私は何故か夏侯惇さんだけが蒼天イメージ。
たぶん無双のより蒼天の方がエロオヤジっぽく見えるからだと思うけどw
何にせよ、どいつもこいつも老けすぎですw
それよりも、どうして「徐晃さんは貧乏」な設定に誰も異を唱えないんだろう?w
セレブな徐晃さんの設定だったらこんなに話も進まないだろうし
なにより人柄がどうしても貧乏系
ダメだ、無双やっても徐晃を見るたびに「バイトはいいのか?」とか思ってしまう。
だがそれがいい(違
レスサンクスです。とりあえず徐晃さんの本レスが入る前に幕間劇などを。
時系列としては899のレス直後の徐晃さんたちって事で。
前回は徐晃さんたちを書けなかったので、これが初徐晃さんになります。
「…TVで何か進展が無いか確認するぞ」
と、おもむろにかたわらのTVをつけて司馬懿さんが言いました。
「―今回の事件に今上帝であらせられる劉協陛下は〜」
TVの映像は、彼らの国の帝である少年皇帝を映し出しました。
「…つまらん。変えるぞ」
ポチっとリモコンを操作する司馬懿さん。
「今回の事件についてどう思われますかっ!!」
「首相、コメントをお願いします!」
「テロに屈してはならない。テロリストとは交渉しない。」
「首相、人質を見捨てるつもりですか!?」
「ええい、邪魔だ!(斬)どけっ!(斬)無礼ものがぁあああ!!(斬)」
「以上、首相会見をお送り…ああ…皆さん…さような…ぶべらっ!?」
別なチャンネルでは、全身金ピカの派手な男がカン高い叫び声とともに、
取り囲んで詰め寄るマスコミを斬り捨ててふっとばす光景を写しています。
「…またか。馬鹿が。凡愚が!!」
と、司馬懿さんは彼らの首相に悪態をついてため息を一つ。
「何か進展が有りましたかな?」
「…有ったござるか?」
と、司馬懿さんに確認する張遼と徐晃さん。
「いや。愚民どもで構成された大人の馬鹿さ加減が分かっただけだ。」
はき捨てるように言う司馬懿さんに、張遼さんが顔を曇らせます。
「袁紹殿が首相の座についてから、この国は明らかに悪くなった…」
嘆く張遼さんの言葉に頷く司馬懿さん。
「…この様子では官憲は全くもって頼りにならん。
ここに至ると徐晃の案に従って良かったかもしれん。」
徐晃の目を見てふっと笑う司馬懿さんの言葉に、徐晃さんは、
「そ…そうでござるか?」
と、顔を赤面させてうつむく徐晃さんを見て、
「図に乗るな。馬鹿か?凡愚か?」
「司馬懿さんが人を褒める訳が無いじゃない。馬鹿ね。」
と、あきれる司馬懿さんと、横でいやらしく笑う孟達さん。
そこに、
「何やってる。行くぞ。」
しきりたがりの兄貴分、夏侯惇さんがやって来て、
ようやく一行はまた先に進みはじめたのでした。
袁紹…徐晃さんの国の首相。史実では、軍師の沮授の進言
“并州の黒山賊を攻め、黄河を下って長安を落とし、天子を奉戴せよ”
―持久戦に持ち込めという軍師に従わず、官渡で曹操に決戦を挑んで敗れた。
この沮授の進言に従えば、
もちろん官渡も起こらず、天子を無傷で手に入れるので、天下は袁紹の物。
ただ、このルートの侵攻は、途上で徐晃さんの故郷=河東を攻め落とす事に。
この世界での場合なら、徐晃さんの父親が勤めていた会社を潰したりしたのかも。
「徐晃さんが何で貧乏なのかなぁ」と、考えた時に思わずこんなネタが。
げふっ。色々誤字脱字が。899さん、925さん、頑張ってください!
