1 :
無名武将@お腹せっぷく:
まったく使えん
2 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 11:22:41
タラヲ氏ね
3 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 11:22:49
ハーイ
4 :
可児 ◆KAMIsCZBtU :05/03/12 11:43:58
ま た 無 双 厨 か ! w w w w w w
5 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 12:54:57
イクラちゃん最強だろ
泣けばなんでもしてもらえるんだから
6 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 14:18:58
キョちょはでぶなんだぞおーーーーー
8 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 14:24:54
タラちゃんの走る足音が、人間のものではない件について。
10 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 14:32:39
ティンティリリン←走る音
ポワワワワ〜ン←?の吹き出しが出るとき
11 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/12 16:42:41
天然なんだよ許くんは
許緒をデブというやつは夢想房
でもなぜか虎痴はデブっていうイメージが・・・
蒼天かなぁ・・・
無双は蒼天のパクリだと思う。
そんなことをいうヤシは許さん
15 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/29(火) 16:23:58
ハーイ
虎豹騎を率いて長年曹操を護衛したくらいだからやっぱ指揮能力は高かったんじゃねえかな
>>16 許楮は荒くれを統率してた親分らしいから、ある程度の知性と統率力はあるだろう。
18 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/29(火) 17:11:36
バブー!
20 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/29(火) 17:16:50
ハーイ
21 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/29(火) 17:20:39
チャ−ン!!
>>13 無双は蒼天が連載する以前からあったわけだが
>>23 なぜ、真三国無双には「真」の文字がつくか知らないのかね。
そこに隠された忌まわしい過去、出来ることならなかったことにしたい、
「真」ではない(ということにされた)三国無双のことを・・・・
>>24 蒼天は95年から連載。
まあ、三国志IIの許楮もデブヤ系だったけど。
Iはやったことないから知らない。
せめてノリスケにしてやれよ
28 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 17:48:16
許楮が吐いたのは血じゃなかったってよ。
許楮はな、夢を吐いたねん
夢をな、吐きよったねん…
30 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 19:05:21
31 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 19:28:23
許楮は普段は天然ボケだけど、大事になると力発揮ってタイプだろう?
32 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 21:34:12
許諸は2のドウカンのOPムービーが一番(・∀・)イイ!!
33 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 21:55:04
真がつくのは昔、「三国無双」って格ゲーがあったからじゃない?服装も初期の真無双に近いからw呂布がやたら強かったの覚えてる
34 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 22:01:36
許楮は確かデブだったような………三好三国志に書いてあった気がする。ちなみにデブ度は董卓並だったと思う
そぉそぉさまぁ・・・てんい・・・おいらぁ・・・戦はもぉ・・・お腹いっぱいだよぉ・・・
↑で泣きそうになった。
が、しかし!
その後の司馬懿のセリフで全てが台無しに!!
なんで司馬懿!?感動もくそもない!!
36 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/03(日) 09:44:58
司馬懿は芝居臭さが滲み出てるからな
37 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/03(日) 10:08:11
&
許褚のデブさはノリスケさん並
41 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/04/30(土) 02:24:06
まいう〜
腰周り約120cmぐらいってのは何の記述だっけ?
43 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/04(水) 13:13:05
ドラえもん
44 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/04(水) 14:03:15
曙デブ武蔵丸否デブの境界線
暑い
楊儀「この辺でイイんじゃないかぁ?」
姜維「ん〜、そうですねぇ。何かビミョウなカンジでレスがついてますけどネ」
「しかし、前回はひどかったですね。荒らし対策で登場したのに結局、
我々が荒らし扱いでしたからね」
楊儀「ん〜、まぁ、しょうがないんじゃないの〜。ある意味荒らし行為に
近かったしな。連続カキコとか」
「まぁ、ココなら誰も来ないだろ。とりあえず、あらすじをまとめろよ」
姜維「ハイハイ。いつも面倒な役は私ですからね。時滑の術に失敗したのも将軍のせいなのに」
楊儀「何おぅ!大体悪いのは魏延のヤツが悪いんだ!大体にしてだなぁ」
姜維「分かりました、分かりましたから」
エ〜ト、一年も前の話ですからねェ。
五丈原で諸葛亮様が病没なされた後、魏延を滅する策が失敗したんです。原因は楊儀将軍の
ウッカリでした。成都に戻る事にしたんですが、馬岱殿ともはぐれてしまい、私と楊儀将軍は
とりあえず二人だけでも戻ろうとしました。
その途中で楊儀将軍が、時滑の術で時間を遡って失敗をチャラにしようと言い出したんですが、
それなら、もっと昔に戻って先帝をお助けしようと言う事になったのです。
楊儀「オイ、チョット待て」
姜維「何ですか?まとめろって言ったり、待てと言ったり」
楊儀「イヤ、その、何だ。アレだろ。また荒らしとか言われたらたまんないだろ」
姜維「・・・確かに。前回は削除されちゃいましたからねぇ」
楊儀「スレ題に“許チョ”とかあるから全く無関係じゃないが、スレ主の意向とは全然違うだろ。
それに“イクラちゃん”だしな。とりあえず、様子を見た方が良くないか?」
姜維「そ、そうですね。確かにスレ主の思考が全く読めませんからね」
「分かりました。でも、覚えている人はいないでしょうし、どうせやるなら最初から
やり直しませんか?」
楊儀「ん、まぁ、その辺は任せるわ。チャチャッとやってくれ。ただし、今回は様子見だな」
姜維「はい。分かりました」「じゃ、しばらく後で始めましょう」
楊儀「サルベージされなければ良いがのぅ・・・」
姜維「大丈夫ですよ。誰かが巡回してもすぐ飽きるでしょ」
楊儀「ウハハ、確かに我等はツマンネーしな。気楽にいくか」
司馬懿「おぉ!これは・・・これは!」
司馬師「父上どうなされました」
司馬懿「おぉ、師よ、昭は居るか!お前たち、あれを見よ!」
「あの瞬いている星が孔明の宿星じゃ!それが今、まさに落ちようとしているのじゃ!」
「見よ、見よ!落ちるぞ!」
・
・
・
魏延「信じられん、いまだに信じられんのだ、あの丞相が・・・」
「しかし、今は目の前の魏軍への対処が先だ。先兵はワシが蹴散らしたが、次は大軍で
押し寄せてこよう。皆の者、丞相の策を手筈通りに準備だ!」
姜維「じゅ、準備は既に整えております・・・!」
楊儀「魏延殿、今度は魏軍に驚き蜀の命運を消さぬよう頼むぞ」
魏延「うぬっ、それは祭壇の燭と蜀を掛けた嫌味かっ!」
楊儀「何を言うか、作為無きを疑るは小人の為す事ぞ!」
魏延「貴様っ、言わせておけば・・・!」
馬岱「お待ちを!御ふた様とも、お待ちを!この様な争いをしている場合ではございませんぞ」
「楊儀将軍、お言葉が過ぎませぬか?今の陣営において魏延将軍は・・・」
姜維「皆様方っ、時は一時も無駄にできませぬ。早々に持ち場へ・・・!」
魏延「先程は済まなかったな。余計な気を使わせてしまったようだ・・・。楊儀めがっ」
馬岱「いえ、楊儀将軍はあせっているのでしょう。しかし、あのような暴言、許せませぬ」
魏延「貴君の気持ちは分かっておる。蜀はワシが守り立てようぞ。頼りにしておるぞ」
馬岱 「・・・はっ、まずは丞相の策を成して・・・それからの話でございます・・・」
・
・
・
楊儀「なんだ、アイツは?少しばかり腕が立つからって、チョーシに乗ってるよなぁ?」
姜維「本当に頭にきますよ、自分が原因のくせに。皆の者とか言って、大将気取りですからね
馬岱殿も大変ですよ、あれじゃ。しかし、楊将軍の蜀の命運を消すなって話は気分が
スッとしましたよ。」
楊儀「そうかぁ〜、自分でもイイ出来だと思ったぞ。丞相は、謀の為に上手くやれと言われたが、
我慢できんよ、全く。あの後頭部トンガリ野郎めがっ」
姜維「それにしても不安ですねぇ。丞相がいないとなると」
楊儀「何を言うか、まずはこの策と謀を成し遂げねばならん。絶対に失敗は許されんのだぞ!」
「そんな弱気でどうする。しっかりせい!蜀の命運がかかっているのだからな!」
姜維「そうですね。済みませんでした・・・って、楊将軍!なんで将軍が私と一緒にいるんですか!」
「将軍の持ち場は渓谷の西でしょ!魏延の逃げ道を塞ぐんでしょうが!」
楊儀「・・・ウワッ!しまった!どうしよう!あぁ〜もう間に合わん〜!」
司馬懿「急げ!急ぐのじゃ!この時をおいて好機は無いと思え!」
司馬師「父上、父上っ、何をこのようにお急がれなさいますか!孔明の謀であったらどうなされます!」
司馬懿「おお、師よ、お主も一人前になったかと思うたが、この好機が見えぬようでは、まだまだじゃ!」
司馬昭「父上、兄者の言うとおりです!我らは軽騎ばかり小勢、万が一謀があれば・・・」
司馬懿「・・・麒麟児ともてはやされても、まだ子供だという事か・・・」
・
・
・
馬岱「・・・おかしい。楊将軍は何をしておるのだ・・・」
「このままでは、魏延めを亡き者にする謀が・・・ええいっ!この謀、わしが成してみせるわ!」
・
・
・
魏延「これはっ、何とした事だ!我が軍はどこへ?」
・
・
・
楊儀「やばい、やばりだろ。まともにぶつかったら、魏延はやっかいだろ。それに魏軍を前にして蜀軍を二分
する訳にはいかないし・・・こうなったら、まず成都へ戻って体勢を整えるしかないだろ」
姜維「そうするしかありません・・・あっ、馬岱殿は!?」
楊儀「大丈夫、大丈夫。アイツもバカじゃないから成都に戻ってくるって」
姜維「何言ってんです!隠忍、最後の華を咲かせる役だったのに!楊儀将軍のウッカリでぶち壊しですよ!」
楊儀「しょうがないだろ!済んだ事をゴチャゴチャ言うなって!」
楊儀「なぁ、この錦の袋を開けなかったんだが、何だろな?」
姜維「何ですソレ?」
楊儀「丞相が、謀が破れた時に開けろって言ってたんだが、スゲェ慌ててたんで・・・
今ココにあるって寸法だ」
「さっき開けて見たら、魏延に『誰が自分を殺し得んや』って3回言わせろって
書いてあるんだが・・・」
姜維「ゲッ!こ、これは、丞相が万が一の為に手を打ってたんですよ!なんて事だ・・・」
楊儀「ワシ、またやっちゃったかな・・・」
・
・
・
司馬懿「・・・あの豪雨、まさに天佑であった。ワシとしたことが、同じ手に二度もかかるとは・・・
孔明め・・・猛将は首になっても噛み付くと言うが、孔明は首が無くとも噛み付きよるわ」
「ワシには到底敵わぬ相手よ・・・」
司馬師「父上、それほどまでに嘆きなさいますな。孔明が特別なのでございます」
そして、孔明はもう居りませぬ」
司馬昭「・・・ハァハァ、父上、これより三里程東に残存兵を集結させてございます」
馬岱(うぬぅ、誰もおらんではないか・・・丁度、魏延めは気を抜いておる、いっそこのまま・・・斬るか・・・)
(イヤイヤ、丞相の言いつけを守るのが賢明というものだ)
・
・
・
司馬懿「おぉ、夜が明けたか」
司馬師「はいっ、囮とした残存兵にも異変はありません。恐らく蜀軍は全軍引いたのでしょう」
司馬昭「父上っ!あれを!蜀の楊儀と姜維ではありませんか!」
・
・
・
魏延「のう、こうなったら成都へ戻り、帝へ上奏せねばなるまい。楊儀の腰抜けめ!
ココで一押しすれば、魏軍など霧のように蹴散らせたものを!」
馬岱「・・・」
魏延「どうした馬岱?」
馬岱「誰がワシを殺し得んや!」
魏延「どうした!?おぬし目が真っ赤だぞ、オイオイどこ見てるんだよ、オイ!」
馬岱「誰がワシを殺し得んや、誰がワシを殺し得んや!チェストーーー!」
魏延「ウワッ、何をするか!乱心したか!」
馬岱「おのれ魏延、ワシの我慢もこれまでだ!トリャーーー!」
魏延「訳が分からぬが、相手をしてやる!・・・ウワッ、ワシの剣が・・・貴様!」
この借りは必ず返すぞ!今日の勝負は預けておく!」
馬岱「うぬっ、魏延待たぬか!その首を置いていけ!」
馬岱「何の面目があって帰れようか・・・しかし、この状況を先帝へお伝えしなければ!」
「楊儀、姜維、無事だろうか?苦しい逃避行になっておるに違いない。まずは残兵をまとめて
成都を目指さねば。魏延も成都を目指しておるに違いない!」
・
・
・
姜維「ウ〜ン・・・」
楊儀「お、目が覚めたか。じゃ、メシにするか」
姜維「・・・どうなるんですか、私たちは・・・」
楊儀「オマエは心配しすぎなんだよ。魏軍は結構な痛手を受けたし、司馬懿も簡単には手を出さないだろ」
姜維「馬岱殿はどうなったんでしょうか?」
楊儀「あ〜?お腹が空けば戻ってくるんじゃないの〜?」
姜維「何言ってんですか、犬じゃあるまいし」
楊儀「しかし、何だな、蜀には龍たる男が必要だの」
姜維「何ですソレ。龍たる男とは一体誰ですか」
楊儀「君と余だ・・・なんちゃってなぁオイ!先帝と曹操の話だ」
姜維「知ってますよ、怯雷子と言われながら曹操を欺いた話でしょ」
「ハァ、お先真っ暗だ・・・目の前が見えませんよ、こんなんじゃ」
楊儀「何だ、目が悪いのか?朝飯代わりにコレでも食え」
姜維「何ですコレ?」
楊儀「木の実だ。そこに生えているだろ、目に良いらしいぞ。『青とっても』というらしい」
姜維「何か違いますよ!よく分からないけど、ココに生えてちゃいけない気がしますよ!」
楊儀「大丈夫だって!いいから食ってみろよ。美味いぞ」
姜維「・・・オッ本当だ。結構いけますよコレ!美味いですよ」
楊儀「そうか、美味いのか、じゃぁワシも食ってみるか」
姜維「・・・!!・・・食ったこと無いんですか!まったくもう、油断も隙もあったもんじゃない」
司馬師「ここで会ったが百年目!父上、敗残兵とはいえ、三千の兵が居ります。
この兵を以って討ち取りましょう!槍の名手と聞く姜維といえど、今なら
袋から物を取り出すほど簡単に虜にできるはずです」
司馬懿「・・・」
司馬昭「どうなさいました!父上!」
司馬懿「恐ろしい事だ・・・」
・
・
・
楊儀「どしたぁ〜、何ふて腐れてんだよ。みっともないヤツだな。イイ年こいて」
姜維「何言ってんですか!こんな所でグズグズしてる場合じゃないでしょ!」
「やっぱり、魏延を討っておいた方が良かったですよ!楊儀将軍が正面から当たったら
ヤバイなんて弱音言うから謀も狂いっ放しですよ!」
楊儀「何おぅ!ワシはそんな弱気な事は言わんぞ!何時何分何秒!?地球は何回回った!?」
姜維「ハァ、情けない・・・子供じゃあるまいし・・・ホントこの人は・・・」
楊儀「何ため息ついてんだよ!仮にもワシは将軍だぞ!」
姜維「将軍とは馬岱殿みたいな方を言うんですよ!与えられた命を忠実に実行してるはずです!」
楊儀「ワシだって将軍だ!ワシだって将軍だー!」
司馬懿「恐ろしい・・・」
司馬昭「父上、父上!何をそれほどまでに恐れているのですか」
司馬懿「あれを見よ!あれが武人の姿か!将軍の文言か!兵を伏せてあるに違いないわ!」
司馬師「・・・確かに。武人どころか人として狂った所業にございます」
「ハッ、という事は我々に、三千の兵に、気づいているという事ですぞ!」
司馬懿「その通りよ。我ら親子三人、三千の兵、まさに命運は今、尽きんとしている。
これも孔明の謀か・・・誠に恐ろしい男だ・・・」
「師よ、昭よ、これが最後になるかもしれんが、ここで題を出す。見事答えよ」
司馬昭「何を、この時において題に答えよとは」
司馬師「昭よ、最後に父上を疑うな。信じよ。我らは孔明に遠く及ばぬが、父上は孔明と
知を競わせたお方ぞ。司馬家の男。座して死を待つ事こそ愚じゃ」
司馬懿「よう言うた。重ねるのじゃ、知を策を生を・・・」
馬岱「急げ、急げぃ!徒兵も急がせよ!騎兵!突出するな!」
「伏兵があればそれまで!討ち死に覚悟で突き進め!」
馬岱(確かに魏軍は大きな痛手を負ったはずだが、司馬懿がこの時を見逃すとは思えん。
しかし、伏兵の気配すら無い。・・・どのみち、突っ走るしか策は無いが・・・)
・
・
・
司馬師「父上、策は使うにあらず、用いる事とあります。今、我らが用いるのは相手の策
と見ました」
司馬昭「私も同じ意見でございます」
司馬懿「ウムッ。ワシと同じ考えじゃ。最後に司馬家に麒麟児が出たと確信できれば、例え死す
とも後悔はない!」
「しかし、お主らは生真面目過ぎる。唄はやらん博打はやらん、女気にも薄い。
果たして演じきれるかな?」
「楊儀と姜維、小者と思っていたが、どうしてどうして、見事なものだ。
お前達よ、命がけじゃ!見事演じよ!」
・
・
・
楊儀「全く、ワシを誰だと思ってるんだ・・・ブツブツ・・・」
姜維「あぁ〜もう、済みませんでしたよ。先程は言葉が過ぎました。私も冷静さに欠けて
いました。申し訳ありません」
楊儀「分かりゃイイんだよ、分かりゃ」
姜維「あっ!楊将軍!司馬懿だ!司馬懿がいます!師と昭も一緒です!」
楊儀「バカ言ってんじゃないよ。こんな所にいる訳ないじゃないか」
「猿か何かと見間違えてんじゃないのか?『青とっても』をもっと食え!」
姜維「確かにそうですね。あれぇ〜いなくなった。それらしい服装だったんですけど・・・」
楊儀「何見てんだよ。気を確かに持たないからそんなモンが見えるんだ。
オマエも兵を動かす立場なんだからしっかりしろ」
楊儀「大体だな、将軍たるもの最後に秘策を持ってるものだ」
姜維「秘策ってなんです?」
楊儀「ソリャ、オマエ、最後の手だよ。チョット危険だったりして、どうしようか迷っちゃったりして」
姜維「違いますよ、秘策の中身ですよ!どういう策なんですか!」
楊儀「フフフ・・・知りたいか。秘中の秘、時滑の術よ」
姜維「ときすべり?どういう術ですか?」
楊儀「実はな、この戦の前にみすぼらしい爺さんに遭ってな。腹が減ってるって言うから、
メシの残りをくれてやったのだ。そしたらな、その爺さんが家までついてきて・・・」
姜維「だぁっ、そんな話はイイですから!術の中身を教えてくださいよ!」
楊儀「チッ、面白い話なのに・・・まぁイイ、時滑の術とは・・・時を遡る、つまり過去に戻る術よ!」
姜維「本当ですか!それを使えば、楊儀将軍のウッカリもチャラにできますよ!それどころか丞相の
命も助かるじゃないですか!スンバラシイ!」
楊儀「ちなみに未来には行けないらしいんだ。ナントカの法則とか言ってな」
姜維「そんなのイイですよ、過去に戻れれば問題ないですよ!」
「・・・これまで無礼の数々、本当に申し訳ありませんでした!そのような術を会得した
お方に対して、私は・・・何も考えてないダメ将軍と・・・蜀を滅ぼす張本人と・・・」
楊儀「オマエ、謝ってんの?ケンカ売ってるの?」
姜維「ケンカなんてそんな気持ちはありません!本当に自分の目の暗さが嫌になるくらいです」
「言われる前に『青とっても』をもっと食べます!」
楊儀「ま、分かりゃイイんだよ」
「じゃ、さっそくいってみるか!?」
姜維「ハイ!お願いします!」
姜維「さぁ!お願いしますよ!秘中の秘、時滑の術を!」
楊儀「あ〜、そうだなぁ〜・・・何か疲れないか?どのみち昔に戻るんだから、急がなくてもイイだろ」
姜維「何たる事!楊将軍お願いしますよ!・・・あぁ〜、寝たままゴロゴロしてると鎧が埃だらけに
なっちゃいますよ〜」
楊儀(ゴロゴロ・・・ゴロゴロ・・・)
姜維「あぁっ、ゴロゴロしたままドコ行くんですか!」
楊儀「何だか楽しくなったきたなオイ。こうしていると、子供に戻ったというか何というか・・・」
姜維「悪ふざけも大概にして下さいよ!一刻も早く時を遡らなければならないのに!」
楊儀「悪ふざけだと?お主は時滑の術を知らぬから、そんなコトを言うのだ。
お主も早くマネをしろ。置いていってしまうぞ」
姜維「こ、これは時滑の術でしたか。またもや早とちりを・・・申し訳ありません!しからば、
それがしも!」(・・・ゴロゴロ・・・ゴロゴロ・・・)
楊儀「そう言えば姜維よ。便意はもよおさんか?ワシ、ちょっとしてくる」
姜維「私は結構です。早くしてきて下さい」
楊儀「お待たせ。そう言えば、数千人の伏兵とかあるよな?」
姜維「ハイ。伏兵は時として非常に有効ですからね。それが何か?」
楊儀「ン〜、その伏兵が数千人もいる時、ウンコはどうしてるんだろうな?結構な量だろうに」
姜維「知りませんよっ!」
・
・
・
司馬師「父上、げに恐ろしいものですな。蜀の将とは・・・」
司馬懿「・・・うむ。国家の為とはいえ、ここまで品性を落とせるとは・・・恐らく恥を忍んでの事。
敵ながら天晴れじゃ!」
司馬昭「我らも負けるものですか!」
姜維「ハァハァ、楊将軍、これはどのくらいやれば良いのですか?・・・何ニヤニヤしてるんです?
・・・コレ本当に術ですか!?」
楊儀「ウソじゃ・・・」
姜維「コノヤロー!いい加減にしろよ!イイ年こいて何やってんだ!」
楊儀「何だ?顔が真っ赤だぞ?誰も居らんし、結構楽しかろ?」
姜維「あぁ?楽しくねぇよ!オラッ!」
楊儀「ウワッ!何をするか!」
姜維「将軍の剣は私が預かる!全くバカらしい!このまま切り捨てたい気分だ!」
楊儀「オイオイ!待て待て!」
姜維「何たる事・・・こうしている間にも・・・馬岱殿は・・・我が軍は・・・
恨み晴らさでおくべきか!」
楊儀「オイッ!待て!ウアッ、コイツ目が据わってやがる!早まるな!謝る!謝るからやめろ!」
姜維「問答無用!トゥッ!」
楊儀「オワッ!危ねぇ!やめろって!」
・
・
・
司馬懿「ついには斬り合いまで演じるか・・・しかも渾身の剣筋、命を掛けた誘い込みじゃ!」
誇りも品性も命までも・・・全てを捨てておる!」
姜維「もう終わりだ!もう終わりだー!オラァッ!」
楊儀「やめろって!今度はちゃんと術をやるから!」
姜維「?術ってウソじゃなかったのですか!?」
楊儀「術自体はホントだよ。この巻物に書いてあるわ。ウソはあのゴロゴロだけだ」
姜維「フ〜、それならそうと先に言って下さいよ。もう少しで将軍の首を取っちゃうトコでしたよ!」
楊儀「危ねぇなぁオイ。本当に最悪の状況になるところだったぞ。さぁ、剣を返せ」
姜維「イヤ、それがしが預かっておきます」
楊儀「チェッ、完全に疑ってやがるな。まぁイイか」
・
・
・
兵(甲)「将軍!馬岱将軍!この先で魏の将らしき者がおります!」
馬岱「なにっ、魏の将だと?何者だ?兵数は!?」
兵(乙)「司馬仲達とその息子にござります!兵はおりませぬ!」
馬岱「・・・!あの猛火の中を生き延びたか!・・・しかも身を晒しているという事は・・・兵を伏せておるな」
「皆の者、しばし待機ぞ!声を立てるなワシが行く!」
兵(丙)「将軍!危険です!この道の先にも怪しげな輩がいるようです!」
馬岱「なんとっ・・・(既に我らは網中の魚という訳か・・・)」
「・・・全軍に申し伝えよ!鎧は打ち捨て、衣を脱ぎて体中に炭を塗れ!」
(鬼面人を驚かすのような計だが、凡将のワシには他に思いつかん・・・)
続きまだ?
姜維「将軍!楊将軍!今、何か聞こえました!」
楊儀「またかよ!お主はいつもいつも!幻覚の次は幻聴か!?」
・
・
・
司馬懿(人の気配!・・・準備も無く不安だが、やるしかあるまい・・・)
司馬懿「昨日、変な夢をみてなぁ」
司馬昭「み、見間違いだ!『青とっても』をもっと食え!」
司馬懿(チィ!我が息子ながら使えん!)
司馬師「頭に角が生える夢じゃないのぉ〜?」
司馬懿(オッ!ヨシヨシ!さすが兄!)「それじゃ、ワシの首が落ちちゃうじゃろ〜」
「それがの、赤い服と青い服を着た子供二人が、取っ組み合いの喧嘩をしとるんじゃ〜
この二人は誰なのかのぉ〜」
司馬師「き、君と余だ!」
司馬懿「あぁ〜雷じゃ〜!」
三人「ソレッ!ゴロゴロゴロ・・・」
・
・
・
馬岱「こ、これは一体・・・」
兵(甲)「馬岱様、これは・・・」
馬岱「やはり兵が伏せてあるに違いない!あの仲達がここまでやるとは、必殺の謀だ・・・戻るぞ!」
馬岱「先程の準備はどうか!」
兵(乙)「整いましてございます!」
馬岱「これより前進する!むやみに声を発する者は斬る!全員粛々と進むのだ!
黙々とややうつむき、歩調を合わせよ!いざ!」
楊儀「エ〜ト、フムフム。なるほどね。では始めるぞ、ワシの後に続け!」
「まず、ワシと同じ歩幅でワシの足跡を踏むようについて来い」
「本当は雷が鳴っている時に、スゴイ速さでやるらしいんだが、この際致し方あるまい。
徐々に歩速を上げるぞ。しっかりついてこい!」
姜維「ハイ!」
楊儀「ブツブツ・・・ブツブツ・・・ホッ・ホッ・ホッ・・・」
姜維「アレ?将軍、何だか景色がぼやけてませんか?」
楊儀「オウ、術がかかりだしたのよ!もう少しだ!」
「ほっ・ホッ・ホッホッホッホホホ・・・ト・ト・トトト・・・」
姜維「ウア!景色が・・・歪む・・・ねじれる・・・見えなくなってきた・・・!」
楊儀「周りを良く見よ、我らの周りに結界が出来ておるのだ。さあ行くぞ!トトト・・・トリャァッ!」
おもしろいね
舞台で見てみたい
司馬懿(何やら声が聞こえた気が・・・ハッ!楊儀と姜維がおらん!?・・・さては我らが策が当たったか!)
司馬懿「師よ昭よ、楊儀と姜維は引いたぞ!」
司馬師「父上っ!やりましたな!」
司馬昭「ついに孔明の呪縛から・・・」
司馬懿「よし、引き上げじゃ!」「まずは我が軍に合流じゃ・・・ゲェッ!あれに見えるは馬岱の旗印!」
司馬師「何だ!?あの面妖な軍勢は・・・」
司馬懿「先程の声は・・・馬岱の軍勢だったか・・・これまで。かくなる上は・・・昭!覚悟せい!トゥ!」
司馬昭「あ、あぶ、ねえ!なに、する、か!」
司馬師「いい、イイ年こいて、なに、してん、だ!」
三人「○〆〒×☆★〜!$Å♪◇Д〜!」
馬岱(つ、ついに斬り合いまで・・・!ここまでやるか・・・これはマズッ!しかし進むしか・・・!
我が無能さが・・・憎い!)
・
司馬師(馬岱が来た来たキターーー!)
・
司馬昭(?・・・!?・・・通り過ぎていく!このバカ騒ぎに気づかないかのように!)
・
司馬懿(もう少しじゃ!)
・
馬岱(もう少しだ!)
・
司馬懿「・・・行ったのか、何故だ?・・・まぁ良い。天佑とはこの事。ソレッ!引き上げじゃ!」
・
馬岱「よし!やり過ごしたぞ!全軍全速で成都を目指せ!」
兵(丙)「馬岱様、この先は怪しい輩がいた場所ですが、誰も居りません」
馬岱「うむ。魏軍は引いたのだ、念の為にワシが先に行こう」
馬岱(う〜む。なんだコレは・・・炎が・・・)
「全軍!速度を上げて、成都まで引け!しんがりはワシが務める!
魏延に先んじなければならん!急ぎこの場を離れよ!」
馬岱(兵にはああ言ったものの、この足跡・・・
重ねたようだが二人だな・・・足跡が燃えておる・・・焦げた足跡・・・一体何が起きておるのだ・・・)
楊儀「ウゥ、何か気持ち悪い。牛車にでも揺られているようだ。しかし、これで一安心だ」
姜維「アノ〜、楊将軍?我々は今、過去に戻ってるんですよね?」
楊儀「そう言ったろ。それがどうした」
姜維「私思うんですけど、どうせ戻るなら先帝が蜀に入られる頃まで戻りませんか?」
楊儀「オッ、ナイスアイディアだね〜」
姜維「何ですか?ないすあいであって?」
楊儀「忘れてくれ・・・しかし、そうだの。その辺まで戻れば我々も更に有意義な働きが出来るな!
その後の歴史も知ってる事だしな!」
姜維「でしょ!私は関将軍や張将軍に会ってみたいんですよ!
趙将軍から五虎将軍の話は聞いてますからね。楽しみですよ!」
楊儀「お前、何言ってんの?遊びじゃあないんだよ?先帝もご健在で蜀を打ち建てようっていう
大事な時なんだぞ!」
「衣を正し、口を漱いでこい!もったいなくも先帝は景帝第七子、中山靖王・劉勝の子孫
であられる!高貴な血は草莽に隠れようとも・・・」
姜維「分かりました分かりました。そのお話は何度となくお聞きしました!それがしが浮ついて
おりました、申し訳ありません!」
楊儀「ウ〜、言い足りんが、まぁイイ。実はワシもホウスウ先生に会ってみたいんだよね」
姜維「でしょ!丞相曰く、敵にも味方にも猛将智将がキラ星のごとくいたそうですからね!
アァ〜、先帝にも拝謁できるんですねぇ。関将軍に色々とご教授願いたい事もあるんですよねぇ、
お若い丞相や趙将軍にもお会いできるんですねぇ〜」
姜維「楊将軍!私はやりますよ!素晴らしい方達と先帝をお助けして、この世を
安らかにしてみせます!」
楊儀「・・・」
姜維「考えるだけで身が引き締まる思いですよ!やる気がすごい沸いてきました!
アァ〜楽しみだなぁ〜」
楊儀「・・・」
姜維「楊将軍、そろそろじゃないですか?・・・アリ?将軍?どうしました?」
楊儀「ワカラン・・・」
姜維「分からん?分からんって何が・・・まさか・・・まさか止め方が分からないんじゃないでしょうね!」
楊儀「ワカラン・・・止め方ワカラン」
姜維「ガァッ!どうするんです!ウワッ泣いてやがる!」
「とりあえず巻物を!アァッ!涙で滲んで読めねぇ!何て事してくれたんだ!」
楊儀「ゴメンよ〜ワシらもうダメだから、きっと未開の蛮族の時代まで戻るんだ・・・
猿のようなカミさんと暮らすんだ・・・」
姜維「なに言ってるんです!私が何とかします!何事も気合!気合です!」
「諦めてなるものか!この結界を破れば!必ずや術は解けるはず!」
姜維「オリャ!トォゥ!チョェェーーー!」「ハァハァ・・・、ウォッホゥリャ〜!ゼェゼェ・・・」
「もう剣がボロボロだ・・・これまでか・・・」
「もうこれまで・・・諦めたら終わりだ!何の!負けるものか!
将軍の剣で・・・最後の力をぶつける!グゥオゥリャーーー!」
(ビシュ!・・・バリィッ!)
姜維「おぉ!結界が解けた!結界が・・・うぅ、意識が・・・遠のく・・・」
楊儀「姜維〜良くやった〜、助かっ・・・た・・・」
閑話休題
楊儀「ヤベェだろ。さすがに」
姜維「ハイ。かなりマズイですね。最初からやるというのは無理がありましたよね」
楊儀「思いつきだしなぁ。前回の方が面白かったんじゃないか?」
姜維「私もそう思います。術を使う前なんかヒドイ出来ですよ。司馬親子なんて特に・・・」
楊儀「しかし、それでも前回は荒らしだのオナニーだの、散々な言われようだったからなぁ。
どうなるんだ?今回は?」
姜維「今回はヤバ過ぎますよ。ホント」
楊儀「しかしまぁ、削除もされなかったし、とりあえず第一章が終わったとしておくか」
「そういや、前回は第二章のスタート直後に削除だったからな。ま、ネタも尽きてたから
渡りに舟って感じもしたけどな」
姜維「今回はもう少し進めましょうよ」
楊儀「任せる」
姜維「また私ですか・・・」
『三国遊撃隊』第一章「始まりはいつも雨」完
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今日は休みですか?
74 :
パピプ星人:2005/06/13(月) 15:02:05
パピプペポ
許チョはそう使えないこともないこともない
76 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/06/13(月) 15:05:14
また無双厨か
77 :
1:2005/06/13(月) 15:33:03
お前ら勝手に保守してくれるから楽だわw
あぁせっかくひっそり見てたのにぃ
パピプ星人ヌッチョロス
とある農村。
村人「オ〜イ、姜さんや〜。お茶にすんべ〜」
姜維「ハーイ。ありがとうございま〜す」
村人「いんや〜、姜さんが来てくれて大助かりダ〜」
姜維「こちらこそ助かりました。見ず知らずの私達を置いてもらって。おかげ様でツレの腰痛も
大分よくなったようです。本当にお礼の申し上げようもございません」
村人「姜さんは礼儀正しくて働き者だかんなぁ〜。今時、こんな立派な若い衆いねぇって」
姜維「いえ、私はもう三十を越えておりまして、今だ志半ば。お恥ずかしい限りです」
村人「ナニ、何か訳でもあんのかや」
姜維「・・・」
村人「いんや、訳は聞かねぇって。何かは知らねけど、成就すっとイイなや」
姜維「・・・かたじけない」
楊儀「ナンダ?何の話だ?」
「・・・ヨイショっと。お茶か。ワシにもくれ」
村人「ホイよ。じゃけんど、楊さんよぉ、もうちっと姜さんを見習えってば」
楊儀「っ、何だと?ワシを誰だと思っておるのだ!」
村人「腰痛持ちの楊さんダベよ」
楊儀「何っ!世話になっているからと下手に出ておれば!かりにもワシは将軍だぞ!」
姜維「(コッソリ)済みませんねぇ〜、この人はがけから落ちた時に、頭も打っちゃったんですよ。
それから自分は将軍だとか言い出しまして・・・」
村人「(コッソリ)あら〜、そうなのけ。そりゃ、姜さんも大変だぁ〜。だけんど、かなり面倒な人だなや。
やっぱり姜さんは偉ぇよなぁ。普通なら放っぽらかしちまうよ」
姜維「(ハハハ、もっと言って)いや、この方には以前助けて頂きましたし、こうなっては放っておけません」
(本当は放っていきたいくらいなのだが)
楊儀「貴様らっ、何コソコソ話してんだ!」
姜維「何でもありません」
村人「ところで将軍さんよ〜、腰も良くなったんなら、明日から刈り取り手伝ってもらわねぇとな」
楊儀「できるか!そんなもん!」
村人「じゃ、メシは食わさん」
楊儀「うぬぬ、ワシには重要な役目があるのだ!」
姜維「将軍、ここはジッとこらえて刈り取りを、ひとつ」
村人「しょ〜ぐ〜ん、ここはひとつ、お願い奉るべ〜」
楊儀「グッ、き、貴様ら!そこに直れ、この手で成敗してくれる!・・・アリ?ワシの剣は?」
姜維「それがしが持っています」
楊儀「返せ、返せよ!ワシの剣だぞ!返せー返せー、ワシの剣返せー!」
姜維「ダメです。我々が持っているのはこの一振りの剣だけですからね」
楊儀「ドロボー!返せよ!ワシの剣だ、ワシの剣だー!」
村人「ギャハハ!将軍、ダメずら。ナントカに刃物だぁ〜」
楊儀「きっ、貴様らぁ!襟を直せ!口を漱いで来い!そして身を正して聞け!
もったいなくも先帝は景帝第七子、中山靖王・劉勝の子孫であられる!
高貴な血は草莽に隠れようとも・・・」
村人「アララ、姜さんよ〜、この人、また始まっちまったよ〜」
姜維「しばらく放っておきましょう。それより明日の刈り取りは樫の木の向こうですかね」
楊儀「・・・黄賊世を乱し、不義満ち、玉石混在す・・・」
村人「そうだなぁ〜、山のふもとは後回しにすんべぇ」
楊儀「・・・まさに人徳。将の将たる器を以って・・・」
・
・
・
姜維「フゥ〜、今日も一日終わりましたね」
楊儀「・・・」
姜維「どうしたんです?」
楊儀「・・・バカにした」
姜維「何がですか。一体どうしたんですか」
楊儀「お主あの百姓と一緒になってワシをバカにしたろ・・・」
姜維「どんでもないですよ、将軍がいなかったら私はどうなっていたことか」
楊儀「フンッ、本当にそう思ってんのか?」
姜維「当たり前ですよ。将軍がいなければ蜀軍は粉砕され、成都は魏軍に踏み荒らされて
しまいますからね」
楊儀「ホント?ホントにそう思ってる?」
姜維「本当に思ってますよ」
楊儀「だよなぁ〜、ワシがいないとなぁ。まぁワシに任せておけ!」
姜維「それより将軍、いくら相手が人とはいえ、あんなにしゃべりまくっちゃダメですよ」
楊儀「分かってるって。しかし、あのヤロ、チョーシに乗りやがって・・・」
「しかし、お主は誰とでも仲良くなるよなぁ」
「無人島に流れ着いても、猿とかと仲良くなって話せるようになっちゃうんじゃないの?」
姜維「それは無理です。・・・しかし、将軍の腰も良くなった事だし、後三日もあれば刈り取りも
終わるでしょう。麦を貰えますし、そろそろ先に進まないと」
楊儀「そうだな。今日は疲れたし寝るとするか。灯りを消すぞ」
姜維「ハイ」
楊儀「フッ・・・」
楊儀(・・・プゥ〜)
姜維「ゲラゲラ」
楊儀「うるさいぞ!早く寝ろ!」
姜維「プクク・・・ハイ」
姜維(将軍には黙っておいたが・・・)
(術が解けて、我に返った時に見た七人の足跡・・・あれは・・・
その内の一つはどうみても人間ではない・・・)
(時々聞こえる声といい、誰かに監視されているような・・・イカンイカン。私がしっかりしなければ!)
容疑萌え
楊儀「オイ、ソロソロ起きろ」
姜維「・・・ン〜、ムム〜」
楊儀「オイッ、朝だぞ!起きろって!」
姜維「・・・ハイ〜、チト疲れが・・・」
楊儀「オイオイ、しっかりしろよ。刈り取りが終わらないだろ」
姜維「ハイ〜・・・分かっているとはいえ、何か理不尽な・・・」
楊儀「何が理不尽だ、ワシが蓆で寝てること自体が理不尽だ」
姜維「(ホントに理不尽だ・・・)しかし将軍、今日は元気がイイですね」
楊儀「ン?ワシも良く分からないが、ナンカこう、体が熱いんだよね。病気とかじゃなく、ヤル気があるって言うか」
「この燃えるような元気を分けてやりたい位だ」
姜維「私も将軍に、刈り取りを分けてあげたいですよ」「さて、刈り取り行ってきます」
村人「オハヨーさん。姜さんおるかの?」
姜維「ハイッ、おはようございます!」
村人「姜さんは元気イイなや。こっちまで元気なるベ」
楊儀(チッ、この八方美人め)
村人「イヤ〜、オラに娘がいたら、姜さんをほっとかねぇんだがなぁ」
楊儀「何を言うか、娘どころか嫁もおらんくせに」
村人「・・・アラ、・・・言っちゃったね・・・オラの事バカにしたね・・・」
「オラだって、一生懸命やってんだ!オメみてにグウタラしてねぇんだ!」
「オラだって、頑張ってんだ!チョンガーチョンガー言うでねぇ!」
楊儀「ウハハッ、チョンガーなんぞと言っておらんぞ!」
姜維「将軍、やめて下さいよ!こちらはお世話になってるんですから!」
村人「チョンガーって言うでね!チョンガーって言うでねぇー!」
楊儀「なんだコイツは?大人気ねぇ。これでよく恥ずかしくないもんだ」
姜維「・・・」
楊儀「何だ?お主も言ってやれ。大人気ないってな」
姜維「ムグッ・・・(アンタに言いたいよっ)」
村人「オラーッ!もう知らね!勝手にするがええダ!オメェは出てけ!」
楊儀「アララ、そりゃ困る。ワシが悪かったよ。スマン」
村人「オメェは出てけ!出てけー!」
楊儀「そんなに気にしてるとは思わんかったのだ。つい・・・」
村人「何がつい・・・だ!このウッカリ将軍がー!オメーが将軍なら兵隊は全滅だべ!」
姜維「ウワッ、ヤバッ!」
楊儀「・・・オォ?・・・言ったな・・・ワシの事バカにしたな?」
「あれはウッカリじゃないぞぅ!チョット忘れただけだ!ワシは悪くない!」
村人「それをウッカリって言うダ!ウッカリウッカリ、ついついウッカリ!」
楊儀「ウッカリって言うな!ウッカリって言うなー!」
「魏延が悪ぃんだ!魏延め!魏延めー!」
姜維「アワワ・・・せ、拙者は刈り取りに言ってきますー!」
姜維「・・・フゥ〜、や、やっと終わった・・・。何しろ二人分だからなぁ」
「しかし、あの二人は大丈夫だろうか。まさか斬り合いにはならないだろうけど・・・」
姜維「た、タダイマ〜・・・今日の刈り取り終わりましたヨ〜・・・アノ〜・・・」
「アノ〜・・・ご機嫌はいかがですか〜・・・」
村人「ホレホレ食ってくれ、飲んでくれ」
楊儀「オットット、すまんの〜」
村人「いんやぁ〜、さすが将軍様だ!」
楊儀「オイオイ〜、当たり前ダロッ!ワシはただの将軍ではないからのぅ!
しかし、お主も中々見所があるぞ!都にでも行ったらモテモテで大変だろうな!」
村人「ホントけ?イヤァ〜、次の祭りが楽しみだベ〜」
村人「んでもなぁ、オラ、オナゴとまともに話したこともねぇからなぁ・・・」
楊儀「ソレソレ、ソレがイカンのだ!お主はモテないんじゃなくて、ヤル事やってないって寸法だ」
「お前、声掛けた後は・・・それこそヤル事やってしまえ!」
村人「マジかや〜。オラ、将軍と違って慣れてねぇからな・・・将軍はソッチもスゴいんだべ?」
楊儀「あ、当たり前だ!ワシはプロだからの!オナゴのアソコの細胞の数まで知っとるわい!」
村人「すげぇなや〜!将軍には色々教えてもらったし、イイモンもらったし、オラ良かっただよ!」
楊儀「とにかく祭りで頑張るコトだな!その頃はワシも大活躍のハズだ!お互い頑張ろうの!」
村人「ウヒヒ・・・頑張るぞい!」
姜維「・・・アノ〜・・・私の晩ゴハンは・・・」
姜維「オナカ空いたなぁ・・・ブツブツ・・・」
楊儀「ウップ、お主、ウゥ〜満腹だ。もう食えぬ、もう飲めぬ・・・
お主、武士は食わねど高楊枝という言葉を知らんのか・・・フゥ、ウィッ・・・」
姜維「ヒドイですよ・・・腹ペコの人間を前にして・・・」
楊儀「うるさいな、オマエが帰ってくるのが遅すぎるんだよ」
姜維「元はと言えば、将軍が怒らせるような事を言うからですよ!おかげで私一人で刈り取りですよ!」
楊儀「鳥の皮は残ってるぞ、ホレ」
姜維「ハァ、もう怒る元気もありませんよ。皮でも何でもいただきます・・・」
「オッ、皮もパリパリに焼くと旨いですよ!腹が空いてるからだけじゃなくて、本当に旨いいですよ!
今までモッタイナイ事したなぁ〜・・・パリパリ」
楊儀「・・・そんなに旨いのか?ワシにもくれ」
姜維「将軍・・・チトはしたないですよ〜、どうせ何言っても結果は同じですから、やり取りは省きます・・・はい、どうぞ」
楊儀「フ〜ン・・・やり取りと焼き鳥か。マァマァだな」
姜維「誰もそんなコト考えてませんよ!」
姜維「しかし、どうやって仲直りしたんですか?やけにご機嫌だったじゃないですか」
楊儀「ま、ワシの人徳をもってすればこれくらい軽い軽い。実はの・・・。・・・言っておくが、コレは内緒だぞ・・・」
姜維「内緒って、話をする相手がいませんよ。それでどうしたんです?」
楊儀「オウ、春画をくれてやったのだ」
姜維「・・・」
楊儀「スンゲェ喜んでな!後はテキトーにモテ方を教えておいたって寸法だ」
姜維「・・・アンタ、何考えてんだ!」
楊儀「オイオイ、そんなに怒るなよ。たしかにアイツはモテないだろうが、ソコはソレ、雰囲気だよ雰囲気」
姜維「そんなコトじゃねぇよ!アンタここに来る前は戦場にいたんでしょうが!」
楊儀「イヤ、ソノ、何だ、ソレは・・・」
姜維「信じられませんよっ、戦場に春画を持ち込むなんで聞いた事ないですよ!どうしてそんなコトしたんですか!」
楊儀「そんなに怒るな、ワシが寺小屋に通ってる小僧みたいじゃないかよ・・・って小僧には早いな、春画は・・・」
姜維「アウアウッ・・・。・・・もうイイですよ・・・でも何で戦場に春画なんかを・・・」
楊儀「それがな、今回の戦は長期戦だろ?」
姜維「・・・まさか・・・戦場で春画を見ようとしたんですか!」
楊儀「バカモン!違うぞ!長期の留守なのに、ワシの部屋に春画なんぞ置いといて見つかったら大変ダロッ!」
「馬忠が迎えに来るのが早過ぎるんだよな。隠そうと思ったのに、慌てて鎧の中に入れてしまったって訳だ」
姜維「・・・将軍、私、今後何が起きても平気な気がしますよ・・・」
村人編長い
でも毎日ありがとう
閑話休題
姜維「ずいぶんと沈みましたね」
楊儀「沈んだのぅ」
姜維「何しろ親不知でウンウン唸ってましたからねぇ」
楊儀「アァ、ありゃ痛いんだよな」
姜維「でも、随分と間が空きましたよ」
楊儀「忘れた頃にやってくるのが天災とワシだ」
姜維「面倒だから突っ込みませんよ・・・」
楊儀「冷たいねぇ。しかしまぁ、見てるヤツもほとんどいないけど、叩かれもせんな」
姜維「神のような方が約1名様いらっしゃいますけどね。たまに聞こえる声の主ですが」
楊儀「そうだの。こんな落書きに『ありがとう』だからのぅ」
姜維「何だかビビッてきましたよ」
楊儀「元々ツマランのだから気にするな。気楽でイイんだよ、落書きで」
『三国遊撃隊』第二章「星に願いを」完
楊儀「ヨシ・・・、いくか!」
姜維「ハイッ!」
楊儀「そういえば、今って何年だ?」
姜維「分かりません。余り目立ちたくないですからね。訊きませんでした。」
「先帝が蜀へお入りになる前でしたら五丈原から漢中、西城、上庸へ出るのが常道です」
「しかし、この時代の事を知る為に、まずは長安へ出て情報を入れるべきかと」
楊儀「そうだな。じゃ、いっちょ都を目指してみるか」
姜維「・・・将軍。いいづらいんですが・・・」
楊儀「何だよ。言いたい事はヤッチャと言え」
姜維「あのぅ〜、麦はあるんですが、お金が無いんですよ」
楊儀「あ?じゃ、鎧を売っちゃえよ。結構イイものだろ?」
姜維「・・・しかし、そうすると我らが武人たる持ち物は剣が一振りだけになっちゃいますよ」
楊儀「なにぃ〜、バカモン!口を漱いでそこに座れ!先帝は・・・(略)・・・
しかるに貴様、農民生活をしているうちに心まで土民と化したか!」
「我らは天下に太平をもたらす為に先帝をお助けするのだぞ。
武人としての志と剣が一振り。それで十分だわ!」
・
・
・
姜維「将軍、さすがに良い値で売れましたね。これで当座は十分です。
名剣ではありませんが、剣を一振り。そして鉄弓を求めておきました。
私としては槍が欲しいんですが・・・チト目立ちますので、止めました」
楊儀「ご苦労。ワシも新調してみたぞ」
姜維「アァッ!何ですかその貴族然として服装は!」
楊儀「オウ、似合ってるだろ。やはりワシは鎧を脱いでもこれくらいのものは身に着けないとな」
姜維「返してきてください」
楊儀「なに言ってんだよ、やっとみつけたんだぞ」
姜維「返してきてください。返してきてください」
楊儀「オイ、なんで直立不動なんだ。オイ、どこ見て言ってんだよ」
姜維「返してきてください。返してきてください。返してきてください」
楊儀「いまさら返せるかよ。見栄張って小さいサイズを言ってしまった婦人みたいにみっともないだろ!」
姜維「返してきてください。返してきてください。返してきてください。返してきてください・・・」
楊儀「ダァッ、分かった。分かったよ!返してくりゃイイんだろ!新しい技を身に付けやがって全く」
姜維「そういえば、こんな事やってる場合じゃないですよ!今は和光6年だそうです!」
楊儀「ナニィ〜ッ!和光6年?・・・つーことは・・・」
「ウワッ、孫権が去年生まれたばっかりじゃねぇかよ!なんでこんな事になったんだ!」
姜維「・・・」
楊儀「スマン、言ってみただけだ」
姜維「ともあれ、先帝が旗揚げもしてませんよ。どうするんですか」
楊儀「そうだなぁ・・・いっちょ、ワシらも旗揚げして新興勢力でプレイしてみるか!」
姜維「・・・やはり、将軍の剣はそれがしがお預かりしましょうか。さぁ渡してください」
楊儀「冗談だよ。冗談に決まってるだろ!」
姜維「ホントお願いしますよ。私は故郷にも行ってみたいんですが何かに影響しそうなんで止めときます」
楊儀「なに言ってんだよ。チッチャイ事を気にしやがって」
姜維「じゃ、幼少の将軍に会いに行きますか?」
楊儀「断固として断る!」
姜維「じゃ、先帝の旗揚げの頃を見に行きましょうよ」
楊儀「そうだな、チトのんびりしてみるか・・・ハウゥッ!今、先帝は20歳だぞ!」
姜維「北伐の五丈原は・・・ゲェッ!50年以上先ですよ!・・・私は88歳・・・ですか・・・」
楊儀「88歳、ほぅ米寿か、めでたいの。ワシは考えるのもイヤだな・・・」
「まぁ、グジグジ考えてもしょうがないだろ。とりあえず黄河に沿って平原辺りまで行くか」
姜維「そうですね。何だか計画がボロボロですけど・・・そうしましょう」
「あと、そろそろ黄巾の乱が起きるでしょうから気をつけないといけませんね」
時は流れて・・・
楊儀「しかし物騒な世の中になったよな。その辺をうろついてるヤツラも軽く武装してるもんな」
姜維「そうですね。黄巾の乱もずいぶんと広がっているようですし、私もついに槍を手に入れましたよ!
浪人なら槍を持っていても不審ではありませんからね」
楊儀「ワシらも気を引き締めねばならんぞ!気を抜くなよ!・・・ン〜、ワシちょっと用を足してくる」
姜維「将軍、さっきの揚げ物でもあたったんでしょうかねぇ?」
楊儀「(ガサガサ)知らん。先に行っててくれ」
姜維「分かりました。ここから北に向かいますから左の道を行ってますから」
楊儀「分かった〜、荷物を置いてと・・・ン〜、もうチト先でするか。荷物は大丈夫だろ」
楊儀「ウヌッ・・・フゥ〜。ワシにあんな安っぽい食べ物は合わんのだよなぁ〜。あ〜酒飲みたいなぁ」
「ん?蹄の音だ。近づいてくる・・・ヤベッ、この格好はヤバイ!」
楊儀「フゥ〜、行ったか。びっくりさせるなよな、ホント。・・・ってまた蹄の音が!・・・ハフゥ〜、通り過ぎたな」
「ン〜、まだ残っている感じがするな。もうチョットしとくか・・・」
大男「ハァハァハァ、やはり徒歩ではキツイな。しかし、あの方達をお守りしなければ!・・・ウァッ!」
楊儀「何だナンダ!コイツは?人がウンコしてるところに突っ込んできやがって!・・・って気絶してるな。
おお、痛ぇ。ワシにぶつかって勝手に転んで勝手に頭をうったんだな。ワシは知らんぞ」
姜維「ん?何だ、誰だ?馬が来る・・・二人乗っているな・・・後ろから追っているのは・・・黄巾党か・・・!」
「あっ、馬が射られた!二人とも落馬だ!」
黄巾(甲)「コイツら、手間を取らせやがって!女の方は連れて行かねばならんが、男の方は殺せ!」
姜維「待て待てぇい!うぬら、黄巾賊だな。その方達をどうするつもりか!」
黄巾(乙)「なんだ、テメェは!じゃまだてするんじゃねぇ!」
黄巾(甲)「ほぉ、ナカナカ出来るようだが、この人数相手じゃ敵わなねぇだろよ、とっとと失せな。
・・・荷物を置いてからな!」
黄巾(一同)「ウハハ!そういうこった!」
黄巾(丙)「それより貴様も黄巾党に入りな。飢える事もなくなるぜ」
姜維「・・・フフッ、貴様らは知らぬだろう。世の動きを、大丈夫の志を・・・そして私の槍を!
