『金(=蕎序)の醜態w』(
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1121842934/64-66)
自分が省かれてると思ったら削除依頼。
雷音(金を自治で完璧に論破して敗走させたコテ)に自分の立てた糞スレを削除依頼出すよう言われたときは
出すと言っておきながら頑として動かなかった(お得意の有言無実行)のに、自分の悪口が書かれていると知ったら即座に削除依頼www
しかも当然のごとく却下されているwwwwアホスwwwwwwww
―――――――――――――――――――――――――
64 :名無しの報告 :05/08/14 11:44 HOST:XXX
削除対象アドレス:
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1123838782/ 削除理由・詳細・その他:
テンプレで金正日と蕎序というコテの参加を禁じ
金正日というコテがこのスレに参加したらスルーしろとか
他にもコテハン叩きが著しいスレです
特に金正日を助けるような発言をしたら叩かれて追い出されます
ここに参加しているコテハン及び名無しのレスが殆ど誹謗中傷と迫害
に近いレスばかりです
明らかな板のローカルルール違反で板の秩序を損なう恐れがあるので
スレを削除して頂きたく削除依頼を提出に来ました
65 :音速の案内人 ★ :2005/08/14(日) 11:51:36 ID:???0
>>64 スレッド自体が問題ではなくレスに問題があるのでしたら
レス削除依頼で対応してください。
66 :名無しの報告 :2005/08/14(日) 16:39:22 HOST:XXX
>>65 スレッド全体が問題です
―――――――――――――――――――――――――
この後削除人は答えることなく何事もなかったかのように進む
その後金の提出したスレには荒らしが横行(金を叩いてたコテ叩き)www金wwwわかりやすすぎwwwww哀れwwwwwwwww
そういや金の報告スレ立てたのもこの音速さんだったwGJ!
金が必要以上に噛み付いてたのもそれが原因か?
これ以上続けるとスレ主の迷惑になるからやめないか?
あぁ、悪い。
三戦と関係ないんだから好きにしていいよ
まあそう顔を真っ赤にして怒らずに削除依頼出して静観しておけば良いじゃないか
ageるのは金とかの粘着だけでスレ主じゃないし、逆に下のほうに下がっていれば目に付くこともないし
出てるんじゃない?
消されてもまた立てられるんでしょうけど
ストーリーを楽しく読んでたんだが。
その創作意欲をコテじゃなく三国志や戦国の武将に向けろよ・・・
良スレは潰されるのが今の三戦
こんな過疎スレより明らかに狙って立てた糞スレにそういうこと言ってこいや
確かに。まぁ金が三戦に粘着してる小人である以上、糞スレは消えないと思うが
可児の一族、可児丸と梟は勝負数十合に渡ったが勝負は見えない。
可児は「時機到来」とばかりに全軍に突撃命令を出した。
可児丸と戦っていた梟は「しまった」と可児丸を捨てて自分の部隊を迎撃させた。
しかし、そのとき大布陣の西側を守る司馬憂が崩れ始めた。司馬憂は馬で駆け参じて来て言った。
「梟!こちらは可児の配下可児坊の猛攻を防ぎきれずに押されている。どうすればいいか」
「こちらも可児を抑えるのに精一杯だ。中軍の郭を貴軍の援護へまわすがいい」
梟は冷静に判断し、司馬憂は言われたとおりすぐ郭の下へ行った。
「郭。我が方面は可児坊のために危機状態だ。援護してくれ」
「わかった」
郭は司馬憂を戦線に戻させ、代わりに指揮をとっていた俺こそが無双に助太刀させた。
そして自分の軍を司馬憂の方面へまわした。
「郭が出てきたぞ」
可児坊に蹂躙された司馬憂の陣はほぼ壊滅し、援軍がぎりぎり間に合った形だった。
「ありがたい。いくぞ」
援軍の到着で息を吹き返した司馬憂は副将の俺こそが無双を下がらせ郭軍と交代し息を吹き返した。
「ほう。あれが郭周牙か。またとない好敵手だがここは指示通り動くか」
