔が潜んでいたなんて…。
その時、紀ノ介が不意にこっちを向いたので目が合ってしまった。
するとその瞬間…
パ チ ン !!!
ぼくの胸の奥で何かがはじけた!ぼくはあわてて目をそらせた。
なんだろう!?まるで赤い実がはじけたような…
なんだか心臓がものすごくドキドキした。
佐吉、ついに増田や坊主と同じ・・・に目覚めたかwww?
佐吉と紀ノ介は仲が良過ぎたから、・・・な関係だという疑惑が実際あったらしいなww
ちょw「赤い実はじけた」てw
懐かしいww
799 :
増田:2006/06/16(金) 03:56:40
三月五日
最近、佐吉から同じ臭いがする・・・こっち側に来たかとうれしく思った・・・が!
どうやら三角関係のようだ。両思いの俺達の邪魔をする紀ノ介ゆるすまじ!!
さっそく毎日、紀ノ介の朝の味噌汁に坊主の ・ ・ ・ と あ る 汁 を
一滴混ぜていくことにした。すぐに何かあってはいけないので
忍の者が使う毒の使用方法を真似てみた。
増田の男汁か?www
こんな時も忍の使う方法を用いるなんて、さすが増田ww
そのせいで顔がもとに戻ったら紀之介…
発病してからっていつからだよ・・
三月七日
夜、紀ノ介と二人でぼくの部屋で楽しく話をしていたら、
急に紀ノ介が頭を抱えてうずくまった。
「うーうー」と声にもならないうめき声をあげている。
近づいて紀ノ介の顔を見てみると、縫合した傷口のあちこちからからどす
黒い血が流れ出てきた!
びっくりして城付きのお医者さんをあわてて呼んだが、
「むう、わしにはわからん」と首をかしげるばかりで役に立たない!
ああ、そうだ、まなせ先生だ!と思って、すぐに小一郎さまの寝所に行って
事情を話すと、小一郎さまはすぐに今浜から大津への船を仕立ててくれ、
護衛に山内さんをつけてくれた。
今は夜明け、船で琵琶湖の上。伊吹山の残雪を赤く染めて日が昇ってきた。
朝焼けの中紀ノ介を見ると、顔色は真っ青、縫合した傷口のいたるところからまだ
どくどくと血が出ている。
ぼくはつい、こぎ手の人たちに「早く、早く!」と何度もどなってしまった。
…なんか大変なことになってる…
ああっ、危惧した通り紀ノ介の容態が…!増田許せneeeeeee!!!
曲直瀬先生なら きっとなんとかしてくれる!
まあ歴史の流れは変えられないからな
増田には泥をかぶってもらったというわけかw
もしこのせいで増田系になってしまったらもう俺立ち直れない。
紀之介だけは清いままでいてくれ・・・!
き、紀之介えええぇぇぇ!!!
三月八日
城の中が騒がしい。はなれ部屋にいても慌てふためいているのがわかる。
俺はというと、今日が取り調べの日なので、どんな風に話したら良いのか考えている。
……が、正直、俺は嘘が苦手で。昔から、嘘をついてもすぐに相手にばれるのが早かった。
殿の御前で申し開きをはじめた。小六の親分が質問し、それに答える形だった。
「治療費の名目で預けた五〇〇貫、おぬしはそのうち三〇〇貫を私用に着服したか?」
「はじめは京で遊びたかったから、大きな銭をもって気分がよくなっていました。けど、遊ぶ前に京女にだまされて、一服もられて銭を持っていかれたんです」
そういうと、殿とか重臣方が大笑いしだした。
「石山で公方の兵の中にそなたの姿を見た、という証言がある。織田から寝返って公方へ渡り、また織田家へ帰参したのか?」
「一銭ももっていなかったので、ただ飯を食わせてもらおうと思った。ところがそこが足利軍とはしらずにいました」
すると、そこではじめて殿が口をひらいた。
「おみゃあは石山で何をみてきた?」
そこで砦の返しとかの工事を話した。
殿も話をききながら、目がどんどんと輝きだしていくのがわかった。
その後も、兵の士気とか、名のある部将の数とか、武器・兵糧のたくわえなどを説明した。
「いや〜〜、いい話を聞けてよかったわい。小六、権兵衛はお主に預けるぞ」
そういって、殿は去っていった。
あとで親分から、
「お前さんは知らずに密偵の役割を果たしていたようだな。おかげで、殿の次の狙いが決まったようだ」
と言われた。はて?俺はそんなつもりはなかったんだけどな。
せっかく紀ノ介を治したんだけどなぁ。やっぱり、みんなは紀ノ介が病に苦しんでいる方がいいってことなのかな?
なーに、今度はデカイ鼻にブツブツのある医師が出てきて治してくれるさ。
男汁の服用を禁止したらすぐ直ったりとか。
服用2日目でこの効果だからね、
> すぐに何かあってはいけないので
> 忍の者が使う毒の使用方法を真似てみた。
っていう深謀遠慮も増田君の男汁濃すぎて全然意味ねえw
どうせまた再発するんだ
それが増田のせいで早まっただけw
今回の毒と、病の再発は関係なくね??症状が違う。
でも、実際「紀ノ介=難病の身」ってイメージはかなり強いからねぇ・・・・。
紀ノ介には可哀想だが、キャラ的には重要な要素な気がする・・。
結局完治はしないけど何とか持ちこたえていくのかな。
三月七日
不思議な夢をみている。大人になったぼくが殿から刀をいただく夢だ。
「この四振りの刀はの、安土の名工が鍛えた業物でな。都の四方の聖域で清められたという逸品じゃ。
四神の加護なればお主の病にもさぞや効こう。はよう病を治して忠勤に励むことよ。ささ、遠慮のう受け取れ」
殿はそう言ってぼくの手に刀を握らせた。
「安土四振りと言っても過言ではない名刀ぞ。謹んで拝領いたせ。」
口調は硬いが、そう言って微笑んでる佐吉の顔が見えた。
殿はここまでぼくに目をかけて下さっていたのか・・・。
そう思うと、胸にこみ上げるものを抑え切れなかった。
みんなの前で泣くのは恥ずかしかったので、急いで殿に礼を言って部屋を退出した。
廊下に出た後、殿が下さった刀の重みを感じると、ますます涙がこぼれた。
「安土四振りか」
ぼくは、一生をかけて殿に忠を尽くすことを誓った。
>>819 トクホン(マ)先生か!!
まぁ結局完治しないんだから
『人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて(ry
ってことなのかなぁ・・・
三月八日早朝
昨夜から紀ノ介くんの意識はもどらない。
ずっとうめき声をあげていて苦しそうだ。まだまなせ先生のところにはつかないんだろうか。
その時、紀ノ介くんが何かを呟いたのが聞こえた。
「あづちよんふりか」
あっちょんぶりけ?なんのことだろう?
キノコォォーー!!!
オクレ兄さん!みたいだなw
くんがついてるけど佐吉の日記?
