妖艶三国志

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1無名武将@お腹せっぷく
女将軍が活躍する三国志小説について語ろう!
または、女将軍が活躍する三国志小説を自分で創作しても構わないよ。
エロ小説であってもエロ小説でなくても、どちらでも構わないよ。
ただし、一人でもいいから女将軍が登場することが最低の必須条件だよ。
*男勝りの姫や女の文官や女兵士では、この条件を満たさないよ。
(ただし、女の武官であれば姫でも構わないよ。)
もちろん、登場する女将軍が架空の人物であっても構わないよ。
2郭図公則 ◆2getuhmE :02/06/08 23:42
???
3郭図公則 ◆2getuhmE :02/06/08 23:42
>登場する女将軍が架空の人物であっても構わないよ。
痛い・・・
4無名武将@お腹せっぷく:02/06/08 23:50
前スレを読むべし。
5:02/06/08 23:51
>>3
私は、登場する女将軍が架空の人物である場合でも認めると言ってるのだよ。
これは、話題の選択幅を広くするためだよ。
6郭図公則 ◆2getuhmE :02/06/08 23:53
そういえば、馬超の妹が甘寧あたりと互角に渡り合う
電波小説があったな、それでも読んでろ
>>5
郭図は「女将軍なんてほとんど(どころか全部)架空の存在だ」と言いたいのではないか?
8無名武将@お腹せっぷく :02/06/08 23:57
三国志艶義
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1001675988/l50
こちらのスレがいい人は、別にこちらのスレに行ってくれても構わないよ。
9無名武将@お腹せっぷく:02/06/08 23:58
>>1 かなり痛いよ
10無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 00:09
>>1はどうした?
ここって艶義スレからの分家?
だとしたら、もうちょっと事の成りゆきを説明した方がよかったんじゃ?
これじゃただの電波スレだがや。
12無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 00:37
>>11
>だとしたら、もうちょっと事の成りゆきを説明した方がよかったんじゃ?
どういう事の成りゆきなの?
13無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 00:57
>1
>*男勝りの姫や女の文官や女兵士では、この条件を満たさないよ。
なんで駄目なのよ?
14無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 02:00
文官は駄目だろ!
>>12
事の成りゆきっつーのは

「三国志艶義というマンガがあるそうなのだがどういう物?」という主旨のスレが立つ。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1001675988/l50

そのマンガを知る住人たちが↑の1さんに説明。
「曹操、趙雲、孔明、張飛が巨乳女だったりするエロ漫画だよ」と

漫画の解説も出尽くし、次第に
「ならばこういう設定はどうよ?」という話題になってゆく。

それを小説家する職人出現。まさに勃つべし、ヽ(`Д´)ノボッキアゲ

盛り上がってはきたが、スレの主旨とかけ離れてきたので
別スレでやっては?という提案が出る。

時を同じくしてこのスレが立つ。

大体こんな感じ?わかりづらいかな?
>>1さんよ、ホントどういう目的でこのスレつくったんすか?
責めてるわけじゃなく。
1615:02/06/09 02:10
誤字。
>それを小説家する職人出現。
じゃなくて
小説化、ね。

あと、>>1よ。
「話題の幅を広げるために、架空の将軍を出すのは構わない」
「男勝りの姫や女の文官や女兵士はダメ」
っていうのは矛盾してないか?
17カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 09:55
話は変わるけど、三国志艶義の小説を期待してた人には悪いと思ってるよ。
でもさ、既成のSS書くより皆で作ってきたいよ漏れは。
オリジでいくならコッチのスレかな?
でも>>1さんの説明の仕方が悪いと思われ。
女将軍じゃあなく男の武将が女だったらっていう設定だからさ、基本的にはエロなのよ。漏れな話は。
言わんとしてることわかるよ。
そこんとこどうよ?
せっかく郭図さんも来たんだからさ。
18:02/06/09 11:04
>カニ道楽さんへ
小説の続きを期待していますよ。
むしろ、そのために私はこのスレをたてたのですよ。
19無名武将@お腹せっぷく :02/06/09 11:12
>>18
>小説の続きを期待していますよ。
激しく同意!
ここで小説を中止すれば、旧スレの1に屈したことになるよ。
それよりは、むしろ小説の続きをオリジナルにすればいいよ。
20無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 11:20
私も、カニ道楽さんが小説の続きを書いてくれることを期待していますよ。
そうじゃなきゃ、このスレたてた意味が無いと思うよ。
21カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 11:54
今、旧スレ見たけどさ。追い出されたわけね漏れ。残念だね全く
今虎牢関書いてるよ。
エロも書きたいけど、話の筋が立ってたほうがいいでしょ?
終わったら、今までの奴もウプしよう!
22無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 12:49
>カニ道楽さん
早く続きを書いてね、私も期待してるわよ!
今までの話も、このスレに再掲揚して下さいね〜♪
23無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 12:55
>>16
>「話題の幅を広げるために、架空の将軍を出すのは構わない」
>「男勝りの姫や女の文官や女兵士はダメ」
>っていうのは矛盾してないか?
1の目的は、女将軍について話題の幅を広げる狙いだと思うよ。
24カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 13:53
>>23
そやね。でも漏れは意見は聞くけど、話はオリジ通すよ
25カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 13:54
第1話 桃園の誓い1
西暦184年 もはや漢帝国の権威も地に落ちた。
権力を欲しいままにする宦官、あえぐ農民。そんな時、自称漢王室の血を引く少年が立ち上がった。今まさに村の者総出でこの少年の門出を祝う席が設けられていた。
とは言うものの、少年が一人で食事するくらいの質素なモノであった。
「やっと準備が終わったわ…。あとは玄徳を呼んでこないと…」
そう呟くと女は桃園を後にした。
ガサっと近くの茂みが動く。そこから年にして17才と15才くらいの女の子が這い出てきた。
「かっ関姉…。あんな所にご馳走があるよ…お酒もある…。丁度誰も居ないし、頂いちまおうよ!」
関姉と呼ばれた女の子は力なく答えた。
「ダメよ。益徳…。人様の物を勝手に取ってはいけないわ…」
今度は益徳と呼ばれた女の子が怒る。
「だって、私らもう3日も何の食べてないんだよ!?このままじゃ餓死しちゃうよ!」
「でも…。」
その時ぐぅぅ〜と関羽の腹が鳴った。
―数十分後。二人は置いてあったご馳走を平らげてしまっていた。
「ああ〜、おいしかった!こんなに食べたのひさしぶりだわ〜!」
「関姉…。さっきまで嫌がってなかったっけ?」
ご満悦の関羽をよそに張飛はちびちび酒を飲んでいた。
「いいのよ。食べてしまったのは仕方ないし…見つかったら謝ればいいじゃない!」
関羽は先ほどとは正反対な意見を口にしていた。
「ところでさ…。関姉はまだ男を知らないよね?」
張飛はもう酔っ払いだしていた。どうやら張飛はからみ上戸らしい。
「いいいいいいきなり何いうのよ!私は初めての人と義兄弟になるっていう夢があるのよ。おいそれと足を開く訳にはいかないわ!あなたみたいなズベ公と一緒にしないでちょうだい!」
「フ−ン…そんなモンかねえ…」
そんな事をしている間に男が桃園に入ってきた。
「フンフ〜ン♪どれ!オイラの食事は…と」
入ってきた男は言わずと知れた劉備玄徳である。
「ない!オイラのメシがない!なんでだ!?」
劉備の目にはご馳走は無く、代わりに15才くらいの酔っ払いと、劉備を見て怯える17才くらいの女の子が目に入った。
「ま、まさか…これお前らが食ったのか!?」
「ああ、そうよ〜。腹が減ったからちょっとね…」
張飛は臆することなく答えた
26カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 13:56
劉備は2人に詰め寄った。
これから自分が旅立ちするのに、漢王室を復興するという大きな志があるのに、これでは幸先が良くないではないか。
2人の前で立ち止まると改めて2人を検分した。
目の前の酔っ払っている女の子は引き締まった体をしており無駄な肉は何一つないといった感じで、やや幼さが残る顔立ちに短めの髪とほどよく日焼けした肌がよくあっていた。
対するもう一人の女の子は隣の酔っ払いと比べてとても白い肌をしていた。可憐な顔立ちによく手入れされた長い髪、また顔に似合わない程の胸が服の裾から覗いていたので劉備を悩殺するには十分だった。
「と、とにかく一体どうしてくれるんだ!」
劉備は顔を紅潮させる。そこにまた張飛が絡む。
「そういうあんたは誰よ〜?」
張飛に質問されて劉備は終始戸惑ったが胸を張り答えた。
「オイラか?オイラはなあ中山靖王劉勝が末孫、劉備玄徳よ!」
突然の劉備の告白に2人はヒソヒソ話をはじめた。そして平伏した張飛が口を開く。
「そんな〜方とは知らず〜。ご迷惑をかけました〜。私は〜張飛、字を益徳と申します〜。こちらは〜義姉び関羽、字を雲長と申します〜。謝罪の気持ちといってはなんですが〜、私の〜姉を抱いてくださいまし〜。」
呂律が廻らないながらも爆弾発言する張飛。これにはさすがの劉備もビックリした。
「な、何をいいやがんだ!」
「さ、関姉。さっさと行ってきな…」
「え…でも心の準備が…」
張飛は関羽の背中をグイっと押し出す。
「きゃ!」
凄まじい力に関羽は足を躓いてしまったがそれを劉備が受け止める。
「おっと。大丈夫か!?」
まじまじと劉備の顔を見る関羽。あまりカッコよくはないがやさしさ滲みでているのがわかった。
劉備も先の怒りはどこへやら…。今は関羽の事で頭がいっぱいだ。
「いいのか?」
「はい…」
二人は唇を合わせた。
27カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 13:58
「ん…ん…はあッ…あ…あ…」
劉備の舌が関羽の口内に侵入してくる。
男と手すらつないだことのない関羽はビクビクしながらも劉備を受け入れた。
劉備はキスをしながらも手を関羽の体を這わせる。
左手で逃げられないように抱きしめ、右手で関羽の尻を撫で回す。
「ふぁ…あ…」
関羽が身をよじらせ、甘い声をあげる。しかし劉備は逃がさんとばかりに更に強く抱きしめる。
劉備は関羽の柔らかい唇を堪能し、少し惜しそうに口を放した。
二人の唇から糸が引いた。改めて関羽の顔を見ると、やはり美しかった。今は初めて体を弄ばれているせいか、頬は赤くなり、目は虚ろになっていた。それが返って17才の少女を艶やかに見せていた。
「どうした…?関羽とやら…。男は初めてか…?」
耳元で囁かれた関羽は震えながらも答えた。
「は…はい…。私は…初めて体を…ゆ、許した方に…義兄妹の…ん…契りを…結ぼうと…おもってました…故…」
関羽の告白を劉備は快諾した。
「そうか…。俺もお前等なら構わん…」
劉備は抱いていた左手を離し、関羽の手を掴み、反り立つ男根を握らせた。
「ひッ!」
得体の知れないモノを握った関羽は恐れおののくが劉備が優しく話かける。
「大丈夫だ…。そのうち気にいるようになる…」
劉備は関羽の手を握ったまま自分のイチモツをしごかせた。
(か、かたい…それに大きい…)
始めは嫌がっていた関羽も目がうっとりしてきた。
劉備は関羽の表情が変わるの見るやいなや、目下にある双丘にかぶりついた。
「ひゃ…ああう…。だめです…そ…そこは…」
柔らかな乳房を舌で舐めまわし、その頂点に立つ乳首を吸い始めた。
「ああ…う…ん…ん…」
悶える関羽も手は劉備の男根をしごいたままだ。
28カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:00
「なあ…関羽…もういいだろ?」
何がもういいのかわからなかった。言われるがままに地面に横になる二人。
「はあッはあッ…劉備さま…何を…あうう!」
関羽が話終わる前に劉備は関羽の脚を広げ、秘所に顔を埋めた。すでに関羽の秘所は水が溢れていた。
「あ…ああん…」
まるで命があるかの如く、劉備の舌は這いずりまわった。
ワレメに舌を差込み、水を吸い上げる。淫靡な音があたりに響きわたる。
秘所から顔を放したと思いきや、今度は指を挿入した。
「くく…関羽…。もうこんなになっているぞ…」
再び関羽の唇に吸い付いた。関羽は押し寄せる快楽に耐えられず。解決策を模索していた。
「りゅ、劉備…さま…はあ…はあ…どうすれば…よいのでしょう…か…」
蚊の鳴く声で劉備に救いの声を求める。劉備は目の前で悶える関羽が愛しくてしかたがない。
「わかった…なんとかしよう…」
そう言うと劉備は起き上がり、イチモツを手に関羽の壁に押し当てた。
「あ、劉備さま…何を…ああ!」
関羽の中はやはりきつかった。肉の広がる音がする。だが劉備は何度も貫いた。
「いッ痛い!ああ!」
痛みに苦しむ関羽。劉備がよく見ると血が滴り落ちていた。
「関羽…。大事に…大事にするからな…。」
そんな劉備の心配をよそに関羽はただ痛みに耐えていた。
「もうじき…気持ちよくなるからな…」
劉備は腰を動かしを早めた。関羽の目には涙がうかんでいた。
「ふぁ…あッ…あッ…あッあッあッ…」
何度も関羽の下腹部に自分の腰を打ちつけた。動かしているうちに慣れてきたのか、関羽が嬌声をあげはじめた。
「クッ…関羽…もう逝くぞ…」
「はあッはあッあッあッあッあッ…わ、私も…あああああああああ!!!」

そんな二人を始めはニヤけた顔で眺めていた張飛だが、二人の行為が進むにつれ、次第に自分のワレメを慰めるようになっていた。
「はあ…あ…いいな…関姉…あたしも…メチャメチャにしてもらいたい…」
ついに張飛は自然に劉備らに駆け寄っていた。
「うお!お前は張飛!」
「ねえ、あたしにもしてえ…」
関羽とは違ったモノがまた張飛にはあった。
「…」
劉備は無言で張飛に襲い掛かった。
「はあん!激しく、激しくね!」

こうして桃園で義兄妹の契りは結ばれた。
29カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:02
第2話 黄巾の乱
「オイラ義勇軍に志願する!」
そう劉備が言ったのは3日前。しかし、黄巾党が本当に悪なのかわからない関羽だったが聞けば張角は誰とでも会うというので張飛を連れて黄巾党本部へ向かった。無論劉備はお留守番である。
「これはこれは、遠路はるばるご苦労さまです」
2人を迎えたのは張角の弟、張宝と張梁である。
「いいえ、こちらこそお忙しい中伺って大変ご迷惑をおかけしております」
関羽は出迎えた2人に一礼するとそのまま中に入ろうとした。
「あいや!関羽殿!得物はこちらに置いてくださりますかな?」
張宝は2人の得物を預かると内心ほくそ笑んだ。
(これであの2人も手出しできまい…)
さらに張梁は2人に酒を振舞ってくれた。
「ささ、張飛殿は酒が好きなようですな。もっと遠慮なくお飲みくだされ!」
「おう悪いね!じゃ、遠慮なく…」
張飛は酒瓶をラッパ飲みした。関羽もごくっと喉を鳴らしてお猪口の中を空にした。
「ふう、こんなおいしいお酒まで振舞ってくれて真にありがとうございます」
関羽は2人にお礼を述べると2人は首を振った。
「いやいやいや。せっかく兄者に会いに来てくれたのに待たせるのは忍びないのでな。当然のことをしたまでじゃ」
張宝は関羽にそう答えるとスッと立ち上がった。
そして一歩一歩関羽に近づいた。
関羽は張宝が近づいてくる度に体の底が熱くなるのを感じた。
(今日そんなに暑い訳じゃないわよね…)
張宝は関羽の背後に回ると関羽を抱きしめた。
「どうじゃ、兄上の符水は…?」
関羽の耳元で呟くと関羽はぶるッと震えた。
「な…何か…盛ったの…ですね…?」
「ああ…ちょいと酒に術をな…」
張宝が呟く度にヒゲが関羽の顔に触れた。
(い…嫌…兄さま…助けて…)
ちらッと張飛の方を見やる。張飛はすでに目が虚ろだ。
「はあ…あッ…あッ…ん…やめ…て…」
関羽は蚊の鳴くような声で哀願したが張宝はこれをやめない。それどころか更に強く抱きしめた。関羽の細い腕に張宝の指が食い込む。
「よいではないか…もう我慢できないんじゃないか…?」
30カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:04
「い…いや…」
張宝は関羽の胸元に指を滑らす。関羽の双丘があらわになった。豊満な胸は形を変え張宝の手から溢れた。
「おう…なんてすばらしい揉み心地じゃあ!乳首もこんなに固くしおって」
「んん…やめて…」
蚊の鳴くような声で抵抗する関羽だったが、逆効果だったらしくさらに張宝に火をつけた。
張宝の指が関羽の内股を這う。
「ひッ!…そこは…そこだけは…」
張宝は関羽の秘所に手をやるといやらしい水音が聞こえてきた。
「どうした…もうこんなになっておるぞ…」
関羽の耳たぶをやさしく噛むと関羽の体がはねあがった。
「ひうっ!」
関羽は張宝の戒めと解き放とうとするが力が出ない。
(くッくやしい…!戦場だったらこんな奴一撃なのに…)
ちらッと張飛の方を見やると張飛はすでにあられもない姿になっていた。
「あん…あッあッあッあッ…張梁さん…早くきてえ…」
すると張宝がいきなり関羽を放した。
「あッ」
トサッ
そのまま後ろに倒れこむ関羽。張宝は着物の前をはだけて、猛々しく反りたったモノを見せつけた。
そして狂い立ったイチモツを倒れてる関羽の顔に叩きつける。
「んんんん…」
張宝は関羽を起こし、猛り狂ったモノを関羽の口に入れた。
「んん!んんんう…うう・・」
関羽の目には涙が浮かんだが張宝はそんなことはお構いなしに関羽の顔をスパンキングする。
黙々と関羽にイチモツを咥えさせる張宝だったが果てる寸前に引きぬいた。
「うえ…ケホッ…ケホッ…」
関羽は思わずむせた。がッ、間髪入れず張宝は関羽の足を広げた。
「あッ…そこだけは…そこだけは…やめて!」
張宝は無言のままイチモツを関羽の秘所にあてがったまさにその時!
バターン!
部屋の扉が乱暴に開かれる。そこに立っていたのは40歳くらいの中年男性。
男は張宝張梁を見ると血相を変えた。そして見る見る内に紅潮していく。
「宝―――梁―――!!!何をやっとるか―――――!!!!」
「げえ!? 兄者!?」
張宝張梁の顔色が青ざめてきた。
「あの夜に誓ったのは嘘だったのか――――!!!?」
「あ、兄者!俺らだって女の子抱いてみたいよ!」
張梁が張角に必死に弁解する。
「問答無用!これから田舎へ帰りみっちり調教してやるからな!」
「兄者!戦は!?」
「聞く耳もたんわ!」
張角は2人の首根っこを掴むと夜に闇に消えていった。
「な、なんとか助かったわ…」
安堵の息をつく関羽。
「ちぇッ!いいところだったのに…」
張飛はやや不満のようだ。
何はともあれ、こうして黄巾の乱は幕を閉じた。
31カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:05
茂みの中で一人の男が寝転んでいた。
異様にデカイ耳、膝まで伸びる手、七尺五寸も背丈があるその男は――劉備玄徳その人である。
「私たちが帰ってくるまでここにいてくださいね。」
関羽は去り際に劉備に微笑んで言った。
全く一番上の兄を置いてけぼりにするとはなんたることか。
2人が帰ってきたらどうしてくれようかと考えていたその時。背後で人の気配がした。
(関羽と益徳じゃあなさそうだな…)
でも女の気配だったので寝そべったまま背後の相手に問い掛けた。
「なあ、アンタ。つっ立ってないで用があるならこっち気なよ」
劉備の問いかけに反応したのかゆっくりと近寄ってきた。
(ど〜ら、ベッピンさんかな〜?)
劉備が振り向こうとする前に女は顔を覗いてきた。
女の顔に劉備は息を呑んだ。
かぶりつきたくなるような唇と悲しみを帯びた瞳。
そしてこれでもかって言うくらい胸の肌けたみすぼらしい着物は妖艶の一言に尽きた。
「あなたは太平道を信じますか?」
話かけてる相手を誘惑するような、物腰やわらかな、そんな感じの言い方だった。
(はッは〜ん。こいつ黄巾族だな…?ならヤッちまってもいいな…。だって黄巾族だもんな。)
自分の都合のいい様に考えていると劉備のニヤけた顔が女の目に映ったのか少し怪訝な顔をした。
「私は張角。黄巾族の教祖です…。」
(うっそ!?)
劉備は一瞬戸惑った。張角は40過ぎの男では?どうみてもこの女は20代前半だ。しかしすぐ冷静さを取り戻すと張角に問い掛けた。
「教祖張角様に問いてえ!蒼天はすでに死んでるのか?そして黄天は今まさに立つべきなのか!?」
問われた張角は無言で劉備に近づき、股間に手を伸ばした。
「蒼天はすでに死んでいるわ…。でも貴方の天は今まさに勃ったじゃない…」
白魚のような手が劉備のイチモツを掴んだ。そしてゆっくり上下にシゴキ始める。
(うっ…この手つき…尋常じゃねえ…)
主導権を握られまいと劉備が張角の胸を掴み反撃にでた。
「ひゃう…。ああん…そんなに焦らないで…」
劉備の唇が張角のやわらかい唇でふさがれた。劉備の口内に甘い香りが広がる。とろけるような張角の舌使いに劉備は言い知れぬ快感を覚えた。
「んん…ん…んふう…はあッ…はあ…接吻…上手だね…」
甘い吐息を劉備の耳元にかけた。
(うおお…)
劉備はこみ上げてくる衝動に耐えられなくなり、張角を地面の上に押し倒した。
32カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:06
「きゃ!」
そして太股に顔をうずめるた。張角の秘所に舌を這わせた。
「ふぁ…ああ…ん…」
そこはすでに愛液で溢れていた。劉備の唾液と混ざり合い淫靡な音を立て始めた。
「おまえの…もうこんなに…溢れてる…」
秘所にかぶりつきながらやさしく呟いた。
「はッ…あッ…もうだめぽ…はやく…はやく欲しいよぉ…」
「ああ!?何が欲しいんだい!?言わなけりゃあげねえぞ・・・」
わかっていながらあえて劉備はいじわるをする。
「ああん…あなたの…あなたの…天が欲しいのぉ…」
指を咥え、哀願する目で張角は訴える。
「ふふん、そうせくな…」
劉備は自分のイチモツを握り、何度も縦線をなぞる。
「ひゃう…んはッ…じ、じらさないで…はやくぅ…」
張角が甘い声でお願いする。
「ふん!」
不意に劉備は張角を貫いた。
「ふぁああああん!」
嬌声をあげる張角。劉備のイチモツが優しく包み込まれた。
「う、動いて!はやく動いて!」
まるでずっと待っていたよう。張角は劉備を求めた。
言われるがままに自分の腹を打ち付ける。
「はッはッはッ…あッ…あうううん…」
「くう…そろそろ逝きそうだ…」
「わ、私も…あなたの天をいっぱい頂戴!」
2人の腰の動きがより一層激しくなる。
「あッあッ…逝く!逝く!イックううう!」
「う、うおあ!」
33カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:07
傍らで寝ている劉備を尻目に張角は立ちあがった。
そそくさと木に影に隠れると、目、鼻、口、etc…。穴という穴から煙が噴出した。
煙が全身を包みはじめた。その煙の中から40歳くらいの中年の男が出てきた。
―――張角である。どうやら自慢の術で女に化けていたようだ。みずぼらしい着物が若い女よりもこちらの姿の方がよく似合ってる。
「さて、宝と梁の所でも行くかな…」
おおきな背伸びをし、歩きだす。
忘れていたかのようにわざとらしく劉備の方を振りかえりポツリと呟いた。
「ククク…なかなかでしたぞ…劉皇叔…」
ちなみに劉備は爆睡していたため、うら若い女を抱いたことしか覚えてない。
34カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:08
第3話 王佐の才
――とある邸宅。
男はゆっくりと歩いていた。誰かに報告することでもあるのだろう、落ち着きながらも内心苛立っていた。
扉の前に立ち止まり、開けようとしたその時中から悩ましげな声が聞こえてきた。
男は扉に手を掛けるのをやめ、替わりに障子に穴をあけた。
穴の向こうでは2人の女があられもない姿でお互いの体を求め合っている。
二人は美しかった。二人の肢体が月の光に照らされ、妖しく、淫たらに、それであって目は背けられなかった。
一人は長い髪を後ろで束ね、鋭い目つきをしていた。顔立ちは清閑で見つめられると虜になってしまうようである。
かたやもう一人の女は背丈が高く、それであって豊満な体つきをしていた。
互いの陰部を舐めあい、また胸を貪り、激しく舌を絡ませあった。
男は無意識の内に自分のイチモツに手が伸びていた。
シコシコ…