可児坊はつぶやき、すぐ自軍に向かって退却の命令を出した。
「援軍が来たことによって奴ら急激に退いたぞ。今だ!猛追しろ!」
司馬憂は興奮して叫んだが郭が抑えて
「この勢いに従わない可児坊ではあるまい。おそらくは計略だろう。ここの戦線を我が軍で維持しつつ、あなたは梟殿を助けに行ってください」
「なるほど。了解した」
司馬憂は少数の軍をまとめ、急ぎ梟の救援に向かった。
西側は司馬憂が敗れたが、入れ替わりに郭が入ったため厨軍は立て直し、戦況は五分に戻ったと見えた。
一方可児坊は追ってくると見込んできた司馬憂が動かないので
「やりおるわ。厨軍」と軍を引き返し、偽退誘敵の作戦を変更した。
「郭が一方の守りに出てくるとは計算外」可児坊は再び軍を進め、今度は郭と対面した。
「慌てることはない。距離があるので弓で出鼻をくじけ」
弓兵が可児坊の軍の前方を射抜き始めた。兵たちは悲鳴をあげ、逃げ回った。
「うぬ、小癪な手を」可児坊は逃げ戻ってきた兵を集め、対陣の構えをとった。
「味方は何をしておるのだ」可児坊が言うと「可児様は名将梟を終始果敢に攻めておりますが相手が高地にいる分攻めあぐねておるようです」
と伝えられ「日和見はどうした」と聞くと「日和見は月と太陽に押し返されております」とのことだった。
可児坊は「ふがいなき味方」と激怒した。戦況は深刻であった。
はじめ兵力にものを言わせ、敵を囲んだ形であった可児軍であったが、梟は高地からの攻撃を活かし隙を見せない。
可児坊は司馬憂を打ち破ったものの、増援の郭に苦戦。日和見は月と太陽に完全に押さえ込まれていた。
攻め込む可児坊に郭は変幻自在に軍を動かし、可児坊の軍を包んで殲滅を繰り返した。
普段なら郭にも勝る用兵術の可児坊だが味方の苦戦に焦り、猪突をしすぎてしまった。
「敵が焦るときを討つ」
郭はもぐもぐの部隊を中心に、後方から手足のごとく兵を動かした。
「・・・可児もこの程度か」
郭は可児坊がまたもや一時退いたのを見て言った。
そのときだった。
「郭様!梟様の方面に敵増援が!」
郭は驚き、救援に向かおうとしたが迂闊に持ち場を離れることが出来なかった。
そのころ可児は「作戦通り」と笑い、攻勢に出始めた。
不意に現れた可児の増援は可児軍に加わり凄まじい勢いで梟の軍を押して行った。
「ο丁児。よく来た」可児は強行軍の大将に叫んだ。
「人使いが荒いですなぁ。永井救援には間に合いませんでしたが、ここらで手柄を立てさせてもらいます」
丁児は迫り来る敵兵をいとも簡単になぎ払いつつ、梟を押し込んだ。
丁児が通るところには鮮血と、味方の死骸が積み重なってくるのを見て
「なんという男」と梟は驚いた。司馬憂も「まさか、これほどの戦力があっただと」と驚愕し、
「梟、これはいかん!このままでは我が軍が」と言ってる間に丁児はすぐそこまで迫ってきた。
梟の周りの兵が丁児に飛び掛るも「ぐははは」と笑いながら殺していく。
支えきれなくなってついに梟と司馬憂は逃げ出した。「月と太陽と合流して退くぞ」と
月と太陽の方へ敗走した。「正面を守っていた味方は完全にやられました」報告を聞いた月と太陽は
「なんだと」と今まで押していた日和見を捨てて、梟らと合流し、逃げようとした。
「このときを待っていた」とばかりに日和見は敗走する軍に思うざまに攻撃を加え、敵将を討つこと数知れずであった。
郭は動くに動けずの状態であったが、丁児の突撃によって正面の味方が壊滅したとわかると軍をまとめ南方面の安全圏に逃げ出した。
郭と敗走した梟らの間には丁児が入り、両軍を追撃していた。
南の安全圏に出たと思った郭だが、ふと林の中から伏兵に囲まれた。
これこそ郭を捕らえようとした可児隙であり、予定通り郭の残兵を片付けた。
郭も奮戦したが及ばず捕らえられた。もぐもぐは丁児の軍を抑えるべく殿を努めていたが抑えきれず、
俺こそが無双は身一つになり逃げ出し、もぐもぐも生死が不明なほど両軍が入り乱れた。
可児坊と可児隙に挟まれたかたちの郭の兵たちは降伏し、可児隙の軍に加わった。