942 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/28 13:34:47
「これはマズいな・・・」
司馬懿さんはホウ統さんと何やら話し込んでいます。
内容は許チョさんが持っていた兵士の配置図を信じるなら
別館にいる呉高にいる兵士は少ないということになるのですが。
問題は本館と別館を繋ぐ渡り廊下を通らなければならず
そこに兵士が二人配置されているということです。
「別館は制圧しちまったほうが手っ取り早いねぇ」
「兵士が少ないとはいえ長期戦になる可能性がある、
もし本館の連中に連絡されたら挟み撃ちにされるぞ、オススメできないな・・・」
司馬懿さんとホウ統さんはいろいろと知恵を出し合っています。
「もうすぐ渡り廊下だな、私と張コウで様子を見てくるからみんなはここで隠れていてくれ」
隠れるところの無い渡り廊下の手前で残りのメンバーを待機させ二人は先に進みました。
すぐに張コウさんから合図が出たので徐晃さん一向が渡り廊下に行くと司馬懿さんが呆然と立っていました。
「何があった、司馬・・・」
話しかけた夏侯惇さんも渡り廊下に差し掛かったとたん言葉を失いました。
「これは・・・一体・・・」
ハトが豆鉄砲を食らった状態の司馬懿さんはこの言葉を出すのでやっとという感じです。
そこにはボコボコにされた兵士と派手な戦闘があったことがわかるくらい建物内が破壊されていました。
呆然と立ち尽くす一向を更に驚かせる出来事が起こりました。
別館の奥で戦闘が始まっているらしく、「とりゃー」やら「うわぁぁ」やら刀と刀がぶつかる音がします。
「助太刀しなくては!行くぞ皆のもの!」
正義感の強い馬超さんが開口一番、ソッコーで渦中へと飛び込んでいきました。
馬超さんに続き、張コウさん、夏侯惇さん、魏延さんが前線に参加
司馬懿さん、ホウ統さん、孟達さん、夏侯淵さんは遠距離からの支援で、
徐晃さん、張遼さん、許チョさんは後方からの敵襲に備えて渡り廊下で待機
という配置をホウ統さんさんは走りながら指示しました。
「うりゃー」「せいっ」「とうっ」
渡り廊下から更に激しさを増した音が聞こえてきます。
その言葉の中から一つ
「茅ヶ崎行って来たぜ〜!!」
というなんとも目立つ声が響きました。
あまりにも場違いな発言に徐晃さんは二人に「おもしろおかしいでござるな」といおうと二人に振り向いたその時
張遼さんが今までに無いくらいのオーラを発しながら前線のある暗闇に吸い込まれていきました。
「ちょ、張遼殿、まつでござる、許チョ、ここは頼みましたぞ」
これから起こるであろう何か不安を感じた徐晃さんは許チョさんに後方を頼み、張遼さんを追いかけることにしました。
超期待
とりあえずコピペ用に置いときますね。
(´ω`)っ『許褚 龐統 張郃 女媧』
徐晃さんが戦闘現場にたどり着くと既に終了した模様で、十何人もの黄巾兵が無残な姿で横たわっていました。
しかしその真ん中で張遼さんと短髪の鈴をつけた男がかなりの至近距離でメンチきっています。
「てめぇ・・・何でこんなトコにいるんだよ、オイ!!」
「そういうキサマこそよく留年せずに修学旅行なんて来れたな・・・キサマの小さな脳では一生高校一年かと思ったぞ」
「なんだとコラァ!!ここで合肥の続きやってもいいんだぞ!」
「望むところだ!!」
二人が一撃を繰り出す寸前に張遼を夏侯惇さんが、鈴の男を大きな男が抑えました。
「やめろ張遼!我々は今互いに協力しなくてはならないんだぞ!」
「甘寧さんやめて下さい!あぁ・・・どうしてこうなるかな・・・」
夏侯惇さんが羽交い絞めにしても振り切られそうだったので徐晃さんと張?さんも張遼さんを取り押さえるのに加勢しました。
五分後、ようやく二人が落ち着くと司馬懿さんと?統さんは呉高の人にこれまでの事とこれからの事を説明しました。