三月七日
しばらく城を空けている間に、手紙がたくさん来ていた。
里の家族かと思ったが、なんと全て大久保の彦左衛門のものだった。
どえりゃあ筆まめなやつだなあ。内容は身近な話題から最近の武田の動
きまでいろいろ書いていたが、ちょっと気がかりなのもあった。
お虎どの
(前略)
去る十五日、野田城が陥ち申し候。
武田勢 吉田まで迫り候わば再び決戦なりと覚悟を決めおりし処、
野田より敵勢動かず、むしろ北に去る気配すら見せ候。
よもや武田に大事出来せしかとも思い候て細作など送れども
何事もわかり候わず、陣中にてはさまざまな憶測 流言蜚語など飛び交いおり候。
もし虎どのにて何か思い当たるところあり候わば、便り賜りたく候。
二月三十日
彦左
とりあえずこういう知らせがあったということをとのにお伝えしようと
したところ、とのは笑って「おみゃあは増田から何を託されたとおもっと
りゃーすか?」と言った。わけがわからなかったので返事をせずにいたら、
とのは神棚から黄ばんだ布キレを持ってきた。
あ、あれは牢屋で増田からたくされたわけのわからん布キレ!なんで神棚
に置いてるの?
こちらが問うまもなく、とのは鼻をつまみながら
「ここにはなあ、こういうことが書いてあっただなも。おみゃあももっと
勉学に励まにゃあかんなでよお」
と話してくれた。げっ、増田は去年の時点でそんなことをつかんでて、
それも俺に教えてくれてたのか!
俺はめまいがして、気がついたらとのに抱えられていた。
とのは笑って「まあ、励みゃーせ」とおっしゃった。
3ヶ月経っても臭い増田くんのフンドシ
でもそのふんどしがお宝情報満載なんだよなぁw
三月八日
伊右衛門に紀ノ介をおぶってもらって、京のまなせ先生の医院へかけこむ。
が、しかし、先生はあいにく留守だ、ということを中間さんから聞いた。
それでも、紀ノ介は口や傷口から出血がひどい。
とうとう紀ノ介は道の真ん中でぐったりしてしまった。
僕は紀ノ介を抱きかかえて、思わず叫んだ。
「だれか、だれか助けてください!誰か助けて!」
人だかりができていたが、その後ろから、ごめんなさい、通してくだされ、といいながら誰かやってきた。
「おや、まぁ、こりゃずいぶんとひどいねぇ」
顔がまん丸で、大きな丸い鼻が印象的なおじさんだった。
その人も医者らしく、紀ノ介を横にさせると、お湯を持ってくるよう野次馬に指示をだしていた。
紀ノ介に白湯を飲ませて、調合した薬を飲ませると、紀ノ介はだいぶ落ち着いてきた。
「もう大丈夫だろうね。汗をたくさんかくことになるから、水を常に飲ませておくことと、着替えを忘れないようにね」
お代金を支払おうと思って、まなせ先生用に持ってきた一〇〇貫を、おじさんに渡した。
「ううん。そんなにいらない。僕の治療はいつも「十六文」と決まっているから」
そういって、小銭を受けとり、そのまま牛に乗って去っていった。
セ○チューwww
どうせなら堺まで行ってから叫べば良かったのに…
永田議員か?
ハァ?
名前無記名=佐吉だよね?
紀ノ介再発以降の佐吉の日記に違和感を感じる…。
中の人が変わった?
>>833 確かに。
にわかに紀ノ介をくんずけしたり、15も年上の一豊を「伊右衛門」呼ばわりしたり。
中の人をやってきた一人だが、こういうことはちょっと気をつけるだけなので、
なんとかしてほしいな。
濃い衆に揉まれて佐吉も成長したんでしょ
各人への呼称は統一したほうがいいぞ
>>834 ごめんごめん。「伊右衛門」なんて呼び捨てにしてしまった。
伊右衛門さんだ。敬称をわすれてた。
スレで「忘れたー」とか「呼び方違うかもー」といった流れがあれば、
まとめる際に修正しておきますね。
職人様方、頑張ってください!
>>838 まとめサイトの運営、いつも乙です。
よく徘徊させてもらっとります。
840 :
市松:2006/06/18(日) 18:43:26
三月八日
父様が綺麗な小姓を探しているらしい・・・
父様とは「アレ」が一度も無い・・・顔が・・・駄目なのだろうか。
父様が「おお!おぬしに姉か妹はおるか?近い親戚でも良いぞ!何なら母でm
と、いいかけた所へ、母様が来られて夕立がふった・・・赤い・・・赤い夕立・・・
かゆ うま
!?
!!!!!!!!!!
そのキャラ性は孫六じゃないの?
>>840 秀吉の基本的なこと、知ってる?
ちょっと外しすぎとるぞ。
にわかかよ
>>840 あのさ、秀吉と市松って親戚なのだが。
親戚同士が衆道ってのも?だし、親戚相手にいまさら秀吉が「おまえの近くに(ry)」って
おかしすぎ。
ネタ結構だが、前提自体が壊れるようなのはやめて。後が続けられない。
にわかって夢想厨なイメージ。
どっちかというと、ただの荒らしじゃないの?
三月十日
朝、紀ノ介を大八車に乗せて、まなせ先生のところに行ったが、家はがらんどうだった。
紀ノ介は落ち着いたものの、早くまなせ先生に見せたいことには変わりないので、
困ったなあと思ってとぼとぼ京の道を歩いていると、
同じく大八車に荷物を満載した人が急ぎ足で西に向けて歩いていたのだが、
すれ違いざまに大きな声をあげた。「おい、キノコやないけ?」
紀ノ介も気がついて「ああ、足軽さん」と返事した。
まなせ先生のところで働いていて、おかげで紀ノ介の顔を知っていた人らしい。
「もうすぐ織田の大軍が京を焼き払うちゅうもんで、うちらも京から嵐山の別宅へ
避難したんや。これからわしも行くで、ついて来」
そういうことだったのか。どうりて京に来て以来街が静かだと思った。
下立売の通りを歩く途中、街の西に逃げようとする人が他にもいっぱいいて、
列のようになっていた。桂川まで来ると、川沿いにあばらやが軒をつらねていた。
あ、それにしてもキノコって何?
別宅に着いた。まなせ先生はご在宅で、紀ノ介を見るなりあおざめて飛び出してきた。
すぐに診てもらったが、「うん、いい薬を手当てしてもらっとる」と感心していた。
さらに「症状が悪くなったのは、刺激の強いものを食べたからだな。
気をつけるように言ったはずだが、いいつけをきけなかったのか!」
とまなせ先生は厳しい顔で紀ノ介を見た。紀ノ介は
「そんなことありません!気をつけてました」とはげしくかぶりをふり、
ずっと一緒に食事を取ったぼくもそんなことはなかったと言いそえた。
「じゃったら…むう、わしにはわからん。うまくいくはずだったのに」
と頭を抱えた。紀ノ介の病、まだまだ難しそうだ。
紀ノ介の静養もあるので、しばらくまなせ先生の家にいることになった。
そういえば。
>>828氏が「中間」という言葉を使ってるのを見て、どうだったかな
と思って辞書を見てみたが、中間って武士の家の使用人に限定される使い方だね。
この場合は、そのまま使用人か、下人くらいの表現でいいんじゃないかな?
