この福沢祐巳、身命にかけてもお姉さまを守る覚悟にございます!
2 :
ダンディ坂野 ◆kxHgxJqobc :03/03/22 14:21
(σ`∀´)σ
2げっつ!!
3 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/22 14:28
3get
4 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/22 14:30
クソだるい勢いで四げと
5かよ!
使用ゲーム:三国志8+PUK(PC)
小笠原祥子(君主)
武力:40
知力:98
政治:98
魅力:98
成長傾向:万能
義理:12
野望:2
冷静:7
特技:弁舌 混乱 神算
戦法:突撃1 矢嵐1 落石1 妖術1 攻城4
福沢祐巳(担当武将)
武力:50
知力:50
政治:50
魅力:50
成長傾向:平凡
義理:15
野望:7
冷静:1
勇猛:3
特技:全能
戦法:なし
他、小笠原軍所属武将
水野蓉子
武力:35
知力:99
政治:97
魅力:92
成長傾向:軍師
義理:11
野望:14
冷静:5
勇猛:6
特技:天文 耕作 警備 混乱 神眼
戦法:奇襲1 火矢1 妖術1 攪乱3 乱射1
他、小笠原軍所属武将
松平瞳子
武力:93
知力:74
政治:34
魅力:90
成長傾向:将軍
義理:10
野望:13
冷静:2
勇猛:7
特技:歩兵 騎兵 挑発
戦法:突撃3 乱撃4 火矢1
シナリオ:199年 偽帝 兄を頼って窮状に対し 劉備 詔を抱いて徐州に入る
本拠地:永安
本当に能力値つけるしか能がないのな
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i !
ヽ { | ! |ノ /
ヽ | _ ,、 ! ,
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ' や ら な い か ?
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
俺──ちょっとワルっぽい自動車修理工 阿部高和
糞スレだってかまわないで2取っちまう人間なんだぜ
, '´  ̄ ̄ ` 、
>>3 やらないか
i r-ー-┬-‐、i
>>4 うれしいこと言ってくれるじゃないの
| |,,_ _,{|
>>5 ん?もうかい?以外に早いんだな
N| "゚'` {"゚`lリ
>>6 いいこと思いついた
ト.i ,__''_ ! お前俺のケツの中でションベンしろ
/i/ l\ ー .イ|、
>>7 男は度胸!何でもためしてみるのさ
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
>>8 ところで俺のキンタマを見てくれ
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ. こいつをどう思う?
/ ∨ l |! | `> | i
>>9 お前俺をバキュームカーとまちがえてんじゃねえのか!?
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
15 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/25 01:15
19 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/11 20:11
死ねボケ裕巳!
なんのとりえもないくせに、へらへら取り入ってるんじゃねーよタコ!
顔面軟体生物のくせに、レズッてんじゃねーよボケ!
股間で茄子の漬け物でもこねてろクサレマンコ生物!
また糞スレを……。
ていうか小笠原祥子って誰だよ。小笠原道大なら知ってるけどさ。
さっきぐぐってみたけど、恐くてリンクを踏む勇気は出なかった。
21 :
村田銃三郎 ◆XJu3niw/cU :03/04/12 17:14
22 :
村田銃三郎 ◆XJu3niw/cU :03/04/12 17:15
小笠原茉莉>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>小笠原祥子
良スレ
小笠原って誰?
村田がいるってことは小笠原ってのもアイドルか?
26 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/12 17:18
>>21 あっ、知ってる
天までとどけの子だよねー
27 :
村田銃三郎 ◆XJu3niw/cU :03/04/12 17:22
マリア様が見てルー
29 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/13 23:06
小笠原→?
福沢→ゆきち?
松平→自明
鳥居→なんか松平家の家臣
支倉→常長
島津→たくさんいる
佐藤→普通
藤堂→高虎
二条→?
二条は旧五摂家じゃないか?