「行くぞ! オォエェィッ!」
黄巾(甲)「グワッ、グゥゥ・・・」
黄巾(一同)「アァッ!大方が!」
姜維「悪鬼には悪鬼の棲家があろう。何を血迷うて人の住処に現れたか!私の槍で送り返してくれん!」
姜維「黄巾賊ども、残りは散ったか。そも、このお方達は・・・」
楊儀「オイッ!」
姜維「(ビクゥッ!)あぁ、ビックリした。将軍ですか」
楊儀「ナンダ?コイツらは?」
姜維「黄巾賊に追われていたんですよ。賊どもは槍に掛けてやりましたが、二、三人は逃げました」
楊儀「そうか、ワシが用を足している時にすぐ傍を通り過ぎたのはコイツらか。
全く、おちおちウンコもできんよ。黄巾賊めがっ」
「そういえば、後から追いかけてきたらしい虎髭の大男がしゃがんでるワシに足を掛けて、すっころんだぞ。
頭を打ったらしく気絶してるがな。しかし、何か見たような顔なんだよな・・・ハテ?」
男「ウゥ・・・」
姜維「あっ、気が付かれましたか。ご安心下さい、黄巾党は逃げましたよ。あなたはどなたですか?」
男「ウ・・・私は、劉・・・劉備と申しまして・・・」
楊儀「ウァッ、そうだったのか・・・オリャァッ!」
劉備「ハゥッ!ウ〜ン・・・パタリ・・・」
姜維「アワワ・・・先帝だ・・・将軍が先帝を・・・将軍が・・・」
楊儀「フゥ・・・ヤバかったな、オイ」
姜維「ヤバかったって、今の状況がヤバ過ぎですよ!折角私が先帝をお助けしたのに、当身を食らわせるなんて!」
楊儀「バカッ!さっきの虎髭の大男が誰だか分かったのだ。あれは張翼徳将軍だ!」
姜維「ゲェッ!将軍のウンコで気絶したのが!?」
楊儀「オマエ、パニくってんの?もしかしてわざと?」
姜維「パニ、パニ、パニ・・・」
楊儀「もうイイよ。あのな、本当はここで張将軍が先帝をお助けするはずだったのだ。あの女は芙蓉様だ」
姜維「ウゲゲッ・・・突然過ぎますよ!いきなりこんな方達をお会いするなんて!」
楊儀「うるさいねオマエは。ここで先帝と芙蓉様と張将軍が顔を会わせて置かないとマズいんだよ。
と言う訳だから荷物を遠くへ置いて来い。そしてこれで髪を縛るのだ」
姜維「コレって黄巾賊の印じゃないですか!」
楊儀「しょうがないだろ!張将軍が気付いたらこちらに来るだろうから、テキトーに抵抗して逃げるんだ!イイな!」
姜維「いきなり敵方じゃないですか、これじゃ・・・」
姜維「アワワ・・・なんて事をしてしまったんだ・・・」
楊儀「オタオタするな!こんな事で歴史が変わってはタマランからな!」
張飛「お〜い、おう〜い!待て待て〜、しばし待て〜い!」
姜維「き、来ました!あ、あれが張大将軍ですか!」
楊儀「おぅ、来たか。確かに張将軍だ。しかし若いな、20歳そこそこだからな」
ん?そういや、先帝は23・4歳位になるか・・・」
姜維「そんなコト言ってる場合じゃないですよ!スンゲェ勢いで突っ込んできます!」
楊儀「ナニ言ってんの!いくら五虎将軍のナンバー2とは言え、まだ若造だ。軽くひねってやれ!」
姜維「ひねっちゃダメでしょ!それに張将軍の顔が鬼のようですよ!」
楊儀「シャーナイなぁ〜、お主はビビリ過ぎなんだよ。じゃ、ワシが軽くあしらうから、その後で逃げるとするか」
張飛「オァッ!?お嬢様!お若い人も!・・・おのれ!賊どもッ!ぶっ殺してやる!」
楊儀「アワワ・・・!」
張飛「食らえぃ!クワァーーーッ!」
楊儀「ヒィ〜ッ!・・・お助けを!このお二人は生きてます、大丈夫です!
先帝に当身を食らわしたのはコイツです!私は悪くありません!悪いのは魏延です!」
姜維「当身は私じゃないですよ!って、アッ!逃げた!アワワ・・・それがしも・・・張将軍失礼します!」
張飛「待たんか!・・・と、逃げ足の速いヤツラめ!・・・おっと、それどころではない!」
「お嬢様!お若い人!・・・おぉ!ご無事でしたか!天佑とはこの事!」
劉備「ウゥ・・・あ、ありがとうございます・・・」
張飛「一時はどうなることかと思ったが、間に合って良かった!
転んで不覚をとったとあっては末代までの恥となるところだった!」
「・・・しかし、賊の片割れ、俺を張将軍とか言っておったな・・・
将軍とは大袈裟だが・・・名を知っているのは何故だ・・・。・・・まっ、イイかぁ〜」
姜維「・・・ヒドイですよ・・・」
楊儀「ン・・・。まぁ、そう言うな。オマエ、あの形相で斬りかかられたんじゃ、誰でも逃げるって!」
姜維「それにしてもですよ!あれだけ言っておきながら!」
楊儀「しょうがないだろ!相手は張将軍だぞ!五虎将軍の!」
姜維「若造だとか言ってたクセに・・・。でも、私達も戦から離れて久しいですから身体がなまってますね。
どこぞの軍にでも入ってみましょうか?」
楊儀「やめとけ・・・死んじゃったら困るから」
姜維「将軍はそういう事になるとショッパイですよね・・・。それはそうと、将軍の髭がボロボロになってますよ。
気になっていたんですが・・・」
楊儀「そうなんだ、何だか髭が伸びないんだよね。こんなんじゃ、みっともないよなぁ。
美髯公と呼ばれた羽将軍みたいに髯袋でも作るか」
姜維「私も髭が伸びないんですよ。疲れているのかなぁ?
まぁ、整えなくてイイから楽だと軽く考えていたんですが・・・」
楊儀「まぁ、気にしてもシャーナイ。50年も時を遡ったのだ。他には異常は無いし大丈夫だろ」
楊儀「今日はこの辺で寝るとするか」
姜維「ハイ。それじゃ、さっそく準備します。しかし、ひどいあばら家ですねぇ。
雨露がしのげるだけでもありがたいですが」
楊儀「しかし、腹減ったなぁ。せっかくワシ自ら買出しに出かけたのに、皆ビビッた顔して逃げてしまうしな」
姜維「変ですよねぇ・・・私達は未来から来ましたけど、他の誰も知らないはずですからねぇ。見ただけで逃げてしまうなんて・・・」
「アレ?・・・将軍?・・・その頭・・・」
楊儀「ン?どうした?」
姜維「ハァ〜、カンベンして下さいよ・・・黄巾党の印がそのままですよ〜・・・」
楊儀「ウハッ!これか!こりゃ皆が逃げるのも無理はないな」
姜維「マジ頼みますよ・・・」
官軍(将)「オイッ!賊ども!貴様らは完全に包囲された!おとなしく出て来い!」
楊儀「何だ!?出し抜けに!?」
姜維「またやってしまったようですよ、将軍・・・」
楊儀「何?オマエ何したんだよ、何か悪さでもしたのか?」
姜維「イヤ、私じゃなくて、将軍が黄巾党と間違われているんですよ!」
楊儀「ウヌヌ、こんな忠義の士を賊と間違えるとは!」
官軍(将)「ええぃ面倒!火矢を射かけよ!」
楊儀「ウワッ!ヤベェ!逃げようぜ・・・って、囲まれているな・・・」
姜維「将軍!如何しますか!」
楊儀「待て、チト考える・・・ブツブツ・・・」
姜維「アッ!建物が燃えてきました!将軍そんなウロウロしている場合じゃ・・・うぅ!何だ?目の前が霞む・・・煙か・・・?」
「ハッ!これは時滑の術と同じだ!将軍!また術を!?」
楊儀「ワシは術なぞ掛けておらんゾ!・・・ウゥ、気持ち悪い・・・」
姜維「じゃぁ、これは・・・何故こんな・・・アァ、結界が見える・・・意識が・・・」
・
・
官軍(兵)「建物は焼け落ちましたが、賊は出てきませんでした!」
官軍(将)「うむ〜、焼け死んだか、自害したか・・・いずれにせよこれまで!帰還するぞ!」
閑話休題
姜維「ムリクリっぽいですね・・・」
楊儀「何言ってる!っぽい、じゃなくてムリクリだ!」
姜維「開き直りですか・・・」
『三国遊撃隊』第三章「卑髯公」完
鯖変わったのか 必死で探したよ
鯖変わったのか 必死で探したよ
姜維「ウ・・・ウ、ウ〜ン・・・こ、ここは・・・?」「ハッ、楊将軍は!?」
「誰も居らん!将軍!楊将軍!?」「将軍はいづこ?私は如何にすべき?」
・
楊儀「クソッ!姜維はどこへ行った!どうすりゃイイんだ・・・」
・
・
・
・
・
・
呉将「お主・・・黄巾党の残党らしいな・・・」
呉兵「昔の事だ」
呉将「今日の戦いぶりを見るに、死を求めているようにも見えるが・・・」
呉兵「・・・」
呉将「時にお主、黄巾を外してからの戦・・・どうであった」
呉兵「何度も死に申した・・・」
呉将「償いになるとでも思っておるのか?」
呉兵「・・・」
呉将「しかし、お主は生きて居る・・・」
呉兵「ならば、まだ死ねる」
呉将「お主ら、明日は求めずとも死んでもらう」
「我ら長沙太守孫堅様が旗下の兵、屍で堀を埋めよ!屍で城壁への土塁とせよ!」
・
・
楊儀「・・・あの、クソジジィめ、ワシに死ねってか!」
呉兵「オイ、アンタちょっといいか?」
楊儀「何だ?ワシに何か用か?」
呉兵「お主、この戦をどう見る?オレらが考えを巡らせるようなものではないが・・・
オレは他のヤツラのように単純にはなれん・・・」
楊儀「知るか!そんなモン!さっさと寝ろ!」「灯りを消すぞ!・・・フッ・・・」
楊儀(プゥ〜)
呉兵「プクク・・・ゲラゲラ」
楊儀「貴様もうるさいぞ!全くどいつもこいつも!」
・
・
・
姜維「何と・・・あれから7年も経っていたのか・・・」
北平兵「何だ?何か言ったか?」
姜維「いえ・・・」
北平兵「この戦は世の為人の為って事になってるが、オレはこの戦で出世するんだ」
姜維「・・・まだまだ世は乱れるのではないでしょうか。まずは御身をお大事に・・・」
北平兵「・・・お前、変わってるなぁ」
・
・
・
北平兵「おい!来て見ろ!」
姜維「どうかしましたか?」
北平兵「あれを見ろ!孫堅様の軍勢だ!見てみろ!何とも勇壮ではないか!」
姜維「見事ですなぁ、一糸乱れず進軍していきますぞ」
北平兵「孫堅様はこの戦で先陣だそうな。兵卒の一人まで何とキビキビした事よ!
・・・って一人ダルそうなのが居るな」
姜維「いかにもヤル気がありませんね。ああいう兵が全軍の運命を危うくするのですな。
意外と脆いかもしれませんぞ」
「あっ、その兵が将に怒られてる!
何か喚いてますね・・・アララ、木に縛られて置いてけぼりですか・・・」
北平兵「やはり、孫堅様の軍は軍紀も厳格だな・・・オレ達も陣へ戻ろうぜ」
姜維「・・・」
北平兵「どうした?おい、行くぞ!」
姜維「・・・そ、それがし、少々用事を思い出しました・・・アウア、ウア、後から行きます、すすぅ」
北平兵「何を言うか、この戦場にどんな用がある。・・・まぁイイ、急げよ!」
姜維「アワワ・・・楊将軍だ・・・絶対ふて腐れてる、ヤバイヤバイヤバイ・・・」
楊儀「ワシを誰だと思ってるのだ!早くこの縛めを解け!誰か!誰かおらんか!」
姜維「ソロリ、ソロ〜リ」
楊儀「誰もおらんのか!いい加減にしろぉ〜!クソー!」
姜維「・・・将軍・・・」
楊儀「ヒィッ、私は一槍夫、何も知りません何も知りません!」
姜維「将軍・・・ワタシですよ、姜維です」
楊儀「ウァッ、姜維〜!コノヤロどこに居たんだ〜!」
「まったく、ワシを置いてけぼりにしやがって、手討ちにしてくれる!」
姜維「将軍・・・今の状況を分かってます?」
楊儀「・・・ン〜、マァ、何だ、その、・・・助けてくれ!」
姜維「もっと感動的な再会をしたかったですよっ。もう、ホントにしょうがないなぁ」
楊儀「イイから早くしてくれッ」
・
・
・
姜維「将軍、ご存知ですか?あれから7年も経ってるんですよ!」
楊儀「アァ、知ってる」
「しかし、あの官軍め。今だに思い出しすと頭に来る!間違いにも程があろうがッ」
姜維「元々はと言えば・・・イエ、言いませんよ。エエ」
楊儀「それよりもだ、お前7年経ってるんだぞ。ワシらは年をとらんのか?」
姜維「将軍、あまり困ったって顔をしてませんが・・・」
楊儀「ソリャ、オマエ・・・そ、そうだ、ワシは先帝を助けなければならんからな!」
姜維「しかし、顔もツルツルですね・・・ま、ワタシもですけど・・・」
楊儀「そうだの、髭が伸びないんだよな・・・」
姜維「それより、今後は・・・。・・・とりあえず北平軍に従軍しましょう」
楊儀「ウム。任せる」
姜維「将軍!聞きましたか!?」
楊儀「あぁ、抜け駆けした鮑信・鮑忠兄弟は全滅、孫堅軍も木っ端微塵らしいな」
「ワシを木に縛りおって、寝小便したガキでもあるまいに!イイ気味だ!」
姜維「何でも、袁術が兵糧を送らなかったそうですよ」
楊儀「そうか、袁術がやりおったか・・・」
姜維「・・・もしかして、将軍の差しがねですか!」
楊儀「バカ言ってんじゃないよ!今は一兵卒のワシが第一鎮の大将に何かできるわけないだろうが!
歴史がそうなんだよ、歴史が」
姜維「私はてっきり将軍の粘着性がでたのかと・・・モゴモゴ・・・」
楊儀「オマエ、ホントに勘違いしてるゾ。ワシが歴史を守らねばならんのだ!」
姜維(ウワァ・・・何だか言う事が大きくなってる!非常に嫌な予感!)
楊儀「姜維よ、見てろ。ワシが歴史を正しく導いてみせる!」
姜維「で、では、何もしない方が良いのでは・・・」
楊儀「バカモン!歴史が暴走したらどうする!ワシが監視役だ!」
姜維「何だか目的が変わっちゃってますケド・・・アワワ、将軍!どうしたんですか!目が据わってますよ!
何かに憑かれた目になってますよ!」
楊儀「ウヒヒ・・・ワシは知っておる、天子様も知らぬ事を知っておる。まさに神!ゴットじゃ!
その気になれば、何者も怖くはないわ!ウハハ・・・!」
姜維「アァ〜もう、ハイハイ、将軍ゴハンですよ!」
楊儀「お、食べる食べる!・・・また魚の干物かぁ・・・ワシ、小骨が面倒だから魚キライだな〜」
姜維「フゥ、戻った」
姜維「将軍!大変です!」
楊儀「あぁ、引き上げだってなぁ、助かったよ実際。こんな初期に死んでたらタマランからな」
姜維「先帝は平原に帰っちゃいますが、張将軍と顔を合わせちゃってますから・・・」
楊儀「シャーナイ、北平軍にくっついて冀州へ行くしかないだろ」
姜維「私達はどうなってしまうんでしょうか・・・」
楊儀「オマエねぇ、心配性すぎるよ。どうにでもなるって!」
姜維「・・・でも、このままだと袁紹にやられちゃいますよ」
楊儀「グゥッ、確かにその通りだな・・・まぁ、適当なところで逃げちゃおう。ササッとな」
姜維「何だか逃げてばかりですね」
楊儀「うるさいね、オマエは。ワシらのは逃げじゃなくて転進だ!」
姜維「将軍がウンコしてる間に随分と置いてかれましたよ」
楊儀「オマエ、子供じゃあるまいし、ウンコウンコうるさいよ。全く、張将軍といい・・・」
姜維「ん?アレ〜、あそこに人がいますよ」
楊儀「こんな何も無いところでか?また幻覚癖が出たのか?」
姜維「違いますよ!確かに人がいたんです!」
・
男(こやつら何者だ?武人か・・・若い方はかなり出来そうだ・・・)
・
楊儀「オマエ、また猿でも見たんじゃないのか?『あおとっても』は無いけど、
春画の見過ぎで目が悪くなったじゃないのか?オイ」
姜維「私は将軍とは違います!見てません!」
楊儀「そう言うな。実はコッソリ見てるだろ?」
姜維「見てません見てません」
楊儀「気取るなって。コノコノ〜」
姜維「見てません見てません見てません」
楊儀「またその技かよ・・・つまらんヤツめ」
・
男「ん〜、やっぱ武人じゃないよな。若いのもダメだな・・・。・・・ハッ、間者か・・・?
人も通わぬ冀州への間道・・・怪しい。よし、一つ間者の首を土産にでもするか」
男「貴様ら待てぃ!冀州への間道を通る怪しき奴!うぬら間者であろう!」
姜維「あいや待たれい!それがし涼州天水郡は冀県の産で姜・・・キョウ・・・キョウ儀と申す者!
決して怪しい者ではござらん!」
楊儀「んじゃ、ワシは楊維だな。襄陽の生まれだ。公孫瓉に従って反董卓戦に参加したが、
公孫瓉の軍は冀州へ戻るところだ。・・・それでお主は?」
男「こ、これは失礼した。それがし常山真定の生まれで、趙雲、字は子龍と申す者です」
姜維「アワワ・・・趙将軍だ・・・若い・・・けど、趙将軍だ・・・」
楊儀「ほ、趙子龍どのか、お若いのぅ。していかがなされた」
趙雲「(何だコイツ、馴れ馴れしい)はぁ、実は袁紹の旗下におりましたが、この度の戦で
彼の行いをつらつら見ておりますと、生涯仕える人物とは思えず、公孫瓉に身を
寄せようと思いまして・・・このような所で公孫瓉旗下の方とお会いできるとは・・・
これは良い折に・・・」
姜維(ヤバイヤバイ・・・趙将軍だ・・・!)
楊儀「このたわけめ!何を言っておるか!お主、一日でもその禄を食み主と仰げば、
その恩は御身にも換えられぬものぞ!」
「聞いておれば、自分の目の暗さを棚に上げて何を言っておるか!」
姜維(アワワ・・・趙将軍に・・・五虎将軍の・・・趙将軍に説教してるー!マズイマズイ・・・歴史が・・・!)
楊儀「貴様ら!口を漱いで来い!そして襟を正して聞け!そもそも先帝は・・・」
姜維「貴様らって、私もですか!・・・って、先帝はマズーイ!楊しょうぐ・・・イヤ、楊維どの!
この場はチトお待ちを!」
楊儀「何だよオマエは!いつもいつも!」
姜維「ですから・・・アノ、ソノ・・・モゴモゴ」
趙雲「うむむ・・・それがしが間違っておりました!あなた様の諫言、しかと受け取りました!
さすれば取って返し、袁紹旗下で命の限り戦いましょうぞ!」
姜維「ウワワ・・・マズイマズイ・・・四虎になっちゃう!」
趙雲「それでは、おさらば!」
楊儀「待てぃ!」「貴様はホントにダメだな。覆水盆に帰らず、お主の過ちは元には戻らん」
「良禽木を選ぶとも言うだろうが。次の君主は慎重に選べって事だ!」
趙雲「まさに、まさにその通りでございます」
姜維「フゥ〜、ヤバかった・・・」
楊儀「ワシは劉備様が良いと思うゾ!あの方は将来、蜀に・・・」
姜維「ワー!ストップストップ!劉備様はサイコーです!それだけです!後は忘れて下さい!」
趙雲「は?・・・劉備様・・・か。して、すとっぷとは?」
姜維「忘れてください」
・
・
・
姜維「楊将軍!カンベンして下さいよ!」
楊儀「趙将軍も青二才だの。タマランよ、あんなんじゃ行く末心配だよなぁ。
もっとグジグジ言いたかったんだがなぁ」
姜維「しょうがないでしょ!まだ若いんだから!それより、趙将軍が袁紹の元に走ったら
どうしようかと思いましたよ!」
「しかし、さすが楊将軍ですね!これで趙将軍は完全に先帝の元へ行きますよ!」
楊儀「考えてみれば・・・ヤバかったなオイ!」
姜維「ゲッ!計算ずくじゃなかったんですか!」
楊儀「あぶねぇ〜。全く油断も隙もあったもんじゃないな」
このひと月ですっかり容疑萌えに・・・
時は流れて・・・
楊儀「チッ!予想以上に脆かったな、公孫瓉は」
姜維「そうですね。しかし、公孫瓉を滅ぼした袁紹も曹操に一族もろとも滅ぼされるのですから・・・
曹操は恐ろしいですよ」
楊儀「まぁ曹操は先帝の好敵手だからな」
姜維「孫堅無く、董卓誅され、李・郭の二将も曹操に討たれました。袁術や呂布も滅び、先帝も
ここからが肝心なところですね」
楊儀「その曹操と先帝は同盟中だしな。それにしても今回は軍の端っこにいたから助かったぞ」
「こう戦ばかりじゃ、そのうち死んじゃうよ。ここら辺はこの後バタバタするからなぁ・・・
とっとと失せようぜ。ハァ〜、バリバリの将軍だった頃が懐かしいよ」
姜維「そういえば、趙将軍は?」
楊儀「あぁ、少しウロウロした後に先帝と会うはずだ」
楊儀「・・・オイ、気付いてるか?」
姜維「ハイ。公孫瓉が滅んでからあっという間に時間が過ぎてます」
楊儀「時間が飛んだようだが、何で気が付かなかったんだ?」
姜維「・・・アァ!きっと将軍と深酒した時ですよ!」
楊儀「・・・確かに酒を飲んだ後は記憶が無かったな・・・」
姜維「思い出しました!楊将軍がベロベロに酔っ払ってヘンテコな一人行進をしてたんですよ。
私にもマネしろマネしろうるさいから私も酔った勢いでマネしたんですが、時滑の術に似て
たかもしれません。呪文も唱えてませんから、それが原因かは分かりませんが・・・」
楊儀「おう、あれはな、ワシの部隊で流行ってた酔軍行進だ。
手と足を左右一緒に動かして、手の平を上向きに握って、肘は直角にする。
掛け声は『勝ったー勝ったーまた勝ったー』だ」
姜維「くだらないですねぇ、私の部下に教えないで下さいよ」
楊儀「あのかくし芸は門外不出だ・・・オイオイ、そんなんで術がかかってたんじゃワシの部隊は大変だろが」
姜維「そうですよねぇ・・・」
・
・
・
楊儀「オロ?趙子龍どのではないか!」
趙雲「あ、これは楊維どの!お懐かしいですな!その節はありがとうございました!
ご縁はまたの機会となりましたが、それがしが生涯を賭けられる君主を見つけました!」
楊儀「そうか、良かったの」
趙雲「あなた様が言うとおり、劉備様は素晴らしい方でした。仕えるならこの方と心に決めましたぞ!」
「自分の目の暗さがイヤになるほどです。よくぞ導いてくださいました」
楊儀「あぁ、お主もコイツと同じなんだよ。・・・これをやるから食え。目が良くなるからな」
趙雲「何ですかコレ?」
楊儀「これは『あおとっても』といってな、目に良い木の実だ」
姜維「これはナカナカ美味しいですよ、どうぞお食べ下さい。武人は目が命ですからね、これを食べれば、
太刀筋の見極めなどバッチリです」
趙雲「それでは早速・・・これは珍味!・・・おぉ、こんなに沢山!ありがとうございます!」
姜維「いいえぇ〜、頑張って下さいね!」
・
・
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楊儀「オマエ、歴史がどうの言ってた割には随分と乗ってたな」
姜維「そりゃ、私は最初に趙将軍とやり合って見出されたんですからね。
今でもドキドキしてますよ!いやぁ〜うれしいなぁ〜」
楊儀「フ〜ン、まぁ、それじゃ趙将軍が先帝や関将軍と再会する場面でも見ておくか」
姜維「ハイッ!お願いします!」
・
・
・
趙雲「ングゥ・・・あの『あおとっても』を食ってから腹が・・・ここで少し休むとするか・・・」
山賊「オイッ!道の真ん中で寝てるんじゃねぇ!早くどけや!どこぞの食い詰め浪人がッ!」
趙雲「なにッ!山賊の分際で!虫ケラは虫ケラらしく避けて通れ!」
山賊「なにおぅ!このヤロウ、寝たまま偉そうな事を!」
趙雲「明るい時分に貴様ら山賊が大口を叩くなッ。
この槍で・・・ハゥゥ〜ヤバイ・・・腹が・・・力が全く入らん・・・」
・
姜維「ヤバイ、ヤバイですよ!将軍が食べさせた『あおとっても』で趙将軍が食あたりを・・・!」
楊儀「コリャイカン!オマエ、趙将軍の代わりに山賊をぶっ飛ばしてこい!」
姜維「エェッ!バレちゃいますよ!」
楊儀「大丈夫だって!どうせワカランよ!」
姜維「バレますって!」
楊儀「しゃーないなぁホントに!ちょっと顔を貸せ!」
姜維「ウワッ!何をするんですか!」
楊儀「ホレッ、額に『趙雲』と書けばよかろう」
姜維「こんな子供だまし・・・って言うか子供でも騙されませんよ!」
楊儀「バカ、このままじゃ趙将軍が死んじゃうダロ!急げ!・・・あと、ちゃんと名乗れよ!」
姜維「分かりましたよ!」
姜維「待て待てぇ〜い!・・・私は・・・ちょ、趙雲と申します!賊め、覚悟しろ!」
山賊「何だ貴様!・・・ギャハハハ!オイ、コイツの顔を見てみろ!顔に自分の名前を書いてるぞ!」
姜維「ウグッ・・・貴様らぁ!私は趙雲と申します!トリャァッ!
こっちだって好きでやってんじゃねぇんだ!ウオォリャッ!」
山賊「ウワァッ!裴元紹様がやられた!逃げろっ!」
姜維「待てぇい!私は趙雲と申します!・・・ハァハァ・・・」
趙雲「・・・ウウゥ・・・あなたは・・・」
姜維「(ビクゥッ!)し、失礼します!」
・
・
・
姜維「・・・」
楊儀「ククク・・・オイ、すごかったな!さっきの槍さばきは!」
姜維「・・・」
楊儀「プクク・・・秘技『私は趙雲と申します』か?い、いつの間に会得したのだ?
・・・ダメだ!スマン!・・・ギャハハハ・・・ウッ、ゲホゲホ」
「私はチョ、チョーウン、チョーウン・・・ギャハ、グッ、ゲホゲホゲホ!」
姜維「・・・楊将軍もその秘技とやらを受けてみますか・・・さぁ!」
楊儀「ウハハ・・・待て・・・ヒャハハ・・・早まるな・・・ゲホゲホ」
「しょうがないダロッ、だいたい『あおとっても』をあんなに食べさせたのはオマエだろうが
少しは落ち着け!」
姜維「フゥフゥ・・・ムフゥ・・・」
楊儀「それにこれで一件落着だ!歴史は守られた!」
姜維「私の体面は守られませんでしたけどねッ!」
閑話休題
姜維「何だか今回は続きますね」
楊儀「ん?まぁ、そろそろどうしようか悩んでんじゃないの?」
姜維「そうですね」
楊儀「ま、ワシの知ったこっちゃないけどな」
姜維「でも、神の様な方は楊将軍を気に入っているみたいですが」
楊儀「ウム。ワシの人徳じゃの」
姜維「・・・」
『三国遊撃隊』第四章「君の名は・・・」完
なんだこのスレ
楊儀「北の方で曹操がバタバタしてたから、南下したワシらはゆるゆるできたな」
姜維「また勝手に術がかかっては厄介ですから、早目に江陵へ向かいましょう」
楊儀「ワシの故郷を通るのう・・・ワシはまだハタチ前か・・・」
姜維「青春真っ只中って時ですね!」
楊儀「・・・」
姜維「アリ?どうしました?」
楊儀「・・・はっ、つまらんな!」
姜維(何だかヤバイ予感!禁句が増えたヨカーン!)
「アノアノ、ソノ、楊将軍は関羽将軍を慕って配下に加わったんですよね」
楊儀「おぅ、そうじゃ、関雲長様には憧れておったからの!
結構気に入られて、先帝との連絡係をしておったのだ」
「先帝にも随分と取り立てて頂いたが、劉巴に左遷させられたのだ。あの二股膏薬めっ」
姜維「しかし、劉巴様は丞相と一緒に蜀科を制定してますし、政治能力が高いと聞きました」
楊儀「あぁ、それに質素な生活をして慎み深かった・・・ってか?」
姜維「そのように伺っております。北伐前に亡くなられたそうですが」
楊儀「大体だな、元々曹操の配下だったのは致し方無いとしても、先帝に仕えるのを嫌って、
劉璋の家臣になってんだぞ。これが暗愚と言わずになんと言う!」
姜維「何か理由があったのではないでしょうか?」
楊儀「先帝の蜀入りの時にも随分と劉璋へ反対したらしいしな。蜀を平定した後もすんなり
従わなかったのだ!あのヤロ、スカしやがって!」
楊儀「ホント頭に来るんだよな!ワシを小僧扱いしおって!」
姜維「まぁ、劉巴様の件はその辺で・・・。でも、丞相に取り立てられたんでしょ?」
楊儀「あぁ、丞相にも大きなご恩がある。先帝、関羽将軍、諸葛丞相、この御三方にはな・・・」
姜維「ですから、まずは蜀入りをお助けしなければ!」
楊儀「おう、ワシが絶対に成功させて見せる!ワシが・・・ウヒヒ・・・ワシは知っておるのだ!ワシは・・・」
姜維「ウワッ、また出た!将軍、ゴハンですよ、ゴハンです!」
楊儀「おう、食べる食べる!」
お馬はポコポコ
一週間お預け?
閑話休題
姜維「何だか久し振りです」
楊儀「しかし、タマランなぁ」
姜維「そうですね。今回はキツかったですよ」
楊儀「大体だなぁ、経営陣がもっとシャンとせにゃならんのだ」
姜維「マァマァ、お気持ちは分かりますが・・・」
楊儀「ホンットにオマエは八方美人だな!・・・ウチはこの先どうなっちゃうんだよ!」
姜維「知りませんよ、社長にでも聞いて下さい」
楊儀「ワシ、ニガテなんだよね。何だかガングロだし・・・」
姜維「やっぱり将軍はその辺がショッパイですよね」
楊儀「なにをぅ!ショッパイとは何だ!ショッパイとは!次はバチコーンと言ってやるわい!」
姜維「ハイハイ。それはそうと、神と思われる方からお叱りがありますが・・・」
楊儀「放っとけ!・・・イヤ、待て。ワシらを相手にしてるだけでも奇跡的に神だモンな・・・」
「ン〜、行っとくか・・・ツマンネェけどな!ウハハ!」
姜維「・・・将軍!ちょっとイイですか?」
楊儀「何だ?どうした、改まって」
姜維「アノゥ〜、早く江陵に行くべきなんですが、ソノ、丞相の出廬に立ち会えればと・・・」
楊儀「・・・ウム。先帝・丞相・関将軍・・・ヨシッ、行くか!」
姜維「ハイッ!ありがとうございます!」
楊儀「ヨシッ、そう決まれば新野へゴーだ!」
姜維「??・・・ごぅーです!」
・
・
・
姜維「オッ、教練中ですね。ほ、中々良い調練がなされているようですね」
楊儀「ン〜、徐庶だな。この頃これほどの調練ができるのはヤツしかおるまい」
姜維「徐元直様ですか・・・素晴らしい方だと聞いています」
楊儀「コイツは剣の腕も立ったらしいぞ。魏に下りやがったけどな」
姜維「でも、新野に着くのが早すぎましたね」
楊儀「しかし・・・実は、丞相の庵はワシの実家から近いんだよね」
姜維「マママ、イイじゃないですか、家に寄る訳じゃないし」
楊儀「オロ?何だアイツは?」
姜維「はい?」
楊儀「ホラホラ、アイツだよ。あのヒョロっとした、青びょうたんだ」
姜維「・・・何か、キョロキョロしてますね・・・何だか怪しいです!」
楊儀「誰かを探してるみたいだな・・・しかし、もう少し普通に出来ないモンかねぇ。
とりあえず放っとけよ。・・・さてと、子龍将軍に会ったら面倒だからな。そろそろ行こうぜ」
姜維「そうですね。『青とっても』でイタイ思いをさせてしまいましたからね」
楊儀「・・・ゲラゲラ。ヤベェ、秘技を思い出しちまった!チョ、チョーウン、私はチョーウン・・・ウハハ・・・ゲホゲホ」
姜維「いい加減にして下さいよ!全く・・・」
楊儀「スマンスマン・・・しかし・・・オマエ・・・ゲホゲホ」
・
・
・
男「徐兄はどこにいるんだ・・・ん?あの二人連れ・・・調練を見てたな・・・今頃仕官でもあるまいに」
・
・
・
楊儀「ウワッ!・・・ア、アイツは・・・」
姜維「将軍!どうなされましたか!」
楊儀「ジジィだ・・・腹ペコの・・・アワワ・・・」
姜維「どうしたんですか!」
楊儀「何で・・・この時代に・・・ハウゥッ!こっち見た!」
姜維「将軍、誰ですか?」
楊儀「・・・」
姜維「将軍?楊将軍?」
楊儀(フラフラ〜)
姜維「楊将軍!どこへいくんですか!」
・
兵(甲)「オイッ、お主何者だ!」
兵(乙)「お主、我らの調練を見ていたが、平民には見えんな」
姜維「ウッ、私は怪しい者ではありません!アァッ、将軍がいない!」
兵(丙)「将軍だと?訳の分からぬ事を抜かすな!将軍がいないとは我らを侮辱するか!」
姜維「イエイエ、アノ、それがしチト急いでおりまして・・・」
兵(甲)「我らが将軍を知らぬか!」
姜維「イエイエ、滅相もありません。五虎将軍の・・・ハウゥ!今のは聞かなかった事に・・・」
兵(甲)「やはり怪しすぎる。・・・ヨシッ連れて行け!」
姜維「ウヌヌ・・・(楊将軍は・・・)」
姜維「離せ!離さぬか!(趙将軍に会ってしまったら・・・マズイッ)」
趙雲「どうした!怪しいヤツを捕らえたと聞いたが」
姜維(ビクゥッ! いきなり・・・マ、マズイィ〜)
兵(甲)「ア、これは趙将軍!コイツがそうです!私が捕らえました!」
趙雲「おぅ、ご苦労だったな」
兵(甲)「イ、イヤ〜、そ、そうでもないです・・・。オイッ、怪しいヤツ、顔を上げろ!」
趙雲「ウワッ、こ、この方は・・・!」
姜維(ヤバイヤバイヤバイ・・・)
兵(甲)「趙将軍、如何なされましたか?」
趙雲「・・・お主ら、チト席を外せ・・・」
兵(甲)「コイツをご存知ですか?アレ?趙将軍、顔が真っ白ですよ。」
趙雲「うるさい!サッサと行かぬかッ!」
兵(一同)「ハ、ハイィッ!」
趙雲「・・・」
姜維「・・・」
趙雲「・・・その節はお世話になり申した」
姜維「イエ」
趙雲「・・・」
姜維「・・・済みませんでしたッ!『青とっても』のせいで食あたりを・・・」
趙雲「(ビクゥ!)なぜ・・・それを・・・」
姜維(ハウゥッ、しまった〜!)イエ、ソノ、アノ、あの果物は食べ過ぎるとお腹が痛くなるんです・・・かね?」
趙雲「やはり・・・!山賊を・・・ソノ、蹴散らしたのは・・・あなた・・・ですね」
(その場の勢いとはいえ、賊を討ったのは自分と言ってしまった・・・武人にあるまじきコトを・・・
しかし、今さら私ではなかったとは言えん・・・しかし、この者・・・)
姜維(マズイマズイ・・・どうなってしまうんだ・・・)
関羽「おぉ、趙兄。あやしいヤツを捕らえたらしいですな」
姜維(ウゲゲッ、関将軍も来た!)
張飛・孫乾・簡雍(ガヤガヤ)
張飛「どうした兄貴!おっ、趙兄も揃って。・・・ン?ソイツは?」
姜維(ハウゥ・・・これはヤバイッ!って言うか絶体絶命だッ)
趙雲「こ、これは皆さん、お揃いで、い、一体どうしたんですかな。それがし、やましい事はございませんぞ」
一同(?・?・?・・・)
孫乾「ハハハ・・・どうなされた。我らを皆さんとは・・・アハハ・・・子龍殿も冗談を言うのですなぁ」
張飛「顔が真っ白だぞ・・・具合でも悪いんじゃないか?」
関羽「何やらおかしいな。確かに顔色も悪いし、食い物にでも当たったか?」
趙雲「(ビクッ)そんなコトは断じて無い!」
簡雍「何だ何だ?子龍といい、この男といい、固まってるな」
姜維「それがし、イヤ、私は子龍殿の故郷、常山から行商で来た者です。
子龍殿がこちらに居られると聞き、お邪魔した次第・・・」
趙雲「そ、そうなんですよ。いやぁなつかしいなぁ。
一緒に、アノ、ソノ、『青とっても』を食ったのが昨日のようだぞ」
兵士(甲)「皆様方!単福様がお呼びでございます!」
一同「おう!分かった、すぐ行く!」
簡雍「子龍、お主も行かんと。話は後になされ」
趙雲「・・・オイ、誰か。この方を私の部屋へご案内しろ!
(ヒソヒソ)すぐに戻りますゆえ、しばしお待ち下さい。どうしてもお話しておきたいコトが・・・」
姜維「ハイ・・・」
・
・
・
楊儀「ウ、ウゥ・・・。ハッ、ここはドコだ?姜維は?」
老人「お目覚めか・・・楊将軍」
楊儀「き、貴様は時滑の術のジジィか?」
老人「いかにも・・・」
楊儀「ムム・・・あの時と全く変わらないではないか・・・一体何者だッ!」
老人「ワシか?ワシは・・・仙人じゃ・・・なんつってなぁオイ!久しぶりだの!」
楊儀「懐かしいの〜、どうした?こんなところで!」
老人「お主らを追ってきたのじゃ」
楊儀「ソリャご苦労なこったな。それにしても、ジジィと呑んだ酒は旨かった」
老人「おう、ソレソレ、あんな陽気な酒は滅多にないのぅ」
楊儀「して、ワシらを追って来たとは?」
老人「おぉ、そうじゃった!お主ら大変なコトになっとるぞ・・・」
楊儀「なんだよ、大変って?」
老人「蜀が滅んだのじゃ・・・」
楊儀「ナニィ〜!!いつだ!」
老人「お主らが消えてから2年と持たなかった・・・」
楊儀「クソッ!魏め!」
老人「いやいや、蜀を滅ぼしたのは呉じゃよ」
楊儀「何だとぅ!?」
・
・
・
単福「皆お集まりか。今戻った物見によれば、魏軍いよいよ勢いを逞しゅうし、
呂曠、呂翔が五千の兵を以って新野へ侵攻中であるとか」
孫乾「五千か・・・我が方は二千にも満たぬ。これは難事・・・」
簡雍「倍以上の敵に当たるには調練も装備も足りん。ここは避けるが上策ではないか?」
一同「ガヤガヤ・・・」
張飛「ヨシッ、俺と兄貴と趙兄がそれぞれ千の兵を相手にするから、残り二千はお主らに任せる」
関羽「ハハハ・・・ほぉ、益徳も策を立てるようになったか、ハハハ」
張飛「ウハハ、良い策だろ」
関羽「ハハハ、軍師殿に聞いてみよ。のぅ単福殿」
単福「張飛殿の策はなかなか良いですな」
一同「何ですと〜!!」
単福「しかし、それでは我が軍の調練になりませぬゆえ、今回はこの単福が策を立てましょう。
相手は五千。良い調練ができそうですな」
・
・
・
姜維「フムーッ、どうしよう。趙将軍は怒ってるのかなぁ・・・怒ってるよなぁ。チョーシに乗らなければよかったなぁ」
兵(甲)「アノォ〜」
姜維「(ビクゥッ)な、何者!」
兵(甲)「先程は大変失礼致しました!ちょ、趙将軍のお知り合いとはつゆ知らず・・・」
姜維「あ、イエイエ、気になさらないで下さい」
兵(甲)「ハッ、かたじけなく存じます。それがしに何かできる事がありましたら何なりと」
姜維「将軍の方々がお集まりのようですが、何かあったのですか?」
兵(甲)「実は曹軍の呂曠・呂翔、二将が兵五千でこちらへ侵攻中との事ですので、迎撃のお打ち合わせかと・・・」
姜維「何と、曹軍に攻め込まれましたか!あなたも戦うのですか?」
兵(甲)「はい、我がほうは二千の兵しかおりませぬので、何とも不安な事でございます」
姜維「・・・チトお願いがあります」
兵(甲)「何でしょうか?」
姜維「私も戦場へ赴きましょう。甲冑と槍を準備して下さい」
兵(甲)「しかし・・・商人のあなたに戦は・・・」
姜維「・・・失礼ッ!」
兵(甲)「ウワッ!私の剣を、いつの間に!しかもその剣さばきは・・・趙将軍に似ております!」
姜維「さ、準備をして下さい」
兵(甲)「ハハッ、直ちに!」
老人「お主、よもや周瑜都督を知らんとは言わんだろうな?」
楊儀「何を言っておる、呉の大器たる周瑜を知らんでどうする」
老人「では、周都督の子をご存知か」
楊儀「循・胤の男子、娘一人と聞いておる」
老人「そうか・・・ではもう一人の和子は知らぬのだな・・・」
楊儀「ナニッ、もう一人おったのか?」
老人「おぅ、居ったのじゃ、正室の子らとは比べ物にならん、父をも遥かに越える逸材がの。
本当は、自ら物見をして命を落としたのじゃが・・・お主らの動きで生き延びたのじゃ」
楊儀「そいつが蜀を滅ぼしたのか!」
老人「その通りよ、魏延を先鋒としての・・・」
楊儀「ナニィ〜!!あのヤロッ!裏切りやがったのか!・・・やはり後頭部トンガリ野郎だ!」
老人「ギャハハハ・・・ウッ、ゲホゲホ・・・。ンンッ、と、とにかく何とかせねばなるまいて」
楊儀「おう、ワシに任せておけ!エ〜ト、まだガキのはずだからな、何とでもなる!」
老人「しかし・・・お主は、弱者にはとことん強いの〜。だがムリムリ。大体にして居所が分からん」
楊儀「じゃ、どうするんだ!」
老人「呉の侵攻自体を止めるか、撃退するか・・・じゃの。
撃退するには諸葛丞相か・・・または匹敵する大才が必要じゃ」
楊儀「そこでワシの登場だ!」
老人「ムリじゃの!」
男「ムリですな!」
楊儀・老人「ウワッ!」
男「お久しぶりです、老師」
老人「お、お主、聞いておったのか・・・」
男「ハイ。しかし全て忘れました。私は私の時と才でやりたいのです」
老人「そうか・・・無理は言うまい。それがお前の道なのじゃろう・・・」
楊儀「アアァ・・・この青びょうたんは・・・さっき新野で・・・」
男「ハハハ、青びょうたんとは・・・ハハハ。それに、あなたとお会いしたのは幾月も前です」
楊儀「ホェ?・・・オイッ、ジジィッ!それは本当か!」
老人「いかにも、その通りじゃ」
楊儀「ジジィ、コリャどうなってんだ!」
男「私は席を外した方が良さそうですな」
老人「ウム。そうだの、チト外してくれ。・・・そうだ、酒を買ってきてくれんか」
男「ハハハ、お安い御用です」
楊儀「ジッジィ!早く教えろ!」
老人「お主は時をいくらでも得たであろうに、せっかちなヤツじゃ」
楊儀「まず、あの青びょうたんは誰なんだ?」
老人「丞相じゃ」
楊儀「ハ?何言ってんの?今は真面目モードなんだからよ!」
老人「だから、あいつは諸葛亮じゃよ、諸葛丞相じゃ」
楊儀「こ、こいつ、大変なコトをアッサリと・・・ワシ、青びょうたんとか言っちゃってたぞ!」
老人「あいつは見所があるからのぉ、ワシの弟子にしようと思ってたんじゃが・・・
先程、アッサリ断られたのぉ。ま、ヤツはそういう男じゃ・・・」
楊儀「ハァ〜・・・ワシ、どうしよう・・・」
老人「大丈夫じゃ、アイツは興味がないコトは直ぐに忘れるから。それより、お主、人の歴史において
これまで神や仙人なんぞと呼ばれている者がおるだろが?」
楊儀「・・・ン〜、まぁ聞くことは聞くがの・・・アァ〜、心配だ〜」
老人「じゃから、気にすんなって言っとるじゃろ!」
「話を戻すぞ。その神やら仙人やらはどんな人間だと思う?」
楊儀「アァ?スゴイ奴らなんじゃないの〜」
老人「チッ、話し甲斐の無いヤツめ。・・・まぁ良い。奴らはただの人間よ。単なる人間に過ぎぬ」
楊儀「何だよ、禅問答か?」
老人「違うわッ!このバカ者!・・・術のせいじゃ」
(時は少し前に戻り・・・)
姜維「さて、行きますか」
兵(甲)「ハ、ハイッ!・・・あなた様は武人でもないのに・・・どうしてそんなに落ち着いていられるのですか?」
姜維「ハハハ、それは秘密という事で・・・相手は五千か、腕がなりますよ!」
兵(甲)「なんと豪気な・・・」
姜維「あ、前もって言っておきますが、この件はご内密に・・・
万が一漏れたら、趙将軍が非常にお怒りになりますからね」
兵(甲)「ハッ、何があっても!」
おもしれえ♪
ネタ主ガンガレ
150 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/07/17(日) 16:05:38
イクラには勝てるだろ
マスオには負けるがw
(閑話休題)
姜維「ウハァ〜、サルベィジされてますよ!」
楊儀「何たるちや!せっかく深海2000くらいまで行ったのにナァ・・・」
姜維「・・・しかし、150殿はスレ題にキチンとお答えになられておるわけですし・・・」
楊儀「規約を読む限りでは我らは荒らしらしいゾ・・・」
姜維「良く読むと・・・連カキ以外にもヤバそうな項目が・・・」
楊儀「ワシらは黄巾賊と同じってコトか・・・とりあえず様子を見ようぜ」
姜維「分かりました。ナムナム・・・」
・
・
・
孫乾「寡兵を以って、五千の兵を蹴散らし、戦巧者といわれる曹仁・李典の軍をも打ち負かすとは・・・」
簡雍「ウム。単福とやら、なかなかやりよる。今回の勝利は天佑や偶然ではござらぬ。兵法に疎いワシにも勝ちが納得できる」
単福「ご主君、勝鬨を!」
劉備「おぅ、・・・皆の者!我が軍の大勝ぞ!!」
一同「オォーー!!」
・
趙雲「我が軍にあって、絶えず左方を支えた部隊・・・もしや・・・」
・
姜維「フゥ、戦は我が方の大勝のようですね」
兵(甲)「ハァハァハァ、しかし、あなた様の強さは・・・どの軍でも将軍になれるでしょうに・・・
なぜ商人などをなさっているのですか?」
姜維「人それぞれ分ありです。私が将軍になるのであれば、それは望むからではなく、望まれるからでしょう」
兵(甲)「ハッ、感服いたしました。それに今日は、3度も助けて頂きました。お礼の申し上げようもございません」
姜維「ほぅ、矢を払ったのもご存知でしたか。あなたは良い武将になりそうですね」
兵(甲)「ありがとうございます・・・しかし、私は根っからの小心者でして・・・お恥ずかしい限りですが、その、命が惜しいのです」
姜維「ははは、命が惜しいのは誰でも一緒です。生地に死あり死地に生あり、戦以外でも死ぬ時は死ぬでしょう。
私も自分の命を惜しみますが、より大きなものと交換するのならば躊躇はしません。
あたらつまらぬ事に使わず、少しでも大きなものと交換しようではありませんか。その為には精進あるのみです」
兵(甲)「ハハァッ!この命、価値を高めてご覧に入れましょう!」
・
趙雲「皆の者、今日はご苦労であった!曹軍を粉砕し、我が軍の大勝だ!
よく頑張ってくれた、礼を言うぞ!!」
「最後にもう一仕事だ、死者の埋葬、負傷者の収容に当たれ、武具馬具諸々も回収し、
地を清めよ!」
部隊兵「ハハッ!」
趙雲「よし、かかれ!・・・ただし、左陣の者どもは残れ!」
姜維「(ギクッ!)・・・バレましたか?」
兵(甲)「(ギクッ!)・・・バレましたかね?」
姜維「バレてますよ!アァ〜どうしよう、どうしよう・・・アゥ〜」
兵(甲)「先程とは、ず、ずいぶんと違うご様子で・・・
それ程までに気になさるのならば、ささ、お先に宿舎にお戻り下さい」
姜維「あ、ありがとうございます、す。では、失礼しますぅ」
・
・
・
老人「違うわ!このバカ者め!神・仙人・術者・天才・・・この術のせいだわ!」
楊儀「オイ、ジジィ。繰り返してバカと言ったな?」
老人「気にするな、ミミッチィ奴めが」
楊儀「まぁイイや、術って時滑の術の事か?」
老人「そうじゃ。この術はの、伝えるのは一人とされておる。
過去に戻りて時が過ぎ、術を使った時を過ぎるまで年をとらん」
楊儀「だからワシらはあの時のままだったのか!髭が伸びんのもそのせいか・・・」
老人「イヤ、髭が伸びぬのは術が正常ではないからじゃろ。他におかしな事はないか?」
楊儀「おぅ、これまで二度時が早回しになった」
老人「・・・ン〜、術が完全ではないのじゃろう。・・・失敗したな?まぁ、死ぬ事はない」
楊儀「オイオイ、大丈夫かよ。たまらんなぁ・・・で、神やら天才やらが術のせいとは?」
老人「この術は最初に時を遡る以前であれば繰り返せるのよ。つまり何年でも生きる事が出来る。
ただの人間でも百年・二百年・・・繰り返せば・・・大抵の事は極められよう、予言も出来よう、
場合によっては神にもなれる・・・」
楊儀「それを・・・たった一人に伝える術を・・・ワシに伝えたのか・・・!?」
老人「イヤ、あれは酔ったイキオイじゃ。正直、失敗した」
楊儀「ジジィ!オマエ面と向かって、そんなコト言うか!」
老人「本当は諸葛孔明に伝えようと思ったのじゃ」
楊儀「・・・んっとに、正直者と言うべきか、バカが付くと言うか・・・ちっとは上手く言えよ!」
老人「ま、確かにワシは正直者じゃが・・・」
楊儀「オイオイ、少しは遠慮しろよ!謙遜って言葉を知らんのか!」
老人「うるさい!お主に言われたくはないわ!」
楊儀「・・・ジッジィ〜!」
孔明「只今戻りました。何やら楽しそうですな」
楊儀「ウアゥッ!ハハァ〜ッ」
孔明「この方は・・・例の方ですか」
老人「そうじゃ、お主は忘れろ。しかし、お主ほどの才を以って術を会得すれば・・・
天を呑み地を平らげ四海を覆う事もできように・・・」
孔明「私は私の力で事を成したいのです。身分も富もそれ自体は欲しません。
それらは己の才を量る物差しに過ぎぬのです」
老人「そうか。これまで幾多の人間が術を用いてきた。世に秩序と和をもたらした者も居る。
それでもお主は用いぬのか・・・」
孔明「私の我儘。ただ我儘とお思い下さい」
楊儀「・・・ハハ〜・・・ハハァッ〜・・・」
老人「ワシらは酒でも飲もう。孔明よ、お主は早々に去ぬが良い。行き先は決まったかの?」
孔明「はい。我不才なれど、力を尽くす事ができる、イヤ、お認め下さる大器を見つけました」
老人「それは良かったの。そなたも相手も果報者じゃ」
孔明「その方には徐兄が仕えております。時を見て紹介して頂けるように依頼しました。
しかし気は逸ります、いっそ仕官を願い出ようかと・・・」
老人「ハハハ、孔明よ、お主はまだ若い。今は待つ事じゃ・・・」
・
・
・
楊儀「ウハハ!ジジィ!相変わらずだの!」
老人「ウホホ!お主の『腕立て飲酒』も久し振りに見るぞ!アホじゃ、アホウじゃ、やれ楽しや!」
楊儀「ダハハ!アホじゃと〜アホウですと〜!手討ちにしてくれるわ!ヒョホホ〜」
老人「ウヒー!ワシの負けじゃ、降参じゃ〜」
楊儀「オシッ!勝ったー勝ったーまた勝ったー!」
老人「出た!酔軍じゃ〜!ドハハハ・・・!」
・
・
・
姜維(ソロリ、ソローリ)
趙雲「やはりあなたでしたか」
姜維「(ビクゥッ!)イヤ、ソノ、それがし散歩から帰ったところでして・・・」
趙雲「血の匂いを身にまといての散歩とは、地獄でも散策しておいでかな?」
姜維(ギクゥ〜)
趙雲「・・・イヤイヤ、戯れです。左陣の奮戦振り、よもやと思いましたが・・・
我が部隊の消耗も防げました。お礼を申し上げます」
姜維「イエ、私はソロソロおいとま致します」
趙雲「ならん!この趙雲、我が身に武人としていささかの曇りも許されるものではない!」
姜維「???」
趙雲「・・・臥牛山で、賊を蹴散らしたのは・・・あなたでございますな?」
姜維「ウッ・・・」
趙雲「やはりそうでしたか・・・お恥ずかしながら、あの時、賊を蹴散らしたるは我と・・・」
姜維「お忘れ下さい。状況的に致し方なかったのですから・・・」
趙雲「・・・」
姜維「周倉殿の部下を討ってしまった訳ですし・・・知らぬでは通らぬでしょう」
趙雲「・・・一手勝負を所望します!」
姜維「な、何ですか!イキナリ勝負なんて!」
趙雲「あなたのお言葉、感謝致します。しかし、それがし不器用ゆえ、
納得するにはこうするしかすべを知りません!いきますぞ!」
姜維「ウアア・・・に、逃げ・・・無理だ、趙将軍から逃げられる訳がない!
