戦国版・伴野朗〜戸部新十郎の歴史小説を語る〜

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1バンヤロースレの>>1:04/10/17 22:07:13
自ら無外流の剣を操り、忍者研究、剣豪研究の第一人者として知られ、直木賞候補になるくらいには短編小説に優れた力量を見せ、新鷹会の重鎮だった戸部新十郎氏。

そんな彼が戦国無双が出る15年も前になにを血迷ったか「萌え系服部半蔵」の小説を全十巻もの巻数で出した。
小説家離れした剣術家だったのになぜか秘剣シリーズなどという物理常識を無視した剣術小説を連作で出した。
一夢庵風流記が出るずっと前に書いた前田利家の小説はなぜか当時から有名だった利家より当時無名だった慶次郎の方が目立つ。
蜂須賀小六の小説を書いた・・・のはなんと武功夜話(前野家文書)が出る前だった。

などなど、微妙に時代を先取りしてるのか空気を読まないのかわからないが、一ついえることは、そのテイスト。
あのバンヤローと通じるものを感じるのは>>1だけではあるまい(特に服部半蔵)。

誤・三国志もひと段落着いた所でこんな小説家はどうだろうと思い、立ててみた。


・・・ちなみに昨年8月14日に死去されてますので「金返せ」といっても届きません。
2無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 22:14:57
重複につき誘導(1作家1スレまで)

【追悼】電波系三国志を語るスレ【伴野朗】
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1077946661/
3無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 22:26:38
>>2
・・・おまえ・・・あほか? つうか普通にアホだろ。
4無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 22:31:57
>「萌え系服部半蔵」の小説を全十巻

読みたい(*'Д`)ハァハァ
5無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 22:41:40
>>4
あれはすごいぞ、いろんな意味で。
絶世の美形の服部半蔵、その奥さんであちこちから懸想される美人の女医さん、さらにその同僚の美青年医師、さらに・・・

絶 世 の 美 少 年 の 石 川 五 右 衛 門 とか出てくる。コーエーでも五右衛門だけは美形にしなかったのに。

まあ読め。下手な無双厨なんざ足元にも及ばない域に達してる。勾当段蔵とかすでに人間じゃないし。
プロの作家が萌えに特化するとここまでのものができるのかと思わせてくれる。

つうか戸部作品の主役は基本的に美少年なんだけどな。
新撰組の小説書いたら主役は当然のごとく沖田総司だし、蜂須賀小六書いたら正勝は40オーバーだからその息子の家政(初登場10歳)を表向きの主役に配するし。
ある意味大正15年生まれとは思えない部分がある。
6無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 22:56:32
戸部新十郎作品はいわゆる「本格派歴史小説」と一般的に分類されてるけど、小説以外の忍者研究・剣豪研究の部分とかが本格的だから小説も本格派に分類されてる感じがする。
峰隆一郎が自分の小説の参考文献に「日本剣豪譚」出してた時にはおいおいと思ったけど、それくらい研究の分野ではまじめ。

