1 :
おめ骨:
三国志、戦国モノ・・・
三戦板の皆なら必ず読んでいるであろう
歴史小説について語るスレです。
数ある歴史小説の中でも意外と隠れた名作があるかもしれぬ
俺、漫画しか読まないから
3 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/12 03:54:51
うんこ〜
6 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/13 22:34:08
重複スレマンセー
7 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/29 17:39:42
今すぐ、お勧めの上杉謙信の小説教えてくれ
「天と地と」以外で、史実に近いかんじがいい
>>7 津本陽「軍神の階」(角川文庫)
史実に近いが、史料の取捨選択はできてない。小説としてはツマラン。
小松重男「迷走大将上杉謙信」(小学館文庫)
これも人物像は史実に近いんだろうが、メチャ悪く書きすぎ。
小説としてはツマラン。
直木賞作家で謙信に詳しい安西篤子に「猛虎謙信伝」とかいうのあるらしいが、
絶版らしい。
あと八切止夫「上杉謙信は女だった」(作品社)
お手軽なのでは吉川英治「上杉謙信」(講談社吉川英治文庫)
松永義弘「上杉謙信」(学陽書房)
南條範夫「上杉謙信」(光文社時代小説文庫)これは絶版かな?
小説としては「天と地と」が最高なんだが、いかんせん史料的にメチャクチャ。
謙信のこと少し知ってると、萎え。
正直、司馬遼太郎の「関ヶ原」は下巻だけ見ればいいと思う
10 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/29 19:22:30
>>8 >小説としては「天と地と」が最高なんだが、いかんせん史料的にメチャクチャ。
史料のある山本勘助出さずに、架空の人物宇佐美定行を出したことか?
小説としても退屈だった。途中で終わっちゃってるし。
11 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/29 19:30:14
信長は本人を主役にした小説も面白いけど、
信玄、謙信視点の時に自分達の立場を脅かす新世代の天才として出てきたり、
政宗なんかを主役にして偉業を成し遂げた過去の人物として出てくるときのほうが萌える。
>>8 どうも、いろいろとありがとう
他のネットで調べたら「軍神の階」は評判いいみたいだね
とりあえず、これに挑戦してみるわ
13 :
無名武将@お腹せっぷく:04/10/29 20:29:13
「軍神の階」ね、まぁ1冊手元にあれば謙信好きには便利な本ではあるな。
川中島までの史実をしっかり知りたいなら、小説じゃないが、
「戦史ドキュメント川中島の戦い」平山優(学研M文庫)が労作。
>>11 萌えの御説はごもっともだが、謙信は信長と同世代(4つ違い)。
永禄4年に2ヶ月違いで上洛してるし、晩年は蜜月の時期もあったし。
「軍神の階」読みました
>>8さんのおっしゃったとおり、小説としては面白くなかったです
淡々とした記述で歴史書を読んでるみたい
正直、小説家としての力量を疑いたくなった
津本陽さん、たくさん本出してるみたいだけど
16 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/05 22:00:26
>>15 読み込んだ史料に負けてしまってるんでしょうな、「下天は夢か」
の評価が高かっただけに、作家として潰れてしまったと思われ。
ま、資料的価値はありということで、買ったのは損ではないかも。
謙信の本当の魅力を描いた小説は、あまりないのですよ。謙信が
生涯不犯・生真面目で、小説にするには人間的な幅に欠けたからかも。
「天と地と」(海音寺潮五郎)なんかも、無理に恋人作っちゃってるし。
その意味では、小説としては不出来だけど、「上杉謙信は女だった」
(八切止夫)あたりの示唆が面白い。
覇王の家を昨日読んだ
『反三国志』ってどう思う?
小説的にはまぁおもしろいと思うんだが…。
しかし全体的にちと劉備軍の思惑にハマりすぎだよとは思うが。
あの人家康嫌いだからなあ
20 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 16:03:41
司馬の尻くらえに何故か当時死んでる宗摘が愚物として出てくるよね?
あれはわざとなの?