可児丸
可児配下の将。可児隙の従兄弟。可児と共に戦場を転戦するが、
蕎協に取入られ可児を裏切った。蕎協死後に可児に処刑される。
まあc
魔玉配下の将。毒苺暗殺に一役買う。
主君を次々と替え、最終的に金に内応するが失敗。
露見して魔玉に殺された。
(´・ω・`)
戦況の微妙な機微がうまく描かれてると思うのだが。続きまだか。
81 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/11/20(日) 02:35:35
(´・ω・`)
ほす
可児の陣中に運ばれた郭は黙然と首を垂れ、一言も発さなかった。
可児はそれを見て「安心するがいい。かねてからの約束どおり君を賊軍から解放してあげた」と言った。
郭は予想外の損害と多くの味方の死に心を痛めたが「ありがとうございます」と礼を述べ、
しばらく可児軍に居座ることになった。だが、体調不良を訴え、故郷で静養することを希望し、可児は承諾したので去っていった。
かくて可児は無双厨軍の主力を打ち破り、郭を抜き取り、壮大な功績を挙げた。
あの日和見も今回の活躍で可児にすっかり気に入られ、将軍に昇格した。
無双厨の反乱が各地で相次いでいる頃、後三戦朝皇帝はなすすべを知らなかった。
朝廷では宦官の蕎協が権力を握り、気に入らない者は殺し、従順する者はみな媚を売っていた。
蕎協の養子に金と蕎序という兄弟がいる。彼らは蕎協の息子ということで威張りちらし、周りは何もできなかった。
ある日、弟の蕎序がふと夢を見た。無双厨軍が自分の手足となって戦い、自らがその人臣達に官職を与えているという夢であった。
そもそも蕎序、金の兄弟には後三戦朝の一家臣では終わらないという野望があった。
彼らは古い文章などを見、簒奪とクーデターの事象などをつねに研究していた。
そんな折にそのような夢を見たので蕎序は兄の金にありのままに相談をした。
金は驚いていたが、「これは我らが三戦の皇帝となる予兆だ」と大言した。蕎序も同調し、お互い笑い合っていた。
蕎序が兄の家を出、数十の部下と共に自宅へ向かっているとき、かの方から黒い一軍がこちらへ向かってきているのが見えた。
蕎序は臣下の分際で車に乗っており、その中から部下に「あれは誰かね」と聞いた。部下は「無双厨討伐として荊州で手柄を挙げた魔玉将軍です」
途端に蕎序は顔を曇らせた。彼の中ではもはや無双厨は自分の兵士というおかしな構図が出来上がっていた。
そうこうしている間に魔玉はそこまで来ていた。蕎序は傲慢にそこの道を塞ぎ、待ち受けていた。
民は魔玉が凱旋すると前もって聞いていたので既にひれ伏していて魔玉の進むを見守っていたが
ふと蕎序一行が前に現れたのを見て「はて、誰だろう」といぶかしがっていた。
「そこの者止まれ」蕎序は自ら歩み出てこう叫んだ。進軍してきた軍はみな黒い鎧に黒い兜という不気味ないでたちで
どの兵も屈強な体格と野獣のような目をしていた。蕎序はいざ近寄ってみると震えが止まらなかった。
しかし号令があったかと思うと魔玉の軍勢はいったん止まり、総大将と思われる人物が馬から降り出てきた。
その者は他の兵と同様に黒い兜に黒い鎧であったが、背は高く、髭を蓄え、目つきは野獣より鋭く、まさに魔王の気風が漂っていた。
彼の兜は特注品らしく、左右に角がついており黒光りしている。鎧にも角のような突起が両肩に突出しており、
歩く度にずしんっという重みが感じられた。蕎序はそんな彼が来るのに任せ、内心では心臓が爆発しそうであった。
魔玉は蕎序の前まで来ると頭を下げ、膝を折り、蕎序に伏しながら
「これはこれは。蕎協様の御曹司、蕎序様ではありませんか。この度南の無双厨討伐に赴き、いささかの手柄を挙げ、
都へ凱旋してきた魔玉であります。今回蕎序様の邸の前を通ることになっておりましたゆえ、このような物騒な軍勢が
御家の前をお汚しになることはなにとぞお許しになりたいものかと・・・」
と言った。その言葉の中身も誇張じみており、魔玉の声もどすが聞いた低い声であり、蕎序を不快にさせるのには充分であった。
