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78のつづき:
麦陵の小城にて
関羽「ふふ、『なぜ倒せたか?』と聞きたいのじゃろう?それはあの時・・・(以後回想シーン)
顔良「ぐあはははは!観念いたせ!ガキン!!」
関羽「ぬぬ!これまでか!!(マウントポジションを取られる)」
顔良「(顔を近づけ、つぶやく)関羽よ・・・わが袁紹軍はこの戦に勝てるかの?」
関羽「か、勝てましぇん!絶対勝てましぇん!」
顔良「・・・わが軍の方が圧倒的に有利であるのにか?」
関羽「か、勝てましぇん!絶対勝てましぇん!」
顔良「!!・・・はははは!さすがは関羽よ!わしも実は負けると思っている・・星に出ている・・わが殿の滅亡がな!」
関羽「!(油断している!いまだ!とう!ぎゃああああ!)」
顔良「ふふ!妙な動きするんじゃねえ!お前の考えはお見通しよ!・・いいだろう。この首、貴様にくれてやるわ!」
関羽「!?」
顔良「わしも・・残念ながら、くだらぬ所でくたばると占いにでておった・・。わしはそれを潔しとはせぬ!どうせ死ぬなら
おまえのような男に討たれたいものよ・・しかし心残りなことがひとつある。お前に首をやる代わりにひとつ頼まれてくれないか?」
関羽「な、なんでも言ってちょうだい!」
顔良「河北にゆけば名士がひとりいる。名は関定という。そいつにワシの一粒種・・顔平という息子を預けている。わしが死ねば息子は天涯孤独じゃ。
育ててくれんか?」
関羽「お、おまかせくださいです!」
顔良「ふふ、お前に会えてよかった・・・これで思い残すことはない!さらばじゃ・・・ビシュ!(自刎する)」
関羽「・・は・・は・・はは!!て、敵将!顔良!!討ち取ったりーー!!!!!」回想シーン終了
関羽「というわけじゃ・・」
関平「そ、それってもしや・・?わなわなわな・・・!」
関羽「そうじゃ!!顔良はおまえのおとうさんなのだよ!関平!!いや『顔平』よ!!」
関平「いやああああああああ!!!!!」
つづく