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□□□□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□□■□□□□□■□□□□□□□■□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□□■□■□□□□■□□□□□□■□□□
□□□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□■□□■□□□□■□□□□□■□□□□
□□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□■□□□□■□□□■□□□□■□□□□□
□□□□□■□□□□□□□□□■□□□□□□□■□□□□□□■□□■□□■■□□□□□□
□□□■■□□□□□□□□□■□□□□□□□■□□□□□□□□■□■■■□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
>>1>>21>>22>>27
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
38 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/24 00:08
ジャーパネットー ジャパネットー 夢のジャパネットたかたー♪
40 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/28 04:22
文恵「あぁ〜〜〜あん」
村田「文恵いいかい?いくよ」
文恵「うん♥ゆっくり・・・イレテ・・・」
村田「うっ!」
文恵「アッ!痛いっ!さ・・・裂けちゃうよぅ〜」
42 :
村田 ◆3XjmOyXKd. :03/04/28 22:49
良スレ
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、
白いセーラーカラーは翻らせないように、
ゆっくり歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学校は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、
伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、
幼稚舎から大学までの一環教育がうけられる乙女の園。
時代が移り変わり、元号がが明治から三回も改まった平成の今日でさえ、
十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、
という仕組みがいまだに残っている貴重な学園である。
憂鬱な期末テストも終わり、さあ、夏休み。
けれども学園祭に向けて山百合会の幹部は大忙し。
休み返上で働くかわいい元妹を手伝おうと偉大なお姉さまがたが気紛れを起こした時に、
大事件が起こるとは、これは天の思し召しだったのだろうか。
「ごきげんよう〜」
そう言って暑い盛りの薔薇の館のビスケット扉を開いたかたの姿を見て、祐巳は腰を抜かしそうになった。
「ロ、ロサ・ギガンティア(白薔薇さま)……、じゃなくて聖さま? な、なぜこちらに」
「うん、夏休み返上で頑張ってるかわいい妹達に差し入れだよーん」
元ロサ・ギガンティアこと佐藤聖さまはそう言うとコンビニの袋をテーブルの上にどさっと置いた。
「わ、いいんですか、やったー!」
由乃さんは早速コンビニの袋から何か取り出した。あ、カップアイスか。
薔薇の館には空調は付いていないから、この差し入れは本当にうれしい。
「ありがとうございます!」
元気良くそう言うと、祐巳もコンビニ袋からバニラのカップアイスを取り出した。
その時見えたカップアイスの数は、ひいふうみい……かなり多い。
「聖さま、せっかくなんですけど、今お姉さまがたは他所で仕事してるんです」
祐巳がそう言うのを、聖さまはアイスのフタを舐めながら聞いていた。……ああ、はしたない。
「ああ、今蓉子と江利子が連れて来るよん。その数はさすがに私たちじゃ食べきれないでしょ」
「え、蓉子さまと江利子さまもいらっしゃってるんですか?」
祐巳は素直によろこんだが、クッキー入りのアイスを食べている由乃さんは渋い顔。
かき氷じゃないんだから、頭にキーンときたわけじゃないだろうし、令さまを取られかねないと思っているのかな。
「そうそう。実はわたしらも去年はお姉さまがたにちょっと文化祭の手伝いしてもらっちゃったからね。
つるの恩返しってわけ。だから由乃ちゃん、覗いちゃだめよ」
