(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( 義姉さん・・・。どうして
ο ( 俺に振り向いてくれないんだ・・・。
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
2 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:01
2
3 :
郭図公則 ◆2geteYmY :02/10/06 21:01
2
4 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:01
死?
誰かがスレを立てるだろうと予測していたが、遅れた・・・
6 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:02
碁
7 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:03
よりによって趙範の兄嫁かよw
8 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:05
鉢
ワラタ
行末が心配だ・・・
11 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:08
獣一
12 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 21:08
胆=男の魂、おティンティン=男の魂よって胆=おティンティン
趙雲一身これ胆なりってことは・・・趙雲一身これおティンティン
趙範の兄嫁じゃなくても、まいっちゃうよなあ
おまけに趙雲って美丈夫だったんだろ?
1は何をしたかったんだろう。
何かをしたかったんなら乗っ取っちゃ悪い気がするけど…
>>13 それが前スレかよw
すごい落差だ
ちなみに趙範の腹心といえば陳応・鮑隆!
略して「ちんポゥ」
>15
不覚にもワロタ
さて激しく反応が薄いわけだが・・・
ネタスレでいいでしょ。
趙範は今日も寝苦しい夜をおくっていた。
離れの寝室には昨年死んだ兄の未亡人・樊氏が眠っている。
樊氏は桂陽小町といわれた評判の美人で、長く黒々とした美しい黒髪、透き通るような白い肌、
男心を捉えてやまない濡れた瞳、誘うような赤い唇、未だ童貞の趙範にとって正に夢のような女だ・・・。
さらに喪服をまとうようになってからは、清楚さと妖艶さを併せ持つ樊氏の美しさは、兄が
生きていた頃以上に際立っている
くびれた柳腰を振って歩くその姿を見るだけで趙範のあそこは硬く熱くイキリ立ってしまう。
もちろん、趙範はあれこれ理由をつけては樊氏に近づき、それとなく言い寄った。
だが樊氏は、言い寄る男たちの中から武人にして剛毅、男らしい兄・趙武を選んだだけあって、
男性に対する基準は高く、小心者で武芸に疎く、小太りで絵物語マニアの趙範など相手にしてくれない。
今日も再婚話にかこつけて樊氏の部屋に行ったが、趙武のことを忘れていない樊氏は
その美しいカーブを描く眉をキッと吊り上げて、再婚を拒んだ。
「まだ趙武様のことを忘れぬ私に何たる仕打ち!分かりました、いいでしょう。
再婚しても構いませんが、お相手には趙武様以上に文武に優れ、天下に名が知られ威風堂々とした
英雄でなければお断りします。さらに、亡くなった趙武と姓が同じであることが条件です」
と趙範の舐めるような視線をさえぎる様な激しい言葉で再婚話を断った。
21 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/06 22:04
趙範が悶々と眠れぬ夜を過ごしていた頃、彼の腹心の部下・陳応と鮑隆は二人で酒を酌み交わしていた。
騎兵隊長の陳応は飛叉と呼ばれる武器を得意とする桂陽嶺の麓の山村に住んでいた猟師あがりの
男で、うぬぼれが強い。
鮑隆は陳応と賭博場で知り合って一緒に一暴れをやらかして以来の義兄弟で、もともとは揚子江の
支流で魚を獲っていた漁師だが、腕っ節が強いだけでなくなかなか策略にも長けているため、
兄貴分の陳応は自分が趙範に取り立てられると、すぐさま水軍の隊長として鮑隆を推薦したのである。
こうして二人は桂陽の陸水の軍事権を握り、小心者の趙範を侮って好き勝手に楽しくやっていた。
「まったく趙範って野郎は"漢"じゃねーよなあ。孫権みたいな小僧の何が怖くってビクビクして
やがるんだか」
「まあ、そう言うなよ兄貴。趙範があんな奴だからこそ、俺たちも好き勝手にできるってもんじゃねーか」
「そりゃ、そうだな」ニヤリと笑って陳応は趙範の差し出した酒を杯に受ける。
「それはそうと・・」趙範は吸い物の魚にかぶりつきながら言った。「太守さまは、また兄嫁に
こっぴどく撥ね付けられたようだね」
「そりゃ、そうさ。趙武のようなスゴイ男を夫にしていたんだから、あんな童貞小僧なんか相手にしねーよ」
趙範は陳応の方をチラリと上目使いで見上げ、また卓上の吸い物の椀に視線を戻す。
「・・・じゃあ、兄貴や俺のような男だったらどうだい?」
陳応の杯を口元に運ぶ手が止まった。
「俺たちか?・・・・」樊氏を思う様になぶる自分を思い浮かべたのか、陳応の酒に濁った目に
欲望の炎が揺らめいた。
趙範の兄は趙武
趙武と言えば名宰相だよな。
なんかスゴイ方向に向かっているな。
でも文章も上手いし、なかなか期待できそう。
早く次の話キボンヌ
24 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/06 22:32
「あのアマ、気位が高いから俺たちみたいな兵隊野郎は相手にしやしないさ。きっとどこかの
武芸のできないヘナチョコの士大夫の御曹司とでも再婚するだろうよ」
陳応は吐き捨てるように言った。陳応は妻以外に妾もいるし、野外に調練に出かければ
その辺の農家の娘をむりやり犯すような野蛮な男ではあるが、本気で女に惚れたときは手も足も
出ない一面があることを、鮑隆は知っている。
「いやいや、確かにまともに行っても取り合ってもらえないだろうが、兄貴のような漢らしい男が
ムリヤリ組み敷いてしまえばこっちのもんさ。兄貴がこれまでいろんな女を鳴かせてきたその
技と大きな肉棒を持ってすれば、どんな気取った女だっていい声で鳴くだろうよ。そんときゃ
俺も手伝うしさ」と鮑隆は、酔いで自制心を失った陳応をそそのかす。
「そうかなあ・・」自信なさそうにつぶやく陳応の杯に、鮑隆はさらに酒を注ぐ。
「大丈夫さ。もしあのアマを手懐ければ、太守の義兄上様ってことにもなりかねないぜ?
そうなりゃ桂陽は俺たちで思いのままにできるってもんよ!」
鮑隆は、自身の暗い欲望を押し隠して、陳応を煽るようなことをささやく。
(でも、あんたや趙範は揚子江に浮かび、樊氏も桂陽太守の座も俺の物だけどな)
鮑隆は心の中でつぶやくと、酔いつぶれた陳応に蔑むような目を向け、杯をあおった。
(あんな上等な女を、おまえのようなバカや太守様のような小僧に好きにさせるもんか)
目をつぶると、3日前の夜、樊氏のいる離れの前を通ったときのことを思い浮かべた。
25 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/07 00:07
樊氏こと樊麗華は、侍女の李睡蓮に命じて、部屋に盥を持ち込んでたっぷりと湯を張り、香草を
その中に入れて久しぶりの湯浴みを楽しんでいた。
李睡蓮は、樊家にいた頃からの侍女で、もはや姉妹といってよいぐらいに仲の良い話し相手だ。
樊麗華は別に気位の高い女ではなく、むしろ清楚で穏やかな女だったが、操を守る堅さや
彼女の持つ気高い雰囲気が、陳応らを圧倒して高慢な気位の高い女に見えるのかもしれない。
しかし、義弟趙範や彼の部下たちの不躾で舐めるような嫌らしい視線と再婚にかこつけた求愛に
樊麗華は疲れ果てていた。そんなとき、彼女を慰めてくれるのが6つも年下の李睡蓮である。
樊麗華は23歳、しかし肌の張りとキメ細やかさはまだ10代のものと言ってよい。
李睡蓮が柄杓で湯をすくってかけると、白磁のような美しい肌は湯をはじくように見える。
「お嬢様、今日もまた太守様が部屋の周りをうろうろしておりましたよ」
李睡蓮は、昔から樊麗華に使えてきたため、人妻となり未亡人となっても樊麗華を「お嬢様」と呼ぶ。
樊麗華の美しい顔が、兄には似ても似つかない義弟のことを思って曇った。
「全く嫌らしいったら、ありゃしない」李睡蓮は樊麗華の背中を布でこすりながら口を尖らせた。
「お嬢様には意中の人がいらっしゃると言うのに」「あら、それは誰のこと?」
「お嬢様のお気持ちは、この李睡蓮、十分心得ておりますよ。そもそも趙武様を求婚者の中から
選んだのも、その人のせいなのでしょう?」「・・・だから、誰のことを言っているの・・?」
26 :
>>1に代わってオシオキよ ◆/UBdfJ0. :02/10/07 00:27
「予州刺史の劉皇叔様のお側でいつも控えておられる、あの趙雲様でしょう?」
李睡蓮の思わぬ指摘に、樊麗華はビクッと震えた。
「な・・何を馬鹿なことを・・」そう言いつつ、樊麗華は趙雲を初めて見た日のことを思い出していた。
檀渓の会、そうよばれた宴会に、荊州でも大金持ちであり荊州の支配者・劉表の有力なスポンサーであった
父の樊典に連れられて出かけたのは数年前のことであった。
有力者の令嬢たちの社交場でもあり、結婚相手を見定める場でもあったため、樊麗華以外にも多くの
娘たちが宴会には来ていた。
しかし、弱々しげな劉家の貴公子たちなど彼女の目には入らなかった。ましてや遠くから彼女を物欲しげに
見つめている趙範など映っていなかった。
劉皇叔の警護を司る一人の美丈夫に目を奪われていたからだ。
凛々しげな太い眉と引き締まった顎、武人に似合わないやさしげな瞳、鍛え上げられた隙のない肉体、
気がつくと会場のほかの娘たちもその男のほうをチラチラと盗み見している。
付き添いの李睡蓮が「あれは劉皇叔様の親衛隊長・常山の趙子龍様でございますよ」と得意そうな
顔でささやいて来た。
あの日以来、趙雲のことが頭を離れなくなったが、趙雲は新野にあって曹操と戦い続ける劉備を警護する
身であり、桂陽に住む樊麗華には手の届く相手ではない。
泣く泣く諦めて、求婚者の中から趙雲に似た雰囲気を持つ趙武を選んだ樊麗華だったが、未亡人となった
今も、いや未亡人になったからこそ、趙雲のことを考えない夜はない。
27 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/07 00:28
不意に樊麗華の身体がピクンと跳ね上がった。背中を流していたはずの李睡蓮の手が脇の下を回って
軽く彼女の乳房の下に触れ、ゆっくりと包み込んだのだ。
「何をするの!?」「分かっていますよ、お嬢様。趙雲様のことを考えていらっしゃるのでしょう?
まだ喪も明けてないというのに、なんとまあフシダラですこと」そう言いながら李睡蓮の手は乳房の周りを
なでていただが、次第に中心に近寄っていき、ついには樊麗華の桜色の乳首を軽くこすり始めた。
「や、止めなさい」叱り付けるように声を出したつもりが、その言葉は弱々しく哀願するように響いた。
李睡蓮は樊麗華の乳首を軽くつまみ上げ、親指でキュッキュッと擦り上げる。乳首はそれに答えるように
硬く尖っていった。
「お嬢様が最近、毎晩のように趙雲様の名を呼びながらご自分を慰めていらっしゃるのを、この李睡蓮が
知らないとお思いですか?」李睡蓮は乳首を攻める手を休めず、樊麗華の背後から覆いかぶさって
そのうなじに唇を押し付け、跡がつくぐらいに強く吸い上げた。
「ああ・・・止めて・・だめ、だめよぉ・・」快感と自慰を聞かれていたことを知った気恥ずかしさから
樊麗華の抵抗はたちまち弱まっていく。
李睡蓮の手は滑らかな樊麗華の腹の上を滑っていき、水面下に隠れ水草のように揺れている恥毛をかき分けて
肉ひだの奥に潜む敏感な芽に触れた。その快感に樊麗華の身体は再びピクンと跳ね上がった。
李睡蓮の細い指がひだの中に吸い込まれていく。人差し指が彼女の芽を擦り始めたとき、耐え切れなくなった
樊麗華は盥の中に失禁していた。
その一部始終を、血走った目で見つめる男がいる。水音を聞きつけた鮑隆が、こっそりに窓のところに
忍び寄っていたのだった・
28 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/07 01:01
早速お気に入りに登録しますた。
ドキドキ
29 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/07 01:07
あのしとやかで貞淑な樊麗華の悶える姿、その痴態の一部始終を見届けた鮑隆は、押さえきれないドス黒い
欲望を抱いたまま、自分の家に帰り寝室に入った。
そこには、薄物を肌にまとっただけのしどけない姿で眠る妻の姿があった。妻は酒場の女郎あがりで
安っぽい下品な色気ではあったがそれなりの魅力を持っていた。しかし、「あの樊氏の神々しい美しさに
比べれば豚か犬のようなものだ」、そう思うと鮑隆は湧き上がってきた怒りを抑えきれなくなり、眠っていた
妻の着物に手をかけると一気に引き裂いた。
驚いた妻は一瞬抵抗しかけたが、相手が鮑隆だと気がつくと、女郎上がりのふてぶてしさを見せ、「もう
眠いんだから寝かせてよ」と鮑隆を払いのけようとした。怒りが頂点に達した鮑隆は妻の顔を殴りつけ
硬く熱くなった肉棒を杭のように妻の中に打ち込んだ。妻も普段の鮑隆とは違った様子に怯え、抵抗を
やめて鮑隆に身を任せた。何度も何度もその身体に杭を打ち込んだ鮑隆は、疲れ果ててぐったりとした妻を
残して寝室を出て行った。美しい未亡人とその若い侍女の姿が脳裏をぐるぐると渦巻き、何度も放ったにも
関わらず、彼の杭はいっこうに収まる様子がない。
鮑隆は怒りと欲望に駆られ、侍女たちの眠っている部屋に押し入ると、まず最初に台所で働く14,5歳の
少女の口を塞ぎ、掛け布団を剥ぎ取った。驚いた少女は抵抗したが、口を塞ぐ腕に力を入れ布団に押し
付けると、服を剥ぎ取って赤黒くそそり立つ杭をいたいけな少女の割れ目に押し込んだ。
「!!!」声を出すこともできず、破瓜の痛みに涙を流す少女に構わず、鮑隆は激しく腰を打ちつけ
杭を出し入れした。そのまま少女の中に鮑隆が白濁を放った瞬間、少女は気絶した。
30 :
>>1に代わってオシオキよ ◆9qoWuqvA :02/10/07 01:15
収まるところを知らない鮑隆は、続いて何も知らずグッスリと隣で眠り込んでいた妻の侍女に襲い掛かった。
確か、この侍女は一ヵ月後に故郷の村の若者と結婚することになっていると妻から聞いていたが、今の
鮑隆には抑えることはできない。
着物を引き裂き、その切れ端で抵抗する娘の腕を頭の上でベッドの端に縛りつけると、その薄い胸を掴み、
まだ男が触れたことのないその乳首を吸い舌で転がし、軽く噛んだ。娘は大きな声を出したが二、三発顔を
殴ると声を出すことはしなくなったが、主人の手から逃れようと激しく身もだえした。
鮑隆は構わず腰を被っていた布を掻き分け、その茂みを露にするとそこへ吸い付いた。
「あっ・・・、くううぅ・」娘は苦痛とも快感とも取れるうめき声をあげる。鮑隆の舌は巧みにひだを
掻き分け、その奥に隠れた娘の中心を探り当てた。娘に覆いかぶさった鮑隆は頭上に手を回し、まだ十分に
発達していない乳房を揉みしだき、乳首を転がしつつ、顔は開かれた娘の股間に押し付け、舌で巧みに
娘の敏感な部分を攻め続けた。
「ああ・・鮑隆様・・、ご勘弁を・・ご勘弁お願いします。私は今度結婚する身なのでございます」
涙を流して哀願する娘に構わず、舌を使い続ける鮑隆。男を知らなかった娘もこの攻撃には快感を感じ
声を上げそうになるのを必死にこらえた。
鮑隆が顔を上げると「あっ・・」と、むしろ娘はもっとしてもらいたそうに声を上げ、腰をくねらした。
しかし身体を起こした鮑隆が、どす黒い肉の杭をしごき上げ自分の身体に突き入れようとしているのを
知ると恐怖の叫びを上げた。
☆麦畑に現れたミステリーサークル。桂陽の街を襲う緑色のアメーバ状の怪物
☆これは宇宙からの侵略なのか?それとも妖術師の仕業なのか!?
☆鮑隆の鍵鎌槍がうなり、陳応の飛叉が宙を奔る!
☆次回「趙範危機一髪、童貞は捨てられるのか?」、お楽しみに!
☆(気分が乗れば、たぶん一週間後ぐらいに書くかもw)
オイオイ、宇宙からの・・・って、どういう話なんだよ、一体w
「趙雲はやはり名将ではないか?」から派生したスレなのに
何がどうなっているんだかw(結構スキだけど)
>>31 いやいや、これは趙雲スレ初の優良スレだぞ。
がんがれ!!
>>1に代わって(以下略
趙雲が主役なのか鮑隆が主役なのか解らなくなって来たね。
次スレは
【強姦】鮑隆君が行く。【マンセー】
ですか?
>>32 たしかに、数ある趙雲スレでは一番興味深いかも・・・
次スレは
趙雲と兄嫁はやはり名スレではないか?
何かが割れる音に、あの夜のことを思い返していた鮑隆が顔を上げると、酔いつぶれた陳応の
手から杯がこぼれ落ち、足元で砕け散っていた。
鮑隆は軽く頭を振って酔いと暗い欲望を振り払うと、部下を呼んで陳応を抱え上げさせた。
「兄貴、帰るぜ」そう言いながら、ふと陳応の妻・趙氏の顔を思い浮かべた。美しくはないが
おとなしそうで鮑隆の嗜虐心を誘うところがある。趙範の遠縁にあたる女で育ちは良い。
夫に死に別れて趙範のもとに身を寄せたところを、趙武亡き後、軍を統括する指揮官に困っていた
趙範はその女を陳応に与えることで、街の暴れ者だった陳応を部下として取り込むことに
成功したのである。
(あの女もいつかは俺のものにしなくてはな。俺が桂陽の支配者となれば、今の女とは
さっさと別れて樊氏を正妻、樊氏の侍女と趙氏を妾・・・ついでに趙範の妻の陳氏も妾にして
たっぷりと楽しんでやるぜ)
趙範が腹の中でそんなことを考えているとは知らない陳応は、「お、スマンな」などと上機嫌で
部下にかつがれている。夜の街に陳応のドラ声の歌が響き渡った。
趙範は、遠くで誰かが何かをわめいているのを聞きながら、ゆっくりと睡魔に引き込まれていった。
(明日は、南下中の劉備の軍への対策を練るよう、陳応と鮑隆に言わねばな・・・。劉備は
油断ならん成り上がり者・・・、零陵の劉度殿とは密に連携せねばなるまい・・・)
翌朝、郡庁に出仕した趙範は、零陵が劉備の軍に囲まれたことを知った。
偵察に出した細作の話では、劉備自ら荊州南部四郡の攻略に乗り出してきたらしい。
武将としては張飛を筆頭に霍峻、張南、ケ方、輔匡、趙雲、陳到が随行しているとのこと。
「趙雲か・・・」その男の名を思い浮かべると、苦い嫉妬のようなものが腹の底から湧き
上がって来る。関羽・張飛ほど有名ではないが猛者・英雄児として華北では名の知られた男で
先だっての曹操の追撃を受けた劉備の逃避行でも、劉備の息子を乱戦の中から救い出して来る
という功を挙げたらしい。
黄巾の乱の際に常山郡の民衆の推挙により義勇兵の隊長となって以来、白馬義従と呼ばれた
猛将・公孫瓚のもとにあって袁紹や北方の異民族との戦い続けてきた男で、戦歴は年齢のわりに古い。
郡民から推挙されるだけあって、その人品も優れたものがあるのだろう。
だが、趙範にとって気になるのはそんなことではない。あの初めて樊氏に会った檀渓の宴で、
樊氏の目を一身に奪った男・・・それが趙雲なのだ。
身長八尺の偉丈夫で、押さえた中にも激しさを秘めたその武人然とした姿は、幼少期から
趙範を圧迫してきた妾の子である庶兄の趙武によく似ていた。
もし、趙範が正妻の子でなかったら、父は趙武に家を継がせたかったに違いない。
子供心に何度兄に嫉妬し、殺意を抱いたことだろうか?
ましてや、憧れの女神・樊氏が憧れた男である。趙範にとってその男の名は穏やかにいられない
響きをはらんでいた。
兄の死後、夜這いをかけようとしたが小心な趙範にはできず、離れの樊氏の部屋の前を
何度もうろうろしていたとき、趙範は樊氏がささやかな絹連れの音をさせながら、あえぎ声と
ともにつぶやいた男の名なのだから。
何故か名前だけしか出てこない趙雲きぼんぬ
…だめかのう
39 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/09 19:46
>38
はやるな、まだまだ先があるさ
40 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/12 23:49
age
「趙太守。いかがなされた」足音高く入ってきたのは、荊州でも名士として名高い劉巴という男だ。
筋金入りの劉備嫌いで、曹操の命を受け荊州南部の地方を曹操側につくよう説得工作のために
送り込まれて来ており、趙範のもとで滞在していたのである。
「劉巴殿、わたしはあなたの言葉を信じたので曹丞相に味方することにしたのに、これはどうした
ことだ?丞相の兵は来ないのに、すでに劉備軍は間近まで迫ってきているではないか」
劉巴はその秀麗な顔を少し歪め、「まあ、待たれよ」と趙範をなだめた。
「私は今から長沙の韓玄殿のもとへ行き、援軍をつれてくる。長沙は荊州南部で最大の郡ゆえに
兵力も豊富だ。黄将軍という優れた武将もおられる。長沙からの援軍と桂陽の兵を合わせれば
丞相の救援が来るまで劉備の軍を食い止められよう」
「なるべく早くなさることだ。援軍が間に合わなければ降伏するしかない」趙範はヒステリックに
叫ぶ。劉巴はため息をつくと部屋を出て行った。
「陳応は桂陽の守りを固めるのじゃ。鮑隆は軽騎と早船を率いて零陵との境まで進み、劉備軍の
動向を逐一監視せよ」
趙範に出動を命じられた二人は、肩を並べて庁舎を出ていった。
「零陵の劉度は劉備・劉表と同族だ。おそらく劉備に降伏するだろう」
「いや、零陵には刑都尉がいる。彼ならいかに劉備軍が多くとも、たやすくは降るまいて」
隣の郡の指揮官同士で刑道栄とは仲の良かった陳応は、友人の肩を持った。
(あんなバカに何ができよう?戦いは兵略があってこそ勝てるというものだ)
鮑隆は内心そう思ったが、陳応の言葉に軽くうなずいてみせ、兵舎へ急いだ。
小部隊を零陵の境まで進ませた鮑隆は、早くも零陵が降ったことを知った。陳応の友人刑道栄は
劉備軍に捕らえられあっさり斬られたらしい。
(さて、どうしたものかな。こうも劉備が早く南下してくるとは思わなかった。桂陽乗っ取りの
準備は十分とは言えぬ。ここは一旦、劉備に降って機を見て趙範らを陥れるか・・・・。
人材の薄い劉備軍で成り上がってもいいし、荊州南部を手土産に曹操に寝返るという手もある)
鮑隆は部下たちに退却の命を下しながら、そうつぶやいた。
趙範は零陵の陥落を知ると、不安と恐れでうろうろと歩き回った。
「降伏だ。降伏しかない」そう叫ぶ趙範を陳応が怒鳴りつけた。
「お待ちください。我らがいるのに一度も戦わずして降るとは!ぜひ、わたくしめにお任せを。
刑都尉の仇・・・必ずや劉備の首を獲ってまいります。」
陳応の勢いに押された趙範は、頭をガクガクと振り陳応に後を任せると、自分の執務室に篭ってしまった。
「兄貴。これからどうなさるので?」
「策はない・・・策はないが、劉備の義弟の張飛、あるいは趙雲といった名の知れた武将を
討ち取れば、寄り合い所帯の劉備軍はたちまち崩壊するに違いない」
「ふうむ・・。だが我々に張飛たちが討ち取れましょうや?」
「やるさ!必ず殺る!俺とて桂陽にその人ありと言われた陳応ぞ」
勢い込む陳応を冷ややかに見つめながら、鮑隆は「できるものか」と小声でつぶやいた。
劉表がまだ生きていた頃、まだ無頼の徒であった鮑隆は新野を訪れた際に劉備軍と曹操軍の小競り合いを
何度か見て、その実情をよく知っている。
粗暴さと無教養ぶりから、中郎将の張飛は一騎駆けの猪武者のように言われがちだが、局地戦には
巧みな指揮を見せる。戦況の大局を見て兵を動かす戦略の才はないが、歴戦の男らしく戦場での兵の
駆け引きには優れたものがあり、特に騎馬隊を率いて敵陣を錐の様に貫いていく様子は、曹操軍の
恐怖の的だ。曹操軍では張飛のことを「一人で一万人を相手にできる男」と評しているという噂を
趙範の使いで劉表のもとを訪れたときに聞いたこともある。
趙雲も公孫瓚のもとにいたころは、一軍を指揮する部将として客将の劉備とほぼ同格であったが
義勇兵の首領らしく仁政・救民を志向していたため、粗暴な公孫瓚より仁者の風格がある劉備に
ほれ込んでおり、劉備が曹操に敗れて袁紹に助けられると、故郷に隠遁していた趙雲はすぐにその部下
となった。関羽は捕らえられ張飛も行方不明で手勢のいない劉備は、「兵なき敗将」と袁紹軍の中でも
侮られていたが、私兵を趙雲がかき集めてきたため、面目を回復することに成功した。
袁紹軍も劉備を歓迎するものばかりではなく、むしろ対曹操の戦争に袁紹を引きずり込む主君に仇する者
として劉備を狙う者もいたため、劉備は趙雲を同じ部屋で寝泊りすることを許し、親衛隊長として
劉備とその家族を守らすことにしたという。
関羽・張飛といった武将は戦闘は得意でも、奥向きの雑事をこなしたり、主君の警護者として他国に赴き
外交をこなすような真似はとてもできない。その点、万能の男・趙雲はうってつけと言える。
また、これによって関羽・張飛は劉備の生命の心配をせずに前線の指揮に専念することができ、
軍隊としての組織の効率もあがったと聞く。その適材適所とも言うべき趙雲の真価が発揮されたのは
むしろ敗戦によってであった。
劉表の死後に起こった荊州争奪戦で、南に退避しようとした劉備は当陽県の長阪で曹操軍に追いつかれた。
劉備は、足手まといの妻子を見捨てることでわずかな側近とともに辛うじて逃れた。これを知った趙雲は、
劉備が安全な場所へ逃げるのを見守ったのち、乱戦の中に取って返し、ついに主君の妻子を救うことに成功した。
またその時、引き返す趙雲を見かけた者が劉備に「趙雲が寝返った」と告げると、劉備は怒って「子龍が
わしを見捨てるものか」と怒鳴って手戟で背中を打ち据えたと言われている。
どちらにせよ、張飛・趙雲ともに尋常ならざる男であり、またそのほかの武将も荊州牧の劉表より、
放浪の男・劉備を選ぶような骨のある者たちばかりだ。とても陳応ごとき、田舎の武芸者が太刀打ちできる
ような相手ではない。とにかく三千程度の兵をかき集め桂陽の防備を固めた陳応と鮑隆は、劉備の接近を待った。
劉備軍が現れたのは翌日、指揮官は趙雲、副将は張南だった。
また長沙には先方に猛将陳到をすえて劉備本隊が包囲し、武陵には張飛と霍峻が向かったらしい。
「これでは長沙からの援軍は期待できんな」部下の報告を聞いた陳応は顔をしかめた。
軍使の夏侯蘭が訪れ、降伏と恭順を薦めた。しかし趙範に啖呵を切った手前、あっさり降伏するわけにもいかぬ。
陳応はとりあえず降伏を断ろうとしたとき、郡の書記・留粲が陣営に駆け込んできた。
「陳都尉、困るではないか。太守にお知らせもせず勝手に交渉されては!」
「しかし、軍事のことは、一切、俺の専断を許されているはずだ!」
「これは軍事ではなく外交ですぞ。とにかく夏侯殿を郡庁舎にご案内するのだ」
憤懣やるかたない陳応を捨て置いて、留粲は夏侯蘭を連れ去った。
「降伏か!太守殿はなんと肝の小さい男であることよ!!」はき捨てるように怒鳴る陳応を鮑隆はなだめ、
「武装解除などの作業は部下たちに任せて酒でも飲もう」と陳応の方を抱きかかえるように酒場へ向かった。
鮑隆は酒を飲みつつ、抜かりなく劉備軍や近隣の郡の情報を集めた。
武陵では太守の金旋が劉備派の部下に殺され、あっさりと降ったらしい。金旋その人は清廉で有能な政治家であり
漢の名臣の裔として漢王室への忠誠心も厚かった。心情的には劉備についてもおかしくない人物だったが、
節義に堅い男だったため、劉巴との約束を破り難く、悲惨な結果を招いてしまったらしい。
長沙もあっけなく降った。守将の黄忠が劉備に降る意を示したため、太守の韓玄の意思に関係なく民衆が城門を
開いてしまったらしい。黄忠は荊州の名将、今はなき黄祖の同族である。黄祖は戦いに不慣れな荊州軍にあって
呉の孫堅・孫策・孫権の猛攻を一人で凌いできた武将で、彼がいなければ数十年前に荊州は呉のものとなっていた
だろう。その黄祖とともに長年に渡って呉の侵入を退けてきたのが黄忠と劉表の甥・劉磐の三人である。
野蛮な侵略者である呉軍を撃破し、時には呉へ攻め込むまでの威勢を示した三人を、荊州南部の住人たちは
「荊南の三駿」と呼んで絶大な信頼を寄せてきた。
黄祖が呉の戦いに没し、劉表が「自分に取って代わって荊州を奪う気では」と劉磐の名声を妬んで兵権を取り上げ
むりやり引退させてしまったため、唯一の信頼できる武将として残っていた黄忠が劉備への帰順を決意してしまうと、
韓玄がどれほど抗戦を訴えようと兵卒や民衆は耳を全く貸さなかった。
そのため、黄忠を憎んだ韓玄は彼の捕縛を命じたが、反って黄忠の部下の魏延という者に殺されたらしい。
こうして荊州南部四郡は劉備のものとなったのである。
鮑隆は酔いつぶれた陳応を酒場に残し、郡庁舎に入場している趙雲のもとへ向かった。
おおっ、ついに桂陽陥落ってことは趙雲の出番ですか?