どうやら3人は絶頂を迎えた様子。(一人は自慰だが…)
背丈の高い女が口を開いた。
「なあ孟徳。こんな事してていいのか?」
思った通りの男口調だった。
孟徳と呼ばれた女はフッと笑いながら話した。
「ねぇ惇。私にはお前や淵、曹仁曹洪のような豪傑はいても知に富む者がいない。私は明日都にいき人を探してくるよ」
「フ―ン…。そんなモンかねえ…?」
不意に曹操が大声をあげた。
「おい淵!そんな所にずっと立ってないで入ってきたらどうだ!?」
曹操は始めから夏侯淵が居ることがわかってて夏侯惇との行為を見せ付けていたのだ。
「ひ」
たまらず夏侯淵は逃げ出した。
「ククク…孟徳、お前はホントに悪いヤツだな…」
「フフ…。よいではないか。さ、時間はまだある…。もう一回しようか。」
曹操は夏侯惇の胸にかぶりついた。

乱世の奸雄の覇業はここから始まる。
35カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:09
曹操は街の中を歩いていた。身なりはまあ、普通の女の子といった感じか。何よりも人材を大切にした曹操である。あちこちに目を向け有能な者がいないか詮索していた。
すると曹操の目に道を掃いている10歳くらいの少年の姿が目に止まった。
愛らしい顔をしておりながらもその目には憂いがない。我慢できなかった曹操は少年に話かけていた。
「のう、童よ。お主は今の世をどう思っておる?」
いきなり話かけられた少年は曹操の美しさに多少たじろいだものの、涼やかな表情で答えた。
「私は(略)思っています。」
曹操はこの10歳あまりの少年が予想以上に賢いことに驚かされた。
「お主、名は?」
名を尋ねられた少年は胸の前で手を合わせ名乗った。
「荀ケ文若と申します!」
心底この荀ケ少年を欲しいと思った。…そう身も心も…。
「そうか、荀ケというのか…。私は今、人材を求めておる。良かったら私に仕えないか?」
荀ケは曹操の申し出を聞くと飛び上がって喜んだ。
「是非!私も仕えるべき人を探していたのです!」
曹操はニンマリして荀ケの手を引っ張った。
「なら臣下の契りをしないとな!」
36カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:10
いきなり路地裏に連れ込まれた荀ケは怪訝な顔をしていた。
曹操は怖がる荀ケをよそに耳元に優しく語りかけた。
「フフフ…。そんなに恐れることはない。全て私に任せればいいのだ。」
そう言うと曹操は慣れた手つきで荀ケの着物の帯びを解いた。
「あッ…何をなさるのですか…。誰かに見られてしまいます…」
そんな荀ケの心配をよそに曹操の指は内股を這ってきた。
「いいのだ…。私に全てを任せれば…」
曹操の目はすでに虚ろなものになっていた。優しく荀ケにキスをし、舌を絡ませあう。
曹操の舌技に最初は受身になる荀ケだが次第にいびつながらも舌が動きだす。
二人の唾液の混ざる音が次第に大きくなる。
初めてキスをした荀ケはとろけるような気分に酔いしれていた。
もっとこの人と口を合わせていたい。そんな気分が荀ケを支配するようになっていた。
やがて曹操が唇を離した。荀ケはやや物足りない視線を曹操に送ると、心配するなという
視線を送り返してきた。
再び曹操の柔らかな唇が荀ケの体に触れる。
首、胸、腹…。何度も何度もキスをし、ついには荀ケの下半身まで辿りついた。
荀ケの純粋無垢なイチモツをマジマジと見つめる。
「なにを…なされるのですか…」
怪訝な表情の荀ケ。言っておくが性に関する知識はほとんどない。
「フフフ…。今からお前を絶頂にまで連れていってやるぞ…」
どこかいじらしい、小悪魔的な微笑を曹操は浮かべた。
曹操の言うことをまるで理解しなかった荀ケだが、このあと嫌でも理解することになる。
荀ケのイチモツはまだ綺麗なままであった。実際、こんな小さな子供としたことはないのだが、他人の数倍人というものに興味を持つ曹操は自然に手が伸びていた。
「あッ…」
こと切れそうな声を荀ケはあげた。曹操の手が荀ケのイチモツを優しく包み込む。
右手で竿をしごき、左手で袋をもみ始める。
未だかつて味わったことのない感覚に荀ケは身もだえする。
快楽に苦しむ荀ケの表情を見ていると体の底からゾクゾクするものを曹操は感じた。
そして小さな竿を口の中に含んだ。
「曹操さま…そんなの汚い…う…」
自分のイチモツが咥えられるのを見た荀ケは曹操を止めようとする。
「ひゃひゃ…いいへはあいは…(はは…いいではないか…)」
モノを咥えたまま喋る曹操は恍惚の笑みを浮かべていた。
「あッ…声で震えて…」
曹操は美味しそうに荀ケのイチモツをしゃぶり始めた。
「んッんッんッ…」
ゆっくりと顔を前後し、そして丁寧に舌を這わせる。卑猥な音がしはじめた。
曹操は自分の口の中で荀ケのイチモツが大きくなるのを感じた。
37カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:10
「ああ!き、気持ちイイです!」
本人も初めて自分のイチモツが勃つのを感じた。
荀ケのイチモツが最高潮に達した時、曹操は顔を動かすのを止めた。
なんでせっかく気持ちがいいのに…。そう考える荀ケだったがイチモツに激痛が走る。
「いッ痛いです!やめてください!」
まだ10歳の男の子だ。初勃起で皮が剥けてないのは当然である。それをあろうことか、曹操が口と舌を上手に使い、剥き始めたのだ。痛いのは至極当然である。
「はいひょうふは…わらひほひんひろ…(大丈夫だ私を信じろ…)」
こうなってしまった曹操はもうだれにも止められない。目では荀ケが苦しむのを楽しみ、口では皮を剥くのをたのしんでる。
唾液をたくさん絡ませ、巧みに舌を使い、徐々に頭を出していく。その折、荀ケにかかる負担はさらに増していった。
「あッ、あッあッ…」
自分のムスコの痛みから逃れるためか、荀ケは無意識に腰を動かし始める。思わぬ反撃にでられた曹操は喉を奥を突かれ、咽た。
「う、うう…まれ!ひゅんいふ!やめ…ッ」
荀ケを止めようとするも、腰を動かすスピードが増して行くため不可能だった。
言っておくが荀ケに性に関する知識はない。
結果として曹操をスパンキングする形になってしまい曹操を苦しめる。
(わ、私が主導権を握るはずが…)
激しく、手加減をせず、自分のイチモツを曹操に打ち付ける。
淫靡な音が響く。荀ケは本能的に自分の限界が近づくのを悟ると更に腰を動かす。
「ああ!…曹操さま!」
一気に引抜くと曹操の顔に猛り狂ったモノを発射した。
「じゅ、荀ケ…」
曹操の顔を精液まみれになっていた。掛けられたというのに動じず、疲れ果てた荀ケをそのまま見ていた。
「最後まではいかなかったか…。まあそれもよいか…。」
10歳にしてこの技。荀ケの将来が楽しみな曹操であった。


せめて顔くらい拭けよな…。
38カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:12
第4話 虎牢関の戦い
一時は英雄として迎えられた董卓も今や暴虐の限りを尽くし、反乱軍を作らせてしまった。
破竹の勢いの反乱軍は各所で董卓軍を破り、今、猛将呂布の守る虎牢関にまで詰め寄っていた。
「呂将軍!今我らは劣勢の立たされています!何卒ご出陣を!」
兵卒は目の前の女に悲痛な声を上げ、訴えた。
彼女の男に負けじ劣らずの背丈であり、そのうえ戦をするのには邪魔なほど長い髪を二つにまとめており、さらに顔立ちは涼やかなるもどこか危険な、野獣のような匂いを放っていた。つまり、アネゴ肌というわけである。
兵卒は話を聞いてるのかと呂布の顔色を伺う。
「あの…呂将軍?」
怪訝な顔の兵卒をよそに呂布は別のことを考えていた。
(はぁ〜…。どこかにいい男いないのかしら?)
呂布は眼前の戦場に目をやる。自軍の男どもは戦こそ強いが夜の相手をしてもらうとなるとものすごく弱かった。いや、呂布が絶倫過ぎたのだ。かと言って誰かれかまわず寝る訳ではない。めぼしいイケメンどもはあらかた喰ってしまった。
董卓はどうかって?いやいやいや。あんなバケモノ願いさげだね。
しかもホモらしいと言う噂もある。
とにもかくにも男が欲しかった。敵軍の中にならいるかもしれない。兵一人くらい消えたとて気にも止めないだろう。
呂布の腹は決まった。
「出陣するわ!」
39カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:12
阿鼻叫喚の世界を疾走する影が三つ。三つの影は馬を駆り、迫りくる敵を薙ぎ倒し、反乱軍の活路を開いていった。
――劉備三兄妹である。
劉備の右側を関羽が青龍刀を携え、華麗に敵を斬り伏せていく。青龍刀を一振りすると自慢の黒髪がたなびき、あまりの美しさに周りの者は声を失い、見とれていた。
対し、劉備の左側を侍る張飛は関羽に負けないほどの容姿をしていたがこちらは正反対に見ている者を恐怖に陥れた。蛇矛で刺して一撃。振り回して二撃。さらに叩きつけて三撃と双方女とは思えない膂力で突き進む。
その間を劉備は双剣で無難に斬り進む。
「関羽!益徳!こりゃ、俺らの楽勝だなー!」
劉備はそっぽを向きながらも敵を斬り捨てる。
「そうですわね…。でも最後まで気を抜いてはいけませんわ!」
関羽が隣にいた騎兵を斬りふせる。
「なに言ってんだよ関姉!劉兄の言う通りだろうがよ!」
張飛は足元にいた兵卒三人を串刺しにし、豪快に振り回す。
そんな三人の前方に兵が一人立ち塞がっていた。赤い馬に乗り、バカでかい方天戟を持っている。
「おい…ありゃ呂布じゃあねえか!?」
劉備の問いに関羽が答える。
「あの…赤い馬にあの体躯…間違い無いです!あれは呂布です!」
「でもあれは女だぞ!?天下無双の呂布が女だってーのか!?」
「私たちが聞いたのは噂だけです…。女であっても不思議ではありません…。」
関羽は胸の前に手を置き、着物を握りしめる。
「んなこたあいいんだよ!この張益徳さまが蹴散らしてやるよ!」
馬を早め、呂布に突撃する張飛。
「まずい!益徳につづくぞ!」
「はい!兄さま!」
前方から駆けてくる三人をみて呂布は舌なめずりをした。
(フフフ…アタイの恋人見〜っけ…)
呂布も赤兎を走らせた。
40カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:13
「うおおおお!」
張飛の蛇矛が唸りを上げ呂布に襲いかかる。
「はッ!」
呂布は軽くいなした。
「何!?」
今のは渾身の一撃だったのに。この女は…。
「いやあああ!」
続けて関羽が青龍刀を振り降ろす。
「甘いわ!小娘があ!」
下から戟を切り上げて力任せに青龍刀を弾きとばした。
「きゃん!」
余りの力に手に痺れが残る。
最後に遅れて劉備が襲い掛かる。
「ぺっぴんさ〜ん!ゴメンねえ〜!」
(待ってました〜!)
しかし、関羽と張飛に比べて武の才乏しい劉備はあっけなく戟の柄で水月を突かれ気絶してしまった。
「う、うそお…」
馬から落ちそうな劉備を呂布は抱き抱えた。
「あなた!兄さまをどうするつもり!?」
関羽が怒りを露わにする。
「劉兄を返せ!」
張飛も負けずに詰め寄る。
「この方こそアタイが待っていた人。取り返したくば力ずくで来な!」
そう言うなり呂布は馬首を返した。
「ま、待ちなさいよ!」
追いかける二人だったがなんせ呂布の駆る馬は馬中の赤兎。対し彼女らの馬は駄馬。
その差は一目瞭然である。
「くッ、追いつけないわ!」
このままでは馬が危ない。そう判断した二人は追跡をあきらめた。
「アーヒャッヒャッヒャッヒャッ!」
呂布の高笑いが虎牢関に響き渡る。
41カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 14:14
桃園の誓い 一部改変しますた。
虎牢関ウプしますた
>>カニさん
日曜のお昼間から乙カレです。
43カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 15:32
>>42
どうもです!今からバイト逝ってきます
44ヒゲボ ◆HiGEBOSc :02/06/09 16:01
>カニ道楽さん

