78 :
無名武将@お腹せっぷく:
『ワアアアアアアアアアアアアア』
アナ:お聞きいたしましたか、津波の様な大歓声。
ここ洛陽競馬場は、この大レースを前にして興奮の坩堝と化しております。
解説:ええ、馬場もパンパン、天候もレースには最適。そしてメンバーが良いですからね。
アナ:鞍上呂布、赤兎馬。鞍上項羽、鳥騅。やはりこの2頭の勝負になるのでしょうか?
解説:そうですね、他に曹操騎乗の絶影、劉備騎乗の的盧などがおりますが、
やはりその2頭の実力は飛びぬけております。
アナ:流れはどう読みますか?
解説:常に先行する呂布ですから、赤兎馬が1、2番手をキープ。
それに対して鳥騅は後ろからの仕掛け、直線勝負に出ると予想してます。
アナ:はい。好勝負が期待できます。今、鳥騅が最後にゲートイン。
さあ、最も強い馬を決める、中華賞のスタートです。
アナ:各馬、一斉にスタート。横一直線から抜け出したのは…おーっと、場内騒然。
好ダッシュから戦闘に立ったのはなんと、諸葛瑾騎乗の諸葛瑾之驢であります。
なぜこのレースに出られるんだ、と陰口を叩かれる程度の実績しかないこの
馬(?)でしたが、いやあこれは驚きの激走です。
諸葛瑾、ここしか見せ場はないと判断したのか。
赤兎馬は2番手につけました。呂布、ここは自重しているようです。
その後ろに絶影などが続き…
ここにいました鳥騅、やはり中団につけ後半勝負か。
その後ろに曹丕騎乗の爪黄飛電などが続きまして、的盧。今回は後ろからの競馬となります。
大きく離れて、やはり最後尾は木鹿大王騎乗の南蛮象。
いまようやく直線を通下していきました。観客の拍手を一身に受けております。
人気だけはかなりのものです、南蛮象。
79 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/13 02:31
さあバックストレート、ゆったりと流れます。
各馬、あまり仕掛けません。やはり後半勝負なのか。
先頭は依然、諸葛瑾之驢。しかし、そろそろ限界か、かなりバテた様子。
コーナーを回って…鳥騅が上がってまいりました。いつも少し早い仕掛けです。
項羽、流れを見て赤兎馬に並んでおこうというのか。
各馬それを見て押し上げております。さて、先頭は赤兎馬に変わりました。
諸葛瑾之驢、お役御免か、ずるずると下がっていきます。
さあ最終コーナーを回った。かなりの集団になっております。
内、内を通りまして赤兎馬。やはり赤兎馬が先頭、その外へ鳥騅でであります。
やはりこの2頭の勝負となるのか!
おおっと、その2頭に並びかけるように絶影が上がってきた!
その後方から的盧であります! 的盧が怒濤の追い上げ!
劉備、鞭を二刀流でビシバシ叩いております! なんという荒業!
先頭は依然赤兎馬、しかし絶影が並んだ…
おおっどうしたのか、いきなり絶影が減速!?
故障か、足を引きずるようにしてずるずると後退!
さあ鳥騅、的盧が赤兎馬に並ぶ!
3つ巴の戦いとなりました、梅の花咲くこの洛陽!
あと200m、まだ並ぶ、並んでいる、鳥騅出た、しかし赤兎馬も追いつく!
的盧は伸びない、的盧はここまでか、内に赤兎馬、外は鳥騅、2頭並んで今ゴール!
81 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/13 02:47
82 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/13 03:22
アナ:写真判定の結果…な、なんと! 馬超です!
馬超がゴール前、ものすごい勢いでトップで通過していました!
なんということでしょう、大波乱の幕切れです!
ビデオで確認してみましょう…おお、確かに馬超です。
スローで見ると確かに、馬超が1着になっております!
2着の赤兎馬とは1チンコ差!
1チンコ差で馬超がグランプリホースとなりました!