「というわけだ。このホテル内には我々しか残っていない・・・是非とも協力してほしい。」
「そうですか・・・わかりました協力しましょう。おっと自己紹介がまだでしたね、私の名は陸遜といいます」
それから陸遜さんは呉高の人の紹介を始めました。
暴れていた鈴の男を甘寧といい彼を抑えていた大男の名を周泰
今端っこで踊ってるロン毛の男を周瑜と言い、その隣でトンファを持った男を孫策と陸遜さんから説明され
ひととおり自己紹介が終わったあと、当然のように皆の視線は二人に集まりました。
「オレはこいつと一緒なんてイヤだね!それなら単独で敵にツッコんだほうがましだ!」
甘寧さんは皆との同じ行動を頑なに拒んでいます。反対側では張遼さんを皆で説得しているところです。
「それにしても甘寧よぉ・・・さっき合肥がどうのこうのと言っていたが何があったんだ?」
後ろから孫策さんが甘寧さんに話しかけましたが甘寧さんは「知るかっ!」の一点張りです。
「このままピリピリしてもこちらもよい気分ではありませんので、できれば話してください。」
陸遜さんのやっとの説得により甘寧さんは渋々了解しました。
「こないだ合肥でシマ取りがあってな・・・そりゃもう族と族との激しい戦いだったぜ」
甘寧さんはとても不機嫌な顔をして話始めました
「数としてはほぼ互角だったが、アイツがいきなりこっちの本陣に単独でツッコんできて仲間を次々とシメやがったのさ
オレはそのとき前線で敵をボコってたから知らなくてよ・・・結局双方痛み分けってやつだ・・・
とりあえずアイツをシメなきゃ気がおさまんねぇんだよ」
それを聞くと陸遜さんはさらに説得を続け
「とりあえず今は私怨で行動されると困ります。もはやエゴが許される事態ではありませんので皆さんと協力してください。」
陸遜さんは深く頭を下げました
948 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 02:32:07
「チッ、しゃあねぇ・・・オイ張遼!!この厄介事が済むまでは皆に協力してやる・・・
だがよ、終わったら覚悟しておけよ!!!」
甘寧さんは張遼さんに怒鳴りつけました。
「フンッ」
張遼さんは鼻で笑うと甘寧さんに手を差し伸べました。
「いいだろう・・・不本意ではあるがな・・・黄巾党を倒すまでは互いに攻撃しない、約束だ。」
甘寧さんは張遼さんを睨みながらガッチリと握手しました。
「一時はどうなるかと思ったでござるよ、助かったでござる陸遜殿」
徐晃さんは微笑みながら陸遜さんに話しかけました。
「いえいえ、それにしても皆さん個性的な方ばかりで、まあこちらも個性的過ぎてまとまらないのが問題ですがね
皆の命は我々に掛かっています。一緒にがんばりましょう徐晃さん。」
陸遜さんは徐晃さんに握手を求めました。
「もちろんでござる!こちらこそよろしく頼むでござるよ」
二人は決意のこもった眼差しでガッチリと握手しました。
旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! ついに登場!三国オールスターズ! タイムアップまであと16時間45分!
某スレからゲスト参戦してもらいました。
初めは土曜日には完成すると言ったのですが
仕事の関係で遅れました。すいません
族のシマ争いにまで参加してる張遼さんがカコイイ・・・惚れるよw
GJ!
その某スレ、止まってるしね。
なかなか面白い試みGJ
952 :
無名武将@お腹せっぷく:04/11/30 09:46:27
|д゚)ツヅキマダカナ?
呉組もキタ━(゚∀゚)━!
激しくGJです。
ところで某スレってどこ(゚Д゚)?呉スレ?
>>953 陸遜の修羅日記スレでしょ。ここと流れが似てるけど、展開が止まってる。
面子を見てもしやと思ったけど、やっぱりあのグループだったのか。なんか変な嬉しさが・・・。
禿GJ!