>>18 dが馬休にあぼーんされ、
魯粛が惰弱で無能って設定はちょっとな・・・。
>18
駄作。泣けるシーンがない。ゲームでもやってたほうがまし。
24 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/07 19:29:57
北方サイコー
>>18 全体的に変だけど最後の論功行賞が糞。
ろくに活躍してない香具師と呉を滅亡させた徐庶や長安を取った魏延の
地位があまり変わらないとか無い。
だいたい劉封が王だから劉gを王にするって考えがありえない。
それ以前に法正が後方支援担当で諸葛亮が最前線で指揮取ってるし・・・。
人々の性格無視しすぎ
反三国志については今戸栄一氏が
「周大荒日中戦争で戦死→仕方ないんで連載誌の新聞記者が適当に書き続けた」
説を唱えてたな。俺もそれに同意。
つうかアレを面白いとほざいた渡辺精一はイラク行って死んで来てもいいくらいだと思う。
とすると『超三国志』を出したコーエーは、オホーツクに沈んでもいいくらいだな
>>27 まあコーエーに関しては周瑜伝がそれなりに面白かったからよしとする。
周瑜伝は赤壁の宴とかかぜ江あたりを不覚にも読んで殺意を覚えた呉ヲタにとっては清涼剤。
しかし新水滸伝は二度と復刊しないのかな・・・北方の捏造水滸伝読んでると無性にアレが読みたくなる。
「天を衝く」文庫版キター!!
いったい何冊になるんYO!
そういえばIF小説のスレないですな。いっぱい出てるのに。
おもしろいIF小説ない?信長編で
33 :
無名武将@お腹せっぷく:04/12/20 07:07:33
津本陽『乾坤の夢』は、資料集を読んでるようだったな
34 :
無名武将@お腹せっぷく:04/12/29 09:42:15
津本陽って評判悪いんだね。資料とか、おいら読めないから飛ばしてあとの考察の
とこ読んでる。それなりに面白いと思うけど。それから『軍神の階』じゃなくて『
武神の階』。
俺は津本陽の作品は好きだな。
べつに彼の作品にドラマ性なんてもとめてないから。
この著者は史料をよく漁ってるのがわかるし。
かえってろくに文献にも拠らずに講談レベルのネタで書かれてる小説が
多い方がよほど問題に思えるけどな。案の定、つまらないモノが多いし。
PHP文庫あたりなんか、俺は最初に巻末の参考文献を見るけど、それだけで
読む気をなくさせてくれるモノが多すぎる。
PHPの場合は大衆向けに書かれているのを前提に読まないと。
歴史おたく向けというよりはビジネスマン向けの感が強いし。
『乾坤の夢』
津本陽津本陽の小説の資料ソースは、蘇峰の「関ヶ原」「朝鮮の役」「大坂の役」
をベースになぞってるだけ、というか2番煎じな感じがして物足りなかった。
特に斬新な解釈もないから、蘇峰読むときの「参考」資料として読むことにして
いる。なんというか、華のない文章だな。
山岡荘八信長の市姫が坊主頭になった勝家を笑うシーンはあとで夫婦になることを考えると萌える
佐藤賢一の女信長ってどう?
40 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/02 06:58:29
「下天は夢か」って面白い?「功名が辻」とどっち買うか迷っちゃうんだけど。
下天つまらんよ
10ページくらい読んで放置してる
>>40 >>35あたりで述べられてるように津本陽は物語を紡ぐという点においては下手。
小説の本来的な姿からすれば欠陥があるよ。
資料をよく読んでるというのはわかるのでそこがイイ点かなとも思うが、資料の取捨選択はできていない。
44 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/02 21:00:54
本の名前がカッコイイから迷ったけど……やっぱやめるわ。
功名が辻買う。
45 :
右馬介:05/02/02 21:11:25
司馬の戦国モノを大体読み尽くしたんで
本屋で見つけた吉川の太平記を読み始めたが
司馬小説のぬるま湯に浸かり過ぎたせいか
なんだか読みづらくて仕方がない今日この頃orz
<<45
わかる、その気持ち。
司馬史観への批判も最もだと思うし、
史料研究が進んで今や史実とはいえない名場面もいろいろと。
でも読み始めたら止まらない。あのリズム感。
戦国モノで読み残してた「尻啖え孫市」、夜更かしして一気に読了。
漢の一生を見守り終えたような読後の余韻、儚さが何とも言えんわ。
47 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/04 00:41:20
芳樹の王玄策のやつってどう?
