雑談・質問スレッド其の23

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唐の学者であり『五経正義』の「孔穎達」は、伝統的に「くようだつ」と読まれて
きたけど、山川の世界史教科書では「くようだつ」「こうえいたつ」の併記。
また人名ではないが、「西域」も「さいいき」、「せいいき」併記。
このように最近は、漢字の読み方について、どれが正統といったものはなくなってきている。
『ビッグコミックオリジナル』連載の漫画「沈夫人の料理人」では、タイトルの「沈」に
わざわざ「チン」という振り仮名が振られている。しかし人名の場合、「沈」は「しん」と読む慣習があるから、
これは厳密にいえば間違いなのであろうが、だがこれこそ山川教科書的な新しい流れであろう。

さて、陳式を「ちんしょく」と読むのは漢音主義で、曹豹を「そうほう」と読むのもこれと
同じ思想に基づく。しかし、「鄭玄」は「じょうげん」と、呉音で読まれることが今も
主流のようだ。この手のでは、「曹植」は「そうしょく」なのか「そうち」なのか論争
とかあるが、要は「その漢字の、もっともポピュラーな音読みを採用」でいいのではないか。