更新オツです
「
>>1に代わってオシオキよ」さんは、まさか
>>15のちんぽネタだけで
こんなエロ小説を書いたの?w
まず
>>1さんのネタに笑いました。こういうネタ、結構好きなので。
続いて
>>14さんの「何をしたかったのか?」という問いや、
>>15さんの小ネタに
反応してしまって、とりあえず趙雲系のスレとしては珍しくナゴヤカ(?)な
雰囲気に惹かれ、スレを盛り上げるために「俺も何かネタを書かねば」と
とっさにカキコしたわけです。
だから「
>>1に代わって・・・」なのですが、もし
>>1さんの意図が別のところに
あったのだとしたら、非常にスンマソ
48 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/14 02:36
良スレ(?)あげ
49 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/14 02:41
職人さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
期待sage
なんかスゲエな
陳鮑(チンポぅ)ネタでここまで来るとは・・・・
がんばれ「
>>1に代わってオシオキよ」さん
ちっとあぶねぇ気がする。保全SAGE!
いやいやいや・・・
ただの三国志エロ小説かと思ったが(それはそれで結構好きだけど)
キャラ立てもしっかりしてるし、「劉備嫌いの劉巴」とか、三国志
に非常に造けいが深いというのもわかるし、なにより先が読めん(w
続きガンガレ!!!
これはsage保全提案。
鮑隆が庁舎につくと、劉備軍の兵士や役人たちが出入りしているのが目についた。彼らは勝利に驕ることなく
黙々と仕事をこなしている。中央の執務室の入り口の兵士に誰何されたが、通りかかった留粲の口添えで中に入る
ことができた。
部屋の中央で趙範を従えている偉丈夫がいる。部屋に入ってきた鮑隆に気がつくと鋭い視線を送ってきた。
「おお、鮑都尉。こちらは劉左将軍の命でこの桂陽を鎮撫に来られた趙子龍どのだ。挨拶されるがよい」
上機嫌を装った趙範が鮑隆を差し招いた。しかしその目は落ち着きがなく、おどおどとしている。
「これはこれは、私は桂陽で軍務を預かる鮑栄翔です。趙将軍のような高名な武人にお目にかかることができて
大変うれしい」
「趙子龍です」爛々と光る眼差しとは対照的に静かな口調で名乗って、趙雲は軽く頭を下げた。
「劉皇叔は曹操のごとき奸人を除き、漢王室を建て直すべく働いておられます。このたび桂陽に入りましたのも
天下を正常に戻す働きを行う基礎として荊州が必要だったからで、あなた方を憎んでのことではない。
わが軍は兵力も少なく人材も不足しています。あなたのような優れた武人のお力を我が主、劉左将軍のために
お力を貸していただきたい」穏やかな口調ではあるが、趙雲の眼差しは鋭く鮑隆を見つめている。
「ついては、鮑都尉と陳都尉にはしばらくの間、桂陽の人々を落ち着かせるためにご協力いただきたいのだが
陳都尉はどちらに?」
「酒場で寝ておりますよ」鮑隆がそう言うと趙雲も趙範も笑い出した。しかし二人の目は笑っていなかった。
そして鮑隆もまた笑っていなかった。三人はお互いの腹を探り合うように口を閉じ、つかの間の沈黙で
部屋の中が少し翳ったような気がした。
桂陽のそれとは反対に、長沙の会見は明るいものだった。
「劉皇叔、あなたにお仕えできて光栄です」老将はそう言って膝を折り頭を下げた。
「なんの、荊南で最も名高い黄漢升殿がお味方してくれたおかげで、多くの血を流さずに長沙に
入城できました。感謝しております」劉備はそう言うと、黄忠の手を取って立ち上がらせた。
「かつて黄祖が申しておりました。『すでに漢皇室の威勢は衰え、まさに滅びんとしておる。
劉家の血を継ぐものは何人か残っているが、その中でも劉玄徳という人が逸物だ。漢が再び蘇える
ことがあるとすれば、きっとこの人の力によるものだろう』と。私は常々、劉皇叔のようなお方に
仕えたいと願っておりましたが、まさかこの歳になってこのような機会を得るとは幸いです」
「なるほど、黄祖殿は黄漢升殿の一族でありましたな。一度お会いしたかった」
「そう言っていただけるとは、黄祖も喜んでおりましょう」
二人は卓につくと杯に酒を満たした。
黄忠は劉備を観察し、わが身を任すに足る男と深く感じた。劉備には、劉表のようなおおらかな
貴族的な雰囲気や、一瞬ではあったが彼の主君となった曹操のような鋭さはない。
だが、これまで放浪の集団を率いて各地を転戦しつつもプライドを失わず、漢の再興を願いつつも
自らも君主たらんとする戦国時代の男としての野心をほど良く併せ持ち、人としての包容力の深さを
備えた劉備の魅力に、黄忠は傾倒していく自分を感じた。
「できれば劉皇叔に推挙したい人物がおるのですが・・・」
「ふむ、劉磐殿のことですな?もちろんです。その力量はすでに定評がありますし、劉表殿の甥
ともなれば、喜んでお迎えしましょう」
「いえ、我が友劉磐のことについても、もちろんお願いするつもりではございましたが、ここで
私が推挙したいのは私の部下で魏延という者のことなのです」
「ほう、それはどのような人ですかな?」
「生まれは貧しく兵隊あがりの叩き上げではありますが、武人として武芸に通じ、武将としては
武略を兼ね備え、まだ若いですが一軍を与えて進退させても期待はそむかない男です」
黄忠はその半生を荊州のために捧げてきた。兄のような存在であった黄祖ほどではないにせよ、兵略と
武勇については並みの武将には劣らぬつまりだ。「荊州の若い奴らはだらしない」、常々そう思ってきた。
そんな黄忠が見出したのが魏延である。戦国時代の楚のころから、中国南部は貴族・豪族の力が強い土地だ。
呉や荊州もその伝統が強く、平民出身者は厚遇されていない。
魏延もまたそんな一人だった。自分の力に見合う職と権限が与えられず、無能な上官に虐げられてきた
平民出身者たちが、世の中の仕組みに反発するのを諦めて上に諂うことでその現状を認めようとするなか、
魏延はまだ反発し争うだけの気概を残している数少ない男である。
初めて会ったときもそうだった。貴族の上官とは折り合いが悪く、教養をひけらかす同僚の文官たちとは
毎日のように揉め事を起こしていた魏延は、荊州中央での任務を解かれ、呉との最前線である荊南へ左遷
され、劉磐の歩兵部隊の伍長となっていた。
早速、上官である劉磐を馬鹿にするような言葉を吐き、同僚に告げ口されて劉磐の前へ引きずり出されて
きたところを、劉磐と酒を飲むつもりで陣を訪れていた黄忠が目にしたのである。
劉磐もまた黄祖、黄忠と並び称された男だけに無能ではない。魏延もまたそれは分かっていたのだが、
劉表の甥という血筋の良さが彼の叛骨心を呼び起こしてしまったのだろう。さすがに弁解できず、頭を
うなだれる魏延に黄忠は興味を抱いき、怒り狂う劉磐をなだめ魏延を取りなしてやった。
その後、魏延の動向に注目していた黄忠は、魏延の能力が彼の自負心に見合うだけのものがあることを
確認した。呉との戦闘で見せた魏延の才は決して凡庸なものではなかった。
老いて猜疑心の強くなった劉表が、武名高い甥が自分の子を倒して荊州を奪うかもしれないと不安を抱く
夫人に唆されて、劉磐を解任して強制的に隠居させてしまった後、彼の部隊の指揮権を引き継いだ黄忠は
すぐさま魏延を引き立てて前線部隊の長とした。
黄忠に会った魏延は、昇進のことを感謝しつつも複雑な色を見せた。黄忠、黄祖を生んだ黄氏もまた、
蔡氏、王氏、蒯氏、馬氏、雷氏などと並ぶ荊州の豪族である。それが平民出身者の魏延を引き立ててくれた
ことへの戸惑いがあったのだ。黄忠はその思いを見抜いて笑った。
「わしとて長年、前線で戦ってきた男よ。戦いに必要なものが何かぐらいは知っておる。出身の貴賎は問わぬ」
その言葉に、初めて自分の理解者を見出した喜びに魏延の見せた晴れやかな笑顔に、黄忠も満足した。
その後の魏延は黄忠の副将として十分な活躍を見せた。
そしてここに劉備という男を知った黄忠は、魏延を劉備に引き合わせるべきだと直感した。長らく放浪し
辛酸を舐めてきた劉備ならば、黄忠以上にあの男を使いこなすだろう。
「分かりました。その者に会えますかな?」「控えさせております。呼んで参りましょう」
黄忠が連れて来た男は、背が高く引き締まった身体を持つ赤ら顔の男だった。自分の才能を世に問いたい
という若者らしい野心と、その才能に対する自信、そして劉備に認められるだろうかという不安が、
魏延の顔にあらわれている。仁より義を重んじ、荒々しさと繊細さを同居させた魏延を見て、劉備は感じた。
(似ておるなぁ、関羽や張飛に。そう、わしと共に義兄弟の契りを交わした頃のあの二人の若い頃にそっくりだ)
一目で魏延の器量と性格を見抜いた劉備は、「おまえが荊南の癇馬か?」と魏延に声をかけた。恐れ入る
魏延に一言だけ告げた。「以後、わしに従うがよい。ついては公安への帰還の先駆けをせよ」
はっと平伏した魏延は部屋を飛び出していった。
その姿を見て微笑した黄忠は「あの者をよろしくお願いします」と頭を下げた。
劉備は「こちらこそお願いしますぞ。黄将軍には長沙太守として十分に働いてもらわねば」
と言いながら、酒を黄忠の杯に注いだ。さりげなく人の心を掴む劉備の言葉に、黄忠もまた
魏延の気持ちが分かるような気がして頭を深く垂れた。
劉備は黄忠に裨将軍のまま長沙太守を兼任させ、長沙の治安回復と呉への備えを命じて公安に向かった。
公安はかつて油口と呼ばれ江陵の対岸に当る。江陵は荊州の要衝であるが、呉における反劉備派の巨頭・周瑜がいて
劉備につけいる隙を見せないため、兵の少ない劉備には公安を足がかりに南部四郡の切り取りが精一杯だった。
名目上の荊州牧は劉表の長男・劉gであるが、劉備の操り人形でしかない。仁義と信望こそが劉備の売りであるが
黄巾の乱以来、中原を西に東に駆けてきた男だけに甘くはない。欲と冷徹な計算もある。
(わしが獲らねば荊州は曹操か孫権のものになってしまう。つまり、わしが獲っても漢の中興に役立つのなら、死んだ
劉表も文句は言うまい。劉gの後始末は近いうちに付けねばならぬ)
そう考えながら劉備は、行軍の先頭に目をやった。先鋒の魏延の部隊はよい動きを見せている。
「魏延は使える。黄忠だけではなく魏延という新しい駒も手入れることができたとは、わしも運がいいな」
「その通りでございますな」隣で馬を走らせていた孫乾が同意した。
「続々、人が集まっております。廬江の豪族・雷緒などは一族郎党あわせて万余の者を引き連れて参りました。
陳震、廖化、廖立などの優れた者も殿に心を寄せております。中でも水鏡先生をして『鳳の雛』と言わしめた龐統や
白眉・馬良を初めとする馬氏五兄弟といった一流の人物もおりますれば、殿のますますのご発展間違いないものと
存じます」
「劉表の旧配下のうち主戦派を収容したうえに、こうして名声ある者たちを加えれば、わしの実力を孫権も侮りは
すまい。さすれば江陵、南郡を呉に譲渡するよう交渉するのも難しくないはずだ」
「まずは功ある者を賞し、新しく加わった者をうまく溶け込ませて荊州の幕府にふさわしい体制を整えましょう。
人心を落ち着かせ、殿を荊州の新しい支配者と認めさせることが肝要でございます」
「うむ」劉備は深く肯き、孔明、関羽らの待つ公安に入って行った。
59 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/20 05:53
>中原を西に東に駆けてきた男だけに甘くはない。欲と冷徹な計算もある。
この劉備最高。やっぱこうでないとね。
60 :
蕎麦銭 ◆T2aEu0NYuw :02/10/20 06:15
面白いです! 職人さんがんばれ!
ただエロ小説だと思っていたら、いつのまにこんな展開に・・・
62 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/21 00:05
前スレとはうってかわって良スレだな。面白い!
「お帰りなさいませ。四郡の平定が無事に済んでよろしゅうございました」諸葛孔明が幕僚たちを代表して挨拶した。
糜竺、糜芳、簡雍、劉封、劉琰、龐統、そして関羽などの幹部たちが、劉備と孫乾を迎えた。
「うむ。人事を発表して四郡が平定されたことを天下に知らしめたい。会議だ」劉備は気ぜわしく馬を降りると
孔明にそう命じた。一同は荊州牧の仮庁舎に入っていった。
「劉巴が曹操のために荊南を騒がせなければもっと簡単に事は済んだはずだ。劉巴の行方は判ったか?」
「陳到が後を追跡したのですが、交州方面へ逃れたようです。いかがしますか?」
「憎い奴め。残念だが諦めよう。今は交州の野蛮人どもを騒がせたくない。蒼梧太守の呉巨は幸いわしの友人だ。
陳到は呼び戻して、呉巨には劉巴を捕らえてもらうように使いを送っておいてくれ」
「判りました。して人事のほうは?」
「・・・・劉g殿の様子はどうだ」その言葉に幕僚たちの顔に緊張が走った。
劉備が言外に込めた意味を、幹部たちはよくわかっているからだ。
「劉g殿は病身であり、政務に耐えないため伊籍殿が代わって担当しております。また性惰弱にして遊蕩を好み、
毎晩のように美女と戯れておりますゆえ、自らの命を縮めること夥しく、その寿命は長くはございますまい」
龐統が口が重いほかの者たちを制して、はっきりと断言した。
龐統は、やたらに外聞を飾る孔明とは違って策略を使って覇道を推し進めることを隠そうとしない。しかもそれでいて
人柄が開放的で陽気であるため、その露骨なやり方も陰湿さを感じさせないという点で貴重な男だ。
慎重で線が細く、陰のある孔明とは対照的で、ちょうどよい組み合わせである。
「しかし、陶謙殿の場合と違って劉表殿から直接、荊州の政務を殿にお取りいただくよう依頼があったわけではござい
ませんので、しばらくは劉g殿に荊州牧の任に当たっていただくのがよろしいかと存じます」
「判った。伊籍殿にはわしは生命の借りがある。また今も劉表殿への忠誠心が厚い男だ。あまりつらい想いはさせたくない」
「お任せください。漢の命運は今や殿にかかっております。そのことは伊籍殿もわきまえておられましょう」
龐統はそういって頭を下げ着席した。孫乾、糜竺、簡雍は不快そうに押し黙り、関羽と劉琰はニヤリと微笑した。孔明は
ひたすらうつむいて、床を見つめるだけだった。
劉gをとりあえず荊州牧に上奏しておくことは決定し、続いて関羽が襄陽太守・盪寇将軍・漢寿亭侯、張飛は宜都太守・
征虜将軍・新亭侯に任命された。襄陽は実際には曹操の支配化にあり猛将楽進が守っている。また呉が占領する江陵が、
北の襄陽へ至る道を阻んでいる。しかし関羽を襄陽太守とすることで、「荊州全土を取り戻す」という劉備の意志を曹操や
孫権に知らしめる効果がある。
孔明、龐統は軍師中郎将に任命された。二人とも兵略は学んでいるが野戦攻城の経験は少ない。同じ文官でも孫乾らの
ほうが、放浪時代に部隊の指揮を経験しているだけ、実戦での指揮は得意だろう。軍師といってもどちらかと言えば、
机上での大まかな戦略を立てたり、策略を企画実行、内政・外交といった政治の大方針を決め劉備軍のこれからを
決定するという意味での軍師である。
孫乾、糜竺は劉備の左将軍府にあって劉備の補佐を務め、社交上手な簡雍、劉琰は占領地を巡回して豪族たちを慰撫し
劉備へ加担させるよう説得する役を任せることとした。糜芳、劉封は荊州で新たに採用した者や旧劉表系の武将たちと
ともに各地の治安を担当する。
65 :
楊任 ◆awFwaW2ozM :02/10/21 00:29
凄い!最高!やりますね
ありがとう
でも適度にsage進行でお願いします
黄忠にはとりあえず長沙太守を代行させるが、一軍の指揮を任せられる貴重な武将であることや、新参であり地元とも
言える長沙を任せておいて叛乱を起こされると厄介でもあるため、しばらく期間をおいてから適当な者と代わらせ
公安に呼び寄せることにした。
趙雲も桂陽太守・牙門将軍として地方官を担当するが、引き続き留営司馬を兼任して劉備の本営の護衛役を担当する。
本来は、白馬義従・公孫瓚譲りの騎馬隊を率いて最前線で暴れることを本人も望んでいるが、文または武どちらかに偏った
人物が多い劉備陣営にあって、趙雲のようなバランスのとれた男は少ない。
関羽はすでに名声が中原に鳴り響いているので前線に出さないのは惜しいし、粗暴な張飛に精密さを要求される護衛任務
など務まるわけもない。武官の中で信頼して生命を預けることができるのは、義兄弟の二人を除いては趙雲しかいない。
親衛隊の指揮官として護衛任務をこなしつつ、奥向きの雑務や劉備の随員としての外交任務、そして地方の太守としての
政務と万能にこなせる趙雲の才能は、趙雲自身の希望を許さなかった。
(しかし、これだけ人材が増えれば趙雲を雑務から解放して本来の前線指揮官に専念させてやれる日も遠くないだろう)
続いて、新しく採用した文武官たちの配属が決められた。
「そうだ、長沙でおもしろい男を拾った。魏延という男だ。あれは使える。関羽に任せるゆえしばらく面倒を見てやって
くれ。黄忠、趙雲、陳到が帰ってくれば、これに加えてわしの本陣の指揮官に加えたい」
関羽が「判りました」と頭を下げようとしたとき、孔明がさえぎった。
「魏延とは殿のお帰りの際に先駆けをした者でございますな?」「そうだが、それが何か?」
「私はいささか人を観る術も学んでおりますれば、あの者の人相を見ますに反骨の相と呼ぶべき危険な相をしております。
重く用いるのは避けたほうがよろしいかと」
「孔明よ。人は顔だけによって運命が決まるものではない。ましてや、それを占ったときにわしにとってどういう人材か
と占ったのか?それとも単に魏延がどういう男かを占ったのか?」
「・・・・・・・・」
「人生経験も年齢もわしのほうがお前よりは覆い。人を観る目はわしのほうが上だ。心配するな」
「判りました。魏延は関羽殿にお任せしましょう」
陳ポゥはどうなったの…?
いやー よく知ってますね
玄人ですなあ。
70 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/23 00:14
続きは?
まだ?
でも蜀に入っても結局は雑務なんだよな…趙雲…
しかも女子供の世話だもんなぁ…
「桂陽の前太守・趙範の扱いはどうなさるおつもりですか」と劉封が問うた。
「しばらくは趙雲に任せよう。わしに逆らう気がないのであれば、趙雲を公安に呼び戻すときに太守の座に復帰させて
やってもよい。劉度と趙範、この二人については扱いを考えねばな」
「韓玄はともかく、金旋は惜しいことをしました。劉巴の妨害がなければ、我々のよい味方になったことでしょう」
そう言いながら糜竺は深く嘆息した。
「そうだな。孔明、龐統、孫乾、糜竺で在野で目ぼしい人物を洗ってくれ。曹操や孫権と戦うには、我々はまだ人材も
兵も少なすぎる」劉備はそう言って会議を終わらせると楽人と妓女たちを呼んで酒宴に移らせた。
しばらくして疲れを感じた劉備は他の者には遠慮せず宴会を続けるように言って部屋を出た。
寝所に向かう通路で月を眺めていると、簡雍が近づいてきた。
簡雍は同郷の友人で関羽・張飛よりも付き合いそのものは長い。さすがに一緒に遊びまわっていた若い頃とは違い、
劉備を「殿」と呼び丁寧な言葉を使うようになったが、それでも傲岸不遜のひねくれ者である簡雍は、気に入らないと
時々、皇叔となった劉備の前でも平気で傍若無人の態度をとることがある。そしてそういう態度をとることを黙認
されている唯一の男でもある。
孔明のような神経質な男であれば、時に簡雍の態度に眉をひそめることはあるが、基本的に人に好かれるという才能を
先天的に持って生まれたような男なので、およそ外交官らしからぬ振る舞いを行いながら、他国などへの使いで失敗した
ことがない。かつて、徐州を追われた劉備が袁紹の庇護を求めたときも、この男が使いして劉備受け入れを成功させた。
それどころか、袁紹の寵臣にさえなるという離れ業を演じ、袁紹陣営の中で余所者の劉備に事が有利に運ぶよう取り
計らってくれた。
「やあ簡雍。こっちへ来てみろ。良い月だぞ」
「やあ、本当でございますなあ。今晩は月が四つも出ておりますぞ」
「飲みすぎだぞ、簡雍」そう言って劉備は笑った。「少しは池の水でも飲んで酔いを醒ましたらどうじゃ?」
「いやいや、これが飲まずにいられますか。殿が再び天下に横行すべき大切な地盤を得られたのですから」
「今はわしにとって荊州で新しい自分の邦を立ち上げようとしているときであるゆえ、新参の者たちを厚遇し、
わしの陣営に取り込まねばならぬ。だが、必ずやおまえや糜竺、孫乾たち古くからわしに従った者にも報いるつもりだ」
「我々の望みがそんなものであるなら、とっくに殿を見捨てておりますわい」簡雍は馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「殿を見捨てる機会はいくらでもございました。曹操は糜竺の財務能力を認めておりましたし、袁紹は孫乾や私を優遇
してくれましたからね。陳羣を見なされ。わしらと肩を並べていた男が、今や曹操のもとで活躍しております。
栄達や金が目的なら、いつも負けてばかりの殿の跡をついて中原を彷徨ったりなどせず、陳羣をさっさと見習っていた
でしょう。徐州を呂布に盗られ、取り戻したものの曹操に追い払われ、袁紹に頼まれた曹操の後方霍乱も失敗し、荊州
では蔡一族に命を狙われ・・・」
「もうよい、もうよいわ。わしが漢を復興した暁には、糜竺たちには一郡も与え列侯に取り立てようが、おまえには
酒樽ぐらいしかやらん」
「それこそ、私の望むところでございます」簡雍が済ました顔で答えた。
「・・・若い頃は、そういった欲得ずくで突っ走っていた時期もありました。功名を挙げ我が能力を世に問いたい、と。
しかし殿と過ごした長い春秋のうちに、そんなものはどうでも良くなりました。いつか殿が英雄として中原に旗を揚げる
ことだけを夢にここまで来たのです」
「すまんな。苦労をかけた」劉備は視線を落とした。
>>68 もうしばらくお待ちくださいw
>>69 玄人じゃないっす。ただの三国志ファンです。
鎮関西というコテハンで、たまにネタをカキコしていたのですが、
>>47に書いたように、ツボにはまってついつい勢いで書き始めてしまって
今はひどく後悔中。
リーマンなので家に帰っても仕事に追われてグッタリですわ。
と、言うわけで長期間更新できないときがあるかもしれないけど、遠慮なく
sageちゃってもらってもOKですw
☆次 回 予 告☆
☆揚子江にうごめく謎の影。深く侵攻する呉の精鋭半魚人部隊!