第一話より。
http://www.fuji.sakura.ne.jp/~pico/bbsnote/data/IMG_000187.jpg
カラミじゃなくてスマソ。
45無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 18:19
>カニ道楽さん
私は、カニ道楽さんのファンですよ!
がんばって、是非とも早く続きを書いて下さいね〜♪
46カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 20:57
>ヒゲポさん ありがとうございます!涙がでてきますた。
駄作しかかけませんがよろしくお願いします!
張飛最高です!
>>45
うれしいです!絡み等の注文があるならばおながいします。
47無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 21:45
>カニ道楽さん
明日も続きを書くのかな?
次は、劉備と曹操の初対面だよね?
その次は、立ちションシーンだったよね?
とにかく、期待してるよ!
48カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/09 22:40
ごめんね。劉備で連環の計をやりたいんだ!
(カマほらせるから)
ちゃんと予告どおりにやるから気長にまっておくれ!
49無名武将@お腹せっぷく:02/06/09 22:45
>カニ道楽さん
次が、劉備と曹操の初対面で・・・
その次が、立ちションシーンで・・・
それから、劉備で連環の計・・・
この順番でもいいと思うよ
50カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 16:14
今、考えたんだけど
立ちション
連環
初対面かな?
いっぺん君らと直で会って変態談義に花を咲かせたいよ
立ちションにこだわってるのは何人いるんだ?
俺には一人に思えるんだが・・・
52無名武将@お腹せっぷく:02/06/10 19:38
>カニ道楽さん
つまり、次が立ちションなの?
それなら、誰の立ちションなの?
53カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 21:24
>>52
そうだよ、趙雲の立ちションだよ。
期待に応えられないかもしんないけど、書いてみるよ
54無名武将@お腹せっぷく:02/06/10 21:35
>カニ道楽さん
勢いがありそうな女趙雲が立小便する場面は、すごく魅力的だよ。
それも、まるで男みたいに立ちションしてるシーンだよ。
べつに、周りに誰もいなくていいよ。
しかも、勢いよく出すから全く股間が濡れないというのが迫力があるよ。
もちろん、紙で拭かなくても平気だよ。
ついでに、立ちションの一部始終を書いてほしいよ。
55無名武将@お腹せっぷく:02/06/10 21:40
>>54
>それも、まるで男みたいに立ちションしてるシーンだよ。
大賛成!
服装の股間部分だけ開けて、ワレメだけ見せる格好で立ちションしてほしい
>カニ道楽さん
明日までに、冒頭部分だけでいいから書いてほしい
56カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 23:16
第5話 8年後の黄巾族
歴史に名高い黄巾の乱が鎮圧されてから8年が過ぎていた。が、あんなに信者を出した黄巾党が根絶できる訳はなく、各地で再起を狙っていた。
今、世の目は暴君董卓に向けられている。力を蓄えるのは絶好の時だった。
そんな中、数人しかいないがある黄巾の残党がねぐらにしている山に帰ってきた。
数人でゆっくり歩いていると前方から一人の男が走ってきた。
自分達が生活できる所とて安全ではない。偵察に出していたのだ。
男は唾が四角い帽子を被った男に報告した。
「周倉の旦那あッ!大変でさぁ!この先に変な女が道を塞いでやがるんです!」
周倉と呼ばれた男は眉間に皺を寄せ怒鳴りつける。
「なにバカなこと言ってやがるんだ!てめえは女の一人も追っ払えねえのか!?」
「ひッ!そ、それが…なんかでっけえ槍を持ってて、すげえおっかなかったんすよ…」
男は尻込みしながら答えた。
「それに…ベッピンだったし…」
ポツリと付け加えると周倉が激怒した。
「てめえ!ベッピンなのは関羽さまだけなんだよ!このボケが!」
どうやら周倉は関羽にベタ惚れらしい…。まあ、あの容姿じゃ無理ないか。
「ここで話しててもラチがあかねえ!見にいくぞ!」
「合点でさあ!」
57カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 23:16
一行が現場に向かうと本当に若い女が地面の上に寝そべっていた。
肘を立て、枕にしていて、なるほど、たしかにでかい槍が彼女の目の前に横たわっていた。
寝相が悪いのか、胸元はガバガバに開いていてあともう少しでサクランボが見えてしまいそう。服の裾もギリギリまでせりあがっており、なんとも美味そうな…もとい美しい脚が伸びていた。髪も(関羽までとはいかないが)艶のあるロングヘアーだった。
周倉は臆することなく女に近づき、怒鳴りつける。
「やい女!そこをどきやがれ!」
だが女はわかっているのかいないのか、タヌキ寝入りをしている。
またそこに別のブサイクな男が怒鳴ちらす。
「シカトかコラァ!犯っちまう…ぐほおッ!」
女は近づいてきたブサイクな男の水月を槍の柄で一突きした。それも寝たまま。
ブサイクな男はそのまま崩れ落ちる。これが1人目だ。
「こ、この女―!」
2人の男が得物を持ち、一斉に襲いかかる。
よっこらせっと重く腰を持ち上げた女は聞き取れないような声で呟いた。
(この趙子竜様の睡眠を邪魔するたあね…)
「くたばれー!」
「姦ってやんよー!」
など勝手なことを言っている。おめでたい奴らだ。
「ちぇええー!」
2人目の男は刀を振り上げ、踊りかかる。
「アマイよッ!」
趙雲は踵で男の顎を蹴り上げる。
「ごあッ!」
男は脳震盪を起こし、後ろに倒れた。
「この野郎―!」
3人目は槍を携えていた。健気にも避けてくださいといわんばかりの棒突きだ。
「わたしゃ女だよ!」
唸りを上げてくりだされる趙雲の槍は男の槍を明後日のほうへ弾き飛ばした。
「ああッ!ふぐッ!」
飛ばした勢いを殺さず、槍の柄で男の喉仏を潰した。
趙雲は3人の男を秒殺した。残る男はただ一人。周倉である。
この男は他の誰とは違う。そんな気がした。
「クク…女。すげえもんだよ…。だが俺の子分を痛めつけやがって!ゆるさねえかんな!」
「フフフ…かかってきなよ…。お兄さん…」
趙雲は妖艶な笑みを浮かべた。明らかに挑発している。周倉は声をあげ、趙雲に斬りかかった。
58カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 23:17
「喰らえー!」
袈裟に一閃。趙雲は楽に避けた。
「こんなんじゃ足りないよ…!」
「舐めやがってー!」
がしぃぃぃぃん!
鈍い音が響く。周倉は距離を一気に詰め、鍔競り合いを挑んだ。
「どうしたの…?力無いじゃない…」
趙雲は余裕の表情で周倉を見つめる。
(ばかな!俺は100斤近くの力があるのに…)
滝のような汗を流し、苦悶の顔をする。
自分はこんなに苦しいのに、目の前の女は涼しい顔をしている。
こんな美味そうな…もとい華奢な腕の何処に隠されているというのか。
自分が苦しむほどに趙雲はウットリした顔になっていく。
「ちッ、はあ!」
鍔競り合いをあきらめ、再び距離を取る。
「うふふふ…どうしたの…?」
さらに妖しい顔になる趙雲。周倉は背中に悪寒が走るのを覚えた。
「くそッ!ちぇええあああー!!」
周倉は覚悟を決め、槍を突き出す。それも悲しいかな。趙雲の豪槍の前には歯が立たなかった。
カキイイイイイン!
甲高い金属音がした。
周倉の槍は簡単に弾き飛ばされた。
「なに!?」
一瞬呆気に取られたのがいけなかった。
振り向いた時は趙雲の脚が襲いかかっていた。
「があ!」
耳の辺りを蹴られ、地面に倒れこむ。
59カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/10 23:19
地面に横たわる男達を改めて見回した。
所詮こいつらも弱すぎた。でも命は奪っていない。
その場を立ち去ろうとしたその時、趙雲は閃いた。
(こいつに徹底的な敗北感を植え付けてやろう)
自然に先ほど倒した敵。周倉の前に立ちはだかった。
「うう…」
強烈な一撃をもらいながら、なんとか周倉は意識を保っていた。
「ふふふ…。」
妖艶な笑みを浮かべながら、手の平の掌低の部分で服の裾をゆっくりとまくり上げた。
趙雲の手がヘソの辺りまで上がって秘所を見せつけるような仕草。
その場は薄い毛で覆われており、縦線がうっすらと見えていた。
60劉備:02/06/10 23:21
へぇ、楊儀殿(カニ道楽殿)はここで活躍してたんですかぁ。
素晴らしいですな!
これからも頑張ってくだされ!
応援してます!
61無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 00:19
>カニ道楽さん
>趙雲の手がヘソの辺りまで上がって秘所を見せつけるような仕草。
秘所の部分だけを見せてるの?
62無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 00:29
>>61
>秘所の部分だけを見せてるの?
そうだと思うよ。
>カニ道楽さん
>趙雲の手がヘソの辺りまで上がって秘所を見せつけるような仕草。
まだ、おしっこ出してないの?
63カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 12:46
>60
いやいや劉備殿もったいない御言葉
>61
うーん。スカートをまくったみたいな感じ?漏れの表現が至らずスマソ。
>62
次だすよ
どうやったら君らが萌えるか考えてんのよ
64無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 18:47
>カニ道楽さん
>どうやったら君らが萌えるか考えてんのよ
それは、勢いよく出すから全く秘所が濡れないというのが萌えるよ。
もちろん、紙で拭かなくても平気だよ。
65カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 20:59
「あはぁ…」
趙雲は左手で服を抑え、右手の人差し指と中指を縦線にかけ、力いっぱい壁を広げる。音がかすかに聞こえた。
「んんッ…ん…」
脚を大またに開き、下腹部に力を入れる。
ヒダがヒクヒクと蠢き、なんともいやらしい光景が広がる。
そして勢いよく黄金水が噴出した。黄金水は留まる所を知らず、大量に周倉の頭上に降り注ぐ。
「ぐ…」
黄金水をかけられ、むせるような臭いが周倉の周りに広がる。
そんな破竹の勢いで放出されていた黄金水もやがて勢いを失い、その流れと止めた。
あまりに凄い勢いだったため、秘所は全く濡れていなかった。
「んん…んふ…ふふふ…あはは…あははははは!!」
自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか、それともいっぱいに出たので気分がいいのか、あまりにも妖艶で、あまりにも残酷で(周倉にとって)あきれるほど無邪気な笑いをしていた。
「うふふふ…」
節操のない笑いを浮かべながら趙雲は立ち去ろうとした。
周倉が最後の力を振り絞り、口を開いた。
「女…。名は…お前の名は…?」
消え入りそうな声だったので危うく聞き逃す所だったが趙雲は振り向き、そして親指を立て歯を見せながら爽やかに答えた。
「趙雲!字を子竜!」
趙雲が名乗りを上げたのを確かめると周倉は再び地面に顔を埋めた。

66カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 20:59
こんなんでゴメンね
67無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 21:50
>カニ道楽さん
>そんな破竹の勢いで放出されていた黄金水もやがて勢いを失い、その流れと止めた。
>あまりに凄い勢いだったため、秘所は全く濡れていなかった。
よく考えたら、最後まで出すと勢いを失って秘所が濡れるよ。
それよりは、途中で急に止めたら秘所は全く濡れないよ。
68無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 21:53
>>67
>よく考えたら、最後まで出すと勢いを失って秘所が濡れるよ。
>それよりは、途中で急に止めたら秘所は全く濡れないよ。
「その流れと止めた。」と書いてあるよ。
つまり、途中で止めたよ。
だから、紙で拭かなかったと思うよ。
その代わり、残尿感は残ったと思うよ。
69無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 22:37
>カニ道楽さん
>自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか、それともいっぱいに出たので気分がいいのか、あまりにも妖艶
>で、あまりにも残酷で(周倉にとって)あきれるほど無邪気な笑いをしていた。
この時点では、まだ秘所を見せつけていたの?
70カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 22:39
黄金水をかけられ、むせるような臭いが周倉の周りに広がる。
そんな破竹の勢いで放出されていた黄金水もやがて勢いを失い、全てを出し尽くした。
趙雲の秘所がぬらぬらと光り、その名残が糸を引きたれ落ちてた。
「んん…んふ…ふふふ…あはは…あははははは!!」
自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか、それともいっぱいに出たので気分がいいのか、あまりにも妖艶で、あまりにも残酷で(周倉にとって)あきれるほど無邪気な笑いをしていた。
「うふふふ…」
節操のない笑いを浮かべながら趙雲は立ち去ろうとした。
周倉が最後の力を振り絞り、口を開いた。
「女…。名は…お前の名は…?」
消え入りそうな声だったので危うく聞き逃す所だったが趙雲は振り向き、そして親指を立て歯を見せながら爽やかに答えた。
「趙雲!字は子竜!」
趙雲が名乗りを上げたのを確かめると周倉は再び地面に顔を埋めた。
71カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 22:40
>68
じゃあこっちにするね
>69
閉まったでしょ。たぶん

72無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 22:45
>>71
>閉まったでしょ。たぶん
どの時点でしまったの?
73カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 22:46
>自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか
ここらへんかな
74無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 22:50
>>73
>「んん…んふ…ふふふ…あはは…あははははは!!」
じゃあ、その直前の・・・
この時点では、この時点では、まだ秘所を見せつけていたの?
75カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/11 22:51
そういうことになるね。
とりあえず設定としてはサディスト趙雲
76無名武将@お腹せっぷく:02/06/11 22:58
>>75
>とりあえず設定としてはサディスト趙雲
なら、>>65の展開のようには秘所は全く濡れてない方がいいよ。
それに、最後の方で(雫を残す程度)で止めたらいいよ。
>「んん…んふ…ふふふ…あはは…あははははは!!」
この時点で、まだ秘所を見せつけているのがサディスト的でいいよ。
注文が多いな・・・。
78カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/12 12:59
>>77
でもみんなで作っていくと決めた以上妥協するわけにはいかない!
君らのティムポが反応するまで!(拳を振り上げ力説)
79禿:02/06/12 20:42
張角タン、ハァハァ・・・。(別の意味で)ハァハァ・・・(;´Д`)
http://www.fuji.sakura.ne.jp/~pico/cgi-bin/img-box/img20020612203742.jpg
80カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/12 23:02
>79
絵とセリフがマッチしてます
金髪張角萌え!

81無名武将@お腹せっぷく:02/06/12 23:06
>カニ道楽さん
やはり、魏・呉・蜀の三国鼎立の展開になるのでしょうか?
82ヒゲボ ◆HiGEBOSc :02/06/13 01:17
83無名武将@お腹せっぷく:02/06/13 15:06
84カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/13 16:08
>81
それは鼎立しなけりゃいけないけど、君らの意見によっては話かわるから何か言ってクリクリ。
>82
またもやヒゲボさん。感謝感激です。ちょっとおっかないですね。
>83
過去ログ見れ。
「のび太の三国志」もほとんど蒼天のパクリだし、
こっちはこっちでつまんねえな、おい。
>>85
素直に絵が無いからと言いなさい
87無名武将@お腹せっぷく:02/06/13 19:26
>カニ道楽さん
誰が天下を統一するのでしょうか?
88無名武将@お腹せっぷく:02/06/13 19:52
>カニ道楽さん
続き楽しみです〜。
89カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/13 21:09
>85
まあ漏れはドシロートだからしかたないな。「ドラ三」の事は向こうで言ってくれよ
>87
それはこれから考えるよ
>88
どうも!それで漏れは癒されるよ
90カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/13 22:22
第6話 劉備連環の計
ここは何処だろう?劉備はむせるような甘い匂いに気がついた。
自分はどうやら寝かされてるらしい。背中に感じる感触は柔らかい。布団が何かの上であろう。
たしか呂布に戦いを挑み、一撃で気絶させられた。
ああ、それで監禁か。
それにしても下半身がスース―する。裸かこれは?しかし、確かめようにも目は見えない。口もさるぐつわされている。両手も後ろで縛られている。ただ、両足だけが自由だった。
そこで腰を左右に振ってみる。
ぺチぺチ。
うん、どうやら裸だ。自分のマラの感触が太股に伝わったもの。
一安心すると冷静になった。自分の置かれてる状況と行動を劉備は再確認する。
(鬱だ…)
確かに自分の格好と先ほどの行動を他人が見たら、腹を抱えて大笑いするに違いない。
にしても、この状況はかなり痛い。なぜに裸かは理解に苦しんでいると誰かが入ってくる気配がした。匂いから察するに女であろう。
「ん〜ん〜!」
それが誰かなのもわからず、劉備は助けを求めた。
「気がついたのですね!」
女は歓喜の声を上げた。どこかで聞いたことのある声だと疑問に思いながらも体をよじらせる。
「ごめんなさい。今、戒めを解きますね。」
そう言うと女は目隠しとさるぐつわだけ取り払った。
なんで全部とってくれねえんだ!と突っ込もうとしたが女の顔を見て口をつぐんでしまった。
91カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/13 22:24
その女は呂布だった。
二つに縛った髪こそ同じだが化粧をし、もともと美しかった顔立ちに磨きがかかった感じだ。
薄絹を一枚だけ身に付けていて、双丘の頂点と薄い茂みが微かに見えた。
日の光に照らされ体の美しいラインが薄絹に映る。
思わず劉備は息を呑んだ。女はこうにまで化けるのかと。
「あなた…劉備玄徳様ですよね…?先ほどの無礼をお許しください…。戦場であなたに危害を加えてしまったことを…。」
呂布はとても戦場で関羽らを手玉に取っていた人物とは思えなかった。
戦場であったような気迫はなく、どこかよいとこのお姫さまのような雰囲気を醸しだしていた。
「噂であなたのことを聞いたのです…一度会ってみたいと…だからあのようなことを…」
言葉につまる呂布の目には涙がうかんでいた。
生来からのお人よしの性格なのか、はたまた人徳が成せる業なのか、
自分に生命の危機に晒そうとした女を許すことにした。
「呂布よぉ…。泣くなよ…オイラもう怒っちゃいないぜ…?」
「本当ですか!?」
呂布の顔がぱあッと明るくなる。
「でも手解いてくんねえかな?」
いくら真剣に話をしてもこでは格好がつかない。
呂布は劉備を無視して無言で体を遮っていた薄絹をはらりと取り払った。呂布は一糸まとわぬ姿になった。その均整のとれたプロポーション。シミ一つない肌。そして豊かな胸を惜し気もなく見せ付けていた。
目の前の女は美しい。とても武神と呼ばれたとは思えない。武神の他に女神が憑いてるかと思ったくらいだ。
「これで…許してくださいますか…?」
目の前で裸になるとは抱いてくれと言うことだろう。劉備はしばし沈黙した。
ほどなくして劉備のムスコが戦を開始する幟を上げた。
沈黙とムスコの反応は肯定を意味する。
呂布はゆっくりと歩み寄った。そんな呂布の目が笑っていたのは誰も気づかなかった。

92無名武将@お腹せっぷく:02/06/13 22:55
うお〜、新作もおもしろい〜。カニ道楽さんさすがです〜。
93カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/14 12:52
>92
いやいや、叩かれるくらいですからまだ修行たりないですわ
94無名武将@お腹せっぷく:02/06/14 12:54
2chでは真に素晴らしいものを書いても叩かれることがあるから、
あまり気にしてはいけない。
95カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/14 12:56
>94
ありがとうございます!
そろそろホムペつくろうかななんて計画してる漏れは逝ってよしですか?
96無名武将@お腹せっぷく:02/06/14 12:58
>>95
期待age
97カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/14 13:02
がんがってみまっす
98無名武将@お腹せっぷく:02/06/14 13:04
がんがれ〜
99カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/14 13:06
とりあえず、連環の計を近いうち終わらせるようにしますね
すかさず100get。
>>カニさん
マジ期待してます。がんがって下さい。
101カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/14 22:26
そうゆっくりと、得物を狙うかのようなゆっくりした足取りで呂布は劉備に近づく。足を動かすたびに呂布の形のいい乳房が上下に揺れる。劉備はさらに目を見張った。
ついーッと呂布が息がかかるほど顔を近づけてくる。甘い香りが鼻腔をくすぐる。
(いやこれは…)
眼前の女を否定しようとしたが思考が停止する。
呂布が接吻してきたのだ。舌を巧みに絡ませてくる。数十秒ほど舌を絡ませあうと呂布が顔を引きはなした。そして潤んだ目で劉備を見つめた。
「呂布…俺は普通のがいいんだけど…」
劉備はあくまで自由になりたかった。この目の前にいる女をどうにかしたいと心底思った。
この手で!目の前の美女を!武神と謳われてるこの女を屈服させたいと!
が、呂布は無言で首を横に振った。
一旦劉備から離れ、膝立ちのカッコになる。劉備は拘束されてるのであお向けになったままだ。
顔を赤くし、劉備を見下ろす。劉備のイチモツは豪槍のように猛々しく反り立っていた。
それをまじまじと見つめ、呂布は二つの豊かな胸の間に劉備の豪槍を挟みこんだ。
柔らかい感触が劉備に伝わる。
102無名武将@お腹せっぷく:02/06/14 23:47
>カニ道楽さん
次は、劉備と曹操の初対面でしょうか?
103カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/15 09:28
>102
そうだね…。連環の計終わったら劉備と曹操だね
104カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/16 15:55
呂布は両手で乳房を挟みあげ、劉備のイチモツを圧迫させる。そして胸で上下にしごく。
自分の胸の中でさらに堅さを増すのがわかった。
谷間から頭が見え隠れし、先端から透明な液がキラキラと流れ出ていた。
呂布の乳首も堅くなり、胸を上下させる度劉備のイチモツで擦れて快感を覚え始めた。
しだいに呂布の秘所が濡れてくる。乳房を上下させる動きがやや鈍ってきた。
「はあ…はあ…気…気持ち…いいですか…?」
呂布は胸の動きの鈍りを隠すため、舌でイチモツの先端を刺激し始めた。
劉備の体に電流が走る。劉備のイチモツがビクビクと動きはじめる。もう限界が近い証拠だ。
それに気づいたのか呂布はされにピッチを上げる。
「んッ…ふッ…あむ…う…」
舌も生き物のように蠢き、劉備の手助けをする。
「うッ…あッ…りょ、呂布…オイラ…もう…ああああ!」
劉備は自分の憤りを躊躇することなく呂布の顔に射撃した。呂布の顔が白濁液まみれになった。
全身の力が抜ける。縛られてはいたけれど、こんなのもたまにはいいものか。と思いつつ呂布のほうをちらッと見た。
呂布は自分の顔についた劉備の分身を指ですくい、しばらくそれをみつめ、ぺロッと舌で舐めると劉備のほうを見た。
その目は先ほどの優しい目とは違い、いじめっこのような、いや、誰かをなぶるのが好きなような目をしていた。
「…りないわ」
ポツリと呟く、劉備がえっ!?とした顔をすると呂布が劉備のムスコを力一杯握ってきた。
「まだ足りないって言ってんだよー!?」
ついさっきまでのおしとやかな呂布はどこへやら。再び戦場の武神に戻ると劉備のイチモツを激しくシゴキはじめた。
「くッ…さっき逝ったばかりで…そんなすぐには…」
劉備は呂布を止めようとするがそれも無駄。まな板の上の鯉である劉備には呂布を止められない。返って呂布を煽る結果になってしまった。
「ああ!?なんだってぇ!?…じゃあこうしてやるよ!!」
そう吼えると指を2、3本劉備の菊門に突っ込む。
105カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/16 15:56
「ギニャアアアア!!!!」
あまりの痛さに思わず劉備は叫んでしまった。
呂布の努力の甲斐あってかほどなく劉備のマラは復活した。
「ほーら復活したあ…ふふふ…じゃあご褒美にアタイの中に入れてあげるね…」
呂布は劉備の上にまたがりながら妖艶な笑みを浮かべた。
こんな極上の女とできることはいいことだ。だが、呂布の表情を見ると背筋が寒くなるのが気になって仕方がない。
そんなことをしている内に劉備のイチモツはどんどん呑みこまれていく。
「うッ…」
劉備がか細く悶える。
2人の腹が合わさり、ついに劉備のイチモツが見えなくなってしまった。呂布の愛液と劉備の我慢汁が混ざり合う。
「おおきいね…。アタイ…こんなおおきいの初めてだよ…」
恍惚の顔をしながら呂布は劉備の耳元で囁く。
「おまえの…中も…気…気持ちいいじゃないか…」
快感に耐えながらも劉備は応えた。
「そう…じゃあもっと気持ちよくしてあげるね…」
再び優しい呂布に戻ると上体を起こした。丁度馬乗りになる状態だ。
「くッ…んん…」
呂布が劉備のマラをキュッキュッと締め上げる。締め上げる度、劉備が悶える。
「んふふ…まだよ…まだ逝ってはダメ…」
そう冷酷に言い放つと呂布が腰を上下に動かしはじめた。
劉備も負けじと腰を突きあげる。
「はああん!…イイ!…イイ!…もっときて!」
「うッ…もう…だめだ…逝ってしまう…」
何かに憑かれたかのように一心不乱に腰を動かす。何度も、何度も上下した。
劉備はもう限界が近いようだ。腰を更に激しく突き上げる。最後の悪あがきと言った所か。
2人の結合部から卑猥な音が響く。周りはすでにびしょびしょに濡れていた。
「あんッ…あッあッ…ア…アタイも…ああああああ!!!」
106カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/16 15:56
逝ってしまった…。2度も…縛られたままで…。早くここから出たい…。関羽と張飛の顔がふっと浮かんでは消える。さあ、2回も付き合ったんだから早く解放してくれと口を開きかけたその時。
「まだ足りないわ…」