そう言いながら祐巳を抱いてビスケット扉の向こうへ行こうとするものだから、
祐巳は久しぶりに「ぎゃあ」と叫び声をあげた。
「お、それそれ。久しぶりに聞きたかったんだよねー」
その聖さまと祐巳を由乃さんはニコニコしながら見ている。さっきまで眉間に皺を寄せていたのに、うらぎりもの。
しばらく祐巳がじたばたしていると、聖さまの腕の力がふっと抜けたので、祐巳はすかさず逃げ出した。
「こりゃ、一雨来るねえ。早く戻ってこないかな。アイスも溶けちゃうよ」
聖さまは暗くなってきた窓の外を見てそう言った。
ついさっきまでは青空が広がっていたのに、今はもう灰色の雲が垂れ込めている。
「早く帰ってこないと、お姉さまがたが濡れちゃう」
そう祐巳が言った時には、もう大粒の雨が降り出してしまっていた。
ほどなく、蓉子さまと江利子さま、それに祥子さまに志摩子さん、
乃梨子ちゃんに瞳子ちゃんが濡れて帰ってきた。
ああ、祥子さまは濡れねずみでもお美しい……ってわたしは変態か。
「まったく……10分前には晴れていたのに、どういう天気かしら」
祥子さまが貼り付いた前髪を鬱陶しそうに払いながら、不機嫌な声を出すけれど、
どことなくうれしそう。やっぱりお久しぶりにお姉さまにお会いできたからなのかな。
「あら、祥子は私たちが来たりなんかするから雨に降られたと言いたいのかしら?」
「まあひどい。山辺さんよりかわいい妹たちを優先したっていうのに、ひどい仕打ち」
「そ、そんなことは言っていませんでしょう!」
元薔薇さまがたはあいかわらず祥子さまを手玉に取るのがお上手。
あの祥子さまが手も足も出ないのだから、あらためてすごいと思わされる。
「しかしこれじゃ止まないと家に帰るのも大変だわ。わ、光った。雷だ」
由乃さんが差し出したスポーツタオルで髪をガシガシと拭きながら、令さまはつぶやいた。
ああ、そんなことしたらせっかくのお髪が痛んでしまう。
「まあ聖が買ってきたアイスでも食べながらゆっくりしましょう。
きっと炎天下であまり働くなというマリア様の思し召しだわ」
そう言う蓉子さまの手にはすでにチョコミントのカップが握られ、もう木ベラはそのお口の中に。
ああ、蓉子さままでしばらくお目にかからないうちに聖さまのようになってしまわれて。
「たまにはこういうのもいいんじゃない?」
と、木べらを口にくわえてもごもごさせているのは江利子さま。
志摩子さんは乃梨子ちゃんと髪をハンカチで拭きあっている。仲がいいなあ。
そこで、わたしも祥子さまにタオルを、そう思った瞬間、薔薇の館は白い光と轟音に包まれたのだった。
49 :
無名武将@お腹せっぷく:03/05/09 02:01
ホシュ
さちこさま〜期待ホッシュ
51 :
無名武将@お腹せっぷく:03/05/10 18:15
真・山百合無双ホシュ
52 :
無名武将@お腹せっぷく:03/05/10 19:59
俺は偶然にもマリ見ても三国志も好きだから
>>1のやりたいことは理解できる。
が、三戦板の住人が必ずしもマリ見てを知っているとは
限らないだろ・・・。もうちょっとネタを選んだほうが
良かったんじゃないか?
それはそうと、
>>52はウケる
「祐巳、祐巳、大丈夫? しっかりなさい」
「あ、お姉さま? 私……?」
目の前にお姉さまの顔。わ、祥子さまにわたし、抱きかかえられてる?!
「気がついたのね、良かったわ。祐巳、でもね、今は素直に喜べないことになっているわ……」
赤面するわたしをよそに、祥子さまはほっとした顔をしてみたり眉を寄せたりしてみたりしている。
これでは祥子さまこそ百面相だ。
「古代……中国かしらね。この雰囲気は」
祥子さまは窓の外へ視線を移してそうつぶやいた。
祐巳も起き上がって、外を見てみて驚いた。
見晴らしがいいのだ。高い建物が一切見当たらない。
そして、現代の東京ではありえないような格好をした、まさに農民と言うべき格好をした人が、
ひしめき合いながら薔薇の館を遠巻きに見ていた。
怖い。
「見慣れないものを見て驚いているのでしょ、刺激しない方がいいわ」
窓の外から視線をこちらに移しながら、蓉子さまはそう言った。
「うちのかみさんはこの建物は昨日はなかったちゅうんですよ」
「いんや、今日の朝もなかった」
「中に居るのは変な服を着た娘じゃ」
「おかしな話だ、中に居るのは妖怪じゃないのか」
「先生なら退治の方法わかるんじゃねえですかと思って」
ひしめき合う農民の中、今ひとつ手入れの行き届いていない髭を蓄えた男が詰め寄られている。
「まあ、待て。
さっき中を窺ったが、別にこれは妖怪変化の類ではない」
男は、農民を宥めるようにそう言った。
「本当ですか先生!」
「じゃあ中に居るのは何なんじゃ!」
「うむ、そうだな……」
男は、やや伸びた髭を撫でながら、何かを諳んじるように声を出した。