☆ハリウッド版RINGにも勝るとも劣らない戦慄があなたを襲う
☆果たして劉備の嫁獲り大作戦は成功するのか!?
☆次回「陳応、ダイエットに挑戦する」、お楽しみに!
☆おいらもリーマンなんでわかります
ユク−リお待ちしてます
そういや、本文と改行のパターンが違うね
げげ、ほんとだ。
>>76 >26でもそのトリップ使われてるYO!
複数トリップ持ってるんじゃないか?
ともかく期待してる ハァハァ
「我々には謝罪も感謝も必要ないのですよ」またも馬鹿にしたように鼻を鳴らしながら、簡雍はつぶやいた。
「言葉や態度で殿の気持ちを示したり、恩賞を与えてくださるのなら、我々より孔明や龐統たちのような新しき者どもに
やりなされ。あの者たちは自分の才を信じて殿に賭けたのか、殿の漢皇室復興の思想に同意したから集まってきたので
あって、我々のように殿に惚れ、殿に絶対の忠誠心を抱いているわけではありません。殿が『信頼している』、『高く評価
している』といった気持ちを常に形で表してやらねば、ひとたび危機が訪れれば徐庶のように離れていってしまうでしょう」
「そうかもしれんな」劉備も軽く肯いた。「心に留めておこう」
「それでは、お先に休ませていただきますよ。今晩は、もうたっぷり美酒・美食をいただきましたのでね」
簡雍はさんざん言いたいことだけ言ってしまうと、ゆらゆらと身体を揺らしながら寝所のほうへ去っていった。
「全く、あの男は変わらんな・・」そう、彼らは変わらない。
劉備が平原の相になったときも、自分の兵と呼べるのは故郷から従ってきたわずかな者たちだけだった。兵のほとんどが
公孫瓚からの借り物、相という官位も平原の地さえも客将の劉備に与えられた公孫瓚の好意と打算の産物でしかなかった。
このままでは、公孫瓚の一部将で終わるしかない。そう思った劉備は、北海の孔融救援を口実に自立すべく華北を離れた。
その劉備に世に出る機会を与えてくれたのは糜竺だった。徐州牧の地位を陶謙から禅譲させたのも、彼に全財産を投資して
牧にふさわしい兵力と軍資金を整えてくれた。さらには妹を劉備に与え、一族を挙げて劉備に仕えてくれた。その結果、
糜竺は全財産を失い大富豪として代々築いてきた全てのものを失った。だが、そのことを恩に着せることもなく恨み言を
一言も言わなかった。曹操も、糜竺の穏やかな人柄と財政能力には一目をおき、太守に推挙しようとした。しかし、彼は
劉備に従い、幕僚たちの取りまとめ役として働いている。
その弟・糜芳は、兄を助けて糜一族の商売を取り仕切る家宰であり大番頭ともいうべき立場にあったが、まだ無名に近い
劉備にいち早く目をつけ、劉備に投資するように兄に進言した。放浪する身になっても、各国の豪族や有力者、武侠たち
との間に商売で築き上げた人脈を駆使して、行く先々で劉備が困窮することがないように手配し、常に劉備の動向が天下に
鳴り響くように策をめぐらした。糜芳のあの周旋の才がなければ、劉備は野垂れ死にするか盗賊に身を落とすか、どこかの
大勢力に吸収されていただろう。
そして孫乾、誠実で忠実な補佐官。内政、外交どちらにも手腕を発揮し、常に劉備軍の看板として各国を駆け巡ってきた。
彼がいたからこそ、袁紹も劉表も劉備を受け入れてくれた。孔明たちのように才走ったところはないが、かの鄭玄をはじめ、
多くの人が彼を有能と認めている。曹操に降っていれば、中央でかなりの高位についていただろう。しかし、孫乾は劉備を
見捨てず付き従い、今後も離れることはないだろう。
趙雲は公孫瓚亡き後、彼を家臣に迎えたいという袁紹の誘いを退け、劉備に再会するや最も信頼できる武将として、劉備や
その家族の命を守る親衛隊長兼謀臣として働いてくれている。義勇兵を率いて挙兵した男だけに、仁政を志し他の者がいない
場で劉備に厳しく諫言することもしばしばあった。
義兄弟である関羽・張飛に加えて、変わることなく付き従ってくれる簡雍たちのような部下がいてこそ、ここまで来れた。
「わしはここまで来た。負けて負けて負け続けて、それでも中原の覇者・曹操に挑戦し続けている。いまさら後にも引けぬ。
曹操に降るわけにもいかぬ。こうなれば、漢皇室復興がどうなろうとかまわん。わしはわしの力を天下に示すだけだ」
そうつぶやくと、まだ酒盛りの続く宴会場へ戻っていった。
簡雍いいキャラだなあ
84 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/26 23:49
ついホロリと来ちゃったよ。
各地に新しい人事の辞令を持った使者と、新しく地方に赴任する者たちが公安から旅立ったのは翌々日のことである。
孫乾と糜竺は仕事を切り上げて、地方の慰撫に向かう簡雍を見送りに行ったので、庁舎の執務室には孔明と龐統だけが
残っている。
「新しく入った者や現在招いている者たちの中では馬良が一番だな。中央にあって政治を司ることもできるし、兵略にも
優れたものがあるので武将として兵を統率させてもよい」龐統がだらしなく椅子に腰掛け、干し肉のようなものをクチャ
クチャと音を立てて噛みながら、人物評を述べた。
孔明は、少し顔をしかめて「食べながらしゃべるのはよせ」と龐統に注意したが、龐統の評価そのものには肯定の意思を
見せた。
孔明はこの同門の友人が苦手である。外見、性格、全てが正反対である。
長身白皙の孔明に対し、あばた面の小男で見た目の風采で明らかに劣る龐統は、とかく外見で人を判断しがちな世間に
おいてかなり損をしてきたと言えるだろう。そういった美醜で物事を判断する価値観に痛めつけられ続けてきたせいか、
性格も基本的には陽性の男だが多少ひねくれており、自分の才能を隠し相手を試すところがある。孔明が「劉表など仕える
に値せぬ」と隠遁してみせながらも、自らを管仲・楽毅に比すなど自己顕示欲に満ちていたのとは違い、自分の才能を
誇示することは少ない。
司馬徽の門下で「臥龍」「鳳雛」と呼ばれたのも、そんなところに起因しているのだろう。例え臥せていても龍は龍であり、
その雄大な姿を見せているだけで他のものを圧倒する。そして起き上がれば、たちどころに天にも駆け上がるだろう。
しかし、鳳凰の雛は成長するまでは、単なる小さな雛鳥でしかない。龐統が自分の殻を破って、翼を広げ大空を舞うには
時間がかかると、司馬徽や学友たちは観ていた。そして、劉備という主君を得た今こそがその時なのかも知れない。
才能に関しては優劣付け難い、孔明は認めたくはないが、龐統の実力を認めている。同じ主君を抱く同僚ではあるが、
同時に主君の寵愛を争う敵でもあるのだ。
いーいですねー
オシゴトおつかレス♪
「それに続く者はだれかな。おまえはどう思う?」龐統が孔明を試すように問うた。
「文では向朗、陳震、馬謖。武では黄忠、霍峻、ケ方、輔匡というところだな」
「ふうむ?馬謖はどうだろう。俺は好かんな。その他は俺も異存はないが、俺なら文では廖立、武では魏延を加えたい」
龐統は足を机の上に上げ、いよいよだらしがない。その態度も清潔好きで礼儀にうるさい孔明を不愉快にさせる。
「好き嫌いではない。才能を評価しているのだぞ」孔明はイライラして、少し声を荒げた。
「そうかなあ。おまえの評価こそ、好き嫌いが入っているように思えるよ」
この龐統の言葉に孔明が反論しようとしたが、龐統がニヤッと笑って見せたのでムキになるのも馬鹿らしくなって口を
つぐんだ。
「しかしまあ、これだけ人が集まったのはめでたいことだ。なにせ殿は曹操に追われて敗走しただけで、実際に曹操軍と
戦ったのは周瑜なのだからなあ」
「しかし、周瑜が南郡太守として江陵に留まっているのは、我々にとって脅威だ。荊州の中心は襄陽と江陵だ。その襄陽
には曹操軍、江陵には孫権軍がいては、我々の影が薄くなってしまう」
「それは考え様だな。俺はむしろ我々にとって良かったと思っている。赤壁では敗れたとはいえ、それは荊州を占領して
手に入れた水軍だけで、曹操軍そのものに痛撃を与えたとはいえない。我が軍を叩き潰そうと思えば、いくらでも可能
だったはずだ。それができなかったのは、周瑜が我が軍と曹操軍の間に入り込んでいるせいだ。周瑜が曹操軍の重圧を
一手に引き受けてくれたおかげで、のんびり四郡を占領することもできたのだからな」
「うむ、それは確かだ。だが、今となっては目障りだ。今なら我が軍だけでも曹操の荊州方面軍と戦える。正式な荊州牧は
劉g殿なのだから江陵だけでも取り戻したい。周瑜はこのまま川を遡って蜀に入り、曹操と天下を二分して争うつもりだ。
そうなっては我々は出番のないまま、この荊州の片隅で朽ち果てねばならぬ」
ホウ統イイなぁ
オモシロ伊予!
?統と孔明の掛け合いなんて初めて読んだ。
?統の人物評では馬謖ってどうだったんだろ。実際よりも高い評価を与えることで、
その人物のやる気を起こさせる、と言う手法だったらしいけど。
簡雍いい。酒樽いい。淫行の道具だけじゃないだね。
ホウの字はどうやってだすの?ソース見ると「龐」ってなってるけど。
やってみて分かり真下。
sage
稀にみる良スレ!
…でも、趙雲はいずこに?
gooです おもしろいれす。
「蜀に入るのは我々でなければならない、それがおまえの立てた天下三分の策だったな。呉の対策はおまえに任せるよ。
呉の問題は、我々が手を汚さずとも何とかなりそうだしな」
「どういう事だ?」聞き捨てならない龐統の言葉に、孔明は思わず問い返した。
「あの頭のお堅い美男子・周瑜のことさ。呉を動かしているのは、天下二分の武断派・周瑜、我々との協調派・魯粛、
親曹操派の張昭の三人だ。赤壁の勝利以来、周瑜の人気は絶頂に達している。周瑜配下の者は街を肩で風を切って歩いて
いるのに対して、降伏を主張した張昭派は肩身の狭い思いをしているそうだ。ましてや、張昭は満座の中で周瑜に論戦で
敗れ、恥を書かされたことを忘れてはいない」
「ほう、では周瑜には政敵がいるということか」孔明は龐統の指摘に考え込んだ。
「そうだ。そして功臣の最大の敵はいにしえより主君と決まっている」
「・・・孫権が?」
「孫権は猜疑心の強い男だ。それに豪族の寄り合い所帯である呉では、兄の遺産を受け継いだ若い君主の指導力は、あまり
強いとはいえない。そこへ人気において主君を凌ぎ、国の西半分を支配し、主君の兄貴面をするような強力な臣下が
現れたらどうすると思う?」
「具体的に何か動きでもあるのか?」
「俺の食客に毒薬に通じた剣客がいる。その男に対岸の江陵を探らせたら、かなり張昭の配下や孫権直属の者が周瑜の
周囲に入り込んでいるようだ。周瑜にはどうやら毒の症状と思われるものが現れているらしい。孫権としても、周瑜を
表立って消そうとすれば政権はたちどころに崩壊することは理解しているから、赤壁の英雄には静かに病気で舞台から
消えていただくつもりなのだろう」
「周瑜ほどの男が毒殺か・・・。惜しいことだ」孔明は顔を曇らせた。
「周瑜もいずれは病気の原因に気がつくだろうよ。そのときにどうするかが見物だな」
「わかった。そういうことなら、東呉に関する一切は私に任せてくれ」
「うむ。おまえなら魯粛を動かして、呉の世論を我々に有利な方向に向かせることができるだろう」
「呉を私に押し付けて、君はどうするつもりなのだ」
「殿を名実共に荊州の支配者とするための、もうひとつの障害のほうを取り除く」龐統はあっさりと言い切った。
「劉g殿のことか・・・」誰もいないと分かっていながら、孔明は辺りを見回さずにはいられなかった。
「俺は自分の務めが判っているつもりだ。劉g様のお命を縮めまいらせるのが、今の俺に課せられた一番重要な使命であり、
こういった荒っぽい仕事は、おまえはもちろん、孫乾殿、糜竺殿のような純真で真面目な連中には無理だろうからな」
「孫乾殿たちを馬鹿にしているのか。殿がここまで来れたのは、あの人たちの働きがあればこそではないか」
「それは分かっている。彼らはみんな気持ちの良い男たちだ。すばらしい男たちだ。天下がいつまでも呂布や袁紹がいた頃
のように英雄豪傑が合い争う時代であれば、ああいった男たちを連れて英雄たちの間を渡り歩き、中原を横行するのも
おもしろかろう。しかし、もはや英雄の時代は終わった。すでに曹操が天下の半分と漢王朝を支配し、続いて呉の孫権が
いる。関西・関中には韓遂・馬騰のような小軍閥がひしめき、漢中に張魯、蜀に劉季玉、南方に呉巨や士燮がいるが、
曹操・孫権を凌ぐことはないだろう。いつまでもウロウロしていたら、その間に天下は定まってしまうだろう。しかし
今ならまだ追いつける。それには、孫乾殿や糜竺殿、関羽殿や張飛殿では駄目なんだ。俺とお前だけがそれができる。
これは自惚れで言っている訳ではない。殿にとっての最善の道だと信じているからこそ、俺は何だってできる」
「・・・そうか。で、どうするつもりなのだ」孔明は目をつぶり声を搾り出すようにして聞いた。
「さっき言ったろう?俺の食客に毒薬に通じた剣客がいる、とな。それ以上はおまえも知らないほうがいい」
「わかった。では、その問題は君に任す」
しばらくして孔明が目を開いたとき、小柄な友人はすでに出て行った後だった。夕日が西の窓から差し込み赤く染まった
部屋の中には孔明ひとりだけが座っていた。
赤い光の中で孔明は、主君・劉備の転機となった赤壁の炎や、これから流されるであろう劉gの血に思いを馳せた。
スレタイからは考えられない良スレだ。
続きも期待sage
趙範はおもしろくない。偏将軍の地位を与えられたものの、桂陽太守の座を趙雲に奪われたからだ。でもしばらくの
我慢だ、そう思って耐えることにした。実際、有能な前線指揮官は占領地政策が落ち着いたら、太守職を行政を得意
とする者と交代して前線に復帰するのが一般的だからだ。趙範は冴えない男ではあるが、地方官としての腕は水準並み
にはあるし、桂陽については最も詳しい人間であるため、次期桂陽太守に選ばれる可能性は非常に高い。とりあえず
次期太守として趙範がふさわしいかどうかを劉備に具申する立場にある趙雲の機嫌をとっておく必要がある。
劉備は四郡の行政体制を一新した。黄忠の長沙太守の任を解任し、公安の本営の部将に取り立てた。新しい太守には
黄忠が推薦したかつての劉表軍の猛将・劉磐を選んだ。さらに張飛、霍峻に一軍を与え、長沙に駐屯させた。長沙は
四郡の中で最も豊かな土地であり、呉と接する重要な拠点だからだ。同じく呉に接する桂陽は趙雲に任された。交州
付近まで劉巴を追跡した陳到も桂陽まで引き上げて、ここにしばらく駐屯することになった。さらに簡雍、劉琰、ケ方、
輔匡らが巡検使として四郡内を定期的に巡回し、呉の侵攻に備えることとなった。対曹操戦では手を組んだとは言え、
曹操の脅威が北へ去った今となっては、荊州・蜀の奪取を目指す周瑜にとっては劉備は目障りな存在である。呉が掌を
返して侵攻してくる可能性は高いと言える。そのためにも、劉備軍の四分の一は長沙・桂陽の守備に回す必要があった。
趙雲は、この軍事力をもって趙範以下、桂陽在来の官・軍を掌握している。趙範としては、この新しい上司に忠実に
仕えるしか生きる道はない。趙雲も権力には淡白な男であるため、太守として威圧することなく趙範を経験豊富な前太守
として立ててくれている。今のところ、両者の関係は上手くいっていた。趙雲が樊氏を見初めるまでは・・・。
切っ掛けは、樊氏が侍女の李睡蓮を連れて郡の庁舎に趙範を訪ねて来たことだった。樊氏は遠縁の者を郡の職員として
取り立ててくれるように依頼に来たのである。例によって趙範は「そういうことでしたら、今夜ゆっくり飲みながらお話
しませんか。あなたのために悪いようにはしませんよ」と口説こうとしたが、樊氏は「遠縁のものとは言え、才能があり
人民のために役に立つと考えたから、一郡民としてこうして推薦しに来ているのです。私的な情に頼って、いい加減な
人物の就職をお願いしに来たのではありません」ときっぱりと趙範の誘いを拒否した。
そばにいた鮑隆は「賢明にして貞淑で知られた御義姉様が推薦されるのですから、それにふさわしい人物なのでしょう。
一度引見されてみてはいかがですか」と如才なく趙範に薦めながら、樊氏に流し目をくれたが無視された。陳応は
何も言わず、欲望と酒毒に濁った目で樊氏と李睡蓮の身体を嘗め回すように見つめているばかりだ。
「う・・・うむ。では会おう。その者を連れて来なさい」鮑隆にそう言われては、趙範もそれ以上ごり押しできず
しぶしぶと承諾した。
李睡蓮の連れて来た若者は、中肉中背だが良く見れば鍛えられた身体をしており、拳の硬く盛り上がった節からして
拳闘術をかなりやり込んでいることが判る。
「姓は張、名は達、字は季行と言います。生まれも育ちも江夏で、黄祖将軍のもとで兵士をやっておりました。東呉の
侵攻の際に負傷してしばらく身を潜めておりましたが、傷も癒えたので母方の遠縁に当ります樊麗華様を頼って
劉備様の軍に志願しに参った次第です」
「なるほど。こうして見ればなかなか若者だな。判った、とりあえず私の直属の軍官として取り立てよう。しばらく
働きを見て良ければ、趙雲将軍に推薦してあげても良い」
「ありがとうございます」張達と名乗ったその若者は、喜びに頬を紅潮させて頭を下げた。
>」1に代わってオシオキよさん
いつも楽しみにしています!
趙雲登場期待sage!
「陳都尉、鮑都尉、張達の面倒を見てやってくれたまえ」そう言いつつも、趙範の目は義姉に注がれたままだった。
先ほど趙雲の名前を出した際の、樊氏のかすかな表情の変化を趙範は見逃していなかった。とりあえず陳応の部隊に
加わることになった張達は、陳応に連れられて兵舎のほうへ向かった。樊氏も趙範に礼を言って帰ろうとしたとき、
趙雲が部屋に入ってきた。
「これは趙子龍殿、どうなされました」内心まずいときに来やがったと思いつつ、趙範は挨拶した。「御用でしたら
私のほうから出向きましたのに」
「陳到の部隊への補給のことでご相談があったのですが、ご来客でしたか」
「いいえ、もう用事は終わりました。・・・こちらは私の義理の姉にあたります樊麗華殿です」嫌々ながら趙範は
趙雲に樊氏を紹介せざるを得なかった。
「樊でございます」そう一言だけ言って目を伏せた樊氏の顔は、見る見るうちに上気し赤くなっていった。
「趙子龍です。趙範殿にはいつもお世話になっております」趙雲はそんな樊氏を好ましく見やりながら、爽やかに
挨拶を返した。勤務中に私的な行為はしない堅い男であるがゆえに、趙雲はそれ以上、樊氏に声を掛けようとは
せず、樊氏のほうも自分の動揺を見られるのを恐れて、李睡蓮を連れて趙雲たちに黙礼して部屋を辞した。
彼女らが去ると、趙雲は早速仕事の話を切り出したが、趙範のほうは上の空でろくに聞いていなかった。
「あの樊氏の様子・・・どう見ても趙雲に気があるようだ。あの檀渓の会のときも義姉さんは、趙雲のことばかり
見つめていた。俺にはいつも冷たく取り澄ましたように応対するくせに、趙雲の前に出るとまるで小娘のように
赤くなりやがって!」胸の奥から湧き上がる嫉妬の感情に、趙範の固く握り締めた拳が震えている。
鮑隆は、趙雲の話に相槌をうちながらも、冷静に趙範の様子を観察していた。
(趙範の奴、どうも様子が変だ。・・・なるほど、樊氏は趙雲に気があるのか・・。そいつはまずいな。あの女は
俺のものにするはずだったのに、趙雲が相手となると、ちと手強い。前太守殿は嫉妬に怒り狂っているご様子。
ここはいっちょ、趙範と趙雲を咬み合わせてその隙をつくか)
趙雲と趙範を見やりながら、鮑隆はその暗い企みをすでに計算し始めていた。
101 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/01 11:20
史実に沿うかたちで話は進んでくのでつか?
それともIFで?
流れとしては史実に沿うつもりですが、まあアニヨメ物語ですから適当にw
午前半休で書いていたので、それでは出勤して参ります
オツです
お仕事がんばってください
趙雲は樊氏に惚れちゃうの?
樊氏の片想いだとオモテターヨ
105 :
◆ssuCakIm12 :02/11/01 20:23
タイトルからは想像も付かない名すれ。
なんかこうなると>1のAAも小説の1カットかと思えてくるから不思議だ。
龐統は屋敷に帰ると、自宅でめんどうを見ている食客の男を呼んだ。
「御用でございますか、龐統様」入ってきた男は、龐統が孔明に剣客と紹介したとおり、鋭い剣気を身にまとわせて
いた。痩身で着ているものも貧しく、彫りの深い顔にもやつれが目立った。しかし腰には不釣合いなぐらい上等の
剣が吊るされており、一目で流れ者の武侠だとわかる。きびきびとした動きには、少しのすきもない。
「周瑜の様子はどうだ?」
「かなり、毒に犯されているようです。恐らくは南蛮の薬ではございますまいか?交州あたりの商人から、孫権か
張昭が手に入れたのでしょう」
「周瑜が死ねば孔明も魯粛を動かして、孫権にいろいろと働きかけることができるだろうな。別に俺が不細工だから
言うのではないが、あの美しい貴公子殿には参ったよ。羨ましいぐらい何にでも自信満々で、実際どんなことでも
やってのけた。俺もしばらく周瑜の下にいたのだが、あの男のそばでは俺の醜さが余計に目立ってしまうので、こんな
俺ですら萎縮してしまって、ろくにものも言えなかったよ」そう言って龐統は笑った。
「恐らく、男子としあれほど完成した人物はおりますまい。敵の曹操だけでなく、同盟者の劉備様や主君の孫権まで
もが彼の死を願っているのですから。これは男子たるもの名誉として喜ぶべきことなのでしょうが・・・」
「・・それが命取りか。皮肉なものだな。しかし、周瑜もあながち無罪とは言えないだけに、孫権や張昭ばかりを
攻めるわけにもいくまいよ」
「そうなのでございますか?」
「あれほどの男だ。野心も十分にある。周瑜が蜀入りをあれほど急ぐのも、孫権の器量ではいずれは自分と相容れなく
なるのがわかっているからだ。蜀に入って夷道・夷山・柹帰の辺りを固めてしまえば、呉からの自立も可能だからな。
だが、孫権のほうが手を打つのが早かったということだ」龐統はそこまで言うと、口をつぐみ宙をにらんだ。
しばらくして、思い切ったように龐統は本題を切り出した。
「范彊よ、劉gの件を進めてくれ。そろそろ片を付けねばならぬ」
「劉gの家宰には即効性の毒を、料理を運ぶ役の侍女には遅効性の毒を渡しております。今はその侍女が仕掛けて
おりますゆえ、このままですと劉gが死ぬまでには1年以上は必要ですが・・」
「即効性の毒を使ってくれ。我が殿のためにも事を急がねばならぬ」
「分かりました。家宰には金を掴ませて劉g殿を速やかに『病死』させましょう。そして、家宰と侍女は心中して
揚子江に浮かぶことになりましょう」
「すまんな、范彊。恩義につけ込んで、こんな汚い仕事をおぬしに頼むとは・・・」
「いえ、龐統様。劉皇叔に天下を取らせたいというあなたのお気持ちは重々察しております。お気になさらずに。
私はしがない薬売りではございますが、武侠の名に恥じぬよう、ことの大小に関わりなくありとあらゆる恩と仇に命を
賭けて報いることを信念として生きてきた男でございます。あなた様は、旅の疲れと貧しさに倒れた我々母子を屋敷に
引き取っていろいろと手をつくしてくださいました。おかげで親不孝者の私も、母の死を看取り葬式まで出すことが
できました。もし、あなたが現れなければ、母子ともども野垂れ死にしていたでしょう。このご恩はどのようなことでも
して返させていただくつもりでございます。私の薬の知識が龐統様のお役立つならば、それは私にとって喜びでございます」
「そうか・・・ありがとう。俺はこれまでこの醜い顔とひねくれた性格のため、周瑜や孫権には蔑まれ、荊州に来ても
殿に認めてもらえず、俺もここまでかと思った。だが、殿は一度自分の間違いを認めるや、孔明と並んで帷幄の全ての
機密に預かる立場にまで俺を引き上げてくれた。司馬徽殿は俺に王佐の才があると言ってくれたが、ようやく
その実力を試す機会が与えられたのだ。おまえが俺に恩義を感じているように、俺も殿のために全てを捧げたいと
考えている。范彊よ、このような仕事で済まんがおまえの力を俺に貸してくれ」
「ありがたきお言葉。この范彊、例えこの仕事で死すとも決して後悔はしないでしょう」
跪いて深々と頭を下げた范彊は、豹のようなしなやかだが力強い身のこなしで闇に消えていった。
龐統は、その姿が闇に溶けていくのを見送った。
武侠范彊たんカコイイ!
