四  国  志

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秀吉キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!!!!

こことは関係ありませぬ
四  国  志
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1052654385/
2誘導:03/05/12 20:59
>>1
ワラタ
公孫\を司馬懿より先に倒した、秀吉軍
38 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:02
「そちはいくつになったでおじゃるか」
眼窩のドス黒いくぼみから二つの鋭い目を除かせながら男はそういった。
たるんで蒼く肥えた顔面の皮膚に白を塗り、口元を扇で隠しながら、
血のように紅い肉薄の唇を少し引きつらせたような、国親にはそんな気がした。
「数えで十六になりました。」
振り向きざまに声の主を仰ぎ見た国親の目は、ぼんやりと主の目を見やった。
いや、見るともなしに主の顔面の目の位置にある黒い穴を眺めたぎりである。
主のほうはうつろな少年のまなざしに躊躇を覚えることもなく、
切れ長の目をかすかに細めたかと思うと、ただ、口元の扇をパチリと閉めた。
扇の向こうの口は醜く笑っていた。獲物をねらう毒蛇の舌ごとく、
少年にはそう映った。
「そうか、、、ふふっ雨に濡れるゆえ早ようこちらは参れ。麿のそばに近うよれ」
夜半から降り続いた雨は一向にやむ気配はなく、一面を灰色に染めていた。
うっそうと降りしきる薄暗い曇天の世界に、主の血なまぐさい唇の赤が
絶望的なほど鮮明に映えていた。
屋敷の庇を伝って落ちる大粒の雫がポタリポタリと少年の頬に落ちては流る。
少年はそのまま表情をかえることなく、ただ
「はい・・・」
と呟いたのみだった。
今宵、主のしと寝に、蛇の目の雨音に身を委ねる己が境遇を思うに、国親は唇の奥を強く噛みしめた。
口の中に鉛のような味がひろがる。

もちろん主は少年の微妙な動きなど、知る由もなかった。
41 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:27
「どうにも解せませぬな。このままかの小わっぱを留めおかれますれば、
 きっと我が一条の御家に仇をなすものとなりましょうに」
土居某と呼ばれるその老人が声高にまくし立てているのをを国親は隣の間で聞いていた。
少年は身の衣を、音を立てないように慎重に自分の帳に引き寄せると、
布をなぞるように肌にこめてゆく。少年の体躯は驚くほどしなやかで、そして白かった。
無駄のない四肢には適度に筋肉の隆起が覆い、みごとなまでに端整な肉体を有していた。