「うわああああああああああああああああああああああああん!!!」(from>>1さん)


「うん?いったい今何時?」
呂布が目覚めたのは約2時間後。劉備の精気をこれでもかというくらい絞りとり、自分が疲れ果てて寝入ってしまったのだった。
よく見ると隣に寝ていた劉備がいない。不審に思った呂布は起き上がり、見張りの兵に話かけた。
「おい、ここにいた男はどうした?」
兵は扉越しに答えた。
「はッ!董卓が先ほど参りまして、劉備さまを連れていきましてございます!」
(劉備…?あの男…劉備というのか…)
「わかった。ご苦労。」
「はッ!」
呂布は再び横になる。
(たしか…董卓は…ま、まずい!)
董卓は男色家だ。このままでは劉備が危ない。命に関わる。
そう思った瞬間呂布は愛用の方天戟を持って裸のまま飛び出していった。
107無名武将@お腹せっぷく:02/06/16 16:00
うお〜、おもしろいです。カニ道楽さんこれからもがんがってください。
108カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/16 20:10
>>107
そうですね。萎えないようにがんがります
109無名武将@お腹せっぷく:02/06/16 22:02
カニ道楽たんのホムペが早くできますやうに
110カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/17 23:09
第6話 劉備連環の計2
(う…ここは…?)
先ほどの呂布の部屋と同じパターンで劉備は目覚めた。
ただここは呂布の部屋の芳しい香りではなく、なにかすっぱい―――鼻を刺す臭いが充満していた。あいかわらず体は拘束されたまま。また口に布が咥えさせられていた。
「グフフフフ…気がついたようじゃのう…」
下卑れた声が劉備の耳に届いた。ま、まさかこの声は…。男色家と名高い董卓では…。
とっさに逃げようと体をよじる。芋虫のように蠢く劉備に巨体がのしかかってきた。
「んん〜んが〜!」
なんとか逃れようと必死に動く劉備の動き董卓が制す。
「オホホホ…。なんと生きのいい…」
董卓が自分の渦々しいマラを劉備の太股に押し付ける。劉備の顔がさらに蒼くなる。
時間がもったいないのかどうか、董卓はいきなり劉備を尻を突き出させるポーズにした。
人間離れしている董卓の膂力と容姿に劉備の抵抗空しく無様なカッコとなった。
そして逃げられまいと両の手でしっかり劉備の尻を掴み、マラを劉備の菊門にあてがう。
劉備は最後の抵抗を試みた。
「グフフ…いだだくぞい…」
「んが――――――――――――――――――――――!!!」


「ウシウシウシウシウシウシウシウシウシ!」(TOKYO TRIBE2ビッグ仏波より)

「なかなかいいあんばいじゃのう!」
嬉々とした表情で董卓は腰を打ち付ける。

「ウシウシウシウシウシウシウシウシウシ!」(TOKYO TRIBE2ビッグ仏波より)

「コラア〜董卓〜!」
ドガアアン!
大音声と共に董卓の部屋の戸が蹴破られた。そこに立っていたのは方天戟を携えた一糸纏わぬ全裸の呂布だった。2本に縛った髪も立たんとばかりの雰囲気を放っていた。
董卓は突然の事で目をパチクリさせていたが腰は動いたままであった。
全速力で走ってきたせいか呂布は鬼のような形相をしていた。
が、目の前の惨事を見て声を失ってしまった。
愛すべき(オモチャの)劉備はすでに白目を剥いていた。口からは泡もふいている。心なしか表情がせせら笑ってるのが痛々しかった。
呂布は自分のオモチャを取られたせいあってか沸々と腸が煮えくり返ってきた。
「おのれ董卓ぅ〜!」
戟を力強く握り締めると呂布は一歩前へ進みでた。

111カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/17 23:11
>>109
それがねえ、先日友達からビルダー借りて起動して白紙のページみたら漏れが真っ白になっちゃった。
思った以上に知識が無い自分に鬱。
112無名武将@お腹せっぷく:02/06/17 23:13
>カニ道楽さん
今週中に、是非とも連環の計を完結して下さい
113カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/17 23:18
>>112
たぶんあともう少しで終わると思うけど、希望があったらいれとくよ?
うはーい! 今回も凄すぎる三菊無双ぶり!
115カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/19 19:29
あー…。時間ないです。
もしかしたら土曜になるかもしれないがよろしいか?
>>115
待ってまーす!
117カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/20 16:48
「おお、呂布ではないか。そんなカッコでどうしたというのだ?」
一瞬、裸体の呂布にビックリしたものの、持ち前の肝の太さで落ち着きを取り戻した董卓は腰を打ち付けつつ答えた。
呂布は董卓に近づき目の前の下卑れた生き物を見下ろすと口の中で何かモゴモゴと呟いたのに董卓は必死に腰を打ちつけていたため気づかなかった。
「なんじゃ?用があるなら後で聞いてやるから邪魔するでない。それともオヌシも加わりたいのか?」
「…ばれ…」
「は?なんじゃ?はよ出ていかんか。人に見られてると変な気を起こしていかん」
そう言うと董卓はさらに腰を動かすスピードを速めた。
「はあはあ…も、もうすこしじゃ…」
劉備のカマを掘るのに没頭していた董卓を尻目に呂布は太極拳のようにゆっくりと戟をかまえる。
「くたばれ董卓ぅ〜!」
呂布が吼えた。戟が上から振り下ろされ唸りをあげる。
彼女の咆哮により董卓は呂布が自分を殺しにきているのだと悟った。
「ま、まて呂布これには深いワケが…なッ何!?抜けん!」
必死に弁明しようと一旦マラを引抜こうと思った董卓だがなぜか劉備がこれを咥えて離さない。
「問答無用〜!」
「や、やめろおおおお〜!」
どおおおおん!
呂布の戟が2人の接合部分を一閃した。呂布の(女とは思えぬ)人間離れした膂力で床は抜け落ちていた。
ぼどり、と鈍い音がし、董卓のマラが劉備の菊門から抜け落ちた。
118無名武将@お腹せっぷく:02/06/20 17:13
>カニ道楽さん
>もしかしたら土曜になるかもしれないがよろしいか?
土曜日までに連環の計を完結して下さいね
>>118
せっついちゃダメだ。ちょっとは待てよ。
120無名武将@お腹せっぷく:02/06/20 18:14
あれ、董卓のマラが・・・董卓よ、宦官として強く生きてくれ(逝ってよし)
121無名武将@お腹せっぷく:02/06/20 18:30
>>119
>せっついちゃダメだ。ちょっとは待てよ。
だって、木・金・土・・・
今日を除いても、あと3日もあるよ・・・
122無名武将@お腹せっぷく:02/06/20 18:32
>>121
>今日を除いても、あと3日もあるよ・・・
今日を入れて3日だよ
でも、それだけあれば十分だよ
>>121
お前おいしい物先に食べちゃう方だろ?末っ子かな?でもちょと可愛いね。
124無名武将@お腹せっぷく:02/06/20 18:40
125カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/20 21:23
まあ、みなさんマタ―リしましょうや。3日あればおもしろいの考えつくよ
>>123
あたしゃ末っ子だよ

126カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/21 17:03
「うがごぎゃあ〜!!」
苦痛に顔を歪め、股間を手で押さえながら董卓は転げ回った。
そんな無様な董卓を呂布は冷ややかな目で見ていた。
床に目をやると、先ほど切り落とされた董卓のマラが血の気を失いだらしなく萎えていた。
呂布は董卓のマラを左手で拾い、本人の口の中に突っ込んだ。
「うごごご〜」
いきなり口にモノを突っ込まれて董卓は苦しんだ。
董卓の醜い顔がさらに歪む。
「どうだ?自分のマラの味は?」
呂布は横から董卓の顔を覗きこむ。
「うがっがっ!」
董卓は必死に何かを呂布に訴える。たぶん命乞いでもしてるのだろう。しかしそれを呂布が許すはずがない。
呂布は横になってる董卓の頭の方へ移動し右足で董卓の頭を跨いで腹を思い切り踏みつける。丁度、董卓が呂布の下半身を見上げるカッコだ。
普通の男なら願ってもない状況だがいかんせん、董卓はマラがない。さらに血が勢いよく股間から飛び出る。
「あうおおが〜!」
「ちんぽ斬られたくらいでぎゃあぎゃあわめくんじゃねえ!このドグサレがっ!」
呂布はそう吼えると戟の先っちょをもう一度股間に突きたてた。堪え難い苦痛が董卓を襲う。さらに血が勢いよく噴出す。呂布のは血お浴び、顔は血まみれになった。
「おおがあ〜!」
董卓はしばらく暴れたが呂布が右足で押さえつけていたため手足しか動かせず、やがて動きが鈍くなり、そのまま逝ってしまった。
肩で息をし、しばしその場で呂布は立ち尽くしていた。どれほど時間がたったろう。
呂布は息を整え、劉備に近づこうとしたその時、
「董卓さま!王允でございます!何かものすごい悲鳴が聞こえましたけども大丈夫でございますか?」
127無名武将@お腹せっぷく:02/06/21 17:08
>カニ道楽さん
次で連環の計は完結ですね?
128カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/21 22:11
>>127
そうですね。オチに困ってますよ
129カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/22 17:22
―――まずい、王允だ。董卓を殺してしまい進退窮まった今すべきことはただ一つ。逃げる。
呂布は気絶している劉備を小脇に抱え、扉を蹴破った。
「りょ、呂布!?何をしている!?まさか董卓さまが…?」
裸体に血まみれの呂布を見て王允は多いに面喰らった。
「む、謀反じゃあ!呂布が董卓さまを…!」
「うるせえ!クソじじいがあ!」
右手に握った戟を横薙ぐ。同時に王允の首が宙を舞う。
呂布は間髪いれず走りだす。走ってる最中にも城中が騒がしくなってくる。
さすがは痩せても董卓の兵。動きが早い。
なんとかして赤兎の所まで辿りつけば…。呂布は自分が裸ということも忘れ、一心不乱に突き進む。
途中、警備の兵に見つかったが、彼らは呂布が裸で走ってきたので一瞬戸惑った。
だが武神呂布はその一瞬で彼らをなぎ払う。
しばらくして厩舎が見えてきた。すぐに赤兎に乗り城の中に走りだす。
目の前には兵が大挙して押し寄せてきたが、赤兎に乗った呂布はほぼ無敵。
無人の野の如く駆けていく。もう少し、もう少しで洛陽から出られる。
と、安心しかかったその時、劉備がぐらついた。呂布はあわてて支えようとするが矢が数本呂布を襲った。劉備に気を取られてしまい、矢を避けられなかったのだ。
「くっ…」
左腕に1本矢が刺さっていた。いつもなら鎧をきてるため大したことないが、いかんせん今は裸。深々と矢が刺さる。血が止めど無く流れおちる。
「あそこのいたぞ!とりかこめえ!」
前方で声がする。バカな。撒いたはずなのに。呂布が目を凝らしてよく見るとその軍勢の旗には『曹』の字。
まずい、曹操か。呂布が赤兎の馬首を思い切り返したその時予想外の出来事が起こった。
いつものように返したため、劉備が落馬してしまったのだ。劉備を救うか?と呂布は思ったがそんなことをしていては自分が捕まってしまう。呂布は劉備をあきらめ、洛陽の外へ逃げていった。
「よし、もうよい。引き揚げるぞ。」
曹操がなだめるように兵に声をかけた。ざわついていた兵が静かになる。
「曹操さま。あのまま呂布を逃がしていいのですか?」
若い男が曹操に話しかけた。
「ふふ…。荀ケよ。あんなバカ女などどうでもいいのだ…。それより私は呂布が連れていたこの男。劉備玄徳の方が興味があるのでな。」
曹操は目の前に横たわってる劉備を見た。あいかわらず、裸で拘束されている。
(こんな間抜けな男が曹操様の興味を引いたのか?)
荀ケはもの珍しそうに劉備を見つめる。
「くくく…面白いことになるぞ…」
艶然とした笑みを曹操は浮かべた。対し荀ケは額に手を当て天を仰ぐ。
(この人がなにか企んでる時は手に負えないよ)
130無名武将@お腹せっぷく:02/06/22 17:32
>カニ道楽さん
次は、曹操と劉備の初対面ですね?
131カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/22 17:49
うん
132無名武将@お腹せっぷく:02/06/22 21:22
>カニ道楽さん
結局は、趙雲の秘所は全く濡れなかったのだね!
133カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/23 06:32
>132
なにをいまさら言ってるんすか。
小便したら濡れると誰か言いましたYO!
134カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/23 14:24
と、いうか劉備と曹操を書くにあたって、どんなシュチュエーションがいいか思いつきません
誰かタスケテ
135無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 21:38
>>133
>小便したら濡れると誰か言いましたYO!
勢いよく出して途中で止めたら濡れないよ!
>>134
>と、いうか劉備と曹操を書くにあたって、どんなシュチュエーションがいいか思いつきません
曹操が普通の女の子の身なりをしてるから、劉備は曹操だと気づかなかったという展開は?
136カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/24 12:56
それでいこうかと思ってんだけど、漏れが言ってるのは、エロのほう
馬乗りとか、後ろとかね…
137カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/25 17:03
第7話 英雄と奸雄
虫の音が聞こえる。他に音はしない。静かな夜。そして夢見心地にしてくれる甘い匂い。
呂布の部屋で嗅いだような咽る匂いではなく。心落ち着かせるアロマテラピーみたいな優しい匂い。
(ああ、俺はまたどこかに運ばれたんだな。)
目を閉じつつも自分の置かれてる状況を劉備は再確認した。
(ん…まてよ…俺はたしか董卓に…)
「うわあ!」
思わず劉備は飛び起きた。勢いよく起きたので体中に受けた矢傷が悲鳴をあげる。
矢傷の他にも体の節々が痛い。…肛門の辺りが特に…。
(イタタタ…なんでこんな怪我してんのオイラ…)
突然、扉が開いた。劉備は自己防衛本能が働き、すぐ身構える。
扉の向こうから現れたのは…ため息をつくほど美しく若い侍女であった。手にはお茶が入っているであろう急須と椀をお盆にのせていた
「気がつかれたのですね!…よかった…。もう3日も目を覚まさないから…。」
侍女は劉備を気遣うように優しく声をかける。相手に優しくされて劉備の警戒心が少し和らいだ。
「おめえは…誰イタタタ…」
侍女に名を聞こうと思い声をだす劉備だが、傷の痛みに声をあげる。
「大丈夫ですか!まだ無理をしてはいけませぬ…」
侍女はすばやく劉備の傷の手当てをし始めた。その心使いと誠意に劉備は安心しきっていた。
(ああ、やっと神のような女に会えたよ)
そんな2人のやりとりを覗いていた影があった。
10歳くらいの少年…そうジュンイクである。
(曹操さま…一体なにをなさるのですか…)
ハラハラしながらもジュンイクは事の顛末を見守ることにした。
時刻は午後8時を回ったころ。長い夜の始まりである。
138無名武将@お腹せっぷく:02/06/25 20:17
age
139無名武将@お腹せっぷく:02/06/26 04:46
あげ
140無名武将@お腹せっぷく:02/06/26 09:19
うお、やっぱりおもしろい。カニ道楽さん続き期待してます。がんがってください。
141カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/06/27 12:59
本当におもしろいですか?
142楊儀 ◆Am7DdtsA :02/06/27 16:54
「さあ、これで大丈夫です。このまま安静にしてください…」
包帯を取り替えた曹操がピシッと劉備の肩を叩いた。
「イタッ!もう何すんだよ〜」
悲痛な顔で劉備は訴えた。その顔がおかしかったのか曹操はころころと笑っている。
目の前の女――曹操の笑顔を見て劉備はもっと笑わせてやりたいと思った。(劉備は名を聞いてないため曹操とはしらない)
劉備は布団に横になると曹操の目を見つめながら口を開いた。
「ねえねえ、体は安静すっけどさ、ここが安静しないんだよね〜」
と言って仰向けのまま腰をカクカク突き上げてみせる。
しょーもない下ネタを劉備は披露して見せた。
そんなしょーもない下ネタを見せ付けられた曹操はというと…。
「あらあら、なら私が安静にしてさしあげますわ…」
さらりと爆弾発言した曹操はやけになれた手つきで劉備の服を剥ぎ取る。
「おッおいちょっと…」
冗談で言ったつもりなのに、と考えていても曹操に着物を脱がされていく内にムスコにエネルギーが蓄えられてくる。
(正直な奴だよな…)
劉備は自分を少し恨んだ。
「ではいただきます…はぷッ…」
まるで朝飯を食べるかのごとく曹操は劉備のマラにしゃぶりついた。
「ん…んん…はあ…んあ…あ…ん…」
いやらしい音が響く。
頭を舌で優しく舐め回し、口の奥深く咥えこむ。奥まで咥えすぎて涙が出てきたが、気にすることなく顔を上下させる。
「う…うまいな…」
快感にこらえつつも劉備は曹操に声かける。
あまりに曹操のテクがいいため表情が嬉々としているのには気づかなかった。
「ぷあッ…ん…あん…ん…んん…」
一旦口を離し、袋を手で揉みながら竿を舌で重点的に舐めた。
そろそろ限界が近い。それに気づいたのか曹操は劉備のマラを更に優しく、丁寧に愛撫する。
143無名武将@お腹せっぷく:02/07/01 18:14
>カニ道楽さん
早く続きを書いて下さい、期待しています!
144カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/07/02 21:33
ゴメン 試験終わるまで待ってな
145無名武将@お腹せっぷく:02/07/02 23:12
>カニ道楽さん
何日までが、試験期間中ですか?
>>145
試験が終わったとたん催促、
なんて野暮なマネはせんでくれよ…。
147カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/07/05 16:44
>145
来週の土曜までにはupしる
保守り
149   :02/07/13 14:38
楽しみにしてるから早くうぷしてねーーーー!!
150カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/07/13 14:51
「なあ…もうそろそろ…」
劉備は快楽に悶え苦しみながらも曹操の顔色を伺う。
「ふふ…いつでも出していいですよ…」
ちょっと小悪魔的な笑みを曹操は浮かべた。
「ん…ん…あ…私に…飲ませて…」
とろんとした目で曹操は劉備を見やる。曹操に見つめられて劉備はドキッとした。
(やべー、まじやべー)
「もっと…もっと…」
曹操の口が舌がせわしなく動きまわる。
「ハア…ハア…ウ…ウウ…」
劉備の尿道を熱いモノがかけめぐり、発射した。
マラを咥えていた曹操はためらうことなくそれを飲みほし、さらにしぼりとっている。
「ぷあ!」
曹操が劉備のマラから口を離す。口元に白い液体がついているのが艶かしいことこの上ない。
「ハア…ハア…オイラ…もうだめだ…」
劉備はぐったりとうなだれ、天上に目をやる。
「なかなかの美味でございました…。」
曹操は劉備にしなだれかかり、耳元で優しくつぶやいた。
「あんたも相当な物好きだねえ…」
「あなたさまほどではありませんわ…」
二人は目を見合わせ笑った。
その時、外から急に大声が聞こえた。
「殿―!どこにおわしますかー?青洲の黄巾党が膨れあがり、至急討伐せよとのご達しでございますー!」
その声を聞き曹操は衣纏い、立ち上がる。
「どうしたの?オイラたちには関係ないじゃん。」
劉備は寝そべりながら曹操に声をかけたが曹操はあえて無視した。そして扉の方へつかつかとあるいていく。

あまりに急な出来事に外にいたジュンイクは知らせようかと迷った。
が、その迷いはすぐ断ち切られた。
「わたしはここだ!早くきて詳しい話を聞かせろ!」
先ほどの曹操とはうってかわって凛とした声を響かせる。
あまりの豹変ぶりと考えのない行動に劉備とジュンイクは口をパクパクさせている。
そんな劉備に気づいたのか曹操はくるりと向きを変え、先ほどと同じ口調で話した。
「そういえば自己紹介がまだでしたな・・・私は曹操、字を孟徳と申します」
「え…あ…あの…」
まだ状況が飲み込めてない劉備は口をパクパクさせるばかり。ジュンイクに至っては額に手を当て、天をあおぐばかり。
(あーあ、大変なことになっちゃたよ…)

151無名武将@お腹せっぷく:02/07/14 15:52
>カニ道楽さん
劉備は、その女が曹操であるとは信じられないという展開にすれば・・・?
152無名武将@お腹せっぷく:02/07/15 23:12
>カニ道楽さん
早く続きを書いて下さいね・・・
期待していますよ♪
保守
sage保全…て限界はどの程度なんだろうか?
限界? スレ位置のかな?
書き込みが新しければ、どんなにスレが下がってても大丈夫ですよ。
>>151
とりあえず黙ってROMってようよ
157154:02/07/26 15:58
>>155
・・・じゃなくて、この板における最後のsageからdat落ちまでの平均時間が・・・
>>157
それは他スレの数によるから、漏れは知らん。
15965の再掲揚:02/07/27 23:15
>>65
萌える場面だから、私がカニ道楽さんの代わりに再掲揚します。