バルト海の復讐がつまらんかったので悩む
陳舜臣最強
>47
アンチではないファンとしての正直な感想。
新しい文体に挑戦したのが失敗。
王玄策は素材としては面白かったが、生かしきれなかった。残念
50 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/07 03:43:47
三国の小説で
・内容は結構理解しやすい
・あまり多く巻が出てない
・おもしろい
・ショク軍視点
の本ありますか?できれば出版社と作者も教えてくださいm(_ _)m
>>50 このスレ的にどうかと思うが田中芳樹の「白日、斜めなり」とか。
亡命以降の夏侯覇が主役の短編だが。
江森三国志
54 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/07 17:13:02
>>51 そんなのあるのか!
夏侯覇が主人公ってwww
探しにいくYO
55 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/07 20:25:34
>>50 柴田錬三郎の英雄三国志がオススメ。
テンポがいいからサクサク読めるYO!
>>45 わかる。わかるぞぉ!
「項羽と劉邦」読んでから吉川三国志になだれ込んだけど、かなりの違和感。
私の場合は、所々注釈のない、難解な語彙やら慣用句やらにつっかかって辛かった。
それなりに面白いけれど。
田中芳樹の「白日、斜めなり」は短編集『長江落日賦』収録。
トクマでノベルズ化はしていたが文庫化はしていなかったと思う。
祥伝社から出てるよ>文庫
59 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/07 21:23:35
功名が辻2巻目突入したよ。なかなか面白い
>50
酒見賢一の『泣き虫弱虫諸葛孔明』を読みなさい♪
(布教活動の一環)
おもしろいに激しく該当
吉川太平記にもだいぶ慣れて違和感もなくなってきたが
一方で
>>46氏の言う司馬遼小説の魅力も改めて感じてる。
司馬史観の功罪は抜きにして単純に小説としてみたら
やはり司馬小説はすごいと思うな。
このスレ観て、柴田の英雄三国志を読み始めた。
正直、格調高い吉川三国志よりも遙かに読みやすい。
作品の出来はともかく、こっちの方が初心者に優しいな。
吉川が書くと三国志にしても水滸伝にしてもなんだかお上品な感じだな。
そこがいいんだけどさ。
64 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/18 21:17:05
吉川と並ぶくらい面白い三国志の小説ありますかね
北方と反三国志を読んだけどなんだかなーて感じでした。
では酒見賢一の『泣き虫弱虫諸葛孔明』をお勧め
もっとも、あなたの求めている面白いとは多少角度がちがうかもしれないが・・・
67 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/26 23:10:41
>>65 定番の一つだけど陳舜臣の「秘本三国志」も未読でしたらお奨め。
昔、人形劇→吉川→柴錬と読みついで蜀漢ハァハァ孔明ハァハァだったのが、
秘本でいきなり曹操マンセーにすっ転びました。
その後「呉書三国志」という、かのモンキー・パンチ氏が挿絵を書いてる児童書読んで
呉にすっ転び…児童書なのにあなどれん面白さだったよ。
鄭門三国志は、まんま小説版蒼天航路だが、文章は悪くない
69 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/27 13:30:48
>>68 ど こ が だ !
誤三国志以下の文章と人物造形じゃねえか。
70 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/27 14:05:41
「秘本三国志」
張魯のママンが色仕掛けで男を罠にはめるシーンで抜いた工房の頃。
>>66-70 ありがと〜早速本屋にいってくる゜+.゜(*´∀`)b゜+.゜
72 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/04 00:27:42
高橋直樹好きな人いる?
『鎌倉擾乱』で感動した記憶があって、新刊の『戦国繚乱』を読んだ。
宇都宮一族滅亡の話、通勤電車で朝っぱらから鬱になりますた・・・
でも大友二階崩れの話も上杉の家督争いの話も面白かった。
司馬的な躍動感に溢れた面白さでもないし、
柴錬みたいな練れた読み易さでもないし、
でも抑えた筆致のなかに緊張感が漂ってて引き込まれる。
73 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/04 00:28:55
龍騎兵は?