修羅日記スレ初めて見た時はクソワロタなぁ
あの人達が出てきたのか、面白い展開になってきたね
>954-955
dクス。
メンツ見てもしやとは思ったけど、やっぱり修羅日記だったか。
修羅日記も好きだったので何だか嬉しい。
張角たち、黄巾党首脳陣の厚い信任を巧妙に得た諸葛亮さんと趙雲さんの二人は、先ず、
部隊の再編成とその配置の改善が早急に必要であることを諭して、酒精臭いおくびを吐く張宝の案内の下、
各フロアの点検に向かいました。
無論、激励を兼ねたその行動の真の目的は、
巨大な組織の内部に走る亀裂の在り様を自らの目で見極めようという不敵なものです。
「一見堅固なものほど、人目につかぬ小さな綻びから脆くも崩れるものですからね」
諸葛亮さんは、お気に入りの羽扇を口に当てながら、
底意地の悪そうな視線を趙雲さんに向けて語りかけてきます。
「少々声が高いですよ」
「なぁに、声をひそめればかえって他人の気を集めるものですよ。そうでしょう、はっはっはっはっは」
「は、ははははは」
仕方なく高笑いに釣られる趙雲さんですが、
諸葛亮さんの策にどれだけの勝算があるのかを未だ測り切れぬ故か、
全身胆を謳われる勇士であってもその顔色は冴えず、口元はいささか引き攣り気味です。
「いかが致したかな」
「いやいや、張角様の謙譲の言とは違い、そこここに頼もしき逸物がいらっしゃることに、
我ら二人、深く感じ入ったのでございます」
見え透いたお世辞にも関わらず、朦朧としていた張宝の目が途端に輝きだします。
「そうでありましょう、そうでありましょう。流石に具眼の士であらせられるな。
あそこにいる何儀やキョウ都、管亥なぞはまさに一騎当千、万夫不当の剛の者にございます。
見事に参謀殿の片腕を務めましょうぞ」
名を呼ばれて振り返る彼らは、一様に筋骨隆々とした男たちでしたが、
また、一様に倉庫から掠め取ってきたのでしょうワインボトルを片手に、
長い通路の上であぐらを掻きながらだらしない赤ら顔を示していました。
趙雲さんがそっと横目を滑らせた先には、
案の定、これ以上なきほど目を細めている諸葛亮さんの姿があります。
「それから、あそこ、非常階段前に詰めている監視役が周倉といいまして。
…何、携帯眺めてぼうっとしてんだ、あいつ。参謀殿が御自ら巡回に足を運んでいらっしゃるってのに」
「いやいや、声高に衆目の中で叱りつけて士気を下げることは愚策にございます。
我らがそれとなく彼に注意を喚起させましょう。
張宝様は、ここはお下がりになっていらっしゃいますよう」
「流石に…。某は兵法にとんと疎い故。ここはお任せ致します、参謀殿」
言葉巧みに張宝を退かせた諸葛亮さんと趙雲さんが歩み寄るのを気づきもせず、
周倉さんは携帯の液晶画面を見つめながら、鼻腔を膨らませて深い溜め息を吐いていました。
「周倉さんですね」
「…は、は、はい!」
「私は此度、張角様より参謀の任を預かった諸葛亮と申します。こちらは趙雲さん。
何卒、よしなに。ところで、先ほどより何を御覧になっていらっしゃるのです?」
突然の見知らぬ人間の来訪に驚いたのか、幾度となく吃音を発した周倉さんは、
諸葛亮さんの指摘にようやく自身が携帯に耽溺していたことを察して、それを懐に隠そうとします。
が、それよりも速く、諸葛亮さんの意を汲んだ趙雲さんの豹の如き手が携帯を奪い取っていました。
「…ほほう、これはこれは」
付属カメラで撮ったのであろう映し出されている画像には、コンビニのレジの向こうで、
流麗な黒髪をポニーテールに纏めながら、爽やかな笑顔で接客にいそしむ美女の姿がありました。
「成るほど成るほど、周倉さんには斯かる趣味がありましたか」
「め、滅相もない。誤解にございます。からかうのは、お、お止めくだされ!」
「ふむふむ、で、他には、と、…ほほう、これもなかなか」
何枚か違うアングルから撮った画像の次に映し出されたのは、江ノ島を背景にした白昼の浜辺で、
グラマラス且つシャープな肢体をパステルブルーのビキニに包んで佇んでいる、同じ美女でした。
「そ、それもたまたまにございます! た、たまたま某が海で水練に励んでいたところ、
たまたま通りがかった女性が、カ、カメラに」
「成るほど成るほど、今年の酷暑にも関わらず、わざわざ七里ヶ浜まで赴いて水練とは、
いやいや、感心しますね」
趙雲さんは思いました。諸葛亮さんのいやらしいにやつきは、
事態を好転させる足がかりを掴んだが故か。
はたまた、不意に目にした盗撮画像に魅惑されたに過ぎぬのか。
「誠にございます! い、卑しくも日本男児が鍛錬の合間に女性(にょしょう)にうつつを抜かすなぞ、
ふ、ふ、不埒千万!」
「周倉さんは、この女性にホの字なのですね」
趙雲さんは思いました。アンタ、ホントに同い歳か?
「と、とんでもございません、武の道は終わりなき道!