・・・しからば、お相手致す!」
二人「オォウ!エェイ!ハァッ!トゥッ!」
趙雲「この男、只者では無い!」
姜維(確かに趙将軍の槍筋・・・ならば、三段突きの後の跳突きをかわせば・・・)
趙雲「ハッ、ハッ、ハァッ!」
姜維(来た!ここだ・・・!)
趙雲「トオォォーー!」
姜維「ナニッ!は、早い!」
趙雲「(ピタッ)・・・ありがとうございました!・・・さっぱり忘れましょう!」
姜維「(私が趙将軍と出会った時より数段早い・・・)ハハァッ!ありがとうございます!」
趙雲「(ニコッ)姜兄、私はよい友を得た気分です。
どうか留まりて共に我がご君主を御助け願えませぬか」
姜維「それがし留まる事はできません。訳も申し上げられず済みませんが、
ご君主の大成を望む者です。願わくば、私の事は一切お忘れ下さい」
趙雲「何やら深い事情がおありのようですな。
・・・分かりました。名残惜しいですが・・・あなたの事は忘れましょう」
姜維「ありがとうございます。いずれ相まみえる事もございましょう・・・いずれ・・・」
楊儀「アウゥ〜、何か頭イタイ・・・」
老人「飲みすぎじゃ!アゥ、イタタ・・・」
・
・
・
老人「ところで、先日話をした周瑜の第三男子の件じゃが・・・」
楊儀「何だ?何か思い出したか?」
老人「おう、思い出したぞ!左目の下にほくろが三つある。
逆算すれば・・・そろそろ生まれる頃じゃ、呉へ参るぞ!」
楊儀「・・・姜維はおらんが・・・ヨシッ、一丁驚かしてやるか!
丞相の事も、蜀の事も、滅亡を未然に防いだ事も!」
老人「周瑜のおった巴丘へ急ぐぞ!」
老人「フゥ、やっと江陵か・・・まだまだじゃ」
楊儀「ジジィ、よく考えたら、どうやって探すんだ?」
老人「生まれたばかりの赤子を探すのじゃ」
楊儀「探して見つかったらどうするんだよ・・・まさか殺るのか?」
老人「バカモン!チト違う人生を歩んでもらうだけじゃ!」
楊儀「そ、そうか。とにかく急ごうぜ!」
老人「探し出すのも大変じゃが、探し出してからも大変じゃぞ。
正室の子でないとはいえ、都督の子じゃからの。隠し子なら幸いじゃが・・・」
楊儀「グダグダ言ってないで、急げよ!蜀の存亡がかかっておるのだからな!」
老人「何か偉そうだの。まぁ良い、その心意気で頼むぞ!」
・
・
・
村人「あんれぇ〜?腰痛持ちの楊将軍でねぇか!?」
楊儀「ゲッ!お主はあの時の!何でこんなトコに・・・(チッ!面倒臭ぇヤツが・・・)」
村人「旅行ずら。・・・アレ?姜さんは?」
楊儀「ワシの隣におるだろうが」
村人「ナ・・・ナヌー!どうしてこんなに年食ったんだや?」
老人「(コッソリ)お主、余計面倒にしてどうする気じゃ」
楊儀「(コッソリ)スマンスマン、ついクセが・・・」
楊儀「苦労したんだよ、気にするな」
村人「ホエー、人間何が起きるか分かねぇもんだ。
しかし、楊さんはちっとも年食ってねぇずら。やっぱ苦労してねぇか?」
楊儀「貴様、ケンカ売ってんのか?」
村人「滅相もねぇ、オラ感謝してるだよ。見てくれ、オラの嫁さんだ!」
楊儀「ウゲゲッ、何だこの美人が?・・・オマエの嫁さん?」
村人「スゲェだろ。運命の出会いだって〜」
女「わらわは・・・運命・・・信じる・・・運命・・・」
楊儀「(コソコソ)オイ、大丈夫なのか?」
村人「(コソコソ)だ、大丈夫ずら・・・」
楊儀「お主、どこで出会ったんだよ。何か変だぞ・・・」
村人「大丈夫ずら・・・オラ、村の祭りで失敗しただよ。そんでイヤになって、揚州へ旅さ出ただ。
傷心旅行だべ。もう一丁頑張ってみたども、揚州でも上手くいかねぇ。
ホント年も年だしな。死のうと思って崖から身投げしたら、この人が倒れていたべ」
「そこでオラが助けたって寸法だ。どうよ、運命だべ」
楊儀「オマエ、そりゃ、どう考えても・・・」
村人「オラーッ、うっせえよ!静かにしておいてくれ!暖かく見守ってくれや!」
楊儀「・・・ン、ン、マァ・・・な。ワシにも責任があるようだし、分かったよ。(相変わらず面倒なヤツだ)
ワシらも急いでるんだ、じゃあな!幸せになれよ!」
村人「あんがと!んだけど、もう十分幸せだぁ。なぜか子供もでけたんだ」
楊儀「オマエ、そりゃ、どう考えても・・・」
村人「オラーッ、うっせえよ!」
楊儀「分かった分かった、ワシらは先を急ぐんでナ!」
村人「何だ冷てぇナァ〜、子供を見てけろ。イイ子イイ子してくれても良かんべ」
楊儀「分かったよ、どれどれ・・・女も美人だが、子供も利発そうなイイ顔してやがるなぁ」
村人「だべ?照れるなや〜」
老人「アワワ・・・」
楊儀「ジジィ、どうした?」
老人「これこれこれ・・・これは・・・」
楊儀「ウギャッ!このガキ、目の下のほくろ!!・・・お主、揚州はどこで!?」
村人「オラ達、巴丘で出合ったずら。・・・どうしただ?」
老人「アゥアゥッ、イヤイヤイヤ、可愛い和子じゃ、お主、良い跡取りが出来たの!」
村人「んだ!こいつと畑を広げて麦をたくさん作るだ。今から楽しみだぞい!」
楊儀「し、幸せにナ・・・」
村人「あんがとさん。おっと急ぐんだったな、引き止めて悪りかったなや」
楊儀「・・・イヤ、たった今、急ぎの用事は無くなった・・・」
(閑話休題)
姜維「今回は長かったですね」
楊儀「・・・」
姜維「ン?将軍、どうしました?」
楊儀「・・・ヘッ、お主は随分エエカッコしぃじゃないのぉ〜」
姜維「な、なに言ってんですか、普通ですよフツーです」
楊儀「イイ気になってんじゃねぇゾ!フンッ!」
『三国遊撃隊』第五章「消息不明」完
いやいやたとえ半年お預けでも保守して待ってるよ
ガングロ優先でがむばってねん
(閑話休題)
姜維「将軍、夏バテってやつですかねぇ?」
楊儀「違うだろ。食欲はモリモリあるからな。単なる疲れだよ」
姜維「しかし、またもや神のような方が登場なされております。以前とは別な方のようですが・・・」
楊儀「ウム。ありがたいこっちゃ」
姜維「しかし良く考えると、セリフだけで話を進めるっていうのはチト無理がありますよね」
楊儀「ン〜、いわゆる自己満だからな」
姜維「何だか不安になって来ましたよ・・・」
楊儀「オマエ、またそんなコト言ってんのか!このエエカッコしぃめが!」
・
・
・
姜維「将軍!お久し振りです!・・・オロ?このお方は?」
楊儀「ン?アァ、こいつはジジィだ」
老人「貴様、ジジィはないじゃろ、ジジィは!」
楊儀「んじゃ、名前は何てんだ?」
老人「ウォッホン!名前はの・・・。・・・ン〜・・・ナイショじゃ」
楊儀「ジジィ!」
老人「ジジィジジィうるさいわ!折角、術を伝授してやったのに!」
姜維「何と!このお方が時滑の術を・・・」
楊儀「まぁ、単なるジジィだがの」
姜維「将軍、待って下さいよ!このお方は術を会得された方ですよ!
その術のお陰で丞相のお命も御助けできる訳ですし、額の傷跡といい、貫禄といい、
戦場をくぐり抜けた武人だったに相違ありません。
絶対、只者ではありませんって!無礼が無いようにせねば!」
老人「こうしてみると、姜維殿は礼儀正しく、ナカナカの人物じゃの」
姜維「イ、イヤ、そんな事はないですよ・・・それより将軍、私の方は大変でしたよ!」
楊儀「おぅ、どこで何をやってたんだ?」
姜維「ハイ、新野で曹軍を防いでおりました。元々勝ち戦ですけど、痛快な程の大勝です」
楊儀「ウム。ご苦労。こちらもバタバタしてたんだが、ビックリする話があるぞ〜」
姜維「私もです。関・張将軍を始め、趙将軍や皆様とお会いしましたよ!ビックリでしょ!」
楊儀「フフン。ワシなんか丞相にお会いしたぞ・・・」
姜維「何ですとー!何で抜け駆けみたいな事するんですか!私もお会いしたかったですよ!」
楊儀「何も抜け駆けした訳じゃないんだが・・・ン〜、正確に言うと・・・お主も会っとる」
姜維「へ?」
楊儀「新野に着いて徐庶の調練を見てた時、怪しいヤツがいたろ?」
姜維「アァ、楊将軍が青びょうたんとか言ってた・・・」
楊儀「言っとらん!ワシは青びょうたんなんぞと言っとらんゾ!」
姜維「言ってましたよ」
楊儀「言ってない・・・言ってない・・・ワシは言ってない・・・ブツブツ・・・」
姜維「何をそんなに・・ウゲェッ!も、もしかして・・・あれが丞相?・・・だったんですか?
老人「ウム。その通り、こやつは面と向かっても、青びょうたんと言っちょった。ワシャ見ちょった」
楊儀「ジジィッ!余計なコトを言うな!」
老人「ワシャ正直者だからの!」
楊儀「ワシは丞相には大きなご恩がある・・・青びょうたんなんぞと・・・」
老人「言っちょった」
楊儀「ムグゥ・・・こ、このベゲヤロッ!ワシは丞相にご恩があんだゾ!」
姜維「将軍、興奮しすぎですよ。バカヤロがベゲヤロになってます・・・」
楊儀「ムフゥ〜、・・・ま、イイじゃねぇかよ。なぁ、姜維〜。年寄りは困るよな、ネチネチと」
姜維「しかし、丞相に向かって、青びょうたんとは・・・信じられませんよ」
老人「フム、信じられんの!」
楊儀「き、貴様ら!調子良く連携しやがって!もう知らん、もー知らん!」
姜維「(アーアーもう、いつもこうだ・・・)将軍、済みませんでした、
調子に乗っていささか言い過ぎました。ご勘弁下さい。
楊儀「分かりゃイイんだよ、分かりゃ」
老人(姜維には苦労かけるのぉ。勘弁してやってくれ・・・)
・
・
・
姜維「何と!周瑜都督に隠し子が?・・・蜀が滅んだと!!」
楊儀「おう、ワシの活躍で何とか食い止めたがな」
老人「お主は何もしとらんじゃろ!」
楊儀「アホゥ、あの百姓にはワシが色々と教えてやったのだ、つまりワシの手柄というもの・・・」
老人「調子が良いヤツじゃのう・・・」
姜維「百姓って・・・あの方ですか!・・・懐かしい」
楊儀「相変わらずモテないようだったがの、お陰でたすかったぞ。
あの百姓も良くぞ身投げしてくれた。周都督の女が崖の下を通った偶然にも感謝だな!」
姜維「何だか素直に喜べませんねぇ・・・」
老人「さて、お主ら、これからどうするのじゃ」
姜維「新野の戦いに参加して武人魂が目覚めました!私は長坂の戦いで少しでもお手伝いが出来ればと・・・」
楊儀「やめとけ。長坂の戦い自体は大した意味もないが、赤壁の戦いにつながる部分だからの」
老人「ウム。それも一理じゃ。万一、赤壁の戦いが狂えば大ごとじゃぞい」
姜維「では、いかがいたしましょうか?」
老人「・・・それはお主らの覚悟次第じゃ」
「お主ら、元々諸葛丞相のお命を永らえんが為に時滑の術を使ったと・・・
その後、先主が入蜀なされるのを御助けしようとしたのじゃろう?」
姜維「そうです。入蜀をお助けしようと言い出したのは私です」
老人「それが、とあるお方のせいで更に五十年も遡ってしまった訳か」
楊儀「ジジィ、嫌味か?」
老人「黙って聞くが良い。術の止め方を間違えて、強引に術を止めたので、時が早回しになったり、
体調に変化が出たりした訳じゃ。この後も早回しは起きるかも知れぬな・・・」
老人「さて、前置きはこの辺にして・・・覚悟してもらいたいのは歴史が変わるという事じゃ。
既にお主らのせいで歴史が変わりつつある。周都督の隠し子の件もその一つじゃ。
先主と芙蓉様を張将軍が助けた件、趙将軍が袁紹旗下に走りそうになった件など、
いずれもお主らが元で歴史が狂いそうになった」
「・・・元々、お主らが関わらなければ問題は無かったのじゃ」
姜維「・・・?・・・アノ〜、何で張将軍が楊将軍のウンコで気絶した事とか、楊将軍が『青とっても』
を趙将軍に食べさせて食あたりしたのをご存知なんですか?」
楊儀「バ、バカモン!張将軍は勝手に転んで頭を打ったんだ!趙将軍の件だって、オマエがたくさん
食べさせたからダロッ!」
老人「オマエらね、いつもいつもチッチャイ事を気にしおってからに。今、大事な話をしとるんじゃ!
大体だな、先帝は景帝第七子、中山・・・ン、ン〜、まぁイイか」
老人「良いか、良く聞け。もしお主らが先主の入蜀に力を尽くせば、人材の点で最も恵まれた時じゃし、
その後の蜀は隆々たるものがあろう。しかし、歴史が変わり始めたらお主らも先が読めぬ。
本来、術を使う者は何度も時を遡るコトで歴史の変化に対応するのじゃ。
しかし、お主らにはそれが出来ぬ。いかが致すつもりじゃ?
それに、本来死ぬ者が生き、生きる者が死ぬ。覚悟はあるのかの?」
楊儀「・・・」
姜維「・・・」
老人「良く考えるのじゃな。ただし、これだけは言っておくぞ」
「関わらないのならば時が戻るまで一切関わってはならぬ。関わるのであれば・・・
とことんやるが良かろう!信念を持ってのぅ!」
(閑話休題)
姜維「チョット良いですか?」
楊儀「何だよ、閑話休題が最近多すぎるゾ」
姜維「それはそうですが、気になる事が・・・」
楊儀「だから何だっての」
姜維「アノ、ソノ〜、思い付きだけに、ところどころに矛盾も出てます」
楊儀「ウハハ!気にすんなって!」
姜維「そ、そうですか。ところで、今回は分岐点っぽくなっちゃいましたが・・・」
楊儀「そうだの・・・一気に・・・ン〜、任せるわ」
姜維「また私ですか・・・」
作者乙♪
ちぎもガンガレ
・
・
・
姜維「将軍・・・いかが致しましょうか・・・」
楊儀「全く、あのジジィめ・・・雰囲気を盛り下げるような事を言いやがって!ま、正論だがな・・・」
「長坂・赤壁・蜀・漢中・・・様々な事があろうが・・・手を下さずが正解かもしれんな・・・」
姜維「なっ、何故ですか!それでは我らがして来た事は・・・一体・・・。・・・丞相は・・・」
楊儀「我らは夢を見たのだ。五丈原陣中のうたた寝に見るちょっとした夢を・・・」
建安十三年、長坂
趙雲「このままでは・・・何の面目があろう!」
曹軍兵「あれぞ趙雲なり!やるな!逃すな!」
趙雲「くっ、二夫人はいずこ?敵陣へ突入する事幾度ぞ、部下も残るは僅かに三十騎程か・・・」
・
・
・
趙雲「糜夫人はお果てなされたが、阿斗公子が御無事だったのは何よりだった・・・
・・・後は如何にして曹軍を突破するか・・・
しかし、我が後位にあって、ただ一騎付き従う騎馬武者・・・天晴れな部下よ・・・」
許褚「おう!あれこそ趙子龍と見える!
これだけの軍勢を駆け破るとは丞相ならずとも惚れぼれする武者振りよ!」
趙雲「むぅッ!許褚か!あれに追いつかれては・・・!」
許褚「丞相は生け捕りにとの命を発されど、今回ばかりはお約束できん!」
部下「待たれぃ!拙者がお相手致す!」
許褚「何奴・・・?」「・・・この雑兵め、無礼者がっ!」
部下(男子と生まれ、武人と生き、戦の行く末を・・・我が命を・・・知れずとは心残りな・・・)
「行くぞッ!トァーーッ!」
許褚「ほぉ、なかなか鋭い槍筋をしておるな。
よし、その心意気を酌んでワシが自ら命をもらってやるわ!」
部下「オォエィッ!」
許褚「オゥッ!ワシも時が無い、これで終いだッ! エェオゥッ!」
部下「グゥァッ・・・!」
許褚「よし!趙雲を追うぞ!・・・ツゥゥッ!ナニィッ!?」
部下「グ・・・ハ・・・やらせん・・・ぞ・・・」
許褚「こ、こやつ!・・・オォゥッ!」
部下「ガハァッ!・・・フ、フフ・・・我が命・・・どれ程の・・・大き・・・(ドシャッ・・・)」
長坂にて許褚が趙雲を捕捉し得なかったのは、腿の傷が為とは伝えられていない・・・
建安十三年、赤壁
老人「孔明、孔明よ」
孔明「おぉ、老師ではありませんか」
老人「どうだ、つつがなくやっておるかの?」
孔明「はい、後は東南風を待つばかりです。天文を見るに、ここ数日のうちには吹くでしょう。
風が吹き始めますれば、周都督より突撃の発令を出して頂きます」
老人「孔明よ、お主に足りぬものがあるようだの」
孔明「老師、まさか魏の弁舌の徒ではございますまいに、なぜ私をお惑わしになられますか」
老人「足りぬものは足りぬ。足りぬを知らぬは大害の元じゃ」
孔明「これは失礼致しました。して私に足りぬものとは・・・」
老人「お主、策を理と数で見過ぎておる。戦は策で勝とうと、策が勝つのではないぞ。
策ありても兵なくば、民なき国と同じじゃ」
孔明「呉の軍、周都督自ら調練をほどこした精兵。士気に勢いあり、強兵といえましょう」
老人「否、否。水上戦に疎い北兵と言えど、号して百万。
呉兵も皆、人ぞ。・・・人が最後に頼るものは何じゃ?」
孔明「・・・ハッ!抜かりましてございます!
早速、祭壇の手配を・・・老師の一言、万金にも値しましょう!」
老人「お主は良い、とても良い。ワシも諦めるのは惜しいの」
孔明「もったいなきお言葉・・・老師、この不肖孔明の為に陣中まで・・・」
老人「ワシらのせいで、チト狂いが出ての、・・・しかし、これが最後じゃ」
建安十四年、荊州
関羽「近頃、我が旗下へ参じたのはお主か?」
楊儀「ハハァッ!」
関羽「お主の務め振りは聞いておる。これから我が君へ書を届けよ。今後は、これがお主の仕事だ」
楊儀「ハ、ハハァ〜、ありがたい限りでございます。しかと務めまする」
・
・
劉備「近う寄れ。お主よな、我が弟から書を運んだのは。名は何と申すか」
楊儀「ハハァッ、私めは楊儀、字は威公と申します。襄陽の生まれでございます。
関羽将軍の下へ馳せ参じ、この度劉予州様に拝し、ありがたく存じまする。
我、不才ながら皆様方の端にでも置いていただければ、これ以上の幸せはございません」
劉備「おぅ、年若くとも見事な仕事振りと聞く。うむ、これからも務めに励むがよい」
楊儀「ハ、ハハァ〜ッ!」
蜀暦建興五年、冀城
趙雲「一気に攻め取れ!一刻も早くこの城に蜀の旗を掲げるのだ!」
城兵「今だ!岩と伐木を落とせ!弓兵!矢があらん限り射よ!」
趙雲「ナニッ!これはっ!皆の者、引け、引けぃ!」
姜維「蜀将よ!首を置かずに逃げるなかれ!天水の姜維がお相手いたす!」
趙雲「吠えたり、孺子っ!ここに幼年を散らすかっ!」
姜維「申したり、老将っ!その白髪首、我に授けよっ!」
趙雲「討つも憐れだが・・・望むは我が槍か!ハァッ!」
姜維「トォゥッ!」
趙雲(ウウム、この若武者、なかなかやりおる・・・しかし、まだまだ緩いわ!・・・?こ、この槍筋・・・)
姜維「オォッセァッ!」
趙雲「(まさか・・・面影も・・・あの方のもの・・・)ハッ、ハッ、ハァッ!トオォーー!」
姜維「ウゥッ!何の!オォエェェィッ!」
趙雲「(先帝の大成を望む者・・・か・・・)ハァッ!・・・フッ、フハハハハ!・・・皆の者、引けぃ!」
「若武者よ、おさらば!・・・いずれまた会おうぞ!」
蜀暦建興十二年、五丈原
蜀の丞相、諸葛孔明没。
蜀軍の撤退は楊儀・姜維が中心となり見事に完了した。
魏延は馬岱によって除かれ、蜀は一応の平穏を取り戻す。
(閑話休題)
姜維「やっちゃいましたね・・・」
楊儀「どうしようか悩んじゃったんだがな・・・」
姜維「しかし・・・」
楊儀「・・・ハンッ、落書きなのに、見せようとし始めたらお終いだからな」
『三国遊撃隊』第六章「分岐点」完
『三国遊撃隊』第七章「無為の歴史と有為の記憶」完
楊儀「何かつまらんナァ〜、ワシは丞相になれんかったし、今の職は閑職といえるしナァ。
ま、ワシや姜維が悩んでいるように見えたようだし、一種の休養って事らしいが・・・
しかし狩りをしていても今ひとつツマラン。姜維でも居ればナァ〜」
従者(甲)「楊儀様、随分と遠くまで来ているようです。そろそろお戻りになりませんと・・・」
楊儀「おぅ。・・・まぁ、もう少しよかろう」
従者(乙)「しかし、皆様がご心配なされましょう」
楊儀「良い良い、どうせワシなんか誰も心配しないしな。フンッ、ワシは天下の孤児じゃ・・・
やってられるかー!やってられますかー!やってられませんねー!!」
従者(乙)「な、何を申されますか・・・そのような事はございません・・・」
楊儀「ン〜、お主にはチト無理だったようだの。姜維なら上手く返すんだが・・・」
従者(乙)「申し訳ありません・・・」
楊儀「気にすんな。コッチの話だ・・・オッ!猪じゃ!ウヒヒ・・・大物大物・・・一矢で仕留めて見せるわ!」
・
・
楊儀「ウグ〜、イテェ〜・・・クソッ!おの猪めっ、畜生のクセしやがって・・・」
従者(甲)「楊儀様大丈夫ですか!すぐに手当てを!」
楊儀「アホゥ!戦場を駆け抜けてきたワシにとって、これしき何でもないわ!縛っておけば十分だ!」
従者(甲)「さすがは!では、ちょっと失礼・・・」
楊儀「イデデェ〜!そっとやれよ、そっと!」
従者(乙)「馬で揺られては傷にさわりますな・・・馬を飛ばして迎えを呼びましょう!」
楊儀「こんなの大丈夫だって」
従者(乙)「いやいや、楊儀様は蜀の宝ですぞ。お任せ下さい」
楊儀「イヤァ〜、ヤッパそうかぁ〜?お主に任せる。しかし、どこか休む所はないか?」
従者(乙)「楊儀様、あそこに洞窟があります!」
楊儀「オッ、ナイスだねぇ〜」
従者(乙)「は?ないす?」
楊儀「忘れてくれ」
・
・
従者(甲)「この洞窟は結構深うございますな」
楊儀「ま、一時のしのぎだ、気にすんな」
従者(甲)「ハイ、では私は迎えを呼んで参りますゆえ、しばしお待ち下さい。
酒も残っておりますゆえ、まずはごゆるりと・・・」
楊儀「分かった。急げよ!
・・・良く考えたら、ワシを丞相にせず、閑職につけおったからこんな事になるんだよな!」
「何年もバタバタ走り回ったのがアホくさくなるよホント・・・」
従者(乙)「私は楊儀様をお守りするから、お主行ってくれんか?」
従者(甲)「あぁ、心得た」
・
・
従者(乙)「おい、ちょっと良いか?」
従者(甲)「何だ?」
従者(乙)「・・・楊儀様は随分とお恨みのようだな」
従者(甲)「あぁ、確かにな・・・」
従者(乙)「実は今日だけではない。先日などは、軍を率いて魏に下っておれば
こんな扱いは受けておらぬなどと・・・」
従者(甲)「それは大事ではないか!」
従者(乙)「・・・よし、お主は戻ったらこの事を報告するのだ。このままでは蜀の害となるばかりぞ。
蜀を思うて必ずお伝えするのだ。良いな?」
従者(甲)「そ、そうだな。楊儀様は我が主だが・・・蜀を思うて・・・か。・・・分かった!任せてくれぃ!」
・
・
楊儀「フゥ、何だかんだ言っても、やりたい事をやるのが一番だな。ハァ〜。
・・・ン?洞窟の奥に何やら気配がする・・・何だ?」
「ハウゥッ!こ、これは・・・人の骨!オイオイ、何でこんなもの見つけちまったんだ。
カンベンしてくれよホントにもう」
「ン?これは?箱がある・・・何だ?中身は巻物か・・・ウギャッ!こ、これは・・・」
・
・
劉禅「何と!楊儀がそのような事を!不満があろうと思ってはいたが・・・
それほどまでに恨みに思っていたとは・・・致し方ない・・・楊儀を討て!」
蒋琬「お待ち下さいませ!楊儀は諸葛丞相が重用していた者です。
五丈原での功もございます。願わくば命だけはお助け下さいますよう」
劉禅「蒋琬がそう申すのであれば・・・よしっ、分かった!
兵を差し向け、楊儀を捕らえるべし!官を剥ぎ流刑とせよ!」
・
・
従者(乙)「楊儀様、楊儀様?・・・奥へ行ったか・・・隠忍耐えてきたが、千載一遇の好機・・・」
・
楊儀(ウムム・・・そうだったのか・・・)
・
従者(乙)「楊儀様?」
楊儀「(ビクゥッ!)・・・どうした!驚かすんじゃないよ!ホントにどいつもこいつも!」
従者(乙)「(スラリッ)楊儀よ、我この時を待てり、父の敵!覚悟せよっ!」
楊儀「ナ、ナニッ!オマエ、何か勘違いしてないか?」
従者(乙)「勘違いだと・・・?三族を全て誅したと思ったか!・・・
首を踏みつけられた父の敵・・・獲らせて貰うぞ!」
楊儀「首だと?・・・まさか・・・貴様、魏延の・・・」
魏延の子「気付くのが遅いわ!チエェーーィ!」
楊儀「グゥゥッ、貴様ぁっ!」
魏延の子「チッ!外したか!まぁ良い。クックックッ・・・額の次は首に刃をくれてやる!」
楊儀「クソッ!戦場も知らぬガキがっ!」
魏延の子「来るか!」
楊儀「イヤ、逃げる!」
魏延の子「な、なに〜!貴様、恥を知れ!」
魏延の子「奥へ逃げたか・・・ふん、この洞窟は行き止まりよ・・・」
楊儀「クソッ、結局こういう事かよッ!ブツブツ・・・」
魏延の子「楊儀め、怯え歪んだ顔を拝んでやる!」
楊儀「ブツブツ・・・」
・
・
・
蜀兵「おいっ、ここだな?」
従者(甲)「は、はいっ!」
蜀兵「楊儀殿!お迎えに参りました!楊儀殿!」
「おらんのか?・・・おいっ、お主が呼んで参れ!我らも手荒にはしたくない」
従者(甲)「ハッ!・・・楊儀様?楊儀様?・・・お迎えにあがりましたぞ!楊儀さ・・・あっ!ヒイィッ!」
蜀兵「おい、どうした!・・・うっ、この死体は残っていた従者ではないか!」
「さ、探せ!楊儀を捕らえるのだ!」
・
・
蜀兵「探せ!探せぃ!何としても楊儀を捕らえるのだ!このような失態、報告できんぞ!」
「ん?こ、これは何だ?・・・足跡の形に地が焦げている・・・これは一体・・・」
(閑話休題)
『三国遊撃隊』第八章「時ふたたび」完
乙
次回にも期待♪
(閑話休題)
姜維「将軍、また神のような方から激励のお言葉が・・・」
楊儀「ン?アア・・・しかし、分かりづらかったか?」
姜維「恐らくは・・・」
楊儀「フム〜、ま、落書きだからシャーナイけどな。一応、終わってんだよね」
姜維「♪←こんなマークまで付けて頂いたのですが・・・」
楊儀「ありがたいこっちゃ」
姜維「私はありがたくて涙が出ますよ!」
楊儀「このハナタレがッ!」
姜維「意味が分かりませんよ!何ですかハナタレって!」
(閑話休題)
姜維「将軍!台風が来ているようです!」
楊儀「あ?なに慌ててんだ、もう少しシャキッとせんか!」
姜維「でも結構スゴイそうです」
楊儀「大体だな、台風のヤツのせいで仕事がゴチャゴチャだ!全くタマランよ」
姜維「そうですね。予定がグダグダになっちゃいました」
・
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・
姜維「何だか風が強くなってきましたよ・・・」
楊儀「オイオイ、窓がガタガタいってるな。ちゃんと戸締りしたか?ちゃんと見ておかないとな・・・」
姜維「・・・ビビッてますね?」
楊儀「ハ、ハァ?じょ、冗談じゃないよ。台風位でワシがビビる訳が無いダロッ!」
保守して待ってます♪
(閑話休題)
姜維「いよいよ今月も終わりますね」
楊儀「あぁ、そうだの。しっかし、キツイ1ヶ月だったナァ」
姜維「そ、そうですね。仕事はグダグダですし、体調もボロボロでしたからね」
楊儀「で、今月一番インパクトがあったのは何だ?」
姜維「エェ?何ですかソレ・・・エェ〜ット、やっぱりテロですかね・・・」
楊儀「この二番三番煎じめがッ!お主は本ッ当になってないな!」
姜維「な、何ですか!大変なコトですよ!?じゃ、将軍は何なんですか?」
楊儀「ワシはの・・・小倉UR子だッ!」
姜維「・・・あのUR都市機構の・・・あれは公団ですよね。
・・・しかし・・・あのCMは・・・テロって言った私の立場は・・・」
楊儀「おぅ!あのCMな!スゴイな、ありゃぁ」
姜維「そうですね・・・よくこんなの作ったなと思います・・・」
楊儀「イヤ、CMを作ったコトじゃなくてだな、CM自体がスゴイんだよ。
ワシは酒を飲んでおっての、全く無警戒であのCMを観てしまったのだ・・・」
姜維「スゴイってどこがスゴイんですかね。私はキライですよ、あんなのは」
楊儀「オマエね、最後まで観ないからそんなコトを言うのだ。コリン星はよかろう。ま、致し方ない。
しかしだな、お願いリンコのプーだぞ!プー!・・・無警戒で観たワシは危なく脱糞するトコだった。
全身の力が一気に抜けたからの・・・全く恐ろしいコッチャ」
「赤壁の敗退後に伏兵に遭った曹操なら、この気持ちが分かるだろうの」
姜維「・・・スミマセン・・・私も脱力しました・・・でも、脱糞はしませんよ」
(閑話休題)
楊儀「前フリはこの位でイイか?」
姜維「ン〜、ムリクリなだけにダメですね。やらない方が良かったかと・・・」
楊儀「そうだの・・・ま、本心だけどな・・・ダメか・・・」
姜維「さて、本題ですが・・・また神の方からご指示を頂いております」
楊儀「ン〜・・・」
姜維「どう致しましょうか」
楊儀「あれから繋げるのはムリっぽいよな。元々思い付きだしな」
姜維「ハイ。思いつかないから強引にまとめましたしね・・・
しかし、神の方からのご指示は最重要課題ですので・・・」
楊儀「・・・ヨシ、お主が怒りを鎮めろ」
姜維「ヘ?別にお怒りでは・・・」
楊儀「饅頭を河に流すのだッ!今のご時世、生贄を供する訳にはイカン!」
姜維「ヘ?生贄って・・・」
楊儀「ウハハ!荒れ狂う河を鎮めて進軍じゃ!ウハハ・・・!」
姜維「アワワ・・・また将軍がヘンな状態に・・・!」
あの農民許チョだと思った
(閑話休題)
姜維「また天啓がありました・・・しかし」
楊儀「ウムゥ〜、あの百姓と許チョを同一と見るとは・・・」
※チョはカタカタにしてみたぞ。バケてたら手遅れだけどナ!ワハハ!
姜維「ハイ。上には上がいるものですな。サッパリ思い付きませんでした」
楊儀「オゥ、ワシとしては第二章で出した百姓があんな所で使えるとは、神でも見逃すタイミングと
思っておったのだが・・・流石に神の方は上を行っておるの」
姜維「我々も見習わなければなりませんよね。でも神の方の案だと、魏に大変な人材が出るトコでした」
楊儀「ウム〜、そうなったとしても司馬懿とやり合わせて、潰しちゃうけどな」
姜維「ウハッ、恐ろしいですね、急展開ですよソレ」
楊儀「・・・しかし、199殿は神の方かどうか分からんゾ」
姜維「エェ、神の方はカタカナを半角全角混ぜてお使いになりますからね・・・分かりません」
楊儀「オマエ、本ッ当に細かいね。コンビニのレシートとかをとっといてるクチだな」
蜀暦建興十三年(235年)、成都
姜維「帝に拝し、まずは取り急ぎご報告致します」
劉禅「うむ」
・
・
姜維「・・・以上で報告を終わります」
劉禅「ウム・・・そうか、分かった」
姜維「・・・」
蒋エン「・・・姜維のねぎらいのお言葉を」
劉禅「オォ、そうだ。姜維よ、良くやってくれた」
姜維「ハハァッ」
蒋エン「・・・それでは姜維将軍、ひと月程ごゆるりとなされるが良いでしょう。今日は酒宴も準備させますゆえ
堅苦しい軍装を解きて語りあいましょうぞ」
姜維「ハッ、かたじけなく存じます。それではこれで失礼します」
・
・
・
姜維「・・・ウ、ムゥ。先帝の大器を見ておるだけに・・・比べるべきではないが・・・しかし・・・」
男(ソロリ、ソローリ)
姜維「楊将軍についての噂、真相を今日の酒宴でそれとなく聞き出してみるか・・・」
男「私は趙雲と申しますぅー!」
姜維「(ビクゥッ!)アワワ・・・私はキョ、姜維ですぞ!あなたは、ど、どなたですかな!?」
男「ワシじゃ!」
姜維「アァッ!楊将軍ーー!!」
「一体どうしたんですか!?将軍が恨みを含んで謀反を起こしただの、自決しただの、
行方知れずだの、色々な噂が飛び交ってましたよ!!」
楊儀「オゥ!何やら面倒なコトになってな、チョコチョコと時を遡っておったのだ」
姜維「ヘ?あの術は止め方が分からないから使えないんじゃ・・・?」
楊儀「それがの、話は長くなるが、ワシがヒマを持て余して狩りに行った時のコトだ、
デッカイ猪が出てきてな、ワシは仕留めようとした訳だ。そうしたらオマエ、
猪のヤツが左側から、こう、えぐり込むように突っ込んできてな!」
姜維「ウハァ〜、相変わらずですねぇ。ホントに長くなりそうなので要点だけお願いしますよ」
楊儀「チェッ、相変わらずつまらんヤツめ。まぁイイや。
猪に突っかけられて足を怪我したんで、従者の一人が馬車を呼びに行ったのだ。
ワシは土靴で待っていたんだが、洞窟の中で時滑の術の巻物を見つけたのだ」
姜維「何と!では・・・」
楊儀「オウ!術は自由自在よ!」
姜維「スンゲェ!スゴイです!」
楊儀「それとな・・・残ったもう一人の従者が何と・・・魏延の子だったのだ」
姜維「何ですとー!魏延ゆかりの者は三族まで誅されたはずでは?」
楊儀「ン〜、どうやら隠し子らしい。アンニャロもヤル事はやってたって訳だな」
「父の敵とか言って、いきなり斬りかかって来やがって・・・危なくやられるところだった」
姜維「魏延の子とは・・・剣は結構やるんじゃないですか?よくご無事で・・・」
楊儀「バカモン!ワシは戦場を駆け抜けた男だよ?あんなチンチンをイジッてるようなハナタレにやられるか!」
「ま、実はあの術を使って逃げたんだけどな。
危なくやられるところだった・・・その時の傷が額のコレだ」
姜維「・・・ハッ!もしかして・・・その額の傷は・・・」
楊儀「そうだ。あのジジィはワシだったのだ。どうりで酒で気が合うはずだよな」
姜維「いきなりビックリですよ!そう言えば、先帝が云々って説教してましたしね・・・」
楊儀「あんなジジィになるとは・・・な。 ワシ、ガックリだよ・・・」
姜維「そんなコトありませんよ!諸葛丞相にも説教ができる人なんですから!」
楊儀「ン〜、もっと小奇麗なオジサマっぽい年のとり方をしたかったんだがナァ〜、ま、イイか」
楊儀「さてと、ワシは今度こそやったろうと思ってるんだが、チト不安だナァ〜」
姜維「マァマァ、とりあえず蜀は平穏を取り戻しましたし、今度は後方に憂い無しですよ」
「私は先帝と丞相をどうしても御助けしたかったのです。前回はやりたい事をやらなかったと
後悔していますし、今ではその思いがドンドン大きくなるばかりでした・・・」
楊儀「ま、ワシもそうだった。何ともツマラン毎日だったからな・・・」
姜維「将軍は左遷させられちゃいましたからね・・・」
楊儀「何おぅ!あれは左遷じゃないぞぅ!我が君がワシにお気遣いなすったのだ!・・・タブンね」
姜維「私は漢中で守りを固め、守備状況を上奏する為に補給部隊と共に戻ってきたのです」
「お声を掛けて頂いて感謝してます。ありがとうございます!」
楊儀「ワシが閑職なのにオマエは第一線で用いられてるからな・・・フンッ、全くワシを何だと思ってんだ!」
姜維「マママ、今度こそしっかりとやり遂げましょうよ、将軍のお力で!」
楊儀「ン〜、・・・まぁな!ワシがやっちゃるワイ!任せておけ!」
姜維「今度は時滑の術の巻物もありますし、前回のような事もありませんからね。
それに、時を遡るのも二度目ですからバッチリですよ!」
(閑話休題)
楊儀「全く、神の方には逆らえないよナァ。しかし、前回に比べて不安だらけだの」
姜維「マァマァ、とりあえず始まった訳ですから」
楊儀「ン〜、じゃ題目も変えちまおうか?・・・『楊将軍の時空遊撃隊』とか」
姜維「・・・却下です」
楊儀「チッ!ツマランのぉ」
あっ終わったと思ったら続いてるし
いつのまにか ♪の人と仲良くなってるし(ジェラシー)
とりあえず期待。ムハハ
続編待ってました♪
(閑話休題)
姜維「アワワ・・・朝神と♪神だったんだ・・・」
楊儀「アララ、姜維どした?」
姜維「神の方々がお怒りに・・・!」
楊儀「怒っちゃいないダロ、期待されてるのはある意味、余計にコワイけどな」
姜維「私が祈ります。ムム〜ムハ〜ムラ〜」
楊儀「何じゃソリャ!お主のキャラが使いづらくなるから止めろよ。そんなのはワシの出番だ!」
姜維「イヤ、結構です(キッパリ)」
姜維が成都に帰還して十日程後、建業
陸遜「我が君、本日は特別のご相談で参りました」
孫権「おぅ・・・しばし待て。おい、他の者は席を外せ」
陸遜「我が意をお酌み頂き、ありがとうございます」
孫権「して、用件は何じゃ」
陸遜「ハ、魏の司馬懿仲達が病を得て軍権から離れているそうでございます。二人の子らも
表に出ていないところを見ますと、仲達の病は極めて篤いかと思われます」
孫権「なに、そんなに重病か・・・」
陸遜「しかるに、孔明の意を得た三国鼎立も、実は魏に対する呉・蜀という形であります。
呉は蜀無くして魏に対抗し得ません」
「勢力の拡大は必要ですが、蜀を蚕食するのは自分の足を喰らうがごとしです」
孫権「ふむ。残念ながらそとの申すとおりじゃ。北へ勢力を拡大してこそ、呉の道が開ける。
魏を征すれば、おのずと蜀は得られよう。すなわち蜀はいつまでも熟さぬ柿と同じよ」
陸遜「その通りにございます」
孫権「では、仲達が病に乗じて呉は北に伸びんとするか」
陸遜「いえ・・・呉は戦略を転換すべきところに来ております。これまで蜀が頼みとしてきたのは
諸葛孔明ただ一人と言っても良いでしょう。孔明が没した後は、漢中とバイ陵にて魏を
抑えるのがせいぜいです。魏も仲達を欠き、大きな動きはできますまい」
孫権「して、如何にするのじゃ」
陸遜「思い返してくださいませ。兄帝のお言葉を・・・」
孫権「・・・?」
陸遜「外にあっては周瑜に問えとのお言葉をお忘れではございますまい」
孫権「・・・おぉ、おぉ!そうであったか!そちの考えは分かった!」
陸遜「ご賢察ありがとうございます」
孫権「よし、これより呉は天下二分の計を戦略とすべし!全てはお主に任せる。
者どもを集め、もう一度協議せよ。総意が得られねば大転換はできんぞ」
陸遜「ははぁ、時間もございませぬゆえ、急ぎ参集させます」
「つきましては、一人推挙致したい者が居ります・・・」
同じ頃、成都
蒋エン「君、我が君!取り急ぎのご報告がございます!」
劉禅「何じゃ、何があったのじゃ」
蒋エン「は、非常に重大事にございますゆえ・・・」
劉禅「だから何なのじゃ、早よう申せ!」
蒋エン「・・・その前に、人払いを願います」
劉禅「えぇぃ面倒な、おい、皆の者は席を外すが良い」
蒋エン「魏の司馬懿が重病にございます」
劉禅「なに、司馬懿が。ならば蜀も安泰よのう、冥加である」
蒋エン「我が君、一時の平穏に安穏としてはなりませぬ。魏は蜀の大敵、早急に呉と連携し、
魏を挟撃せねばなりませぬ。蜀の力だけでは魏に抗し得ません。
呉と和し魏へ当たる諸葛丞相の戦略を踏襲すべき時でございます」
劉禅「蒋エンよ、蜀からの道は険阻にて出るに向かぬ。また、守りに堅いのではないか。
何を好んで争いを生じさせぬとも・・・」
蒋エン「我が君、面を犯して申し上げます。蜀は呉がありて魏に当たれるのでございます。
魏か呉かが無くなれば、蜀は一時でも保つ事は困難です。鼎立あっての蜀ですぞ」
「鼎立の中、少しでも勢力を拡大せねばなりませぬ」
劉禅「・・・考えよう」
蒋エン「時がございませぬ。司馬懿一人の事ではございませぬぞ。今、魏は混乱にあります。
これを逃しては・・・」
劉禅「ウムム・・・考える。なおも考えよう。それ以上申すな」
蒋エン「あぁ、是非もない・・・」
おお、展開が真面目だぞ♪
さらに同じ頃、洛陽
宮廷人(甲)「何でも司馬懿様がご病気とか・・・」
宮廷人(乙)「息子らも顔を見せず付きっきりらしいぞ・・・」
宮廷人(丙)「蜀に孔明無しとは言え、蜀兵はことごとく強兵。万が一侵攻を受ければ・・・」
宮廷人(丁)「司馬懿以外に抗し得る者は居るのか・・・」
・
・
魏将(甲)「都雀は何とも騒がしいものだな」
魏将(乙)「あぁ、哀れむべし雀どもだな。しかし、魏は何とすべきか」
魏将(丙)「対蜀が戦略の基本となっていたからな。
蜀か呉かどちらかを得れば天下は魏の掌にありだ」
魏将(乙)「しかし、孔明が亡き今となっては、比較できぬ程に呉が厄介だな」
魏将(丙)「対蜀が基本戦略だった理由がそれよ。
国力からすれば、孔明が居ろうが居るまいが、戦略は同じであろうさ」
魏将(甲)「だからこそ対呉ではないのか?蜀が出てくるとは思えん」
魏将(乙)「おぅ、それよ。呉を滅ぼせば・・・しかし、蜀は魏と轡を並べまい」
魏将(甲)「蜀なぞと轡を並べる必要はあるまい。呉と一大決戦あるのみだ」
魏将(丙)「して、魏帝の威光、百万の兵・・・それを用いるのは誰だ?」
一同「・・・」
・
・
曹叡「・・・まだ消息は掴めぬのか?」
陳羣「何しろ事が事だけに大袈裟にはできませぬゆえ・・・」
満寵「とりあえず、病と称しております。
しかし、息子ら共々魏の大器。無事であれば良いのだが」
陳羣「・・・陛下。我が魏は押しも押されぬ大国でございます。司馬懿父子の件はそれとして
魏としての戦略を考える時でございます。司馬懿父子と共に策も無しでは・・・」
曹叡「・・・う・・む。そちの考えを聞こう」
陳羣「は、蜀は一応の落ち着きを見せているようですが、魏延が討たれ、楊儀は官を剥がれ、
自決したとの事です」
曹叡「では、この虚を突いて蜀を得んと言うか」
陳羣「蜀・呉共に討たねばならない相手でございます。しかし、魏兵には蜀を恐れる風も見えます。
反面、蜀に呼応した呉に対しては、これを打ち破り士気もあがりましょう。
国力として厄介なのも呉でございます」
曹叡「では、蜀と結ぶというのか?」
満寵「陛下。蜀と結ばんとすれば、呉が警戒します。また、蜀も魏の意を疑いましょう。
単に矛先が呉へ向いたと思わせておけば良いのです。姜維と蒋エン・・・ご心配には及びません」
曹叡「・・・よし。主だった者を集めよ。国策を統一せねばならん」
満寵・陳羣「ハハァッ」
楊儀「ヨシッ、一丁やったるか!」
姜維「ハイッ!」
楊儀「ま、お主も務めから帰ったばかりだからな。少しゆっくりしろよ」
姜維「大丈夫ですよ!やる気マンマンです!」
楊儀「いいから休め。今度は前回みたいにフラフラせんぞ。今のうちに休んどけって」
姜維「ありがとうございます。では、酒でも飲みますか」
楊儀「オッ、イイねぇ〜。鳥の皮でも焼こうぜ。あれはウマイからな」
姜維「ハ〜、懐かしいですねぇ。あの時はホントに恨みましたよ。私が一人で麦刈りしている間に、
将軍達は酒盛りですからね」
楊儀「そういえばあの百姓はどうしているかな。周都督の女を嫁にしちまったモンな」
姜維「そりゃ、周都督の息子ですからね。畑を増やす位は造作も無いでしょうが・・・
もしくは蜀の人材に育てるってのはどうでしょうか?」
楊儀「オォッ!ナイスッ!一応、忘れんように書いておこう・・・メモメモっと」
姜維「将軍は時々、訳分からない方言を使いますよね・・・」
姜維「しかし、蜀が滅んだって話を聞いた時は、腰が抜けそうになりましたよ」
楊儀「そうだなぁ。ワシは張将軍に切りかかられた時はマジ腰が抜けそうになった。
チョット前にウンコしといて良かったよホント。脱糞なんぞしたら一生の恥だからな」
姜維「将軍は本当にウンコがらみのネタが好きですねぇ」
楊儀「何を言っとる。ウンコでピンチだったのは趙将軍だ!
ウプッ・・・ウクク・・・チョーウン!私はチョ、チョーウン!・・・ダハハハ!ダ、ダメだ、このネタだけは
慣れんぞ!ウハハ!」
姜維「ホント、カンベンして下さいよ。あまり趙将軍の悪口言うとマズイですよ。
熱狂的なファンが多い方ですし・・・」
楊儀「分かった・・・反省する・・・プクク・・・ムフゥー、大丈夫だ、もう大丈夫」
(閑話休題)
姜維「8月になっても忙しいですね」
楊儀「うむ。しかし、不毛な忙しさだな。正に底なし沼状態だ」
姜維「もがけばもがく程沈む・・・ですか。・・・シャレになりませんよ!的確なだけに!」
楊儀「ま、ワシャ知らんぞ。お主に任せる」
姜維「いつもいつも・・・それはそうと、お二人の神の方ですが・・・」
楊儀「おう、便宜上『朝神』と『♪神』でよかろ」
姜維「チョットチョット、イイんですか?勝手に名前を付けちゃって・・・」
楊儀「だから、便宜上だって。たまに天啓があるだろ?やりとりがゴッチャになっても失礼だしな」
「即ち神との交信よ!ワシが神と交信するのだ・・・ウハハ・・・ワシが・・・ウヒヒヒ・・・」
姜維「ウワッ、また将軍が・・・って、このネタばかりじゃないですか・・・」
楊儀「疲れてんだ・・・カンベンしてくれ」
姜維「しかし、時を遡るというのは大変な事ですが、前回は意外と楽しかったような気が・・・」
楊儀「そりゃオマエ、ワシらの立場は無責任だったからだろ。先帝の入蜀からが本番と思ってたろ?
それに歴史を知っていたしな」
姜維「今回、そうはいきませんね」
楊儀「おうよ、ワシらは歴史を変えようとしているのだからな。
ジジィが・・・ま、ワシなんだが・・・言ってたように、一度歴史が変化したら先は分からん。
歴史が変わる度に時を遡るって手もあるんだろうが、そんなチマチマやってられんよ。
一発で決めてやるわい」
姜維「で、どこまで戻るのですか?やっぱり先帝が入蜀する頃ですかね?」
楊儀「ン〜、ワシらは長坂の戦いから身を隠した訳だから、長坂以降なら問題は無いと思うゾ。
大体それ以前だと、ワシらが2セットいる事になるからの・・・」
姜維「あ、そうですね。何回も戻ったらダブるんだ・・・アッ!じゃぁ、五虎将軍をお連れして
何度も戻ればスゴイ戦力になりますよ!
張将軍百人隊ってのも可能です!こ、これは強いですよ!」
楊儀「ホントにそんなの作りたいのか?
張将軍が百人で酒を飲むんだゾ!百人でダダをこねるんゾ!ケンカも百人分だ!」
姜維「ン〜、戦いの前に蜀が滅亡しそうですね・・・」
楊儀「このバカモノが!大体にしてこの術は本来一人にしか伝えられんのだ。
ワシらが二人で遡る事だってホントは問題があるんだからな!」
姜維「そ、そうでした。つい・・・」
「そういえば、時を遡る場所ですが、どこにしましょう?」
楊儀「・・・まぁ、江陵まで移動するとして、バイ陵辺りが近いかぁ?」
姜維「アノ〜、できれば五丈原から戻りませんか?ちょっと多く遡って移動の時間を確保すれば
先帝の入蜀にも間に合います」
100人張飛ワロタ
(閑話休題)
楊儀「ン〜、ワロわれたナ」
姜維「ワロわれましたネ」
楊儀「張飛百人隊・・・か・・・呂布百人隊とどちらがイヤかね・・・」
姜維「どちらが強いかとは聞かないんですね・・・」
楊儀「ン〜、長坂の戦いが健安十三年、成都への侵攻開始が健安十七年だからな。
四年位の余裕があるな・・・あのガキが気になるのか?」
姜維「ハイ。のちのちの人材不足を考えると、周都督を上回る逸材は魅力ですよ!」
楊儀「・・・何だかイケ好かないけどナ〜」
姜維「そう言わずに。立派な将軍とすべくしっかり育てますから」
楊儀「周都督って色男だからナァ〜、チト反則だよナァ〜、ワシはあんなジジィになるしナァ〜・・・ブツブツ」
姜維「アァッもう!つまんないコト言ってないで、頼みますよ!」
楊儀「何かイヤな予感がするんだよナァ〜。まぁイイや。やると決まればやるだけよ!」
姜維「ハイッ、よろしくお願いします!私は将軍の分も軍装を整えます」
楊儀「おぅ、頼む。ワシはチョロチョロできないしな。さて、酒も無くなってきたし、今日は寝るとするか」
姜維「ハイ、ヤル気が出てきました。このワクワクするヤル気は久しぶりです」
楊儀「ウム。その意気で頼むぞ。よし、早く寝て明日から忙しいぞ」
姜維「ハイッ」
楊儀「じゃ、寝るか。・・・オマエ変な音立てるなよ」
姜維「ハイ?」
楊儀「・・・ま、イイや。灯りを消すぞ・・・フッ」
楊儀(プゥ〜)
姜維「クッ・・・」
楊儀(プゥ〜・・・プッ)
姜維「プハハ・・・ゲラゲラゲラ」
楊儀「うるさいよオマエは!いつもいつも!」
姜維「プァイ・・・プクク・・・」
(閑話休題)
楊儀「マ、世界陸上を観ながらカキコしてる訳だが・・・」
姜維「素晴らしいですネ!陸上スキですよ、私は!」
楊儀「ン・・・女子800Mなのに、ジェームズ・ブラウンみたいなのが出てるな・・・」
姜維「た、確かに強そうです・・・」
227 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/08/09(火) 13:23:55
あげ
(閑話休題)
姜維「ハウゥ〜ッ!また上がってます〜ッ!」
楊儀「ウハァ〜、しかも確信犯的な上げ具合だな」
姜維「楊将軍がジェームズ・ブラウンとか言ってるから晒されたんですよ、きっと」
楊儀「ソリャ関係無いだろ・・・」
姜維「イヤ!絶対にそうですよ!JBに似てるなんて不真面目過ぎですよ、
人権団体の方かもしれません!」
楊儀「マァ、イイじゃないの!ディスカバリーは帰って来たコトだしな!」
姜維「それはそれで良かったですよね、本当に良かった。久々に良いニュースです」
楊儀「んじゃ、衆院解散は?」
姜維「何だかなぁ〜ってカンジですね。自民は分裂ですか?新党の話も出ていますが」
楊儀「ウ〜ン、昨日は執行部が妥協してまとまると思っていたんだが・・・離党もコワイしな」
「郵政民営化はイイとして今回案にあれほど執着するとはな・・・」
姜維「執行部は強硬です」
楊儀「ン〜・・・造反組は自力勝負らしいが・・・選挙結果が出た後でまとまるんじゃないの?」
姜維「民主は?」
楊儀「あぁ?民主はダメだ。あんな現実味が無い政党が与党になったら大変だよ。
学級委員じゃあるまいし」
姜維「ウハァ〜、辛口ですね」
楊儀「為政者たる者、結果の為に手法への非難は耐えるべきなのだ。民主にはムリだろ」
姜維「民主が勝ったら?」
楊儀「ワシは山に隠れるゾ」
そろそろ原稿があがってきたかな♪
(閑話休題)
姜維「将軍!またもや天啓がありました!」
楊儀「ホゥ、♪神サマか・・・」
姜維「♪神サマより催促の儀、如何致しましょうか?」
楊儀「マァ、ソノ、何だ。さ、最近忙しかったよナ。ナァ、姜維よ〜」
姜維「そうですかね。いつもの仕事をグダグダやってただけなんじゃぁ・・・」
楊儀「バカモン!今の状況が分かってんのか?大変な時なんだよ?日報だって命を削って書いてるくらいだ!」
姜維「アァ、あの日記みたいな報告書ですネ。確かにアレを提出するのは命懸けです」
楊儀「何おぅ〜!日記とは何だ日記とは!」
姜維「だって、いつも叱られてるじゃないですか・・・私が何回書き直したことか・・・」
楊儀「ウググ・・・貴様〜、このベゲヤロッ!ワシだって一生懸命やってんだ!