高橋直樹といえばやっぱり日ハム時代に対近鉄戦で記録したノーヒットノーランだな
四球を一つ出したが、そのランナーは盗塁失敗でアウトになってるから対戦した打者は延べ27人
限りなく完全試合に近いノーヒットノーランだった
しかもスコアは1−0、味方の日ハム打線の安打もたったの2本だったから、両チームあわせてわずかヒット2本の試合だった
75 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/04 02:05:39
皆川博子の戦国幻野っていう作品読んだ人いる?
今川義元と電波な巫女とかが出てくる話なんだが。
76 :
読後感:05/03/04 03:09:46
>>72 それ前に「大友二階崩れ」ってタイトルでハードカバーで出てたはず。
わりとマイナーな事件の話ばっかだったから嬉しかった。
「戦国シュウシュウ」とかいうのもよかったよ。
津田信澄の話とかあって。
>>75 「しご様〜」てやつやね。
今川の小説てあんまないから物珍しくて手に取ったけど、
当時は微妙だったな。
>>75 あれはあれで面白い作品だと思うよ。評判もいいはず。
電波・・・というのは、柴錬賞もらってる系統の作家だからね、
富士信仰とか土俗的にこんな風潮あったかも無かったかもで
周辺話と思って読めばよいかと。
終盤の氏真の描き方なんて共感できたな。
「天下を汝に」は氏真を持ち上げすぎというかお偉く書きすぎで
何ともこそばゆくて面白くなかった。
>>77 氏真には興味を持っていたけど、たしかに「天下を汝に」は一読時とてもこそばゆかった。
あの本は惹句(知られざるフィクサー)が誇大広告だとは思うなあ。
一応、京都にいて家康と朝廷勢力とのパイプ役をしていたという設定だが、
家康の天下取りに具体的に貢献してる描写はそれほどなし。活躍させたりしようとした部分は
無理にとってつけた感がして、「こそばゆさ」を増幅させてる。むしろないほうがよかった。
築山殿のことをいつまでも気にかけて落ち込んだりしながら
嫁さんと一緒に老いて、親戚(武田・北条)の滅亡を見届けて生涯をまっとうする、
その辺の枯れた感じは好きだし、そこが本領だと思うけどね。
舞台の大部分は京都で貴族連中がわらわら出てくる点で、「天下を汝に」は
朝廷勢力モノといえるかもしれない。本能寺の変のあたりも含めて、
感覚が近いのは岳宏一郎「天正十年夏ノ記」かな。勧修寺晴豊が主人公の。
79 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/05 03:21:03
岳宏一郎といえば「群雲、関ヶ原へ」はスゴク良かったなー。
司馬リョ以来の関ヶ原ものの傑作だと思った。
ある意味司馬へのオマージュなんだろうけど、自分には輪をかけて面白かった。
あれだけの数の群雄のキャラを立てて、かつ見せ場もきっちり。
文体はどっちかっつーとドライな感じだけど泣かせどころはしっかり。
肌が泡立つような感動的な章もいくつかあった。
家康、三成はじめ、みんなとっても人間くさい。
特定の人物のみに視点が偏らないのもイイ。最終章の落とし方もイイ。
最も吉川広家ファソという奇特な友人には不評だった訳だがw
岳宏一郎の作品って俺の中じゃハズレが無い感じ。
『利休七哲』とか『天正十年夏ノ記』とかもすごく良かった。
>>80 黒田如水を書いた小説は後半「群雲・・・」の習作といった感じで
先に群雲読んじゃうと、荒くて物足りない感じがする。
岳宏一郎って若手?(作家デビューは1994年)と思ったが、けっこうお年なんだな(1938年生まれ)。
長生きして、いい作品をこれからも書いて欲しい。
モノホンの歴史小説作家って、歳が行ってるほうが
読ませるな。池宮彰一郎なんて最近の作家かと思ってたら、もう80歳。
津本も70超えだし。
池宮とか岳とか時代劇脚本家でずっとやってきて引退後に
小説書き始めた人間をモノホンの歴史作家と言うにはちょっと違和感があるな。
学研とかの架空戦記もん書いているような人間に対して「本物」というニュアンスなら分かるんだけど、
なんかずっとソバ打ってた職人が、自分の店もって蕎麦割烹でもやりはじめたのに
本物の和食職人!!といわれたら???って感じにならない?