>>849 なりゆきで道三先生のところにやっかいになっている「足軽さん」をいつまでも足軽と呼んでおくのも、なんだかな〜と思った。
そうか、やはり、中間はまずかったか。
御指摘ありがとう。
できれば、問題の部分は「使用人さん」に修正してもらえますか?
大八車は江戸時代に入ってから作られたんじゃなかった?
>>851 大八車。むう、50年登場が早かったか。時代劇見て「おいおい」と思うことは
多々あるが、自分がやるとやっぱりやらかすのう。
>足軽さん
ああ、ダメかな。そのまま通称で使っちまえと思ったが。
通称というか、あだ名「足軽さん」でもいいと思う。
むしろどっちかっつーと俺はそのほうがいい。
親しみの気持ちがあるなら、名前(五右衛門?)か
あだ名で呼んだほうが、感じが出るんじゃない?
知人なのに身分に応じて「使用人さん」と呼んだりすると、
その程度の間柄ってことでしょ。
>>828に登場するのは足軽さんじゃなくて、別の「使用人」ということにした方が流れ的によくない?
両方の説があるんだな
現職坊主とやらないか? 投稿者:淫乱スナイパー(3月10日 子の刻)
俺は174*83*27、砲術三段・読経四段・衆道免許皆伝、ガチムチの鉄砲名手
日夜激しい訓練と任務に明け暮れてる
だから股間の遠町筒はいつも暴発寸前だ!
お前の菊門に狙撃させろ!
10〜20くらいの小姓の色白雄野郎、激しく盛ろうぜ!
捕縛術の心得もあるので緊縛プレイを求めてるM野郎歓迎だ!
特に希望があれば葬式プレイも可
複数も可、だけど鋸引きだけは簡便な!
非番の日なら畿内なら連絡寄越せばすぐ狙撃しに行く!
ケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!
( д)゚゚ 見つかっちまうぞ!坊主!!
やがてこれで近江高島まで誘い出されて鋸引きか・・・
坊主哀れなり
読経四段って…、お経ってグレード制なのか?
そして衆道免許って……、誰だこの検定(?)の創始者は!?
四段の読経って聞いてみたい・・・
>>858の元ネタ見つけてきた
現職K官とやらないか? 投稿者:淫乱ポリス(1月12日 22時34分26秒)
俺は174*83*27、柔道三段・剣道四段・空手二段、ガチムチの機動隊員
日夜激しい訓練と任務に明け暮れてる
だから股間のピストルはいつも暴発寸前だ!
お前の菊門に発射させろ!
25〜35くらいの同体型の短髪雄野郎、激しく盛ろうぜ!
捕縛術の心得もあるので緊縛プレイを求めてるM野郎歓迎だ!
特に希望があれば制服プレイも可
複数も可
非番の日なら都内なら連絡寄越せばすぐ逮捕しに行く!
ケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!
問題は坊主が
>>858の高札をどこに立てたかと言うことだ
安土近辺なら信長の怒りを買うぞw
四条川原じゃね?w
近江で
チャレンジャー坊主ならやっぱお膝もとの岐阜だろう
なんかなりふり構わなくなってきたな、坊主は
近江辺りが自然じゃない?
立ててるのは畿内中だろう
もしくは中部・西日本一帯かもしれん
> 非番の日なら畿内なら連絡寄越せばすぐ
という文面からして
坊主すげーなw
三月十一日
「キノコの面倒をみたやつの風貌はどんなだった?」
そう道三先生からたずねられたので答えた。
「背は低くて、ふけ顔で、大きな丸顔で、牛に乗ってました」
そう言うと、先生は急に目つきが変わり、急かすように続きを要求した。
「その人は、やけに大きな丸い鼻をしていなかったか?」
そのとおり、とこたえた。
「まさか……徳本先生が京にいらっしゃったとは」
先生の言う人は、永田徳本というお医者さんらしいんだけど、甲斐にいるはずの人なんだって。
三月十二日
嵐山で避難しつつも、今日みたいに市街の診療所にもどる時もある。
僕は療養中の紀ノ介に代わって、道三先生の雑用もするし、患者の面倒もみる。
前から気にはなっていたけど、先生の値段のつけ方はでたらめに近い。
「そーいえば先生、紀ノ介の面倒をみてくれた時は、たしか三千貫でしたよね?でも、なんで一千貫にまけてくれたんですか?」
すると、先生は含み笑いをした。
「フ、そいつはね、あの人がまれに見るおさむらいだからだよ」
答えの言わんとする意味がよくわからなかった。
「つまりね、私が高く値段をふっかける時は、身分を前に押し出して偉そうにする輩ほど、ふっかけてやろうとおもう」
「でも、小一郎さんもおさむらいだよ」
「そう。侍でもあんなに腰の低くて、相手に頭を下げる侍は初めてだよ。おかげで肩透かしをくらって、言いそびれたなぁ」
そういえば、あの時も側で見ていたけど、先生にぺこぺこして必死にお願いしていたっけ。
「お前も頭良さそうだから出世しそうだけど、気をつけろよ。人は謙虚を無くしたら、誰からも助けを受けられず、金だけが頼りになるからな」
ふ〜ん、あの時は内心、必死すぎ、と思って嫌だった。
「で、先生はそんなにお金をもらって、何に使うんですか?」
「ん、それはだね、私にはやりたいことがあって……」
そういう途中で急患がやってきて、話が途切れてしまった。いったい先生は何をしたいんだろう?
専ブラ使ってたから気づかなかったけど、
戦国板が仮設置されてるみたいだな。
次スレは移動かな?
三月十二日
縫合した傷跡がまた開いてしまったので、顔に包帯をしている。
顔を覆う布の感触が、妙に懐かしくて落ち着く。知らず知らずのうちに、すっかり病の身に慣れきっていたんだなぁ。
夕方、佐吉と先生が帰ってきた。
僕の診察をした後、少し間を置いて先生がこう仰った。
「キノコ、はっきり言おう。お前の病を治す術はもうない。
私が尽力して買い集めた薬も、あの時で底を突いてしまった。
しかし、先日お前を助けてくれた徳本先生なら、進行を抑える方法を知っているかもしれん。」
治す術がないと言われた時は、さすがに大きな衝撃が走り、絶望的な気分に襲われた。
でも、僕のために奔走してくれる人がこんなにもいる。
僕は絶対に闘い抜いてやると心に誓った。
>知らず知らずのうちに、すっかり病の身に慣れきっていたんだなぁ
(´;ω;`)
>>879 自分も泣いた。そして増田の毒(?)盛り行為がますます許せなくなってきた。
>>877 別にこの板が三国志板になったわけでなく、相変わらず三国志・戦国板なのだから、
板を変える必要はない。こっちの板の方が人が多いし
>>880 俺も紀ノ介好きだけど、
そんなギャグ部分に怒ってもしょうがないと思う…
紀ノ介がこうなるのはある意味決定運命だったんだし。
そうそう、歴史は変えられないのだよ
885 :
882:2006/06/22(木) 14:30:35
そうか。勘違いゴメンネ。
とりあえず紀ノ介カワイソ………
(ノд;)
三月一二日
キノコの病の再発原因が未だ判明していない。
キノコの病は業病と言われているが、私はそのようなものは信じていない。
「業病」という言葉は、ただの逃げの言葉であると私は思っている。
治療法は有るはずだ。必ずや新しい治療法を探し出してみせる。
そういえば、もう直ぐ織田勢が京の街を焼き払うらしい。
戦か…毎回大勢の人が殺し殺され簡単に散っていく。
こちらは人一人救うのに、こんなにも必死に足掻いているというのに。
三月十三日
きのうの夕方、まなせ先生と紀ノ介との会話を盗み聞きして、紀ノ介の病が治らないことを知ってしまった。
どうして紀ノ介がこんな目にあわなくちゃならないの?こんなの酷すぎるよ…
僕は一晩中泣いてしまった。
でも、徳本先生ならなんとかしてくれるようなことも言ってたような…
よし!徳本先生を探しに行こう!絶対に見つけるぞ!