あれ?范彊、范彊、どこかで聞いたような...
そう言えば
>>98の張達って職人さんのオリジナルキャラだとばかり
思っていたけど、范彊と張達って、もしかして、もしかして、
あの二人組ですかーーーーっ????
登場キャラの選択が シ ブ イ♪
先を読ませぬ超ryouスレ。
趙雲に命じられた陳到補給のため、陳応と鮑隆は陳到の派遣してきた将校と物資の量、運搬の日時などを打ち合わせて、
その日の職務を切り上げた。
「どうですかな、士仁殿。お近づきのしるしに一杯差し上げたいのですが」
「お誘いありがとうございます。しかし、拙者は今日中に陳将軍に復命して部隊の移動の指揮を取らねばなりませんので」
そう言って、その将校は駐屯地へ引き上げて行った。
「劉備軍の奴らはどいつもこいつも糞真面目で面白くねえ。なんでぇ、人様の好意を無にしやがって!」
「まあまあ、兄貴。まだ日は高いのだから、今から酒盛りってのは断られてもしょうがないさ。俺たちだって真面目に
やらなければ、クビになっちまうぜ」
「鮑隆。おまえまでがそんなことを言うのかよ」
「だってしょうがないじゃないか。今や俺たちは趙雲の命令を受ける立場だ。前太守殿のころのようには好き勝手にはでき
ないよ。それより兵に気合を入れるために訓練でもしようや。そうすりゃ、新しい太守様の覚えもめでたくなろうってもんさ」
「ちっ、勝手にしろぃ!俺は飲みに行くぞ」
陳応はそう言う取り巻きの部下たちを連れて街へ繰り出してしまった。鮑隆は静かになった部屋で茶をすすりながら、密かに
胸で暖めている計画について考えていた。
一応同盟関係ではあるものの、荊州南部や蜀を併呑したい東呉は、多くの斥候・間者を荊州にもぐり込ませている。
鮑隆が接触したのもそうした呉の間者の一人で、呉将・呂蒙の放った商人に偽装した男だった。
その男経由で、桂陽奪取成功の暁にはいきなり太守はムリだがそれなりの地位で迎える、との呂蒙の確約はすでに取ってある。
あとの問題は決行の時期だけだ。すでに桂陽内には趙雲の部隊だけでなく、陳到の部隊も展開中のこの時期に叛乱の決行は
かなり難しい。桂陽が落ち着いて、陳到が引き上げるか、趙雲から別の太守に交代した後の方が成功の確率は高い。
「せめて鮑信なみになってみたいものだ・・」鮑隆は同族の出世頭のことを思い浮かべた。
鮑信は、代々儒学者・官僚の家柄で有名な鮑氏の宗家の出身であり、同じ鮑氏といっても鮑隆の一族はこの宗家とは全く音信が
なく、血のつながりも劉備が「皇族の出身」と称しているよりも遥かに遠い。
しかし、若い頃から暴れ者で親の言うことを聞かなかった鮑隆は、小うるさい叔父によくこの鮑信の名を引き合いに出されて
叱られた。
鮑信は、家学の儒学を極めた学者ではあったが、沈着剛毅で寛容な人柄と優れた智謀で有名だった。いち早く董卓の危険性に
気がついて袁紹に董卓攻撃を持ちかけたり、酸棗に董卓討伐軍が終結した際も弟・鮑韜とともに参加し、徐栄軍に包囲された
曹操を助けるべく斬り込んで、鮑韜は戦死、自らは重傷を負うほどの奮戦を見せた。
曹操の才能を認めた鮑信は、その後も一貫して曹操の最も頼れる盟友であり、青州黄巾賊と戦って戦死した兗州刺史劉岱の
跡を継ぐように勧め、曹操と共に黄巾賊と戦った。
ここでも、黄巾賊に包囲された曹操を救うために戦って戦死し、曹操はわざわざ賞金を出してその遺体を捜索したという。
曹操の部将の中でも評判の高い于禁も、この鮑信の配下だった。もし、鮑信が生きていれば曹操陣営にあって大将軍か副丞相の
地位についてであろうし、敵に回ったならば劉備以上に手ごわい敵になっていたことは間違いないと噂されているほどの男である。
「おまえも、鮑信殿ぐらいとは言わないまでも、せめてまともな職につき、行いを改めたらどうだ」
義理の姉である鮑隆の母と関係を持っていた叔父は、よくそう怒鳴って鮑隆を殴った。あるいは、叔父は父だったのかもしれない。
母との事を考えればありそうなことだ。だが今となっては分からない。鮑隆を殴るようになってからしばらくして、叔父は川に
浮かんだからだ。鮑隆にとっての初めての殺人だった。
その鮑信は済北の相として死んだ。つまり皇族が封じられた国の首相であり、郡の太守と同格である。
呉に寝返ってもすぐに太守になれるわけではないが、それに近い地位をもらえることになっている。豪族の力が強い呉では、
鮑隆のように後ろ盾になるものがない余所者には昇進が難しいかもしれないが、むしろそれを利用して豪族に押さえつけられている
孫権に、豪族の力を殺いで君主の実権を取り戻すための策を献策をしてやれば取り入ることができるかもしれない。
「しかし、まあそれは寝返ってからのことだ・・・。とりあえず今はできる範囲で楽しくやるしかないな」
陳応にはああ言ったものの、兵の訓練などやる気はさらさらない。それよりも陳応が飲んだくれて留守にしている今、陳応の家に
上がりこんで陳応の妻で趙範の遠縁にあたる趙氏をいただく良い機会だ。
樊氏やその侍女・李睡蓮をいただくのはまだまだ難しそうだが、陳応の妻・趙東蘭ならばなんとかなるだろう。未亡人の趙東蘭は、
趙範の命令でいやいや陳応と結婚した。陳応は自分の欲望のままに女を抱き、その欲望を女の中に放ってしまうと後はほったらかし
なので、きっと陳応に満足していないだろう。貞淑でおとなしい趙東蘭のような女なら、前夫と陳応以外に男を知っているはずはない。
抵抗したとしても、鮑隆の巧みな技の前にはいつまでも抗し切れるはずがない。それどころか自ら鮑隆を求めるようになるまで
仕込むのも簡単なはずだ。そう考えた鮑隆は、部下に飲み会に参加して自分が行くまで陳応を引き止めて置くように指示すると、
陳応の家に向かった。
「あら、鮑さん。主人ならまだ帰っておりませんのよ。まだ仕事か飲んでいるのではないかしら?」鮑隆のいつもとは違う時間帯での
訪問に趙東蘭は訝しげに応じた。
「姐さん、兄貴ならもうしばらくすると帰ってくると思いますよ。上がって待たしてもらっていいかな?」鮑隆は陳応とは義兄弟の
間柄で、陳家に泊まっていくこともしばしばある。また、粗暴な陳応やその仲間たちと違って、鮑隆は女性に優しく礼儀正しい。
そんな鮑隆に対して好意を持っている趙東蘭は大して疑問を持つこともなく、家に迎え入れた。
鮑隆がカコイイね。ダークな魅力に溢れてるよ。
趙範の遠縁にあたる東蘭は荊州では豪族の王氏に嫁いでいたのだが、夫が東呉との小競り合いで戦死した後、子供がいなかったので
趙家に帰されたのだった。趙範は自分の権力を固めるにあたって、桂陽でもかなりの顔として知られた陳応を味方に引き入れるために
この若き未亡人を与えたのである。詩経、春秋などの書を修め、琴や笛などの教養を身に付けた東蘭にとって、猟師あがりの軍人で
無教養で粗野な陳応の妻になることは、死を考えるほどにつらいことだったが、他に身よりもなく死を選ぶ勇気もないか弱い東蘭には
他に選択肢があるはずもなかった。何か気に入らないことがあれば陳応は東蘭を殴り、そして女が欲しいときには東蘭を安い酒場の
女郎のように抱いた。毎日の生活は精神的につらく、毎晩の儀式も何の快楽もなく、東蘭にとっては悪夢のような日々であった。
さらに義母もまた、嫁を酷使することしか知らぬ無知な老婆で、何かにつけて東蘭を「お高くとまっている」「料理がまずい」「教養は
あっても洗濯、掃除はろくにできない」などと東蘭を苦しめた。今でこそ、老衰で寝たきりでほとんど意識もないような状態になっては
いるが、東蘭にとっては夫以上にこの姑が恐ろしかった。
陳応の周囲の人間もまた、大半が陳応と同じレベルであったが、鮑隆だけは知性と礼儀をわきまえているように東蘭には見えた。
ましてや義兄弟として家族同然に付き合ってきたのである。東蘭が鮑隆に警戒心を持たなかったのも無理はなかった。
東蘭が台所に立ち、酒の燗をつけ簡単なつまみの用意をしていると、背後に鮑隆が立っていた。
「姐さん、何か手伝いましょうか」鮑隆はそう笑いかけた。
「どうぞ、お座りになってお待ちになって。あなたに手伝わしたことが知れれば、また主人に殴られてしまうわ」
「姐さんを殴るとは、兄貴は非道い人だ。俺だったら、もっと可愛がってあげるのになあ・・」
そう言いながら、鮑隆は東蘭を背後から軽く抱き、うなじに息を吹きかけた。
「あ・・、あら、鮑さん、冗談はおよしなって」突然のことに東蘭は冗談にすり替えて、男の情欲をかわそうとした。東蘭は貞淑な
女であり、例え陳応のように野良犬の如き亭主でも裏切ろうなどと考えたことは一度もなかったのだ。
しかし、鮑隆の腕は東蘭をすっぽり抱え込んで逃がさない。それどころか着物の襟から入り込んだ掌は、胸のふくらみを求めて蜘蛛の
ように下着の下を這い回り、腰の後ろには硬く直立したものが押し付けられている。
「ほ、鮑さん!あなたは仮にも主人の義弟じゃありませんか。こんなことなさってはいけません!」鮑隆の右手に乳房を握られ、左手が
裾を割って秘所に触れたため、さすがに東蘭も大声で叫んだ。
「おやおや、そんな大声を出して大丈夫ですかな。お義母上が奥で寝ていらっしゃるのでしょう?不貞を働いたことが知れると大変な
ことになりますよ」
「・・・不貞も何も、あなたが無理やりなさってるのではありませんか」姑に聞かれるのを恐れて声を押し殺しながら東蘭は抗議した。
「主人にも知れたら、あなたはただでは済みませんよ」「誰が知らせるというのです?あなたがご自分で告げるのですかな?」
鮑隆の何もかも見透かしたようなこの言葉に、東蘭はこの男を激しく憎んだ。しかし、鮑隆の巧みな指の技は東蘭の意志とは反対に
徐々に東蘭の身体の抵抗力を奪っていった。鮑隆は東蘭のうなじを跡が残るくらい強く吸い、着物のはだけた肩へと唇を滑らしていく。
鮑隆がのしかかるように身体を押し付けてきているので、東蘭は身体を支えるために両手を水場につき、腰を鮑隆のほうに突き出す
ような格好になってしまった。鮑隆が東蘭の両襟を掴むとぐっと左右に開いたので、東蘭の乳房が中からこぼれだした。両方の乳房を
掴むと荒々しいしぐさとは裏腹にやわらくその塊を揉みほぐす。東蘭が腰を引いて腕から逃れようとしたので、すばやく右腕を腰に
まわして東蘭の茂みに指を突き入れた。
「ああ、お止めになって・・・お止めになってくださいまし」行為には淡白だった前夫と、その逆に粗暴で女を喜ばせることも知らない
陳応からは感じたこともない快感が身体の芯からわきあがってくるのを、東蘭は朦朧とした意識の中で感じた。
鮑隆は東蘭の着物を腰まで捲り上げると、そのそそり立った肉棒を東蘭の中に押し込んだ。深く浅く突き込む鮑隆の技に東蘭は悲鳴とも
悦びの声ともつかない叫びをあげた。東蘭の意思に反して足は開き、その太ももには汁がしたたっていく。
「ほ、鮑さん・・・。お願いだから・・・お願いだから・・・や、やめ・・」
「姐さん、あなたの中は温かい。いや熱いぐらいだ。ぎゅっと締め付けてくる。まるで悦んでいるようですよ」
「そ、そんな・・違・・・・、ああっ!」
鮑隆の指が東蘭の最も敏感な部分を摘み上げると、たまらず東蘭は声をあげた。
「ほらほら、そんな声を出すとお義母上が目を覚ましますよ。これを噛みなさい」鮑隆は腰帯を東蘭の口に押し込んだ。東蘭は普段の
貞淑な様子が嘘であるかのように、よだれを流しながら腰帯を食いしばる。
東蘭の姿勢はだんだん低くなっていき、腰を鮑隆に向けて押し出すように構えた。もはや東蘭の身体は雌犬のように男を迎え入れる体勢
になっている。
「う、う・・・」鮑隆が突き入れるのにあわせて、東蘭はうめき声を挙げ、東蘭も次第にそれに合わせるかのように動き始めた。腰が
鮑隆のそれを迎え入れるかのように突き上げるて来るのだ。
「姐さん、これで私は本当の意味で陳応の兄貴と兄弟になれますよ」鮑隆は東蘭の耳にささやきかけると、女の顔を振り向かせ、腰帯を
引き抜いてその唇を吸い、舌を絡ませた。東蘭も夢中で吸い付いてくる。
鮑隆は頂点が近づいてくるのを感じた。
「行くぞ」うめくようにそう言うと、鮑隆は熱いものを東蘭の中に放った。ゆっくり引き抜くと女は床に崩れ落ちた。それを見下ろしながら
鮑隆は濡れたものを東蘭の前に突き出し、頭を掴んで近づけた。
「もう、姐さんは私を忘れられない、そうですよね?」とささやくと、東蘭はガクガクと首を振り、観念したように目を瞑った。
(これでこの女も俺のものだ)柔らかい唇が鮑隆のあれを包み込むを感じて鮑隆は満足げな声をあげた。
☆次 回 予 告☆
☆武侠の男・范彊参上!
☆地を駆ける、空を飛ぶ、剣がうなり、血煙と絶叫が画面を覆う
☆マトリックスもグリーン・ディステニーをも超えたワイヤー・アクション
☆次回「李睡蓮の花占い」、お楽しみに!
エロい話ですなあ( ̄▽ ̄
しかしキャラの使い方の意外性とか諸々に確かな筆力を感じます。
(゚д゚)ウラヤマスィ・・・
応援sageですぞ。
まじモードとエロモードのギャップがまた
話にメリハリ付けていて良いですね。
>武侠の男・范彊参上
これは本当?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
もしかしたら本格路線になって、二度とないかと思ってた鮑隆タンのプレイ!!
このまま真面目な路線に変更もできたのに、エロ描写やふざけた予告編など
B級テイストを忘れない職人魂が最高
スポーツ新聞で三国志を連載したらこんな感じかもネ
これからもガンガレ〜
オシオキさん、ホントに文才あるよ。
マジとエロを一つの話に入り混じらせるってのはカンタンなように見えて、
整合させるのが結構ムズカシイんだ。
今後も期待sageです。
その夜、劉gが死んだ。病床の劉gを見舞う伊籍たちの目の前で吐血し、そのまま絶命したのだ。劉gの家を管理する家宰の李翔は、
すすり泣く侍女たちを叱り付け、吐血に染まった劉gの身体を清めるように命じると、そそくさと部屋を出て行った。下僚の潘濬と
葬儀のことを相談していた伊籍は、李翔の表情がむしろ湧き上がる喜びを押さえるかのようであることに気がつき、いぶかしさを感じて
その跡を付けた。
李翔は屋敷の裏庭の林の中へ入っていく。この不審な行動に伊籍と潘濬は顔を見合わせ、意を決したように林の中へ踏み込んでいった。
「李翔、どうしたというのだ。その男は何者か」伊籍の声に、覆面をした男と話をしていた李翔はぎょっとしたように振り返った。
「李翔、さてはおまえが劉g様を・・・?」伊籍の問いかけが終わるのを待たずに、李翔の剣が伊籍に向かって突き出された。武芸は
得意ではないが、もちろん士大夫のたしなみとして伊籍もある程度は剣の技は身に着けている。「儒者に剣などいらぬ」日頃、そう
話していた伊籍ではあるが、この時ばかりは剣を習っておいたことに感謝した。すばやく剣を抜いた伊籍は、突き出された相手の剣を
辛うじて跳ね上げかわすことに成功したが、体制を崩して尻餅をついてしまった。すかさず敵の第二撃が襲い掛かってきたが、間に
割って入った潘濬が李翔の肩を斬り付けた。潘濬も伊籍と同じく優秀な官僚であるが、感情が激しく剛直な男であり、むしろ性格的には
武官が向いているような男である。文官ゆえに剣技も優れているとは言い難いが、相手を恐れず踏み込んでいくため、技量以上に潘濬の
剣は相手を圧倒した。潘濬が李翔の懐に入り剣をその腹に思い切り突き込み、李翔の目から光が失われ崩れ落ちていくとことを座り
込んだまま見守っていた伊籍は、潘濬が今度は腕組みをして様子を見ていた覆面の男に向かっていくのを見て、はっとした。
「止めよ、潘濬!」この声に背に負った剣の柄を握ろうとした覆面の男の手も止まった。
「何故です、伊籍殿。この男こそ劉g様を殺した張本人に間違いございませんのに!」怒りに燃えた潘濬は叫んだ。激情家の潘濬は
自分の武芸がとてもこの暗殺者に及ばないことは分かっていても、自分の命惜しさに戦いを躊躇するような男ではない。
「お主では勝てぬ。それはおまえも分かっているだろう。ここは私に任せて剣を退け、潘濬」
伊籍の落ち着いた声には、潘濬も逆らえずしぶしぶと剣を退いた。
「しばらくこの男と二人にしてくれ」
「馬鹿な!危険ですぞ!!」またも激昂した潘濬が叫んだが、年長であり静かな決意と威厳を漂わせた伊籍に逆らいきれず、後ろを
何度も振り返りつつもその場を立ち去った。
「さて聞こうか、おまえは誰の命令を受けて劉g様を殺したのか?」覆面の間からのぞく目を光らせたまま、男は声も発さず微動だに
しない。
「曹操の手の者ではあるまい。劉g様を殺しても何もならぬからな。呉・・・いや、劉備殿の家臣の誰かであろう?孔明殿か、あるいは
糜芳殿か・・・いや、龐統殿だな?」伊籍はこの手の男を扱う立場にある劉備の家臣を何人か頭に思い浮かべたが、状況を考えると
龐統以外にありえないと判断した。図星をつかれて男の手が剣に伸びる。
「いや、慌てずともよい。私は荊州牧の劉g殿に仕える身ではあるが、同時に劉備殿に加担してもいるのだからな。龐統殿が劉備殿、
ひいては天下のために良かれと思い、今回のことを命じたであろうことは私にも想像できる。私自身、この日が来るであろうことは予測
していた。しかしまた長年劉表様に仕え、劉g様のご幼少の頃から見守ってきた私としては、できれば劉g様のお命を縮めることなく
決着をつけて欲しかった・・・」
誰に語りかけるとも言うのではなく、訥々と自分の苦しい思いを述べる伊籍の姿に、范彊も次第に引き込まれていった。
「今や漢は滅びんとしており、それを救えるのは劉備殿しかおらぬ。そして劉備殿は曹操たちと中原を争うためにも、荊州の地が必要
であり、それには荊州牧の劉g殿から名実共にその権利を奪うしか方法がないことは分かっている。そう、分かりきっている。だが、
義母によって荊州の後継者の地位と命を脅かされ、ようやく父の領土の一部と正当な地位を手に入れたと思えば、その途端に味方から
命を奪われようとは、それではあまりにも・・・あまりにも劉g様が哀れはないか・・・」
伊籍の頬を涙が伝うのを、范彊は黙然として見入った。
「・・・いや、お主にそんなことを言っても詮無いことであった。すまんな、ついつい感情的になってしまった。許せよ・・・。
帰って龐統殿に告げるがよい。この伊籍、劉備様にお味方し漢を復興することにはいささかも異存はござらん。身命を尽くして劉備様に
お仕えするつもりではあるが、臥龍と鳳雛、智をもって天下に名を鳴り響いてお二人をしても劉備様、劉g様どちらにとっても良き途を
見つけることができなかったのか、それだけがこの伊籍には恨めしゅうござる、とな」
そう言い残すと、伊籍は哀れな貴公子を弔う準備をすべく屋敷へ帰っていく。伊籍の背中を見守る范彊もまた、乱世の非情な論理について
しばし考え込まざるを得なかった。伊籍の姿が見えなくなっても、しばらく范彊はその場に立ち尽くしていた。
こんな格好良い伊籍ははじめて見た。
127 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/08 17:44
伊籍、おまえは漢だ・・・・
・゚・(ノД`)・゚・。
この小説のキャラたちは、鮑隆といい、范彊といい、良い意味で予想を
くつがえしてくれるなあ
イメージどおりなのは童貞君の趙範だけw
上げんな下げろ
伊籍と鮑隆がどっちも漢
131 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/08 19:16
大范彊
趙範だけは皆のイメージ同じみたいだ(w
鮑隆なんて、大昔コーエーから出た趙雲小説でさえ一行で斬り捨てられているのに。
物語の掘り下げ具合はオシオキさんの小説の方が面白い。
sage進行らしいですよ。下げようね。
最高、最高!