じゃあ、史学会一筋でやってきた教授が
突然歴史小説を書くことになった場合は、
本格手打ちラーメン屋がインスタント麺の開発をはじめちゃうようなもんか・・・
>>85 自分はそうは思わん。
あくまで作品本位でホンモノと思いニセモノと思う。
最近興味を持ち始めたけど、何か初心者でお勧めな三国志の本ってありますか?
(無双から入ったけど、ちゃんとした史実を知りたいと思ったので)
PHPの「周瑜」「陸遜」って本に興味があるけど、どうなんだろう。
89 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/14 00:01:29
>>88 通して概要が知りたいなら横山光輝の漫画か吉川英治の三国志(演義ベース)あたり。
史実が気になるなら、ちくまの学術文庫の正史三国志あたり、紀伝体で全容を把握するのが骨だが。
>>89 有難う!
三国志ってどうなんだろうと思っていたけど、大まかな流れを知ったら物凄く
面白くなってきたので猛勉強するつもり。
歴史系とか苦手だったのに趣味となるとヤル気が違う…
>>88 ナツメ社から出版されている、「図解雑学」シリーズの「三国志」を薦める。
300Pに満たないながら、当時の社会状況や軍事・経済・政治・通俗など
さまざまな分野が初心者にも実にわかりやすく描かれており、この一冊で
後漢末から三国時代における概要と内実を知る事ができる。
史実に即した見地から三国志を知るのなら、演義とそれに準じた小説や
漫画・映像を多く見るよりも遥かにいい。
\1,300程度のB6版仕様で、たいていの書店にはあると思う。
92 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/14 12:14:59
海道龍一郎の乱世疾走を買おうと思ってるんだけど、amazonで見ても評価されてないから
良作か駄作か分からんのだが・・・。
見た人、感想とかあったらよろです
>>92 ごめん、読んでないんだけど、歴史小説というよりは時代小説らしい。
丸目蔵人が主役級で出てると聞いてかなり食指が動いている。
同じく読んだ方、レビューよろです。
94 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/15 04:37:19
丸目と言えば「おどんな日本一」があるわけだが
95 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 00:49:42
近衛龍春の『上杉三郎景虎』が文庫になったんで買ってみて、あとがきと解説だけ読んでみたんだが、
あとがきで、「景虎は側室の子ではない」だの「景虎に側室はいない」だのと「熱烈なファン」から非難されてたらしいな。ミラヲタは恐えぇなw
あと解説者の縄田一男って、こんなに引用ばっかの小学生の読書感想文みたいな文章しか書けない人だったっけ?
96 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 08:47:18
長曽我部元親が主人公の小説ありませんか?できれば死ぬまでやっているやつで。
97 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 12:46:44
98 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 12:49:12
鬼と人と
鬼と人とも絶版じゃん。
上の群雲関ヶ原へにしても、良い作品なのに
触れる機会が限られてしまっているのは残念。
新潮社ってすぐ絶版になるんだよな。
群雲〜は古本屋何件も回ってやっと買えた。
>95
そもそもあの小説自体がミラ好きターゲットだろう。
ミラヲタの奴が出てくる人物があからさま過ぎるって言ってたよ。
あとあとがき読めば意識してるのは分かる。
そのヲタ達が満足してるのかは分からないが
景勝兼続ファンからは評判悪いだろうな、あの書き方じゃ。
でもあの人は他の本でもあとがきで詳しく解説してくれるからありがたい。
それよりもあの表紙が恥ずかしくて買えない…。
101 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 22:10:05
>>95 近衛龍春は北条氏邦のやつが好きだった
一応つづくになってるけどいつになるやら…
俺が気になってるのは岩井三四二と宮本昌孝
宮本昌孝は歴史小説じゃなくて時代小説かな?