もー知らん!お盆休みに入るし・・・ナ! ホントに知らんゾ!」
姜維「チョ、チョット待って下さいよ!それは困りますよ!」
楊儀「ナンダよ!さっきまで散々文句言ってたクセに!」
姜維「イヤイヤイヤ、将軍がいなくなっては困りますよ!皆が困ります!」
楊儀「・・・ホント?」
姜維「ホントですよ、将軍はいなくてはならない方です!」
楊儀「マジ?お主がそういうならやってもイイんだけどね」
姜維「将軍がいないと叱られる担当がいなくなりますからネ」
楊儀「ウハァ〜・・・」
(閑話休題)
楊儀「何だか今回は、随分と黒姜維じゃないの」
姜維「私も疲れてるんですよ。ご勘弁を・・・」
楊儀「で、どうなってんだ?」
姜維「ハイ、サッパリです」
楊儀「サッパリ?」
姜維「ハイ、何となくしか・・・」
楊儀「マ、ソロソロ実家に帰らんとナ。ワシは襄陽に帰るゾ。お主は天水だの」
姜維「しかし、よろしいのでしょうか?♪神サマの・・・」
楊儀「先祖の供養だ、ご勘弁願おう。・・・お主は良く考えておけよ!」
姜維「また私・・・ですか」
許チョタンより可愛らしい武将はおらぬ!!!
ん〜盆ですものね♪
私も本家なので・・・
盆休みは「休み」ではないのです(苦笑)
私はもう半年くらい休んでます
テヘッ
(閑話休題)
楊儀「タ、タダイマ〜」
姜維「あ、お疲れ様です!」
楊儀「アウゥ、こんな時間かよ・・・」
姜維「ずいぶんと遅くなりましたね」
楊儀「ウム。渋滞を避けたのだ。軍は神速を尊ぶからの。
して、お主は何をしとったのだ?」
姜維「私は親戚廻りと・・・草刈りです・・・」
楊儀「ウハハ!草刈り!ツマラン夏じゃのう!」
姜維「親孝行ですよ!じゃ、将軍は何してたんですか!」
楊儀「ウ〜ン、朝はやや遅めに起きる・・・と。高校野球を観戦する・・・と。
客が来たら一緒に酒を飲む・・・と。イイ感じで昼寝をする・・・と。
夕方に犬の散歩に行く・・・と・・・」
姜維「ツ、ツマンネェ〜。役にも立ってないじゃないですか!」
(閑話休題)
楊儀「しかし、♪神サマも大変じゃの・・・」
姜維「本家ですか・・・大変ですよね・・・実際」
楊儀「アァ、ガキはうるさいし、年に2回の集金に来やがるしな・・・」
姜維「そんなコト言っちゃダメですよ。お世話になってる方のご子息ですから」
楊儀「何を言う。ガキはダメだ。特に最近のガキはな」
姜維「子供はカワイイじゃないですか」
楊儀「本気で言ってるのか?子供が純真なんてウソだ、ウソ」
姜維「アワワ・・・また将軍が暴走を・・・」
楊儀「ガキはなぁ、嘘つきで残酷なモンだ。あんな信用できんモンはおらんゾ!」
姜維「ウアァ・・・マァマァ、将軍ソロソロご勘弁を・・・」「朝神サマも・・・アララ・・・半年・・・」
楊儀「ウム!それでこそ神じゃ!」
姜維「ヘ?」
楊儀「当たり前ダロッ!そして・・・テヘッだ!見習わねばならん」
姜維「しかし将軍。我々もシャレにならない状況なのですが・・・」
楊儀「おう!その時は朝神サマへ弟子入りじゃ!」
姜維「イヤ、ホント明日が怖い位ですよ」
楊儀「ビビッてんじゃないよ。ワシがまたバチコーンと言ってやるわ!」
起用イ「そのせいでピンチなんですが・・・」
(閑話休題)
楊儀「誰だ?オマエは?」
姜維「起用イはタイプミスです」
楊儀「いちいち面倒なんだよオマエは。早く寝ようぜ・・・静かに寝ろよ」
姜維「・・・」
(閑話休題)
姜維「(コソコソ)232殿、私は無双を知りませんでした。先日検索しました。
許チョ殿を拝見しました。後悔しました」
楊儀「うるさいよ、オマエは!さっさと寝ろ!」
保守さげ♪
筆者ガンガレ♪
このスレのお陰であまり印象になかったのに
容疑タンスキーになりました(´Д`*)
これからも楽しみにしてますね
(閑話休題)
楊儀「アウゥ〜、疲れた・・・ナ」
姜維「疲れましたね。しかし、また神サマ達から励ましのお言葉を頂いております」
楊儀「ありがたいコッチャ。脳まで響くお言葉だの」
姜維「心じゃないんですか・・・」
楊儀「相変わらず細かいね。それより選挙は大変だな」
姜維「ハイ。堀江社長もですが、田中知事まで・・・
堀江社長は冗談で済みますけど、田中知事は冗談では済みませんね・・・」
楊儀「ワシは苦手なんだよね・・・田中知事。あのヌメッとした笑顔が・・・ナ」
姜維「他には何かありますか?ソロソロ始めたいと思うのですが・・・」
楊儀「待て待て、芙蓉姐姐を出しておかないとな」
姜維「そ、それは中国のネットアイドルの・・・」
楊儀「そうじゃ、アイドルだぞアイドル!中国ってワカランな・・・ってワシも中国だったネ。
しかしオマエ、ワシャまた無警戒で観てしまったのだ」
姜維「私のコメントは控えさせて頂きます・・・」
・
・
・
(時は戻って、楊儀が狩りで怪我をした場所)
男「フフンッ、こうも簡単に入り込めるとは蜀の備えも大した事は無いな・・・」
「ん?あの男・・・楊儀!左遷されられたと聞いたが・・・こんな時間に狩りとはな。
意外と酔狂な男なのかもしれんな・・・」
・
男「何やら喚いておる・・・聞いていた評とは違うな。ウハハ・・・」
虎「グルル、グルルルゥ・・・」
男(ハッ!こ、これはマズイ!虎に後ろを取られた・・・蜀兵の刀ではなく虎の牙にかかって死ぬのか・・・)
(ヒュンッ!)
虎「グガァ!ガゥ・・・」
男「うむぅ、これは・・・矢が虎の眉間に!・・・ハッ!楊儀かッ!」
「楊儀・・・なぜ俺を助けた?って、猪を狙ったのか・・・
しかし、えらい外れようだな・・・しかしお陰で助かったぞ」
「楊儀よ、我はお主の敵なれど、この恩はいずれ必ず返す!」
「アッ、猪にやられてる!助け・・・ン〜、従者も居るし、やっぱり後にしよう。さらばだ楊儀」
・
・
・
楊儀「ヨ〜シ、んじゃ行くぞ!」
姜維「ハイッ」
楊儀「しかし、オマエ、五丈原ってのは遠いな・・・」
姜維「スミマセン。それより、成都は何だかバタバタしてましたね」
楊儀「何だろな?マァ、これからワシらが歴史を書き変えようってんだからな。バタバタもご苦労なこった」
姜維「また、そんな憎まれ口を・・・」
楊儀「だってよ、中央がしっかりしていないからこうなるんだ!閑職に飛ばされるわ、捕縛されそうになるわ、
魏延のガキは切りかかるわ、猪はえぐり込んで来るわ・・・」
姜維「猪は関係ないでしょ!」
建業
孫権「して、その推挙したい者とは?」
陸遜「ハ、階下に居ります私の従者が私が推挙したい人物です」
「蜀へ物見に入り、先日戻ったばかりです」
孫権「蜀へ?相変わらず手早い事だ。お主が呉に生まれた事を感謝せねばなるまい」
陸遜「ありがたく存じます。それより私の推挙する者をよくご覧下さい」
孫権「こ、これは・・・周兄・・・」
陸遜「我が君、あなたは呉の大王ですぞ」
孫権「周公瑾・・・しかし、まるで生き写しではないか」
陸遜「私も初めて見た時には魂を飛ばしました」
孫権「縁者なのか?」
陸遜「いえ、そのあたりははっきりとしておりませぬ。みなしごとして育てられたようですが、
今は我が軍に兵卒として籍を置いております」
孫権「いや驚いた。して、その才はどうじゃ?」
陸遜「その風貌以上に驚くべき才を持っております。じきに私も敵わなくなるでしょう」
孫権「何ッ、それ程の才か!よし、近こう呼べ」
陸遜「なりませぬ、まだ一兵卒にございます」
孫権「ならば爵位を与えよ」
陸遜「それもなりませぬ。彼が立つ時、それは才が満ちた時、そして蜀を討つ時にございます」
陸遜「今のところ軍務からは外してあります。主に物見として活動させておりますが、
本人が望んだ事でもあります」
孫権「本人が望んだとはいえ、危険ではないのか?手の内の珠を砕くような事態は避けてくれよ」
陸遜「今後、戦が起きれば局地戦で終わる事はありません。呉にとって乾坤一擲の戦いですから」
「蜀を平らげ、留まると見せて建業から北上し、魏軍を引き寄せて長安を落とします。
これにより蜀平定と同時に魏の包囲が成ります」
「そこまで考えれば、江陵から成都、成都から漢中、漢中から長安。地形の確認は必須です」
孫権「ウムム・・・それはお主の考えか、あの者の考えか」
陸遜「彼が考え、私が検討しました」
孫権「よし、よかろう!」
陸遜「ハハァッ、ありがとうございます。早速、長安から漢中へ向かわせます」
孫権「しかし、お主もよき後継者ができたな」
陸遜「あの才能が開花すれば、私など藁の犬にも等しくなるでしょう。
しかし、まだ若うございますし、律儀に過ぎるところがございます。
愛でるべきものですが、権謀策術の世においてはいささか純に過ぎ、
身を危うくするのは恐らくその点かと・・・」
孫権「う〜む、よくよく大事をとるがよかろう。しかと頼んだぞ」
陸遜「ハハッ、それでは失礼致します」
・
陸遜「(カツカツカツ・・)よし、大王の許可が出た。お主は早々に建業を立ち、予定通り物見を行え」
男「ハハッ、それでは暫しの間お待ち下さいませ。失礼致します」
・
・
・
五丈原
司馬懿「どうじゃ?」
男「ハッ、準備は整いましてございます」
司馬師「父上、本当にそのような事が可能なのでございますか?」
司馬懿「うむ、間違いない。そうでなければ我々が姿を消した意味がない」
司馬昭「未だに信じられませぬ。あのような巻物を信じてよろしいのでしょうか」
司馬懿「お主ら、この世を見よ。珠は瓦に混じり隠れ、瓦は珠を偽り、物事が見えなくなっておる」
「目に映るものだけで断じるべきではない。見るのではない感じるのだ。そして信じるのだ」
司馬師・昭「ハッ、申し訳ございませぬ」
司馬懿「よし、始めるぞ!」
・
・
・
司馬師「父上はやけに上機嫌だが・・・」
司馬昭「はい、何だかノリノリですよ。でも、たまに暴走するからなぁ」
司馬師「お前、五丈原から帰って、えらくサバケたと言うか、くだけた感じだな」
司馬昭「えぇ、まぁ私は次男坊ですからね。父上の跡目は兄者が継ぐ訳だし」
司馬師「・・・気楽な次男坊か、意外とそういうのが大事を成すのかもな・・・」
司馬昭「そういうものですかね?私は一杯一杯ですけど」
司馬師「それで良いのだ。我らの時代はまだまだ先、手加減している場合ではない」
司馬昭「はぁ・・・しかし、あの男は信用できるんですか?父上は大変な入れ込みようですが・・・」
司馬師「うむ・・・突然現れて数日間も父上とこもっていたからな。しかしあの話は本当なのか?」
男「(ヒョコッ)本当です」
師・昭「ウワッ、居たのか!」
男「はい、私をもう少々ご理解頂こうと思いまして・・・もう一度ご挨拶に参ります」
師・昭「・・・?」
男(別)「失礼します」
師・昭「ウアハァッ!な、何だ、これは一体!」
男(二人)「あなた方が今一つご信用頂けていないようですので・・・」
司馬師「本当だったのか・・・これは、夢ではあるまい・・・」
男(二人)「恐ろしいですか?」
司馬師「そんな年寄りのような事は思わん。恐ろしがるのは・・・我が敵どもの方だろう?」
男(二人)「さすがは仲達様のご子息でございますな」
司馬昭「しかし、何だか声がダブッて聞きづらいですね」
司馬師「昭、そんな事言ってる場合じゃないだろ」
男(二人)「もう少しで一人は消えますよ。時を遡ったのはすぐ後ですからね」
司馬昭「やっぱり聞きづらいですよ」
司馬師「お主・・・もう少し驚けよ・・・」
司馬懿「ハハハ、お主ら少しは驚いたか?」
司馬師「父上!これは大変な事でございますぞ!」
司馬懿「うむ、ワシも最初は信じられなかったからの。この男、それだけではないのだ」
司馬昭「ン〜、イイ男ですよね。それに気品もありますし・・・どこの名家の出ですか?」
男(二人)「それがしは平民の出にございます」
司馬師「ほぉ。して、どうやって身に付けた?なぜ魏に合力する?」
司馬懿「師よ、止めるがよい。我らにとってこの男はまさに天佑。
天佑の理由を知ろうとするものではない」
司馬師「しかし・・・信用して良いものでしょうか」
司馬懿「お主らに問う。敵兵とサシで相対したとしよう。
敵が右の脇構えで来たらどう防ぐ?」
司馬昭「それは自分の左を防ぎます」
司馬懿「では敵が右の脇構えであるのに、右から来ると感じたら?」
司馬師「構えがそのままならばそれに備えるのが必定でしょう。左を防ぎます」
男(二人)「・・・私は右を防ぎますね」
司馬懿「ほぅ」
司馬師「父上、それが何か?このような所で剣術とは・・・してどうするべきですか?」
司馬懿「ワシは剣は苦手じゃ、帰ってから誰ぞにでも聞くが良い」
(この男・・・若いが出来る・・・見切りを早めなければならぬな・・・)
・
姜維「着きましたよ!」
楊儀「おう、やっと着いたな!」
姜維「私のワガママで・・・申し訳ありません」
楊儀「まぁイイよ・・・アァッ!!」
姜維「どうしました!」
楊儀「あれはゴロゴロした洞窟だ!懐かしいナァ〜」
姜維「驚かせないで下さいよ、もう。でも確かに懐かしいですねぇ」
楊儀「よぉ〜し、『青とっても』でも食うか!」
姜維「イイですねぇ。じゃ、摘んできますよ」
・
・
姜維「おぉ、生ってる生ってる・・・ん?あ、あれは・・・?」
楊儀「オイ、どしたぁ? お、豊作だな。どれどれ、まずは味見を・・・」
姜維「しょ、将軍!司馬懿です、司馬懿仲達がいます!師と昭も一緒です!」
楊儀「オイオイ、またそんなコト言ってんのか。脳ミソが時を遡ったか?また猿か何かと見間違ったんじゃ・・・
ブホォーッ!ホントに司馬懿だ!ガキ共も一緒だな、後二人は従者か?」
(閑話休題)
姜維「また台風が来てるみたいです」
楊儀「またかよ、アンニャロ!しかもご丁寧に同じような日付できやがって!」
姜維「でも、夜中に通過しそうですから、仕事は大丈夫ですね」
楊儀「ナニッ!寝込みを襲おうってか!」
姜維「ナノ、別にそんなコトはないのですが・・・それより選挙ですけど」
楊儀「おう、ありゃヒデェな。何のエサ貰ったか知らないケド長谷川ってのもナニやってんだか。
綿貫も綿貫だよ。田中もヌメヌメしてやがるし・・・新党は2つともダメだね、イラネ」
姜維「一気に他党から攻撃されてますが」
楊儀「そいつらもバカだ。ほっときゃイイんだよ。全く、ハラペコ丸出しでみっともないんだよ!」
姜維「アワワ・・・今日も将軍はご機嫌ナナメだ」
楊儀「自民の武部もTVに出る時はいつもフテッてる雰囲気を醸し出してるし・・・
あれじゃ、カンニングの竹山だよ」
姜維「ゲラゲラゲラ・・・声も言い方も似てますネェ」
綿貫 長男でググル早朝ニート君(28)でーす きんもーっ☆
ビューティーカウンセラーの募集に応募しようか迷ってます(知識とか全くナッシング)
二人が気になるなぁ♪
誰なんだろ♪
(閑話休題)
楊儀「何だか風が強くなってきたな・・・」
姜維「ビビッてますね?」
楊儀「バカモン!ビビる訳ないダロッ!台風なんてヤローに!」
姜維「台風を人扱いしてますよ、しかし速度が落ちたせいで明日の朝はヤバそうです」
楊儀「マッタク、台風ってヤツはどいつもこいつも!」
姜維「台風は置いといて、またもや神サマの登場です。♪神サマはいつも楽しそうな方ですよね」
楊儀「ウム。見習わねばならんナ」
姜維「ハイ。私の部隊の者共にも言ってやりたいです」
楊儀「最近、元気無いからね。ショッパイんだよな、若いクセして」
姜維「マァマァ、それは明日にでも将軍が一発かますとして、朝神サマは新たなチャレンジですか?」
楊儀「コレコレ、相手は神サマだよ?何でも出来るに決まってるダロッ!ナメんなよ!」
「・・・ブハハ!○め☆猫を思い出したゾ!」
姜維「古ぃ〜!そういえば、その犬版がありましたね、「吠えたろか噛んだろか」って。
楊儀「ギャハハハ、懐かしいの〜」
姜維「もはや我らが若者では無い事がハッキリしてしまいました・・・」
楊儀「ま、イイんじゃないの〜、ワシらも落書きの中じゃ空も飛べないしな」
姜維「ヘ?」
楊儀「イイんだよ。ユルユルいこうぜ」
楊儀「ン〜、しかしアイツら何やってんだ?何だか司馬懿が語ってるみたいだが?」
姜維「将軍、これは好機ですよ。
多少気は引けますが、相手は人数も多いコトですし・・・不意打ちで・・・!」
楊儀「確かにチャンスだな」
姜維「・・・ヘ?・・・やるってコト、ですよね?・・・じゃ、やりますか!」
楊儀「待て待て、相手は司馬懿だよ?丞相を苦しめた男だ、ナニがあるか分らんゾ」
姜維「しかし、このような好機を・・・じゃ、どうするんですか?」
楊儀「・・・コッソリ術を使って逃げちまおうか?」
姜維「・・・本気ですか?武人として?」
楊儀「そんなコト言ったって、ここで万が一にでもやられて見ろ!全てがパーだ」
姜維「ウムム、確かにそうですが・・・司馬懿親子は大した事ないでしょ」
楊儀「おう、あいつらだったら朝飯前の昼飯抜きだ。
でもな、あの二人の従者は何だかヤバそうだろ?不気味だろ?」
姜維「ウ〜ン、そう言われてみれば・・・。
服装はともかく、背格好から髪型、挙動までそっくりとは・・・」
楊儀「だろ?もう少し様子をみようぜ」
姜維「ハイ、私も気が逸り過ぎました。申し訳ありません」
楊儀「まぁ、イイんだけどさ。どうせ戦うのはオマエだからな」
姜維「ウハァ〜、そんなオチですか・・・」
楊儀「ま、ともかく目を離すなよ!」
姜維「ハイッ」
・
司馬昭「しかし、これって危険は無いのですか?」
男(二人)「ありませんよ。何度も失敗をして確かめたのですからね」
司馬昭「失敗?」
男(二人)「私の父が犠牲になっています・・・正確に言えば、消息不明ですけどね。」
司馬師「そうであったのか。お主の合力に改めて感謝するぞ」
司馬懿「うむっ」
司馬昭「はいっ」
男(二人)「気になさらないで下さい。どこかで生きていそうな気がしています」
「・・・そろそろですよ。後から来た私は消えます」
・
楊儀「何だかしんみりしてやがるな、何なんだ?」
姜維「大体、こんなところで何をしてるんでしょうね?」
楊儀「アァ、それにあの従者・・・アッチを向いてるから顔が見えんな」
姜維「とにかくあの二人の力量を見極めないといけませんね」
・
男(二人)「今から向こうでキジが鳴きます。その直後ですよ」
・
雉「ケンケーン」
男(一人)(フッ・・・)
楊儀・姜維「消えたぁー!?」
師・昭和「うわぁぁっ!」
男「お分かり頂けましたか?」
司馬懿「ほっほっ、お主は人の心理も良く分かっておる」
男「イエ、そうでもありません」
師・昭「・・・こ、これは・・・」
なんだかんだシバイも萌える
kyocyoはいくらちゃーん!
(閑話休題)
楊儀「ageてあるな」
姜維「ageてありますね」
楊儀「ageだのsageだの言ってると、エイジとセイジの物語を思い出すの」
姜維「懐かしいですねぇ。でも誰も知りませんよ」
楊儀「・・・マ、そりゃそうなんだけどサ」
姜維「何ですかアレ!」
楊儀「一人消えたな・・・一体どうしたってんだ?」
姜維「考えられませんよ!あんな事が出来るのは神か仙人か・・・ハウゥッ!」
楊儀「どうした?・・・って、アァァッ!そうか!どうりで従者の二人が瓜二つな訳だ!」
姜維「なぜです?あの術は一人にしか伝えないはずでは!?」
楊儀「分らん・・・しかし、あの術が魏に渡ったらエライコッチャだぞ!更に他のヤツらが使い始めたらメチャクチャだ!」
「クソッ!こうなったら、ワシらが遡るもクソも無いな!ココでやり合うしかないだろ!」
姜維「やるしかありません。・・・私はもとより・・・そのつもりですケドね!」
楊儀「よしっ!行くぞ!」
・
司馬懿(さて、後は我らが術を会得するのみ。術さえ会得してしまえば、この男に用は無い・・・)
男(よし、司馬親子は取り込んだな。呉よ、待っていろ。必ず滅ぼしてやる・・・)
司馬懿(この男は危険すぎる。あまりに切れ過ぎる剣は持ち主にすら傷を負わせるからな・・・)
男(しかし、仲達はやっかいか・・・
先ほどの問いには迂闊に答えてしまったが、警戒されているかもしれん・・・)
・
・
姜維「将軍!イザ!」
楊儀「ヨシ、行け!」
姜維「ヘ?私だけですか?」
楊儀「そうだ、行け!」
姜維「ちょ、ちょっと待って下さいよ!何で私だけなんですか!」
楊儀「相手は一人減ったし、こちらも一人減って丁度良いじゃないか」
姜維「おかしいですよ、そんなの!」
楊儀「しょうがないナ。じゃ、額に趙雲って書いてやるよ。オマエの秘技で軽くひねってこい!」
姜維「ダァッ、こんな時に何言ってんですか!ホントに将軍はショッパイですよ!」
楊儀「何だとぅ!ショッパイとは何だショッパイとは!」
姜維「だって敵を前にして!」
・
司馬懿(しばらく様子を見て、術を見極めてやるわ)
男(急いては事を仕損じる・・・と。今日はココまでだな)
司馬昭「それで、これからどうするのですか?」
司馬懿・男「ギグゥ!」
司馬懿(何なること!我が息子ながら、バカな事を聞きおって!)
男(何なんだコイツは!今から呉を攻めるべし等と言えるか!)
司馬昭「どうしたんですか?二人とも、怖い顔して」
司馬懿「イヤイヤイヤ、そろそろ疲れたじゃろ?今日はこの辺で・・・」
男「エ、エェ、そうですとも、お腹もすいたでしょ?エェ、この辺でお開きってコトで・・・」
司馬懿「そうそう、それが良い。ワシも腹ペコじゃ、ひとまず帰るとするか」
司馬昭「父上、そういうコトもあろうかと、弁当を持ってきました」
司馬懿・男「ナニィ〜!」
司馬懿(ホントに使えんヤツめ!余計なコトを!ナニが弁当を持って来ましただ!)
男(コイツ今日の試みを何と心得ておったのだ!気が利いたつもりか!)
司馬昭「とりあえずメシにしましょうよ。済みませんが水を汲んで来てくれますか?」
男「・・・ハ?ハイ、分りました」
・
司馬昭「さて、我ら三人だけになりましたぞ。父上のお考えをお聞かせ下さい」
司馬懿「何と!お主!・・・さすがは我が息子じゃ!」
司馬昭「先ほどはありありと不満顔でしたからね・・・」
司馬懿「ほう、麒麟児・・・司馬家の麒麟児に偽りなしじゃ!」
司馬昭「イエ」
司馬懿「あの男は危険すぎる。早く除かねばならん」
司馬昭「父上、あの術を会得せねばなりません」
司馬師「しかし、あの男が簡単に教えるとは思えませんが・・・」
司馬懿「安心するが良い。術については巻物に記してある。・・・が、一部が滲んで読めないのだ」
司馬師「なんと・・・」
司馬懿「あの男から聞き出すしかあるまい。
その読めない部分の為にあやつの父親は消えてしもうたのじゃ」
司馬昭「では、巻物だけでは不完全・・・危険なのですね」
司馬懿「そうじゃ、あの男にはまだ用があるのじゃ」
・
楊儀「オイ、見ろ!従者が離れたぞ!」
姜維「こ、これは好機です!」
楊儀「司馬親子だけか!ヨシッ、ワシに任せろ!」
姜維「・・・弱い相手にはトコトン強気ですね」
楊儀「ナニを言っとるか。甘く見るなよ。
相手は三人だぞ、黒い服装だし、変な攻撃を仕掛けてくるかもしれん!」
姜維「黒い服装は目立たないようにでしょ!」
楊儀「とにかくチャチャッとやってやる!見ろ、あの従者は沢に降りるようだし・・・フギャッ!アイツは!」
姜維「どうしました?」
楊儀「何だってこんなコトになってんだ!?」
姜維「将軍、一体どうしたんですか?」
楊儀「バカッ、あの従者の顔を良く見ろ!」
姜維「なかなかイイ男ですね・・・ン?左目の下に・・・三つのホクロがあるーー!!」
楊儀「あの時のガキだ!ブサイクな百姓はどうなったんだ?」
姜維「あの農民はさておき、周瑜都督を遥かに上回る逸材が・・・魏に・・・」
楊儀「ジジィが言うには、諸葛丞相か、それに匹敵する人物でなければ防げんらしいぞ」
姜維「ウググッ!すでに魏に・・・どうしますか!」
楊儀「どうするって・・・行ったれ!」
姜維「ハイッ!」
楊儀「ヨシッ!続けェ!・・・ウワッ!イデデェ〜!」
姜維「どうしました!」
楊儀「クソッ、こんな所に甲冑がたくさん捨ててありやがる!どこのバカだ!」
姜維「アァ!これは蜀の甲冑ですよ!」
楊儀「・・・じゃ、これは馬岱の部隊の・・・アンニャロ!片付けておけよ!」
・
(成都)
馬岱「ファッ、ファクショーィ!」
蒋琬「馬岱将軍どうなされました?今は国家存亡の大事な時、ご自愛下され」
馬岱「失礼した。しかし、姜維はどこへ行ったのでしょうな?」
・
姜維「そんなコトはともかく早く!」
楊儀「おう、行ったるわい!」
司馬師「ん?誰だ!」
司馬懿「師よ、どうした!」
司馬師「あれを!怪しい二人がこちらに向かって来ます!」
司馬昭「ウワッ!姜維だ!蜀の姜維だ!」
司馬懿「ナニィ!槍では魏にすら敵する者が居らぬと言われた姜維か!」
司馬昭「ヒィァ〜!もう一人は楊儀ですよ!何でこんな所に!」
司馬懿「楊儀ィ?謀反して自決したのではなかったのか?」
司馬師「我らの剣では敵いませんぞ!」
男「何奴!」
楊儀「ウワッ!従者にめっかった〜!」
姜維「どうしますか!将軍!」
楊儀「突っ込むぞ!」
姜維「ハイィッ!」
いいぞ姜維伯約♪
楊儀威公もガンガらせてね♪
・
姜維「仲達!覚悟!」
司馬師「父上、我らが後ろへ!」
司馬昭「姜維!控えろッ!魏を裏切った忘恩の徒め!」
「魏の大尉であられる我が父に目通りすら無礼だぞ!」
司馬懿「お主ら、時を稼げ!」
師・昭「ハハッ!」
姜維「エェィ、面倒な!若輩らが自らの薄命を招くかっ!」
男「私がお相手します」
姜維「ナニッ!あの位置から?・・・速いッ!」
男「あなたが姜維殿ですか。邪魔はさせません」
姜維「・・・何故、魏に・・・」
男「?・・・如何にも。私は魏に組します!」
・
楊儀「あのガキめが、すっかり魏の男になっておるな」
「よし、姜維がやりあってるうちに仲達を討ち取ってくれる!」
司馬懿「貴様、自害したはずではなかったのか!」
楊儀「フハハ、ちょっと手元が狂ってな。気にするな」
司馬師「タァーー!」
(ギャリーン!)
司馬師「クゥッ・・・クソゥ!」
楊儀「ガキめがっ、邪魔立てするな!」
司馬懿「蜀の謀だったのか?ワシとした事が・・・見くびったことよ・・・うっかりしておったわ」
楊儀「おぅ、そのウッカリから始まったのだ」
司馬懿「・・・?」
楊儀「首にしてから説明してやる!覚悟!」
姜維「ウグゥ・・・」
男(魏)「さすがに鋭い剣筋ですね。しかし、左手が遊び過ぎですよ」
楊儀「ナニィッ!姜維!どうした!」
姜維「こ、この男、尋常ではありません」
楊儀「チィッ!一気に形勢逆転かよ!それにしても姜維がやられるとは」
姜維「私の槍・・・将軍が持ってます・・・よ」
楊儀「ウワッ、またやっちまったー!」
男(魏)「楊儀殿ですね。申し訳ありませんが、首を頂きます!」
楊儀「このガキッ!麦でも作っておればよいものを!」
男(魏)「(ピクッ)・・・あなたは何者ですか?」
「なぜ私の生い立ちを知ってるんですか?・・・なぜだ!言え!」
楊儀「バカめ、お前のオヤジとは知り合いだ」
男(魏)「父と・・・」
楊儀「そうだ、母親もだ。乳飲み子のお前にも会っておるわ。
バカな事はやめとけ、父の恩人を首にするつもりか」
男(魏)「父を知っているのですか?」
楊儀「あぁ、知っておる」
男(魏)「そうでしたか・・・」
楊儀「よし、分ったか。止めとけ」
男(魏)「そうと聞いては、ますます生かしておけませんね」
楊儀「ナッ、何言ってんだ!」
男(魏)「私の過去を知っている者は全て刈り取ります。麦のようにね」
楊儀「クソッ!狂ってやがる!」
周喩の息子鬼ですな〜!!
槍の楊儀奮闘に期待大♪
男(魏)「楊儀殿、覚悟!」(・・・ハッ、左!)
(ヒュッ!)
男(呉)「助太刀!!」
男(魏)「何奴!」
男(呉)「訳あって助太刀いたす!」
男(魏)「何だと?させん!」
楊儀「何だ?コイツは!」
男(呉)「楊儀よ、お前は知らぬだろうが・・・恩は返すぞ」
楊儀「コイツ・・・何を言ってる?」
男(呉)「フハハ!弓の腕を磨く事だ。次は猪を仕留め損ねぬようにな!」
楊儀「猪だと・・・何だソリャ!」
男(魏)「あなたが誰かは知りません。何が目的かも知りません。
恐らく永遠に分らないでしょうね。あなたはここで死ぬんですからね!トアァッ!」
男(呉)「オォッと、セァッ!ふんっ、なかなかやるな。呉の仇は蜀と魏!ならばお前も敵!」
司馬懿「何だ?あの二人・・・?」
男(呉)「仲達もいるとは好都合だ。己の不運を恨むがいい!」
楊儀「・・・こいつら瓜二つ・・・何だ?・・・。・・・術か!・・・いや、様子がおかしい」
「一体何者だ?どうやら呉の男らしいが・・・我らに味方するとは・・・全くワカラン!」
司馬昭「父上!もう一人の男は!?」
司馬懿「分らん。しかし、あの二人・・・双子のようにそっくりじゃ」
男(呉)「オォリャァッ!」
男(魏)「クゥッ!まだまだ!トォリャァッ!」
男(呉)「エェィッ!」
・
・
男(呉)「ふぅ〜、おいっ!楊儀!今の内に仲達を討ち取れ!」
司馬師「タァッ!」
楊儀「ウオッ、アブネェ〜、二人に見とれちまったよ!死にたいのは貴様か!」
・
司馬昭「そこまでです!楊儀もそちらの男も剣を引いてもらいましょうか!」
姜維「ウッ、何たる事・・・」
司馬昭「お二人とも下がって。姜維殿の首が飛びますよ!」
楊儀「姜維!・・・クソッ!シャーナイ。分ったよ、引けばイイんだろっ」
男(呉)「フンッ。お前、仲達の息子の昭だな?確かにガキらしい発想だ。間が抜けておる」
司馬昭「人質を取られて何を言ってます?大体、あなたも同じ位の年でしょう?」
男(呉)「バカめ、魏も敵ならば、蜀も敵だわ!勝手にするがいい!」
司馬懿(あの二人・・・力は互角だが、呉の男の方が強い!)
「おい!引け!引くのだ!今日のところは痛み分けじゃ!」
男(呉)「おい、続けるぞ!」
男(魏)「望むところです!・・・あなたの顔を見ていると何故か癇にさわりますよ!」
司馬懿「ばか者!引かぬかっ!お主の負けじゃ!」
男(魏)「負けぬ・・・誰にも負けぬぞ・・・ここで引けるかぁ!」
司馬懿「師!昭!引くのじゃ!」
司馬師「し、しかし!」
司馬懿「このままではやられるだけじゃ!そやつは放っておけ!
巻物さえ手の内にあればどうにでもなる!引くのじゃ!」
男(魏)「ナニッ!?・・・司馬懿!貴様ぁ!!」
男(呉)「この男も簡単にはいかぬな・・・」「仲達は討てぬか・・・致し方あるまい」
男(魏)「ウヌゥ、誰も彼も・・・ガァッ!オォリャァ!」
男(呉)「オォッエェィ!ウォォッ!」
男(魏)「グゥゥ・・・ク、くそぅ・・・なぜ・・・」
男(呉)「俺の方が一枚上のようだな・・・しかし、その一枚が絶対的な差となるのだ。
しかし姜維とやら、とんだ足手まといな事よ。楊儀もこれまでか」
楊儀「コンニャロ!好き勝手言いやがって!」
男(呉)「先程、私はお主を助け、恩は返した。それは忘れるなよ。
お前が忘れないうちに・・・次は首をもらう!」
楊儀「コイツ何言ってんだ?やったるわ!」
姜維「将軍、私の槍を!私が行きます!!」
(閑話休題)
姜維「いよいよ8月も終わりましたね」
楊儀「あぁ。そうだな・・・しかし予想していたとは言え、ワシらはトバされたの」
姜維「無念です」
楊儀「ワハハ!まぁイイじゃないの」
姜維「良くそんなにノンビリしてられますね!」
楊儀「ま、なるようになるって!人生は浮き草の如しじゃ」
姜維「また、そんな浮世雲みたいなコトを・・・」
楊儀「しかし、しばらくは話が進められんな」
姜維「そうですね、時間もありませんから」
楊儀「マァ、イイんじゃないの〜。どうせ落書きだしな」
283 :
♪:2005/09/01(木) 08:01:43
楊儀殿も姜維殿も人事ですか…(涙)
私めも9/1付け配置換えでございました(笑)
4月に異動になり7月に配置換えになり9月に元通りの配置換えとは(苦笑)
(閑話休題)
姜維「何と、♪神サマも配置換え・・・」
楊儀「ホェ〜、神サマにも配置換えがあンのか・・・ソリャ大変だな」
姜維「しかもかなり頻繁ですネ」
楊儀「マァ、可能性を求めての配置換えってのもあるからな」
姜維「それに引き換え我らは・・・最後の隙間に補充されたような・・・」
楊儀「つまりワシらはパテってコトかね」
姜維「エポキシとも言いますね」
楊儀「コーキング剤とも言うゾ」
姜維「そろそろ止めときましょう。切なくなりますからネ・・・」
閑話休題の使い方がパタリロと同じ間違いになってるよ
作者なかなか戻ってこないねえ…
お忙しいかな?
とりあえず保守♪
287 :
保 守:2005/09/13(火) 19:34:46
民主党ワロスw
保守♪
秋祭りの季節ですねえ…
私、秋祭り実行委員会につき毎日人の波の中…
289 :
保 守:2005/09/18(日) 13:26:13
花栄マダァ?
290 :
保守:2005/09/23(金) 15:34:27
作者はどこへ異動になったのか…(^^;)
大変だねぇ…。
こんちゃ♪
定期保守点検に来やした〜♪
>>281から続きます
男(呉)「ふん、つまらん。・・・が、その心意気は買うぞ!」
男(魏)「お、おのれ!姜維!手を出すな!」
姜維「子供の都合はそこまでだ。そろそろ大人の言う事を聞いてもらわんねばならん!」
男(呉)「ふ、ふははは!よく言うものだ、蜀の将は口が達つと見える!」
男(魏)「姜維!下がっておれ!こいつの相手は私だ!」
男(呉)「俺は男にももてるらしいな、面倒だ!まとめてかかって来い!」
男(魏)「くっ、私が負けるはずが無い!私は負けぬ!貴様ら全員、刈ってやる!」
楊儀「小僧!貴様の相手はワシだ!来い!」
男(魏)「・・・何を言ってるんです?姜維殿が敵わない私を相手にどうするんです?」
楊儀「オマエもうるさいよ。痛手を受けてるクセしやがって。イイからかかって来い!」
(四方山雑記)
楊儀「久し振りだの」
姜維「久し振りです!」
「しかし、285神サマよりご指摘を頂いております」
楊儀「マァ、確かに間違ってるね。とりあえず変えてみたけどな」
姜維「285神サマ、ご指摘ありがとうございました」
楊儀「でも、パタリロだな」
姜維「パタリロですね」
楊儀「マカロニほうれん草なみに古いね」
姜維「ウププ・・・古ィ〜!この前の、なめ猫といい、将軍は古すぎますよ」
楊儀「それがの、なめ猫は復活しているのだ」
姜維「らしいですね・・・免許証があるとか・・・」
楊儀「それはさて置き、やっとネットに繋がったワケだが・・・」
姜維「神サマの方々には随分とご心配をお掛けしたようです」
楊儀「♪神サマも異動らしいが・・・大丈夫だったかの」
姜維「しかもは実行委員会へ二階級特進されております」
楊儀「ワシらも新しい職場でガンバらねばな!」
姜維「ハイッ!」
楊儀「朝神サマ、♪神サマに続いて新神サマもお出でだしな」
姜維「私もガンバリますよ!」
楊儀「それよりまずカーテンを買おうぜ」
姜維「ウハァ〜、イキナリ現実に引き戻されましたよ・・・」
姜維「(ブンッ)・・・いくぞ!」
男(呉)「本当に来るのか、良い度胸だ!」
姜維「オオォォッ!」
男(呉)「なっ、早い!ウォォッ!」
姜維「ハッ!ハッ!ハァッ!!」
男(呉)「くっ、何の!」
姜維「ツアァァッ!」
男(呉)「くっ、体勢を崩された!うぁ!」
姜維「(ピタリ)・・・貴様は趙子龍将軍の槍を知るまい・・・先ほどの借りは返す。去れ」
男(呉)「・・・」
男(魏)「な、何だと?なぜだ、なぜ姜維が勝つ?」
うん
おお!復活した〜♪
楊儀「ゲラゲラゲラ・・・チョ、チョーウン!私はチョーウン!ゲラゲラゲラ」
男(魏)「な、何だ?狂ったか?」
楊儀「ウハハハ!姜維よ、そいつはオマエの槍筋が見えんらしいゾ!『青とっても』でもくれてやれ!」
男(魏)「何を言ってる?」
姜維「将軍、カンベンして下さいよ!ホント」
男(魏)「姜維!」
楊儀「隙アリ!」
男(魏)「はうっ、く、くそう・・・貴様ぁ!うぐぐ・・・これまでか・・・」
楊儀「オイ、貴様はどうしたい?」
男(魏)「?・・・何がだ!」
楊儀「見逃してやるとしたら、何がしたいってコトだよ!」
男(魏)「・・・貴様ぁ、私をなぶるつもりか!くだらぬ問い掛けはよせ!」
楊儀「んじゃ、ハッキリ言っとくわ。司馬懿が持って行った巻物を取り返せよ」
「大体、どうやってアレを手に入れたんだ?」
男(魏)「拾ったのだ・・・父がな・・・」
楊儀「魏にアレが渡るとマズイんだわ。お主に責任があるんだからな!」
男(魏)「一部が滲んで読めませんよ。術の止め方が分らなければ危険過ぎます」
「慎重な司馬懿が使うはずありません。そうでなければ渡すものですか」
姜維「司馬懿が持っている巻物ってもしかして・・・」
楊儀「ワシらが持ってた巻物だろう。あの百姓が拾っていたのか・・・」
姜維「あ、将軍がベソかいて術を止めるところが滲んだんでしたね」
楊儀「・・・な、なに言ってんのオマエ。あれは汗だよ、汗!」
・
・
男(呉)(巻物・・・術とは何だ?普通なら笑い飛ばすところだが・・・)
(フンッ、術がどれ程のものぞ!人の命数など決まっておるわ!
ならば情時理数で決まるはず!我に無用なり!)
(それにしても姜維め、あれ程の男とは・・・趙将軍とは趙雲子龍の事か?
クソッ!また借りが出来てしまったか・・・!)
姜維「でも、今持ってるのと合せて二つになりますね。一人にしか伝えない術じゃないのですか?」
楊儀「オマエは阿呆か。さっき、この男も二人居たろ!ダブるんだよ。・・・ってアレ?呉の男は?」
姜維「逃がしましたが・・・」
楊儀「ウァッ!ベゲヤロッ!蜀がヤベェだろが!」
姜維「アリ?蜀を滅ぼすのは三ツぼくろの男ですよね」
男(魏)「!!」
楊儀「バカッ!あれ程の男が歴史に出て来ない訳がなかろう!コイツの他にも何か変わったヤツが居るんだ!」
「しかしオマエ、本人を前にアッサリと言いのけたな」
姜維「もう歴史が変わってますからね」
男(魏)「あなた方は一体・・・私の生い立ちだけでなく、術も知っている・・・
・・・私が蜀を滅ぼすとは・・・?」
楊儀「後で教えてやるよ。その前に巻物を取り返して、呉の男も止めんとな」
男(魏)「なぜ敵である私の前でそのような大事を語るのですか」
楊儀「おぅ、ソレソレ!実はお主をスカウトしようと思っとったんだ」
男(魏)「すかうと?」
姜維「アア、あまり気にしないで。将軍は時々訳が分らない方言を使うんです」
男(魏)「方言ですか・・・」
姜維「つまり、あなたが将来の大器との評を得たので、味方に引き入れようとしていたんです」
楊儀「だから五丈原くんだりまで来たのだ。この姜維がえらく入れ込んでな」
姜維「私たちのせいで歴史が二転三転しています。
結果として、今のところ大局に影響はありませんが・・・」
楊儀「お主は呉将として物見中に死ぬはずだったのだ。それが生き残って蜀を滅ぼすところだったが、
またまた変わって、農民の子として成長したのだ。ホントややこしいな」
男(魏)「では、やはり私の父は別に居るのですね」
姜維「はい。しかし・・・」
楊儀「言ってやれ。いずれ分るコトだ」
男(魏)「イヤ、聞きますまい。私の母が呉の産だとは知っております。
しかし、呉で殺されました。酔った狂兵の手にかかったのです。
それから父は随分と変わりましたが、私は父以上に変わりました」
姜維「そんな事があったのですか」
男(魏)「我が家は灯が消えたようでした。開墾した畑は荒れ放題、生活も荒みました」
「そんな時です。父がしまいこんだ巻物が出てきたのは」
楊儀「それで・・・お主は時を遡り、母を救おうと言うのか?」
男(魏)「過ぎたるを女々しいとは思いますが、私の凡情、如何ともし難いのです・・・」
男(魏)「歴史を変えるのは神をも冒す所業です。ならば術は使わず、魏を利用して
恨みを晴らそうと思いたったのですが、やはり・・・」
楊儀「固ぇなオマエは!お袋さんを助けりゃイイじゃねぇかよ。
ただ、その前に巻物を取り返さんとな。オマエにも手伝ってもらうぞ」
男(魏)「はい。もとよりそのつもりです」
楊儀「ヨシッ、それではこれから司馬懿を追うぞ!」
男(魏)「それには及びません。呉の男を追うべき・・・イヤ、一両日待つが良いでしょうね」
姜維「・・・?」
楊儀「ナンデよ」
男(魏)「あの男とは初対面ですが、どういう人物か良く分るのです。なぜでしょうね。
いずれにせよ、あの男はまた戻って来ますよ」
(四方山雑記)
楊儀「ヒマに任せてズラズラ書いてしまった訳だが・・・」
姜維「すごいダラダラした文章になってますね」
楊儀「まぁ、シャーナイ。それより、早速カーテンを買ってきた。それはそれでイイんだが、
自炊なんぞをやろうとして色々買ってしまったな」
姜維「ン〜、気持ちが高揚してたんでしょうね。無駄な買い物になりそうです」
楊儀「包丁も買ったね。モリブデンのスゴイやつ」
姜維「アレは高かったです」
楊儀「しかも早速、指を切ってしまったワケだが・・・」
姜維「冗談のような事態になってますネ・・・」
『三国遊撃隊』第九章「再見」完
『三国遊撃隊』第十章「ふたりの証拠」完
作者乙♪
完って…
充電期間取るの!?(笑)
完は恒例じゃん
ってかモリブデン買うって専門的っすね
307 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/10/03(月) 21:09:05
一番下にあったので上げておく。
ザコ
(四方山雑記)
姜維「神サマの方々から天啓が届いております」
楊儀「ウム、ありがたいコッチャ。神が居らなんだら続いておらんな」
姜維「ハイィ。でもageてありますね」
楊儀「ageてあんな。落書が晒されているようで小っ恥ずかしいな」
姜維「・・・晒されてるのはモリブデンで指を切ったコトかと・・・」
楊儀「今日、百円ショップで包丁を見た時も切なかったがの」
姜維「確かに。百円の包丁なら、あそこまでザックリはいかないでしょうからね」
楊儀「キーボードも打ちづらいよホント」
姜維「モリブデンは切れるのに、落書の方は切れがありませんね」
楊儀「ウルサイよオマエは。で、今日の一番は何かね?」
姜維「ハ?」
楊儀「お主の頭も切れないのぅ。今日で一番記憶に残ったコトだよ」
姜維「ウ〜ン。国税調査員のオジサンのチャックが開いていたコトでしょうか」
楊儀「あぁ、ホントに開いてたな。しかもチャックはフルオープンなのに、ガバッとは開いてなかったね」
姜維「きっとスラックスのホックはキチンと留めてたんですよ」
楊儀「真昼の猫の目のような開き加減だったモンな。しかし、それを指摘できなかった自分に喝じゃ!」
姜維「クダラネェ〜。自分が言いだしっぺとはいえ、くだらな過ぎますよ」
「神サマよりお叱りを受けなければ良いのですが・・・」
・
・
楊儀「・・・という訳だ」
男「・・・そうでしたか。そのような事になっていたのですか・・・」
「考えれば、あなた方は私の命の恩人でもありますね」
姜維「イヤ、こちらこそそなたの人生を乱してしまった様です。申し訳ない」
楊儀「さて、『青とっても』も食ったし、ソロソロ寝るか!巻物は寝て待てってナ」
男「ありがとうございます」
楊儀「イイよ。気にすんな。明日は早いぞ、サッサと寝ろよ」
男・姜維「ハイ」
・
・
楊儀(プゥ〜)
姜維(スヤスヤ)
男「ゲラゲラゲラ」
楊儀「うるさいよ!オマエも!」
男「ウプッ・・・ス、スミマセン」
楊儀「アリ?姜維は寝てるな。いつもうるさいのに・・・」
男「お疲れなんでしょう。傷も負ってますし」
楊儀「いつもワシが寝るのをジャマしておきながら、コヤツめ。ヨシ、額に趙雲と書いておこう」
男「プクク・・・イイんですか、こんなコトして?」
楊儀「明日はコイツの秘技が見れるぞ!ついでに髭を書いてっと。
・・・あと、コイツは変なものを見るクセもあるからな。目が良くなるおまじないでもしておくか・・・
目の周りに輪を描いて、耳まで線を描くっと、ヨシできた」
男「では寝ますが、私には書かないで下さいよ」
楊儀「・・・明日はマジで呉の男が来そうだな。分ったからオマエもサッサと寝ろ」
・
・
・
三人(スヤスヤ)
男(呉)「信じられんな、このような所で全員が寝てしまうとは・・・」
楊儀「うるさいよ!」
男(呉)(ビクゥッ!!)