42 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:53
土居某と同席しているのは、さきほどまで少年と共にまどろみの中にあった主である。
先ほどの土居の声からしばらく、隣室では沈黙が続いていた。
やがてパチンパチンとゆっくり扇を開け閉めする音が二、三度聞こえた。
主の手元である。その音は持ち主を表すがごとく、鈍い音をしたためた。
「殿、国親は先年われらが滅ぼした長曾我部兼序の遺児ということはようくお分かりのはず
 年端もゆかぬ稚児のみぎりならともかく、きゃつはすでに殿から烏帽子を与えられ
 ておりますれば、思慮のつく齢にござります。旧仇の念沸きいつ何時当家に牙をむくやも
 しれませぬ。小わっぱの私念は取るに足らず、しかしの石間の一屡はたちまち
 堰を切って濁流となりすべてを押し流しましょうぞ」
老人は沈黙にたまらず怒声を上げた。まさしく濁流の勢いともいうべきか。
隣室に少年の存在を知ってか知らずか、いや老人はそれも見越して箴言するのであろう、
少年はかたわらにあった墨壷を取ると、土居の声がする方と反対側に近づき、
敷居に墨汁を垂らすと音もなく襖を開けて寝室を出た。
38 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:02
「そちはいくつになったでおじゃるか」
眼窩のドス黒いくぼみから二つの鋭い目を除かせながら男はそういった。
たるんで蒼く肥えた顔面の皮膚に白を塗り、口元を扇で隠しながら、
血のように紅い肉薄の唇を少し引きつらせたような、国親にはそんな気がした。
「数えで十六になりました。」
振り向きざまに声の主を仰ぎ見た国親の目は、ぼんやりと主の目を見やった。
いや、見るともなしに主の顔面の目の位置にある黒い穴を眺めたぎりである。
主のほうはうつろな少年のまなざしに躊躇を覚えることもなく、
切れ長の目をかすかに細めたかと思うと、ただ、口元の扇をパチリと閉めた。
扇の向こうの口は醜く笑っていた。獲物をねらう毒蛇の舌ごとく、
少年にはそう映った。
「そうか、、、ふふっ雨に濡れるゆえ早ようこちらは参れ。麿のそばに近うよれ」
夜半から降り続いた雨は一向にやむ気配はなく、一面を灰色に染めていた。
うっそうと降りしきる薄暗い曇天の世界に、主の血なまぐさい唇の赤が
絶望的なほど鮮明に映えていた。
屋敷の庇を伝って落ちる大粒の雫がポタリポタリと少年の頬に落ちては流る。
少年はそのまま表情をかえることなく、ただ
「はい・・・」
と呟いたのみだった。
今宵、主のしと寝に、蛇の目の雨音に身を委ねる己が境遇を思うに、国親は唇の奥を強く噛みしめた。
口の中に鉛のような味がひろがる。

もちろん主は少年の微妙な動きなど、知る由もなかった。
41 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:27
「どうにも解せませぬな。このままかの小わっぱを留めおかれますれば、
 きっと我が一条の御家に仇をなすものとなりましょうに」
土居某と呼ばれるその老人が声高にまくし立てているのをを国親は隣の間で聞いていた。
少年は身の衣を、音を立てないように慎重に自分の帳に引き寄せると、
布をなぞるように肌にこめてゆく。少年の体躯は驚くほどしなやかで、そして白かった。
無駄のない四肢には適度に筋肉の隆起が覆い、みごとなまでに端整な肉体を有していた。

42 名前:$damedame[sage] 投稿日:03/05/11 22:53
土居某と同席しているのは、さきほどまで少年と共にまどろみの中にあった主である。
先ほどの土居の声からしばらく、隣室では沈黙が続いていた。
やがてパチンパチンとゆっくり扇を開け閉めする音が二、三度聞こえた。
主の手元である。その音は持ち主を表すがごとく、鈍い音をしたためた。
「殿、国親は先年われらが滅ぼした長曾我部兼序の遺児ということはようくお分かりのはず
 年端もゆかぬ稚児のみぎりならともかく、きゃつはすでに殿から烏帽子を与えられ
 ておりますれば、思慮のつく齢にござります。旧仇の念沸きいつ何時当家に牙をむくやも
 しれませぬ。小わっぱの私念は取るに足らず、しかしの石間の一屡はたちまち
 堰を切って濁流となりすべてを押し流しましょうぞ」
老人は沈黙にたまらず怒声を上げた。まさしく濁流の勢いともいうべきか。
隣室に少年の存在を知ってか知らずか、いや老人はそれも見越して箴言するのであろう、
少年はかたわらにあった墨壷を取ると、土居の声がする方と反対側に近づき、
敷居に墨汁を垂らすと音もなく襖を開けて寝室を出た。
91:03/05/12 21:14
ショタっぽいが萌えた。続きキボンヌ
10誘導:03/05/12 21:18
>>10
そこは三国志のねた、こっちは日本の戦国時代、四国をモチーフにしたねた
四国の大名だと

土佐 一条・長曾我部・本山・安芸
阿波 三好・海部・細川
讃岐 香川・十河・香西
伊予 来島・河野・宇都宮・得居・平岡・西園寺・土居

こんなところか
13村上
来島があって漏れはないのかyo!