あと海音寺。史料的に難があるとか言う意見もあるけど文章自体がきれい。
クセがある人のはハマればいいけど、そうじゃないと読むたびに疲れる。
池波とか、津本の変な方言とか…
「○○でごいす」なんて言う甲州人にはついぞあったことがない
江戸弁でさえ100年の間に殆ど滅んだんだ。
400年前の方言が残っているなんて思うなよ。
103 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 22:41:28
>>100 >そもそもあの小説自体がミラ好きターゲット
自分は単なる上杉ファソでミラージュも噂でしか知らんが、
あのハードカバーが大手本屋で平積みされてるの見たときは、
ifもの本領の著者はともかく、編集者の品性を疑った。あれもコバルトと同じ集英社なの?
そりゃ後書きだって、内心書きたくなくても引き受けざるを得ない場合もあるしね。
しかしホント腐女子の市場って凄いんだね。
今は池波の「真田太平記」再読中。池波氏の描く女たちは生々しい。
>95
縄田一男は解説のプロですから。職人ですから。
わざわざ著者を貶めたり、あとがき読んで考える消費者の購買意欲を
萎えさせたりするようなことは書かないし
褒めたくないときでもきっちりページは埋めるのです。
気が無いときには何のひねりも無く頭から順に内容を追ってって
「…といえよう」「あるまいか」とか多用。
本気で褒めてるときの解説はなんつうか、文章のスピードが全然違う。
逆にこっちが落ち着いてください先生、とか思う。(既出の岳関ヶ原とか)
105 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/16 23:21:06
>>104 いえる。縄田氏の隆慶作品の解説なんて、やる気がないというかなんと言うか。
個人的な回想とか経歴とかばかり延々と書いて、中身にはまったく触れてないw
津本氏とか戸部氏の小説の解説に比べると、なんか仕事っぽさが漂いまくってる。
>>104 「群雲、関ヶ原へ」は後書きも笑えたわなw
前にも誰か書いてた高橋直樹氏、自分も好きだ。
出世作の「鎌倉擾乱」はもちろん素晴らしい作品だが、
あの文庫の最初の短編、源氏の二代将軍頼家を描いた話で、
梶原景時の描き方にまったく圧倒されてしまった。
あの頃、平安末期から鎌倉初期に興味があって、
小説だけでなく色々と著名な研究者の本も読み漁ったが、
なぜ源氏が三代しか続かなかったのか、なぜ北条氏の前に将軍家が敗れ去ったのか、
あの景時と頼家のやり取り、しかもページ数にしたらほんの数える程度の描出で、
歴史的事象にも人物にもリアルに肉薄していて、鳥肌が立った。
やっぱり、ある歴史上の人物への好き嫌いの感情に振り回されずに、
歴史のうねりのなかで、単なる善でもなく悪でもなく、全人的な人物の彫刻をするには、
ある程度の人生経験が必要なのでは。だから(まぁ司馬のような天才級はともかく)、
岳宏一郎もそうだけど優れた歴史小説家には年齢がいってる人も多いのでは。
って長文スマソ
そんなこと書くから思わず「群雲、関が原へ」の後書き、
読み返してしまったじゃないか。
「余りに語りたい、いや、語るべきことが多くて、私の解説は
紙数の半ばを過ぎて、まだ上巻の三分の一ほどで低迷しているのだか(略)」
「確かな手ごたえを持った作家と作品の誕生を心からよろこびたいと思う」
確かに落ち着いて下さい、先生!って感じだったw
高橋直樹の文章は自分も好き。暗い話ばっかだから読んだあと軽く鬱になるけど。
>>105 待て待てまてッ 縄田は隆慶大好きだろ?
あの昔語り解説は思い入れが強すぎる余りの暴走じゃないのか?
>>108 俺もそう感じた
あの文読んでやる気が感じられないとはとても思えない
この人はよっぽど隆のこと好きだったんだなぁって思ったよ
>>108 同意。対談までやってる(隆氏逝去直前)のに、やる気がないとは
思えない。むしろ「俺以外の奴に隆作品は語らせない」とばかりに
文庫版の解説を独占していたような…。
111 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/21(月) 21:25:35
まあ、今現在解説者として一番だめぽなのは清原康正ではないかと思うが。
>>111 あまり聞いたこと無い名前だけど。どこで何の解説書いてたの?