「あはぁ…」
趙雲は左手で服を抑え、右手の人差し指と中指を縦線にかけ、力いっぱい壁を広げる。音がかすかに聞こえた。
「んんッ…ん…」
脚を大またに開き、下腹部に力を入れる。
ヒダがヒクヒクと蠢き、なんともいやらしい光景が広がる。
そして勢いよく黄金水が噴出した。黄金水は留まる所を知らず、大量に周倉の頭上に降り注ぐ。
「ぐ…」
黄金水をかけられ、むせるような臭いが周倉の周りに広がる。
そんな破竹の勢いで放出されていた黄金水もやがて勢いを失い、その流れと止めた。
あまりに凄い勢いだったため、秘所は全く濡れていなかった。
「んん…んふ…ふふふ…あはは…あははははは!!」
自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか、それともいっぱいに出たので気分がいいのか、あまりにも妖艶で、あまりにも残酷で(周倉にとって)あきれるほど無邪気な笑いをしていた。
「うふふふ…」
節操のない笑いを浮かべながら趙雲は立ち去ろうとした。
周倉が最後の力を振り絞り、口を開いた。
「女…。名は…お前の名は…?」
消え入りそうな声だったので危うく聞き逃す所だったが趙雲は振り向き、そして親指を立て歯を見せながら爽やかに答えた。
「趙雲!字を子竜!」
趙雲が名乗りを上げたのを確かめると周倉は再び地面に顔を埋めた。
160カニ道楽 ◆Am7DdtsA :02/07/27 23:49
>>159
ほんにゴメンね…。
今、浅はかながら新人賞狙ってるからおわるまで待ってて。
忘れたころにウプするから
161無名武将@お腹せっぷく:02/07/29 20:00
>>159
>あまりに凄い勢いだったため、秘所は全く濡れていなかった。
ここが、すごく趙雲らしいね〜♪
これは、完璧なサディストだよ!
あと、秘所は放尿を終わった瞬間にしまうのではなく、放尿を終わった後も少し
の間だけ見せつけてからしまった方が、やはりサディストの感じがでるよ。
つまり、見事に立ちションしてやったという満足感に浸っているシーンだよ。
162無名武将@お腹せっぷく:02/08/04 23:55
>>161
>あと、秘所は放尿を終わった瞬間にしまうのではなく、放尿を終わった後も少し
>の間だけ見せつけてからしまった方が、やはりサディストの感じがでるよ。
ここが重要なポイントだね
163無名武将@お腹せっぷく:02/08/06 00:31
>カニ道楽さん
当分お休みするの?
164無名武将@お腹せっぷく:02/08/06 00:32
呂布は印歩っぽい
165無名武将@お腹せっぷく:02/08/06 00:33
>>164
趙雲の立ちションシーンはカッコイイかな?
166無名武将@お腹せっぷく:02/08/06 01:26
期待age
保守
168無名武将@お腹せっぷく:02/08/16 11:12
カニ道楽さんが休みになったから、このスレも閑古鳥状態になったなあ〜
169無名武将@お腹せっぷく:02/08/19 14:01
カニ道楽さんがいないと寂しいなあ〜
密かに期待
171無名武将@お腹せっぷく:02/08/24 20:16
カニ道楽さんが続きを書かないなら、誰か別の人が代わりに小説を書いてくれないかな?
ttp://game.2ch.net/gameover/kako/1021/10218/1021867595.html
ここの22以降でも読んでれば?
173無名武将@お腹せっぷく:02/08/27 23:29
つかこのスレ2ちゃんねるガイドに出てたぞ(それか>>172
職人の妄想爆発だってな

174 :02/08/28 18:14
>自分の黄金水まみれになった周倉がそんなに滑稽なのか、
>それともいっぱいに出たので気分がいいのか、
>あまりにも妖艶で、あまりにも残酷で(周倉にとって)あきれるほど無邪気な笑いをしていた。

これは天じょ・・・・・。竜つながり?
アフォレスすまん、ちょとワロタもんで。
175 :02/08/31 05:39
皆が馬車馬の尻を叩く様に催促するから疲れちゃったかな<かに
176 :02/09/04 04:06
何故こんなに立ちションにこだわるのか・・・
177  :02/09/11 01:49
メンテsage
178無名武将@お腹せっぷく:02/09/16 18:36
age
179無名武将@お腹せっぷく:02/09/19 00:15
age
180無名武将@お腹せっぷく:02/09/24 05:47
アゲ
保守
182無名武将@お腹せっぷく:02/09/29 03:36
扇痴影
183無名武将@お腹せっぷく:02/10/10 04:50
age
184無名武将@お腹せっぷく :02/10/19 15:57
イカせて〜カニ道楽さま〜
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!
186無名武将@お腹せっぷく:02/10/21 17:36
>>185
見ないでといいながらさりげなく途中で見てとか言ってる
187無名武将@お腹せっぷく :02/10/24 19:22
>>185

スカトロはちょっと・・・。
神復活まで保全sage
189無名武将@お腹せっぷく:02/10/31 12:13
>>188
>神復活まで保全sage
ageないと意味無いよ!
sageでも保守される。
191無名武将@お腹せっぷく:02/11/04 20:31
張角タン番外編スタート

民衆を救おうと立ちあがった黄巾族の首領、張角。だが、
漢王朝はそれを許さず、彼女に討伐軍のお触れがでる。
それにショックを受けた張角。河のほとりで一人、涙で袖を
濡らすのだった・・・。
たまたま河の近くで物思いにふけていた一人の青年は彼女に
声をかけたー
「そこのお方、なぜ泣いているのです?」
だが、彼女はすぐに声がだせなかった。自分が黄巾族の首領、張角
だと知られるのを恐れたためであった。
だが、青年はしつこく声をかけた。
「自分は近くの村で草履とりで生計をたてているものです。もし、今晩の宿
に困っているのなら、どうぞ私のうちにいらしてください。あるものといったら
大した物はありませんが・・・」。

続く

192無名武将@お腹せっぷく:02/11/04 20:52
いまどきめずらしいー。
張角は思った。荒みきったこんな時代に優しく声をかけてくれる
男がまだいたのかー。
男といえば今まで出会った男達は自分のカラダが目的で欲望の塊の
ような者達ばかりー。
張角はその男の顔が見たくなった。
どんな男だろうー。
そっと顔をあげた。
「やあ、ようやく振り向いてくれたね」。
その男は満面の顔で張角を出迎えてくれた。
私がいままで見た限り、こんなすがすがしい男はいなかったわ。世の
中にもこんな男がまだいたのねー。
張角はまじまじとその男の顔を見た。
「うん?私の顔になにかついているのかい?」
「あっいえ・・・別にそんな事はないです」。
思わず、張角は声を出してしまった。

続く
193無名武将@お腹せっぷく:02/11/05 08:30
俺は割れ厨なんですが、エロ漫画あさりをしていると向こうのエロ漫画を
よく見かけます。向こうのエロ漫画は歴史物が多いので、三国志と思われるものも多数
あるのですが、字が読めません。
得ろ漫画っていうより一枚絵なんですが、しかも筆で書いたような漢字
194無名武将@お腹せっぷく:02/11/05 18:13
その男ー劉備玄徳は当時23歳。
父は彼が幼いころに病死して以来、母と二人暮しで暮らしている。
彼の母は大黒柱の夫を失うと身を粉にして働いた。
母親の仕事は主に草履取りの仕事をしていたので、劉備は見よう見真似で
母親の仕事を手伝ったりした。
そして、いつからかそれが彼の仕事になった。彼が作る草履は近所でも
有名でひもが切れにくく丈夫なのでみんなからたいそう喜ばれた。
その日も彼は昨晩作った草履を隣町まで行商にでかけた。
その帰り道、一休みしようと自分が住んでいる町を流れる河の
ほとりで彼女ー張角を見つけたのだった。

そして、
195無名武将@お腹せっぷく:02/11/07 15:32
>カニ道楽さん
周倉が出たのなら、関羽千里行中に廖化を出してほしいです。(廖化ファンなので)
関羽に惚れ込んでついて行くという感じで、ただ、関羽も渋々ながら許す、と言う風に。
キャラとしては、演義の初登場時の年齢より更に下げて、十歳ぐらいの槍を使う熱血純情少年。
(注文だらけですいませ〜ん。期待してるので。)

>188-190
ageて良かったですかね?
196無名武将@お腹せっぷく:02/11/08 09:43
(21、22歳ぐらいか・・・このへんじゃ見ない顔だな…。流れ者か?)
その女のみすぼらしい着物をまとった女性を劉備は
かわいそうに思えた。
(無視してもいいのだが、なんとなく気になる。
なんかこう妖気みたなものが感じられるなぁ・・・)
その美しくも妖しい雰囲気が劉備を惑わせた。

気がつけば彼女の横にいた。元来、誰でも気軽に話せる性格である。
最初は雑談話などあたりさわりの無い会話から始まった。それから
最近、自分の身近で起こった事件などえんえんと話しつづけた。
「最近じゃあ、この集落にも黄巾族の連中が押しかけてきて、非常に
迷惑しているんだ」。
その言葉に張角はビクッとした。
(まだ、この男には私が何者であるか言っていないわ・・・。ぼろが
でないうちに立ち去ったほうがいいかも・・・)
だが、劉備はそんなことはつゆ知らず話を続けた。



197195:02/11/11 15:29
横槍で申し訳ないが、>159は趙雲より馬超のほうがよかったのでは?
演義の馬超はちゃんと虎牢関の時にはいますよ。王方をぶっ刺してました。(殺してはいない)
まあ、
趙雲→馬超
周倉→王方
山中→虎牢関
にすりゃなんも問題は無い訳ですが。
198無名武将@お腹せっぷく:02/11/18 14:58
「私は今は貧しい農家の出ですが、将来は大物になりたいと思っております」。
「男はだれでもそういう志は持つものです。ですが、その中で本当に大きくなるものは
少ないものです」。
「ですが、私は今の環境に満足しておりませぬ。いつか村を出てどこかの城の
城主に仕えたいと思っております」。劉備は自分の夢を熱く語った。
だが、張角は本気で彼の夢を信じようとはしなかった。だが、劉備の目には
ギラギラとした男のまなざしが映っていた。

いつのまにか日が西に沈もうとしていた。半時間もすれば日は沈むだろう。
劉備はそろそろ帰らなければならないと張角に告げた。
別れる前に劉備は一言だけ聞きたい事があった。
199無名武将@お腹せっぷく ◆4kt9c3whh. :02/11/18 15:03
test
200無名武将@お腹せっぷく:02/11/21 12:27
200!!
201無名武将@お腹せっぷく:02/11/22 02:29
久しぶりに来たら新作!!( ゚∀゚ )キタ━━!
202無名武将@お腹せっぷく:02/11/29 22:35
「あなたの名前を聞いていなかった。できれば教えていただきたい」。
「私は・・・黄天に仕える者です」。
張角は名は明かさず黄天に仕える者とだけ伝えた。
「!?」
劉備は驚いた。この女は今、中国各地を荒らしまわっている黄巾賊に仕える
者だというのだ。
「何ゆえ黄魔に仕える?あやつらは王朝を乗っ取ろうとする逆賊なのに・・・」。
「私達には私達の考えがあるのです」。
「考えとはなんだ。蒼天(漢)にかわって黄天がこの世を治め、民衆が苦しむ
ことのない平和の世の中を治めるといいながら、やっていることは略奪殺戮を
繰り返す鬼賊と化して人々を恐怖のどん底に突き落としているだけではないか!!」

続く

203無名武将@お腹せっぷく:02/12/06 07:58
期待あげ
204無名武将@お腹せっぷく:02/12/09 11:38
普段は物静かである男がこれだけ怒るのも珍しい。
劉備個人にとって「黄巾賊」はどのように映るのだろうか…。
実際、劉備はこの目で「黄巾賊」に遭遇した事はない。だが、黄巾賊に襲われた
村の人々から話を聞くにつれて、彼の中に「黄巾賊憎し」という感情が沸きあがったのだろう…。
しかし、なぜここまで「黄巾賊」は恐れられ、憎まれるようになってしまったのか。
元々、「黄巾賊」は民衆を救済する義賊であった。だが、急速に数を増やしていった結果、
深刻な食糧不足に陥った。このままでは自滅しかねない。
そこで、手っ取り早くこれを解決する方法として、民衆を襲い始めたのだ。
後漢王朝は「黄巾賊」を討つために兵を出したのだが、各地で敗北を重ねた。
負ければ、全員殺される・・・。生き残るためには勝たなければならない。
その執念はすさまじかった。

続く




205無名武将@お腹せっぷく:02/12/12 18:03
だが、それはあくまで「黄巾賊」の言い分だ。
虐げられる民衆たちにとって彼らは「鬼賊」以外何者でもない。
民衆たちは漢王朝から重い税金に苦しみ、わずかばかり残った資産を今度は
「黄巾賊」の略奪に遭うというこの世の地獄かと思われるほど辛い生活を送っていたのだ。
民衆の目から見ている劉備にとって「黄巾賊、憎し」と思うのも納得頂けるだろうか。
場面に戻る。
劉備の天をつくような怒声の前にただジッと黙っていた張角が口を開いた。
「劉備どのの言う事はもっともです。確かに私たちは生きるために人々を苦しめたりも
してきました。ですが、これだけは言わせてください。彼らは決して欲望のために
人々を苦しめたりはしていません」。
「何!?」反論する張角を劉備は睨んだ。
だが、ひるまず張角は話しつづける。
206無名武将@お腹せっぷく:02/12/12 18:07
>>205
>虐げられる民衆たちにとって彼らは「鬼賊」以外何者でもない。
しかし、もとはといえば黄巾賊だって漢王朝に虐げられた被害者である民衆の集団である。
207無名武将@お腹せっぷく:02/12/21 16:23
「劉備どの、たとえ私たち黄巾賊が起たなくとも、ほかの誰かが漢王朝を
打倒しようとしたはずです。それだけ、王朝は地に落ちているのです」。
「400年の歴史を誇る漢王朝がすぐに滅びるとは到底思えぬ」。
劉備は反論する。
「歴史が証明しているではありませんか」。
「!」
「殷の紂王しかり、秦の子嬰しかり国を滅ぼしたいい例です。彼らは人々の声を
聞かず、国を己の欲望のままに操り亡国の憂き目に遭わせました」。
「ということは皇帝の霊帝は国を滅ぼす元凶ということか」。
「その通りです、劉備どの。残念ながら今の皇帝は宦官の意のままに操られ、その力は
なきに等しいのです。」
208無名武将@お腹せっぷく:02/12/21 16:34
>秦の子嬰
子嬰はちがうと思われ。胡亥と趙高が元凶でせう
あと暴君の例えで殷の紂王を挙げるなら秦じゃなくて夏の桀王を挙げたほうがいいかな
209無名武将@お腹せっぷく:02/12/22 12:31
残念ながら今の皇帝は宦官の意のままに操られ・・・(訂正)
残念ながら今の皇帝は宦官や外戚の意のままに操られ・・・(変更)


「皇帝に力がないのか・・・」劉備は愕然とする。
「後漢の衰亡は幼君の君主を擁立し、皇后の親戚が政治の実権を握る外戚政治、
宦官が官僚を排斥して政治を壟断する動きが交互に現れ、政治の腐敗は止めどない
状態になったのです」。
劉備は天を仰いだ。
(これが漢王朝の運命なのか・・・。)そう思うと悲しくなった。
乱が勃発したのも元はといえば、霊帝が政治に無関心で、臣下が官職を得るのに実績ではなく
金で売るなど私利私欲に走り、何太后(霊帝の後妻)や宦官の言うままに政治を任せていたからだ。
宦官や外戚は霊帝に政治に目をむけさせず、これまた私利私欲に走ったので、重税や夫役に苦しめられていた
領民の怒りは爆発し、乱がおこったのだ。
本当に倒すべきだったのは黄巾賊でもない、漢王朝そのものであったのである。
劉備は自分が世間知らずであったことを張角に詫びた。
張角はそれを許した。
「劉備どの、わかっていただけましたか?」
「私は恥ずかしい。あなたの言っていたことは最初は信じられませんでした。ですが、
話を聞いていると、あなたたち黄巾賊は民衆の味方であることがわかるような気がしました」。
「劉備どの・・・」。
いつのまにか夕陽は落ちていて、周りは闇につつまれていた。
「もう、今日はおそい。できればまた明日お話がしたいのですが・・・」。
「喜んで」張角はうれしそうに快諾した。


210無名武将@お腹せっぷく:02/12/25 20:39
河のほとりは闇につつまれていた。その闇のなかを河のせせらぎが
こだまする。水面には月の光が反射されている。そのなかに二人の男女の影が
映っていた。
「ご婦人、一人で夜を歩くのは危ない。家まで送りましょう」。
「しかし・・・。劉備どのにも家の人がいるでしょう。早く帰らなければ心配するのでは」
張角は心配は無用とそれを断った。
「ならば、近くまで送りましょう。家は近くにありますから、多少遅くなっても大丈夫です」。
「それならば、喜んで送らせてもらいましょう」。張角はうなづいた。

河のほとりを後にした一行は劉備が住んでいる町に続く道をひたすら歩いていた。
道の途中ですれ違うものは誰もいない。月の光で夜目は多少きくものの、やはり暗い。
(途中まで送るとは言ったが、ご婦人にはこの暗い道を歩くのは無理だ。そうだ、母上に頼んで一晩
泊めさせてあげることにしよう)
心優しい母である。母に事情を話せば、きっとわかってくれるだろう。
「ご心配なされますな、劉備殿」。
「えっ」。



211無名武将@お腹せっぷく:02/12/31 22:00
劉備の思惑をよそに張角は言う。
「お気持ちはうれしいのですが、劉備殿の母君が心配なされるのは私にとっても心苦しいことです」。
張角はきっぱり断った。
自分の好意がかえって迷惑がかかるよりはと劉備はそれを承諾した。
「そうですか・・・。わかりました。では、ここで今日は別れましょう。明日はどこで会いましょうか?」
「よろしければわたしが劉備殿のご自宅まで・・・」。
「そうですか、わかりました。では、ごきげんよう」。
こうして二人は別れると、劉備は村に続く道を歩いていった。それを見届けた張角は村とは反対方向の
山に続く道を急いだ。

山に続く道は途中で途切れ、人が一人通れるような小道になっていた。
生い茂る草木が月の光を完全にさえぎっている。完全の闇だ。張角はそのなかを注意しながら進んでいく。
20分程、歩いただろうか。暗闇にさえぎられた空間から明かりがともっている。
その明かりの先には、数人の人影が見える。
張角は本能的に木の陰に身を隠した。
(盗賊だ!)
盗賊団の一味が火を囲んで、野宿しているのが見えた。

続く



212無名武将@お腹せっぷく:03/01/09 00:23













213山崎渉:03/01/11 02:09
(^^)
214無名武将@お腹せっぷく:03/01/13 16:57
下がりすぎ
215無名武将@お腹せっぷく:03/01/13 17:30
首領らしい盗賊団の親方を中心に部下数人を囲んで、くしに刺した肉を焼いている。
(そういえば、昼から何も食べてなかったわ)張角は左手で自分の腹をさすった。
肉を焼くにおいが彼女の鼻を誘う。彼女は出てくる生唾を飲み込みながら、その光景を
しばらく見守った。肉はやがていい色つきに仕上がると、彼らは肉を食べ始めた。
そのうち部下の一人が首領に話し始めた。
「今日、襲った村の連中の奴らはたいしたことがなかったですね」。
「そうだな、村には一人ぐらい用心棒を置くはずなんだが・・・」。
「まさか、自分たちの村が襲われると思っていなかったんじゃないですか?」
「それもそうだな、俺たちは今日楽な仕事にありつけたわけだ」。
一同、笑う。
(彼らが襲った村、まさか妹たちが滞在していたわけないわよね)
張角は残してきた妹たちの安否が気になった。そう思うといてもいられなくなり、その場から
離れることにした。

続く
肉→嫌な想像をしてしまった。鬱。
217無名武将@お腹せっぷく:03/01/17 03:01
ag
ハンニバルな予感。
219無名武将@お腹せっぷく:03/01/19 13:13
張角の妹たちー張宝、張梁は12歳と10歳の少女である。
張角の両親は妹たちが、幼いころにそれぞれ病死してしまったので張角が親代わりと
なって、妹たちを女手ひとつで育てているのだ。
張角が16歳のころに「太平道」の教祖として、中華各地を布教をしていたころは、
妹たちの手を引いて回ったこともある。最初のころは、相手にされず、みんなからバカに
されたこともあったが、そんなとき彼女を慰めてくれたのはほかならぬ妹たちであった。
妹たちが成長し、自分のことは自分で出来るようになったので、張角は本格的に
布教を始めた。その留守には妹たちのお守り役兼教育係である聾都(きょうと)がつとめている。
聾都は学習の一環として、しばしば張宝たちを連れて、外に出ている。話によれば妹たちはすぐ近くの
村で何日か滞在しているという。