……と意気込んでみたものの、どこから手を付ければいいのかわからない。
頭をかかえて考えあぐねていたら、外から歌が聞こえてきた。
「東へあるけばぁ風がふく〜西に〜あるけばぁ雨がふるぅ〜」
朝から変な人がいるなぁと思いながら、そっと外をのぞいてみた。
むこうから牛にのった人がやって来る。
……あれ?あのいでたちは…徳本先生!?
あまりのことに、僕は呆然としてしまった。
徳本先生は家の前にまで来て立ち止まった。
「あの病のにおいがする。」
徳本先生はそうつぶやくと、薬かごを背負って牛から降りてきた。
そして僕に気付くなり「あぁやっぱり」といった顔をした。
三月十三日
今朝、突然徳本先生がいらっしゃった。
徳本先生は薬学の専門家で、病人の匂いを嗅ぎ付ける特殊な鼻ををお持ちらしい。
徳本先生は、あの時から僕のことを気にかけて探して下さっていたそうだ。
徳本先生は曲直瀬先生と話をされた後に、僕のいる部屋に入って来た。
手早く診察を済ませ、紙に何か書いて曲直瀬先生に手渡した。
「これが手前の存じております、この病の薬の処方であります。
些か調合に難儀するものではありますが、医学界で名高い曲直瀬先生ならば直ぐに習得できることでありましょう。
しかしこれは治すものではなく、あくまで進行を抑えるものであります。
…キノコ殿、どんな医学であれ、生命の不思議さを越えることはできない。
最終的にはお主の気力と生への執着心に掛かっておる。
そのことを何時も頭の片隅に置いておいてくだされ。
…おや、また違う所から病の匂いがだだよって来おったわい。
それでは手前はこの辺りでお暇させてもらうと致します。」
徳本先生はそれだけ話すと、すぐに出て行ってしまった。
外からまた徳本先生の歌が聞こえてくる。
外に目をやると、桜の木が目についた。
花は既に散ってしまっているけど、生まれ変わったように力強い若葉を纏っていた。
紀ノ介ガンガレ!
>>431氏のレスを参考にして書かせてもらいました。
何個か地味な手塚ネタを盛り込んだけど…分かる人いるかな?
琵琶丸
紀ノ介関連でいろいろな医師が出てくるな
このころの医師だと万金丹の大月景秀がちょうど朝倉に仕えてたと思うけどこいつもかかわってくるのだろうか
山科言継卿も
>>894 その人医者だったの!?
知らなかった。
896 :
431:2006/06/23(金) 23:32:35
>>892 鼻つながりで琵琶丸ですね。あの鍼師の。
あと、
>どんな医学であれ、生命の不思議さを越えることはできない。
ここは山田丸先生の台詞かな?体の中に針が入って、血管を傷つけずに元のところから出てきたお話。
>>894 山科卿
ひょっとしてあの日記を残してる人?知らなかった。
>>893 本当は大月景秀の方が地理的に近いんだけど、資料が手に入らなかった事情が……。
無茶を承知で徳本先生に出てもらいました。牛で京まで行けるかなぁ?
898 :
891:2006/06/23(金) 23:52:48
>>986 徳本先生は甲斐に長く滞在していたため「甲斐の徳本」と言われていますが、病人を診るために牛に乗って全国を流浪していたようなので、全く問題無いと思いますよ。
>>982,
>>986 琵琶丸、正解です!
セリフは指摘された所は当たってますが、本間先生のセリフでした。
あと2カ所あるけど、分かったかな…?
899 :
増田:2006/06/24(土) 01:17:35
三月九日
わが愛しの佐吉が紀ノ介と京へ行ったっきりだ。
おかげで性欲をもてあましつつ、おもしろくない日々をすごしている。
そうそう、最近、投げ縄を使った技が、練習の結果、かなり上達した。
投げなわ一本で捕まえたり、しばりつけたり、ひっかけたり思いのままできるようになった。
ためしに後家さんに向かって縄を投げると、思ったとおりに後家さんを縛ることができた。
しばった縄目の模様が亀の甲羅みたいに見えるから、このしばり方を『亀甲縛り』と呼ぶことにしようか。
こいつは思ったよりもすごい。
締め上げるほど、後家さんがもだえて大喜びだ。
ほどいてやったら、しつこく求めてきたので、しぶしぶ相手してやった。
こら増田、お前両刀だったのかwww
三月十四日
嵐山の庵に全宗先生がやってこられた。
道三先生との因縁があるのか、二人は出会ったときは、お互いの空気は張りつめていた。
「本日は先生にお願いにうかがいました」
「なに?」
「どうか私を先生の弟子にしてください」
あまりに意外な申し出に、僕らも先生もあっけにとられてしまった。
「私は自分の医術こそが、人を救う道だと思っております。しかし、どうやら医療の道には、まだまだ私の知らない方法で人を救う道がある」
「この前のキノコのあれか?あれは私だってぶっつけ本番だったんだが……」
「お願いします。先生」
「コイツはこういってるが、どうしようか?キノコ」
この一言で先生は弟子入りを許可したと思った。ただ、先生は変に天邪鬼なところがあるから、素直に認めないところがある。
「いいじゃないですか。先生も市街と嵐山を往復するのが大変そうだし」
「……まあ、キノコがそう言うなら置いてやるか。ただ、もう人を殺すのはよせ」
「師の言いつけには従います。そして、京から私は、環俗したときの木里子の姓を捨て、祖先の姓をいただき、丹波全宗と名乗ります」
こうして、丹波全宗先生は、道三先生のお弟子さんになった。
増田のエンジョイっぷりを見てるととても戦国時代とは思えないなw
増田くん器用だな。
何で突然投げ縄に目覚めたんだろうか・・・
欲望のためなら何でもできる男、増田。
ついに曲直瀬先生も門下生を認めたのか。
いきなり弟子になるのはなんか無理やりな感じもするな・・・
すぐに盲目になるのが木里子ですから。
>>904 それは
>>515の増田君の日記をみて思いついた。
俺もジャンプ世代だから、変態という言葉を聞くと、パンティーをかぶって変身するあいつを思い出す。
そういえば、変態増田は佐吉のフンドシを首に巻いてたなW
何!?
増田が佐吉のフンドシを首に巻いて変身するのか!?
>>896 >あの日記を残してる人?
それは息子の言経。
>>912 >>896は「言継卿記」のことを差してると思うんだけど、これって息子が書いたの?