「黙れっ!」蕎序が持ち前の威張りを示そうと一喝したとき、魔玉が顔をあげて蕎序を見た。
そして何かを言いかけていた半開きの口からは歯が見えていた。蕎序を驚かせたのはこの歯には黒い墨かなにかが塗ってあるのか、
歯も真っ黒であり、その黒ずくめの格好と相まって非常に不気味かつ、異常な人物に見えた。
蕎序は身が寒くなるのを覚え、「う、うむ。ご苦労であった。私も今、朝廷への出仕からの帰りである。そこをどけ」
といい、そそくさと自分の車の中で戻っていた。魔玉はにぃと黒い歯を見せ笑い、
「蕎序様の一行がお帰りである。中を空けろ」といって兵をどかせた。蕎序一向はすぐその合間を逃げるように去っていった。
「恐ろしいものを見た」蕎序は車の中で頭を抱え、がたがた震えていた。彼には殺気すら感じられたらしい。
魔玉が帰還したと朝廷内では慌しくなった。帝は魔玉に会い、その功績と苦労を誉め、褒美を与えた。
蕎協はこんな時にも帝の傍に控えており、魔玉のことを見ていた。
魔玉が下がってから、同じく無双厨を片付けたと可児が来た。
可児は功績を述べ、賊将の郭周牙を降らせたことを報告した。それに加え、馬により北海の永井尚志が降伏し、
自分の救援も間に合わなかったことを伝え、すぐさま馬の進軍を抑えるべきことを進言した。
帝は「なるほど。可児の言うことは最もである。しかし、誰を派遣したらよいか」と諮った。
可児は我こそが、と帝に提案し、帝もそれを認め、即刻任地に赴くこととなった。
可児が下がり、蕎協は帝にこう言った。
「魔玉、可児の功績は確かに見るべきものがありますが彼らはあまり信用してはなりません。
なぜならば私が彼らの動向を密かに調べてみたところ、可児は賊将郭周牙を無断で解放し、また賊軍と繋がっているという説もあります。
魔玉は恐るべき人物で彼の野心は既にその目から発せられ、要注意すべきだと私は思います。」
帝は蕎協には逆らわない。小さい頃から帝を洗脳してきた蕎協は万事を取り仕切って、魔玉を都に留めず、すぐ西方の反乱平定に向かわせた。
魔玉はその旨を聞き、配下に聞いた。
魔玉は軍勢を率いるにあたって自分の一族、直属の部下である者達に隊長を任せていた。
すなわち、二番隊坊、三番隊京、四番隊小、五番隊ダース、六番隊大、七番隊真の七隊隊長である。
二番隊隊長の魔玉坊は魔玉から聞いてすぐ言った。
「冗談じゃありません。先ほどあんなに疲弊して荊州の賊軍を一掃したというのにすぐ出陣ですか」
魔玉坊は魔玉の片腕といわれる人物だが、その武勇はあまりに強靭で、暴勇が目立つことで有名だったので魔玉も警戒しているような人物である。
その魔玉坊が剣幕を変えて反発してきたので、魔玉はなだめて
「まぁそう言うな。帝のご命令である。逆らうわけにはいくまい」
と言った。四番隊の隊長小魔玉、彼は特殊な人間で、なんと霊帝と呼ばれる皇族である。
しかし、蕎協にはかられ、帝とは不仲になり、また本人の温厚な性格からもそれに抗うのを良しとせず、あえて魔玉を支援している。
そんな彼に魔玉は「小魔玉君。どう思うかね」と聞いた。既に魔玉陣営では小魔玉は魔玉の配下であり、皇族とはみなしていない。
小魔玉は現在の後三戦朝の失墜を悟っていたので、自分に言い聞かせながらあえて一魔玉の配下であることを望んだ。
「恐らくはまた蕎協の奴でしょう。彼が帝をたぶらかしたに違いない」
小魔玉は蕎協にはただならぬ恨みがあるし、彼が帝をいいように扱っているのを知っているので語気を強めて言った。
「今回の私たちの遠征も無双厨第四軍である変質社であり、その苦戦は余りあるものでした。
しかしその戦に勝利し、賊徒数万を殺し、諸方面の賊を降伏させ、変質社こそは逃しましたが、充分な活躍だと自負してきました。
なのに今回のような我らの傷ついた将兵が癒されぬうちでの自滅へと導く出陣でありますため、任地先の賊軍柊が率いる第三軍を打ち破るのは難しいと思われます。」
すると小魔玉の隣にいた七番隊隊長魔玉真も小魔玉に賛同して言った。