(何事もなければよいが・・・)張角の心はそれ一点に集中していたため、自分の注意に全く気が
つかなかった。

続く






220山崎渉:03/01/22 14:30
(^^;
  _,...--.、          /::,゙' `ヽ、
   /   ゞヽ_,..-─ '  ̄ ` ヽ'::`i|
  ./   /:::::ノ         ヽ;l
  j   /::::::/           i 食らって!
  !  ./:::://  ⊥_ノノ´⊥_l !!  |
  | /::::/::::i l  l T'Т  T'l l ノi  !:!
  !.l:::/|l:::l ゙! .、└   └ : リノ_ノ|:::!
  il::/ ト:l  ゙i_゙l_ 、" - " ノ . !  .i.l::!
  !:,i.  l:l`/ ⌒ -^ _ , ' .ヽ l  l l;!
  .l;| |.  | i   、   `  `ヽ  .! `
   | |  !!   i   ゚    ゚ i  !
   ! )  l |   !        丶. ヽ
   /  ! |   l`、       !` 、 ゙、
   l , i  !  __! !        l  `    _ ,.. .. .. 、
  l / i  /'  ̄   ̄` 、       'i ,.:- '  ̄       `ヽ、
   '   i   ヽ、   `ヽ、      ´        _,   !
      、    丶、    . l !        ,、'~   ノ
  _, ─ヽ、   ノ ヽ    ゙、/,`ヽ、     _, ' ヽ、, '
  `─,^_;...- '`-ニ´   \   .!   `ヽ _,- '  .,.- '
    ´      ゙ >-  .l_ ノ ` --─i'~ヽт'  ̄
           /   ,゙          !  ヽ,
          ノ   .,゛        !   ヽ
         '、  _ノ         ヽ、 _ノ ゙、 。 o.
          ` ´       ゚ σ⊂ 。_ヾ、),.'゚- 。
222無名武将@お腹せっぷく:03/01/25 22:19
超クズスレだから消えろ
224無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 17:23
ハラヒラ----------(゜∀゜)----------!!
225無名武将@お腹せっぷく:03/01/28 00:59
わたしたち極悪非道のはにゃ〜んシスターズ!
今日もネタもないのにはにゃ〜んしてやるからな!!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   , ---     ,   _ ノ)
 γ ==== ヽ γ∞γ~  \
 | |_|||_||_||_| | |  |  / 从从) )
. | |ー. ー |) | ヽ | | l  l |〃  はにゃん
 ノ人 ワ ~∩| |  `从∩ ワノ)     はにゃん
 ( (つ  丿ノ    (   ⊂) はにゃん
   ( ヽノ       ヽ/  )    はにゃん
   し(_)       (_)J
226無名武将@お腹せっぷく:03/01/29 15:42
age
227無名武将@お腹せっぷく:03/01/31 19:42
      r ⌒ヽ
     (´ ⌒`) ポッポー !
         l l
 カタカタ ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (・∀・#)<  山崎便乗荒らし氏ね!
   _| ̄ ̄||_)_\ついでに半角だけ入力する馬鹿も
 /旦|――||// /| `ー――――――――――――――
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
 |_____|三|/
ドスンっ!
張角は切り株に足を取られ、転倒してしまった。
「何やつ」盗賊たちは草の向こうから聞こえる物音に視線を向けた。
(しまった。聞こえてしまった)
張角は身を伏せて、相手の動向を見守った。
「痛い目にあいたくないのなら、早々に出てこい。出てこないなら、殺すまでだ」。
盗賊数人がこちらにむかってくる。そのうちのひとりは鋭い刃物を持っていた。
(相手は、男数人。こちらは女一人。勝ち目はないわ。しかし、いつまでも隠れている
わけにもいかない)
張角のひたいから汗がにじみ出る。進むことも退くこともできない絶体絶命の危機に
張角は意を決したように立ち上がった。
「待って」。
よくみると、そこにはぼろきれをまとった20代の前半の腰つきのいい女が立っていた。
「おまえ、女・・だな。ここで何している」。
「私はただの通りすがりの旅人よ」。
「こんな夜更けに女の旅人が一人というのもおかしいじゃないか。おまえ、官憲か?」
「いえ、本当にただの旅人です」。
「ふーん。まあ、いいや。女一人どうってことないからな、女おとなしくすれば命だけは
助けてやる」。
「それならば、証拠を見せてくれる」。
「ほらよ」。盗賊は鋭い刃物を張角の前に投げた。
「これでいいだろう?俺たちは何も持っていないぜ」。

続く
盗賊たちは両手を万歳して、自分たちは武器を所持していないことをアピールした。・
「そのようね、でも、だからといってあなたたちに対して警戒を緩めるようなことはしないわよ」。
盗賊のひとりが仲間に目線をやって「やれやれ困ったお嬢さんだ」というようなジェスチャアを示した。
「ならば、どうしたらいいのかな?」
「そうね、私に指一本触れずにこの場から立ち去らせてくれればいいわ」。
「そうはいかねえだろう。もし俺らがあんたを見逃したら、きっと官憲に通報されて俺らは御用となってしまう」。
「そんなことはしないわ」。
「約束できる証拠なんてあるのか?」盗賊たちの鋭い視線が張角に突き刺さる。
「ないわね」。そう言うと張角は、逃走を図った。
「待て!この野郎!」盗賊たちは逃げる張角を追った。
盗賊は二手に分かれて一方は張角を追い、もう一方は先回りして張角を挟み撃ちにする計画だ。
(野豚やウサギを狩るのもいいが、人間の女を狩るというのもいいもんだな)
張角を追う盗賊は、彼女が逃げる後ろ姿を見ながら、これから起こることを
創造した。
(そうだな、まずその肉つきのいいけつをなでまわすのがいいな。そして次に
その淫靡ですべてを包み込んでしまいそうな上のクチを俺の一物でふさぎこんで…)
「そっちだー!そっちに行ったぞ!」先回りした仲間の声が聞こえる。
(ククク…。もう逃げられはしないんだよ!そっちは崖だ!)

続く
230無名武将@お腹せっぷく:03/02/15 18:33
 張角を待っていたのは、断崖絶壁の崖だった。
 底まで何メートルあるのだろうか、月の光も照らさないそれは地獄まで
つながっているのではないかと思わせるほどであった。
 やがて、張角の後を追ってやってきた盗賊の一味がやってきた。
 「久しぶりに疲れたぜ。手間を取らせやがって、もういい加減にあきらめろ。
そっちは急峻な崖だ。獣も下りやしねえところさ」。
 「そうだ。ここで飛び降りて死ぬよりは、俺たちの慰みものになるほうが
まだいいと思うぜ」。
 「ほら、早くこいよ」。盗賊の一人が張角の前に一歩踊り出た。
 「フフ…」張角はふくみ笑いをした。
 「そうね。並みの人間ならあきらめてあなたたちに嬲り者にされてしまう
かもしれないけど、相手が悪かったわね」。
 「けっ強がりいいやがって、そういって俺たちに殺されたやつを何度も見たぜ」。
 「あら、ならばわたしがうそをいっていないことを証明しましょうか?」
 「なに!?」
 すると、張角の体内から湯気のようなものがたちこめてきた。
 その光景に一瞬、盗賊たちはたじろいだ。
 時間が経つにつれて湯気はさらに多くなり、完全に張角の姿が見えなくなってしまった。
我を忘れて、この摩訶不思議な光景を呆然と立ち尽くす部下に対して、盗賊のお頭が檄を
飛ばした、。
 「何をしている。さっさと捕らえんかー!」
 「へ・・へい!」
 盗賊たちは一斉に張角に飛びかかったのだが、そこには彼女の姿がいなくなっていた。
 「お・・お頭、女の姿がないですぜ!」部下が蒼白した顔で騒いでいる。
 「ばか者!よく探してみろ」。
 だが、何度も同じ場所を捜し歩いても女の髪ひとつも落ちていなかった。
 お頭は、あの湯気に気を取られているうちにどこか逃げたのかもと思い、付近の捜索を
あきらめ、他をあたるよう部下に命令した。

続く
待機中に付き保守。
続き待ち。
233無名武将@お腹せっぷく:03/03/04 19:06
村といっても、十軒ほどの民家が並んでいるだけに過ぎない。その民家の
ひとつに張角の妹―張宝、張梁とお守り役の聾都(きょうと)一行が滞在していた。
 村は黄巾賊の活動地域に含まれていて、村の住民たちもみな黄巾賊に属していた。
 だが、村の男たちはすべて戦場にいたため、村には女、子供、老人しかいなかった。
 張宝たちは村の中心にある民家の中でもひときわ大きく目立った家にいた。
 張宝たちはここで寝起きしている。張宝たちの寝床は、10畳ほどの広さがある
日当たりのいい居間にあった。居間には姉妹が寄り添って寝ていた。
 朝日が1メートルほどの大きさがある窓から差し込み、張宝のまぶたを照らした。
 「うーん」。
 あまりのまぶしさに張宝は目を覚ました。
 「晴れ…か」。その日は朝からいい天気である。こんないい天気には外で
遊びたい。張宝は横で寝ていた妹の張梁を見た。
 彼女はまだ深い眠りについている。起こそうかと思ったが、まだ朝が早かったので
もう少し寝かせておいてあげよう。
 中途半端な時間に起きてしまったので何もやることがない。再びもうひと眠りしよう
かと思ったが、あまり眠れそうにない。
 「こんないい天気なのにな…。今日も勉強か…」
 その日も朝から聾都による講義が待っている。だが、張宝は勉強よりも外で
狩りをするほうが面白かった。
 「面白くもない勉強が一体何のために役に立つのだろう…」
 朝から気が重くなってしまった。

続く
234山崎渉:03/03/13 16:09
(^^)
新作期待保守
   
237無名武将@お腹せっぷく:03/03/18 10:25
三国志の豪傑もまさか1800年後に他国で女にされたり801にされたりするとは
夢にも思わなかったことであろうなあ…
239無名武将@お腹せっぷく:03/03/18 13:59
期待上げ
新作待ってるヤシどれくらいいるんだろう…
241無名武将@お腹せっぷく:03/03/31 23:27
ho
242無名武将@お腹せっぷく:03/04/03 00:08
新作キボーン
243無名武将@お腹せっぷく:03/04/03 00:10
講義は朝食を終えてから始まる。
 授業は、居間の隣の8畳ほどの広さがある講義室で行われている。
 「では、張宝さま。昨日の続き、23項から読んで下さい」。
  だが、張宝は聞いていなかったのか、講義室の窓から見える洗濯物を干している女性の
姿を見ていて、聾都の呼ぶ声には気がつかなかった。
 それを隣で見ていた妹の張梁が陰で注意した。
(姉様、聾都様が呼んでいるわよ)
 「あっ」張宝はすぐに教科書を手に持ち、読み始めた。だが、どこから読むのかわからない。
 「えっと、どこから読むのでしたっけ」。
 聾都は顔色ひとつ変えず、「23項から読んで下さい」とだけ告げた。
 「遠なるかな、西土の人よ!西方より来り会した将兵たちよ、遠路ご苦労であった。
親愛なる諸侯たちよ、庸・蜀・羌・髳(ぼう)・微・纑(ろ)・彭・濮(ぼく)の兵士たちよ、
なんじらの矛を差し上げ、なんじらの盾を並べ、なんじらの矛を立てよ。われはここに誓う。
 故人は言った”牝鶏(ひけい)は時を告げず。牝鶏の時を告ぐるは、家の滅ぶ時なり”と」。
 「はい、そこまで。張宝さま、座ってください」。
 「えーこの文は周の武王が殷の都・朝歌の南郊、牧野の地で諸侯や兵士たちの前で演説した時の一文です」。
 聾都は一度ここで、間を置いたあと、再び解説をした。
244無名武将@お腹せっぷく:03/04/03 00:13
「武王が演説した文を起草したといわれる人物、武王の弟である周公旦は、殷王朝滅亡後、魯地に封ぜられていましたが,
封地には長子の伯禽(ハクキン)を赴かせ,自らは都にとどまって周王室を補佐しました。武王の死後成王が立ったが,
周公は成王がまだ幼く天下を治めることができないとみて,成王にかわって摂政となりました」。
 聾都の話は説明的で面白くない。なのに、妹ときたら聾都の一言一句逃すまいと竹簡(ちくかん)に書き写している。聾都がもう少し、
授業に工夫をこらしたら面白くなるのに・・・。それならせめて、かっこよければよかったのに・・・姉上はこの男のどこが
気に入ったのだろう・・・。
 特に顔が美形でもなく、風采も上がらない。姉上と並んだら、たいして変わらないじゃないか。性格にしても、
生真面目で女としては少々危険なところがあったほうが魅力的なのにそういった感じもない。夫にするなら、
それでもいいかもしれないが恋人なら絶対付き合いたくない。私なら、もっといい彼を探すわ。
 張宝は再び外に目線を映すのだった。

続く
新作キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!
246無名武将@お腹せっぷく:03/04/04 22:27
「張角様がお帰りになったわー!」
 昼食を終え、午後の仕事に向かう女の声が村中に響き渡った。
 その声に村人たちが一斉にその声のほうに向かった。
  無論、その声は教室で授業を受けている張宝・張梁姉妹の耳にも入った。
 「聾都様!」思わず、張宝は席を立ち、聾都に叫んだ。
 張宝はすぐにでも教室を出て、外にいる姉の方へ行きたかった。妹の張梁も落ち着かない様子である。
 だが、聾都は「今は授業中です。休み時間にお会いになればよいでしょう」と彼女の申し出を却下した。
 (融通の利かない奴)
張宝は聾都を睨み返したまま、席に座った。
(自分だって本当は会いたいはずなのに、まじめぶっちゃって・・・)
張宝はひたすら、聾都のつまらない講義の時間を指で数えながら、終了の合図を待った。
合図終了とともに講義室を飛び出した張宝と張梁は真っ先に女性の声がしたほうへ
向かった。だが、そこには張角の姿はなかった。
 (姉様、もう出立してしまったの?)
 あわてて、村の入り口まで向かったが、張角の姿はない。そこで張宝は近くで農作業をしていた年配の女性に声をかけた。
 「姉様は、張宝様はどこへ行ったの?」
 年配の女性は、張角は青い屋根のある家にいると答えた。
 「青い屋根のある家にいるのね」。
 張角がまだ村にいると聞き、張宝は安心した。
 小さな村落なので、すぐに青い屋根のある家を発見した。
 「姉様―っ!」
 中に入ると、そこには、着物をまとったブロンド髪のした美しい女性が座っていた。
 それは間違いなく、姉の張角であった。

続く
247無名武将@お腹せっぷく:03/04/06 18:23
「張宝、張梁。ずいぶん見ないうちに大きくなったわね」。
 「姉様。半年たったぐらいでは、大きくなりませんよ」。
 張宝は笑ってほっぺをふくらませる。
 「ふふ、そうね」張角は笑って返す。
 姉妹と会うのは半年ぶりである。一年出会えるのは限られているので、そう思っても仕方が
ないことだった。
 「ちゃんと、勉強してる?」
 「してるよ、ねえ張梁?」
 張宝はとなりにいる張梁に顔を向けた。
 だが、張梁の顔は(してないよ)という顔で見つめている。
 「ちゃんと、聾都様の授業を聞かなければだめですよ?」
 「わかってるよ、姉様」張宝は大きな声で返事した。
 「あなたたち、おなかがすいているんじゃない?」
張角の前には村人たちが差し入れしてくれたのか、近くで採れた野いちごや川で釣った小魚を煮物にしたものが
茶碗に入って置いてある。
「いいよ、さっき、お昼食べたばっかだから。姉様こそまだなんじゃ」
 「私はいいの、近くで食べてきたから。張梁は食べない?」
 張梁は「うん」とうなずくと、野いちごを口に入れた。
 「あっずるい。私も食べる。」張宝もすかさず野いちごを口に入れた。
 二人の姉妹の愛らしい笑顔を見ていると、長旅の疲れも癒される。張角はこのままずっと時が止まってくれれば
とすら思ってしまうのであった。

続く
248無名武将@お腹せっぷく:03/04/11 23:46
「姉様―姉様」
 張角は張宝の声で我に返った。
 「どうしたの」張宝が心配そうに張角の顔を見つめる。
 「なんでもないのよ、なあに」。張角は笑顔で返した。
 「ううん、別に」。
 「そう、それならよかったわ。あなたたちも元気でやっていることだし、お姉ちゃん安心したわ」。
 妹たちに告げると、張角は立ち上がった。
 「姉様!」張宝は張角に呼びかける。
 「うん、どうしたの張宝?」張角は張宝のほうに顔を向けた。
 「今夜は・・・いてくれるんでしょう?」張宝は心細い声で言った。
 もっと話したいことは山ほどある。張宝はいや妹の張梁だって姉の張角と少しでも一緒にいたいのだ。そんな思いが張宝の顔から
見てもよく取れる。だが、張角は今夜、劉備の家で彼と会うことになっている。この村からおよそ直線にして西へ二〇キロメートル先に
劉備の実家がある涿(たく)県楼桑(ろうそう)村がある。今からなら、昨晩、盗賊たちと出くわした山中を歩くことなく、迂回して行けるだろう。
 「ごめんね、いつまでもいれられなくて。今夜、会う人がいるの」。
 張宝はもしやと思った。
 (聾都様に会うのでは)
249無名武将@お腹せっぷく:03/04/11 23:48
 だが、それならば今夜じゃなくてもいいはずだ。おそらく、自分の知らない誰かと会うのだろう。
 「姉様―言っちゃやだー!」張宝は大声で叫んだ。目元には涙がにじんでいる。後ろで張梁も言葉こそ出さないが、
必死に涙をこらえようとしている。
 張角は胸が痛んだ。私だって、せめて今日の夜ぐらいは姉妹水入らずの時間を過ごしたい。だが、それはかなわない。
 なぜなら、私は何十万人の信徒を抱える教祖なのだから。
 だだをこねる張宝を張角はしかりつけた。
 「お願い、わかってちょうだい。お姉ちゃんを困らせないで!」張角の剣幕に
張宝は黙ってしまった。だが、それでも目元からとめどもなくこぼれる涙はこらえようがなかった。
 「お願い・・・わかって」張角は二人をそっと抱き寄せた。

 張角は村を出発する前に妹たちの教育係である聾都に会った。
 聾都は、まだ講義室にいた。聾都は書物を読んでいたが、張角が講義室に入ってきたのであわてて
本を教卓の下にある物入れに入れた。
 「そんなあわてることもないのに・・・」張角は微笑しながら聾都に近づいた。
 「すみません」。聾都は顔を赤くしながら、顔を下に向けている。
 張宝、張梁の前では毅然とした態度をとる彼だが、張角の前ではおどおどしている。
 緊張しているのか、それから先の声が出ない。
 「あう、えっと・・・」。
 「別に緊張することないのに・・・ふつうにしてくれれば・・・」
 「あい、すみません」。聾都は顔を上げた。
 目の前には魅惑的なまなざしをなげかける女性がいる。思わず、ゾクッとさせられる
セクシーな目の色に、聾都は再び顔を赤くしてしまった。

続く
250無名武将@お腹せっぷく:03/04/16 20:27
「なーに、赤くしてんのかな?」張角はいたずらぽっく笑う。
 その笑顔を抱きしめたくなるほど、可愛い。
 「いや、これは・・・」隠しようがない自分の顔を説明できるわけがない。その返事に困っていた。
「聾都はいつも私と会うとき、顔を赤く染めるわよね、どうして?」張角は不思議そうに言う。
「そんな、別にその深い意味はないです・・・」。
「深い意味って何?」。
「それは・・・」。
 張角の目線が聾都を捕らえる。きらきらと輝く魅力的な目が余計、心臓の鼓動を増幅させる。聾都は息苦しささえ感じていた。
 もしかしたら、張角は聾都が自分を好いているということがわかっていて、こんな遠まわしに声をかけているのかもしれない。それならば、
なおのこと自分の思いを彼女の前ではっきりさせなければならない。
(張角様は、私を待ってくれているのだ。ここは、男としてそれに応えなければならない)
「張角様、私は・・・」。
だが、聾都はようやくでかかった声は、講義室の外から張角を呼ぶ声にかき消されてしまった。
「支度の準備が出来たのね、そろそろ行かなくては」。
「はあ?」一瞬、聾都は張角が何を言っているのかがわからなかった。
「実はこれから、ある人と会うことになっているんです。今から行けば、夜のうちに会えると思いますので・・・」。
 ようやく、事情を飲み込めた聾都は張角に言った。
「そうですか、わかりました。張宝様、張梁様は大事にお守りしますので心配しないでお出かけになってください」。
 「ありがとう、聾都。そう言ってもらえると安心するわ」。聾都はなにか後ろ髪をひかれるような思いを抱いたまま、張角を見送った。

