◆◆◆何を読む?何から見る? 三国志・戦国メディア紹介◆◆◆
題名:『三国志』(岩波少年文庫版)
分類:小説
作者:羅貫中 訳者:小川環樹・武部利男
版元:岩波出版 巻数:全3巻
コメント:
羅貫中の『三国志演義』を子ども向けに翻案し、平易な文章でまとめた作品。
主要なエピソードを拾いつつ読みやすく工夫され、労作と言っても良いかもしれないが、
いかんせんジュブナイル化の哀しさ、あまり面白いとは言えない。
しかし人名・固有名詞に全部フリガナがふってあるのが何気に便利で、初心者としては
つい手元に置いて記憶確認に使ってしまうのだった。
主要人物紹介が巻頭についているが、後の方になると全部
「曹仁…武将。 李典…武将。 宇禁…武将。」という感じで役に立たない。
初心者お勧め度:★★☆☆☆ BOOK OFFで100円で買ったのでまあ良し。
◆◆◆何を読む?何から見る? 三国志・戦国メディア紹介◆◆◆
題名:人形劇三国志(通称:人形劇三国志)
原作:『三国志演義』より
分類:映像(DVD)
版元:アミューズピクチャーズ 巻数:全17巻
コメント:
'82年〜'84年NHK地上波で放送され、大人気を博した人形劇。
今年、デジタルニューマスター版でDVD化された。
既に著名であった人形作家・川本喜八郎の人形を使い、NHKならではの豪華な映像で
繰り広げられた物語は、人形劇という形式の親しみやすさから子どもにも多く見られた。
この作品がルーツとなって三国志の世界へ導かれた者は数限りない。
当時人気絶頂だった紳介・竜介を作中に配したり、投書によって関羽が延命されて物語が
間延びしたりと内容に手が入りすぎたきらいはあったものの、今でも見るべき作品の一つ。
初心者お勧め度:★★★★☆ 6月にDVD完結。出荷数が少ないので要注意。
古いものだがビデオ版もあるので、映像資料の充実した
図書館を探すのも吉。
「内閣総理大臣織田信長」全8巻 志野靖史著(漫画)
400年の時を越え、信長内閣が突如、登場。
ちょんまげにスーツ姿の信長が、理不尽に暴れまわる。
しかし、数々の政策は無茶苦茶だが、信念がこもっていて読む側も納得させられる。
以下、代表的なエピソード
初心表明演説が「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」
解散に伴ない、国会議事堂を爆破。
円高を「どるってなんじゃい?」発言により円安へ。
アメリカの大統領の娘と嫡子信忠との政略結婚を迫る。
信長千万円札の発行。
歴史系番組を取り扱うMHKちょんまげの開局
初心者お勧め度:★★★★☆
キャラ設定がしっかりされているので歴史を知らなくても楽しめる。