某には、斯かる寄り道なぞしている暇は、ご、ございません」
「ふむふむ。この女性、関羽さんと私たちにはいささかならず交流がありましてね。
斯かる如き真似を為さらずとも、周倉さんさえよければ、
幾らでも紹介する機会はありますのに。残念なことです」
「え、あ、…いや、その、…あのお方は、関羽さんと申されるのですか?」
旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
頑張れ、徐晃さん! 諸葛亮さんは死中に活を見つけたぞ! ファイト!
タイムアップまであと16時間15分!
以前、関羽アンド荀ケを出演させた者です。
関羽vs黄巾党ということで、タシーロな周倉のキャラを寝床で思いつき、
もう少し孔明と趙雲に活躍してもらいたい、と願いつつ筆を取りました。
尚、他の黄巾党キャラは、後々、職人様が書き易いように選びました。
オールスターズを思う存分暴れさせてやって下されば幸いと存じます。
GJ!
期待しまくり。
965 :
関羽愛:04/12/04 03:56:24
保守アゲ。
劉張を書いた者です。
折角保守アゲしたので、張り切ってレスを繋げてみます。
「山田ー!!」(どきゃーん)
「茅ヶ崎行ってきたぜー!!」(ばかーん)
「俺の敵を取るんじゃねー文遠!!(バキィッ)」
「我らは下の名前で呼び合うほど親しくない間柄の筈だが(ボゴォッ)」
三国の勇士の協力を得た徐晃さん一行は、破竹の勢いで廊下を進撃していました。
特に、甘寧さんと張遼さんが2TOPを組むようになってからは、向かう所無し状態です。
既に、名も無き塵芥がごとき数多の将が、彼ら2人の手によって容赦なく討ち取られています。
武術の達人とはいえ、たかが学生が何故テロリスト相手にこれほどの善戦をしているのでしょうか。
「こ奴らの大将格は、何故わざわざ名乗りを上げ、一騎打ちを挑もうとするのだ。
これでは我が脳漿よりほとばしる百計を使うまでも無いではないか。」
と、一人ごちる司馬懿さんに、酒をグビグビあおりながら龐統さんが答えます。
「子供にやられてるんだ。そこで引いちゃオトナの沽券って奴に傷が付く。
腕っ節で物を言わせて部下を従えてりゃ、強者との戦いは避けて通れぬ道っ……とな。」
「ふんっ、沽券が有るなら社会に対して実力で勝負を挑めば良かったのだ。
テロなどという、卑劣で卑屈な手段を取るから卑怯者として社会から非難されるのだ。」
鼻息を荒らげる司馬懿さんに、
「誰もがアンタのように良いとこの生まれで、眉目秀麗・成績優秀・品行方正・ムッツリ助平とはいかんさね。
脛に傷を持つ者の苦しみが分からない様じゃ、場末の酒場で美味い酒は飲めんぞ。」
相変わらず仮面の下の表情を見せないまま、龐統さんは答えます。
「場末の酒よりワインをグラスに傾けるほうが性には合っているが…そのようなものなのか。」
「そんなモンさね。」
龐統さんが年上という事もあってか、司馬懿さんは妙に素直なのでした。
「……ところで、今の褒め言葉の中に、何か人を中傷する言葉を聞いた気がしたが?」
「気のせいさね。」
「張遼と甘寧のお二方の荒々しいお姿も良いのですが、
司馬懿さんと龐統さんのオトナな会話も良いものですね。
それにしても友情とは、まことに……美しい。」
頬に手を当て、ため息をつく張コウさん。
彼は、三国の勇士が居並ぶ壮観な戦場の中から、
これはと思うシーンを見逃すまいと目を配るばかりで、
戦いが始まってから一向に戦いに加わる気配を見せていません。
そうして戦場の様子を、傍から眺めていた張コウさんは、ある事に気づいて視線を止めます。
「…徐晃さんはどうしてしまったのでしょうか。
動きに精彩がありません。何時もの思い切りの良い姿が何処にも…。」
張コウさんが怪訝気に眺める先には、苦戦を強いられている徐晃さんの姿が。
徐晃さんは、黄巾党の将兵を相手に、かつてない苦戦を強いられていました。
技量が相手より低い訳ではなく、
腕力で劣っている訳でもなく、
相手の気合に怯えている訳でもなく、
徐晃さんの腕を鈍らせている物は、徐晃さん自身の中の、とまどう心でした。
「死ねヨヤぁああああアアアアア!?」
奇声とともに突き出される、黄巾党の下っ端のナイフ。
徐晃さんは、素早くその手を叩いてナイフを落とし、交わしざまに相手の鳩尾に棒で一撃。
もんどり打って倒れる敵の肩をしたたかに殴りつけ、戦意を失わせます。
徐晃さんの事を何も知らない人間から見れば華麗なコンビネーション。
「……何故、徐晃さんはワザワザ相手の後の先を取るような危険を犯しているのです…
徐晃殿は自分の技に酔いしれたり、強い力に溺れるお人ではない。嫌な予感がします。」
徐晃さんの異変に胸騒ぎを感じた張コウさんは、徐晃さんに加勢するべく、戦いの場に身を躍らせたのでした。
ああ、かなーり脱字が。txtが巻き戻ってる…orz
がんばれ。超がんばれ
旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
↑
忘れてない?