本人だと思ってたんだけど。
>>913 ごめん。色々と勘違いしてた。
でも、言経は言継卿記の続きみたいのは書いたみたい。
くおら大河ドラマ!
柴田勝豊を調略したのは我らが紀ノ介だぞ!!
その活躍も描かず、自然に勝豊が降ってくるように描写するとは何事か!
○石静、謝れ、紀ノ介に謝れ!!!(AA略)
>>914 山科家は歴代の当主が日記残してるからね
三月二十一日
紀ノ助の容態は大分持ち直してきた。ただらいで病み崩れた顔はそのまんまだ。
元気な頃の紀ノ助はすっごくかっこよかったので残念だけど、こっちの方がしっくり来るかも。
ここでの生活は割と忙しい。 先生のお手伝いがあり、暇なときは紀ノ助の看病に奔らなきゃいけない。
数日に一度は、紀ノ助の友達という足軽さんが見舞いに食べ物とかを持ってきてくれる。
あれ、そういえば名前はなんだったっけ?紀ノ助も知らないらしい。
「名前か?・・・んー・・・主水って言うんだが・・・足軽がこんな立派な名前だとカッコつかんだろ」
確かにそうだ。僕は心の中で笑った。
近頃、ここでの慌しい日々がすごく平穏に思えてきた。いつまでも続いたらなぁ・・なんて。
ありゃ…紀ノ介の顔は曲直瀬先生に直してもらったばかりだから、まだ再発した病の症状は出てないつもりだったんだが…。
佐吉ーー!大親友の名前の字は間違えちゃいかーん!!
もう 後出し優先 でいいよ。
中の人は常に同じ人じゃないのが面白いんだろ?
中の人固定になるとスレが腐る
とりあえずさ、流れ的に「らいで病み崩れた顔はそのまんまだ。」は止めた方がよくない?
せっかく病気をリセットさせて、進行を抑える薬を作ってもらったんだしさ。
俺も顔面崩壊はまだいいかな、と思う。
関ヶ原まで生き延びなきゃいけないんだし。顔(というか、皮膚)の状態は一番わかりやすい病状の尺度でしょ?
それに、今のところは一見治りかけてる方が、後年の病状悪化との落差があって物語的にも良い気がする。
まぁこの辺の編集はまとめの人に任せよう。
三月十八日
久しぶりに包帯のとれた自分の顔を見て驚いた。
綺麗にふさがりかけていたはずの傷跡が蚯蚓腫れのようになり、かなり目立っている。
曲直瀬先生は
「どうやら、その傷の残り方の原因と、今回の再発の原因となんらかの関係があるようなんだが…
…まさか毒…?
いや、そんな訳ないだろうし…。」
と言って、頭を抱えてしまった。
僕自身も毒を盛られる理由が思い当たらない。
これ以上佐吉に心配をかけてはいけないので、病の症状が少し出かけているからと言って、また頭巾を被ることにした。
まとめの人が困ると悪いので、一応フォローを書いてみました。少し無理があるのはご容赦。
傷跡のことなら、すぐに治すことも可能だと思ったので。
wikiの編集合戦みたいなことにならないようにひたすら祈る
多少矛盾があっても別に気負うことないよ。
綺麗な顔した紀ノ介じゃなきゃヤダヤダって話ならどうしようもないけども
頭巾かぶってこその紀ノ介ではなかろうか。
信長の野望・覇王伝の様な大谷吉継は勘弁してほしい。
でもさ、病気は少しずつ進行していく方が自然で良いことない?
いつかはまた必ず頭巾を被らなくちゃならない時が来るんだしさ。
とりあえず増田を何とかしないと、羽柴家に戻れないね。
しかし奴は投げ縄マスターにまで昇格したからな。難しい課題だ。
紀ノ介、顔が戻ったらお尻が危ないんじゃないか
坊主にも掘られ済みだし。
今後、坊主をどうするかも難しい課題だ。
936 :
918:2006/06/26(月) 22:34:18
ごめーーーーーーん!!!名前間違えてた!!!
紀ノ介の顔については、
>>878で
>縫合した傷跡がまた開いてしまったので、顔に包帯をしている。
>顔を覆う布の感触が、妙に懐かしくて落ち着く。知らず知らずのうちに、すっかり病の身に慣れきっていたんだなぁ。
ってあったんで、包帯をしている→佐吉がまたらい病が再発したんだと勘違いしたって事です。
後つけとか言わないで・・・
三月二十二日
佐吉や紀ノ介に一緒についていっていた山内の伊右衛門が帰ってきた。
茂助の部屋で話していたのを盗みきくに、どうやら紀ノ介の病状が相当に悪化したらしい。
ええっ、そんなつもりはなかった…いや、ちょっと興奮症状におとしいれて、
紀ノ介と佐吉が喧嘩すればよいと思って薬を仕込んだだけなのに。
ああ、呪わしきかな我が嫉妬!
しばらく自室で悶々と悩んだが、耐え切れずに城を出て近くの山奥に分け入り、
真っ裸になってまだ冷たい春の滝に打たれて頭を冷やすことにした。
しかし頭が冷えるどころか、水圧に刺激されて一物が持ち上がってくる始末。
わしの煩悩はあまりにも深いらしい。
がくぜんとしながらしごいていると、
「よいよい、それも人の業よ」と声が聞こえた。
振り向くと、坊主だった。坊主は俺に笑いかけると森の中に消えて行った。
>>937 あ、署名忘れた。言うまでもない気がするが、増田で御座る。
939 :
926:2006/06/26(月) 23:10:18
勘違いってことだったのか。
>>926を書いてかえって問題をかき回してしまったようだ スマソorz
みんな気にすんな。
>>937 坊主との最後の邂逅?
三月二十一日
夜、佐吉が周りにいないのを確認して、そっと頭巾を取ってみた。
思ったより早く腫れがひいて、ほとんど傷跡は目立たない。もう心配ないみたいだ。
問題は佐吉にどう説明するか。この間は病の症状が出たと、とっさに嘘をついてしまったからなぁ。
毒を盛られたかもしれないなんて言えないし…。
考え込んでいたら、部屋の入口に人の気配を感じた。慌ててそちらを見ると、佐吉が驚いた顔をして立っている。
どうしよう……。
僕が戸惑っていると。佐吉はすぐに笑顔になり
「顔、治ったんだね!よかった!」
とだけ言ってくれた。
明日はもう帰る予定だ。毒の件は思い当たる節もないから、きっとなにかの間違いだろう。あまり気にしないでおくことにしよう。
今生の別れか・・・。
そろそろ坊主にそなえて信長様の再登場ですか?
三月二十一日
夜、紀ノ介の部屋に行ったら、紀ノ介が頭巾をとって鏡を見ていた。
このあいだ病でまた顔が崩れてきたから頭巾をかぶっていると言っていたのに、きれいな顔をしていて僕はすごく驚いてしまった。
紀ノ介は僕に気がつくと、すごく焦って鏡を隠し、とまどいの表情をみせた。
紀ノ介がこんな顔をするのは初めて見たな…。
僕は直感で紀ノ介が僕に隠し事をしていることが分かった。
でも、僕に隠し事するなんてよっぽどのことなんだろうと思ったので、深く追及するのは止めて
「顔、治ったんだね!よかった!」
と言うだけにしておいた。
それにしても…かっこいいなぁ…
945 :
941:2006/06/27(火) 00:24:03
うわ〜!よく読んだら、
>>937で帰ったのは山内さんだけだった!