こ れ ぞ 文 才
すげえ・・・タイトルからは想像つかない名スレだ・・・。
かなり三国志に詳しい&文章力のある人と見た。
龐統のもとに戻った范彊は、劉g暗殺成功と伊籍の言葉を報告した。
「どういたしますか。伊籍殿と潘濬殿の口を封じることも可能ですが・・・」
「その必要はあるまい。伊籍殿は決して他人にはそのことは漏らすまいよ。恐らく潘濬殿には曹操の仕業ということにしておいて、家中
の動揺を防ぐため、表向きは家宰は殉死したことにしてくれるだろう。劉備様にも今までと変わりなく仕えてくれるだろう。あの人は
そういう方だ。だが、私のことは一生許さないだろうなあ」
龐統は切なげにため息をついた。
「それは、軍師という地位には付き物の罪状のようなものだ。主君のために、策を巡らし、相手を陥れ障害を取り除くのが我々の役目。
古来より、軍師の立場にあるものは、政治的にも私的にも憎まれ役になることが多い。かの太公望や管仲だとて万人に愛されたとは言えぬ。
伊籍殿が俺を憎むのなら、それは甘んじて受けねばなるまい。や、すまん。愚痴を聞かせてしまった」
「いえ、お気持ちは分かります。私がそうであるように、我々武侠には裏の世界に身を置いている者も多ございますから」
「そうか、ありがとう。自分の苦しみを分かってくれる者が世界に一人はいると知るだけでも、気持ちが和らぐようだ。それより、おまえ
の立場のことだが、そろそろ裏の世界から出てみないか。おまえの能力なら、軍人としても十分通用するだろう。張飛殿におまえを推薦
したいのだ。張飛殿は生一本の根っからの軍人ゆえに、おまえのような人の裏を見ることができる者がおれば役に立つ。おまえの母上にも
おまえを堅気の仕事に就かせるよう頼まれておったしな」
「ありがたきお言葉。私如き下賎の者のことをそこまで気にかけていただけるとは、身に余る光栄でございます」
「張飛殿からも、良き者がおれば推挙して欲しいと頼まれておるのだ。このところ我が軍の人材の充実ぶりには目を見張るものがある。
これまでの関張の二枚看板ではなくなり、張飛殿としても新参の武将たちに競争心を抱いておられるようだ。こうした内部での競争が
よい方向に向かえば、我が軍はますます大きくなり、いずれは曹操と肩を並べることも可能になるだろう。それに私も張飛殿とは気が合う
ので、ぜひとも肩入れしたいところでな。張飛殿には関羽殿のように堅苦しく形式気張って、人を見降すようなところがない。はっきり
言って俺も孔明もあの髯殿は苦手だよ。新参でありながら軍師に祭り上げられて殿の寵を受けている我々に対し、関羽殿は表向きは序列と
殿の意向を重んじて我々に頭を下げてはいるが、内心面白く思っていないのは確かだ。孔明も関羽殿の扱いには苦労している。恐らく
曹操、孫権の部将と比較しても、関羽殿の野戦の指揮官としての能力は当代随一であろうが、あの性格は我が軍にとっても関羽殿ご自身に
とっても不幸を招くことになりかねん」龐統は、この先起こるであろう様々な問題に想いを巡らしたのか、少し顔を曇らせた。
「その点、張飛殿はいい。堅苦しくないし、ご自分の欠点が分かっていてそれを補うために知恵者を敬うところがある。粗暴で部隊経営の
ほうは些か問題が多いが、前線での戦いぶりは関羽どのには及ばぬまでも、他より圧倒的に抜きん出ているのは確かだ。何より私と気が合う
のは酒が大好きなところだな」
龐統と范彊が微笑しているところへ、龐統の従者が劉備からの使いが来たと告げた。劉備のもとにも劉g死亡の報が届いたのだろう。
龐統が本営に顔を出すと、すでに他の幹部たちは揃っていた。龐統に気がついた孔明が言葉をかけた。
「龐統、劉g殿がなくなった。殿は後任の荊州牧として葬儀を執り行うため、劉g殿の屋敷に向かわれた」
「そうか」言葉少なげに応える龐統に、孔明たちも事情を察してそれ以上、その件には触れなかった。
孫乾が髭をなでながら、孔明と龐統に向かって言った。
「葬儀のことは私と糜竺に任せてくれ。お二人には別のことを頼みたい。呉もすでにこの件は知っておる。早速、魯粛殿が弔問に来た。
殿への挨拶は終えて別室におられるので、孔明殿と龐統殿にはこちらの応対をお願いしたい。どうやら魯粛殿には弔問にかこつけて、我々の
様子を探りに着ただけではないようだ」
「ふむ、魯粛殿か。周瑜からの弔問の使者ではないことからして、我々にとっては良い話でしょうな」
二人はすぐに魯粛の待つ別室に向かった。魯粛は二人を見ると頭を下げた。
「この度はまことにご愁傷様でございます。劉g殿が病気がちというお話は常々聞いておりましたが、あの年齢で亡くなられるとは病ゆえに
致し方ないとはいえ、おつらい事ですな」そう言いながら魯粛の視線は鋭い。三者の視線はお互いを見透かすように交差した。
「魯粛殿のご用時は弔問だけですかな。それとも他に政治向きのことでもありましたか。以前より、我々が申し入れている南郡借用のことで
何ぞ進展がありましたのなら有り難いのですが・・・」孔明が早速言葉を切り出した。
「劉備殿との同盟強化のため、そのことは私も孫権様に常に申し入れておるのですが、周瑜どのを初めとして反対意見も多ござる。
そこで私からのご提案なのですが、劉備殿には正夫人がおられませんな。そこで我が主君の妹君との縁談をお勧めに来たのです」
予想もしなかった魯粛の言葉に、さすがの孔明と龐統も目を白黒させた。
自分の縁談話が密かに進んでいるなどとは露も知らない劉備は、劉gの葬儀の主催者として忙しく働いていた。劉gの屋敷の前では、劉備の
警護のために同行していた黄忠と魏延、卓膺が、葬儀の参列者を横目に立ち話をしていた。
「殿が荊州牧となられた今、南郡は呉より返還してもらう必要がある」若い魏延は、そう強硬に主張している。
「だが、それでは周瑜は納得すまい。曹操軍を破ったのは周瑜であって、我々ではないのだからな。ましてや、周瑜には蜀に興味があると聞く。
せっかく血を流して切り取った土地をむざむざ他人に譲る馬鹿はおるまい。もし、おぬしが周瑜ならどうする?」
卓膺は現実的な見解を述べて魏延に反論した。卓膺は黄忠たちと同じく元劉表の部将で、猛将というタイプではないがその実直な人柄と着実な
部隊指揮の手腕で劉備からの信頼も厚い。
「孫権自身は周瑜の戦略を危ぶんでおるようじゃ。周瑜は襄陽の曹操軍と南部の我々の間に入り込んで、東呉から孤立しておる。背後にいる
我々を守るために一方的に曹操からの圧力を受けるのでは割に合うまい。それに孫権は兄の孫策とは正反対で、若いながら堅実かつ防御的な
戦略を好む。西に長く伸びて分断される危機があるよりは、領土を呉を中心にした厚みのある膨らみにしたいと考えているようじゃ。蜀よりは
合肥を望んでおるじゃろう。それに蜀を獲れば、周瑜の影響力がさらに大きくなって自立される恐れもある」
黄祖、劉磐とともに長らく呉と戦ってきただけに、黄忠は呉の状況を正確に見抜いていた。
「黄将軍の観測が正しいようですな。現在、魯粛が来訪して今後の戦略を両軍師と相談しておる様子。魯粛と言えば周瑜、張昭と並ぶ呉の軍師
にして我々との同盟維持を主張する一派の有力者ですからな」
そう言って話に割って入ったのは糜芳である。後ろには劉封もいる。二人とも長々と続く葬儀にはさすがに飽きたのだろう。体よく糜竺と孫権
に仕事を押し付け逃げてきたようだ。
「弔問の使者が、すぐ隣にいる周瑜からではなく魯粛自らによって行われている。これは呉の外交政策の主導権が魯粛にある、すなわち
孫権の意志も魯粛の政策に傾いていると見るべきでしょうな」
徐州時代より、長らく情報収集と分析に携わってきた糜芳の言葉だけに説得力がある。
「では、親魏派の張昭はどうでしょう?彼は我々に好意を持っているとは言い難いところがありますが・・・」
劉封が遠慮がちに質問した。
「恐らく、若い孫権としては自分に対抗するほど強力な家臣は欲しくない。よって、このところ周瑜の権力が異常に大きくなりすぎている
と感じているはずです。周瑜・魯粛・張昭の三人の力関係の上にうまく乗っかり、有力豪族の連合政権を制御していきたい孫権としては
周瑜を抑えられるのは魯粛しかないと考えているのでしょう。張昭は、曹操との和平を主張して大きく勢力後退したばかりだ。今のところは、
張昭では周瑜への牽制にはならない」糜芳の言葉に一同は肯いた。
「周瑜は襄陽への攻撃で負傷して以来、前線に立てず守勢に回っている様子。これは我々にも乗ずるべき機会かもしれませんな。両軍師
と魯粛の会見も、呉の政策転換が中心課題なのでしょうか」
「そんなところでしょう。黄忠殿の言われたとおり、孫権は周瑜の活動は東部戦線に対する囮程度にしておいて、その戦力を引き抜いて
合肥に振り向けるはず。そのためにも我々との関係強化に動くのは間違いありません」
卓膺の問いに糜芳はきっぱりと言い切った。さすがに、龐統が范彊を通して知っているような呉政権内部の暗闘までは掴んでいないものの、
糜芳の情勢分析は、呉の置かれた状況を鋭く突いていた。
その頃、魯粛との会談を終えた龐統は、劉gの死による動揺を防ぐために各地の巡検に向かう張飛に声をかけているところだった。
「張将軍、かねてより頼まれていた人材の推挙の件ですが、良い者を見つけました」
「おっ、それは有り難い。そこにおる者がそうですかな?外見や雰囲気からして、どうやら剣客と見ましたが」
「お見事です。さすが武芸抜群の張将軍だけに、ご同類を見抜く目は確かですな。この男は范彊と言います」
「姓は范、名は彊、字は伯緒と申します。渤海の生まれで、武芸を見世物にしながら母を連れて薬の行商をしておりましたが、荊州で
母が貧と病に倒れましたところを龐統様に救われましてございます」
「各地を見て回ってきた者だけに、探索や斥候といった任務に優れております。剣の腕のほうは私にはトンと分かりませんゆえ、将軍
自らがお確かめください」
「そうか、丁度よかった。わしは巡検使として各地を回らねばならんのだが、先発隊として情勢を確かめ報告してくれる者が必要でな。
わしについて来るがよい。他の者に引き合わせよう」
「ではよろしくお願いします」そう言って頭を下げた龐統に対して、范彊も深々と頭を下げ気持ちを表した。
「ほらほら、いつまでもお辞儀している場合ではないぞ。出立まで時間がない。龐軍師、この任務から帰ってきたら酒を飲もう。南方の
うまいやつをたっぷり仕入れてくるからな。アテのほうはお任せしましたぞ」
張飛は大笑いして龐統に別れを告げると、范彊を急かしながら兵舎のほうへ歩いて行った。龐統はそれを見送ると、孔明の待つ執務室へ
向かった。魯粛の持ち込んだ孫権の妹との縁談について、劉備にとって吉と出るか凶と出るかを早急に見極める必要がある。これがうまく
行けば、南郡の租借の件が解決する。そうなれば、念願の蜀入りも呉を気にすることなく行えるのだ。そして呉を手に入れれば、もはや
孫権のお情けを受けずともやっていけるだろう。龐統の思いは、すでに南郡より蜀へ跳んでいた。
>>1に代わってオシオキさん
朝からおつかれさまでごんす。楽しみに読ませていただきます。
パッと見れば
>>140の「そして呉を手に入れれば」って蜀の間違い。
改めて全部見直せば誤字脱字イパーイ。
ふうっ・・・仕事に疲れたリーマンなので許してくだされや。
独り言ついでに、龐統が劉備に仕えるのは実際は周瑜が死んだ後です。
話を面白くするために変えてますので、正史絶対主義者の方、すんません。
趙雲は、あれ以来何度か見かける樊氏のことが気になり始めている自分に気がついた。時折、人の視線を感じてそちらを振り向くと
いつも樊氏がいた。目が合うと会釈して侍女を連れてそそくさと立ち去ってしまう樊氏とは、言葉を交わす機会がない。もっとも機会が
あったとしても声をかけるような男ではない。常に劉備に付き従い、その身とその家族を警護する立場にあっては、自分の私的な時間
など持ちようがなく、この歳まで結婚することなく過ごしてきた。ましてや今回の任務は袁紹の元で再会して以来、本営の部隊指揮官
ではなく、前線の野戦指揮官として初めて単独で行うもので、太守という重要な任務も任されている。女にうつつを抜かしているような
場合ではなかった。
それに、故郷で義勇軍の頭領に推挙されて以来、民に対する正義と仁政を確立することが趙雲にとって最も重要な課題である。太守の
立場を利用して美人を自分のものにしたなどと噂されるような真似は絶対にできない。いつもそう自分に言い聞かせてはいるが趙雲とて
人の子、仕事の合間や就寝前のひとときに、ふと樊氏を思い浮かべてしまうことまでは抑えることはできなかった。
駐屯地から趙雲を訪ねて来るはずの陳到を迎えるのと久しぶりに身体を動かすため、庁舎を出て街の外れまで馬を走らせようとした趙雲は、
繁華街を抜けようとしていつもの視線に気がついた。今日は樊氏も店から出てきたところで趙雲と出くわしたため、遠くから会釈をして
立ち去るわけにもいかず、「お久しぶりでございます」と声を出して挨拶したもののすぐに俯いてしまった。隣の若い侍女は、興味津々と
いった感じで趙雲と樊氏を交互に見比べている。
「お久しぶりです。今日は買い物ですか」趙雲も仕方なく挨拶を返したものの会話が続かない。
「そうでございます。麗華様はとても美しい夜着を仕立てられましたんでございますよ。それはもう・・」
「これ、趙将軍の前でなんとはしたない」見かねて李睡蓮が助け舟を出したが、樊麗華は慌ててさえぎった。趙雲もまたその夜着を身に
着けた樊氏を一瞬想像して顔を赤らめた。
その時、李睡蓮は趙雲の後ろにいる人物に気がつき頭を下げた。振り返った趙雲は、陳到とその部下の士仁がそこにいるのに知った。
「なんだ、陳到。ちょうどおまえを迎えに行くところだったのだ」
会話が途切れたのを幸いに、樊麗華は李睡蓮の手を引っ張るように慌てて立ち去った。陳到はニヤニヤと笑いながら趙雲を冷かした。
「お堅いオマエがあんな美人二人とお知り合いとは珍しいな。しかもなんだか怪しい雰囲気だったなあ。おまえの本命はどっちだ?あの
清楚な奥方風の美人か、それとも若い方の・・・」
「どちらでもない。馬鹿なことを言うな。あの女性は前太守趙範殿の義姉とその侍女だ。私とは何も関係はない」
「おいおい、ムキになるなよ。ちょっとからかっただけじゃないか。そんなにムキになるところを見ると、反って怪しいぞ」
「下らん」一言言い残して、趙雲は庁舎に向けて馬を返した。そんな趙雲に陳到は笑い隠せない。
陳到は趙雲より一つ年上で、劉備が曹操のもとにあって豫州刺史に任命された時に劉備に仕えた。趙雲のほうが劉備と知り合ったのは
ずっと早いが、劉備に正式に仕えたのは劉備が早々と袂を分かってからだから、劉備の家臣としては陳到のほうが先輩である。
物静かな趙雲と軽快な陳到はよくウマがあう。劉備への忠誠心が厚く、戦場においてはわが身を顧みず戦う点でもよく似ている。
士仁はちょっと樊氏が消えた方向を振り返ったものの、肩をすくめると趙雲と陳到の後ろについて馬を駆けさせ始めた。
三人は大きな建物の前を過ぎていく。その建物は桂陽では郡庁舎についで大きなもので、酒と女が売り物の妓楼である。その階上から
趙雲を憎しみの篭った視線で見つめる男がいた。
「あらぁ、太守様、どうなすなったの?外に私たちより好い女でもいらして?」
「わしはもう太守ではない。今の太守は趙雲よ」
趙範は苦々しげに吐き捨てるように言った。
「あら、そうでしたわね。そういえば今の太守様って素敵よねえ。凛々しくて男らしい武人だわ」
「そうよねえ、あんな好い男なら私も抱かれたいわぁ」
そんな女たちの言葉が趙範にとってはいよいよ不愉快である。趙範は目の前の杯を一気にあおった。
(趙雲が出て行ってわしが太守に返り咲くまでと思ったが、どうやらあの男も樊氏のことが気にかかっている様子。例え出て行くに
しても、樊氏を妻か妾として連れて行く可能性がある。いつかは、わしの気持ちが樊氏に通じることもあるだろうと思っていたが、
こうなったら待っておれぬ。力づくでモノにするしかない)
趙範の思いつめたような表情に、周囲にいた妓女たちも顔を見合わせて黙り込んでしまった。
同じように昼間から酒を飲んでいる男たちがいる。陳応と鮑隆である。陳応にとってはいつものことだが、最近付き合いの悪かった
鮑隆を家に誘ったところ、すんなりと着いて来たので、早速、妻の東蘭に食事の支度をさせて酒盛りを始めたのである。
陳応は東蘭の様子に一向に気づく様子もなく、鮑隆の勧めるままに勢いよく杯を空けはじめた。そんな鮑隆に東蘭は憎しみと恥じらいの
篭った複雑な視線を時々送った。鮑隆の方はそれを無視するかのように陳応と景気よく馬鹿騒ぎをしている。
「クソ面白くねえ。趙雲だの陳到だのお偉い将軍様ばっかりで、俺たちゃ下っ端扱いかよ」
いつものような陳応の愚痴に、鮑隆がささやきかけた。
「兄貴、いっそここいらで謀叛・・・・ってのはどうですかね」
さすがに陳応も酔いがさっと醒めたように真顔になり、小声で応じた。
「おいおい、酒の上での冗談か。それとも真面目な話か?」
「真面目な話ですよ。すでに呂蒙の手下に話がついてるんですわ。上手くいけば太守格で呉に迎えてもらえるし、失敗しても今と同等の
地位で拾ってもらえることになってます」
「本当か?俺たちだけでは難しいが、呉が支援してくれるとなりゃ何とかなるかも知れねえ。で、策はあるのか?俺はそういうのを考える
のは苦手だ。鮑隆、おまえの考えに俺は従うぜ」
「そうまで言ってくれるとはありがてぇ。俺の策ですが、まずは郡の北部か西部でちょっとした騒ぎを起こし、陳到の部隊をそちらに引き
付けます。そのうえで趙範を唆し奴に叛乱を起こさせるんです。俺たちが呼びかければ、地元の兵はかなりの数が従うでしょう。趙雲は
郡の庁舎に寝泊りしておりやす。庁舎を包囲して兵舎との間を遮断してしまえば、いかに趙雲と言えども独りでどうすることもできますまい。
すぐに東呉の兵を引き入れて、長沙や公安からの援軍を防げば桂陽や零陵は陥ちましょう。四郡全て陥とすのも無理じゃない」
「趙範か・・・果たしてあの腰抜けがこの話に乗ってくるかな?」
「それは大丈夫。樊氏が趙雲に靡いているんで、奴も気が気ではない様子。そこを上手くつついて、呉が太守の地位に戻してくれると言えば
すぐに乗ってくるでしょう」
「奴が桂陽の太守になったうえに樊氏も手に入れるのか?」
「いいえ、叛乱が成功してしまえば消してしまうんですよ。そうすりゃ桂陽奪取の功は俺たちのもの、樊氏は兄貴がお好きなようにすればいい。
俺は侍女の睡蓮をもらいます」
「おっ、そうか、すまんな。あの樊氏がとうとう俺のものになるうえに、呉で昇進できるとなりゃあ・・・」
上機嫌になった陳応は、鮑隆の勧めるままにどんどん杯を空け、たちまち酔いつぶれてしまった。
桂陽3バカトリオキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
おいおい、鮑隆は馬鹿じゃないだろうといいたいが
桂陽三馬鹿トリオと言う言葉が頭から離れない。
どうしてくれるんだ147。
チンボウノマジワリ!!
チンボウノマジワリ!!
桂陽三馬鹿トリオ(禿藁
>オシオキさん
楽しみに読んでます。
負担にならない程度に気長に頑張ってほしいです。
劉関張の桃園三兄弟に対抗して趙範・陳応・鮑隆の桂陽三馬鹿トリオ。
笑いが止まらないです。
>桂陽三馬鹿トリオ
私も頭から離れない(w
オシオキさん、お疲れ様です。
楽しく拝読させて頂いてます。
趙雲も兄嫁に靡いてるのでしょうか…。
なんだかそわそわします。趙雲好きなので(w
三馬鹿トリオもいいけど、趙雲-陳到、范彊-張達、樊氏-侍女(?)のコンビも楽しみ。
がんばって気長に続けてください>オシオキさん
オシオキさん、いつもお疲れさまっす。
続き楽しみにしてます。
>>152 俺は兄嫁をチョト気にしてる趙雲がイイ!と思った。
ハゲシク楽しみ。
趙雲もやっぱり男なのか…いや、男なんだけど(w
そういうスキャンダラス?なことには無縁そうだったし。
だから新鮮だと思う、オシオキさん趙雲は。
期待ホシュ
ちんポォなのに面白い
楽しみさげ
鮑隆は陳応が酔いつぶれたのを確認すると、台所の東蘭に襲いかかった。
「主人もいるんですよ!お止めになってくださいまし・・・」
夫が目を覚ますのを恐れて声を殺して抗う人妻の姿を楽しみながら、東蘭の両手首を掴むと頭上に引き上げ壁に押し付けた。顔を背け
ようとする女の顔を掴んで強引に振り向かせ、その唇を吸う。
「それはアンタの本心かい?さっきからずっと俺のことばかり見つめていたじゃないか」
「馬鹿なこと言わないで!義兄弟の妻にこんな事をしておいて、ずうずうしくその家に上がりこむ恥知らずを睨み付けていただけです!」
「そいつはどうかな?」
ニヤリと笑った鮑隆は、襟を開くと乳房を掴みだして捏ね上げた。鮑隆の大きな掌の下で白く豊かな乳房がたわみ、乳首は硬く尖っていく。
東蘭は喘ぎ声をあげて鮑隆を押し戻そうとするが、鮑隆は構わず東蘭の脚の間に割り込ませ最も敏感な部分を擦ってやると、女は腰砕け
になった。
熱く燃えるような快感と自分のあそこから溢れ出したものが腿をしたっていくのを感じ、東蘭はすでに男に抗えなくなっている自分を
意識した。押し戻そうとしていた手を男の首に回して相手の肩に顔を埋めようとしたとき、向こうの座敷で転がっている夫と目が合った
ような気がして、恐怖と驚愕にハッと顔を上げた。
東蘭の様子に驚いた鮑隆は、女の視線の先を追うと、相変わらずだらしなく酔いつぶれている陳応がいるだけだ。
「あの人が・・・」「大丈夫だ。よく眠っている」
鮑隆の言葉に、東蘭は改めて陳応が眠っているのを見て、さっきのは自分の罪の意識が見せた幻だったと胸をなでおろした。短気で
粗暴な陳応は鮑隆だけでなく自分も殺しかねない。そんなことを考えながら、男が硬くなったものを取り出して中に押し込むのを
ぼんやりと眺めていた。
自分の熱く濡れたひだが相手のそれにからみつき、腰が無意識のうちに男の動きに合わせてゆっくり前後しているのを感じると、もう
それ以上は何も考えられなくなった。
趙雲は郡の庁舎で、独り杯をあおっていた。陳到たちは打ち合わせが終わるとすぐに引き上げていった。別れ際に、陳到が投げた言葉が
彼の頭をまだ渦巻いている。
「いつまでも独り者ではおもしろくなかろう。ましてやおまえは町の女を抱くわけでなく、一日中劉備様に付きっ切りだ。それでは身体に
毒だ。別に女に溺れろと言っているのではないぞ。良き女がおればそれを妻に迎え、自分に代わって主君に仕えるための子どもを残すのも、
臣下の大事な勤めだと俺は思うのだ」
「私は戦場にあっては殿の本陣に詰め、普段は殿とそのご家族をお守りする大事な役目がある。妻子などにかまけている訳には行かない」
「今まではそうだが、殿はすでに荊州四郡と多くの武将を手に入れた。もはや他の英雄たちの間を放浪し、常に生命の心配をしなければ
ならない状態ではなくなったのだ。いずれは新しい者を本営の護衛に選び、おまえを前線に出すだろう。元々おまえは白馬義従・公孫瓚殿
のもとで主騎を勤めたほどの豪の者。本来ならば関羽・張飛殿とともに戦場を疾駆させるべきだが、自分の命を任せられるほどの者が
俺を含めて他にいないために、やむなく手元に置いて使ってきた。だが今後はそうではないだろう」
「そうだろうか、それならばうれしいが・・・。いや、殿の身をお守りするのが嫌と言っているわけではないのだが、武人と生まれたから
には私も一軍を指揮して戦ってみたい。おまえや関羽殿たちを何度うらやましく思ったことか・・・」
「軍が大きくなれば、指揮官を任せられる者は限られる。おまえは前線に投入されるだろう。今回の桂陽占領の任務がその証拠さ。だから
こそ、おまえも気に入った女がいればさっさと結婚しろ」
趙雲は、窓から樊氏のいる趙範の館を眺めた。趙雲は趙範が引き続き太守の館に住むことを許し、自分はこの庁舎に寝泊りしている。
あの館のどこかにあの人がいる、そう想うだけで趙雲は落ち着かない気分を味わい、そっとため息をついた。
今までは劉備の警備のことがあって、何度も眠れない夜があった。だが、桂陽に着てからのそれは、明らかに任務のことではない。
「ええい、私らしくもない!」趙雲は想いを振り払うように頭を振ると、さらに次の杯を流し込んだ。
趙雲が見つめるその建物の裏口から、そっと抜け出す影があった。李睡蓮は辺りを窺いながら、裏庭の植え込みに近寄った。その時、
彼女に後ろから何者かが襲い掛かり、口を塞いだ。李睡蓮は多少ではあるが拳術を身に着けている。すばやく肘を相手の鳩尾に叩き込む
と振り返って身構えた。
「いてて、ひどいよ、睡蓮さん」
「あらいやだ、大丈夫?急に襲い掛かったりするから、あなたが悪いんじゃないの!」
「ごめんよ、ちょっと驚かせようと思って・・・」
腹を抱えて尻餅をついていたのは張達だった。張達は樊氏を頼って桂陽に身を寄せ、ここで世話を受けているうちに李睡蓮とお互いに
想い合う仲となったのだ。せいぜい会って話をして、手をつなぐ程度のつつましいものではあったが、張達が桂陽での任務に慣れれば
結婚してもよい、李睡蓮はそう考えていた。もっとも大事な女主人のことを考えると、自分だけが恋にはしゃぐわけにはいかなかった。
樊氏のほうは趙範のような男に付きまとわれ、片思いの相手の趙雲には想いを伝える術もない。そんな樊氏の前で張達と仲良くする姿は
絶対に見せられない。だから張達が兵舎に移ってからは、夜にこうして逢引するようになったのである。主人を想っての行動だったが、
これが反って主人の身に危険を招くことになろうとは、さすがの李睡蓮も思っても見なかった。
樊氏に想いを寄せる趙範は、時々樊氏の住む離れを眺めていたため、この李睡蓮の行動を知っていたのだ。趙範は樊氏にそれこそ身を
投げ出してでも求愛したかったが、樊氏のそばには李睡蓮が忠実な番犬のように常に付き従っている。趙範としても、妻子もあり太守
という地位に就く者が、さすがに若い侍女の目の前で土下座して哀願するわけにはいかない。
(今夜こそ、自分の思いの全てを伝えるのだ。それでも拒絶するなら力ずくでも・・・・)
李睡蓮の逢引時間は確認してある。いつも通りなら十分に押し倒す時間はあるはずだ。
趙範は、離れの樊氏の部屋の前に立つと何も言わずに中へ入った。
「趙範殿、何をなさるのです!」
髪をほどいて梳かしていた樊麗華は、突然部屋に侵入してきた趙範をにらみつけた。
「お願いだ。私の気持ちは分かっているでしょう?どうか、私のものになってくれないか」
「何をおっしゃるのです?私が考える再婚相手の条件はお伝えしたはず。趙範殿はその条件に合いません。ましてや趙範殿には妻子も
あるじゃございませんか。私は正妻でなければ結婚などいたしません。妾などはお断りします」
「正妻がよければ、今の妻とは離婚する。貴女を妻にする。だから・・」
「何を馬鹿なことを!私は趙範殿の義姉ですよ。そんな恥知らずなことはできません。大体、こんな夜中に断りもなく女性の部屋に入る
なんて失礼でしょう」
「頼む。お願いだ」そう言いながら趙範はひざまずいて、必死に頭を下げた。
「私のものになってくれ、頼む。貴女が威風堂々とした男を望むなら、私もそうなるように努力しよう。妻も離婚する。だから頼む。
貴女のことを考えると夜も眠れないのだ」
趙範自身には何の思いもなかったが、この行為自体はさすがに麗華も少し心が動いた。大の大人がここまでして求愛してくるのは、
女にとっては気分の悪いものではない。だが趙範を受け入れることはできない。
「お気持ちはありがたいのですが、義理とは言え私はあなたの姉であり、ましてや今の奥様を押しのけて結婚した場合、人々は私のことを
どう謗るとお思いですか?そのようなことは私にとっては耐えられません」
「・・・・・」趙範はしばらくうなだれていたが、ゆっくりと立ち上がった。ギラギラと光った男の目に麗華は怯え、少し後ろへ下がり、
彼女が後ずさった分、趙範は前へ踏み出した。
「睡蓮!」恐怖を感じた麗華は、頼りになる侍女の名を叫んだ。
(;´Д`) ハァハァ
趙雲も樊氏に…(・∀・)イイ!!
続きを楽しみにしております。
ぬあ、リアルタイムで急展開?!萌えますですよ(;´Д`)
がんがって下さい。
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
オシオキさんは神!!
恋の芽生えに身悶える趙雲が斬新で素敵。趙範は変わらず趙範で素敵。
樊氏が羨まスィ…
ぬあー、樊氏危うし!
誰か好漢はいないものか助けてあげれと思いながらも
濡れ場を想像して(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`) ハァハァ (;´Д`) ハァハァ (;´Д`) ハァハァ
樊氏に萌えたのは初めてだよ
趙雲とか出てくるキャラみんな生きてる!