「実に小魔玉殿の言葉こそ事実です。この士気、兵力で向かえば、柊の軍勢は打ち破れません。私が得ている情報によりますと
将軍柊の武勇は女性でありながら無双厨軍一であり、変質社などが及ぶ領域ではありません。さらに朝廷からの兵が送られなかったため、
兵数差は三倍以上で、我が軍の不利は一目瞭然です」
小魔玉と魔玉真は魔玉の陣中でも第一、第二の軍師である。彼らが反対するようでは魔玉も迂闊に攻めることは出来ないのは知っていた。
魔玉が口を開こうとしたそのとき、三番隊隊長であり、まだ年若い女である魔玉京が言った。
「小魔玉!万事私に任せてくれれば大丈夫よ。あなたが考えた例の計成功させればいいわけでしょう」
小魔玉は慌てていった。「き、京様。しかしこの計は酒のうえでの冗談・・・」「いいの!」魔玉京は小魔玉の言葉を遮って魔玉に向かって説明した。
「魔玉!昨日小魔玉、魔玉真と話したんだけど、柊を兵を用いずに殺す作戦があるのよ」
魔玉は目を見張り「ほう、魔玉京よ。その計とは」と聞いた。「魔玉真!」魔玉京は魔玉真を指差し、何かを求めた。
魔玉真は悟り、「はっ」と彼の日ごろから陣中にも持ち合わせる厚い本を開いてあるところを皆に見せた。
「魔玉様、私が以前、旅の絵描きと称する神楽という者と出会ったことをお伝えしましたでしょうか」魔玉真が聞くと
「ふむ、それは知らん。しかし神楽の名は聞いたことがある」と魔玉は言った。
「彼は三戦中を旅しながら、人物の絵を描いている者でして、その絵がよく描かれた本人と似ているもので評判なのです」
「うむ。我輩もその絵なら見た事がある。宛の毒苺という娘の絵であったが、たいそう美人であった」
「その彼がふとしたきっかけでその毒苺を私の編集している資料に加えて欲しいと訪ねてきたのです」
「ほう。確かに貴様は三戦中のあらゆる人物の評を密かに記し、その分厚い本に収めているからな」
「はい。そんなこんなで彼を自宅に呼び、話しているとお互い打ち解けて彼の書いてきた人物などを見せてもらったわけです」
「む・・・」
「ちょうどその折、魔玉京殿が訪ねてきたので彼女を神楽と引き合わせました。すると神楽は酒に酔ったせいもあるか、
魔玉京殿をこれは稀に見る美人だ、と褒めちぎり、絵を描くと言いました。そこで私は彼女の許可を取り、彼に絵を描かせたところ
驚くべきもので全く本人を写真のように完璧にかきあげたのであります」
すると今まで黙っていた魔玉坊が突然声を荒げて、魔玉真。お前の家に京が訪ねてきたわけはなんだ、などと喚き始めた。
魔玉京はその形相に笑い出し、魔玉真も「京殿の気まぐれです」と坊をなだめたので場は収まった。
魔玉は「うるさい餓鬼め」と怒ったが、坊が勘違いを認め謝ったので話の再開を真に求めた。
「・・・して、私は彼の絵の能力に感嘆し、是非私の本にその絵の写しを欲しい、と彼に頼みました。
彼は快諾してくれ、私の本には人物評と共にその者の絵も一部載ることとなりました」
真が説明すると、次に京が言った。
「その中にね、今回の敵である柊も載ってるの」
「柊はもとは朝廷の功臣の娘であり、反乱以前の山Pにも気に入られていた女将軍であるからな」魔玉が言うと京は
「だからね、面白い計なんだけど・・・」
京は魔玉に耳打ちした。魔玉の顔は怪訝の表情を浮かべていたが、聞き終わると「ふうむ」と考え、
「よし、やってみろ。失敗しても我が軍にはなんら影響はないし、何よりお前の能力を買っている」
と言った。京は喜び、その日中に魔玉、京、小、真で計の段取りが話し合われた。
そして次の日、既に京と真は陣中からどこかへ行ってしまっていた。
魔玉坊は初めて気づいて激怒したが、魔玉に叱られ、また小魔玉になだめられ、仕方なしに自分の部署へ戻っていった。
乙
相変わらず面白い。
乙
面白い!歴史小説を読んでるようだ
92 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/12/11(日) 11:03:46
乙
2YxnMhmRmgは魔玉真?