続く
251山崎渉:03/04/17 10:39
(^^)
252無名武将@お腹せっぷく:03/04/18 22:11
期待アゲ
253山崎渉:03/04/20 05:20
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
254無名武将@お腹せっぷく:03/04/20 17:35
 男は三日三晩、山中を駆け巡っていた。
 男は、片手に八尺五寸(約二メートル 漢代の一尺は二三.七五センチ)あろうかという大刀を持ち、肌着のような汚れた着物に、帯のようなものを締めている。その帯には、
水を入れるための瓢(ひさご)が2つぶら下がっている。彼の家は?郡范陽の裕福な肉屋に生まれている。裕福と聞くと、さぞ気品にあふれ、金持ちにふさわしい風貌をしている
と思いきや、その男は身長八尺、豹頭環眼(ひょうとうかんがん さいづち頭にどんぐりまなこ)、燕頷虎鬚(えんがんこしゅ 豊かなあごと虎ひげ)といういかつい顔をしていた。
 親の仕事上、店先に立つこともあったが、巨鐘のような声とその風貌が客を怖れさせるということで、もっぱら猪豚狩りをしていた。山で捕らえた猪豚を解体して、店で売るのである。
 男の名は、姓は張、名は飛、字(あざな)は翼徳といった。建寧(けんねい)元年生まれの17歳の若者である。
 張飛は三日前から、山中に入って猪を追っていた。だが、一昨日、昨日と猪の足跡は発見できても、肝心の獲物が見つからないでいた。
 その日も朝から日没まで猪を追っていたが、ついに見つからなかった。
 「ついてねえぜ」
 張飛は干した猪の肉を鉄で作った串で刺して、焚き火の火であぶりながら、肉が焼けるのを待っている。
 (明日中には、捕ってこれねえとまずいぜ)
 張飛の実家の肉屋には、いろいろな肉の種類が店頭に並べてあるのだが、その中で一番売れているのが、猪の肉なのである。売り上げの半分は、それで占めているので、猪の肉が
手に入らないとなると、直接、店の信用にも響くのである。


255無名武将@お腹せっぷく:03/04/20 17:38
 やがて、肉の焼けるにおいが食べごろであるということを伝えると、張飛は串をとって上から
肉にかぶりついた。
 肉の染み出す脂が、口いっぱいに広がって、たまらない。張飛はしばらくその味を楽しんだ。
 しばらくたつと、肉のにおいにつられて、いつの間にか張飛の周りには狸や狐が集まりだした。
 「ほらよ」張飛は、肉の一片を彼らの前に放り投げた。彼らは一斉にそれに飛びついた。彼らは
それを巡って、激しく争う。肉は彼らによって、無残に引きちぎられて、跡形もなくなってしまった。
 「そろそろ寝るか」。張飛は焚き火をそのままにしておいて、体を横にした。
 連日の疲労と獲物が取れないストレスから、すぐに眠ってしまった。
 何時間たったことだろう。
 張飛の周りを明々と照らした焚き火の炎は一筋の煙だけを残して、消え去っていた。月の光がうっそう
と茂る森の間からかすかに張飛を照らしている。
 森は不気味なくらい静かであった。その静けさの中から、夜行性のふくろうの「ボーボー」という鳴き声が
さびしく聞こえる。
 だが、それ以上に張飛のいびきのほうが大きく聞こえた。いつもとは違う夜の森の静けさに動物たちは、
迷惑していた。
 だが、この大きな音を発する物体に興味を持った動物もいた。体長が八尺、重さが五〇〇斤
(一〇〇s以上)はあろうかという、雄の猪である。
 猪は荒い鼻息を鳴らしながら、張飛の目の前まで接近していた。
 猪は張飛の顔をのぞいた。
 明らかに自分とは違う顔をしているが、猪の記憶には3日前にこれと似た顔を見たことが
あった。猪は急に不安にかられ、張飛に背を向けて、歩き出そうとした。 
 ガサッ
 猪は背後に音がしたので、後ろを振り向こうとしたとき、頭に鋭い衝撃が走った。目の前が
真っ暗になり、意識が遠のいた。それは一瞬のことであった。

続く

二十歳未満では、字、無いと思うんだけどね…。
成人が二十歳なのは現代日本の話だと思うが。
258無名武将@お腹せっぷく:03/04/23 23:30
 張飛はその日の朝、山を下山した。昨夜、偶然自分の前を通りかかった猪の後頭部めがけて1発殴ったら、そのまま猪は昇天してしまった。張飛は
五〇〇斤以上もあろうかという猪を軽々と持ち上げると、それを背負って、山を下りると、自宅がある范陽の街へ真っ先に向かった。
 范陽の街は朝からたくさんの人たちが行き来していた。そんな人ごみの中に混じって、頭一個分抜きんでた張飛の姿は、異様であった。
 彼らの注目は、張飛に集まった。 
 (見せ物じゃねえんだぞ)
張飛は迷惑そうな顔をしながら、足早に自宅に向かった。
自宅は、街の中心部からやや西よりにある商店街の一角にあった。自宅は一階が店になっていて、二階が住居になっている。
 自宅の前には、開店前だというのに早くも何人か、客がいた。
 そのうちの四十代の太り肉(じし)の男が張飛に声をかけた。
 「おおっ誰かと思えば張さん家の翼徳じゃねえか」。
 「楊さんか、まだ店は開かないぜ」。
 楊と呼ばれたその客は、店のお得意さんであった。
 「ここ二、三日見かけないと思ったら、狩りに出かけていたのか?」
 「まあな、こいつは昨晩仕留めたやつだ」。
 張飛は、背負った猪を地面に下ろすと、それをみんなに見せてあげた。
 「でけえな、八尺はあるんじゃねえか?」二十代の男性が言った。
 「それ以上はあるんじゃないかい?」五十代の女性が言った。
 客はみな、仕留めた猪をまじまじと見つめている。張飛はそれを見ていて、少し鼻が高くなった。
 「そうだな、こいつを持ち上げたヤツは、ただでくれてやるよ」。
 「な・・何言ってんだよ。翼徳。こんな五〇〇斤はあろうかという猪を一人で持ち上げられるわけないだろ」。
 「そうだよ、こんなことができるのは街の中で翼徳さんぐらいなものだよ」。
 「まあ、当然だろうがな」。
 張飛が得意げに言うと、客の中から「よし、やってやろう」と言う男の声が聞こえた。
259無名武将@お腹せっぷく:03/04/29 19:54
 「なにを馬鹿な」。
 張飛や彼を取り巻く客が声のあった方向に目線を向けると、そこには、九尺(約二〇七センチ)もある大男が立っていた。彼の身長にも驚いたが、
さらに眼を見張ったのが漢人には珍しい彼の腰まである長い髯(ひげ)である。
 「この辺じゃ、見かけない顔だな、誰だお前!」
 客の一人が長身の男にふっかける。
 「拙者、関羽雲長と申す」。
 「関羽雲長?知らんな。まあいいや、雲長さんよ、あんた、本当にこの猪を持ち上げるきかい?」
 関羽は、毅然とした態度で言った。
 「拙者、嘘は言わん。なんなら、今からその証拠を見せてやろう」。
 関羽は、猪の前にしゃがむと、右手を猪の頭の下に差し込み、左手は腰の辺りを持って、
掛け声と共に一気に猪を持ち上げた。
 「どうだ、これでもまだ不満か?」
関羽は、目を丸くしている張飛や客を見回した。
「ないなら、こいつはもらっていくぞ」。
 関羽は、猪を両手で持ったまま、彼らに背を向けようとすると、虎鬚の男がなにやら騒いでいる。
 「ちょっと待ってくれー!確かにおめえは猪を持ち上げた。それは認めよう。だが、今それを持っていかれてしまったら、今日の商売ができなくなってしまう」。
 関羽は言った。
 「なら、どうすればよい?」
 「おめえが気に入った肉の部分をもっていくというのはどうだ?」
 「気に入った部分?」
 「ああ、どこでもいいぞ。ももでもばらでも」。
 関羽はしばらく考えると、「ならばこれをもらっていく」と言って、猪の頭のほうをあごでしゃくった
 「それでいいのか?」驚いた張飛は、関羽を見上げると、彼は首を縦に振った。
 「わかった。そのままでいいからちゃんと持っていてくれよ」。
張飛は腰にぶらさげている大刀を右手に持つと、一気に刀を猪の首へ振り下ろした。
 血が飛び散るかと客の誰もが思ったが、意外にも血は飛び散らず、切り落とされた猪の頭は地面に転がっていた。
 「こんなのでいいのか?」。張飛は切り落とした猪の頭を関羽に手渡すと、「ああ、これで酒の肴にでもする」と言って、それを受け取った。
 「今度は、もっと、どでかいヤツを獲ってきて、肝をつぶしてやるからな」。
260無名武将@お腹せっぷく:03/04/30 23:30
「ふふ・・・楽しみに待っているぞ」。関羽は含み笑いをすると、店の前から立ち去った。
 張飛が関羽の後ろ姿をいつまでも眺めていると、客の楊が張飛に声をかけた。
 「どうしたんだよ、翼徳」。
 「いや、別に。ただ、なんとなく見とれていただけだ」。
 「見とれていただ?」楊がいぶかしげに言うと、
 「勝負には負けたが、なんかこう気持ちがすがすがしいというか・・・」。
 「勝負事には人一倍執念を燃やすお前が?」
 「ああ、負けても悔しくはなかった・・・」。
 張飛はそういうと、黙ってしまった。
 これが関羽と張飛の最初の出会いであった。
 
 後漢王朝の帝都、洛陽の都を一望できる丘に、二人の青年武者がそれぞれ馬に乗って、並んでいた。
 「中華最大の都市、洛陽もここから見ればたいしたことではないな」。
 童顔の少年は、自分より十歳以上も離れている年上の男に話しかけた。
 年上の男は言った。
 「だが、西の長安、南の襄陽に比べれば、大きい。さすがだよ」。
 洛陽は黄河中流南岸、現在の河南省西部に位置した。洛水の北に位置し、そのため洛陽と名がついた(古代中国では、
河の北を陽、南を陰とした)。地理的な位置としては
最高であり、山々に囲まれ古くから"河山拱戴、形勢甲於天下"と称され、歴代兵家必争の地となった。洛陽の面積15208.6平方メートル、
人口590万人である。
洛陽は非常に悠久な街であり、紀元前770年に始まり東周、東漢、曹魏、西晋、北魏、隋、唐、後梁、後唐の九つの王朝がここに都を
置いたことにより、九朝古都と呼ばれた。
261無名武将@お腹せっぷく:03/05/07 18:02
童顔の少年は言った。
 「それにしてもすごい人の数だ」。
 洛陽の街の中心部は、地方からやってくる買い物客、兵士、貴族など身分問わず多種多様な人々がいた。それらが
集まって、黒い人だかりを形成している。
 「故郷の沛とは比べ物にならないな」。
 年上の男は苦笑いした。
 年上の男は、曹操といった。彼より一〇歳ほど若い少年は、彼の従兄弟である曹仁といった。
 曹仁は、街の中でひときわ目立つ建物に指差した。
 「あそこが帝の住む宮廷だな。たいしたものだ」。
 それは、街の中心部を南北に貫く幹線道路の先にあるきらびやかな宮殿であった。そこには、漢王朝十二代皇帝の
霊帝とその家族、そしてそれらに仕える宦官や外戚、「選挙」-六つの徳目―「賢良方正(けんようほうせい)、「直言」、「明経」、「有
道」、「茂才」、「孝廉」(こうれん)によって選ばれた人たち、諸生が住居を共にしていた。
 「もはや、あそこは手のほどこしようがない」曹操はつぶやくように言った。
 「曹操兄、何か言いました?」
 「いや、独り言だ。それよりこれから何進大将軍とお会いするのだ。粗相ないようにな」。
 曹操は、曹仁に苦言を呈すると、洛陽の城下へ続く道を下りていった。
 
続く
262無名武将@お腹せっぷく:03/05/15 22:44
 「曹操、参りました」曹操は従兄弟の曹仁と共に何進がいる宮廷の中にある大広間に入った。
 「遅かったではないか」そこにはまばゆいかぎりに宝石にちりばめられた鎧を身に着けた男が立っていた。何進である。
 何進は妹の何太后が霊帝の後宮に入りその寵愛を受けて皇子・劉弁(後の少帝)を生んだところから出世の糸口が開けて大将軍に
まで成り上がった人物である。今年の三月、侍中の職にあった何進が、このたび大将軍に任じられ、『太平道』鎮圧の指揮と都の防
備に当たることになった。
 「申し訳ありませぬ」曹操は素直に謝った。
 「ふん、まあいい。お前をここに呼んだのは他でもない。すでに察しがついていると思うが、例のあれだ」。
 「民間宗教法人『太平道』が起こした乱のことですか?」
 「そうだ。俗に黄巾賊ともいわれるがな」。
 「話によれば、黄巾賊の前に政府軍はあちこちで苦戦しているとか・・・」。
曹操はニヤリと笑った。
 何進は言った。
 「張角率いる黄巾軍の主力は河北にあり、わしはそこに北中朗将の魯植を派遣した。課南東部の頴川(えいせん)へは、
左中朗将の皇甫嵩(こうほすう)、右中朗将の朱儁(しゅしゅん)を派遣した」。
 「それは聞いております。河北に向かった魯植軍は黄巾軍を広宗県まで敗走させたと聞き及んでいます」。
 「うむ」。何進は自分の手柄のように喜んだ。
何進は知らなかったが、魯植はその後、戦場視察に来た宦官・左豊に賄賂を贈らなかったため讒言されて流
刑に処せられるのである。その後任として涼州の董卓が選ばれている。だが、董卓は黄巾軍を降せずに召還されている。
何進は言った。
 「河北での戦況はすこぶるいい。だが、頴川(洛陽より南にある)の戦況はあまり芳しくないのだ。そこで曹操、
貴殿には騎都尉(将校)となって、皇甫嵩の支援に向かってもらいたい」。
 「頴川へ?」
 「そこには黄巾賊の拠点がある。それを打ち破ることが出来れば、揚子江から渭水にかけて広がる黄巾賊の勢力を
一掃できる」。
 

続く

それにしても、長生きなスレだなあ。
264山崎渉:03/05/22 01:30
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
265無名武将@お腹せっぷく:03/05/24 00:13
曹操は言った。
 「賊を打ち破ることはもちろん出来ますが、そのためにはなにぶん兵が足りません。出来れば何進将軍の兵を借りることは
願えませんか?」
 「しかし、わしは首都を守っているから余分に兵を割くことが出来ぬ」何進は冷たく曹操の願いを断った。
 「わかりました。ではせめて軍馬三千頭、兵糧一万石のご用立ていただきたい」だが、その要求もことごとく断られた。
 (やれやれ、噂どおりケチなお方だ)曹操は思った。

 張角が楼桑村にある劉備の自宅を訪れたのは、からすが塒のある森に帰る夕暮れのことである。
 「ここだわ」。
 村の老翁に教えてもらった劉備の実家は、とまぶきの小さな家である。土壁にはところどころ修復の後が見られる。これ
からもみられるように劉備の家は裕福とは縁のない生活を送っていることがわかる。窓からは煙が立ち昇っている。時間から
して、夕食時なのだろう。今、会うのは適当ではないと思い、しばらく家の外で時間をつぶすことにした。
 しばらくして、見覚えのある男が張角に近づいてきた。
 「やあ、昨日はどうも」。劉備である。ところどころ服が土で汚れている。畑仕事の帰りなのだろうか。
 「劉備どの、またお話したく参上しました」。張角の声は恋人とこれからデートをするかのように弾んでいる。
 「先ほどまで、家の手伝いをしていたのだ。ずいぶん待っていたのではないか?」劉備が申し訳なく言うと、「そんなことない」と張角は首を横に振った。
 「そうか、なら良かった。これから夕食を食べるのだが、君もこれからどうだい?」劉備が誘うと、張角は遠慮した。
 張角が遠慮する意味を悟ったのか、劉備は「大丈夫だよ」と声をかけた。
 「でも・・・」張角はまだ躊躇していたのだが、柳眉は張角の細いうでを手に取り、家の中に入った。
 「母さん、ただいま」。台所には、五十歳半ばの中年の女性が夕食の準備に追われている。
 「劉備かい、ちょっと、棚にあるその皿を取ってくれないかい?」母親が指差した皿を渡すと、母親は見向きもせず、
「ありがとう」とだけ言ってそれを受け取った。

続く
266山崎渉:03/05/28 16:26
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
ひそかに期待
268無名武将@お腹せっぷく:03/05/31 01:06
「こっちへおいでよ」劉備は、玄関で突っ立っている張角に手招きした。張角は台所の方向を気にしていたが、
かといってここで立っているわけにもいかない。張角は劉備の横に座ると、しばらくして台所から劉備の母親が現れた。
 「さあ、ご飯にしよう」。母親が運んできたそれは、小さな鍋に入った粟の粥であった。
 「あれ、お客さんかい?」劉備の母親は、夕食の準備に気がいっていたので、張角の存在にまったく気がついていなかった。
 「お邪魔してます・・・」。張角が声低く言うと、母親はにこやかに笑って言った。
 「こんな矮屋ですいませんね。これからご飯にしようかと思っていたところなんです。よろしかったら、一緒に食べていきませんか?」
 「そんな、悪いです」。張角はやんわり断ろうとすると、
 「二人で食べるより、三人で食べたほうがおいしいですもの。どうか遠慮なさらずに・・・」母親の誘いに屈したのか、張角は「では、ご相伴させて
いただきます」と答えた。
 「なら、もう一個、器を持ってこないと・・・」母親はそう言って、台所のほうへ向かった。
 劉備は、「なっ別に遠慮しなくていいだろう」と耳元でささやいた。
 張角は「うん」と少しはにかんで言った。

269無名武将@お腹せっぷく:03/06/01 01:32
 劉備の母親は、実年齢よりも老けて見えたが、意外に明るい性格であった。初対面の人間に対しても、次々と話しかけてくるので、こちらは聞いているだけであったが、
ちっとも苦にならない。時おり混じる冗談で相手を笑わせるのは、会話の常套手段だが、劉備の母親もそれを上手く使いこなしながらやや緊張気味の張角をリードした。
 いつしか張角も、相手の会話のペースに慣れて、まるでずっと前から知り合いだったかのように気軽に声をかけていた。
 向かい側に座っている劉備の母親は、近所話に花を咲かせている。反対側に座っていた劉備が楽しそうに相槌を打つ。劉備の隣に座っていた張角は、そんな二人を
感慨深そうに見つめた。
 (仲が良いのね)
 二人を見ていると、本当に仲が良いのだなと思う。
 (親子か・・・)張角はふと、昔を思い出した。まだ、私が小さかった頃、近所の子供たちと遊び疲れて、夜遅くなって家に帰ったとき、母は家に入れてくれなかった。泣き
じゃくる私を母はがんと受け付けてくれなかった。今思えば、あれは私が悪かったのだけど、小さかった私は母に捨てられたと思って、必死になって泣き叫んでいた。私に
とって、今でも忘れられない思い出だけど、母は私を愛していたから、あんなことをしたのだと思う。
 怖かった母、でも優しかった母・・・。もう母が亡くなって何年も経つけれど、母親の顔を一度たりとも忘れてはいない。
 (お母さん・・・)張角はこみ上げてくるなつかしさに心を揺れ動かされるのであった。
 「どうしたんだい、目頭を赤くさせて・・・」劉備の母親が、心配そうに張角を見つめている。
270無名武将@お腹せっぷく:03/06/01 01:35
「いえ、ちょっと母を思い出してしまって・・・」張角は、わざと笑顔を作る。
 「あんたのお母さんは元気にしているのかい?」
 「いえ・・・あの・・・母は十年以上前に亡くなりました」。
 「それは、お気の毒に・・・」劉備の母親は、悲しそうな声で言った。
 「いえ、いいんです。ただ、劉備殿の母上様を見ていたら、自分の母親と重なっちゃってそれで、
ふと母親を思い出してしまったのです」。
 「そうなのかい・・・。それはかわいそうなことを聞いてしまったね。母親というのは、何年経っても忘れられないものだからね。
他人の母親を見ると、急に母親が恋しくなるというものさ。私はあんたの母親にはなれないけどさあ、なんか困ったことがあったら
親身になって相談に乗るよ?」そう言って劉備の母は張角の手を握り締めた。
 「ありがとうございます」。張角は感動で涙が出るくらいうれしかった。
271無名武将@お腹せっぷく:03/06/01 23:51
その日の夕食は、普段の夕食となんら変わっていないのに、張角というお客が来て、久しぶりに劉備の家は楽しい夕食となった。
 すでに食卓に並べられた粟の粥は、綺麗に片付けられていた。3人は出涸らしの茶を飲みながら、夕食後のひと時を過ごしている。
 張角は隣に座っている劉備と天下国家論について、話し合っている。それをつまらなそうに聞いていた劉備の母親は、突然それをさえぎるかのように割り込んできた。
 「ところで、二人は付き合ってどれぐらいになるの?」
 突然の母親の質問に劉備と張角は飲んでいたお茶を噴出しそうになった。
 「何言ってんだよ、母さん」流石に劉備の声は上ずっている。
 「あら、違うのかい」母親はキョトンとしている。
 「そんなわけないだろう。知り合いだよ、知り合い」。
 「あらそうなのかい、てっきし私は劉備が彼女を紹介に家に来たのかと思ったよ」。母親は残念そうに言った。
 「でも、こんなベッピンさんだろ。あんた、この娘を見て何も感じなかったのかい?」
 「それは・・・」劉備は黙ってしまった。張角もどうしたらいいのか困っている。
 「劉備はね、今年で二三歳にもなるのにいまだに女の子と手もつないだことがないんだよ。私はそれが心配でね、このまま劉備が一生、一人になるのかと思うと気が
気でないんだよ」。母親は心配そうに言う。
272無名武将@お腹せっぷく:03/06/01 23:54
「母さん、別にそんなこと今ここで話すことないじゃないか」劉備は顔を赤くして怒った。
 「何いってんだい。あんたがいつもそうやって、話を避けているから、いつまでたっても、彼女が出来ないんじゃないかい」。
 「別に一生、彼女が出来ないというわけではないだろ。たまたま今いないだけさ」。
 「そう言って、どんどん歳をとるのさ」。
 「うむむ」劉備は言い返せないでいると突然、劉備の母親が張角の両手を握り締めて媚びるような目で言った。
 「良かったら、劉備の彼女になってくれんかね」。
 「な・・・何言ってんだよ、母さん」慌てて劉備は母親の手と張角の手を引き離す。
 「失礼じゃないか、いきなり」。劉備は母を咎めると
 「別にいいじゃないか。私はあんたのために良かれと思って、言っているんだよ」。
 「彼女が困っているじゃないか!」
 「いえ・・・そんな別に」張角は控えめに言った。
 「とにかく、彼女と私はそんな特別な関係じゃない!」
 「でも、もしかしたら付き合うかもしれないだろ?」
 「・・・」。
 もう何を言っても母には通じないだろう。母は二人をなにがなんでもくっつかせたいようだ。劉備は母と話すのは止めて、張角を連れて
家の外に出た。背後で母がニヤニヤしながら見ているのが気になっていたが、無視した。