楊儀「うるさい・・・ってん・・・だ・・・」
男(呉)「何だよ、寝言か・・・しかし、こんなヤツらがよく戦場を生き抜いたものだ」
「今なら寝首を掻くのも簡単か・・・イヤ、そうもいくまい。しかし、呉の為には・・・」
「姜維め・・・って、(ウッ、ウププッ)変な顔しやがって、殺意も失せたわ!明日ケリをつけてやる!」
・
・
・
・・・朝
男「それでは水を汲んできます」
楊儀「おう」
姜維「済みません、私は昨日の傷が今頃になって・・・あ、気にしないで下さいよ」
男「申し訳ありません。しばしお待ちを」
・
姜維「将軍、いっその事チョットだけ遡って司馬懿から巻物を取り上げるのは如何ですか?」
楊儀「そりゃダメだ。今ホクロの男だけに関しては良い方向に進んでおるしな。それに・・・」
姜維「何です?」
楊儀「ホクロの男の実力を見てからでも遅くはないだろ。アイツの読みどおりなら大した逸材だぞ」
「しかし名前は何てんだ?呼びづらいんだよ。ナァ?」
姜維「呉の男も何て名前なんでしょうね?まさか周ではないでしょうが・・・」
男(呉)「周などという姓ではない!」
楊儀「ウワァ!出たァ!!」
姜維「お主、戻ったか!待っていたぞ!」
男(呉)「変な顔して吠えるじゃない!」
姜維「おのれ!私を愚弄するか!」
男(呉)「落書だらけでマジ顔するな、手元が狂う」
姜維「将軍!!」
楊儀「バ、バカ!それどころじゃないダロッ!」
男(呉)「もう一人はどうした?まぁイイ。ホレ、巻物だ」
姜維「ほぉ、司馬懿からコレを?」
男(呉)「あぁ。だが、細々と説明するつもりはない。これで恩は突っ返したぞ・・・
よし、改めて命を貰い受ける!」
楊儀(ヤベェッ!姜維は深手を負ってるし、ホクロはおらんし・・・)
男(呉)「覚悟!と言いたいところだが・・・今日は引いてやる。次はその首を貰う!」
男「逃がしませんよ!」
男(呉)「貴様か、俺には勝てんよ。ジャマだ、オマエは黙って見送れば良いのだ」
男「クッ!」
男(呉)「さらばだ!」
(四方山雑記)
楊儀「何だろな、コレ?」
姜維「な、何でしょうね?」
・
・
姜維「どうしましょうか?」
楊儀「試してみる価値はあると思うが・・・この色は・・・」
姜維「赤いですね・・・随分と目的からズレているようですが・・・」
楊儀「ヨシ、行ったれ!」
姜維「また私ですか!」
楊儀「行ったれ!グッとな!」
姜維「・・・いつも私じゃないですか・・・ブツブツ・・・」
・
姜維「ウハァッ!辛れエェー!」
楊儀「か、辛いのか?」
姜維「何で豚汁がこんなに辛いんでしょうか〜?」
楊儀「ムゥグゥッ、確かに辛いィ〜!」
姜維「こ、これは・・・とんでもないものを作り出してしまいました〜」
楊儀「まぁ、ゴホゴホ・・・オカズにはなるかもな。問題は・・・」
姜維「ナベ一杯の量ですね・・・」
私はよく寸胴鍋いっぱいにカレーを作りました♪(一週間カレー 爆)あと…玉ねぎカレーとか(次の日具がない 爆)
若き日の思い出です♪
そういえば双子の武将って聞いたことないな…
双子の姫とかってのもいたかなぁ まぁいいや
(四方山雑記)
楊儀「さて、今日は栗ゴハンだゾ」
姜維「・・・」
楊儀「ン?どした?」
姜維「栗を仕事中に拾った事が・・・」
楊儀「オマエはホントに堅いナァ。イイじゃねぇかよ、時間が余ったんだからヨォ」
「作り方はネットで調べたゾ。みりんが無いのはシャーナイからそのまま炊いてみたゾ」
姜維「ムグゥ、何やらボソボソしてますよ」
楊儀「ウググ、のどにつかえるな・・・汁物をくれ」
姜維「ハイ、どうぞ」
楊儀「サンキュ。ムムゥ〜これは!」
姜維「昨日の残りの豚汁です」
楊儀「ムゴゴッ、こ、これは・・・ワシは水でイイや」
(四方山雑記)
姜維「何だか料理の話題が続いていますが・・・」
楊儀「ヤベェな・・・御法度に触れてるネ」
姜維「♪神サマはカレーですか・・・」
楊儀「ベタだが基本だの。ワシが作るとカレー味の肉ジャガになってしまうがな・・・」
姜維「アァ、アレは最悪でしたネ・・・それはともかく双子の・・・という指摘が」
楊儀「バレテーら!」
姜維「でも双子の武将って聞いたこと無いですね」
楊儀「フム。双子・武将で検索したら『王双子全』という王双のフルネームが出たゾ」
・
男「私はあの男を追います。姜維殿も動けませんし、私としても面子があります」
楊儀「・・・ヨシッ、行け!頼むゾ!」
姜維「頼みましたよ!・・・あの男の剣、右から強振の次は突きが来ますよ。
気を付けて!その後に隙があります」
男「強振の次の突き・・・かわした直後が勝負ですね・・・では、行きます!」
・
・
・
姜維「おはようございます!」
楊儀「オゥ・・・」
姜維「あれから三日・・・どうなったんでしょうか」
楊儀「ワカラン」
姜維「・・・?・・・何見てるんです?」
楊儀「バッタが居る」
姜維「ハァ」
楊儀「脚が一本もげておる」
姜維「ハァ」
楊儀「上手く跳べんようだ」
姜維「・・・ハァ」
楊儀「どう考えても絶望的だよコイツ」
姜維「・・・」
楊儀「だが、必死に跳ぼうとしておる」
姜維「ハ・・・ハァ・・・」
・
姜維「どのみち我らが遡れば全ては解決してしまうんですが・・・」
楊儀「ウム。何だかシックリ来ないな・・・」
姜維「・・・ハイ」
「ホクロの男が言っていた、歴史を変えるのは神をも冒す所業という言葉が思い出されますが・・・」
楊儀「それだけではあるまい・・・」
姜維「ハイ・・・この世の中で人間の命は、虫などと同じ程度なのだと理解しました」
楊儀「ナニィ〜!虫ぃ?オメ、ワシをバッタと同じにすんなヨ!」
姜維「照れ隠しでボケるの止めて下さい」
楊儀「スマン、やり直しってのはツマランか?・・・何かリアルじゃねぇよな」
姜維「は?」
楊儀「スマン、スマン。真剣じゃねぇってこと!こんなんじゃぁな!」
・
・
・
男「只今戻りました」
楊儀「オォ!無事か!」
姜維「待ってましたよ!無事で何よりです!」
男「・・・ハ、巻物は取り返してきました。呉の男も始末しました」
姜維「・・・」
楊儀「ホォ・・・」
姜維「スゴイですね!私が言ったとおり、左からの払いの後に隙があったでしょ?」
男「・・・ハイ!姜維殿の助言のお陰です!」
楊儀「オイ、顔でも洗えよ、埃だらけだぞ」
男「イ、イエ、そのような事は後で結構です」
楊儀「イイから顔を洗えって!」
男「・・・」
楊儀「洗えんか?洗えんよなぁ、ホクロが消えるモンなぁ!オリャッ!」
男「ウォッ!・・・貴様ッ、楊儀!」
楊儀「おっと、動くな。ホクロの男はどうした?」
男「クソッ!なぜ分った?」
楊儀「バカめ!貴様があのまま呉へ帰るわけがなかろうが!」
「待ち伏せしているに決まっておる・・・ならば三日は長すぎるわ!」
姜維「将軍〜、そんな推理より私の助言を間違えた事でバレバレです」
楊儀「ヘ?そうだっけ?」
姜維「ウハァ、アブネェ〜。将軍はいつも肝心なトコロを間違えてますよ!」
楊儀「な、何を言うか!ワシの推理を誉めろよ!後で説教だからな!」
姜維「ゲンナリですよ、カンベンして下さい。ま、それはそうと、ホクロの男はどうしたんです?」
男(呉)「二度も見逃すような甘さは持ち合わせておらん」
姜維「・・・!」
楊儀「このバカが!・・・まず巻物を出せ!」
男(呉)「ほらよ、だがバカは貴様だ、巻物を使って周都督は生き延びたぞ!」
楊儀・姜維「ナニィー!!」
男(呉)「さらば!」
楊儀「アッ!コノヤロ!」
・
姜維「逃がさん!・・・イツツ・・・」
楊儀「バカモン、ムリするな!ワシが追う!」
姜維「しかし・・・」
楊儀「あんな丸腰のガキに負けるか!・・・姜維!ここは一時計画を中止するぞ!」
「ヤツを始末したら戻る、オマエは漢中に戻れ!くれぐれもこの事は悟られるなよ!」
姜維「しかし・・・。・・・ハイッ!分りました、御武運をお祈りいたします!」
昔のこち亀はこんな感じで面白かった…
秋本に見せてやりたいよこのスレ マジ面白い
楊儀「アァッ!そうだ!チョット待った!」
姜維「何ですか一体!」
楊儀「ヤベェよ!周都督の復活の件!」
姜維「しっかりして下さい!私も慌ててしまいましたが、
周都督が生きてて状況が変わらない訳ないデショ!」
楊儀「考えてみればそうだな、ヨシッ、行くか!オマエの槍を借りていくぞ!」
姜維「お願いします!待ってますよ!!」
楊儀「・・・」
姜維「どうしたんですか?急がないと!」
楊儀「姜維よ!万が一って事もあり得る!オマエはオマエで全力を尽くせ!」
姜維「何なんですか!待ってますよ!」
楊儀「姜維!お主は今だけを考えろ!ゆめゆめ時を遡る事など考えぬ事だ!」
姜維「何をおっしゃいます!将軍、変ですよ!」
楊儀「頼むぞ、姜維!先帝や羽将軍が打ち立てた蜀を護ってくれ!くれぐれも頼んだぞ!」
姜維「・・・ハハッ!心得まして御座います!」
楊儀「それじゃ、ちょっくら行ってくるわ」
姜維「楊将軍・・・」
呉、建業。
孫権「火急の知らせとは何か?」
陸遜「ハッ、司馬懿の病が癒えたとの報告が入りました」
孫権「何ッ、それはまことか!」
陸遜「ハイ、間違いありません」
孫権「何たる事!これ程の好機はまたとあるまいに、無念!」
陸遜「大王、それだけではありませぬ。司馬懿の病は偽りかと・・・」
孫権「何ッ!では一体・・・何か謀でも・・・これは呉に不吉をなすか!?」
陸遜「いえ、かえって吉事かと」
孫権「なぜじゃ?」
陸遜「司馬懿の病が偽りならば、何か謀があって然るべしです。恐らくは呉、そして蜀の出師を促し、
出鼻を挫いた後、一気に攻め滅ぼす狙いかと」
孫権「おぉ、正に我が意は絡め取られておった。恐ろしい事だが難は避けた、天佑じゃ」
陸遜「・・・もしくは!」
孫権「・・・!?」
陸遜「もしくは、今後の策の準備が整ったか・・・」
孫権「!!」
陸遜「大王!先だっての私めの献策は読み違いでございました。この罪、万死に値しますが、
暫しの猶予を頂き、守りを固めたく御許可願います」
孫権「罪は問わぬ、お主が死罪なら呉の将はことごとく死罪じゃ。取り急ぎ魏に備えよ!」
陸遜「ハァッ、ありがたき幸せにございます!まずは巴丘へ差し向けた兵を呼び戻します」
孫権「うむ。諸将を参集させよ、戻った者ごとに議を行え!ワシも参加する!」
陸遜「ハハァッ!」
蜀、成都。
蒋エン「我が君、すでにお耳に入っているかと思いますが・・・」
劉禅「おぉ、司馬懿の事か、どうやら病は癒えたようだの」
蒋エン「ハッ、間違いないようです」
劉禅「それ見い、わしの言った通りではないか。今は蜀の地を守るべきじゃ」
蒋エン「それがしの罪は死罪に値します。しかし・・・」
劉禅「済んだ事はもう良い!しかし認めぬぞ!戦は認めぬ!」
蒋琬「・・・承知いたしました」
二年後(蜀、延煕元年)
蒋エン、討魏の軍を起こす。漢中にて水路より侵攻すべく魏の情勢を伺うも、蜀朝廷からの許可が下りず。
八年後(蜀、延煕七年)
魏の曹爽、漢中へ侵攻。費褘の援軍と涪方面軍の挟撃により撤退。
蜀、延煕八年
大将軍尚書令、蒋琬。尚書令、董允。相次いで死亡。
蜀、延煕十年
姜維、雍州へ侵攻するも退却。
蜀、延煕十六年
費褘、降将郭循に刺殺さる。
姜維、本格的に北伐を開始。
蜀、延煕十八年
姜維、洮西にて魏軍と戦い、大戦果をあげる。これにより大将軍に叙せられる。
蜀、延煕十九年
姜維、段谷にてケ艾と戦い惨敗。
蜀、延煕二十年(景燿元年)
姜維、秦川へ侵攻。魏は長期戦に構え、蜀軍は戦果獲られず退却。
蜀、景燿五年
姜維、北伐続行。
蜀、景燿六年八月
魏のケ艾、鍾会に蜀討伐の勅令下る。
同九月、漢中占拠するも、剣閣を抜けず足止め。
剣閣、蜀軍営
姜維「者ども!ここが我らの力の見せ所ぞ!連弩を射掛けよ!」
「何としても堪えるのだ!歴史は変わる・・・いや、歴史を変えるのだ!」
・
・
将(甲)「魏軍は引きました!」
姜維「よしっ!今のうちに柵を補修せぃ!他の者は今のうちに身体を休めよ!」
・
将(甲)「ふぅ、一時の憩いか。おい、水をくれぬか」
将(乙)「しかし、維将軍の積極的な北伐は度が過ぎておったと思わぬか」
将(甲)「このような時に何を言う。今は防戦あるのみだ!しかし・・・」
将(乙)「しかし・・・何だ?」
将(甲)「維将軍はいつの戦でも何かをお待ちのようなのだが・・・」
将(丙)「そうだな・・・魏が混乱に陥るだの、魏の後方より兵が起こるだの・・・
時々そういう事を口になさる・・・」
将(乙)「歴史が云々とかも・・・な」
将(甲)「将軍の不敗の信念は心強いものがあるが・・・」
将(乙)「北伐を開始した頃、当時録尚書事であられた費褘様は、信念はあれど真理が無いと指摘なされ、
大軍をお与えにならなかったからな」
将(丙)「しかし・・・だ、常に最善を尽くされておる」
将(甲)「うむっ」
将(乙)「そうだ!絶対に守り通そうぞ!」
一同「応ッ!!」
・
・
姜維(楊将軍・・・私はいつまで待てば良いのですか・・・)
(・・・クソッ、我としたことが!とんだ虫が騒ぎよるわ!今は魏軍を討つのみ!)
(将軍、申し訳ありませぬ。私は全力を尽くしておりますぞ!)
・
姜維「休憩止めィ!そろそろ魏軍が押し寄せてこよう。よいか!何としても凌ぐのじゃ!」
「皆の者、蜀を想え!故郷を想え!家族を想え!我ら蜀の尖兵ここにあり!」
一同「応ォーーッ!!」
時は十九年前、建業
陸遜「遅い、遅すぎる!あやつが司馬懿の復権に気付かぬはずがない!
気付けば戻らぬはずがない!・・・もしや・・・あるいは・・・」
時は同じく、場所は五丈原の東方武功
楊儀「ウググ・・・クソッタレめ、手を煩わしやがって」
「オイ、姜維!手を貸してくれ!・・・って、姜維がいるワケ無いか・・・アイツは無事戻ったか?」
「それにしても呉のガキめがっ、あんなものを隠し持っていたとは・・・」
「ただでは死なんか・・・ヤッパ、ソレだよなぁ。一度きりだよなぁ」
「オロロッ?急に暗くなってきたぞ?しかし、痛ェなぁ、全く何でワシがこんな・・・」
「ワシを丞相にしてりゃ・・・ン〜、ヤッパ、ムリか。解ってんだよね。ワシは元々、文吏だモンな」
「ウァッ、真っ暗だゾ、何だってんだ?」
・
・
「姜維〜・・・」
蜀暦、景燿六年十月ケ艾、陰平を突破、綿竹関を攻める。
同十一月綿竹関の守将、諸葛瞻親子戦死。
蜀帝劉禅、ケ艾に降伏する。蜀滅亡。
剣閣の姜維・廖化・張翼らも降伏。
(四方山雑記)
楊儀「・・・」
姜維「やっちゃいましたね」
楊儀「マ、マァな」
『三国遊撃隊』第十一章「飛蝗」完
∩___∩
|ノ⌒ ⌒ ヽ
/ ●) ●) |
オツカレチャ━━━━━| ( _●_) ミ━━━━━ン♪
彡、 |∪| 、`
/ ヽノ ヽ
/ 人 \\ 彡
⊂´_/ ) ヽ__`⊃
/ 人 (
(_ノ (_)
この数ヶ月ご苦労様 楽しかったっすよ!
作者乙です♪
これからも楽しい「落書き」書いてってください♪
(四方山雑記)
姜維「朝神サマ、♪神サマより天啓が」
楊儀「ありがたいの、毎度毎度」
姜維「ホントですね。ここまでこれたのも神サマ方のお陰ですよ」
楊儀「ウム。後で拝んでおこう」
姜維「しかし、将軍は死んじゃいましたからね」
楊儀「バカモン!勝手に殺すなヨ。わからんダロッ!」
姜維「しかし、結局二度目の術は使いませんでしたね」
楊儀「オゥ、ホントはワシの正体が二十世紀から時を大滑りしたガキっていうオチにしようとしたんだけどな」
姜維「歳を取らないハズだから変ですよね」
楊儀「それにしてもホクロの男はダメだったね」
姜維「アァ、困ってもう一人隠し子を作っちゃいましたね」
楊儀「大体だなぁ、ホクロのヤツはオマエとキャラが被るんだよ!
実はオマエに死んでもらうっていう手もあったのだ!」
姜維「ウハァッ、ヒデェ〜!」
でもホントこれ小劇場公演で金取れますよ
ツカミのところのテンポの良さなんか秀逸
神レヴェル
確かに講談とか落語とか、それに近い雰囲気があるし、
何より読んでて面白いし
これに人が読む緩急がついたら、と思うと何故か楽しみな気分にw
昨日再読してみた♪
楽しくて一気に読みましたが・・・今朝は妙に陽光が眩しいのです(笑)
(四方山雑記)
楊儀「さて、今日も栗が大漁だ!」
姜維「・・・」
楊儀「またオマエはマジメ振りやがって、マッタク」
姜維「しかし、こんなに拾わなくても・・・」
楊儀「なに言ってんだよ、パートのおばチャンも喜んでたろ!」
姜維「それが唯一の救いです」
楊儀「今日は手っ取り早く食べようぜ。レンジでチンすりゃオッケだろ」
姜維「ハイ、ゴハンに入れるのはカンベンです」
楊儀「とりあえず3分位でイイか・・・ヨシッ、スイッチオン!」
・
レンジ「プスプス・・・ボン!プス〜ボボン!」
楊儀「ナンダナンダ!?」
姜維「ウハァッ、レンジから異音がっ!」
楊儀「・・・ウムゥ〜、栗が粉々ではないか・・・タマゴは知っていたんだが・・・」
姜維「切れ目も入れておいたんですよ・・・まさか・・・」
・
楊儀「さて、掃除に30分もかかってしまったワケだが・・・」
姜維「開けた瞬間に爆発した最後の一個が、部屋中に飛び散って致命的な被害になりました」
楊儀「掃除したのに、床がベタベタするな。厄介なコッチャ」
姜維「・・・それはともかく、またもや神サマの方々から天啓が」
楊儀「ありがたいコッチャ。ハハァ〜」
姜維「しかも、新たに『マ神サマ』もお出ましです」
楊儀「オォ、しかし、スゲェ褒め具合だな」
姜維「何だかビビリますよ」
楊儀「マァ、ワシらの落書は終了したとはいえ、前回に比べてスゴイ状況になってるな」
姜維「深く感謝せねばなりません」
楊儀「感謝しつつ、残りの栗を茹でるとするか」
姜維「・・・」
マ狂って共鳥?
栗といえば、栗ごはんってマロンライスって言うとやけに甘そうに思える
>345
共鳥ってなに?俺は旧Mac板のコテさー
Macintosh狂信者でマ狂さー
戻ってくることもあるかもしれないし、保守しとこうかな♪
定期保守に参りました♪
いつも乙でござる
?
(四方山雑記)
楊儀「オイ!スゲェぞ!」
姜維「どうしたんです?その買い物袋・・・何を買ってきたんですか?」
楊儀「オウ、肉じゃ!スンゲェ安いんだよ!何たって半額だぞ半額!」
姜維「しかし随分と買いましたねぇ」
楊儀「こんな半額なんて見た事ないからな!今日から毎日お肉じゃ!」
姜維「どれどれ・・・和牛ですね・・・豚肉も・・・って、グアッ!これ消費期限が今日じゃないですか!」
楊儀「まぁ2・3日は大丈夫だろ」
姜維「肉は基本的に賞味期限じゃなくて消費期限だからダメです!」
楊儀「ナニィッ!クソッ、騙された!」
姜維「騙されたんじゃなくて、ウッカリでしょ!今日までだから半額なんですよ」
楊儀「じゃ、どうする?」
姜維「ウムム・・・消費するしかありません」
楊儀「・・・ヨシッ、じゃぁ肉どもと勝負じゃ!」
・
・
楊儀「な、何とか処理したな」
姜維「久々にキツイ夕食でした・・・」
楊儀「しかし、金と時間を使ってこんなキツイ思いをするとは・・・」
姜維「またもや原因は将軍のウッカリですよ」
楊儀「何オゥ!ウッカリじゃないぞぅ!」
姜維「ウッカリですよ・・・アウゥ」
楊儀「大体だなぁ、消費期限をこんなにチッチャク書いてるのがけしからん!・・・ウプッ」
姜維「今日はおとなしくしましょう、何やら胸焼けが・・・」
楊儀「そ、そうだな。しかし、ウッカリじゃないぞ」
姜維「・・・」
(四方山雑記)
楊儀「さてと、天皇賞もスパッと外したし・・・しかし荒れたね」
姜維「ハイ。信じられないのは、人気薄の@を買っていながら一番人気を買ってない事ですね」
楊儀「ウム。リンカーンから流したからの。武めが・・・」
姜維「ダメ話はこの辺にして、神サマの方々から天啓が・・・」
楊儀「♪神サマが保守なされておるの」
姜維「マ神サマもおいでです。345は朝神サマですよね。・・・で、将軍どうしますか?」
楊儀「ウムゥ〜・・・ムリだろ。オマエは?」
姜維「天啓は最優先課題ですが・・・かなり困難かと・・・」
楊儀「何が『かなり困難』だよ、お主は会議でもそんなコトばっか言ってるゾ!」
姜維「将軍は会議でも出来ないって言い切るじゃないですか!」
楊儀「本音じゃ」
姜維「将軍が『出来る範囲で努力します』なんて言うから怒られるんですよ!」
楊儀「マァ、イイじゃないの。どうせいずれ爆弾喰らうシステムなんだから」
姜維「ハァ〜。それはともかく、マジでどうしましょう?」
楊儀「今は関心がハンニバルに・・・」
姜維「ウワァ、三国志と全く関係ないですよ、年代も場所も」
楊儀「しかし、中々見上げたヤツなのだ。いっちょ時を大滑りしてみるか」
姜維「カンベンして下さい」
ビューティーアドバイザーってただの訪問販売員じゃん!
世間知らずって怖いね また仕事探そう
姜維「今日はやり過ぎじゃないですか?」
楊儀「ウム・・・」
姜維「先日の栗拾いはイイですよ。しかし、山芋を掘るのはどうかと・・・」
楊儀「シャーナイだろ、行きがかり上そうなったんだからヨォ」
姜維「全く。もっと自覚を持ってください!」
楊儀「ウム・・・反省しとる、ワシもまだまだじゃ」
姜維「エェッ、楊将軍が!」
楊儀「山芋は途中で折れてしまったのだ・・・ワシも未熟者よのう」
姜維「ウガッ!ヤッパ懲りてませんね」
楊儀「ヨシッ、明日リベンジじゃ!」
姜維「明日はデータをまとめるからダメです!」
楊儀「ウムム・・・無念じゃ」
姜維「朝神サマがお出でになってます」
楊儀「ウム、訪販か・・・」
姜維「今、訪販は大変ですよね」
楊儀「アァ、特商法も改正になったしな」
姜維「TVでもバリバリやってますしね」
楊儀「全く、チョーシに乗ってイジリ過ぎなんだヨ!全くメディアってのは腐ってるっての!」
姜維「ウワワ・・・また将軍が・・・」
楊儀「大体だなぁ、放送もペーパーも平気で金貸しのCMやってんだぞ!信用できるか!」
姜維「しかし消費者金融はCMで市民権を得ましたよね」
楊儀「ナニ言ってる!銀行も含めてヤツらはクサレじゃ!・・・力を持ってるのも事実だけどな」
姜維「今日は辛口を越えてますよ・・・」
楊儀「マァ、イイじゃないの。ワシがほざいても何も変わらんしな」
「ま、あんまり信用すんなってコトだよ」
姜維「ハァ・・・ハイ」
さて、定期保守に参りましたよ〜♪
定期保守も何も5日前に保守したばっかしだごみ野郎
首切って死ね
358 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/11/11(金) 22:19:18
ばぁ〜ブぅ〜〜〜♪
(四方山雑記)
楊儀「エリ女もキッチリ外したな・・・」
姜維「ハイィ、GT3連敗です」
楊儀「ウムム・・・また職場で言われるな」
姜維「将軍は外すと、聞かれた時に買ってないと言ってますが?」
楊儀「(当り馬券を)買ってないってコトだよ」
姜維「ソレって、見栄っ張りなだけでは?」
楊儀「バカモン!馬券を買う者としての矜持みたいなモンだ」
姜維「パチンコで生涯収支をトントンって言ってるのと同じですね。マァ、私は構いませんけどネ」
楊儀「ッタク、これだからシロートは・・・で、今週の仕事は?」
姜維「ヘ?仕事?・・・アァ、いつも通りです」
楊儀「ウハァ〜タマランなぁ。じゃ、干し柿でも作るとするか・・・」
姜維「ナニ言ってんです!大体どこに干すんですか!」
楊儀「ン〜、使ってないから応接間ってのは?暖房も使わんしな」
姜維「来客があったらどうするんです!」
楊儀「客が食っちまうか?・・・ウププ、ギャグにはなるカモな」
姜維「会社内でのムチャはもう諦めますけど、社外はカンベンして下さいよ・・・」
姜維「♪神サマが保守にみえられてます」
楊儀「ホント頭が下がるネ」
姜維「なんかこう、何かせねば!って気になりますよね!」
楊儀「マ、確かにそうだが・・・また八方美人っぽいな、オマエは」
姜維「それはそうと何かありませんか?」
楊儀「ウム。チョロチョロと考えてるんだが・・・」
姜維「いつもの妄想ですね」
楊儀「何オゥ!妄想とは何だ妄想とは!」
姜維「だって、先週だって会社でヘンテコな提案してたじゃないですか!」
楊儀「ヘンテコだとぅ?時代がワシに付いて来れないだけじゃ」
姜維「でも却下は事実です」
楊儀「最近のオマエは黒姜維だな、ホント」
楊儀「連日来てみたよ」
姜維「・・・」
楊儀「どしたぁ〜?」
姜維「まさかホントにやるとは・・・」
楊儀「ヘ?・・・アァ、干し柿か。楽しみだなオイ!何日位で出来るんだろうな!」
姜維「・・・クサッチャエ」
楊儀「ン?何だって?」
姜維「腐っちゃえばイイんですよ!干し柿なんて!」
楊儀「オマエ何てコトを!大変だったんだゾ!2回も柿を取りに行ったんだからな!」
姜維「ドロボーですよ、そんなの!」
楊儀「どうせ毎年落ちてるらしいし、イイじゃネェかよ!」
姜維「しかし・・・2回も取りに行っていたとは」
楊儀「最初に取って来たのは甘柿だったのだ・・・」
ホシュッ
ほしゅ♪
楊儀「久し振りに来てみたよ」
姜維「将軍!朝神サマと♪神サマが保守に見えております!」
楊儀「ハハァ〜」
姜維「そう言えば、GT戦線の具合はどうでしょうか」
楊儀「むふぅ〜、JCDでピタリじゃ!」
姜維「オォ、お見事!おめでとうございます!」
楊儀「イヤ〜、来たね〜、ビダッと来たねビダッと!」
姜維「良かったですね!好配当でしたし!」
楊儀「溶けちゃった・・・」
姜維「ヘ?」
楊儀「全部JCで溶けてしまったのじゃ・・・」
姜維「何ですとー!結構な払い戻しだったハズじゃ・・・」
楊儀「ウム。リンカーンがの・・・」
姜維「天皇賞で外した時、もう買わないって言ってじゃないですか!」
楊儀「マァ・・・な。今回は三連単の3着固定とワイドで突っ込んだんだが・・・」
姜維「・・・確かリンカーンは4着・・・ヒサン過ぎますよ・・・」
楊儀「しかも最終で更に突っ込んでしまったのだ」
姜維「恐ろしいですね・・・完全な錯乱状態ですよソレ」
楊儀「何だか、買わねばっていう焦燥感と、来るっていう確信的な感覚があったのだ」
姜維「ウワァ〜、焦燥感と意味不明な確信って・・・完全にハマっていたようです」
楊儀「夢を見たのだ・・・府中のターフで・・・」
姜維「何カッコつけてんですか!大体、IPATで投票したんでしょ!」
「ゲーム脳ならぬギャンブル脳ですよソレ」
楊儀「スゲェな・・・」
姜維「スゴイですね・・・」
楊儀「まぁ、議員のセンセイもコソドロも何もかも全く一緒だがな」
姜維「・・・マァ・・・そういう感じではありますが・・・」
楊儀「ま、とりあえず最初はウソから始まるね」
「ニセ札使って捕まると必ず『拾った』って言うしな」
姜維「センセンの方々は『知らない』ですし」
楊儀「今日の参考人質疑もスゴイね」
姜維「藤田社長が発言してる時に後ろで首傾げてましたね」
楊儀「小嶋社長ともう一人な。しかもアレは見せる首傾げだね。
ン〜懐かしいな、ワシらの仲間は学校の時分によく先生に疑われたなぁ」
姜維「不本意ではあります」
楊儀「まぁ、我々も後ろで首を傾げてるクチだけどな。ウハハ!」
小嶋サンはそのうち島工作にでてきそうな予感
なんか書き易そうだし
姜維「お邪魔します」
楊儀「ハァ〜・・・」
姜維「楊将軍どうしました?久し振りに来たのに」
楊儀「干し柿が・・・」
姜維「アァ、ダメでしたね」
楊儀「うまく乾いてきたと思ったのに・・・腐りはしなかったが・・・カビてしまった」
姜維「白い目で見られていたので、私はホッとしてますけどね」
楊儀「ハァ〜、会社に行く楽しみが減ってしまったよ」
楊儀「とりあえず連日来てみたよ」
姜維「しかし異動があってから随分とグダグダしましたね」
楊儀「マァな、状況が分らないでハネてもしょうがないダロ」
姜維「その割には栗拾ったり山芋掘ったり干柿作ったり・・・」
楊儀「それはマァ、ヒマだったしな」
姜維「様子見の割にはいきなり変人ですよ」
楊儀「しかし・・・だ。いよいよ新しい企画がスタートしたゾ!」
姜維「会社からは別の企画が指示されてるじゃないですか!」
楊儀「ウム。構想10分だしな」
姜維「ウハァ〜、またしても思い付きですか」
楊儀「ウヒヒ・・・面白かろ?」
姜維「ウムゥ〜、並行進行ですか・・・結構シビアですね」
楊儀「バカだなオマエは。だから面白いんだって」
姜維「しかし、もう年末ですよ・・・」
楊儀「・・・ヤベェ、後2週間かよ。試作まで行かんな・・・」
姜維「裏企画で良かったですよ・・・消えても目立ちませんからね・・・」
何だかよくわからんがファイト!
姜維と楊儀の掛け合いが大好きで、時々見ています。
職人多いな。
1月7日から衛星劇場で真説三国志が始まります
毎週土曜90分全20話
仕事探しは来年から!
姜維「久々でお邪魔します」
楊儀「ヤッパ企画がタブるとキツイな」
姜維「それはそうですが、神サマ方がお見えです」
楊儀「ハハァ〜。ありがたいコトだの」
姜維「マ神サマから励ましのお言葉を賜っておりますが・・・」
楊儀「あ、ありがたいのぅ・・・」
姜維「しかし将軍の企画は出だしから躓いてますからね」
楊儀「ナッ、ナニ言ってんの!早目早目に問題点を改善してんだよ!」
姜維「しかし・・・事前に想定できた問題点だという意見も・・・」
楊儀「ン・・・マァ、イイじゃネェかよ!まずはやってみるってコトで」
姜維「新たな神サマもお見えです」
楊儀「オォ、勇神サマ・・・魚神サマかな?」
姜維「と、とりあえず勇神サマで・・・」
「別の神サマより職人との御指摘もありますが」
楊儀「ウハハ!蜀人の間違いなんじゃナイの?・・・なんつってナァ、オイ!・・・ハハ、ハ・・・」
姜維「・・・」
楊儀「・・・スマン」
姜維「・・・朝神サマから三国志情報を頂いております」
楊儀「あ、そうそう、見なきゃな!楽しみだの!」
姜維「引っ越したので衛星は観れませんよ・・・」
375 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/12/25(日) 11:00:27
このスレ三戦の宝なんじゃね?ツンデレ三国志も面白いけどさ。
楊儀「また来たよ」
姜維「この時間帯は初めてですね!なんてったって有馬的中ですからね!」
楊儀「あぁ」
姜維「しかしお見事!キチッと締めくくりました。・・・ってアリ?将軍、どうしました?」
楊儀「当ったのは三連単じゃ・・・」
姜維「スンゲェ〜!やはりリンカーン三着固定ですか!?」
楊儀「ン、マァ、な。・・・ハァ〜」
姜維「何でそんなに元気ないんですか?」
楊儀「IPADに入金忘れてた・・・」
姜維「・・・!何と!じゃぁ・・・」
楊儀「残高700円スタートじゃ。リンカーン三着固定の三連単を6点・・・」
姜維「ウガッ!じゃ、戻りは三万円ですか・・・で、でもイイじゃないですか!と、とりあえず」
楊儀「オマエ分かってないね。最終レースがあるコトを!」
姜維「突っ込んだんですか?」
楊儀(コクリ)
姜維「いくら?」
楊儀「じぇんぶ」
姜維「全部〜?」
楊儀「じぇ〜んぶ」
姜維「中山最終のレース名が『ハッピーエンドカップ』ってのが何気にイタイですね」
姜維「うむぅ、それはそれでいつものコトですから・・・まる子チャンでも観て少し和みましょう」
楊儀「オマエ、ナニ言ってんの!マッタク、このシロートが!」
姜維「しかし競馬は最終ですから、致し方無いデショ!」
楊儀「ったく、オマエは将軍の器では無いわ!南関を忘れたか!」
姜維「ゲェッ!地方競馬まで・・・でも異動の為、おいそれとは行けない場所ですが・・・」
楊儀「オゥ、分かっとる!電話投票で東京大賞典狙いじゃ!」
姜維「止めて下さいよ!欲しいモノがいつまで経っても買えません!」
楊儀「バカモン!今度こそバチコーンと決めて、何でも買ってやるわい!」
「・・・ウヒヒ・・・ハッピーエンドハッピーエンド・・・」
姜維「ウヌヌ・・・買いたかったデジカメが既に旧式になってるってのに!」
姜維「つまらないコト言って忘れてましたが、神サマからの啓示があります」
楊儀「オゥ!競馬の話が多過ぎるよな」
姜維「ハイ、他に何もないのでダメ人間の様です」
楊儀「ダメよダメダメ、ダメ人間ってな。マ、確かにダメ人間ではあるのだが・・・」
姜維「クダラネェ〜、ホントくだらないですよ。それよりツンデレですが」
楊儀「前からクダラナそうな響きがイイなぁと思っていたのだが・・・何だろな?」
「いっちょ遠征してみるか!」
姜維「検索してみました・・・(説明略)」
楊儀「こ、これは・・・ワシには無理だの」
姜維「私も無理です」
楊儀「これまでツンの方ばっかしだからの・・・その分仕事でガチッと締めるか」
姜維「将軍の仕事はシャキシャキしてるように見せて実はダラダラですからシャキダラですね」
楊儀「ナニ言ってる!」
姜維「済みません、言い過ぎました・・・」
楊儀「ダラダラやってグダグダ言うからダラグダじゃ!」
姜維「自覚してたんですか!」
姜維「今日はもう来ないと思っていたのですが・・・」
楊儀「ウム。あんなコトがあってはな!」
姜維「こんなコトになろうとは・・・」
楊儀「さぁ、申し開いてみい!」
姜維「な、何ですか!私が悪いみたいに!」
楊儀「イヤ、言ってみたかったんだよね。イイからチャチャッと説明しろ」
姜維「ハイハイ。久し振りに米を炊こうとしたのですが、既に炊飯器に米が?入ってました」
楊儀「どう考えても数週間前のだよな」
姜維「恐らくタイマーをセットしたつもりで忘れてたんですね」
楊儀「しかし、このニオイはタマランな」
姜維「ハイィ。スッパイような、お酒のような、色も青やらピンクやら・・・」
楊儀「酒が米から出来るのは間違いないようじゃ」
姜維「それより洗ってもニオイが落ちませんヨ・・・特にゴムのパッキンの部分ですが」
楊儀「シャーナイ。暫く水に浸けとこうぜ」
姜維「フゥ〜、またしても夜中にバタバタですよ」
楊儀「バタバタと言えば、山形の事故や仙台の暴走車とか、大変みたいだな」
姜維「あぁ、ヤフートピックスですね。PCひらくと目につきますからね。しかし、並んでブラマヨの件も・・・」
楊儀「ディープ二着もな」
姜維「泣いていた女性もいたようです」
楊儀「50万くらい単勝に突っ込んでたんなら同情するけどな・・・」
姜維「後100M、10Mあれば・・・と言っている方もいます。ディープの末足に賭けてたんでしょうね」
楊儀「アホゥ!そんなヤツは泣き女以下じゃ!勘違いも甚だしいわ!」
姜維「アワワ・・・はからずもご機嫌ナナメだ・・・」
楊儀「ばんば馬がばんえい競争ならディープに勝てるって言ってるのと同じじゃ!」
姜維「ウワァ〜、分かりづらい・・・でも、一度は見に行きたいですね、ばんえい競馬」
楊儀「だろ?あれはスゴイぞぉ〜、1トンを超える馬体!関羽将軍が乗ってもへっちゃらじゃ!」
姜維「確かに彫刻の様ですね。風格があります」
楊儀「実はフランス原産のペルシュロン種なのだ。元々、フランスでは使役馬らしい。
「ポスターのコピーは『祖父はボルドーで葡萄を曳き、父は北の大地で歓声にふるえた』だよ」
姜維「カッケェ〜!」
楊儀「太平洋戦争時は零戦を工場から飛行場まで運んだのだ」
姜維「マジですか!?これはホントに見に行かなきゃ!です」
楊儀「ま、ヤマノトップガンっていうパクリっぽい登録名もあるけどネ・・・」
モサモサしてるのでサラよりかわいくて好きですね>ばん
あと遅まきながら三国無双やりました
もっとデフォルメしたほうがこっちも割り切れるかな
姜維「こんばんは」
楊儀「今日で今年も最後だの」
姜維「ハイ。今日は仕事納めでしたので、明日は実家へ帰ります」
楊儀「試作も何とか間に合ったしな」
姜維「協力者が現れましたからね。一部には異常に不評ですが・・・」
楊儀「ウム。状況的にはナカナカ面白くなってきたな」
姜維「内輪ネタはこの辺にして、朝神サマがお見えになっています」
楊儀「ワシらにとって初の神だからな。拝んどけ拝んどけ」
姜維「ハイィ、ナムナム〜」
楊儀「ナムナム〜(来年は競馬がバチバチ当りますように・・・)」
姜維「アァ!またそんな身勝手なお願い事を!」
楊儀「イイじゃネェかよ!少しぐらいヨォ!」
姜維「しかし、時間が無くて南関の口座に入金できなかったのは幸いでした」
楊儀「ナ、ナニィ〜!何だその言い草は!初っから負けると思ってんのか!」
姜維「将軍の競馬結果で@勝つAトントンB負けC大勝D大敗で考えた場合、Dのオッズは1.2倍見当です」
楊儀「て、鉄板かよ・・・。このガキャ!今年こそ金杯で乾杯じゃ!」
姜維「ン〜、ベタですが、金杯で完敗でしょうね・・・タブン」
姜維「それにしても、朝神サマはばんばを御存知です」
楊儀「ったり前ダロ!神なんだから」
姜維「三国無双は?」
楊儀「・・・ン〜、ワカンネェ。やったコト無いんだよね」
姜維「検索しました(キャラクター確認中)」
楊儀「・・・」
姜維「・・・(ア、居た居た・・・私だ・・・)」
楊儀「ワシが居らんじゃないかヨォ!」
姜維「しからば、真・三国無双で検索を・・・(キャラクター確認中)」
楊儀「また居ねぇ!何だってんだ!コーエーに文句言ったる!」
姜維「しばしお待ちを!こちらはシリーズものですから!」
楊儀「2・・・3・・・居ねぇ!ケッ!オマエは毎回出てやがるしな!」
姜維「アワワ・・・最後の4に御期待を!(キャラクター確認中)・・・ン!?・・・ウワッ、ヤバッ!」
楊儀「・・・魏延が出てるジャンかヨォ!ざっけんじゃネェよ!」
姜維「アノ、ソノ、魏延殿は一応、蜀最後の猛将ってコトですので・・・モゴモゴ・・・」
楊儀「カァ〜ッ!ワシは天下の孤児じゃのう!マジでヨォ!」
姜維「そ、そんなコトは無いですよ・・・」
楊儀「ま、オマエはワシと違ってレギュラーだし・・・なッ!」
姜維「それは、そのぅ・・・」
楊儀「アァッ!凌統とか関平の若造も出てやがる!更には小娘まで・・・!」
姜維「・・・」
楊儀「ちょ、張角も・・・どこまでワシに迷惑を掛ければ気が済むんじゃコイツは!」
姜維「大変申し上げにくいのですが・・・」
楊儀「アァ!?」
姜維「アノ〜ソノ〜・・・どうやら楊将軍は人気が・・・モゴモゴ」
楊儀「・・・」
姜維「しかし、どんどん新キャラが増えていますから・・・」
楊儀「・・・ワシ・・・出るの?」
姜維「恐らく・・・シリーズ20くらいで・・・」
楊儀「・・・ハァ〜」
姜維「そんなコト言わずに・・・待ちましょう!・・・信じて」
楊儀「もうイイよ。曹豹や嫣覧なんぞと一緒にされても困るし・・・なぁッ!」
姜維「何だかグダグダになってしまいましたが・・・」
楊儀「何だよ」
姜維「今年最後のレスですので、御挨拶を・・・」
楊儀「ハイハイ、皆サンお世話になりましたッ・・・と」
姜維「何てコトを!神の皆様に向かって!」
楊儀「ワシは孤児だから・・・な!」
姜維「・・・また、ふて腐れて」
楊儀「ワシは不要みたいだから・・・なッ!」
姜維「そ、そんなコト無いですよ!」
楊儀「・・・フンッ」
姜維「・・・将軍、大物はおいそれとゲームに出ちゃダメですよ」
楊儀「・・・ン〜」
姜維「ここはひとつ大きく構えて、しっかりと今年を締めましょうよ、大物として!」
楊儀「・・・ンン〜、大物?」
姜維「そうですよ、大人物、持つべきは人徳ですよ!それに競馬の為にも・・・!」
楊儀「・・・そうかぁ〜?・・・ウム。ま、分かってりゃイイんだよ分かってりゃ」
姜維「金杯で!」
楊儀「カンパ〜イ!」
姜維「(ホッ)それでは皆様、ありがとうございました!」
楊儀「ありがとうございましたぁ!」
楊儀・姜維「来年もよろしくお願いいたします!」
楊儀「コバンハ」
姜維「年が明けました。やはり完敗でしたね」
楊儀「・・・しょうがネェよ、あんなの当てられネェって」
姜維「結局欲しいモノは何も買えませんでした」
楊儀「めでたくないね、マッタク」
姜維「それは毎年のコト・・・」
楊儀「何オゥ!」
姜維「イエ、何でもないです。それはそうと、このスレどうなるんでしょうか?」
楊儀「オ、オマエ、新年早々とんでもないコトを・・・」
姜維「でも、日記みたいになってますし・・・話題は競馬ばかりですし・・・」
楊儀「分かっちゃいるんだが、よくよく考えるとダメなヤツらだね。ワシらって」
姜維「三国志の話題も全くありませんし」
楊儀「じゃ、魏や呉からも出してみるか?」
姜維「そういう意味では・・・」
MP3買っちゃった
希望としては南蛮編
ガクカンとかバチュウとか
姜維「将軍!朝神サマからの啓示が!」
楊儀「ウム。馬忠か・・・
>>89で春画の張本人なんだよな」
姜維「こ、ここまで来て、まだそんなコト言ってんですか!
そんな事より、四方山雑記の人物を増やす件ですが・・・」
楊儀「何も思い浮かばん・・・」
姜維「朝神サマの啓示では南蛮行の落書を希望されているようにもとれますが・・・」
楊儀「ウム。神との交信で微妙にヒネリが入ったカンジだの」
姜維「どちらにせよ・・・ダメダメですね」
楊儀「呉かぁ〜、周都督は死んじゃってるし・・・陸遜はイイとこのボンボンだしなぁ」
姜維「またそんなコト言って。他には?」
楊儀「凌統かな。何だか永遠の若武者ってカンジだろ?」
姜維「ハハハ、何かせっかちそうですしね」
楊儀「ウハハ!そんなカンジそんなカンジ」
南蛮行観戦記
鄂煥「てぇへんだてぇへんだ!」
高定「オォ、鄂煥ではないか」
鄂煥「いやぁ、もう驚いたのなんのって。ビックリでしょ?だから親分も驚け!」
高定「相変わらず口が悪いな」
鄂煥「こんな大変な時にナニ言ってんです!のんびりしてる場合じゃないンですから!
とにかく驚かないと!」
高定「いきなり驚けと言われてものぉ」
鄂煥「そんなんで乱世を乗り切れますか?越スイは大丈夫ですか?何も知らないとはいうものの、
これほどのコトが起きてるのに落ち着き払ったりなんかして、なんて能天気な太守だ!」
高定「お主、話がメチャクチャだぞ。一体何があったのだ」
鄂煥「オォっと、お得意の知らん振りですか?」
高定「何をバカな事言っておるのだ。驚くも何もワシは何も知らんのだぞ」
鄂煥「なんて物知らずな太守だ!」
高定「ウヌヌ・・・いい加減にしろ!いいから話せ!」
鄂煥「・・・へい。実は蜀の諸葛孔明が軍を進めて来たんでさぁ」
高定「ナヌゥ〜!バカモノ!早く言わんか!」
鄂煥「で、どうしやしょう?」
高定「あの孔明が自ら軍を率いて来るとは・・・」
鄂煥「親分、ナニ悩んでんです?」
高定「その親分ってのはやめろっていつも言ってるだろ!
大体お主は孔明を知らんのか!ワシらだけでは抗し得んゾ」
鄂煥「アラアラ、ナニをおっしゃいますやら。孔明なんぞワタシが行ってチョンですよ、チョン!」
高定「そんなに自信があるのか?」
鄂煥「だって、孔明は武人じゃないでしょ?俺の方天戟でチョン!ですよ」
高定「・・・オマエ、一騎打ちでもするつもりなの?孔明が直接戦うと思ってるの?」
鄂煥「エ〜ット・・・」
高定「イイよ、オマエはもう考えるな!また熱が出るから!」
高定「鄂煥、お主は孟獲殿にこの事を知らせるのだ!急いで行け!」
鄂煥「チェッ、配下が少ないと何でもやらされるからタマランよなぁ」
高定「何か言ったか?」
鄂煥「イエイエ、何でもございませんよ、ホントにもう」
高定「フテってないて、とっとと言って来い!」
鄂煥「ふ、フテってないですよ」
高定「じゃ、そのしかめっ面は何だ?」
鄂煥「エ〜ト、ソノ〜
・・・そうだ、蚊がですね、鼻に入りまして、そうなったら誰でも顔をしかめるでしょ?」
高定「そうか、フテってないのは分かったから、孟獲殿への使いを早く頼むぞ」
鄂煥「(ホッ)んじゃ、行ってきます」
・
鄂煥(マッタク、ウチの親分ときたら・・・先が思いやられるよ。
しかし、あんなウソに騙されるなんてなぁ。ホント大丈夫か?本気で心配しちゃうよ)
・
高定(マッタク、鄂煥ときたら・・・あんなウソしかつけないとは・・・在野に誰かおらんかのぉ)
な、南蛮編が始まってる!w
始まったばっかですが、尽きぬ創作意欲に脱帽です、乙です
(四方山雑記)
楊儀「め、めっかったー!僅か15分程度しか持たなかったぞ!」
姜維「マ神サマの心眼からは逃れられません」
楊儀「今日はヒマに任せて書き込んだんだが・・・」
姜維「しかし、今まで以上に危うい落書ですよ、ホント」
楊儀「ウム、酒が入っているからな」
姜維「出だしなんて清水先生のパクリですし」
楊儀「大体にして鄂煥のキャラは固定しづらいんだよネ」
姜維「今頃後悔しても遅いですよ。ワタシはまだ魏に居ますし、楊将軍も南蛮行には不参加ですし」
楊儀「こうなったら四方山雑記で逃げ切ろうゼ」
ウオッ!すいませんリクっといてご無沙汰でした
人物が変わればまた違った味が出ていいっすね
厚かましいですが楽しみです
(四方山雑記)
楊儀「アウゥ〜」
姜維「お久し振りです!」
楊儀「そりゃそうなんだが・・・こんなのアリか?」
姜維「ン〜、チョットこれは・・・」
楊儀「何でワシらが元の職場で研修をせねばならんのだ!」
姜維「しかも指導役ですからね・・・一体ナニが狙いなんだか」
楊儀「タマランよなぁ。逆輸入かっての」
姜維「でも、将軍は思いの外ご機嫌だったような気が」
楊儀「懐かしいヤツらは居るし、タダ酒があるからの。
しかし土日またぎってのは反則だよな、ビジホじゃゴロゴロできんし」
姜維「しかも明日からまた同じ事の繰り返しって予定ですが」
楊儀「まぁ小旅行だと思って楽しんでこよう。経費使わせたる!」
ほす
ふられた
バッチコーイ!!!!!!
元気出せやゴルァ…
398 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/23(木) 20:42:03
男(丙)「・・・この様なものなのか?今ひとつ実感が湧かんな・・・」
「おぉ!あれは弟ではないか!南蛮へ向かうか・・・しっかり頼むぞ・・・」
「それにしても、これからどうすれば良いのだ・・・?」
男(乙)「おっ、お主は!」
男(丙)「これはこれは。このようなところで何をなさってます」
男(乙)「チト寄り道だ。兄貴もいるんだぜ」
男(甲)「おぉ、お主も来たか。丞相は如何なされておるか」
男(丙)「はい、南蛮へ軍を進めております」
男(乙)「南蛮てぇと・・・誰だっけ?」
男(甲)「孟獲だろう、かなり勢を張っておるらしいぞ」
男(乙)「何で南になんぞに行ってるんだ?討つのは呉だろうがよ!」
男(丙)「南蛮にて反乱が起きましたので・・・。それに呉なくして蜀は成り立ちません。
魏を討つべしですが、後方の憂いを断つ必要に迫られております」
男(甲)「そうであったか、ご武運を祈るとするか」
男(乙)「なにを悠長な事を!孟獲なんぞワシが討ち取ってやる!じゃ、行ってくる!」
男(甲)「こらこら!!」
男(丙)「な、何てことを!」
男(甲)「あやつにも困ったものだ。お主は急ぎ追いて止めるのだ」
男(丙)「かしこまりました・・・しかし、私に止められるでしょうか?武芸ではとても敵いませぬ」
男(甲)「あやつにそんな力はもう無い。まぁ、ワシも同じなのだが・・・何とも口惜しいものよ」
「お主も試してみるが良かろう。赤子程の力しか出んわ」
男(丙)「しからば、何としても説き伏せて参ります。これにて失礼を」
・
・
・
(四方山雑記)
楊儀「ウアァ〜!ageちまった〜!」
姜維「1ヶ月ぶりとは言え、何て事を!
これじゃ、マ神サマに見つかる前に自己晒しじゃないですか!」
楊儀「トリノを観ながらのカキコがマズかったのだ・・・」
姜維「言い訳はイイですよホントにもう、気分を取り直して・・・アッ、荒川ですよ、将軍!」
楊儀「こ、これはマズイな。固すぎるダロ・・・」
姜維「ガンバです!」
姜維「こ、これは昨日の演技のようです」
楊儀「なぬぅ〜、バタバタしてたからなぁ」
姜維「我々はまたしてもアホ丸出しですよ!」
楊儀「まぁイイじゃないの、確かにその通りなんだから」
姜維「ウヌヌ・・・しかし、ウッカリageとセットでかなりバカっぽいですよ」
楊儀「ウム、ベゲヤロまではいかないがカラバカくらいのレベルだね」
姜維「カラバカってのも面と向かって言われると結構イタイですよ」
ところで恒例の競馬ですが、フェブラリーは取りましたね。これまた恒例のように
最終で溶けてしまいましたが、マイナスにならずに済みました」
楊儀「マッタク、最終も14番が強いし、微笑返しを狙ったんだが・・・」
姜維「でも、そんな根拠で8番人気と14番人気を買うほうがどうかしてますよ」
楊儀「まぁ次は大丈夫だよ。根拠は無いけどネ」
姜維「・・・」
うーん、あれすね、競馬は難しいw
見る方が好きですね、ビデオなんか借りたりして
買う方はスロットに移行しちまいましたね
ところで、某兄弟って、馬すか?w
男(甲)「ふむ。アイツにも困ったものだ。まだ日が浅いとはいえ、自覚が足りん」
男(丁)「・・・ウオォォッ」
男(甲)「何だ?あの男もワシ達と同じ境遇か・・・ってスゴイ勢いだな」
男(丁)「オオォォッーー!孔明、孔明!孔明!!」
男(甲)「何という殺気だ!しかも孔明とは・・・丞相に恨みでも?オイ!貴様っ!」
男(丁)「孔明!孔明!!貴様さえ居らねば!全てはこの掌にあったものを!」
男(甲)「あっ!アイツは!・・・ウムム、ワシも行かねば!」
部下「鄂煥様!向こうに蜀の軍勢が見えます!」
鄂煥「バカ言ってんじゃないよ、蜀軍は俺らの後方だろ?」
部下「でも間違いなく蜀軍の旗が見えますよ」
鄂煥「どれどれ・・・ウガァー!ホントに蜀軍だ!なんで・・・こ、これが伝え聞いた孔明の神通力か?
こうしてはおれん、ここはどのあたりだ?」
部下「台登の北です」
鄂煥「・・・なんで俺ら北に向かってんの?孟獲様が居る建寧郡は南だろ?」
部下「鄂煥様が、付いて来いってドンドン進んでしまって・・・」
鄂煥「おかしいだろ、建寧は俺ンちを出て右に曲がると一本道だろが」
部下「高定様のお屋敷から出発したんですが・・・」
鄂煥「・・・ハウゥッ、ヤバッ!・・・イヤ、ソノ、オマエら、孔明なんぞ、俺の方天戟でチョンだって!
道を間違えたんじゃねぇゾ!これは計画してた事だ!孟獲様の助けなんかいらねぇ!
予定通り蜀軍を蹴散らしてやる!・・・(ギロリ)予定通りなんだからな!」
王平「おい、いかにもって軍勢が来るぜ」
魏延「南蛮軍だな。しかし旗も持たん軍勢とはな。やけに小勢だし」
張翼「丞相がおっしゃっていたよりも随分と早くないですか?」
魏延「丞相といえど、読み違いもあろうよ。オマエら丞相を買い被り過ぎなんじゃあないのか?」
王平「オイ、そりゃ言い過ぎだろ」
魏延「だから、丞相だって神じゃないって事だよ。メシも食うしウンコもするんだから。
今回授かった策もチトおかしいしな」
王平「ウハハー、ウンコネタかよ」
張翼「またウンコネタですか・・・」
魏延「オォ?何だ?オマエはウンコをせんのか?」
張翼「そんなコト言ってないですよ!」
・
南蛮兵「蜀の将がなにやらモメてますが・・・」
鄂煥「ヨオシッ、一気に孔明を討つぞ!突っ込め!」
鄂煥「高定が配下、鄂煥だ!孔明はおらんか!いざ勝負!」
魏延「この魏延が相手だ」
鄂煥「ハ?魏延?孔明は居らんのか!」
魏延「俺は蜀之都亭侯だ!今日は特別に相手をしてやる!」
鄂煥「オマエはいいよ、俺は孔明と勝負するんだって!」
魏延「き、貴様ぁ!この無礼者が!」
鄂煥「いいから孔明を出せって!」
魏延「俺が相手してやるだけでも有難いと思え、この田舎者めが!」
鄂煥「孔明を出せ!孔明じゃないと困るんだよ!」
魏延「何ガキみたいなコト言ってんだコイツ?こっちから丞相が出るなら、そっちは高定を出すのが筋だろうがッ」
鄂煥「そう言われると・・・そうだ、親分は今、腹を壊してるんだ」
王平「ウプッ、ウンコネタだ」
張翼「(コッソリ)ウンコ対決ですね」
王平「ウハハァ、このネタなら魏延は強いぞ〜、張り合えるのは楊儀ぐらいだろうな」
張翼「アァ、あの二人は仲が悪いですからねぇ。費褘様の仲裁でどうにか納まってますけど」
鄂煥「(略)という訳でシャーナイんだよ。親分は厠に入り浸りだから」
魏延「じゃ、しょうがないな。丞相にお出まし願おう」
鄂煥「(ホッ)ありがてぇ!助かるなぁ・・・(蜀の将軍ってバカなのかね?簡単に信じたね)」
魏延「イ、イヤ、いいんだ・・・(コイツ本当に将なのか?こんなウソ子供でもつかんだろ)」
鄂煥「んじゃ、孔明を出してもらおうか」
魏延「オマエの右に居るだろ?」
鄂煥「ナヌゥー!(キョロキョロ)・・・居らんゾ!嘘つきめが!」
魏延「だから右だって!」
鄂煥「居らんだろが!」
魏延「バカだな、オマエが右を向いた時、オマエの右はドコだよ?」
鄂煥「・・・アァッ!俺が右を向いた時の右は後ろだ!(キョロキョロ)・・・ヤッパ、居らんゾ!」
魏延「ホントにバカだな、オマエが後ろを向いた時の右は?」
鄂煥「ン〜と、後ろを向いた時の右・・・左かぁッ!・・・しかし、その右だから・・・
でも正面の右は右で、右の右は後ろ・・・(クルクルクル・・・)」
南蛮兵「クルクルクル・・・」
王平「なぁ、今回ばかりは丞相の策が優れているのか、鄂煥とやらがアホなのかワカランな・・・」
張翼「このような策を指示せざるを得ない丞相に同情しますよ」
鄂煥(うぅ〜気持ち悪ぃ〜)
・
諸葛亮「ご苦労であった。鄂煥なる将を捕らえたとか。次は孟獲の番だの」
・
・
諸葛亮「趙将軍、孟獲を捕らえましたな。さすがは蜀の上将、お見事」
趙雲「ハ、丞相の策があってこそです」
孟獲「・・・チッ・・・」
諸葛亮「孟獲よ、蜀の先帝が汝にお目をかけ給われた事を忘れたか。
魏と通じるばかりか自ら乱を醸すとは何事ぞ」
孟獲「バカ言ってんじゃナイよ!