オシオキさん、すげぇよ
趙範は構わず麗華に襲い掛かると、羽織っていた肩掛けをむしり取った。その下からは薄く透き通った夜着と麗華の美しい肢体が現れ、
趙範は一瞬目を奪われて立ち止まった。夜着は今朝、街で仕立てたばかりの絹でできた美しいものだった。もし、趙雲が自分を求め、
抱かれることがあったなら、そう思ってわざわざ作ったものである。その艶然とした姿は、常に麗華のそういった姿を想像してきた男に
とっても予想以上に美しく、目をくらませるには十分だった。
その隙を突いて、麗華は趙範の脇を通り抜けて部屋を飛び出そうとしたが、自分を取り戻した趙範が肩を掴んで床に引き倒した。夜着が
引き裂かれ、裾から美しい脚は投げ出されている。胸をかばいながら趙範をにらみ付ける若き未亡人の扇情的な姿に、趙範の股間は痛く
なるほど硬くなった。
「卑怯者!あなたは卑劣漢です!」
「なんと言われようとも、私は貴女が欲しい。例えどんなに蔑まれようとも、今夜は思いを遂げて見せるぞ!!」
趙範は麗華に飛び掛ると、引っ掻いたり蹴ったりして暴れる麗華の腕を引き裂いた布で後ろ手に縛り上げた。麗華に馬乗りになった
趙範は夜着の胸元に手をかけると一気に引き裂いた。こぼれ出した柔らかな乳房は、薄暗い部屋の中でも白く輝いている。趙範はその
乳房を掴むと、赤子のように桜色の乳首に吸い付いた。
「ああっ!止めて、止めてください!お願いっ止めてぇ!」
趙範は、さほど大きくはないが形の整った乳房を揉みしだき、乳首を下で転がした。麗華の意思に反して、夫を失って以来の久しぶりの
悦びに乳首は硬く、自分のあそこに何か熱いものにじむのを感じる。
男は、続いて麗華の両足を左右に押し開き、その間に割り込むと腰布を剥ぎ取り露になった薄い翳りに顔を押し付けてきた。男の濡れた
舌が自分のひだをかきわけ、一番敏感な部分を探り出しゆっくりとその周囲をなぞった。
「ああっ、そんな・・・、だめっ、だめよ!」
あまりの快感に、麗華はまるで自分から股間を趙範の顔に押し付けるかのように腰を浮かせのけぞった。
その茂みが、自分の唾液以外のもので濡れているのを確認した趙範は、自分の腰紐をほどくと硬くなったものを取り出し、麗華のそれへ
押し当てた。
「貴女は桂陽でも貞淑で知られた方だが未亡人だ。男をすでに知っている身体だ。私が・・私が男の味を思い出させてあげる!趙雲の
ことを忘れさせてあげる!」
趙雲の名前を聞いた途端に、自分を取り戻した麗華は猛然ともがき始め、腰を浮かした趙範の股間に思い切り膝を突き上げた。
「うわぁっ!ぐぅぅ・・・」
趙範は股間を押さえて座り込んでいる隙に、麗華は床を這って男から離れようとした。しかし、男は執念深く脚を掴んで放さない。その
顔に蹴りを入れようと振り返った麗華は、男が小刻みに震え泣いているのに気がつき、動きを止めた。
「義姉さん・・・。どうして俺に振り向いてくれないんだ・・・」
【この台詞を
>>1へ捧げますw】
「趙範殿・・・、私は・・」
うつむいていた趙範が顔を上げると、その顔は笑いながら涙を流していた。そしてその充血した目は嫉妬で燃え上がるかのようだった。
「そんなに、そんなにあの男が好きですか!だったら、私が仲人となってあの男と・・・添わしてあげましょう」
「えっ?」予想もしなかった趙範の言葉に麗華は耳を疑った。
「ですが条件があります。今晩だけは・・・今晩だけは、私のものとなるのだ!!」
この言葉には麗華も絶句し、すぐには反応できなかった。何年も前に趙雲を見初めて以来、手の届かない夢だったものが可能になる。
しかし、その代償はこの男に抱かれなければいけない。だが、このままにしたところでこの男に犯されるだけだ。樊氏の近親は青州に
住んでいるため、例え李睡蓮がついてきてくれたとしても、この戦乱の世に女二人でどうしてそんな遠くまで旅することができようか。
ましてや、麗華は義弟の趙範から生活費をもらって世話を受けてきた身である。この男をどんなに嫌悪し憎悪しても、この男なしには
生きていくことさえおぼつかない身なのだ。それならばいっそ・・・、いや全体に受け入れられない、麗華の脳裏を様々な想いが駆け
巡った。しかし、拒んだところでその先に救いがあるというのだろうか、答えが見つからない麗華には返事ができなかった。
「さあ、どうしますか?」
麗華の動揺を見透かしたように、趙範はニヤリと笑った。趙範にとって樊氏への愛情はもはや憎しみと欲望に取って代わり、今はこの
美しい未亡人を汚すことしか考えていなかった。汚したうえで趙雲にこの女をくれてやる、そんな倒錯した想いが趙範を支配していた。
「決まりですね?さあ、私を楽しませてください」
趙範が呆然として座り込んでいる麗華の頭を掴むと、小さく柔らかな唇に自分のそそりったものの先端を押し当てた。麗華は顔を背け
歯を食いしばって受け入れを拒もうとした。
「貴女も往生際が悪いですなあ。もう他に道はないのですよ?自ら進んで私を受け入れてその代わりに趙雲の妻となるか、私にただ
犯されるか、私を拒み争い続けるか、この屋敷を出て行くか・・・・、悪い話ではないでしょう」
手も脚も出なくなった麗華をなぶる嗜虐的な喜びに満たされながら、趙範はまるで遊んでいるかのように自分のものを、嫌がる麗華の
顔に押し付け、鼻ををつまんで顔を引き上げた。麗華がたまらず口を開いた瞬間にそれを押し込むと、趙範のものは温かく濡れた感覚に
包まれた。
「噛まないでくださいよ。今晩私を楽しませてくれれば、明日は趙雲夫人になれるのですよ?」
麗華は嘔吐しそうになり、あれを噛み切って趙範を突き飛ばしてやりたかったが、趙雲夫人という言葉が脳裏にこびりついて麗華の
反抗を弱々しいものにした。趙範が麗華の頭を掴んで、ぐっと腰を前に押し出すと麗華は喉の奥を突かれて咳き込んだ。
「ほらほら、もっと舌を使って包むようにしてくれないと喉に突っ込んでしまいますよ」
趙範はゆっくり腰を前後に動かし始める。麗華は逃れるとも受け入れるともどちらともつかない格好のまま、眉を顰めて目をつぶった
まま、男のものをくわえ続けた。
「うぅ・・・・」
「おおっ、いきそうだ。・・・いきますよ、義姉さん!」
趙範の腰の動きが早くなっていき、うめき声を挙げると急にがくっと止まり痙攣するように腰を震わした。
麗華は咳き込みながら口の中に放たれたものを吐き出そうとしたが、趙範は麗華の細い顎をつかんで顔を仰向けにし、それを許さなかった。
「おっと、飲んでもらいましょうか。今夜の貴女は私のものだ。言うとおりにしていただこう」
麗華が吐き気をこらえて飲み込んでいる姿を見て、趙範は無上の喜びを感じた。あの桂陽どころか荊州でも、美貌と教養、貞淑において
称えられたあの樊氏が自分の出したものを飲んでいるのだ。その興奮が再びあれを硬くする。
「まだまだこれからだ」
麗華を押し倒そうとして引っ掻かれると、顔を平手で張りおとなしくさせた。そして右手で麗華の片足を抱え込んで大きく開かせると、
自分の濡れたものを押し当て、夢にまで見た麗華のそこへ挿入しようとしたその時、後ろから尻を蹴り上げられ、無様に床に転がった。
誰かキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
さて誰だろう(;´Д`) ハァハァ
>>172 ハゲシクワラタよ
>172
>1の引用うますぎ。
おおっ最近は濡れ場の連続w
オイシ過ぎます
あの趙範までもが樊氏の口に!
ここで酔っ払った陳応登場?
∧_∧
( ・∀・) チンコタッテキタ
( )
| つ |
(__)_)
プハァ〜、右手でマウススクロールさせながら
左手でペニススクロールさせました
( ̄▽ ̄
>>172 オシオキさんは何て粋な人なんだ!
誰が来たんだろう・・・やっぱ・・あの人。
いや、桂陽三馬鹿トリオの残り2人かも知れん(w
オシオキさんいつも乙です。
次回、趙雲登場かな?
183 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/19 11:06
どう考えても、平均的レベルの市販のIF小説より水準高し。
鮑隆キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
+ 激しく期待 +
186 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/24 14:44
サラリーマンはさっさと辞めて、作家になれ。羅貫中以来の創作三国志を打ち建てるのだ!!
187 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/24 15:07
わけわかんねー
>>186 上げちゃメー
辞めろ云々には賛同できないけど、プロ並みの文才だものね。
年末に向けて御忙しい時期だと思いますからどうぞごゆっくり…
楽しみに待たせて頂きます。
応援&保守です
madakana
わくわく
「お嬢様!」
そう叫びながら麗華に駆け寄ったのは、李睡蓮だった。予想外に早く睡蓮が戻ってきたのは、張達が睡蓮に渡そうとしていた髪飾りを
兵舎に忘れてきたので取りに戻ったため、時間つぶしにぶらぶらしていたためである。主人の部屋の外を通ったとき、部屋から物音や
声が聞こえたため不審に思って戻って来たところ、今にも男が麗華にのしかかって犯そうとしているのを見つけて無我夢中でその男を
蹴りつけたのだった。睡蓮は麗華に床に落ちていた肩掛けを着せながら、起き上がった男の顔を見て驚いた。
「ちょ、趙範様・・・」
「よくも邪魔してくれたな!おまえの主人とは納得づくのうえで楽しんでおったと言うのに!」
「まさか、そんな!?お嬢様がそのようなことをなさるはずがありません!」
「そう思うなら、主人に聞いてみろ」余裕を取り戻した趙範がニヤリと笑った。
「お、お嬢様。趙範様のおっしゃっておられることは本当でございますか!?」
麗華はその残酷な問いに答えることができず、うつむいて泣き崩れた。
「・・・趙範殿は今夜一晩思い通りになったなら、趙雲様に嫁がせてやると・・・」
麗華の趙雲に対する強い想いがここまで強いとは、と睡蓮はこの言葉に衝撃を受けるとともに、麗華の弱い立場を利用してこのような
行為に及んだ趙範への怒りで胸いっぱいになった。
「なんと卑劣なことをなさるのです!」
「どうとでも言え。他に取る道があると思うのか?桂陽で生きていくにせよ、実家に帰るにせよ、そして趙雲の元に嫁ぐにせよ、
おまえの力で主人をどうにかしてやれるわけでもあるまい。分かったら早く出て行け」
「ならば・・・、ならば、私がお嬢様の代わりになります!」
この展開には驚きつつも楽しむだけの余裕がある趙範は、この若い侍女も自分のものにしてやろうと決めた。その後で樊氏もいただいて
しまえばよいのだ。もはやこれまでの弱気な趙範とはうって変わって、今の自分ならばどんなことでも可能にできる、そんな自信が
趙範にはあった。
「今夜は長くなりそうだ」趙範はそう思った。なにせ、このお高くとまった憧れの女と小生意気な侍女を自分のものにするのだから。
張達は、街の小間物屋で長い時間考え込んだ末にようやく選んだ髪飾りを掴んで、再び趙範の屋敷の裏に近づいた。しかし睡蓮の姿は
見当たらない。門の周囲をしばらくうろうろしたが意を決して塀を乗り越え、太守邸の広い裏庭に入り込んだ。
そのとき、すばやく張達の背後に忍び寄った影が張達を押し倒して、背中に飛び乗ってきた。首には鋭利な小刀が突きつけられている。
「動くな、夜盗め。太守邸に忍び込むとはいい度胸だ」
「ち、違う!俺は泥棒ではない!」
「言い訳は後でゆっくり聞いてやる。おとなしくせねば容赦なく殺すぞ」
「待ってください、本当に違うんです。俺は陳応隊長のしたで働いている歩弓手の張達という者です!」
「こういう時代だ。兵隊もゴロツキと変わらぬ。主人の家に忍び込んで盗みをしてもおかしくない。でなければ、こんな夜分にこの
屋敷に忍び込んで何をしようというのか?」
「私は前太守趙範様の姉上、樊氏様の遠縁にあたる者です。この屋敷に住む李睡蓮に会うため、いけないこととは知りながら、こっそり
忍び込むような真似をしました。天地神明に誓って、この張達、決して盗みなどという卑劣なことをする男ではございません!」
「ふうむ?」男は張達を油断なく見守りながらも、立ち上がるように身振りした。
「私は范彊。張飛将軍にお仕えする者だ。太守趙雲殿に急ぎお知らせしたきことがあったので公安から駆けてきたところ、おまえが屋敷に
侵入するを見つけたので取り押さえたのだ」
「そうでございましたか。趙雲様はこちらの太守邸にはおられません。ここには引き続き前太守の趙範様が住んでおられます。趙雲様は
仕事に円滑に進めるために、庁舎に寝泊りしておられます」
「そうか、ありがとう。だが、おまえの身元はこの屋敷の者に確認させてもらうぞ」
「結構です。できれば、眠っておられる方々をお騒がせしたくないので、李睡蓮が見つかればよいのですが・・・。忘れ物を渡すため、
先ほどここで会う約束をして別れたばかりなのですが、見当たらなくて忍び込んだのです」
その時、かすかに物音と女の悲鳴のようなものが聞こえたのを、范彊の耳は聞き逃さなかった。
「おまえが邪魔したおかげで萎えてしまったぞ。まずはおまえにも口で奉仕してもらおうか」
趙範は舌なめずりしながら、萎えるどころか欲望で硬くそそり立ったそれを睡蓮に向けて突き出した。
気が強く拳術も身につけた睡蓮は、年上であってもおとなしくか弱い女主人を守るのが自分の務めと心得ており、今回も勢いから
身代わりになるなどと言ってしまったが、所詮は男を知らない処女である。
初めて見る怒張を間近に突きつけられると、自分もまた弱い女であったと認識し気力が弱まってくるのを感じた。ましてや、相手は
主人の義弟であり元太守様である。召使風情に何ができようか。思わず押しのけようとしてそれを触れ、その意外な弾力に驚いて
手を引っ込めると顔を背けてうつむいた。
しかし趙範は容赦せずに、睡蓮の髪を掴むと顔を仰向かせ、堅く閉じられた唇に自分のものを押し付けた。
「あっ、いやぁ・・・」
「おまえが拒むなら、おまえの主人に代わって貰うだけだぞ」
その言葉に、睡蓮は涙を流しながらおずおずと唇を開いた。趙範はその中に侵入すると、睡蓮の頭を掴んで激しく腰を振り始めた。
「おまえが拒んで唇を閉じれば閉じるほど、気持ちがよくなるぞ。男を知らぬにしては男を悦ばせる術を心得ているではないか」
樊氏に言い寄る趙範に対して、常に馬鹿にしたように蔑みの視線を送っていた小生意気な小娘。それが今や自分のものを銜えて涙を
流している!睡蓮の涙が趙範の残忍な嗜虐心をそそり、いよいよ腰の動きに激しさが増した。やがて、趙範の背筋を何とも言えない
恍惚感が奔るとともに、睡蓮の口が汚された。
「さあ、これからが本番だぞ」
そう言うと趙範は睡蓮を押し倒し、着物を引き裂いて処女のまだ固く青い乳房をさらけ出すと可憐な乳首に吸い付いた。
「いやあぁーっ」
涙を流して激しく抵抗する睡蓮を、自分でもこんな力があったのかと驚くほどに手際よく押さえ込むと、舌で乳首を弄りながら、左手を
睡蓮の股間に侵入させる。
「もう、やめてください。私が・・・私があなたのものになりますから、睡蓮を離して!」
そう言ってすがりつく樊麗華を突き飛ばし、一気に腰を突き込もうとしたとき、何者かが後ろから躍りかかって来て、趙範は再び無様に
転がった。
「なっ・・・何者!!」「あっ、季行さん!」
趙範と睡蓮が同時に叫んだ。
趙範を突き飛ばしたのは張達と、鋭い目つきをした痩身の男だった。
「この野郎っ!睡蓮になんてことを!元太守だからと言って我慢ならねぇ!」
そう喚くと張達は趙範に馬乗りになって殴りつけた。范彊は元太守と言う言葉に一瞬気を取られたが、すばやく女たちのもとに駆け寄り
自分のまとっていた外套を被せてやった。
「たっ、助けてくれ、許してくれぇ」
さきほどまでの威勢もどこへやら、張達の拳を逃れようと趙範は頭を抱えて許しを請うた。
「それぐらいにしておけ」
范彊が張達を羽交い絞めにして引き離すと、趙範はまだ突き立っている自分のものを揺らしながら、だらしなく逃げ出した。
張達は睡蓮と麗華の無事を確認し、范彊に礼を言おうと振り返るとすでにそこには誰もいなかった。
「あれ?范彊さん?」
その頃、趙雲は太守邸のすぐ近くにある郡庁舎で、相変わらず気分を紛らわすために酒をあおっていた。
しかし、長年主君の身辺警護を行ってきた男である。酔っていても戸口に人の気配を見逃しはしない。
「何者だ」
趙雲の誰何の声に扉を開いて入ってきたのは、引き締まった身体をして剣気を漂わせた男だった。
「張飛将軍にお仕えする范彊という者です。お確かめください」
その男が差し出したのは、張飛軍の者である事を示す令箭と孔明と龐統の印を押した手紙だった。
趙雲は黙って酒気を払うと手紙を受け取った。文面に目を走らせるに連れて趙雲の顔は引き締まっていった。
「・・・つまり、軍師は呉に通じた反逆者を焙り出すために、むしろ積極的に叛乱を煽れとおっしゃるのか」
「さようでございます。根拠地となる四郡に内患を抱えたままでは、曹操や孫権と積極的に戦うことはできません。ならばこちらから
仕掛けて反逆者どもの芽を摘んでしまおうというのが、本営からの命令でございます」
「戦術としては悪くないと思うが、どうやって煽ったものか?下手にやれば反逆者だけでなく、民衆の離反を招いてしまうが・・・」
「ここへ来る前に、張飛将軍の命令で道々、街や村の様子は探ってきました。呉の間者がかなり入り込んで、旧勢力に属していた者に
呉につけば従来の権利と官職を保証すると働きかけているようです」
「桂陽の旧勢力といえば、趙範殿とその直属の陳都尉と鮑都尉だな」
「すでに陳応と鮑隆が怪しい動きをしていることは私の手の者が調べております。きっかけさえ与えれば、この者たちはすぐに動き
出しましょう」
「そのきっかけが難しい。私は正攻法を好む。策を弄するのは不得手なのだ。ましてや戦場以外ではあまりよい軍略家とは言えぬ」
趙雲は率直に自分の弱点を認めた。
「私如きが口出しするのは僭越でございますが、反逆者を煽るのは難しいことではございません。目先の利益で動く愚か者を焚き付ける
には、恥辱を与えてやればよいのです。そうすれば怒りにとらわれ、すぐに叛乱を起こしましょう」
「ふむ・・・、陳応あたりの短気な者をつついてやればよいということか。私としてはこういうやり方は好まないのだが、危急存亡の
この時に自分だけが奇麗事を言うわけにもいくまい。了解したと張飛には伝えてくれ。陳到たちには私から伝えておく」
「よろしくお願いします。それでは急ぎますのでこれで・・・」
そう断ると、趙雲が引き止めるまもなく范彊はすばやく闇の中へ消えていった。
「ふむ。張飛もなかなかよい部下を手に入れたな。腕も立ちそうだ」
そう独りごちた趙雲は、杯に残った酒をぐいっとあおると、明日からのお仕事に備えて床に就くことにした。
(あの人のことをくよくよ考えてもどうにもならん。とにかく私は私の仕事をやるだけだ)
趙雲は酔いと戦いの予感に包まれて、ゆっくりと眠りの闇の中に落ちていった。
キタ━━━━━━━━━(´∀`)━━━━━━━━━!!!!
すみません。仕事忙しくって。土日も家で仕事中。
サラリーマンにはつらい時代になったものです。
ハァ〜、どっかに遊びに行きたい・・・
睡蓮キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
趙雲ノンデタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
>オシオキさん
お忙しそうですね
無理なさらずに
マターリお待ちしております
趙範、侍女に尻蹴り・・・
やっぱり3馬鹿トリオ筆頭だけのことはある
オシオキさん乙彼
趙範はこのあと泣きながら自分で処理したのかな
>>201 それってなんて惨めな姿なんだろう・・・。
このスレってもしかして18禁ですか?
>>204 2ちゃんで一体何を…。
オシオキさんお疲れ様です!
206 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/06 19:21
捕手
ほっしゅほっしゅ
趙ryouヌレ
趙趙趙期待ほしゅ
楽しみsage
オツです
お仕事も趙範日記もがんばってください
211 :
>>1に代わってオシオキよ ◆TJ9qoWuqvA :02/12/14 23:31
翌朝、陳応と鮑隆が兵たちを集合させ、いつものように指示を与えようとして張達がいないのに気がついた。
「どうしたんだ張達は?」
陳応は同じ兵舎の者に張達の行方を問うた。張達は樊氏の遠縁にあたり樊氏自らの口利きで入ってきただけに、最初から陳応の副官として
入隊し、二人ともそれなりの気遣いを払ってきた。また張達も常に率先して軍務に当りそれなりの能力を示したので、縁故採用と馬鹿に
していた兵隊たちも張達には一目置くようになってきている。その張達が連絡もなく軍務をすっぽかすというのは、これまでになかった
ことだ。
「へぇ、ぼんやりとしてたんで、あっしらが出てくるときに声を掛けたんですが・・・」
「ふうむ?よし、おまえたちはいつも通りに仕事に取り掛かれ。張達は俺たちが確認する」
二人が兵舎に入ってみると、さきほど兵が言ったとおり、寝台に腰掛けてぼんやりとしている張達がいた。
「おい、どうしたと言うんだ。仕事の時間だぞ。身体の具合でも悪いのか?それとも何か心配事でもあるのか。・・・あるいは悪い女
にでも引っかかって魂でも抜かれたのかな?」
陳応の冗談にも張達はうなだれたままでニコリともしない。
「実は俺・・・・趙範様を・・・」
「なんだ、趙範様がどうかしたのか?」
「・・・殴っちまったんです。だから、もうここで軍人として働けないかも・・・」
「なんだと、そりゃまた一体どういうことなんだ?俺たちに話してみろ。なんとかしてやれるかも知れねえ」
張達が昨日の一件を包み隠さず話すと、二人は顔を見合わせた。かねてからの計画にこの件が利用できると考えた鮑隆は、陳応に目配せ
すると張達の肩に手を置いて、いかにも張達のためを考えているかのような素振りで話し始めた。
「事情は分かった。どう考えてもあの野郎は許せねえ。実はおまえには言ってなかったが、趙範は太守時代から人々の財産や女を奪い
悪辣なことをしてきた最低の野郎だ。どうだ、ここはいっそ野郎を消してしまおうじゃないか。そのほうが世の中のためにもなるし、
趙雲将軍もお喜びになる」
「趙雲様が?」
「実は、趙雲将軍もできることならあいつを罰したいと考えておられるのだが、野郎なかなか尻尾を見せないので困っておられたのよ」
張達は元来直情な男であり、若さゆえの性急さや世間知らずなところがある。ましてや尊敬する樊氏や恋人の睡蓮を汚されそうになった
怒りもある。たちまち言葉巧みな鮑隆の誘いに引き込まれてしまった。ただし、殺すということについてはさすがの張達も迷いを見せた。
しかし鮑隆が、それについては趙範が殺しても差し支えない奴だという証拠を見せるからと上手く言いくるめた。
「鮑の兄弟、さっきの話は一体どういうことなんだ?」
「この前、兄貴に呉と組んで叛乱を起こす計画を話したじゃないですか。あれであいつを使うんですよ。呉の援軍が来るまでは、俺たち
だけで趙雲に対抗しなきゃいけねえ。だから兵力を集めるためにも趙範を味方に引き入れる必要があるが、上手くいった場合にあいつが
いたんじゃ俺たちの恩賞が減っちまうので奴を消す必要がある、そこまでは説明しましたよね」
「ああ、そうだったな」
「だけど、仲間を殺すってのは呉に聞こえが悪い。そう思いませんか?趙範に挙兵させておいて、張達の野郎に『謀反人の趙範』を
殺させるわけです。奴も相手が謀反人となりゃ殺すことをためらわないはず。その後で張達を消してしまえば、呉にはこのカラクリは
わからねえ」
「なるほど、そいつはいい。鮑の兄弟は相変わらず知恵者だな」
陳応は鮑隆の計画に感心した。
「ところで肝心の趙範を引き込むほうはどうする?」
「今回の騒動には趙範の野郎もまいっているはずです。なにせ義姉と侍女を犯そうとして部下に叩きのめされたんですから。その件が
趙雲の耳に入ったと言えば、太守への返り咲きが不可能になったと考えて呉の誘いにのるでしょうよ」
「万事好都合ってわけか」
叛乱がすでに成功したかのように喜ぶ陳応を鮑隆は蔑むように片頬で笑うと、陳応が話しかけてくるのに曖昧な返事を返しながら、
今回の椿事が自分の策にどのように使えるかを考え始めていた。
その頃、趙範も張達のように頭を抱えて自室に引きこもっていた。この不祥事が明るみに出れば、趙雲も劉備も趙範を許さないだろう。
太守どころか偏将軍という今の肩書きさえ剥ぎ取られ追放され、そうなれば曹操も孫権も趙範を受け入れてはすまい。それどころか
下手をすると軍紀粛清と旧支配者層への見せしめのため処刑されかねない。その恐怖が趙範を凍りつかせた。
(義姉上に謝罪するか?・・・しかし許してくれるだろうか。義姉上の望みを利用してあのようなふるまいをした私を・・・)
その時、趙範はひらめいた。
(義姉上の望み・・・。そうだ、義姉上の望みをかなえてやればよいのだ!趙雲如きに義姉上を渡したくはない!だが・・・だが、背に
腹は変えられん!それに義姉上が趙雲のものになったしまえば、あのことをネタに脅すこととて可能になる)
そう考えると趙範は離れに急いだ。
樊氏の部屋の扉を叩くと睡蓮が顔を出した。睡蓮は来客が趙範と知ると顔色を変えて身構えた。
「ま、待て。昨日はすまなかった。今日は義姉上にお詫びに来たのだ」
「睡蓮、どうかしたのですか」麗華も来客が趙範だと知ると顔を曇らせたが、やむなく部屋に迎え入れた。
「義姉上、昨晩のことは酔ったうえでの醜態、この愚弟をなにとぞお許しください」
「そのようなこと、今更おっしゃったところで許せるわけがないでしょう!」
「昨日の約束を果たしましょう、それならばいかがです?」
「昨日の約束・・・?」麗華は昨日の出来事を必死に忘れようとしていたので、そのきっかけとなった取引条件のことも一瞬思い出せ
なかった。趙雲と添わす、その条件に寄る辺なき女の愚かしさか惑わされてしまい、趙範につけ込む隙を与えたのだった。
「・・また私を騙し、卑劣なことを企んでいるのではないのですか」
思い出したことで再び湧き上がってきた昨日の屈辱への嫌悪感が、麗華の声を硬くした。
「あなたは私の気持ちにつけ込んで私と睡蓮に非道いことをなさいました。もう二度と騙されませんよ」
「違います。今夜にでも趙雲殿をお招きして、宴会を開きます。その時お呼びしますので、いらっしゃって私の言葉が嘘かどうか
お確かめになればよい」
そう言い残すと趙範は部屋を立ち去った。急なことに呆然とする麗華と睡蓮は言葉もなく顔を見合わせるばかりだった。
范彊は張飛に桂陽のことを伝えると、張飛の先導隊として慌しく騎兵を率いて長沙に向かった。
長沙の太守劉磐は、長年に渡って黄祖らと共に呉を防ぎ時には攻め込むなど、劉表軍の中にあってはその武略で鳴らした男である。
孫権も、劉磐を恐れてかつて、わざわざ呉の雄将太史慈を荊州との境界に派遣してこれに当らせたほどの武将であり、その劉磐が長沙
太守になったことに呉はかなりの警戒心を抱いている。劉磐が長沙を完全に掌握する前に何かを仕掛けてくるはずだ、それが孔明と龐統の
読みだった。
(あの張達とかいう男は、あの後どうしたのだろう?趙雲様にも張飛様にも趙範のことは特に報告せず、奴の気持ちのままにまかせた
のだが、今頃騒ぎは大きくなっているかも知れん。二人のお耳に入れておいたほうが良かったか?)