なのに小説は・・・なんつーか、無双系だよな。実際80年代の小説だし、オタ文化なんか存在しないはずの時期の小説なのに。

文体が大真面目できちんと書かれて、流派説明とかもきちんとされてて、そこと萌えのギャップがものすごいものがあって、それがなんかカオスな魅力になるというか・・・。
7無名武将@お腹せっぷく:04/10/17 23:30:30
あの「園田光慶」にとんでもない出来で漫画化されてしまった悲劇の作品>蜂須賀小六
8無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 01:26:41
>5
たま〜に腐女子サイトとかで紹介されてたりするもんな…
9無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 03:01:56
>>7
あのツッコミ処満載のお笑い劇画、戸部氏の小説が元なの!?
全然ちゃうやん・・・
10無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 12:19:09
>9
「中年から天下を目指した男の物語」ってサブタイは初刊版の蜂須賀小六と同じだし、嫁の名がまつなのも他にないし、原作ではなくてもかなり意識したんじゃなかろうか…。
なによりあの時代、小六を主役においた作品なんて他にないし。
それであの出来か、と言われたら困るが。
11無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 12:28:07
>1
一応海音寺のやつがあったが…>前田慶次
12無名武将@お腹せっぷく:04/10/18 19:42:39
>2がアフォなのはさておき、戸部氏の服部半蔵を萌え小説に分類するのはどうかと思ったり。
13無名武将@お腹せっぷく:04/10/19 00:51:37
けど養林先生はかなり萌え系入ってるような。
14無名武将@お腹せっぷく:04/10/19 03:14:52
北辰の旗って冨樫政親の小説もあるよ
内容は特に盛り上がりもなく淡々とストーリーが流れていく
そして最後は救い様のないバットエンド
15無名武将@お腹せっぷく:04/10/19 07:51:59
北辰の旗はなぁ…富樫政親を主役にした時点で盛り上げようも救いようもないような。
16無名武将@お腹せっぷく:04/10/19 12:10:33
まあ「戦国時代に北斗星の化身を名乗る一族と、彼らを主と仰ぎ北斗の旗のもとに集う男達がいた」なんつー、漫画のような史実を見つけ出してきたのが研究家・戸部で、そこからあの実も蓋もない小説にしたのが小説家・戸部のそれぞれ真骨頂かもな>北辰の旗
17無名武将@お腹せっぷく:04/10/20 12:11:01
北辰の旗、徳川秀忠、伊東一刀齋が三大鬱エンドかな。
18無名武将@お腹せっぷく:04/10/23 15:14:42
戸部氏の服部半蔵に出てくる(先代)霧隠才蔵がやたらかっこよかった記憶がある。
19無名武将@お腹せっぷく:04/10/24 22:25:02
バンヤロースレからの関連スレってたいてい短命だな。三好徹スレとか柴錬スレとか。

蜂須賀小六は名作だったと思う。主役を家政にしたのも斬新だったし、主人公が未熟な分父親の小六正勝がさらに際立つ凄さを持ってたし。
曾呂利党を隠密集団に配したのも良かったし。
キャラが堅実な書き分けがされてて分かりやすかったし、露骨なヒールがいないから読みながら嫌になることも無かった。


まあバンヤローとは器が違うだろうと。
20無名武将@お腹せっぷく:04/10/25 18:26:03
>>5
ばかめ! 絶世の美少年な石川五右衛門なら
山田風太郎「妖説太閤記」のせいで珍しくもなんともないわ!!

  (いや…語る土俵がちがうのか…?)
21無名武将@お腹せっぷく:04/10/26 03:47:39
山田風太郎は微妙なところだな…戸部氏とは対極的とも言えるしかぶってるとも言えるし…
22無名武将@お腹せっぷく:04/10/26 04:49:06
電波系として戸部は天然くさいが
山風は確信犯かと
23無名武将@お腹せっぷく:04/10/26 12:03:59
つまり風太郎こそバンヤローと併称されるべきだということか。
24無名武将@お腹せっぷく:04/10/27 17:49:37
バンヤロー氏の作品を読んだ事はないが
某スレを見る限り、風々院居士と併称される程の人物ではなさそうだ。
25無名武将@お腹せっぷく:04/10/27 23:41:28
つーか光文社・・・昭和40年の作品を復刻させて故人の恥をさらすなや・・・ましてや戸部本人が生前に遺棄した小説を。

なんつーか、俺とかおまいらが、死んだ後に自分のパソコンのファイルの中からリア中時代のヲタノートさらされるような仕打ち受けたらどう思う?
26無名武将@お腹せっぷく:04/10/29 19:45:00
さすがに四十年前の小説を今になって出すのは酷だよな…作者にも読者にも。

伴野朗全集(全二十巻・二万六千円)即買いとタメ張れるくらい読者に酷。
27無名武将@お腹せっぷく:04/11/05 12:02:34
バンヤロー全集なら二万出しても買う香具師はいるっ!
28無名武将@お腹せっぷく:04/11/05 21:32:28
>>27
二万円台でバンヤ全集が出るなら買うわ俺。
いやマジでマジで。
29無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 12:52:50
>>26
全集でその価格設定なら激安だろう。現実したなら即買決定。
決定版三島由紀夫全集なんか、全42巻で25万円越えてるぐらいだ。
30無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 22:10:11
>>29
いくらDQN同士だからといって、三島とバンを同列に語る奴がいるか!
31無名武将@お腹せっぷく:04/11/13 16:36:40
草深甚四郎とか冨田一放とか、マイナー剣豪を見つけ出してくるので武将エディットに役立つ。
32無名武将@お腹せっぷく:04/11/17 17:31:55
伸びないねえ…
ブックオフで百円コーナーにある服部半蔵を読んだら、まさにバンヤローイズムを嫌と言うほど味わえるのに。
33無名武将@お腹せっぷく
>>32
アレか・・・・・・・・・・・・