ちがうっしょ
クオリティタカス
益州では先の迅義の父奮迅が柊相手に苦戦をしていた。
柊の軍勢は長安以西から挙兵し、愛誠が山P直々の命令を受けて三万の兵で長安に侵攻していた。
愛誠は柊に並ぶ猛将で、朝廷からは将軍の接触者が防ぎにかかっていたが、押され気味で長安陥落も近かった。
その間に柊は漢中を攻略し、既に漢中を拠点として厨軍の増強を行ってきた。
山Pは漢中を訪れ、民を説得し、漢中の太守を厨軍に入れ、周辺の太守もみな降伏した。
今や、拠点とも言うべく漢中に隣接している奮迅はたまったものではなく、息子の迅義を出陣させ、自身も梓潼に拠って抵抗していた。
そしてまずは柊の武将究極とその迅義の戦闘が開始された。奮迅は息子の初陣でどうなることかと心配していたが、優秀な部下の援けもあって大勝した。
迅義は敵陣に討ち入り、名だたる大将を討ち取りつつ、究極を敗走させた。
「幸先はいいぞ」奮迅は迅義を招き言った。「案外賊はもろいものです。明日は必ずや究極の首をとってきましょう」
迅義はこう大言を吐いて次の日も猛攻をしかけた。しかしこの日は敵にも策があった。
迅義は究極の罵声に激怒し、猪突してしまった。左右の部下の制止も振り切り、敵陣に深入りし、
気づいたときは味方もいなく、大勢の敵に囲まれていた。
大将を見失った軍は統制が取れず、この日駆けつけた柊と戦い散々に打ち破られてしまった。
後陣で控えていた奮迅が急いで駆けつけ迅義を救い、敗走した軍をまとめて拠点へ逃げ戻った。
柊は追撃をかけたが、異民族のゆきだるまが軍勢を率いて漢中近郊まで攻めて来ているとの情報があり、無理に奮迅を追わなかった。
迅義は血まみれになっており、重傷を負い、血を吐き、命の程もどうかと危ぶまれた。
奮迅は痛涙し「必ず息子の仇を討たん」と即日敗軍を建て直し、出陣の用意をし始めた。
しかしこれに待ったをかける男がいた。彼は奮迅と共に益州へ赴任してきた者で、可児の一族である。
名を可児玉、また白銀玉と呼ばれ、若いながらも策君、可児隙らと交わりがあり、その才能を評価されてきた。
「柊の軍勢はゆきだるまの侵略を恐れて帰陣しました。ゆきだるまは勇のみで行動に計略性がなく、
見境がないと言う点で味方としては期待できませんが敵の動きを止めるといった好い道具にはなります。
今ゆきだるま来るのは天佑であり、敗走し壊滅状態に陥った我が軍にとっては回復の時期をもたらすものであります。
なにとぞここは我慢してください。先に御曹司の失敗の損害はそう早く取り戻せるものではありません」
奮迅は怒って「何を言う。わしも朝廷より益州の守りを任された者。反逆の暴軍に息子まで瀕死にさせられ、我慢ならん」
白銀玉は諌めたが、聞き入れられず、仕方なしに奮迅に付き従うことになった。
奮迅は五千の兵を率い、不意に剣閣を攻めた。剣閣の守将はストーカーで柊の忠実なる部下であった。
彼は奮迅来ると聞くや、急ぎ柊にそれを報告し、自身は堅く守り、自分は出陣しなかった。
ストーカーと共に守備をしていた柊の片腕とも言われるやすこは「私が出陣する」と言い、門前に対陣の構えをとって待ち受けていた。
「あ、これはよくない」白銀玉はその陣容を見て、急いで奮迅に迂闊に攻めないよう伝えた。
奮迅は「やすこ如き小娘」と嘲笑い、忠告を無視し、一斉に攻めて行ってしまった。
しかし関門の上から、さらにやすこの軍の先端から物凄い量の矢が浴びせられ進むこともままならない。
虚しく被害のみを与えられ奮迅は撤退した。しかし、やすこは槍を持ってその軍を追ってくる。
奮迅はそれを見るや「この餓鬼め」と応戦した。二人の一騎討ちは四十合にも及んだがその間にストーカーの軍勢も駆けつけ、
奮迅の兵は散々に打ち破られてしまった。白銀玉は軍勢をまとめ直し、奮迅も事に気づき敵を捨て逃げ戻った。
この日の戦は奮迅の油断から大敗北を察してしまい、遠征軍の士気も甚だ上がらなかった。
白銀玉は「敵にただ向かうだけでは勝てません。しかし今回の大勝に相手は油断しているようです。