そう考えながら馬を駆けさせていると、伝令の兵が前から駆けて来るのを認めた。
「劉太守殿は巡検使を町外れでお迎えするために、こちらにこられるそうです。すでに前方に見えるあの岡の麓まで来ておられます」
「ふむ。分かった、おまえは張飛様にお知らせしろ」
馬の息を整えさせると、范彊は岡に向かって部隊を進めた。
(ご苦労なことだ。勇名名高い劉磐殿と言えども、新しい政権の盟主劉備様の義弟である張飛様には遠慮があるのだろう)
その時、岡の向こうで喊声と怒号が湧き上がるのを聞いた。
「いかん!急げ!」
范彊は容易ならぬ事態に劉磐が陥ったのを察知して、馬を全速力で走らせた。岡を一気に駆け上がると、眼下に劉磐たちが漁師や商人などの
格好をした怪しげな一団と入り乱れて激しく切り結んでいるのが見えた。
後方の張飛の本隊に向けて伝令を一人走らすと、「突撃!」と怒鳴って范彊は自ら先頭をきって岡を駆け下り戦いの渦中に飛び込んだ。
「劉太守殿はどちらか!」切りかかってきた男を一刀のもとに斬り捨てると、長沙の武官らしき人物に大声で問うた。その男は横から
突きかかってきた男の腹に落ち着いて剣を叩き込むと、すばやく范彊の身元を見て取って倒れている武将を指し示した。
劉磐の傍に付き添っていた若い男は、近づいてくる范彊に気がついて剣を手に取って構えた。文官らしく、剣の腕は危なっかしかったが、
怯えている様子はなく、冷静に范彊に声を掛けてきた。
「何者か」
「張飛様の巡検隊の先鋒を務めております范彊という者です。劉太守は?」
「太守は亡くなられた。息がないことは確認している」
若者は落ち着いた声で答えると、劉磐の手を胸の上で組んでやった。
刺客たちをあらかた片付けて、先ほどの武官がやって来た。
「刺客の一団が急に襲い掛かってきて、劉太守は矢で射られて落馬された。矢を引き抜いた後もしばらくは我々と共に戦っていたのだが、
どうやら毒矢だったようだ。ほどなく倒れられた後、息を引き取られた。我々も必死に戦ったのだが、このようなことになって無念だ」
校尉の郝晋と名乗ったその男は、唇を堅くかみ締めた。若い文官のほうは廖立というらしい。英才の噂が高く、龐統も高く評価している
人物の一人だ。岡の向こうから大勢の騎馬が駆けてくる蹄の音が轟き、ほどなくして張飛が駆けつけた。
「劉磐殿はいかがされた」
そう言いながら近づいてきた張飛は、倒れている劉磐を認めるとその傍らにひざまずいて深く頭を垂れた。劉磐への礼が終わると、張飛は
厳しい顔をして残った者を見回した。
「恐らくは呉・・・というより周瑜か呂蒙の仕業だろうが確証はない。長沙の政務はわしがしばらく面倒を見る。よいな」
残ったもの一同がうなづくと、張飛は兵に劉磐の遺体を丁重に運ぶように命じ、軍に出発を命じた。
「范彊、おまえは桂陽に戻れ。この様子では桂陽にも呉の刺客や兵が入り込んでいるに違いない。趙雲に劉磐の死を告げ、陳到と一緒に
呉に備えるように伝えよ。おまえたちはわしの補佐として傍におれ」
郝晋と廖立は緊張して頭を下げた。范彊は馬に飛び乗ると三人に一礼して、部下と共に南に向かって馬を走らせた。それを見送る張飛の
顔は依然として険しいままだった。
☆次 回 予 告☆
☆ 趙範、陳応、鮑隆、そして趙雲、桂陽で男たちの運命が交わる
☆ 桂陽編最終話「宴の夜」
☆ 君は生き延びることができるか
新作キターーーーーーーーー!!!!!!
ああいう風にもってくのかぁ。ただただ脱帽。
最終話ナノカー。
とおもいながらも「編」がついてるところにほのかな期待
張飛シブイなあ。
相変わらず次回予告まで面白い(w
とうとう最終話ですかー。
クライマックス楽しみにしてます。
(また別編が始まれば嬉しいけど負担になってたらと思うとな…)
「桂陽編」だからまだ続くんですよね!
222 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/15 22:46
あいかわらず面白い!
あわわわ
ageてしまいました。すみません。
お疲れ様です!次回は最終話なんですね。
歴史の灰色の部分に絶妙な角度でスポットをあてる素晴らしさ。
ゆっくりとでいいから他のお話も読めたら嬉しいな、なんて
言ったら怒られますか…。
うーん、やっぱり面白い!
ここからあのエピソードにつながるわけか。
ワクワク
227 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/23 19:36
保全age
保守
ほっしゅのとりこ
230 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/29 15:36
もう年の瀬
正月休みに期待。
保全
sage
sage
235 :
>>1に代わってオシオキよ ◆TJ9qoWuqvA :03/01/05 09:01
翌朝、趙雲が呉と結んで叛乱を企む旧勢力のあぶり出しの進め方に頭を悩ましていると、趙範がやって来た。
「趙雲殿、今日はお願いがあって参りました」
「ほう、いかなるご用件ですか?」
「今晩、私の屋敷で趙雲殿をお招きして宴会を開きたいと思っております。招待を受けていただけますでしょうな?陳都尉たちも呼んで
楽しくやろうではありませんか」
趙雲は宴会などという気分ではなかったので断ろうとしたが、ふと思いなおした。宴会は旧勢力の動きに探りを入れる絶好の機会だ。
「・・・お受けします。着任以来忙しくて前太守のあなたや陳都尉、鮑都尉と親しく語り合う機会がなかった。たまにはそういうのも
よいでしょう。不調法者ですがよろしくお願いしたす」
「それはありがたい。では夕刻に屋敷へ来ていただけますかな」
そう言い残して趙範は執務室を出て行った。
范彊は、陳応や鮑隆が呉と結んでいる可能性があると言っていたが、どれぐらい確かな話なのか。二人はすでに呉に寝返っているのだ
ろうか。趙範はどうだろう?あの二人とは必ずしもうまくいっているようにはみえない。しかし陳応の妻は趙範の遠縁と聞いている。
二人と示し合わせて宴会の席で私を殺し、呉の兵を桂陽に引き入れるつもりかもしれない。だとすれば、出席をやすやすと引き受けたのは
軽率だったのだろうか。だが趙範の屋敷に行けば・・・。
趙雲に宴会への出席を受け入れさせたのは、政務のことだけではなかった。趙雲の脳裏を一人の麗人の姿がよぎった。あの人は宴会に
出るのだろうか。どんな衣装を纏って現れるのだろうか。私に微笑みかけてくれるだろうか。そんな想いに趙雲の心はかき乱された。
謹直な男であるだけに政務中に女性のことを考えることに罪悪感を覚えた趙雲は、必死に樊氏のことは考えまいとしたが、そう思えば
思うほど、彼女の影は頭を離れない。渇きを覚えた趙雲は水差しの水を一気に飲み干したが、一向に渇きは癒える様子がなかった。
私は軟弱者になってしまったのだろうか?趙雲はそう自問自答を繰り返した。
久しぶりに書くと、いつも忘れてしまう
sage、ですね
未成年者もいるので・・・(;´Д`)
新年あけましておめでとうございます。
オシオキ氏の復活、うれしいかぎり。
わお。
いつの間にか新作が。
悶々趙雲(・∀・)イイ!
狂おしく保守
(^^)
待ってるよ
ご無理なさらないで下さいね。
でもお待ちしてます!
保守
hoshu!
保守
(^^;
保守
249 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/23 17:03
\ \ \ \ |
__⊥__ \ __⊥__/ |
○ \|[ ○ |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 俺のオベリスクは無敵だ!
| | ワハハハハ
\ |
ゝ |
|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /
\―――/ /
\ \_/ /
\ /
(^^;
,,,,.,.,,,.
ミ・д・ミホッシュ
""""
252 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/25 21:15
___
/∧_∧ \
./ ( ^^ ) .`、
/ /\ \つ つ、ヽ
| | ,\ \ ノ | |
ヽヽ. し \ \) / /
\ `[山崎禁止]' /
ヽ、 ____,, /
||
||
┌─┴┴─┐
│ .渉 . な . │
└─┬┬─┘
││
││
││
││
││
253 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 10:05
山崎禁止
254 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 12:28
つーかおいおい
出版しろよ、これ。
筆力ある。いけてるって。
新しい三国志書き登場、だよ。
エロもエロじゃない所も面白いからね。
256 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 18:06
溢れんばかりの巨乳がタップンタップン揺れまくり、
パンツモロ見せ当たり前!オッパイ星人からロリ〜なアナタまで、
きっとMANZOKUさせる魅力あふれる女の子たちがイッパイ!オッパイもイッパイ!!
うれし恥ずかしなラブコメもイッパイ!!!
少年誌の限界に迫るH描写で全国のいたいけな青少年たちやオタクなお兄ちゃんたちを
興奮のルツボに陥れた脅威の美少女学園コメディ漫画『エイケン』がついにアニメ化。
ココでは「あの大胆な擬音はどうなる!?」「“デカッ!”はやっぱり“デカッ!”なのか!?」等々、
気になるアニメ版『エイケン』の最新情報を随時アップしていくのでヨロシクね。
(注:このアニメは18歳以下でも御覧になられます。かなりキワどいですが(笑))
257 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/28 23:54
むむむ!
今日初めてこのスレ見たんだけど、趙(・∀・) イイ!
オシオキ氏の才能にマジ感動です。
ペースとしては半月に一度くらいの割合ですか。
続きがうpされる日を待ち望んでおります・・・
259 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/31 10:53
保守
260 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/31 23:35
(`へ´)キライ!
261 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/02 05:15
保守age
つまんねー
>>261 保守ならsageでやれ。わざわざ上げるな。
雑談スレじゃなく、こういう創作スレは、
262みたく才能ゼロ&ひがみ根性旺盛なヤツに
荒らされるってことを知れ。
保守
265 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/03 23:37
待ちどうしい
保守
267 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/03 23:43
gyahahahahaha
268 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/03 23:46
ヾ
〃 ___,=====ヽ ____ ヾ
/ 〃  ̄ (0) ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄| キュラキュラ
| i`i`i`i || /`´ ̄ ̄ ̄|| ̄||(0)/`i ∧_∧ キュラキュラ
| i、i、.i、.i |/  ̄ ̄| ̄|i i.|(・∀・ ,)
∨∨∨∨ | |●⊂●⊂ )]]____ ))
∧∧ _ | || | // ハ:: | |ΞΞ||
Σ( ;゚Д)┌─┴┴─┐ .__| / ̄/ ̄|⌒ノ )| |ΞΞ||
/ ,つ | 糸冬 了. | 〔Ξ二二二|三同]┌┘|____/
〜, 、 ) └─┬┬─┘ ___〕´ ,二_|三三三三〔__
∪ ∪_. ││ _ (二((ト---(二(◎◎◎◎◎◎◎) ))
保守
ほっしゅ
そろそろ保守
保守
保守多いね
ホッシュホッシュ
忘れられてないよね・・・・?w
保守続きは悲しいが、このスレ好きな奴多いんだな。嬉しい。
保守だけで1000いったら凄いな
(*゚∀゚)ノ保守します!
保守しとく?
ageちゃおーかな?
>>284 やめとけ。
また変なヤツが乱入したりしたら、オシオキ氏のモチベが落ちる。
sage保守でじっと待て。
保守
一応保守
288 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/26 06:28
age
既に保守が始まって50ぐらい・・・・。
それでも保守
仕事が忙しくて長らく更新していなかったので、とっくに消えたと思っていました。
いつの間にやらYahooBBユーザーは書き込みできなくなっているし・・・。
こんな妄想小説にお付き合いただきまして、皆様本当にありがとうございます。
しかし、今日も仕事が終わりません・・・・(今、会社から)
おっ、おしおきタソハァハァ(*´Д`)
わたしは待ちます・・・・いつまでも。
そう・・・yahooBBのアク禁痛いですよね。
例えばリプレイをされている方もyahooBBを利用していたら・・・。
仕事場で長々と書き込みできないしねえ。
このスレ残ったのか!祝いsage
お祝い保守
今日も (Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚) 保守だ゙!!!
保守したくてもあげれないのがちょっと痛いな。
あげたら奴が荒らしに来そうで嫌だ。
>>298 dat落ちの基準は書き込み時間。
スレッド一覧の下にあろうがなかろうが関係ない。
だから保守したいならsageで十分。
知らん人多いみたいね。
じゃ漏れも保守。
保全下げ
作品全文を「紙2001」に取り込んでしまった。
続きが早く読みたい・・・。
302 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/13 10:52
保守
(^^)
山崎には負けん。
山崎とはりあってどうするよ。
続きあるかなあ。
期待して待とうや。
ずいぶん下がったなあ。
保守?
保守sage
>>310 保守sageの意味をわかっているのかと(略
312 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/18 17:45
あげとくか
死んでるスレあげんな
おしおきさん降臨期待保守
あげなくても定期的に書き込みあれば消されないって
わざわざageてるヤツらって、いったい何がしたいんだ?
荒らし呼び込みたいのか?
316 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/19 05:46
ふーん
保守
面白そうなネタスレと思ってのぞいてみたら
近年まれに見る良スレでした
本当にすごい筆力で一気に読んじゃいました
リーマンだと毎日大変でしょうけどぜひ頑張って完結させて欲しいです
321 :
水鏡ちゃんちぇい ◆xkG6tdpSwM :03/03/21 07:19
もう2週間更新なしか・・・
よしよし
いつまでも待ってるぞ
たとえこのスレが落ちようとも新スレにて待つ!
>>1に代わってオシオキよ ◆TJ9qoWuqvAさん
定期報告でもいいからカキコしてくれないかなぁ
心配になっちゃうよ
年度末でお仕事忙しいのではなかろうか?
春が来るまで耐え忍べ。
保守ですっ!
趙雲にもoisii場面をおながいしまする
327 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/25 05:41
ふむう
趙雲は最後までストイックがイイナ…
保守。
保守
保守。
桜が散るまでには見たいですのぅ
332 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/29 00:49
もう駄目ポ
保守。
334 :
waiti'n for you:03/03/29 20:55
waitin' for you....
335 :
無名武将@お腹せっぷく:03/03/30 18:14
保守
ゲームの話なんかして申し訳無いですが、
三國無双3で趙雲が桂陽攻めに入った時
ここのスレを思い出しました。
例の2人は瞬殺。趙範は討ちもらした…。
続きを(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!
保守!
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
ヲ チ // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) キ え
エ ン L_ / / ヽ モ |
エ カ / ' ' ! イ マ
| ス / / く ! ジ
| ク l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
| サ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
| | l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ツ イ _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
! ! 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ ア
ヲ チ // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) ン え
エ ン L_ / / ヽ チ |
エ カ / ' ' i !? マ
| ス / / く ジ
| ク l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
| サ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
| | l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ツ イ _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
! ! 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
保守。
保守
可愛さ余って憎さ百倍。
保守。
345 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/04 01:02
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
ヲ 義 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 趙 え
エ 兄 L_ / / ヽ 範 |
エ 弟 / ' ' i !? マ
| 結 / / く ジ
| ぶ l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
| 方 i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
| が l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ツ 変 _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
! ! 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
オシオキ氏にもう書き込みする気がないなら、一言そう言ってくれれば助かる。
保守続きも虚しいもの。
347 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/04 21:30
>>346 禿同
そん時に
新スレ別に立ててもいいしね
>>346 案外、持ち込みの準備とかしてたりして。
出版されたら買うケドね。
まさかこのスレの存在忘れてるって事はないよなァ
>>349 >>291を見る限りそれは無いと思いますが・・。このスレと曹仁スレの決定差は
神が一人しかいない事か・・
ずっと保守しててくれたんですね。
なんとか時間作ろうしたんですが、やっぱり仕事上これ以上は無理でした。
なんで、このまま沈めてくださいw
ご愛読ありがとうございました。
オシオキさん
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(・` )━(ω・` )━(´・ω・`)━( ´・ω・)ショボーン
もう終わりか……(´・ω・`)ショボーン仕方ないですね。
お疲れさまでした。
オシオキさん、ここまでありがとう。
また時間の余裕ができて、その気になったら、
新スレ立ててでも続き書いて下され。
トリップ違わねーか?
355 :
魏延ファン ◆vNFYAR5c0g :03/04/07 00:01
上げてしまった・・スマソ。
長く使ってもいないしトリップ忘れたとか?
最後まで見たかったけど・・・
オシオキさんアリガトン
いや、俺は本物じゃないと信じるね
きっともうすぐ現れて続きを披露してくれるさ・・・!
360 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/07 01:18
あげてやるぅ!
こんなにも楽しみにしていた人がいるんだね・・・。
漏れもその一人だけど。
仕事終わってから暇ができて、ふと三戦板を覗いてみる。
するとこのスレが。
「途中でやめちゃって、みんなには悪いことしたな・・・。」
罪悪感がわいてくる・・・。ああ・・・。
ってなことにならないよう、静かに沈めさせてあげようや。
でもトリップ違うし…
お忙しいオシオキ氏が、こんな時間に書き込みってのも不自然だ。
ニセモノだよ!
なあ……そうだろ?・゚・(ノД`)・゚・。
351 ::
>>1に代わってオシオキよ ◆AKFiL3Z4B. :03/04/06 04:31
ずっと保守しててくれたんですね。
なんとか時間作ろうしたんですが、やっぱり仕事上これ以上は無理でした。
>363
前にもオシオキさんはトリップ間違えたことあるよ。
・゚・(ノД`)・゚・。
オシオキさんの趙雲がイイ思いをするのか
「美人はこの世にたくさんいる」って突っぱねるのか
どっちか楽しみだったんだが。
>>365 漏れもです。
イイ思いした後で、のっぴきならないことになって、
けど結局「美人はこの世にたくさんいる」って身を引く。
うーかっけー・゚・(ノД`)・゚・。
悲痛な叫び混ぜてくれぇ・゚・(ノД`)・゚・
イイ思いするべきかどうか悩む趙雲、イイ思いしてしまう趙雲、どんなのが
来るかなァとまさにスレタイのように妄想して、ほんとに楽しみにしてたんだこのスレ…。
オシオキさんお願いだ、きっと帰ってきてね。この文才勿体無いよ。
いつの日か余裕ができたら…またそっとスレ立ててそっと進めて下さい。
368 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/07 17:06
誰か・・・いやみんなでリレー形式でつなげるとか。
オシオキ氏も意欲わかないんじゃないかな
未完の大作でよし
いや、未完で終わらせるには余りにも勿体ない作品だと思うんだけど、
一番辛いのはオシオキ氏本人だろうし、この際仕方がないか。うーん。
誰か代わりに書くといっても無理だろう。
人物描写等の詳しさから言って、ただのエロパロとは違うし。
三戦板にはこういう話もあったという事でええんでないかい?
うん。仕方ないよこれは。オシオキさん以外に書いて欲しくない…と思う。
十分楽しませてもらった。オシオキさんの出現で駄スレが傑作スレに
変貌する様を見せてもらった。
オシオキさんお仕事頑張って下さい。
よく見ろ。違ってるのはトリップだけじゃない。
>>351の名前は「:
>>1に代わってオシオキよ ◆AKFiL3Z4B.」だ。
^^
「
>>1に代わってオシオキよ ◆TJ9qoWuqvA」とは別人なんだよ。
な、そうだろ。誰かそうだと言ってくれ。
374 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/08 00:01
あのな、最後の寄稿が1/5だぞ?
3ヶ月も間空けて続きをやるのは現実的に無理
切れ者呂布にしてもリプレイにしても、最後まで続かないよなあ
>>375 だからこそ、地道に続いている創作系スレは大事に見守っていかなければ。
騙されないぞ騙されないぞ
本物のオシオキさんはもうカキコ準備してるんだから!
イイ思いしてしまう趙雲が見たかった…
お疲れ>オシオキ氏
残念だけど、おもしろかったですありがとう
趙雲はイイ思いしちゃ嫌だ
理性の人なんだから堪えてくれ〜
それはともかく、
オシオキさんお疲れ様でした。
本当に楽しかったです。
>>351がオシオキ氏じゃないのはまあいいとして
他スレの職人がこのスレ終わらせようとしてる策
フフ…存続させますよ
>>381 なんで他スレの職人が終わらせようとする必要があるんだ?
あんた誰?
1000まで保全sage
じゃあちらちら出てるけど、趙雲はこの後イイ思いしたのかしないのか談議でもw
私はして欲しかったYO! 他じゃ見られない趙雲が見たかった。
趙範のナニをくわえた唇が趙雲に・・・
うむ、謹直な男だからこそ!
イイ思いした後で悩む!
これ、美学。(美学?)
>>388 俺の彼女は、フェラの後、キスを求めてきます。
お礼の気持ちとして、キス返しますけどね。
まあ、妙な味ですわ。
391 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/10 13:48
中 童 |'´::::>‐''´::::::::::::`゙ヽ、`゙ヽ、r',. -''´:::::〈 童 え
学 貞 //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/..:..:::::::::::::〈 貞 |
生 が |..:..:..:..:..:.:::::::::::::::::::::::..:..:/:::..:..:..:..:.::::::::::| !? マ
ま 許 |::::::..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:./::::::::::::::::::..:..:..:..〈 ジ
で さ 〉::::l|::::|:::::::::::::l|:::l|:::::/::::::::::::://::::::::::::::/
だ れ |::::|」l::十::::::::::/リト|:、|:|:::::::::::/l‐!::::::::〃/L
よ る ヽ::|l:!⊥!ヽ::::〃| ,⊥L!|:::::::::リ=ミ|::lレ'´〃 /ヽ__r┬‐、/
ね の /::|| lL! ヾ/ ! 「し!{|::ハ| 「_! /i::(_, ヽヾ::::::::
│ はr'::|::| 、 l;;;! _l:;;;;レ |:::l:|、L::!. _L;;;ノ__, j|;::::::::
レ'⌒ヽ |:::::|::|  ̄  ̄ j|::::|:| リ::/:::
人__人_j_:::::|{:'、 〈 ノー'^ー^ ゝ〈 //:::/
ハ キ /ハ:::ヽ ヽ ̄`l | キ ハ _ヽ ̄`l u 〃:://
ハ ャ |/ !ヾ:::ヽ/Y'Yl 〈 モ |:::::| | ヽ.__j //〃
ハ ハ ヽ >ヽ::ヾ! | .| | '´| │ 〉/ ,':ヽ/),. -r' ´ /
ハ ハ //: : :ヽ∨ | .| | /| | |' レ' /リ__:::∧_____/
ハ ハ 〉|: : : : ', 、 V ,'! イ ヽ -'‐'´,.ィ´:/厂ヽ
||.|: : : : : | /〈 / `ー─‐v' |::::∧ //:
ヽ!: : : : : :| /::|/⌒ヽ /´ ~l ̄/: : | |::::| ∨ /: :
そういや趙範は童貞喪失ならずだったな。
俺は趙雲がイイ思いをしたか云々よりも
3バカのうち2匹の末路を読みたかった…
393 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/10 16:20
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
ヲ 義 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 趙 え
エ 兄 L_ / / ヽ 範 |
エ 弟 / ' ' i !? マ
| 結 / / く ジ
| ぶ l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
| 方 i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
| が l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ツ 変 _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
! ! 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
394 :
リレー小説:03/04/10 21:38
「う〜〜トイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している僕は予備校に通うごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば男に興味があるってことかナー・名前は道下正樹
そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たのだふと見るとベンチに一人の若い男が座っていた
ウホッ!いい男・・・【ハッ】
そう思っていると突然その男は僕の見ている目の前でツナギのホックをはずしはじめたのだ・・・!
【ジジー】「やらないか」
そういえばこの公園はハッテン場のトイレがあることで有名なところだった
イイ男に弱い僕は誘われるままホイホイとトイレについて行っちゃったのだ
彼−ちょっとワルっぽい自動車整備工で阿部高和と名乗った
ホモ・セックスもやりなれているらしくトイレにはいるなり僕は素裸にむかれてしまった
「よかったのかホイホイついてきて」「俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」
「こんなこと初めてだけどいいんです・・・」「僕・・・阿部さんみたいな人好きですから・・・」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの」「それじゃあとことんよろこばせてやるからな」
言葉どおりに彼はすばらしいテクニシャンだった
僕はというと性器に与えられる快感の波に身をふるわせてもだえていた
>>394 コピペかどうか知らんが……
気の毒なほどセンスねーな
>395
ヤマジュンに失礼だぞヽ(`Д´)ノ プンプン
398 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/10 23:40
いい男専用しおり
_____________________________________________________________________
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i !
ヽ { | ! |ノ /
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここまであまさず読んだ
>>394 すまない!
三国風にアレンジできない厨は来ないでくれるか?
「う〜〜本営急襲本営急襲」
今、袁紹の首を求めて全力疾走している僕は公孫サン軍に通うごく一般的な美丈夫
強いて違うところをあげるとすれば忠臣救民の心に興味があるってことかナー・姓は趙 名は雲 字は子龍
そんなわけで二千ばかりの兵を率いてやって来たのだ ふと見ると的盧に一人の若い男が座っていた
ウホッ!いい武将・・・【ハッ】
そう思っていると突然その男は僕の見ている目の前で陶謙の援軍をはじめたのだ・・・!