「漢ニ代ワルハ当塗高ナリ、という予言の書を知らぬのか。
塗は道、当塗高、つまり道に当たって高いとは即ち突如現れたこの建物に違いない」
農民の間にどよめきが走る。
「つうことは、この中にいる人が世直しをしてくれんのか? 先生?」
男は大きく頷いた。
「そうだ。この建物の中におわす貴人がこの世を改めてくれよう
そのような方に失礼があってはいかん。私が話をしてこよう。お主らはさがっておれ」
「おねがいします、先生!」
「もう今の政治にはこりごりじゃ!」
「うむ任せておけ、悪いようにはせん」
そう言うと、男は農民の輪から抜け出し薔薇の館へと歩を進めた。
「おおおお姉さま、こ、こっち来ますよ! どどどど」
一人の男が近付いてくることに、祐巳は混乱した。
その祐巳を落ち着かせようと差し伸べた祥子さまの手も、また震えていた。
「落ち着きなさい、祐巳。相手は一人なんだから、私たちでも束になってかかれば……」
「落ち着くのは祥子もよ。いい、私たちに即危害を与えようというなら、
一人で来るのはおかしいわ。あの人、さっき人の和の真ん中に居たわ。
リーダー格なのでしょう。ということは、話し合いに来たはずよ」
ひゅう、と聖さまは口笛を吹いた。
「こんな中で、冷静だねえ、蓉子ちゃんは」
そうは言うけれど、祥子様でさえ混乱している時に、軽口を叩ける聖さまも大したものだ。
そして、実は薔薇の館の中はこの二人の発言で落ち着きを取り戻していたのだ。
「私は姓を戯、字を志才と申す者。お目通りが叶って嬉しく思います」
薔薇の館に招き入れられたちょっと髭の伸びすぎた男の人は、
カンフー映画に出てくるようなお辞儀をして、ちょっと丁寧すぎるくらいに、そう名乗った。
「そんなに丁寧な礼を受けるほどの者ではないわ、私たちは。
それで、私たちはね、ちょっと前までは全然違うところに居たのだけれど、
急にこんなところに建物ごと移動してしまったみたいで、困惑しているわ。
戯志才さんは話し合いに来たようだけど、そんな私たちと何を話し合いに来たのかしら」
蓉子さまは机に手をついて、言葉を選びながら話したようだったけど、やっぱり緊張しているのか、
言葉がいくぶん攻撃的になってしまっていた。
戯志才と名乗った男の人は、首を振りながら胸の前で何度も両手を交差させるように振った。
「そんなに警戒なさらなくても大丈夫です。私は貴方がたに提案をしに来たのです」
「提案?」
蓉子さまはその形の良い眉を寄せた。
「左様。と言われても状況もわからないのでは判断しようもないでしょうから、
貴方がたの置かれている状況をご説明致しましょう」
「よろしくお願いしますわ」と、蓉子さまは間髪入れずに言った。
戯志才さんは、少し勿体つけて口を開いたけれど、その内容はあっさりしていた。
「今周囲に詰め掛けている民は、この建物が急に現れたので戸惑っておるのです」
「私たちも、急にここに来てしまって驚いているの」
その蓉子さまの言葉に、戯志才さんはうんうんとうなずく。
「そのようですな。しかし、貴方がたは妖怪の類ではない?」
「勿論」
「それを聞いて安心しました。ですが、やはりかかる面妖な事態に
民は恐れ、貴方がたが妖怪変化ではないかと訝しんでおります」
そんな、私たちが妖怪? ひどいと思ったけれど、蓉子さまはやっぱり冷静だ。
「私たちも信じられないから無理もないわね……それで?」
「貴方がたの風貌を遠くから見るに、妖怪変化の類ではない、
そう思いましたが、それだけ言うのではこれだけの不可思議な出来事、
信用される筈もありません。そこで私は巷に流れている予言と貴方がたを結びつけ、
貴方がたこそが新しき世を作る明主であると申しておきました。
それほどの方ならば奇跡の一つや二つ起こしても不思議ではございません」
それを聞いて、蓉子さまは「ああ、そういうこと」とうなずいた。
「なるほどね。私たちは貴方がたに担ぎ上げられるか、妖怪変化として退治されるしかないわけね」
それを聞いて、戯志才さんはうんうんと、満足げにうなずいた。
「ご理解が早くて助かります。なれば実際に天下を取るのも夢ではございませんな」
「妖怪として退治されるよりは、そう願いたいわね」
「そうと決まればこの戯志才、貴方がたに忠誠を尽くしましょう。
それで、貴方がたの指導者は誰なのです? それを決めておかねば後々面倒の元となりますぞ」
「一応、この祥子と令、そして志摩子の三人が『薔薇』の称号を持っているわ。
指導者と呼べるでしょうね」
蓉子さまは、そう言って祥子さま、令さま、志摩子さんを紹介していった。
そこへ祥子さまは進み出て、蓉子さまに告げた。
「お姉さま、私、お姉さまにロサ・キネンシスの名を返上いたしますわ」
「それは、私にロサ・キネンシスを再び名乗れと、そういうことね?