勝手に蛮王とか言って、結局は蜀の下じゃネェの!蜀も魏も知るかっての!」
「両川は俺様の土地だ!放っとけっての!この青びょうたんがッ!」
趙雲「こいつ!丞相に向かって何たる事を!」
諸葛亮「よいよい」
「蛮王孟獲よ、先帝は不才なるこの身を三顧の礼を尽くして迎えて下さった。
今では心から蜀に尽くしておる。蜀はこの地が欲しいのではない。孟獲の心が欲しいのだ」
孟獲「気持ち悪いコト言ってじゃぁナイよ、ホント!ナニが心だっつーの!この世は力で治めるもんだ!」
趙雲「チッ、自分が縄目にかかっておいてナニを言うか」
孟獲「・・・たまたま勝ったからってイイ気になるなよ!」
諸葛亮「ほぅ、では今一度私と戦ってみるか?」
・
男(乙)「この辺か?・・・あ!居った居った!丞相ではないか。早や孟獲を生け捕ったか、さすがは!」
「・・・アララ!孟獲を放つのか!何なんだ一体!その上、酒まで振舞って・・・(ゴクリ)くそっ!」
ウムム、孟獲も暴言を吐いておるではないか!なぜ首を打たんのだ!
く、くそっ!この上はワシがやったるわ!孟獲め、断じて許さん!」
(その夜)
諸葛亮「馬謖よ、汝が言うように兵を用いて心を攻めるの策、ある意味我慢比べよのう」
馬謖「はい。魏を討たんとするも、呉も油断できません。
その上、南蛮にまで兵力を割かれては蜀は魏を討つどころではありませんから」
諸葛亮「ウム。お主の言は良い。今後とも頼・・・ウムム・・・ウググ」
馬謖「丞相!どうなされました!」
諸葛亮「うむむ・・・何者だ・・・よ、よせ!」
馬謖「丞相!丞相!」
「衛兵!衛兵は居らぬか!典医を呼べぃ!」
男(丙)「追いついたか!・・・ウワッ、何を致そうというのだ!張飛殿!暫し、暫し待たれぃ!」
張飛「誰だよ?何だ、馬良か。見ておれ、ワシが丞相に憑いて南蛮軍など蹴散らしてくれるわ!」
馬良「丞相に憑くなど以ての外!羽将軍より申し付かって参りましたぞ!」
張飛「孟獲を捕らえたってのに、放ってしまったんだぞ!しかも酒まで呑ませて!」
馬良「それは丞相に何か策があるのでしょう!ともかくお止め下さい!」
張飛「断る!」
馬良「アァッ!何てコトを!」
(四方山雑記)
姜維「ヤバイですよね・・・」
楊儀「かなり・・・な・・・」
姜維「な、何でこんなコトになったんでしょうか?」
楊儀「フムゥ〜・・・1つ、
>>398で設定を間違えた。2つ、今日も酒が入っている。
こんなところカナ?」
姜維「カナ?じゃありませんよ、マッタク」
楊儀「しょうがないダロッ!勢いなんだからヨォ!」
姜維「それにしても、マ神サマは良・謖の馬兄弟にお気付きだったのでしょうか?」
楊儀「恐ろしいコッチャ。関羽・張飛の事かもしれんが、ドギッとしたね。マジで」
姜維「でも、かなり分かりづらいですよね・・・アルコール脳で書いてるだけあって」
楊儀「ウム。甲乙丙丁と4人も出しちゃったからネ。しかし、もっと深刻なのは・・・」
姜維「続きが無い事ですね・・・」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第一章「留まる者」完
(四方山雑記)
姜維「何と!もう3時ですよ!」
楊儀「ナニィ〜!トリノ観ながら落書してたらこんな時間かよ!」
姜維「そういえば、荒川サンが金でしたね!素晴らしいですよ、ホント!」
楊儀「ワシは中野ファンだからのぉ。中野も出しとけば良かったのに・・・」
姜維「枠が3名ですから・・・中野サンを入れると1人外す事になります」
楊儀「そりゃオマエ、安藤だろ。今回15位だから言う訳じゃナイけどサ、中野がずっと勝ってだんだしな」
姜維「そんなコト言わないで下さいよ。去年に決まってだんですから」
楊儀「まぁ・・・な。やっぱスポンサーかね」
姜維「ウワッ、な、何て事を!辛口じゃナイですよ、ソレ!」
姜維「『た』が『だ』になってますよ」
楊儀「許せ。アルコールが・・・アウゥ、もう寝る〜」
姜維「時間に気付いた途端、眠くなりましたね。明日死んじゃいますから早く寝ましょう」
楊儀「オゥ・・・でも、変な音出すなよ」
姜維「・・・」
職人さんGJ
馬良「アワワ・・・何て事を・・・張飛殿がこれほど分別が無いとは・・・一体どうすれば・・・」
・
・
典医「落ち着いたようですな。丞相は何か持病をお持ちか?」
馬謖「・・・存じ上げぬ」
典医「これまでにこの様な事は?」
馬謖「ござらぬ」
典医「ふむぅ、さんざん罵詈雑言を張り上げた後、あのように大酒を呑み、
今はこの通り大イビキで寝ておられる。
お身体を拝見しましたが、多少の疲労がある以外は何も・・・」
馬謖「今宵は私が附いておるゆえ、また明日にお願い致す」
典医「分かりました。
私には戦は分かりませぬが、丞相は万兵にも代えられぬ御身、手を尽くしましょう」
馬謖「よろしくお頼み申す」
・
男(丁)「ウォォーッ!孔明!貴様さえ居らねば!」
関羽「あれは周都督!何という殺気だ!丞相が危ない!」
周瑜「オオォォーッ!」
関羽「張飛めは死して時も浅く致し方ないが、周瑜は随分と時が経っておろうに、
まだ彷徨っておったか!アヤツ予想以上に粘着質か?」
「ともかく二人を止めねば!周倉、関平を連れて先に行け!この事を家兄に伝えてくれぃ!」
・
関羽「クッ、しかし速い!周都督め・・・何という怨念の塊りよ!」
・
・
馬良「私このままでは何もできん・・・誰かに取り憑くしかあるまい・・・しかし誰に?」
「張飛が暴れた場合も考えると、趙将軍あたりか魏延殿あたり・・・せめて王平殿に憑かねば」
「・・・って全員前線に行って誰も居らんじゃないか!アァ〜どうする?どうするよ自分!」
諸葛亮(張飛)「ウガァーー!酒持ってこーい!」
馬良「ヒィーー!時間が無いー!しかたないその辺の雑兵でも・・・」
鄂煥「なんだヨ!今日はうるせぇなぁ!」
馬良「オォ!南蛮の武将発見!雑兵よりはマシだろ、よしコイツに憑こう!」
鄂煥「オォ?ナンダナンダ?背中がヒヤァとしたゾ・・・って、ウヒョヒョ、くすぐってぇ〜」
馬良「いきなり選択ミスか?エエイッ!いったれ!」
諸葛亮(張飛)「酒ー!」
馬謖「丞相!お気を確かに!」「衛兵!外がうるさいぞ!」
衛兵「馬謖将軍!南蛮の将、鄂煥が丞相にお目通り願いたいとの事です!」
馬謖「今はそれどころじゃない!」
諸葛亮(張飛)「鄂煥?南蛮の将軍か・・・呼んでくれ」
馬謖「は?」
諸葛亮(張飛)「南蛮の将軍がどんなヤツか見てみたいんだよ。呼んでくれ」
馬謖「しかし・・・」
諸葛亮(張飛)「呼べと言ったら呼べよ!!」
馬謖「ハイィ!」「衛兵!鄂煥を連れて来い!」
(ガタン)
鄂煥(馬良)「オォ、久しいかな」
馬謖「??」
諸葛亮(張飛)「オマエは・・・ヨシ、場所を変えて2人で話をしよう」
馬謖「丞相危険です!護衛も無しで・・・それでなくとも丞相は病の御身ですぞ」
諸葛亮(張飛)「曹軍百万に比べれば南蛮なんぞものの数ではないわ」
馬謖「??」
鄂煥(馬良)「張・・・イヤ、丞相もこの様におっしゃっておる。失礼するぞ」
馬謖「コラコラ!・・・あ、奥へこもってしまった」
・
諸葛亮(張飛)「馬良、お主は何だって南蛮の将になんぞ憑いたんだ?」
鄂煥(馬良)「イヤ、ソノ、趙将軍も誰も居らんので・・・って何を言っておりますか!
早く丞相から離れて下され!」
諸葛亮(張飛)「イヤだ!明日になったら早速、蛇矛を鍛えさせるんだ!久し振りに大暴れしてやる!」
鄂煥(馬良)「それなら魏延にでも憑けば良いものを!」
諸葛亮(張飛)「そりゃそうなんだが・・・行きがかりとは恐ろしいモンだな」
鄂煥(馬良)「丞相が蛇矛で大暴れする方が恐ろしいですよ!」
・
関羽「周都督はどこだ?・・・ん?あれは孟獲ではないか・・・逃げたか・・・イヤ、放たれたのだろうな」
「頭はからきしだが武においてはなかなかやるらしい・・・武人の心が騒ぐわい。
おっと、それどころじゃない、周都督は?」
周瑜「コイツで・・・やってやる!」
関羽「アァッ!周都督!孟獲に憑こうというのか!マズイぞ、孟獲の武に周都督の知・・・
底が見えない南蛮軍と併せて考えると苦戦必死だ!」
孟獲「ナンダナンダ?ヒヤァッとしたね・・・ウハァ〜こそばゆい〜」
周瑜「こんな下品なヤツに憑きたくはないが・・・致し方なし!」
関羽「遅かったか!まずは丞相に知らせねば!誰か・・・クソッ、誰も居らん!チィッ!仕方ない!」
衛兵「ウゥッ、寒気がする・・・ウヒーー!」
・
(バタンッ)
衛兵「馬謖!丞相は!?」
馬謖「貴様!言葉に気をつけろ!私は仮にも将軍だぞ!それでなくともバタバタしている時に!」
衛兵「何を言うか幼常、時が無い!丞相に会わせろ!」
馬謖「コ、コイツはぁ〜!無礼者め、手討ちにしてくれる!」
衛兵「ウアッ、何を・・・グァァーーッ!」
馬謖「フゥフゥ・・・丞相のみならず・・・これは南蛮の病か何かか?」
関羽「失敗したァ〜。衛兵よ、スマン!」
スミマセン訂正デス
>>417 (バタンッ)
衛兵(関羽)「馬謖!丞相は!?」
馬謖「貴様!言葉に気をつけろ!私は仮にも将軍だぞ!それでなくともバタバタしている時に!」
衛兵(関羽)「何を言うか幼常、時が無い!丞相に会わせろ!」
馬謖「コ、コイツはぁ〜!無礼者め、手討ちにしてくれる!」
衛兵(関羽)「ウアッ、何を・・・グァァーーッ!」
馬謖「フゥフゥ・・・丞相のみならず・・・これは南蛮の病か何かか?」
関羽「失敗したァ〜。衛兵よ、スマン!」
・
・
・
周倉「漢中王!・・・た、たった只今・・・・と、到着したした!」
劉備「オォ、周倉ではないか。お主ら遅いぞ、関羽はどうした?」
周倉「張将軍が丞相で、馬良様が追いかけて、周都督がスゴイ勢い・・・」
関平「周倉殿、緊張しすぎですよ。私が御説明します」
劉備「おぅ、関平。見事な最後だったと聞いて居るぞ。して、どうなっているのだ?」
関平「ハッ、張将軍が癇癪を起こして、丞相に取り憑いてしまったのです。馬良様が追ってはいますが・・・」
劉備「ほぅ、そうか・・・ブホォッ!ナニィ〜!益徳めがっ、またもや」
関平「しかも周都督が今だに彷徨いて、丞相を亡き者にしようとしております!」
劉備「なッ、何という事だ!」
曹操「玄徳、どうした?碁の途中だぞ」
関平「アァッ!貴様はーッ!」
劉備「これこれ!死しては魏も蜀もない、控えよ!」
曹操「マァマァそう言うな、ワシもここに着いたとたんに董卓をブン殴ってしまったしな」
劉備「かたじけない。しかし、死者が正者を惑わしてはならん。益徳の所業は是が非でも止めねば」
「ヨシッ、二人ともご苦労だが急ぎ戻りて関羽を助け益徳と周都督を連れて戻るのだ。
しかし、どれほど蜀が苦境に陥ようと、無用な関わりを持ってはならん!・・・頼むぞ!」
周倉・関平「ハハァッ!」
(四方山雑記)
姜維「またもや久し振りになりました」
楊儀「ホント久し振りだね」
姜維「今日はアルコール脳ではありませんが、すでに収拾がつかない予感が・・・」
楊儀「ウハハ、落書落書・・・」
姜維「他に報告する事は競馬で連敗って事くらいですね」
楊儀「オマッ、オマエはナニ言ってるの!言わなきゃ誰も気付かないダロ!」
姜維「気付くもなにも、このスレ誰か見てるんですか?」
楊儀「・・・ゴビ砂漠ぐらいの人口密度だね、きっと」
姜維「それに叩かれないだけマシですしね」
楊儀「最近、たいしたニュースも無ぇしなぁ〜」
姜維「ニセメールは?」
楊儀「バカッ、そんなニュースに喰い付くんじゃナイよ!みっともない!」
姜維「他にも色々とあったんですが・・・」
楊儀「精神低年齢化してるね。喰い付きづらいよなぁ」
叩くなんてトンデモナイ あと約600楽しみですよ
なんかいつもマンセーマンセーで気持ち悪いですけど気にしないでください
関羽「迂闊であったわ。やはり雑兵では聞く耳持たんか・・・」
典医「丞相の御身体が心配で眠れぬ。この命に代えてもお助けしたいが・・・」
関羽「オォ!典医発見!これなら怪しまれず張飛(諸葛亮)に会えるな!」
典医「神よ、丞相をお助けする機会を与え給え。蜀を護り給え・・・ウゥッ、背中がゾクゾクする〜アヒーー!」
関羽「典医よ、オマエの望みはこの関羽が聞き入れた!暫し身体を借りるぞ!」
・
典医(関羽)「(ドンドンッ)馬謖・・・サマ〜、夜分に申し訳ありませぬが、開けて下され」
馬謖「どうしたのだ、このような時間に?」
典医(関羽)「丞相の御加減を拝見いたします」
馬謖(ハウッ、丞相は鄂煥とこもっておる・・・典医を通したら丞相に怒られそうだし・・・)
「今宵、丞相は御休みになった。明日にせぃ!」
典医(関羽)「申し訳ないが・・・イヤ、申し訳ありませんが時がござらん!」
馬謖「何を言ってる、次は明日の・・・(ピクリ)明日の夕刻に来るはずではないか!」
典医(関羽)「そう、そう、そうなんです、明日の夕刻の予定でしたが、
丞相の病に思い当たるフシがありまして・・・」
馬謖「ムゥ〜?典医よ、先程から態度が怪しいぞ」
典医(関羽)「何をおっしゃいます、私はいつもの私ですよ、何も憑いてはおりません」
馬謖「ハァ?憑く?貴様っ!そも次は明日の朝と言っていたではないか!」
典医(関羽)(ハウゥッ!馬謖め、とっさに誘導尋問を使うとは!)
「あいや、失念しておった!拙者がウッカリしておった!許されよ」
馬謖「ハハァ〜ん、貴様も南蛮病にかかっておるな?」
典医(関羽)「南蛮病?」
馬謖「オゥ、混乱をきたして、礼を失し意味不明を言う・・・正にお主の事!
先程、南蛮病と思われる者を無礼討ちにしたばかりだ」
典医(関羽)「アワワ・・・エート、衛兵は致し方ございませんよ!」
馬謖「貴様ッ!どうして私が手討ちにした相手を衛兵と知るか!」
典医(関羽)(し、しまった〜!こうなったら押し切るしかない!)
「馬謖幼常!思い上がるを止めよ!座して身を正し、我が言葉を聞けぃ!」
馬謖「ウヌッ!」
典医(関羽)「我は・・・」
馬謖「オゥリャァーー!」
典医(関羽)「ウギャッ!」
関羽(またやってしまったー!)
馬謖「クソッ!このままでは私がおかしくなってしまう!酒でも呑んで寝てしまおう・・・」
・
関羽「あ、馬謖に憑けば良いのか!無駄に二人の命を奪ってしまったか・・・」
「じゃ、早速・・・ハリ?憑けないゾ!コヤツ・・・霊感が全く無いィ〜!
クソッ!馬謖より上位の将に憑かねば!」
(四方山雑記)
姜維「ハハァ〜」
楊儀「ハハァ〜」
姜維「何やら昨日の雑記で神サマをお呼びだてしてしまったようです」
楊儀「畏れ多いコッチャ」
姜維「しかも叩ずの割符まで頂きました」
楊儀「ヨシ、これで五関を突破するぞ!」
姜維「・・・」
楊儀「・・・ゴメン」
姜維「三国関連で何か言おうとして失敗する典型的な例ですね」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第二章「南蛮病」完
・
・
南蛮兵(甲)「大王だ!孟獲大王がお戻りだ!」
南蛮兵(乙)「何と、虜になったと聞いておりましたが、よくぞご無事で!」
孟獲「どうって事ねぇ。チョイと暴れたら大混乱よぉ。蜀軍なんぞ大したこたぁねぇ」
南蛮兵(甲)「して、この後はどうなさいます」
孟獲「決まってらぁ、全軍を挙げて突っ込むんだ!今度こそ皆殺しだ!
董荼奴と阿会喃を呼べ!諸洞の蛮将に触れを廻せ!・・・ウヒィッ!」
南蛮兵(乙)「大王!如何なされました!?」
孟獲(周瑜)「皆の者、今の指示は撤回だ!」
(董荼奴と阿会喃とやらは蜀に囚われていたな・・・ふん、孔明め・・・)
「異心の疑いがある故、董荼奴と阿会喃には伝達は不要!
両将の洞の近くに兵を伏せ、動きがあったら絡め取れ」
「予は精猛精鋭なる少数をもって伏せる。
他の者は後退して濾水を渡りて防塞を築き、蜀軍が濾水を越えたら防塞を捨てて走れ」
「蜀の武将が突出して蜀軍が伸び切った時、予は後方より起つであろう。
簡単には濾水を越え戻れまい・・・一気に孔明の首を取る!」
「引いた者共は、蜀軍に乱れが見えたら取って返し蜀兵を濾水へ叩き落せ!
・・・以上だ、かかれぃッ!」
・
・
南蛮兵(甲)「何だかいつもと違うな!」
南蛮兵(乙)「大王がこんな立派に見えるとは・・・策も良さそうだぜ」
南蛮兵(丙)「っていうか、今まで策なんか無かったも同じだからなぁ。
とにかく突っ込んでムチャクチャに暴れるってのが作戦だったし」
南蛮丙「(ガヤガヤ、ガヤガヤ・・・)」
祝融「お前達、何を立ち騒いでおるのか」
南蛮兵(甲)「あっ、これは祝融夫人。たった今、大王から後退の命令が出たところで・・・」
祝融「何ですって!?蜀軍を前に後退するとは!
たった一度ばかり虜にされて引き下がるとは、それでも南蛮の男ですか!」
南蛮兵(甲)「イエイエ、違うんです。これは大王の策で・・・」
祝融「聞く耳持ちません!そなた達もそなた達です!えぇぃ、私が直接諫言します!」
孟獲(周瑜)「ン?(ホォ、南蛮の女も・・・露出が高い装束と相まってナカナカ・・・)
祝融だったな、つつが無きや?」
祝融(ハッ、これが我が夫かしら・・・)
「あ、あなたは男として意気地の無い事を!蜀軍を目前にして後退するなど!」
孟獲(周瑜)「フフッ、私は男だが、男の前に南蛮の王なのだ。
男は命を惜しまず名を得るが、王は名を惜しまず国栄を得るものなのだ」
「妻は妻らしく予の帰りを待っておれば良い」
祝融「(何て高貴な雰囲気だろう・・・)しかし、後退は後退です!敵を前に身を惜しむのですか!」
孟獲(周瑜)「ハハハ、予は一度死んでおる。これ以上惜しむものがあろうか」
祝融「た、確かに虜にはなりましたが、それは一時の事、御武運の拙さですわ。
あなた様の名を墜とすものではございません。ただ、私は・・・」
孟獲(周瑜)「良い良い、見ておるがよい。濾水に防塞を築かせておる。
蜀軍が防塞を越えたら・・・予は百名の精鋭をもって蜀の本陣を衝く!」
祝融(たった百人で・・・何と勇ましい・・・しかもこの落ち着きたるや何と豪胆な・・・)
「あなた様の御身は何ものにも代えられません。ただただ案じております」
孟獲(周瑜)「そなたには予の帰りを迎えてもらわねばならん。
予を案じるなら、そなたの身を自愛せよ、良いな?」
祝融「・・・はい」
孟獲(周瑜)「準備は良いか!先程選抜した百名は我に続け!万兵から選抜されし誇りを持て!
泥に這おうと草に紛れようと、ただ一つ南蛮の誇りを持ち・・・」
「一撃だ!最後の一撃に全てを尽くせ!」
南蛮精鋭「オォォーーー!!」
・
・
南蛮兵(甲)「オイ、祝融夫人は急に女っぽくなったな」
南蛮兵(乙)「そうだよ、何だか色っぽいよな。元々、美人だしな〜タマランよ」
南蛮兵(甲)「玉が乱れて、玉乱ってか?」
南蛮兵(乙)「ギャハッ!ウハハ〜!何だか楽しくなってきた!」
南蛮隊長「オマエら!バカ言ってんじゃないよ!
大王か夫人の耳に入ったら俺もお咎めを喰らうだろが!」
祝融「タマラン・・・」
南蛮隊長「ヒァッ!こ、これは祝融夫人!イヤ、アノ、ソノ・・・」
祝融「タマ・・・ラン・・・ハァ〜・・・」
南蛮兵(乙)「何だ何だ?魂が抜けてるな。とりあえず助かった〜」
南蛮隊長「ふぅ、オマエら気を付けろよ!
しかし、夫人も変わったよなぁ、まぁイイ傾向だ。先に行くぞ、オマエらも急げよ」
南蛮兵(甲・乙)「へぃ、合点です!」
南蛮兵(甲)「おい、大王の策はどう思う?」
南蛮兵(乙)「俺ぁ、頭悪ぃけど、今までよりは百倍マシって事は解るよ」
南蛮兵(甲)「だな。大王も頼り甲斐があるし、まず蜀軍をぶっとばして、と。
こりゃイイとこまで行くんじゃないの?」
(四方山雑記)
姜維「連日の長い落書となりました」
楊儀「ホント長いね。でも話が進まね」
姜維「ホント話が進みませんネェ・・・しかし玉乱はナイでしょ」
楊儀「勢いじゃ、許せ」
姜維「面白くありませんし、下ネタは禁止だって言ってたじゃないですか」
楊儀「た、確かに面白くないネ。だが、これは下ネタじゃないぞぅ!
ワシがやる時にはトコトンやるわい!下ネタでもウンゲロネタじゃ」
姜維「そんな威張られては困りますし、トコトンやられても困ります」
楊儀「ワカッタよ、部分的にカットしよう」
姜維「カットって、この先は何も考えて無いでしょ!
ちなみに怖いもの見たさで聞きますが、ウンゲロネタって何です?」
楊儀「ウンコとゲロじゃ。汚い下ネタってトコだね」
姜維「ハァ、やっぱり聞かなきゃ良かった・・・って、散々使ってるネタじゃないですか!」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第三章「阿孟に非ず」完
あ、風邪引いてる間にかなり進んでる!w
いつも乙です、ちなみに馬兄弟は超と岱だと思ってました
まさかね、幽霊とはどっからどうみても想定外ですあり(よくある形なので略
楊儀「ジャーを開けたら、水と生米・・・」
姜維「ムゥ、スイッチ忘れですね。久し振りの自炊ですから・・・」
楊儀「タマランなぁ、オイ」
姜維「オカズの野菜炒めは出来上がってるんですが・・・」
楊儀「シャーナイ、冷めたら不味いから、食べちまおう」
姜維「アリ?キクラゲなんて入れましたっけ?」
楊儀「ハ?・・・あ、それは焦げたキャベツじゃ」
姜維「この黒いヒモは?」
姜維「モヤシだな」
楊儀「何だか『冷めたら不味い』ってのが冗談に思えてきたな・・・」
姜維「肉も入ってませんが・・・」
楊儀「肉が入ったら肉野菜炒めダロ!野菜炒めは野菜だけでイイんだよ!」
姜維「でも味気なくないですか?」
楊儀「大丈夫だ、マギーブイヨンを入れといたから」
姜維「では一口・・・」
楊儀「どうだ?」
姜維「・・・予想はしていましたが、焦がしたのが致命的です」
楊儀「どれどれ・・・そんなに不味くはな・・・ムムゥッ、やけにビターな味だな」
姜維「ムググ・・・ゴハンが炊けてなくて助かりました」
楊儀「でもニンジンだけゴリゴリしてるね。作った本人も腹立たしく感じる味じゃ」
姜維「愛エプだったら、ワシらはスタジオの外ですね・・・
こんなバカ話はおいておいて、マ神サマがお見えです」
楊儀「ありがたいね。ホント」
姜維「風邪をお召しになっていたようです」
楊儀「ワシらは、とある事情により風邪はひかないけどね」
鄂煥(馬良)「張飛殿は私の頼みを全く聞いてくれぬ。どうすれば・・・
私の頭がおかしくなってしまうよ、このままじゃ」
関羽「馬良〜、張飛はどうした〜」
鄂煥(馬良)「何か聞こえたような・・・イカンイカン、幻聴まで・・・」
関羽「やっぱりダメかぁ。生者に憑くってのもメンドウなモンだな」
・
・
諸葛亮「ウゥ〜、ウムムム・・・」
馬謖「アッ、丞相!お目覚めですか!御加減は如何でございますか」
諸葛亮「馬謖か、昨夜そなたと話をしている途中から記憶がないのだ・・・
今朝は酷い二日酔いだし、身体中が筋肉痛なのだが・・・」
馬謖(いつもの丞相に戻っておられる!)
「イヤ、お疲れなのでしょう。不肖ながら私めも居りますので、あまり無理はなさらないで下さい」
諸葛亮「うむ、そなたの言葉ありがたく頂おておくぞ。しかし、孟獲を心服させるには・・・」
趙雲「只今、前線より戻りました。南蛮軍は濾水を盾にして防塞を築いております。
見たところ、かなり強固な防塞かと・・・」
諸葛亮「ご苦労であった。兵も疲れておるだろう。追って指示を出す故、暫し休息をとらせよ」
趙雲「ハッ」
・
・
馬謖「丞相、昼食の時間です。膳を運ばせましたので、ごゆるりとお召し上がり下さい」
諸葛亮「済まぬな。では、頂こう・・・ウ、ウググ・・・」
馬謖「丞相!」
諸葛亮(張飛)「イヤァ〜、よく寝た〜。久し振りに酒をガッチリ呑んだし、気分ソーカイだな」
馬謖「また出たー!」
諸葛亮(張飛)「オッ、昼飯か・・・って酒が足らんゾ、酒が!」
馬謖「丞相、士気にかかわります故、お控え願います・・・」
諸葛亮(張飛)「・・・ン。分かったよ。じゃ、迎え酒だけもらおうか」
馬謖「しかし・・・」
諸葛亮(張飛)「景気付けだ、持って来ーい!」
馬謖「ハイィッ!」
・
・
諸葛亮(張飛)「皆の者、揃っておるか!南蛮軍は濾水の向こう岸に防塞を築いているらしいが・・・
全軍で突入するぞ!俺が先頭に立つ!」
諸将「お止め下さい!防塞は我らのものと趣向が違えど、地形を利用して堅固。
濾水と併せて二重の障害となっています」
「兵も疲れておりますし、ましてや丞相自ら先陣に立たれるとは・・・」
諸葛亮(張飛)「先日馬岱が輜重隊を連れて来ておる。糧米・薬品は十分だ。
それに俺の心配などいらん!南蛮兵など俺が蹴散らしてくれるわ!」
馬岱「(コソコソ)何なんだ?丞相は全く別人のようではないか」
張翼「(コソコソ)何だか張飛将軍の口調に似てますよね」
諸葛亮(張飛)「(ギグゥ!ヤベェ!)な、南蛮兵など弱いでございますからね。
この際、徹底的に叩いてしまいましょう、ね!」
・
・
鄂煥(馬良)「これこれ、そこの兵、今日の軍議はどうなっておるか」
蜀兵(甲)「ナニッ、貴様、虜将のクセに!」
蜀兵(乙)「バカッ、高定様は三郡の太守となられるそうだ、後日の災いになるぞ!」
蜀兵(甲)「ヒィッ!知らなんだ!鄂煥様、それがしの無礼をお許し下さいませ!」
鄂煥(馬良)「うむ。許してやっても良いが・・・では、丞相へ言伝を頼む」
蜀兵(甲)「ハッ、かしこまりました」
・
蜀兵(甲)「丞相、鄂煥様がこの度の合戦に参加したいとの事です」
鄂煥(馬良)(ゲゲッ、ホントに蛇矛を作らせてる!)
「な、何卒、お願い申し上げます!」
諸葛亮(張飛)(何かと馬良とは相談したいし・・・)
「おぅ、高定は太守となって蜀に随身する身。鄂煥も軍に加えろ!」
鄂煥(馬良)(マッタク、蛇矛持って馬に跨ってるよ、このヒトはもう・・・)
「ありがたき幸せにございます!」
諸将「何と思い切った事を!」
諸葛亮(張飛)「よぉーし、それでは南蛮平定に向けて出立!・・・馬謖はウルサイから留守番な!」
馬謖「何ですとー!」
・
・
南蛮軍(防塞)「蜀軍だ!蜀軍が来たぞ!」
南蛮隊長「よし、適当に抵抗して引くぞ!」
・
諸葛亮(張飛)「ウリャァーー!俺に続けぇ!」
蜀軍「丞相に遅れるな!丞相がお怪我でもしたら一大事!皆の者、命を捨てて戦え!」
・
趙雲「はて?やけに脆いな。・・・これはイカン!張翼!丞相にお伝えしろ!南蛮軍の策かもしれん!」
張翼「了解しました!」
・
諸葛亮(張飛)「南蛮軍が弱すぎる・・・いや、俺が強すぎるのかぁ〜!?
謀略ねぇ・・・趙兄が言っていたのか・・・
エエィ、面倒だ!かまわん!行け行けドンドンだ!」
鄂煥(馬良)「張・・・いや、丞相!これは南蛮軍の謀です!・・・何が何でもお止めしますぞ!」
諸葛亮(張飛)「せっかく乗って来たのに!オリャァ!」
鄂煥(馬良)「ウグッ・・・」
諸葛亮(張飛)「ウヒヒ、南蛮どころか印度まで攻め入って、蜀を魏にも負けない大国にしてやる!」
鄂煥(馬良)「嫌な予感が的中・・・(バタッ)」
趙雲「ウワッ、丞相が早くも進軍なされている!者共、丞相を御護りしろ!」
・
・
孟獲(周瑜)「ククク、防塞に入るどころか、更に深追いしておるか。
これで本陣は孔明と僅かな旗本のみ!」
「者共、突っ込め!他の者には目もくれるな!目指すは孔明一人!」
南蛮軍「ウォォーーッ!」
孟獲(周瑜)「孔明はどこだ!・・・何だとぉッ!蜀の本陣が空!?」
南蛮軍(別)「ウォォーー!」
孟獲(周瑜)「ウワッ、何を致すか!」
阿会喃「孟獲を捕らえたぞ!」
董荼奴「他の兵も抵抗を止めろ!」
孟獲(周瑜)「何故だ!お前達の近辺に兵を伏せていたはずなのに!」
馬謖「阿会喃・董荼奴とその部下は蜀に下った!すでに本陣の西に展開済みだったのだ」
孟獲(周瑜 )「クゥッ!またしても孔明にしてやられたか!」
馬謖「残念だったな。夢の中で思いついたのだ、神をも欺く策とはこの事!」
関羽(ヨシッ、囁き作戦大成功!)
・
・
諸葛亮(張飛)「ヨォ〜シッ!今、戻ったぞ!オォッ!孟獲を捕らえたか!」
孟獲(周瑜)「クソッ!・・・ゲェェッ!あれは張飛が憑いているではないか!」
「自ら前線へ行ったのはそのせいか!・・・相手がバカ過ぎて策が無効になってしまった!」
「ともあれヤバイな、隠れておこう・・・孟獲は図体がデカイから都合ヨシだ」
諸葛亮(張飛)「やい孟獲!今回は許さんぞ!・・・当然、酒も呑まさん!」
一同(酒・・・?)
諸葛亮(張飛)「・・・ウホンッ、マ、酒の話は置いてといて、と。即刻、首を刎ねる!言い残す事は無いか!」
馬謖「アワワ・・・ここで孟獲を処刑しては、武をもって心を攻める策が台無しだ!」
孟獲(周瑜)(ウヌヌ・・・絶対絶命・・・しかし、相手が張飛なら・・・)
「丞相!この孟獲心より降参した!この首が必要であれば差し上げよう!」
馬謖「ナヌゥー!アッサリ?マズイマズイ!マズイ!!」
孟獲(周瑜)「生まれてこの方、このような文武に優れた方を拝見した事はございません」
「願わくば、最後に天下一の豪傑と酒を酌み交わし武勇伝をお聞きしてから従容と死に就きたく、
孟獲の最後の望みをお叶え下さいませ」
諸葛亮(張飛)「文武に?天下一?・・・ウハハ、お主もナカナカ解ってきたじゃナイの!
丁度イイ感じに喉も渇いたし、お主の望みを叶えてやろう!」
一同「ハァ〜?」
馬謖「ホッ・・・時が稼げた・・・」
・
・
諸葛亮(張飛)「よし、他の者は外させた。お主も酒はかなりイケそうだな、痛飲しようじゃないか!」
孟獲(周瑜)「ハッ、丞相のような豪傑と呑めるとは私は天下一の果報者でございます」
(さて、どうするか・・・)
諸葛亮(張飛)「マママ、グッといけよグッと」
孟獲(周瑜)「・・・ウッウウ・・・」
諸葛亮(張飛)「どうした?急に泣き出したりして?」
孟獲(周瑜)「ハイ、私には弟が居りまして、死す時は同じ日と誓っておりました故、
約束も過去のものかと嘆いております」
諸葛亮(張飛)「そうか・・・。・・・よし、分かった!」
孟獲(周瑜)「シメシメ。この手の話しには弱かろう・・・フフフ」
諸葛亮(張飛)「安心しろ!俺が弟の首も取ってやるから!」
孟獲(周瑜)「ブホォーー!・・・ゲホゲホッ・・・ゲホ」
諸葛亮(張飛)「というワケで心配はいらんゾ!呑め呑め!」
孟獲(周瑜)(コ、コイツ、他人の都合には何て無神経なヤツだ)
「じ、実は、その弟が丞相を敬愛するコト一通りではございません。
「弟も深く悔いているでしょうから、願わくば弟と首を並べて打って頂こうかと・・・」
「弟を連れてまいりますので数日のお時間を頂きたいのです」
諸葛亮(張飛)「ン〜、使いをやって呼べばイイだろ」
孟獲(周瑜)「エッ、イヤ、ソノ・・・」
諸葛亮(張飛)「丞相をねぇ・・・弟ったって、どうせ軍師気取りのヤツだろ?」
孟獲(周瑜)「(・・・ハッ!)丞相への尊敬は御存命の方での事。
実は・・・弟も私も数ある武将の中でも、格別に尊敬している名武将がおりまして・・・」
諸葛亮(張飛)「ン〜?ダレだよ」
孟獲(周瑜)「蜀最強、イヤ、天下無双の武将、張飛益徳サマでございます」
諸葛亮(張飛)「ンン?お主は張飛を知るか?」
孟獲(周瑜)「張飛将軍のご尊名は南蛮の地でも鳴り響き、三歳の童子でも存じております」
諸葛亮(張飛)「ホント?」
孟獲(周瑜)「桃園での義、長坂での武勇、正に武将の中の武将です!
非業の死を遂げた際には、我が兄弟一ヶ月喪に服した程、敬愛しております」
諸葛亮(張飛)「何だよ何だよ、お主ら兄弟もナカナカ分かってるじゃないの〜。マァ呑め、グゥッといけよ」
孟獲(周瑜)「ですから、お時間を頂けませんか?」
諸葛亮(張飛)「分かった!明日、弟をひっとらえて来るから、お主は待ってろ!」
孟獲(周瑜)「ヘ?」
諸葛亮(張飛)「明日、二人並べて首を打ってやろう。ウンウン、良い話だなぁ」
孟獲(周瑜)(このバカッ、何が良い話だ!これじゃ、このバカをイイ気分にさせただけではないか!)
・
鄂煥(馬良)「丞相、豪傑の会に私も末席を頂戴したくお願い致します〜」
諸葛亮(張飛)「おぅ、季常じゃないか!入れ入れ!」
鄂煥(馬良)「ナッ、私は南蛮の鄂煥ですよ!ホントにもう!」
孟獲(周瑜)(ゲェッ、馬良ではないか!(コソコソ)張飛を丸め込むのは無理かッ?)
諸葛亮(張飛)「マァ、お主も一杯やれよ、この孟獲も見所がある。久し振りに楽しい酒だ」
鄂煥(馬良)「そうです・・・ねぇ・・・って、オリャァァーー!!」
諸葛亮(張飛)「ガハァッ!・・・ナニをする・・・」
鄂煥(馬良)「ヌヌッ、何て頑丈な!丞相の御身体が心配だが・・・オリャ、オリャ、オリャァァ!!」
諸葛亮(張飛)「ウ〜ン(パタリ)」
鄂煥(馬良)「フゥ〜、ヤレヤレ。さてと・・・」
「(大声)孟獲よ!この通り丞相がお許しになった!
知をめぐらし、武を練りて、心ゆくまで戦うがよいぞ!」
孟獲(周瑜)(馬良め、何を考えておるのだ・・・)
鄂煥(馬良)「という訳だ、早々に立ち去るがよい」
孟獲(周瑜)「(ニヤリ)訳が解らんが・・・ここでお主らを始末する手もあるぞ」
鄂煥(馬良)「趙雲・魏延・馬岱・王平・・・この庵を取り囲んでおりますが?」
孟獲(周瑜)「アイヤ、では失礼する!」
(張飛が率いる蜀軍など恐れるに足らずだ。後悔させてやるぞ!)
(四方山雑記)
楊儀「コバンハ」
姜維「今日も長い落書となりました」
楊儀「ツマンネーけどね」
姜維「最近、話がダラダラ進んでどうしようもありません」
楊儀「話は変わるが、競馬の調子がすこぶる悪い。よって、路線変更じゃ!」
姜維「非常にイヤな予感がしますが、念の為お伺いします」
楊儀「しばらく遠ざかっていたが競輪で勝負じゃ!
競馬で負けてモンモンしないでカモン競輪!ってトコだね」
姜維「なにパクってんですか、マッタク!」
楊儀「そうと決まれば寝るベ寝るベ」
(四方山雑記)
昨日の結果
楊儀「イヤな天気だけど、一丁やったるか!」
姜維「ワタシは気が進みませんが・・・寒いし」
楊儀「ナニ言っとる!気合を入れんか!ワシの実力を見せてやるワイ!」
姜維「しかし、久し振り過ぎてますし、・・・何だか大人数になってますし」
楊儀「おう、今日は初心者も含め5人だな」
曹丕「その初心者です」
楊儀「ウム。競馬とは違うからな。怪しいと思ったら100円でもいいから買っとけよ」
諸葛亮「私が師匠として面倒をみます」
姜維「よろしくお願いします」
周瑜「ッタク、バクチを大人数でやるとは・・・ちなみに私には御意見無用だぞ」
諸葛亮「ほぅ、お手並み拝見といきますか」
楊儀「ウルサイよオマエらは。チャッチャと番組表持ってこい」
姜維「私は黒競を買いますが・・・」
楊儀「じゃワシも。赤で頼む。しかし大した情報も無いクセに高いんだよナァ」
諸葛亮「まぁ、良いではないですか。一応楽だし」
・
・
楊儀「アウゥ〜、こんな配当じゃ、もっと絞らんとナァ〜」
姜維「取れてるのにほとんど増えません〜」
諸葛亮「フフフ、私はイイ調子です」
周瑜「こんなミミッチィのは私の性に合わん!」
曹丕「オイ、プラスだけど何だかツマランぞ。言われたまま買ってるだけだし」
楊儀「そりゃイカン!自分で予想しろ。その代わりチョビチョビいけよ」
・
・
諸葛亮「何なにナ〜ニ〜、大勝負で薄目が来ましたよ!何なの一体!やってられん!」
楊儀「ウハハ、壊れてきた壊れてきた」
周瑜「自分が沈んでる時に他人の不幸は蜜の味だな」
曹丕「オイ、ところでギヤ比ってナンダ?」
諸葛亮「ヘ?」
楊儀「ア、アンタ師匠とか言って、そんな事も教えてねぇのかよ!」
諸葛亮「それどころじゃねぇって!アッチーんだよコッチは!」
姜維「(コソコソ)どれくらい突っ込んだんでしょう?」
楊儀「・・・気にするな。どうせ他人のサイフじゃ」
・
・
周瑜「さて、ソロソロ勝負どころだぜ。捨てられた仔犬状態の曹丕はどうした?」
曹丕「買ったのはコレです」
姜維「・・・何でまた、こんな弱い逃げのラインに・・・」
楊儀「買ってしまったものはシャーナイ。
それにワカランぞぉ、四角過ぎて追い風の突風が吹くとか・・・」
周瑜「オマエ・・・そんなコトに期待するヤツなんかいるか?」
曹丕「オマエの国にゃたくさんいるけどね」
・
姜維「今、○十万突っ込んでる人が居ましたよ!」
一同「ナニィ〜、こんな平レースで?」
諸葛亮「何通り買ったんだ?」
楊儀「そんな事より意外と女性客が居るな。雰囲気が変わったよな」
周瑜「さっき窓口で女がモタモタして締め切りギリギリだったぜ。タマランよ」
曹丕「私の列にもいましたよ。マッタク、シロートが」
一同「オマエが一番シロートなんだよ!」
・
楊儀「どうやらトントンで終わったな。最終に念の為に押さえたのがカチッと来たね」
「こういう終わり方だとトントンでも気分ヨシだ」
周瑜「最終の2レースでガチッと来たぜ!借金覚悟で突っ込んで大正解!晩メシおごるわ」
姜維「ごちそうさまです。私はチョイ沈みでした。やっぱり競輪は面白いですね」
楊儀「ヨォ〜シ、メシを食いながら反省会じゃ」
諸葛亮「取ったレース数は私が一番多い・・・勝率は一位・・・ブツブツ・・・」
姜維「マァマァ、私も負けですから」
周瑜「何ボヤいてんだよ、マッタク。俺も前半ボロボロだったんだぜ?」
諸葛亮「うっせーよ!ボヤキは敗者の特権だよ!」
楊儀「みっともねぇなぁオイ。ところで曹丕は?ワシ1万円貸したんだが・・・」
姜維「私も貸しました」
諸葛亮「イヤな予感がする!私も貸した」
周瑜「自分の器量以上の勝負打つなっての。ホントに」
楊儀「・・・オ、居た居た。どうした?」
曹丕「・・・明日から一生懸命仕事します・・・」
姜維「四方山雑記が長かったですね」
楊儀「数合わせで丞相や周瑜都督、曹丕まで登場させてしまったしな」
姜維「昨日は楽しかったですけど、丞相が荒れてました」
楊儀「普段冷静だから丞相を当てはめたのにな」
姜維「それはともあれ、WBCで日本は負けてしまいました」
楊儀「韓国は勝ったし、キビシイね」
姜維「でも2勝すれば」
楊儀「マァ、そうなんだけどさ、メキシコがね・・・」
姜維「しかしあの判定変更は・・・」
楊儀「ナメられてるんじゃないの?」
姜維「そうでしょうか?」
楊儀「映画のパールハーバーとかさ、W杯日韓合同開催とか、日本とは関係ないけど、ムハンマド風刺漫画問題とか」
姜維「ハ?」
楊儀「W杯は単になめられてるんだろうけど、風刺漫画は相手の感情をマッタク無視してるだろ?
パールハーバーって映画だって同盟国って事を考えると同じだよ」
姜維「話が見えません、視点がグラグラしてませんか?」
楊儀「酒が入ってるんだ、許せ。でも、これは漫画ですとか、これは映画ですとか、フィクションですとか、
言論の自由だとか、そんな理由が国家間の感情より上になる風潮が気にいらんのだ」
「考えが足らんって言うか、各国ともおかしくなってるんじゃネェの?」
姜維「判定変更とズレてますけど」
楊儀「判定変更と直繋がるのは映画だけだが、アメリカは思い上がってるとしか思えんよ」
「ズレてるけど、同一線上のズレだと思ってくれ」
姜維(今日はカラミ酒だ、先に寝てしまおう)
楊儀「忘れてた」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第四章「筋肉痛」完
(四方山雑記)
姜維「先日はヒド過ぎましたよ、まるで酔っ払いジジィです」
楊儀「スマン。反省しとる」
姜維「ホント頼みますよ。それでなくても解りづらいのに」
楊儀「マァそう言うな。しかし、自分で読み返してもワカランねコリャ」
姜維「大体、将軍は米国追随政策を可としてるのに、イキナリ叩いてますからね」
楊儀「ウム。しっかりしてもらわんと困るからな」
姜維「それよりまず溜まったゴミ出しを忘れないようにしないと」
楊儀「確かに。ゴミの日ってのも面倒だね、ホント。出しに行く時わびしさを感じるよ」
姜維「ハイ。なぜかコソコソしてしまいますね」
楊儀「コソコソといえば、スーパーで見かけるオジサン連中はなぜか肩身が狭そうだよな」
姜維「ハハハ、そうですねぇ。我々もそうですけど、特に鮮魚コーナーとか」
楊儀「ウハハ、確かに」
・
阿会喃「フゥ、ついに孟獲様を裏切ってしまったか・・・」
董荼奴「何を悩んでおる?・・・と、言いたいところだが、蜀の丞相はあんなお方だったか?」
阿会喃「そうなんだよ、最初に捕まった時は何かこう慈悲に溢れたというか聖者というか、
そういう雰囲気があったんだが・・・」
董荼奴「うん。最近は全然違うな。乱暴だし、思いやりのカケラも無いしな」
阿会喃「せっかく孟獲様を捕らえたのに恩賞どころか労いの言葉もない。
果ては洞に戻って謹慎してろってんだからナァ」
董荼奴「しかし、もう賽は投げられたのだ」
阿会喃「そうだな、もう遅い・・・」
孟獲(周瑜)「遅くは無い!」
二人「ウワッ!孟獲様!」
孟獲(周瑜)「二人とも探したぞ」
二人「アワワワ・・・」
孟獲(周瑜)「そなた達を見込んで話がある」
二人「ヘ?」
孟獲(周瑜)「そも南蛮には洞に主あり、一族を安んじ自立していた。些細な諍いはあれど大戦無く、
平穏を保ってきた。この地は他国に無い滋味に溢れた宝。
何よりも我々の祖先もここに像を結びては亡び、亡びては我らを生じさせた地だ」
「その平穏を破るものは何者ぞ!祖先の眠る地を血で汚すは何者ぞ!」
二人「しかし我らは孟獲様を・・・」
孟獲(周瑜)「人と生まれ過ち無くばそれは、それは無為の人と言われるであろう。
人は何かを成す為に苦悩し力を尽くすのだ。
過ちはその証と言えよう。どうしてお主らの過ちを責めようか」
二人「・・・・ハ、ハイ」
孟獲(周瑜)「酒中別人と言う。宴の最中の事は忘れろという事だが、私は過去別人としている。
そして未来別人とも思うのだ。私も至らない過去を持つ身ではあるが、身を正し・・・
南蛮の地を安んじたく強く願っておる」
「そこで我の頼みだ、そなた達の力を貸して欲しい!
南蛮の地と我らの祖先、そして一族後裔の為に!」
二人「私共が間違っておりました!我らの命も洞の一族も挙って合力致します!」
・
孟獲(周瑜)「さすが蛮族は情に脆いな。いささか気がひけるが・・・
あの二人を埋伏の毒として蜀軍を粉砕してくれるわ!」
「さてと、戻るのは遅くなるが、戦場になりそうな地勢を見て回るか」
・
・
孟獲(周瑜)「いま戻ったぞ!」
祝融「アァッ、あなた様!良くぞご無事で!」
孟獲(周瑜)「私とした事が、策が破れてしまったよ。
今回は相手が無能に過ぎた。策が通じぬのは神と愚者ということさ」
祝融「何と、いつもなら熱くなって当り散らすのに・・・何とも爽やかな・・・
まるで夕暮れに吹く湖畔の風のようですわ」
孟獲(周瑜)「負けは負けだ。だが必要なのは戦う意志だ。大事なのは最後に勝つ事にある」
祝融「戦う意志はもちろん、この私にもございます」
孟獲(周瑜)「そうか、心強いぞ」
祝融「その手始めとして、裏切った阿会喃と董荼奴の首を取りました」
孟獲(周瑜)「なんだとぉー!?」
祝融「あの二人ときたら色々と戯言を喚いておりましたが、有無を言わさず討ち取りました」
孟獲(周瑜)「あの二人は・・・私が・・・」
祝融「ご自分で二人を誅滅したいのは分かりますけど、私も何かお役に立ちたくて・・・」
孟獲(周瑜)(このアマッ!何て事をしてくれる!私の策がパーではないか!
いくら相手が張飛とはいえ、趙雲・魏延・馬岱など良将は揃っておるし・・・)
祝融「どうなされました?」
孟獲(周瑜)「・・・何でもないッ!(クソッ、策を練り直しだ!)」
祝融「自ら手を下せず鬱憤はあるでしょうが、今日は宴を開きますから、パァ〜と楽しみましょう」
孟獲(周瑜)(パァ〜はオマエの頭だ、マッタク)
祝融「あのぉ・・・今日の宴では魔酒をいただかれますか?」
孟獲(周瑜)「魔酒?」
祝融「ホラ、ケシの樹液から作った粉を混ぜたお酒ですよ。
酒豪で有名な洞主も数杯でメロメロになってしまうという・・・」
孟獲(周瑜)「酒・・・酒豪もメロメロ・・・か・・・」
祝融「あなたも召し上がるでしょ?