こんどは誤字チェック。
(この黄巾党という人達は、何故こんなに躊躇いも無く人を殺そうとする事が出来るのでござろうか)
そんな苦悩などに関係なく襲い掛かる敵のナイフを交わし、拳で一撃をくれる徐晃さん。
しかし、必殺ではない攻撃では、敵は気絶せず、倒れながら徐晃さんの腕を切り裂きます。
「ッ…!!」痛みに耐えながら、相手の背に肘を落とし、敵を足で踏み付けて戦闘不能に……
……した所で、徐晃さんは、敵に完全に囲まれてしまった事に気が付きました。
「ハァハァ…ま…まずいでござるな」
はじめは徐晃さんの周りを遠巻きに取り囲んでいた黄巾党の面々。
しかし、いまや彼らは徐晃さんの周りを死体に群がるハイエナのように周回していました。
彼らは、一度に襲い掛からず、一人一人が間断なく襲い掛かる事で、徐晃さんのスタミナを奪ったのです。
技量では劣る彼らは、培ったプロの勘で、徐晃さんが力尽きようとしている事を敏感に感じとっていました。
「オイ、震えてやがるぜ。ビビッてんじゃねぇのか、コイツ。」
「自分から殴ってこねぇしな。殴りかかられたら殴り返す位、ガキでも出来るっての。」
「こいつ、何のつもりか俺等を殺さないから、こっちも何度でも戦えてラッキーだわ。」
「一人は皆の為に手加減し、皆は一人をぶっ殺す為に立ち上がる…ってなぁ、ゲ〜ラゲラゲラ・・・」
「いや〜世の中、最後は数の暴力よ。だから、こうして一体多数で挑む俺たちは勝ち組〜。」
好き放題言っている彼らを前にしても、徐晃さんは息を整えて次の攻撃に備える事しか出来ません。
「人を殺した事も無い腰抜け野郎が、イキがって手加減なんてするから、死ぬような目に遭うんだよ!!」
「……っ!!……人を殺す事が、そんなにエライのでござるか!?」
敵の斧が振り下ろされようとした瞬間に割って入った誰かが、
力尽きた徐晃さんの頭を割ろうとしたそれを受け止めました。
「ちょっ……張コウ殿。」
「敵の挑発に乗るのは美しくないですよ。徐晃殿。」
華麗に登場した張郃さんは、増援に怯む黄巾党の面々を、その衣装の異様さだけで威圧していました。
「なんだてめぇは!?」
「名を問われたならば答えましょう。音に乗せても麗しき私の名を。私の名は張…」
と、敵の言葉に律儀に答えようとした張郃さんの言葉をさえぎって、徐晃さんの前の敵の背に矢が突き刺さります。
「テロリストに自分から名前を名乗ろうとするなんて、張郃、アンタ、バッカじゃないの!?」
「も……孟達殿。」
あまあまとはいえ、一人でも難敵だった徐晃さんに加えて、それに匹敵するだろう張郃さん、
そして絶好の位置から射撃を加える孟達さんという三人を前に、誰が戦闘を続けられるでしょう。
黄巾党はほどなく撤退し、力尽きた徐晃さんの周囲には、静寂と孟達さんの敵意すら感じられる視線だけが残りました。
張郃さんは孟達さんに「馬鹿」といわれた事で、すっかりいじけてしまい、床に体育座りでのの字を書いています。
「何、敵にまで手加減してんのよ!!」
と、何時もとは違う、ただならぬ雰囲気で詰めよる孟達さんに、
「拙者は特段、善人ではないと思う……けれど、人殺しが相手でも、
躊躇い無く攻撃する事は、何か間違っているのではないか、と思うのでござる。」
辛うじてそれだけ答えると、徐晃さんは目を伏せて黙ってしまいました
973 :
関羽愛:04/12/05 01:47:45
「……アンタ、そんな事を言ってたら、ここじゃすぐに死ぬわよ」
そう言った孟達さんの声は、それまで徐晃さんが聞いた事のある中でも最も低く押し殺した物でした。
「だが・・・だが・・・」
なおも何かを言おうとする徐晃さんを、孟達さんは一喝します。