そして、その責任も負えと」
わ、蓉子さまったらわざわざそんなきつい言い方を。
「その通りです。私よりもお姉さまの方がずっと良い仕事ができるに違いませんわ」
しかし、祥子さまも負けては居ない。さすが祥子さま。
それに、よく考えるとここで話をあいまいにしてもしょうがない。
その答えに、蓉子さまは満足だったのか、にこりとしてうなずいた。
「わかったわ。この緊急事態に際し、ひとまずロサ・キネンシスの名前は私が再び預かることにします。令に、志摩子もそうするの?」
蓉子さまは、令さまと志摩子さんを振り向いてそう言った。
二人とも、一も二もなく「はい」と返事をした。蓉子さまは「そう」と言うと、
「では、私と江利子、聖の3人を主としてこれから山百合会を運営していくことにします」
と宣言した。江利子さまは面白そうと思ったのか、ニコニコして見ていたけど、
聖さまは「えー、やだ。もう面倒くさい」と反論したが、蓉子さまはそれを黙殺した。
「偽志才さん? これでいいかしら」
蓉子さまはそう言ったけれど、戯志才さんは顔の前で手をひらひら振った。
「いや、両雄並び立たず、天に二日なく地に二王なしと申します。
指導者が二人いるだけでもその集団には難儀なことです。
それが三人とは。あなた方の住んでいたところではうまい仕組みがあるやも知れませぬが、
此方ではそれは難しい。貴方がたが大丈夫でも将が納得しません、民が納得しません。
もう一度申しますが、無用の混乱の元です。実態はどうあれ、名目上だけでも一人お選びくださいませ」
戯志才さんは深くお辞儀をして、とても丁寧に言うけれど、言っている内容はきびしい。
蓉子さまもさすがにとまどっている。
「一人って……」
「あんたしかいないじゃない、蓉子」
まず、江利子さまがそう言った。
「そうそう、あんたがやらないで誰がやるの? 私はいやだからね」
聖さまが追い討ちをかけて、蓉子さまは溜め息をついたけれど、それほどいやでもなさそうだった。
「仕方ない。私がとりあえず指導者ということにして頂戴」
「水野蓉子様が私が仕える殿ですな?」
戯志才さんは蓉子さまに恭しく一礼した。
「名目上はね」
対して蓉子さまは、そっけない。
「その名目こそが重要なのでございます。
では殿の天下統一のために、私が持ち得る全ての情報をこれよりお伝えいたしましょう」
ここは許という街であること。現在の王朝は漢であること。
農民の蜂起によって漢王室の支配力は低下し、この許も例外ではないこと。
さらに、各地で幅を利かせている豪族もこの地には有力な者は居ないこと。
そのため治安が悪く、民衆は指導者を渇望していること。
そして私たちが優れた指導者であると予言書に書かれているとこじつけたこと、などをくわしく話した。
蓉子さまは目の前に広げられた地図とを見ながら、しばらく腕組をしていたけれど、
ふっと顔を上げて、戯志才さんに確認した。
「お膳立ては整っている、というわけ?」
戯志才さんはまた満足げにうなずいた。
「募ればすぐに兵も集まりましょう。そして聡明なあなた方だ。
噂はすぐに広がり、人物もあなた方を慕って集まりましょう」
「そううまくいくものかしらね?」
蓉子さまは、あくまでも慎重だ。戯志才さんは、さもありなんといった顔をした。
「月旦というものがございます。
人物見の連中が月に一度集まって、何処の誰はどうだ、
誰の子供は見所がある、などと言い合っておるのです。
そして、これは非常に多くの豪族やら名士といった知識層、有力者が注目しております。
ですからよき人物が居ればその噂はすぐに広まります。もちろん、殿の噂も。
名を上げたい者、自分の力を試したい者はこぞって集まりましょう。
逆に、大事をなすためには殿もよろしくこの月旦にご注目あって、有用の士をお求めになられますよう」
「随分私を買っているわね。さっき初めて会ったばっかりなのに。
そんなにすぐにわかるものなの? あなたもその人物見?」
「はっはっは、殿、私をそのような輩と一緒にしないでくださいませ。
私は人という狭い部分しか見ていないわけではございません。