奇襲を持ってやすこの不意を襲ってみましょう」と進言した。奮迅はさっきは白銀玉の言うことを聞かなかったのを後悔してたので、
早速奇襲の準備をし、実行に移した。この夜襲は成功だった。やすこの陣は乱れ、火をかけられ、大混乱を起こした。
奮迅は頃合を見計らって退却し、陣をかき乱され多くの兵を失ったやすこは歯軋りして「あの糞じじいめ。なんと憎い仕打ち」と息巻いていた。
こうして一勝一敗。意外にも奮迅が手強いのでストーカーはやすこに指示し「守りを優先しろ」と堅守を促した。
白銀玉も、動かぬ相手ではなかなか攻められないと言って奮迅の気を抑えていた。
しかし、柊の軍勢が到着したという報が入った。しかも早速陣頭に柊が出て挑発をしているとのこと。
白銀玉は「潮時です。ここは退きましょう」と言ったが、奮迅は「我が息子をああまでさせた元凶がこうして前にいるのだ。
一矢報いなければならん」とあえてその敵にぶつかっていった。
柊は「ふふ。あの方には今回の戦いで引退してもらいましょう」と言い、自ら奮迅の前に出て一騎討ちを望んだ。
奮迅はあれなる憎き大将と見定めて柊と戦ったがまるで腕が違う。柊の細い身体から繰り出される二本の鞭の動きに奮迅もついていけず、
防戦一方であった。白銀玉は「柊よ、勝負だ」と剣を持って向かったが、二人を同時に相手にしても柊の鞭は鋭く、変幻自在で、
傷一つつけることが出来ないばかりか、だんだんと二人とも劣勢になってきた。
しかもそれを見ていたやすこが「柊様、一方は私に」と迫ってきたので二人は柊を捨てて逃げ出し、すぐ軍勢も撤退を開始した。
しかし柊はそれを急追し、挑発して叫んだ「情けない敵。息子も逃げてばかりだっただが、あれはお前の教えだったか」
柊の甲高い笑い声は逃げる奮迅の耳に届き、短気は息子以上の父もこの罵声には烈火の如く怒り狂って
「もはや許さん」と一人柊に向かっていってしまった。柊は彼が来ると見ると鞭をかざして兵に命令した。
「ぐわっ」降り注いだ矢は無数で、奮迅の全身にも矢が突き刺さった。彼は馬と共に倒れ、矢風の中についに息絶えてしまった。
奮迅、このとき歳は四十にならず。まだ息子の成長を楽しみに見ている時期でもあったが、彼最大の欠点の性急さはついに自らの命を奪ってしまった。
おお!新作ができてる
激しくGJWWW
+激しく乙+
(・∀・)イイヨ、イイヨー!!
GJ
ほっしゅ
大将を失い、うろたえる兵を柊は思う存分殺戮し、統率も失った軍は各兵逃げ惑い、ここに再び大敗北を喫してしまった。
白銀玉は奮迅の死を知ると、一人迅義の元へ戻ろうとしたが、敵兵に囲まれ身一つで戦場から脱出し、都へ走っていった。
柊は奮迅の首を槍にかけ、重傷の迅義の城へ進軍した。
迅義は「何事だ。この喚声は」と病床から部下へ聞いた。
防ぎにかかっていた部下は涙を流して奮迅の死を教えた。
「なんと!父上は柊に殺されただと!ううむ」
迅義は驚きのあまり、昏倒し、医師によって介抱された後も涙を流し、痛憤していた。
「許さぬ。許さぬぞ、柊」
迅義はうなっていたが傷のせいで身体が動かない。部下も困り果てた。大将ない城を堅守していたが、今にも墜ちそうな勢いである。
しかしそこに天の配剤がごとき人物が現れた。
その人は、先に可児の軍勢に打ち破られ、官軍に降伏した郭周牙であった。
郭周牙は故郷の益州へ帰ってきたが、この惨状に驚き、親交のあった奮迅の死を聞き、急遽迅義を訪れたのであった。
早速郭周牙は迅義に出会って、自己紹介を済ませた後、郭周牙は自ら防戦の守将を名乗り出た。
「防戦一ヶ月。兵の士気は下がり、あなたの傷は癒えてきたとはいえ、完全ではありません。
亡き奮迅殿の敵討ちのため、私も貴殿に協力したいと思います」
「郭殿。あなたが無双厨に一度墜ちたことは咎めません。どうかこの迅義を助けてください」
郭周牙は負傷の迅義の代わりに兵を指揮し、防戦に力を添えた。
柊は急激に士気を取り戻した城中を見て、訝しがった。
「なぜ、城の兵達の意気が上がったのでしょう」