自分の書いた
>>926の収拾を付けようとしたんだか…重ね重ね本当にゴメン!
>明日はもう帰る予定だ
は無かったことにして下され。
>>945 むふ。まあ慣れてくだされ。
あと、京から横山まで約20里。
歩いて3日、湖の便をうまく使っても二日はかかるので、
そのあたりの日数計算もしておいて日付をつけてもらえるとうれしいな。
>>946 うひゃぁ〜!重ね重ね重ね申し訳御座りませぬ!
手前まだまだ思慮も勉強も足りませぬ故、今一度出直して参ります。
λ=3
次スレに向けて登場人物一覧リストを載せておきます。
抜け、間違い等ご意見くだされ。しかし、多い!
今回の企画として出身地を漏れなく(わからん分除き)掲載しています。日記作りの参考に。
(私自身が昔中村一氏を尾張出身とやっちゃったことがあったので)
『佐吉の日記』登場人物一覧。
【小姓衆】
佐吉(13)・・・石田三成の通称。近江坂田郡の出身。スレの主人公。
紀之介(14)・・・大谷吉継の通称。近江出身。佐吉とは固い友情で結ばれている。
なお、平馬の通称は『武功夜話』によるのでちょっと疑わしい。
虎之助(11)・・・加藤清正の通称。秀吉と同郷。ツンデレ。
市松(12)・・・福島正則の通称。尾張海東郡出身。幼児にして酒豪。ジャイアン。
孫六(10)・・・加藤嘉明の通称。三河幡豆郡出身。秀吉狙い?
助作(17)・・・片桐且元の通称。近江浅井郡出身。小姓集最年長にしてハードボイルド。
利兵衛(12?)・・・長束正家の通称。丹羽家中。尾張中島郡出身。なんか登場が減ったなあ。
増田(28)・・・増田長盛のこと。さまざまな能力に長けるが惜しむらくは変態。
一応通称は甚右衛門または仁右衛門。五奉行まで上り詰めておきながらこの人尾張なのか
近江なのか出身すらわからない近世にしては珍しい人。
【秀吉家中】
羽柴秀吉(36)・・・「との」で登場。通称は藤吉郎。尾張愛知郡出身。近江横山城主。
高い才覚を誇るが、女が絡むとおかしくなる?
羽柴長秀(33)・・・小一郎。秀吉の弟にして補佐役。
ねね(25)・・・おねが正しいらしいがまあいいや。秀吉の正妻。
竹中重治(29)・・・半兵衛。美濃不破郡出身。秀吉与力。本スレでは智謀ありつつも裏表もある人物。
蜂須賀正勝(47)・・・小六の親分。尾張海東郡出身。秀吉与力。本スレでは『太閤記』のような山賊キャラ。
前野長康(45)・・・将右衛門。尾張葉栗郡出身。秀吉与力。
生駒親正(47)・・・甚介。いくじんさん。秀吉与力。生まれは美濃可児郡(?)
よく見ると1スレに出てきてる。
杉原家次(?)・・・ねねの一門。2スレに「杉原さん」で出てくるが、この人でいいよね>日記書いた人。
尾張出身。
浅野長吉(26)・・・弥兵衛。秀吉の妻・おねの一門。尾張春日井郡出身。のちに長政に改名。
神子田正治(?)・・・半左衛門だが、神子田さんで登場。尾張海西郡出身。
尾藤知宣(?)・・・甚右衛門。尾張丹羽郡出身
堀尾吉晴(30)・・・茂助。尾張丹羽郡出身。秀吉与力。
山内一豊(28)・・・伊右衛門。尾張葉栗郡出身。秀吉与力。大河を記念してか出番増える。
五藤為浄(20)・・・誰やこいつと思ったかもしれないが、某ドラマで武田鉄也の演じる五藤吉兵衛のこと。
尾張葉栗郡出身で一豊の郎党。なお、これが実年齢で、おっさんになってる司馬小説は脚色ですw
一柳直末(27)・・・市助。秀吉与力。美濃厚見郡出身。
中村一氏(?)・・・孫平次。秀吉与力。近江甲賀郡出身。
仙石秀久(21)・・・権兵衛。秀吉与力。美濃加茂郡出身。本作ではがらっぱちキャラ。
この先諸先輩を差し置いてどんどん出世していくのだが、その理由にはちょっと興味あるな
宮部継潤(47)・・・善浄・善祥坊。近江浅井郡宮部城主。秀吉与力。この後秀吉の幕僚として重要な役割の担う割に戦国もの小説やドラマで
登場することはほとんどないちょっとかわいそうな人。
田中長政(25)・・・久兵衛。近江浅井郡出身。当時は宮部の配下。後に秀吉から一字賜って吉政に改名。本編ではやや戦嫌い。
【織田家】
織田信長(39)・・・おおとの。三郎、弾正忠。尾張愛知郡出身。
この時点で美濃・尾張・近江のほとんど・伊勢北部・大和の一部を領す。
柴田勝家(51?)・・・権六、修理亮。尾張愛知郡出身。当時は近江長光寺城主。実はこの人意外に出自がわからない。
佐久間信盛(46?)・・・右衛門尉。尾張愛知郡出身。当時は近江永原城主。
丹羽長秀(38)・・・五郎左衛門。戸田と長束が仕える。尾張丹羽郡出身で当時は近江佐和山城主。
いまいちキャラが確定しないw
滝川一益(48)・・・左近正監。近江甲賀郡出身。
明智光秀(45?)・・・はげ頭で登場。通称は十兵衛。美濃明智郡出身で近江坂本城主。
塙直政(?)・・・よく見たら登場してた。尾張春日井郡出身。馬廻から部将・吏僚として異数の出世を遂げる。
蜂屋頼隆(?)・・・苗字だけ登場。信長の部将。美濃出身か?
前田利家(34)・・・又左衛門。信長直属の部将。尾張海東郡出身。秀吉の親友。
佐脇良之(故人)・・・藤八。利家の年の近い弟。信長馬廻だったが刃傷沙汰を起こし出奔。
三方が原で無念の戦死。本作では虎之助が看取る。
佐々成政(34?)・・・内蔵介。信長直属の部将。尾張春日井郡出身。
堀秀政(20)・・・久太郎。美濃厚見郡出身。信長の馬廻。『センゴク』では偉そうにでてくるが、まだあの時点では二十歳にも
なっとらんのか!
稲葉良通(58)・・・一鉄。美濃安八郡曽根城主にして西美濃三人衆の一人。伝説の「稲葉羽輪」を決める。
稲葉貞通(27)・・・彦六。一鉄の嫡男。
蒲生賦秀(17)・・・忠三郎、後のことだが受洗名はレオン。近江蒲生郡日野城主の長男にして文武両道のサラブレッド。
惜しむらくは顔のしもぶくれ?諱はのち氏郷。
冬姫(12)・・・信長の愛娘にして賦秀の許婚。秀吉にいたずらする。
【丹羽家中】
溝口秀勝(25)・・・五右衛門。丹羽家臣。尾張丹羽郡出身。
桑山重晴(49)・・・彦次郎。尾張出身。一応言っておくが丹羽家臣というのは間違いで本来は秀吉の家臣。どうしましょw
戸田勝成(?)・・・とだ。半右衛門。尾張出身。本当はこの時期は信長の馬廻。ところでとだの中の人、これからどうする気?
