2ch全板人気トーナメント〜三戦板の野望〜四拾弐

このエントリーをはてなブックマークに追加
◆◆◆魁! 三国志高校 其の壱◆◆◆

諸葛亮「前略 おふくろ様。……まだ漢中に進撃しています
     ……というより もうこの進撃がどこに向かっているのかわかりません―――
     ……いっていうか、これが戦争なのかすら、わからなくなってきました」

張飛「おい、みんな聞いてくれ! 今わかったんだけどよ―――」
張飛「漢中には定軍山があるらしいぜ!!」
簡雍「ていぐんさん……何だ それはン 初耳だな……」
張飛「それだけじゃねえ……「ごとべいどう」ってスゲェもんがあるらしい……」
簡雍「ごとべいどう……?」
孫乾「―――それは……ひょっとして配給みてーなもんなのか?」
張飛「そうだ、たぶんな」

一同「えっ? オイオイマジかよ!?」
◆◆◆魁! 三国志高校 其の弐◆◆◆

張飛「オレが思うに……訪れた人には「米」がもらえるんだと思う……それも5斗
    だから「ごとべいどう」なんだ―――」

麋竺「ちっょと待ってくれ。……じゃ……じゃあ、まさか「こうきんぞく」は―――」
張飛「……そう「金」が貰える―――!!」
一同「スッゲーな〜〜。そんな場所知らなかったぜー」
麋芳「……で、その配給は。オレらみてーな侵略軍にも貰えるのかよ……?」
張飛「……それはわからねーな……」
簡雍「えーマジかよ!」
麋竺「しょせんどの国侵略者には冷てーよ」

麋芳「世間ってのはそんなもんさ……」
◆◆◆魁! 三国志高校 其の参◆◆◆

孫乾「ま、そうは言ってもごとべいどう、こうきんぞくってのは一応宗教だからな。やっぱ素行の悪いヤツはダメだと思うぜ」
諸葛亮「ちょっといいですか?」

一同「 あ ぁ ? 」

諸葛亮「聞いてるだけでめまいがしてくる会話はそのへんにして―――
     すみませんが、もうすぐ到着しますので出陣の準備をして下さい」
麋芳「なんだよ、もう到着か」
簡雍「しゃあねえ、降りるか……」

 ついた先には「成都」の看板が

趙雲「って、これ 撤 退 の 行 軍 か よ っ !!」

                                   ◆◆終劇◆◆

*)ついでにアジシオ太郎=周瑜、それに殴られる部下魯粛…などのキャストが残っております。
◆◆◆           其の壱◆◆◆

厳しい形相で軍議の席についている巨漢
怯える周囲

関羽「オレの名前は関羽(字・雲長)。
    ケンカの強さと人望の厚さじゃ右に出る奴がいねえ。劉備陣営の番長だ。
    諸事情は詳しく言えんが、いろいろあって曹操軍に居候した末に、
    ようやく劉備陣営へとオレは帰って来た。
    だが―――
    よりによってまた出撃の日だったとは―――」
◆◆◆           其の弐◆◆◆

関羽「……にしても、こいつら何回無駄に出撃したら気が済むんだ……。
    これはどう考えても馬に弱いオレにケンカ売ってるとしか思えん……(注1)」
簡雍「ついに関羽が帰って来た……」
孫乾「またあの恐怖の日々が始まるのか……」
麋竺「おい お前らうしろ見るなよ! スゲー形相してるぞ……」
張飛「おい、関兄ぃ二人いねーか?」

関羽「き、気持ち悪い……」

簡雍「なんて赤ら顔してやがる。あれは人間の顔をかぶった悪魔だ……」
麋竺「だからうしろを見るなって……」
孫乾「……にしても、毎回毎回アイツはなんであんなに怒ってるんだ?」

麋芳「チクショー!! せっかくニセモノと入れ替わってホッとしていたのに!!」
徐庶「え……バレてたの!?」
張飛「何! コイツニセモノだったのか!?」

(注・曹操が関羽に嫌われたのはよりによって赤兎馬をプレゼントしたからと正史で書かれている)