ストーカーがそれに答えた「どうも迅義の負傷中に新たな人物が指揮を執り始めたようです」
調べてみるとそれは郭周牙だということがわかった。
柊は元同僚の裏切りに激怒し「忘恩の郭周牙め。今、この時になって私達の益州支配を阻むとは。必ずその首を落としてみせる」と息巻いた。
しかし、なかなか郭の守備が崩せない。
強行軍だったというのと、城の上から規律正しく矢を放たれ、兵器は燃やされ、城門の守備も堅く、逆に柊軍が苦戦し始めた。
「いけない。一度退却しましょう」
柊はついに退却せざるおえなくなった。郭は退却していく軍を見送っていたが、傷も癒えた迅義が言った。
「奴らはここ一ヶ月半あまりの城攻めで疲労し、あの通り無様な敗走をしています。ここは私が追撃して奴らに復讐の鉄槌を加えてきましょう」
郭は諌めたが、迅義は馬に乗ると四、五百騎の奇襲部隊を連れ、柊を猛追してしまった。
「柊様!後方から軍勢が来襲してきました!」
退却途中の柊軍の中で部下が柊に告げると、柊は驚き、自ら後方に向かっていった。
そこには疲弊の兵を次々と蹴散らしていく迅義がいた。
「貴様!その所業、許さんぞ!」
「おう!お前は柊だな!父の敵、その細首を俺に渡せ」
ここに柊と迅義の一騎討ちが行われた。しかし父奮迅も敵わなかった柊の鞭捌きに迅義は苦戦した。
烈戦三十合。迅義は危険を察し、逃げ走った。
柊は「逃げるのか?男の癖に!その無駄についた筋肉は飾りか」と挑発しながら追ってくる。
これに激怒した迅義は逃げ走る部下を尻目にまたも柊に向かっていってしまった。
「ふふ・・来なさい。すぐ父上のもとへ送ってあげよう」
柊は不気味に挑発すると、鞭をびゅんっとかざした。
「しまった!」
その鞭の号令と共に既に迎撃の態勢をとっていた兵士達は一斉に矢を放った。
迅義は自分に向かって振ってくる矢に追われた。
「父上と同じ死に方をあなたもするのよ」
柊は笑いながら、迅義に矢が刺さるのを見物していた。
「ああ、俺は父と同じ敵に・・・同じ殺され方をされるのか」
無数の矢に迅義は貫かれ、ついに倒れた。
「無様なものね」柊は首をとりに迅義に向かっていった。だが、突如その前に巨大な岩が落ちてきた。
しかも柊の軍勢にも次々と崖のうえから岩が降ってきた。
「な、しまった。退け!退けぇ!」
柊は慌てて、死地から脱出したがついてくる味方はごくわずかだった。
その間にも降りしきる岩石の下に柊の兵は潰され、悲鳴と破壊音が戦場に鳴り響いた。
崖の上に立ち、指揮をしていた郭周牙は柊が逃げ走るのを見て、落石をやめさせてすぐ迅義の元へ向かった。
迅義は救い出され、すぐ医者の下へ運ばれた。
全身矢が刺さっていたが、鎧が頑丈で意外にもすぐ意識を取り戻した。
しかし、郭周牙がなぜここに来たかというと、迅義が出陣した後、郭は迅義を救いにすぐやってきたが、
崖下で迅義が戦っているのを見てすぐ落石の計を思いついたのである。
その後、迅義が柊と戦って逃げるのを見て、頃合はよし、と岩を落とそうとしたが、思いがけず迅義が柊にとって返し、勝負を挑んだため落とすことが出来なかった。
「無茶をしすぎです。しかしよくあの矢嵐の中を生き延びましたな」
郭がまだ起き上がれない迅義を訪ね、聞くと迅義は傍らに置いてある矢が刺さりまくっている鎧に手をかざし、涙をはらりと流して言った。
「この鎧は父が私にくれた物です。血気にはやりやすい私を案じて矢が貫けない強度を持たせてくれたみたいです」
郭はそれを聞き、共に涙を流し、
「城中に帰ったらまず奮迅殿の葬儀を行いましょう。柊はあの痛手ではしばらく攻めてきますまい」
と迅義を慰めた。迅義は頷き、三日後に城中では奮迅の盛大な葬儀が行われ、すすり泣く声がやまなかった。
GJ!!!!
保守
109 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/01/15(日) 22:56:44
コテスレ
削除依頼まで出しちゃってw
そんなにムキになるなよw
ほっしゅ
ホッシュホッシュ