逃げんなよwこれから戦ずくめだが。
上田宗箇(10)・・・うえだ君。尾張愛知郡出身。元服後の諱は重安、通称は左太郎。
関ヶ原で西軍に参加するはずが間に合わなかった人。
その後に茶道、造園など趣味の世界に没頭し名を残す。
【徳川家中】
徳川家康(31)・・・次郎三郎、三河守。三河額田郡出身で現在は遠三二カ国の太守。
三方ヶ原ではお約束どおり焼き味噌をもらす。
石川数正(?)・・・与七郎、伯耆守を自称。家康重臣。三河額田郡出身。
酒井忠次(46)・・・左衛門尉。しじみ踊りを披露。三河吉田城主。三河額田郡出身。
中根正照(故人)・・・通称は平左衛門。二俣城の守将。出身は尾張愛知郡。武田との激戦の後開城するも
責任を感じ、三方ヶ原では主君の身代わりになって戦死。
大久保忠世(41)・・・七郎右衛門。虎之助が居候した。三河額田郡出身。
大久保忠佐(35)・・・治右衛門。忠世の次弟。
大久保忠教(13)・・・彦左衛門。忠世の末弟。後世のご意見番もまだお子様。実は佐吉と同い年なんだねえ。
【武田家中】
武田信玄(52)・・・徳栄軒、法性院。甲斐国山梨郡出身。お尻ハンター本スレにもご出張!
三方ヶ原で徳川家康を破るものの、増田に敗北を喫し、死の床に…
内藤昌豊(?)・・・修理。武田家重臣。甲斐巨摩郡出身。上野箕輪城代。
馬場信春(61?)・・・美濃守を自称。甲斐巨摩郡出身。名将かつ築城の名手を兼ねる。
山県昌景(?)・・・三郎兵衛。武田家重臣。駿河江尻城代。甲斐巨摩郡出身。
真田幸隆(60)・・・出家後の一徳斎で登場。信濃小県郡出身。真田一家の父上。
真田信綱(36)・・・通称は源太左衛門。真田家の長男坊。
真田昌輝(30)・・・通称は徳次郎。真田家次男。衆道大好き(はあと)。また出るのかな?
武藤昌幸(26)・・・真田家三男。武藤家に養子に入った後、喜兵衛の通称を名乗る。兄二人の悲劇後、真田に戻って家督を継ぐ。
彼の長男信幸と佐吉の親交は現代に何通もの手紙として残っている。
【浅井家中】
浅井長政(28)・・・備前守。近江浅井郡出身の戦国大名。本スレで命運窮まるか?
海北綱近(?)・・・海北どので登場。浅井重臣。近江坂田郡出身。ちょっと変態なじいさん。
大野治長(?)・・・弥一郎。茶々に踏み台にされて登場。出生地はよくわからんが本籍は丹後。
茶々(4)・・・浅井長政の娘。3歳にして傍若無人振りを発揮w
阿閉貞征(?)・・・近江伊香郡出身で山本山城主。若き日の藤堂高虎が仕える。
藤堂高虎(17)・・・近江犬上郡出身。のちの築城の名手も今はただの食い逃げの名手。
【大和の面々】
松永久秀(63)・・・弾正忠。策謀に長けたひひじじい。出身は和泉・山城など諸説。
奥田忠高(?)・・・よくわからないが日記の作者の経験あり。松永重臣。大和山辺郡出身。
筒井順慶(24)・・・筒井家当主。大和国添下郡出身。
島清興(33?)・・・筒井順慶配下。大和平群郡出身。佐吉を高く評価する謎の武士はついに左近と判明!!
果心居士(?)・・・数々の伝説を残す幻術師。松永・信長・秀吉などと絡んで伝説が残る。
柳生宗厳(46)・・・大和添上郡柳生谷の領主にして新陰流剣術の達人。一時佐吉一行がお世話になる。
【お医者さま】
曲直瀬道三(66)・・・諱は正盛。戦国のBJ?出身は近江。紀ノ介を治療する。
丹波全宗(47)・・・戦国のキリコ?出身は京。のちに施薬院を起こしたために「施薬院全宗」で知られる。
永田徳本(50?)・・・戦国の琵琶丸?出身は三河幡豆郡とも。
現代の製薬会社「トクホン」のネーミングはこの人から。
【その他】
小寺孝高(27)・・・官兵衛。播磨飾東郡出身。当時は播州平野の小大名小寺政職の配下で姫路城代。
そういえばまだ小寺だった。
樋口与六(13)・・・のちの愛の戦士・直江山城守兼続。口の悪さは天下一品?
北畠具教(45)・・・三位中納言にして伊勢の元国司。多気郡出身。信長に降伏しつつも勢力回復の機会をうかがう。
剣術の達人。息子を佐吉一行にさらわれる。
北畠具房(26)・・・具教の長男。大腹御所なんて不名誉なあだなが後世に残っちゃったおでぶさん。
石田正継(?)・・・佐吉の父。佐悟右衛門。教養人だったらしい。長男に悩む。
石田正澄(?)・・・弥三。主人公の兄。本作ではちょっとヘタレ。ヘタレっていうか鬼畜変態ロリ犯罪者。
ただし変態とホモの横行する本日記中の人物と比べれば性の嗜好はごく真っ当にヘテロ。
正澄のごしんぞさま(?)・・・本スレによると細身で顔がうすでのちょっと気の弱い人らしい。
ある意味で本スレの健全な?性の部分を担う。
たろべえ(?)・・・佐吉の家の小作。正直さがわざわいして弥三をぐれさせる。
坊主(?)・・・佐吉に異常な執着を見せる変態。その正体は杉谷善住坊。ついに命運迫る!?
ああ。年齢は元亀4年(1573)当時の満年齢です。
激しくGJ&乙!!
とだくんの紹介文がなんか異色だなw
956 :
増田:2006/06/27(火) 02:31:38
三月二十一日
佐吉と愛を確かめようと今日も夜這い。しかし、坊主と鉢合わせ。
相思相愛の我われを邪魔する不届き者を成敗すべく、中庭で決着をつけることにした。
空気が張り詰めるなか、我われの間を褌一丁で走り去る者が…
聞きなれた声……「お前さまー!まだ十もしておりませんよー!!」
ねね様である。唖然とする我われを見て「我が子同然の佐吉にお痛をするのは貴様らか!」
イヤー キャー
ヽ◆ノ ヽ○ノヽ○ノ
/ / /
/> ノ) ノ)
◆y一~~ <ゼッケイネ…イヌミタイ……
|\へ サテ、ワタシタチハ カエッテ ツヅキヲ シマショウカ
_| ̄|◎ ̄l <…ハイ
_
アッー!> ○| ̄||_|○ <アッー!
 ̄
五奉行で出てきてないのって前田玄以くらいか?
