三国志[英傑伝]

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劉備「孔明、わしはおまえのおかげで漢中を奪い取るまでに成長できた。」
劉備「このたび、おまえの諌めも聞かずに出撃したせいで、この通りの結果となった。罰が当ったのだな。」
諸葛亮「殿、もうお気になされますな。この孔明、一度たりとも殿を恨みに思うような事はございませんでした。」
劉備「うむ。・・・・・・孔明、一つだけ頼みがある。」
諸葛亮「なんでしょう。」
劉備「私はもう天に召されようとしている。私の後は劉禅に継がせるつもりだが、もし劉禅の器量が不足していたら、
おまえが私の後を継いでくれ。孔明、おまえなら曹丕も倒せるはずだ。」
諸葛亮「殿、そこまで私を・・・この孔明、一命をかけて、臣として蜀の国の為に尽くします。」
諸葛亮「ううっ・・・。」
劉備「ありがとう。・・・趙雲、おまえとも苦労を重ねたが、ここで別れるのはつらいな・・・・。」
趙雲「と、殿・・・・・。」
劉備「すまんが、一人にしてくれないか。少し疲れた・・・・。」
諸葛亮「・・・はい。では、失礼いたします・・・・。」
劉備「ふう・・・。・・・・うん?誰だ?」
関羽「兄者、お迎えにあがりました。」
劉備「おお。関羽!!生きていたのだな!。」
関羽「いえ・・・私は生きてはおりません。この張飛も・・・・。」
張飛「義兄、俺と関羽は義兄より先にこっちに来ちゃったよ、義兄ももう疲れたろ。どうだい?こっちに来ないかい?」
劉備「そうだな・・・、そうするか・・・。」
諸葛亮「おお!なんだあれは!まさか・・関羽?それに張飛!」
関羽「では兄者、参りましょうか・・・。」
諸葛亮「待ってくれ!関羽、頼むからまだこの世から、殿をお連れしないでくれ!」
張飛「義兄、待ってるぜ・・・。」
諸葛亮「殿ーっ!!! 殿!お気を確かに!」
劉備「関羽、張飛、いま・・・行くぞ・・・・。」
諸葛亮「・・・・!殿!!とのぉーっ!!!」
張飛「義兄!大丈夫か!」
劉備「おお・・・・張飛か。すまんな。関羽の敵は討てなかったようだな・・・。」
張飛「義兄!気弱になるな!関羽もどこかで生きてるって!」
劉備「うむ・・・・うっ!げほっげほっ!」
張飛「あ、義兄!しっかりしろ!」
劉備「張飛、すまぬ・・・。関羽の仇は討てなかった・・・。」
張飛「何いってんだい!義兄、お願いだよ!俺を一人にしないでくれ!」
劉備「はっはっは・・・・っ。いつまでたっても、おまえはそうだな・・・。張飛、私の分も生きてくれ・・。」
張飛「義兄!しっかりしろよ!」
劉備「孔明、わしはおまえのおかげで漢中を奪い取るまでに成長できた。」
劉備「このたび、おまえの諌めも聞かずに出撃したせいで、この通りの結果となった。罰が当ったのだな。」
諸葛亮「殿、もうお気になされますな。この孔明、一度たりとも殿を恨みに思うような事はございませんでした。」
劉備「うむ。・・・・・・孔明、一つだけ頼みがある。」
諸葛亮「なんでしょう。」
劉備「私はもう天に召されようとしている。私の後は劉禅に継がせるつもりだが、もし劉禅の器量が不足していたら、
おまえが私の後を継いでくれ。孔明、おまえなら曹丕も倒せるはずだ。」
諸葛亮「殿、そこまで私を・・・この孔明、一命をかけて、臣として蜀の国の為に尽くします。」
諸葛亮「ううっ・・・。」
劉備「ありがとう。・・・趙雲、おまえとも苦労を重ねたが、ここで別れるのはつらいな・・・・。」
趙雲「と、殿・・・・・。」
劉備「みな、劉禅のためにつくして・・くれ・・・」
諸葛亮「・・・・!殿!!とのぉーっ!!!」
趙雲「うっ・・・・。うおーっ!!!」
張飛「義兄ーっ!なんでみんな、俺をおいていってしまうんだ!!」

223年劉備は志半ばにして倒れた