【股の竿を】男色大名信玄 三穴目【硬くしおって】

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498無名武将@お腹せっぷく
福山築城(その三)

こうして、定興寺山に築城が開始された。
勝成「西国の外様どもを圧するべく、急ぎ城を築くのじゃ!よいな!」
家臣「はっ!しかし人手が…」
勝成「分かっておる。通常よりも手当をはずむゆえ、近隣から人手をかき集めよ!!」

当時、このあたりは芦田川下流域の低湿地帯であった。中世には草戸千軒の町が栄えていたとはいえ、
この頃には既に衰退していたから、ほぼ未開の原野と考えて良いだろう。
そこに大量の男達が集められたのである。
家臣一「うぅむ…。困ったのぅ」
家臣二「いかがなさった?」
家臣一「金子がちと足りん。次の年貢にはまだ間があるしどうしたものか…」
家臣二「しかし、人夫達への支払いが滞ると…」
家臣一「やむを得ん。こうなったら!」
家臣二「こうなったら?」
家臣一「知れたことよ」
499無名武将@お腹せっぷく:2006/04/02(日) 00:30:08
福山築城(その四)

―その夜。
人夫一「今日の手当てはいかほどで?」
家臣一「米と銭でこれだけじゃ」
人夫一「ちと少なくないですかい?」
家臣一「分かっておる。足りん分は…」
そう言うと、家臣ははらりと袴を脱ぎ、人夫達に向かって尻を突き出した。
家臣一「初尻ではないが、戦場では掘られたことはない。締りにもちっとばかり自信はある。この
    尻に免じてはくれぬか」
人夫一「そっ、そんなもんでこのおらが…」
そう言いつつも、人夫達の股竿はギンギンに勃ち上がっていた。なにしろ、あの「鬼日向」配下の
尻である。「勇将の下に弱卒なし」。となると、この家臣の尻もなかなかの逸品であったろう。
人夫一「まぁ、お侍さまがそうおっしゃるのなら…。いきますぞい!ふんっ!」
家臣一「ぬおおおおっ!挿ってくるーっ!?」
人夫一「ふんっ!ふんふんっ!!」
家臣一「痛いっ!痛いーっ!!うっ動かないで・・・っ!!」
人夫一「嘘をおっしゃいますなっ!股の竿をこんなに硬くしておいでですぞっ!!」
家臣一「さっ、触らないでぇーっ!!」
人夫一「いやらしい!本当にいやらしいお侍さまじゃぁーっ!!」
家臣一「アッー!!」
人夫二「お、おらも〜!」
人夫三「おらも〜!!」
家臣一「あひいっ!?一遍にこないでぇーっ!!」
家臣二「な、なんでわしまで〜っ!!ぎゃあああっ!しっ尻がアッー!!」
人夫達「ふんっ!ふんふんっ!!」

―備後の地に、男達のイカ臭い臭いがぷんぷんと立ち込めて逝く。淫らな夜はまだ始まったばかりだ。
500無名武将@お腹せっぷく:2006/04/02(日) 01:18:00
福山築城(その五)

勝成「うむ。築城は順調に進んでおるな」

眼前に築かれているこの城は、石高十万石の格式を遥かに上回る大規模なものであった。
豊臣秀吉の隠居城であり、二条城築城によって廃城となった伏見城から、複数の建築物を移築されて
いる(うち、伏見櫓と筋鉄御門は現存)のみならず、金銭も貸与されるなど、幕府もこの築城を支援
していたというから、その力の入れようがうかがえる。
↑以上、ちっとばかり真面目に解説。

定興寺山に五層六階の天守閣が屹立していくその姿は、まさに股槍の如し。おまけに、手当(尻込み)
をはずんだため、戦場でもないというのに、男臭い臭い(尻と精込み)がぷんぷん。
となると…。近隣の女達は、あらぬ妄想を起こし、さぞや目眩を覚えたことであろう。

―そんな頃、芦田川が洪水を起こした。周囲は水浸しである。
勝成「これはひどいな。一面びちゃびちゃではないか」
家臣「芦田川の流路を変える工事をしていたところですがやり直しですな。普段はおとなしい川です
   が、こうなると夜叉の如しですな」
勝成「さもありなん。芦田川の神も、あの股槍の如き天守閣に感じ入ったのであろうか。下の三角地
   帯をこんなに潤すとは」
家臣「殿。川の神様をそこらの遊び女と一緒になさいますな」
勝成「これはすまん。しかし、そちの申すとおり、計画は修正せねばならんな」

ともあれ、およそ二年の歳月をかけて、無事築城は成った。その後、この地は「福山」と名を改める
こととなる。

福山城の天守閣は、東・西・南面は漆喰総塗籠め。北面は総鉄板鎧張りであったという。
昭和二十年、戦災によって焼失するまで、南に広がる城下町には穢れを知らぬ初尻の如き柔和な相を、
北の山陽道に向かっては、敵を掘り取る股槍の如き厳しい相貌を示していたのである。