ねぇ・・・私も少し頂こうかしら、久し振りの宴ですもの・・・」
孟獲(周瑜)「フハハハッ、それだー!魔酒をもて!期待しておるがよい!」
祝融「(ポッ)・・・はい」
孟獲(周瑜)「張飛が憑いておったせいで私の策がボロボロだったが・・・
しかし、相手は張飛・・・この張飛ってところがミソだな。
なまじっか中途半端な位のヤツが憑いたんじゃ趙雲に押さえ込まれるだろうが、
張飛・・・張飛なのだ。ウハハハ」
・
・
孟獲(周瑜)「夕べは面倒な宴だったな。祝融はベタベタしてくるし、生肉は喰らいやがるし。
しかし、魔酒とやらの効果は素晴らしいな。これを張飛に飲ませて首を・・・
イヤイヤ虜囚の辱めを思い知らせてやるぞ!」
「孟優!孟優やある!」
孟優「兄貴、どうしました?」
孟獲(周瑜)「これから策を授ける。
南蛮の命運はお前にかかっておるのだ、心して聞け」
孟優「南蛮の命運を私に託すと!頑張ります!」
孟獲(周瑜)「ヒソヒソヒソ・・・」
阿董カワイソス
・
・
関平「あれぇ〜?」
周倉「何か?」
関平「何だか涼しくないですか?」
周倉「ここは青州です」
関平「何ですと!やけに時間がかかると思ったら、真逆じゃないですか!」
周倉「そうですけど」
関平「何で教えてくれないんですか!」
周倉「海岸線をずっと行けば着くって言ってたので・・・」
関平「大陸を一周するつもりですか!」
周倉「じゃ、頑張って急ぎましょう」
関平「それじゃ間に合わないデショ!父上〜申し訳ありません・・・」
・
関羽「家兄はどうしておるのだろう。関平を寄こしても良さそうなモンだが・・・」
・
劉備「ヘクシッ!それにしても孟徳殿、ヒマですなぁ〜」
曹操「ヨシ、それじゃ旧魏と旧蜀で碁の勝負でもするか!」
袁紹「なんだよぉ、ワシも混ぜてくれ!」
孫堅「ワシもワシも!」
孔融「ワシも・・・」
曹操「五番勝負なの!オマエの配下は武安国しかいねぇダロ!厳白虎とか韓馥もダメだからな!」
・
典医「私はどうなってしまったんだろう?(トボトボ・・・)」
・
馬謖「最近、丞相は冷たいよなぁ。私だって兵法を学んでいるのに・・・ヨシッ、魏を討つ時には・・・」
孟獲(周瑜)「良いな?しっかり頼むぞ」
・
・
孟優「エェット、再確認しておくか。まず、孔明は酒に目が無いってコトだな」
「魔酒を呑ませて蜀の将軍達がヘベレケになったところで近くに伏せている兄が突撃する」
「兄貴が持ってくる献上品の箱には硝煙やら油柴やらが積んである」
「将軍達が飲まなくても孔明が呑んでヘロヘロになれば蜀軍は混乱するから、
最悪でも孔明には魔酒を呑ませる」
「俺が歌えば兄貴の突撃合図になるっと・・・よし、予習完了!」
・
・
孟優「諸葛亮様に降伏の申し入れを致したく、兄孟獲より使いで参りました」
諸葛亮(張飛)「アァッ、オマエは!孟獲はどうした!」
孟優「はい。献上品を揃え一族を従えて後から参ります。まずは南蛮の美酒珍酒をお持ちしました」
諸葛亮(張飛)「何、美酒珍酒とな(ゴクリ)」
馬謖「丞相、使者の前です、ご辛抱を(何故こんなに酒好きになってしまわれたのか・・・)」
諸葛亮(張飛)「ナニを言うか、すぐに呑んでやるのが礼儀ではないか」
趙雲「降伏の申し入れは慶びにたえませんが、献上の品に飛び付くのも品性を下げます。
まずは献上の酒は納め、返礼の品を送るが良いでしょう」
諸葛亮(張飛)(チッ、相変わらず固いヤツ)
「孟優とやら、ご苦労だったな。蜀の薫酒をやろう。
蜀の酒も中々イケるぞ。持ち返り賞味するが良かろう」
孟優「ア、イエ、ソノ、今宵、丞相と南蛮酒を酌み交わしたく。何卒お願い申し上げます」
諸葛亮(張飛)「そうだな・・・(チラリ)」
趙雲「・・・(鉄仮面)」
馬謖「・・・(石木面)」
諸葛亮(張飛)「(ハァ〜)まぁ、明日また来いよ。孟獲と一緒に来れば都合良いだろ」
孟優「ア、兄は酒宴の後でなければ来れないので・・・」
一同「はぁ?」
張翼「あからさまに怪しいですね?」
王平「俺でも怪しいと感じるぜ」
趙雲「孟優、降伏の申し入れは真か!」
孟優「ホ、ホ、本当ですよ、とにかく持って来た酒を呑んでもらわないと」
馬謖「ならば毒酒でないか、まずお主が呑むが良い」
孟優「(ヤベェ〜、何でバレたの?)イエイエイエ、お先に頂くなんて滅相もない」
馬謖「イイから呑め!」
孟優(もうすぐ兄貴が突っ込んで来るってのに・・・・
一杯くらい大丈夫だろ。やったる!南蛮の男を見せたる!)
「分かりました。疑いを受けるは非常に残念ですが、
疑いあれば晴らさねばなりません・・・(ググゥッ)・・・フゥ〜」
諸葛亮(張飛)「どうだ?美味いのか?」
馬謖「味じゃなくて、毒かどうかデショ!」
孟優「毒など入っておりませんよ。ささ、皆さんも早く飲んで下さい」
一同(ジィ〜・・・)
孟優「毒らんてはえってまへんよ。み、皆しゃんも、早く早きゅ・・・」
馬岱「(ヒソヒソ)張翼、王平、お主らは火矢を準備して林の西に展開しろ。
私の合図で林にありったけの火矢を打ち込め」
張翼・王平「ハハッ」
孟優「アァ〜、虹が・・・」
馬岱「魏延殿、兵を三千率いて林の東から裏へ回って下され。
逃げる南蛮兵を殲滅し、孟獲を捕らえられましょう」
魏延「何でオマエが指示してんの?いかにもって策だしよ」
馬岱「じゃ、私が行きます。孟獲を捕らえる武功は私が・・・」
魏延「待て待て、行かないっては言ってないだろ。丞相はご存知なのかよ?」
馬岱「ハイ。孟獲から降伏の申し出があったら、このようにするよう仰せつかっております。
丞相曰く、とにかく孟獲に抗し得るのは魏延将軍のみと・・・」
魏延「オイオイオイ、趙将軍も居るのにナァ〜
しょうがないナァ、丞相も何だかんだ言って分かってるみたいだな」
馬岱「趙将軍と私は本陣を守るということで留守役です。私としても残念ですが」
魏延「丞相の策だからな、ガマンしろ。趙将軍も年だし。ま、お主らの分も俺が暴れてやるよ」
・
孟優「魚が空を飛んでおる〜、空に虹の波がドンブラコ〜、あなたのお名前何てぇの〜」
馬謖「アララ、孟優がヨダレを垂らしてグニャグニャになってますよ」
趙雲「こんなマヌケな策があるとは・・・」
孟優「南蛮何番、私は孟優、二番目の男〜」
馬謖「酒に何か入っているのは間違い無いですね」
趙雲「しかも全ての壷に入れてあったようだな・・・
なんという手際の悪さだ、考えられん。今後とも深読みしては危険だな」
馬謖「ホントですよ。バカにしてるんですかね?」
趙雲「それにしても自ら呑むとは、人間追い詰められると何をやるか解らんという良い例だな」
諸葛亮(張飛)(こんなバカ騒ぎに付き合えん。とは言え、目が冴えてしまったな。
ワシの部隊はヒマだし、酒でも呑むか・・・)
(ン〜、みんなの手前もあるし、裏の谷に隠れて呑むとしよう)
・
馬岱「そろそろか・・・伝令!張翼・王平へ火矢を打ち込むように伝えろ!」
伝令「ハハッ!」
馬岱(関羽)(実はワシじゃ。張飛には任せておれん。しかも相手は周都督だからな。
フフフ・・・ワシの用兵の妙を見るが良い)
・
諸葛亮(張飛)「ヨ〜シ、ワシの部隊は全員集まったか?ヨシヨシちゃんと武装しておるな?
他の隊は戦っておるが、今回ワシらの出番は無い」
蜀兵「では武装の指示を頂いたのは何故でしょうか?」
諸葛亮(張飛)「だから・・・オマエらこれから酒を呑ませてやる!ウハハハ!」
蜀兵「??」
諸葛亮(張飛)「一応見つかった時の言い訳だ・・・
しかし、さすがに賑やかには呑めんゾ!コッソリ呑もう。たまには良かろう」
・
張翼「者ども!あらん限りの火矢を打ち込めぃ!」
(ボゥンッ!ドドンッ!メラメラメラ・・・!)
王平「ウアッ!何だコリャ?」
張翼「恐らく硝煙や油柴をもって南蛮兵が伏せていたんでしょう。丞相の読み通りですよ」
・
孟獲(周瑜)(バカめ、この公瑾がそんな策を立てるものか。
兵力は優勢でも将に劣る我が方としては蜀将を分散させねばならんからな)
・
魏延「オッ!丞相の読み通りだ。さてと孟獲を捕らえるとするか。
また武勇伝が増えてしまうなぁオイ。文チャンかっこイイー!ってかぁ?」
・
孟獲(周瑜)(チッ、趙雲と馬岱が残ったか・・・しかし、見るところ兵は僅かな衛兵のみ。
張飛は見当たらんが兵舎におるだろう。やってやるぜ)
「ヨシッ、者共!蜀兵は分散、本陣の兵は僅かだ!先鋒は趙雲、左翼は馬岱、右翼は馬謖、
遊撃隊は押されている隊を助けよ!各隊暴戦せず蜀将を食い止めれば良い」
「本隊は我に続け!雑兵には目もくれるな!狙うは孔明ただ一人!・・・各隊!突撃ィー!」
馬謖「南蛮軍!?孟獲だ!南蛮軍の急襲だ!」
趙雲「全員兵舎の丞相を御守りしろ!我が隊は南蛮の突貫を止めるぞ!」
馬岱(関羽)「なぜだ!?なぜ後方から南蛮軍が!?・・・クゥッ!周瑜かッ!
我、本分をわきまえず何たる事を!不肖関雲長、蜀軍に仇をなすか!?」
・
孟獲(周瑜)「張飛!!今度こそ年貢の納め時だ!観念して我に下れぃ!」
趙雲「セエェィッ!(張飛だと?)・・・ウォォッ!セヤァッ!
・・・クソッ、今日の南蛮兵はやけに粘り強い、兵数の割りに重厚な陣だ!」
馬謖「今日の南蛮兵は練度が高い!誰がこのような調練を!?」
馬岱(関羽)「身体を借りては居るが我は関羽雲長だ!・・・クッ、しかし少々膂力が足りん!」
南蛮兵「ウリャァァーーッ!」
馬岱(関羽)「クゥッ!左右から!間に合わん!」
鄂煥(馬良)「セェァッ!トォァーッ!関将軍、ご無事ですか!」
馬岱(関羽)「オォ、馬良!済まぬ。助かったぞ!」
鄂煥(馬良)「趙将軍や我が弟も釘付けにされ兵舎に近づけませぬ!」
馬岱(関羽)「張飛はともあれ丞相のお命が!・・・ワシが盾になる、兵舎へ急げ!」
鄂煥(馬良)「馬岱殿の身体を犠牲には出来ませぬ、私が盾となりましょう、疾く兵舎へ!」
馬岱(関羽)「ヨシ!と言いたいところだが、部下もあらかた討たれてしまった。
お主と背合わせ、南蛮兵を防ぎながら兵舎へ向かうぞ!」
鄂煥(馬良)「承知!」
・
張翼「すわや一大事!本陣が!」
王平「者共、本陣へ急げぃ!」
・
孟獲(周瑜)「なぜ兵舎がもぬけの空なのだ?張飛どころか兵一人おらんではないか!」
諸葛亮(張飛)「俺はここに居るぞ!者共突っ込め!南蛮軍を粉砕せよ!」
孟獲(周瑜)「ナニィッ!?なぜ張飛が後方から!?」
諸葛亮(張飛)「酒盛りを台無しにした罪は重いぞ、覚悟しろ!」
馬謖「オォ!丞相が兵を伏せておいでだったか!」
趙雲「さすがは丞相!ヨシ、丞相はご無事だ!各個撃破しろ!」
関羽・馬良「何だか解らんが、良かった〜!」
・
魏延「来ないね・・・孟獲・・・」
(四方山雑記)
姜維「今日もダラダラと長いですネ」
楊儀「だってヨォ、南蛮編ってスグ終わっちゃうダロ?」
姜維「それに加えて、一気に書かないとバレバレの内容ですからね」
楊儀「ま、またオマエはそんなコトを!」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第五章「魔酒」完
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第六章「武勇伝」完
魏延がポツンw 何か三角座りとかしてそうだw
諸葛亮(張飛)孟獲!今度ばかりは許さん!孟優もいる事だし、二人並べて首を打ってやる!
孟獲(周瑜)「観念しました。しかし我らの望み、最後の一献をあなたのような豪傑と・・・」
諸葛亮(張飛)「アァ、そうだったな。良かろう、三人で最後の酒を酌み交わそうじゃないか。
他の者は下がれ。心配せんでも良い」
・
孟獲(周瑜)「(・・・チビリ)さて、どうする?この公瑾としたことが、万策尽き天命を待つのみか・・・」
諸葛亮(張飛)「遠慮するなって!ググッっと呑まないとナ!今日は調子イイぞぉ、もう一壷開けちまったよ。
さて、もう一壷・・・・オイ、酒を持って来い!」
孟優「ヘ?」
諸葛亮(張飛)「そこにあるのは酒壷だろ!チャッチャと開けろよ、宴会ってのもテンポが大事なんだからよぉ!」
孟優「ハ、ハイ!お注ぎ致します」
諸葛亮(張飛)「(ングッングッ・・・)ムフゥ〜、変わった味だがイケるなコリャ!こんな酒あったかぁ?・・・って、
こ、これは南蛮の魔酒!?・・・ウヒャ〜、キラキラしたのが見えてきた、虹じゃぁ!」
孟獲(周瑜)「バカがッ、自滅しおったわ!まさに天佑だ!孟優もでかした!」
諸葛亮(張飛)「ウヘヘェ〜、俺はチョウヒ〜、車騎将軍〜」
孟獲(周瑜)「ヨシ、バカがリサイタルしているうちに脱出だ!」
孟獲・孟優(ソロリソローリ・・・)
孟優「(ヒソヒソ)兄貴、りさいたるって何?」
孟獲(周瑜)「・・・忘れろ」
・
趙雲「孟獲!どこへ参るか!」
孟獲(周瑜)「ウゥッ、・・・私を妨げるでない!改めて一戦を所望し、丞相より許しを得た!
山河武装、季候策術、正々堂々討ち破ってくれるわ!」
趙雲「以前とは随分違う雰囲気ではないか。よもやニセ者ではあるまいな?」
鄂煥(馬良)「確かに何やらキリッとしてますな」
孟獲(周瑜)「ゲッ、馬良だ・・・(コソコソ)」
孟優「そういえば最近の兄貴は随分と変わったんですよね。
以前は変な歌ばかり歌ってたのに最近聞かないし」
孟獲(周瑜)「う、歌?」
(このバカッ、余計な事を!南蛮軍においては珍しく能弁と聞いていたが、
口が軽いだけではないか!)
鄂煥(馬良)「怪しいですな〜」
馬謖「この孟獲がニセ者なら本当の孟獲を捕らえ損ねたという事になりますが、
ニセ者なら尋問をせねばなりますまい」
趙雲「孟獲!お主、偽者か否か!如何に?」
孟獲(周瑜)「(う、歌・・・歌・・・)お、俺はモウカ〜ク、南蛮王〜(クッ、屈辱だ!)」
鄂煥(馬良)「ウハハ!リサイタルだ!ゲラゲラゲラ!」
孟優「いつもと違うけど、兄貴っぽいね」
趙雲「と、とんだバカだ・・・丞相のご指示なら致し方ない。行くがよい!」
張翼「ところで鄂煥殿、りさいたるって何ですか?」
鄂煥(馬良)「・・・忘れてくれ」
・
孟獲(周瑜)「このバカッ!オマエはホントに!」
孟優「済まない兄貴。許してくれ」
孟獲(周瑜)「ったく。しかし、これからどうするか・・・」
孟優「とりあえず南方の奥へ引いて、八境九十三甸の諸洞長を利用しましょう」
孟獲(周瑜)「ふむ。よし、兵力も心許ないし、早速激を飛ばして兵力を集めよう」
・
(翌朝)
諸葛亮「ウゥ〜ム、頭が割れるようだ。身体に力が入らん・・・これは病なのか・・・?」
馬謖「丞相、お目覚めですか!」
諸葛亮「オォ、馬謖か、酷い頭痛がする・・・南蛮軍は濾水に防塞を築いておったはずだな・・・」
馬謖「何をおっしゃいます。
防塞の南蛮軍は丞相自ら踏み破り、本陣で私が孟獲を捕らえたではありませんか。
昨日も丞相が孟獲を捕らえ、今回で捕らえては放つ事、既に三度・・・」
諸葛亮「まことか?・・・記憶が無い・・・どうなってしまったのだ・・・」
馬謖(いつもの丞相にお戻りになっている・・・)
「気候も合いませんし、お疲れなのでしょう。まずはご自愛下さいませ」
諸葛亮「済まぬ。少々休ませてもらおうか」
張飛「昨日は失敗してしまったな・・・マァ、イイや。今度こそ孟獲兄弟の息の根を止めてやる」
「さて、丞相へ・・・オロッ?憑けない!どういう事だ?」
・
・
孟優「兄貴、諸洞から我らに合力するとの連絡が続々と入っています!」
孟獲(周瑜)「当然だ。かつて陳宮が書いた反董卓の檄文にも劣らん出来だからな。
大義ヲモッテ天下ニ告グ・・・あれは名文だった。」
孟優「ハ?」
孟獲(周瑜)「あぁ、思えば私はまだ十四・・・あの頃の気持ちが甦るようだ・・・。
十九で孫君に再会し、江東を平らげ荊州、そして赤壁・・・」
孟優「?」
孟獲(周瑜)「イヤ、昔話だ。つまらん話をしてしまったようだ、忘れろ」
・
孟優「兄貴!先の戦で我らの後ろから孔明が来たワケが分かりました!」
孟獲(周瑜)「何ッ、申してみよ!」
孟優「今回集まった諸洞の中にたまたま見ていた者が居たんですが、
孔明は兵舎裏の谷で酒盛りをしていたようです。」
孟獲(周瑜)「(絶句・・・)そ、そういう事だったか、何と言う武運のつたなさ・・・
偶然、気まぐれ、ホントにバカが相手では謀り難いな」
孟優「で、どうしましょう?」
孟獲(周瑜)「・・・普通にやる」
孟優「ヘ?じゃ、突っ込んで暴れるってコトですね」
孟獲(周瑜)「(ハァ・・・)それは策でも何でもなかろう。用兵の妙、策の極意は裏を衝く事にある。
虚実を併せ相手の裏、裏の裏、小を用いて大を攻め、大を用いて封じる。
この読み合いが醍醐味よ」
孟優「は、では如何に?」
孟獲(周瑜)「今回は攻めぬ」
孟優「ハァ?」
孟獲(周瑜)「考えてみよ。この大戦、孔明が軍を進めてきたとはいえ、戦闘はこちらから攻め懸ける
事が多いではないか。動くもの策を弄するものものは謀り易いものだ」
「まぁ、今回は不運や相手を読み違えたという事もあるが」
孟優「感服しました。では、ご指示を」
孟獲(周瑜)「我ら動かねば蜀軍は必ず南進してくるだろう。いくら相手がバカでも西洱河に陣屋を
築くはずだ。張飛の性格からすれば、築陣もそこそこに進出するに違いないだろう。
そこへ諸洞から集まった兵をぶつける。
我ら本隊が西洱河の上流から急襲すれば陣を奪うのは訳無い」
孟優「なるほど!そして挟撃するって事ですね」
孟獲(周瑜)「イヤ、陣屋を奪った後は挟撃と見せかけて北上だ」
孟優「エェッ!?」
孟獲(周瑜)「目指すは成都よ!」
孟優「何ですとぉ〜!?」
孟獲(周瑜)「私も孔明にこだわり過ぎていた。蜀を平らげてやる。
これこそ孔明を屈辱的に打ちのめすはずだ」
孟優「結局こだわってるじゃないですか」
孟獲(周瑜)「ン〜、まぁ、そう言うな。蜀を平らげ呉へ統合、魏を粉砕してやる」
「私の私怨は、たった今、中原制覇という大義に昇華した!
張飛が憑いている今が絶好の好機だ」
孟優(ウワァ〜、また訳が解らない事を・・・しかも話がかなり大ゲサになってきた・・・)
孟獲(周瑜)「呉よ、伯符よ!見ていてくれぃ!
天下二分の計、十五年の時を経てここに発動するッ!」
孟優「・・・もう訳ワカランよ」
・
・
孟優「蜀軍が動いたそうです!」
孟獲(周瑜)「来たか!思ったよりかなり日数が遅いが、酒でも喰らっていたのだろう」
「ヨシッ、我らは蜀陣を急襲するぞ!
洞主達には蜀軍が後退したら徹底殲滅するよう伝えろ!」
孟優「ハッ、畏まりました!(何だかんだ言っても、ピリッとしてイイじゃないの!)」
・
孟獲(周瑜)「守兵を叩き潰せ!陣屋を占拠しろ!」
孟優「兄貴の読み通り、守りは手薄のようです」
孟獲(周瑜)「ウム。しかし意外と強固な陣が築いてあるな・・・時間が惜しい、力攻めしろ!」
・
孟優「兄貴!上流から蜀兵が急襲して来ました!」
孟獲(周瑜)「何ぃ!?先に進出した蜀軍か!?」
孟優「イエ、その蜀軍は洞主達が戦っています!」
孟獲(周瑜)「では、なぜ・・・」
趙雲「孟獲、ワシと戦える貴様は果報者だぞ、イザ勝負!」」
魏延「先の戦いで溜まった鬱憤を晴らさせてもらうぜ!」
王平「この辺で俺の実力を見せてやるわ!」
諸葛亮「孟獲よ、諸洞主らは擬兵に惑いて釘付けになっておる。お主は蜀軍に包囲され、
逃げる術もないぞ。我に降れ。共に栄華を楽しんではどうだ」
孟獲(周瑜)「何だ!?この兵力は?なぜこれ程の兵力を残している!?
・・・って、張飛が憑いておらんではないか!」
諸葛亮「降らぬか・・・者ども、あの獣王を絡め取れ!」
馬岱(関羽)「フハハハッ!久しいではないか!我に首を授けよ!」
孟獲(周瑜)「ウガッ!あれは関羽じゃないか!張飛だけではなかったのか?」
・
・
諸葛亮「さて孟獲よ、既に三度放たれ、これで四度目らしいではないか」
孟獲(周瑜)「・・・」(クソッ、またもや想定外の状況ではないか)
諸葛亮「我も時を忘れ、はしたなき言動もあったらしいが、それを見ても解るように
人とは完全なものではない。これまでのお主の言動も忘れよう。
いや、かえって南蛮の地を想ってこその抗戦として評価もしよう」
孟獲(周瑜)「私が負けたのは今回で三度だ。しかし負け惜しみと言われようが、
実力で負けたのではないっ!」
諸葛亮「ほぉ。では、なぜ我が前に曳かれてきたか」
孟獲(周瑜)「策で負けたのではない、愚者に惑わされたのだ」
諸葛亮「ハハハ、愚者に劣る賢者が居ようか?」
孟獲(周瑜)「(クッ)勘違いだ!魚を釣ると言われて山に連れられたと同じ!」
馬岱(関羽)(解るナァ〜、同情する気も多少は・・・)
諸葛亮「だが、私も蜀の臣下。何度も見逃すわけにはゆかぬ」
孟獲(周瑜)「命など・・・いらぬ。私は孔明・・・お主に勝ちたいのだ!煩悩と言われようが、
私はお主に勝ちたい!」
諸葛亮「・・・それ程までに言うなら、今宵は成都の方角へ詫びを祈る事とし、
今回だけは許してつかわす。次は実力を以って攻めてくるが良い。
我も全霊を以って応えよう」
孟獲(周瑜)(屈辱の連続だ・・・ク、クソゥッ!)
「次こそ蜀軍を粉砕し、お主を討ち取る!首を洗うて待っておれ!」
・
・
(その夜)
諸葛亮「本日の接見では、かなりの人物と見た。
実に惜しい・・・こうなれば是が非でも心服させねばならん。
諸将に問う、孟獲とはあのような人物であったか? 」
趙雲「最初に捕らえた時とは大違いです。それがしも別人ではないかと疑った程です」
馬謖「畏れ多きながら、丞相が人柄を変えられたのも同じ頃でございます」
諸葛亮「・・・それ程に私は酷かったのか?」
馬謖「・・・暴飲暴言にして無謀でございました。
趙将軍は丞相が策の為に演じてらっしゃるとお思いでしたが、私は常に側に
居りました故、記憶を失った事も存じておりましたし・・・何かの病かと・・・」
諸葛亮「改めて皆に謝罪する。しかし、病ならば快癒しておる。今後は安心せい」
馬謖「ハハァッ」
馬岱(私も記憶が抜けているんだが・・・マァ、いいか。これ以上こじれても面倒だしな)
(深夜)
関羽「オイ益徳!オマエとんでもないコトをしてくれたな!」
張飛「・・・スマン」
関羽「この事は家兄に絞ってもらうからな!」
張飛「何だヨォ、イイじゃねぇか、勝ってたんだからヨォ!」
関羽「バカッ、もう少しで丞相が危うかったんだぞ!」
馬良「ホントですよ。でも、文官の私としては、鄂煥の身体を借りて剣を振るい、
武人の充実を味わえました」
張飛「だろ?イイだろ武人ってのは!ウハハ!」
関羽「ッタク、まぁ良い。それより周瑜都督をどうするかだ」
一同「フムゥ〜・・・」
馬良「丞相が正気に戻りましたから、何とかなりそうな気もしますが・・・
年の為に、我ら三人留まりて様子を見ましょう」
関羽「よし、そうするか」
・
鄂煥「・・・ウッンン〜、良く寝たナァ〜。ンン?何だヨ、まだ暗いね。また寝るか・・・」
・
関平「とりあえず、劉備様へ報告せねば・・・マズイなぁ、お怒りになるだろうなぁ・・・
周倉殿は意地を張って行ってしまったし・・・」
「た、只今戻りました〜」
劉備「オッ、関平!」
関平「申し訳ございませぬ!」
劉備「良いところに来た!顔良めが意外とナカナカやりおるのだ。関平、オマエ副将で参戦せよ」
関平「ヘ?」
劉備「今、袁紹と準決勝なのだ、これで勝てば次は曹操と決勝戦じゃ」
関平「アノ・・・」
劉備「お主は碁が強いと聞いて居るぞ、意外と黄忠が弱くてな・・・」
黄忠「面目無し・・・」
・
・
周倉「どの辺りまで来たんだ?一面雪景色ではないか・・・
アッ、変テコな鹿がいる!・・・これはタマラン、寒すぎる〜ッ!」
(四方山雑記)
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第七章「りさいたる」完
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第八章「天下二分の計」完
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第九章「カリブー」完
・
・
・
孟獲(周瑜)「朶思大王、今回はご苦労お掛けするが、合力をお頼み申す」
朶思大王「心配するな。ここまで来る前に蜀軍のほとんどが生きておるまいて」
孟獲(周瑜)「先程聞いた毒泉だな。確かに難所ではあるが・・・」
(相手は本物の孔明、あるいは・・・)
朶思大王「もし通り抜けようと通路の渓谷は簡単に遮断できるようになっておる。
渓谷を越えるだけでも数日を要するだろう。今からあれこれ考えるより、
渓谷を遮断して蜀軍の様子を見てから策を立てた方が良いじゃないか」
孟獲(周瑜)「そうするか・・・ンッ!誰か!?」
朶思大王「どうなされた?」
孟獲(周瑜)「いや、今なにやら気配を感じたのだが・・・」
朶思大王「だれも居らんぞ。気が高ぶっているのだろう。酒でも呑もう」
孟獲(周瑜)「・・・ウム」
・
・
馬岱「丞相!とりあえず進軍の状況をお伝えせねばならなくなり、参りました!」
諸葛亮「どうしたのだ?」
馬岱「実は・・・(略)・・・という訳で王平の軍は壊滅状態です」
諸葛亮「何とッ!では、自身そこへ赴いてみよう」
・
諸葛亮「これは・・・何たる惨状・・・」
・
(その夜)
諸葛亮「如何にすれば・・・」
「馬援将軍の霊に祈念す、何卒この困難事より援け導き給え・・・」
(翌朝)
諸葛亮「このままでは如何ともし難いが・・・」
老人(典医)「蜀の丞相はおいでか?」
諸葛亮「不肖ながら、私が蜀丞相の諸葛亮と申します。
して、御老人は何用でおいでになられたか」
老人(典医)「昨夜より丞相が祈り給いたる事でございます」
諸葛亮「・・・!」
老人(典医)「・・・(略)・・・と、このようになさいませ。丞相の徳を以って南蛮に王化を・・・。
ただ、私がお伝えした事、誰にも伏せて置かれるように願います」
諸葛亮「しかし私も蜀帝に代わり、ご助言に報いねばなりません。あなた様は、一体?」
老人(典医)「エ?ア、アノ・・・孟獲の身内の者です。エエ、ですから誰にも話さないで下さい」
諸葛亮「なるほど、承知致しました。重ねて御礼申し上げます」
老人(典医)「では失礼します・・・丞相、御身体を自愛なされるよう、お願い申し上げますぞ」
・
典医「フゥ〜、緊張した〜。これで私も思い残す事は無くなった。逝くか・・・」
(四方山雑記)
楊儀「何だか疲れたネ」
姜維「ムダに長いからですよ!」
楊儀「ん、ヒマに任せてってパターンだ・・・」
姜維「しかも、章を小分けにしちゃってますし、思い出したように孟節の話を突っ込んでますし」
楊儀「だってヨォ、とりあえず入れとけってカンジだよ。例えばだよ?地面に三角の穴が開いるとしてだなぁ、
近くで三角の棒があったら、ついつい入れちゃうだろ?」
姜維「ダァッ!相変わらず分かり辛いですよ!」
楊儀「とにかく、そういう事だ」
姜維「マッタクもう。マ神サマも呆れてますよ、きっと」
・
孟優「兄貴は一体?・・・蜀の武将も言っていたが、以前とは違い過ぎる・・・ブツブツ・・・」
祝融「孟優!あの人は?我が良人は無事ですか!?」
孟優「これは祝融夫人、兄貴は無事ですよ。朶思大王のところへ行って相談してます」
祝融「無事でしたか!・・・よかった」
孟優「最近の兄貴はどうなってるんでしょう?」
祝融「最近どうなってるとは何がです?」
孟優「それがそのぅ、何だか本当の兄貴じゃないような気がして・・・」
祝融「確かにあの人は変わりましたね」
孟優「でしょ?」
祝融「以前も無邪気な愛すべき良人でしたが・・・」
孟優(無邪気?ウハァ〜、大勘違いも甚だしい・・・まぁ、似たもの夫婦だ)
祝融「今は国難なのですよ。今の凛々しき良人は平穏の中で隠れていただけでしょう。
国の性は国難で、人の性は苦境で、それぞれ現れるものなのです。
一面を見て論じるは愚か。以前も今も我が良人。別人などではありません」
孟優「そりゃ、そうですが・・・私でも分からない難しい事を言ったり、意味不明を言ったり」
祝融「有能なる者は爪牙を見せずと言います。謙虚な方なのでしょう」
孟優「でも、りさいたるって何でしょう?」
祝融「りさいたる?」
孟優「孔明が酔っ払って歌っている様を見て、そう言っていたんですけど・・・」
祝融「宴の歌の事かしら?・・・宴と言えば、先日の宴では私が魔酒でメロメロになってしまって・・・
今度はあの方にメロメロになりたいものよ・・・そうだ、宴を開きましょう。無事を祝って」
孟優「ウハァ〜、魔酒はこりごりですよ〜」
祝融「あなたは飲まなくて良いのです!あの人に・・・」
・
・
孟獲(周瑜)(また宴かよ、面倒な・・・)
「オイッ、私の分の肉はちゃんと焼いてくれ。
後、蛇はいらんぞ・・・アァッ、私の皿に盛るなって!」
孟優「アレ?兄貴の好物でしょ、蛇は」
孟獲(周瑜)「(食えるか!)いらん、酒だけで良い。アァ〜そこの洞主、犀は外に繋いで置け!
オイお前、蠍を投げるな!コラコラッ蛇を縛るな!マッタクこいつらときたら・・・」
朶思大王「孟王、何をカリカリしておるのだ、今宵は楽しもうではないか」
楊鋒「その通りだ、今宵は飲み明かそう。孟王、ワシの酒を受けてくれ」
孟獲(周瑜)「うむ、頂こう」
楊鋒「オヤオヤ何です?その小さな杯は?南蛮王ともあろうお方がミミッチィではありませんか。
孟王に相応しい杯を持って来ました。さあ、我が酒を受けて下され」
孟獲(周瑜)「ナ、ナンダこのドンブリみたいな杯は!?(こいつら程普より酒グセ悪いな)」
・
孟獲(周瑜)「ウゥィ〜、今宵は結構呑んだぞ、この身体は随分と呑めるモンだな」
祝融「あなた、楽隊も準備しましたのよ」
孟獲(周瑜)「オォ、気が利くな。私は奏楽を好むゆえ、蛮楽にも非常に興味がある」
・
孟獲(周瑜)「蛮楽も良いものだな・・・ウンウン、曲作りも意外としっかりしておる・・・」
祝融「何やら良い雰囲気だわ(ウットリ)」
楊鋒「南蛮王、もっと飲んで下され!」
祝融「(キッ!せっかくの雰囲気を!)今、大王は奏楽を楽しまれてますに、無粋な!」
孟獲(周瑜)「祝融、そちも奏楽を愛すか。では共に楽しもう。・・・久しぶりに心安らぐぞ。
ン〜、ン〜、ウンウン・・・。ン!?今、音が乱れたな」
奏者「申し訳ありませんッ、お許しを!」
孟獲(周瑜)「良い良い、続けよ」
祝融「いつの間に音楽にも通じていたのかしら?何と優雅な・・・」
楊鋒(随分呑んでいるはずだが・・・チッ、酔いつぶれる気配がないではないか)
祝融(そろそろ頃合かしら。魔酒で・・・その後は・・・ンフフ・・・)
「あなた、お酌致しますわ」
孟獲(周瑜)「ンン、スマンな(ググッ・・・)フゥ、今宵の宴は良いぞ」
・
孟獲(周瑜)「ムムゥッ?な、何だ?松明が・・・揺れる・・・光が・・・弾ける・・・ウウム・・・」
祝融「あらあら、あなた、そろそろ寝殿へ・・・」
楊鋒「南蛮王どうなされた!?」
祝融「またジャマをしますか、大王は魔酒を召し上がりました。
この後は私達二人の時間ですっ」
楊鋒(魔酒?たった一杯で・・・。魔酒か・・・)
「マ、それはそうでしょうが祝融夫人、男は美人を愛しますぞ。
言わずとも夫人は美人ではありますが、やや化粧が乱れているご様子。
男の為に化粧をしてこそ、男も燃えるというもの・・・」
祝融「ん・・・そうね。良い事を教えてくれたわ。先程の無礼はお許しを」
楊鋒「では、大王は私が寝殿へお連れしておきますので、帳の奥では夫人にお任せいたします」
祝融「まぁ、お戯れを。冷やかさないで下さいな・・・では、我が良人を寝殿へお願いしますわね」
楊鋒「お任せを」
・
祝融「あなた、お待たせしましたわ・・・って、居ない!どこへ?」
・
祝融「大王が居りません。孟優、孟優!大王を知りませぬか!?」
孟優「ハフゥ〜、楊鋒がぁ〜、皆に注いで回ったのがぁ〜、魔酒でぇ〜
ウヒョヒョ〜虹だ、またもや魚が飛ぶ〜」
・
楊鋒(関羽)「ウハハァ〜楽勝!孟獲と朶思大王ゲット!」
・
・
諸葛亮「また来たか孟獲!これで五度目ぞ、いい加減に目を覚まさぬか!」
孟獲「ナニ言ってやがる!二度目だよ!五回も捕まるようなバカじゃぁないっての!」
魏延「コイツ、とぼけてるのか?それともホントに数も数えられんバカなのか?」
孟獲「うるせぇやい!バカバカ言うなっての!」
王平「五回も捕まるのはバカだろ」
孟獲「五回じゃナイよ!二回なの!バカって言うな!」
趙雲「何だ?最初に捕まえた時の孟獲に戻っておる・・・」
諸葛亮「孟獲よそれ程に言い張るのであれば、機会をやろう。後悔せぬよう心して戦うが良い。
だれか縄を解いてやるが良い」
孟獲「フゥ、強く縛り過ぎなんだよ、変な趣味持ってんのかっての!」
馬謖「コイツ!」
孟獲「(ダダーッ、クルリ)ウハハァ〜、自由になればコッチのモンだ!バーカバーカ!」
馬謖「何と言う大人気無さ!ムカッ腹が立つ!」
(四方山雑記)
楊儀「今日も来たよ」
姜維「連日のカキコですが、昨日の続きを貼っただけ・・・」
楊儀「バ、バカモン!・・・マァ、イイじゃないの、昨日はヒマだったし」
姜維「何しろ前日まで休みってコトを忘れてましたからね」
楊儀「金も無いしな」
姜維「競馬競輪をやらなければ少しは遊べるんですが・・・」
楊儀「ナニ言っとるか!何度も言うが、生涯成績はプラスじゃ」
姜維「それは言わない方が・・・」
楊儀「・・・切ないネ」
(四方山雑記)
姜維「な、何てコトを!」
楊儀「スマン、つい『書き込む』をクリッちゃったよ・・・」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十章「宴」完
乙デス てか本当に面白いっすね
孟獲「ウハー、ウハハー!バーカ、バーカ!」
・
関羽「こ、これは酷いな・・・」
馬良「これで王か・・・配下に同情しますよ・・・」
張飛「俺の騒ぎも大した事ナイね」
関羽「しかし・・・なぜ周瑜が憑いていないんだ?」
張飛「ワシも丞相に憑けなくなったんだけど、魔酒とやらを呑んでから何だよね」
関羽「ソレだー!!」
馬良「どうしたというのです?」
関羽「なるほど、解ったぞ!魔酒を呑むと憑けなくなるのだ、周瑜も宴で魔酒を呑んでおった!」
張飛「と、いう事は・・・」
馬良「周都督はもう憑けなくなった・・・という事になりますな」
関羽「ヨッシャ、任務完了!家兄の所へ行こう!」
張飛「まぁ、面白かったね。酒も呑めたし・・・」
馬良「私も暴れてスッキリしました」
関羽「全く、お前らは遊んでたのか?いつもワシが苦労するよ、ホント」
張飛「そういう兄貴だって、死んだ直後はアッチコッチでイタズラしてたじゃないか」
関羽「マァ・・・ソリャお前・・・でも、周瑜よりはマシだろ?」
張飛「また人のせいにしてるよ。意外とミミッチィんだよね兄貴は」
関羽「何おぅ!・・・でも、周瑜はどうなる?」
馬良「そのうちあきらめるでしょう。さ、漢中王の下へ急ぎましょう」
・
周瑜「クソッ、気付けば、孟獲に憑けなくなっておるではないか・・・」
「魔酒が原因なのは間違いない。祝融め、いつもいつも余計なコトを!」
・
周瑜「関羽達は行ったようだな。さて、どうするか・・・」
男「もし、あなた様は呉の周瑜都督ではありませんか?」
周瑜「っ!何者!?」
男「怪しい者ではありません・・・って、死して彷徨ってる時点で充分怪しいですけど」
周瑜「何だ、私と同じ境遇か・・・何か思い残す事でもあるのか?」
男「私は今回の南蛮平定に従軍しておりました衛兵です」
周瑜「ほぉ、して何用か?」
衛兵「実は、馬謖様に手討ちにされました」
周瑜「それを恨みに思っておるのか・・・」
衛兵「ハイ。死んだ時の記憶はありませんが、彷徨っているうちに事情が分かったのです」
周瑜「事情はどうあれ、仕方あるまい。さっさと諦めろ」
衛兵「事情くらい聞いて下さいよ」
周瑜「一兵卒のクセに・・・ま、死んでしまえば怖いものもないか・・・」
衛兵「周都督が孟獲に憑いたのを、関将軍が丞相に伝える為に私に憑いたんですが、
生前の様に馬謖様を下に見た口の利き方をしたのです」
「結局、関将軍のウッカリが原因ですよ」
周瑜「関羽めが、結構慌て者だな。しかし私も原因の一つか・・・済まぬ」
衛兵「イエイエイエ!周都督には恨みはありません。・・・実は典医も同じパターンで死んでます」
周瑜「何とも気の毒だが、致し方ないではないか」
衛兵「もう蜀なんてどうでもイイです!糞っ喰らえですよ!」
周瑜「・・・お主、蜀が滅亡しようと、恨みを晴らしたいか?」
衛兵「はい、天涯孤独の身でしたし、国元でも軍でもこき使われ、蜀に恩などありません」
周瑜「そうか・・・ならば私に手を貸すか?どうだ?」
衛兵「ハイ、伝説の周都督と戦えるのは私としても光栄です!」
周瑜「ヨシッ、策は考える。まずは孟獲の蛮都にいくぞ!」
衛兵「ハイッ!」
(四方山雑記)
楊儀「一週間ぶりだね」
姜維「ハイ」
楊儀「何だか終わらなくなってきたんだが・・・」
姜維「ハイィ」
楊儀「勝てないね・・・競馬」
姜維「ハヒィ・・・またクダラナイ話になりそうなんで、おいといてっと」
楊儀「イテテだな」
姜維「また神サマよりお褒めのお言葉を頂いております」
楊儀「ありがたいネ。毎度毎度」
姜維「しかし、ドンドン風呂敷が広がってますが・・・」
楊儀「何とかする」
姜維「私は寝ますよ」
楊儀「ネタが・・・」
姜維「このままでは演義の焼き直しで終わっちゃいますよ」
楊儀「何とかするってばよ!」
・
・
・
周瑜「着いたぞ。・・・孟獲はまだ戻ってないようだが、お主には孟獲に憑いてもらう。」
衛兵「孟獲に!?」
周瑜「そうだ。何だかんだ言っても孟獲の名声と腕力は不可欠だからな」
衛兵「でも、孟獲が戻っていないですモンね。で、どうしましょう?」
周瑜「適当に南蛮兵にでも憑いておけ。お主も南蛮の風習など知らんだろう?
マッタクあいつらときたら、生肉は喰らうわ、蛇や蠍を・・・ブツブツ・・・」
衛兵「は?蛇?」
周瑜「ンンッ・・・そのうち分る。それに憑くのは意外と疲れるぞ。練習しておけ」
衛兵「ハイ。でも雑兵はこりごりですから、あそこにいる隊長にでも憑いてみます」
周瑜「私はどうするか・・・(ハッ!)
孟獲に憑けないから憑くこと自体が出来ないと思っていたが・・・」
「帯来ででも試してみるか」
・
帯来「ウゥッ、寒気がする・・・ウヒョ〜!」
・
南蛮兵「大王だ!孟獲大王がお戻りになったぞ!」
隊長(衛兵)「戻ってきた!都督!孟獲が戻ってきましたよ!」
帯来(周瑜)「バカッ、都督じゃないダロッ!それに孟獲には様を付けろ!」
隊長(衛兵)「スミマセン。気をつけます」
祝融「あなた!よくぞご無事で!」
帯来(周瑜)「さすがは孟獲大王、我らとしても心強いですな」
孟獲「どうってこたぁねぇよ!蜀軍なんてよぉ!」
祝融(アラ?以前の良人?)
孟獲「ンン?どうしたよ?」
祝融「イエ、改めてあなた様の不死身さに驚いております。
何しろ捕らえられて無事に帰る事、すでに五度・・・」
帯来(周瑜)「ウワッ、ヤバッ!ストップストップ!」
孟獲「オイ祝融、俺が捕まったのは2回だっつぅの!我が妻といえど許さんぞ!
マッタク、どいつもこいつも!」
帯来(周瑜)「イヤイヤ、大王の不死鳥ぶりをチョット大袈裟に表現したまでですよ!
つまりは讃えている訳ですな」
孟獲「そうか・・・不死鳥ね。ムフゥ〜、ワシは死なんよ!不死身だからな!で、すとっぷって何だ?」
帯来(周瑜)「イエイエ、忘れてください」
(危ねぇなぁオイ。祝融めが、いつも私のジャマばかりしおって・・・)
祝融「大王!弟の帯来に良い考えがあるようです。聞いあげてくださいまし」
孟獲「さすがは八番長の帯来だ!イイ考えって何だ?」
帯来「いやはや・・・って、エェ〜?私ですか?アノソノ・・・」
祝融「我が弟ながら、もぅ!」
「私から説明します、八納洞長の木鹿王に力添えを願っては如何でしょうか?」
孟獲「木鹿王か・・・結構仲が悪いんだよね。俺はネ・・・」
祝融「確かに対立はしておりましたが、同じ蛮族として礼を尽くせば、
蜀軍に脅威も感じておりましょうし、必ずや合力してくれるでしょう」
孟獲「そうだな。木鹿王はワシが手を焼くくらいだ。ナカナカやりおる。
よし、帯来に行ってもらおう!」
帯来(周瑜)「ヘ?私?」
孟獲「お前が考えたんだろがッ!礼物を準備するからサッサと往って来いっての!」
帯来(周瑜)「ハ、ハイ〜」
(その夜)
帯来(周瑜)「タマランなぁ〜。オイ、今から私は帯来の身体より抜けるから、お前が説明しろ」
隊長(衛兵)「はい、承知しました」
帯来(周瑜)「うまくやれよ。話はわかってるな?」
帯来「・・・ハォゥッ、何と、もう夜になっておるのか!」
隊長(衛兵)「帯来様、如何なされました?」
帯来「ハテ?俺は何をしてたんだろう?記憶が・・・」
隊長(衛兵)「しっかりして下さい!木鹿王に力添えを願うって事になったんデショ!」
「使者は帯来様で、出発は明日じゃないですか」
帯来「そ、そうか。ヨシお主、供をせい」
隊長(衛兵)「ヘ?私?」
帯来「お前は俺ンとこの小隊長だろうがッ。しっかりと・・・ウヒィー!」
帯来(周瑜)「マッタク面倒な・・・お前はその蛮族から抜けろ。私が説明するから・・・」
隊長(衛兵)「ホント面倒臭いですね。しばらく憑かない方が・・・」
帯来(周瑜)「そうだな。では木鹿王が来るまで、ゆっくりと策を練るとするか」
・
周瑜「さてと、まず戦力の確認だ。孟獲・朶思大王・祝融、後から帯来と木鹿王が参加・・・か」
衛兵「孟優は?」
周瑜「あんな口先だけのヤツなんぞ使いようがないわッ!」
衛兵「ウハッ、禁句って位、嫌ってるご様子ですね。ま、他の洞主達も大した事ないようですし」
周瑜「お前も口だけは大したモンだな・・・まぁイイ。しかし、この五人では厳しいな。
蜀軍で厄介なのは趙雲と魏延、そして馬岱・・・か」
衛兵「馬謖は?」
周瑜「相手にならん。あんな黄口児を重用しておると今に痛い目を見るだろう」
衛兵「ウハハ、もっと言って!」
周瑜「チッ、しょうがないヤツ・・・まぁイイ」
「やはりこの三人を引き離して・・・朶思大王・帯来・木鹿王の三人と諸洞主をぶつける」
「本陣は孟獲と祝融で何とかする・・・と」
衛兵「最後の手は・・・孟獲ですか・・・。木鹿王の方が良くないですか?兵も温存しているし・・・」
周瑜「イヤ、孟獲の膂力は魅力だ。結局、狙うは蜀軍に勝利するよりも本陣の殲滅だからな。
蜀兵を十万討っても蜀は滅びんが、孔明の首一つ取れば蜀は滅びる」
衛兵「何となく分ります」
周瑜「それに幾十万の兵でも孔明の首は取れん。しかし少数奇襲ならば機会もあろう。
となれば個人武力だ。それに、祝融は短剣を投げれば百発百中。援護になる」
「何だかんだ言っても、このコンビで決めるしかあるまい」
衛兵「それで・・・具体的な策は?」
周瑜「三江の城は私も見て来たが簡単には抜けまい。ここに朶思大王を詰めて防戦させる。
これにて、木鹿王の到着の時間を稼ぐと同時に蜀軍の消耗を狙う。
だが毒弩に頼りすぎて、白兵戦には脆い。私なら落とせるな。
その対策として、もっと兵を詰めておくようにする」
「木鹿王が到着したら、蜀軍の西に据える。ここが唯一の陸地だからな。
城の毒弩と連携して掎角の形をとれば、孔明はすぐに悟って兵を引くか、
迂回するだろう。今回は間違いなく引く筈だ。
そして私の考えと同じ方法で攻めるだろう。その時がヤツの最後よ」
衛兵「なんだか肝心のところをボカされた気分です」
周瑜「要は三江城への兵の詰め方だ」
衛兵「私には解りませんが、何だか勝てそうな気がしてきました」
周瑜「勝てそうだと?そんなモノで戦などせん。勝てる、イヤ勝つのだ!」
衛兵「少々時間を食いましたが、ソロソロ戻りましょう」
・
趙雲「丞相、失礼します」
諸葛亮「来たか・・・して、何か思い当たる事が?」
趙雲「は、丞相が御記憶を無くされている間、馬岱も記憶がございませんし、孟獲も然り。
更には、先日帰した鄂煥も記憶を無くしております」
諸葛亮「私には何者かの気配を感じるのだ」
「私を害そうとする気配と護ろうとする気配・・・そして毒泉湧く地で我が軍を救った老人・・・
はっきりとは解らぬが、世の常ではない動きがあると見ている」
趙雲「は、それがしも同感でございますが・・・」
諸葛亮「うむ、守護に祈るしかあるまい・・・この件は伏せて置くように。私にも少々考えがある」
「先だって孟獲が五度を二度と申していたな。暴言あれど、あれは狂人ではない。
まずは、孟獲の帳尻を合わせるか・・・何はともあれ、目的は孟獲に変わりない」
・
(蛮都)
衛兵「なんでしょうか、この騒ぎは?」
周瑜「非常にイヤな予感がする」
衛兵「アララァ〜、三江の城が落ちてますよ!」
周瑜「何という事だ・・・孔明の神速・・・イヤ、私の失態だ」
衛兵「朶思大王も乱戦中に討死したとの事です!」
周瑜「何て事だ!策が破れた上に、少ない手駒も減ってしまうとは・・・クソッ、策の練り直しだ」
衛兵「アレ?あそこに捕まってのは馬忠将軍と張嶷将軍ですよ!」
周瑜「何故・・・?お前、事情を詳しく聞いてこい!」
・
衛兵「三江の城は土嚢を山と積まれて、それを足場に攻め込まれたようです」
周瑜「やはり・・・。して、二将軍を捕らえたのは?」
衛兵「祝融です。女ながらやりますねぇ。また出陣するようですよ。
もう二〜三人やってくれれば楽になるんですが」
周瑜「相手は孔明だ、次に出陣したら必ず捕らえられる。お前孟獲に憑いて祝融の出陣を止めろ」
「イヤ待て!・・・フフフ、公瑾よ、何故思いつかなかった!」
衛兵「どうしたんです?自分で自分の名前を呼んだりして?」
周瑜「雰囲気をブチ壊しおって」
衛兵「照れてないで教えてくださいよ」
周瑜「お前、意外とイヤなヤツだな・・・まぁイイ。お前は張嶷に、私は馬忠に憑くのだ。
蜀が祝融を捕らえれば、捕虜の交換で私とお前は蜀軍に難なく潜り込める」
衛兵「そうか!なるほど!!」
周瑜「孔明に近づくのも訳ない。奴は首が落ちるまで気が付かんだろう」
衛兵「では私は馬謖を・・・」
二人「フハハハ・・・!」
孟獲「祝融よ、大したモンだな!さすがは祝融氏の末裔だ!」
祝融「何てことありませんわ。これまで手こずっていた理由がわかりません」
孟獲「ウムゥ〜・・・ま、イイや。じゃ、マジメに作戦会議だ!オマエら、ビシッとしろよ!」
「で、次の攻撃だが・・・」
張嶷「ウヒャァ!」
馬忠「ウホォッ!」
孟獲「誰だ?変な声を出してるのは?・・・蜀の虜将かよ、静かにしてろっての!」
祝融「作戦は・・・私の両翼を支えてくださいましな。次も私が陣頭で戦います。
さて早々に出陣しましょう。その前に、この二人を首にして士気を鼓舞しましょうか」
孟獲「そうだな。俺も頭に来てるし、部下もたくさん討たれた。蛮刀の切れ味を試してみるか」
張嶷(衛兵)「ゲッ!」
馬忠(周瑜)「また祝融か!チィッ!お前、孟獲に憑きなおして止めろ!」
張嶷(衛兵)「憑くってのはホント面倒ですねぇ」
孟獲「ウヒョゥ〜!」
うんこ臭いスレだねドラえもん
513 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/04/03(月) 21:29:56
許チョ臭いスレというんだよのび太くん
祝融「あなた、どうなさいました?」
孟獲(衛兵)「イヤイヤ、首にするのは待った方が良いのではないでしょうか?」
馬忠(周瑜)(何だ、その言葉遣いは!この男も使えん!)
祝融「あなた、どうなされました?次は蜀軍にも備えがあるでしょうし、兵の鼓舞は必要ですわ」
孟獲(衛兵)「アゥアゥッ!」
張嶷「アリ?俺どうしたんだ?」
馬忠(周瑜)「(チッ、仕方ない・・・)しかし、南蛮王といっても器量が狭いな!」
祝融「何ですって!」
馬忠(周瑜)「夫人も同様!上古祝融氏の末裔と言われながら何とも器量の狭い事よ」
祝融「ウゥムッ、あなた!このような侮辱は許して良いものでしょうか!」
孟獲(衛兵)「コクコク・・・」
祝融「こうなれば、孔明をも捕らえて、並べて首を落としてやりましょう!」
孟獲(衛兵)「コクコクッ・・・」
張嶷「ウヒィ!また来た!」
馬忠(周瑜)「(ヒソヒソ)このバカモノが」
張嶷(衛兵)「スミマセン・・・」
・
・
・
孟獲「ナニィーッ!祝融が捕まっただとぉー!」
南蛮兵「孔明より、捕虜交換の申し出が届いております」
孟獲「ヨ、ヨシッ、すぐに二将を解放してやれ!」
・
張嶷(衛兵)「スンゲェ!都督の言ったとおりだ!」
馬忠(周瑜)「当たり前だ、このくらい読めんで呉の都督が務まるか」
・
・
馬忠(周瑜)「さて、もうすぐ蜀陣に着くぞ。まずは孔明からだ。抜かるなよ」
張嶷(衛兵)「ハイッ」
(四方山雑記)
楊儀「ウハァ〜、ageられたぁ〜」
姜維「ホントですね。『のび神サマ』と『どら神サマ』がお見えになったようです」
楊儀「オマエこれはどう見たって・・・」
姜維「ワー!ストップストップ!」
楊儀「しかし、もう少しで最下位だったのにナァ・・・」
姜維「ウムゥ、残念ですが、やり直しです」
楊儀「マァ、真ん中くらいまではスグ沈むけどね。ウハハ」
517 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/04/04(火) 20:16:10
量スレage
諸葛亮「オォ、戻ったか、無事で何よりだ」
馬忠(周瑜)「丞相の温情、痛み入ります。これまで以上に精進します」
(この状況、勝った!孔明一人、その背後に居るのが、この周瑜公瑾だ!)