後三国志って面白い?
>>103 『〜景虎』は、01年4月に角川春樹事務所から出てる。集英社じゃない。
でも編集がミラージュ層を狙ったかも知れない。
あと縄田一男については「なるほどなw」って思った。
今度から注意して読んでみるけど、縄田の面白いものと俺の面白いものって必ずしも一致するわけではないしなー。
115 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/03/26(土) 12:48:31
>>112 剣豪小説とか読んでると時々見るよ。ぶっちゃけ俺でも書けると思わせるレベル。
117 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 21:21:50
あの・・荒山徹知っている人いませんか?『魔岩伝説』ほかまだ
3,4冊しか出してないんですけど日本と李氏朝鮮を舞台にしたかなり
大胆な解釈の歴史小説書いてます。韓流じゃないけどこの人の作品読んで
朝鮮に興味持った。隆慶一郎以来久しぶりに心躍らされた作家。
>>102 あれって400年前の方言を再現してんの?
>>117 読んでるよ。
短編連作の「十兵衛両断」なんかも、面白かった。
文体に変な癖がなく、子供でも読みやすい所も良い。
ただ、歴史小説家というより伝奇作家っぽいね。
このテイストを受け入れられない人は多いかも。
120 :
無名武将@お腹せっぷく:黄天当立184年,2005/04/02(土) 22:46:52
age
吉川英治の三国志ってそんなにいいんですか。
演義をまんま訳した物が読みたかったので
安能務って人の三国演義っての買って来たんですけど。
そんなにいいなら次期読み物候補に吉川三国志入れとこう。
冗談のような話だが、演義よりも古臭さを感じたね。
>>122 そーなの?まぁ100円で売ってたものだし。
じゃあ読み終わったら吉川三国志かってこよう。
つーか最近まで吉川宮本武蔵読んでた。関係ないか・・。
>121
安能本は中級者向け。
いろいろ読んでからたどり着くものなのだが・・・
演義の翻訳はちくま文庫から出てますよ
安能はまず本人の思想的バックボーンが電波だから気をつけとけよ。
ぶっちゃけ、ある程度読み手が書き手を理解してからでないと・・・・
と て つ も な く イ タ い
まあ、最初っからそういうネタだと分かってて読めばいいんだけどね。
張飛が気が利いたり、諸葛亮が最初イマイチなのはおもろい。
バンヤローを読んだ後だとまともに見える(w
結局121タソは吉川三国志よりも先に安能を読んでしまったのだろうか・・・
ところで秋山香乃の戦国モノの新作、どうなんだろ。読んだ方はおられるか?
茶々がメインらしいが。
稀少な女性歴史小説家として期待してるんだけど、どーにも同人臭が消えんのだわな。
>>127 そーですねー。
今は安能本を読んでますよ。通学時にちびちび。
正直読み終わったら立て続けに三国志ってのは気が重いっす。
何か戦国モノをはさんでから読もうかと思ってますが。
129 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/04/28(木) 05:15:30
アゲスコ
秋山の同人臭は消えないと思うよ。
固定ファンにはそこが支持されてる部分もあるだろうし。
個性とみることもできるだろうけど、自分は苦手だな。
同人臭というとロマンチックな感じなんでしょうか?
同人というのを読んだことないから想像できない…
他の女性作家の文とは違う雰囲気なのかな
>>131 秋山氏の一連の新撰組モノを読んでみると何となくわかると思います。>同人臭
「歳三往きてまた」は力作で、読ませる作品ではありますが。
でも臭うんだよなぁ、という微妙さ。
思うんだけど、一度、それほど思い入れのない人物を主人公にして、
客観的に史料漁って取材して書いてみたら、今までとは違う世界が拓けるような気がする。
・・・って別に担当編集者でもないのにこんなこと2ちゃんで云っても詮無いがw
同人臭=オタク臭いともいう。
134 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/12(木) 22:36:49
里見興国記て読んだ人いる?