続く

 

 

続きが激しく気になります。
274無名武将@お腹せっぷく:03/06/08 00:31
外は漆黒の空の下に星たちがまるでバケツをひっくり返されたように散らばっていた。
 「満天の星空ですね・・・」張角は目を輝かせて言った。
 「そうだね」
 「この星たちは一体、いつごろの頃から瞬きだしたのかしら・・・」
 「わからないよ・・・。ただ、人類が誕生するもっと昔、僕たちの住む星が誕生するよりもっと前にはすでにたくさんの星が今のように瞬きだしたと思うんだ」
 「そうね、きっとそうだわ」。張角はうなずくと、劉備のほうへ顔を向けた。
 「今日は、どうもご馳走様でした」
 「えっいやこちらこそ。たいしたおもてなしも出来ずに・・・それに家の母がご迷惑かけたみたいで」劉備がすまなそうに言うと、張角は首を振って言った。
 「いえ、明るくて優しくてうらやましいお母様でしたわ」
 「なんか変な誤解与えちゃったみたいで・・・」
 「そんな・・・私は何も思っていませんから」
 「いえ、本当。母は恋愛沙汰になると、首を突っ込みたくなるんですよ。それで私はホトホト困ってしまって・・・」劉備が苦笑いしながら言った。
 「もう少し、劉備殿と早く出会っていれば、あるいは恋人になれたかもしれませんね・・・」
 「えっ・・・」劉備は意味ありげな発言をした張角の方を見た。当の本人は顔をうつむいたまま黙っている。
 (脈あり・・・?)劉備はちょっと期待してしまったけれど、すぐに首を横に振って撤回した。
 劉備の思惑をよそに張角は口を開いた。
 「今夜はいろいろなお話が聞けて楽しかったです」
 「それはよかった。また今度おいでよ」と、劉備は張角を誘った。
ところが張角は「・・・残念ですが・・・」と、さびしそうな声で言った。
 「当分、会えないのかい?」
 「当分・・・というよりもう一生会えないかもしれません・・・」張角は消え入りそうな声で囁くと、劉備はショックを受けた。
 張角は言った。
 「ご存知のとおり、私は黄天に仕えるものです。私が今日、劉備殿と会ったのは名残を惜しむために来たのです。今日来て、本当に良かった。これで私はなんの
心にひっかかるものなく戦場に行けそうです」
(ノД`)チョウカクタン…
276無名武将@お腹せっぷく:03/06/14 10:44
期待アゲ
277無名武将@お腹せっぷく:03/06/15 17:09
 「戦場?」劉備が問いかけると張角は答えた。
 「頴川の戦いで、黄巾軍は十万の漢軍を相手に一進一退の攻防を繰り返しています。そこで私はこの戦いを決戦の地と
定め、自ら指揮を取るために赴くのです」
 「頴川までの道のりは、一人で行かれるのですか?」劉備が心配して言うと、
 「大丈夫です。一人の方が怪しまれずにすみますから」と、ニッコリして言った。
 それを聞いて、劉備はいたたまれない気持ちになった。
 (たとえ、無事に頴川までたどり着いたとしても、そこで彼女は生死をかけた戦いに殉じるのだ)
 劉備が黙っていると、張角は「そろそろ行きますわ」と言って、劉備に背を向けて歩き出した。
 「待ってくれ」劉備は慌てて張角の後を追った。
 だが、張角は立ち止まらずに歩を進めた。振り向くのが恐いのだ。彼女の顔には大粒の涙でくしゃくしゃになっていた。
 (今生の別れになるかもしれない。もし時と場所さえ違えれば、お互いもっといろいろな話が出来たかもしれない・・・。だが、もうそんな時間は
私には残されていない。私は、黄巾賊の女なのだ。生まれ持った能力とその知識でこの国を変えるために私は行かなくてはならないのだ)
 張角は必死にあとをついてくる劉備を振り切ろうとした。だが、劉備はすがるようにあとをついて来た。
 張角は歩きながら言った。
 「これ以上は・・・別れが辛いから・・・ごめんなさい」涙を必死に抑えていても、言葉が詰まる。
 「また、会えますよね」
 だが、劉備の問いに張角は答えられなかった。
278藁藁☆玄徳:03/06/15 17:14
デブヲタ必死杉wwwwww
(´・ω・)続きまだかなぁ…。
デブヲタジャ ナイョ…
280禿:03/06/22 20:57
良スレなので張角タンのイラスト新しく描いてやる
281無名武将@お腹せっぷく:03/06/23 00:32
 張角の肩がふるえているのがわかる。劉備はそっと張角に近づいた。
 「私はもっとあなたのそばにいたい」
 張角の頬に涙がこぼれる瞬間、劉備は彼女の背中を抱き寄せた。
 「いけませんか・・・この私でもあなたの力になることができるなら・・・」
 張角は言った。
 「劉備殿は大切な母上様がいるではありませんか。母上様を置いて家を出ることなどできますまい」
 劉備は答えた。
 「母は私がいなくても一人で生きて行けます。事情を話せばきっとわかってくれると思うのです」
 「けれど・・」
 「いけませんか。それとも私が農民であるから・・・」
 「そんな、私は劉備殿の気持ちがうれしいのです。しかし、私は黄巾賊の女。あなたに危害が及ぶと思って・・・」
 「覚悟はできています」
 「でも、でも、でも」張角は涙ながらに止めようとする。
 劉備はそっと言った。
 「それに私は一人の女性を慕う男として、その女(ひと)を守りたいという気持ちをもつことはいけないことなのでしょうか」
 「えっ」張角は顔を赤らめた。
 (劉備殿は私を好いている?)
  突然の劉備の告白に張角はなんて答えていいのやら戸惑っていた。
 すると、劉備の口から
 「一緒に頴川へお供できませんか?」
 「一緒に?」
 「私もあなたと一緒に時代を開拓したいのです」
張角は劉備の決心の固さに何も言えなくなってしまった。
 劉備が答えを待っていると、張角は自分を抱き寄せている劉備の手を握ると、「ありがとう」と言って、
涙するのであった。
ε('o`)3呼んだ?
283無名武将@お腹せっぷく:03/06/27 15:41
絵を描きたいが、描いた後の置き方がわからない。初心者の質問にあるのか?
>>283
アップローダーへの上げ方が分からないのですか?
画像関連は以下のスレで扱っているので、
分からない事を書き込んでおいて下さい。
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1021567628/l50
285無名武将@お腹せっぷく:03/06/28 13:41
やっぱエロエロ系ですよね
286283:03/06/29 20:46
どうもすみません。>>284さん、ありがとうございます。
287無名武将@お腹せっぷく:03/06/30 00:24
 劉備が楼桑村からこつぜんと消えてから3日後、この村に二人の体格のいい男が訪れた。
 二人がこの村を訪れたのは、まったくの偶然だったのだが、彼らにとって今後、自分の人生に深くかかわりがある人物がこの村の出身者で
あることを知る由もなかった。
 「関羽の兄貴、今夜はここで休むとしようぜ」
 どんぐり眼で虎鬚が印象的の男が自分より頭1個分でかい長身の男に声をかけた。
 「そうだな、別に急ぐ必要もないし・・・」
 声をかけられた長身の男には腰ほどまで届こうかという長い髯が風によって横に靡かせていた。
 「それにしても、関羽の兄貴。その長い髯うっとうしくないか?」虎鬚の男、張飛は前々から言おうと思っていたことを口に出した。
 「別に気にならん。私は生まれてこのかた、髯をそったことはないからな。今後も生やし続けるつもりだ」関羽がいうと、張飛が迷惑そうな顔で
 「だがな、そんな長い髯を持つから、道先々で目立ってしょうがねえや」と言うと、
 関羽は笑って
 「それはお前の顔がまるで鬼の形相に似ているから、みんな恐がって見ているんじゃないからじゃないか」と冗談めいて言った。張飛は子供が
怒ったような顔つきで
 「そりゃねえよ、兄貴。それじゃあ、俺は鬼から生まれてきた子みたいに聞こえるじゃないか」
 関羽は笑って、「違うのか?」とからかうと、「ちげーよ」と張飛は捨てセリフを吐いた。
 張飛はこれ以上、関羽にからかわれるのは厭だったので、話題を変えた。
 「ところで、兄貴。黄巾賊討伐のために政府が義兵を募集しているって知っているか?」
 関羽は長い髯をさすりながら答えた。
 「ああ、知っているとも。さっきこの村のはずれにもそんな高札が掲げられていただろ」
 「知っているなら話が早い。俺さあ、義軍に入ろうかなと思っているんだ」
 関羽は感心して言った。
 「ほう、またなぜ」
 「まあ、なんだな。勝手に家を出ちまった手前、家族に迷惑かけていることだしよ。ここいらで一発なんか手柄たてないと、申し訳ないかなーなんてなあ」
 張飛が申し訳なさそうに笑うと
 「そういうことか。それなら私も確かに同じことがいえるかもしれん」
 
 
 
カコイー
三戦板一の電波スレ
290無名武将@お腹せっぷく:03/07/06 13:00
 「はあ!?それはどういうことなんだ?」張飛が訊くと
 関羽は「故郷に訳ありの事情があってな」とうつむきながら言った。
 「関羽の兄貴もそんな訳ありの事情を抱えていたのか。よかったら聞かせてくれないか?」
 「つまらん話だぞ」
 「もったいぶらずに聞かせておくれよ」張飛がせかすと、関羽は話し始めた。
 「前にも話したが、私の出身地,河東郡解(かい)県には、"解池"と呼ばれる塩湖があるのだ。そこでは、
きわめて品質のよい塩が産出されるので、有名なところだ」
 「2度目に会ったとき、酒屋で話したことだな」
 「うむ。お前も知っていると思うが、前漢帝国の建国以来、塩は国家による専売品であり、『塩官』(官営製塩所)を
設けて、国家財源の基本としていたのだ」
 「鉄とかもそうだったんだろ?」
 「よく知っているな。多くの国家や地方軍閥政権においては、これらふたつの産出品は専売制なのだ。いうまでもないが、
塩は生活に使われるものだし、鉄は武器製造に使われる。国家はこれを個人に売買を任せるわけにはいかなかったのだ。むろん、
価格も統制されていたし、一般大衆には入手しにくい仕組みになっていたのだ」
 「そういえば、最近、塩の価格が上がったな」
 「それは、今年3月に冀州で起こった黄巾賊が起こした内乱が原因なのだ。政府はこれを討伐するために各地に兵力を送った。だが、
そのために軍事費がかさんで、国家財政を逼迫したものだから、政府は黄巾賊討伐を名目に塩と鉄の価格を上げたというわけだ」
 「結局、俺たち民が、苦しむのかよ」
 「鉄はいいとしても、塩は人間にとって欠かせないものだ。その塩が手に入りにくくなると、ひそかに塩を密造・密売するものが出てくる」
 「うむ」
 「実はかくいう私もその中に関わっていたのだ」
 「マジかよ」
 
291無名武将@お腹せっぷく:03/07/06 23:52
 「もちろん、いけないことだとわかってやっていたのだ。だがな、私はなにも金が欲しくてやっていたわけではないのだ」
 「どういうことでい」
 「貧しい人々のためだ。ひそかに解池に出かけては、塩の塊を砕いて、それを精製し、裏で安く流していたのだ」
 「やるな、兄貴」張飛は感心した。
 「しかしいつまでもこんなことを続けていけるほど世の中甘くはない。二週間前のことだ。私が自宅の裏山で塩を密造して
いるところをたまたま通りかかった官憲に見つかり、私は捕まってしまった」
 「大変なことになったじゃねえか」
 「私はその後、県の刑務所に入れられることになったのだが、その前日に、私は他の密造・密売グループの一人に助けら
れて、拘置所を脱走したのだ。その後、わたしは官憲の追手から逃れるように?県にやってきたというわけだ」
 「そういうことか・・・。でも、兄貴は悪いことやっていたわけじゃないよ。本来ならば、それは慈善事業で人に褒められることなのに・・・」
 「ありがとう張飛。でもなあ、結局それは法律に反することだから、私は罰せられても仕方ないのだ」
 「しかしよ、兄貴。法を作る人間が自分の都合のよい法律を作って民を苦しめているとしたら、話は別だぜ?」
 「うむ」関羽がうなずくと、なにやら張飛がなにかを見つけて叫んでいる。
 「兄貴、立て看板に何か書いてあるぜ!」
 
292無名武将@お腹せっぷく:03/07/08 01:02
「兄貴、立て看板に何か書いてあるぜ!」
 「なんて書いてあるんだ?」関羽が訊くと、
 「なんだ、尋ね人じゃないか?」張飛があっけに取られると、
 「こんな小さな村で、行方の知れない者がいるとは・・・」と関羽はつぶやいた。
 「なんた、家の住所が書いてあるぜ。ここから近くだな」
 「急ぐ理由はないんだ。ちょっくら人助けでもするか?」関羽が提案すると、張飛ははじめ面倒くさそうな顔をしたが、渋々合意した。
 立て看板に書かれてあった住所は、すぐに見つかった。
 そこは、とまぶきの小さな家であった。そろそろ日が暮れるというのに、炊事がされていないところを見ると、家の者が不在のようであった。
 「どうする兄貴?家の者がいないんじゃあ、しょうがねえだろう」
 「仕方ない。出直すか」
  関羽が元来た道を引き返そうとしたとき、初老の女性がこちらに近づいてくるのが見えた。
 「張飛、もしかしたらあのご婦人じゃないか?ここの家の」関羽が横にいた張飛に訊くと
 「かもしれねえな」と張飛はうなずいた。
 女性も二人の男の姿を確認した。
 「あのー何か家に用ですか?」女性がいぶかしげに尋ねた。
 自分の背丈よりもずっと高く、肩幅から見て取れるたくましい二人を見て、女性は息を呑んだ。このへんでは、見かけない顔なので
女性の顔はややこわばっている。だが、こわばった表情にも、時折、疲れたようなそんな表情もうかがえた。
 張飛が答えた。
 「別に怪しいもんじゃねえぜ。俺たちはこの村のもんじゃないが、いたって善人だ」
 女性がまだいぶかしげにこちらを見ていると、関羽が言った。
 「実は、私たちはこの村に立てられていた立て看板を見て、お宅に立ち寄ったのだ」
 すると、女性はたちまち表情を変えて、関羽に訊いてきた。
 「劉備を、いえ私の息子を見かけたのですか?」
 「い・・・いや存じないが・・・」関羽が困惑していると、「そうですか・・・」と女性は肩を落とした。
293山崎 渉:03/07/12 17:17

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294無名武将@お腹せっぷく:03/07/13 21:40
(この様子だと、おそらく一日中、探し回っていたに違いない)女性のやつれた姿を見て、関羽は何が何でも女性を助けたくなった。
 「ご婦人、よかったら話を聞かせてくれないか?」と関羽が言うと
 「でも・・・」劉備の母が視線を下に向けてためらった。
すると張飛があいだに割り込むように口を挟んだ。
 「俺たちは、困っている人がいるとほっとけない性質(たち)なんだ。どんなことでも俺たちが解決させてやるよ」と言ったと同時にどこからともなく腹の虫が鳴る音が聞こえた。
 一瞬、場が白けて沈黙が走ると、劉備の母親はそれがおかしかったのか顔を崩した。
 「まだ、夕食はまだなんだろ?食ってきなよ」と言って二人を家の中に誘った。
 「面目ねぇ。まだ俺たち昼から何にも食ってねえんだ」と音の発信者である張飛は頭を抱えて申し訳なさそうに言った。
 (何はともあれ話が聞けそうだな)と関羽が張飛に肘を突っつくと張飛はわざとらしくニヤリと笑うのであった。
  
 夕食後、劉備の母親は少しずつ、あの日の出来事を語り始めた。
「あれは3日前のことなのです。私が夕食の準備に追われていると、劉備が・・・家の息子が黄色い髪をした若い女性を家に招いたのです」
 「息子さんの劉備殿が若い女性を連れてくるのはしばしばあることなのですか?」関羽が訊くと、母親は「いえ、そんなことは一度も」と首を振った。
 張飛が言った。
 「もしかしたら、お袋さんの知らないところで、あんた家の息子は、その女性としょっちゅう会っていたのかも知れないぜ」
 「確かに、それは否定できませんが、あの子は昔からからっきし女性にもてない子で・・・」
 「まあ、そのへんはよくわからないがな。で、その女性はどんな印象でしたか?」
 「この辺の村の娘ではないということは一目でわかりました。ここはそんなに大きくない村ですから、村に住む人の顔と外部から来た人の違いはすぐにわかりますからね。
 女性の印象は、おとなしそうな方でした。ちょっと伏し目がちで何か重いものを背負っているというような印象を受けましたが、でも時折見せる笑顔はかわいかったね。正直、
こんな娘が家の嫁に来てくれたらいいのにと思いましたもの」
 「劉備殿とその女性についてはどうですか?」
 
295無名武将@お腹せっぷく:03/07/13 21:41
「付き合っているような感じはしませんでした。私が彼女になってくれと冗談で言ったら、劉備が怒りましたからね」
 「こうみると、まるで接点がないじゃねえか」張飛が腕組みすると、母親が思い出したように口を開いた。
 「そういえば、劉備が女性を家に連れてくる前日、いつもより遅く帰ってきましたね」
 「いつもより?」
 「はい、その日は朝から劉備が隣町まで行って、草鞋売りの仕事をしていたのです。隣町まで1時間もあればいける距離です。昼ごろに帰ってくるのですが、その日、劉備が家に帰宅したのは夜遅くでした」
 「その日に限って、寄り道してたんじゃないか?」張飛が口出しすると、
 「いえ、あの子は真面目な子ですから今まで寄り道一つしなかったのです」と母親は劉備を弁護した。
 「遅くなった理由とか言いませんでしたか?」
 「いえ、特には。ただ、あの子はちょっと面白い事を話す人と会って、つい話しこんじゃったと笑っていったのを思い出します」
 「もしかしたら、そいつがその女じゃねえの?」
 「一概にそうだとは言えまい。ただその時間、だいたい昼ごろから夕方日が落ちる時間の間で、劉備殿が誰かと話していたことは確かなようだ。その現場を目撃した人がいればわかるだろう」
 関羽は言った。
 「劉備殿が女性を家に連れてから、その後の行動を教えてくれませんか?」
 「私は、一緒に食事でもどうかと誘ったら、女性は最初遠慮していました。劉備が女性を説得して、一緒に三人と食事しました。その後、二人は家の外に出ました。その後、私は食器の片付けのために台所にいましたから、
外の様子はわかりませんでした。ただ、外から女性のすすり泣く音が聞こえたような・・・」
 「すすり泣く音?」
 
296山崎 渉

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