「だがもへったくれも無いわよ。アンタが死んだら、弟と妹の面倒を誰が見るのよ!?」
何も言い返せない徐晃さんに、孟達さんはなおも厳しい声で言います。
「自分が助かる為に相手を傷つけるのは仕方が無い」
「殺されるような事をする向こうが悪い」
「自分のほうが相手より大事」
「総合すると、クソ野郎どもに手加減するなんて馬鹿馬鹿しくてやってられない」
徐晃さんを前にしての孟達さんの言葉は、現状から見ればどれも正しく、否定しがたい物ばかり。
ですが、その正しいはずの言葉が孟達さんから発せられる度、徐晃さんの心は激しい痛みを発します。
そして、孟達さんも徐晃さんが「ハイ」と言わないので、いい加減抑制が効かなくなっていました。
「もし、アンタと私が敵同士になったとしたとしてよ、
きっとその時は身を守る為なんだから私だってアンタを射殺…」
「そんな事には……拙者と孟達殿が殺しあうなんて、そんな事には絶対ならないでござる!!」
974 :
関羽愛:04/12/05 01:49:23
孟達さんは、徐晃さんの目に涙を浮かべながら声をはりあげて否定した姿を見て、
自分が勢いで何か取り返しのつかない事を言いそうになっていた事に気が付きました。
「……そうね。やっぱり私もアンタの事を殺せないと思うわ。」
そう言った孟達さんの声がとても穏やかなものだったので、
徐晃さんが安心していると、その後ろから、
「同感ですね。私だって徐晃さんの事は殺せませんよ。」
何時の間にか立ち直った張郃さんが間に割って入ってきました。
そして、徐晃さんと孟達さんに、張郃さんは真面目な顔をしてこう言いました。
「だから、私達がずっと友達でいればいいんです。少なくとも私はそのつもりですよ。」
「腐れ縁なんてゴメンだけど、殺しあうなんてもっとゴメンだから約束してあげるわ。」
「も・・・勿論でござる!!」
旅は道連れ、世は情け。波乱万丈修学旅行。
徐晃さんが弟妹を大事に思ってるように、徐晃さんの事を大事に思う友達も居るんだよ。
頑張れ、徐晃さん! ファイト!タイムアップまであと16時間!
長文と長時間に渡ってのレス失礼しました。
投稿の誤りから、思考しながらリアルタイムで修正分を書いたもので。
次からはこうならないよう、気をつけます。
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
泣けた(つД`)
勝手ながら、そろそろ次スレを立てた方が宜しいかと思い、テンプレを作ってみました。
人物紹介については、私がメンドくさがり屋な所為もありますが、
今までに登場した全員を流れに沿って説明していくと、かなり長大になるので、
オミットした方がいいように思います。
もし、これで異存がないようでしたら、二十四時間後くらいに私が立てようと思います。
意見、添削が必要と思われる方はレスをお願いします。
↓テンプレ案
徐晃さんは貧困の中、バイトで生計を立てて幼い弟妹を養う学生さん。
ちょっぴり怪しいナイスガイの友人、張遼さんや、
複雑な想いを寄せている孟達さんや関羽さん、呂布さんに囲まれて、
今日も今日とて艱難辛苦、阿鼻叫喚の学生生活。
やっとの思いで叶えられた、待ちに待っていた修学旅行も、
思わぬ暴徒の乱入で、急転直下のドタバタ劇。
でも、徐晃さんはこんなことに負けてはいられません。
皆んなの笑顔を守る為、頑張れ徐晃さん! ファイトっ!
前スレ
徐晃さんの生活
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1070725515/
徐晃さんとその周辺の設定は書かれてるので良いんじゃないでしょうか。