【ジジー】「(曹操攻め)やらないか」
そういえばこの臥牛山は裴元紹が僕の馬を奪おうとしたことで有名なところだった
イイ武将に弱い僕は誘われるままホイホイと軍について行っちゃったのだ
彼−ちょっとワルっぽい中山靖王劉勝の末孫で劉備と名乗った
敗走もやりなれているらしく土塀のかげにはいるなり僕は糜夫人に阿斗様を押し付けられてしまった
「よかったのかホイホイついてきて」「俺は阿斗だってかまわないで地面に叩きつける人間なんだぜ」
「こんなこと初めてだけどいいんです・・・」「僕・・・劉備さんみたいな人好きですから・・・」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの」「それじゃあとことん五虎将軍にしてやるからな」
言葉どおりに彼はすばらしいテクニシャンだった
僕はというと「大事な将を失うところだった」の言葉に感激に身をふるわせてもだえていた
さっさとdet落ちさせてやれよ。
403 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/11 14:56
いや、ネタもないしここで!
406 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/12 02:54
勝負というものは、どう転ぶかわからない。それこそ「ゲタをはくまで」。
語るのもシンドイが、9回で7ー1の6点差が逃げ切れない。それも2死から、
追いつかれてしまうのだ。このところ、不安視していた中継ぎ、しめくくりの軸が
ぐらついている。それが歯がゆい。ポートが打たれた。乗ってきた巨人の勢いを、
断ち切らねばいかんところ。左対左で吉野だが、ここで起用されている、
という真意を、わかってくれない。流れを止めるんだの、がんばりが出ていない。
阿部を四球で歩かせたのは、流れを加速させることになった。
あと1人だった。あと1球だった。そこでクロスワードパズルを、
ぴたっとはめるようなホームランが飛び出す。後藤の同点3ラン、
さらには延長12回にあげた、虎の子の1点に追いつく高橋由の引き分け弾。
7回まで打たれながらも、決してリードを許さなかった伊良部の、せっかくの好投
、金本、アリアス、片岡のホームランも、すべてドローのための、捨て石に
過ぎなくなってしまった。結果は最上とはいえなかったが、選手はそれぞれ、
自分の力を振り絞って、がんばってくれた。粘り抜いたよ。
これ以上、もう言わせるな。旅行日なしの移動で、4時間41分もゲームに
没入した。本音でいえば、勝ちたかった。ただそれだけ……。
ただのコピペ貼るなよ
408 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/12 05:59
410 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/12 15:57
>>410 同一人物って、オシオキ氏とか?
それはないと思うが。
ところで、三国志小説史上最も格好良く描かれた范彊
と張達の行く末が気になっているのは漏れだけですか?
張飛が匹夫として書かれちゃうんだろうなぁ
たぶん、「荊州編」が終わったあとも構想していたんだろうねオシオキ氏
>范彊・張達
415 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/13 03:40
かみ「やっときましたね。おめでとう!
このゲームを かちぬいたのは きみたちがはじめてです
阿部高和「うれしいこと言ってくれるじゃないの
かみ「わたしが つくった そうだいな ストーリーの ゲームです!
阿部高和「でかいのはいいからさ このままじゃおさまりがつかないんだよな
かみ「わたしは へいわなせかいに あきあきしていました。
そこでアシュラをよみだしたのです
阿部高和「俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ
かみ「アシュラは せかいをみだし おもしろくしてくれました。
だが それもつかのまのこと かれにもたいくつしてきました。
阿部高和「ん?もうかい?意外に早いんだな
かみ「そう!そのとうり!!わたしは あくまを うちたおす ヒーローが ほしかったのです!
阿部高和「男は度胸!何でもためしてみるものさ
かみ「なかなか りかいが はやい。
おおくの モノたちが ヒーローに なれずに きえていきました。
しすべき うんめいをせおった ちっぽけなそんざいが ひっしに いきぬいていく すがたは
わたしさえも かんどうさせるものが ありました。
わたしは このかんどうを あたえてくれた きみたちに
おれいがしたい! どんなのぞみでも かなえてあげましょう
阿部高和「ところで俺のキンタマを見てくれ こいつをどう思う?
かみ「それが どうかしましたか?
すべては わたしが つくった モノなのです
阿部高和「いいこと思いついた お前俺のケツの中でションベンしろ
かみ「かみに ケンカをうるとは‥‥ どこまでも たのしい ひとたちだ!
かみ「どうしても やる つもりですね これも いきもののサガか‥‥
よろしい しぬまえに かみのちから
とくと めに やきつけておけ!!
さ、続け
>>415 家ゲのやらないかスレ向きなカキコとちがう?
コピペだし
あれじゃないか?
ようするに、このコピペを使って、三国アレンジしてみやがれという、職人に対する
これは挑戦。
ここはコピペ改変ネタじゃなくてオリジナル披露するスレだし
オシオキ氏待ち
まあ好きにすれ
なんだかんだ言って続きが読みたい
>>422 漏れもだ(´Д`;)
だから淡〜い期待を胸についチェックしてしまう・・・
ねーよ
再び訪れた趙範を、樊氏は鳥肌が全身に立つのを感じながらも、気丈に出迎えた。
もうじきで終わるはず。この男と同じ空気を吸う時間が。
そして、始まるはず。趙雲の妻としての生活が。
そんな思いがあったから、自分を視姦し続け、さらには強姦に及んだ男との対面にも耐えられた。
「趙雲殿への渡りがつきました。先ほどお伝えした通り、私が今宵主催する宴に、趙雲殿は参られます……」
樊氏は答えず、じっと趙範の目を見据える。
「そ、その場にて、趙雲殿に義姉さんのことを勧めます。これで義姉さんは、趙雲殿の妻となることが……」
怯えたように釈明する趙範に対し、李睡蓮が裁判官のように糾弾した。
「女の部屋に忍び込み、腕力でもって事を成そうとした殿方の言を信じるほど、お嬢様はお人好しではありません」
李睡蓮の目は、怒りに燃えている。
樊氏を、そして自分を犯そうとした男、趙範。
いや、ほとんど“犯した”と言ってもいい。
許せるわけがなかった。
「お嬢様は、貴方様のことを永遠にお許しにはならないでしょう……もちろん、私も」
李睡蓮の言葉に怯えた趙範は、あたふたと言葉を絞り出した。
「ど、どうかその儀は!……か、必ず……必ずや私は、義姉さんを趙雲殿の嫁にしてみせます! それゆえどうか昨晩の件、なにとぞご容赦くだされ!」
「そんなうまいことを言って……おわかりでないようですのね。私たちには、貴方様のお言葉を信じる義理も所以もないのですよ」
「ヒ……ヒィィ!……」
趙範は腰を抜かした。
昨夜の出来事を、樊氏が趙雲に告げる。
自分は処罰され、残った樊氏は趙雲と寄り添う。
最悪の展開が趙範の頭を過ぎった。
「ね、義姉さん! どうか許してください! 私は本当に反省しているのです!」
土下座になった趙範は、頭を床に打ちつけた。
小太りで、臆病で、膂力もなく、快活さもない趙範。
腰を抜かし、泡を食っているその情けない姿を見て、李睡蓮は自分の恋人、張達の姿を思い浮かべた。
敏捷で、一本気で、腕力もあり、いつも笑っている張達。
危機に陥った自分を助け出し、元太守を散々殴り付けた。
(あんたなんかね)
李睡蓮は思う。
(あの人の爪の垢でも煎じて飲めばいいのよ!)
だが、李睡蓮は己の虐待心を充足させることはできなかった。
「睡蓮」
樊氏が静かに口を開いた。
「おまえは外していなさい。趙範殿と二人だけで話がしたいのです」
「お、お嬢様!」
李睡蓮は目を剥いた。こんな男と二人きりになれば、また昨夜の繰り返しだ。
だが、強い意志の含まれた樊氏の視線に、李睡蓮は従わざるを得なかった。
「承知いたしました。でも……この男が何か仕出かそうとしたなら、すぐにお呼びくださいませ」
「もとより、そのつもりです」
趙範を見下しながら、樊氏は肯いた。
趙範は土下座をしたまま、じっと下を向いている。
そして、樊氏は何も言わない。
無言の時間が流れる。
趙範の額には脂汗が浮かび、脇も汗でぐっしょりと濡れていた。
(いつまで……いつまでこんな状態でいさせるのだ)
動いてはいない。
ひたすら土下座しているだけ。
だが、趙範の鼓動はどんどん早くなり、息も荒くなる。
趙範は、樊氏にその生殺を握られている立場。
間違いなく樊氏は今、趙範をどう処理するか、判断しようとしている。
動くことはできなかったし、自分から口を開くこともできなかった。
「趙範殿」
ようやく樊氏が口を開いた。
冷たい口調だったが、その中には、計りかねた色がある。
「貴方はいったい何を恐れておられるのです?」
樊氏には、わからなかった。
つい昨晩、タガがはずれたように自分に襲いかかってきた男が、今では自分の前ではいつくばっている。
それも何かに怯えたように。
根は聡明だが、名家の令嬢として何不自由なく育てられてきた樊氏には、趙範の豹変振りがまったく理解できなかった。
「は、はい」
趙範の一声は裏反っていた。
慌てて咳払いをし、そして次の言葉を出すことを躊躇する。
樊氏の質問の意図がわからなかった。
樊氏が趙雲や劉備に告発することをひたすら恐れていた趙範は、目の前の女が、世間知らずのお嬢様であることに気が至らなかった。
逡巡した末、趙範は本音を語った。
樊氏を納得させるような嘘をつく自信がなかった。
「わ、私が恐れておりますのは……義姉さんが、その……昨晩の私の行いを……左将軍に告発すること……でございます」
蝿の羽音のように、ようやく趙範は言葉を絞り出した。
当然、樊氏はそのことを考えているものと思っていた。
だから、樊氏が顔を真っ赤にしている様を見て、趙範は驚いた。
「私が、左将軍様に、昨晩のことを、告発する、ですって?」
一言ずつ紡ぎ出し、樊氏は身震いした。
冗談ではない。
そんなことをしたら、自分がこの男に強姦されかかったことが、趙雲にまで知られてしまう。
箱入り娘だった樊氏の貞操観念からすれば、そんな事態になるくらいなら、死んだ方がマシだった。
「私は告発などしません」
羞恥心で顔を赤らめながら、樊氏は言った。
「ですから、貴方は先ほどおっしゃった通りに動いてください。そして、私のことは忘れてください」
「……え?」
思いがけぬ言葉に、趙範は再び絶句した。
目を丸くして樊氏を見る。
その様子に苛立ったように、樊氏は声を強くした。
「昨夜の件は口外しない、と言っているのです。貴方は御自分がおっしゃったように行動してくだされば良いのです」
死刑宣告を待つ身だった趙範にとって、それは福音だった。
(お……おお……おおお……)
気がついたら、涙が両眼からあふれていた。
樊氏が自分を愛することは、絶対にないだろう。
そして、自分を許すこともありえない。
しかし、それでも樊氏は、自分の蛮行の秘密は守る、と言っている。
なんという優しさ。なんという慈悲。
自分は、こんなにも心の清い女性を犯そうとしたのか。
趙範は心から後悔した。
「趙範殿……なぜ泣いているのです?」
不審気に尋ねる樊氏に対して、趙範はしばらく返事をすることができなかった。
「義姉さん。私は愚か者です。そのことがよくわかりました」
ようやく紡ぎ出したその声は、鼻水とともに震えている。
「私は貴方を愛していた。心から……しかし、貴方の外見の美しさだけに心奪われ、貴方の心の美しさを知ろうとはしなかった……」
唖然とする樊氏にかまわず、趙範は自分の想いをぶちまけた。
「心から後悔しています……貴方の心の清らかさを知ろうとしなかった自分を……しかし」
趙範は顔を上げた。樊氏を見つめるその眼は、真摯だった。
「自分が愛した女性が、自分が考えていた以上に素晴らしい女性だったということ……それがわかりました。もう十分です」
趙範は言った。
「貴方が趙雲殿の妻として、幸せな生活を送ること……心から祈っています」
鳥肌が立つほどに毛嫌いしていた男が見せた、涙。
その涙が純粋であること。そしてこの男が口にした言葉が、真摯なものであること。
樊氏はそれを察した。
女性である以上、ここまで持ち上げられれば、当然悪い気はしない。
何より、「貴方が趙雲殿の妻として、幸せな生活を送る」という趙範の言葉。
自分は今、夢にまで見た生活を手に入れようとしている!
喜びが樊氏の体中を駆け巡っている。
趙範が口にした女性としての讃辞。
趙範の真摯な涙。
趙雲と結婚できる喜び。
樊氏は今、それこそ菩薩のような心境にあった。
自分の足元で、自分を聖母のように称える趙範の姿は、なんともかわいらしいもののようにも思えた。
何より、趙雲との結婚の段取りを付けようとしているのは、この男なのだ。
精神的な余裕、優越感、そして趙雲との結婚を確実ならしめたい、という心理。
この三つがして、樊氏のいたずら心をくすぐった。
「ね……義姉さん!」
たおやかな手で頬を撫でられた趙範は、仰天したように後ろへ下がった。
さながら、神聖不可侵たるものに触れられたかのような姿だった。
「趙範殿。ありがとう」
ゆっくりと、慈愛の気持ちを込めて、樊氏は言った。
「感謝しています。貴方のおっしゃる通り、私は幸せになりますわ」
樊氏は趙範の前に膝をつき、震えている趙範の頬を手の平で覆った。
「い、いけません! 義姉さん!」
眼を剥いてその手を払った趙範は、さらに一歩、後ろへ下がった。
「義姉さんは趙雲殿の妻となられるお方……私のような薄汚い男に触れてはなりません!」
これまでだったら考えられないような趙範の態度は、樊氏の心をさらにくすぐった。
「そこまで御自分を卑下なさらないで……」
樊氏は趙範に踏みより、その顔を自分の胸に埋めさせた。
「私は貴方の妻となることはできません。でも」
趙範が自分の胸の中でわなないている。
羞恥心と、それこそ子供に抱くような愛情で、樊氏もまた震えていた。
「貴方が私をそこまで愛してくれたこと……とても嬉しく思いますわ」
樊氏は、趙範を抱きしめる腕に力を込めた。
「そして貴方は、私を趙雲様の妻にしてくれる、とおっしゃる……ありがとう。趙範殿」
(そう、これは)
樊氏は自分に言い聞かせている。
(お礼なのよ……最初で最後の……)
樊氏は、自分の唇を、趙範の唇に重ねた。
(これは夢か)
現実を現実として理解できない趙範は、大混乱の極致にある。
(そうだ。これは夢に違いない……義姉さんが私に寄り添ってくるなど……)
しかし、柔らかい何かが自分の唇に触れている感触。
これは現実のものだ。
背中を何かが這いずり回っている。
人間の手。それも柔らかな。
これもまた、現実。
そして、趙範は理解した。
樊氏が、感謝の気持ちを行動で表していることを。
再び、涙が出た。
「なぜ泣いているのです?」
趙範の耳元で、樊氏が玉のような声でささやく。
趙範は、涙を拭き、樊氏の眼を見つめた。
「義姉さん。貴方は」
お互いの鼻の頭を触れ合わせながら、趙範は言った。
「貴方は……素晴らしい女性です」
趙範は微笑んだ。
樊氏もまた、微笑み返した。
今度は、趙範から樊氏の唇に触れた。
それは、強引に唇を求めた昨夜とはまったく別次元の、壊れ物に触れるかのような優しいくちづけだった。
軽く唇の先が触れ、離れる。
樊氏の上唇を、自分の唇で挟む。
次は下唇。
そして、唇の右側。左側。
樊氏の頭を撫でる。
赤ん坊の頭を撫でるように、優しく、注意深く、最大の愛情でもって。
「う……」
うめき声とともに、樊氏の口元がわずかに空いた。
趙範は焦らなかった。
首を傾け、直角に樊氏の唇を、自分の唇で挟み込む。
「あ……」
また、樊氏の声。
口元がさらに開き、並びの良い白い歯が覗く。
今度はその歯を唇で噛み、舌で触れ、そして離れた。
樊氏は口を開けたままだった。
趙範は、樊氏の上唇を舌で軽く舐めた。
舐めながら、また唇で噛む。
下唇と唇の左右に、このくちづけを丁寧に繰り返す。
「あ……は……」
糸の切れた操り人形のように、樊氏は体を趙範に預けてきた。
美しい唇の間から、樊氏の舌がわずかに覗いている。
その舌にくちづけをすると、驚いたように舌は引っ込んだ。
逸る気持ちを押えて、趙範はこれまでのくちづけを、さらに丁寧に繰り返した。
やがて、再び樊氏の舌が出てきた。
舌にくちづけをすると、樊氏のふくよかな頬がへこんだ。
さっきよりも、さらに舌を伸ばしてきたのだ。
ここで、ようやく趙範も自分の舌を出した。
二人の舌は、触れては離れ、そして離れては触れた。
趙範の舌が、樊氏の舌の側面をなぞる。
「ん……んぁ……んん……」
樊氏の舌が、趙範の舌の裏側に回った。
それが合図だった。
野生の獣のように、注意深く互いを探り合っていた二枚の舌は、どちらからというでもなく、急に絡み合った。
「んんん! もぁ……お……あ!」
強く眼をつぶる樊氏。
その両腕は、趙範の背中を這いずり回っている。
趙範は、樊氏の頭を強く引き寄せた。
少しでも広い部分で樊氏に触れたかった。
樊氏の口の中では、二枚の舌が軟体動物のように絡み合っている。
そして、吸い込まれるような感触。
樊氏が、趙範の舌を吸い取っているのだ。
引き抜かれるような錯覚を覚えながら、憧れ続けた樊氏が自分の舌を吸っていることに、趙範は無上の喜びを感じた。
ようやく樊氏の陵辱から解放された趙範の舌は、自分の口の中に戻った。
それを、樊氏の舌が追撃する。
今度は趙範の口の中。
歯を舐め、歯ぐきを舐め、口の中のあらゆる部分を舐め回す。
傍若無人に暴れまわる樊氏の舌に、趙範も応える。
つい今し方、樊氏がやったように、樊氏の舌を強く吸った。
「おぁむ! む! むぅ!」
趙範の背を抱く手に、さらに力がこもった。
433 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/16 21:22
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
けど、・・・・べ、別人・・・・・・・?
別人でつね。でもけっこう面白いよ。
本命以外とやっちゃう寝取られチックな話ってチンコ立つよね。
(^^)
437 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/18 00:36
赤マル急上昇
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
439 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/22 00:25
オシオキさ〜ん
面白かったです
36がゼロになるまで続くと期待
本物かどうか確証はもてない
だが、俺の中で止まっていた時間…
いや、このスレそのものが動き出したのは確かだ
でも気をつけないとすぐ止まりそうだ
錆付いた金時計みたいなスレ
とりあえず保守
444 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/30 19:08
age
これからのこのスレの発展に期待!
そしてとりあえずsage保守
ほしゅ
レスなしの日々
hosh
保守
保守ピタル
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
保守〜
あぼーん
樊氏の寝着の中に、趙範はそっと右手を忍び入れた。
そこには、樊氏の乳房がある。
この膨らみ。この張り具合。
滑らかな柔肌を揉み上げながら、手に吸い付くような感触を楽しむ。
「あ……」
樊氏の口からため息がもれる。
頂きに指が触れたのだ。
まんべんなく、そして丁寧に、人差し指と中指でつぼみを挟み込み、その間も、樊氏の首すじにも念入りな接吻を続ける。
やがて、乳首の愛撫に親指も加わった。
三本の指でつままれ、押さえつけられ、そして引っ張られた乳首は、やがて明らかに乳房から突き出すようになった。
首すじをなめつつ、左胸の乳首を攻めつつ、趙範はさらに右胸にも触れはじめた。
左胸と同じように、ほどなく右の乳首も恥じらうように立ち上がる。
一人では―自慰では―絶対にできない、三方向からの攻め。
次第に樊氏の羞恥心が薄れていく。
寝着を優しく脱がせる趙範に、樊氏は抵抗などしなかった。
自分の桃色の乳首に、趙範の食い入るような視線を感じる。
耳に聞こえるのは、趙範の感嘆のため息。
そのため息に、女としての満足感と、次の愛撫への期待を抱いた。
背後から、うなじに舌を這わせると、樊氏は大きくのけぞった。
首すじより、そちらの方を感じる質らしい。
恋焦がれた女の感度を、今、自分が図っているという喜びに、体が震えそうになった。
両手を回し、樊氏の乳首をもてあそびながら、趙範は樊氏の性感帯を攻め続けた。
うなじを唇で挟み、その間から舌をチロリと這わせ、そして強く吸う。
「あああ! あ……ああ!」
樊氏のよがり声が急に大きくなった。
ただのエロ小説書かれるならこのスレである必要はないんだが、
こそスレも終わったか。いや、終わったのは5ヶ月前か。
というか、展開に激しく無理があるよ。
もうやめれ。
なんてつめたい住民なんだw
>>457 ワラタ(w たしかにつめたい。だが、オシオキさんが書かない以上、これは
仕方がないことだなあ。
オシオキさんでなければダメだね
オシオキさん、帰ってきて欲スィ・・・
これだけ待望されたらかえって戻りにくいと思うな。
用意してある続きが期待に見合うものでない場合、
「自信ないから止そうか」とか思っちゃうかも。
ここはオシオキさんをまたーり待つスレになりました
教えてくれ。sageで保守し続けとけば
どんなに下の方に来ても、スレ消えることは無いのか?
>>463 定期的に書き込めばageようがsageようが消えることはない
ageれば厨&広告大量
sageればマターリ
500が来てもオシオキさんが来ないならこのスレは諦めよう
>464
レスさんくす
いや、1000が来るその日までひたすら待とう・・・
んじゃ、待ってみよう。
テスト
あ、私は
>>1に代わってオシオキよ ◆TJ9qoWuqvA さんではありません。
471 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/15 14:32
471
472 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/15 14:37
ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰 ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰
ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰
ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰 ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰
ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰 ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰
ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰ゔ〲〰
473 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/15 14:52
保守sage
ほしゅ
ほしゅ
479 :
◆mWL9PcEwqY :03/07/01 18:18
test
482 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/05 20:47
ここはトリップ練習のスレです。
どんどん活用しましょう。
483 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/09 02:10
アップしていいかな?
おねがいしまふ
保守
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
保守しておくか
あぼーん
ほひゅ
あぼーん
>495
戻ってきてホスィ
保守さげ
保守。
やっぱこのスレッド人気あるんだね。
書き込みテスト
500げとーー
ほっしゅ
てす
ほしゅしましょ
504 :
無名武将@お腹せっぷく:03/09/18 20:08
捕手
ひたすら保守じゃないか・・・まあがんがれ
そろそろやばいか
保守
509 :
無名武将@お腹せっぷく:03/10/07 21:49
歩手
このスレはこう言う展開もありだったかもしれない
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( 馬謖・・・。どうして
ο ( 山上に布陣しているんだ・・・。
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
孔明
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( 関羽・・・。どうして
ο ( 劉備が良いんだ
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
曹操
テスト
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο (
>>512・・・。どうして
ο ( テストなんだ
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
>>1
保守
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο (
>>514・・・。どうして
ο ( 無言なんだ
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( どうして俺は色んな奴に
ο ( 斬られるんだ・・・。
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
華雄
518 :
無名武将@お腹せっぷく:03/10/19 21:05
あげ
519 :
無名武将@お腹せっぷく:03/10/22 21:41
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( どうして俺は変な仮面と
ο ( ロボ口調なんだ・・・。
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
魏延
なぜベストを尽くさないのか
保守
このしょうせつかいたひとっててんさい?
すごいおもしろい
捕手
h(ry
趙統・趙広のお母さんって誰よ?などと書きつつも、実は保守のみが目的。
526 :
無名武将@お腹せっぷく:03/11/13 12:59
ageますね
>>525 民間伝承では趙雲の嫁は孫氏と言うそうな。
(孫権の妹も孫なのでややこしいな)
ちなみに趙雲を針で刺し殺したといわれるカミさんがそれ。
統・広の母かどうかは不明。いずれにせよ民間伝承。
とマジレスしつつ保守。
趙範の兄嫁とされる樊氏は本当に樊麗華っていうのだろうか?
単に光武帝夫人が由来とか?
あるいは中国人女性には結構多い名前だったりして…
などと言いつつ保守sage。
>>527 趙雲を針で刺し殺したと書くと夫婦喧嘩でもして刺し殺したように聞こえるな・・。
仲良くて冗談で刺したんだったっけ?
と質問しつつ保守sage。
保守
532 :
無名武将@お腹せっぷく:03/11/27 17:43
保守
>>527 >ちなみに趙雲を針で刺し殺したといわれるカミさんがそれ。
そんな民間伝承があったんだ。詳細キボンヌ
というわけで、保守。
>>533 趙雲が久しぶりに家に帰ってきた時孫氏は趙雲のために風呂を沸かして待っていた。
それで趙雲は風呂で疲れを癒していたが、ここで孫氏がこんなことをいった。
「あなた、なぜあなたにはどこにも傷がないのですか?」
すると趙雲は「私は今まで一度も戦場で傷をおったことがないんだよ。」と答えた。
そこで孫氏は裁縫用の針を取り出し
「ならば私があなたに最初の傷をつけてあげますね。」と笑いながら腕に先だけ刺した。すると・・、
なんと趙雲の腕から泉のように血が吹き出した。孫氏は泣きながら傷口をおさえたが血は一向に止まらない。
趙雲は「なんということだ。戦場で傷すら負わなかったのに、愛妻の針で死ぬことになるとは・・。」と言って死んでしまった。
孫氏は自分のしたことを悔やみながら趙雲の後をおって自害したという・・・・・。
・・という話。まあ笑い話に昔の人が作ったんでしょう。でも笑えるもんじゃない・・・。
しかもこれじゃ趙雲と孫氏は超バカップルだよ・・・・・。
・・・・しかし孫夫人といい孫氏といい孫がつく女性はなんというか・・・同一人物か?
533じゃないけど、すげえ伝承だな。ちょっとワラタよ。
孫姓の嫁には気を許せないな。
>>534 ナニコレ・・・笑った。
民間伝承って凄いね。
このほか元時代に趙雲(の格好した人?)が異民族を倒すという民間伝承もある。
まあこっちは笑い話じゃないけどね。
民間伝承は探すといろんなものがあるよ。
張飛の「ひ」の話とか劉備の黄金の土の話とか陸遜の龍退治とか・・・。