135 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/27(金) 07:37:34
アゲリニョール吉岡
136 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/30(月) 00:20:13
「砂楼に登りし者たち」つー戦国ミステリー気になって読んだが、
後悔することしきり。
「ふぉっふぉっふぉっ」はねーだろ…
137 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/06/10(金) 02:45:53
こないだ「その時歴史が動いた」で放送してた薩摩義士(土木工事のヤツ)を
題材にした本ってある?
伊達政宗は子供の頃からおとなしい性格でおとなになってからも文化人タイプ。
それから片目ではなく両目あったという説は今でも一部の学者が主張していること。
政宗は疱瘡の毒が目に入って失明したことになっているが
旧仙台藩内の民間伝承では竹の棒っ切れでチャンバラごっこしてて
過って目を潰したという。
そこで「片目の猛将」というのは実は愛姫のことで、
子供の頃ちゃんばらごっこで目に刺さったというのも彼女の子供時代のことではないか、
彼女は子供の頃からきかんぼうというかおてんばでおとなになってからも
家臣の奥方たちや娘たちに鎧を着せ自ら率いて毎回合戦に出ていた、
小田原参陣の時に強硬派の愛姫の首をみやげに秀吉に降伏。
政宗がはじめて眼帯したのはこの時から。
これ以来「片目の猛将」の活躍は史上から消え、
穏健な文化人大名伊達政宗が登場することになった。という説。
この小説はなんと言うタイトル化ご存じないですか?
これなんてエロゲ?
>>138 >という説
ではなくて「という創作した小説」ですね
141 :
138:2005/06/17(金) 18:09:26
>>137 マンガだけど「風雲児たち」(ワイド版)3、4巻に収録されている「宝暦治水伝」。
自分はこれで宝暦治水のこと知ったので。
でもあの治水工事は苦労の割りに洪水があまり減らなかったんだってさ。
最近水害で街が水没したくらい難しいところだからね。
>>137 小説ではないけどこういうのあります。
「千本松原」 岸武雄著 あかね書房
あとは地元海津町史(現海津市)なんかに詳しいと思います。
ただ自治体編纂史は、ものによって極端にアレな部分があったりなかったりするんで、
史実を追うんだったら、平田靱負関係の史料とか他の宝暦治水関連の書籍も漁った方がいいかもっす。
よく見たら一ヵ月以上も前のレス;;;
146 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/07/17(日) 16:03:51
やっぱ関ヶ原かな
真田三代記は面白かった
岳宏一郎「御家の狗」文庫落ちage
内容は大久保長安、本多正信、本多正純の中篇三本組。
最後のは「家康死後、権力の後ろ盾を失った正純は広島城修築問題で
終始福島正則を弁護したものの実権を行使できず、正則とともに凋落した」
という新説あり。解説は相変わらず縄田氏。
恐らくこれで全単行本文庫化。新刊でないな‥
>148
今日買って来ました。今から読みます。楽しみ。
2005年8月5日の読売夕刊東京版4面に
荒山徹が写真付きで紹介されています。
読売の記者だったようですね。
>148の本と一緒に「本多の狐」を借りてきた俺の中で、正純ブームが訪れました。
PHPの「島津義久」
登場人物達の性格付けがはっきりしていてなかなか読み応えあった。
今まで島津モノといえば、単純に義久vs義弘という図式だったけど、
義久vs忠恒というのは新鮮だった。
>>151 正純モノなら安部龍太郎「風の如く水の如く」もよろ。
154 :
151:2005/08/12(金) 19:49:17
>>153 dクス。借りたら通勤時間に読んでみる。
現在『乱の裔』読書中。コレにも正純出てきた。
羽太雄平の戦国物は本多家ばっかり出てくるでFA?
>>154 好きらしいね。家康影武者説を扱った正信の長編もあるし
最近は江戸期の金沢本多家の本もでてたはず。
未読なので中身についてはなんとも言えないスマソ
>>155 『二河白道』は昔読んだ。
仏教用語?なんだな、あのタイトル。
影武者モノって映画もある信玄のがポピュラーかと思ってたけど、家康のも少なく
ないのかね。
武田の小説っていうと、新田次郎しか思いつかん・・。