私はこの天下全てを見ているつもりでおります。
そしてその私が見る限り……皆様はは相当文化の進んだ地からおいでになられたようだ。
さすれば、情報を分析、提供する私が補佐するならば、勝算はある、そう踏んだのです。
そして私は殿を補佐し天下を統一した名臣という名を青史に残せればそれでいいのです。
当面は諸事私にお任せあってまずは民に恩徳を施しなさいますよう」
こうして、山百合会はリリアン学園高等部から、許昌全域へと指導する対象を変えたのだった。
>>54さま、ごきげんよう。
お心遣い、ありがとうございます。
ですが、私は1万人に10うけを取れるネタよりも、
5人に2万うけを取れるネタを作りたいと思います。
こういう人もいても良いんじゃないかと思いますけど、いかがでしょう。
初期メンバー紹介
水野蓉子(君主)
武力:28 知力:95 政治:94 魅力:97
相性:91 義理:15/15野望:13/15冷静:7/7
勇猛:6/7 寿命:5/7
成長傾向:軍師
特技:知嚢 治略 威風
耕作 築城
弁舌 反計 挑発 混乱 鬼謀
神算
戦法:奇襲2 妖術1 攪乱3 乱射1 攻城3
小笠(原)祥子
武力:22 知力:92 政治:92 魅力:96
相性:90 義理:13/15野望:7/15 冷静:3/7
勇猛:6/7 寿命:6/7
成長傾向:万能
特技:威風
耕作 築城
弁舌 反計 挑発 混乱
戦法:矢嵐1 落石2 攪乱2 攻城4
福沢祐巳(担当キャラクター)
武力:50 知力:50 政治:50 魅力:50
相性:90 義理:15/15野望:4/15 冷静:3/7
勇猛:3/7 寿命:7/7
成長傾向:万能
特技:人徳 全能
戦法:なし
松平瞳子
武力:68 知力:48 政治:38 魅力:89
相性:89 義理:9/15 野望:11/15冷静:2/7
勇猛:7/7 寿命:6/7
成長傾向:武力
特技:
弁舌 挑発 混乱 虚報
戦法:突撃3 矢嵐1 乱撃3 攪乱3
鳥居江利子
武力:80 知力:80 政治:80 魅力:80
相性:82 義理:1/15 野望:2/15 冷静:4/7
勇猛:7/7 寿命:4/7
成長傾向:平凡
特技:威風
耕作 商才 築城 警備 発明
弁舌 反計 挑発 混乱 虚報 鬼謀
歩兵 騎兵 弩兵 水軍
戦法:全て1
支倉令
武力:87 知力:72 政治:79 魅力:81
相性:84 義理:14/15野望:11/15冷静:4/7
勇猛:6/7 寿命:6/7
成長傾向:軍師
特技:猛者
警備
虚報
歩兵 騎兵 水軍
戦法:突撃3 奇襲1 乱撃3 槍衾1 攪乱2 車懸1 攻城2
島津由乃
武力:61 知力:76 政治:71 魅力:78
相性:84 義理:12/15野望:11/15冷静:1/7
勇猛:7/7 寿命:6/7
成長傾向:将軍
特技:猛者 智嚢
弁舌 反計
歩兵 弩兵 水軍
戦法:突撃3 奇襲1 乱撃2 斉射3 攪乱1 乱射1 烈火2 攻城2
佐藤聖
武力:81 知力:95 政治:18 魅力:89
相性:100 義理:10/15野望:6/15 冷静:6/7
勇猛:5/7 寿命:5/7
成長傾向:知力
特技:智嚢 人徳 威風
警備
弁舌 反計 挑発 混乱 虚報 鬼謀
歩兵 偵察
戦法:突撃1 奇襲1 槍衾1 激流1 妖術1 攪乱6 烈火2
藤堂志摩(子)
武力:16 知力:71 政治:94 魅力:95
相性:98 義理:13/15野望:4/15 冷静:4/7
勇猛:0/7 寿命:5/7
成長傾向:軍師
特技:治略 人徳
耕作 商才 築城 警備 発明
戦法:奇襲1 斉射3 激流1 攪乱1 車懸1 烈火1
二条乃梨(子)
武力:27 知力:88 政治:89 魅力:78
相性:98 義理:11/15野望:11/15冷静:4/7
勇猛:6/7 寿命:6/7
成長傾向:知力
特技:智嚢
弁舌 反計 挑発
戦法:矢嵐1 攪乱2 乱射1 攻城2
使用ゲーム:三国志8withPUK
シナリオ:191年 袁紹 紀州を取って公孫と争い 孫堅 袁術と結んで荊州を攻める
本拠地:許昌
おお(・∀・)イイ!