張嶷(衛兵)「・・・」
諸葛亮「二人とも良く聞くがよい」
馬忠(周瑜)(誰が聞くかッ、我らが聞くのはお前の首が落ちる音のみよ!(スラリ・・・))
張嶷(衛兵)「ゴクリ・・・」
諸葛亮「英雄、多く出でて世を安からんと案ずるも主義は交錯し、争いを醸す。
戦を重ね群雄の多く亡びるも、我ら生を得る。
我らの生は亡びの英傑により在って、国を案ずる想いの上に在る。
亡びた仇を軽んべからず。是、忠義の人なり」
(周瑜・衛兵)「・・・」
諸葛亮「想うべし、世を案じ国を案じて身を焦がした英傑を。謝すべし、私心無き英霊に」
馬忠(周瑜)「うむむ・・・」
諸葛亮「我が命など鶏羽よりも軽い。しかし、我が任務は千斤よりも重い。その方らも自愛すべし。
上に忠し、下を愛でるべし。この戦の咎は全て我にあり、功名は全て諸将兵にある。
南蛮を王化せしめ、責務を全うすべし。・・・任務に戻るが良い」
馬忠(周瑜)「(カチャッ)お、仰せつかまつった・・・」
・
帯来「木鹿王が御到着なされました!」
祝融「木鹿王様、日頃の諍いを忘れての合力に感謝いたします」
孟獲「本当に済まねぇ。面目無いが蜀軍は強い。もう木鹿王に頼るしかねぇんだ。何とか頼む」
木鹿王「孟獲王も夫人も気にするな。三万の精兵を連れて来た。それにワシには豺狼虎豹陣がある」
祝融「豺狼虎豹陣とは?」
木鹿王「獅子や虎、豹などの猛獣を飼い慣らした上で餓えさせ敵陣へ放つのだ。
餓えた猛獣ほど恐ろしいものはない」
孟獲「そりゃ、恐ろしいや。俺は蜀に生まれなくて良かったよ」
木鹿王「我、中軍として突貫せん。孟獲王には申し訳ないが両翼を固めてくれ」
孟獲「よし心得た」
・
衛兵「スミマセン・・・」
周瑜「構わぬ。お主は逝け」
衛兵「まことに申し訳ありません・・・」
周瑜「早く逝くが良い」
衛兵「周都督は如何なさいます・・・」
周瑜「今となっては瘴気が晴れた気分だ。
勝つも好し負けるも好し、最後に一大決戦に臨んだのち、潔く逝こう」
衛兵「本当は気付いていたんでしょう?」
周瑜「何がだ」
衛兵「蜀の陣中にて蜀の武将に憑けば良い事を」
周瑜「ふん、そうするつもりなら、白帝城の李厳に憑いておるわ」
「しかし自分でも忘れていたようだ・・・
この周瑜公瑾、敗北が無いとは言わんが、卑怯は無い!」
衛兵「・・・ハイッ」
周瑜「さて、孔明と決戦の後は地獄で鬼と一勝負するか」
衛兵「その時は私もお供いたします!」
周瑜「ははは、頼むぞ!」
衛兵「では、蛮都までお見送り致します」
・
・
趙雲「魏延よ、あの軍は一体なんだ?」
魏延「それがしにも何が何やら・・・初めて見る軍隊だ」
木鹿王「よし、放て!」
蜀兵「ウワァッ、猛獣どもが!ギャーッ!」
蜀兵「これは敵わんぞ!グァァーッ!」
孟獲「しめた!蜀軍は大混乱だ!ヨォシッ!野郎共、これまでの鬱憤を晴らしてやれ!」
南蛮兵「オオォォーー!」
・
趙雲「初めて見る軍勢です。猛獣を使うなど聞いた事がありません!」
魏延「人が猛獣に敵う訳がない。ましてや馬が言う事を聞かん!」
孔明「慌てるでない。明日は秘して運んだ車輛を前面に押し出し覆いを取れ」
「黒い車輛にある木獣で敵猛獣隊を威し、赤い車輛にある火薬で追い払うのだ」
趙雲「承知!」
魏延「御意!」
・
衛兵「ウワァッ!都督、蜀兵の死体が沢山ありますよ!」
周瑜「ウム、ここが戦場になっているようだな」
衛兵「しかし、酷い有様ですね。蜀兵の死体はズタズタですよ」
周瑜「木鹿王か・・・噂には聞いていたが・・・。しかし面倒だ、突っ切ろう」
衛兵「突っ切るんですか?戦闘に巻き込まれてしまいますが」
周瑜「ホントにバカだな、我らの姿は見えないだろうが。身体もすり抜けてしまうしな」
衛兵「あ、そうでしたね。死んでたんだっけ、テヘヘ」
周瑜「何がテヘヘだ。それより、明日は戦場を間近で見ておくか。両軍の立てた策も気になるしな」
衛兵「小心の私でも恐れる事なく戦場に立てますよ。それに、都督と御一緒しておりましたので、
策や軍立てに興味が出てきました。何だか楽しみです」
(翌日)
木鹿王「よし、今日こそ蜀軍を壊滅させてやる!豺狼虎豹隊を放て!」
趙雲「よし、丞相のご指示通りにしろ!急げ!」
南蛮兵「木鹿王様!何故か猛獣達が怯んでおります!・・・何だ?あの木獣は?」
魏延「ウハハ、ビビッてるビビッてる!」
木鹿王「あんなモノは所詮コケ脅しに過ぎん、餓獣達をけしかけろ!」
魏延「ウッ、立ち直りが早ぇなぁ。少しは警戒しろよ」
趙雲「来た!引き付けて火薬を使え!」
蜀兵「将軍!火薬が湿気ております!燃えません!」
趙雲「何だと!」
諸葛亮「何たる事・・・あの車輛の守将は・・・馬岱か!
しまった、馬岱が記憶を失っておった時に水でも入ったか!?」
木鹿王「ウハハ!見ろ!やはりコケ脅しだ!」
魏延「クソッ、隊が乱れて立て直せない!」
諸葛亮「むむむ・・・画竜点睛を欠くとはこの事か・・・!」
・
木鹿王「ムゥ?獣達がまた怯んでおるぞ!どうした!」
南蛮兵「分りません!急に怯えて逃げ出しました!」
趙雲「なんだ?猛獣どもが逃げ出した?・・・今だ!押し返せ!」
魏延「よし!ここが妙機だ!突撃しろ!」
諸葛亮「おぉ、英霊が護り給もうたか・・・いざ、全軍で押せ!」
蜀兵「ワアァァーー!!」
諸葛亮「関索!その方の出番ぞ!」
関索「しかし、本陣の守りは!?」
諸葛亮「思慮無用!この機を逃すな!疾く木鹿王を討て!」
関索「ハッ、承知しました!
者共!我が隊は木鹿王を討つ!突貫せよ!」
・
関索「木鹿王、討ち取ったり!」
・
馬忠「孟獲捕らえたり!」
孟獲「チクショウ!」
馬忠「フン、どこぞでも行くが良いわ!」
孟獲「蜀陣へ連れていかんのか?」
馬忠「丞相のご命令だ。行け!」
・
王平「孟獲捕らえたり!」
孟獲「チィッ!」
王平「ケッ、お前なんぞ捕らえても手柄にならん!放してやるわ!」
孟獲「クソッ!」
・
馬岱「孟獲捕らえたり!」
孟獲「クッ・・・」
馬岱「放してやる、恩義も感じぬ緑林の徒は蜀陣へ要れずだ!去れ!」
孟獲「・・・」
・
趙雲「孟獲以下、一族を絡め取ったり!」
・
諸葛亮「孟獲よ、今日は一族揃って来たか」
孟獲「・・・」
諸葛亮「これで六度目だな?お主の頭にある数とも帳尻が合ったはずだ。
己の力を知らぬ者は痴者と言われるであろう。しかし考え違いをすな、
我らの力は王風による力だ」
「今日はこれにて放してつかわす。後は好きにするが良かろう」
孟獲「・・・」
一族「・・・」
・
諸葛亮「今日の戦いは正に天佑であった。猛獣陣が破れた理由は今もって判らぬ。
守護の力としか考えられん」
・
男「さっきの猛獣は何でしょう?」
周瑜「・・・」
男「何で戦場の地にあれだけの数の猛獣が?
しかしまぁ、獣は私たちの気配を感じるんですねぇ」
周瑜「・・・」
男「姿が無い私達の気配に怯えてるモンで、つい私も調子に乗ってしまいました」
周瑜「豺狼虎豹陣・・・本当にあったのか・・・」
「もう見送りは良い。逝くが良い」
男「ハ、それでは失礼します。都督も悔い無きよう・・・」
・
周瑜「ふふふ、あいつめ・・・なかなか言いよるではないか。
私が逝ったらしごいてやるか・・・ふはは」
(四方山雑記)
楊儀「ウハァ〜、ageられたぁ〜」
姜維「それはそれとして、
>>528で『衛兵』が『男』になってますよ!」
楊儀「ウハァ〜、間違えたぁ〜」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十一章「公瑾迷走」完
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十ニ章「守護公瑾」完
ウハァ〜、南蛮篇リクッといてよかったぁ〜
・
・
・
孟獲「俺の蛮都も取られた。どうすりゃイイんだ・・・」
孟優「兄貴・・・もう降参しよう。孔明には敵わんよ」
孟獲「そんなコト言うなっての!」
孟優「兄貴だって判ってるだろ。俺達じゃ無理だって」
孟優「・・・そんなコト言うな・・・」
祝融「ともあれ、どこかに身を落ち着けなければなりませんが」
帯来「そうだ!烏戈国に兀突骨という王がおります。三万の手下は藤甲軍と呼ばれています」
孟獲「藤甲軍?」
孟優「あの藤甲軍か・・・山藤の蔓を加工して甲にしているのです。
その軽さ水に浮き、その剛さ鋼を弾く。軽さ故に俊敏で、剛さ故に勇猛。との評判です」
孟獲「それは強そうだな。よし、烏戈国へ向かおう」
・
周瑜「烏戈国、藤甲軍、兀突骨、か・・・よし」
・
兀突骨「ウヒョォ〜」
・
・
魏延「しかしまぁ、険峻悪路、難儀な事この上ないな」
呂凱「丞相、このまま進めば烏戈国に入りますが、南方指掌図にもない蛮国です。
もう充分に王威は示したかと思われますので、引き揚げては如何でしょう」
諸葛亮「何を申すか、事にかかりて全うしないのは大罪。
ましてや、これまでにどれほどの将兵を失った事か。
王化は闇を光で塗るがごとし。僅かでも塗り残しがあってはならん。
王風を成すに一辺の妥協もなし。必ず成し遂げるのだ」
呂凱「差し出がましい意見、申し訳ありませんでした」
諸葛亮「うむ。しかし、進軍は困難を極める。いま急いてはならん。
時折は留まり、調練など行いながら兵を気候に慣れさせるのだ」
・
藤甲軍(甲)「なぁ、知ってるか?」
藤甲軍(乙)「あぁ、なんであんなモン造るんだろうな?」
藤甲軍(甲)「俺達にあんなモンは要らんよなぁ?」
藤甲軍(乙)「しかも、場所が場所だしなぁ。信じられんよ。
藤甲軍(丙)「国王が直々に指図してるらしいじゃないの」
藤甲軍(乙)「一万の兵がどこかで秘密の訓練してるし・・・」
藤甲軍(丙)「他の部隊も何かと指示されてるし、何かお考えがあっての事だろうが・・・」
藤甲軍(乙)「考えって何だよ?」
藤甲軍(丙)「俺が知るかよ。しかし、国王は随分と変わられただろ?」
藤甲軍(甲)「確かに。訓練も厳しくなったし・・・でも、俺は良いと思うぜ」
藤甲軍(丙)「あぁ、何て言うか誇りってモンを感じるよな。充実っていうカンジだ」
藤甲軍(甲)「ま、確かにワカラン事ばかりだが・・・国王を信じるよ、俺は」
藤甲軍(乙)「お、俺だって信じてるさ!」
・
・
帯来「兀突骨王、何とぞ我らに御力添えを願います!」
兀突骨「・・・」
帯来「よろしくご相談いただき、後ほど孟獲王が参りました折、ご返答下さいませ」
兀突骨「使者、大義であった。議には及ばん。孟獲へ伝えよ、確かに聞き入れたと」
帯来「ありがとうございまする!」
兀突骨「うむ。ただし、策は私が立てる。指示には従ってもらうぞ」
帯来「ハッ、異存はございませぬ。では、直ちに孟獲王へ伝えます」
・
兀突骨(周瑜)(我は呉の都督、周瑜公瑾だ。我が全てを尽くして戦う!)
・
孟獲「ちりぢりになっていた兵もほとんどが戻ってきたな。烏戈国の兵と合わせれば
十万はいるぞ。これで充分に戦えるだろ。やっと力が戻った気分だ!」
帯来「でも、策は兀突骨王に従うって事をお忘れなく」
孟獲「分ってるっつーの!俺らにゃココしかねぇんだ。烏戈国に領土の少しは分けて
やらなきゃならんだろうが、蜀軍さえ追っ払えばコッチのモンだ。
朶思大王の領地もあるし、お釣りが来るってモンだ!ウハハハ!」
・
・
・
諸葛亮「ようやく着いたか。時間は掛かったが落伍も無く、かえって兵も鍛えられた。
さて、次こそは一大決戦となろう。まずは一当たりしてみるか・・・」
馬謖「ハッ、確かに兵は充実しております。ご指示を!」
諸葛亮「趙雲、趙雲やある」
趙雲「応ッ!これに!」
諸葛亮「そなたは魏延を副将として藤甲軍へ当り、様子をみてくれ。ただし深追いはすな」
趙雲「ハッ。では、行ってまいります」
諸葛亮「王平、趙雲らの後詰めとして出陣せよ。戦況思わしくない場合は殿を務めよ」
「馬謖、呂凱を連れて物見せい。地形だけでなく、季節の天候も調べよ」
「馬忠、そちは精鋭を以って馬謖らを警護せよ」
「馬岱、そちは赤い車輛に積んである火薬を使えるようにせよ。蒋琬にも手伝わせる」
「張翼と張嶷は後退しつつ、後方谷までの間に七ヶ所の防塞を築け」
「関索は本陣の警護に当れ」
「以上だ、各々油断すな。かかれ!」
・
帯来「蜀軍です!蜀軍が進出してきました!」
兀突骨(周瑜)「・・・来たか」
孟獲「どうする?」
兀突骨(周瑜)「私が出る。そなた達は陣を守ってくれ」
・
・
魏延「藤甲軍・・・矢も刀も効かんとは・・・」
趙雲「勇猛な兵だ。しかも調練も行き届いておる。
こんな南蛮の奥地でこのような軍勢があろうとは」
諸葛亮「うむ。蜀兵が壊乱しても深追いせず引き揚げている。初戦の大事さを知っておるのだ。
優れた将がいる証拠だ。兵も指示に従うに機敏。・・・侮れぬ」
・
馬謖「只今、戻りました。烏戈軍に南蛮軍が合流し、その数およそ八万。
先鋒の藤甲兵一万の後方に湖がありますが、水深は浅いそうです。
藤甲兵は船を必要としませんし、浅い湖ですので、もっぱら筏を利用しています」
「湖を囲む形で平地が奥へ山を迂回して先まで続いており、周囲は山に囲まれています」
諸葛亮「我が前方に川があり、我が後方に深い谷あり・・・か。よし、まずは藤甲軍から片付ける」
「既に諸将には軍令を下しておる。お主にはもう一仕事頼みたい。
工夫達を連れ、浅い湖でも使える軍船を造って、隠しておくが良い。
小型の軍船にはなろうが・・・なに、筏に優れば良い」
馬謖「ハハッ」
・
孟獲「イヤァ〜、さすが藤甲軍ですな。蜀軍の出鼻を挫いて、イイ調子だ」
兀突骨(周瑜)「さて、次は南蛮軍にも出陣願おう」
孟獲「待ってました!」
兀突骨(周瑜)「蜀軍は陣屋を幾重にも作っておるようだ。
これが要所にあって、放っておくと堅固になるばかり。
ひとつ孟獲王に蜀軍の陣屋を潰してもらいたい」
孟獲「陣屋なんぞ、どうってコトねぇよ!ブッ潰してやる!」
兀突骨(周瑜)「では頼む。ただ、万が一破れた場合は、陣地後方の湖へ逃げてくれ。
湖には筏を用意してある。筏に乗ったら湖の奥へ進んでくれ。
北の山を迂回した先に兵を伏せてある」
孟獲「藤甲軍もいるし大丈夫だって!」
兀突骨(周瑜)「うむ。万が一とはいえ、万全だという事を伝えておきたかったのだ。
大王の力を疑う気持ちは無い」
孟獲「イヤイヤ、俺だって疑ったりしてないって!逆に安心して戦えるってモンだ!ウハハハ!」
兀突骨(周瑜)「御武運を祈っておりますぞ」
孟獲「任せとけ!」
・
兀突骨(周瑜)(あの陣屋は孔明が策略よ。孔明が狙うは孟獲。
・・・だが最後の幕引きは私の役目だ)
孟獲「さて、一丁暴れてやるか!者共!かかれ!」
魏延「あのヤロッ!調子に乗りやがって! ブチのめしたい気持ちは山々だが、丞相の指示だ」
「者共、引けぇい!」
・
孟獲「ウヒョォ〜、藤甲軍も強ぇな!オイ!」
孟優「久々に鬱憤を晴らしてやる!」
帯来「勢い、この勢いで蜀軍を粉砕だ!」
祝融(兀突骨王の雰囲気はどこかで・・・)
孟獲「祝融!ボヤッとすんなっての!突っ込むぞ!」
祝融「ハイッ!」
・
孟優「蜀の陣屋を破ること七ヶ所、戦いに勝つこと十五日、対蜀戦でこれだけの勝利はない!」
帯来「無敵の藤甲軍もそうですが、南蛮兵も蜀軍と戦い続けて強くなりました!」
孟獲「よぉし、蜀軍を追い返して、蛮土を俺達の手に取り戻すぞ!」
祝融「この先は谷になっています。伏兵や策略に気を付けねばなりません」
孟獲「オマエ何言ってんの?これだけの勝ち戦で勢いを止めるなっての!」
祝融「・・・では、諸洞主にも武功を立てさせる意味でも、今回は後ろ添えに控えましょう」
孟獲「オイオイ、せっかくイイ気分だってのに」
祝融「洞主達も何か武功を立てさせないと、大王のイイトコ取りと思われますわ」
孟獲「チッ、しょうがねぇ、そうするか」
祝融(兀突骨様のおっしゃる通りの展開だわ。指示通りにはしたけれど、どうなるのかしら・・・)
・
諸葛亮「魏延、これまで良く辛抱してくれた。
いよいよ大詰めだが、孟獲は捕らえねばならん。予定通りにせよ」
魏延「承知しました」
諸葛亮「よし、他の者は我と共に馬謖が伏せる場所まで進め!孟獲を釣り上げるぞ!」
・
・
藤甲軍「ひ、火攻めだ!」
南蛮軍「炎が激しい!ただの火攻めではない!しかも谷の中では動きが取れん!」
藤甲軍「ウワァッ!甲が燃える!助けてくれぇ!グアァーー!!」
孟獲「何だとぉ!アワワ、このままでは全滅だ!引けぇ!」
・
孟獲「祝融が止めねば俺らも焼け死んでいたな。礼を言うぞ!」
祝融「そんな事よりも、南蛮軍は大打撃を受けましたし藤甲軍は全滅です。
急いで湖まで逃げましょう!」
・
帯来「着いた!筏もあります!」
孟優「よし、兵を乗せるには充分だ。後方より蜀軍が追って来ている、兄貴、急ごう!」
祝融「急ぎ筏に分乗して奥へ逃げ込むのです!」
孟獲「奥の手があると言ってたな。兀突骨王は孔明とイイ勝負だ。でもどうやって?」
祝融「蜀軍が見えます、急いでください!」
・
馬謖「来た!それ!船を押し出せ!」
蜀兵「オォッ!」
馬謖「孟獲!これまでぞ!岸には蜀の精鋭、湖上は軍船、筏に乗った獣王よ、手も足も出まい!」
孟獲「こっちは筏だ、船にぶつけられたら落とされちまう!とにかく湖の奥へ急げ!」
馬謖「追え!孟獲の筏にぶつけて振り落とせ!」
諸葛亮「募っておいた水練が得意な者、孟獲を捕らえよ、汝ら蜀軍の誉れぞ!」
王平「俺もやってみようかな」
張翼「王平殿は泳げないデショ!ここは私が・・・」
趙雲「待て待て、ワシが居る事を忘れるな」
馬岱「私は遠慮します。苦手なんで」
張嶷「フフフ・・・私は水練が大の得意ですからね!最後にイイとこ見せますよ!」
蜀将軍「やいのやいの・・・」
兀突骨(周瑜)「時は来た!鋤鍬部隊に堤を破るように伝えろ!」
藤甲隊長「ハッ!」
兀突骨(周瑜)「よし、特訓の成果を見せてもらうぞ!配置に着け!」
藤甲軍「ハハァッ!」
・
孟獲「逃げろ逃げろ!・・・何だありゃぁ!?」
馬謖「追え!追えぃ!・・・な、何だあれは!?」
孟獲「デカイ軍船・・・どうするつもりだ?」
趙雲「あれは・・・軍船!大型だ!・・・しかも呉の軍船にそっくりではないか!」
張翼「でも、こんな浅い湖では動けませんよ。実際、架台に乗ってるようですし」
王平「兀突骨とやらも孟獲と一緒でバカなのかね・・・」
孟獲「聞こえたぞ!バカって言うな!」
張嶷「アイツ、逃げながら何を言ってるんでしょう?マッタク」
馬謖「大軍船の意図は解らんが・・・あれだけ大きければ砦ともなる。急ぎ孟獲を捕らえろ!」
諸葛亮「・・・しまった!疾く引き返せ!魏延の部隊にも引く様に伝えよ!」
馬岱「丞相なぜです。・・・ウアァッ!あれは!?」
趙雲「な、何だ!?山間より大水が!」
諸葛亮「我、誤れり!我は谷を火の海としたが、兀突骨は湖を大海とするか!」
馬岱「みるみる水位が上がっている!もうすぐ大型軍船が動き出します!」
趙雲「こうなれば、大型軍船が動き出す前に突入するしかない!」
諸葛亮「ならぬ!引けッ!我らが船は船底広く速度が出ない上、将を集中させすぎた!」
趙雲「しかし、側面の岸には藤甲軍が構えております!時間がありません!」
馬謖「じょ、丞相!敵大型軍船、来ますッ!!」
(四方山雑記)
楊儀「連々日で来てみたよ」
姜維「朝神サマが御目見えになっております」
楊儀「ウム。我らにとって初の神だからな、ナム〜」
姜維「ナム〜」
楊儀「しかし、だ」
姜維「落書にギャグがありませんね」
楊儀「ソレソレ、最近少なくなってたってのに、今日は更に少ないネ」
姜維「ソロソロ限界なんじゃないでしょうか」
楊儀「マ、ここまで来てるし何とかなるだろ」
姜維「問題は」
楊儀「最後を考えてない事だね」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十三章「火計水計」完
保守下げ♪
∩ ・゚。・
( `Д´))彡 。 ・゚。・
⊃□彡
よくわからないけど、黒胡椒撒いときますね
兀突骨(周瑜)「藤甲軍、南蛮軍、孟獲、全てこの為の囮よ!
この戦力差、水上戦・・・そして我は呉の水軍都督、周公瑾だ!」
「者共!蜀の軍船を揉み潰せ!南蛮軍の筏も気にするな!」
孟獲「兀突骨王!スゲェな!俺らも乗せてくれ!早く引き揚げてくれ!」
兀突骨(周瑜)「孟獲ッ!汝の役目は終わったッ!・・・どこへでも去れ!せめて命を拾うがよい!」
孟獲「何だとぉ!チクショ〜、コンニャロ!・・・グワッ!」
馬謖「何と、南蛮軍もろとも粉砕するつもりか・・・!」
諸葛亮「必勝の念、そこまで固いか・・・!」
王平「俺、泳げないんだよ・・・どーすんの!どーすんのよ!?」
孟獲「クソゥ!兀突骨めがっ!俺達を利用したってのか!?
どうすんだよ!もう俺らの居場所は無ぇのか!?」
帯来「とりあえず岸まで急ぎましょう!」
張翼「大型とはいえ本格的な軍船、船足が速い!しかもご覧下さい、あの統率された動きを!」
諸葛亮「むむ、中央を進む軍船の舳先に構えるのが兀突骨か・・・
このような蛮土に、あのような英傑が埋もれていようとは・・・!」
張嶷「オオォッ!大型軍船が迫って来ます!!」
(四方山雑記)
楊儀「ムフゥ〜、久し振りじゃの」
姜維「ハイ、何してたんでしょうか」
楊儀「ホント、我ながら何してたんだろな?」
姜維「ごくごく普通でしたネ・・・」
楊儀「しかし、だ。桜花賞取って、皐月賞外したネ」
姜維「更にしかし・・・天皇賞(春)は的中です。これでGT3勝2敗です」
楊儀「ウハハ、桜花賞も春天も三連単でゲットじゃ!」
姜維「良かったですよ、ホント。今回はやはりリンカーンでしたネ」
楊儀「オウ、一応リンカーン頭の三連単も買っておいたんだが、ディープは強いネ」
姜維「横山サンもあんなに早くディープが来るとは思わなかったのでは?」
楊儀「だろうな。ディープが来た時・・・ドギィッとしただろうな」
姜維「ディープ抜きの必勝パターンの様に見えました。もしかして諦めてました?」
楊儀「バカモン!勝負師が2着狙いなぞせんワイ!あれがベストじゃ!レコードだし」
姜維「じゃ、実力で負けた事になりますが・・・」
楊儀「マ、マァな。残念だが、そういう事だ。競馬がつまらなくならねば良いが」
姜維「また競馬話に終始する訳にも参りません・・・」
楊儀「・・・腰が痛いから寝る」
姜維「エェッ・・・まぁ、また辛口トーク展開されるよりはマシですけどね」
楊儀「チッ」
姜維「♪神サマがお見えです」
楊儀「ハハァ〜、ナムゥ〜」
姜維「ホントありがたいですよ。でも、黒胡椒って何でしょう?」
楊儀「黒胡神サマに聞いてみるしかあるまい」
姜維「エッ、それは畏れ多いのでは・・・それに黒胡なんて、悪の異民族みたいじゃないですか!」
3勝2敗ってすごいっすね、俺今年G1全敗っすヨ
ハハハ……はぁorz
趙雲「フフフ・・・フハハハッ!」
馬岱「老将軍、如何なされました!」
趙雲「戦場で死す事、我が本望なり!
おぉうい、ワシの隊は船を寄せよ!これより我が隊は突貫する!
命を捨てろ!誇りを拾え!ワシと共に死ねぃ!死ねや者共!」
馬岱・王平・張翼「ヨォシッ!我が隊も船を寄せろ!突撃する!」
諸葛亮「諸将、立ち騒ぐ出ない!蒋琬、火薬は積んでおるな?」
蒋琬「ハッ、残りの火薬は全てこの船に」
諸葛亮「相手は急備えの水軍。調練は見事だが将無くば自壊すると見た」
「されば火薬をこの船もろともぶつけ、兀突骨の旗船を叩くのみ」
「・・・しかし、軍船を矢弾とし、操舵する者は添え物に過ぎぬ策。
生死の保障は元より勝算も薄い。・・・この戦の咎は私にある。諸将は引け!」
馬岱「丞相ッ!何をなさるおつもりか!?」
趙雲「なりません丞相!蜀にとって丞相は何ものにも代えられぬ御身ですぞ!
ここはそれがしに良い死に場所を与えて下され!」
諸葛亮「ならぬ!軍令である!募っていた水練が得意な者たちよ、我と共に来たれ。
他の者は散開し魏延の部隊と合流せよ!しかと申しつけたぞ!」
(四方山雑記)
姜維「マ神サマがお出ましになられております」
楊儀「ハハァ〜」
姜維「しかし、GT全敗・・・ですか」
楊儀「ワシの勝ちか?」
姜維「競馬を含め、勝負事の優劣は総合結果です。グレードレースを取っても・・・」
楊儀「マァ・・・な。イタイところをついてくるね、オマエは。
しかし、だ。今日も馬連はゲットじゃ!三連単はダメだが」
姜維「ハイ。おめでとうございます。これで4勝2敗です。こんな勝率は久々です。
しかし、今回は押さえがたまたま来たって感じが・・・」
楊儀「バ、バカモン!当てたモン勝ちじゃ!」
姜維「だって、当ってもトントンじゃないですか!」
楊儀「ウムゥ〜本当は三連単でガッチリとる予定だったんだよね・・・」
姜維「しかも最終を三場所とも外してトータルでは結構なマイナスになってます」
楊儀「ウググ・・・これからは控えるよ。さすがにここまで最終に嫌われるとな・・・」
姜維「ホント、絞ってやりましょうよ。何でもかんでも手を出し過ぎですって。
マイナスだと最終で更に傷が深く、プラスだと最終で吐き出す、コレがパターンです」
楊儀「ウム、来週は絞る!マ神サマと共にトータルプラスじゃ!」
姜維「落書の方もよろしくお願いしますよ」
楊儀「ウ、ウムゥ・・・」
許チョについて語られていないのだが
諸葛亮「よいか!私の合図で全員飛び込め!後は天が我らを拾うか捨てるかと心得よ!」
水練兵「ハハァッ!我らが命、丞相にお預けいたします!」
兀突骨(周瑜)「何ィッ!孔明が自ら突貫してくるか!?
まともにぶつかっては自ら砕けるだけではないか!何故!?」
・
諸葛亮「よしっ!全員退避!!」
・
(ドォンッ!グワンッ!!)
・
兀突骨(周瑜)「クソッ!孔明め!あやつらしくもない事を!!」
藤甲隊長「大王!蜀の船には火薬が積んであったようです!」
兀突骨(周瑜)「チッ、この軍船はもうダメだな・・・」
孟獲「何てこった!孔明が自ら兀突骨と相打ちだ!
孔明・・・単なる頭でっかちじゃねぇ・・・何て男だ・・・」
帯来「大王!これは願っても無い好機ですぞ!」
孟獲「・・・」
孟優「今なら蜀軍を潰せるって!」
孟獲「・・・」
孟優「兄貴!どうしたんだよ!」
孟獲「・・オイッ!全南蛮兵に軍令を出せ!・・・藤甲軍を殲滅しろ!
谷で見たとおり奴等は火に弱い、火矢で焼き払え!」
孟優「あ、兄貴!?そんな事したら、俺達の居場所が本当に無くなっちまうよ!」
孟獲「居場所はある・・・」
帯来「大王、我らはいづこへ!?」
孟獲「俺達の居場所は・・・本来の土地だ。俺にもようやく分かったよ」
祝融「では・・・蜀に!?」
孟獲「そういう事だ。ああいう男は見た事が無い。俺の負けだよ・・・
これまでの自分の行いが空恐ろしいくらいだ」
・
兀突骨(周瑜)「孔明は!孔明はどうした!?」
藤甲隊長「ハッ、激突直前に飛び込んだようです!それよりも早く退避して下さい!」
兀突骨(周瑜)「むむ・・・居た!孔明!見つけたぞ!この上は私の手で捕らえてくれる!」
「水中では孔明など赤子も同然よ!ハァッ!(ヒラリッ)」
(四方山雑記)
楊儀「コバンハ」
姜維「神サマよりお叱りのお言葉を頂いております・・・」
楊儀「ウムゥ・・・ココで許チョかぁ・・・」
姜維「これは困難この上なしですよ」
楊儀「ン〜、拝んでおこう。ナムナム〜」
姜維「ナム〜」
楊儀「こ、こんなモンでどうかな?」
姜維「ワカリマセン・・・」
兀突骨(周瑜)「孔明!覚悟!」
諸葛亮「うぬッ!」
蜀兵(甲)「丞相をお守りしろ!我らが選ばれし力を示せ!」
兀突骨(周瑜)「木っ端どもがッ!邪魔立てするな!」
蜀兵(甲)「グアァッ!」
兀突骨(周瑜)「ウオォッ!セェィッ!」
蜀兵(乙)「ウグゥッ!」
蜀兵(丙)「ガァァッ!」
諸葛亮「我が軍から選ばれし水練の者達が・・・!」
兀突骨(周瑜)「よし、邪魔者は消えた。残るは孔明ッ!お主のみだ!」
諸葛亮「天は・・・蜀を滅ぼさんと欲すか!・・・ウッ!?この寒気!?」
兀突骨(周瑜)「これで終いだ!ウォォッ!」
諸葛亮「ハァッ!(ギャリーン!)」
兀突骨(周瑜)「何ぃ!?この動き・・・相当水練に長けている!?・・・ゲェッ!周倉が!」
諸葛亮(周倉)「間に合った!」
兀突骨(周瑜)「き、貴様・・・今まで・・・」
諸葛亮(周倉)「しかし大陸ってのはデカイな!知ってるか?」
兀突骨(周瑜)「何を訳の分からぬ事を!」
諸葛亮(周倉)「水練にかけては蜀軍一と言われたこの俺が相手だ!」
兀突骨(周瑜)「貴様ぁッ!」
諸葛亮(周倉)「いくぞ!」
・
・
・
袁紹「クソッ!こんな若造に負けるとは!」
劉備「関平、良くやった!これで決勝戦進出じゃ!」
関平「フゥ、お役に立てて光栄です」
馬良「只今到着いたしました」
張飛「兄貴、面目ない・・・」
関羽「コラコラ、家兄は蜀帝だぞ!言葉を選ばんか!」
劉備「オォ、その方ら良く参った。馬良が居れば決勝もいただきだな!」
馬良「それよりご報告する事がございます」
劉備「アァッ、忘れておった!周都督は?」
関羽「周瑜は憑く力を失いました。じきに来るでしょう」
劉備「そうか、それは幸いじゃ。孔明が心配であったからのぉ」
袁紹「ナニを言うか、碁に夢中だったクセに」
劉備「アー、煩い煩い。敗者は良うしゃべるのぅ」
袁紹「ウヌヌ・・・」
劉備「それはそうと、周倉は?」
関平「アァッ!忘れてた!!」
(四方山雑記)
楊儀「連日で来たよ」
姜維「ハイ。しかし、どうなるんでしょう」
楊儀「イヤハヤ、参ったね。ヴィクトリアマイルまでには完了させよう」
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十四章「孔明特攻」完
関羽に呪われて死んでしまえ
・
・
・
諸葛亮(周倉)「ゼェゼェゼェ・・・さすがは呉の都督だけの事はあるな」
兀突骨(周瑜)「ウゥ・・・」
諸葛亮(周瑜)「ヨシ、この樹に縛り付けておこう・・・さて、後は丞相に任せて俺は逝くとするか」
・
・
兀突骨(周瑜)「・・・ウ、ウムム・・・ココは!? 周倉に破れたか・・・クソッ、ヤツはどこだ?」
諸葛亮「(グッタリ・・・)」
兀突骨(周瑜)「周倉は抜けておるか・・・って、オイ!孔明!目を覚ませ!コラッ!」
諸葛亮「ウゥゥ・・・」
兀突骨(周瑜)「マッタク納得いかんよ、あんなにグッタリしておるではないか」
諸葛亮「・・・コ、ココは・・・?」
兀突骨(周瑜)「しっかりせんか!私はこちらに居る!」
諸葛亮「何と・・・またもや守護の力か?」
兀突骨(周瑜)「私の負けだ・・・しかし、暗雲が晴れた気分なのだ」
諸葛亮「ゴホゴホッ・・・私は大王にある英傑を思い出しております」
兀突骨(周瑜)「ほぉ・・・しかし、語る必要はあるまい。
それより今回の戦について薀蓄を傾けてはみんか?」
・
・
兀突骨(周瑜)「では、十中八九で的を得ていたという事になるか・・・」
諸葛亮「私は見誤っておりました。大王のような英傑が居られるとは。しかしあの軍船は呉の・・・」
兀突骨(周瑜)「それは忘れて頂こう。それに今回は策で破れたとは思わん」
諸葛亮「確かに策ではこの孔明の敗北にございます」
兀突骨(周瑜)「それは良い餞の言葉となる。
しかし我に有利な事多く、策で勝とうと我が優れたりとは思えぬ」
・
(語り合う二人)
・
諸葛亮「現在の中原をどうお考えでしょう?」
兀突骨「情報は少ないが、魏は獅子、呉は亀、蜀は蛇というところか」
諸葛亮「して、その意味は」
兀突骨「魏は獅子といえど身中に蟲あり、呉は防御に優れるも外征なし、蜀は頭を潰されたら終い」
諸葛亮「むむむ・・・」
兀突骨「蜀の頭がそなただ。そして亀と蛇を合わせば玄武、獅子にも劣るまい。
もとより玄武は北の護りだしな」
諸葛亮「しかし大王はこのあと如何なされますか」
兀突骨(周瑜)「私はそなたに囚われているのではないかな?」
諸葛亮「大王のような英傑を滅しては、蜀の徳望を失いましょう」
兀突骨(周瑜)「ほぅ、では私を解放するおつもりか」
諸葛亮「いかにも。・・・それに大王を捕らえ留める事はできますまい」
兀突骨(周瑜)「フフ、そなたどこまで知って居るのか・・・まぁ良いか」
それより、そなたの任務は千斤より重いとか。諦めてはなりませんぞ」
諸葛亮「ごもっともでございます」
兀突骨(周瑜)「破れようと世を案じる忠義の人、亡びてなお迷うは愚か、心に染みます」
「しかし丞相、あなたの命は鶏羽などではなく鳳凰の翼ですぞ」
諸葛亮「!・・・大王、感服致しました。南蛮の地を安んずる為に力添え願えませぬか」
兀突骨(周瑜)「なりませんな。私が承知しても体が今一度戦うでしょうから」
諸葛亮「うむむ・・・では再度、合間見えましょう。」
・
・
(周瑜)「フフフ、もう一戦と言いたいところだが、私のせいで多くの将兵が失われた。
よもや安息があるとは思っておらん・・・やはり地獄で鬼どもと一戦か」
兀突骨「ウハァッ・・・何だ一体、どうなってんだ?ウゥ、後頭部が痛ぇ・・・」
「ンン?あれは・・・服装からして、南蛮に攻め込んだという蜀の人間だな・・・」
「どうなってんのかワカランが、ワシの土地まで来やがって・・・討ち取ってやる!」
諸葛亮「まずは我が軍に合流せねば!」
兀突骨「オイ!ワシの領土を勝手に歩き回りやがって!通行料はオマエの首で払ってもらうぞ!」
諸葛亮「こ、これは!大王ではない!猛にして暴、獣性の塊!」
兀突骨「ゴチャゴチャとうるせぇぞ!ワシはイライラしてんだ!死ねぇい!」
・
・
南蛮隊長「丞相孔明様、ご無事ですか!」
諸葛亮「オォ、お主等は?」
南蛮隊長「ハ、孟獲大王より警護するよう仰せつかっております」
諸葛亮「孟獲大王はどうしておるか?」
南蛮隊長「一族揃って蜀陣へ向かいました」
・
孟獲は諸葛亮に心服し、蜀軍は引き揚げた。後に孟獲は御史中丞まで昇進。
南蛮は朝貢を欠かさず、諸葛亮の死後も叛く事はなかったという。
馬謖「丞相、ご無事でなによりです」
趙雲「藤甲軍は壊滅、兀突骨も戦死、丞相は如何にして?」
諸葛亮「ウム。私は孟獲を六度捕らえたが、七度目は孟獲により命を救われた」
・
南蛮では諸葛亮を七度捕らえて七度放つという逸話が残っている。
『南蛮行観戦記(三国幽撃隊)』第十五章「第七の嘘」完
(四方山雑記)
楊儀「ツ、ツマンネェ〜」
姜維「ホント、ツマンナイですよコレ!」
楊儀「困ったとはいえ、ちょっとヒドイね。もう頭の中がヴィクトリアマイルで一杯なんだな」
姜維「明後日だってのに・・・第1回ですから的中したい気持ちは解りますが・・・」
楊儀「マ、終わったコトはおいといて、しっかり予想しようぜ」
姜維「当ろうと外そうと最終レースは禁止ですよ」
楊儀「判ってるって!」
姜維「それはそうと、死んでしまえとの啓示が」
楊儀「ワシは関将軍の腹心だよ?啓示で死ぬのはオマエじゃ!」
姜維「ヒデェ!」
+/⌒ヽ 光る風を追い越したらー
二( ^ω^)二⊃ *^ + /⌒ヽ
* | / /⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ 君にきっと逢えるねー
⊂二二二( ^ω^)/⌒ヽ | /
。 ノ>ノ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽノ + /⌒ヽ
レレ + ( ヽノ| / + ノ>⊂二二二( ^ω^)二⊃ 新しい輝き
* * ノ /⌒ヽ ヽノ* レレ * + | /
⊂二二二( ^ω^)二⊃ /⌒ヽ 。 ( ヽノ
+ | ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ノ>ノ HAPPY☆READY GO!!
* + 。 ( ヽノ * + | / *^ レレ
(四方山雑記)
楊儀「大敗北」
姜維「どうするんですか!マジで!」
楊儀「ウムム・・・絞ることは絞った。しかしレースだけじゃなく、買い目も絞った。
ワシのパターンだと馬単・三連単が取れてるハズなんだが・・・」
姜維「確かに絞り過ぎましたね。馬単1点、三連単3点」
楊儀「しかも全て突っ込んでしまった・・・」
姜維「でも、何でエアメサイアを切ってしまったのでしょう・・・」
楊儀「魔が差したとしか言い様がないな」
姜維「変に絞るために日曜の朝までウンウン唸ってましたからねぇ」
楊儀「ウム。パドックと入場を見てから買っておけば・・・
昼過ぎまで寝てしまったし、今頃になって洗濯してるって寸法だ」
姜維「止めときましょうよ、近所迷惑ですから」
楊儀「イイんだよ」
姜維「ダメですよ!いつもいつもじゃないですか!」
楊儀「コッチは熱ィんだっての!隣のヤツは(ブー)万円もやられたってのか!」
姜維「お隣の方は競馬自体してないですよ。パチンコで結構やられてるようですが・・・」
楊儀「パチンコ?結構やられてる?・・・ウム。やはり近所迷惑はイカンの!早速洗濯中止じゃ!」
姜維「ホントに困った人だ・・・あ、競馬ダイジェストが始まりましたよ!」
楊儀「ウガーー!」
くしゅんお
/⌒ヽ
( ^ω^) 。:゚.゜
/ つとノ
( ) )
レレ
(四方山雑記)
姜維「連日お邪魔します」
楊儀「ウム」
姜維「それにしても落書の最後はムリクリ追い込みましたね」
楊儀「ラインクラフトもムリクリ追い込んでくれればナァ」
姜維「ウププ、こんな追い込みしたら降着ですよ」
楊儀「何おぅ!」
姜維「お、落ち着いて下さい。済んだコトですし」
楊儀「ムフゥ〜」
姜維「それより、昨日・今日とAA神サマが降臨なさっております」
楊儀「もしかして・・・『今日も負けたお』から!?」
姜維「そうカモ〜!」
楊儀「という事は・・・」
姜維「競馬ネタを書き過ぎです!」
__
,, -──- 、._ 〈_〉〕
-"´ \ ./ `ヽ
/ ヽ 〈 /| |
/ ヽ `´ .L/
| /\ /\ | へ.
l | \.\
` 、 /// (__人__) ///. \.ゝ
,―――`ー 、_ /ー 、 〈´ヽ
l´ `'' ‐''´ `l /ヽ | . |
` ̄ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ ̄´ 〈 / ノ /
| | ` <´ ノ
i `/ ̄`l / `~
\ / ./
\__//
/ /
` ̄
(四方山雑記)
姜維「今日も来ましたが、・・・あのぉ」
楊儀「・・・」
姜維「AA神サマが連日の降臨ですが・・・」
楊儀「あ、ありがたいジャンかよ、ナァ、オイ」
姜維「何だか巨大化してますし・・・」
楊儀「ま、まぁな」
姜維「飛んでますし・・・」
楊儀「イヤ、走ってるんだろ」
姜維「飛んでますよ!」
楊儀「走ってるの!」
姜維「飛べますよ!神サマですから!」
楊儀「飛行機のマネしてるの!ワシも幼少時にやったから知っとるワイ!」
姜維「エェ!?じゃぁ・・・」
楊儀「もしや・・・『こんな紫電改が嫌だ』から・・・?」
姜維「あり得ませんよ!それ系のネタはばんば馬で出た零戦だけですから」
楊儀「じゃぁ、黒胡神サマ?」
姜維「ハウゥ!またそんな失礼な名前を!」
楊儀「でも、胡椒神サマだと胡椒嗅みで、薬中みたいジャンかよ」
姜維「止めて下さいよ!ホントに失礼ですよ!」
/⌒ヽ
⊂ ̄ ̄ ̄( ^ω^) ̄ ̄⊃
ノ*:*: ''~,-イ___y__/*:~*~_ノ ブーン
~"''''---~'(---ノ--''''~
ノ__,_ノ
三 レレ
(四方山雑記)
楊儀「今日も来てみたよ・・・ハウゥッ!」
姜維「アワワ・・・」
楊儀「落ち着け!まずは深呼吸じゃ」
姜維「スーハースーハー」
楊儀「少しは落ち着いたか?」
姜維「・・・ハイ」
楊儀「では改めて良く見ろ」
姜維「飛んでます」
楊儀「飛んでるな・・・」
姜維「しかも和服を着ているように見えますが・・・」
楊儀「ウム、腕の長さといい、足の大きさといい、遠近感もバッチリじゃ」
姜維「ウハッ、芸が細かいですねぇ」
楊儀「実は朝神サマではないかと思うのだが・・・」
姜維「しかし出現時間帯が・・・」
楊儀「最近の朝神サマは夜中にお見えになるのだ」
姜維「ウムム・・・なぜ・・・」
楊儀「チト考える・・・(チクタク・チクタク・チクタク・ピーン!)分った!
【出現時間帯の変化→生活習慣の変化→おしごと】じゃないの?」
姜維「いつ頃でしょう?」
楊儀「ン〜、3月中旬とみた」
姜維「ではお祝いをせねば」
楊儀「久し振りに、おいワーイ!」
姜維「・・・」
楊儀「真にスマン」
姜維「でも間違いだったら、カラ祝いになります。ココは慎重に願います」
楊儀「ウム、様子見だな。まずはオークスに全力投入じゃ!」
ヽ( ・∀・)ノ●ウンコー
人
(__)
(__)
( ・∀・) ウンコー
( ⊃┳⊃
ε(_)ヘ⌒ヽフ
( ( ・ω・)
≡≡≡ ◎―◎⊃⊃
(四方山雑記)
楊儀「ウゥ〜」
姜維「お邪魔致します」
楊儀「アウゥ〜」
姜維「ん〜む、今日は大被害です」
楊儀「ヒモとヒモとヒモかぁ・・・買えんな!」
姜維「確かにキスキッスを両方切るのは難しいですね」
楊儀「終わってみれば必ず理由があるよなぁ」
姜維「そんなモンですよギャンブルは」
楊儀「しかし、競艇はちょいプラスだね」
姜維「信じられませんよ、競艇まで手を出すとは」
楊儀「やはり人だの。競馬は畜生が走るしな」
姜維「ワー!ストップストップ!なんて事を!」
楊儀「だってよぉ、競馬は予想を詰めていくのに限界を感じない?」
姜維「確かに、予想自体は競輪などの方が面白いですが・・・」
楊儀「まぁ、単なるヘタレって部分もあるけどな。高配当の夢はあるし」
姜維「でも、公営競技も対象を絞った方が良いのでは?」
楊儀「公営無差別爆撃開始じゃ!」
姜維「じゃ、オートも!?ウムム、ネットの功罪と言うべきか・・・」
姜維「それより、連続でソノー、ウンコが・・・」
楊儀「こ、これは・・・神サマに名前つけられんな」
姜維「御意、その通りです」
楊儀「引き続き様子見じゃ」
楊儀「了解デス」
____ __
,: 三ニ三ミミ;、-、 ノ | ヽ / | --十 ┼ --┼ヽ __/__ \ , ____|__l l ー十
xX'' `YY"゙ミ、 | / .| __|. . ┼ ┬ | / ヽ / __| ,二i ̄
彡" ..______. ミ. ノ / | (__i゙'' 」 .┴ ∨ ノ /^ヽ_ノ (__ (__
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,=ミ______=三ミ ji,=三ミi
i 、'ーーー|,-・ー |=|,ー・- | ,-v-、
i; ':: ::: ーー" ゙i ,ーー'j / _ノ_ノ:^)
ーi:: ::i: /`^ー゙`、_ ..i / _ノ_ノ_ノ /)
|:::. ゙"i _,,.-==-、;゙゙i / ノ ノノ//
〉::.:.. 丶 " ゙̄ .'.ノ ____ / ______ ノ
/ i, `ー-、.,____,___ノ\____(" `ー" 、 ノ
ー'/ 'i. ヽ、 ,二ニ/ \ ``ー-、 ゙ ノ
/ 'i、 /\ / > ( `ー''"ー'"
\ 'i," (__) / / \ /ノ
586 :
:2006/05/22(月) 18:11:58
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/ _______)
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
>>581-586 _,,..,,,,_ ゲプ
./ ,' 3 `ヽーっ
l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
/\___/ヽ. 勹``
/ 、, ノ_ ヽ,,._,. \ ッ
. |. ≦゚≧,ミ::,≦゚≧ ::| シ
| ⌒( ._.)⌒ ::::| ッ
. | (,,,,,,,,,,人,,,,,,,_ノ .::| シ
\. ヽ 王王王ツ ::/ ッ
/`ー‐--‐‐―´\ シ
えーっと不正解
去年夏ごろから居酒屋立ち上げました
ボチボチやってますよん
姜維「アァッ!朝神サマのご降臨です!」
楊儀「ハハァ〜」
姜維「しかし、将軍の読みは全くのスカです」
楊儀「ウムム、さすがは朝神サマじゃ」
姜維「このハズレっぷりは、ギャンブルの予想並みです」
楊儀「何おぅ!ダービー・目黒と連続で取ったダロッ!しかもビダッと本線じゃ!」
姜維「その直後にナイター競艇で溶けちゃったじゃないですか!」
楊儀「ヌヌヌ・・・一号艇さえスンナリ来てればナァ〜」
姜維「三連単にソックリ突っ込む方がどうかしてますよ」
楊儀「ン〜、目黒を取った時点でここが突っ込みどころと思ったんだよね」
姜維「いつもそうですよ!いっつも!」
楊儀「マァマァ、そういうな。安田もバチッと行くゼ!」
姜維「ハァ〜、この世にギャンブルが無ければ・・・」
楊儀「株や先物があるワイ!」
姜維「もうダメだ・・・」
. .: : : 人 : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::
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(__) : : : : : ::::::::::::::::::::::::
(∩ ∩ ) : :: ::: ::::::::::::::::::::::::::::
__/./__ヽヽ ]__:::::::::::::::::::::::::::
`-' `-'
592 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/06/11(日) 04:13:52
タラちゃん
より使える
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) | ageるよ。
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
ほ
595 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/07/01(土) 14:38:24
【秦・宋・斉・燕・趙の五国志の武将だ。しっかり暗記するように!!】
王基 統率:95 戦闘:100 智謀:54 政治:32
配礼 統率:91 戦闘:1 智謀:94 政治:97
蔡春 統率:89 戦闘:50 智謀:93 政治:100
趙景 統率:87 戦闘:83 智謀:70 政治:87
趙舜 統率:88 戦闘:75 智謀:76 政治:91
何忠 統率:53 戦闘:18 智謀:100 政治:71
山宋 統率:90 戦闘:94 智謀:64 政治:78
呉倫 統率:93 戦闘:84 智謀:90 政治:96
雷玄 統率:64 戦闘:99 智謀:32 政治:36
孫昭 統率:78 戦闘:64 智謀:76 政治:78
孫述 統率:45 戦闘:48 智謀:37 政治:3
可良 統率:73 戦闘:90 智謀:54 政治:36
皇倫破 統率:80 戦闘:68 智謀:72 政治:58
劉亥 統率:90 戦闘:89 智謀:84 政治:1
魯正 統率:56 戦闘:10 智謀:90 政治:92
審里 統率:51 戦闘:94 智謀:78 政治:67
ΩΩ Ω<おっぱい
−=≡ _ _ ∩
−=≡ ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
−=≡ ⊂ ⊂彡
−=≡ ( ⌒)
−=≡ c し'
?
test
a
601 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/09/01(金) 20:59:21
a
602 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/09/12(火) 18:01:06
あ
新説「本能寺失火説」
信長の寝タバコが原因で本能寺が炎上。
異変を感じた光秀が信長を助けるために本能寺に駆けつける。
本能寺の消火活動をする明智軍。
パニック状態の信長は明智軍に向かって発砲を繰り返す。
光秀は信長に何度も発砲を止めるよう呼びかけるが
信長はニタニタ笑いながらなおも発砲を続ける。
止めに入る蘭丸を信長が撲殺。信長、我に返る。
蘭丸を殺してしまったことに信長は精神的にダメージを受
け、敦盛を口ずさみながら蘭丸の遺体を抱えて炎の中へ消えていく。
不慮の火災で信長を死なせてしまった光秀。
信忠に大至急全力で誠心誠意謝りに行きます。
それを見た信忠は余りの勢いに謀反と勘違いして勝手に自決。
有楽斎は後から真相を聞いて悠々離脱。
信長親子の名誉の為有楽斎が真相を話す事は決してなかった。
光秀は二度と同じ悲劇を繰り返さないように火災原因の徹底究明に努める。
その結果、本能寺の火災は信長の寝室が最もよく燃えていることから信長
の寝タバコが原因と結論づけた。
光秀は全国の武将達に事故の詳細を手紙で報せたが、中国地方にいる羽柴
秀吉が血相を変えて摂津まで引き返してきた。
実は信長に寝タバコという愚行を教えたのは秀吉だったのである。
真相を発覚して責任を問われるのを恐れた秀吉は光秀を討ち取る。
その後、織田家の後継者として織田信雄が安土城に入場。
しかし、信雄がフロを沸かす際に安土城が炎上。
織田政権は実質上、瓦解した。
わしにゃ難しいことはわかりませんえ
ていうか三国志のスレで信長の話すんなよな
606 :
http://tadadenetoge.web.fc2.com/index.html:2006/11/04(土) 06:12:39
607 :
http://tadadenetoge.web.fc2.com/index.html:2006/11/04(土) 06:14:26
『タダで有料ネットゲームをやろう』
1時間で千五百円の現金とかWebMoneyが手に入ります。
フリーメールOK&mixi紹介もあり
v
保守
情けないね……イクラちゃん並とは
611 :
無名武将@お腹せっぷく:2007/01/21(日) 01:51:00
確かにキョチョが歩くたびに変な音するわ
シコシコ