まだ信長配下だろうし叡山の坊主ってところがなぁ
小田原や文禄・慶長あたりまで日記が続けば佐吉とくめそうだが・・・
増田、絵日記に進化しとるww
>>956を最初読んだときは
ねね様がふんどし一丁で走ってる
と思ったのは秘密
とだくんの紹介に悪意を感じるなあ
増田くんは近江の増田村(後の益田町)出身
今、佐吉は京にいまつが…?
>>948-953 乙。ただ、あんまりとだくんいじめんなよ。
どんどん敷居上げてもいい事ないし、職人さん増えなきゃスレ活性しないぞ。
>>947殿も頑張れ!
新職人さん、歓迎します!
三月二十二日
医院に来た親子つれのお客がきた。
その女の子の親の治療が終わるまで相手していた。
「おり紙」といって、一枚の紙を器用におりまげていき、最後になにかの形にする遊びだ。
女の子も遊びなれていて、いろいろと見たことのないものをつくってくれた。
このおり紙は折って、曲げて、丁寧に丁寧に作業をするのが僕に向いていそうでおもしろい。
あとで紀ノ介に教えてあげると、
「はじめは女々しい遊び、とおもったけど、なかなかいいね。だまって手を動かしていると、おちつくよ」
といって一緒に楽しんだ。
かえったら、みんなにも教えてあげよう。
羽柴家に空前の折り紙ブームの予感
佐吉と折り紙…??
967 :
967:2006/06/27(火) 16:07:20
スレタイは
佐 吉 の 日 記 巻 之 三
でどうだろう。
折り紙が遊びとして庶民に広まったのは江戸時代からだけど…
そこまでこだわる必要もないか
>>952 志村ー!海北綱近じゃなくて海北綱親ー!
元亀四年 三月二十三日〜
日記もいよいよ三巻目。
ひきつづきさぼらないようにがんばるぞ。
……テンプレの頭文をこのように変えた方がいいと思うんだけど、どうかな?
現在すすんでいるのは、元亀四年だから、元年は変えた方が良い。
そうした方がいいね。
賛成
それじゃぁ建ててくる。
梅
とだくんのとこ余計なこと書かなくていいよ
スレが穢れる
978 :
975:2006/06/27(火) 21:02:26
建てられなかった……orz
誰かヨロ。
梅
梅干し
無理に膿めなくていいよ
産めますね
984 :
948:2006/06/27(火) 22:01:11
そうか、穢れるか、もうしわけない。
とだの中の人には、ネタ切れにもめげずにもうちょっとがんばってもらいたかった
ということだったのだが、悪意に見えては確かにいかんね。
さて、増田の出身地については尾張中島郡増田(一宮市)と近江浅井郡益田(長浜市)説
があって、『国史大辞典』などは尾張説を重視してました。ただ、そのへんの根拠まで調べてる
わけではないので、詳しい人がいたらよろしくです。
増田の尾張弁はちょっと気持ち悪そうだが。
さて、人物をちょっとだけ追加。
【武田家中】
高坂昌信(46)・・・弾正、源介。甲斐八代郡出身。信濃海津城代。美少年の日には信玄とウホッ!な
関係だったが、よもや、今も?
【その他】
本多正信(35)・・・弥八郎。家康の家臣だったが三河一向一揆の際に一揆方について退転。
畿内の山中で山賊になる。
985 :
948:2006/06/27(火) 22:03:22
いかん、増田の産まれはの現地名は愛知県一宮市じゃなくて稲沢市でした。
すみませぬ。
一宮近辺…尾張弁の中でも最強のキモさを誇る地域ではないか。
三月二十三日
僕と紀ノ介はすっかりおり紙にはまってしまった。
一番好きなのはツル。つばさを広げたすがたがきれいなんだ。ただ、もろいのが難点だけど。
紀ノ介はどんどん新しいのを考え出していく。
中でもすごかったのは、二羽のツルの背中どうしがくっついているもの。とても一枚の紙から出来ているとは思えない。
僕はすごく感心して手に取って見せてもらったけど、紀ノ介はただ黙ってそれをながめているだけだった。
どうしたのかな?
鶴翼か
990 :
増田:2006/06/28(水) 17:14:18
三月二十四日
先日の騒動で腰を痛めてしまった。お陰で布団からも出られない。
佐吉に会いにも行けずふて寝していたら夢を見た。
夢の中では佐吉が儂のために千羽鶴を折っていた。
「はやくよくなってね」という佐吉に儂は感動で涙と鼻水と男汁が止まらなかった。
…目が覚めると布団がぐっしょり濡れていた。
いやここは泣く所だ
所々(杉谷、後家さん)で脱線してたけれど、増田の佐吉に対する恋愛感情は本物だったんだね…。
しかし悲しいかな、現実の佐吉が一緒に鶴を折っているのは紀ノ介…。
995 :
弥三:2006/06/28(水) 20:52:47
三月二十二日
なんか毎日妻とばかりにも飽きたので、妻には「修行の旅」といつわって
船で坂本まで出て遊女たちとめくるめく夜を過ごした。
次の日帰ったのだが、妻が細い体をおり崩してしくしく泣いていた。
ばれたか。まあふびんなことをしたわいと体でなぐさめようとしたら、
妻は泣きながら体をぐいぐい私に押し付けつつ細い体とは思えない力で
私をひきずっていき、私を鳥小屋にほおり込んだ。
妻は冷めた表情で扉のかんぬきをかけると親父を呼び、
「夫が再び乱心しましたゆえ、しばらく鳥小屋にいてもらいます」
ええっ!!で、親父も納得してそのまま去っていくんじゃねえよ!!
>>996 けっしてそのような意味は御座りませぬ故…(><;)
998 :
佐吉:2006/06/28(水) 21:59:36
998だったら紀ノ介とずっといっしょ
999 :
坊主:2006/06/28(水) 22:00:16
999なら佐吉は拙僧のもの
1000 :
増田:2006/06/28(水) 22:00:58
1000なら佐吉はわしのもの
ハァハァ
1001 :
1001:
立 新 / ,、r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';,、 ,r';;r" _ノ と 何
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い レ l |;|┌--‐フ ┌----、、 |;ヾr''‐ヽ, ,、ィ'r-‐''''''‐ヽ ';;;;;;く !! 超
か ッ i |l ~~__´ 、 ``'__''''┘ |;;;;;l rO:、; ´ ィ○ヽ 'i;;;;;厶, え
ん ド l _|. <,,O,> 〉 <,,O,,> |;;;;;| `'''"/ `'''''"´ !;;;;;;;;ヽ た
の を ._ゝ'|. / 、 |; ,' / 、 |;;;;;;;;;;;;;レ、⌒Y⌒ヽ
う 「 | | ( ) .ソ l ,:' _ ヽ .|;;;;;;;//-'ノ
ヽヽ | _,ニ ニ,,,,,_ ', ゞ,' '"'` '" i;;;;;i, `' /
⌒レ'⌒ヽ厂 ̄ `| ,、ィ-‐''__'''‐-`,、 '' .', i、-----.、 `''"i`'''l
人_,、ノL_,iノ! . ', :i゙''''''''''`l' ` _人__人ノ_ヽ ヾ゙゙゙゙ニニ'\ ,' ト、,
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