祐巳タン、がんがってくだされ。期待してます。
一気に糞な感じがしてきた
リプレイかよ
少数派のためのスレなんだから、趣味に合わない人は書かなくていいと思うに一票。
つうか、なんでお前ら「突撃」や「乱撃」を使えるのかとw
馬鹿ッぷりに期待sage
期待age
リプレイとしてより、マリみての同人というか、IFものみたいな感じでいいかも。
おぉ、面白そう。
祐巳タン期待sage
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
あぼーん
82 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/03 00:51
小笠原と言えば武田信玄に負けて当主が逃走して犬死
その息子が家康に取り入って大名になり
嫡男が大阪の陣で犬死したので家康に泣きついて
小倉藩をもらう。
幕末では分家唐津藩の老中が長州征伐を指揮し大敗北。
本家の小倉藩は城を長州軍に占領され
返還する領土が無いまま廃藩置県となった無様大名。
プッ
84 :
村田銃三郎 ◆XJu3niw/cU :03/06/10 02:36
ほしゅ
86 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/10 02:44
土百姓に強姦されて身包みはがれて売り飛ばされて終了
87 :
村田銃三郎 ◆XJu3niw/cU :03/06/17 10:25
だな
89 :
村田 ◆manko/yek. :03/06/27 21:27
タトゥー撃滅あげ
test
91 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/07 02:57
マリ見てって面白いのですか?
どうなの?
いまから読み出す価値あり?
あと、俺も
>>62続き読みたい
93 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/14 16:53
>>91 面白いよ。
漏れは最近読み始めて一気にはまった。
三戦板にマリみてスレが立っていたとは・・・
なんか面白そう
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
99 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/17 13:29
100 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/17 13:29
100
101 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/23 12:55
102 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/23 16:42
マリ見て買いにいったんだがよ
いっぱいあってどこから手をつけてイイのかわかんねーよ
ドレから読んだらイイの?
そして誰が主人公なのよ
103 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/23 17:22
>102
サブタイトルが無い「マリア様が見ている」が一巻目。
小笠原祥子様と福沢祐巳の出会いから始まっています。
主人公に関して言えば、エピソード毎に変わるよ。
104 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/24 07:46
要するに女子高のレズ話でしょ
ギャグとかないっぽいし
あからさまな描写はない。
精神的レズって感じ。
萌えとユーモア?を楽しむ小説。
106 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/24 12:23
女の子はずるいです
まず体がエロ過ぎます
ああ、もうただしゃべってるだけでも歩いてるだけでもエロ過ぎ
柔らかいし。なんなんだ。男なんて適当な構造で気持ちよくない身体なのに
女の子はずるい。毎日生理の時以外は常に気持ちよさそうだし
体中に性感帯があるから抱きしめられたり髪撫でなれたするだけで気持ちいいし
セクースの時だって回数に限度がないし男なんか比較にならないほど快感だし
俺も女の子に生まれたかった。美少女にな。
それでゴスロリとか可愛いかっこうしてみたかった。
エロくないけど萌える水着や服装で
健康的なエロさをかもしだして見たかった。
女の子はずるい!!!!
107 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/24 21:23
「女の子」である間は羨ましいが、
四十位までに「母」になれなかった場合がちょっとな。
男みたいに単独の耐性年数が長くないのが哀れだ。
109 :
村田 ◆manko/yek. :03/07/30 08:08
小倉優子の体>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>女の体
110 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/30 11:21
小倉なんかどうでもイイから
>>62の続きキボンヌ
小倉智昭の体>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>小倉優子の体>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>女の体
アイドルヲタは日本の恥部。
あぼーん
なぜ漫画?
>>117 しっ
見ちゃだめっ
その人ピーーーーーーなんだからっ
120 :
無名武将@お腹せっぷく:03/08/28 22:18
121 :
無名武将@お腹せっぷく:03/09/11 11:46
あげ
キモイんだよヲタ
↓
123 :
なっちの戯曲:03/09/11 17:36
僕はオタじゃないよ。
124 :
村田 ◆manko/yek. :03/09/19 15:58
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>>113でレス削除があるということは
削除人に削除対象と看做されていないのか
aga